JPH112467A - 振動型圧縮機 - Google Patents

振動型圧縮機

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JPH112467A
JPH112467A JP15628497A JP15628497A JPH112467A JP H112467 A JPH112467 A JP H112467A JP 15628497 A JP15628497 A JP 15628497A JP 15628497 A JP15628497 A JP 15628497A JP H112467 A JPH112467 A JP H112467A
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fastening
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Chikahide Fujiyama
周秀 藤山
Ryuzo Sotojima
隆造 外島
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Daikin Industries Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2309/00Gas cycle refrigeration machines
    • F25B2309/001Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor

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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピストン9をシリンダ5に対しシリンダ5内
で往復動可能に弾性支持するコイルばね31と、このコ
イルばね31の一端部と連結され、ピストン9にコイル
ばね31の中心軸がピストン9と略一致するように締結
ねじ28により取付固定されたばね支持部材27と、ピ
ストン9を圧縮空間11で冷媒ガスが周期的に圧縮され
るように往復駆動させるリニアモータ16とを備えた振
動型圧縮機Aに対して、締結時のコイルばね31の変形
を防止しつつ、締結ねじ28の締付力の増大化を図り、
ピストン9及びばね支持部材27のねじ部から冷媒ガス
が漏れるのを防止して圧縮機の能力を安定維持させる。 【解決手段】 複数の締結ねじ28,28,…をピスト
ン9の中心軸と同心状に略等間隔に設けて、各締結ねじ
28をピストン9の中心軸に対して偏心して配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレーサの
往復動により極低温レベルの寒冷を発生させる膨張機を
有するスターリング冷凍機等において、膨張機に供給す
るガスを圧縮する振動型圧縮機に関し、特に、ピストン
を支持するコイルばねのピストンへの取付構造の技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、このフリーディスプレーサ型
スターリング冷凍機は、極低温レベルの寒冷を発生させ
る小型冷凍機の一種として知られている。この冷凍機
は、例えば特開平8―303892号公報に示さている
ように、ガスを圧縮する振動型圧縮機と、該圧縮機から
吐出されたガスを膨張させる膨張機とを組み合わせたも
のである。
【0003】上記振動型圧縮機は、例えば図3に示すよ
うに、密閉状のハウジング(101)と、該ハウジング
(101)内に配置されたシリンダ(105)と、該シ
リンダ(105)内に往復動可能に嵌装され、シリンダ
(105)の長さ方向中央部内に圧縮空間(111)を
区画する有底円筒状の1対のピストン(109),(1
09)と、該各ピストン(109)を往復駆動する駆動
源としてのリニアモータ(116),(116)とを備
え、上記圧縮空間(111)はガス通路(109)及び
連結管(114)を介して膨張機に接続されている。上
記各リニアモータ(116)はシリンダ(105)周り
に配置された環状の永久磁石(118)を有し、この磁
石(118)により、シリンダ(105)の中心と同心
の円筒状の空間に磁界を発生させる。この空間には中心
部にて上記ピストン(109)に一体的に固定されたボ
ビン(119)が配設され、該ボビン(119)の外周
には電磁コイル(120)が巻き付けられている。ま
た、上記各ピストン(109)の背面側と、シリンダ
(105)の開口端に対向するハウジング(101)内
壁面との間には、それぞれピストン(109)を往復動
可能に弾性支持するためのコイルばね(131)が架設
されており、リニアモータ(116)の電磁コイル(1
20)に所定周波数の交流を供給することで、その電磁
コイル(120)に流れる電流と磁石(118)による
空間内を通る磁界との間で作用する電磁力によりボビン
(119)及びそれと一体のピストン(109)を駆動
して両ピストン(109),(109)をシリンダ(1
05)内で互いに接離するように往復移動させ、このこ
とにより圧縮空間(111)で所定周期のガス圧を発生
させるようになされている。
【0004】一方、図示しないが、膨張機は円筒状シリ
ンダを有し、このシリンダ内にはシリンダ内を膨張空間
と作動空間とに区画するフリーディスプレーサが往復動
可能に嵌装されている。このディスプレーサは、内部に
蓄冷器(再生式熱交換器)を充填したもので、該蓄冷器
は膨張空間及び作動空間にそれぞれ連通されている。上
記作動空間内には、ディスプレーサを往復動可能に弾性
支持するコイルばねが配設されている。さらに、作動空
間は上記連結管(114)を介して上記圧縮機の圧縮空
間(111)に接続されており、圧縮機からのガス圧に
よりディスプレーサを往復動させてガスを膨張空間で膨
張させることにより、シリンダ先端のコールドヘッドに
寒冷を発生させるようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記コイル
ばね(131)は、通常、その両端部において円筒状の
ばね支持部材(124),(127)にそれぞれ連結さ
れており、このばね支持部材(124),(127)が
それぞれハウジング(101)内壁面及びピストン(1
09)の内底部に取付固定されてコイルばね(131)
がピストン(109)及びハウジング(101)間に架
設されるようになっている。このとき、コイルばね(1
31)の中心軸はピストン(109)と略一致するよう
になされている。そして、ピストン(109)側のばね
支持部材(127)は、ピストン(109)の中心軸上
における1つの締結ねじ(128)によりピストン(1
09)の内底部に取付固定されるようになっている。
【0006】しかし、このようにばね支持部材(12
7)とピストン(109)とがその中心軸上に設けた締
結ねじ(128)により取付固定された構造では、その
締結ねじ(128)の締付力を大きくすることができな
いという問題がある。すなわち、締結ねじ(128)を
締め付ける際にばね支持部材(127)がピストン(1
09)に対して締結ねじ(128)の軸心(つまりピス
トン(109)の軸心)回りに回転するのを防止してお
く必要があるが、ばね支持部材(127)が、上述の如
く、ピストン(109)の内底部に取り付けられている
場合、ばね支持部材(127)とコイルばね(131)
との連結を容易にすべくばね支持部材(127)をピス
トン(109)に取り付ける前にコイルばね(131)
と連結しておく必要があるため、ピストン(109)の
開口側からばね支持部材(127)の回転を直接止めて
おくことはコイルばね(131)が障害となって困難で
ある。また、コイルばね(131)を介してばね支持部
材(126)の回転を止めておくと、コイルばね(13
1)を変形させてそのばね定数を変化させてしまう虞れ
がある。
【0007】この結果、締結ねじ(128)の締付力は
不足する傾向にあり、途中で緩んでそのねじ部から圧縮
空間(111)の冷媒ガスがシリンダ外部に漏れたり、
ピストン(109)の作動に不具合が生じたりするとい
う問題がある。また、たとえ締結ねじ(128)が緩ま
なくても、締付力が小さいためにそのねじ部から冷媒ガ
スが漏れ易いことに変わりはない。
【0008】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、上記のように、ばね支
持部材が締結ねじによりピストンに取付固定されている
場合に、その締結ねじの位置を工夫することによって、
締結時のコイルばねの変形を防止しつつ、締結ねじの締
付力の増大化を図り、ピストン及びばね支持部材のねじ
部から冷媒ガスが漏れるのを防止して圧縮機の能力を安
定維持させようとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ばね支持部材とピストンとを締結
する締結ねじを、そのピストンの中心軸に対して偏心し
て設けるようにした。
【0010】具体的には、請求項1の発明では、振動型
圧縮機として、シリンダ(5)と、上記シリンダ(5)
内に往復動可能に嵌装され、シリンダ(5)内部に圧縮
空間(11)を区画形成するピストン(9)と、上記ピ
ストン(9)をシリンダ(5)に対しシリンダ(5)内
で往復動可能に弾性支持するコイルばね(31)と、上
記コイルばね(31)の一端部と連結され、上記ピスト
ン(9)にコイルばね(31)の中心軸が該ピストン
(9)と略一致するように締結ねじ(28)により取付
固定されたばね支持部材(27)と、上記ピストン
(9)を圧縮空間(11)で冷媒ガスが周期的に圧縮さ
れるように往復駆動させるリニアモータ(16)とを備
え、上記締結ねじ(28)は、ピストン(9)の中心軸
に対して偏心して設けられているものとする。
【0011】このことにより、締結ねじ(28)を締め
付ける際に、締結ねじ(28)が複数の場合には、締め
付ける締結ねじ(28)を除く他の締結ねじ(28)に
よりばね支持部材(27)がその締め付ける締結ねじ
(28)の軸心回りに回転するのを防止することができ
る。また、締結ねじ(28)が1つの場合であっても、
例えばばね支持部材(27)を有底円筒状としたピスト
ン(9)内に略嵌合させるようにすることで、ばね支持
部材(27)がその締結ねじ(28)の軸心回りに回転
するのを防止することができる。このため、コイルばね
(31)を介してばね支持部材(27)の回転を止めて
おく必要はなくなるので、コイルばね(31)を変形さ
せることなく締結ねじ(28)の締付力を大きくするこ
とができる。よって、ピストン(9)及びばね支持部材
(27)のねじ部から圧縮空間(11)の冷媒ガスがシ
リンダ(5)外部に漏れるのを防止して圧縮機の能力を
安定維持させることができ、延いては圧縮機を高寿命に
することができる。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、複数の締結ねじ(28),(28),…が、ピス
トン(9)の中心軸と同心状に略等間隔に設けられてい
るものとする。
【0013】この発明により、コイルばね(31)の中
心軸をピストン(9)と精度良く一致させることができ
ると共に、ばね支持部材(27)をその一部がピストン
(9)の取付面から浮かないように確実に取り付けるこ
とができる。よって、ピストン(9)の作動を安定化さ
せ、圧縮機の能力をより一層安定化させることができ
る。
【0014】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、締結ねじ(28)はピストン(9)を貫通
していて、その先端部にばね支持部材(27)が螺合さ
れ、上記締結ねじ(28)の頭部のねじ側に先細りテー
パ面(28a)が設けられている一方、ピストン(9)
のねじ挿通孔周りに上記締結ねじ(28)のテーパ面
(28a)に当接するテーパ状のざぐり面(9b)が形
成されているものとする。
【0015】このことで、締結ねじ(28)のテーパ面
(28a)とピストン(9)のざぐり面(9b)とを面
接触させることができるので、ピストン(9)及びばね
支持部材(28a)のねじ孔から圧縮空間(11)の冷
媒ガスがシリンダ(5)外部に漏れるのを有効に防止す
ることができる。よって、締結ねじ(28)の締付力を
極端に大きくしなくても済むと共に、締付力をいくら大
きくしてもガス漏れを防止することができない場合に、
極めて有利な構造とすることができる。
【0016】請求項4の発明では、請求項1、2又は3
の発明において、締結ねじ(28)はピストン(9)を
貫通していて、その先端部にばね支持部材(27)が螺
合され、上記締結ねじ(28)の頭部とピストン(9)
のねじ挿通孔周りとの間にシール部材(35)が設けら
れているものとする。
【0017】このようにすることで、シール部材(3
5)によりピストン(9)及びばね支持部材(27)の
ねじ孔からのガス漏れを確実に防ぐことができる。よっ
て、請求項3の発明と同様の作用効果が得られる。
【0018】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明において、ピストン(9)は、有底筒状であ
り、ばね支持部材(27)は、上記ピストン(9)内の
底部に取付固定され、締結ねじ(28)は、上記ピスト
ン(9)の先端側から該ピストン(9)の底部に貫通さ
れてばね支持部材(27)に螺合されているものとす
る。
【0019】すなわち、ばね支持部材(27)をピスト
ン(9)内の底部に締結ねじ(28)で取付固定する場
合には、ばね支持部材(27)とコイルばね(31)と
の連結を容易にすべくばね支持部材(27)をピストン
(9)に取り付ける前にコイルばね(31)と連結して
おくため、締結ねじ(28)を締め付ける際にコイルば
ね(31)を変形させることなくばね支持部材(27)
の締結ねじ(28)軸心回りにおける回転を防止しかつ
締結ねじ(28)の締付力を向上させることが特に要求
されている。よって、請求項1、2、3又は4の発明の
有効な利用を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明の実施形態に係るスタ
ーリング冷凍機用の振動型圧縮機(A)を示し、この圧
縮機(A)は図示しない従来公知のフリーディスプレー
サ型膨張機と組み合わされて冷凍機を構成する。
【0021】上記圧縮機(A)は図で左右方向に延びる
密閉円筒状のケーシング(1)を有し、このケーシング
(1)は、図で左右方向の中心を有する円筒壁部(2)
と、この円筒壁部(2)の両端開口部を気密状に閉塞す
る円板壁部(3),(3)とからなる。ケーシング
(1)内には、両端が開放された図で左右方向に延びる
純鉄等の磁性材料からなる円筒状のシリンダ(5)がケ
ーシング(1)の円筒壁部(2)と同心状に配置収容さ
れている。このシリンダ(5)の長さ方向中央の外周に
はシリンダ(5)軸心と直交方向に延びる円板状のフラ
ンジ(6)が一体に形成され、このフランジ(6)の外
周端には、シリンダ(5)と同心に図で左右方向に延び
る円筒状の嵌合部(7)が一体に形成されており、この
シリンダ(5)、フランジ(6)及び嵌合部(7)は純
鉄等の磁性材料からなっていてヨーク(継鉄)を構成し
ている。上記嵌合部(7)はその外周面がケーシング
(1)の円筒壁部(2)の内周面に移動不能に嵌合され
て接合されている。よって、シリンダ(5)はケーシン
グ(1)内に収容されかつ該ケーシング(1)に一体的
に固定されている。
【0022】上記シリンダ(5)内には有底円筒状の左
右1対のピストン(9),(9)がそれぞれ底部側(ピ
ストン(9)の先端側)を対向させた状態で摺動可能に
嵌装されており、この両ピストン(9),(9)間でシ
リンダ(5)により囲まれた部分が圧縮空間(11)と
されている。上記シリンダ(5)、フランジ(6)及び
嵌合部(7)にはシリンダ(5)内周面から嵌合部
(7)外周面まで半径方向に貫通するガス通路(12)
が形成されている。このガス通路(12)の内端は上記
シリンダ(5)内の圧縮空間(11)に常時連通されて
いる一方、ガス通路(12)の外端はケーシング(1)
の円筒壁部(2)に開口した貫通孔(13)、及び該貫
通孔(13)に連結した結合配管(14)を介して図外
の膨張機に接続されている。
【0023】上記左右のピストン(9),(9)はそれ
ぞれピストン(9),(9)を往復駆動する駆動源とし
てのリニアモータ(16),(16)に駆動連結されて
いる。すなわち、この各リニアモータ(16)は、上記
シリンダ(5)の外周に嵌合部(7)内周面と円環状の
空間をあけた状態で嵌合固定された環状の永久磁石(1
8)を有し、この磁石(18)によりシリンダ(5)、
フランジ(6)及び嵌合部(7)をヨークとして磁石
(18)外周面と嵌合部(7)内周面との間の空間に所
定強度の磁界(静止磁場)を発生させるようにしてい
る。
【0024】そして、上記各ピストン(9)はその背面
側つまりシリンダ(5)中央と反対側端部から半径方向
外側に延びるフランジ部(9a)を有し、該フランジ部
(9a)の外周には、ピストン(9)と同心状にシリン
ダ(5)中央側に延びかつ先端部が上記磁石(18)と
嵌合部(7)内周面との間の空間に図で左右方向に往復
動可能に配置された円筒状のボビン(19)が移動一体
に連結され、このボビン(19)の先端部外周には上記
磁石(18)と対向した位置に電磁コイル(20)が巻
回され、この電磁コイル(20)の両端部はそれぞれケ
ーシング(1)の円板壁部(3)に絶縁部材(図示せ
ず)を介して貫通支持した1対の電流導入端子(2
2),(22)に接続されている。そして、両リニアモ
ータ(16),(16)の電磁コイル(20),(2
0)に同期して所定周波数の交流を各々の電流導入端子
(22),(22)から通電することにより、両ピスト
ン(9),(9)を後述のコイルばね(31)のばね定
数で決まる周期で互いに接離するように逆方向に往復動
させて、圧縮空間(11)で所定周期のガス圧を発生さ
せるように構成されている。
【0025】上記ケーシング(1)の円板壁部(3)内
壁面にはシリンダ(5)の軸線上の位置にそれぞれケー
シング側ばね支持部材(24)が取付固定され、このば
ね支持部材(24)の円柱突起状先端部の外周には螺旋
状のばね取付溝(25)が形成されている。一方、上記
各ピストン(9)の内底部中心にはピストン側ばね支持
部材(27)が後述の如く取付固定され、このばね支持
部材(27)の先端側(ピストン(9)背面側)におけ
る円柱突起状先端部の外周には螺旋状のばね取付溝(3
0)が形成されている。そして、上記ケーシング側ばね
支持部材(24)のばね取付溝(25)にはコイルばね
(31)の一端部が取付溝(25)へのばね端部の螺合
により移動不能に連結され、このコイルばね(31)の
他端はピストン側ばね支持部材(27)のばね取付溝
(30)に同様の螺合状態で移動不能に連結されてい
る。従って、ケーシング(1)の内壁面と各ピストン
(9)背面側との間にそれぞれコイルばね(31)が、
その中心軸がピストン(9)と略一致するように掛け渡
されており、このコイルばね(31)により、ピストン
(9)をケーシング(1)に、つまり該ケーシング
(1)と一体的に固定されているシリンダ(5)に対し
間接的に図で左右方向に往復動可能に弾性支持してい
る。
【0026】そして、本発明の特徴として、各ピストン
側ばね支持部材(27)は、図2にも示すように、ピス
トン(9)の先端側から該ピストン(9)の底部に貫通
された3つの締付ねじ(28),(28),…によりピ
ストン(9)の内底部にコイルばね(31)の中心軸が
ピストン(9)と略一致するように螺合締結されてい
る。これら3つの締結ねじ(28),(28),…は、
ピストン(9)の中心軸と同心状に略等間隔に設けら
れ、各締結ねじ(28)はピストン(9)の中心軸に対
して偏心して配置されている。
【0027】また、各締結ねじ(28)は、その頭部の
ねじ側に先細りテーパ面(28a)が設けられた皿ねじ
とされている一方、各ピストン(9)のねじ挿通孔周り
には上記各締結ねじ(28)のテーパ面(28a)に当
接するテーパ状のざぐり面(9b),(9b),…が形
成されている。
【0028】さらに、各締結ねじ(28)の頭部と各ピ
ストン(9)のねじ挿通孔周りとの間、つまり各締結ね
じ(28)のテーパ面(28a)と各ピストン(9)の
ざぐり面(9b)との間にはシール部材としてのシール
テープ(35)が設けられ、このシールテープ(35)
により各ピストン(9)及びばね支持部材(27)のね
じ孔から圧縮空間(11)の冷媒ガスがシリンダ(5)
外部に漏れないようになされている。
【0029】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。冷凍機の運転開始に伴い、圧縮機(A)における両
リニアモータ(16),(16)の電磁コイル(2
0),(20)に所定周波数の交流電源が同期して通電
される。この通電に伴い、電磁コイル(20),(2
0)に流れる電流と磁石(18),(18)により発生
する磁界との作用により電磁力が生じて電磁コイル(2
0),(20)及びピストン(9),(9)がコイルば
ね(31),(31)を伸縮させながら中立位置から互
いに接離するように逆向きに往復動し、この両ピストン
(9),(9)がシリンダ(5)内で互いに接離するこ
とで圧縮空間(11)の容積が増減変化し、圧縮空間
(11)内に所定周期の圧力波が生じる。この圧縮空間
(11)は結合配管(14)を介して膨張機に連通して
いるため、膨張機ではディスプレーサが上記圧縮空間
(11)の圧力波と同じ周期で往復動してその膨張空間
でのガスの膨張により寒冷が生じ、このディスプレーサ
の往復動の繰返しによりシリンダ先端のコールドヘッド
が極低温レベルに冷却される。
【0030】この実施形態では、上記圧縮機(A)にお
いて各ピストン側ばね支持部材(27)が、各ピストン
(9)の中心軸と同心状に略等間隔に設けられて各ピス
トン(9)の中心軸に対して偏心した3つの締結ねじ
(28),(28),…によりピストン(9)に取付固
定されているので、各締結ねじ(28)を締め付ける際
に、締め付ける締結ねじ(28)を除く他の2つの締結
ねじ(28),(28)によりばね支持部材(27)が
その締め付ける締結ねじ(28)の軸心回りに回転する
のを防止することができる。このため、コイルばね(3
1)を介してばね支持部材(27)の回転を止めておく
必要はなく、コイルばね(31)を変形させることはな
い。この結果、このように各ばね支持部材(27)をピ
ストン(9)の内底部に締結ねじ(28)で取付固定す
る場合に、各ばね支持部材(27)と各コイルばね(3
1)との連結を容易にすべく各ばね支持部材(27)を
各ピストン(9)に取り付ける前に各コイルばね(3
1)と連結しておくので、この締結構造は特に有効なも
のとすることができる。そして、各締結ねじ(28)の
締付力を大きくすることができるので、圧縮機(A)の
運転途中に各締結ねじ(28)の締付力が緩むことはな
い。また、3つの締結ねじ(28),(28),…は、
各ピストン(9)の中心軸と同心状に略等間隔に設けら
れているので、各コイルばね(31)の中心軸をピスト
ン(9)と精度良く一致させることができると共に、各
ばね支持部材(27)をその一部がピストン(9)の内
底面から浮かないように確実にピストン(9)に取付固
定することができる。したがって、各ピストン(9)及
びばね支持部材(27)のねじ孔から圧縮空間(11)
の冷媒ガスがシリンダ(5)外部に漏れるのを防止する
ことができると共に、各ピストン(9)の作動を安定化
させることができる。よって、圧縮機(A)の能力を安
定維持させることができ、延いては圧縮機(A)を高寿
命にすることができる。
【0031】さらに、各締結ねじ(28)はその頭部に
ピストン(9)とばね支持部材(27)とを締結したと
きに各ピストン(9)のざぐり面(9b)に当接するテ
ーパ面(28a)を有し、その各ピストン(9)のざぐ
り面(9b)と各締結ねじ(28)のテーパ面(28
a)との間にはシールテープ(35)が設けられている
ので、各締結ねじ(28)のテーパ面(28a)とピス
トン(9)のざぐり面(9b)とを面接触させることが
できると共に、シールテープ(35)により各ピストン
(9)及びばね支持部材(27)のねじ部から圧縮空間
(11)の冷媒ガスがシリンダ(5)外部に漏れるのを
確実に防止することができる。よって、各締結ねじ(2
8)の締付力を極端に大きくしなくても済み、締付力を
いくら大きくしてもガス漏れを防止することができない
場合に、極めて有利な構造とすることができる。
【0032】尚、上記実施形態では、各ピストン(9)
のざぐり面(9b)と各締結ねじ(28)のテーパ面
(28a)との間にシールテープ(35)を設けたが、
このシールテープ(35)は必ずしも必要でなく、各ピ
ストン(9)のざぐり面(9b)と各締結ねじ(28)
のテーパ面(28a)との面接触により有効にガス漏れ
を防止することができる。また、シール部材は、シール
テープ(35)以外のどのようなものであってもよい。
【0033】さらに、上記実施形態では、各締結ねじを
皿ねじとしたが、皿ねじ以外の頭部が平らであるねじで
あっても本発明を適用することができ、この場合でも、
そのねじの頭部とピストン(9)のねじ挿通孔周りとの
間にシールテープ等のシール部材を設けることでガス漏
れを効果的に防止することができる。
【0034】また、上記実施形態では、各ピストン側ば
ね支持部材(27)を3つの締結ねじ(28),(2
8),…によりピストン(9)に取付固定したが、各ば
ね支持部材(27)をピストン(9)の中心軸に対して
偏心して設けた1つの締結ねじ(28)によりピストン
(9)に取付固定するようにしても本発明を適用するこ
とができる。この場合、各ばね支持部材(27)を有底
円筒状としたピストン(9)内に略嵌合させるようにす
ることで、各ばね支持部材(27)がその締結ねじ(2
8)の軸心回りに回転するのを防止することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、ピストンをシリンダに対しシリンダ内で往復動
可能に弾性支持するコイルばねと、このコイルばねの一
端部と連結され、ピストンにコイルばねの中心軸が該ピ
ストンと略一致するように締結ねじにより取付固定され
たばね支持部材とを備えた振動型圧縮機に対して、上記
締結ねじをピストンの中心軸に対して偏心して設けたこ
とにより、圧縮機の能力の安定化を図ることができ、圧
縮機の高寿命化を図ることができる。
【0036】請求項2の発明によると、複数の締結ねじ
をピストンの中心軸と同心状に略等間隔に設けたことに
より、ピストンの作動を安定化させ、圧縮機の能力のさ
らなる安定化を図ることができる。
【0037】請求項3の発明では、締結ねじはピストン
を貫通していて、その先端部にばね支持部材を螺合し、
その締結ねじの頭部のねじ側に先細りテーパ面を設ける
一方、ピストンのねじ挿通孔周りに上記締結ねじのテー
パ面に当接するテーパ状のざぐり面を形成した。また、
請求項4の発明では、締結ねじの頭部とピストンのねじ
挿通孔周りとの間にシール部材を設けた。したがって、
これらの発明によると、ピストン及びばね支持部材のね
じ孔からのガス漏れを有効に防止することができる。
【0038】請求項5の発明によると、ピストンは有底
筒状であり、ばね支持部材をそのピストン内の底部に取
付固定し、締結ねじを、そのピストンの先端側から該ピ
ストンの底部に貫通してばね支持部材に螺合したことに
より、請求項1、2、3又は4の発明の有効な利用を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る振動型圧縮機の断面図
である。
【図2】図1のII方向矢視図である。
【図3】振動型圧縮機の従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
(A) 圧縮機 (5) シリンダ (9) ピストン (9b) ざぐり面 (11) 圧縮空間 (16) リニアモータ (27) ピストン側ばね支持部材 (28) 締結ねじ (28a) テーパ面 (31) コイルばね (35) シールテープ(シール部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ(5)と、 上記シリンダ(5)内に往復動可能に嵌装され、シリン
    ダ(5)内部に圧縮空間(11)を区画形成するピスト
    ン(9)と、 上記ピストン(9)をシリンダ(5)に対しシリンダ
    (5)内で往復動可能に弾性支持するコイルばね(3
    1)と、 上記コイルばね(31)の一端部と連結され、上記ピス
    トン(9)にコイルばね(31)の中心軸が該ピストン
    (9)と略一致するように締結ねじ(28)により取付
    固定されたばね支持部材(27)と、 上記ピストン(9)を圧縮空間(11)で冷媒ガスが周
    期的に圧縮されるように往復駆動させるリニアモータ
    (16)とを備え、 上記締結ねじ(28)は、ピストン(9)の中心軸に対
    して偏心して設けられていることを特徴とする振動型圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の振動型圧縮機において、 複数の締結ねじ(28),(28),…が、ピストン
    (9)の中心軸と同心状に略等間隔に設けられているこ
    とを特徴とする振動型圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の振動型圧縮機にお
    いて、 締結ねじ(28)はピストン(9)を貫通していて、そ
    の先端部にばね支持部材(27)が螺合され、 上記締結ねじ(28)の頭部のねじ側に先細りテーパ面
    (28a)が設けられている一方、ピストン(9)のね
    じ挿通孔周りに上記締結ねじ(28)のテーパ面(28
    a)に当接するテーパ状のざぐり面(9b)が形成され
    ていることを特徴とする振動型圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の振動型圧縮機
    において、 締結ねじ(28)はピストン(9)を貫通していて、そ
    の先端部にばね支持部材(27)が螺合され、 上記締結ねじ(28)の頭部とピストン(9)のねじ挿
    通孔周りとの間にシール部材(35)が設けられている
    ことを特徴とする振動型圧縮機。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の振動型圧
    縮機において、 ピストン(9)は、有底筒状であり、 ばね支持部材(27)は、上記ピストン(9)内の底部
    に取付固定され、 締結ねじ(28)は、上記ピストン(9)の先端側から
    該ピストン(9)の底部に貫通されてばね支持部材(2
    7)に螺合されていることを特徴とする振動型圧縮機。
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