JPH11246403A - 腫瘍増殖の予防又は抑制剤 - Google Patents

腫瘍増殖の予防又は抑制剤

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JPH11246403A
JPH11246403A JP36218898A JP36218898A JPH11246403A JP H11246403 A JPH11246403 A JP H11246403A JP 36218898 A JP36218898 A JP 36218898A JP 36218898 A JP36218898 A JP 36218898A JP H11246403 A JPH11246403 A JP H11246403A
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pyrrole
methyl
sulfamoylphenyl
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JP36218898A
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Shinichi Kurakata
慎一 蔵方
Masaharu Hanai
雅治 花井
Saori Kanai
さおり 金井
Tomio Kimura
富美夫 木村
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】1,2−ジフェニルピロール誘導体を含有する
腫瘍増殖の予防又は抑制剤に関する。 【解決手段】 一般式(I)又は一般式(II)で表され
る化合物又はその薬理上許容される塩を含有する腫瘍増
殖の予防又は抑制剤。 【化1】 R:H、ハロゲン、アルキル;R1 :アルキル、NH
2 、−NHRa ;R2 :<A>及び<B>で置換可のフ
ェニル;R3 :H、ハロゲン、<A>で置換可のアルキ
ル;R4 :H、アルキル、<A>で置換可のアルキル、
シクロアルキル、<A>及び<B>で置換可のアリー
ル、<A>及び<B>で置換可のアラルキル <A>:OH、ハロゲン、アルコキシ、アルキルチオ。 <B>:アルキル、アルカノイルオキシ、SH、アルカ
ノイルチオ、アルキルスルフィニル、<A>で置換され
たアルキル、シクロアルキルオキシ、ハロゲノアルコキ
シ、アルキレンジオキシ。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、1,2−ジフェニ
ルピロール誘導体を含有する腫瘍増殖の予防又は抑制剤
に関する。
【従来の技術】本発明の組成物の有効成分である、一般
式(I)又は一般式(II)を有する化合物は、シクロ
オキシゲナーゼ−2(COX−2)選択的阻害活性、炎
症性サイトカイン(特にIL−1及びTNFα)産生抑
制作用、ロイコトリエン(特にLTB4 )産生抑制作
用、骨吸収抑制作用、鎮痛作用、抗炎症作用及び解熱作
用を有することが知られている(欧州特許公開第799
823号公報)。
【0001】以前より、アスピリンを代表とする従来型
NSAIDS(非ステロイド鎮痛剤;COX−1及びC
OX−2阻害剤)の服用と大腸癌の発生頻度とは、逆相
関にあることが疫学的に知られていた。また、アスピリ
ンやサリンダック等のNSAIDSは、癌転移抑制活性
及び大腸癌発癌抑制活性のあることが前臨床試験におい
て多数報告されており、大腸癌発癌予防剤として一部臨
床試験に入っているものもある。しかしながら、従来の
NSAIDSは、COX−1及びCOX−2に対して非
選択的であるために、どうしても副作用が生じることと
なる。そこで、より副作用の少ない、シクロオキシゲナ
ーゼ−2選択的阻害剤(COX−2選択的阻害剤)の抗
腫瘍剤への展開に世界中の注目が集まりつつある。
【0002】そして、こうした、COX−2選択的阻害
剤については、MF−tricyclic (Oshima, M., et a
l., Suppression of Intestinal Polyposis in APCΔ
716 Knockout Mice by Inhibition of Cyclooxygenase
2 (COX-2). Cell, 87, 803-809 (1996) )及びセレコキ
シブ(Reddy, R. S., et al., Evaluation of Cyclooxy
genase-2 Inhibitor for Potential Chemopreventive P
roperties in Colon Carcinogenesis, Cancer Res., 5
6, 4566-4569 (1996))が、実験大腸ポリ−プ症の発症
を抑制すること、並びに、SC−58125がある種の
ヒト大腸癌株に対し、増殖抑制効果を示すこと(Sheng,
H., et al., Inhibition of Human Colon Cancer cell
Growth by Selective Inhibition of Cyclooxygenase-
2, J. Clin. Invest., 99, 2254-2259 (1997) )が知ら
れている。しかしながら、前者については、実験系が、
大腸癌を使用したモデル系ではなく、あくまで大腸癌の
前段階であるポリ−プ症発症の予防でしかない。
【0003】一方、後者については、ヒト大腸癌株に対
する増殖抑制効果が認められた大腸癌株は、シクロオキ
シゲナーゼ−2発現株(ヒト大腸癌株HCA−7)のみ
であって、シクロオキシゲナーゼ−2非発現株(ヒト大
腸癌株HCT−116)では、増殖抑制効果を示さない
ことが開示されいる。さらに、後者については、ヒト大
腸癌株に対する増殖抑制効果が認められた大腸癌株(H
CA−7)は、イン・ビトロ(in vitro)にても明らか
な増殖阻害活性を示す大腸癌株であり、増殖抑制効果を
示さない大腸癌株(HCA−116)は、イン・ビトロ
(in vitro)では増殖阻害活性を示さないことが開示さ
れている。従って、増殖抑制効果を発現するか否かは、
用いる大腸癌株に依存していることが分かり、他の癌、
特に大腸癌についてさえも、増殖抑制効果を有するか疑
わしい。
【0004】更に、シクロオキシゲナーゼ−2選択的阻
害剤と、5−フルオロウラシル誘導体とを併用すること
による、腫瘍増殖の予防又は抑制剤は知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、1,2
−ジフェニルピロール誘導体が、優れた腫瘍増殖の予防
又は抑制作用を有することを見い出し、本発明を完成し
た。なお、従来技術は、癌細胞を皮下移植することによ
り効果を見ているが、本願発明においては、より実際の
治療に近いと考えられている(X. Fu, et al., Antican
cer Res., 12 (1992) )、同所移植系の担癌モデル系を
使用して効果を見ている。
【0006】そして、本願の化合物は、イン・ビトロ
(in vitro)で細胞増殖阻害活性を示さない場合でも、
また、シクロオキシゲナーゼ−2発現のない大腸癌株に
対しても、イン・ビボ(in vivo)で腫瘍増殖抑制効果
が認められ、また、マウス肉種にも効果があったことか
ら、固形癌一般に増殖抑制効果があることが示唆され
る。更に、本願の他の課題としては、腫瘍増殖の予防又
は抑制剤を製造するための、1,2−ジフェニルピロー
ル誘導体の使用、及び、1,2−ジフェニルピロール誘
導体の少なくとも1種の化合物と、5−フルオロウラシ
ル誘導体とを、同時に、別々に、又は、逐次的に使用す
るために、含有する、腫瘍増殖の予防又は抑制剤を見い
出したことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の新規な、腫瘍増
殖の予防又は抑制剤は、一般式(I)又は一般式(II)
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子又
は低級アルキル基を示し、R1 は、低級アルキル基、ア
ミノ基又は式−NHRa (式中、Ra は、生体内で除去
される基を示す。)を有する基を示し、R2 は、フェニ
ル基、或いは、<置換基群A>及び<置換基群B>より
選択される基により置換されたフェニル基を示し、R3
は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は<
置換基群A>より選択される基により置換された低級ア
ルキル基を示し、R4 は、水素原子、低級アルキル基、
<置換基群A>より選択される基により置換された低級
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、<置換基
群A>及び<置換基群B>より選択される基により置換
されたアリール基、アラルキル基、或いは、<置換基群
A>及び<置換基群B>より選択される基により置換さ
れたアラルキル基を示す。〕で表される化合物又はその
薬理上許容される塩を含有し、好適には、(1)Rは、
水素原子、フッ素原子、塩素原子又はメチル基であり、
更に好適には、水素原子であり、(2)R1 は、メチル
基、アミノ基又はアセチルアミノ基であり、更に好適に
は、アミノ基又はアセチルアミノ基であり、(3)R2
は、フェニル基、或いは、<置換基群A1>及び<置換
基群B1>より選択される基により置換されたフェニル
基であり、更に好適には、フェニル基、或いは、<置換
基群A1>及び<置換基群B2>より選択される基によ
り置換されたフェニル基であり、より好適には、フェニ
ル基の置換基数が、1乃至3個であり、(4)R3 は、
水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又は、<置
換基群A1>より選択される基により置換された低級ア
ルキル基であり、更に好適には、水素原子、ハロゲン原
子、低級アルキル基、又はハロゲン原子により置換され
た低級アルキル基であり、(5)R4 は、水素原子、低
級アルキル基、<置換基群A>より選択される基により
置換された低級アルキル基、シクロアルキル基、アリー
ル基、<置換基群A1>及び<置換基群B3>より選択
される基により置換されたアリール基、アラルキル基、
或いは、<置換基群A1>及び<置換基群B3>より選
択される基により置換されたアラルキル基であり、更に
好適には、水素原子、低級アルキル基、<置換基群A2
>より選択される基により置換された低級アルキル基、
シクロアルキル基、アリール基、<置換基群A2>及び
<置換基群B4>より選択される基により置換されたア
リール基、アラルキル基、或いは、<置換基群A2>及
び<置換基群B4>より選択される基により置換された
アラルキル基であり、より好適には、以下で表される化
合物又はその薬理上許容される塩を含有する腫瘍増殖の
予防又は抑制剤である。
【0010】3−メチル−2−(4−メチルフェニル)
−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、4−
メチル−2−(4−メチルフェニル)−1−(4−スル
ファモイルフェニル)ピロール、1−(4−フルオロフ
ェニル)−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロー
ル、1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−2−
(4−スルファモイルフェニル)ピロール、5−フルオ
ロ−1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−メチル
スルホニルフェニル)ピロール、2−(4−メトキシフ
ェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモイルフェ
ニル)ピロール、1−(4−メトキシフェニル)−4−
メチル−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロー
ル、4−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−スルファモイルフェニル)ピロール、2−(4−
クロロフェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモ
イルフェニル)ピロール、4−メチル−2−(4−メチ
ルチオフェニル)−1−(4−スルファモイルフェニ
ル)ピロール、2−(4−エトキシフェニル)−4−メ
チル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、
2−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−メチ
ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、2
−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メチ
ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、4
−メチル−2−フェニル−1−(4−スルファモイルフ
ェニル)ピロール、2−(3,4−ジメチルフェニル)
−4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピ
ロール、2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−
4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロ
ール、4−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−
2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、5−ク
ロロ−1−(4−メトキシフェニル)−2−(4−スル
ファモイルフェニル)ピロール、1−(3,4−ジメチ
ルフェニル)−4−メチル−2−(4−スルファモイル
フェニル)ピロール、5−クロロ−1−(4−エトキシ
フェニル)−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロ
ール、5−クロロ−1−(4−メチルチオフェニル)−
2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、1−
(4−エチルチオフェニル)−4−メチル−2−(4−
スルファモイルフェニル)ピロール、2−(3,5−ジ
メチルフェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモ
イルフェニル)ピロール、1−(4−メルカプトフェニ
ル)−4−メチル−2−(4−スルファモイルフェニ
ル)ピロール、1−(4−アセチルチオフェニル)−4
−メチル−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロー
ル、1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニル)−
4−メチル−2−(4−メトキシフェニル)ピロール、
1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニル)−4−
メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)ピロール。
【0011】最も好適には、以下で表される化合物又は
その薬理上許容される塩を含有する腫瘍増殖の予防又は
抑制剤である。2−(4−クロロフェニル)−4−メチ
ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、2
−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−(4−
スルファモイルフェニル)ピロール、2−(3,4−ジ
メチルフェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモ
イルフェニル)ピロール、4−メチル−1−(4−メチ
ルチオフェニル)−2−(4−スルファモイルフェニ
ル)ピロール、1−(4−アセチルアミノスルホニルフ
ェニル)−4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニ
ル)ピロール。
【0012】<置換基群A>水酸基、ハロゲン原子、低
級アルコキシ基及び低級アルキルチオ基。 <置換基群A1>ハロゲン原子、低級アルコキシ基及び
低級アルキルチオ基。 <置換基群A2>水酸基、ハロゲン原子及び低級アルコ
キシ基。 <置換基群B>低級アルキル基、アルカノイルオキシ
基、メルカプト基、アルカノイルチオ基、低級アルキル
スルフィニル基、<置換基群A>より選択される基によ
り置換された低級アルキル基、シクロアルキルオキシ
基、ハロゲノ低級アルコキシ基、及び低級アルキレンジ
オキシ基。 <置換基群B1>低級アルキル基、メルカプト基、アル
カノイルチオ基、<置換基群A1>より選択される基に
より置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルコキ
シ基及び低級アルキレンジオキシ基。 <置換基群B2>低級アルキル基、メルカプト基、アル
カノイルチオ基、ハロゲン原子により置換された低級ア
ルキル基、ハロゲノ低級アルコキシ基及び低級アルキレ
ンジオキシ基。 <置換基群B3>低級アルキル基、<置換基群A>より
選択される基により置換された低級アルキル基、及びシ
クロアルキルオキシ基。 <置換基群B4>低級アルキル基、ハロゲン原子により
置換された低級アルキル基、及びシクロアルキルオキシ
基。
【0013】又、本発明の使用は、腫瘍増殖の予防又は
抑制剤を製造するために、上記化合物又はその薬理上許
容される塩の使用であり、更に、本発明の腫瘍増殖の予
防又は抑制剤は、上記化合物又はその薬理上許容される
塩の少なくとも1種の化合物と、5−フルオロウラシル
誘導体とを、同時に、別々に、又は、逐次的に使用する
ために、含有する。
【0014】上記一般式(I)又は一般式(II)にお
いて、R、R3 、<置換基群A>、<置換基群A1>及
び<置換基群A2>の定義における「ハロゲン原子」、
並びに、<置換基群B2>及び<置換基群B4>の定義
における「ハロゲン原子により置換された低級アルキル
基」の「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子又はヨウ素原子を示し、好適には、フッ素原
子、塩素原子及び臭素原子である。R、R1 、R3 、R
4 、<置換基群B>、<置換基群B1>、<置換基群B
2>、<置換基群B3>及び<置換基群B4>の定義に
おける「低級アルキル基」;R3 、R4 、<置換基群B
>、<置換基群B1>及び<置換基群B3>の定義にお
ける「<置換基群A>より選択される基により置換され
た低級アルキル基」の「低級アルキル基」;並びに、<
置換基群B2>及び<置換基群B4>の定義における
「ハロゲン原子により置換された低級アルキル基」の
「低級アルキル基」とは、例えば、メチル、エチル、プ
ロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、2−メチル
ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、4−メチルペンチル、3−メチルペ
ンチル、2−メチルペンチル、1−メチルペンチル、
3,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、
1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、
1,3−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、2
−エチルブチルのような炭素数1乃至6個の直鎖又は分
枝鎖アルキル基を示し、好ましくは、炭素数1乃至4個
の直鎖又は分枝鎖アルキル基であり、更に好ましくはメ
チル、エチルである。更に、R、R1 及びR4 において
は、特に好ましくは、メチルである。
【0015】<置換基群B>の定義における「アルカノ
イルオキシ基」の「アルカノイル基」;並びに<置換基
群B>、<置換基群B1>及び<置換基群B2>の定義
における「アルカノイルチオ基」の「アルカノイル基」
とは、例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバ
ロイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、
ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ラウロイ
ル、トリデカノイル、ミリストイル、パルミトイル、ス
テアロイル、アイコサノイル、ドコサノイル、ペンタコ
サノイルのような炭素数1乃至25個の直鎖又は分枝鎖
アルカノイル基を示し、好ましくは、炭素数1乃至12
個のアルカノイル基であり、更に好ましくは、炭素数1
乃至6個のアルカノイル基であり、特に好ましくは、炭
素数1乃至4個のアルカノイル基であり、最も好ましく
は、アセチル、プロピオニルである。
【0016】R4 の定義における「シクロアルキル基」
とは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオ
クチルのような炭素数3乃至8個のシクロアルキル基を
示し、好ましくは、炭素数3乃至7個のシクロアルキル
基であり、更に好ましくは、炭素数3乃至6個のシクロ
アルキル基であり、特に好ましくは、シクロプロピルで
ある。
【0017】R4 の定義における「アリール基」、及
び、「<置換基群A>及び<置換基群B>より選択され
る基により置換されたアリール基」の「アリール基」と
は、フェニル、インデニル、ナフチル、フェナンスレニ
ル、アントラセニルのような炭素数6乃至14個の芳香
族炭化水素基を示し、好ましくはフェニル、ナフチルで
あり、更に好ましくは、フェニルである。尚、上記「ア
リール基」は、炭素数3乃至10個のシクロアルキル基
と縮環していてもよく、例えば、2−インダニルのよう
な基を挙げることができる。
【0018】R4 の定義における「アラルキル基」、及
び、「<置換基群A>及び<置換基群B>より選択され
る基により置換されたアラルキル基」の「アラルキル
基」とは、ベンジル、フェネチル、3−フェニルプロピ
ル、4−フェニルブチル、1−ナフチルメチル、2−ナ
フチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチ
ル、1−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリルメ
チルのような1乃至3個の「アリ−ル基」で置換された
「低級アルキル基」を示し、好ましくは、炭素数6乃至
10個のアリール基で1個置換された炭素数1乃至4個
のアルキル基である。
【0019】<置換基群A>、<置換基群A1>、<置
換基群A2>の定義における「低級アルコキシ基」と
は、前記「低級アルキル基」が酸素原子に結合した基を
示し、そのような基としては、例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、ペンチルオキ
シ、イソペンチルオキシ、2−メチルブトキシ、ネオペ
ントキシ、1−エチルプロポキシ、ヘキシルオキシ、イ
ソヘキシルオキシ、4−メチルペンチルオキシ、3−メ
チルペンチルオキシ、2−メチルペンチルオキシ、1−
メチルペンチルオキシ、3,3−ジメチルブトキシ、
2,2−ジメチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキ
シ、1,2−ジメチルブトキシ、1,3−ジメチルブト
キシ、2,3−ジメチルブトキシ、2−エチルブトキシ
のような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルコキシ
基を挙げることができ、好ましくは、炭素数1乃至4の
直鎖又は分枝鎖アルコキシ基であり、特に好ましくは、
メトキシ、エトキシである。<置換基群A>、<置換基
群A1>の定義における「低級アルキルチオ基」とは、
前記「低級アルキル基」が硫黄原子に結合した基を示
し、そのような基としては、例えば、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチ
オ、イソブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチ
オ、ペンチルチオ、イソペンチルチオ、2−メチルブチ
ルチオ、ネオペンチルチオ、1−エチルプロピルチオ、
ヘキシルチオ、イソヘキシルチオ、4−メチルペンチル
チオ、3−メチルペンチルチオ、2−メチルペンチルチ
オ、1−メチルペンチルチオ、3,3−ジメチルブチル
チオ、2,2−ジメチルブチルチオ、1,1−ジメチル
ブチルチオ、1,2−ジメチルブチルチオ、1,3−ジ
メチルブチルチオ、2,3−ジメチルブチルチオ、2−
エチルブチルチオのような炭素数1乃至6個の直鎖又は
分枝鎖アルキルチオ基を挙げることができ、好ましく
は、炭素数1乃至4の直鎖又は分枝鎖アルキルチオ基で
あり、特に好ましくは、メチルチオ、エチルチオであ
る。
【0020】<置換期群B>の定義における「低級アル
キルスルフィニル基」とは、前記「低級アルキル基」が
スルフィニル基に結合した基を示し、そのような基とし
ては、例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニ
ル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニ
ル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、s
−ブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニル、ペン
チルスルフィニル、イソペンチルスルフィニル、2−メ
チルブチルスルフィニル、ネオペンチルスルフィニル、
1−エチルプロピルスルフィニル、ヘキシルスルフィニ
ル、イソヘキシルスルフィニル、4−メチルペンチルス
ルフィニル、3−メチルペンチルスルフィニル、2−メ
チルペンチルスルフィニル、1−メチルペンチルスルフ
ィニル、3,3−ジメチルブチルスルフィニル、2,2
−ジメチルブチルスルフィニル、1,1−ジメチルブチ
ルスルフィニル、1,2−ジメチルブチルスルフィニ
ル、1,3−ジメチルブチルスルフィニル、2,3−ジ
メチルブチルスルフィニル、2−エチルブチルスルフィ
ニルのような炭素数1乃至6個の直鎖又は分枝鎖アルキ
ルスルフニル基を挙げることができ、好ましくは、炭
素数1乃至4の直鎖又は分枝鎖アルキルスルフニル基
である。
【0021】<置換期群B>、<置換基群B3>及び<
置換基群B4>の定義における「シクロアルキルオキシ
基」とは、前記「シクロアルキル基」が酸素に結合した
基を示し、そのような基としては、例えば、シクロプロ
ピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキ
シ、シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシ、シ
クロオクチルオキシのような炭素数3乃至8個のシクロ
アルキルオキシ基を挙げることができ、好ましくは、炭
素数3乃至7個のシクロアルキルオキシ基であり、更に
好ましくは、炭素数5又は6個のシクロアルキルオキシ
基であり、特に好ましくは、シクロペンチルオキシであ
る。
【0022】<置換基群B>、<置換基群B1>及び<
置換基群B2>の定義における「ハロゲノ低級アルコキ
シ基」とは、前記「ハロゲン原子」が前記「低級アルコ
キシ基」のアルキル部分に結合した基を示し、そのよう
な基としては、例えば、フルオロメトキシ、ジフルオロ
メトキシ、トリフルオロメトキシ、2−フルオロエトキ
シ、2−クロロエトキシ、2−ブロモエトキシ、2,2
−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエト
キシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、3−フルオロ
プロポキシ、4−フルオロブトキシ、クロロメトキシ、
トリクロロメトキシ、ヨードメトキシ、ブロモメトキシ
のような基を挙げることができ、好ましくは、炭素数1
乃至4個のハロゲノアルコキシ基であり、更に好ましく
は、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフル
オロメトキシ、2−フルオロエトキシ、2−クロロエト
キシ、2−ブロモエトキシ、3−フルオロプロポキシ、
4−フルオロブトキシ、クロロメトキシ、トリクロロメ
トキシ、ブロモメトキシであり、特に好ましくは、フル
オロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメト
キシである。
【0023】<置換基群B>、<置換基群B1>及び<
置換基群B2>の定義における「低級アルキレンジオキ
シ基」とは、例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオ
キシ、トリメチレンジオキシ、テトラメチレンジオキ
シ、ペンタメチレンジオキシ、ヘキサメチレンジオキ
シ、プロピレンジオキシのような炭素数1乃至6個の直
鎖若しくは分枝鎖アルキレンジオキシ基を挙げることが
でき、好ましくは、炭素数1乃至4個のアルキレンジオ
キシ基であり、更に好ましくは、メチレンジオキシ、エ
チレンジオキシである。
【0024】<置換基群B2>及び<置換基群B4>の
定義における「ハロゲン原子で置換された低級アルキル
基」とは、前記「ハロゲン原子」が前記「低級アルキル
基」に結合した基を示し、そのような基としては、例え
ば、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロ
メチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−ト
リクロロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロ
ブチル、クロロメチル、トリクロロメチル、2−クロロ
エチル、3−クロロプロピル、ブロモメチル、2−ブロ
モエチル、ヨードメチル、2−ヨードエチル、クロロジ
フルオロメチル、ブロモジフルオロメチルのような基を
挙げることができ、好ましくは、炭素数1乃至4個のハ
ロゲノアルキルであり、更に好ましくは、フルオロメチ
ル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、2−フル
オロエチル、3−フルオロプロピル、4−フルオロブチ
ル、クロロメチル、トリクロロメチル、ブロモメチルで
あり、特に好ましくは、フルオロメチル、ジフルオロメ
チル、トリフルオロメチルである。
【0025】Ra の定義における「生体内で除去される
基」とは、人体内で加水分解等の生物学的方法により除
去される基、即ち、式−NHRa (式中、Ra は、前記
と同意義を示す。)から、遊離のアミノ基(基−NH
2 )を生成する基を示し、そのような基か否かは、ラッ
トやマウスのような実験動物に経口投与又は静脈注射に
より投与し、その後の動物の体液を調べ、対応する化合
物又はその薬理学的に許容される塩を検出できるか否か
により決定でき、そのような基としては、例えば、前記
「アルカノイル基」;メトキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカル
ボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニ
ル、t−ブトキシカルボニル、ペンチルオキシカルボニ
ル、ヘキシルオキシカルボニル、シクロヘキシルオキシ
カルボニルのような低級アルコキシカルボニル基;ベン
ジルオキシカルボニル、4−メトキシベンジルオキシカ
ルボニル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニ
ル、2−ニトロベンジルオキシカルボニル、4−ニトロ
ベンジルオキシカルボニルのような、1乃至2個の低級
アルコキシ又はニトロ基でアリ−ル環が置換されていて
もよい「アラルキルオキシカルボニル基」;ホルミルオ
キシメチル、アセトキシメチル、プロピオニルオキシメ
チル、ブチリルオキシメチル、ピバロイルオキシメチ
ル、バレリルオキシメチル、イソバレリルオキシメチ
ル、ヘキサノイルオキシメチルのような「アルカノイル
オキシメチル基」;メトキシカルボニルオキシメチル、
エトキシカルボニルオキシメチル、プロポキシカルボニ
ルオキシメチル、イソプロポキシカルボニルオキシメチ
ル、ブトキシカルボニルオキシメチル、イソブトキシカ
ルボニルオキシメチル、ペンチルオキシカルボニルオキ
シメチルのような低級アルコキシカルボニルオキシメチ
ル基;及び(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオ
キソレン−4−イル)メチル、〔5−(4−メチルフェ
ニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル〕メチル、〔5−(4−メトキシフェニル)−2−オ
キソ−1,3−ジオキソレン−4−イル〕メチル、〔5
−(4−フルオロフェニル)−2−オキソ−1,3−ジ
オキソレン−4−イル〕メチル、〔5−(4−クロロフ
ェニル)−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル〕メチル、(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4
−イル)メチル、(5−メチル−2−オキソ−1,3−
ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−エチル−2−
オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、
(5−プロピル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イル)メチル、(5−イソプロピル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル、(5−ブチ
ル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メ
チルのような、ジオキソレンの5位が前記「低級アルキ
ル」又は前記「アリール」によって置換されていてもよ
い「(2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)
メチル基」;等を挙げることができ、好ましくは、炭素
数1乃至12個の「アルカノイル基」、炭素数2乃至5
個の「アルコキシカルボニル基」、炭素数7乃至8個の
「アラルキルオキシカルボニル基」、炭素数3乃至6個
の「アルカノイルオキシメチル基」、炭素数3乃至6個
の「アルコキシカルボニルオキシメチル基」又は「(2
−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチル
基」であり、更に好ましくは、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレリ
ル、ピバロイル、メトキシカルボニル、エトキシカルボ
ニル、ベンジルオキシカルボニル、アセチルオキシメチ
ル、プロピオニルオキシメチル、メトキシカルボニルオ
キシメチル、エトキシカルボニルオキシメチル、(5−
メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イ
ル)メチル又は(5−フェニル−2−オキソ−1,3−
ジオキソレン−4−イル)メチルであり、特に好ましく
は、アセチルである。好ましい、R1 の具体例として
は、メチル、エチル、アミノ、アセチルアミノ、プロピ
オニルアミノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、
バレリルアミノ、イソバレリルアミノ、ピバロイルアミ
ノ、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルア
ミノ、ベンジルオキシカルボニルアミノ、アセチルオキ
シメチルアミノ、プロピオニルオキシメチルアミノ、メ
トキシカルボニルオキシメチルアミノ、エトキシカルボ
ニルオキシメチルアミノ、(5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルアミノ及び
(5−フェニル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−
4−イル)メチルアミノを挙げることができ、更に好ま
しくは、メチル、アミノ、アセチルアミノであり、特に
好ましくは、アミノ、アセチルアミノである。
【0026】好ましいR2 の具体例としては、フェニル
基;4−メルカプトフェニル、4−アセチルチオフェニ
ル、4−プロピオニルチオフェニル、4−フルオロフェ
ニル、4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、p−
トリル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、
4−エトキシフェニル、4−メチルチオフェニル、4−
エチルチオフェニル、4−メチルスルフィニルフェニ
ル、4−エチルスルフィニルフェニル、3,4−ジフル
オロフェニル、2,4−ジフルロフェニル、3,4−ジ
クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−
ジメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、3−
クロロ−4−フルオロフェニル、3−クロロ−4−メト
キシフェニル、3−フルオロ−4−メトキシフェニル、
3−メチル−4−メトキシフェニル、3,5−ジクロロ
−4−メトキシフェニル、4−メトキシ−3,5−ジメ
チルフェニルのような、メルカプト、C1 −C4 アルカ
ノイイルチオ、ハロゲン、C1 −C4 アルキル、C1
4 アルコキシ、C1 −C4アルキルチオ及びC1 −C4
アルキルスルフィニルから選ばれる1乃至3個の置換
基を有するフェニル基;4−トリフルオロメチルフェニ
ル、4−ジフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオ
ロメトキシフェニルような、トリフルオロメチル、ジフ
ルオロメトキシ若しくはトリフルオロメトキシ置換フェ
ニル;3,4−メチレンジオキシフェニル、3,4−エ
チレンジオキシフェニルのような、メチレンジオキシ若
しくはエチレンジオキシ置換フェニル基を挙げることが
できる。更に、R2 が、置換基を有するフェニル基を示
す場合、その置換基の数は、好ましくは1乃至3個であ
り、更に好ましくは、1又は2個である。
【0027】好ましいR3 の具体例としては、水素原
子;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原
子;メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチルのようなC1
−C4 アルキル基;及びフルオロメチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、ヨードメチル、ジフルオロメチル、
トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、3−フルオ
ロプロピル、4−フルオロブチル、2−クロロエチル、
3−クロロプロピルのようなハロゲノC1 −C4 アルキ
ル基を挙げることができ、更に好ましくは、水素原子;
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン原子;メ
チル基、エチル基、フルオロメチル基、ジフルオロメチ
ル基、2−フルオロエチル基又は2−クロロエチル基で
ある。
【0028】好ましいR4 の具体例としては、水素原
子;メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、ペンチル、
ヘキシルのようなC1 −C6 アルキル基;置換基とし
て、ヒドロキシ、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素のような
ハロゲン、及びメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ
プロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、
t−ブトキシのようなC1 −C4 アルコキシから選ばれ
る置換基を有する前記のアルキル基;シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シク
ロヘプチルのようなC 3 −C7 シクロアルキル基;下記
の置換基を有していてもよいフェニル、ナフチルのよう
なC6 −C10アリール基;アリール部分に下記の置換基
を有していてもよいベンジル、フェネチル、3−フェニ
ルプロピル、4−フェニルブチル、1−ナフチルメチ
ル、2−ナフチルメチルのようなC6 −C10アリールC
1 −C4 アルキル基(ここに、上記アリール基又はアリ
ールアルキル基のアリール部分の置換基は、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素のようなハロゲン;メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブ
チル、t−ブチルのようなC 1 −C4 アルキル;フルオ
ロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ク
ロロメチル、トリクロロメチル、クロロジフルオロメチ
ル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロ
モエチル、2−ヨードエチル、3−フルオロプロピル、
4−フルオロプロピルのようなハロゲノC1 −C4 アル
キル;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブト
キシのようなC1 −C4 アルコキシ基;シクロプロピル
オキシ、シクロブチルオキシ、シクロペンチルオキシ、
シクロヘキシルオキシ、シクロヘプチルオキシのような
3 −C7 シクロアルキルオキシである。)を挙げるこ
とができ、更に好ましくは、水素原子;メチル、エチ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチルのようなC1
4 アルキル基;フルオロメチル、ジフルオロメチル、
クロロジフルオロメチル、ブロモジフルオロメチル、ト
リフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2,2−
トリフルオロエチルのようなモノ、ジ若しくはトリハロ
ゲノC1 −C4 アルキル基;ヒドロキシメチル基;メト
キシメチル、エトキシメチルのようなC1 −C4 アルコ
キシメチル基;シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシルのようなC3 −C6 シクロア
ルキル基;フェニル基;4−フルオロフェニル、2,4
−ジフルオロフェニルのようなモノ若しくはジフルオロ
フェニル基;4−メトキシフェニル、3,4−ジメトキ
シフェニルのようなモノ若しくはジメトキシフェニル
基;p−トリル、o−トリルのようなトリル基;3−シ
クロペンチルオキシ−4−メトキシフェニルのようなシ
クロペンチルオキシ(メトキシ)フェニル基;4−トリ
フルオロメチルフェニルのようなトリフルオロメチルフ
ェニル基;ベンジル基;4−メトキシベンジル、3−シ
クロペンチルオキシ−4−メトキシベンジルのような置
換ベンジル基;フェネチル基;1−ナフチル、2−ナフ
チルのようなナフチル基;1−ナフチルメチル、2−ナ
フチルメチルのようなナフチルメチル基である。
【0029】「その薬理上許容される塩」とは、本発明
の化合物(I)及び(II)は、塩にすることができる
ので、その塩をいい、そのような塩としては、好適には
ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩のようなアルカ
リ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩のようなアル
カリ土類金属塩、アルミニウム塩、鉄塩、亜鉛塩、銅
塩、ニッケル塩、コバルト塩等の金属塩;アンモニウム
塩のような無機塩、t−オクチルアミン塩、ジベンジル
アミン塩、モルホリン塩、グルコサミン塩、フェニルグ
リシンアルキルエステル塩、エチレンジアミン塩、N−
メチルグルカミン塩、グアニジン塩、ジエチルアミン
塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、
N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、クロロプロ
カイン塩、プロカイン塩、ジエタノールアミン塩、N−
ベンジル−フェネチルアミン塩、ピペラジン塩、テトラ
メチルアンモニウム塩、トリス(ヒドロキシメチル)ア
ミノメタン塩のような有機塩等のアミン塩;又、本発明
の化合物(I)及び(II)は、大気中に放置しておく
ことにより、水分を吸収し、吸着水が付いたり、水和物
となる場合があり、そのような塩も本発明に包含され
る。
【0030】更に、本発明の化合物(I)は、他のある
種の溶媒を吸収し、溶媒和物となる場合があるが、その
ような塩も本発明に包含される。
【0031】本発明の化合物(I)及び(II)は、分子
内に不斉炭素を有する場合があり、各々がR配位、S配
位である立体異性体が存在するが、その各々、あるいは
それらの任意の割合の混合物のいずれも本発明に包含さ
れる。
【0032】本発明の化合物(I)及び(II)の具体例
としては、例えば、下記表1(一般式(I)で表される
化合物)及び表2(一般式(II)で表される化合物)に
示すような化合物を挙げることができる。
【0033】
【化3】
【0034】
【表1】
【0035】 ---------------------------------------------------------------- 化合物 R R1 R2 R3 R4 番 号 ---------------------------------------------------------------- 1-1 H Me Ph H H 1-2 H Me Ph H Me 1-3 H Me 4-F-Ph H H 1-4 H Me 4-F-Ph F H 1-5 H Me 4-F-Ph Cl H 1-6 H Me 4-F-Ph Br H 1-7 H Me 4-F-Ph I H 1-8 H Me 4-F-Ph Me H 1-9 H Me 4-F-Ph Et H 1-10 H Me 4-F-Ph Pr H 1-11 H Me 4-F-Ph Bu H 1-12 H Me 4-F-Ph CH2F H 1-13 H Me 4-F-Ph CHF2 H 1-14 H Me 4-F-Ph CF3 H 1-15 H Me 4-F-Ph H Me 1-16 H Me 4-F-Ph F Me 1-17 H Me 4-F-Ph Cl Me 1-18 H Me 4-F-Ph Br Me 1-19 H Me 4-F-Ph I Me 1-20 H Me 4-F-Ph Me Me 1-21 H Me 4-F-Ph Et Me 1-22 H Me 4-F-Ph Pr Me 1-23 H Me 4-F-Ph H Et 1-24 H Me 4-F-Ph H Pr 1-25 H Me 4-F-Ph H Bu 1-26 H Me 4-F-Ph H cPr 1-27 H Me 4-F-Ph H Ph 1-28 H Me 4-F-Ph H CH2Ph 1-29 H Me 4-F-Ph H CHF2 1-30 H Me 4-F-Ph Me CHF2 1-31 H Me 4-F-Ph H CF3 1-32 H Me 4-F-Ph Me CF3 1-33 H Me 4-MeO-Ph H H 1-34 H Me 4-MeO-Ph H Me 1-35 H Me 4-Cl-Ph H H 1-36 H Me 4-Cl-Ph H Me 1-37 H Me 4-Me-Ph H H 1-38 H Me 4-Me-Ph H Me 1-39 H Me 3-Cl-4-F-Ph H H 1-40 H Me 3-Cl-4-F-Ph H Me 1-41 H Me 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H H 1-42 H Me 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H Me 1-43 H Me 3-Cl-4-MeO-Ph H H 1-44 H Me 3-Cl-4-MeO-Ph H Me 1-45 H Me 4-CF3-Ph H H 1-46 H Me 4-CF3O-Ph H H 1-47 H Me 3-F-4-MeO-Ph H H 1-48 H Me 3-F-4-MeO-Ph H Me 1-49 H Me 3-Me-4-MeO-Ph H H 1-50 H Me 3-Me-4-MeO-Ph H Me 1-51 H Me 3,4-diF-Ph H H 1-52 H Me 3,4-diF-Ph H Me 1-53 H Me 2,4-diF-Ph H H 1-54 H Me 2,4-diF-Ph H Me 1-55 H Me 3,4-diMe-Ph H H 1-56 H Me 3,4-diMe-Ph H Me 1-57 H Me 3,4-diCl-Ph H H 1-58 H Me 3,4-diCl-Ph H Me 1-59 H Me 3,4-di(MeO)-P H H 1-60 H Me 3,4-di(MeO)-P H Me 1-61 H Me 4-F-Ph H CH2OH 1-62 H Me 4-F-Ph Me CH2OH 1-63 H Me 4-F-Ph H CH2OMe 1-64 H Me 4-MeO-Ph H CH2OH 1-65 H Me 4-MeO-Ph H CH2OMe 1-66 H Me 4-Cl-Ph H CH2OH 1-67 H Me 4-Cl-Ph H CH2OMe 1-68 H Me 4-Me-Ph H CH2OH 1-69 H Me 4-Me-Ph H CH2OMe 1-70 H NH2 Ph H H 1-71 H NH2 Ph H Me 1-72 H NH2 Ph Me H 1-73 H NH2 4-F-Ph H H 1-74 H NH2 4-F-Ph H Me 1-75 H NH2 4-F-Ph Cl Me 1-76 H NH2 4-F-Ph Me H 1-77 H NH2 4-F-Ph H Et 1-78 H NH2 4-F-Ph H Pr 1-79 H NH2 4-F-Ph H Bu 1-80 H NH2 4-F-Ph H cPr 1-81 H NH2 4-F-Ph H Ph 1-82 H NH2 4-F-Ph H CH2Ph 1-83 H NH2 4-F-Ph H CHF2 1-84 H NH2 4-F-Ph H CF3 1-85 H NH2 4-MeO-Ph H H 1-86 H NH2 4-MeO-Ph H Me 1-87 H NH2 4-MeO-Ph H Bu 1-88 H NH2 4-MeO-Ph Me H 1-89 H NH2 4-EtO-Ph H H 1-90 H NH2 4-EtO-Ph H Me 1-91 H NH2 4-EtO-Ph Me H 1-92 H NH2 4-PrO-Ph H Me 1-93 H NH2 4-MeS-Ph H H 1-94 H NH2 4-MeS-Ph H Me 1-95 H NH2 4-MeS-Ph Me H 1-96 H NH2 4-Cl-Ph H H 1-97 H NH2 4-Cl-Ph H Me 1-98 H NH2 4-Cl-Ph Me H 1-99 H NH2 4-Me-Ph H H 1-100 H NH2 4-Me-Ph H Me 1-101 H NH2 4-Me-Ph Me H 1-102 H NH2 3-Cl-4-F-Ph H H 1-103 H NH2 3-Cl-4-F-Ph H Me 1-104 H NH2 3-Cl-4-F-Ph Me H 1-105 H NH2 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H H 1-106 H NH2 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H Me 1-107 H NH2 3-Cl-4-MeO-Ph H H 1-108 H NH2 3-Cl-4-MeO-Ph H Me 1-109 H NH2 3-Cl-4-MeO-Ph Me H 1-110 H NH2 4-CF3-Ph H H 1-111 H NH2 4-CF3O-Ph H H 1-112 H NH2 3-F-4-MeO-Ph H H 1-113 H NH2 3-F-4-MeO-Ph H Me 1-114 H NH2 3-F-4-MeO-Ph Me H 1-115 H NH2 3-Me-4-MeO-Ph H H 1-116 H NH2 3-Me-4-MeO-Ph H Me 1-117 H NH2 3-Me-4-MeO-Ph Me H 1-118 H NH2 3,4-diF-Ph H H 1-119 H NH2 3,4-diF-Ph H Me 1-120 H NH2 3,4-diF-Ph Me H 1-121 H NH2 2,4-diF-Ph H H 1-122 H NH2 2,4-diF-Ph H Me 1-123 H NH2 2,4-diF-Ph Me H 1-124 H NH2 3,4-diMe-Ph H H 1-125 H NH2 3,4-diMe-Ph H Me 1-126 H NH2 3,4-diMe-Ph Me H 1-127 H NH2 2,4-diCl-Ph H H 1-128 H NH2 2,4-diCl-Ph H Me 1-129 H NH2 2,4-diCl-Ph Me H 1-130 H NH2 3,4-diCl-Ph H H 1-131 H NH2 3,4-diCl-Ph H Me 1-132 H NH2 3,4-diCl-Ph Me H 1-133 H NH2 3,4-di(MeO)-Ph H H 1-134 H NH2 3,4-di(MeO)-Ph H Me 1-135 H NH2 4-F-Ph H CH2OH 1-136 H NH2 4-F-Ph H CH2OMe 1-137 H NH2 4-MeO-Ph H CH2OH 1-138 H NH2 4-MeO-Ph H CH2OMe 1-139 H NH2 4-Cl-Ph H CH2OH 1-140 H NH2 4-Cl-Ph H CH2OMe 1-141 H NH2 4-Me-Ph H CH2OH 1-142 H NH2 4-Me-Ph H CH2OMe 1-143 H NH2 4-Et-Ph H H 1-144 H NH2 4-Et-Ph H Me 1-145 H NH2 4-Et-Ph Me H 1-146 H NH2 2,4,6-triMe-Ph H Me 1-147 H NH2 4-MeO-Ph Cl H 1-148 H NH2 4-MeO-Ph Br H 1-149 H NH2 4-MeO-Ph Cl Me 1-150 H NH2 2-F-4-Cl-Ph H Me 1-151 H NH2 4-EtO-Ph Cl H 1-152 H NH2 4-MeS-Ph Cl H 1-153 H NH2 4-MeSO-Ph H Me 1-154 H NH2 4-EtS-Ph H Me 1-155 H NH2 2,4-diCl-Ph Cl H 1-156 H NH2 4-SH-Ph H Me 1-157 H NH2 4-AcS-Ph H Me 1-158 3-F NH2 4-MeO-Ph H Me 1-159 3-F NH2 4-EtO-Ph H Me 1-160 3-F NH2 3,4-diMe-Ph H Me 1-161 3-F NH2 4-Cl-Ph H Me 1-162 3-F NH2 4-F-Ph H Me 1-163 3-F NH2 4-SH-Ph H Me 1-164 3-F NH2 4-MeS-Ph H Me 1-165 3-F NH2 4-EtS-Ph H Me 1-166 3-F NH2 4-AcS-Ph H Me 1-167 3-Me NH2 4-MeO-Ph H Me 1-168 3-Me NH2 4-EtO-Ph H Me 1-169 3-Me NH2 3,4-diMe-Ph H Me 1-170 3-Me NH2 4-Cl-Ph H Me 1-171 3-Me NH2 4-F-Ph H Me 1-172 3-Me NH2 4-MeS-Ph H Me 1-173 H NHFor 4-MeS-Ph H Me 1-174 H NHAc 4-MeS-Ph H Me 1-175 H NHPrn 4-MeS-Ph H Me 1-176 H NHByr 4-MeS-Ph H Me 1-177 H NHiByr 4-MeS-Ph H Me 1-178 H NHVal 4-MeS-Ph H Me 1-179 H NHiVal 4-MeS-Ph H Me 1-180 H NHPiv 4-MeS-Ph H Me 1-181 H NH(MeOCO) 4-MeS-Ph H Me 1-182 H NH(EtOCO) 4-MeS-Ph H Me 1-183 H NH(BzOCO) 4-MeS-Ph H Me 1-184 H NH(AcOCH2) 4-MeS-Ph H Me 1-185 H NH(PrnOCH2) 4-MeS-Ph H Me 1-186 H NH(MeOCOOCH2) 4-MeS-Ph H Me 1-187 H NH(EtOCOOCH2) 4-MeS-Ph H Me 1-188 H NH[(5-Me-2-オキソ- 4-MeS-Ph H Me 1,3-シ゛オキソレン-4-イル)CH2] 1-189 H NH[(5-Ph-2-オキソ- 4-MeS-Ph H Me 1,3-シ゛オキソレン-4-イル)CH2] -----------------------------------------------------------------
【0036】
【表2】
【0037】 ----------------------------------------------------------------- 化合物 R R1 R2 R3 R4 番 号 ----------------------------------------------------------------- 2-1 H Me Ph H H 2-2 H Me Ph H Me 2-3 H Me 4-F-Ph H H 2-4 H Me 4-F-Ph F H 2-5 H Me 4-F-Ph Cl H 2-6 H Me 4-F-Ph Br H 2-7 H Me 4-F-Ph I H 2-8 H Me 4-F-Ph Me H 2-9 H Me 4-F-Ph Et H 2-10 H Me 4-F-Ph Pr H 2-11 H Me 4-F-Ph H Me 2-12 H Me 4-F-Ph H Et 2-13 H Me 4-F-Ph H Pr 2-14 H Me 4-F-Ph H Bu 2-15 H Me 4-F-Ph H cPr 2-16 H Me 4-F-Ph H Ph 2-17 H Me 4-F-Ph H CH2Ph 2-18 H Me 4-F-Ph H CHF2 2-19 H Me 4-F-Ph H CF3 2-20 H Me 4-MeO-Ph H H 2-21 H Me 4-MeO-Ph Me H 2-22 H Me 4-MeO-Ph H Me 2-23 H Me 4-Cl-Ph H H 2-24 H Me 4-Cl-Ph Me H 2-25 H Me 4-Me-Ph H H 2-26 H Me 4-Me-Ph Me H 2-27 H Me 4-Me-Ph H Me 2-28 H Me 3-Cl-4-F-Ph H H 2-29 H Me 3-Cl-4-F-Ph H Me 2-30 H Me 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H H 2-31 H Me 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H Me 2-32 H Me 3-Cl-4-MeO-Ph H H 2-33 H Me 3-Cl-4-MeO-Ph H Me 2-34 H Me 4-CF3-Ph H H 2-35 H Me 4-CF3O-Ph H H 2-36 H Me 4-CHF2O-Ph H H 2-37 H Me 4-CHF2O-Ph Me H 2-38 H Me 3-F-4-MeO-Ph H H 2-39 H Me 3-F-4-MeO-Ph H Me 2-40 H Me 3-Me-4-MeO-Ph H H 2-41 H Me 3-Me-4-MeO-Ph H Me 2-42 H Me 3,4-diF-Ph H H 2-43 H Me 3,4-diF-Ph H Me 2-44 H Me 2,4-diF-Ph H H 2-45 H Me 2,4-diF-Ph H Me 2-46 H Me 3,4-diMe-Ph H H 2-47 H Me 3,4-diCl-Ph H H 2-48 H Me 3,4-diCl-Ph H Me 2-49 H Me 3,4-di(MeO)-Ph H H 2-50 H Me 3,4-di(MeO)-Ph H Me 2-51 H Me 4-F-Ph H CH2OH 2-52 H Me 4-F-Ph H CH2OMe 2-53 H Me 4-MeO-Ph H CH2OH 2-54 H Me 4-MeO-Ph H CH2OMe 2-55 H Me 4-Cl-Ph H CH2OH 2-56 H Me 4-Cl-Ph H CH2OMe 2-57 H Me 4-Me-Ph H CH2OH 2-58 H Me 4-Me-Ph H CH2OMe 2-59 H NH2 Ph H H 2-60 H NH2 Ph H Me 2-61 H NH2 Ph Me H 2-62 H NH2 4-F-Ph H H 2-63 H NH2 4-F-Ph H Me 2-64 H NH2 4-F-Ph Me H 2-65 H NH2 4-F-Ph H Et 2-66 H NH2 4-F-Ph H Pr 2-67 H NH2 4-F-Ph H Bu 2-68 H NH2 4-F-Ph H cPr 2-69 H NH2 4-F-Ph H Ph 2-70 H NH2 4-F-Ph H CH2Ph 2-71 H NH2 4-F-Ph H CHF2 2-72 H NH2 4-F-Ph H CF3 2-73 H NH2 4-MeO-Ph H H 2-74 H NH2 4-MeO-Ph H Me 2-75 H NH2 4-MeO-Ph H Et 2-76 H NH2 4-MeO-Ph Me H 2-77 H NH2 4-EtO-Ph H H 2-78 H NH2 4-EtO-Ph H Me 2-79 H NH2 4-EtO-Ph Me H 2-80 H NH2 4-PrO-Ph H Me 2-81 H NH2 4-MeS-Ph H H 2-82 H NH2 4-MeS-Ph H Me 2-83 H NH2 4-MeS-Ph Me H 2-84 H NH2 4-Cl-Ph H H 2-85 H NH2 4-Cl-Ph H Me 2-86 H NH2 4-Cl-Ph Me H 2-87 H NH2 4-Me-Ph H H 2-88 H NH2 4-Me-Ph Me H 2-89 H NH2 4-Me-Ph H Me 2-90 H NH2 4-Et-Ph H H 2-91 H NH2 4-Et-Ph H Me 2-92 H NH2 4-Et-Ph Me H 2-93 H NH2 4-iPr-Ph H Me 2-94 H NH2 3-Cl-4-F-Ph H H 2-95 H NH2 3-Cl-4-F-Ph H Me 2-96 H NH2 3-Cl-4-F-Ph Me H 2-97 H NH2 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H H 2-98 H NH2 3,4-メチレンシ゛オキシ-Ph H Me 2-99 H NH2 3-Cl-4-MeO-Ph H H 2-100 H NH2 3-Cl-4-MeO-Ph H Me 2-101 H NH2 3-Cl-4-MeO-Ph Me H 2-102 H NH2 4-CF3-Ph H Me 2-103 H NH2 4-CHF2O-Ph H Me 2-104 H NH2 4-CF3O-Ph H Me 2-105 H NH2 2-F-4-MeO-Ph H Me 2-106 H NH2 3-F-4-MeO-Ph H Me 2-107 H NH2 3-F-4-MeO-Ph Me H 2-108 H NH2 3-Me-4-MeO-Ph H H 2-109 H NH2 3-Me-4-MeO-Ph H Me 2-110 H NH2 3-Me-4-MeO-Ph Me H 2-111 H NH2 3,4-diF-Ph H H 2-112 H NH2 3,4-diF-Ph H Me 2-113 H NH2 3,4-diF-Ph Me H 2-114 H NH2 2,4-diF-Ph H H 2-115 H NH2 2,4-diF-Ph H Me 2-116 H NH2 2,4-diF-Ph Me H 2-117 H NH2 3,4-diMe-Ph H H 2-118 H NH2 3,4-diMe-Ph H Me 2-119 H NH2 3,4-diMe-Ph Me H 2-120 H NH2 2,4-diCl-Ph H H 2-121 H NH2 2,4-diCl-Ph H Me 2-122 H NH2 2,4-diCl-Ph Me H 2-123 H NH2 3,4-diCl-Ph H H 2-124 H NH2 3,4-diCl-Ph H Me 2-125 H NH2 3,4-diCl-Ph Me H 2-126 H NH2 3,4-di(MeO)-Ph H H 2-127 H NH2 3,4-di(MeO)-Ph H Me 2-128 H NH2 4-F-Ph H CH2OH 2-129 H NH2 4-F-Ph H CH2OMe 2-130 H NH2 4-MeO-Ph H CH2OH 2-131 H NH2 4-MeO-Ph H CH2OMe 2-132 H NH2 4-Cl-Ph H CH2OH 2-133 H NH2 4-Cl-Ph H CH2OMe 2-134 H NH2 4-Me-Ph H CH2OH 2-135 H NH2 4-Me-Ph H CH2OMe 2-136 H NH2 3,5-diCl-4-MeO-Ph H Me 2-137 H NH2 3,5-diMe-4-MeO-Ph H Me 2-138 H NH2 2,3-diCl-Ph H Me 2-139 H NH2 3,5-diCl-Ph H Me 2-140 H NH2 2,4,5-triMe-Ph H Me 2-141 H NH2 3-cPnO-4-MeO-Ph H Me 2-142 H NH2 3-CF3-4-Cl-Ph H Me 2-143 H NH2 3-F-4-Me-Ph H Me 2-144 H NH2 3-Me-4-Cl-Ph H Me 2-145 H NH2 2,4-diMe-Ph H Me 2-146 H NH2 4-OH-Ph H Me 2-147 H NH2 3,5-diMe-Ph H Me 2-148 H NHAc 4-MeO-Ph H Me 2-149 H NHAc 3,4-diMe-Ph H Me 2-150 H NH2 4-MeO-Ph H 3-cPnO- 4-MeO-Bz 2-151 H NH2 4-MeSO-Ph H Me 2-152 3-F NH2 4-MeO-Ph H Me 2-153 3-F NH2 4-EtO-Ph H Me 2-154 3-F NH2 3,4-diMe-Ph H Me 2-155 3-F NH2 4-Cl-Ph H Me 2-156 3-F NH2 4-F-Ph H Me 2-157 3-F NH2 4-SH-Ph H Me 2-158 3-F NH2 4-MeS-Ph H Me 2-159 3-F NH2 4-EtS-Ph H Me 2-160 3-F NH2 4-AcS-Ph H Me 2-161 3-Me NH2 4-MeO-Ph H Me 2-162 3-Me NH2 4-EtO-Ph H Me 2-163 3-Me NH2 3,4-diMe-Ph H Me 2-164 3-Me NH2 4-MeS-Ph H Me 2-165 H NHFor 4-MeO-Ph H Me 2-166 H NHPrn 4-MeO-Ph H Me 2-167 H NHByr 4-MeO-Ph H Me 2-168 H NHiByr 4-MeO-Ph H Me 2-169 H NHVal 4-MeO-Ph H Me 2-170 H NHiVal 4-MeO-Ph H Me 2-171 H NHPiv 4-MeO-Ph H Me 2-172 H NH(MeOCO) 4-MeO-Ph H Me 2-173 H NH(EtOCO) 4-MeO-Ph H Me 2-174 H NH(BzOCO) 4-MeO-Ph H Me 2-175 H NH(AcOCH2) 4-MeO-Ph H Me 2-176 H NH(PrnOCH2) 4-MeO-Ph H Me 2-177 H NH(MeOCOOCH2) 4-MeO-Ph H Me 2-178 H NH(EtOCOOCH2) 4-MeO-Ph H Me 2-179 H NH[(5-Me-2- 4-MeO-Ph H Me オキソ-1,3-シ゛オキソレン-4-イル)CH2] 2-180 H NH[(5-Ph-2- 4-MeO-Ph H Me オキソ-1,3-シ゛オキソレン-4-イル)CH2] 2-181 H NHFor 4-EtO-Ph H Me 2-182 H NHAc 4-EtO-Ph H Me 2-183 H NHPrn 4-EtO-Ph H Me 2-184 H NHByr 4-EtO-Ph H Me 2-185 H NHiByr 4-EtO-Ph H Me 2-186 H NHVal 4-EtO-Ph H Me 2-187 H NHiVal 4-EtO-Ph H Me 2-188 H NHPiv 4-EtO-Ph H Me 2-189 H NH(MeOCO) 4-EtO-Ph H Me 2-190 H NH(EtOCO) 4-EtO-Ph H Me 2-191 H NH(BzOCO) 4-EtO-Ph H Me 2-192 H NH(AcOCH2) 4-EtO-Ph H Me 2-193 H NH(PrnOCH2) 4-EtO-Ph H Me 2-194 H NH(MeOCOOCH2) 4-EtO-Ph H Me 2-195 H NH(EtOCOOCH2) 4-EtO-Ph H Me 2-196 H NH[(5-Me-2- 4-EtO-Ph H Me オキソ-1,3-シ゛オキソレン- 4-イル)CH2] 2-197 H NH[(5-Ph-2- 4-EtO-Ph H Me オキソ-1,3-シ゛オキソレン- 4-イル)CH2] 2-198 H NHFor 3,4-diMe-Ph H Me 2-199 H NHPrn 3,4-diMe-Ph H Me 2-200 H NHByr 3,4-diMe-Ph H Me 2-201 H NHiByr 3,4-diMe-Ph H Me 2-202 H NHVal 3,4-diMe-Ph H Me 2-203 H NHiVal 3,4-diMe-Ph H Me 2-204 H NHPiv 3,4-diMe-Ph H Me 2-205 H NH(MeOCO) 3,4-diMe-Ph H Me 2-206 H NH(EtOCO) 3,4-diMe-Ph H Me 2-207 H NH(BzOCO) 3,4-diMe-Ph H Me 2-208 H NH(AcOCH2) 3,4-diMe-Ph H Me 2-209 H NH(PrnOCH2) 3,4-diMe-Ph H Me 2-210 H NH(MeOCOOCH2) 3,4-diMe-Ph H Me 2-211 H NH(EtOCOOCH2) 3,4-diMe-Ph H Me 2-212 H NH[(5-Me-2- 3,4-diMe-Ph H Me オキソ-1,3-シ゛オキソレン- 4-イル)CH2] 2-213 H NH[(5-Ph-2- 3,4-diMe-Ph H Me オキソ-1,3-シ゛オキソレン-4-イル)CH2] ------------------------------------------------------------------
【0038】上記表1及び表2において、Acは、アセチ
ルを示し、Buは、ブチルを示し、Byr は、ブチリルを示
し、iByrは、イソブチリルを示し、Bzは、ベンジルを示
し、Etは、エチルを示し、For は、ホルミルを示し、Me
は、メチルを示し、Phは、フェニルを示し、Piv は、ピ
バロイルを示し、cPn は、シクロペンチルを示し、Pr
は、プロピルを示し、cPr は、シクロプロピルを示し、
iPr は、イソプロピルを示し、Prn は、プロピオニルを
示し、iValは、イソバレリルを示し、Val は、バレリル
を示す。
【0039】上記表中、更に好ましい化合物としては、 1) 3−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1−
(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 2) 4−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1−
(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 3) 1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−スル
ファモイルフェニル)ピロール、 4) 1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−2
−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 5) 5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−
2−(4−メチルスルホニルフェニル)ピロール、 6) 2−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−1
−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 7) 1−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−2
−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 8) 4−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−1
−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 9) 2−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1−
(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 10) 4−メチル−2−(4−メチルチオフェニル)
−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 11) 2−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−
1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 12) 2−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−
4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロ
ール、 13) 2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)
−4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピ
ロール、 14) 4−メチル−2−フェニル−1−(4−スルフ
ァモイルフェニル)ピロール、 15) 2−(3,4−ジメチルフェニル)−4−メチ
ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 16) 2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−
4−メチル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロ
ール、 17) 4−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)
−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 18) 5−クロロ−1−(4−メトキシフェニル)−
2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 19) 1−(3,4−ジメチルフェニル)−4−メチ
ル−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 20) 5−クロロ−1−(4−エトキシフェニル)−
2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 21) 5−クロロ−1−(4−メチルチオフェニル)
−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 22) 1−(4−エチルチオフェニル)−4−メチル
−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 23) 2−(3,5−ジメチルフェニル)−4−メチ
ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 24) 1−(4−メルカプトフェニル)−4−メチル
−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 25) 1−(4−アセチルチオフェニル)−4−メチ
ル−2−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 26) 1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニ
ル)−4−メチル−2−(4−メトキシフェニル)ピロ
ール、及び 27) 1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニ
ル)−4−メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)
ピロール であり、特に好ましくは、上記、2)、6)、9)、1
0)、11)、12)、13)、15)、17)、2
6)、27)の化合物であり、最も好ましくは、1
1)、15)、17)、26)、27)の化合物であ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の新規な組成物は、優れた
腫瘍増殖の予防又は阻害活性を有し、且つ、毒性もない
ので、予防剤及び治療剤として有用である。
【0041】本発明の組成物の形態としては、例えば、
錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等
による経口投与又は注射剤若しくは坐剤等による非経口
投与を挙げることができ、これらの製剤は、賦形剤(例
えば、乳糖、白糖、葡萄糖、マンニトール、ソルビトー
ルのような糖誘導体;トウモロコシデンプン、バレイシ
ョデンプン、α澱粉、デキストリンのような澱粉誘導
体;結晶セルロースのようなセルロース誘導体;アラビ
アゴム;デキストラン;プルランのような有機系賦形
剤:及び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、珪酸
カルシウム、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムのような
珪酸塩誘導体;燐酸水素カルシウムのような燐酸塩;炭
酸カルシウムのような炭酸塩;硫酸カルシウムのような
硫酸塩等の無機系賦形剤を挙げることができる。)、滑
沢剤(例えば、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウ
ム、ステアリン酸マグネシウムのようなステアリン酸金
属塩;タルク;コロイドシリカ;ビーガム、ゲイ蝋のよ
うなワックス類;硼酸;アジピン酸;硫酸ナトリウムの
ような硫酸塩;グリコール;フマル酸;安息香酸ナトリ
ウム;DLロイシン;脂肪酸ナトリウム塩;ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムのようなラウ
リル硫酸塩;無水珪酸、珪酸水和物のような珪酸類;及
び、上記澱粉誘導体を挙げることができる。)、結合剤
(例えば、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、マ
クロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を挙げる
ことができる。)、崩壊剤(例えば、低置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
カルボキシメチルセルロースカルシウム、内部架橋カル
ボキシメチルセルロースナトリウムのようなセルロース
誘導体;カルボキシメチルスターチ、カルボキシメチル
スターチナトリウム、架橋ポリビニルピロリドンのよう
な化学修飾されたデンプン・セルロース類を挙げること
ができる。)、安定剤(メチルパラベン、プロピルパラ
ベンのようなパラオキシ安息香酸エステル類;クロロブ
タノール、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコ
ールのようなアルコール類;塩化ベンザルコニウム;フ
ェノール、クレゾールのようなフェノール類;チメロサ
ール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン酸を挙げることが
できる。)、矯味矯臭剤(例えば、通常使用される、甘
味料、酸味料、香料等を挙げることができる。)、希釈
剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造される。
【0042】その使用量は症状、年齢、投与方法等によ
り異なるが、例えば,経口投与の場合には、成人に対し
て1日あたり、下限として0.01mg/kg(好まし
くは0.1mg/kg)、上限として、50mg/kg
(好ましくは10mg/kg)を1回又は数回に分け
て、症状に応じて投与することが望ましい。静脈内投与
の場合には、成人に対して1日当たり、下限として0.
001mg/kg(好ましくは0.01mg/kg)、
上限として、10mg/kg(好ましくは5mg/k
g)を1回又は数回に分けて、症状に応じて投与するこ
とが望ましい。
【0043】以下に、実施例及び製剤例をあげて本発明
を更に具体的に説明する。
【0044】
【実施例1】マウス肉腫S−180細胞に対する抗腫瘍
効果 1群10匹のBalb/cヌードマウス(雌性、8週齢)の皮
下に、マウス肉腫S−180細胞を1 x 106 個移植
した。被検化合物は、0.5%カルボキシメチルセルロ
ース(CMC)含有滅菌蒸留水にて懸濁し、1日1回、
腫瘍細胞移植日より5日間経口投与した。抗腫瘍活性
は、次式に従い、移植後7日目の腫瘍増殖阻害率(GI
%)で評価した。 GI(%)=(1−A/B)x 100 A:化合物投与群の7日目の平均腫瘍体積(*) B:無処置対照群の7日目の平均腫瘍体積(*) *:腫瘍体積とは、1/2 ×[腫瘍長径]×[腫瘍短
径]2 をいう。結果を、表3に示した。
【0045】
【表3】
【0046】被検化合物(1):2−(3,4−ジメチ
ルフェニル)−4−メチル−1−(4−スルファモイル
フェニル)ピロール 表3より明らかなように、本願組成物は、マウス腫瘍細
胞の増殖を抑制した。
【0047】
【実施例2】ヒト大腸癌KM12−HX細胞に対する抗
腫瘍効果 1群10匹のBalb/cヌードマウス(雌性、7週齢)を使
用し、フー等(X. Fuet al., Anticancer Res., 12 (19
92))の方法に準じて、ヒト大腸癌KM12−HX細胞
をヌードマウス盲腸部に同所移植した。即ち、アバチン
麻酔下ヌードマウス左下腹部を開腹し、5mm角に細片
した腫瘍片を吸収系手術糸にて盲腸部に縫着し、同所移
植した。開腹部は吸収系手術糸で縫合し、手術後のマウ
スは加温にて速やかに麻酔から覚めさせた。被検化合物
は、0.5%カルボキシメチルセルロース(CMC)含
有滅菌蒸留水にて懸濁し、1日1回、腫瘍細胞移植後3
日より移植後7日、並びに、移植後10日から移植後1
3日まで計9回経口投与した。抗腫瘍活性は、次式に従
い、移植後14日目の腫瘍重量阻害率(GI%)で評価
した。 GI(%)=(1−A’/B’)x 100 A’:化合物投与群の14日目の平均腫瘍重量 B’:無処置対照群の14日目の平均腫瘍重量 結果を、表4に示した。
【0048】
【表4】
【0049】表4より明らかなように、本願組成物は、
ヒト大腸癌細胞の増殖を同所移植部位において抑制し
た。
【0050】
【製剤例1】(カプセル剤)消化性油状物、例えば、大
豆油、綿実油又はオリ−ブ油中に入れた、実施例1で使
用した被検化合物(1)の混合物を調製し、正置換ポン
プでゼラチン中に注入して、100 mgの活性成分を含有す
るソフトカプセルを得、洗浄後、乾燥する。
【0051】
【製剤例2】(錠剤)常法に従って、100 mgの実施例1
で使用した被検化合物(1)、0.2 mgのコロイド性二酸
化珪素、5 mgのステアリン酸マグネシウム、275 mgの微
結晶性セルロ−ス、11 mg のデンプン及び98.8 mg のラ
クト−スを用いて製造する。尚、所望により、剤皮を塗
布する。
【0052】
【製剤例3】(注射剤)1.5 重量% の実施例1で使用し
た被検化合物(1)を、10容量% のプロピレングリコ−
ル中で撹拌し、次いで、注射用水で一定容量にした後、
滅菌して製造する。
【0053】
【製剤例4】(懸濁剤)5 ml中に、100 mgの微粉化し実
施例1で使用した被検化合物(1)、100 mgのナトリウ
ムカルボキシメチルセルロ−ス、5 mgの安息香酸ナトリ
ウム、1.0 g のソルビト−ル溶液 (日本薬局方) 及び0.
025 mlのバニリンを含有するように製造する。
【0054】
【発明の効果】より実際の治療に近いと考えられてい
る、同所移植系の担癌モデル系を使用した場合において
も、本願発明の組成物は、イン・ビトロ(in vitro)で
細胞増殖阻害活性を示さない場合でも、また、シクロオ
キシゲナーゼ−2発現のない大腸癌株に対しても、イン
・ビボ(in vivo)で強い抗腫瘍作用を示した。また、
マウス肉種にも効果があったことから、本願発明の組成
物は、抗腫瘍剤として、大腸癌を代表とする腫瘍性疾患
の増殖予防又は抑制剤として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 405/12 207 C07D 405/12 207 (72)発明者 木村 富美夫 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I)又は一般式(II) 【化1】 〔式中、 Rは、水素原子、ハロゲン原子又は低級アルキル基を示
    し、 R1 は、低級アルキル基、アミノ基又は式−NHRa
    (式中、Ra は、生体内で除去される基を示す。)を有
    する基を示し、 R2 は、フェニル基、或いは、<置換基群A>及び<置
    換基群B>より選択される基により置換されたフェニル
    基を示し、 R3 は、水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、又
    は<置換基群A>より選択される基により置換された低
    級アルキル基を示し、 R4 は、水素原子、低級アルキル基、<置換基群A>よ
    り選択される基により置換された低級アルキル基、シク
    ロアルキル基、アリール基、<置換基群A>及び<置換
    基群B>より選択される基により置換されたアリール
    基、アラルキル基、或いは、<置換基群A>及び<置換
    基群B>より選択される基により置換されたアラルキル
    基を示す。〕で表される化合物又はその薬理上許容され
    る塩を含有する腫瘍増殖の予防又は抑制剤。 <置換基群A>水酸基、ハロゲン原子、低級アルコキシ
    基及び低級アルキルチオ基。 <置換基群B>低級アルキル基、アルカノイルオキシ
    基、メルカプト基、アルカノイルチオ基、低級アルキル
    スルフィニル基、<置換基群A>より選択される基によ
    り置換された低級アルキル基、シクロアルキルオキシ
    基、ハロゲノ低級アルコキシ基、及び低級アルキレンジ
    オキシ基。
  2. 【請求項2】請求項1において、Rが、水素原子、フッ
    素原子、塩素原子又はメチル基である、腫瘍増殖の予防
    又は抑制剤。
  3. 【請求項3】請求項1において、Rが、水素原子であ
    る、腫瘍増殖の予防又は抑制剤。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3より選択されるいずれか1
    項において、R1 が、メチル基、アミノ基又はアセチル
    アミノ基である、腫瘍増殖の予防又は抑制剤。
  5. 【請求項5】請求項1乃至3より選択されるいずれか1
    項において、R1 が、アミノ基又はアセチルアミノ基で
    ある、腫瘍増殖の予防又は抑制剤。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5より選択されるいずれか1
    項において、R2 が、フェニル基、或いは、<置換基群
    A1>及び<置換基群B1>より選択される基により置
    換されたフェニル基である、腫瘍増殖の予防又は抑制
    剤。 <置換基群A1>ハロゲン原子、低級アルコキシ基及び
    低級アルキルチオ基。 <置換基群B1>低級アルキル基、メルカプト基、アル
    カノイルチオ基、<置換基群A1>より選択される基に
    より置換された低級アルキル基、ハロゲノ低級アルコキ
    シ基及び低級アルキレンジオキシ基。
  7. 【請求項7】請求項1乃至5より選択されるいずれか1
    項において、R2 が、フェニル基、或いは、<置換基群
    A1>及び<置換基群B2>より選択される基により置
    換されたフェニル基である、腫瘍増殖の予防又は抑制
    剤。 <置換基群A1>ハロゲン原子、低級アルコキシ基及び
    低級アルキルチオ基。 <置換基群B2>低級アルキル基、メルカプト基、アル
    カノイルチオ基、ハロゲン原子により置換された低級ア
    ルキル基、ハロゲノ低級アルコキシ基及び低級アルキレ
    ンジオキシ基。
  8. 【請求項8】請求項1乃至7より選択されるいずれか1
    項において、R3 が、水素原子、ハロゲン原子、低級ア
    ルキル基、又は、<置換基群A1>より選択される基に
    より置換された低級アルキル基である、腫瘍増殖の予防
    又は抑制剤。 <置換基群A1>ハロゲン原子、低級アルコキシ基及び
    低級アルキルチオ基。
  9. 【請求項9】請求項1乃至7より選択されるいずれか1
    項において、R3 が、水素原子、ハロゲン原子、低級ア
    ルキル基、又はハロゲン原子により置換された低級アル
    キル基である、腫瘍増殖の予防又は抑制剤。
  10. 【請求項10】請求項1乃至9より選択されるいずれか
    1項において、R4 が、水素原子、低級アルキル基、<
    置換基群A>より選択される基により置換された低級ア
    ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、<置換基群
    A1>及び<置換基群B3>より選択される基により置
    換されたアリール基、アラルキル基、或いは、<置換基
    群A1>及び<置換基群B3>より選択される基により
    置換されたアラルキル基である、腫瘍増殖の予防又は抑
    制剤。 <置換基群A1>ハロゲン原子、低級アルコキシ基及び
    低級アルキルチオ基。 <置換基群B3>低級アルキル基、<置換基群A>より
    選択される基により置換された低級アルキル基、及びシ
    クロアルキルオキシ基。
  11. 【請求項11】請求項1乃至9より選択されるいずれか
    1項において、R4 が、水素原子、低級アルキル基、<
    置換基群A2>より選択される基により置換された低級
    アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、<置換基
    群A2>及び<置換基群B4>より選択される基により
    置換されたアリール基、アラルキル基、或いは、<置換
    基群A2>及び<置換基群B4>より選択される基によ
    り置換されたアラルキル基である、腫瘍増殖の予防又は
    抑制剤。 <置換基群A2>水酸基、ハロゲン原子及び低級アルコ
    キシ基。 <置換基群B4>低級アルキル基、ハロゲン原子により
    置換された低級アルキル基、及びシクロアルキルオキシ
    基。
  12. 【請求項12】請求項1において、以下で表される化合
    物又はその薬理上許容される塩を含有する腫瘍増殖の予
    防又は抑制剤。 3−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1−(4−
    スルファモイルフェニル)ピロール、 4−メチル−2−(4−メチルフェニル)−1−(4−
    スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−フルオロフェニル)−2−(4−スルファモ
    イルフェニル)ピロール、 1−(4−フルオロフェニル)−4−メチル−2−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 5−フルオロ−1−(4−フルオロフェニル)−2−
    (4−メチルスルホニルフェニル)ピロール、 2−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−1−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−メトキシフェニル)−4−メチル−2−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 4−エチル−2−(4−メトキシフェニル)−1−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1−(4−
    スルファモイルフェニル)ピロール、 4−メチル−2−(4−メチルチオフェニル)−1−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(4−メトキシ−3−メチルフェニル)−4−メチ
    ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(3−フルオロ−4−メトキシフェニル)−4−メ
    チル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 4−メチル−2−フェニル−1−(4−スルファモイル
    フェニル)ピロール、 2−(3,4−ジメチルフェニル)−4−メチル−1−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−4−メチ
    ル−1−(4−スルファモイルフェニル)ピロール、 4−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 5−クロロ−1−(4−メトキシフェニル)−2−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(3,4−ジメチルフェニル)−4−メチル−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 5−クロロ−1−(4−エトキシフェニル)−2−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 5−クロロ−1−(4−メチルチオフェニル)−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−エチルチオフェニル)−4−メチル−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(3,5−ジメチルフェニル)−4−メチル−1−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−メルカプトフェニル)−4−メチル−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−アセチルチオフェニル)−4−メチル−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニル)−4−
    メチル−2−(4−メトキシフェニル)ピロール、 1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニル)−4−
    メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)ピロール。
  13. 【請求項13】請求項1において、以下で表される化合
    物又はその薬理上許容される塩を含有する腫瘍増殖の予
    防又は抑制剤。 2−(4−クロロフェニル)−4−メチル−1−(4−
    スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(4−エトキシフェニル)−4−メチル−1−(4
    −スルファモイルフェニル)ピロール、 2−(3,4−ジメチルフェニル)−4−メチル−1−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 4−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−
    (4−スルファモイルフェニル)ピロール、 1−(4−アセチルアミノスルホニルフェニル)−4−
    メチル−2−(3,4−ジメチルフェニル)ピロール。
  14. 【請求項14】腫瘍増殖の予防又は抑制剤を製造するた
    めの、請求項1乃至13より選択されるいずれか1項記
    載の化合物又はその薬理上許容される塩の使用。
  15. 【請求項15】請求項1乃至13より選択されるいずれ
    か1項において規定された化合物の少なくとも1種の化
    合物と、5−フルオロウラシル誘導体とを、同時に、別
    々に、又は、逐次的に使用するために、含有する、腫瘍
    増殖の予防又は抑制剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100369063B1 (ko) * 2000-12-29 2003-01-24 현대자동차주식회사 하이브리드 차량의 보조구동장치
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JP2011506277A (ja) * 2007-11-28 2011-03-03 トラガラ ファーマシューティカルズ,インク. Cox−2阻害薬と代謝拮抗物質との組み合わせを使用する癌治療
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