JPH1081661A - ヒドロキサム酸誘導体 - Google Patents

ヒドロキサム酸誘導体

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JPH1081661A
JPH1081661A JP8280411A JP28041196A JPH1081661A JP H1081661 A JPH1081661 A JP H1081661A JP 8280411 A JP8280411 A JP 8280411A JP 28041196 A JP28041196 A JP 28041196A JP H1081661 A JPH1081661 A JP H1081661A
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hydroxy
carbon atoms
leucine
methyl
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JP8280411A
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English (en)
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Tomoyuki Shibata
智之 柴田
Nobuyuki Okawa
信幸 大川
Toshiyasu Takemoto
利泰 竹元
Kazuhiko Tamaki
和彦 玉木
Nobukazu Kurihara
伸和 栗原
Susumu Sato
佐藤  進
Kazuhiko Tanzawa
和比古 丹沢
Tomoo Kobayashi
知雄 小林
Kosaku Fujiwara
康策 藤原
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、優れたマトリックスメタロプロテイ
ナーゼ阻害活性を有し、癌転移抑制剤等として有用な化
合物を提供することを目的とする。 【解決手段】一般式 【化1】 (式中、R1 :アルキル基、シクロアルキル−メチル
基、アリール−メチル基;R2 ,R3 :置換されていて
もよいアルキル基、H、或は、R2 、R3 及びそれらが
結合するNと一緒になって置換されていてもよい環状ア
ミノ基;R4 :アルキル基;R5 :H、置換されたカル
バモイル基、脂肪族アシル基;R6 :H、アルキル基、
ヘテロアリール基で置換されたアルキル基、アリール基
で置換されたアルキル基)で示されるヒドロキサム酸誘
導体又はその薬理上許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたマトリック
スメタロプロテイナーゼ阻害活性を有し、各種癌細胞の
転移浸潤又は増殖、変形性関節炎、リウマチ様関節炎、
歯周疾患、角膜潰瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多発性
硬化症、ミエリン退化の治療、血管新生を伴う疾患、皮
膚及び胃腸管の潰瘍形成、アテローム性動脈硬化症並び
に腎炎等に対する予防及び治療薬として有用な新規なヒ
ドロキサム酸誘導体又はその薬理上許容される塩に関す
る。
【0002】
【従来の技術】マトリックスメタロプロテイナーゼは、
結合組織等を構成する蛋白成分を分解する酵素である。
これに属するゼラチナーゼは、基底膜の主要構成成分で
あるIV型コラーゲンを分解する。また、ゼラチナーゼ
は、癌組織中で血管が新生される際や癌が転移する際
に、その酵素の発現量が上昇したり、その活性化が起こ
る。このため、ゼラチナーゼは、癌細胞が正常組織の細
胞の基底膜を破壊するのに重要な役割を果たしていると
言われている(William G.Stetler−
Stevenson,Sadie Aznavoori
an,and Lance A.Liotta;Ann
ual Review of Cell Biolog
y,vol.9,541−573(1993))。マト
リックスメタロプロテイナーゼに属するストロメライシ
ンは、変形性関節炎やリウマチ様関節炎において発現量
や活性が上昇し、関節破壊に重要な役割を果していると
言われている(Y.Okada,M.Shinmei,
O.Tanaka,K.Naka,A.Kimura,
I.Nakanishi,M.T.Bayliss,
K.Iwata and H.Nagase;Lab.
Invest.vol.66,680−690(199
2))。また、各種マトリックスメタロプロテイナーゼ
は、また、角膜潰瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多発性
硬化症、ミエリン退化、皮膚及び胃腸管の潰瘍形成、ア
テローム性動脈硬化症、腎炎等に関係していると言われ
ている。従って、上記の知見から、マトリックスメタロ
プロテイナーゼ阻害剤は、上記疾患の予防及び治療に有
用であると考えられる。
【0003】一方、マトリックスメタロプロテイナーゼ
阻害剤に関して、これまで多くの化合物が報告されてお
り、その概略は、J.R.Morphy,T.A.Mi
llican and J.R.PorterによるC
urrent Medicinal Chemistr
y vol.2,743−762(1995)に記載さ
れている。特に、ヒドロキサム酸誘導体は数多く特許出
願もなされている(特表平7−509459,特表平7
−509460,WO95−19956,WO95−1
9957,WO95−19961,WO−960607
4,WO−96−16931等)。これら阻害剤のう
ち、特表平7−509460に記載されているN−[4
−ヒドロキシアミノ−2R−イソブチル−3S−(ヒド
ロキシ)サクシニル]−L−t−ロイシン−N−メチル
アミドは、欧米において制癌剤として臨床試験が行われ
ている(P.D.Brown,Proceedings
of the American Associat
ion for Cancer Research,v
ol.37,633(1996))。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、さらに
優れたマトリックスメタロプロテイナーゼ阻害活性を有
する誘導体の合成とその薬理活性について、鋭意検討を
行った結果、強力で選択的な阻害活性を有する化合物と
してヒドロキサム酸のβ位に炭素数8乃至10個のアル
キル基を有する誘導体を見出し、本発明を完成した。ま
た、本発明で見出された化合物は、前述のN−[4−ヒ
ドロキシアミノ−2R−イソブチル−3S−(ヒドロキ
シ)サクシニル]−L−t−ロイシン−N−メチルアミ
ドより極めて優れたマトリックスメタロプロテイナーゼ
阻害作用を有するだけでなく、標的酵素に対する高い選
択性を有することが明らかとなった。本発明は、ヒドロ
キサム酸誘導体若しくはその薬理上許容される塩、それ
らを有効成分とするマトリックスメタロプロテイナーゼ
阻害剤、それらを有効成分とする癌細胞の転移浸潤若し
くは増殖抑制剤又はそれらを有効成分とする変形性関節
炎の予防剤若しくは治療薬を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の新規なヒドロキ
サム酸誘導体は、一般式
【0006】
【化2】
【0007】[式中、R1 は炭素数1乃至4個のアルキ
ル基、炭素数3乃至7個のシクロアルキル−メチル基又
は炭素数6乃至10個のアリール−メチル基(アリール
部分は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4
個のアルコキシ基、ハロゲン原子及び水酸基から成る群
から選択される置換基で置換されていてもよい)を示
し、R2 及びR3 は、各々独立に下記A群から選択され
る1乃至6個の置換基(該置換基が炭素数1乃至4個の
アルコキシ基である場合には、1個の置換基)で置換さ
れていてもよい炭素数1乃至4個のアルキル基又は水素
原子を示すか、あるいは、R2 、R3 及びそれらが結合
する窒素原子と一緒になって3乃至6員環状アミノ基
(該環状アミノ基は下記B群から選択される置換基で置
換されていてもよい)を示し、R4 は炭素数8乃至10
個のアルキル基を示し、R5 は水素原子、下記C群から
選択される置換基で置換されたカルバモイル基又は炭素
数2乃至6個の脂肪族アシル基を示し、R6 は水素原
子、炭素数1乃至4個のアルキル基、酸素、窒素及び硫
黄原子から成る群から選択されるヘテロ原子を有する5
乃至6員環状ヘテロアリール基で置換された炭素数1乃
至4個のアルキル基又は炭素数6乃至10個のアリール
基(アリール部分は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭
素数1乃至4個のアルコキシ基及びハロゲン原子から成
る群から選択される置換基で置換されていてもよい)で
置換された炭素数1乃至4個のアルキル基を示し、A群
の置換基は、保護されていてもよい水酸基、炭素数1乃
至4個のアルコキシ基、保護されていてもよいアミノ
基、カルバモイル基、炭素数1乃至4個のモノ若しくは
ジアルキルアミノ基、炭素数1乃至4個のモノ若しくは
ジアルキルカルバモイル基、保護されていてもよいカル
ボキシル基、酸素及び硫黄原子から成る群から選択され
るヘテロ原子を有してもよい3乃至6員環状アミノ基、
炭素数6乃至10個のアリール基(アリール部分は炭素
数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコ
キシ基、ハロゲン原子及びスルファモイル基から成る群
から選択される置換基で置換されていてもよい)並びに
酸素、窒素及び硫黄原子から成る群から選択されるヘテ
ロ原子を有する5乃至6員環状ヘテロアリール基を示
し、B群の置換基は、保護されていてもよい水酸基及び
保護されていてもよいヒドロキシで置換された炭素数1
乃至4個のアルキル基を示し、C群の置換基は、炭素数
1乃至4個のアルキル基、炭素数6乃至10個のアリー
ル基(アリール部分は炭素数1乃至4個のアルキル基、
炭素数1乃至4個のアルコキシ基及びハロゲン原子から
成る群から選択される置換基で置換されていてもよい)
及び炭素数6乃至10個のアリールスルホニル基(アリ
ール部分は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃
至4個のアルコキシ基及びハロゲン原子から成る群から
選択される置換基で置換されていてもよい)を示す。]
で示される。
【0008】上記一般式において:R1 の「炭素数1乃
至4個のアルキル基」としては、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s
−ブチル、t−ブチル基があげられ、好適には、メチ
ル、イソプロピル、s−ブチル又はt−ブチル基であ
り、更に好適には、イソプロピル、s−ブチル又はt−
ブチル基であり、特に好適には、t−ブチル基である。
【0009】R1 の「炭素数3乃至7個のシクロアルキ
ル−メチル基」としては、例えば、シクロプロピルメチ
ル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、シク
ロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル基があげら
れ、好適には、シクロペンチルメチル又はシクロヘキシ
ルメチル基であり、特に好適には、シクロヘキシルメチ
ル基である。
【0010】R1 の「炭素数6乃至10個のアリール−
メチル基」のアリールとしては、例えば、フェニル、ナ
フチル基があげられ、好適には、置換されていてもよい
フェニル基であり、特に好適には、無置換のフェニル基
である。アリール部分の置換基は、好適には、1乃至3
個であり、特に好適には、1個である。又、置換基の炭
素数1乃至4個のアルキル基としては、R1 の「炭素数
1乃至4個のアルキル基」についてあげられたものと同
様のものがあげられ、炭素数1乃至4個のアルコキシ基
としては、後述するA群の「炭素数1乃至4個のアルコ
キシ基」についてあげられたものと同様のものがあげら
れ、ハロゲン原子としては、例えば、フルオロ、クロ
ロ、ブロモ、ヨード原子があげられる。アリール部分の
置換基は、好適には、メチル、エチル、メトキシ、エト
キシ、フルオロ、クロロ又はヒドロキシであり、更に好
適には、メチル、メトキシ、フルオロ、クロロ又はヒド
ロキシであり、特に好適には、ヒドロキシである。
【0011】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の「炭素数1乃至4個のアルキル
基」としては、R1 の「炭素数1乃至4個のアルキル
基」についてあげられたものと同様のものがあげられ、
無置換のアルキル基は、好適には、メチル、エチル、イ
ソプロピル又はt−ブチル基であり、更に好適には、メ
チル又はエチル基であり、特に好適には、メチル基であ
り、置換アルキル基は、置換基にもよるが、好適には、
炭素数1乃至3個のアルキル基である。
【0012】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「保護され
ていてもよい水酸基」の保護基としては、例えば、ホル
ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリ
ル、ペンタノイル、ピバロイル、バレリル、イソバレリ
ル、オクタノイル、ラウロイル、ミリストイル、トリデ
カノイル、パルミトイル、ステアロイルのようなアルキ
ルカルボニル基、メトキシアセチルのような低級アルコ
キシ低級アルキル(炭素数1乃至4個のアルキル、以下
同じ)カルボニル基、(E)−2−メチル−2−ブテノ
イルのような不飽和アルキルカルボニル基等の脂肪族ア
シル基;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイル
のような芳香族アシル基;テトラヒドロピラン−2−イ
ル、3−ブロモテトラヒドロピラン−2−イル、4−メ
トキシテトラヒドロピラン−4−イル、テトラヒドロチ
オピラン−2−イル、4−メトキシテトラヒドロチオピ
ラン−4−イルのようなテトラヒドロピラニル又はテト
ラヒドロチオピラニル基;テトラヒドロフラン−2−イ
ル、テトラヒドロチオフラン−2−イルのようなテトラ
ヒドロフラニル又はテトラヒドロチオフラニル基;トリ
メチルシリル、トリエチルシリル、イソプロピルジメチ
ルシリル、t−ブチルジメチルシリル、メチルジイソプ
ロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシリル、トリイソ
プロピルシリルのようなトリ低級アルキルシリル基、ジ
フェニルメチルシリル、ジフェニルブチルシリル、ジフ
ェニルイソプロピルシリル、フェニルジイソプロピルシ
リルのような1乃至2個のアリール基を含むシリル基等
のシリル基;メトキシメチル、1,1−ジメチル−1−
メトキシメチル、エトキシメチル、プロポキシメチル、
イソプロポキシメチル、ブトキシメチル、t−ブトキシ
メチルのような低級アルコキシメチル基、2−メトキシ
エトキシメチルのような低級アルコキシ化低級アルコキ
シメチル基、2,2,2−トリクロロエトキシメチル、
ビス(2−クロロエトキシ)メチルのようなハロゲノ低
級アルコキシメチル等のアルコキシメチル基;1−エト
キシエチル、1−(イソプロポキシ)エチルのような低
級アルコキシエチル基、2,2,2−トリクロロエチル
のようなハロゲン化エチル基等の置換エチル基;ベンジ
ル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェ
ニルメチル、トリフェニルメチル、α−ナフチルジフェ
ニルメチル、9−アンスリルメチルのような1乃至3個
のアリール基で置換された低級アルキル基、4−メチル
ベンジル、2,4,6−トリメチルベンジル、3,4,
5−トリメチルベンジル、4−メトキシベンジル、4−
メトキシフェニルジフェニルメチル、2−ニトロベンジ
ル、4−ニトロベンジル、4−クロロベンジル、4−ブ
ロモベンジル、4−シアノベンジルのような低級アルキ
ル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ基でア
リール環が置換された1乃至3個のアリール基で置換さ
れたメチル基等のアリールメチル基;メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イ
ソブトキシカルボニルのような低級アルコキシカルボニ
ル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2
−トリメチルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲ
ン又はトリ低級アルキルシリル基で置換された低級アル
コキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニ
ルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニルのような
アルケニルオキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボ
ニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4
−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカ
ルボニルのような、1乃至2個の低級アルコキシ又はニ
トロ基でアリール環が置換されていてもよいアラルキル
オキシカルボニル基;ピバロイルオキシメチルオキシカ
ルボニル基等があげられ、好適には、脂肪族アシル基で
あり、更に好適には、炭素数1乃至5個の脂肪族アシル
基であり、特に好適には、アセチル基である。
【0013】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「炭素数1
乃至4個のアルコキシ基」としては、例えば、メトキ
シ、エトキシ、イソプロポキシ、t−ブトキシ基があげ
られ、好適には、メトキシ又はエトキシ基である。
【0014】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「保護され
ていてもよいアミノ基」の保護基としては、例えば、通
常アミノ基の保護基として使用するものであれば限定は
ないが、好適には、ホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、ピバロイ
ル、バレリル、イソバレリル、オクタノイル、ラウロイ
ル、ミリストイル、トリデカノイル、パルミトイル、ス
テアロイルのような脂肪族アシル基、クロロアセチル、
ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロ
アセチルのようなハロゲノ低級アルキルカルボニル基、
メトキシアセチルのような低級アルコキシ低級アルキル
カルボニル基、(E)−2−メチル−2−ブテノイルの
ような不飽和アルキルカルボニル基等のアルキルカルボ
ニル基;ベンゾイル、α−ナフトイル、β−ナフトイル
のようなアリールカルボニル基、2−ブロモベンゾイ
ル、4−クロロベンゾイルのようなハロゲノアリールカ
ルボニル基、2,4,6−トリメチルベンゾイル、4−
トルオイルのような低級アルキル化アリールカルボニル
基、4−アニソイルのような低級アルコキシ化アリール
カルボニル基、4−ニトロベンゾイル、2−ニトロベン
ゾイルのようなニトロ化アリールカルボニル基、2−
(メトキシカルボニル)ベンゾイルのような低級アルコ
キシカルボニル化アリールカルボニル基、4−フェニル
ベンゾイルのようなアリール化アリールカルボニル基等
のアリールカルボニル基;メトキシカルボニル、エトキ
シカルボニル、t−ブトキシカルボニル、イソブトキシ
カルボニルのような低級アルコキシカルボニル基、2,
2,2−トリクロロエトキシカルボニル、2−トリメチ
ルシリルエトキシカルボニルのようなハロゲン又はトリ
低級アルキルシリル基で置換された低級アルコキシカル
ボニル基等のアルコキシカルボニル基;ビニルオキシカ
ルボニル、アリルオキシカルボニルのようなアルケニル
オキシカルボニル基;ベンジルオキシカルボニル、4−
メトキシベンジルオキシカルボニル、3,4−ジメトキ
シベンジルオキシカルボニル、2−ニトロベンジルオキ
シカルボニル、4−ニトロベンジルオキシカルボニルの
ような、1乃至2個の低級アルコキシ又はニトロ基でア
リール環が置換されていてもよいアラルキルオキシカル
ボニル基;トリメチルシリル、トリエチルシリル、イソ
プロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、
メチルジイソプロピルシリル、メチルジ−t−ブチルシ
リル、トリイソプロピルシリルのようなトリ低級アルキ
ルシリル基、ジフェニルメチルシリル、ジフェニルブチ
ルシリル、ジフェニルイソプロピルシリル、フェニルジ
イソプロピルシリルのような1乃至2個のアリール基を
含むシリル基等のシリル基;ベンジル、1−フェニルエ
チル、1−フェニルプロピル、α−ナフチルメチル、β
−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、トリフェニルメ
チル、α−ナフチルジフェニルメチル、9−アンスリル
メチルのような1乃至3個のアリール基で置換された低
級アルキル基、4−メチルベンジル、2,4,6−トリ
メチルベンジル、3,4,5−トリメチルベンジル、4
−メトキシベンジル、4−メトキシフェニルジフェニル
メチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロベンジル、4
−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、4−シアノベ
ンジル、4−シアノベンジルジフェニルメチル、ビス
(2−ニトロフェニル)メチルのような低級アルキル、
低級アルコキシ、ニトロ、ハロゲン、シアノ基でアリー
ル環が置換された1乃至3個のアリール基で置換された
低級アルキル基等のアラルキル基;又はN,N−ジメチ
ルアミノメチレン、ベンジリデン、4−メトキシベンジ
リデン、4−ニトロベンジリデン、サリシリデン、5−
クロロサリシリデン、ジフェニルメチレン、(5−クロ
ロ−2−ヒドロキシフェニル)フェニルメチレンのよう
なシッフ塩基を形成する置換されたメチレン基であり、
好適には、脂肪族アシル基であり、更に好適には、炭素
数1乃至5個の脂肪族アシル基であり、特に好適には、
アセチル基である。
【0015】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「炭素数1
乃至4個のモノ又はジアルキルアミノ基」としては、例
えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、
ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプ
ロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ基があげられ、好
適には、メチルアミノ、エチルアミノ又はジメチルアミ
ノ基であり、特に好適には、メチルアミノ又はジメチル
アミノ基である。
【0016】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「炭素数1
乃至4個のモノ又はジアルキルカルバモイル基」として
は、例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、プロピルカルバモイル、ブチルカルバモイル、ジメ
チルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、ジプロピル
カルバモイル、ジイソプロピルカルバモイル基があげら
れ、好適には、メチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル又はジメチルカルバモイル基であり、特に好適には、
メチルカルバモイル又はジメチルカルバモイル基であ
る。
【0017】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「保護され
ていてもよいカルボキシル基」の保護基としては、反応
における保護基及び生体に投与する際のプロドラッグ化
のための保護基を示し、例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、s−ブチ
ル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシルのようなアルキル
基;2,2,2−トリクロロエチル、2−ブロモエチ
ル、2−クロロエチル、2−フルオロエチル、2,2−
ジブロモエチルのようなハロゲノ低級アルキル基;ベン
ジル、フェネチル、3−フェニルプロピル、α−ナフチ
ルメチル、β−ナフチルメチル、ジフェニルメチル、ト
リフェニルメチル、α−ナフチルジフェニルメチル、9
−アンスリルメチルのような1乃至3個のアリール基で
置換された低級アルキル基、4−メチルベンジル、2,
4,6−トリメチルベンジル、3,4,5−トリメチル
ベンジル、4−メトキシベンジル、4−メトキシフェニ
ルジフェニルメチル、2−ニトロベンジル、4−ニトロ
ベンジル、4−クロロベンジル、4−ブロモベンジル、
4−シアノベンジル、4−シアノベンジルジフェニルメ
チル、ビス(2−ニトロフェニル)メチル、ピペロニル
のような低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、ハロ
ゲン、シアノ基でアリール環が置換された1乃至3個の
アリール基で置換された低級アルキル基等のアラルキル
基に代表される反応における保護基並びにメトキシメチ
ル、1,1−ジメチル−1−メトキシメチル、エトキシ
メチル、n−プロポキシメチル、イソプロポキシメチ
ル、n−ブトキシメチル、t−ブトキシメチルのような
低級アルコキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル
のような低級アルコキシ化低級アルコキシメチル基、
2,2,2−トリクロロエトキシメチル、ビス(2−ク
ロロエトキシ)メチルのようなハロゲン化低級アルコキ
シメチル等のアルコキシメチル基;1−エトキシエチ
ル、1−メチル−1−メトキシエチル、1−(イソプロ
ポキシ)エチルのような低級アルコキシ化エチル基、
2,2,2−トリクロロエチルのようなハロゲン化エチ
ル基、2−(フェニルゼレニル)エチルのようなアリー
ルゼレニル化エチル基等の置換エチル基;アセトキシメ
チル、プロピオニルオキシメチル、ブチリルオキシメチ
ル、ピバロイルオキシメチルのような脂肪族アシルオキ
シメチル基;1−メトキシカルボニルオキシエチル、1
−エトキシカルボニルオキシエチル、1−プロポキシカ
ルボニルオキシエチル、1−イソプロポキシカルボニル
オキシエチル、1−ブトキシカルボニルオキシエチル、
1−イソブトキシカルボニルオキシエチル、1−シクロ
ヘキシルオキシカルボニルオキシエチルのような1−低
級アルコキシカルボニルオキシエチル基;シクロヘキシ
ルオキシカルボニルオキシ(シクロヘキシル)メチル;
フタリジル基;(2−オキソ−5−メチル−1,3−ジ
オキソレン−4−イル)メチル基に代表される生体に投
与する際のプロドラッグ化のための生体内で加水分解さ
れ易いカルボキシ基の保護基があげられ、好適には、炭
素数1乃至4個のアルキル基であり、更に好適には、メ
チル又はエチル基であり、特に好適には、エチル基であ
る。
【0018】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「酸素及び
硫黄原子から成る群から選択されるヘテロ原子を有して
もよい3乃至6員環状アミノ基」としては、例えば、1
−アジリジニル、1−アゼチジニル、1−ピロリジニ
ル、1−ピペリジニル、4−モルホリニル、4−チオモ
ルホリニル基があげられ、好適には、1−ピロリジニ
ル、1−ピペリジニル又は4−モルホリニル基であり、
特に好適には、4−モルホリニル基である。
【0019】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「炭素数6
乃至10個のアリール基(アリール部分は炭素数1乃至
4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基、
ハロゲン原子及びスルファモイル基から成る群から選択
される置換基で置換されていてもよい)」のアリール部
分或は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4
個のアルコキシ基及びハロゲン原子の置換基としては、
1 の「アリール」についてあげられたものと同様のも
のがあげられ、置換基は、好適には、メチル、エチル、
メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ又はスルファモ
イルであり、更に好適には、メチル、メトキシ、フルオ
ロ、クロロ又はスルファモイルであり、特に好適には、
スルファモイル基である。
【0020】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」の置換基であるA群の「酸素、窒
素及び硫黄原子から成る群から選択されるヘテロ原子を
有する5乃至6員環状ヘテロアリール基」は、例えば、
フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル、オキサゾ
リル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル
基であり得、好適には、フリル、チエニル又はピリジル
基であり、特に好適には、ピリジル基である。
【0021】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」全体としては、好適には、メチル
基、エチル基、ビス(ヒドロキシメチル)メチル基、ビ
ス(アセトキシメチル)メチル基、2−アセトキシエチ
ル基、2−メトキシエチル基、2−アセチルアミノエチ
ル基、2−(メチルカルバモイル)エチル基、2−(ジ
メチルカルバモイル)エチル基、メトキシカルボニルメ
チル基、2−カルボキシエチル基、2−メトキシカルボ
ニルエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、2−
(モルホリン−4−イル)エチル基、3−(モルホリン
−4−イル)プロピル基、2−(スルファモイルフェニ
ル)エチル基、2−ピリジルエチル基であり、更に好適
には、メチル基、ビス(ヒドロキシメチル)メチル基、
2−(メチルカルバモイル)エチル基、2−カルボキシ
エチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−(モ
ルホリン−4−イル)プロピル基、2−(4−スルファ
モイルフェニル)エチル基又は2−(ピリジン−2−イ
ル)エチル基であり、特に好適には、メチル基、2−
(メチルカルバモイル)エチル基又は2−カルボキシエ
チル基である。
【0022】R2 及びR3 の「下記A群から選択される
1乃至6個の置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個のアルキル基」における置換基の数は、1又は2
個が好適である。R2 、R3 及び窒素原子が一緒になっ
て形成される「3乃至6員環状アミノ基(該環状アミノ
基は下記B群から選択される置換基で置換されていても
よい)」の「3乃至6員環状アミノ基」としては、例え
ば、1−アジリジニル、1−アゼチジニル、1−ピロリ
ジニル、1−ピペリジニル基があげられ、好適には、1
−ピロリジニル又は1−ピペリジニル基であり、特に好
適には、1−ピロリジニル基である。
【0023】R2 、R3 及び窒素原子が一緒になって形
成される「3乃至6員環状アミノ基(該環状アミノ基は
下記B群から選択される置換基で置換されていてもよ
い)」の「下記B群から選択される置換基」である「保
護されていてもよい水酸基」の「保護基」としては、A
群で述べたものと同様のものがあげられる。
【0024】R2 、R3 及び窒素原子が一緒になって形
成される「3乃至6員環状アミノ基(該環状アミノ基は
下記B群から選択される置換基で置換されていてもよ
い)」の「下記B群から選択される置換基」である「保
護されていてもよいヒドロキシで置換された炭素数1乃
至4個のアルキル基」の「ヒドロキシアルキル基」とし
ては、ヒドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−
ヒドロキシエチル、1−ヒドロキシプロピル、3−ヒド
ロキシプロピル、1−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキ
シブチル基があげられ、好適には、ヒドロキシメチル又
は2−ヒドロキシエチル基であり、特に好適には、ヒド
ロキシメチル基である。
【0025】R2 、R3 及び窒素原子が一緒になって形
成される「3乃至6員環状アミノ基(該環状アミノ基は
下記B群から選択される置換基で置換されていてもよ
い)」の「下記B群から選択される置換基」である「保
護されていてもよいヒドロキシで置換された炭素数1乃
至4個のアルキル基」の「保護基」としては、A群で述
べたものと同様のものがあげられる。
【0026】R2 、R3 及び窒素原子が一緒になって形
成される「3乃至6員環状アミノ基(該環状アミノ基は
下記B群から選択される置換基で置換されていてもよ
い)」全体としては、好適には、2−ヒドロキシメチル
−1−ピロリジニル基又は2−ヒドロキシメチル−4−
ヒドロキシピロリジニル基であり、特に好適には、2−
ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル基である。
【0027】R4 の「炭素数8乃至10個のアルキル
基」としては、例えば、オクチル、ノニル、7−メチル
オクチル、デシル、8−メチルノニル基があげられ、好
適には、ノニル、7−メチルオクチル又は8−メチルノ
ニル基であり、特に好適には、ノニル基である。
【0028】R5 の「炭素数2乃至6個の脂肪族アシル
基」としては、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロ
イル基があげられ、好適には、アセチル、ブチリル、イ
ソブチリル又はピバロイル基であり、特に好適には、ア
セチル基である。
【0029】R5 の「下記C群から選択される置換基で
置換されたカルバモイル基」の置換基であるC群の「炭
素数1乃至4個のアルキル基」としては、R1 の「炭素
数1乃至4個のアルキル基」についてあげられたものと
同様のものがあげられ、好適には、メチル、エチル、イ
ソプロピル又はt−ブチル基であり、好適には、メチ
ル、エチル又はt−ブチル基であり、特に好適には、t
−ブチル基である。
【0030】R5 の「下記C群から選択される置換基で
置換されたカルバモイル基」の置換基であるC群の「炭
素数6乃至10個のアリール基(アリール部分は炭素数
1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキ
シ基及びハロゲン原子から成る群から選択される置換基
で置換されていてもよい)」としては、R1 で述べた
「アリール」と同様のものがあげられ、好適には、フェ
ニル基又はメチル、メトキシ、フルオロ若しくはクロロ
で置換されたフェニル基であり、更に好適には、フェニ
ル基、p−トリル基又はp−クロロフェニル基であり、
特に好適には、フェニル基である。
【0031】R5 の「下記C群から選択される置換基で
置換されたカルバモイル基」の置換基であるC群の「炭
素数6乃至10個のアリールスルホニル基(アリール部
分は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個
のアルコキシ基及びハロゲン原子から成る群から選択さ
れる置換基で置換されていてもよい)」のアリール部分
としては、R1 で述べた「アリール」と同様のものがあ
げられ、好適には、フェニル基又はメチル、メトキシ、
フルオロ若しくはクロロで置換されたフェニル基であ
り、更に好適には、フェニル又はトリル基であり、特に
好適には、p−トリル基である。
【0032】R6 の「炭素数1乃至4個のアルキル基」
としては、R1 で述べたものと同様のものがあげられ、
好適には、メチル又はエチル基である。
【0033】R6 の「酸素、窒素及び硫黄原子から成る
群から選択されるヘテロ原子を有する5乃至6員環状ヘ
テロアリール基で置換された炭素数1乃至4個のアルキ
ル基」の「ヘテロアリール」部分及び「アルキル」部分
は、それぞれ、前記A群で述べた「ヘテロアリール」及
びR1 で述べた「アルキル」と同様なものがあげられ、
好適には、フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチ
ル、チエニルエチル、ピコリル又はピリジルエチル基で
あり、更に好適には、フリルメチル、チエニルメチル又
はピコリル基であり、特に好適には、ピコリル基であ
る。
【0034】R6 の「炭素数6乃至10個のアリール基
(アリール部分は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素
数1乃至4個のアルコキシ基及びハロゲン原子から成る
群から選択される置換基で置換されていてもよい)で置
換された炭素数1乃至4個のアルキル基」の「アリー
ル」部分及び「アルキル」部分は、それぞれ、前記R1
で述べた「アリール」及び「アルキル」と同様なものが
あげられ、好適には、ベンジル、フェネチル若しくはナ
フチルメチル基又は置換ベンジル、フェネチル若しくは
ナフチルメチル基(該置換基は、メチル、メトキシ、フ
ルオロ又はクロロを示す)であり、更に好適には、ベン
ジル若しくはフェネチル基又は置換ベンジル基(該置換
基は、メチル、メトキシ、フルオロ又はクロロを示す)
であり、特に好適には、ベンジル基である。
【0035】一般式(I)で表わされる化合物におい
て、化合物(I)に含まれるアミノ酸部分等には不斉炭
素原子が存在し得、それらに基づく光学異性体が存在す
るが、その異性体及びそれらの混合物も本発明の化合物
に包含される。
【0036】一般式(I)を有する化合物において、カ
ルボキシ基、フェノール性水酸基のような酸性基を有す
るものは、塩基と処理することにより、又、環状アミノ
基、ピリジル基のような塩基性基を有するものは、酸と
処理することにより、容易に薬理上許容される塩に導く
ことができる。化合物(I)と塩基との塩は、例えば、
リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩のようなアルカ
リ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、バリウム塩
のようなアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩であり
得、好適には、アルカリ金属塩であり、特に好適には、
ナトリウム塩である。又、化合物(I)と酸との塩は、
例えば、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸のような無機酸との
塩、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、
クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸のような有機
酸との塩をあげることができるが、好適には、塩酸塩、
硫酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩
又はメタンスルホン酸塩である。更に、化合物(I)又
はその塩の水和物も本発明に包含される。
【0037】本願発明の化合物(I)のうち、好適なも
のとしては、 1)R1 がメチル基、イソプロピル基、s−ブチル基、
t−ブチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシ
ルメチル基、ベンジル基、メチル、メトキシ、フルオ
ロ、クロロ若しくはヒドロキシで置換されたベンジル基
又はナフチルメチル基である化合物、 2)R1 がメチル基、イソプロピル基、s−ブチル基、
t−ブチル基、シクロヘキシルメチル基、ベンジル基、
ヒドロキシで置換されたベンジル基又はナフチルメチル
基である化合物、 3)R1 がイソプロピル基、s−ブチル基、t−ブチル
基、シクロヘキシルメチル基又はベンジル基である化合
物、 4)R1 がt−ブチル基、シクロヘキシルメチル基又は
ベンジル基である化合物、 5)R1 がt−ブチル基である化合物、 6)R2 が水素原子、炭素数1乃至4個のアルキル基、
A’群から選択される置換基(水酸基は1乃至2個であ
り、その他の置換基は1個である)で置換された炭素数
1乃至3個のアルキル基であり、R3 が水素原子である
か、或は、R2、R3 及びそれらが結合している窒素原
子と一緒になって形成する基が1−ピロリジニル基、1
−ピペリジニル基又はB’群から選択される置換基で置
換された1−ピロリジニル基若しくは1−ピペリジニル
基であり、A’群の置換基が水酸基、炭素数1乃至5の
脂肪族アシルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、アミ
ノ基、炭素数1乃至5の脂肪族アシルアミノ基、カルバ
モイル基、炭素数1乃至2のモノ若しくはジアルキルア
ミノ基、炭素数1乃至2のモノ若しくはジアルキルカル
バモイル基、カルボキシ基、炭素数1乃至4のアルコキ
シカルボニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニ
ル基、4−モルホリニル基、フェニル基、メチル、メト
キシ、フルオロ、クロロ若しくはスルファモイルで置換
されたフェニル基、フリル基、チエニル基及びピリジル
基であり、B’群から選択される置換基が水酸基、炭素
数1乃至5の脂肪族アシルオキシ基、ヒドロキシメチル
基及び炭素数1乃至5の脂肪族アシルオキシメチル基で
ある化合物、 7)R2 が水素原子、メチル基、エチル基、ビス(ヒド
ロキシメチル)メチル基、ビス(アセトキシメチル)メ
チル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチ
ル基、エトキシカルボニルメチル基、A”群から選択さ
れる1個の置換基で置換された2−エチル基若しくは3
−プロピル基であり、R3 が水素原子であるか、或は、
2 、R3 及びそれらが結合している窒素原子と一緒に
なって形成する基が1−ピロリジニル基、1−ピペリジ
ニル基又はB”群から選択される置換基で置換された1
−ピロリジニル基であり、A”群の置換基が水酸基、ア
セチルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ基、
アセチルアミノ基、カルバモイル基、メチルアミノ基、
エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、メチルカルバモイ
ル基、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル
基、カルボキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル
基、4−モルホリニル基、フェニル基、スルファモイル
で置換されたフェニル基及びピリジル基であり、B”群
から選択される置換基が水酸基、アセチルオキシ基、ヒ
ドロキシメチル基及びアセチルオキシメチル基である化
合物、 8)R2 がメチル基、エチル基、ビス(ヒドロキシメチ
ル)メチル基、ビス(アセトキシメチル)メチル基、2
−アセトキシエチル基、2−メトキシエチル基、2−ア
セチルアミノエチル基、2−(メチルカルバモイル)エ
チル基、2−(ジメチルカルバモイル)エチル基、メト
キシカルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、2
−メトキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニ
ルエチル基、2−(モルホリン−4−イル)エチル基、
3−(モルホリン−4−イル)プロピル基、2−(スル
ファモイルフェニル)エチル基、2−ピリジルエチル基
であり、R3 が水素原子であるか、或は、R2 、R3
びそれらが結合している窒素原子と一緒になって形成す
る基が2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル基又は
2−ヒドロキシメチル−4−ヒドロキシピロリジニル基
である化合物、 9)R2 がメチル基、ビス(ヒドロキシメチル)メチル
基、2−(メチルカルバモイル)エチル基、2−カルボ
キシエチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−
(モルホリン−4−イル)プロピル基、2−(4−スル
ファモイルフェニル)エチル基又は2−(ピリジン−2
−イル)エチル基であり、R3 が水素原子であるか、或
は、R2 、R3 及びそれらが結合している窒素原子と一
緒になって形成する基が2−ヒドロキシメチル−1−ピ
ロリジニル基である化合物、 10)R2 がメチル基、2−(メチルカルバモイル)エ
チル基又は2−カルボキシエチル基であり、R3 が水素
原子である化合物、 11)R4 がノニル基、7−メチルオクチル基又は8−
メチルノニル基である化合物、 12)R4 がノニル基である化合物、 13)R5 が水素原子、C’群から選択される置換基で
置換されたカルバモイル基又は炭素数2乃至6個の脂肪
族アシル基であり、C’群の置換基が、メチル基、エチ
ル基、t−ブチル基、フェニル基、メチル、メトキシ、
フルオロ若しくはクロロで置換されたフェニル基、フェ
ニルスルホニル基及びメチル、メトキシ、フルオロ若し
くはクロロで置換されたフェニルスルホニル基である化
合物、 14)R5 が水素原子、C”群から選択される置換基で
置換されたカルバモイル基、アセチル基、プロピオニル
基、ブチリル基、イソブチリル基又はピバロイル基であ
り、C”群の置換基が、メチル基、エチル基、t−ブチ
ル基、フェニル基、メチル若しくはクロロで置換された
フェニル基、フェニルスルホニル基及びトリルスルホニ
ル基である化合物、 15)R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニル
カルバモイル基、ベンゼンスルホニルカルバモイル基、
トルエンスルホニルカルバモイル基、アセチル基、ブチ
リル基、イソブチリル基又はピバロイル基である化合
物、 16)R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エチル
カルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニル
カルバモイル基、トルエンスルホニルカルバモイル基又
はアセチル基である化合物、 17)R5 がメチルカルバモイル基、エチルカルバモイ
ル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニルカルバモイ
ル基、トルエンスルホニルカルバモイル基又はアセチル
基である化合物、 18)R6 が水素原子、メチル基、エチル基、フリルメ
チル基、チエニルメチル基、ピコリル基、ピリジルエチ
ル基、ベンジル基、メチル、メトキシ、フルオロ若しく
はクロロで置換されたベンジル基、フェネチル基又はナ
フチルメチル基である化合物、 19)R6 が水素原子、メチル基、エチル基、ピコリル
基又はベンジル基である化合物及び 20)R6 がメチル基、エチル基、ピコリル基又はベン
ジル基である化合物をあげることができる。
【0038】また、R1 を1)乃至5)から選択し、R
2 及びR3 を6)乃至10)から選択し、R4 を11)
乃至12)から選択し、R5 を13)乃至17)から選
択し、R6 を18)乃至20)から選択し、それらを任
意に組み合わせて得られる化合物も好適であり、例え
ば、以下のものをあげることができる。
【0039】21)R1 がメチル基、イソプロピル基、
s−ブチル基、t−ブチル基、シクロペンチルメチル
基、シクロヘキシルメチル基、ベンジル基、メチル、メ
トキシ、フルオロ、クロロ若しくはヒドロキシで置換さ
れたベンジル基、フェネチル基又はナフチルメチル基で
あり、R2 が水素原子、炭素数1乃至4個のアルキル
基、A’群から選択される置換基(水酸基は1乃至2個
であり、その他の置換基は1個である)で置換された炭
素数1乃至3個のアルキル基であり、R3 が水素原子で
あるか、或は、R2 、R3 及びそれらが結合している窒
素原子と一緒になって形成する基が1−ピロリジニル
基、1−ピペリジニル基又はB’群から選択される置換
基で置換された1−ピロリジニル基若しくは1−ピペリ
ジニル基であり、A’群の置換基が水酸基、炭素数1乃
至5の脂肪族アシルオキシ基、メトキシ基、エトキシ
基、アミノ基、炭素数1乃至5の脂肪族アシルアミノ
基、カルバモイル基、炭素数1乃至2のモノ若しくはジ
アルキルアミノ基、炭素数1乃至2のモノ若しくはジア
ルキルカルバモイル基、カルボキシ基、炭素数1乃至4
のアルコキシカルボニル基、1−ピロリジニル基、1−
ピペリジニル基、4−モルホリニル基、フェニル基、メ
チル、メトキシ、フルオロ、クロロ若しくはスルファモ
イルで置換されたフェニル基、フリル基、チエニル基及
びピリジル基であり、B’群から選択される置換基が水
酸基、炭素数1乃至5の脂肪族アシルオキシ基、ヒドロ
キシメチル基及び炭素数1乃至5の脂肪族アシルオキシ
メチル基である化合物、 R4 がノニル基、7−メチル
オクチル基又は8−メチルノニル基であり、R5 が水素
原子、C’群から選択される置換基で置換されたカルバ
モイル基又は炭素数2乃至6個の脂肪族アシル基であ
り、C’群の置換基が、メチル基、エチル基、t−ブチ
ル基、フェニル基、メチル、メトキシ、フルオロ若しく
はクロロで置換されたフェニル基、フェニルスルホニル
基及びメチル、メトキシ、フルオロ若しくはクロロで置
換されたフェニルスルホニル基であり、R6 が水素原
子、メチル基、エチル基、フリルメチル基、チエニルメ
チル基、ピコリル基、ピリジルエチル基、ベンジル基、
メチル、メトキシ、フルオロ若しくはクロロで置換され
たベンジル基、フェネチル基又はナフチルメチル基であ
る化合物、 22)R1 がメチル基、イソプロピル基、s−ブチル
基、t−ブチル基、シクロヘキシルメチル基、ベンジル
基、ヒドロキシで置換されたベンジル基又はナフチルメ
チル基であり、R2 が水素原子、メチル基、エチル基、
ビス(ヒドロキシメチル)メチル基、ビス(アセトキシ
メチル)メチル基、カルボキシメチル基、メトキシカル
ボニルメチル基、エトキシカルボニルメチル基、A”群
から選択される1個の置換基で置換された2−エチル基
若しくは3−プロピル基であり、R3 が水素原子である
か、或は、R2 、R3 及びそれらが結合している窒素原
子と一緒になって形成する基が1−ピロリジニル基、1
−ピペリジニル基又はB”群から選択される置換基で置
換された1−ピロリジニル基であり、A”群の置換基が
水酸基、アセチルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、
アミノ基、アセチルアミノ基、カルバモイル基、メチル
アミノ基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、メチル
カルバモイル基、エチルカルバモイル基、ジメチルカル
バモイル基、カルボキシ基、メトキシカルボニル基、エ
トキシカルボニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリ
ジニル基、4−モルホリニル基、フェニル基、スルファ
モイルで置換されたフェニル基及びピリジル基であり、
B”群から選択される置換基が水酸基、アセチルオキシ
基、ヒドロキシメチル基及びアセチルオキシメチル基で
あり、R4 がノニル基、7−メチルオクチル基又は8−
メチルノニル基であり、R5 が水素原子、C”群から選
択される置換基で置換されたカルバモイル基、アセチル
基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基又は
ピバロイル基であり、C”群の置換基が、メチル基、エ
チル基、t−ブチル基、フェニル基、メチル若しくはク
ロロで置換されたフェニル基、フェニルスルホニル基及
びトリルスルホニル基であり、R6 が水素原子、メチル
基、エチル基、フリルメチル基、チエニルメチル基、ピ
コリル基、ピリジルエチル基、ベンジル基、メチル、メ
トキシ、フルオロ若しくはクロロで置換されたベンジル
基、フェネチル基又はナフチルメチル基である化合物、 23)R1 がイソプロピル基、s−ブチル基、t−ブチ
ル基、シクロヘキシルメチル基又はベンジル基であり、
2 がメチル基、エチル基、ビス(ヒドロキシメチル)
メチル基、ビス(アセトキシメチル)メチル基、2−ア
セトキシエチル基、2−メトキシエチル基、2−アセチ
ルアミノエチル基、2−(メチルカルバモイル)エチル
基、2−(ジメチルカルバモイル)エチル基、メトキシ
カルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、2−メ
トキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエ
チル基、2−(モルホリン−4−イル)エチル基、3−
(モルホリン−4−イル)プロピル基、2−(スルファ
モイルフェニル)エチル基又は2−ピリジルエチル基で
あり、R3 が水素原子であるか、或は、R2 、R3 及び
それらが結合している窒素原子と一緒になって形成する
基が2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル基又は2
−ヒドロキシメチル−4−ヒドロキシピロリジニル基で
あり、R4 がノニル基、7−メチルオクチル基又は8−
メチルノニル基であり、R5 が水素原子、メチルカルバ
モイル基、エチルカルバモイル基、t−ブチルカルバモ
イル基、フェニルカルバモイル基、ベンゼンスルホニル
カルバモイル基、トルエンスルホニルカルバモイル基、
アセチル基、ブチリル基、イソブチリル基又はピバロイ
ル基であり、R6 が水素原子、メチル基、エチル基、ピ
コリル基又はベンジル基である化合物、 24)R1 がt−ブチル基、シクロヘキシルメチル基又
はベンジル基であり、R2 がメチル基、ビス(ヒドロキ
シメチル)メチル基、2−(メチルカルバモイル)エチ
ル基、2−カルボキシエチル基、2−エトキシカルボニ
ルエチル基、3−(モルホリン−4−イル)プロピル
基、2−(4−スルファモイルフェニル)エチル基又は
2−(ピリジン−2−イル)エチル基であり、R3 が水
素原子であるか、或は、R2 、R3 及びそれらが結合し
ている窒素原子と一緒になって形成する基が2−ヒドロ
キシメチル−1−ピロリジニル基であり、R4 がノニル
基であり、R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エ
チルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基、トルエンスルホニルカルバモイル
基又はアセチル基であり、R6 が水素原子、メチル基、
エチル基、ピコリル基又はベンジル基である化合物、 25)R1 がt−ブチル基、シクロヘキシルメチル基又
はベンジル基であり、R2 がメチル基、ビス(ヒドロキ
シメチル)メチル基、2−(メチルカルバモイル)エチ
ル基、2−カルボキシエチル基、2−エトキシカルボニ
ルエチル基、3−(モルホリン−4−イル)プロピル
基、2−(4−スルファモイルフェニル)エチル基又は
2−(ピリジン−2−イル)エチル基であり、R3 が水
素原子であるか、或は、R2 、R3 及びそれらが結合し
ている窒素原子と一緒になって形成する基が2−ヒドロ
キシメチル−1−ピロリジニル基であり、R4 がノニル
基であり、R5 がメチルカルバモイル基、エチルカルバ
モイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニルカルバ
モイル基、トルエンスルホニルカルバモイル基又はアセ
チル基であり、R6 が水素原子、メチル基、エチル基、
ピコリル基又はベンジル基である化合物、 26)R1 がt−ブチル基、シクロヘキシルメチル基又
はベンジル基であり、R2 がメチル基、ビス(ヒドロキ
シメチル)メチル基、2−(メチルカルバモイル)エチ
ル基、2−カルボキシエチル基、2−エトキシカルボニ
ルエチル基、3−(モルホリン−4−イル)プロピル
基、2−(4−スルファモイルフェニル)エチル基又は
2−(ピリジン−2−イル)エチル基であり、R3 が水
素原子であるか、或は、R2 、R3 及びそれらが結合し
ている窒素原子と一緒になって形成する基が2−ヒドロ
キシメチル−1−ピロリジニル基であり、R4 がノニル
基であり、R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エ
チルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基、トルエンスルホニルカルバモイル
基又はアセチル基であり、R6 がメチル基、エチル基、
ピコリル基又はベンジル基である化合物、 27)R1 がt−ブチル基であり、R2 がメチル基、2
−(メチルカルバモイル)エチル基又は2−カルボキシ
エチル基であり、R3 が水素原子であり、R4 がノニル
基であり、R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エ
チルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基、トルエンスルホニルカルバモイル
基又はアセチル基であり、R6 が水素原子、メチル基、
エチル基、ピコリル基又はベンジル基である化合物、 28)R1 がt−ブチル基であり、R2 がメチル基、2
−(メチルカルバモイル)エチル基又は2−カルボキシ
エチル基であり、R3 が水素原子であり、R4 がノニル
基であり、R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エ
チルカルバモイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェ
ニルカルバモイル基、トルエンスルホニルカルバモイル
基又はアセチル基であり、R6 がメチル基、エチル基、
ピコリル基又はベンジル基である化合物、 29)R1 がt−ブチル基であり、R2 がメチル基、2
−(メチルカルバモイル)エチル基又は2−カルボキシ
エチル基であり、R3 が水素原子であり、R4 がノニル
基であり、R5 がメチルカルバモイル基、エチルカルバ
モイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニルカルバ
モイル基、トルエンスルホニルカルバモイル基又はアセ
チル基であり、R6 が水素原子、メチル基、エチル基、
ピコリル基又はベンジル基である化合物。
【0040】本発明に含まれる具体的な化合物を以下に
例示するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0041】表1及び表2においては、Meはメチル基
を、Etはエチル基を、Prはプロピル基を、Prは
イソプロピル基を、Buはブチル基を、Buはイソブ
チル基を、Buはt−ブチル基を、Ocはオクチル基
を、Nnはノニル基を、Dcはデシル基を、Pnはシ
クロペンチル基を、Hxはシクロヘキシル基を、Ph
はフェニル基を、Np−1は1−ナフチル基を、Np−
2は2−ナフチル基を、Mor−4はモルホリノ基を、
Pip−1はピペリジノ基を、Pyrd−1はピロリジ
ノ基を、Pyr−2はピリジン−2−イル基を、Acは
アセチル基を、Prnはプロピニオル基を、Byrはブ
チリル基を、Byrはイソブチリル基を、Pivはピ
バロイル基を、p−Tsはp−トルエンスルホニル基
を、Bnはベンジル基を、Pic−2は2−ピコリル基
を、Pic−3は3−ピコリル基を、Pic−4は4−
ピコリル基をそれぞれ示す。
【0042】
【化3】
【0043】
【表1】 ──────────────────────────────────── 番号 R1 NR2 3 4 ──────────────────────────────────── 1-1 tBu MeNH Nn 1-2 tBu MeOCH2CH2NH Nn 1-3 tBu (HOCH2)2CHNH Nn 1-4 tBu (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-5 tBu (Mor-4)CH2CH2CH2NH Nn 1-6 tBu HOOCCH2NH Nn 1-7 tBu MeOOCCH2NH Nn 1-8 tBu HOCH2CH(Me)NH Nn 1-9 tBu 4-OH-Pip-1- Nn 1-10 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn 1-11 tBu (4-NH2SO2Ph)CH2CH2NH Nn 1-12 tBu 2,3,4,5,6-Penta-OH-(CH2)6-NH Nn 1-13 tBu MeOOC(CH2)2NH Nn 1-14 tBu HOOC(CH2)2NH Nn 1-15 tBu 2-(HOCH2)-4-OH-Pyrd-1- Nn 1-16 tBu 1-Ph-2-OH-(CH2)2NH Nn 1-17 tBu (Pyr-2)CH2CH2NH Nn 1-18 tBu (AcOCH2)2CHNH Nn 1-19 tBu MeNHCO(CH2)2NH Nn 1-20 tBu Me2NCH2CH2NH Nn 1-21 tBu AcNH(CH2)2NH Nn 1-22 tBu HOCH2C(Me)2NH Nn 1-23 cHx-CH2 (HOCH2)2CHNH Nn 1-24 cHx-CH2 MeO(CH2)2NH Nn 1-25 cHx-CH2 AcNH(CH2)2NH Nn 1-26 cHx-CH2 MeNHCO(CH2)2NH Nn 1-27 cHx-CH2 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn 1-28 cHx-CH2 MeNH Nn 1-29 cHx-CH2 (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-30 cHx-CH2 MeOOC(CH2)2NH Nn 1-31 PhCH2 (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-32 PhCH2 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn 1-33 PhCH2 MeNH Nn 1-34 tBu MeOCH2CH2NH Oc 1-35 tBu (Mor-4)CH2CH2NH Oc 1-36 tBu MeNH Oc 1-37 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Oc 1-38 tBu MeOOC(CH2)2NH Oc 1-39 tBu Me2NCH2CH2NH Oc 1-40 tBu AcNH(CH2)2NH Oc 1-41 cHx-CH2 MeNH Oc 1-42 PhCH2 MeNH Oc 1-43 tBu MeOCH2CH2NH Dc 1-44 tBu (Mor-4)CH2CH2NH Dc 1-45 tBu MeNH Dc 1-46 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Dc 1-47 tBu MeOOC(CH2)2NH Dc 1-48 tBu Me2NCH2CH2NH Dc 1-49 tBu AcNH(CH2)2NH Dc 1-50 cHx-CH2 MeNH Dc 1-51 PhCH2 MeNH Dc 1-52 tBu MeOCH2CH2NH 7-Me-Oc 1-53 tBu (Mor-4)CH2CH2NH 7-Me-Oc 1-54 tBu MeNH 7-Me-Oc 1-55 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- 7-Me-Oc 1-56 tBu MeOOC(CH2)2NH 7-Me-Oc 1-57 tBu Me2NCH2CH2NH 7-Me-Oc 1-58 tBu AcNH(CH2)2NH 7-Me-Oc 1-59 cHx-CH2 MeNH 7-Me-Oc 1-60 PhCH2 MeNH 7-Me-Oc 1-61 tBu MeOCH2CH2NH 8-Me-Nn 1-62 tBu (Mor-4)CH2CH2NH 8-Me-Nn 1-63 tBu MeNH 8-Me-Nn 1-64 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- 8-Me-Nn 1-65 tBu MeOOC(CH2)2NH 8-Me-Nn 1-66 tBu Me2NCH2CH2NH 8-Me-Nn 1-67 tBu AcNH(CH2)2NH 8-Me-Nn 1-68 cHx-CH2 MeNH 8-Me-Nn 1-69 PhCH2 MeNH 8-Me-Nn 1-70 iPr MeNH Nn 1-71 iPr MeOCH2CH2NH Nn 1-72 iPr AcNH(CH2)2NH Nn 1-73 iPr (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-74 Et (Mor-4)CH2CH2CH2NH Nn 1-75 Et MeNH Nn 1-76 Et MeOOCCH2NH Nn 1-77 Et HOCH2CH(Me)NH Nn 1-78 cPn-CH2 4-OH-Pip-1- Nn 1-79 cPn-CH2 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn 1-80 cPn-CH2 (4-NH2SO2Ph)CH2CH2NH Nn 1-81 Np-1-CH2 2,3,4,5,6-Penta-OH-Hx-NH Nn 1-82 Np-1-CH2 MeOOC(CH2)2NH Nn 1-83 Np-1-CH2 MeNH Nn 1-84 Np-2-CH2 2-(HOCH2)-4-OH-Pyrd-1- Nn 1-85 Np-2-CH2 MeNH Nn 1-86 Np-2-CH2 (Pyr-2)CH2CH2NH Nn 1-87 Pr (AcOCH2)CHNH Nn 1-88 Pr MeNH Nn 1-89 Pr MeOCH2CH2NH Nn 1-90 Pr AcNH(CH2)2NH Nn 1-91 Pr (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-92 Bu MeOCH2CH2NH Nn 1-93 Bu AcNH(CH2)2NH Nn 1-94 Bu MeNH Nn 1-95 Bu (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-96 Bu 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn 1-97 iBu MeNH Nn 1-98 iBu AcNH(CH2)2NH Nn 1-199 iBu MeOOC(CH2)2NH Nn 1-100 iBu (Mor-4)CH2CH2NH Nn 1-101 iBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn 1-102 iBu MeOCH2CH2NH Nn 1-103 tBu EtOOC(CH2)2NH Nn 1-104 tBu AcOCH2C(Me)2NH Nn 1-105 tBu HOCH2C(Me)2NH Nn 1-106 tBu (Mor-4)(CH2)3NH Nn 1-107 tBu NH2 Nn 1-108 cHx-CH2 (AcOCH2)2CHNH Nn 1-109 tBu NaOOC(CH2)2NH Nn ────────────────────────────────────
【0044】
【化4】
【0045】
【表2】 ──────────────────────────────────── 番号 R1 NR2 3 4 5 6 ──────────────────────────────────── 2-1 tBu MeNH Nn Ac H 2-2 tBu MeOCH2CH2NH Nn Ac H 2-3 tBu (HOCH2)2CHNH Nn H Me 2-4 tBu (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Et 2-5 tBu (Mor-4)CH2CH2CH2NH Nn H Me 2-6 tBu HOOCCH2NH Nn H Me 2-7 tBu MeOOCCH2NH Nn H Me 2-8 tBu HOCH2CH(Me)NH Nn H Me 2-9 tBu 4-OH-Pip-1- Nn H Me 2-10 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn H Me 2-11 tBu (4-NH2SO2Ph)CH2CH2NH Nn H Me 2-12 tBu 2,3,4,5,6-Penta-OH-(CH2)6-NH Nn H Me 2-13 tBu MeOOC(CH2)2NH Nn H Me 2-14 tBu HOOC(CH2)2NH Nn H Me 2-15 tBu 2-(HOCH2)-4-OH-Pyrd-1- Nn H Et 2-16 tBu 1-Ph-2-OH-(CH2)2NH Nn H Et 2-17 tBu (Pyr-2)CH2CH2NH Nn H Et 2-18 tBu (AcOCH2)2CHNH Nn Ac H 2-19 tBu MeNHCO(CH2)2NH Nn H iPr 2-20 tBu Me2NCH2CH2NH Nn H iPr 2-21 tBu AcNH(CH2)2NH Nn H tBu 2-22 tBu HOCH2C(Me)2NH Nn H tBu 2-23 cHx-CH2 (HOCH2)2CHNH Nn H Me 2-24 cHx-CH2 MeO(CH2)2NH Nn Ac H 2-25 cHx-CH2 AcNH(CH2)2NH Nn H Et 2-26 cHx-CH2 MeNHCO(CH2)2NH Nn H Et 2-27 cHx-CH2 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn H Et 2-28 cHx-CH2 MeNH Nn Prn H 2-29 cHx-CH2 (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Me 2-30 cHx-CH2 MeOOC(CH2)2NH Nn H Me 2-31 PhCH2 (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Me 2-32 PhCH2 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn H Me 2-33 PhCH2 MeNH Nn Byr H 2-34 tBu MeOCH2CH2NH Oc H Me 2-35 tBu (Mor-4)CH2CH2NH Oc H Me 2-36 tBu MeNH Oc iByr H 2-37 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Oc H Et 2-38 tBu MeOOC(CH2)2NH Oc H Me 2-39 tBu Me2NCH2CH2NH Oc H Me 2-40 tBu AcNH(CH2)2NH Oc H Me 2-41 cHx-CH2 MeNH Oc Ac H 2-42 PhCH2 MeNH Oc Ac H 2-43 tBu MeOCH2CH2NH Dc Ac H 2-44 tBu (Mor-4)CH2CH2NH Dc H Me 2-45 tBu MeNH Dc H Me 2-46 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Dc H Me 2-47 tBu MeOOC(CH2)2NH Dc H Me 2-48 tBu Me2NCH2CH2NH Dc H Me 2-49 tBu AcNH(CH2)2NH Dc H Me 2-50 cHx-CH2 MeNH Dc H Me 2-51 PhCH2 MeNH Dc H Me 2-52 tBu MeOCH2CH2NH 7-Me-Oc Ac H 2-53 tBu (Mor-4)CH2CH2NH 7-Me-Oc H Me 2-54 tBu MeNH 7-Me-Oc Ac H 2-55 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- 7-Me-Oc H Me 2-56 tBu MeOOC(CH2)2NH 7-Me-Oc H Me 2-57 tBu Me2NCH2CH2NH 7-Me-Oc H Me 2-58 tBu AcNH(CH2)2NH 7-Me-Oc H Me 2-59 cHx-CH2 MeNH 7-Me-Oc Ac H 2-60 PhCH2 MeNH 7-Me-Oc Ac H 2-61 tBu MeOCH2CH2NH 8-Me-Nn Ac H 2-62 tBu (Mor-4)CH2CH2NH 8-Me-Nn H Me 2-63 tBu MeNH 8-Me-Nn Ac H 2-64 tBu 2-HOCH2-Pyrd-1- 8-Me-Nn H Me 2-65 tBu MeOOC(CH2)2NH 8-Me-Nn H Me 2-66 tBu Me2NCH2CH2NH 8-Me-Nn H Me 2-67 tBu AcNH(CH2)2NH 8-Me-Nn H Me 2-68 cHx-CH2 MeNH 8-Me-Nn H Me 2-69 PhCH2 MeNH 8-Me-Nn H Me 2-70 iPr MeNH Nn H Me 2-71 iPr MeOCH2CH2NH Nn H Et 2-72 iPr AcNH(CH2)2NH Nn H Et 2-73 iPr (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Et 2-74 Et (Mor-4)CH2CH2CH2NH Nn H Et 2-75 Et MeNH Nn iByr H 2-76 Et MeOOCCH2NH Nn H Et 2-77 Et HOCH2CH(Me)NH Nn H Me 2-78 cPn-CH2 4-OH-Pip-1- Nn H Me 2-79 cPn-CH2 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn H Me 2-80 cPn-CH2 (4-NH2SO2Ph)CH2CH2NH Nn H Me 2-81 Np-1-CH2 2,3,4,5,6-Penta-OH-Hx-NH Nn H Me 2-82 Np-1-CH2 MeOOC(CH2)2NH Nn H Me 2-83 Np-1-CH2 MeNH Nn H Me 2-84 Np-2-CH2 2-(HOCH2)-4-OH-Pyrd-1- Nn H Me 2-85 Np-2-CH2 MeNH Nn Ac H 2-86 Np-2-CH2 (Pyr-2)CH2CH2NH Nn H Me 2-87 Pr (AcOCH2)CHNH Nn Ac H 2-88 Pr MeNH Nn Ac H 2-89 Pr MeOCH2CH2NH Nn Ac H 2-90 Pr AcNH(CH2)2NH Nn H Me 2-91 Pr (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Me 2-92 Bu MeOCH2CH2NH Nn H Me 2-93 Bu AcNH(CH2)2NH Nn H Me 2-94 Bu MeNH Nn Ac H 2-95 Bu (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Me 2-96 Bu 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn H Me 2-97 iBu MeNH Nn Ac Et 2-98 iBu AcNH(CH2)2NH Nn H Et 2-99 iBu MeOOC(CH2)2NH Nn H Et 2-100 iBu (Mor-4)CH2CH2NH Nn H Et 2-101 iBu 2-HOCH2-Pyrd-1- Nn H Et 2-102 iBu MeOCH2CH2NH Nn H Et 2-103 tBu MeNH Nn H Me 2-104 tBu MeNH Nn H Et 2-105 tBu EtOOC(CH2)2NH Nn Ac H 2-106 tBu NH2 Nn Ac H 2-107 tBu MeNH Nn Ac Et 2-108 tBu MeNH Nn Ac Me 2-109 tBu MeNH Nn H Bn 2-110 tBu MeNH Nn Ac Bn 2-111 tBu MeOCH2CH2NH Nn H Bn 2-112 tBu AcNHCH2CH2NH Nn H Bn 2-113 tBu (4-NH2SO2Ph)CH2CH2NH Nn H Bn 2-114 tBu MeNHCO(CH2)2NH Nn H Bn 2-115 tBu MeOOC(CH2)2NH Nn H Bn 2-116 tBu AcOCH2C(Me)2NH Nn H Bn 2-117 tBu MeNH 7-MeOc H Bn 2-118 tBu (Mor-4)CH2CH2CH2NH Nn H Bn 2-119 tBu (Pyr-2)CH2CH2NH Nn H Bn 2-120 cHx-CH2 (AcOCH2)2CHNH Nn H Bn 2-121 tBu (HOCH2)2CHNH Nn H Bn 2-122 tBu MeNH Nn H 4-MeO-Bn 2-123 tBu MeNH Nn H 4-Cl-Bn 2-124 tBu MeNH Nn H 4-EtO-Bn 2-125 tBu MeNH Nn Piv Bn 2-126 tBu MeNH Nn Piv H 2-127 tBu MeNH Nn iByr Bn 2-128 tBu MeNH Nn iByr H 2-129 tBu MeNH 7-Me-Oc Ac Bn 2-130 tBu MeNH 8-Me-Nn Ac Bn 2-131 tBu MeNH 8-Me-Nn H Bn 2-132 tBu MeNH Nn H Pic-2 2-133 tBu MeNH Nn H Pic-3 2-134 tBu MeNH Nn H Pic-4 2-135 tBu MeNH Nn MeNHCO Bn 2-136 tBu MeNH Nn MeNHCO H 2-137 tBu MeNH Nn tBuNHCO Bn 2-138 tBu MeNH Nn tBuNHCO H 2-139 tBu MeNH Nn PhNHCO Bn 2-141 tBu MeNH Nn p-TsNHCO Bn 2-142 tBu MeNH Nn p-TsNHCO H 2-143 tBu EtOOC(CH2)2NH Nn H Bn 2-144 tBu MeNHCO(CH2)2NH Nn Ac H ──────────────────────────────────。
【0046】上記表において、好適化合物としては、N
−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド(例示番号1−1)、
N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−(2−メトキシエチル)アミド
(例示番号1−2)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−tert−ロイシニルセリノール(例
示番号1−3)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−
(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−[3−(モルホ
リン−4−イル)プロピル]アミド(例示番号1−
5)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒド
ロキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−(メトキシカルボニルメチ
ル)アミド(例示番号1−7)、N−[3−(S)−ヒ
ドロキシ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)
−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−(2
−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)アミド(例示
番号1−10)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−
(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−(2−メトキシ
カルボニルエチル)アミド(例示番号1−13)、N−
[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert
−ロイシニル−β−アラニン(例示番号1−14)、N
−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
t−ロイシン−N−(2−N−メチルカルバモイルエチ
ル)アミド(例示番号1−19)、N−[3−(S)−
ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミド(例示
番号1−20)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−
(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−(2−アセトア
ミノエチル)アミド(例示番号1−21)、N−[3−
(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−
2−(R)−ノニルスクシニル]−L−シクロヘキシル
アラニン−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニ
ル)アミド(例示番号1−27)、N−[3−(S)−
ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−フェニルアラニン−
(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル)アミド
(例示番号1−32)、N−[3−(S)−ヒドロキシ
−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−(7−
メチルオクチル)スクシニル]−L−tert−ロイシ
ン−N−メチルアミド(例示化合物1−54)、N−
[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシアミ
ノ)−2−(R)−(8−メチルノニル)スクシニル]
−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド(例示化
合物1−63)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−
(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−(2−エトキシ
カルボニルエチル)アミド(例示番号1−103)、N
−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド(例示番号2−1)、
N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−(7−メチルオクチル)スクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド
(例示化合物2−54)、N−[3−(S)−アセトキ
シ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−(8
−メチルノニル)スクシニル]−L−tert−ロイシ
ン−N−メチルアミド(例示化合物2−63) N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−メトキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド(例示番号2−10
3)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−エト
キシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(例示番号2−
104)、N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−
ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]
−L−tert−ロイシンアミド(例示番号2−10
6)、N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−エト
キシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(例示番号2−
107)、N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−
メトキシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−
L−tert−ロイシン−N−メチルアミド(例示番号
2−108)、N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−
(N−ベンジルオキシアミノ)−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミ
ド(例示番号2−109)、N−[3−(S)−ヒドロ
キシ−4−[N−(3−ピコリルオキシ)アミノ]−2
−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシ
ン−N−メチルアミド(例示化合物2−133)、N−
[3−(S)−(N−tert−ブチルカルバモイルオ
キシ)−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−
ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メ
チルアミド(例示化合物2−138)及びN−[3−
(S)−(N−(p−トルエンスルホニル)カルバモイ
ルオキシ)−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−メチルアミド(例示化合物2−142)をあげる
ことができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の化合物の製造方
法を説明する。
【0048】本発明の化合物(1)は、下記工程表に従
い、製造することができる。
【0049】
【化5】
【0050】
【化6】
【0051】
【化7】
【0052】
【化8】
【0053】
【化9】
【0054】上記工程表中、R1 、R2 、R3 、R4
5 及びR6 は前述のものと同意義を示し、R1 a は、
1 に含まれている水酸基が保護されている他、R1
同意義を示し、R2 a 及びR3 a は、それぞれ、R2
びR3 に含まれている水酸基、アミノ基、モノアルキル
アミノ基及びカルボキシ基が保護されている他、R2
びR3 と同意義を示し、R6aは水素原子を除く他、R6
と同意義を示し、R7は、式 R10−(CH=CH)−
CH2 − を有する基(式中、R10は炭素5乃至7個の
アルキル基を示す。)を示し、R8 及びR9 は、同一ま
たは異なって炭素数1乃至4個のアルキル基(好適に
は、イソプロピル基)を示し、X1 はアミノ基の保護基
を示す。
【0055】R1aに含まれている水酸基の保護基は、好
適には、炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基(特に、ア
セチル基)、トリ(炭素数1乃至4個のアルキル)シリ
ル基(特に、トリメチルシリル又はt−ブチルジメチル
シリル基)、メチル、メトキシ、クロロ若しくはニトロ
で置換されていてもよいベンジル基(特に、ベンジル又
はp−メトキシベンジル基)又はメチル、メトキシ、ク
ロロ若しくはニトロで置換されていてもよいベンジルオ
キシカルボニル基(特に、ベンジルオキシカルボニル又
はp−メトキシベンジルオキシカルボニル基)であり、
2a及びR3aに含まれている水酸基の保護基は、好適に
は、R1aに含まれている水酸基の保護基であげられたも
の又はテトラヒドロピラニル若しくはテトラヒドロチオ
ピラニル基(特に、テトラヒドロピラン−2−イル又は
4−メトキシテトラヒドロピラン−2−イル基)であ
り、R2a及びR3aに含まれているアミノ若しくはモノア
ルキルアミノ基の保護基又はX1 のアミノ基の保護基
は、好適には、t−ブチル基、t−ブトキシカルボニル
基、炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基(特に、アセチ
ル基)、トリ(炭素数1乃至4個のアルキル)シリル基
(特に、トリメチルシリル又はt−ブチルジメチルシリ
ル基)、メチル、メトキシ、クロロ若しくはニトロで置
換されていてもよいベンジル基(特に、ベンジル又はp
−メトキシベンジル基)又はメチル、メトキシ、クロロ
若しくはニトロで置換されていてもよいベンジルオキシ
カルボニル基(特に、ベンジルオキシカルボニル又はp
−メトキシベンジルオキシカルボニル基)であり、R2a
及びR3aに含まれているカルボキシ基の保護基は、炭素
数1乃至4個のアルキル基(特に、メチル、エチル又は
t−ブチル基)、メチル、メトキシ、クロロ若しくはニ
トロで置換されていてもよいベンジル基(特に、ベンジ
ル又はp−メトキシベンジル基)又はメチル、メトキ
シ、クロロ若しくはニトロで置換されていてもよいベン
ジルオキシカルボニル基(特に、ベンジルオキシカルボ
ニル又はp−メトキシベンジルオキシカルボニル基)で
ある。
【0056】(第1工程)脱保護 本工程は、不活性溶剤中、化合物(2)のイソプロピリ
デン基を酸で処理することにより除去して、カルボン酸
化合物(3)を製造する工程である。
【0057】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、好適には、ジオキサン、テトラヒドロフラン
のようなエーテル類;メタノール、エタノール、プロパ
ノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタ
ノール、t−ブタノール、イソアミルアルコール、ジエ
チレングリコール、グリセリン、オクタノール、シクロ
ヘキサノール、メチルセロソルブ、のようなアルコール
類;アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類;
水があげられ、好適には、エーテル類または水である。
【0058】使用される酸としては、例えば、塩酸、硫
酸、硝酸、リン酸のような無機酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸
のような有機酸があげられ、好適には、塩酸または酢酸
である。反応温度は化合物、試薬等により変化するが、
通常0乃至50℃であり、好適には室温である。反応時
間は化合物、試薬、反応温度等により変化するが、通常
5分乃至3日であり、好適には30分乃至1日である。
【0059】また、この反応(特に、塩酸のような強酸
を使用すると)、R2 a 及びR3 aに含まれる水酸基の
保護基がアセチル基、テトヒドロピラニル若しくはテト
ヒドロチオピラニル基のような酸で除去される基の場
合、R2 a 及びR3 a に含まれるアミノ基若しくはモノ
アルキルアミノ基の保護基がt−ブチル基又はt−ブト
キシカルボニル基のような酸で除去される基の場合又は
2 a 及びR3 a に含まれるカルボキシ基の保護基がt
−ブチル基のような酸で除去される基の場合には、それ
らが同時に除去され、得られた化合物が必要に応じて、
次の工程に使用できる。反応終了後、たとえば、反応液
を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえば、酢酸エチ
ルなどで抽出し、抽出液を水、続いて飽和食塩水で洗浄
後、留去することによって得られる。所望により各種ク
ロマトグラフィーあるいは再結晶法により単離精製する
こともできる。
【0060】(第2工程)縮合及びアシル化 本工程は、不活性溶剤中、縮合剤の存在下、塩基の存在
下又は不存在下、化合物(3)と、O−アルキルヒドロ
キシルアミン、O−(ヘテロアリールアルキル)ヒドロ
キシルアミン又はO−(アリールアルキル)ヒドロキシ
ルアミン又はそれらの塩(例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝
酸塩のような無機酸塩、好適には、塩酸塩)を反応させ
て、所望により、不活性溶剤中、塩基の存在下又は不存
在下、得られた化合物にアシル化剤を反応させて、化合
物(4)を製造する工程である。第一段の反応に使用さ
れる溶剤としては、反応を阻害せず、出発物質をある程
度溶解するものであれば特に限定はないが、ヘキサン、
ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭
化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類;メチレンクロリド、クロロホルム、四塩
化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;蟻酸エチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸ジエチルの
ようなエステル類;ジエチルエーテル、ジイソプロピル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキ
シエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのよ
うなエーテル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチ
ルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンの
ようなケトン類;ニトロエタン、ニトロベンゼンのよう
なニトロ化合物類;アセトニトリル、イソブチロニトリ
ルのようなニトリル類;ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロ
トリアミドのようなアミド類;ジメチルスルホキシド、
スルホランのようなスルホキシド類;水があげられ、好
適には、アミド類(特に、ジメチルホルムアミド)また
は水とエーテル類(特に、テトラヒドロフラン)の混合
溶剤である。
【0061】使用される縮合剤としては、通常のアミド
化に用いられるものであれば、特に限定はないが、アゾ
ジカルボン酸ジエチル−トリフェニルホスフィンのよう
なアゾジカルボン酸ジ低級アルキル(炭素数1乃至4個
のアルキルを示す。以下同じ)−トリフェニルホスフィ
ン類、N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウム−
3′−スルホナートのようなN−低級アルキル−5−ア
リールイソオキサゾリウム−3′−スルホナート類、
N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)
のようなN,N′−ジシクロアルキルカルボジイミド
類、ジ−2−ピリジルジスルフィド−トリフェニルホス
フィンのようなジヘテロアリールジスルフィド−トリア
リールホスフィン類、p−ニトロベンゼンスルホニルト
リアゾリドのようなアリールスルホニルトリアゾリド
類、2−クロル−1−メチルピリジニウム ヨーダイド
のような2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウム ハ
ライド及びジフェニルホスホリルアジド(DPPA)の
ようなジアリールホスホリルアジド類、N,N′−カル
ボニルジイミダゾール(CDI)のようなイミダゾール
誘導体、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(EDAPC)のようなカルボジイ
ミド誘導体があげられ、好適には、1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(ED
APC)のような不溶物を副生しないものである。
【0062】使用される塩基としては、例えば、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,
N−ジメチルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニ
リン、N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシ
クロ[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビ
シクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン
(DBU)のような有機塩基類があげられ、好適には、
N−メチルモルホリンである。必要により、反応液に1
−ヒドロキシベンゾトリアゾールを加えることで、反応
が促進されるかあるいは高収率で生成物を得ることがで
きる。O−アルキルヒドロキシルアミン塩酸塩等は、他
の試薬と同時に加えてもよいが、0乃至10℃で他の試
薬を加え、1時間後に加えることもできる。反応温度は
化合物、試薬等により変化するが、通常−20℃乃至4
0℃であり、好適には0℃乃至30℃である。反応時間
は化合物、試薬、反応温度等により変化するが、O−ア
ルキルヒドロキシルアミン塩酸塩等を加えた後、通常3
0分間乃至1日であり、好適には1時間乃至20時間で
ある。反応終了後、たとえば、反応液を水に注ぎ、水と
混和しない溶剤たとえば酢酸エチルなどで抽出し、抽出
液を水、続いて飽和食塩水で洗浄後、留去することによ
って得られる。所望により、各種クロマトグラフィーあ
るいは再結晶法により精製する。
【0063】第二段のアシル化反応に使用されるアシル
化剤としては、R5 の脂肪族アシル基を有する酸無水物
若しくは酸ハライド(特にクロリド、ブロミド)又はR
5 の置換カルバモイル基に対応するイソシアナートがあ
げられる。第二段のアシル化反応に使用される溶剤とし
ては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するも
のであれば、特に限定はないが、好適には、ベンゼン、
トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;メチレ
ンクロリド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;酢
酸エチル、酢酸メチルのようなエステル類;ジエチルエ
ーテル、テトラヒドロフランのようなエーテル類などが
あげられ、好適には芳香族炭化水素類(特に、トルエ
ン)、ハロゲン化炭化水素類(特に、メチレンクロリ
ド)又はエーテル類(特に、テトラヒドロフラン)であ
る。使用される塩基としては、通常のアシル化に用いら
れるものであれば特に限定はないが、例えば、ピリジ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン、
N−メチルモルホリンのような有機アミン類があげら
れ、好適にはピリジンである。
【0064】反応温度は、化合物、試薬等により変化す
るが、通常−20℃乃至150℃であり、好適には0℃
乃至120℃である。反応時間は化合物、試薬、反応温
度等により変化するが、通常30分乃至5日であり、好
適には1時間乃至1日である。反応終了後、例えば、反
応液を水に注ぎ、酢酸エチルのような水と混和しない溶
剤で抽出し、抽出液を水、続いて、飽和食塩水で洗浄
後、留去することによって得られる。所望により、各種
クロマトあるいは再結晶法により精製する。
【0065】又、本工程において、最初に所望のアシル
化反応を行い、次いで、得られた化合物とO−アルキル
ヒドロキシルアミン塩酸塩等を反応させても、化合物
(4)が得られる。
【0066】(第3工程)脱保護 本工程は、所望により、(i)R1 a に含まれている水
酸基の保護基を除去する反応、(ii)R2a及び/又は
3aに含まれている水酸基、アミノ基、モノアルキルア
ミノ基及び/又はカルボキシ基の保護基を除去する反応
及び/又は(iii)R6aに含まれているアリールメチ
ル基を除去する反応によって、化合物(1)を製造する
工程であり、各保護基の除去反応は適宜順序を変えて行
うことができ、また、保護基の種類及び/又は反応条件
を選択することにより、各保護基を選択的に除去するこ
ともできる。
【0067】反応(i)における水酸基を除去する反応
は、保護基の種類により異なり、有機合成化学でよく知
られている方法で行われる。R1aに含まれている水酸基
の保護基が炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基である場
合には、不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(4)を
加水分解することにより、該保護基が除去される。
【0068】使用される溶剤としては、反応を阻害せ
ず、出発物質をある程度溶解するものであれば特に限定
はないが、例えば、メチレンクロリド、クロロホルム、
四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロ
ロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエ
ーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテルのようなエーテル類;メタノー
ル、エタノールのようなアルコール類;ニトロエタン、
ニトロベンゼンのようなニトロ化合物類;アセトニトリ
ル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類並び
にこれらと水との混合溶剤があげられ、好適には、エー
テル類(特に、ジオキサン)と水の混合溶剤又はアルコ
ール類(特に、メタノール)である。
【0069】使用される塩基としては、好適には、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属水
酸化物又は炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩である。反応温度は化合物、試薬等によ
り変化するが、通常0℃乃至120℃であり、好適に
は、20℃乃至100℃である。反応時間は化合物、試
薬、反応温度等により変化するが、通常5分間乃至30
時間であり、好適には1時間乃至20時間である。反応
終了後、たとえば、反応液をイオン交換樹脂で中和し、
溶剤を留去することによって得られる。所望により、各
種クロマトあるいは再結晶法により、単離精製すること
もできる。
【0070】R1aに含まれている水酸基の保護基がトリ
(炭素数1乃至4個のアルキル)シリル基である場合に
は、不活性溶剤、化合物(4)をフッ素アニオンを生成
する化合物(好適には、フッ化テトラエチルアンモニウ
ム又はフッ化テトラブチルアンモニウム)と反応させる
することにより、該保護基が除去される。使用される溶
剤としては、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解
するものであれば特に限定はないが、メチレンクロリ
ド、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロ
ロベンゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化
水素類;ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、
ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエーテ
ル類;アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類;ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドの
ようなアミド類があげられ、好適には、エーテル類(特
に、ジエチルエーテル又はテトラヒドロフラン)であ
る。
【0071】反応温度は化合物、試薬等により変化する
が、通常−10℃乃至50℃であり、好適には、5℃乃
至30℃である。反応時間は化合物、試薬、反応温度等
により変化するが、通常30分間乃至20時間であり、
好適には1時間乃至16時間である。反応終了後、例え
ば、反応液を水に注ぎ、酢酸エチルのような水と混和し
ない溶剤で抽出し、抽出液を水、続いて、飽和食塩水で
洗浄後、留去することによって得られる。所望により、
各種クロマトグラフィーあるいは再結晶法により精製す
る。
【0072】R1aに含まれている水酸基の保護基が置換
されていてもよいベンジル基又は置換されていてもよい
ベンジルオキシカルボニル基である場合には、不活性溶
剤、触媒の存在下、化合物(4)を水素(通常1乃至3
気圧、好適には、1気圧)と反応させ、接触還元するこ
とにより、該保護基が除去される。使用される溶剤とし
ては、反応を阻害せず出発物質をある程度溶解するもの
であれば特に限定はないが、好適には、メタノール、エ
タノールのようなアルコール類、酢酸エチルのようなエ
ステル類、ギ酸のようなカルボン酸類があげられる。
【0073】使用される触媒としては、パラジウム黒、
パラジウム−炭素、パラジウム−アルミナ、白金、ラネ
−ニッケルのような触媒があげられ、好適には、パラジ
ウム−炭素またはパラジウム−アルミナである。反応温
度は化合物、試薬等により変化するが、通常0℃乃至5
0℃であり、好適には室温である。反応時間は化合物、
試薬、反応温度等により変化するが、通常1時間乃至2
4時間であり、好適には2時間乃至10時間である。反
応終了後、たとえば、触媒を濾過し、濾液を濃縮するこ
とにより得られる。所望により、各種クロマトグラフィ
ーあるいは再結晶法により、精製することもできる。
【0074】反応(ii)における水酸基を除去する反
応は、保護基の種類により異なり、有機合成化学でよく
知られている方法で行われる。R2a及び/又はR3aに含
まれている水酸基の保護基が、炭素数1乃至5個の脂肪
族アシル基、トリ(炭素数1乃至4個のアルキル)シリ
ル基、置換されていてもよいベンジル基又は置換されて
いてもよいベンジルオキシカルボニル基である場合に
は、R1aに含まれている水酸基の保護基の相当する除去
反応と同様にして、該保護基が除去される。また、保護
基が、ホルミル又はアセチル基である場合には、前記第
1工程と同様に酸と反応させることにより、該保護基が
除去される。R2a及び/又はR3aに含まれている水酸基
の保護基がテトヒドロピラニル若しくはテトヒドロチオ
ピラニル基である場合には、化合物(4)を前記第1工
程と同様に酸と反応させることにより、該保護基が除去
される。R2a及び/又はR3aに含まれているアミノ基又
はモノアルキルアミノ基の保護基が、t−ブチル基又は
t−ブトキシカルボニル基である場合には、化合物
(4)を前記第1工程と同様に酸と反応させることによ
り、該保護基が除去される。R2a及び/又はR3aに含ま
れているアミノ基又はモノアルキルアミノ基の保護基
が、炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基、トリ(炭素数
1乃至4個のアルキル)シリル基、置換されていてもよ
いベンジル基又は置換されていてもよいベンジルオキシ
カルボニル基である場合には、化合物(4)をR1aに含
まれている水酸基の保護基の相当する除去反応と同様に
反応させることにより、該保護基が除去される。
【0075】R2a及び/又はR3aに含まれているカルボ
キシ基の保護基が炭素数1乃至4個のアルキル基である
場合には、化合物(4)をR1aに含まれている水酸基の
保護基が炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基である場合
の加水分解による除去反応と同様に反応させることによ
り、該保護基が除去される。R2a及び/又はR3aに含ま
れているカルボキシ基の保護基が置換されていてもよい
ベンジル基又は置換されていてもよいベンジルオキシカ
ルボニル基である場合には、化合物(4)をR1aに含ま
れている水酸基の保護基が置換されていてもよいベンジ
ル基である場合の接触還元による除去反応と同様に反応
させることにより、該保護基が除去される。また、保護
基がt−ブチル基がである場合には、化合物(4)を前
記第1工程と同様に酸と反応させることにより、該保護
基が除去される。反応(iii)におけるR6aに含まれ
ているアリールメチル基を除去する反応は、R1aに含ま
れている水酸基の保護基が置換されていてもよいベンジ
ル基である場合の接触還元による除去反応と同様に行わ
れる。
【0076】(第4工程)アルキル化 本工程は、不活性溶剤中、化合物(5)に、塩基を作用
させた後、式 Y−CH2 CH=CHR10 (17) [式中、R10は前述したものと同意義を示し、Yはハロ
ゲン原子(好適には、クロロ、ブロモ又はヨード原子、
特に好適には、ヨード原子)を示す。]を有する化合物
を反応させ、化合物(6)を製造する工程である。使用
される溶剤としては、反応を阻害せず、出発物質をある
程度溶解するものであれば特に限定はないが、好適に
は、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルの
ような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエーテル、ジイ
ソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチル
エーテルのようなエーテル類があげられ、好適には、エ
ーテル類(特に、テトラヒドロフラン)である。使用さ
れる塩基としては、例えば、リチウムジイソプロピルア
ミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキ
サメチルジシラジドなどがあげられる。化合物(17)
は、−78℃乃至−60℃で化合物(5)と塩基を加
え、30分間反応させた後に加えることが好ましい。
【0077】反応温度は化合物、試薬等により変化する
が、通常−78℃乃至20℃であり、好適には、試薬を
加える時には、−78℃乃至−60℃であり、反応時に
は、−78℃乃至30℃である。反応時間は化合物、試
薬、反応温度等により変化するが、通常1時間乃至24
時間であり、好適には3時間乃至20時間である。反応
終了後、たとえば、反応液を5%硫酸水素カリウム水に
注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテ
ル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去す
ることによって得られる。また、所望により、各種クロ
マトグラフィーにより、単離精製することもできる。原
料化合物(5)は、公知であるか[例えば、ヘルベチカ
・ケミカ・アクタ、第67巻、第1625乃至1629頁(1984
年):Helv. Chim. Acta, 67, 1625-1629(1984) ]、公
知の方法と同様にして製造できる。
【0078】(第5工程)還元 本工程は、不活性溶剤中、触媒の存在下、化合物(6)
を還元し、化合物(7)を製造する工程で、前記R1aの
保護基が置換されたベンジル基である場合の接触還元に
よる除去反応と同様にして行うことができる。
【0079】(第6工程)加水分解 本工程は、不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(7)
を加水分解し、化合物(8)を製造する工程で、前記R
1aの保護基が炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基である
場合の加水分解による除去反応と同様にして行うことが
できる。
【0080】(第7工程)イソプロピリデン化 本工程は、不活性溶剤中、酸及びイソプロピリデン化剤
の存在下、化合物(8)をイソプロピリデン化し、化合
物(9)を製造する工程である。使用される溶剤として
は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するもの
であれば特に限定はないが、好適には、ベンゼン、トル
エンのような芳香族炭化水素類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドのようなアミド類である。
【0081】使用される酸としては、好適には、トリフ
ルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸のようなスルホン酸(特にp−トルエ
ンスルホン酸)又はそのピリジニウム塩(特に、ピリジ
ニウム p−トルエンスルホネート)である。使用され
るイソプロピリデン化剤としては、好適には、アセト
ン、2,2−ジメトキシプロパンである。反応温度は化
合物、試薬等により変化するが、通常20℃乃至120
℃であり、好適には、60℃乃至100℃である。反応
時間は化合物、試薬、反応温度等により変化するが、通
常30分間乃至10時間であり、好適には、1時間乃至
5時間である。反応終了後、例えは、適宜中和して、溶
剤を減圧で留去することによって得られる。また、所望
により、各種クロマトグラフィーにより、単離精製する
こともできる。
【0082】(第8工程)加水分解 本工程は、不活性溶剤中、塩基の存在下、化合物(6)
を加水分解して、化合物(10)を製造する工程で、前
記R1aの保護基が炭素数1乃至5個の脂肪族アシル基で
ある場合の加水分解による除去反応と同様にして行うこ
とができる。
【0083】(第9工程)イソプロピリデン化 本工程は、不活性溶剤中、酸およびイソプロピリデン化
剤の存在下、化合物(11)を製造する工程であで、前
記第7工程と同様にして行うことができる。
【0084】(第10工程)縮合(アミド化) 本工程は、不活性溶剤中、縮合剤存在下、塩基の存在下
又は不存在下、化合物(12)に化合物(13)を反応
させて、アミド化合物(14)を製造する工程である。
使用される溶剤としては、反応を阻害せず、出発物質を
ある程度溶解するものであれば特に限定はないが、好適
には、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテル
のような脂肪族炭化水素類;ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類;メチレンクロリド、ク
ロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、クロロベン
ゼン、ジクロロベンゼンのようなハロゲン化炭化水素
類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチ
ル、炭酸ジエチルのようなエステル類;ジエチルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジ
メチルエーテルのようなエーテル類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、
シクロヘキサノンのようなケトン類;ニトロエタン、ニ
トロベンゼンのようなニトロ化合物類;アセトニトリ
ル、イソブチロニトリルのようなニトリル類;ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、
ヘキサメチルホスホロトリアミドのようなアミド類;ジ
メチルスルホキシド、スルホランのようなスルホキシド
類があげられ、好適にはアミド類(特にジメチルホルム
アミド)またはエーテル類(特にテトラヒドロフラン)
である。
【0085】使用される縮合剤としては、通常のアミド
化に用いられるものであれば、特に限定はないが、アゾ
ジカルボン酸ジエチル−トリフェニルホスフィンのよう
なアゾジカルボン酸ジ低級アルキル−トリフェニルホス
フィン類、N−エチル−5−フェニルイソオキサゾリウ
ム−3′−スルホナートのようなN−低級アルキル−5
−アリールイソオキサゾリウム−3′−スルホナート
類、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DC
C)のようなN,N′−ジシクロアルキルカルボジイミ
ド類、ジ−2−ピリジルジスルフィド−トリフェニルホ
スフィンのようなジヘテロアリールジスルフィド−トリ
アリールホスフィン類、p−ニトロベンゼンスルホニル
トリアゾリドのようなアリールスルホニルトリアゾリド
類、2−クロル−1−メチルピリジニウム ヨーダイド
のような2−ハロ−1−低級アルキルピリジニウム ハ
ライド及びジフェニルホスホリルアジド(DPPA)の
ようなジアリールホスホリルアジド類、N,N′−カル
ボニルジイミダゾール(CDI)のようなイミダゾール
誘導体、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)カルボジイミド(EDAPC)のようなカルボジイ
ミド誘導体、クロロギ酸イソブチル、クロロギ酸エチル
のようなクロロギ酸エステル類があげられ、好適には、
1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カル
ボジイミド(EDAPC)のようなカルボジイミド誘導
体またはクロロギ酸イソブチルのようなクロロギ酸エス
テル類である。
【0086】使用される塩基としては、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、
N−メチルモルホリン、ピリジン、4−(N,N−ジメ
チルアミノ)ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N,N−ジエチルアニリン、1,5−ジアザビシクロ
[4.3.0]ノナ−5−エン、1,4−ジアザビシク
ロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、1,8−ジ
アザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DB
U)のような有機塩基類があげられ、好適には、N−メ
チルモルホリンである。所望により、反応液に1−ヒド
ロキシベンゾトリアゾールを加えることで、反応が促進
されるかあるいは高収率で生成物を得ることができる。
【0087】反応温度は化合物、試薬等により変化する
が、通常−10℃乃至50℃であり、好適には0℃乃至
30℃である。反応時間は化合物、試薬、反応温度等に
より変化するが、通常1時間乃至24時間であり、好適
には3時間乃至20時間である。縮合剤としてクロロギ
酸イソブチルのようなクロロギ酸エステル類を用いる場
合には、化合物(12)を縮合剤及び塩基と−10℃乃
至30℃で30分間乃至2時間反応させた後、化合物
(13)を加えることが望ましい。反応終了後、たとえ
ば、不溶物をろ去し、反応液を希塩酸に注ぎ、水と混和
しない溶剤、たとえばベンゼン、エーテル、酢酸エチル
などで抽出し、抽出液を水続いて飽和食塩水で洗浄後、
留去することによって得られる。また、所望により、各
種クロマトグラフィーあるいは再結晶法により、単離精
製することもできる。
【0088】(第11工程)保護基の除去 本工程は、不活性溶剤中、化合物(14)のアミノ基の
保護基を除去して、化合物(15)を製造する工程で、
前記第3工程のアミノ基の保護基の除去反応とと同様に
して行うことができる。
【0089】(第12工程)縮合(アミド化) 本工程は、不活性溶剤中、縮合剤の存在下、塩基の存在
下又は不存在下、化合物(9)と化合物(15)を反応
させて、化合物(2)を製造する工程で、前記第10工
程と同様にして行うことができる。
【0090】(第13工程)縮合(アミド化) 本工程は、不活性溶剤中、縮合剤の存在下、塩基の存在
下又は不存在下、化合物(11)と化合物(15)を反
応させて、化合物(16)を製造する工程で、前記第1
0工程と同様にして行うことができる。
【0091】(第14工程)還元 本工程は、不活性溶剤中、触媒の存在下、化合物(1
6)を還元し、化合物(2)を製造する工程で、前記第
10工程と同様にして行うことができる。
【0092】本発明の化合物は、優れたマトリックスメ
タロプロテイナーゼ阻害活性を有し、各種癌細胞の転移
浸潤又は増殖、変形性関節炎、リウマチ様関節炎、歯周
疾患、角膜潰瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多発性硬化
症、ミエリン退化の治療、血管新生を伴う疾患、皮膚お
よび胃腸管の潰瘍形成、アテローム性動脈硬化症、腎炎
等に対する予防及び治療薬として有用である。
【0093】本発明の化合物を、上記の各種疾患に対す
る予防及び治療剤として用いる場合、種々の形態で投与
される。その投与形態としては例えば、錠剤、カプセル
剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口投与
又は注射剤若しくは坐剤等による非経口投与を挙げるこ
とができ、これらの製剤は、賦形剤(例えば、乳糖、白
糖、葡萄糖、マンニット、ソルビットのような糖誘導
体;トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、α澱
粉、デキストリン、カルボキシメチルデンプンのような
澱粉誘導体;結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウム、内部架橋カルボキシメチルセルロ
ースナトリウムのようなセルロース誘導体;アラビアゴ
ム;デキストラン;プルランのような有機系賦形剤:及
び、軽質無水珪酸、合成珪酸アルミニウム、メタ珪酸ア
ルミン酸マグネシウムのような珪酸塩誘導体;燐酸カル
シウムのような燐酸塩;炭酸カルシウムのような炭酸
塩;硫酸カルシウムのような硫酸塩糖の無機系賦形剤を
挙げることができる)、滑沢剤(例えば、ステアリン
酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ムのようなステアリン酸金属塩;タルク;コロイドシリ
カ;ビーガム、ゲイ蝋のようなワックス類;硼酸;アジ
ピン酸;硫酸ナトリウムのような硫酸塩;グリコール;
フマル酸;安息香酸ナトリウム;DLロイシン;脂肪酸
ナトリウム塩;ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸
マグネシウムのようなラウリル硫酸塩;無水珪酸、珪酸
水和物のような珪酸類;及び、上記澱粉誘導体を挙げる
ことができる)、結合剤(例えば、ポリビニルピロリド
ン、マクロゴール、及び、前記賦形剤と同様の化合物を
挙げることができる)、崩壊剤(例えば、前記賦形剤と
同様の化合物、及び、クロスカルメロースナトリウム、
カルボキシメチルスターチナトリウム、架橋ポリビニル
ピロリドンのような化学修飾されたデンプン・セルロー
ス類を挙げることができる)、安定剤(メチルパラベ
ン、プロピルパラベンのようなパラオキシ安息香酸エス
テル類;クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェ
ニルエチルアルコールのようなアルコール類;塩化ベン
ザルコニウム;フェノール、クレゾールのようなフェノ
ール類;チメロサール;デヒドロ酢酸;及び、ソルビン
酸を挙げることができる)、矯味矯臭剤(例えば、通常
使用される、甘味料、酸味料、香料等を挙げることがで
きる)、希釈剤等の添加剤を用いて周知の方法で製造さ
れる。
【0094】その使用量は症状、年齢、投与方法等によ
り異なるが、例えば、経口投与の場合には、1回当り、
下限として0.1mg(好ましくは、1mg)、上限と
して、5000mg(好ましくは、3000mg)を1
日当り1乃至数回症状に応じて投与することが望まし
く、静脈内投与の場合には、1回当り、下限として0.
01mg(好ましくは、0.1mg)、上限として、3
000mg(好ましくは、1000mg)を1日当り1
乃至数回症状に応じて投与することが望ましい。以下
に、実施例、参考例、試験例及び製剤例をあげて、本発
明をさらに具体的に説明する。
【0095】
【実施例】
[実施例1]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号1−1) 参考例7で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシア
ミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニル
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルア
ミド(127mg)をメタノール(7ml)に溶解し、
5%パラジウム−アルミナ(13mg)を加え、室温に
て4時間水素添加した。セライトを用いて触媒を濾別
し、更に、触媒をメタノールで洗浄し、得られた濾液及
び洗液を合わせて減圧下濃縮した。得られた残留物を水
及びメタノールを用いて再結晶し、目的化合物84mg
(81%)を白色結晶として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.1Hz),0.99(9H,s),1.18-1.37(14H,m),1.48(1H,m),1.62
(1H,m),2.71(1H,m),2.72(3H,s),4.06(1H,d,J=6.1Hz),4.
21(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3302,2925,1645,1631,
1527. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =402. 元素分析(C20H39N3O5): 計算値 C,59.82% ; H,9.79% ; N,10.47% 測定値 C,59.81% ; H,9.56% ; N,10.33% 。
【0096】[実施例2]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−シク
ロヘキシルアラニルセリノール (例示番号1−23) 参考例14で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−シクロヘキシルアラニン−N−[2−
(1,3−ジアセトキシ)プロピル]アミド(75m
g)をメタノール(4ml)に溶解し、炭酸カリウム
(39mg)を加え、室温にて4時間撹拌した。反応終
了後、アンバーライトCG−50タイプIを加えて中和
した後、セライトを用いて樹脂を濾別し、更に、樹脂を
メタノールで洗浄し、得られた濾液及び洗液を合わせて
減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(酢酸エチル:メタノール:水=21:
3:1で溶出)により精製し、目的化合物44mg(6
9%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.82-1.85(29
H,m),0.89(3H,t,J=7.1Hz),2.66(1H,m),3.57-3.68(4H,
m),3.89(1H,m),4.09(1H,d,J=5.8Hz),4.43(1H,m). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3289,2923,2854,1644,
1531. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =502。
【0097】[実施例3]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシニルセリノール (例示番号1−3) 参考例17で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシニルセリノール
(355mg)を用いて、実施例1と同様の方法により
目的化合物196mgを粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.1Hz),1.02(9H,s),1.22-1.38(14H,m),1.51(1H,m),1.65
(1H,m),2.71(1H,m),3.62(4H,d,J=5.8Hz),3.93(1H,m),4.
08(1H,d,J=5.8Hz),4.23(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3295,2957,2926,2856,
1641,1533. Massスペクトル(FAB):[M+Na]+ =484。
【0098】[実施例4]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−[2−(4−スルファモイルフェ
ニル)エチル]アミド (例示番号1−11) N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−[2−(4−スルファモイル
フェニル)エチル]アミド(93mg)を用いて、実施
例1と同様の方法により目的化合物53mg(66%)
を得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.87(3H,t,J=
6.8Hz),0.94(9H,s),1.18-1.40(14H,m),1.49(1H,m),1.64
(1H,m),2.62(1H,m),2.90(2H,t,J=7.3Hz),3.45(2H,t,J=
7.3Hz),4.07(1H,d,J=6.2Hz),4.18(1H,s),7.41(2H,d,J=
8.2Hz),7.82(2H,d,J=8.2Hz) 。
【0099】[実施例5]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−メトキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−10
3) 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(563mg)
とO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(243mg)
をテトラヒドロフラン−水(1:1,24ml)の混合
溶媒に溶解し、0℃に冷却した。そこへ、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩(558mg)を加え、0℃から室温まで徐々に昇
温しながら22時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加えて抽出した。
有機層を5%硫酸水素カリウム水溶液及び飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧
下留去し、得られた残留物をシリカゲル薄層クロマトグ
ラフィー(ジクロロメタン:メタノール=14:1で溶
出)により精製し、目的化合物149mg(25%)を
白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.0Hz),0.98(9H,s),1.22-1.38(14H,m),1.52(1H,m),1.66
(1H,m),2.71(3H,s),2.74(1H,m),3.67(3H,s),4.07(1H,d,
J=5.3Hz),4.22(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3307,2957,2927,2857,
1641,1537. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =416。
【0100】[実施例6]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−エトキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−10
4) 実施例5と同様にして、N−[3−(S)−ヒドロキシ
−4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−
L−tert−ロイシン−N−メチルアミド(40m
g)及びO−エチルヒドロキシルアミン塩酸塩(29m
g)を用いて、目的化合物24mg(56%)を白色粉
末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.7Hz),0.97(9H,s),1.2-1.5(17H,m),1.6-1.7(2H,m),2.8
2(3H,d,J=4.6Hz),2.9-3.0(1H,m),3.94(2H,q,J=7.0Hz),
4.14(1H,d,J=9.4Hz),4.19(1H,dd,J=2.2,8.5Hz),5.13(1
H,d,J=8.5Hz),5.78(1H,m,J=4.6Hz),6.72(1H,d,J=9.4H
z),9.44(1H,s). IRスペクトル (CHCl3,cm-1):3460,3406,2961,2930,285
8,1683,1642,1526. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =430。
【0101】[実施例7]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−
109) 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(158mg)
及びO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(130m
g)をテトラヒドロフラン及び水(1:1,6ml)の
混合溶媒に溶解し、0℃に冷却した。そこへ、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(157mg)を加え、0℃にて1時間撹拌し
た。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢
酸エチルを加えて抽出した。有機層を5%硫酸水素カリ
ウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残留物
をシリカゲル薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン:メタノール=24:1で溶出)により精製し、目的
化合物124mg(62%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.2Hz),0.99(9H,s),1.15-1.42(14H,m),1.57-1.80(2H,
m),2.81(3H,d,J=4.8Hz),2.94(1H,m),4.13(1H,d,J=9.4H
z),4.17(1H,dd,J=8.7,2.4Hz),4.84(1H,d,J=11.4Hz),4.9
0(1H,d,J=11.4Hz),5.02(1H,d,J=8.7Hz),5.70(1H,q,J=4.
8Hz),6.69(1H,d,J=9.4Hz),7.32-7.43(5H,m),9.37(1H,
s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3309,2956,2926,2856,
1640,1537. Massスペクトル (EI): [M]+ =491。
【0102】[実施例8]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ベンジルオ
キシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−
110) 実施例7で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシア
ミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニル
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルア
ミド(200mg)とピリジン(1ml)をジクロロメ
タン(4ml)に溶解し、0℃に冷却した。そこへ無水
酢酸(65μl)を加え、0℃にて1時間撹拌後、室温
に昇温し更に73時間撹拌した。反応液を氷水に注ぎ、
ジクロロメタンを加えて抽出した。有機層を希塩酸、飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をシリカゲル薄層
クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノール=1
9:1で溶出)により精製し、目的化合物86mg(4
0%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.85(3H,t,J=
7.0Hz),1.00(9H,s),1.06-1.35(15H,m),1.47(1H,m),2.02
(3H,s),2.76(3H,d,J=4.8Hz),3.07(1H,m),4.35(1H,d,J=
9.7Hz),4.86(1H,d,J=11.1Hz),4.90(1H,d,J=11.1Hz),5.0
1(1H,d,J=9.0Hz),6.63(1H,broad s),7.10(1H,d,J=9.7H
z),7.27-7.44(5H,m),9.81(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3313,2957,2927,1747,
1676,1641,1545,1236. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =534。
【0103】[実施例9]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−1) 実施例8で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−4
−(N−ベンジルオキシアミノ)−2−(R)−ノニル
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルア
ミド(76mg)をメタノール(3ml)に溶解し、5
%パラジウム−アルミナ(8mg)を加え、室温にて4
時間水素添加した。セライトを用いて触媒を濾別し、更
に、触媒をメタノールで洗浄し、得られた濾液及び洗液
を合わせて減圧下濃縮した。得られた残留物をシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノー
ル=14:1で溶出)により精製し、目的化合物44m
g(70%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.8Hz),1.01(9H,s),1.15-1.41(15H,m),1.50(1H,m),2.00
(3H,s),2.71(3H,s),2.95(1H,dt,J=3.8,10.4Hz),4.27(1
H,s),4.85(1H,d,J=10.4Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3309,2956,2927,1750,
1643,1541,1239. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =444。
【0104】[実施例10]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−(2−メトキシエチル)アミ
(例示番号2−111) 参考例24で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−(2−メトキシエチル)ア
ミド(700mg)を用いて、実施例7と同様の方法に
より目的化合物480mg(56%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.8Hz),0.99(9H,s),1.15-1.40(14H,m),1.50-1.80(2H,
m),2.93(1H,m),3.30-3.60(7H,m),4.10-4.20(2H,m),4.83
(1H,d,J=11.2Hz),4.91(1H,d,J=11.2Hz),5.05(1H,d,J=8.
8Hz),5.93(1H,m),6.57(1H,m),7.30-7.45(5H,m),9.33(1
H,bs). IRスペクトル(CHCl3 solution,cm-1):3406,2959,2930,2
858,1680,1642,1519. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =536。
【0105】[実施例11]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−(2−メトキシエチル)アミド
(例示番号1−2) 実施例10で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N−(2−
メトキシエチル)アミド(480mg)を用いて、実施
例1と同様の方法により目的化合物310mg(77
%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.2Hz),0.96(9H,s),1.15-1.45(14H,m),1.50-1.90(3H,
m),3.18(1H,m),3.30-3.55(7H,m),4.15-4.35(2H,m),5.38
(1H,m),6.40(1H,m),7.77(1H,m),9.45(1H,m). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3304,2927,2857,1641,
1537. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =446. 元素分析(C22H43N3O6,0.5H2O): 計算値 C,58.13% ; H,9.76% ; N,9.24% 測定値 C,58.17% ; H,9.56% ; N,9.18%。
【0106】[実施例12]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−(2−アセチルアミノエチ
ル)アミド (例示番号2−112) 参考例26で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−(2−アセチルアミノエチ
ル)アミド(850mg)を用いて、実施例7と同様の
方法により目的化合物810mg(77%)を白色粉末
として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
7.1Hz),0.99(9H,s),1.15-1.40(14H,m),1.55-1.80(2H,
m),1.94(3H,s),2.92(1H,m),3.20-3.50(4H,m),4.15-4.30
(2H,m),4.85(1H,d,J=10.8Hz),4.89(1H,d,J=10.8Hz),5.0
2(1H,m),6.42(1H,m),6.85-7.20(2H,m),7.30-7.50(5H,
m),9.70(1H,m). IRスペクトル(CHCl3 solution,cm-1):3400,3329,2960,2
930,2858,1668,1530. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =563。
【0107】[実施例13]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−(2−アセチルアミノエチル)ア
ミド (例示番号1−21) 実施例12で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N−(2−
アセチルアミノエチル)アミド(810mg)を用い
て、実施例1と同様の方法により目的化合物450mg
(66%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.8Hz),1.00(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.45-1.75(2H,
m),2.70(1H,m),3.25-3.40(4H,m),4.09(1H,d,J=5.7Hz),
4.15(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3324,2957,2926,2856,
1637,1534. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =473。
【0108】[実施例14]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシニル−β−アラニン−N−メチルアミ
(例示番号2−114) 参考例28で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシニル−β−アラニン−N−メチルア
ミド(415mg)を用いて、実施例7と同様の方法に
より目的化合物385mg(76%)を白色粉末として
得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.8Hz),0.98(9H,s),1.10-1.40(14H,m),1.50-1.80(2H,
m),2.35-2.45(2H,m),2.78(3H,d,J=4.9Hz),2.80-3.00(1
H,m),3.45-3.60(2H,m),4.10-4.20(2H,m),4.84(1H,d,J=1
1.2Hz),4.90(1H,d,J=11.2Hz),5.00(1H,m),5.72(1H,m),
6.60-6.75(2H,m),7.38(5H,bs),9.42(1H,bs). IRスペクトル(CHCl3 solution,cm-1):3459,3403,2960,2
930,2858,1672,1648,1526,1515. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =563。
【0109】[実施例15]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシニル−β−アラニン−N−メチルアミド
(例示番号1−19) 実施例14で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシニル−β−アラ
ニン−N−メチルアミド(385mg)を用いて、実施
例1と同様の方法により目的化合物245mg(76
%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.8Hz),0.98(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.45-1.70(2H,
m),2.35-2.45(2H,m),2.70(3H,s),3.30-3.35(1H,m),3.40
-3.50(2H,m),4.09(1H,d,J=5.7Hz),4.17(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3294,2956,2926,2855,
1641,1540. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =473。
【0110】[実施例16]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシニル−β−アラニン メチルエステル
(例示番号2−115) 参考例30で得られたN−(3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル)−L
−tert−ロイシニル−β−アラニン メチル エス
テル(442mg)を用いて、実施例7と同様の方法に
より目的化合物348mg(64%)を粉末として得
た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.2Hz),0.98(9H,s),1.19-1.37(14H,m),1.41(1H,m),1.58
(1H,m),2.52(2H,m),2.70(1H,dt,J=10.0,6.0Hz),3.36(1
H,m),3.48(1H,m),3.64(3H,s),4.04(1H,d,J=6.0Hz),4.21
(1H,s),4.84(2H,s),7.31-7.46(5H,m). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3314,2955,2927,1742,
1641,1541. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =564。
【0111】[実施例17]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシニル−β−アラニン メチル エステル
(例示番号1−13) 実施例16で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシニル−β−アラ
ニン メチル エステル(336mg)を用いて、実施
例1と同様の方法により目的化合物235mg(83
%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.2Hz),0.98(9H,s),1.21-1.37(14H,m),1.47(1H,m),1.63
(1H,m),2.55(2H,m),2.72(1H,m),3.39(1H,m),3.49(1H,
m),3.66(3H,s),4.06(1H,d,J=6.1Hz),4.20(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3306,2956,2927,2856,
1742,1638,1541. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =474。
【0112】[実施例18]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシニル−β−アラニン (例示番号14) 実施例17で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−tert−ロイシニル−β−アラニン
メチル エステル(50mg)をメタノール(2m
l)に溶解し、1N水酸化ナトリウム水溶液(0.48
ml)を加え室温にて26時間撹拌した。溶媒を減圧下
留去し、得られた残留物を1N塩酸を用いて酸性にした
後、酢酸エチルを加えて抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去し、得られた残留物をシリカゲル薄層クロマト
グラフィー(酢酸エチル:メタノール:酢酸:水=4
4:4:1:1で溶出)により精製し、目的化合物47
mg(97%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.8Hz),0.99(9H,s),1.22-1.40(14H,m),1.54(1H,m),1.66
(1H,m),2.36(2H,m),2.72(1H,m),3.42(2H,m),4.12(1H,d,
J=5.1Hz),4.20(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3295,2957,2927,2857,
1647,1577,1418. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =460。
【0113】[実施例19]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−[2−アセトキシ−1,1−
ジメチルエチル]アミド (例示番号2−116) 参考例32で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−[2−アセトキシ−1,1
−ジメチルエチル]アミド(687mg)を用いて、実
施例7と同様の方法により目的化合物464mg(56
%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
7.2Hz),0.98(9H,s),1.18-1.42(14H,m),1.33(3H,s),1.37
(3H,s),1.65(1H,m),1.77(1H,m),2.07(3H,s),2.92(1H,
m),4.04(1H,d,J=9.2Hz),4.13(1H,d,J=11.3Hz),4.15(1H,
dd,8.7,2.3Hz),4.21(1H,d,J=11.3Hz),4.83(1H,d,J=11.1
Hz),4.90(1H,d,J=11.1Hz),5.08(1H,d,J=8.7Hz),5.65(1
H,s),6.56(1H,d,J=9.2Hz),7.32-7.44(5H,m),9.35(1H,
s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3338,2927,1738,1687,
1659,1627,1535,1236. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =592。
【0114】[実施例20]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−[2−アセトキシ−1,1−ジメ
チルエチル]アミド (例示番号1−104) 実施例19で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N−[2−
アセトキシ−1,1−ジメチルエチル]アミド(448
mg)を用いて、実施例1と同様の方法により目的化合
物321mg(85%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.1Hz),1.00(9H,s),1.22-1.37(14H,m),1.32(3H,s),1.33
(3H,s),1.45(1H,m),1.62(1H,m),2.03(3H,s),2.72(1H,
m),4.04(1H,d,J=6.6Hz),4.13(1H,d,J=10.7Hz),4.24(1H,
s),4.31(1H,d,J=10.7Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3342,2957,2927,1725,
1645,1629,1545,1375,1239. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =502。
【0115】[実施例21]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−[2−ヒドロキシ−1,1−ジメ
チルエチル]アミド (例示番号1−22) 実施例20で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−tert−ロイシン−N−[2−アセ
トキシ−1,1−ジメチルエチル]アミド(149m
g)を用いて、実施例2と同様の方法により目的化合物
111mg(81%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.1Hz),1.00(9H,s),1.22-1.37(14H,m),1.28(3H,s),1.29
(3H,s),1.46(1H,m),1.63(1H,m),2.72(1H,m),3.51(1H,d,
J=11.1Hz),3.61(1H,d,J=11.1Hz),4.06(1H,d,J=6.4Hz),
4.20(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3309,2958,2927,2857,
1642,1536. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =460。
【0116】[実施例22]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−(7−メチルオクチル)ス
クシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミ
(例示番号2−117) 参考例36で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−(7−メチルオクチル)
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルア
ミド(572mg)を用いて、実施例7と同様の方法に
より目的化合物435mg(60%)を粉末として得
た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.85(6H,d,J=
6.6Hz),0.98(9H,s),1.09-1.39(10H,m),1.50(1H,m),1.61
-1.78(2H,m),2.81(3H,d,J=4.6Hz),2.94(1H,m),4.15(1H,
d,J=9.4Hz),4.17(1H,dd,J=8.6,2.2Hz),4.84(1H,d,J=11.
1Hz),4.90(1H,d,J=11.1Hz),5.02(1H,d,J=8.6Hz),5.76(1
H,q,J=4.6Hz),6.72(1H,d,J=9.4Hz),7.32-7.40(5H,m),9.
39(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3311,2955,2928,1642,
1536. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =492。
【0117】[実施例23]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−(7−メチルオクチル)スクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド
(例示番号1−54) 実施例22で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−(7
−メチルオクチル)スクシニル]−L−tert−ロイ
シン−N−メチルアミド(423mg)を用いて、実施
例1と同様の方法により目的化合物320mg(93
%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.87(6H,d,J=
6.6Hz),0.99(9H,s),1.12-1.37(10H,m),1.43-1.55(2H,
m),1.63(1H,m),2.67-2.77(1H,m),2.72(3H,s),4.07(1H,
d,J=6.0Hz),4.21(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3302,2955,2928,1632,
1527. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =402. 融点:201-212 ℃。
【0118】[実施例24]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−[3−(モルホリン−4−イ
ル)プロピル]アミド (例示番号2−118) 参考例37で得たN−[2−(R)−(2,2−ジメチ
ル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−
イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイシン−N
−[3−(モルホリン−4−イル)プロピル]アミド
(537mg)を酢酸(9ml)−水(8ml)に溶か
し、室温で一夜撹拌した。減圧下、溶媒を留去して得ら
れた残渣を、テトラヒドロフラン(10ml)−水(1
0ml)に溶かし、O−ベンジルヒドロキシルアミン塩
酸塩(325mg)及び1−(3−ジメチルアミノプロ
ピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(400m
g)を加え、室温で一夜撹拌した。反応液を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メ
タノール=15:1で溶出)により精製し、目的化合物
(464mg)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.8Hz),0.99(9H,s),1.15-1.40(14H,m),1.56-1.80(4H,
m),2.37-2.53(6H,m),2.94(1H,m),3.31(2H,m),3.72(4H,
m),4.14(1H,d,J=9.4Hz),4.18(1H,d,J=2.6Hz),4.84(1H,
d,J=11.1Hz),4.90(1H,d,J=11.1Hz),6.95(1H,d,J=9.4H
z),7.27(1H,m),7.32-7.49(5H,m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3332,3193,2927,166
4,1640,1535. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =605。
【0119】[実施例25]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−[3−(モルホリン−4−イル)
プロピル]アミド (例示番号1−5) 実施例24で得たN−[4−(N−ベンジルオキシアミ
ノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−tert−ロイシン−N−[3−(モ
ルホリン−4−イル)プロピル]アミド(100mg)
を用いて、実施例1と同様の方法により、目的化合物
(70mg)を油状物質として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.0Hz),1.01(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.51(1H,m),1.58
-1.85(3H,m),2.30-2.56(6H,m),2.72(1H,dt,J=9.7,5.4H
z),3.23(2H,m),3.70(4H,m),4.10(1H,d,J=5.4Hz),4.19(1
H,s). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3304,2927,1640,153
6. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =515。
【0120】[実施例26]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−[2−(ピリジン−2−イ
ル)エチル]アミド (例示番号2−119) 参考例38で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]アミ
ド(154mg)を用いて、実施例24と同様の方法に
より、目的化合物(128mg)を油状物質として得
た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.86(3H,t,J=
6.7Hz),0.93(9H,s),1.15-1.40(14H,m),1.66(2H,m),2.88
-3.02(3H,m),3.58(1H,m),3.71(1H,m),4.19(1H,s),4.20
(1H,d,J=9.4Hz),4.83(1H,d,J=11.1Hz),4.90(1H,d,J=11.
1Hz),5.37(1H,m),6.98(1H,d,J=9.4Hz),7.11-7.18(2H,
m),7.24(1H,m),7.30-7.40(5H,m),7.60(1H,dt,J=1.6,7.7
Hz),8.47(1H,m),9.71(1H,m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3312,1639,1539. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =583。
【0121】[実施例27]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−[2−(ピリジン−2−イル)エ
チル]アミド (例示番号1−17) 実施例26で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N−[2−
(ピリジン−2−イル)エチル]アミド(108mg)
を用いて、実施例1と同様の方法により、目的化合物
(83mg)を油状物質として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CD3OD, δppm):0.86(3H,t,J=
7.0Hz),0.93(9H,s),1.15-1.40(14H,m),1.51(1H,m),1.63
(1H,m),2.75(1H,m),2.92-3.10(2H,m),3.48-3.62(2H,m),
4.12(1H,d,J=5.7Hz),4.18(1H,s),7.26(1H,dd,J=5.2,7.7
Hz),7.35(1H,d,J=7.7Hz),7.75(1H,t,J=7.7Hz),8.45(1H,
d,J=5.2Hz). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3292,2926,1640,153
7. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =493。
【0122】[実施例28]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
シクロヘキシルアラニン−N−[2−(1,3−ジアセ
トキシ)プロピル]アミド (例示番号2−120) 参考例12で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−シクロヘキシルアラニン−N−[2−(1,3−ジア
セトキシ)プロピル]アミド(276mg)をジメチル
ホルムアミド(4ml)に溶解し、0℃に冷却した。そ
こへO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(154m
g)のジメチルホルムアミド溶液(4ml)、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(185mg)を順次加え、0℃にて1時間撹
拌後、室温に昇温し更に1時間撹拌した。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加えて
抽出した。有機層を5%硫酸水素カリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、得られた残留物をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:4で溶
出)により精製し、目的化合物125mg(38%)を
白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.78-1.85(29
H,m),0.88(3H,t,J=7.2Hz),2.07(6H,s),2.84(1H,m),4.02
-4.30(5H,m),4.30-4.47(2H,m),4.78(1H,d,J=8.2Hz),4.9
0(2H,s),6.32(1H,d,J=7.9Hz),6.41(1H,d,J=8.5Hz),7.32
-7.45(5H,m),9.34(1H,s). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3281,2925,1749,166
8,1638,1548. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =676。
【0123】[実施例29]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−シク
ロヘキシルアラニン−N−[2−(1,3−ジアセトキ
シ)プロピル]アミド (例示番号1−108) 実施例28で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−シクロヘキシルアラニン−N−
[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピル]アミド(1
09mg)をメタノール(11ml)に溶解し、5%パ
ラジウム−アルミナ(11mg)を加え、室温にて3時
間水素添加した。セライトを用いて触媒を濾別し、更
に、その触媒をメタノールで洗浄し、得られた濾液を減
圧濃縮することにより目的化合物95mg(100%)
を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.83-1.83(29
H,m),0.89(3H,t,J=6.8Hz),2.05(6H,s),2.62(1H,m),4.03
-4.24(5H,m),4.36(1H,m),4.42(1H,m). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3288,2925,1749,166
9,1639,1545. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =586。
【0124】[実施例30]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシニルセリノール (例示番号2−12
1) 参考例16で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシニルセリノールの粗生成物(624
mg)を用いて、実施例7と同様の方法により目的化合
物365mgを白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.9Hz),1.02(9H,s),1.18-1.50(15H,m),1.59(1H,m),2.70
(1H,m),3.54-3.66(4H,m),3.92(1H,m),4.04(1H,d,J=6.0H
z),4.25(1H,s),4.85(2H,s),7.30-7.47(5H,m). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3312,2956,2927,285
6,1642,1535. Massスペクトル(FAB):[M+Na]+ =574。
【0125】[実施例31]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−[2−(4−スルファモイル
フェニル)エチル]アミド (例示番号2−113) 参考例22で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−[2−(4−スルファモイ
ルフェニル)エチル]アミド(25mg)、O−ベンジ
ルヒドロキシルアミン塩酸塩(15mg)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
塩酸塩(16mg)を用いて、実施例7と同様の方法に
より目的化合物12mg(40%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.85(3H,t,J=
7.1Hz),0.94(9H,s),1.15-1.38(14H,m),1.61(2H,m),2.82
(3H,m),3.44(2H,m),4.10(1H,m),4.19(1H,d,J=9.3Hz),4.
82(2H,s),5.02(1H,d,J=7.6Hz),5.66(2H,s),6.71(1H,m),
7.13(1H,d,J=9.3Hz),7.25(2H,d,J=8.3Hz),7.33(5H,m),
7.75(2H,d,J=8.3Hz),9.76(1H,s). [実施例32]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ベンジルオ
キシアミノ)−2−(R)−(8−メチルノニル)スク
シニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例
示番号2−130) 参考例41で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−イ
ル)−10−メチルウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−メチルアミド(2.24g)を酢酸−水
(2:1,75ml)に溶解し室温にて65時間攪拌し
た。反応液を減圧下濃縮することにより得られた白色粉
末をジクロロメタン(30ml)に溶解し、0℃に冷却し
た。そこへ、ピリジン(1.25ml)、無水酢酸(1.
45ml)、4−ジメチルアミノピリジン(20mg)を順
次加え、0℃にて10分間攪拌の後、室温に昇温しさら
に3時間攪拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶
液に注ぎ、酢酸エチルを加え抽出した。有機層を水、飽
和食塩水で順次洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧留去することにより得られた白色粉末をテト
ラヒドロフラン−水(4:3,105ml)の混合溶媒に
溶解し、0℃に冷却した。そこへ、O−ベンジルヒドロ
キシルアミン塩酸塩(2.44g)、1−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
(2.93g)を順次加え、0℃にて5分間攪拌の後、
室温に昇温し一晩攪拌した。反応液を5%炭酸水素ナト
リウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加え抽出した。有機
層を5%硫酸水素カリウム水溶液、水、飽和食塩水で順
次洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留
去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(ジクロロメタン:メタノール=20:1で溶
出)により精製し目的化合物2.35g(3工程84
%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3,δppm):0.84(6H,d,J=6.
6Hz),0.90-1.57(15H,m),1.00(9H,s),2.02(3H,s),2.76(3
H,d,J=4.6Hz),3.06(1H,m),4.34(1H,d,J=9.6Hz),4.86(1
H,d,J=11.2Hz),4.90(1H,d,J=11.2Hz),5.01(1H,d,J=8.9H
z),6.59(1H,m),7.07(1H,br.d,J=9.6Hz),7.25-7.45(5H,
m),9.74(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3311,1747,1675,164
1,1546. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=548 . 融点:154−156℃。
【0126】[実施例33]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−(8−メチルノニル)スクシニ
ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番
号2−63) 実施例32で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−
4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2−(R)−(8
−メチルノニル)スクシニル]−L−tert−ロイシン−
N−メチルアミド(1.86g)を用いて、実施例1と
同様の方法により目的化合物1.12g(72%)をア
モルファス状物質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3,δppm):0.84(6H,d,J=6.
6Hz),0.95-1.35(12H,m),1.02(9H,s),1.40-1.65(3H,m),
2.15(3H,s),2.83(3H,d,J=4.5Hz),3.22(1H,m),4.27(1H,
m),5.31(1H,br.d,J=5.9Hz),7.00-7.50(2H,m),8.63(1H,b
r),10.02(1H,br). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3309,1751,1643,154
2. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=458 。
【0127】[実施例34]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−(8−メチルノニル)スク
シニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例
示番号2−131) 実施例32で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−
4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2−(R)−(8
−メチルノニル)スクシニル]−L−tert−ロイシン−
N−メチルアミド(350mg)をメタノール(13ml)
に溶解した後、炭酸カリウム(200mg)を加え室温に
て5.5時間攪拌した。反応液を5%硫酸水素カリウム
水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加え抽出した。有機層を
水、飽和食塩水で順次洗浄の後、硫酸ナトリウムで乾燥
した。溶媒を減圧留去し、得られた残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン:メタノー
ル=40:1で溶出)により精製し目的化合物305mg
(87%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3,δppm):0.86(6H,d,J=6.
6Hz),0.90-1.90(15H,m),0.98(9H,s),2.78(3H,d,J=4.8H
z),2.98(1H,m),4.19(1H,m),4.21(1H,d,J=9.6Hz),4.84(1
H,d,J=11.2Hz),4.90(1H,d,J=11.2Hz),5.08(1H,m),6.10
(1H,m),6.95(1H,d.J=9.5Hz),7.30-7.45(5H,m),9.52(1H,
s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3311,1642,1536. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=506 。
【0128】[実施例35]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−(8−メチルノニル)スクシニ
ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番
号1−63) 実施例34で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−(8
−メチルノニル)スクシニル]−L−tert−ロイシン−
N−メチルアミド(328mg)を用いて、実施例1と同
様の方法により目的化合物215mg(80%)を白色粉
末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,DMSO-d6,δppm):0.84(6H,d,J=
6.6Hz),0.89(9H,s),1.03-1.35(13H,m),1.38(1H,m),1.49
(1H,m),2.56(3H,d,J=4.4Hz),2.59(1H,m),3.76(1H,t,J=
8.0Hz),4.18(1H,d,J=9.6Hz),5.33(1H,d,J=8.0Hz),7.50
(1H,d,J=9.6Hz),7.87(1H,q,J=4.4Hz),8.83(1H,d.J=1.7H
z),10.54(1H,d,J=1.7Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3302,1631,1574,152
8. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=416. 融点:205−206℃。
【0129】[実施例36]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ベンジルオ
キシアミノ)−2−(R)−(7−メチルオクチル)ス
クシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド
(例示番号2−129) 参考例42で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−(7−メチルオクチル)
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド
(807mg)を用いて、実施例7と同様の方法により目
的化合物889mg(89%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3,δppm):0.82(6H,d,J=6.
6Hz),1.00(9H,s),1.04-1.24(10H,m),1.33(1H,m),1.41-
1.53(2H,m),2.01(3H,s),2.75(3H,d,J=4.7Hz),3.12(1H,
m),4.39(1H,d,J=9.7Hz),4.86(1H,d,J=11.0Hz),4.90(1H,
d,J=11.0Hz),5.02(1H,d,J=9.3Hz),6.80(1H,m),7.22(1H,
d,J=9.7Hz),7.27-7.45(5H,m),10.01(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3312,2955,2929,174
6,1676,1641,1544,1371,1237. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=534. 融点:182−184℃。
【0130】[実施例37]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−(7−メチルオクチル)スクシ
ニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示
番号2−54) 実施例36で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−
4−(N−ベンジルオキシアミノ)−2−(R)−(7
−メチルオクチル)スクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−メチルアミド(877mg)を用いて、実施例9と
同様の方法により目的化合物144mg(20%)を得
た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD,δppm):0.87(6H,d,J=6.
6Hz),1.01(9H,s),1.11-1.41(10H,m),1.43-1.57(2H,m),
1.61(1H,m),2.00(3H,s),2.71(3H,s),2.95(1H,dt,J=4.1,
10.6Hz),4.27(1H,s),4.85(1H,d,J=10.6Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3311,2955,2929,174
9,1644,1541,1370,1240. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=444 。
【0131】[実施例38]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−メトキシア
ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−
ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−108) 参考例43で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−メチルアミド(300mg)を用
いて、実施例5と同様の方法により目的化合物165mg
(52%)を得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3,δppm):0.86(3H,t,J=7.
2Hz),1.01(9H,s),1.10-1.35(14H,m),1.35-1.65(2H,m),
2.08(3H,s),2.80(3H,d,J=4.8Hz),3.09(1H,m),3.77(3H,
s),4.37(1H,d,J=9.6Hz),5.06(1H,d,J=8.5Hz),6.68(1H,
m),7.11(1H,d,J=9.6Hz),9.98(1H,s). IRスペクトル(CHCl3 solution,cm-1) :3325,3231,296
1,2930,2858,1740,1648,1514,1372. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=458. 元素分析(C23H43N3O6+0.5H2O) : 計算値 C,59.20% H,9.50% N,9.01% 測定値 C,59.33% H,9.61% N,9.04% 。
【0132】[実施例39]N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ベンジルオ
キシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−11
0) 参考例43で得られたN−[3−(S)−アセトキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−メチルアミド(1.5g)を用
いて、実施例7と同様の方法により目的化合物1.83
g(98%)を無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3,δppm):0.85(3H,t,J=7.
0Hz),1.00(9H,s),1.06-1.35(15H,m),1.47(1H,m),2.02(3
H,s),2.76(3H,d,J=4.8Hz),3.07(1H,m),4.35(1H,d,J=9.7
Hz),4.86(1H,d,J=11.1Hz),4.90(1H,d,J=11.1Hz),5.01(1
H,d,J=9.0Hz),6.63(1H,broads),7.10(1H,d,J=9.7Hz),7.
27-7.44(5H,m),9.81(1H,s). IRスペクトル(CHCl3 solution,cm-1) :3323,2960,293
0,2858,1739,1668,1656,1645,1537,1514,1371. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=534 。
【0133】[実施例40]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−イソブチリルオキシ−2−(R)−ノニルスクシニ
ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番
号2−127) 参考例44で得られたN−[4−ヒドロキシ−3−
(S)−イソブチリルオキシ−2−(R)−ノニルスク
シニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド(8
00mg)を用いて、実施例7と同様の方法により目的化
合物830mg(84%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3,δppm):0.86(3H,t,J=7.
1Hz),1.00(9H,s),1.10-1.60(22H,m),2.54(1H,m),2.76(3
H,d,J=4.8Hz),2.98(1H,m),4.26(1H,m),4.80-4.95(2H,
m),5.07(1H,d,J=7.2Hz),6.35(1H,m),6.87(1H,m),7.30-
7.45(5H,m),9.45(1H,m). IRスペクトル(CHCl3 solution,cm-1) :3459,3416,333
1,2963,2931,2858,1737,1668,1511,1470,1370,1153. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=562 。
【0134】[実施例41]N−[4−(N−ヒドロキシアミノ)−3−(S)−イ
ソブチリルオキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−
L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例示番号2−
128) 実施例40で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−イソブチリルオキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N
−メチルアミド(830mg)を用いて、実施例9と同様
の方法により目的化合物595mg(85%)を得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3,δppm):0.87(3H,t,J=7.
2Hz),1.02(9H,s),1.15-1.45(20H,m),1.50-1.90(3H,m),
2.77(1H,m),2.87(3H,d,J=4.6Hz),3.21(1H,m),4.10(1H,
d,J=9.1Hz),5.40(1H,d,J=4.2Hz),7.05-7.15(2H,m),9.10
-9.60(1H,br). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3308,2957,2857,174
5,1641,1541,1469,1370,1248,1190,1157. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=472. 元素分析(C24H45N3O6): 計算値 C,61.12% H,9.62% N,8.91% 測定値 C,61.07% H,9.84% N,8.69% 。
【0135】[実施例42]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−(2,2−ジメチル)プロピオニルオキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N
−メチルアミド (例示番号2−125) 参考例45で得られたN−[3−(S)−(2,2−ジ
メチル)プロピオニルオキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N
−メチルアミド(150mg)を用いて、実施例7と同様
の方法により目的化合物150mg(82%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3,δppm):0.87(3H,t,J=6.
8Hz),1.00(9H,s),1.10-1.37(23H,m),1.37-1.80(2H,m),
2.79(3H,d,J=4.7Hz),2.95(1H,m),4.19(1H,d,J=9.3Hz),
4.86(2H,bs),5.19(1H,d,J=4.7Hz),6.03(1H,m),6.65(1H,
d,J=9.3Hz),7.37(5H,m),9.05(1H,s)。
【0136】[実施例43]N−[3−(S)−(2,2−ジメチル)プロピオニル
オキシ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−
ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチル
アミド (例示番号2−126) 実施例42で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−(2,2−ジメチル)プロピオ
ニルオキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−メチルアミド(150mg)を用い
て、実施例9と同様の方法により目的物120mg(95
%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3+CD3OD,δppm):0.87(3H,
t,J=7.0Hz),1.02(9H,s),1.20-1.40(23H,m),1.50-1.80(2
H,m),2.86(3H,d,J=4.5Hz),3.12(1H,m),4.13(1H,d,J=9.2
Hz),5.35(1H,d,J=4.2Hz),6.93(1H,d,J=9.2Hz),7.05(1H,
m)。
【0137】[実施例44]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシニル−β−アラニン エチル エステル
(例示番号2−143) 参考例47で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシニル−β−アラニン エチルエステル
(88mg)を用いて、実施例7と同様の方法により目的
化合物77mg(72%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3,δppm):0.88(3H,t,J=7.
0Hz),0.97(9H,s),1.21-1.39(14H,m),1.26(3H,t,J=7.1H
z),1.70(2H,m),2.53(2H,m),2.92(1H,m),3.39-3.64(2H,
m),4.09-4.19(4H,m),4.83(1H,d,J=11.2Hz),4.90(1H,d,J
=11.2Hz),5.04(1H,d,J=9.2Hz),6.28(1H,t,J=5.9Hz),6.6
1(1H,d,J=9.2Hz),7.32-7.44(5H,m),9.35(1H,s)。
【0138】[実施例45]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert
−ロイシニル−β−アラニン エチル エステル (例示
番号1−103) 実施例44で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−tert−ロイシニル−β−アラニン
エチルエステル(88mg)を用いて、実施例1と同様
の方法により目的物77mg(72%)を粉末として得
た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD,δppm):0.89(3H,t,J=7.
2Hz),0.98(9H,s),1.24(3H,t,J=7.2Hz),1.25-1.35(14H,
m),1.47(1H,m),1.64(1H,m),2.54(2H,m),2.72(1H,m),3.4
0(1H,m),3.48(1H,m),4.06(1H,d,J=6.4Hz),4.12(2H,q,J=
7.2Hz),4.21(1H,s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1) :3307,2957,2927,285
7,1738,1642,1540. Mass スペクトル(FAB) :[M+H]+=488 。
【0139】[実施例46]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert
−ロイシニル−β−アラニンナトリウム塩 (例示番号1
−109) 実施例18で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノニルス
クシニル]−L−tert−ロイシニル−β−アラニン(1
4mg)をメタノール(0.5ml)に溶解し、1N水酸化
ナトリウム水溶液(0.3ml)を加えた。溶媒を減圧下
留去し得られた残留物をコスモシール(75C18-OPN)ク
ロマトグラフィー(メタノール:水=1:1で溶出)に
より精製し、目的物7mg(53%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CD3OD,δppm):0.89(3H,t,J=7.
0Hz),0.99(9H,s),1.22-1.45(14H,m),1.57(1H,m),1.68(1
H,m),2.37(2H,m),2.72(1H,m),3.43(2H,m),4.12(1H,d,J=
5.4Hz),4.20(1H,s) 。
【0140】[実施例47]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−(3−ピコ
リルオキシ)アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニ
ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド (例
示番号2−133) 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(100mg)
とO−(3−ピコリル)ヒドロキシルアミン(96m
g)をテトラヒドロフラン−水(1:1,2ml)の混
合溶媒に溶解し、1−(3−ジメチルアミノプロピル)
−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(138mg)を加
え、室温で15時間攪拌した。反応液を水に注ぎ、酢酸
エチルを加えて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧下留去して得られた残留物をシ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(酢酸エチル−メタノ
ール=20:1で溶出)により精製し、目的化合物18
mgを得た。 NMR スペクトル (270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
6.6Hz),0.98(9H,s),1.17-1.42(14H,m),1.54-1.84(2H,
m),2.79(3H,d,J=6.7Hz),2.92(1H,dt,J=2.8,7.7Hz),4.18
-4.27(2H,m),4.88(1H,d,J=11.7Hz),4.92(1H,d,J=11.7H
z),6.33(1H,m),6.98(1H,d,J=9.4Hz),7.32(1H,dd,J=4.6,
7.9hz),7.78(1H,m),8.57(1H,m),8.60(1H,d,J=1.9Hz),9.
89(1H,m)。
【0141】[実施例48]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−(N−tert−ブチル)カルバモイルオキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−メチルアミド (例示番号2−137) 実施例7で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシア
ミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニル
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルア
ミド(400mg)を窒素気流下にてテトラヒドロフラ
ン(10ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.34
ml)を加え攪拌し、氷冷下にてイソシアン酸−ter
t−ブチルエステル(0.33ml)、4−ジメチルア
ミノピリジン(10mg)を加え室温にて15時間攪拌
した。反応液を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、1N−塩酸水溶液、飽和食塩水で洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮後、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサ
ン=2:1で溶出)にて精製し、目的化合物150mg
(31.3%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル (270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
6.8Hz),0.98(9H,s),1.15-1.35(23H,m),1.40-1.60(2H,
m),2.76(3H,d,J=4.8Hz),2.90(1H,m),4.18(1H,d,J=9.4H
z),4.90(2H,bs),5.03(1H,m),5.26(1H,m),5.94(1H,m),6.
74(1H,m),7.30-7.45(5H,m),9.20(1H,s) 。
【0142】[実施例49]N−[3−(S)−(N−tert−ブチル)カルバモ
イルオキシ−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−メチルアミド (例示番号2−138) 実施例48で得られたN−[4−N−ベンジルオキシア
ミノ−3−(S)−(N−tert−ブチル)カルバモ
イルオキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−t
ert−ロイシン−N−メチルアミド(150mg)を
用いて、実施例9と同様の方法により目的化合物100
mg(79%)を得た。 NMR スペクトル (270MHz,CD3OD, δppm):0.88(3H,t,J=
6.8Hz),1.00(9H,s),1.15-1.40(23H,m),1.45-1.70(2H,
m),2.74(3H,s),2.88(1H,m),4.30(1H,s),4.96(1H,d,J=8.
0Hz) 。
【0143】[実施例50]N−[4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−(R)−ノ
ニルスクシニル−3−(S)−(N−p−トルエンスル
ホニル)カルバモイルオキシ]−L−tert−ロイシ
ン−N−メチルアミド (例示番号2−142) 実施例7で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシア
ミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニル
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルア
ミド(450mg)及びイソシアン酸p−トルエンスル
ホニルエステル(0.54ml)を用いて、実施例48と同様の
方法によりN−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−
2−(R)−ノニルスクシニル−3−(S)−(N−p
−トルエンスルホニル)カルバモイルオキシ]−ter
t−ロイシン−N−メチルアミドを得、引き続き、この
化合物を用いて、実施例9と同様の方法により目的化合
物30mgを白色粉末として得た。 NMR スペクトル (270MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.9Hz),0.89(9H,s),1.10-1.60(16H,m),2.37(3H,s),2.65
-2.80(4H,m),4.15(1H,m),4.95(1H,m),7.23(2H,d,J=8.3H
z),7.75(2H,d,J=8.3Hz)。
【0144】[参考例1]イソプロピル 3−(R)−イソプロピルオキシカルボ
ニル−2−(S)−ヒドロキシ−5−ドデセノエート ジイソプロピル−2−(S)−ヒドロキシブタンジオエ
ート(3.04g)を窒素雰囲気下テトラヒドロフラン
(60ml)に溶解し、−78℃に冷却した。そこへリ
チウム ビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mテ
トラヒドロフラン溶液)(33.5ml)を滴下し、3
0分間撹拌した。次いでtrans−1−ヨード−2−
ノネン(4.22g)のテトラヒドロフラン溶液(30
ml)を加え、−78℃にて1時間撹拌後、室温に昇温
し更に2時間撹拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム
水溶液に注ぎ酢酸エチルを加えて抽出した。有機層を飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=38:
2〜37:3で溶出)により精製し、目的化合物2.1
1g(44%)を無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.9Hz),1.17-1.39(8H,m),1.21(6H,d,J=6.5Hz),1.28(6H,
d,J=6.5Hz),2.00(2H,m),2.36(1H,m),2.54(1H,m),2.84(1
H,m),3.18(1H,d,J=7.3Hz),4.21(1H,dd,J=7.3,3.0Hz),5.
01(1H,septet,J=6.5Hz),5.11(1H,septet,J=6.5Hz),5.40
(1H,m),5.57(1H,m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3514,2981,2958,292
8,2857,1737,1375,1108. Massスペクトル (EI): [M+H]+ =343. 元素分析(C19H34O5): 計算値 C,66.64% ; H,10.01% 測定値 C,66.55% ; H,10.03% 。
【0145】[参考例2]イソプロピル 3−(R)−イソプロピルオキシカルボ
ニル−2−(S)−ヒドロキシドデカノエート 参考例1で得られたイソプロピル 3−(R)−イソプ
ロピルオキシカルボニル−2−(S)−ヒドロキシ−5
−ドデセノエート(1.385g)にパラジウム−ブラ
ック(0.690g)、5%蟻酸−メタノール溶液(7
0ml)を順次加え、1時間加熱還流した。セライトを
用いて触媒を濾別し、更に、触媒をメタノールで洗浄
し、得られた濾液及び洗液を減圧下濃縮することにより
目的化合物1.93g(100%)を無色油状物質とし
て得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.9Hz),1.17-1.42(14H,m),1.22(3H,d,J=6.4Hz),1.23(3
H,d,J=6.4Hz),1.28(6H,d,J=6.4Hz),1.63(1H,m),1.83(1
H,m),2.78(1H,m),3.20(1H,d,J=7.5Hz),4.21(1H,dd,J=7.
5,3.6Hz),5.03(1H,septet,J=6.5Hz),5.10(1H,septet,J=
6.5Hz). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3514,2981,2956,292
7,2857,1737,1108. Massスペクトル (EI): [M]+ =344。
【0146】[参考例3]3−(R)−カルボキシ−2−(S)−ヒドロキシドデ
カン酸 参考例2で得られたイソプロピル 3−(R)−イソプ
ロピルオキシカルボニル−2−(S)−ヒドロキシドデ
カノエート(1.383g)をジオキサン(14ml)
に溶解し、室温にて水酸化カリウム(0.795g)水
溶液(28ml)を加え、90℃で19時間加熱した。
反応液にアンバーリスト15Eを加えて中和した後、セ
ライトを用いて樹脂を濾別した。更に、その樹脂をジオ
キサンで洗浄し、得られた濾液及び洗液を減圧下濃縮す
ることにより目的化合物1.045g(100%)を白
色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.90(3H,t,J=
7.2Hz),1.21-1.47(14H,m),1.58(1H,m),1.69(1H,m),2.75
(1H,m),4.23(1H,d,J=5.5Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):2954,2923,2854,1709. Massスペクトル (EI): [M+H]+ =261。
【0147】[参考例4]2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−1,3
−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカン酸 参考例3で得られた3−(R)−カルボキシ−2−
(S)−ヒドロキシドデカン酸(100mg)をベンゼ
ン(2ml)に溶解し、室温にて2,2−ジメトキシプ
ロパン(71μl)、ピリジニウム p−トルエンスル
ホネート(10mg)を順次加え、1時間加熱還流し
た。反応液を減圧下濃縮し、得られた残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:1
〜1:1で溶出)により精製し、目的化合物74mg
(64%)を白色結晶として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.8Hz),1.20-1.47(14H,m),1.55(3H,s),1.60(3H,s),1.73
-1.93(2H,m),2.93(1H,m),4.49(1H,d,J=4.9Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):2957,2923,2854,1799,
1703,1267. Massスペクトル (EI): [M+H]+ =301。
【0148】[参考例5]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(215mg)をジクロロメタン(3
ml)に溶解し、室温にて1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(165m
g)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(116m
g)、N−メチルモルホリン(0.10ml)を順次加
え、0℃に冷却した。そこへL−tert−ロイシン−
N−メチルアミド(124mg)のジクロロメタン(3
ml)溶液を加え、0℃にて2時間撹拌後、室温に昇温
し更に16時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液に注ぎ、ジクロロメタンを加えて抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
7:3で溶出)により精製し、目的化合物236mg
(77%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.2Hz),1.00(9H,s),1.18-1.37(14H,m),1.53(3H,s),1.62
(3H,s),1.74(1H,m),1.83(1H,m),2.62(1H,m),2.80(3H,d,
J=5.0Hz),4.21(1H,d,J=9.4Hz),4.51(1H,q,J=6.0Hz),5.9
1(1H,d,J=5.0Hz),6.58(1H,d,J=9.4Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3317,2957,2926,1797,
1644,1536,1264. Massスペクトル (EI): [M+H]+ =427。
【0149】[参考例6]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−メチルアミド 参考例5で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジメ
チル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)
−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイシン−
N−メチルアミド(228mg)をテトラヒドロフラン
(6ml)に溶解し、2N塩酸(4ml)を加え室温に
て20時間撹拌した。反応液を減圧下濃縮することによ
り目的化合物207mg(100%)を白色粉末として
得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.0Hz),0.99(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.57(1H,m),1.68
(1H,m),2.71(3H,s),2.73(1H,m),4.19(1H,s),4.20(1H,d,
J=5.7Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3308,2957,2927,2857,
1725,1638,1545. Massスペクトル (FAB):[M+H]+ =387。
【0150】[参考例7]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(158mg)
とO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(130m
g)をテトラヒドロフラン−水(1:1,6ml)の混
合溶媒に溶解し、0℃に冷却した。そこへ1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩(157mg)を加え、0℃にて1時間撹拌した。
反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エ
チルを加えて抽出した。有機層を5%硫酸水素カリウム
水溶液及び飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をシ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(ジクロロメタン:メ
タノール=24:1で溶出)により精製し、目的化合物
124mg(62%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.2Hz),0.99(9H,s),1.15-1.42(14H,m),1.57-1.80(2H,
m),2.81(3H,d,J=4.8Hz),2.94(1H,m),4.13(1H,d,J=9.4H
z),4.17(1H,dd,J=8.7,2.4Hz),4.84(1H,d,J=11.4Hz),4.9
0(1H,d,J=11.4Hz),5.02(1H,d,J=8.7Hz),5.70(1H,q,J=4.
8Hz),6.69(1H,d,J=9.4Hz),7.32-7.43(5H,m),9.37(1H,
s). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1):3309,2956,2926,2856,
1640,1537. Massスペクトル (EI): [M]+ =491。
【0151】[参考例8]3−(R)−カルボキシ−2−(S)−ヒドロキシ−5
−ドデセン酸 参考例1で得られたイソプロピル 3−(R)−イソプ
ロピルオキシカルボニル−2−(S)−ヒドロキシ−5
−ドデセノエート(11.87g)を用いて、参考例3
と同様の方法により目的化合物8.96g(100%)
を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.3Hz),1.18-1.42(8H,m),2.01(2H,m),2.30(1H,m),2.45
(1H,m),2.86(1H,m),4.24(1H,d,J=4.6Hz),5.34-5.62(2H,
m) 。
【0152】[参考例9]2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−1,3
−ジオキソラン−5−(S)−イル)−4−ウンデセン
参考例8で得られた3−(R)−カルボキシ−2−
(S)−ヒドロキシ−5−ドデセン酸(8.96g)を
用いて、参考例4と同様の方法により目的化合物7.7
7g(75%)を無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.3Hz),1.18-1.41(8H,m),1.53(3H,s),1.60(3H,s),2.01
(2H,m),2.41(1H,m),2.64(1H,m),2.98(1H,m),4.51(1H,d,
J=3.3Hz),5.37(1H,m),5.59(1H,m) 。
【0153】[参考例10]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)−4−ウン
デセノイル]−L−シクロヘキシルアラニン−N−[2
−(1,3−ジアセトキシ)プロピル]アミド 参考例9で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)−4−ウンデセン酸(400mg)をジクロロメタ
ン(15ml)に溶解し、室温にてL−シクロヘキシル
アラニン−N−[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピ
ル]アミド(484mg)、トリエチルアミン(0.2
2ml)を順次加え、0℃に冷却した。そこへジエチル
ホスホニルシアニド(0.24ml)を加え、0℃にて
1.5時間撹拌した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液に注ぎ、ジクロロメタンを加えて抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をジイソプ
ロピルエーテルを用いて再結晶し、目的化合物265m
g(33%)を白色結晶として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.80-1.83(21
H,m),0.88(3H,t,J=7.0Hz),1.57(3H,s),1.59(3H,s),2.03
(2H,m),2.07(3H,s),2.08(3H,s),2.36(1H,m),2.53(1H,
m),2.79(1H,m),4.03-4.25(4H,m),4.37-4.48(2H,m),4.73
(1H,d,J=4.3Hz),5.36(1H,m),5.63(1H,m),6.23(1H,d,J=
7.8Hz),6.72(1H,d,J=8.7Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3310,2924,1793,174
6,1644,1545,1235. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =609. 元素分析(C32H52N2O9): 計算値 C,63.14% ; H,8.61% ; N,4.60% 測定値 C,62.86% ; H,8.55% ; N,4.60%. 融点:111-113 ℃。
【0154】[参考例11]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−シクロヘキシルアラニン−N−[2−
(1,3−ジアセトキシ)プロピル]アミド 参考例10で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)−4−ウンデセノイル]−L−シクロヘ
キシルアラニン−N−[2−(1,3−ジアセトキシ)
プロピル]アミド(451mg)を酢酸エチル(9m
l)に溶解し、10%パラジウム−炭素(45mg)を
加え、室温にて2時間水素添加した。セライトを用いて
触媒を濾別し、更に、その触媒を酢酸エチルで洗浄し、
得られた濾液及び洗液を合わせて減圧下濃縮することに
より目的化合物452mg(100%)を白色結晶とし
て得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.80-1.85(29
H,m),0.88(3H,t,J=6.8Hz),1.57(3H,s),1.60(3H,s),2.08
(6H,s),2.68(1H,m),4.03-4.25(4H,m),4.37-4.50(2H,m),
4.64(1H,d,J=4.6Hz),6.31(1H,d,J=7.9Hz),6.67(1H,d,J=
8.6Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3296,2924,2855,179
0,1748,1644,1548,1229. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =611. 元素分析(C3254): 計算値 C,62.93% ; H,8.91% ;
N,4.59% 測定値 C,62.88% ; H,8.82% ; N,4.53%. 融点:114-116 ℃。
【0155】[参考例12]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−シクロヘキシルアラ
ニン−N−[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピル]
アミド 参考例11で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−シクロヘキシル
アラニン−N−[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピ
ル]アミド(385mg)を酢酸(15ml)に溶解
し、水(12ml)を加え、室温にて44時間撹拌し
た。反応液を減圧濃縮することにより目的化合物360
mg(100%)を無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.83-1.83(29
H,m),0.89(3H,t,J=7.2Hz),2.05(6H,s),2.65(1H,m),4.05
-4.25(5H,m),4.35(1H,m),4.44(1H,m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3321,2925,2855,174
5,1648,1545,1232. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =571。
【0156】[参考例13]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
シクロヘキシルアラニン−N−[2−(1,3−ジアセ
トキシ)プロピル]アミド 参考例12で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−シクロヘキシルアラニン−N−[2−(1,3−ジア
セトキシ)プロピル]アミド(276mg)をジメチル
ホルムアミド(4ml)に溶解し、0℃に冷却した。そ
こへO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩(154m
g)のジメチルホルムアミド溶液(4ml)、1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ
ド塩酸塩(185mg)を順次加え、0℃にて1時間撹
拌後、室温に昇温し更に1時間撹拌した。反応液を飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加えて
抽出した。有機層を5%硫酸水素カリウム水溶液、飽和
食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶
媒を減圧下留去し、得られた残留物をシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:4で溶
出)により精製し、目的化合物125mg(38%)を
白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.78-1.85(29
H,m),0.88(3H,t,J=7.2Hz),2.07(6H,s),2.84(1H,m),4.02
-4.30(5H,m),4.30-4.47(2H,m),4.78(1H,d,J=8.2Hz),4.9
0(2H,s),6.32(1H,d,J=7.9Hz),6.41(1H,d,J=8.5Hz),7.32
-7.45(H,m),9.34(1H,s). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3281,2925,1749,166
8,1638,1548. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =676。
【0157】[参考例14]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−シク
ロヘキシルアラニン−N−[2−(1,3−ジアセトキ
シ)プロピル]アミド 参考例13で得られたN−[4−(N−ベンジルオキシ
アミノ)−3−(S)−ヒドロキシ−2−(R)−ノニ
ルスクシニル]−L−シクロヘキシルアラニン−N−
[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピル]アミド(1
09mg)をメタノール(11ml)に溶解し、5%パ
ラジウム−アルミナ(11mg)を加え、室温にて3時
間水素添加した。セライトを用いて触媒を濾別し、更
に、その触媒をメタノールで洗浄し、得られた濾液を減
圧濃縮することにより目的化合物95mg(100%)
を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.83-1.83(29
H,m),0.89(3H,t,J=6.8Hz),2.05(6H,s),2.62(1H,m),4.03
-4.24(5H,m),4.36(1H,m),4.42(1H,m). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3288,2925,1749,166
9,1639,1545. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =586。
【0158】[参考例15]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−[2−(1,3
−ジアセトキシ)プロピル]アミド 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(500mg)をジクロロメタン(1
0ml)に溶解し、室温にて1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(383
mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(270m
g)、N−メチルモルホリン(0.23ml)を順次加
え、0℃に冷却した。そこへL−tert−ロイシン−
N−[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピル]アミド
(576mg)のジクロロメタン(10ml)溶液を加
え、0℃から室温まで徐々に昇温しながら16時間撹拌
した。反応液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、
ジクロロメタンを加えて抽出した。有機層を飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減
圧下留去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラ
フィー(ヘキサン:酢酸エチル=7:3で溶出)により
精製し、目的化合物794mg(84%)を無色油状物
質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.2Hz),1.01(9H,s),1.19-1.37(14H,m),1.55(3H,s),1.63
(3H,s),1.71(1H,m),1.82(1H,m),2.07(3H,s),2.08(3H,
s),2.65(1H,m),4.04-4.23(5H,m),4.45(1H,m),4.56(1H,
d,J=5.4Hz),6.13(1H,d,J=8.4Hz),6.63(1H,d,J=9.0Hz). IRスペクトル (liquid film,cm-1):3338,2957,2927,285
7,1792,1749,1651,1534,1388,1379,1369,1264,1237,113
1,1048. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =571。
【0159】[参考例16]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシニ
ルセリノール 参考例15で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−[2−(1,3−ジアセトキシ)プロピル]
アミド(771mg)を用いて、参考例6と同様の方法
により目的化合物の粗生成物636mgを白色粉末とし
て得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.9Hz),1.02(9H,s),1.21-1.41(14H,m),1.57(1H,m),1.69
(1H,m),2.74(1H,m),3.62(4H,d,J=5.8Hz),3.91(1H,m),4.
20(1H,d,J=5.7Hz),4.23(1H,s). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3311,2957,2926,285
7,1732,1644,1537.Massスペクトル(FAB):[M+Na]+ =46
9。
【0160】[参考例17]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシニルセリノール 参考例16で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシニルセリノールの粗生成物(624
mg)を用いて、参考例7と同様の方法により目的化合
物365mgを白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
6.9Hz),1.02(9H,s),1.18-1.50(15H,m),1.59(1H,m),2.70
(1H,m),3.54-3.66(4H,m),3.92(1H,m),4.04(1H,d,J=6.0H
z),4.25(1H,s),4.85(2H,s),7.30-7.47(5H,m). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3312,2956,2927,285
6,1642,1535 . Massスペクトル(FAB):[M+Na]+ =574。
【0161】[参考例18]N−ベンジルオキシカルボニル−L−tert−ロイシ
ン−N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エチ
ル]アミド N−ベンジルオキシカルボニル−L−tert−ロイシ
ン(800mg)を窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン
(8ml)に溶解し、クロロギ酸イソブチル(400μ
l)、N−メチルモルホリン(360μl)を加え、室
温で1時間撹拌した。次いで、4−(2−アミノエチ
ル)ベンゼンスルホンアミド(634mg)のジメチル
ホルムアミド溶液(4ml)を加え、室温で3時間攪拌
した。反応液を水にあけ、酢酸エチルで抽出した。有機
層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
留去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=1:1で溶出)によ
り精製し、目的化合物844mg(63%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.95(9H,s),
2.90(2H,m),3.51(2H,m),3.88(2H,m),5.04(1H,d,J=12.5H
z),5.09(1H,d,J=12.5Hz),5.18(2H,m),5.58(1H,d,J=9.3H
z),6.20(1H,m),7.26-7.40(7H,m),7.78(2H,d,J=8.3Hz)
【0162】[参考例19]L−tert−ロイシン−N−[2−(4−スルファモ
イルフェニル)エチル]アミド 10%パラジウム−炭素(100mg)をメタノール
(8ml)に懸濁させ、窒素雰囲気下、参考例8で得ら
れたN−ベンジルオキシカルボニル−L−tert−ロ
イシン−N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エ
チル]アミド(695mg)のメタノール(4ml)溶
液を加えた。得られた混合物を水素雰囲気下、室温で2
時間激しく撹拌した。セライトを用いて触媒を濾過して
除き、濾液を減圧下濃縮することにより、目的化合物4
86mg(100%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.95(9H,s),
1.59(2H,m),2.91(2H,t,J=7.0Hz),3.07(1H,s),3.55(2H,
m),4.85(2H,m),6.90(1H,m),7.37(2H,d,J=8.3Hz),7.86(2
H,d,J=8.3Hz)。
【0163】[参考例20]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−[2−(4−ス
ルファモイルフェニル)エチル]アミド 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(468mg)、1−(3−ジメチル
アミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
(280mg)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
(240mg)、N−メチルモルホリン(180μl)
及びL−tert−ロイシン−N−[2−(4−スルフ
ァモイルフェニル)エチル]アミド(486mg)を用
いて、参考例5と同様の方法により目的化合物634m
g(69%)を得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.86(3H,t,J=
7.2Hz),0.96(9H,s),1.18-1.35(14H,m),1.54(3H,s),1.64
(3H,s),1.71(1H,m),1.79(1H,m),2.65(1H,m),2.88(2H,
m),3.52(2H,q,J=6.5Hz),4.17(1H,d,J=9.3Hz),4.49(1H,
d,J=5.7Hz),5.12(2H,s),6.16(1H,m),6.66(1H,d,J=9.3H
z),7.32(2H,d,J=8.2Hz),7.82(2H,d,J=8.2Hz)。
【0164】[参考例21]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エチル]
アミド 参考例20で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−[2−(4−スルファモイルフェニル)エチ
ル]アミド(574mg)を用いて、参考例6と同様の
方法により目的化合物535mg(100%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
6.6Hz),0.93(9H,s),1.24(14H,m),1.70(2H,m),2.3-3.3(2
H,m),2.79(2H,m),2.88(1H,m),3.41(1H,m),3.53(1H,m),
4.21(1H,d,J=9.1Hz),4.25(1H,s),5.50(2H,m),6.51(1H,
m),7.12(1H,d,J=9.1Hz),7.27(2H,d,J=8.0Hz),7.77(2H,
d,J=8.0Hz) 。
【0165】[参考例22]N−[4−(N−ベンジルオキシアミノ)−3−(S)
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−[2−(4−スルファモイル
フェニル)エチル]アミド 参考例21で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L
−tert−ロイシン−N−[2−(4−スルファモイ
ルフェニル)エチル]アミド(25mg)、O−ベンジ
ルヒドロキシルアミン塩酸塩(15mg)、1−(3−
ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
塩酸塩(16mg)を用いて、参考例7と同様の方法に
より目的化合物12mg(40%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.85(3H,t,J=
7.1Hz),0.94(9H,s),1.15-1.38(14H,m),1.61(2H,m),2.82
(3H,m),3.44(2H,m),4.10(1H,m),4.19(1H,d,J=9.3Hz),4.
82(2H,s),5.02(1H,d,J=7.6Hz),5.66(2H,s),6.71(1H,m),
7.13(1H,d,J=9.3Hz),7.25(2H,d,J=8.3Hz),7.33(5H,m),
7.75(2H,d,J=8.3Hz),9.76(1H,s)。
【0166】[参考例23]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−(2−メトキシ
エチル)アミド L−tert−ロイシン−N−メチルアミドの代わり
に、L−tert−ロイシン−N−(2−メトキシエチ
ル)アミド(580mg)を用いて、参考例5と同様の
方法により目的化合物1.1g(91%)を油状物質と
して得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
7.1Hz),1.00(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.50-1.90(8H,
m),2.60(1H,m),3.34(3H,s),3.35-3.50(4H,m),4.19(1H,
d,J=9.2Hz),4.51(1H,d,J=6.5Hz),6.00(1H,m),6.60(1H,
m). IRスペクトル (CHCl3 solution, cm-1):3440,2960,293
0,1787,1667,1510,1269. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =471。
【0167】[参考例24]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−(2−メトキシエチル)アミド 参考例23で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−(2−メトキシエチル)アミド(100m
g)を用いて、参考例6と同様の方法により目的化合物
90mg(99%)を油状物質として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
7.0Hz),1.00(9H,s),1.15-1.40(14H,m),1.50-1.80(2H,
m),2.80(1H,m),3.37(3H,s),3.38-3.60(4H,m),4.19(1H,
d,J=9.2Hz),4.29(1H,d,J=2.3Hz),6.05(1H,m),6.95(1H,
m). IRスペクトル (CHCl3 solution, cm-1):3441,2930,285
7,1733,1677,1605,1529. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =431。
【0168】[参考例25]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−(2−アセチル
アミノエチル)アミド L−tert−ロイシン−N−メチルアミドの代わり
に、L−tert−ロイシン−N−(2−アセチルアミ
ノ)エチルアミド(517mg)を用いて、参考例5と
同様の方法により、目的化合物890mg(89%)を
白色粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.9Hz),1.01(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.56(3H,s),1.66
(3H,s),1.67-1.90(2H,m),1.98(3H,s),2.70(1H,m),3.30-
3.50(4H,m),4.10(1H,d,J=8.5Hz),4.59(1H,d,J=5.3Hz),
6.27(1H,m),6.45(1H,m),6.67(1H,d,J=8.5Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3305,2956,2927,285
7,1796,1645,1542. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =498。
【0169】[参考例26]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
−N−(2−アセチルアミノエチル)アミド 参考例25で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−(2−アセチルアミノエチル)アミド(89
0mg)を用いて、参考例6と同様の方法により目的化
合物850mgを白色粉末として得た。 IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3313,2957,2927,285
6,1730,1652,1542. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =458。
【0170】[参考例27]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシニル−β−アラニン−N
−メチルアミド L−tert−ロイシン−N−メチルアミドの代わり
に、L−tert−ロイシニル−β−アラニン−N−メ
チルアミド(300mg)を用いて、参考例5と同様の
方法により目的化合物450mg(77%)を白色粉末
として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.1Hz),1.00(9H,s),1.20-1.40(16H,m),1.56(3H,s),1.66
(3H,s),2.30-2.40(2H,m),2.65(1H,m),2.87(3H,d,J=4.8H
z),3.50-3.60(2H,m),4.10(1H,d,J=8.9Hz),4.59(1H,d,J=
5.4Hz),5.75(1H,m),6.50(1H,m),6.70(1H,m). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3305,2956,2926,285
6,1792,1643,1547,1265. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =498。
【0171】[参考例28]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシニ
ル−β−アラニン−N−メチルアミド 参考例27で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シニル−β−アラニン−N−メチルアミド(450m
g)を用いて、参考例6と同様の方法により目的化合物
419mgを白色粉末として得た。 IRスペクトル (CHCl3 solution, cm-1):3448,3320,296
0,2930,2858,1717,1649. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =458。
【0172】[参考例29]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシニル−β−アラニン メ
チル エステル 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(500mg)とL−tert−ロイ
シニル−β−アラニン メチル エステル(432m
g)を用いて、参考例15と同様の方法により目的化合
物511mg(62%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.1Hz),0.99(9H,s),1.20-1.35(14H,m),1.54(3H,s),1.62
(3H,s),1.73(1H,m),1.83(1H,m),2.53(2H,m),2.62(1H,
m),3.47(1H,m),3.57(1H,m),3.70(3H,s),4.17(1H,d,J=9.
4Hz),4.55(1H,d,J=5.9Hz),6.33(1H,t,J=6.0Hz),6.62(1
H,d,J=9.4Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3317,2956,2926,285
6,1795,1742,1645,1537,1266. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =499。
【0173】[参考例30]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシニ
ル−β−アラニン メチル エステル 参考例29で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シニル−β−アラニン メチル エステル(494m
g)を用いて、参考例12と同様の方法により目的化合
物454mg(100%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.2Hz),0.98(9H,s),1.21-1.40(14H,m),1.56(1H,m),1.68
(1H,m),2.54(2H,m),2.72(1H,dt,J=9.6,5.6Hz),3.40(1H,
m),3.47(1H,m),3.66(3H,s),4.15-4.20(2H,m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3314,2956,2927,285
7,1736,1641,1545,758. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =459。
【0174】[参考例31]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−(2−アセトキ
シ−1,1−ジメチルエチル)アミド 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(500mg)及びL−tert−ロ
イシン−N−(2−アセトキシ−1,1−ジメチルエチ
ル)アミド(488mg)を用いて、参考例15と同様
の方法により目的化合物770mg(88%)を白色結
晶として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
7.2Hz),1.00(9H,s),1.18-1.40(14H,m),1.33(3H,s),1.36
(3H,s),1.53(3H,s),1.62(3H,s),1.75(1H,m),1.84(1H,
m),2.08(3H,s),2.60(1H,m),4.09(1H,d,J=8.9Hz),4.12(1
H,d,J=11.1Hz),4.22(1H,d,J=11.1Hz),4.52(1H,d,J=6.6H
z),5.65(1H,s),6.53(1H,d,J=8.9Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3421,2955,2924,177
7,1737,1679,1652,1527,1273,1244. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =527。
【0175】[参考例32]N−(3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル)−L−tert−ロイシン
−N−(2−アセトキシ−1,1−ジメチルエチル)ア
ミド 参考例31で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイ
シン−N−(2−アセトキシ−1,1−ジメチルエチ
ル)アミド(758mg)を用いて、参考例12と同様
の方法により目的化合物700mg(100%)を粉末
として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.89(3H,t,J=
7.2Hz),1.00(9H,s),1.22-1.38(14H,m),1.32(3H,s),1.33
(3H,s),1.54(1H,m),1.68(1H,m),2.03(3H,s),2.73(1H,d
t,J=9.9,6.0Hz),4.15(1H,d,J=10.6Hz),4.18(1H,d,J=6.0
Hz),4.21(1H,s),4.30(1H,d,J=10.6Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3332,2958,2928,285
7,1748,1645,1545,1375,1237. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =487。
【0176】[参考例33]2−(S)−ヒドロキシ−3−(R)−(7−メチル−
2−オクテニル)コハク酸ジイソプロピルエステル 2−(S)−ヒドロキシコハク酸ジイソプロピルエステ
ル(10.43g)を窒素雰囲気下テトラヒドロフラン
(200ml)に溶解し、−78℃に冷却した。そこへ
リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(1.0Mテ
トラヒドロフラン溶液、115ml)を滴下し、30分
間撹拌した。次いでtrans−1−ヨード−7−メチ
ル−2−オクテン(13.26g)のテトラヒドロフラ
ン溶液(100ml)を加え、−78℃にて2時間撹拌
後、室温に昇温し、更に2時間撹拌した。反応液を飽和
塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加えて抽
出した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=19:1で溶出)により精製し、目的化合
物7.48g(46%)を無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.86(6H,d,J=
6.6Hz),1.12-1.39(4H,m),1.22(6H,d,J=6.4Hz),1.28(6H,
d,J=6.4Hz),1.52(1H,m),1.98(2H,m),2.36(1H,m),2.54(1
H,m),2.84(1H,m),3.18(1H,d,J=7.4Hz),4.21(1H,dd,J=3.
1,7.4Hz),5.01(1H,m),5.11(1H,m),5.40(1H,m),5.57(1H,
m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3515,1738. Massスペクトル(FAB):m/z[M+H]+ =343。
【0177】[参考例34]2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−1,3
−ジオキソラン−5−(S)−イル)−9−メチルデカ
ン酸 参考例33で得られた2−(S)−ヒドロキシ−3−
(R)−(7−メチル−2−オクテニル)コハク酸ジイ
ソプロピルエステル(7.46g)をメタノール(75
ml)に溶解し、10%パラジウム−炭素(0.75
g)を加え、室温にて5時間水素添加した。セライトを
用いて触媒を濾別し、更に、その触媒をメタノールで洗
浄し、得られた濾液及び洗液を合わせて減圧下濃縮し
た。次いで、得られた残留物をジオキサン(40ml)
に溶解し、氷冷下、水酸化カリウム(4.24g)水溶
液(80ml)を加え、90℃で16時間加熱撹拌し
た。反応液にアンバーリスト15Eを加えて中和した
後、セライトを用いて樹脂を濾別した。更にジオキサン
洗浄により得られた濾液を減圧濃縮した。次に得られた
残留物をベンゼン(120ml)に溶解し、室温にて
2,2−ジメトキシプロパン(13.17ml)、ピリ
ジニウムp−トルエンスルホネート(0.54g)を順
次加え、4時間加熱還流した。反応液を減圧濃縮し、得
られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=4:1〜1:1で溶出)によ
り精製し、目的化合物4.28g(65%)を白色結晶
として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.86(6H,d,J=
6.6Hz),1.10-1.47(10H,m),1.51(1H,m),1.55(3H,s),1.60
(3H,s),1.74-1.83(2H,m),2.93(1H,m),4.50(1H,d,J=5.0H
z). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):1799,1716. Massスペクトル(FAB):m/e[M+H]+ =301. 元素分析 計算値:C16H28O5:C,63.97% ; H,9.40% 測定値 C,63.76% ; H,9.29%。
【0178】[参考例35]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)−9−メチ
ルデカノイル]−L−tert−ロイシン−N−メチル
アミド 参考例34で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル
−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)−9−メチルデカン酸(500mg)とL−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド(288mg)を用い
て、参考例15と同様の方法により目的化合物657m
g(93%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.85(6H,d,J=
6.6Hz),1.00(9H,s),1.09-1.37(10H,m),1.50(1H,m),1.53
(3H,s),1.62(3H,s),1.74(1H,m),1.83(1H,m),2.62(1H,
m),2.80(3H,d,J=4.6Hz),4.21(1H,d,J=9.4Hz),4.51(1H,
d,J=6.0Hz),5.90(1H,q,J=4.6Hz),6.57(1H,d,J=9.4Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3317,2955,2928,179
7,1645,1536,1263. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =427。
【0179】[参考例36]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−(7−メチルオクチル)スクシニル]−L−t
ert−ロイシン−N−メチルアミド 参考例35で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)−9−メチルデカノイル]−L−ter
t−ロイシン−N−メチルアミド(645mg)を用い
て、参考例12と同様の方法により目的化合物584m
g(100%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CD3OD, δppm):0.87(6H,d,J=
6.8Hz),0.99(9H,s),1.13-1.38(10H,m),1.52(1H,m),1.57
(1H,m),1.68(1H,m),2.71(3H,s),2.73(1H,m),4.19(1H,
s),4.20(1H,d,J=6.3Hz). IRスペクトル (KBr pellet, cm-1):3308,2955,2928,286
9,2858,1727,1638,1545. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =387。
【0180】[参考例37]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−[3−(モルホ
リン−4−イル)プロピル]アミド 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(617mg)およびL−tert−
ロイシン−N−[3−(モルホリン−4−イル)プロピ
ル]アミド(481mg)を用いて、参考例5と同様の
方法により目的化合物(707mg)を油状物質として
得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.6Hz),1.00(9H,s),1.20-1.40(14H,m),1.53(3H,s),1.62
(3H,s),1.60-1.90(4H,m),2.43-2.57(6H,m),2.63(1H,m),
3.32(2H,m),3.75(4H,m),4.18(1H,d,J=9.4Hz),4.51(1H,
d,J=6.4Hz),6.69(1H,d,J=9.4Hz),7.10(1H,t,J=5.1Hz). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3320,2926,1793,164
5,1538. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =540。
【0181】[参考例38]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシン−N−[2−(ピリジ
ン−2−イル)エチル]アミド 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(614mg)およびL−tert−
ロイシン−N−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]
アミド(453mg)を用いて、参考例5と同様の方法
により目的化合物(694mg)を油状物質として得
た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.86(3H,t,J=
6.8Hz),0.94(9H,s),1.16-1.38(14H,m),1.53(3H,s),1.61
(3H,s),1.73(1H,m),1.83(1H,m),2.63(1H,m),2.98(2H,t,
J=6.3Hz),3.61(1H,m),3.72(1H,m),4.22(1H,d,J=9.2Hz),
4.50(1H,d,J=6.6Hz),6.67(1H,d,J=9.2Hz),7.00(1H,m),
7.12-7.20(2H,m),7.61(1H,dt,J=1.7,7.7Hz),8.52(1H,
m). IRスペクトル (Liquid film,cm-1):3320,2924,1795,164
5,1537. Massスペクトル(FAB): [M+H]+ =518。
【0182】[参考例39]2−(S)−ヒドロキシ−3−(R)−(8−メチル−
2−ノネニル)コハク酸ジイソプロピルエステル 8−メチル−2−ノネン−1−オール(200mg)を窒
素雰囲気下無水アセトニトリル(4.0m)に溶解し、
0℃に冷却した。そこへ、ボロントリフルオライドジエ
チルエーテル錯体(350μl )及びヨウ化ナトリウム
(400mg)を加え、0℃にて2.5時間攪拌した。反
応液を3%チオ硫酸ナトリウム水溶液に注ぎ、酢酸エチ
ルを加え抽出した。有機層を水、飽和食塩水で順次洗浄
の後、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下留去す
ることによりtrans −1−ヨード−8−メチル−2−ノ
ネンを黄色透明油状物質として得た(この油状物質は、
そのまま以下に記す縮合反応に用いた)。別の反応容器
を用い、2−(S)−ヒドロキシコハク酸ジイソプロピ
ルエステル(232mg)を窒素雰囲気下、無水テトラヒ
ドロフラン(4.0m)に溶解し、−78℃に冷却し
た。そこへ、リチウムジイソプロピルアミド(0.42
Mテトラヒドロフラン溶液、5.98ml)を滴下し、3
0分間攪拌した。ついで先に合成したtrans −1−ヨー
ド−8−メチル−2−ノネンのテトラヒドロフラン溶液
(3.0ml)を加え、徐々に室温まで昇温しながら一晩
攪拌した。反応液を3%チオ硫酸ナトリウム水溶液に注
ぎ、酢酸エチルを加え抽出した。有機層を5%硫酸水素
カリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄の後、硫酸
ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残
留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=10:1で溶出)により精製し、目的
化合物118mg(43%)を無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.86(6H,d,J=
6.6Hz),1.08-1.41(6H,complex),1.22(6H,d,J=6.3Hz),1.
28(6H,d,J=6.3Hz),1.53(1H,m),2.09(2H,m),2.51(2H,br.
t,J=7.6Hz),2.84(1H,dt,J=3.0,7.6Hz),3.20(1H,d,J=7.1
Hz),4.19(1H,dd,J=7.1,3.0Hz),4.94-5.19(2H,m),5.38(1
H,m),5.52(1H,m). IRスペクトル(liquid film,cm-1):3516,1739. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=357 。
【0183】[参考例40]2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−1,3
−ジオキソラン−5−イル)−10−メチルウンデカン
参考例39で得られた2−(S)−ヒドロキシ−3−
(R)−(8−メチル−2−ノネニル)コハク酸ジイソ
プロピルエステル(3.00g)を用いて、参考例34
と同様の方法により目的化合物2.03g(77%)を
無色油状物質として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3, δppm):0.86(6H,d,J=
6.6Hz),1.12-1.68(13H,m),1.55(3H,s),1.61(3H,s),1.70
-1.95(2H,complex),2.93(1H,m),4.50(1H,d,J=4.5Hz). IRスペクトル(liquid film,cm-1):1798,1716. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=315 。
【0184】[参考例41]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−イル)−10−メチルウン
デカノイル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド 参考例40で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル
−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−イル)−1
0−メチルウンデカン酸(2.00g)、1−(3−ジ
メチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩(1.54g)、N−メチルモルホリン(840μ
l )及びL−tert−ロイシン−N−メチルアミド(1.
40g)を用いて、参考例5と同様の方法により目的化
合物2.27g(81%)をアモルファス状物質として
得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.85(6H,d,J=
6.6Hz),0.99(9H,s),1.05-1.95(15H,m),1.53(3H,s),1.61
(3H,s),2.64(1H,m),2.79(3H,d,J=4.7Hz),4.27(1H,d,J=
9.3Hz),4.40(1H,d,J=6.1Hz),6.28(1H,m),6.65(1H,d,J=
9.3Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1 ):3316,1797,1645. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=441 。
【0185】[参考例42]N−[3−(S)−アセトキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−(7−メチルオクチル)スクシニル]−L−te
rt−ロイシン−N−メチルアミド 参考例36で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−
4−ヒドロキシ−2−(R)−(7−メチルオクチル)
スクシニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド
(891mg)をジクロロメタン(20ml)に溶解し、室
温にてピリジン(0.56ml)、4−ジメチルアミノピ
リジン(28mg)を順次加え、0℃に冷却した。そこへ
無水酢酸(0.65ml)を加え、室温で2時間攪拌し
た。反応液を5%硫酸水素カリウム水溶液に注ぎ、ジク
ロロメタン−テトラヒドロフランを加えて抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧下留去し、得られた残留物をジエチ
ルエーテルで洗浄することにより精製し、目的化合物8
21mg(83%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3+CD3OD, δppm):0.85(6
H,d,J=6.6Hz),0.99(9H,s),1.08-1.34(10H,m),1.50(1H,
m),1.57(1H,m),1.70(1H,m),2.13(3H,s),2.50(1H,broad.
s),2.78(3H,d,J=4.4Hz),2.81(1H,m),4.21(1H,d,J=9.4H
z),5.10(1H,d,J=6.3Hz),6.78(1H,q,J=4.4Hz),7.07(1H,
d,J=9.4Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1 ):3298,2956,2929,1
753,1726,1638,1550,1371,1237. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=429. 融点:214−216℃。
【0186】[参考例43]N−[3−(S)−アセトキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン−N
−メチルアミド 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(1.55g)を用
いて、参考例42と同様の方法により目的化合物1.5
9g(93%)を白色粉末として得た。 NMR スペクトル(400MHz,CDCl3+CD3OD, δppm):0.87(3
H,t,J=7.2Hz),0.99(9H,s),1.15-1.35(14H,m),1.50-1.80
(2H,m),2.14(3H,s),2.75-2.85(4H,m),4.20(1H,m),5.11
(1H,d,J=5.9Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1 ):3297,2957,2927,1
753,1722,1638,1552,1371,1237. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=429. 融点:205−207℃。
【0187】[参考例44]N−[4−ヒドロキシ−3−(S)−イソブチリルオキ
シ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイ
シン−N−メチルアミド 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(1.0g)とイソ
酪酸無水物(1.3ml)を用いて、参考例42と同様の
方法により目的物850mg(72%)を白色粉末として
得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
6.9Hz),1.00(9H,s),1.05-1.35(20H,m),1.50-1.80(2H,
m),2.66(1H,m),2.78(3H,d,J=3.6Hz),2.80(1H,m),4.22(1
H,d,J=9.2Hz),5.18(1H,d,J=4.8Hz),6.51(1H,m),7.01(1
H,d,J=9.2Hz). IRスペクトル(KBr pellet,cm-1 ):3291,3094,2958,2
927,2857,2648,2513,1747,1721,1669,1637,1556,1469,1
412,1370,1267,1154. Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=457 。
【0188】[参考例45]N−[3−(S)−(2,2−ジメチル)プロピオニル
オキシ−4−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニ
ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド 参考例6で得られたN−[3−(S)−ヒドロキシ−4
−ヒドロキシ−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
tert−ロイシン−N−メチルアミド(1.0g)とピバ
リン酸無水物(1.6ml)を用いて、参考例42と同様
の方法により目的物150mg(12%)を得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
7.0Hz),1.01(9H,s),1.15-1.40(23H,m),1.60-1.80(2H,
m),1.70-1.80(4H,m),4.26(1H,d,J=9.1Hz),5.27(1H,d,J=
3.2Hz),6.25(1H,m),6.90(1H,m). Massスペクトル(FAB) :[M+H]+=471 。
【0189】[参考例46]N−[2−(R)−(2,2−ジメチル−4−オキソ−
1,3−ジオキソラン−5−(S)−イル)ウンデカノ
イル]−L−tert−ロイシニル−β−アラニンエチル
エステル 参考例4で得られた2−(R)−(2,2−ジメチル−
4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−(S)−イ
ル)ウンデカン酸(970mg)とL−tert−ロイシニル
−β−アラニン エチル エステル(620mg)を用い
て、参考例15と同様の方法により目的化合物1.07
g(78%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.87(3H,t,J=
7.1Hz),0.99(9H,s),1.24-1.38(14H,m),1.26(3H,t,J=7.2
Hz),1.54(3H,s),1.62(3H,s),1.73(1H,m),1.82(1H,m),2.
52(2H,m),2.62(1H,m),3.45(1H,m),3.58(1H,m),4.15(2H,
q,J=7.2Hz),4.21(1H,d,J=9.2Hz),4.56(1H,d,J=6.4Hz),
6.50(1H,t,J=5.9Hz),6.68(1H,d,J=9.2Hz)。
【0190】[参考例47]N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−ヒドロキシ−2−
(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシニル−
β−アラニン エチル エステル 参考例46で得られたN−[2−(R)−(2,2−ジ
メチル−4−オキソ−1,3−ジオキソラン−5−
(S)−イル)ウンデカノイル]−L−tert−ロイシニ
ル−β−アラニン エチル エステル(1.07g)を
用いて、参考例12と同様の方法により目的化合物98
5mg(100%)を粉末として得た。 NMR スペクトル(270MHz,CDCl3, δppm):0.88(3H,t,J=
6.4Hz),0.99(9H,s),1.19-1.27(14H,m),1.27(3H,t,J=7.3
Hz),1.60(1H,m),1.70(1H,m),2.55(2H,m),2.78(1H,m),3.
56(2H,m),4.16(1H,d,J=8.8Hz),4.17(2H,q,J=7.3Hz),4.2
9(1H,d,J=6.4Hz),6.41(1H,t,J=5.7Hz),6.91(1H,d,J=8.8
Hz) 。
【0191】[試験例1]ゼラチナーゼBに対する阻害活性 ゼラチナーゼ活性は、Tanzawaら(J.Anti
biotics,Vol.45 1733−1737)
の方法に従って、測定した。すなわち、ゼラチナーゼB
はヒトフィブロザルコーマ細胞のTNFα添加無血清培
養液より調製したものを、また基質としてはラット尾よ
り調製したI型コラーゲンを放射性同位元素で標識した
後に熱変性によりゼラチン化したものを用いて、ゼラチ
ンの切断を計測することにより測定した。その結果を表
3に示す。
【0192】
【表3】 化合物Aは、特表平7−509460号に記載された化
合物であり、その構造は下記の通りである。
【0193】
【化10】
【0194】本発明の化合物は、特表平7−50946
0号に記載された化合物に構造が極めて近似している
が、そのゼラチナーゼB阻害活性は予期せぬほど強いも
のであった。
【0195】[製剤例1]錠剤 常法に従って、100mgの実施例1の化合物、0.2
mgのコロイド性二酸化珪素、5mgのステアリン酸マ
グネシウム、275mgの微結晶性セルロース、11m
gのデンプン及び98.8mgのラクトースを用いて製
造する。
【0196】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れたマトリックス
メタロプロテイナーゼ阻害活性を有し、各種癌細胞の転
移浸潤又は増殖、変形性関節炎、リウマチ様関節炎、歯
周疾患、角膜潰瘍、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多発性硬
化症、ミエリン退化の治療、血管新生を伴う疾患、皮膚
および胃腸管の潰瘍形成、アテローム性動脈硬化症、腎
炎等に対する予防及び治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/135 ADU A61K 31/135 ADU 31/18 ABE 31/18 ABE 31/215 ACK 31/215 ACK 31/40 31/40 31/445 31/445 38/00 ADD 7419−4H C07C 311/37 C07C 311/37 7419−4H 311/46 311/46 C07D 207/08 C07D 207/08 207/12 207/12 211/46 211/46 213/89 213/89 295/18 Z 295/18 C07K 5/062 C07K 5/062 A61K 31/435 ADA // A61K 31/435 ADA 31/44 AED 31/44 AED 31/535 ACL 31/535 ACL 37/02 ADD (72)発明者 玉木 和彦 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 栗原 伸和 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 佐藤 進 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 丹沢 和比古 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 小林 知雄 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内 (72)発明者 藤原 康策 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共株 式会社内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 [式中、R1 は炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数
    3乃至7個のシクロアルキル−メチル基又は炭素数6乃
    至10個のアリール−メチル基(アリール部分は炭素数
    1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキ
    シ基、ハロゲン原子及び水酸基から成る群から選択され
    る置換基で置換されていてもよい)を示し、 R2 及びR3 は、各々独立に下記A群から選択される1
    乃至6個の置換基(該置換基が炭素数1乃至4個のアル
    コキシ基である場合には、1個の置換基)で置換されて
    いてもよい炭素数1乃至4個のアルキル基又は水素原子
    を示すか、あるいは、R2 、R3 及びそれらが結合する
    窒素原子と一緒になって3乃至6員環状アミノ基(該環
    状アミノ基は下記B群から選択される置換基で置換され
    ていてもよい)を示し、 R4 は炭素数8乃至10個のアルキル基を示し、 R5 は水素原子、下記C群から選択される置換基で置換
    されたカルバモイル基又は炭素数2乃至6個の脂肪族ア
    シル基を示し、 R6 は水素原子、炭素数1乃至4個のアルキル基、酸
    素、窒素及び硫黄原子から成る群から選択されるヘテロ
    原子を有する5乃至6員環状ヘテロアリール基で置換さ
    れた炭素数1乃至4個のアルキル基又は炭素数6乃至1
    0個のアリール基(アリール部分は炭素数1乃至4個の
    アルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基及びハロ
    ゲン原子から成る群から選択される置換基で置換されて
    いてもよい)で置換された炭素数1乃至4個のアルキル
    基を示し、 A群の置換基は、保護されていてもよい水酸基、炭素数
    1乃至4個のアルコキシ基、保護されていてもよいアミ
    ノ基、カルバモイル基、炭素数1乃至4個のモノ若しく
    はジアルキルアミノ基、炭素数1乃至4個のモノ若しく
    はジアルキルカルバモイル基、保護されていてもよいカ
    ルボキシル基、酸素及び硫黄原子から成る群から選択さ
    れるヘテロ原子を有してもよい3乃至6員環状アミノ
    基、炭素数6乃至10個のアリール基(アリール部分は
    炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のア
    ルコキシ基、ハロゲン原子及びスルファモイル基から成
    る群から選択される置換基で置換されていてもよい)及
    び酸素、窒素及び硫黄原子から成る群から選択されるヘ
    テロ原子を有する5乃至6員環状ヘテロアリール基を示
    し、 B群の置換基は、保護されていてもよい水酸基及び保護
    されていてもよいヒドロキシで置換された炭素数1乃至
    4個のアルキル基を示し、 C群の置換基は、炭素数1乃至4個のアルキル基、炭素
    数6乃至10個のアリール基(アリール部分は炭素数1
    乃至4個のアルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ
    基及びハロゲン原子から成る群から選択される置換基で
    置換されていてもよい)及び炭素数6乃至10個のアリ
    ールスルホニル基(アリール部分は炭素数1乃至4個の
    アルキル基、炭素数1乃至4個のアルコキシ基及びハロ
    ゲン原子から成る群から選択される置換基で置換されて
    いてもよい)を示す。]で示されるヒドロキサム酸誘導
    体又はその薬理上許容される塩。
  2. 【請求項2】請求項1のヒドロキサム酸誘導体におい
    て、 R1 がメチル基、イソプロピル基、s−ブチル基、t−
    ブチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメ
    チル基、ベンジル基、メチル、メトキシ、フルオロ、ク
    ロロ若しくはヒドロキシで置換されたベンジル基又はナ
    フチルメチル基である化合物。
  3. 【請求項3】請求項1のヒドロキサム酸誘導体におい
    て、 R1 がメチル基、イソプロピル基、s−ブチル基、t−
    ブチル基、シクロヘキシルメチル基、ベンジル基、ヒド
    ロキシで置換されたベンジル基又はナフチルメチル基で
    ある化合物。
  4. 【請求項4】請求項1のヒドロキサム酸誘導体におい
    て、 R1 がイソプロピル基、s−ブチル基、t−ブチル基、
    シクロヘキシルメチル基又はベンジル基である化合物。
  5. 【請求項5】請求項1のヒドロキサム酸誘導体におい
    て、 R1 がt−ブチル基、シクロヘキシルメチル基又はベン
    ジル基である化合物。
  6. 【請求項6】請求項1のヒドロキサム酸誘導体におい
    て、 R1 がt−ブチル基である化合物。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のヒドロキサム酸誘導体に
    おいて、 R2 が水素原子、炭素数1乃至4個のアルキル基、A’
    群から選択される置換基(水酸基は1乃至2個であり、
    その他の置換基は1個である)で置換された炭素数1乃
    至3個のアルキル基であり、R3 が水素原子であるか、
    或は、R2 、R3 及びそれらが結合している窒素原子と
    一緒になって形成する基が1−ピロリジニル基、1−ピ
    ペリジニル基又はB’群から選択される置換基で置換さ
    れた1−ピロリジニル基若しくは1−ピペリジニル基で
    あり、A’群の置換基が水酸基、炭素数1乃至5の脂肪
    族アシルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ
    基、炭素数1乃至5の脂肪族アシルアミノ基、カルバモ
    イル基、炭素数1乃至2のモノ若しくはジアルキルアミ
    ノ基、炭素数1乃至2のモノ若しくはジアルキルカルバ
    モイル基、カルボキシ基、炭素数1乃至4のアルコキシ
    カルボニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル
    基、4−モルホリニル基、フェニル基、メチル、メトキ
    シ、フルオロ、クロロ若しくはスルファモイルで置換さ
    れたフェニル基、フリル基、チエニル基及びピリジル基
    であり、B’群から選択される置換基が水酸基、炭素数
    1乃至5の脂肪族アシルオキシ基、ヒドロキシメチル基
    及び炭素数1乃至5の脂肪族アシルオキシメチル基であ
    る化合物。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6のヒドロキサム酸誘導体に
    おいて、 R2 が水素原子、メチル基、エチル基、ビス(ヒドロキ
    シメチル)メチル基、ビス(アセトキシメチル)メチル
    基、カルボキシメチル基、メトキシカルボニルメチル
    基、エトキシカルボニルメチル基、A”群から選択され
    る1個の置換基で置換された2−エチル基若しくは3−
    プロピル基であり、R3 が水素原子であるか、或は、R
    2 、R3 及びそれらが結合している窒素原子と一緒にな
    って形成する基が1−ピロリジニル基、1−ピペリジニ
    ル基又はB”群から選択される置換基で置換された1−
    ピロリジニル基であり、A”群の置換基が水酸基、アセ
    チルオキシ基、メトキシ基、エトキシ基、アミノ基、ア
    セチルアミノ基、カルバモイル基、メチルアミノ基、エ
    チルアミノ基、ジメチルアミノ基、メチルカルバモイル
    基、エチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、
    カルボキシ基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボ
    ニル基、1−ピロリジニル基、1−ピペリジニル基、4
    −モルホリニル基、フェニル基、スルファモイルで置換
    されたフェニル基及びピリジル基であり、B”群から選
    択される置換基が水酸基、アセチルオキシ基、ヒドロキ
    シメチル基及びアセチルオキシメチル基である化合物。
  9. 【請求項9】請求項1乃至6のヒドロキサム酸誘導体に
    おいて、 R2 がメチル基、エチル基、ビス(ヒドロキシメチル)
    メチル基、ビス(アセトキシメチル)メチル基、2−ア
    セトキシエチル基、2−メトキシエチル基、2−アセチ
    ルアミノエチル基、2−(メチルカルバモイル)エチル
    基、2−(ジメチルカルバモイル)エチル基、メトキシ
    カルボニルメチル基、2−カルボキシエチル基、2−メ
    トキシカルボニルエチル基、2−エトキシカルボニルエ
    チル基、2−(モルホリン−4−イル)エチル基、3−
    (モルホリン−4−イル)プロピル基、2−(スルファ
    モイルフェニル)エチル基、2−ピリジルエチル基であ
    り、R3 が水素原子であるか、或は、R2 、R3 及びそ
    れらが結合している窒素原子と一緒になって形成する基
    が2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジニル基又は2−
    ヒドロキシメチル−4−ヒドロキシピロリジニル基であ
    る化合物。
  10. 【請求項10】請求項1乃至6のヒドロキサム酸誘導体
    において、 R2 がメチル基、ビス(ヒドロキシメチル)メチル基、
    2−(メチルカルバモイル)エチル基、2−カルボキシ
    エチル基、2−エトキシカルボニルエチル基、3−(モ
    ルホリン−4−イル)プロピル基、2−(4−スルファ
    モイルフェニル)エチル基又は2−(ピリジン−2−イ
    ル)エチル基であり、R3 が水素原子であるか、或は、
    2 、R3 及びそれらが結合している窒素原子と一緒に
    なって形成する基が2−ヒドロキシメチル−1−ピロリ
    ジニル基である化合物。
  11. 【請求項11】請求項1乃至6のヒドロキサム酸誘導体
    において、 R2 がメチル基、2−(メチルカルバモイル)エチル基
    又は2−カルボキシエチル基であり、R3 が水素原子で
    ある化合物。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R4 がノニル基、7−メチルオクチル基又は8−メチル
    ノニル基である化合物。
  13. 【請求項13】請求項1乃至11のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R4 がノニル基である化合物。
  14. 【請求項14】請求項1乃至13のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R5 が水素原子、C’群から選択される置換基で置換さ
    れたカルバモイル基又は炭素数2乃至6個の脂肪族アシ
    ル基であり、C’群の置換基が、メチル基、エチル基、
    t−ブチル基、フェニル基、メチル、メトキシ、フルオ
    ロ若しくはクロロで置換されたフェニル基、フェニルス
    ルホニル基及びメチル、メトキシ、フルオロ若しくはク
    ロロで置換されたフェニルスルホニル基である化合物。
  15. 【請求項15】請求項1乃至13のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R5 が水素原子、C”群から選択される置換基で置換さ
    れたカルバモイル基、アセチル基、プロピオニル基、ブ
    チリル基、イソブチリル基又はピバロイル基であり、
    C”群の置換基が、メチル基、エチル基、t−ブチル
    基、フェニル基、メチル若しくはクロロで置換されたフ
    ェニル基、フェニルスルホニル基及びトリルスルホニル
    基である化合物。
  16. 【請求項16】請求項1乃至13のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エチルカルバ
    モイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニルカルバ
    モイル基、ベンゼンスルホニルカルバモイル基、トルエ
    ンスルホニルカルバモイル基、アセチル基、ブチリル
    基、イソブチリル基又はピバロイル基である化合物。
  17. 【請求項17】請求項1乃至13のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R5 が水素原子、メチルカルバモイル基、エチルカルバ
    モイル基、t−ブチルカルバモイル基、フェニルカルバ
    モイル基、トルエンスルホニルカルバモイル基又はアセ
    チル基である化合物。
  18. 【請求項18】請求項1乃至13のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R5 がメチルカルバモイル基、エチルカルバモイル基、
    t−ブチルカルバモイル基、フェニルカルバモイル基、
    トルエンスルホニルカルバモイル基又はアセチル基であ
    る化合物。
  19. 【請求項19】請求項1乃至18のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R6 が水素原子、メチル基、エチル基、フリルメチル
    基、チエニルメチル基、ピコリル基、ピリジルエチル
    基、ベンジル基、メチル、メトキシ、フルオロ若しくは
    クロロで置換されたベンジル基、フェネチル基又はナフ
    チルメチル基である化合物。
  20. 【請求項20】請求項1乃至18のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R6 が水素原子、メチル基、エチル基、ピコリル基又は
    ベンジル基である化合物。
  21. 【請求項21】請求項1乃至18のヒドロキサム酸誘導
    体において、 R6 がメチル基、エチル基、ピコリル基又はベンジル基
    である化合物。
  22. 【請求項22】請求項1乃至18のヒドロキサム酸誘導
    体において、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−(2−メトキシエチル)アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシニルセリノール、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−[3−(モルホリン−4−イル)
    プロピル]アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−(メトキシカルボニルメチル)ア
    ミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリ
    ジニル)アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−(2−メトキシカルボニルエチ
    ル)アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシニル−β−アラニン、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−(2−N−メチルカルバモイルエ
    チル)アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−[2−(ジメチルアミノ)エチ
    ル]アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−(2−アセトアミノエチル)アミ
    ド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−シク
    ロヘキシルアラニン−(2−ヒドロキシメチル−1−ピ
    ロリジニル)アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−フェ
    ニルアラニン−(2−ヒドロキシメチル−1−ピロリジ
    ニル)アミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−(7−メチルオクチル)スクシ
    ニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−(8−メチルノニル)スクシニ
    ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−(2−エトキシカルボニルエチ
    ル)アミド、 N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−(7−メチルオクチル)スクシ
    ニル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−(8−メチルノニル)スクシニ
    ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−メトキシア
    ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
    t−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−エトキシア
    ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
    t−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−ヒドロキシ
    アミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−te
    rt−ロイシンアミド、 N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−エトキシア
    ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
    t−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−アセトキシ−4−(N−メトキシア
    ミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−ter
    t−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−(N−ベンジルオ
    キシアミノ)−2−(R)−ノニルスクシニル]−L−
    tert−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−ヒドロキシ−4−[N−(3−ピコ
    リルオキシ)アミノ]−2−(R)−ノニルスクシニ
    ル]−L−tert−ロイシン−N−メチルアミド、 N−[3−(S)−(N−tert−ブチルカルバモイ
    ルオキシ)−4−(N−ヒドロキシアミノ)−2−
    (R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロイシン
    −N−メチルアミド及び N−[3−(S)−(N−(p−トルエンスルホニル)
    カルバモイルオキシ)−4−(N−ヒドロキシアミノ)
    −2−(R)−ノニルスクシニル]−L−tert−ロ
    イシン−N−メチルアミドから成る群から選択される化
    合物。
  23. 【請求項23】請求項1乃至22のヒドロキサム酸誘導
    体又はその薬理上許容される塩を有効成分とするマトリ
    ックスメタロプロテイナーゼ阻害剤。
  24. 【請求項24】請求項1乃至22のヒドロキサム酸誘導
    体又はその薬理上許容される塩を有効成分とする癌細胞
    の転移浸潤若しくは増殖抑制剤。
  25. 【請求項25】請求項1乃至22のヒドロキサム酸誘導
    体又はその薬理上許容される塩を有効成分とする変形性
    関節炎の予防剤若しくは治療薬。
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