JPH11246202A - オゾン発生装置 - Google Patents

オゾン発生装置

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JPH11246202A
JPH11246202A JP5069798A JP5069798A JPH11246202A JP H11246202 A JPH11246202 A JP H11246202A JP 5069798 A JP5069798 A JP 5069798A JP 5069798 A JP5069798 A JP 5069798A JP H11246202 A JPH11246202 A JP H11246202A
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JP
Japan
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electrode
ozone
ozone generator
electrodes
generator according
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JP5069798A
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English (en)
Inventor
Noboru Wada
昇 和田
Yoichiro Tabata
要一郎 田畑
Masaki Kuzumoto
昌樹 葛本
Koji Ota
幸治 太田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型なオゾン発生器で大容量かつ高濃度のオ
ゾンを発生する。 【解決手段】 誘電体を介して対向配置された少なくと
も2個の電極12、13間に酸素を含むガスを供給して
高電圧を印加し、放電を発生させて上記放電によりオゾ
ンを発生させるものにおいて、少なくとも一方の電極表
面に誘電体を皮膜するとともに、上記両電極を各々冷却
する冷却機構を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オゾン発生装置、
特に大容量および高濃度のオゾンを効率よく発生させる
ことを可能としたコンパクトなオゾン発生装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図21は、オゾナイザハンドブック(2
53頁、図3.9、コロナ社、昭和35年6月15日発
行)記載の従来のオゾン発生装置を示す構成図である。
図において、1は電源、7は冷却媒質入口、9は圧力容
器、10はオゾン出口、11は原料ガス入口、37は冷
却水、38は内面に導電膜が施されたガラス管、39は
ステンレス管、40は放電空間である。
【0003】次に動作について説明する。原料ガス入口
11より空気を圧力容器9内に導入し、圧力容器9内に
配置されたガラス管38内の導電膜とステンレス管39
とに交流高電圧を印加し、放電空間40において放電を
発生させ、オゾンを発生させる。なお、放電空間におけ
るガスの温度上昇を防ぐために冷却水37をステンレス
管に導入し、放電空間におけるガスを冷却し、生成した
オゾンの熱分解を抑制している。この場合のオゾン発生
量は1時間あたり数kgとなっている。従来から、大容
量のオゾンを発生させるためには、放電空間の面積を拡
大すればよいことが知られている。従って、図21のオ
ゾン発生装置において大容量のオゾンを発生させるため
には、挿入するガラス管の本数を増加させればよい。し
かし、1時間あたり数十kgまたは数百kgのオゾンを
発生させるためには膨大な本数のガラス管が必要とな
り、オゾン発生装置の組立も容易ではなく、装置自身の
大きさも非常に大きくなり、設置場所の選択およびコス
ト面に問題が生じる。
【0004】また、図22は、オゾナイザハンドブック
(249頁、図3.1、コロナ社、昭和35年6月15
日発行)記載の、従来の平板型オゾン発生装置を示す構
成図である。図において、1は電源、9は圧力容器、1
0はオゾン出口、11は原料ガス入口、37は冷却水、
40は放電空間、41はガラス板、42は中空の金属箱
である。
【0005】金属製の中空箱42にガラス板41を密着
させ、それらを同軸方向に並べ、交互に接地側電極およ
び高電圧電極とし、それらによって形成された放電空間
40において放電を発生させ、オゾンを生成するもので
ある。また、発生したオゾンは、電極部中央のガス出口
10より取り出される構造になっている。この装置にお
いて大容量のオゾンを発生させるには、図21の装置と
同様に放電空間の面積を拡大させればよく、電極1枚あ
たりの面積を増加させるか、または電極数を増加させる
ことになる。図22の装置は図21の装置に比べ、大容
量化の際に小型な装置にまとめることができる利点があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のオゾン発生装置
は以上のように構成されており、大容量のオゾンを発生
させるために、その放電面積を増加させればよいのであ
るが、図21のものにおいては、長さ1m以上の膨大な
数のガラス管を挿入していくため、メンテナンス性が悪
く、また、装置自身が長さ方向および径方向両者ともに
非常に巨大になってしまい、大容量のオゾン発生システ
ムにとっては経済的ではなかった。また、図22のもの
においては、ガラス板を大口径にしなければならず、上
記ガラス板は大口径になるほど高精度な加工が極めて困
難であり、たとえ製造できても装置組立中に割れやす
く、さらにガラス板の数も増加し、装置の部品点数の増
加も避けられず、メンテナンス性が悪くなる。また直径
が300mm未満であれば1kg/hのオゾンを得るだ
けでも、放電空間が20程度必要となり径方向の縮小は
実現できても、長さ方向の増大は避けられない。また電
極に冷却機構を備えていても、直径が300mm以上と
なると高平面度加工が困難で、放電空隙長を精度良く極
めて短くすることができなかった。放電空隙長を短くで
きないということは、放電空間のガスの冷却が十分にで
きず、生成したオゾンの熱分解を抑制することが困難と
なり、効率よいオゾン発生ができないということであ
る。この結果、放電空間におけるガスの上昇を十分に抑
えられず、高濃度のオゾンを発生させることが難しかっ
た。以上のように、従来のオゾン発生装置は、オゾン生
成コストが高く、低濃度オゾンを大きい消費電力で生成
していた。その結果、下水処理やパルプ漂白といった大
容量かつ高濃度のオゾンの利用が極めて有効とされてい
る用途への利用が経済的ではなかった。また、産業への
オゾンの適用が敬遠されがちであったのは上記理由に因
るところが大きい。そのために、下水処理など大容量の
オゾンを必要とする分野への経済的なオゾン発生装置に
は、1放電空間あたりのオゾン発生量を増加させ、長さ
方向の装置の拡大を抑制し、さらに高平面度を保つ冷却
機構を備えた大口径電極の形成技術、高平面度を有する
大口径誘電体層の形成が必要となる。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、小型なオゾン発生装置で大容量
かつ高濃度のオゾンを効率よく供給することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の構成に
よるオゾン発生装置は、誘電体を介して対向配置された
少なくとも2個の電極間に酸素を含むガスを供給して高
電圧を印加し、放電を発生させて上記放電によりオゾン
を発生させるものにおいて、少なくとも一方の電極表面
に誘電体を皮膜するとともに、上記両電極を各々冷却す
る冷却機構を備えたものである。
【0009】この発明の第2の構成によるオゾン発生装
置は、上記第1の構成によるものにおいて、電極の直径
が300mm以上のものである。
【0010】この発明の第3の構成によるオゾン発生装
置は、上記第1または第2の構成によるものにおいて、
電極が、放電面に沿って分離された第1部材と第2部材
とより構成され、上記第1部材と第2部材とを接合する
ことにより一体化したものである。
【0011】この発明の第4の構成によるオゾン発生装
置は、上記第3の構成によるものにおいて、電極内に、
電極の厚さ方向に亘った補強部材を、周方向に沿って3
0度以下の間隔で設置したものである。
【0012】この発明の第5の構成によるオゾン発生装
置は、上記第4の構成によるものにおいて、電極がリン
グ形状をしており、上記補強部材を、電極内半径+(電
極外半径−電極内半径)/2の半径を持つ同心円に沿っ
て配置したものである。
【0013】この発明の第6の構成によるオゾン発生装
置は、上記第3の構成によるものにおいて、第1部材と
第2部材の電極内側に、各々、電極リブを、周方向に沿
って30度以下の間隔で設置したものである。
【0014】この発明の第7の構成によるオゾン発生装
置は、上記第6の構成によるものにおいて、電極リブが
放熱フィンを兼ねるように構成したものである。
【0015】この発明の第8の構成によるオゾン発生装
置は、上記第1ないし第3のいずれかの構成によるもの
において、電極内に、直径1インチ以上の金属製パイプ
による冷却媒質を誘導する冷却用配管を設置したもので
ある。
【0016】この発明の第9の構成によるオゾン発生装
置は、上記第1ないし第3のいずれかの構成によるもの
において、冷却媒質を電極下部から電極内に導入し、電
極を一様に冷却するように構成したものである。
【0017】この発明の第10の構成によるオゾン発生
装置は、上記第1ないし第3のいずれかの構成によるも
のにおいて、両電極が中央部にガス流出口を有するリン
グ形状をしており、同一電極面において放射状の複数の
放電空間を形成する放射状金属板を、電極間に設置する
とともに、上記放射状金属板を、上記ガス流出口および
電極側面において固定するようにしたものである。
【0018】この発明の第11の構成によるオゾン発生
装置は、上記第1ないし第3のいずれかの構成によるも
のにおいて、過電流防止ヒューズを電極側面に固定する
構成としたものである。
【0019】この発明の第12の構成によるオゾン発生
装置は、上記第1ないし第3のいずれかの構成によるも
のにおいて、電極群を支持する支持棒を備え、上記支持
棒が冷却用ヘッダを兼ねるものである。
【0020】この発明の第13の構成によるオゾン発生
装置は、誘電体を介して対向配置された少なくとも2個
の電極間に酸素を含むガスを供給して高電圧を印加し、
放電を発生させて上記放電によりオゾンを発生させるも
のにおいて、電極材料としてアルミニウム合金を用い、
上記電極を高濃度オゾンガスまたは高濃度オゾン水に曝
すことにより、放電面に酸化皮膜が形成された電極とす
るものである。
【0021】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1によるオゾン発生装置を示す概略構成図で
あり、図1(a)は図1(b)のA−A線での断面構成
図である。図において、1は電源、2はフランジ、3は
電極支持棒、4はウイング、5は配管、6は冷却用ヘッ
ダ、7は冷却媒質出入口、8は架台、9は圧力容器、1
0はオゾン出口、11は原料ガス入口、12はリング状
の高電圧電極、13はリング状の接地側電極である。な
お、図示しないが、高電圧電極12または接地側電極1
3の少なくとも一方の電極表面には誘電体が皮膜されて
いる。
【0022】圧力容器9内に原料ガスを導入し、直径3
00mm以上の金属製電極である接地側電極13と高電
圧電極12と間に形成された放電空間に放電を発生さ
せ、オゾンを生成する。生成オゾンは電極中央のオゾン
流出口を通り、オゾン出口10より取り出される。放電
空間の冷却は、冷却媒質を冷却用ヘッダ6および配管5
にて電極内に送受して行っている。また、電極は各々左
右にウイング4を有し、架台8に固定された2本の電極
支持棒3にウイングを用いてぶら下げる。電極を設置し
たあとガスシール機構を備えたフランジ2で締め付け、
固定する構造をとっている。そのため、組立および電極
数の増減、すなわちメインテナンスが容易となってい
る。また、電極群および冷却用ヘッダなどすべての部品
は架台8に搭載されているので組立・メインテナンスの
際は、圧力容器9から架台8を引き出し、圧力容器9外
で作業を行い、作業後、再び架台8を圧力容器9内に押
し入れることになる。
【0023】オゾン発生装置はその放電面積を拡大すれ
ばオゾン発生量が増大することが知られており、1放電
空間あたりのオゾン発生量を増加させることで装置の小
型化を図ることができる。図1では、極めて大容量のオ
ゾンを必要とする下水処理やパルプ漂白などの用途への
適用も可能となるように、直径300mm以上の電極と
した。
【0024】図2(a)(b)に本実施の形態における
電極の断面図を示す。図において、14は補強パイプ、
15はリブ、16は冷却用配管である。図に示すよう
に、接地側電極13と高電圧側電極12は電極外周部分
のくぼみ13aを持つか否かの違いだけで、その他はす
べて同じ構造とし、量産の際の低コスト化に有効となる
ようにした。接地側電極13の外周部のくぼみ13a
は、沿面放電を防止するために効果的である。
【0025】前述のように、従来、オゾン発生装置に使
用する誘電体としてガラス板やセラミクス焼結板などを
用いていたが、直径300mm以上の大口径になると、
製造上の困難や高コスト化、割れやすいなどの不具合が
生じていた。そこで、本実施の形態では、溶射、CVD
などにより誘電体を金属製電極両面に皮膜して直径30
0mm以上の大口径のオゾン発生装置用電極を実現し
た。また、電極に誘電体を皮膜することにより、電極と
誘電体を一体化でき、装置の部品点数も削減できた。
【0026】また、図1および図2に示した本実施の形
態によるオゾン発生装置においては、接地側電極13だ
けでなく、高電圧電極12にも冷却機構を備えることに
より高濃度のオゾンを発生させるこが可能となった。
【0027】本実施の形態によるオゾン発生装置におい
ては、電極の直径が200mmで接地側電極のみに冷却
機構を備えた従来のオゾン発生装置に比較して、10倍
以上のオゾン発生量が得られた。
【0028】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2による電極の加工断面図を示す。補強部材としての補
強パイプ14、リブ15、および冷却用配管16を有す
る冷却板17と、リブ15を有する端板18に分離して
加工し、その両者を溶接またはろう付けにて接合して電
極を製作する。この製作方法により直径300mm以上
で、かつ冷却機構を有する高平面度の電極が構成でき
る。本実施の形態の電極の面精度は▽▽▽で、平面度公
差は0.05以下にでき、極めて高精度に加工できるこ
とが判明した。
【0029】また、電極内部に冷却媒質を導入するた
め、その漏れを防ぐことが重要である。図4に示すよう
に、B.Ni(Niろう)によるろう付け型電極19、
または溶接型電極20を製作し、漏れ対策を施した。こ
の場合、中心パイプ21、22、および補強パイプ14
の形状をそれぞれ図のように、ろう付け型は電極面に各
々くぼみをつけてろう材(Niろう)をおけるように
し、溶接型はくぼみをつけない形状として接合した。両
者ともに前記精度の電極の製作が可能であるが、ろう付
け型の方が溶接型に比べて、加工歪みが少なく、より高
精度な電極を製作できる。なお、図において、W.Tは
所定水圧に耐えうる接合具合を示す。
【0030】また、上記電極表面に誘電体を溶射する際
は、ボンドコートとしてNi−Crを下地溶射し、その
上に誘電体を溶射する。その誘電体の表面精度は中心線
平均粗さを10μm以下とした。誘電体の表面精度を高
めるためには、まず基材となる電極の表面精度および平
面度が高くなくてはならない。そのため、図3および図
4(a)(b)に示すような電極構成とし、誘電体面に
も十分な表面精度があらわれるようにする。
【0031】実施の形態3.図5(a)(b)は本発明
の実施の形態3による電極の断面図および平面構成図で
ある。図において、23はオゾン流出口(ガス流出
口)、24は配管入口フランジ 25は配管出口フラン
ジである。図に示すように、電極内部に補強パイプ14
を12本、かつ周方向に沿って30度間隔、かつ電極内
半径+(電極外半径−電極内半径)/2の半径をもつ同
心円に沿って配置した電極を製作した。このような構成
とすることにより、ガス圧力と冷却媒質圧力の圧力差に
よる凹凸や歪みが生じることがなく、電極表面の高精度
・高平面度が保たれ、放電空間長を常に一定に保つこと
が可能であるこということが判明した。
【0032】図5(b)におけるA−A線に沿った断面
図、および外周・内周単純支持モデルを図6に示す。文
献「Raymond J.et.al.著“Formu
las for Stress and Strai
n”(339頁、McGraw−Hill int、1
986年)」記載の外周−内周単純支持モデルによる
と、電極外半径a、電極内半径b、板厚tの円輪板にお
ける等分布荷重の最大歪み量δmax は δmax=K1・pa4/D ただし、D=Et3/12(1−ν2) で表される。ここで、pは圧力、Eはヤング率、νはポ
アソン比、K1 はb/aにより決まる定数である。断面
A−Aにおいて、補強パイプが無い場合、a=25[c
m]、b=6[cm]、t=0.5[cm]、p=3
[kgf/cm2 ]、E=2×106 [kg/cm
2 ]、ν=0.3、K1 =0.0035を用いてδmax
を計算すると、δmax =0.179[cm]となる。し
かし、電極内半径+(電極外半径−電極内半径)/2の
半径の同心円に沿って補強パイプ14を設置すると、外
周側よりδmax =0.015、δmax =0.013[c
m]となり、極めて歪みを緩和している。さらに電極内
半径+(電極外半径−電極内半径)/3の半径をもつ同
心円、および電極内半径+2×(電極外半径−電極内半
径)/3の半径をもつ同心円に沿って補強パイプ14を
配置すると、外周側よりδmax =0.0077、δmax
=0.0039、δmax =0.0024[cm]とな
り、さらに歪みを緩和できることになる。したがって、
補強パイプ14を図5のように設置することにより凹凸
や歪みを極力避けることができる。
【0033】また、図5(b)におけるB−B線に沿っ
た断面図、および外周単純支持モデル図を図7に示す。
機械工学便覧A4材料力学(53頁、日本機械学会編、
1994年11月30日発行)記載の外周単純支持モデ
ルによると半径a、板厚tの円板における等分布荷重の
最大歪み量δmax はポアソン比を0.3とすると δmax =0.696pa4/Et3 で表される。ここで、pは圧力、Eはヤング率である。
ここで、30度間隔に補強パイプ14が設置されている
場合について補強パイプ間の歪みをp=3[kgf/c
2 ]、E=2×106 [kg/cm2 ]を用いて計算
すると、δmax =0.0022[cm]、45度間隔で
はδmax =0.01[cm]、60度間隔ではδmax
0.03[cm]となり、30度を超える角度で補強パ
イプを配置すると、30度間隔の場合の最大歪み量より
一桁大きい値になる。したがって、補強パイプは30度
以下の角度で配置するのがよい。
【0034】実施の形態4.図8(a)(b)は本発明
の実施の形態4による電極の断面図および平面構成図で
ある。電極表面の高精度・高平面度を保ち、放電空間長
を常に一定に保つためには、実施の形態3における補強
パイプ14の代わりにリブ15を設置してもよい。図8
に示すように、冷却板17と、端板18それぞれの電極
内部側にリブ15を周方向に沿って30度間隔で配置す
ることにより放電空間長を一定に保つことが可能である
ということが判明した。さらに、その際のリブ15は高
さ13mm、幅4mm、長さ130mmのものを配置す
れば、補強パイプ同様の効果があることが判明した。
【0035】なお、図9(a)(b)に示すように、リ
ブ15を15度間隔で配置し、その数を増加させると、
さらに放電空間長を一定に保つのに効果的である。
【0036】実施の形態5.さらに、完全に放電空間長
を一定に保つためには、電極内部に補強パイプ14とリ
ブ15の両者を備えることが有効である。図10(a)
(b)に示すように、電極内部に補強パイプ14を12
本、およびリブ15を30度間隔で交互に配置すると、
極めて精度良く、放電空間長を一定に保つことが可能で
あることが判明した。
【0037】実施の形態6.図11(a)(b)は本発
明の実施の形態6による電極の断面図および平面構成図
である。本実施の形態において、冷却用配管16は直径
1インチ以上のものであり、電極内部において配管入口
フランジ24から電極下部に向かって外周に沿わせた形
に配置し、出口側は電極上部から外周を沿わせ配管出口
フランジ25に至るように配置してある。電極内部に大
容量かつ高圧力の冷却媒質を誘導するため、および電極
内部の冷却媒質の循環を効率よくするために、直径1イ
ンチ以上の冷却用配管16を配置すると効果的である。
なお、配管出口フランジ25側の冷却用配管には10度
間隔に直径5mmの穴を設けてあり、冷却媒質の循環性
を向上させている。
【0038】図11において、冷却媒質は電極下部から
侵入し、上部まで充填しながら出口配管から排出される
ために電極内部を一様に冷却できる。また、実施の形態
4におけるリブ15を電極内部に設置することで、電極
表面を流れるガスの流れと電極内部の冷却媒質の流れが
同一となり、冷却を効率よく行うことが可能となる。
【0039】図12(a)(b)は冷却用配管16を配
置した電極にリブ15を配置した図である。実施の形態
4において電極の補強の役割を果たしたリブ15が冷却
に至っては同時に放熱フィンの役割を果たし、冷却の効
率を上昇させることができる。フィンによる放熱量はフ
ィンの表面積に比例するので、冷却媒質に対するフィン
の接触面積を増加させることにより効率のよい冷却が可
能となる。
【0040】また、リブ15を図9に示すように、15
度間隔に配置すると同様にフィンの表面積を増加させる
ことになり、30度間隔の場合の2倍程度放熱量が上昇
し、冷却の効率を向上させることが可能である。
【0041】リブ15の形状は、高さ13mm、幅4m
m、長さ130mmの断面長方形の直線フィンとした。
伝熱工学資料(202〜203頁、日本機械学会、昭和
61年10月20日発行)によれば、フィン材質の熱伝
導率をλ[W/(m・K)]、フィン表面の熱伝達率を
0 [W/(m2・K) ]、フィン高さをW[m]、フ
ィン根元におけるフィン厚さの1/2をy[m]とする
と、フィン効率φは、 φ=tanhu/u ただしu=W√(h0/λy) で表される。したがって、ここでフィン材質をステンレ
スとし、λ=20、h0=50と仮定すると、上記形状
のフィン効率は0.99となる。
【0042】さらに、フィンによる放熱量はフィン効率
にも比例する。したがって、熱伝導率の高い金属でリブ
を製作するとさらに効果的な冷却が可能となる。例えば
上記数値にフィン材質をアルミニウム(λ=200)に
変えた場合、フィン効率は0.997となる。
【0043】実施の形態7.図13(a)(b)は放熱
量を増加させるために、リブ16の高さおよび幅は実施
の形態6と同様にし、リブの数および長さを増加させて
表面積を増加させたものである。このようにリブを横方
向に配置してもリブが流路を形成し、電極は一様に冷却
される。さらに図14(a)(b)のように、冷却板1
7と端板18のリブの長さをそれぞれ長くし、互い違い
に配置してもよい。こうすると、フィンの高さを高くす
ることができ、フィン効率が上昇、さらに表面積の増加
により飛躍的な放熱量の上昇が可能となる。
【0044】実施の形態8.図15はこの発明の実施の
形態8によるオゾン発生装置に用いる放射状金属板を示
す構成図であり、図15(a)は断面構成図、図15
(b)は平面構成図である。図において、26は接地側
電極と高電圧電極の間に極短放電空間を形成するために
挿入する放射状金属板である。27は中心リング、28
は切り込みである。従来、このような金属板26が電極
に確実に固定できず、特に図1のように電極を水平に設
置しない場合は、落ちたり、その位置がずれるなどとい
った不具合が生じていた。これらの不具合のため、電界
集中により電極表面の誘電体が絶縁破壊を起こすことも
あった。すなわち、装置の組立の度に、または作業者ご
とにその固定位置が変化してしまっていた。そこで、本
実施の形態では、図15に示すように、放射状金属板2
6に中心リング27を設け、なおかつそれに切れ込み2
8を入れた。図16(a)(b)にこの金属板26と電
極との組み合わせを示す。図16に示すように、中心リ
ング27の内径をオゾン流出口23の径と全く同一に製
作し、切り込みによりリング径を縮小させて、オゾン流
出口23にはめ込む。そうすることで、リング27が拡
張し、オゾン流出口23に固定され、放射状金属板26
の離脱がなくなる。なお、形状を放射状とするのは、ガ
スの流れに合わせているためである。
【0045】また、放射状金属板26の先端部は折り曲
げ加工を施し、電極側面の止め金具29にはめ込むこと
で位置を決定できる。これにより、組立の度や作業者の
違いによる位置の変化は生じず、常に同一の位置に設置
できる。
【0046】なお、放射状金属板26の内側を中心リン
グ27に接合する際は、十分に曲面ができるように折り
曲げ、また電極外周においての先端の折り曲げも同様に
十分に曲面ができるように折り曲げてエッジ部への電界
の集中を緩和するとよい。
【0047】また、このような放射状金属板26を絶縁
体で製作してもよい。このようにすれば、上記エッジ部
における電界集中を考慮せずともよい。
【0048】実施の形態9.図17(a)(b)は本発
明の実施の形態9による電極の側面構成図および平面構
成図である。図において、30はヒューズ取り付け板、
31は過電流防止ヒューズ、32はヒューズクリップ、
33は碍子、34は過電流防止ヒューズ止め金具であ
る。図17に示すように、放射状金属板先端部を取り付
ける止め金具29と過電流防止ヒューズを取り付ける止
め金具34を同一電極側面に設け、電極と一体化した。
ヒューズを設置する空間を節約でき、装置の小型化が可
能となる。なお、高電圧電極側にはヒューズの止め金具
と同様の給電線取り付け金具を設置し、ヒューズからの
給電線をその金具に配し、高電圧を給電している。した
がって、給電線も極めて短くできる。
【0049】また、過電流防止ヒューズはオゾン発生装
置の高電圧電極の数だけ取り付ける。しかし、圧力容器
内においてオゾンを発生中にこの過電流防止ヒューズで
はいったん過電流が流れ、ヒューズがきれてしまうと二
度とそのヒューズを介している高電圧電極は使用できな
い。もちろん、圧力容器から電極部を取り出し、誘電体
が絶縁破壊を起こしていなければ、ヒューズを交換する
ことで再び使える。すなわち過電流に対してはOFFは
できるが再投入はできない。そこで、ヒューズの代わり
に外部からのスイッチでONもOFFもできる遮断器を
用いれば、過電流が流れた際には自動的にOFFにな
り、誘電体が絶縁破壊を起こしていなければ、電源側の
調整後、再びONにすることができる。また、オゾン発
生装置における最大オゾン発生量が必要でない場合は高
電圧電極を意図的に必要でない数だけ遮断し、放電空間
を減少させることができる。遮断器のスイッチを圧力容
器外に露出しておけば、これにより、オゾンの発生量を
電源側からの電圧調整・電流調整での制御だけでなく、
遮断器による極めて容易な制御も可能となる。
【0050】実施の形態10.図18は本発明の実施の
形態10によるオゾン発生装置の主要部を示す概略構成
図である。本実施の形態は、図1において電極の下部に
設置してあった冷却用ヘッダ6を、電極を支持している
2本の電極支持棒が兼ね、電極の下部の空間を節約しよ
うという構造である。これにより、大幅な装置の小型化
が実現できる。
【0051】接地側電極と高電圧電極の両者に冷却媒質
を導入する場合、両電極間およびその配管(冷却用ヘッ
ダと電極を結ぶ)間には絶縁性が必要となる。そのため
に図18における電極支持棒兼冷却用ヘッダ6に絶縁体
によるカバーやコーティングを施す、または電極のウイ
ング4を絶縁体で製作することになる。さらに冷却媒質
に水を用いる場合は、水質管理を行った純水やイオン交
換水を用いることになる。
【0052】また、図19に示すように、図18におけ
るオゾン発生装置に加えて、電極に下部ウイング35お
よび下部電極支持棒36を設置し、図18の電極支持棒
兼冷却用ヘッダ2本と合わせて3本の軸にて電極を固定
するという方法もある。空間の節約という面においては
前記2本の方が有利であるが、この方法では、3点にお
いて平板電極を固定できるために中心位置が自動的に決
定し、電極群の組立に極めて有利な構造となる。
【0053】実施の形態11.図20は本発明の実施の
形態11によるオゾン発生装置の主要部を示す概略構成
図である。図20に示すように、電極支持棒が冷却水ヘ
ッダ6を兼ね、電極群を垂直方向に積層していくことで
も、装置の小型化が実現できる。ただし、ウイング4の
形状は図のように変更する。水平方向に積層する図1の
構造では装置自身の容積の他に架台を引き出す作業空間
を必要としていたが、図20の構造の場合は装置の組立
は圧力容器9を上昇させて固定して行うため、作業空間
が極めて小さくできる。
【0054】実施の形態12.オゾン発生装置の軽量化
を実施するためには、金属製電極をアルミニウム合金な
どの軽金属または軽合金にて製作すればよい。一般にス
テンレスが用いられるが、ステンレスの密度が約800
0kg/m3 に対し、アルミニウム合金は約3000k
g/m3 と1/2以下となり、十分な軽量化が図れる。
ただし、冷却媒質として水を用いる場合、アルミニウム
合金の錆を防止するために水質管理されたイオン交換水
を冷却水として用いなければならない。さらに錆の防止
として、電極を高濃度オゾンガスまたは高濃度オゾン水
に曝す、またはアルマイト処理を施すなど、電極面およ
び電極内部(水路)に酸化皮膜を形成すれば効果的であ
る。
【0055】また、アルミニウム合金を用いることに限
らず、オゾン発生装置という高電圧装置には水はできる
ならば使用を避けたい。純水やイオン交換水を用いれ
ば、その製造装置が必要であり、コストも高くなる。そ
こで、冷却媒質にSF6 ガスを用いたオゾン発生装置の
実現も可能である。SF6 ガスはガス遮断機やガス絶縁
変圧器などに利用されており、その絶縁性、不燃性およ
び冷却特性が生かされている。そこで、オゾン発生装置
に対してガス−空気用冷却器などを設け、外部ファンに
よりSF6 ガスを冷却し、オゾン発生装置に循環させ
る。ガス漏れに際しては、圧力センサーなどの設置によ
り監視できる。
【0056】
【発明の効果】以上のように、この発明の第1の構成に
よれば、少なくとも一方の電極表面に誘電体を皮膜する
とともに、誘電体を介して対向配置する両電極を各々冷
却する冷却機構を備えたので、大口径な電極においても
効率よい冷却と精度のよい極めて短い放電空間長が実現
でき、さらに小型なオゾン発生装置で、大容量かつ高濃
度のオゾンが発生できる。
【0057】この発明の第2の構成によれば、上記第1
の構成によるものにおいて、電極の直径を300mm以
上としたので、大容量のオゾンが発生でき、下水処理や
パルプ漂白といった大容量かつ高濃度のオゾンの利用が
極めて有効とされている用途への利用が可能となる。
【0058】この発明の第3の構成によれば、上記第1
または第2の構成によるものにおいて、電極が、放電面
に沿って分離された第1部材と第2部材とより構成さ
れ、上記第1部材と第2部材とを接合することにより一
体化したので、高精度および高平面度な大口径の電極の
製作が可能となる。
【0059】この発明の第4の構成によれば、上記第3
の構成によるものにおいて、電極内に、電極の厚さ方向
に亘った補強部材を、周方向に沿って30度以下の間隔
で設置したので、オゾン発生時の放電空間長を一定に保
つことが可能となる。
【0060】この発明の第5の構成によれば、上記第4
の構成によるものにおいて、電極がリング形状をしてお
り、上記補強部材を、電極内半径+(電極外半径−電極
内半径)/2の半径を持つ同心円に沿って配置したの
で、オゾン発生時の放電空間長をより一定に保つことが
可能となる。
【0061】この発明の第6の構成によれば、上記第3
の構成によるものにおいて、第1部材と第2部材の電極
内側に、各々、電極リブを、周方向に沿って30度以下
の間隔で設置したので、オゾン発生時の放電空間長を一
定に保つことが可能となる。
【0062】この発明の第7の構成によれば、上記第6
の構成によるものにおいて、電極リブが放熱フィンを兼
ねるように構成したので、効率よい冷却が可能となる。
【0063】この発明の第8の構成によれば、上記第1
ないし第3のいずれかの構成によるものにおいて、電極
内に、直径1インチ以上の金属製パイプによる冷却媒質
を誘導する冷却用配管を設置したので、大容量の冷却媒
質を高圧力で送ることが可能となる。
【0064】この発明の第9の構成によれば、上記第1
ないし第3のいずれかの構成によるものにおいて、冷却
媒質を電極下部から電極内に導入し、電極を一様に冷却
するように構成したので、効率よい冷却が可能となる。
【0065】この発明の第10の構成によれば、上記第
1ないし第3のいずれかの構成によるものにおいて、両
電極が中央部にガス流出口を有するリング形状をしてお
り、同一電極面において放射状の複数の放電空間を形成
する放射状金属板を、電極間に設置するとともに、上記
放射状金属板を、上記ガス流出口および電極側面におい
て固定するようにしたので、放射状金属板の脱落および
位置のずれの防止ができ、高精度な極めて短い放電空間
長の実現が可能となる。
【0066】この発明の第11の構成によれば、上記第
1ないし第3のいずれかの構成によるものにおいて、過
電流防止ヒューズを電極側面に固定する構成としたの
で、装置の小型化が可能となる。
【0067】この発明の第12の構成によれば、上記第
1ないし第3のいずれかの構成によるものにおいて、電
極群を支持する支持棒を備え、上記支持棒が冷却用ヘッ
ダを兼ねる構成としたので、装置の小型化が可能とな
る。
【0068】この発明の第13の構成によれば、電極材
料としてアルミニウム合金を用い、電極を高濃度オゾン
ガスまたは高濃度オゾン水に曝すことにより、放電面に
酸化皮膜が形成された電極とするので、装置の軽量化が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるオゾン発生装
置を示す概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における電極を示す
断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における電極を示す
加工断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態2における電極を示す
説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態3による電極を示す構
成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による電極を示す説
明図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による電極を示す説
明図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による電極を示す構
成図である。
【図9】 この発明の実施の形態4による他の電極を示
す構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による電極を示す
構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態6による電極を示す
構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態6による電極を示す
構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態7による電極を示す
構成図である。
【図14】 この発明の実施の形態7による他の電極を
示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態8によるオゾン発生
装置に用いる放射状金属板を示す構成図である。
【図16】 この発明の実施の形態8による電極を示す
構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態9による電極を示す
構成図である。
【図18】 この発明の実施の形態10によるオゾン発
生装置の主要部を示す概略構成図である。
【図19】 この発明の実施の形態10によるオゾン発
生装置の主要部を示す概略構成図である。
【図20】 この発明の実施の形態11によるオゾン発
生装置の主要部を示す概略構成図である。
【図21】 従来のオゾン発生装置を示す概略構成図で
ある。
【図22】 従来の他のオゾン発生装置を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
1 電源、2 フランジ、3 電極支持棒、4 ウイン
グ、5 配管、6 冷却用ヘッダ、7 冷却媒質出入
口、8 架台、9 圧力容器、10 オゾン出口、11
原料ガス入口、12 高電圧電極、13 接地側電
極、14 補強パイプ、15 リブ、16 冷却用配
管、17 冷却板、18 端板、19 ろう付け型電
極、20 溶接型電極、21 ろう付け型中心パイプ、
22 溶接型中心パイプ、23 オゾン流出口、24
配管入口フランジ、25 配管出口フランジ、26 放
射状金属板、27 中心リング、28 切り込み、29
放射状金属板用止め金具、30 ヒューズ取り付け
板、31 過電流防止ヒューズ、32ヒューズクリッ
プ、33 碍子、34 過電流防止ヒューズ用止め金
具、35下部ウイング、36 下部電極支持棒、37
冷却水、38 ガラス管、39ステンレス管、40放電
空間、41 ガラス板、42 中空金属箱。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 幸治 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体を介して対向配置された少なくと
    も2個の電極間に酸素を含むガスを供給して高電圧を印
    加し、放電を発生させて上記放電によりオゾンを発生さ
    せるものにおいて、少なくとも一方の電極表面に誘電体
    を皮膜するとともに、上記両電極を各々冷却する冷却機
    構を備えたことを特徴とするオゾン発生装置。
  2. 【請求項2】 電極の直径が300mm以上であること
    を特徴とする請求項1記載のオゾン発生装置。
  3. 【請求項3】 電極は、放電面に沿って分離された第1
    部材と第2部材とより構成され、上記第1部材と第2部
    材とを接合することにより一体化したものであることを
    特徴とする請求項1または2記載のオゾン発生装置。
  4. 【請求項4】 電極内に、電極の厚さ方向に亘った補強
    部材を、周方向に沿って30度以下の間隔で設置したこ
    とを特徴とする請求項3記載のオゾン発生装置。
  5. 【請求項5】 電極はリング形状をしており、補強部材
    を、電極内半径+(電極外半径−電極内半径)/2の半
    径を持つ同心円に沿って配置したことを特徴とする請求
    項4記載のオゾン発生装置。
  6. 【請求項6】 第1部材と第2部材の電極内側に、各
    々、電極リブを、周方向に沿って30度以下の間隔で設
    置したことを特徴とする請求項3記載のオゾン発生装
    置。
  7. 【請求項7】 電極リブが放熱フィンを兼ねるように構
    成したことを特徴とする請求項6記載のオゾン発生装
    置。
  8. 【請求項8】 電極内に、直径1インチ以上の金属製パ
    イプによる冷却媒質を誘導する冷却用配管を設置したこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のオ
    ゾン発生装置。
  9. 【請求項9】 冷却媒質を電極下部から電極内に導入
    し、電極を一様に冷却するように構成したことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のオゾン発生装
    置。
  10. 【請求項10】 両電極は中央部にガス流出口を有する
    リング形状をしており、同一電極面において放射状の複
    数の放電空間を形成する放射状金属板を、電極間に設置
    するとともに、上記放射状金属板を、上記ガス流出口お
    よび電極側面において固定するようにしたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のオゾン発生装
    置。
  11. 【請求項11】 過電流防止ヒューズを電極側面に固定
    する構成としたことを特徴とする請求項1ないし3のい
    ずれかに記載のオゾン発生装置。
  12. 【請求項12】 電極群を支持する支持棒を備え、上記
    支持棒が冷却用ヘッダを兼ねることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載のオゾン発生装置。
  13. 【請求項13】 誘電体を介して対向配置された少なく
    とも2個の電極間に酸素を含むガスを供給して高電圧を
    印加し、放電を発生させて上記放電によりオゾンを発生
    させるものにおいて、電極材料としてアルミニウム合金
    を用い、上記電極を高濃度オゾンガスまたは高濃度オゾ
    ン水に曝すことにより、放電面に酸化皮膜が形成された
    電極とすることを特徴とするオゾン発生装置。
JP5069798A 1998-03-03 1998-03-03 オゾン発生装置 Pending JPH11246202A (ja)

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