JPH11245522A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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Publication number
JPH11245522A
JPH11245522A JP10048451A JP4845198A JPH11245522A JP H11245522 A JPH11245522 A JP H11245522A JP 10048451 A JP10048451 A JP 10048451A JP 4845198 A JP4845198 A JP 4845198A JP H11245522 A JPH11245522 A JP H11245522A
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JP
Japan
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compound
thermal transfer
recording medium
ink layer
parts
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Application number
JP10048451A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Isobe
勤 磯部
Shuji Maruyama
修司 丸山
Koji Tanaka
幸司 田中
Shigeki Takahashi
茂樹 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鮮明性および摩擦堅牢性に優れた転写画像が
得られ、特に粗表面紙上に2色以上の重ね合せ転写画像
や網点がきれいに印字でき、階調性に優れた転写画像が
得られる熱転写記録媒体を提供する。 【解決手段】 熱溶融性インク層が下記式(A−1)、
(A−2)又は(A−3)で表される化合物Aと、ガラ
ス転移点が30〜100℃、軟化点が40〜120℃且
つ結晶の融解に起因する吸熱量が10cal/g以下で
ある化合物B例えば芳香族ポリエステル樹脂とを含有す
ることを特徴とする。 〔式中、R及びRは、水素原子、ハロゲン原子、ア
ミノ基、スルホン基、水酸基、ニトロ基、などを示し、
〜Rは、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、ス
ルホン基、水酸基などを示す。〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写記録媒体に
関する。更に詳しくは、鮮明性および摩擦堅牢性に優れ
た転写画像が得られ、その上粗表面紙上に2色以上の重
ね合せ転写画像や網点がきれいに印字でき、階調性に優
れた転写画像が得られる熱転写記録媒体に関する。本発
明の熱転写記録媒体は、特に多色の印字画像を形成する
熱転写記録媒体として有用である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】熱転写
記録媒体を用いて、普通紙等に転写像を記録するには、
サーマルヘッドを備えた熱転写プリンターが一般に用い
られる。熱転写プリンターの高性能化に伴い、印字に必
要な熱エネルギーをできるだけ低く抑えることが望まれ
ている。この理由は、印字に必要な熱エネルギーを従来
よりも低く抑えることによって、ヘッドの加熱、放冷サ
イクルタイムが短縮され、ヘッドの熱劣化を防止でき、
特にラインプリンタでは電源小型化等が可能になる為で
ある。また、基材の耐熱性不足を補うことができる為で
もある。しかしながら、印字に必要な熱エネルギーを低
く抑えるためにインク組成物の融点を低く設計すると、
普通紙上への印字に際してワックスの低融点成分に起因
する地肌汚れが発生し、転写像の定着性、堅牢性も低下
する他、保存中に環境温度が上昇すると、所謂ブロッキ
ング現象も発生するという問題が生じてきた。
【0003】これらの問題を解決するために従来は、熱
溶融性インク層の結合剤への樹脂成分の導入(特開昭5
4−87234号公報、同54−163044号公報、
同56−98269号公報、同62−130887号公
報)、或いは、ワックスインクへの樹脂系オーバーコー
ト層の塗布(特開昭61−242893号公報)等で対
処したきたが、複合化された要求をバランスよく満たす
程のものは得られていなかった。また、上記基材の厚み
を薄くして、熱の伝達を高めることによって低エネルギ
ー印字を達成する試みもあるが、インクによる紙面の被
覆性が低下したり、インクリボンの走行性が不安定にな
るなどの問題があった。
【0004】これとは別に、熱溶融性インクを2色以上
重ね印字して階調性に優れたカラー画像、特にフルカラ
ー再現画像を得るためには、少なくとも上部層に重ねら
れる色材の透明性、微粒子化、より厳密にいえば、熱溶
融性インク層のバインダーの透明性、色材の透明性およ
び微粒子化が必要とされる。しかし、従来の熱転写記録
媒体において、色材およびバインダーの組み合わせによ
り斯かる目的を達成したものはなかった。
【0005】従って、本発明の目的は、印字方式に左右
されることなく、均一量のインク転写を可能にし、鮮明
性および摩擦堅牢性に優れた転写画像が得られる熱転写
記録媒体を提供することにある。また、本発明の目的
は、粗表面紙上に2色以上の重ね合せ転写画像や網点が
きれいに印字でき、階調性に優れた転写画像が得られ、
さらに多色の印字画像を形成するのに適した熱転写記録
媒体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の熱転写記録媒体
は、熱溶融性インク層の構成成分として、特定の色材お
よび特定のバインダーを組み合わせて用いることを特徴
とする。
【0007】即ち、本発明は、基材上に熱溶融性インク
層が設けられてなる熱転写記録媒体において、該熱溶融
性インク層が下記式(A−1)、(A−2)又は(A−
3)で表される化合物Aと、ガラス転移点が30〜10
0℃、軟化点が40〜120℃且つ結晶の融解に起因す
る吸熱量が10cal/g以下である化合物Bとを含有
することを特徴とする熱転写記録媒体を提供することに
より上記目的を達成したものである。
【0008】
【化2】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の熱転写記録媒体の
好ましい実施形態を、図面を参照して説明する。ここ
で、図1は、本発明の熱転写記録媒体の一実施形態の構
成を示す模式図である。
【0010】図1に示す熱転写記録媒体1は、基材2上
に熱溶融性インク層3が設けられており、基材2と熱溶
融性インク層3との間に潤滑保護層4が設けられてい
る。更に、基材2の裏面上にバックコート層5が設けら
れている。以下、これらの層および基材の詳細について
それぞれ説明する。
【0011】熱溶融性インク層3は上記式(A−1)、
(A−2)又は(A−3)で表される化合物Aと、ガラ
ス転移点が30〜100℃、軟化点が40〜120℃且
つ結晶の融解に起因する吸熱量が10cal/g以下で
ある化合物Bとを含有している。上記化合物Aは色材と
して用いられる。また、上記化合物Bはバインダーとし
て用いられる。
【0012】先ず、色材として用いられる上記化合物A
について説明すると、化合物Aはシアン系染料であり、
各式中、R1 及びR2 は、上述の通り、それぞれ独立
に、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、スルホン基、
水酸基、アルコキシ基、ニトロ基、カルボキシレート基
又は置換されていてもよい炭素原子数1〜1000の炭
化水素基である。R1 及びR2 は同一でも又は異なって
いてもよい。
【0013】R1 及びR2 がハロゲン原子の場合、該ハ
ロゲン原子としてはF、Cl、Br、Iが好適に用いら
れる。R1 及びR2 が炭化水素基の場合、該炭化水素基
としては、炭素原子数1〜200のアルキル基もしくは
アルケニル基または、炭素原子数6〜400の芳香族炭
化水素基が好適に用いられる。上記アルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペン
チル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−エチ
ルオクチル基等の直鎖構造または分岐構造で、炭素原子
数1〜100のアルキル基が特に好ましく、上記アルケ
ニル基としては、これらのアルキル基に対応するアルケ
ニル基が特に好ましい。また、上記炭化水素基は、三重
結合を含んでいてもよい。上記芳香族炭化水素基として
は、フェニル基、ナフチル基、アントリル基、フェナン
トリル基等の炭素原子数6〜200の芳香族炭化水素基
が特に好ましい。これらのアルキル基もしくはアルケニ
ル基及び芳香族炭化水素基は、それらの水素原子の一部
がハロゲン原子、アミノ基、スルホン基、ニトロ基、水
酸基、アルコキシ基、カルボキシレート基等で置換され
ていてもよい。
【0014】また、R3 〜R9 は、上述の通り、それぞ
れ独立に、水素原子、ハロゲン原子、アミノ基、スルホ
ン基、水酸基、アルコキシ基、カルボキシレート基、ア
ルカリ金属又は置換されていてもよい炭素原子数1〜5
00の炭化水素基である。R 3 〜R9 は同一でも又は異
なっていてもよい。上記炭化水素基としては、アルキル
基もしくはアルケニル基又は芳香族炭化水素基が挙げら
れる。アルキル基としては、メチル基、エチル基、ブチ
ル基、ヘキシル基、2−エチルヘキシル基、2−エチル
オクチル基等の直鎖構造または分岐構造で、炭素原子数
1〜80のアルキル基が特に好ましく、アルケニル基と
してはこれらのアルキル基と対応するアルケニル基が特
に好ましい。上記炭化水素基は三重結合を含んでいても
よい。上記芳香族炭化水素基としては、フェニル基等の
炭素原子数6〜100の芳香族炭化水素基が特に好まし
い。これらのアルキル基もしくはアルケニル基及び芳香
族炭化水素基は、それらの水素原子の一部がハロゲン原
子、アミノ基、スルホン基、ニトロ基、水酸基、アルコ
キシ基、カルボキシレート基等で置換されていてもよ
い。
【0015】上記式(A−1)で表される化合物として
好ましいものの具体例としては、R 1 及びR2 がそれぞ
れヒドロキシエチル基、R3 〜R5 、R8 がそれぞれ水
素原子、R6 及びR7 がそれぞれ水酸基である化合物が
挙げられる。上記式(A−2)で表される化合物として
好ましいものの具体例としては、R1 〜R3 、R6 がそ
れぞれ水素原子、R4 及びR7 がそれぞれスルホン基、
8 及びR9 がそれぞれ水酸基である化合物が挙げられ
る。また、上記式(A−3)で表される化合物として好
ましいものの具体例としては、R1 〜R4 、R6 及びR
7 がそれぞれ水素原子、R5 及びR9 がそれぞれアミノ
基である化合物が挙げられる。
【0016】上記化合物Aは、上記化合物B100重量
部に対して5〜250重量部、特に5〜230重量部含
有されることが好ましい。上記化合物Aの含有量が5重
量部に満たないと、十分な印字濃度が得られず印字画像
が不鮮明となることがあり、250重量部を超えると、
彩度が低下し2色以上の重ね合わせ印刷を行った場合に
下地色が隠蔽され、目的の色が得られないおそれがある
ので上記範囲内とすることが好ましい。
【0017】本発明においては、上記化合物Aと他の色
材とを併用してもよい。そのような色材としては、例え
ば特開平7−223377号公報の第4欄49行〜第5
欄18行に記載の染顔料が挙げられる。更に、体質顔料
や白色顔料と混合し、色調を調整してもよい。また、耐
熱安定性の向上を目的として、有機又は無機微粒子を添
加してもよい。
【0018】上記化合物Bは、上述の通り、そのガラス
転移点が30〜100℃である。上記化合物Bのガラス
転移点が30℃未満であると転写像の摩擦堅牢性が十分
とならず、100℃超であると上記化合物Bの軟化点が
高くなり過ぎて良好な転写性が得られない。上記化合物
Bのガラス転移点の好ましい範囲は40〜100℃であ
る。
【0019】また、上記化合物Bは、その結晶の融解に
起因する吸熱量が10cal/g以下である。即ち、上
記化合物Bは低結晶性ないし非晶性の化合物である。該
吸熱量が10cal/g超であると、いわゆるベタ被覆
性が悪く且つ熱転写記録媒体の走行性が低下するおそれ
がある。該吸熱量の好ましい範囲は0〜8cal/gで
ある。
【0020】上記化合物Bのガラス転移点および吸熱量
は何れも示差走査熱量計(DSC)によって測定され
る。
【0021】更に、上記化合物Bは、その軟化点が40
〜120℃であり、好ましくは45〜110℃、更に好
ましくは50〜105℃である。軟化点が40℃未満で
あると、いわゆるベタ被覆性の低下、地汚れ及びブロッ
キング等が発生し、120℃超であると転写感度の低
下、転写不良および走行性不良のおそれがある。該軟化
点は環球法により測定される。
【0022】上記化合物Bは、上述の物性を有している
ことに加えて、通常末端基から算出した数平均分子量が
100〜30000であることが好ましい。数平均分子
量が100未満であると地汚れや高温保存後にブロッキ
ング等が発生する場合があり、30000超であると転
写不良が発生したり剥離性が低下する場合があるので上
記範囲内とすることが好ましい。該数平均分子量の更に
好ましい範囲は300〜10000であり、一層好まし
くは400〜5000である。該数平均分子量はゲル・
パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)によ
りスチレンを標準物質として測定される。
【0023】上記化合物A及び化合物Bは、熱溶融性イ
ンク層100重量部中に、上記化合物Aが5〜50重量
部、上記化合物Bが20〜95重量部含有されることが
好ましい。但し、この場合、両者はその合計が100重
量部を超えないように含有される。
【0024】上記化合物Bの具体例としては、芳香族エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、芳香族ポリアミド、芳香
族ポリエステル、水素添加テルペン樹脂及びエチレン−
スチレン共重合体等が挙げられる。そのなかでも、ベン
ゼンジカルボン酸を原料として得られたポリエステル樹
脂が好ましい。
【0025】上記ポリエステル樹脂としては、多価アル
コールと多価カルボン酸との重縮合反応生成物が用いら
れ、好ましくはジオキシ化合物と二塩基酸又は二塩基酸
の酸無水物との重縮合反応生成物が用いられる。該ポリ
エステル樹脂は、従来のポリエチレンテレフタレート系
ポリエステルに比べて重合度が低く、熱溶融性インク層
用のバインダーとして適した比較的低い融点で且つ狭い
温度範囲で融解する。
【0026】上記ポリエステル樹脂を調製するための多
価カルボン酸としては、二塩基酸又はその無水物等が用
いられ、例えば特許2584456号公報の第3欄37
行〜第4欄8行に記載のもの等が挙げられる。特に好ま
しく用いられる多価カルボン酸は、アジピン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸、コハク酸及びドデカ2酸並びにこ
れらの無水物等である。更に好ましくは、フマル酸、ア
ジピン酸、無水マレイン酸、テレフタル酸、無水フタル
酸、イソフタル酸、アルキル(C0〜C4)ベンゼンポ
リ(n=1〜4)アルコール等である。
【0027】一方、上記ポリエステル樹脂を調製するた
めの多価アルコールとしては、ジオキシ化合物等が用い
られ、例えば特許2584456号公報の第4欄10〜
20行に記載のもの等が挙げられる。特に好ましく用い
られる多価アルコールは、エチレングリコール、1,4
−ブタンジオール、1,5−ペンテンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,8−オクタンジオール、1,
9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、ビスフェノールA、ポリテトラメ
チレン、エーテルグリコール及びこれらのアルキレンオ
キシド付加物等である。更に好ましくは、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、ビスフェノールA、ネ
オペンチルグリコール、アルキル又はアルケン(C1〜
C46)ポリ(n=1〜6)のアルコール等である。上記
ポリエステル樹脂は単独で使用してもよく、また該ポリ
エステル樹脂の2種以上の混合物として使用してもよ
い。該ポリエステル樹脂の合成方法に特に制限はなく、
公知のいずれの方法も用いることができる。
【0028】上記化合物Bは、エチレン−酢酸ビニル共
重合体と併用されることが好ましい。このエチレン−酢
酸ビニル共重合体としては、メルトフローレート(MF
R)が5〜2000dg/min、特に5〜1000d
g/minのものが特に好ましい。MFRが5dg/m
in未満であると、インクの切れが悪く解像度が良好に
ならない場合があり、2000dg/minを超えると
インクの流れやブロッキングが生じ、正常均一な熱転写
記録ができない場合があるので上記範囲内とすることが
好ましい。上記エチレン−酢酸ビニル共重合体は、上記
化合物A100重量部に対して0〜500重量部、特に
0〜200重量部配合されることが好ましい。
【0029】更に、上記化合物Bを、高級脂肪酸多価ア
ルコールエステルのイソシアネート付加物と併用するこ
とも好ましい。この高級脂肪酸多価アルコールエステル
のイソシアネート付加物は、高級脂肪酸と多価アルコー
ルとのエステル化物に、イソシアネート化合物を付加反
応させて得られる。ここで用いられる高級脂肪酸として
は、特に融点が20℃以上で炭素数が10〜40の脂肪
酸が好適に使用できる。なかでもラノリン脂肪酸、及び
ベヘン酸を用いた場合が最も有効である。多価アルコー
ルとしては、飽和脂肪族ポリオール、不飽和脂肪族ポリ
オール、脂環式ポリオール、含酸素脂肪族ポリオール等
が用いられ、特に好ましく用いられる多価アルコール
は、ペンタエリスリトール、グリセリン、グリコール等
である。イソシアネート化合物としては、トリレンジイ
ソシアネート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキ
サン、ヘキサメチレンジイソシアネート等が特に好まし
く用いられる。
【0030】上記高級脂肪酸と多価アルコールとのエス
テル化反応は従来公知のいかなる方法によっても実施す
ることができる。エステル化度は、分子内に上記イソシ
アネート化合物と反応可能な水酸基が少なくとも一個残
れば特に限定されない。また、高級脂肪酸多価アルコー
ルエステルと、上記イソシアネート化合物との付加反応
は、従来公知の方法に従い実施することができる。イソ
シアネート化合物の付加モル数は特に限定されないが、
上記高級脂肪酸多価アルコールエステル1モル当たり、
0.1〜5モル程度が好ましい。尚、上記高級脂肪酸多
価アルコールエステルのイソシアネート付加物として市
販品を用いることもでき、例えば、ラノックスFPK−
210(日本精化製)等が使用可能である。上記高級脂
肪酸多価アルコールエステルのイソシアネート付加物
は、上記化合物A100重量部に対して0〜300重量
部、特に0〜150重量部配合されることが好ましい。
【0031】上記熱溶融性インク層3には必要に応じ
て、他のバインダーを添加してもよい。添加し得るバイ
ンダーとしては、例えば特開平8−80675号公報の
第5欄13〜39行に記載のもの等が挙げられる。他の
バインダーは、上記化合物A100重量部に対して10
0重量部まで配合されることが好ましい。
【0032】更に、必要に応じて従来の熱転写記録媒体
におけるバインダーとして用いられていたワックス類、
オイル類、(液体)可塑剤類または樹脂を、熱溶融性イ
ンク層3に添加してもよい。また、特開平8−8067
3号公報の第6欄35〜43行に記載の各種添加剤を熱
溶融性インク層3中又はこれ以外の層中に添加してもよ
い。
【0033】熱溶融性インク層3は、上述の成分を所定
の溶剤と混合し、ディスパー、ホモミキサー、ディゾル
バー、超音波混合機、ボールミル、サンドミル、アトラ
イター、ダイノミル又は3本ロール等の混合分散機によ
り混合・分散させて得られた塗料を、グラビアコーター
やワイヤーバー等を用いた溶液または溶融コート法で塗
布・印刷することによって形成される。熱溶融性インク
層3の乾燥厚みは、インク転写後の被転写面の隠蔽性と
網点再現性の点から0.1〜5.0μm、特に0.5〜
3.0μmとすることが好ましい。
【0034】潤滑保護層4は、転写画像の保護および熱
溶融性インク層3の剥離力の低減を目的として設けられ
る。潤滑保護層4はワックスを主体として構成される。
該ワックスとしては、100℃における溶融粘度が15
cp未満、特に12cp未満、とりわけ7cp未満であ
るものを用いることが好ましい。100℃における溶融
粘度が15cp以上のワックスを用いると、剥離力が十
分に低下しないことに起因して熱転写記録媒体の走行性
が低下することがある。尚、上記ワックスの溶融粘度は
一般にその分子量及び密度に依存する。
【0035】更に、上記ワックスは、ASTM D−3
104に基づく滴点が20〜100℃、特に30〜98
℃であることも好ましい。滴点が20℃より低いとブロ
ッキング発生のおそれがあり、100℃より高いと剥離
力が十分に低下しないことに起因して熱転写記録媒体の
走行性が低下することがある。
【0036】更に、上記ワックスは、JIS−Z−02
37に基づいて測定された40〜150℃の範囲に於け
るプローブタックの最大値が0.1〜60gf、特に1
〜50gf、とりわけ1〜40gfであることが、熱溶
融性インク層の剥離特性の向上の点から好ましい。上記
プローブタックの最大値は、プローブの直径5.1m
m、接触荷重300gf/cm2 、接触時間0.1秒及
び引き剥がし速度120mm/秒の条件下で測定された
ものである。
【0037】上記ワックスとしては、例えば、特開平8
−258436号公報の第4欄14〜18行に記載のも
の等が挙げられ、特にポリエチレンワックス及びパラフ
ィンワックスが好ましく用いられる。とりわけ低エネル
ギー印字中の熱転写記録媒体の走行性に鑑みポリエチレ
ンワックスを用いることが望ましい。ポリエチレンワッ
クスとしては、例えば特開平8−258436号公報の
第4欄25〜43行に記載のもの等が挙げられる。
【0038】潤滑保護層4は、上記ワックスのみから構
成されていてもよく、或いは該ワックス及びその他の成
分から構成されていてもよい。その他の成分としては、
潤滑保護層4の塗膜強度や柔軟性を向上させ得るエチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体、ポリエチレン、石油樹脂等の樹脂類が挙げられる。
これらの樹脂類は1種または2種以上を用いることがで
きる。これらの成分は、潤滑保護層4中に1〜50重量
%、特に1〜20重量%含有されることが好ましい。
【0039】潤滑保護層4は、上記ワックス及び必要に
応じてその他の成分を所定の溶剤に溶解または分散させ
て得られた塗料を塗布し乾燥させることにより形成され
る。潤滑保護層4の乾燥厚みは0.1μm以上5.0μ
m未満、特に0.1以上3.0μmであることが、熱転
写記録媒体1の転写感度が一層向上し、しかも走行安定
性が一層向上するので好ましい。
【0040】基材2としては、コンデンサー紙、グラシ
ン紙等の紙類、ポリエステル、ポリイミド、ポリカーボ
ネート、ポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のプラスチック類の薄膜シート、フィルム類が用いられ
る。基材2の厚みは約0.2〜20μm、特に0.5〜
6.0μmの範囲が好ましい。
【0041】バックコート層5は、熱転写記録媒体1の
耐熱性や滑り性、走行性等を改善するために設けられる
ものである。バックコート層5を構成する材料として
は、シリコーン系化合物、フッ素系化合物、樹脂、架橋
ポリマー、金属オイル等が用いられる。
【0042】上記熱転写記録媒体1は、単色で用いた場
合の転写画像の鮮明性および摩擦堅牢性に優れたものと
なる。これに加えて上記熱転写記録媒体1は、粗表面紙
上に2色以上重ね合わせ転写画像や網点がきれいに印字
でき、階調性にも優れたものとなる。例えば、上記熱転
写記録媒体1を、同一記録紙上に任意の像状に熱溶融転
写させ多色の印字画像を形成する記録システム、特にフ
ルカラー再現画像を得る記録システムに用いる場合に
は、該熱転写記録媒体1における熱溶融性インク層とし
て、上記化合物Aを含有する上記熱溶融性インク層およ
び化合物A以外の色に着色された少なくとも一つの熱溶
融性インク層を基材2上に設けた構成とすればよい。こ
の場合に用い得る色材としては、公知のイエロー系色材
及びマゼンタ系色材が特に制限なく用いられる。特にイ
エロー系色材として、下記式(Y−1)又は(Y−2)
で表される化合物を用い、且つマゼンタ系色材として、
下記式(M−1)で表される化合物を用いると、階調性
が一層向上するので好ましい。また、これらイエロー系
色材及びマゼンタ系色材によって着色された熱溶融性イ
ンク層それぞれに、上記高級脂肪酸多価アルコールエス
テルのイソシアネート付加物が含有されていることも好
ましい。また、上記基材2の長手方向に沿って順次繰り
返して配列させた熱溶融性インク層を用いてもよい。
【0043】
【化3】
【0044】
【化4】
【0045】上記式(Y−1)で表される化合物として
好ましいものの具体例としては、R 1 が2−エチルオク
チル基、R2 がブチル基、R3 がメチル基である化合物
が挙げられる。上記式(Y−2)で表される化合物とし
て好ましいものの具体例としては、R1 及びR2 がそれ
ぞれメチル基である化合物、並びにR1 及びR2 がそれ
ぞれエチル基である化合物が挙げられる。
【0046】上記式(M−1)で表される化合物として
好ましいものの具体例としては、R 1 及びR3 がそれぞ
れエチル基、R2 、R4 、R5 〜R11がそれぞれ水素原
子である化合物、R1 〜R4 がそれぞれエチル基、R5
〜R11がそれぞれ水素原子である化合物、並びにR1
3 及びR5 がそれぞれエチル基、R6 及びR7 がそれ
ぞれメチル基、R2 、R4 、R8 〜R11がそれぞれ水素
原子である化合物が挙げられる。
【0047】以上、本発明の熱転写記録媒体をその好ま
しい実施形態に基づき説明したが、本発明は上記実施形
態に制限されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て種々の変更が可能である。例えば、熱溶融性インク層
と記録紙との密着性を向上させるために、熱溶融性イン
ク層上に、ポリエステル、エチレン−酢酸ビニル共重合
体やその変性体、ポリアミド、石油樹脂、ワックス等を
含む一層以上の層を設けてもよい。また、2色以上の画
像を得るために、上記化合物Aを含有する熱溶融性イン
ク層と、化合物Aの色以外の色に着色された熱溶融性イ
ンク層とを設ける場合には、各熱溶融性インク層をどの
ような順序で設けてもよい。また、化合物Aの色以外の
色に着色された熱溶融性インク層として、ブラックに着
色された熱溶融性インク層を更に設けてもよい。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
すると共に本発明の有効性を例証する。しかしながら、
本発明は斯かる実施例に限定されるものではない。尚、
以下の例中、特に断らない限り「部」は「重量部」を表
す。
【0049】〔実施例1〕下記の配合物をボールミルを
用いて分散させて潤滑保護層用塗料を調製した。シリコ
ーン系バックコートを塗布した2.5μmのPETフィ
ルム上に、この潤滑保護層用塗料をワイヤバーコーター
を用いて塗布し、次いで70℃または80℃の熱風乾燥
機で60秒間乾燥を行い、厚さ1.0μmの潤滑保護層
を形成した。次に、下記の配合物を混合溶剤中に仕込
み、充分に溶解し撹拌・分散後に熱溶融性インク層用塗
料を調製した。この熱溶融性インク層用塗料を上記潤滑
保護層上にワイヤバーコーターを用いて塗布し、乾燥さ
せて固形分のみとし、厚さ2μmの熱溶融性インク層形
成し、目的の熱転写記録媒体を得た。
【0050】 〔潤滑保護層用塗料〕 ・パラフィンワックス 80部 〔HNP-10(日本精蝋製)、100℃における溶融粘度8cp、滴点75℃、プロ ーブタック最大値40gf〕 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 20部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(トルエン) 900部
【0051】 〔熱溶融性インク層用塗料〕 ・化合物(A−1)(表1参照) 30部 ・化合物B 40部 (テレフタル酸・エチレングリコール・イソフタル酸・ネオペンチルグリコール の重縮合物、ガラス転移点40℃、吸熱量1cal/g未満、軟化点96℃、数 平均分子量1600) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 30部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン) 900部
【0052】このようにして得られた熱転写記録媒体を
幅12.7mmにスリットして、インクリボンを得た。
このインクリボンをシリアル型感熱転写プリンタ〔日本
電気(株)製、文豪JX70MAパーソナルワードプロ
セッサー400dpi〕によって普通紙(BEKK平滑
度300秒)の上に印字を行い、転写画像の濃度を測定
した。印字エネルギーと転写画像濃度の関係を調べる為
に、濃度調整レバーを操作して印字電圧を30.0〜3
6.5Vの間で変化させ、転写濃度をマクベス濃度計
(RD514型)で測定した。その結果、濃度1.0の
転写画像を得るために必要な印加電圧は32.0Vであ
った。転写画像は、彩度および透明性に優れ、重ね合わ
せ適性がよいものであった。印字に際して地肌汚れは全
く認められず、インクリボンの走行性及び転写画像の堅
牢性は良好であった。
【0053】〔実施例2〕下記の潤滑保護層用塗料を用
いて潤滑保護層を形成し、且つ下記の熱溶融性インク層
用塗料を用いて熱溶融性インク層を形成する以外は実施
例1と同様にしてインクリボンを得た。
【0054】 〔潤滑保護層用塗料〕 ・ポリエチレンワックス 80部 〔ポリワックスPW-500(東洋ペトロライト製)、100℃における溶融粘度6c p、滴点87℃、プローブタック最大値40gf〕 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 20部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(トルエン) 900部
【0055】 〔熱溶融性インク層用塗料〕 ・化合物(A−2)(表1参照) 10部 ・化合物B 50部 (テレフタル酸・イソフタル酸・ビスフェノールAの重縮合物、ガラス転移点5 3℃、吸熱量1.4cal/g、軟化点85℃、数平均分子量1,700) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 40部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン) 900部
【0056】上記インクリボンを用いて実施例1と同様
の印字を試みた。その結果、濃度1.0の転写像を得る
ために必要な印加電圧は33.0Vであった。転写画像
は、彩度および透明性に優れ、重ね合わせ適性がよいも
のであった。印字に際して地肌汚れは全く認められず、
インクリボンの走行性及び転写画像の堅牢性は良好であ
った。
【0057】〔実施例3〕実施例2で用いた上記潤滑保
護層用塗料を用いて潤滑保護層を形成し、且つ下記の熱
溶融性インク層塗料を用いて熱溶融性インク層を形成す
る以外、実施例1と同様にしてインクリボンを得た。
【0058】 〔熱溶融性インク層用塗料〕 ・化合物(A−3)(表1参照) 10部 ・2,2−ビス(4’−ヒドロキシエチルフェニル)プロパン・テレフタル酸の 重縮合物 50部 (ガラス転移点67℃、吸熱量7cal/g、軟化点101℃、数平均分子量1 ,800) ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 40部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン) 900部
【0059】上記インクリボンを用いて実施例1と同様
の印字を試みた。その結果、濃度1.0の転写像を得る
ために必要な印加電圧は34.0Vであった。転写画像
は、彩度および透明性に優れ、重ね合わせ適性がよいも
のであった。印字に際して地肌汚れは全く認められず、
インクリボンの走行性及び転写画像の堅牢性は良好であ
った。
【0060】〔比較例1〕下記の潤滑保護層用塗料を用
いて厚さ1.0μmの潤滑保護層を形成し、且つ下記の
熱溶融性インク層用塗料を用いて厚さ2μmの熱溶融性
インク層を形成する以外は実施例1と同様にしてインク
リボンを得た。
【0061】 〔潤滑保護層用塗料〕 ・カルバナワックス 80部 〔精製No.1(セラリカ野田製)、100℃における溶融粘度27cp、滴点83 ℃、プローブタック最大値110gf〕 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 20部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(トルエン) 900部
【0062】 〔熱溶融性インク層用塗料〕 ・化合物(A−2)(表1参照) 20部 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 50部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・エステルワックス 30部 ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン) 900部
【0063】上記インクリボンを用いて実施例1と同様
の印字を試みた。その結果、濃度1.0の転写像を得る
ために必要な印加電圧は36.5Vであった。転写画像
は、彩度および透明性に関しては良好であったが、重ね
合わせ適性が悪かった。また、インクリボンの走行性
は、印字開始直後において不安定であり、転写画像の堅
牢性も悪かった。
【0064】〔比較例2〕下記の潤滑保護層用塗料を用
いて潤滑保護層を形成し、且つ下記の熱溶融性インク層
用塗料を用いて厚さ2μmの熱溶融性インク層を形成す
る以外は実施例1と同様にしてインクリボンを得た。
【0065】 〔潤滑保護層用塗料〕 ・マイクロクリスタリンワックス 80部 〔ポリワックスPW2000(東洋ペトロライト製)、149℃における溶融粘 度48cp、滴点125℃、プローブタック最大値190gf〕 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 20部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(トルエン) 900部
【0066】 〔熱溶融性インク層用塗料〕 ・化合物D(着色成分、下記式D参照) 20部 ・バインダー 50部 〔スチレン系熱可塑性樹脂(三洋化成製のハイマーSB130 )、ガラス転移点61 ℃、吸熱量18cal/g、軟化点128℃、数平均分子量46,000〕 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体 30部 〔EV-210ET(三井デュポンポリケミカル製)〕 ・溶剤(メチルエチルケトン/トルエン) 900部
【0067】
【化5】
【0068】上記インクリボンを用いて実施例1と同様
の印字を試みた。その結果、濃度1.0の転写像を得る
ことができなかった。また、転写画像は、重ね合わせ適
性および堅牢性に関しては良好であったが、彩度および
透明性が悪かった。また、インクリボンの走行性は、印
字開始直後において不安定であった。
【0069】
【表1】
【0070】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明の熱転写記
録媒体によれば、鮮明性および摩擦堅牢性に優れた転写
画像が得られる。また、本発明の熱転写記録媒体によれ
ば、粗表面紙上に2色以上の重ね合せ転写画像や網点が
きれいに印字でき、階調性に優れた転写画像が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱転写記録媒体の一実施形態の構成を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 熱転写記録媒体 2 基材 3 熱溶融性インク層 4 潤滑保護層 5 バックコート層
フロントページの続き (72)発明者 高橋 茂樹 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に熱溶融性インク層が設けられて
    なる熱転写記録媒体において、該熱溶融性インク層が下
    記式(A−1)、(A−2)又は(A−3)で表される
    化合物Aと、ガラス転移点が30〜100℃、軟化点が
    40〜120℃且つ結晶の融解に起因する吸熱量が10
    cal/g以下である化合物Bとを含有することを特徴
    とする熱転写記録媒体。 【化1】
  2. 【請求項2】 上記化合物B100重量部に対して、上
    記化合物Aが5〜250重量部含有されることを特徴と
    する請求項1記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記熱溶融性インク層100重量部中に
    上記化合物Aが5〜50重量部含有され、上記化合物B
    が20〜95重量部含有される(但し、それらの合計は
    100重量部を超えない)ことを特徴とする請求項1又
    は2記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記基材と上記熱溶融性インク層との間
    に、ワックスを主体とする潤滑保護層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の熱転写
    記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記熱溶融性インク層と、上記化合物A
    以外の色に着色された熱溶融性インク層とが上記基材上
    に設けられ、同一記録紙上に任意の像状に熱溶融転写さ
    せ多色の印字画像を形成する記録システムに用いられる
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の熱転写
    記録媒体。
JP10048451A 1998-02-27 1998-02-27 熱転写記録媒体 Pending JPH11245522A (ja)

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