JPH11245061A - レーザ加工装置のレーザビーム制御方法 - Google Patents

レーザ加工装置のレーザビーム制御方法

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JPH11245061A
JPH11245061A JP10355634A JP35563498A JPH11245061A JP H11245061 A JPH11245061 A JP H11245061A JP 10355634 A JP10355634 A JP 10355634A JP 35563498 A JP35563498 A JP 35563498A JP H11245061 A JPH11245061 A JP H11245061A
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JP
Japan
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processing
laser beam
data
speed
laser
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JP10355634A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nei
正洋 根井
Keiichi Hosoi
啓一 細井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】順次続くヒューズを切断して行く際、連続して
微動移動モードでX及びYステージを移動、停止させた
後、ヒューズを切断する作業を繰り返すことになるの
で、全てのヒューズを切断するのに要する時間が長大に
なる。 【解決手段】上記問題点の解決の為に本発明では1直線
に並んだ加工点のグループを検出し、或いは順番を入れ
換える事によってつくり、隣接する2点間の距離を求め
る。2点間の距離が所定量よりも小さい時には、各加工
点でビームと加工対象の相対移動を停止して位置決めす
るのでなく、各軸(もしくは1軸のみ)を微速度で連続
的に駆動しながら加工点を順次加工(オンザフライ加
工)して行く様に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ加工装置のレ
ーザビーム制御方法に関し、特に半導体ウエハを加工す
る場合に適用して良好な制御方法である。
【0002】
【従来の技術】従来半導体ウエハ上に形成された半導体
集積回路パターンにレーザビームを照射することによっ
て、回路パターンを切断したり、抵抗値を変化させるよ
うな加工をしたりする際に、レーザ加工装置が用いられ
ている。例えば、半導体メモリ(RAM、ROMなど)
においては、半導体ウエハ上の数ミリ角の範囲内に、2
56〔Kビット〕、1〔Mビット〕、等の記憶容量をも
つメモリチップを形成するようになされた半導体が量産
され、さらには4〔Mビット〕メモリチップの量産が進
められつつある。
【0003】このように高集積化されたメモリチップに
おいて、製造時の歩留まりを向上させる目的で、リダン
ダンシ(redundancy)処理の手法が適用されている。こ
のリダンダンシ処理は予め必要とされるメモリ容量のセ
ルに加えて、冗長な予備のセルでなるメモリ回路(これ
をリダンダンシ回路或いは冗長回路とよぶ)をメモリチ
ップ上に用意しておき、例えばウエハプローバによって
メモリチップの各セルを検査した結果、不良なセルが発
見されたとき、当該不良なセルが接続されているメモリ
回路をリダンダンシ回路に接ぎ変えることによって、こ
のメモリチップを合格品に修理する。
【0004】図3は近年半導体メモリICに使われるよ
うになった冗長回路のヒューズ部の概略を示す模式図で
ある。図3ではP1〜P13の加工点を順に加工する。こ
の手法を実現するためメモリチップは、例えば図4に示
すように構成されている。すなわちメモリチップ1は、
コラム方向(図4において上下すなわちY方向)に51
2個のメモリセルを有し、かつロー方向(図4において
左右すなわちX方向)に256個のメモリセルを配列し
てなる8つのメモリエリアMAR1〜MAR8を左及び
右半分にそれぞれ4つづつ配列してなる。
【0005】かくしてメモリチップ1の左半分に形成さ
れたMAR1、MAR2、MAR3及びMAR4と、メ
モリチップ1の右半分に形成されたMAR5、MAR
6、MAR7、及びMAR8との間に、MAR1及びM
AR5のメモリセルをアドレスするローデコーダROW
1、MAR2及びMAR6のメモリセルをアドレスする
ローデコーダROW2、MAR3及びMAR7のメモリ
セルをアドレスするローデコーダROW3、MAR4及
びMAR8のメモリセルをアドレスするローデコーダR
OW4が配列されている。
【0006】またメモリチップ1の上半分に形成された
MAR1、MAR2、MAR5及びMAR6と、メモリ
チップ1の下半分に形成されたMAR3、MAR4、M
AR7及びMAR8との間に、MAR1及びMAR2の
メモリセルをアドレスするコラムデコーダCOL1、M
AR3及びMAR4のメモリセルをアドレスするコラム
デコーダCOL2、MAR5及びMAR6のメモリセル
をアドレスするコラムデコーダCOL3、MAR7及び
MAR8のメモリセルをアドレスするコラムデコーダC
OL4が配列されている。
【0007】かかる構成で、リダンダンシ処理に関し
て、コラムデコーダCOL1、COL2、COL3及び
COL4に各コラムラインに対応する512本のヒュー
ズ群FV1(図5(A))が横方向(すなわちX方向)
に所定の間隔(例えば9〔μm〕)を保って配列されて
おり、これに対してROW1〜ROW4には、各ローラ
インに対応する256個のヒューズ群FV2(図6
(B))が縦方向(すなわちY方向)に順次所定の間隔
(例えば3.5〔μm〕)だけ保って順次配列されている。
【0008】かくして8つのメモリエリアMAR1〜M
AR8のメモリセル中にある不良のメモリセルを対応す
るヒューズ群FV1及びFV2をそれぞれレーザビーム
によって切り離すことができるようになされている。さ
らにローデコーダROW1及びROW2間位置にスペア
コラムデコーダSDC1及びSDC3とスペアローデコ
ーダSDR1及びSDR2が設けられ、ローデコーダR
OW3及びROW4間位置にスペアコラムデコーダSD
C2及びSDC4とスペアローデコーダSDR3及びS
DR4が設けられている。
【0009】これらのスペアコラムデコーダSDC1〜
SDC4は、図6(A)に示すように、スペアコラムラ
インアドレス指定用ヒューズFV3をY方向に1列10
本ずつ2列分だけ所定間隔(例えば5〔μm〕)を保つ
ように順次配列されている。さらにスペアローデコーダ
SDR1〜SDR4は、図6(B)に示すように、スペ
アローラインアドレス指定用ヒューズFV4をX方向に
1列10本づつ2列分だけ所定間隔(例えば5〔μ
m〕)を保つように順次配列されている。
【0010】これらのスペアコラムラインアドレス指定
用ヒューズFV3及びスペアローラインアドレス指定用
ヒューズFV4は、各列の10本のヒューズをX方向ま
たはY方向に並ぶ2本づつ10対の組に組み合わせて各
組のヒューズのうちのー方を切断することによって、1
0ビットの論理「1」又は「0」データを設定できるよ
うになされ、かくしてSDC1〜SDC4に対応するコ
ラムライン用リダンダンシ回路RDC1〜RDC4のメ
モリセルを10ビットのコードデータによって指定し得
るようになされており、同様にSDR1〜SDR4に対
応するローライン用リダンダンシ回路RDR1〜RDR
4のメモリセルを10ビットのコードデータによって指
定し得るようになされている。
【0011】このようにしてメモリチップ1によれば、
メモリヱリアMAR1、MAR2、MAR5及びMAR
6をメモリブロックMB1、MAR3、MAR4、MA
R7及びMAR8をメモリブロックMB2としたとき、
それぞれについて不良セルが2箇所以内であれば当該不
良セルのアドレスに対応するヒューズFV1及びFV2
をレーザビームによって切断することにより不良セルを
切り離すことができ、これに代えて10ビットのスペア
コラムラインアドレス指定用ヒューズFV3及びスペア
ローラインアドレス指定用ヒューズFV4を不良セルの
アドレスに対応するヒューズをレーザビームを用いて切
断することにより、コラムライン用リダンダンシ回路R
DC1〜RDC4及びローライン用リダンダンシ回路R
DR1〜RDR4を不良セルのアドレス位置に接続する
ことができる。
【0012】かくしてメモリブロックMB1及びMB2
にそれぞれ2つ以下の不良メモリセルがあったとき、こ
れを修理して合格品のメモリチップとすることができる
ことによりメモリチップ1の製造上の歩留まりを向上し
得る。このような構成のヒューズをレーザ加工する際に
は、レーザビームを照射する位置精度としては、かなり
高い精度(例えば0.3〔μm〕程度)が要求される。従来
この要求を満足するような加工を実現するために図7に
示す構成のレーザ加工装置が用いられていた。
【0013】図7において、レーザ加工装置1はY方向
に移動するYステージ2上に、X方向に移動するXステ
ージ3を装着してなるXYステージ4を有し、Xステー
ジ3上に載置された半導体ウエハ5上にレーザビーム発
生源6から発生されたレーザビームLBがミラー7を介
して照射される。Xステージ3及びYステージ2は、以
下に述べる構成の位置決め装置10によって位置決め制
御されることにより、切断すべきヒューズをレーザビー
ムLBの照射位置に順次位置決めして行く。
【0014】位置決め装置10は、製造された半導体ウ
エハのチップの良、不良をICテスタを用いて検査する
ウエハプローバから予め得られた不良データBADを、
コンピュータ構成のデータ処理装置11に受ける。デー
タ処理装置11は、修理すべき半導体ウエハ5の構成を
表す種々のデータでなる参照テーブルを記憶し、その参
照テーブルを参照しながら不良データを解析して半導体
ウエハ5の切断すべきヒューズの座標データを発生す
る。
【0015】この切断ヒューズ座標データDATAは、
X位置設定レジスタ12及びY位置設定レジスタ13に
設定されるのに対して、Xステージ3及びYステージ2
の現在位置が位置検出器14及び15によって検出され
てX位置レジスタ16及びY位置レジスタ17に取り込
まれると共に、比較器18及び19においてX位置設定
レジスタ12及びY位置設定レジスタ13の設定データ
と比較される。
【0016】その結果比較器18及び19にそれぞれー
致検出信号COMX及びCOMYが得られたとき、Xス
テージ3及びYステージ2が切断ヒューズ座標データD
ATAの座標位置に位置決めされたことが分かり、この
ときアンド回路20を介してレーザビーム発生源6に対
してトリガ信号TRIを送出することによってレーザビ
ームLBを発生させ、かくして半導体ウエハ5上のヒュ
ーズにレーザビームLBを照射することによってこれを
切断する。
【0017】これと同時にトリガ信号TRIはデータ処
理装置11に入力されて、次のヒューズについての切断
ヒューズ座標データDATAを迭出するステップに移
る。以上の構成に加えて、データ処理装置11は、切断
ヒューズ座標データDATAに基つく座標位置と、現在
のレーザビームLBの照射位置との差に基ついて、デー
タ処理装置11において図8に示す速度指令パターンS
PTNに対応する速度指令データをデイジタル/アナロ
グ変換器21及び22に送出する。このときデイジタル
/アナログ変換器21及び22は速度指令パターンに対
応する速度指令電圧VSX及びVSYをサーボ増幅器23及び
24を介してXステージ駆動モータ25及びYステージ
駆動モータ26に供絶する。かくしてXステージ3及び
Yステージ2は、目標座標ブータと現在位置との距離
が、微動範囲(例えば0.02〔■〕)より大きいとき、移
動開始後先ず図8の期間T1で示すように、台形の速度
パターンに基つく高速モードでXステージ3及びYステ
ージ2を駆動した後、微動範囲に入ったとき、期間T2
で示すように、三角形の速度パターンに基づく微動移動
モードでXステージ3及びYステージ2を駆動する。
【0018】図8の場合高速移動モードは、速度0の停
止状態から1000〔■/sec2〕の加速度で最高定速度
100〔■/sec〕まで立上がり、この最高定速度で移動
した後、−1000〔■/sec2〕の加速度で速度0の停
止状態にまで立下がる。かくして符号S1で示す面積で
表すように、定速移動時間がないような三角形の速度パ
ターンにおいてほぼ10〔■〕だけ移動できる速度パタ
ーンで、微動範囲にまで追い込むようになされている。
【0019】これに続く微動移動モードにおいて、デー
タ処理装置11は速度0の状態から直ちに最高速度0.
4〔■/sec〕に立ち上げた後、当該最高速度から−4
〔■/sec2〕の加速度で速度0の停止状態まで立下がる
ような速度バターンデータを送出する。かくしてXステ
ージ3及びYステージ2は、符号S2で示す面積に相当
する移動距離0.02〔■〕分だけ微動移動モードの間に移
動できることになる。
【0020】このようにすればXステージ3及びYステ
ージ2は、現在位置と比較して目標位置が微動範囲すな
わち0.02〔■〕より遠い場合には、先ず高速移動モード
で高速度で移動することによって現在位置を微動範囲に
追い込んだ後、微動移動モードで目標位置に高い精度で
停止するようになされている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
のレーザ加工装置1を用いると、切断すべきヒューズ群
FV1〜FV4の各々のヒューズ間隔が微動範囲0.02
〔■〕(=20〔μm〕)より小さいとき(例えば10
〔μm〕の場合)には、順次続くヒューズを切断して行
く際には、連続して図8の微動移動モードでX及びYス
テージ3及び2を移動、停止させた後、ヒューズを切断
する作業を繰り返すことになるので、全てのヒューズF
V1〜FV4を切断するのに要する時間が長大になり、
その結果レーザ加工装置1のスルーブットを十分に向上
し得ない問題がある。
【0022】例えばローデコーダ部ROW1のヒューズ
FV2及びスペアローデコーダ部SDR1のヒューズF
V4(FV4A、FV4B)が、例えば図3に示すよう
な関係に設定されている場合を考えたとき、データ処理
装置11が切断ヒューズ座標データDATAによって離
散的に散在する13個の切断点P1、P2……P13を指定
して順次間欠的に切断するにつき、切断点P1〜P2、P
2〜P3、P3〜P4間は微動範囲0.02〔■〕より大きい距
離であるので、データ処理装置11はXステージ3及び
又はYステージ2を、図8の高速移動モード及び微動移
動モードの両方を使って切断点P1、P2、P3、P4に停
止させ、当該停止状態においてレーザビームLBによる
加工をする。
【0023】またヒューズFV4に対する切断位置P4
〜P5、P6〜P7、P7〜P8、P8〜P9、P11〜P
12は、微動範囲0.02〔■〕より大きいので、この場合も
図8の高速移動モード及び微動移動モードの両方を使っ
てXステージ3及びYステージ2を移動停止させる。こ
れに対して切断点P5〜P6、P9〜P10、P10〜P11
12〜P13の距離は微動距離0.02〔■〕より小さい距離
0.01〔■〕しか離れていないので、データ処理装置11
はXステージ3及びYステージ2を図8の微動移動モー
ドで移動させることになる。
【0024】このように従来の構成によれば、常に微動
移動モードを伴うようなモードでXステージ3及びYス
テージ2を移動制御することになるので、全ての切断点
1〜P13を切断処理するのに要する時間が長大にな
り、その結果レーザ加工装置1のスループットを実用上
向上させることができない問題があった。本発明は以上
の点を考慮してなされたもので、Xステージ及びYステ
ージが高い精度で移動できる点を利用して、Xステージ
及び又はYステージを停止させずに隣合う切断点を切断
して行くことができるようにすることにより、全ての切
断点を切断するのに要する時間を短縮し得るようにした
レーザ加工装置を提案しようとするものである。
【0025】
【課題を解決する為の手段】上記問題点の解決の為に本
発明では1直線に並んだ加工点のグループを検出し、或
いは順番を入れ換える事によってつくり、隣接する2点
間の距離を求める。2点間の距離が所定量よりも小さい
時には、各加工点でビームと加工対象の相対移動を停止
して位置決めするのでなく、各軸(もしくは1軸のみ)
を微速度で連続的に駆動しながら加工点を順次加工(オ
ンザフライ加工)して行く様に制御する。
【0026】
【作用】本発明に於いては、加工点の配置がー直線上に
一定間隔以下で隣接して並んでいる場合にレーザビーム
走査機構によりレーザビーム(実際にはレーザビームは
発射しないから仮想的なビームであるが簡単の為レーザ
ビームと称する)を微速度で加工点上を走査し、レーザ
ビームを1点毎に位置決めするのでなく、連続的にビー
ムを走査しながら加工(オンザフライ加工)し、それ以
外の加工点間は高速で移動して位置決め後にレーザを発
射して加工する様制御することにより、高いスルーブッ
トで加工を行うことが出来る。
【0027】
【発明の実施の形態】図1に本発明の第1の実施例を示
す。図1においてレーザ加工装置1は入力される不良デ
ータBADをコンピュータで構成された切断順序制御装
置31に受けて順次続く切断点間の距離が所定の値より
小さいときは、切断点の処理順序を変更すると共に微速
度でXスキャナ101又はYスキャナ102を送る微速
モードとなるような切断点データCUTをデータ処理装
置11に送り込む。
【0028】これに対して不良データBADによって順
次指定されている切断点間の距離が所定の切換限界値よ
り長い場合には不良データBADをそのまま切断点デー
タCUTとしてデータ処理装置11へ入力することによ
って通常の位置決めモードによりスキャナを制御するこ
とになる。ここで切断順序制御装置31が微速モードを
選定したときには切断順序制御装置31はデータ処理装
置11に対する切断点データCUTの目標座標データと
して、X軸及びY軸の指定データのうちのー方すなわち
Y軸(またはX軸)のデータを固定した状態で他方すな
わちX軸(またはY軸)の座標データを順次変更するこ
とによってXスキャナ101(又はYスキャナ102)
を微速度で駆動する。データ処理装置11からの座標デ
ータはX位置設定レジスタ12、Y位置設定レジスタ1
3に入力され現在のレーザビームの位置を示すスキャナ
からの位置信号から求められたX位置レジスタ16、Y
位置レジスタの内容と比較器18、19で比較し、両者
がー致した時にAND回路20からトリガ信号TRIが
出て、レーザビーム発生源6をトリガすることでレーザ
ビームLBがウエハ5の所定の位置まで導かれ加工が行
なわれる。片方の走査方向の軸を固定したとすると(例
えばY軸)、一致検出信号COMYは出たままになり、
X方向の比較器からのCOMXが出た瞬間にレーザにト
リガ信号が送出される。
【0029】図2に実際に加工される様子を示す。図2
は近年半導体メモリICに使れわるようになった冗長回
路のヒューズ部の模式図である。半導体メモリ上のゴミ
等による部分欠陥は歩留りを低下させるが、冗長回路技
術とはあらかじめ所望の容量以外の予備回路を用意して
おき、本回路側に不良部分があった場合、そこを分離し
予備回路側につなぎ替えることで不良チップを良品にす
るものである事は既に説明した。回路のつなぎ替えの際
にはデコーダ部に設けられたヒューズを不良データに基
いてレーザ光で切断する。図2ではP1〜P13の加工点
を加工する。
【0030】P1、P2、P3の加工に於いては加工点の
間隔が大きく、微速モードの加工よりも各点で位置決め
を行った方が早く終了するため、通常の位置決めモード
を用いる。P4、P7、P9、P10、P11はー直線上に並
びかつ加工点間の距離が短いため微速モードを用いる。
レーザビームはY座標一定のままX軸方向に低速度で走
査され、オンザフライ加工がなされる。即ちP4、P7
9、P10、P11の各点に到達した時点でトリガ信号が
迭出され加工が行われる。P11からP13は通常の位置決
めモードを用いて移動し、再び微速モードでP13
12、P8、P6、P 5の加工を行う。
【0031】不良データは必ずしも上記加工順序と同一
の並びであるとは限らない。切断順序制御装置31で
は、加工点の座標からー直線上に並んでいるものをグル
ープ分けし、最適パスを求めて加工順序を決定し、その
各グループ内での加工点間の距離により通常の位置決め
モードを用いるか微速モードを用いるかの判断を行う。
レーザビームの移動範囲は光学系によって変化するが、
一般には収差等を考慮するとウエハ全面に対して狭い部
分しか加工出来ないので、XYステージ4によりステッ
プアンドリピート動作を行うことになる。
【0032】図1ではスキャナによるビーム走査装置で
の加工方法について説明したが、同様の加工はリニアモ
ータによってX軸、Y軸方向にそれぞれ駆動するりニア
モータ駆動XYテーブル型でも行うことが出来る。また
加工点が任意の方向にー直線に並んでいる場合、X方向
の走査機構とY力向の走査機構を同時にそれぞれある速
度で微動させることにより上記任意の方向への直線移動
する微速モードが実現出来る。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、離散的に
散在する加工点の中でー直線に並んでおりかつー定間隔
以下の加工点に対してレーザビームを該加工点の並ぶ直
線上を微速度で制御しながら、停止させる事無くレーザ
ビームを間欠的にオン・オフ制御し、それ以外の加工点
に対しては高速で移動し、位置決めした後にレーザビー
ムをオン・オフ制御することにより複数の加工点の加工
を高いスループットかつ高い位置精度でなし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明によるレーザ加工装置のー実施例
を示すブロック図である。
【図2】図2は図1の半導体チップ上に形成されたヒュ
ーズの構成及び本発明による加工順序と制御方法を示す
略線図である。
【図3】図3は図7の従来の構成において用いられてい
るヒューズの構成と加工順序を示す略線図である。
【図4】図4はメモリチップ1の構成を示す平面図であ
る。
【図5】図5はそのヒューズの構成を示す略線図であ
る。
【図6】図6はそのヒューズの構成を示す略線図であ
る。
【図7】図7は従来のレーザ加工装置を示すブロック図
である。
【図8】図8はその加速度指令パターンを示す曲線図で
ある。
【符号の説明】
1…レーザ加工装置 4…XYステージ 5…半導体ウエハ 6…レーザビーム発生源 11…データ処理装置 31…切断順序制御装置 101…Xスキヤナ 102…Yスキャナ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】これと同時にトリガ信号TRIはデータ処
理装置11に入力されて、次のヒューズについての切断
ヒューズ座標データDATAを迭出するステップに移
る。以上の構成に加えて、データ処理装置11は、切断
ヒューズ座標データDATAに基つく座標位置と、現在
のレーザビームLBの照射位置との差に基ついて、デー
タ処理装置11において図8に示す速度指令パターンS
PTNに対応する速度指令データをデイジタル/アナロ
グ変換器21及び22に送出する。このときデイジタル
/アナログ変換器21及び22は速度指令パターンに対
応する速度指令電圧VSX及びVSYをサーボ増幅器23及び
24を介してXステージ駆動モータ25及びYステージ
駆動モータ26に供絶する。かくしてXステージ3及び
Yステージ2は、目標座標ブータと現在位置との距離
が、微動範囲(例えば0.02〔mm〕)より大きいとき、移
動開始後先ず図8の期間T1で示すように、台形の速度
パターンに基つく高速モードでXステージ3及びYステ
ージ2を駆動した後、微動範囲に入ったとき、期間T2
で示すように、三角形の速度パターンに基づく微動移動
モードでXステージ3及びYステージ2を駆動する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】図8の場合高速移動モードは、速度0の停
止状態から1000〔mm/sec2〕の加速度で最高定速度
100〔mm/sec〕まで立上がり、この最高定速度で移動
した後、−1000〔mm/sec2〕の加速度で速度0の停
止状態にまで立下がる。かくして符号S1で示す面積で
表すように、定速移動時間がないような三角形の速度パ
ターンにおいてほぼ10〔mm〕だけ移動できる速度パタ
ーンで、微動範囲にまで追い込むようになされている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】これに続く微動移動モードにおいて、デー
タ処理装置11は速度0の状態から直ちに最高速度0.
4〔mm/sec〕に立ち上げた後、当該最高速度から−4
mm/sec2〕の加速度で速度0の停止状態まで立下がる
ような速度バターンデータを送出する。かくしてXステ
ージ3及びYステージ2は、符号S2で示す面積に相当
する移動距離0.02〔mm〕分だけ微動移動モードの間に移
動できることになる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】このようにすればXステージ3及びYステ
ージ2は、現在位置と比較して目標位置が微動範囲すな
わち0.02〔mm〕より遠い場合には、先ず高速移動モード
で高速度で移動することによって現在位置を微動範囲に
追い込んだ後、微動移動モードで目標位置に高い精度で
停止するようになされている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の従来
のレーザ加工装置1を用いると、切断すべきヒューズ群
FV1〜FV4の各々のヒューズ間隔が微動範囲0.02
mm〕(=20〔μm〕)より小さいとき(例えば10
〔μm〕の場合)には、順次続くヒューズを切断して行
く際には、連続して図8の微動移動モードでX及びYス
テージ3及び2を移動、停止させた後、ヒューズを切断
する作業を繰り返すことになるので、全てのヒューズF
V1〜FV4を切断するのに要する時間が長大になり、
その結果レーザ加工装置1のスルーブットを十分に向上
し得ない問題がある。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】例えばローデコーダ部ROW1のヒューズ
FV2及びスペアローデコーダ部SDR1のヒューズF
V4(FV4A、FV4B)が、例えば図3に示すよう
な関係に設定されている場合を考えたとき、データ処理
装置11が切断ヒューズ座標データDATAによって離
散的に散在する13個の切断点P1、P2……P13を指定
して順次間欠的に切断するにつき、切断点P1〜P2、P
2〜P3、P3〜P4間は微動範囲0.02〔mm〕より大きい距
離であるので、データ処理装置11はXステージ3及び
又はYステージ2を、図8の高速移動モード及び微動移
動モードの両方を使って切断点P1、P2、P3、P4に停
止させ、当該停止状態においてレーザビームLBによる
加工をする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】またヒューズFV4に対する切断位置P4
〜P5、P6〜P7、P7〜P8、P8〜P9、P11〜P
12は、微動範囲0.02〔mm〕より大きいので、この場合も
図8の高速移動モード及び微動移動モードの両方を使っ
てXステージ3及びYステージ2を移動停止させる。こ
れに対して切断点P5〜P6、P9〜P10、P10〜P11
12〜P13の距離は微動距離0.02〔mm〕より小さい距離
0.01〔mm〕しか離れていないので、データ処理装置11
はXステージ3及びYステージ2を図8の微動移動モー
ドで移動させることになる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【課題を解決する為の手段】上記課題を解決する為に
発明では1直線に並んだ加工点のグループを検出し、或
いは順番を入れ換える事によってつくり、隣接する2点
間の距離を求める。2点間の距離が所定量よりも小さい
時には、各加工点でビームと加工対象の相対移動を停止
して位置決めするのでなく、各軸(もしくは1軸のみ)
を微速度で連続的に駆動しながら加工点を順次加工(オ
ンザフライ加工)して行く様に制御する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】図1ではスキャナによるビーム走査装置で
の加工方法について説明したが、同様の加工はリニアモ
ータによってX軸、Y軸方向にそれぞれ駆動するニア
モータ駆動XYテーブル型でも行うことが出来る。また
加工点が任意の方向にー直線に並んでいる場合、X方向
の走査機構とY力向の走査機構を同時にそれぞれある速
度で微動させることにより上記任意の方向への直線移動
する微速モードが実現出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工対象とレーザビームを照射する照射予
    定位置とを相対移動して前記加工対象に散在する任意の
    加工点に前記レーザビームを照射するレーザ加工装置の
    レーザビーム制御方法であって、 前記加工点と前記照射予定位置とを相対移動させなが
    ら、前記加工点の座標と前記照射予定位置の座標とを比
    較し、両者が一致した時に、前記レーザビームを照射す
    ることを特徴とするレーザ加工装置のレーザビーム制御
    方法。
  2. 【請求項2】前記加工点のうち少なくとも略一直線上に
    所定間隔以下で隣接して位置した特定の加工点に対し
    て、前記照射予定位置を略一直線上に相対移動させて前
    記レーザビームを照射することを特徴とする請求項1に
    記載のレーザ加工装置のレーザビーム制御方法。
  3. 【請求項3】前記加工点は、略一直線上に所定間隔以下
    で隣接して位置する第1の加工点群と、前記第1の加工
    点群に属さない第2の加工点群とに分けられ、 前記第1の加工点群に含まれる前記加工点間における前
    記照射予定位置の相対移動は、微速で相対移動させ、 前記第1の加工点群と前記第2の加工点群との間におけ
    る前記照射予定位置の相対移動は、高速で移動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載のレーザ加工装置のレーザ
    ビーム制御方法。
  4. 【請求項4】前記加工点は、半導体ウエハ上のメモリ回
    路に設けられたヒューズ部であり、 前記ヒューズ部を前記レーザビームで切断することを特
    徴とする請求項1、2又は3記載のレーザ加工装置のレ
    ーザビーム制御方法。
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