JPH11244846A - 希薄被処理液の処理方法およびその処理装置 - Google Patents

希薄被処理液の処理方法およびその処理装置

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JPH11244846A
JPH11244846A JP5057898A JP5057898A JPH11244846A JP H11244846 A JPH11244846 A JP H11244846A JP 5057898 A JP5057898 A JP 5057898A JP 5057898 A JP5057898 A JP 5057898A JP H11244846 A JPH11244846 A JP H11244846A
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JP
Japan
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liquid
treated
adsorption
dilute
concentration
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JP5057898A
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English (en)
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Tomoji Asakawa
友二 浅川
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より小さな吸着装置で処理が可能な希薄被処
理水の処理方法を提供する。 【解決手段】 除去対象物質濃度が低い希薄被処理液を
濃縮手段により処理して濃縮液と希薄液に分離し、該濃
縮液を吸着処理することを特徴とする希薄被処理液の処
理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄被処理液の処
理方法およびその処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】排水等の被処理液を処理する方法のひと
つとして、活性炭等の吸着物質を充填した吸着装置に排
水を通液して排水中の除去対象物質を吸着して処理する
方法がある。
【0003】排水を処理するための吸着装置を設計する
には反応時間および通液速度を考慮して設計を行う必要
がある。ところが、例えば除去対象物質の濃度は低いが
排水基準を超えているのでそのままでは公共用水域にに
放流できないような希薄排水を処理する場合、吸着反応
装置では主に吸着塔内差圧と接触時間を考慮にいれた通
液速度を考えて設計する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】除去対象物質の濃度が
低い希薄被処理液を処理するための吸着装置を設計する
場合に反応時間および通液速度を考えて設計を行うと、
大きなサイズの装置となってしまう。例えば、活性炭吸
着塔を考えた場合、被処理液中の除去対象物質濃度が低
い時は主に吸着塔内差圧を考慮にいれた通液速度を考え
るため、ある程度のLV以下にしか設定できない。つま
り、被処理液中の除去対象物質の濃度が低くても装置の
サイズをあまり小さくできないことを意味している。
【0005】また、被処理液中の除去対象物質の濃度が
低いと、時間あたり及び吸着材量あたりの吸着量が少な
くなる。これは吸着反応では、吸着物質の濃度と吸着材
の濃度のn乗に比例して反応速度が決まるためである。
【0006】本発明が解決しようとする課題は、より小
さな吸着装置で処理が可能な希薄被処理水の処理方法お
よびその処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、除去対象物質濃度が低い希
薄被処理液を濃縮手段により処理して濃縮液と希薄液に
分離し、該濃縮液を吸着処理することを特徴とする希薄
被処理液の処理方法に関するものである。
【0008】上記課題を解決するための請求項2に記載
の発明は、濃縮液を吸着処理して得られた吸着処理液
と、濃縮手段による処理によって得られた希薄液とを混
合し、得られた混合液を放流もしくは利用することを特
徴とするものである。
【0009】上記課題を解決するための請求項3に記載
の発明は、濃縮手段が分離膜であることを特徴とするも
のである。
【0010】上記課題を解決するための請求項4に記載
の発明は、吸着処理が活性炭、骨炭、イオン交換樹脂等
の有機吸着材および/またはゼオライト等の無機吸着材
を用いることを特徴とするものである。
【0011】上記課題を解決するための請求項5に記載
の発明は、分離膜が、UF膜(限外濾過膜)、NF膜
(ナノ濾過膜)、RO膜(逆浸透膜)またはMF膜(精
密濾過膜)であることを特徴とするものである。
【0012】上記課題を解決するための請求項6に記載
の発明は、濃縮手段と、濃縮手段により得られた濃縮液
を吸着処理する吸着処理手段を備えたことを特徴とする
希薄被処理液の処理装置に関するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明における希薄被処理液と
は、溶解またはエマルジョンの状態にある除去対象物質
の濃度が低い溶液を意味し、例えば希薄なCOD排水
や、フミン酸、フルボ酸等のTOC成分、あるいは硝酸
イオン等の人体にとって望ましくないイオン性不純物を
含む浄水等を挙げることができる。
【0014】本発明は、希薄被処理液を濃縮処理して濃
縮液と希薄液に分離し、その濃縮液を吸着処理すること
を特徴とするものであるが、濃縮処理により除去対象物
質を濃縮液側に濃縮することにより、濃縮液中では除去
対象物質の濃度が上昇し、かつ吸着処理する液量を低減
できる。従って、濃縮液を吸着処理する吸着装置は、濃
縮処理をしない場合に比べ格段に小さくすることができ
る。
【0015】例えば、活性炭による吸着処理を考えた場
合、濃縮装置でn倍濃縮を行えば、濃縮液中の除去対象
物質の濃度は濃縮前のn倍に上がり、かつ処理する液量
が濃縮前の1/nに減少するために吸着装置のサイズを
ほぼ1/nにすることができる。
【0016】これは吸着処理液量が減少したことと除去
対象物質濃度が上がったことで吸着効率が上がるため除
去率が向上し吸着装置サイズを小さくすることが可能と
なる。
【0017】本発明における濃縮手段は、固液分離濃縮
を目的とするものではなく、エマルジョン成分や溶解成
分の濃縮を目的とするものであれば特に限定されない
が、例えば、エバポレーターや分離膜を挙げることがで
きる。しかし、濃縮操作が簡単、かつ装置コスト及びラ
ンニングコストが安い点で分離膜を用いるのが好まし
い。分離膜としては、例えば溶解成分の濃縮に用いられ
るUF膜、NF膜、RO膜やエマルジョン成分の濃縮に
用いられるMF膜やUF膜を挙げることができる。本発
明の希薄被処理液の処理装置の実施形態を排水処理の場
合を例にして図1を用いて説明する。
【0018】図1において、希薄被処理液は、分離膜3
を用いた膜分離装置1(濃縮手段)において濃縮処理さ
れ、濃縮液と希薄液に分離される。この濃縮液を例えば
活性炭を用いた吸着装置2で処理する。これにより、吸
着装置2で処理すべき液量を大幅に減らすことができ、
吸着装置2のサイズを小さくすることができる。
【0019】吸着装置2で処理された処理液は、除去対
象物質が排水基準値以下まで取り除かれている場合は、
そのまま放流することができる。なお、膜分離装置1か
ら得られる希薄液は、除去対象物質がほとんど含まれな
いので、そのまま放流することもできる。しかし、吸着
装置2の処理液中の除去対象物質濃度が排水基準値以下
に達していない場合は、そのままでは放流できないの
で、このような場合は図1にあるように吸着装置2で処
理された吸着処理液と膜分離装置1から得られる希薄液
とを混合して排水基準値以下の水質の水としてから放流
する。このように吸着処理液と膜分離装置1からの希薄
液を混合することにより、希薄被処理液が排水の場合に
は排水基準以下の処理液とすることができる。また、希
薄被処理液が浄水の場合は、後述の実施例に示すごとく
水の利用効率を上げることができる。
【0020】図1のフローにおいて、例えば、膜分離装
置1によって希薄被処理液に対して濃縮液の量を1/2
にする操作を行えば、吸着装置2で処理すべき液量が1
/2となり、希薄被処理液を直接吸着処理する場合に比
べて吸着装置2をコンパクトにできる。また、吸着装置
2で処理すべき物質濃度が上がるため、吸着装置の効率
が上がる。
【0021】
【実施例】実施例1(染色廃液の処理) 染色廃液を処理する場合、従来は染色廃液の全量を活性
炭を充填した吸着装置に通液し処理を行っていた。その
ため、活性炭吸着装置は大きな装置となっていた。これ
は活性炭の通液抵抗の関係上、通液LVをある程度以上
上げることが困難であったためである。本発明者がNF
膜を使用した膜分離装置を用いて染色廃液中の色素の濃
縮を試みたところ、濃縮倍率2倍で希薄液側には色素が
原廃液中の色素濃度に対して1%未満しか流出しないこ
とを確認した。このNF膜で濃縮処理をした濃縮液を従
来と同様の接触時間を持たせた活性炭吸着装置、すなわ
ち従来の吸着装置の1/2の大きさの吸着装置で処理し
たところ、色素の除去率は従来に比べ、向上した。
【0022】この活性炭吸着処理液と膜分離装置の希薄
液を混合し処理液とした。この処理液の色素除去率は、
染色廃液を直接、活性炭吸着装置で処理した従来の活性
炭吸着処理液と同等以上のものであった。本発明の処理
装置は、NF膜で2倍濃縮し、活性炭吸着装置を1/2
にしても、処理性能が下がらないことを示している。つ
まり、濃縮装置のコストが、吸着装置のコストを1/2
にすることで下がるコスト以下であれば充分コスト的に
合うことになる。実装置において濃縮倍率を2倍以上と
することは容易であり、より吸着装置のサイズを下げる
ことができる。
【0023】また、NF膜を用いて濃縮した後に活性炭
通液することによりNF膜によって色素は濃縮されるが
ナトリウム等のイオンは濃縮されないため脱色率が向上
することが見込まれる。また、活性炭の再生サイクルが
早くなり、生物の発生を抑止できることが見込まれる。
【0024】実施例2(浄水処理) 浄水中の硝酸イオン等の希薄なイオン成分を除去する場
合、従来は全量をイオン交換樹脂を充填した吸着装置に
通液し、吸着処理を行っていた。そのため、実施例1と
同様の理由で大きな装置を必要としていた。
【0025】そこで、本発明の処理装置により浄水中の
硝酸イオンの除去を行った。まずRO膜を用いて浄水を
処理したところ、ほとんどのイオン成分が濃縮され、イ
オン成分をほとんど含まない透過水を得ることができる
ことを確認した。得られた濃縮水をCl形陰イオン交換
樹脂を充填した吸着装置に通液したところ、従来と同様
に硝酸イオンを除去できることを確認した。
【0026】したがって、RO膜の透過水と吸着装置の
処理水とを混合して飲用水として供給することができ、
RO膜の濃縮水を排水として系外に排出することがない
ので水の利用効率高めることができる。
【0027】
【発明の効果】希薄被処理液を濃縮手段により濃縮液と
希薄液に分離し、その濃縮液を吸着処理することによ
り、濃縮手段を持たない従来の吸着装置に比べ、吸着処
理すべき液量を減らすことができ、かつ吸着反応効率が
向上するため、吸着装置のサイズを小さくすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の希薄被処理液の処理装置の概要を示す
フロー図。
【符号の説明】
1 膜分離装置(濃縮手段) 2 吸着装置(吸着手段) 3 分離膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 20/20 B01J 20/20 Z 20/26 20/26 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 除去対象物質濃度が低い希薄被処理液を
    濃縮手段により処理して濃縮液と希薄液に分離し、該濃
    縮液を吸着処理することを特徴とする希薄被処理液の処
    理方法。
  2. 【請求項2】 濃縮液を吸着処理して得られた吸着処理
    液と、濃縮手段による処理によって得られた希薄液とを
    混合し、得られた混合液を放流もしくは利用することを
    特徴とする請求項1に記載の希薄被処理液の処理方法。
  3. 【請求項3】 濃縮手段が分離膜であることを特徴とす
    る請求項1また請求項2に記載の希薄被処理液の処理方
    法。
  4. 【請求項4】 吸着処理が活性炭、骨炭、イオン交換樹
    脂等の有機吸着材および/またはゼオライト等の無機吸
    着材を用いることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1項に記載の希薄被処理液の処理方法。
  5. 【請求項5】 分離膜が、UF膜、NF膜、RO膜また
    はMF膜であることを特徴とする請求項3に記載の希薄
    被処理液の処理方法。
  6. 【請求項6】 除去対象物質濃度が低い希薄被処理液を
    濃縮して濃縮液と希薄液に分離する濃縮手段と、濃縮手
    段により得られた濃縮液を吸着処理する吸着処理手段を
    備えたことを特徴とする希薄被処理液の処理装置。
JP5057898A 1998-03-03 1998-03-03 希薄被処理液の処理方法およびその処理装置 Pending JPH11244846A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001275A (ja) * 2001-06-19 2003-01-07 Kurita Water Ind Ltd ガリウム−ヒ素含有廃水の処理装置
WO2005070833A1 (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Idemitsu Kosan Co., Ltd. 難分解性物質含有水の処理方法
JP2006192378A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Idemitsu Kosan Co Ltd 難分解性物質含有水の処理方法
JP2007209919A (ja) * 2006-02-10 2007-08-23 Kobelco Eco-Solutions Co Ltd 塩の回収方法及び該塩の回収装置

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