JPH11244339A - 車いすの段差乗り越え装置 - Google Patents

車いすの段差乗り越え装置

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JPH11244339A
JPH11244339A JP10052242A JP5224298A JPH11244339A JP H11244339 A JPH11244339 A JP H11244339A JP 10052242 A JP10052242 A JP 10052242A JP 5224298 A JP5224298 A JP 5224298A JP H11244339 A JPH11244339 A JP H11244339A
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JP
Japan
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level
guide body
difference
wheel
slide
Prior art date
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Pending
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JP10052242A
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English (en)
Inventor
Isao Kiyono
功 清野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車いすの段差乗り越え装置において、車体を改
良せずに、自在輪に任意に取り付けて利用可能であっ
て、簡単な操作で段差を確実且安定して乗り越えること
ができるようにする。 【解決手段】スライド体20が摺動自在に嵌め入れられ
てなるガイド体30を、その先端部が進行方向斜め上方
に向けた傾斜状態で自在輪3の両側方に設置し、且つス
ライド体20と自在輪3とを連結して、自在輪3がガイ
ド体30に沿って相対的にスライド移動し得るように設
ける。ガイド体30はコイルスプリング40によって自
在輪3の進行方向に弾圧付勢しておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車いす利用者が主
として平坦面における段差部の乗り越えを容易に行える
ようにした車いすの段差乗り越え装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に
車いすの自在輪は方向転換の必要性から小径に構成され
ているため、走行中の僅かな段差の乗り越えにも支障を
来しやすい。これを解決すべく、従来より種々の構造の
段差乗り越え装置が案出されているが、何れも車いすの
車体の改良を伴うものだったり複雑な構造のものだった
りして利用コストが高くつき、常用されるには至ってい
ない。
【0003】そこで本発明は、車いすの段差乗り越え装
置において、車体を改良することなく自在輪に任意に取
り付けて利用可能であって、簡単な操作で段差を確実且
安定して乗り越えることができるようにすることを課題
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車いすの段差乗り越え装置は、適宜な長さを有
するガイド体をその先端部が進行方向斜め上方に向いて
配置可能なように自在輪の側方に設置し、且つこのガイ
ド体に沿って自在輪がスライド移動し得るように設けて
構成した。ガイド体は自在輪の進行方向に弾圧付勢して
おくことが好ましい。ガイド体の底部には、ゴムや合成
樹脂材などの弾性材からなる緩衝部材を固着しておくこ
とが好ましい。
【0005】本発明によれば、走行面に段差があった場
合、段差にガイド体の底部が当接し、続いて車いすを前
進させると、ガイド体に荷重がかかって段差に当接した
ままガイド体が当接位置に保持される一方、自在輪がガ
イド体に沿って前方に相対的にスライド移動し、ガイド
体に沿って持ち上げられて段差の上面に乗り上げ、段差
を乗り越える。
【0006】
【発明の実施の形態】図面に基づいて本発明の好適な実
施形態を説明する。図1に示されているように本発明の
段差乗り越え装置1は、車いす2の自在輪3に取り付け
て用いられるものである。図中、符号4は車体フレー
ム、5は駆動輪である。なお、図示されない他側の自在
輪3にも段差乗り越え装置1が取り付けてある。
【0007】図2〜図4は第1実施形態の段差乗り越え
装置を示し、図中、符号10は支持板、20,20はス
ライド体、30,30はガイド体である。
【0008】支持板10は硬質板を略コ字形に折り曲
げ、その対向片部11,11に自在輪3の車軸3aが挿
通し得る開孔11aとスライド体20を連結するための
ボルト挿通孔11b,11cとをそれぞれ設け、両片の
連結部12に自在輪3を支持する支軸4aが挿通可能な
取り付け孔12aを設けて形成してある。ボルト挿通孔
11bは上方に延びた長孔としてあり、且つ挿通孔11
cよりも上方の高さ位置に設けてある。支持板10は、
上記支軸4aに取り付け孔12aを挿通させ、自在輪3
の両側に平行に配置された両対向片部の開孔11aに車
軸3aを挿通させボルトにより締着して、自在輪3と一
体に取り付けられている。
【0009】スライド体20,20は、硬質板材の下辺
縁を略直角に折り返し、表面に上記挿通孔11b,11
cと対応したボルト挿通孔21a,21bを設けてなる
連結片21と、適宜な長さ、幅及び厚みを有する直方体
状の硬質材を切削加工などによって側面視L字形の段違
いブロック形状に成形してなるスライド子22とからな
り、連結片21の底部にスライド子22の上面を接合さ
せ、且つボルトなどにより固着して一体に形成してあ
る。スライド子22の底部には、複数の球体23が互い
に所定の間隔を開けて揺動自在に、且つ一端を当該底部
から突出させた状態で埋入してあり(図3参照)、ま
た、スライド子22の下段部の側面にはコイルスプリン
グ40を掛止する突起22aが設けてある。両スライド
体は、上記対向片部11,11の外面に連結片21をそ
れぞれ接合させ、互いに重合したボルト挿通孔11b,
21aと挿通孔11c,21bとにボルトを挿通し締着
して支持板10に一体に固着されている。支持板10に
固着された状態でスライド子22は、自在輪3の車軸3
aよりも下側で、ボルト挿通孔21a側を上方、ボルト
挿通孔21b側を下方に向けた傾斜姿勢に保持される。
また、この傾斜角度は、上記ボルト挿通孔11bに沿っ
て締着位置を変えることにより適宜に設定できるように
なっている(図2参照)。
【0010】ガイド体30,30は、自在輪3の直径よ
りも長寸の硬質板材を用い、これを長手方向に沿ってコ
字形に折り曲げ、さらに一側の側辺を内側に折り曲げ
て、上記スライド子22の下段部が略一杯に嵌入可能な
寸法形状の凹溝31を平坦に適宜な長さ延設させた形状
に設けてあり(図3参照)、当該凹溝31を上方に向
け、互いに先端部を連結部材32の端部に固定して平行
に設けてある。両ガイド体の外側面の基端部にはコイル
スプリング40を掛止する突起30aが設けてあり、同
面の略中央から先端部に渡っては凹溝31内に嵌入した
スライド子22の突起22aをガイド体外部に貫通させ
得る長孔30bが設けてある。両ガイド体は、上記スラ
イド子22を凹溝31内に嵌入させると共に、長孔34
から突出したスライド子22の突起22aと突起30a
とにコイルスプリング40を掛け渡して設置され、自在
輪3の両側方であって接地面よりも上方位置で、両スラ
イド子の前方に弾圧付勢されつつ両スライド子と平行な
傾斜姿勢に保持されている。
【0011】図5〜図6は第2実施形態の段差乗り越え
装置を示している。本形態の支持板10,10は、自在
輪3の側方の支軸4aに係合し得る形状に形成された硬
質板に、自在輪3の車軸3aが挿通し得る開孔11aと
スライド体20を連結するためのボルト挿通孔11d,
11e,11fとをそれぞれ設けて形成してある。支持
板10,10は、その開口11aに車軸3aを挿通させ
て、それぞれ自在輪3の両側の支軸4aに嵌着させて自
在輪3と一体に取り付けられている。
【0012】スライド体20,20は、硬質板を用い、
先端部にコイルスプリグ40を係止する突起21cを有
し、且つ表面にボルト挿通孔21d,21e,21fが
設けられた連結片21を、底部に球体23が埋入された
ブロック形状のスライド子22の上面に固着して形成さ
れている。両スライド体は、支持板10,10の外面に
一体に固着され、自在輪3の両側で車いすの進行方向を
斜め上方に向けた傾斜姿勢に保持されている。
【0013】ガイド体30,30は、長尺の硬質板を用
い、コ字状に折り曲げられた板部33にL字状に折り曲
げられた板部34,34を固着して、上記スライド子2
2の下段部が嵌入可能な寸法形状の凹溝31を形成する
と共に、底部に適宜な厚みのゴム材からなる緩衝部材3
5を固着して形成されている。両ガイド体の基端部には
コイルスプリング40を掛止する突起30cが設けてあ
る。両ガイド体は、互いに先端部を連結部材32の端部
に固定して平行に配設され、上記スライド子22を凹溝
31内に嵌入させ、連結片21の突起21cと突起30
cとにコイルスプリング40を掛け渡し、両スライド子
の前方に弾圧付勢されつつ両スライド子と平行な傾斜姿
勢に保持されている。
【0014】両形態の段差乗り越え装置1は、自在輪3
の両側に支持板10を介して一体に設けられたスライド
体20,20が、先端部が進行方向の斜め上方に向けて
傾斜姿勢に保持されたガイド体30,30に沿ってスラ
イド移動し得るようになっている。つまり、スライド子
22,22と共に自在輪3が両ガイド体に沿って斜め上
方に相対的にスライド移動し得るように設けられてお
り、これにより以下の如く動作して段差を乗り越えるこ
とができる。
【0015】先ず、走行面が平坦な場合、図7(A)に
示されているように、ガイド体30はその先端部を自在
輪3の前方に、その基端部を走行面よりも上方に位置さ
せて自在輪3の側方で傾斜状態に配置される。このと
き、ガイド体30は走行面と非接触なので、車いす走行
の支障となることがない。車いすが前進して段差Dに遭
遇すると、ガイド体30が先端部を自在輪3の前方に前
上がりに向けて配置されているので、ガイド体30の底
部中間部が段差Dの角部に衝当する。さらに車いすを前
進させると、ガイド体30に下方向の荷重がかかり、ガ
イド体30は段差Dと当接したまま当該位置に保持され
る一方、同図(B)に示されているように、自在輪3が
ガイド体30に沿って前方に相対的にスライド移動せし
められ、車いすの走行に伴ってガイド体30に沿って自
在輪3が持ち上げられ、段差Dの上面まで案内される。
この際、スライド子22の底部に球体23が埋め込まれ
ているので、ガイド体30内を摺動するスライド子22
の摩擦負荷が極めて少なく、容易にスライド移動させる
ことができる。そして、ガイド体30に沿って持ち上げ
られた自在輪3が段差Dに乗り上げて接地すると、ガイ
ド体30に上記荷重がかからなくなり、ガイド体30が
コイルスプリング40の弾性力によって元の位置まで復
帰せしめられ、同図(C)に示されているように走行面
及び段差Dとは非接触となって再び自在輪3の側方で傾
斜姿勢に保持される。
【0016】上記動作において、スライド体20とガイ
ド体30は、自在輪3の両側に一対に配置してあるの
で、段差Dを乗り越える際にガイド体30と段差Dとの
当接部にかかる荷重を確実且つ安定的に支えることがで
きる。また、スライド子22が適宜な長さを有するブロ
ック形状に設けてあり、その外周面に略接合し得る筒状
にガイド体30が設けてあるので、ガイド体30が荷重
を受けたりスライド子22がスライドしたりしても、ガ
イド体30をスライド子20と同じ傾斜姿勢に保持させ
ることができる。
【0017】また、ガイド体30の底部に緩衝部材34
を適宜な厚みに設けておけば、ガイド体30が段差Dに
当接したときの衝撃を吸収し、段差を乗り越える際に段
差Dとの当接位置がずれたりせず、段差Dに傷をつけた
りする虞れもなく好ましい。本発明の段差乗り越え装置
の構成は、上記形態に限定されるものではなく、例えば
支持板10、スライド体20及びガイド体30の各要素
をそれぞれ一体に設けたり、自在輪3の両側に一対に設
けたスライド体20及びガイド体30を何れか一側にの
み設けたりしてもよい。また、コイルスプリング40の
代わりに他の弾性部材を用いてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明の車いすの段差乗り越え装置によ
れば、車体を改良することなく、車いすの自在輪に任意
に取り付けて用いることができるので取扱いが簡便であ
り、また、段差にガイド体を当接させた状態で車いすを
進行させれば、自在輪を段差の上面まで導くことがで
き、走行面に段差があっても、健常者の補助を必要とす
ることなく容易な操作で、且つ滑らかに安定して乗り越
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の段差乗り越え装置を取り
付けた状態の車いすの側面図である。
【図2】本発明の一実施形態の段差乗り越え装置の側面
図である。
【図3】図2のIII-III 線に沿った断面図である。
【図4】図1の段差乗り越え装置を構成要素毎に展開し
て示す斜視図である。
【図5】本発明の他の形態の段差乗り越え装置の側面図
である。
【図6】図5の段差乗り越え装置を構成要素毎に展開し
て示す斜視図である。
【図7】(A)〜(C)は段差乗り越え動作を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 段差乗り越え装置 2 車いす 3 自在輪 4a 支持軸 10 支持板 20 スライド体 21 連結片 22 スライド子 30 ガイド体 31 凹溝 40 コイルスプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車いすの自在輪に取り付けられてなる段
    差乗り越え装置において、適宜な長さを有するガイド体
    をその先端部が進行方向斜め上方に向いて配置可能なよ
    うに設置し、且つこのガイド体に沿って自在輪がスライ
    ド移動し得るように設けてなる車いすの段差乗り越え装
    置。
  2. 【請求項2】 ガイド体が自在輪の進行方向に弾圧付勢
    されてなる請求項1に記載の車いすの段差乗り越え装
    置。
  3. 【請求項3】 ガイド体の底部に緩衝部材が固着されて
    なる請求項1又は2に記載の車いすの段差乗り越え装
    置。
JP10052242A 1998-03-04 1998-03-04 車いすの段差乗り越え装置 Pending JPH11244339A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10052242A JPH11244339A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 車いすの段差乗り越え装置

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JP10052242A JPH11244339A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 車いすの段差乗り越え装置

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Publication Number Publication Date
JPH11244339A true JPH11244339A (ja) 1999-09-14

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ID=12909266

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JP10052242A Pending JPH11244339A (ja) 1998-03-04 1998-03-04 車いすの段差乗り越え装置

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JP (1) JPH11244339A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8910344B2 (en) 2010-04-07 2014-12-16 Alcon Research, Ltd. Systems and methods for caster obstacle management
US9089367B2 (en) 2010-04-08 2015-07-28 Alcon Research, Ltd. Patient eye level touch control

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8910344B2 (en) 2010-04-07 2014-12-16 Alcon Research, Ltd. Systems and methods for caster obstacle management
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