JPH11243878A - 粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機 - Google Patents

粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機

Info

Publication number
JPH11243878A
JPH11243878A JP10055591A JP5559198A JPH11243878A JP H11243878 A JPH11243878 A JP H11243878A JP 10055591 A JP10055591 A JP 10055591A JP 5559198 A JP5559198 A JP 5559198A JP H11243878 A JPH11243878 A JP H11243878A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice
draining
granular material
unit
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10055591A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3258623B2 (ja
Inventor
Minoru Aoki
稔 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seiki KK
Original Assignee
Fuji Seiki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Seiki KK filed Critical Fuji Seiki KK
Priority to JP05559198A priority Critical patent/JP3258623B2/ja
Publication of JPH11243878A publication Critical patent/JPH11243878A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258623B2 publication Critical patent/JP3258623B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cereal-Derived Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】米粒等の粒状物の表面を傷つけることなく、短
時間で水切りを行える水切り装置を提供するとともに、
これを無洗米製造機に設けて、食感が良く、かつ保存性
に富んだ良質な無洗米を提供すること。 【解決手段】米粒a単体が通過するだけの間隙をあけて
対向状態に配設した一対のローラ40a,40b を具備する薄
層成形手段40と、薄層成形手段40の下方に、同薄層成形
手段40のローラ40a,40b との間に米粒a単体が通過する
だけの間隙を形成して配設したネット状コンベアベルト
41a を具備する搬送手段41と、搬送手段41の中途下方に
配設され、前記米粒aの表面に付着した水分を吸入する
吸引装置42,44 を具備する水切り手段とを具備する構成
とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粒状物の水切り
装置、及び同装置を具備する無洗米製造機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、洗米部と乾燥部とを備え、精
米した白米を洗米し、その後、短時間の間に米の表面に
付着した水分を乾燥除去することにより、研がずに炊飯
可能ないわゆる無洗米を製造する無洗米製造機が知られ
ている。
【0003】無洗米は、食感が良く、かつ保存性も良好
でなければならず、そのためには、玄米のアリウロン層
に含まれる、炊飯時の糠臭さや保存時の変色の原因とな
る脂質等の残留物を可及的に除去する必要がある。
【0004】さらに、保存性を良好にするためには、米
の水分率を例えば16%以下に抑えなければならず、そ
こで上記した従来の無洗米製造機では、洗米部でアリウ
ロン残留物をしっかりと洗い落とした後は、乾燥部で素
早く乾燥させるようにしている。
【0005】そこで、乾燥を効果的に行うために、乾燥
工程の前に水切り工程を設けることが一般的に行われて
おり、かかる水切り工程では、図7に示すような水切り
装置Xが使用されている。
【0006】すなわち、周壁に多数の透孔100 を設けた
高速回転する遠心脱水槽200 内に、同脱水槽200 と差動
回転するスクリュー羽根300 を設けた洗浄米供給筒400
を配設し、同洗浄米供給筒400 から供給された米500 を
遠心脱水しながらスクリュー羽根300 によって上方へ移
送し、遠心脱水槽200 から外部へ飛散させ、飛散した水
切りされた米500 を図示しないネット等で受け止め、後
工程の乾燥工程へ搬送するように構成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した遠
心脱水槽200 を用いるものでは、確かに短時間で水切り
を行えるものの、米を高速回転させるために米が遠心脱
水槽200 の周壁との衝突や米同士の衝突によって亀裂等
が入ったりして損傷することがあった。
【0008】かかる亀裂等の入った米が乾燥されて無洗
米となって出荷されると、実際に炊いた場合は必要以上
に柔らかくなり、食感が著しく劣るものとなってしまう
という問題があった。
【0009】本発明は、上記課題を解決することのでき
る粒状物の水切り装置、及び同水切り装置を具備する無
洗米製造機を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の本発明では、水切り装置を、多数の
粒状物を粒単体厚みの単層状に均す薄層成形手段と、単
層状の粒状物を載置搬送する透水性帯体を有する搬送手
段と、同搬送手段の中途に設けられ、前記粒状物の表面
に付着した水分をエア吸入及び/又はエアブローにより
除去する水切り手段とを具備する構成とした。したがっ
て、粒状物の表面を傷つけたりすることなく、短時間で
水切りすることができる。
【0011】また、請求項2記載の本発明では、水切り
装置を、粒単体が通過するだけの間隙をあけて対向状態
に配設した一対のローラを具備する薄層成形手段と、薄
層成形手段の下方に、同薄層成形手段のローラとの間に
粒単体が通過するだけの間隙を形成して配設したネット
状のコンベアベルトを具備する搬送手段と、搬送手段の
中途下方に配設され、前記粒状物の表面に付着した水分
を吸入する吸引装置を具備する水切り手段とを具備する
構成とした。したがって、粒状物をコンベアベルト上に
確実に薄層に敷き詰めることができ、吸引装置によって
水分のみを効果的に吸引して水切りすることができる。
【0012】また、請求項3記載の本発明では、前記水
切り手段は、粒状物の表面に付着した水分を吸入する吸
引装置と、同吸引装置の下手側に配設され、粒状物の表
面に付着した水分を上方からブローするエアブロー装置
とを具備することとした。したがって、粒状物の上部表
面の水分を下方に吹き飛ばし、吸引装置と協働してより
効果的に水切りすることができる。
【0013】また、請求項4記載の本発明では、前記水
切り手段は、粒状物の表面に付着した水分を吸入する吸
引装置と、同吸引装置の下手側で、コンベアベルトを挟
むように、粒状物の表面に付着した水分を上方からブロ
ーするエアブロー装置と、前記水分を下方から吸入する
第2の吸引装置とを具備することとした。したがって、
初めにネット状のコンベアベルト上を流れる粒状物表面
の水分を吸引し、後にはエアブロー装置と第2の吸引装
置とでエアカーテンを作って効果的に水切りすることが
でき、2段階での水切りによって短時間で水切りするこ
とができる。
【0014】また、請求項5記載の本発明では、薄層状
に均された粒状物を、前記ネット状のコンベアベルトと
で狭圧しながら搬送を補助する第2のネット状のコンベ
アベルトを配設し、同コンベアベルトを介してエアブロ
ーするようにエアブロー装置を配設した。したがって、
粒状物はエアブローしても飛散したりすることがなく、
しかも前方への搬送移動を確実に行える。
【0015】また、請求項6記載の本発明では、粒状物
を米粒とした。したがって、本水切り装置を無洗米製造
機等に好適に用いることができ、米粒の表面を傷つける
おそれがないので食感がよく、保存性に富んだ無洗米の
製造が可能となる。
【0016】また、請求項7記載の本発明では、無洗米
製造機を、玄米を精米する精米部と、精米部から供給さ
れた精米を洗米する洗米部と、洗米部から供給された米
の表面に付着した水分の水切りを行う水切り部と、水切
り部から供給された米を乾燥する乾燥部と、乾燥部から
供給された米の中から良米と不良米とに選別する選別部
とを具備し、前記水切り部に、請求項1〜6のいずれか
に記載の水切り装置を配設した構成とした。したがっ
て、玄米の状態から自動的に無洗米を製造することがで
き、しかも、製造された無洗米は表面に傷等のない良質
のものとなり、食感、保存性が良好なものとなる。
【0017】また、請求項8記載の本発明では、前記ケ
ーシングの一側内下部に精米部を設け、同精米部とケー
シングの他側内上部に配設した洗米部とを昇降装置で連
絡し、さらに、同洗米部から選別部までを、ケーシング
内の上方から下方にかけてジグザグに連絡した。したが
って、玄米から無洗米を製造可能であるにもかかわら
ず、ケーシング内で各工程が効率良く機能し、全体的に
コンパクトなので広い設置場所も不要となる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る水切り装置は、多数
の粒状物を粒単体厚みの単層状に均す薄層成形手段と、
単層状の粒状物を載置搬送する透水性帯体を有する搬送
手段と、同搬送手段の中途に設けられ、前記粒状物の表
面に付着した水分をエア吸入及び/又はエアブローによ
り除去する水切り手段とを具備するものである。
【0019】粒状物を米粒とした場合、これを洗米して
短時間の内に乾燥させていわゆる無洗米を製造するに
は、乾燥をより効果的に短時間で行うためにその前処理
工程として水切りをすることが好ましいが、本水切り装
置を適用することにより、米の表面を傷つけたりするこ
となく、短時間で確実に水切りすることができる。
【0020】薄層成形手段は、粒単体が通過するだけの
間隙をあけて対向状態に配設した一対のローラを具備す
る構成とし、搬送手段は、前記薄層成形手段の下方に、
同薄層成形手段のローラとの間に粒単体が通過するだけ
の間隙を形成して配設したネット状のコンベアベルトを
具備する構成とし、さらに、水切り手段は、前記搬送手
段の中途下方に配設され、前記粒状物の表面に付着した
水分を吸入する吸引装置を具備する構成とすることがで
きる。なお、透水性帯体として用いるネット状のコンベ
アベルトの網目の大きさは、米粒が落下しない程度の目
の大きさにすることは当然である。
【0021】かかる構成とすることにより、粒状物(米
粒)を前記コンベアベルト上に確実に薄層に敷き詰める
ことができ、吸引装置によって水分のみを効果的に吸引
するので粒状物の表面を傷つけたりすることなく、か
つ、短時間で水切りすることができる。
【0022】また、前記水切り手段には、前記吸引装置
の下手側に、粒状物の表面に付着した水分を上方からブ
ローするエアブロー装置を配設する構成とすることが好
ましい。かかるエアブロー装置によって、粒状物の上部
表面の水分を下方に吹き飛ばし、前記吸引装置と協働し
てより効果的に水切りすることができる。
【0023】この場合、エアブロー装置の直下方には、
コンベアベルトを挟むように、エアブローされた水分を
下方から吸入する第2の吸引装置を配設することがより
好ましい。
【0024】かかる構成とすることによって、初めにネ
ット状のコンベアベルト上を流れる粒状物表面の水分を
吸引し、後にはエアブロー装置と第2の吸引装置とでエ
アカーテンを作って効果的に水切りすることができ、2
段階での水切りによって短時間で水切りすることができ
る。
【0025】また、薄層状に均された粒状物を、前記ネ
ット状のコンベアベルトとで狭圧しながら搬送を補助す
る第2のネット状のコンベアベルトを配設し、同第2の
コンベアベルトを介して前記エアブロー装置によりエア
ブローすることができる。したがって、粒状物はエアブ
ローしても飛散したりすることがなく、しかも、上下の
コンベアベルトにより強制的に搬送されるので停滞する
ことなく前方への搬送移動が確実に行える。
【0026】また、上記してきた水切り装置を無洗米製
造機内に組み込むことで、品質の良い無洗米を効率良く
製造することができる。
【0027】すなわち、無洗米製造機を、玄米を精米す
る精米部と、精米部から供給された精米を洗米する洗米
部と、洗米部から供給された米の表面に付着した水分の
水切りを行う水切り部と、水切り部から供給された米を
乾燥する乾燥部と、乾燥部から供給された米の中から良
米と不良米とに選別する選別部とを具備し、前記水切り
部に、上記の水切り装置を配設するものである。
【0028】かかる無洗米製造機を用いれば、玄米の状
態から自動的に無洗米を製造することができ、しかも、
製造された無洗米は、水切り及び乾燥時に米粒表面に傷
等が付かず、しかも、糠臭の原因や変色の原因となるア
リウロン残留物が確実に洗い落とされるので良質のもの
となり、食感、保存性が著しく向上する。
【0029】また、無洗米製造機の構成として、前記ケ
ーシングの一側内下部に精米部を設け、同精米部とケー
シングの他側内上部に配設した洗米部とを昇降装置で連
絡し、さらに、同洗米部から選別部までを、ケーシング
内の上方から下方にかけてジグザグに連絡することがで
きる。この連絡手段としては、ベルトコンベア装置等を
好適に用いることができる。
【0030】かかる構成により、玄米から直接無洗米を
製造可能であるにもかかわらず、全体がコンパクトとな
り、広い設置場所も不要となるとともに、ケーシング内
で各工程が効率良く機能して良質の無洗米を提供するこ
とができる。
【0031】なお、本発明に係る水切り装置は、粒状物
を米に限定するものではなく、表面に傷を付けたくない
もの、例えば食物であれば他の穀豆類等の洗浄後の水切
りに好適に用いることができる。
【0032】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき具体
的に説明する。
【0033】図1は本実施例に係る無洗米製造機Aの斜
視図、図2は同無洗米製造機Aの概略説明図であり、構
成を展開的に示している。
【0034】図示するように、無洗米製造機Aは、箱型
のケーシング1内に、玄米を精米する精米部2と、精米
部2から供給された精米を洗米する洗米部3と、同洗米
部3から供給された米の表面に付着した水分の水切りを
行う水切り部4と、同水切り部4から供給された米を乾
燥する乾燥部5と、同乾燥部5から供給された米の中か
ら良米と不良米とに選別する選別部6とを収納配設して
構成している。なお、図1中、10はケーシングの前扉、
11は横扉であり、前扉10の上部に操作部12を設け、その
略対角線上の下方位置に無洗米取出口13を設けている。
【0035】また、本実施例では、前記精米部2をケー
シング1の一側内下部、すなわち、図1においては横扉
11の反対側に設け、同精米部2とケーシング1の他側内
上部に配設した洗米部3とを昇降装置7で連絡し(図
2)、さらに、同洗米部3から選別部6までを、ケーシ
ング1内の上方から下方にかけてジグザグに連絡してい
る。
【0036】すなわち、水切り部4、乾燥部5、選別部
6自体をベルトコンベヤ式にしており、米を搬送しなが
ら各工程を行うようにして、しかも、これらをジグザク
に配置してケーシング1の内部空間を有効利用してい
る。したがって、全体的にコンパクトな構成となってお
り、広い設置場所は不要となっている。
【0037】上記構成により、精米部2において玄米を
精米した後に昇降装置7で洗米部3に送給し、洗米部3
でアリウロン残留物を確実に洗い落とすとともに、水切
り部4で米の表面に付着した水分を水切りし、その後、
乾燥部5により乾燥させて米の含有水分を16%以下に
し、さらに、選別部6にて欠け米等を篩にかけて、良品
のみを無洗米取出口13から取り出すことができる。
【0038】上記構成において、本発明の要旨となるの
は、水切り部4の構成にある。
【0039】ここで、かかる水切り部4に至る精米部2
及び洗米部3について簡単に説明しながら、図2〜図6
を参照して水切り部4について詳述する。
【0040】精米部2は周知の構造のものを使用してお
り、図2に示すように、玄米投入ホッパ21と、搗精用モ
ータ2Mを付設した精白装置22と、糠抜きブロワ23とを具
備しており、精白装置22に設けた選別機能付取出口24に
よって、精白米として取出したり、無洗米製造工程へ選
別送給することができる。
【0041】無洗米製造工程へ送られる精米は、昇降装
置7の下部入口71からバケットエレベータにより上送さ
れ、送給管72を介してケーシング1の天井面に設けた洗
米部入口31より洗米部3に送られる。
【0042】洗米部3は、洗米用モータ3Mを付設した12
角柱状の洗米筒32に給水管33を連通連結し、洗米筒32内
に米を送るとともに、少量の洗浄水を供給し、洗米筒32
を回転させることにより、米と米とが互いに研磨して洗
米が行われる。さらに、前記給水管33の中途からはすす
ぎ用配管34を分岐させてその先端吐出口34a を洗米筒出
口32a に臨設し、二次洗米としてのすすぎ工程が行われ
る。
【0043】洗米筒出口32a の直下方に水切り部4が配
設されており、洗米された米の表面に付着した水分を短
時間で素早く水切りし、後工程の乾燥部5へ供給して効
率的に乾燥させるようにしている。
【0044】本発明の要旨となる水切り部4は、図2に
示すように、洗米筒出口32a の直下方に配設され、多数
の米粒aを粒単体厚みの単層状に均す薄層成形手段40
と、単層状の米粒aを載置搬送するネット状コンベアベ
ルト41a を具備する搬送手段41と、同搬送手段41の中途
下方に配設され、前記米粒aの表面に付着した水分を吸
入する吸引装置42と、同吸引装置42の下手側で、前記コ
ンベアベルト41a を挟むように、米粒aの表面に付着し
た水分を上方からブローするエアブロー装置43と、前記
水分を下方から吸入する第2の吸引装置44とを具備して
おり、前記吸引装置42により一次水切り部4aを、エアブ
ロー装置43と第2の吸引装置44とで二次水切り部4bを構
成し、水切り手段として配設されている。
【0045】かかる二次水切り部4bは、前記ネット状コ
ンベアベルト41a とで狭圧しながら米粒aの搬送を補助
する第2のネット状コンベアベルト45を具備しており、
同コンベアベルト45を介してエアブローするように前記
エアブロー装置43を配設している。なお、本実施例で
は、前記ネット状コンベアベルト41a,45は、合成樹脂製
としており、十分な強度を有するものとしている。
【0046】図2中、41b は搬送手段41の駆動ローラ、
41c は同搬送手段41の遊動ローラ、42a は吸引装置42の
第1吸引管、42b は同吸引装置42の第1吸引ポンプ、44
a は第2の吸引装置44の第2吸引管、44b は同第2の吸
引装置44の第2吸引ポンプである。
【0047】以下、薄層成形手段40と、一次水切り部4a
と、二次水切り部4bとについてさらに説明を加える。
【0048】図3に示すように、薄層成形手段40は、米
粒aが通過するだけの間隙をあけて対向状態に配設した
一対の定厚形成ローラ40a,40b と、両ローラ40a,40b の
上方に軸架した左右振り分けローラ40c とを具備し、前
記定厚形成ローラ40a,40b を搬送手段41のネット状コン
ベアベルト41a との間に米粒aが通過できる程度の間隙
を設けて配設するとともに、左右振り分けローラ40c
を、洗米筒出口32a に向けて開口させたホッパ40d によ
り囲繞している。
【0049】かかるホッパ40d 内に、洗米部3から供給
された洗米された多量の米粒aは、左右振り分けローラ
40c により左右に均等に振り分けられ、定厚形成ローラ
40a,40b 間の間隙からネット状コンベアベルト41a に落
下し、かつ、均されて米粒aの単粒厚みの薄層状になっ
て搬送される。
【0050】このように薄層状に均されて搬送される搬
送路中途に、一次水切り部4aが配設されており、同一次
水切り部4aは、図4に示すように、ネット状コンベアベ
ルト41a の直下に吸引スリット42c を設けた第1吸引管
42a を配設し、図1に示すように、同第1吸引管42a と
第1吸引ポンプ42b とを連結チューブ42d により連通連
結している。
【0051】米粒aの表面には洗米時の水分が付着して
おり、かかる水分は下方に垂れ落ちてネット状コンベア
ベルト41a に流れ出るが、上記の構成による一次水切り
部4aによって、速やかに吸引される。
【0052】このとき、米粒aは薄層成形手段40によっ
て単粒の層になっているので、図5に示すように、水分
を確実に吸引することができる。すなわち、単粒の層と
ならずに、図5の一点鎖線で示すように、例えば米粒a
の上に二段目の米粒a'が載置した状態の二層状になった
場合、各米粒a,a'間の水分を除くことが難しいからであ
る。
【0053】さらに、本実施例では、一次水切り部4aに
次いで、二次水切り部4bを配設することにより、より確
実に数秒という短時間で水切りを行うことができる。
【0054】二次水切り部4bは、図6に示すように、薄
層状に均された米粒aを、前記ネット状コンベアベルト
41a とで狭圧しながら搬送を補助する第2のネット状コ
ンベアベルト45をコンベアローラ46,47 、及び、前記エ
アブロー装置43を構成するエアブロー管43a の間に巻回
し、エアブロー管43a からの吐出エアをこの第2のネッ
ト状コンベアベルト45を介して米粒aにブローされるよ
うにし、さらに、エアブロー管43a の直下方には、第2
のネット状コンベアベルト45を挟んで第2の吸引装置44
の第2吸引管44a を配設している。43c はエアブロー管
43a の下部に設けたブロースリット、44c は第2吸引管
44a に設けた吸引スリットである。
【0055】このように、二次水切り部4bでは、米粒a
の上方からエアブローして米粒aの上部の水分を吹き落
とし、かつ、第2の吸引装置44により水分を吸引してい
るので、水切りが確実となり、しかも、第1、第2のコ
ンベアベルト41a,45とで米粒aを挟持して送出している
ので、米粒aはエアブローしても飛散したりすることが
なく、かつ、停滞することなく前方へ確実に搬送移動さ
れることになる。
【0056】なお、図1及び図6には図示していない
が、第2吸引管44a についても、吸引用ポンプ44b と連
結チューブ44d を介して連通連結している。
【0057】このように、本実施例では、上記した水切
り部4を具備しているので、乾燥部5による乾燥が効率
的に短時間で行われ、しかも、この水切り部4におい
て、米粒aの表面を傷付けたりするこおそれもないの
で、乾燥時に亀裂を生じさせたりすることもなく、良質
の無洗米を製造することができる。
【0058】次に、上記水切り部4の後工程を行う乾燥
部5、選別部6について簡単に説明する。
【0059】図2に示すように、乾燥部5は、略同一構
造の一次乾燥部5aと二次乾燥部5bとを上下に配設すると
ともに、連通管5cにより連絡しており、両乾燥部5a,5b
は、乾燥用コンベアベルト51を有するコンベア装置に、
熱風吐出装置52a と吸気装置52b とを配設した乾燥ボッ
クス52を二個並設して構成している。
【0060】水切り部4から送られる米粒aは、ネット
状コンベアベルト41a から落下して前記乾燥用コンベア
ベルト51により受け止められ、一次乾燥部5aの前記乾燥
ボックス52,52 内を順次通過して、熱風によって短時間
で乾燥される。そして、吸気装置52b で吸引した湿気を
二次乾燥部5bの熱風吐出装置52a に循環させることによ
って、水分含有率15%となるように調整している。な
お、水分調整法は、熱風の温度や風量、乾燥用コンベア
ベルト51の送りスピードの調整により行う。
【0061】二次乾燥部5bから搬送された米粒aを良品
と欠け等を生じた不良品とに選別する選別部6は、同一
構成の一次選別部6aと二次選別部6bとを連設して構成し
ており、ケース61内に前方傾斜状に設けた擺動する篩体
62と、同篩体62に下方から衝突する多数の小球とを具備
しており、前記篩体62を擺動して篩目よりも小さな欠け
のある米粒aを下方へ落下させるとともに、小球によっ
て篩体62を振動させて良品となる米粒aを前方へ移動さ
せるようにしている。
【0062】一次、二次選別部6a,6b を通過した米粒a
は無洗米取出口13より排出され、無洗米として出荷され
る。
【0063】以上、説明してきたように、本実施例で
は、水分含有率が適正で、かつ、表面に傷等がなく、食
感が良好で保存性にも富んだ良質の無洗米を製造するこ
とができる。
【0064】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、水切
り装置を、多数の粒状物を粒単体厚みの単層状に均す薄
層成形手段と、単層状の粒状物を載置搬送する透水性帯
体を有する搬送手段と、同搬送手段の中途に設けられ、
前記粒状物の表面に付着した水分をエア吸入及び/又は
エアブローにより除去する水切り手段とを具備する構成
としたことにより、粒状物の表面を傷つけたりすること
なく、短時間で水切りすることができる。
【0065】請求項2記載の本発明では、水切り装置
を、粒単体が通過するだけの間隙をあけて対向状態に配
設した一対のローラを具備する薄層成形手段と、薄層成
形手段の下方に、同薄層成形手段のローラとの間に粒単
体が通過するだけの間隙を形成して配設したネット状の
コンベアベルトを具備する搬送手段と、搬送手段の中途
下方に配設され、前記粒状物の表面に付着した水分を吸
入する吸引装置を具備する水切り手段とを具備する構成
としたことにより、粒状物をコンベアベルト上に確実に
薄層に敷き詰めることができ、吸引装置によって水分の
みを効果的に吸引して水切りすることができる。
【0066】請求項3記載の本発明では、前記水切り
手段は、粒状物の表面に付着した水分を吸入する吸引装
置と、同吸引装置の下手側に配設され、粒状物の表面に
付着した水分を上方からブローするエアブロー装置とを
具備する構成としたことにより前記、の効果に加
え、粒状物の上部表面の水分を下方に吹き飛ばし、吸引
装置と協働してより効果的に水切りすることができる。
【0067】請求項4記載の本発明では、前記水切り
手段は、粒状物の表面に付着した水分を吸入する吸引装
置と、同吸引装置の下手側で、コンベアベルトを挟むよ
うに、粒状物の表面に付着した水分を上方からブローす
るエアブロー装置と、前記水分を下方から吸入する第2
の吸引装置とを具備することとしたので、前記〜の
効果に加え、初めにネット状コンベアベルト上を流れる
粒状物表面の水分を吸引し、後にはエアブロー装置と第
2の吸引装置とでエアカーテンを作って効果的に水切り
することができ、2段階での水切りによって短時間で水
切り可能となり、作業効率が向上する。
【0068】請求項5記載の本発明では、薄層状に均
された粒状物を、前記ネット状のコンベアベルトとで狭
圧しながら搬送を補助する第2のネット状のコンベアベ
ルトを配設し、同コンベアベルトを介してエアブローす
るようにエアブロー装置を配設したので、粒状物はエア
ブローしても飛散したりすることがなく、しかも前方へ
の搬送移動を確実に行える。
【0069】請求項6記載の本発明では、粒状物を米
粒とすると、本水切り装置を無洗米製造機等に好適に用
いることができ、米粒の表面を傷つけるおそれがないの
で食感がよく、保存性に富んだ無洗米の製造が可能とな
る。
【0070】請求項7記載の本発明では、無洗米製造
機を、玄米を精米する精米部と、精米部から供給された
精米を洗米する洗米部と、洗米部から供給された米の表
面に付着した水分の水切りを行う水切り部と、水切り部
から供給された米を乾燥する乾燥部と、乾燥部から供給
された米の中から良米と不良米とに選別する選別部とを
具備し、前記水切り部に、前記水切り装置を配設した構
成としたので、玄米の状態から自動的に無洗米を製造す
ることができ、しかも、製造された無洗米は表面に傷等
のない良質のものとなり、食感、保存性が良好なものと
なる。
【0071】請求項8記載の本発明では、前記ケーシ
ングの一側内下部に精米部を設け、同精米部とケーシン
グの他側内上部に配設した洗米部とを昇降装置で連絡
し、さらに、同洗米部から選別部までを、ケーシング内
の上方から下方にかけてジグザグに連絡したので、玄米
から無洗米を製造可能であるにもかかわらず、ケーシン
グ内で各工程が効率良く機能し、全体的にコンパクトな
ので広い設置場所も不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る無洗米製造機の斜視図である。
【図2】同無洗米製造機の概略説明図である。
【図3】薄層成形手段の説明図である。
【図4】一次水切り部の説明図である。
【図5】米粒表面に付着した水分の吸引状態を示す説明
図である。
【図6】二次水切り部の説明図である。
【図7】従来の水切り装置の説明図である。
【符号の説明】
A 無洗米製造機 a 米粒 2 精米部 3 洗米部 4 水切り部 5 乾燥部 6 選別部 40 薄層成形手段 40a 定厚形成ローラ 40b 定厚形成ローラ 41 搬送手段 41a ネット状コンベアベルト 42 吸引装置 44 第2吸引装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の粒状物を粒単体厚みの単層状に均す
    薄層成形手段と、 単層状の粒状物を載置搬送する透水性帯体を有する搬送
    手段と、 同搬送手段の中途に設けられ、前記粒状物の表面に付着
    した水分をエア吸入及び/又はエアブローにより除去す
    る水切り手段と、を具備することを特徴とする粒状物の
    水切り装置。
  2. 【請求項2】粒単体が通過するだけの間隙をあけて対向
    状態に配設した一対のローラを具備する薄層成形手段
    と、 薄層成形手段の下方に、同薄層成形手段のローラとの間
    に粒単体が通過するだけの間隙を形成して配設したネッ
    ト状コンベアベルトを具備する搬送手段と、 搬送手段の中途下方に配設され、前記粒状物の表面に付
    着した水分を吸入する吸引装置を具備する水切り手段
    と、を具備することを特徴とする粒状物の水切り装置。
  3. 【請求項3】水切り手段は、粒状物の表面に付着した水
    分を吸入する吸引装置と、同吸引装置の下手側に配設さ
    れ、粒状物の表面に付着した水分を上方からブローする
    エアブロー装置とを具備することを特徴とする請求項1
    又は2に記載の粒状物の水切り装置。
  4. 【請求項4】水切り手段は、粒状物の表面に付着した水
    分を吸入する吸引装置と、同吸引装置の下手側で、コン
    ベアベルトを挟むように、粒状物の表面に付着した水分
    を上方からブローするエアブロー装置と、前記水分を下
    方から吸入する第2の吸引装置とを具備することを特徴
    とする請求項1又は2に記載の粒状物の水切り装置。
  5. 【請求項5】薄層状に均された粒状物を、前記ネット状
    コンベアベルトとで狭圧しながら搬送を補助する第2の
    ネット状コンベアベルトを配設し、同コンベアベルトを
    介してエアブローするようにエアブロー装置を配設した
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の粒状物の水切
    り装置。
  6. 【請求項6】粒状物を米としたことを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の粒状物の水切り装置。
  7. 【請求項7】玄米を精米する精米部と、 精米部から供給された精米を洗米する洗米部と、 洗米部から供給された米の表面に付着した水分の水切り
    を行う水切り部と、 水切り部から供給された米を乾燥する乾燥部と、 乾燥部から供給された米の中から良米と不良米とに選別
    する選別部と、を具備し、 前記水切り部に、請求項1〜6のいずれかに記載の水切
    り装置を配設したことを特徴とする無洗米製造機。
  8. 【請求項8】ケーシングの一側内下部に精米部を設け、
    同精米部とケーシングの他側内上部に配設した洗米部と
    を昇降装置で連絡し、さらに、同洗米部から選別部まで
    を、ケーシング内の上方から下方にかけてジグザグに連
    絡したことを特徴とする請求項7記載の無洗米製造機。
JP05559198A 1998-03-06 1998-03-06 粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機 Expired - Fee Related JP3258623B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05559198A JP3258623B2 (ja) 1998-03-06 1998-03-06 粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05559198A JP3258623B2 (ja) 1998-03-06 1998-03-06 粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11243878A true JPH11243878A (ja) 1999-09-14
JP3258623B2 JP3258623B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=13003009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05559198A Expired - Fee Related JP3258623B2 (ja) 1998-03-06 1998-03-06 粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258623B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7588405B2 (en) 2004-01-16 2009-09-15 Grainway, L.L.C. Incline grain conveyor for grain bins
CN106726583A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 茂名市鹿缘农业发展有限公司 鹿茸片加工设备
KR20220165952A (ko) * 2021-06-09 2022-12-16 대한민국(농촌진흥청장) 농산물 탈수장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7588405B2 (en) 2004-01-16 2009-09-15 Grainway, L.L.C. Incline grain conveyor for grain bins
CN106726583A (zh) * 2016-12-29 2017-05-31 茂名市鹿缘农业发展有限公司 鹿茸片加工设备
KR20220165952A (ko) * 2021-06-09 2022-12-16 대한민국(농촌진흥청장) 농산물 탈수장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3258623B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5365968B2 (ja) ベルト式光学選別機
JP2002233775A (ja) 精白米加工装置
TW200427514A (en) Grain processor
JP2004159561A (ja) インスタントライスの製造方法及びそのインスタントライス
CN114734549A (zh) 一种塑料颗粒筛分装置
JP3258623B2 (ja) 粒状物の水切り装置、及び同装置を具備する無洗米製造機
JP4372036B2 (ja) 米粒群用乾燥装置
CN213514925U (zh) 一种多功能大米传送烘干装置
CN202146866U (zh) 木片风洗系统
CN107890894A (zh) 一种可提升加工质量的大米加工方法
KR101105968B1 (ko) 무세미의 제조방법 및 그 장치
CN108095136B (zh) 一种生花生脱皮的工艺
CN212681755U (zh) 一种饲料原料色选机
JPH10309542A (ja) 球根類洗浄機
JP2860142B2 (ja) カントリーエレベータ等の集塵装置
JP2872991B1 (ja) 小魚等の不純物除去装置
CN220215020U (zh) 一种大米加工用进料装置
CN102247948B (zh) 木片风洗系统及风洗方法
KR950007583B1 (ko) 정미 방법 및 그에 적합한 장치
JPH11225561A (ja) 脱穀装置
JPH0437402Y2 (ja)
JPH05104004A (ja) 連続洗米装置
JP2001259447A (ja) 無洗米の製造方法及びその装置
JPH0236079Y2 (ja)
JP4957014B2 (ja) 穀粒処理施設の荷受車両洗浄装置。

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees