JPH11243845A - ピザクラスト及びピザの製造方法 - Google Patents

ピザクラスト及びピザの製造方法

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JPH11243845A
JPH11243845A JP10067714A JP6771498A JPH11243845A JP H11243845 A JPH11243845 A JP H11243845A JP 10067714 A JP10067714 A JP 10067714A JP 6771498 A JP6771498 A JP 6771498A JP H11243845 A JPH11243845 A JP H11243845A
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pizza
flour
pizza crust
sheet
crust
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JP10067714A
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Toshihiro Nakamura
俊洋 中村
Kunihiko Kominami
邦彦 小南
Yutaka Ishiyama
豊 石山
Yasuto Sasaki
康人 佐々木
Yosuke Tamai
洋介 玉井
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NIPPON SHAKEYS KK
Kirin Brewery Co Ltd
Nitto Flour Milling Co Ltd
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NIPPON SHAKEYS KK
Kirin Brewery Co Ltd
Nitto Flour Milling Co Ltd
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  • Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷凍又は冷蔵保存した後、電子レンジで加熱
処理しても、良好な食感、風味が得られるピザクラスト
及びピザの製造方法を提供する。 【構成】 小麦粉と、道明寺粉と、イーストとを少なく
とも含む原料に水を加えて生地を調製し、この生地を発
酵させた後、所定形状のシートに成形し、このシート
を、好ましくは所定の間隙を有する2枚の多孔板で挟ん
だ状態でフライする。こうして得られたピザクラスト1
0は、上下の皮11、12が離れて、内部全体が連通し
た中空部13となる。このピザクラスト10の上に、ソ
ース、チーズ及びその他の具材を載せてトッピングした
後、必要に応じて冷凍又は冷蔵することにより、電子レ
ンジ加熱調理用のピザを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷凍又は冷蔵保存
した後、電子レンジで加熱処理して食するのに適したピ
ザクラスト及びピザの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ピザは、一般に、小麦粉、イースト、必
要に応じて油脂、食塩等を含む原料に水を加えて生地を
調製し、この生地を27〜30℃で発酵させ、ガス抜き
を行い、シート状に成形し、その上に具材を載せて焼成
することにより製造されている。こうして得られたピザ
は、そのクラスト(台)が、カリッ、サクッとしたテク
スチャー、いわゆるクリスピー感を有している。
【0003】しかし、このようなピザを店頭や家庭で最
初から作ることは大変であるため、ピザクラストにソー
ス、具材等を載せてトッピングしたピザを冷凍又は冷蔵
保存した製品が市販されている。この冷凍又は冷蔵ピザ
は、電子レンジ、オーブン等で加熱処理するだけで食す
ることができるという利点を有している。
【0004】しかしながら、特に電子レンジで加熱処理
すると、ピザクラストが具材等の水分を吸収してふやけ
てしまい、クリスピー感が損なわれ、歯切れの悪いゴム
のような食感になってしまうという問題点があった。こ
のため、コンビニエンスストアー等で電子レンジ加熱だ
けで食べられるような商品として販売する際のネックと
なっていた。
【0005】このような問題点を解決するため、特開平
9−37748号には、マイクロ波発熱体がピザクラス
トと接してなるマイクロウェーブ調理用ピザにおいて、
クラストが多層構造からなり、マイクロ波発熱体に接し
ない層のクラスト中に粉末油脂或は/及びもち米粉を含
有し、マイクロ波発熱体に接する層のクラストが、粉末
油脂或は/及びもち粉を含有しないことを特徴とするマ
イクロ波調理用ピザクラストが開示されている。
【0006】また、特開平3−216161号には、小
麦粉に、粒状に粗砕した餅と水とを加えて混合した後、
焼成することを特徴とするピザ台用食品の製造方法が開
示されている。同公報の実施例では、小麦粉、粒状餅、
ベーキングパウダー、食塩及び水からなる生地が用いら
れている。
【0007】更に、特開平8−19366号には、もち
澱粉からもち生地を調製し、これを成形し、凍結後、フ
ライし、焼成してなるピザ用クラストが開示されてい
る。同公報の実施例には、もち生地を板状にし、円形に
型抜きした後、上新粉とキサンタンガムを含有するバッ
ター液を付着させ、更にこのバッター液を介してアルフ
ァー化米粒を付着させ、一旦凍結した後、フライし、更
に焼成してピザクラストを得ることが記載されている。
【0008】更にまた、特公昭59−3170号には、
小麦粉、イースト、油脂、食塩、水を含有する生地をシ
ート状に成形し、このシートに上下に貫通する複数の孔
を穿孔し、沈下用コンベヤで押えながらフライすること
により、ピザクラストを作ることが開示されている。こ
のピザクラストは、複数個のドーム形の中空の隆起又は
泡状物を含むと記載されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
9−37748号のマイクロ波調理用ピザクラストは、
マイクロ波発熱体を必要とし、多層構造であるため製造
工程が複雑であり、コスト高となるという問題点があっ
た。
【0010】また、特開平3−216161号の方法で
得られるピザ台用食品は、例えばピザ台だけを冷凍保存
した後、具材を載せてオーブンで焼成して食べるのには
適しているが、具材等を載せてトッピングしたピザを冷
凍保存し、電子レンジで加熱して食するという用途に適
用した場合には、クラストのクリスピー感が十分に維持
されないという問題点があった。
【0011】更に、特開平8−19366号のピザクラ
ストは、小麦粉を全く使用しないでもち生地だけを用い
てフライしたものであるため、米菓のような風味とな
り、ピザクラスト本来の風味が損なわれてしまうという
問題点があった。
【0012】更にまた、特公昭59−3170号のピザ
クラストは、複数個のドーム形の中空の隆起又は泡状物
により表面に凹凸ができてしまい、その上にソースや具
材を載せにくいという問題点があった。また、上下の皮
の連結部を通して水分が浸透しやすくなり、具材等を載
せてトッピングしたピザを冷凍又は冷蔵保存し、電子レ
ンジで加熱処理して食するという用途に適用した場合に
は、クラストのクリスピー感が十分に維持されないとい
う問題点があった。
【0013】このように、予めトッピングしたピザを冷
凍又は冷蔵保存し、電子レンジで加熱処理するだけで食
することができる製品として、十分に満足できる食感、
風味を有するものは未だ得られていないのが現状であ
る。
【0014】したがって、本発明の目的は、冷凍又は冷
蔵保存した後、電子レンジで加熱処理しても、良好な食
感、風味が得られるピザクラスト及びピザの製造方法を
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のピザクラストの製造方法は、小麦粉と、道
明寺粉と、イーストとを少なくとも含む原料に水を加え
て生地を調製し、この生地を発酵させた後、所定形状の
シートに成形し、このシートをフライすることを特徴と
する。
【0016】この場合、小麦粉と道明寺粉との配合重量
比は、95:5〜80:20であることが好ましい。ま
た、前記生地は、厚さ1〜4mmのシートに成形するこ
とが好ましい。更に、前記シートを所定の間隙を有する
2枚の多孔板で挟んだ状態でフライすることが好まし
い。更にまた、前記多孔板の孔径が10mm以下で、前
記多孔板の間隙が4〜10mmであることが好ましい。
更に、前記シートに、澱粉、油脂を含有するバッターを
塗布した後、フライすることが好ましい。
【0017】また、本発明のピザの製造方法は、上記の
方法により製造されたピザクラストの上に、ソース、チ
ーズ及びその他の具材を載せてトッピングすることを特
徴とする。この場合、トッピングした後、冷凍又は冷蔵
保存することが好ましい。
【0018】本発明によれば、原料として小麦粉と道明
寺粉とを併用したことにより、フライしたときにシート
が均一に膨張し、上下の皮が分離して内部全体が中空の
ピザクラストが得られる。これにより、ピザクラスト全
体がカリッ、サクッとしたクリスピーな食感となると共
に、具材が載せられる上部の皮から下部の皮への水分の
浸透が抑制され、電子レンジで加熱処理しても、少なく
とも下部の皮のクリスピー感は良好に維持される。ま
た、小麦粉と道明寺粉とを併用し、イーストによる発酵
を行って製造されるので、ピザクラスト本来の良好な風
味を有している。したがって、具材等を載せて予めトッ
ピングしたピザを冷凍又は冷蔵保存した後、電子レンジ
で加熱処理して食しても、良好な食感、風味が得られ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明において、ピザクラストの
原料としては、少なくとも小麦粉、道明寺粉及びイース
トが使用されるが、この他に必要に応じて、α化小麦粉
等の穀粉、α化澱粉等の澱粉、ショートニング等の食用
油脂、食塩、砂糖等の調味料、ベーキングパウダー等を
適宜添加することができる。
【0020】ここで道明寺粉とは、米粉の1種であっ
て、もち米を水に浸漬し、水切りしてから蒸し、乾燥さ
せて粗く粉砕して得られるものを意味する。米粉として
は、その他に上新粉、白玉粉等も知られているが、上新
粉は、精白したうるち米を水洗し、水切りして、適度に
吸水した状態で粉砕、乾燥したものであり、白玉粉は、
精白したもち米を水洗し、一晩水に浸漬した後、水切
り、水びきし、その乳液を篩別して、ふるいを通過、沈
殿したものを圧搾、脱水、乾燥させたものであり、いず
れも道明寺粉とは明確に区別されている。
【0021】小麦粉と道明寺粉との配合重量比は、9
5:5〜80:20であることが好ましい。上記割合よ
りも道明寺粉が多いと、フライしたときに内部に空洞が
できにくくなり、上記割合よりも道明寺粉が少ないと、
電子レンジで加熱調理したときに、ピザクラスト本来の
クリスピーな食感が乏しくなる。
【0022】上記原料配合物に適当量の水を加えてミキ
シングし、生地を調製する。この生地を好ましくは27
〜30℃で発酵させた後、パンチング(ガス抜き)を行
う。
【0023】その後、好ましくは厚さ1〜4mmのシー
ト状に成形し、円形、楕円形等の所望の形状に打ち抜い
てシートを作成する。シートの厚さが1mm未満では、
内部の空洞ができにくく、かつ、シート成形が困難にな
るという問題があり、4mmを超えると、フライ時の火
通りが悪くなり、クリスピー感が向上しないという問題
がある。
【0024】なお、上記シートの表面に、例えば澱粉、
油脂等を含有するバッターを塗布し、水分移行を防ぐ膜
を形成してもよい。
【0025】こうしてシートを成形した後、好ましくは
ベンチタイムをとって、その後、好ましくは180〜2
00℃程度の油中に浸漬してフライする。上記温度が1
80℃未満では、内部が中空のピザクラストを作りにく
くなり、200℃を超えると焦げやすく風味が損なわれ
る。フライ時間は、シートの大きさや厚さによって異な
るが、通常は4分前後が適当である。
【0026】このフライの際、上記シートを2枚の多孔
板の間に挟んで、シートの膨張を抑制することが好まし
い。その際、多孔板の間隙は、4〜10mmであること
が好ましい。上記間隙が4mm未満では、シートが厚く
膨張できないので、内部を効果的に中空にすることがで
きず、10mmを超えると、上下の皮が離れすぎてピザ
クラストが割れやすくなる。
【0027】また、上記多孔板の孔径は、10mm以下
が好ましい。孔径が上記よりも大きいと、シートが膨張
したときに多孔板の孔から突出して隆起し、得られるピ
ザクラストの表面が凹凸になるため、具材等を載せにく
くなる。多孔板の孔径を小さくすることにより、上下の
表面がほぼフラットな形状をなすピザクラストを得るこ
とができる。
【0028】図1〜3には、こうして得られた本発明に
よるピザクラストの一例が示されている。このピザクラ
スト10は、平面的に見て小判形をなし、長径Aと短径
Bとを有している。また、上下の皮11、12が全体的
に遊離して、内部全体に連通する中空部13が形成され
ている。上下の皮11、12の表面は、多孔板による例
えば網目状等のわずかな凹凸が形成されるものの、ほぼ
フラットな形状をなしている。
【0029】上記において、長径Aは、130〜200
mmが好ましく、短径Bは60〜90mmが好ましい。
長径Aが200mmより長いと、具材を載せたときに全
体を手で持ちながら食べることが困難となり、130m
mより短いと、内部に中空を形成することが難しくな
る。短径Bが90mmより長いと、片手で持って食べる
ことが困難となり、60mmより短いと、内部に中空を
形成することが難しくなる。更に、厚さCは、4〜10
mmが好ましい。厚さCが4mmより薄いと、中空部1
3を効果的に形成できず、10mmより厚いと、上下の
皮11、12が離れすぎて機械的強度が十分に得られな
くなり、かつ、食べにくくなる。
【0030】こうして得られたピザクラストは、それ単
独で冷凍又は冷蔵保存し、必要時に取り出して、ソース
や具材を載せてトッピングし、電子レンジ、オーブン等
により加熱調理することにより、ピザを作ることもでき
るが、電子レンジで加熱するだけで食べられるような商
品とするため、ソース、チーズ、他の具材等を載せて予
めトッピングした後、必要に応じて包装し、冷凍又は冷
蔵保存することが好ましい。
【0031】なお、ソースとしては、例えばトマト系ソ
ース、ホワイト系ソース、マヨネーズ系ソース、カレー
ソースなどのいずれでもよく、チーズ以外の具材として
は、肉類、魚介類、野菜類、果実類など、各種のものが
用いられる。また、冷凍する場合は、例えばブラストフ
リーザ等を用いてできるだけ急速冷凍することが好まし
い。
【0032】こうして冷凍又は冷蔵したピザは、店頭、
家庭などで電子レンジで加熱処理するだけで暖かい出来
上がったピザとなり、手軽に食することができる。その
際に、中空部13によって上下の皮11、12が離れて
おり、かつ、皮11、12にフライによる油脂が付着し
ているので、ソースや具材に含まれる水分がピザクラス
ト10に移行しにくく、ピザクラスト10のクリスピー
感が良好に維持される。また、小麦粉及び道明寺粉を主
体とし、イースト発酵して得られたものであるので、ピ
ザクラスト本来の風味が損なわれない。したがって、電
子レンジで加熱処理しても、食感、風味の良好なピザが
得られる。
【0033】
【実施例】比較例1 下記表1に示す配合の原料をオールインワンで混合して
ミキシングし、25℃でこね上げて生地を調製した。こ
の生地を室温で60分間放置して発酵させた後、パンチ
(ガス抜き)を行い、厚さ2mmのシート状に圧延した
後、図1に示す形状(ただし長径Aは170mm、短径
Bは80mm)に打ち抜き、小判形をなすシートを作成
した。
【0034】このシートを40分間のベンチタイムをと
って、180℃で4分間フライしてピザクラストを得
た。フライの際、7mmの間隙をもって対置した2枚の
孔径5メッシュの金網でシートを挟んで膨張を抑制し
た。こうして得られたピザクラストは、その平均の厚さ
が7mmであり、内部の中空状態は、ところどころで上
下の皮がくっつき、中空部が全体的に連通していなかっ
た。
【0035】このピザクラストの上に、トマトソース
と、チーズと、ベーコン、玉ネギ、赤ピーマンとを載せ
てトッピングし、ブラストフリーザにて急速冷凍し、冷
凍庫に入れて保存した。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1 比較例1の表1の配合において、小麦粉を90重量部に
減らし、その代わりに道明寺粉10重量部を加えた他
は、比較例1と同様にしてピザクラストを製造した。こ
うして得られたピザクラストは、その平均の厚さが7m
mであり、内部の中空状態は、全体的に連通した均一な
中空であった。
【0038】このピザクラストの上に、比較例1と同様
なソース及び具材を載せてトッピングし、ブラストフリ
ーザにて急速冷凍し、冷凍庫に入れて保存した。
【0039】比較例2 比較例1の表1の配合において、小麦粉を90重量部に
減らし、その代わりに上新粉10重量部を加えた他は、
比較例1と同様にしてピザクラストを製造した。こうし
て得られたピザクラストは、その平均の厚さが7mmで
あり、内部の中空状態は、全体的としてはほぼ中空であ
るものの、上下の皮のところどころが連結されていた。
【0040】このピザクラストの上に、比較例1と同様
なソース及び具材を載せてトッピングし、ブラストフリ
ーザにて急速冷凍し、冷凍庫に入れて保存した。
【0041】比較例3 比較例1の表1の配合において、小麦粉を90重量部に
減らし、その代わりにもち粉(もち米を粉砕したもの)
10重量部を加えた他は、比較例1と同様にしてピザク
ラストを製造した。こうして得られたピザクラストは、
その平均の厚さが7mmであり、内部の中空状態は、全
体的としてはほぼ中空であるものの、上下の皮のところ
どころが連結されていた。
【0042】このピザクラストの上に、比較例1と同様
なソース及び具材を載せてトッピングし、ブラストフリ
ーザにて急速冷凍し、冷凍庫に入れて保存した。
【0043】試験例1 比較例1、実施例1、比較例2、3で得た冷凍ピザを、
冷凍保存1週間目、及び4週間目にそれぞれ取り出し、
4℃にて1時間放置して解凍した後、電子レンジ(14
00W)で30秒加熱した。
【0044】こうして出来上がったピザを10名のパネ
ラーに試食させて、食感(クリスピー感)、風味、総合
評価について官能試験した。評価は、5…大変よい、4
…よい、3…普通、2…悪い、1…非常に悪いの5段階
で行い、全パネラーの平均点で表わした。この結果を表
2(冷凍保存1週間目)、表3(冷凍保存4週間目)に
示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】表2、3の結果から、冷凍保存4週間目の
食感及び風味は、道明寺粉が顕著に優れており、冷凍保
存後に電子レンジで加熱調理する冷凍ピザであっても、
満足できる良好な食感及び風味が得られることがわか
る。そこで、次に道明寺粉の配合割合を変えて更に試験
を行った。
【0048】実施例2〜4 比較例1の表1の配合において、小麦粉の一部を道明寺
粉に置き換えた配合とした他は、比較例1と同様にして
ピザクラストを製造した。なお、配合は、小麦粉95重
量部、道明寺粉5重量部配合したもの(実施例2)と、
小麦粉90重量部、道明寺粉10重量部配合したもの
(実施例3)と、小麦粉80重量部、道明寺粉20重量
部配合したもの(実施例4)の3種類とした。
【0049】こうして得られたピザクラストは、いずれ
も平均の厚さが7mmであり、内部の中空状態は、ほぼ
全体的に中空であった。
【0050】これらのピザクラストの上に、比較例1と
同様なソース及び具材を載せてトッピングし、ブラスト
フリーザにて急速冷凍し、冷凍庫に入れて保存した。
【0051】試験例2 実施例2〜4で得た冷凍ピザを、冷凍保存1週間目、及
び4週間目にそれぞれ取り出し、4℃にて1時間放置し
て解凍した後、電子レンジ(1400W)で30秒加熱
した。
【0052】こうして出来上がったピザを、試験例1と
同様に、10名のパネラーに試食させて食感(クリスピ
ー感)、風味、総合評価について官能試験した。この結
果を表4(冷凍保存1週間目)、表5(冷凍保存4週間
目)に示す。
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】表4、5の結果から、穀粉中、道明寺粉5
重量部でもある程度の効果が見られるが、10〜15重
量部で最大の効果が得られ、20重量部では効果が却っ
て低下することがわかる。これは、小麦粉に対する道明
寺粉の添加量が多すぎると、グルテン形成が阻害される
ためと考えられる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小麦粉と道明寺粉とを併用し、フライによってピザクラ
ストを得るようにしたので、上下の皮が分離して内部全
体が中空のピザクラストが得られる。その結果、冷凍又
は冷蔵保存した後、電子レンジで加熱処理しても、クリ
スピー感が良好に維持され、ピザクラスト本来の良好な
風味が得られる。したがって、このピザクラストにソー
スや具材を載せてトッピングし、必要に応じて冷凍又は
冷蔵保存することにより、電子レンジで加熱処理するだ
けで食べられる、食感及び風味が良好なピザを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法によって得られたピザクラス
トの一例を示す平面図。
【図2】図1のII−II’線に沿った断面図。
【図3】同ピザクラストの側面図。
【符号の説明】
10 ピザクラスト 11、12 皮 13 中空部
フロントページの続き (72)発明者 小南 邦彦 東京都渋谷区神宮前6丁目26番1号 麒麟 麦酒株式会社内 (72)発明者 石山 豊 東京都渋谷区神宮前6丁目26番1号 麒麟 麦酒株式会社内 (72)発明者 佐々木 康人 埼玉県浦和市原山2−33−8−6−101 (72)発明者 玉井 洋介 埼玉県浦和市常盤3−7−6 日東製粉浦 和寮1−C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉と、道明寺粉と、イーストとを少
    なくとも含む原料に水を加えて生地を調製し、この生地
    を発酵させた後、所定形状のシートに成形し、このシー
    トをフライすることを特徴とするピザクラストの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 小麦粉と道明寺粉との配合重量比が、9
    5:5〜80:20である請求項1記載のピザクラスト
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記生地を厚さ1〜4mmのシートに成
    形する請求項1又は2記載のピザクラストの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記シートを所定の間隙を有する2枚の
    多孔板で挟んだ状態でフライする請求項1〜3のいずれ
    か1つに記載のピザクラストの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記多孔板の孔径が10mm以下で、前
    記多孔板の間隙が4〜10mmである請求項4記載のピ
    ザクラストの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記シートに、澱粉、油脂を含有するバ
    ッターを塗布した後、フライする請求項1〜5のいずれ
    か1つに記載のピザクラストの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1つの方法によ
    り製造されたピザクラストの上に、ソース、チーズ及び
    その他の具材を載せてトッピングすることを特徴とする
    ピザの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記トッピングをした後、更に冷凍又は
    冷蔵する請求項7記載のピザの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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