JPH11243360A - 送信方法、送信装置及び受信装置 - Google Patents

送信方法、送信装置及び受信装置

Info

Publication number
JPH11243360A
JPH11243360A JP4563298A JP4563298A JPH11243360A JP H11243360 A JPH11243360 A JP H11243360A JP 4563298 A JP4563298 A JP 4563298A JP 4563298 A JP4563298 A JP 4563298A JP H11243360 A JPH11243360 A JP H11243360A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
channels
information bit
rate
predetermined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4563298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3981899B2 (ja
Inventor
Kazuyuki Sakota
和之 迫田
Mitsuhiro Suzuki
三博 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP04563298A priority Critical patent/JP3981899B2/ja
Priority to US09/252,808 priority patent/US6519292B1/en
Priority to EP99103699A priority patent/EP0939501B1/en
Priority to DE1999616355 priority patent/DE69916355T2/de
Publication of JPH11243360A publication Critical patent/JPH11243360A/ja
Priority to US10/113,236 priority patent/US7110472B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3981899B2 publication Critical patent/JP3981899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/26TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service]
    • H04W52/267TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service] taking into account the information rate
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/24Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts
    • H04B7/26Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile
    • H04B7/2628Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using code-division multiple access [CDMA] or spread spectrum multiple access [SSMA]
    • H04B7/264Radio transmission systems, i.e. using radiation field for communication between two or more posts at least one of which is mobile using code-division multiple access [CDMA] or spread spectrum multiple access [SSMA] for data rate control
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/003Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path
    • H04L5/0044Arrangements for allocating sub-channels of the transmission path allocation of payload
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L5/00Arrangements affording multiple use of the transmission path
    • H04L5/02Channels characterised by the type of signal
    • H04L5/023Multiplexing of multicarrier modulation signals
    • H04L5/026Multiplexing of multicarrier modulation signals using code division

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、隣接セルにおいて同一周波数帯域を
使用するような通信環境においても他の通信に対して悪
影響を与えることなく通信するようにする。 【解決手段】本発明は、所定伝送レートの情報ビツト系
列を符号化してなる符号化ビツト系列に対して所定の変
調処理を施すことにより送信シンボル系列を生成し、当
該送信シンボル系列に所定の送信処理を施すことにより
生成した送信信号を所定の通信チヤネルを介して送信す
る場合、情報ビツト系列に基づいて所定伝送レートより
も遅い低速伝送レートの送信情報ビツト系列を生成し、
当該送信情報ビツト系列を基に生成した送信信号を通信
チヤネルを介して送信開始し、送信情報ビツト系列の低
速伝送レートを段階的に増加させて所定伝送レートに到
達させると共に、当該低速伝送レートの段階的な増加に
伴つて使用する通信チヤネルのチヤネル数を段階的に増
加させながら送信するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術(図14〜図18) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)第1の実施の形態(図1〜図4) (2)第2の実施の形態(図5〜図8) (3)第3の実施の形態(図9及び図10) (4)他の実施の形態(図11〜図13) 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は送信方法、送信装置
及び受信装置に関し、例えば携帯電話システムのような
セルラー無線通信システムに適用して好適なものであ
る。
【0004】
【従来の技術】従来、セルラー無線通信システムにおい
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線局として
の基地局を設置し、移動無線局としての携帯電話機は自
分が存在するセル内の基地局と無線通信するようになさ
れている。
【0005】その際、携帯電話機と基地局との間の通信
方式としては種々の方式が提案されており、その代表的
なものとしてCDMA方式(Code Division Multiple A
ccess )と呼ばれる符号分割多元接続方式及びTDMA
方式(Time Division Multiple Access )と呼ばれる時
分割多元接続方式がある。
【0006】CDMA方式は、狭帯域の変調波(1次変
調)の周波数帯域幅をスペクトラム拡散する(2次変
調)ことにより数十倍以上に広げて伝送する通信方式で
あり、全ての通信は同一の無線キヤリアを用いて行わ
れ、通信チヤネルごとに独立な拡散符号を割り当てるこ
とにより、同一の広帯域の周波数帯域を多数の通信チヤ
ネルに割り当てて多元接続を実現し得るようになされて
いる。受信側では希望チヤネルの信号を逆拡散すること
により、他のチヤネルの信号を雑音(ノイズ)とみなし
て目的の1次変調波のみを抽出し、これを復調すること
により送信情報を復元し得るようになされている。
【0007】ここでこのCDMA方式によつてデイジタ
ル信号を送受信するセルラー無線通信システムの送信装
置及び受信装置を図14及び図15を用いて説明する。
因みに、この図14及び図15に示す送信装置及び受信
装置は、例えば携帯電話システムの基地局や携帯電話機
にそれぞれ搭載され、携帯電話機から基地局への上りの
通信や基地局から携帯電話機への下りの通信に使用され
る。
【0008】図14に示すように、1は全体としてDS
(Direct Spread:直接拡散) −CDMA方式(以下、こ
れを単にCDMA方式と呼ぶ)のセルラー無線通信シス
テムにおける送信装置を示し、ここでは隣接する全ての
セルにおいて同一周波数帯域を用いるような通信環境、
いわゆる周波数繰り返し数が「1」の状態であり、情報
ビツトストリームS1をユーザ所望のビツトレート8K
[bit/sec]で帯域幅1.024[MHz]を用いて送信する場合を
想定している。
【0009】送信装置1は、まず8K[bit/sec]のビツト
レートでなる情報ビツトストリームS1を符号化部2に
入力する。符号化部2は、情報ビツトストリームS1に
対して誤り訂正符号化処理の一種である畳み込み符号化
処理を施し、その結果得られる送信シンボルの順番をラ
ンダムに並び換える(以下、この順番を並び換えること
をインターリーブと呼ぶ)ことにより、符号化率1/2
で符号化された16K[Coded bit/sec]の送信シンボルスト
リームS2を生成し、これを拡散符号乗算器3に送出す
る。
【0010】拡散符号乗算器3は、拡散符号発生部4に
よつて供給される拡散率(以下、これをSpreading rati
o : SPと呼ぶ)64の拡散符号C1を16K[Coded bit/
sec]の送信シンボルストリームS2に乗算することによ
り、1024K[chip/sec] に拡散された送信シンボルストリ
ームS3を生成し、これをロングコード乗算器5に供給
する。ここで拡散符号乗算器3は、互いに直交関係にあ
る64種類のPN符号を用いることにより、同一の周波
数帯域を64チヤネルに割り当てるようになされてい
る。
【0011】この場合、送信装置1においては、チヤネ
ル割り当てを請求する際に情報ビツトストリームS1の
ビツトレートに応じた拡散率の拡散符号C1が拡散符号
発生部4によつて割り当てられるようになされている。
従つて情報ビツトストリームS1のビツトレートが16K
[bit/sec]であれば、SP32の拡散符号C1が割り当
てられることになる。
【0012】ロングコード乗算器5は、隣接セルにおい
て同一の拡散符号C1が用いられていた場合でも混信す
ることがないように、ロングコード発生部6から供給さ
れる基地局ごとに固有に設けられたロングコードC2に
よつて送信シンボルストリームS3を乗算することによ
りスクランブル化を施し、この結果得られる1024K[chip
/sec] の送信シンボルストリームS4をシンボルマツピ
ング部7に送出する。
【0013】ここでは周波数繰り返し数が「1」である
ために、隣接セル間でも同じ周波数帯域が使用されると
共に、拡散符号C1についても同一のものが使用されて
いるため、基地局ごとに固有に設けられたロングコード
C2を用いることによつて隣接セル間干渉を防止するよ
うになされている。すなわちCDMA方式のセルラー無
線通信システムでは、同一セル内においてはそれぞれの
携帯電話機に対して使用される拡散符号C1はそれぞれ
互いに直交関係にあるが、隣接セル間では直交関係には
ない。
【0014】シンボルマツピング部7は、順次入力され
る送信シンボルストリームS4に対してBPSK(Binar
y Phase-Shift Keying) 変調処理を施すことにより、各
シンボル情報が位相値によつて示される送信信号S5を
生成し、これを送信回路8に送出する。
【0015】送信回路8は、送信信号S5に対してフイ
ルタリング処理を施した後、アナログ信号化し、当該ア
ナログ信号化された送信信号を高周波信号と乗算処理す
ることにより、所望の周波数帯域(例えば約 800[MHz]
)に周波数変換して所定周波数チヤネルの送信信号S
6を生成し、これを所定電力に増幅した後にアンテナ9
を介して送信する。
【0016】また、図15に示すように受信装置10
は、送信装置1から送信された送信信号S6をアンテナ
11によつて受け、これを受信信号S11として受信回
路12に入力する。受信回路12は、受信信号S11を
所定レベルに増幅した後、周波数変換処理を施すことに
よりベースバンド信号を取り出し、そのベースバンド信
号にフイルタリング処理を施した後、デイジタル信号化
することによりBPSK変調されている状態の受信信号
S12を取り出し、これをビツトストリーム抽出部13
に送出する。
【0017】ビツトストリーム抽出部13は、受信信号
S12に対してBPSK復調処理を施すことによりシン
ボル情報を取り出し、これを1024K[chip/sec] の受信シ
ンボルストリームS13としてロングコード乗算器14
に送出する。
【0018】ロングコード乗算器14は、ロングコード
発生部15によつて送信側のロングコード発生部6で発
生したものと同一のロングコードC3の供給を受け、こ
れを用いて受信シンボルストリームS13を乗算処理す
ることによりデスクランブル化を施す。これによりロン
グコード乗算器14は、送信側で生成した送信シンボル
ストリームS3と同一の1024K[chip/sec] の受信シンボ
ルストリームS14を生成し、これを拡散符号乗算器1
6に送出する。
【0019】拡散符号乗算器16は、送信側の拡散符号
発生部4で発生された拡散符号C1と同一の拡散符号C
4を拡散符号発生部17によつて発生し、当該拡散符号
C4を1024K[chip/sec] の受信シンボルストリームS1
4に対して乗算することにより逆拡散を施し、この結果
得られる16K[Coded bit/sec]の受信シンボルストリーム
S15を復号化部18に送出する。
【0020】復号化部18は、送信装置1の符号化部2
で行つた並び換えと逆の手順で受信シンボルストリーム
S15の順番を並び換えることにより元の並び順に戻し
(以下、この元の並びに戻すことをデインターリーブと
呼ぶ)、この結果得られる受信シンボルストリームを基
に畳み込み符号のトレリスを考え、データとして取り得
る全ての状態遷移の中から最も確からしい状態を推定
(いわゆる最尤系列推定)することにより軟判定ビタビ
復号処理を施し、かくして送信されてきたデータを示す
8K[bit/sec]の情報ビツトストリームS16を復元し、
これを出力する。
【0021】一方TDMA方式は、例えば図16に示す
ように、所定の周波数チヤネルを所定時間幅のフレーム
F0、F1、……によつて時間的に区分けすると共に、
そのフレームをそれぞれ所定時間幅のタイムスロツトT
S0〜TS7(この場合8タイムスロツト)に分割し、
自局に割り当てられたタイムスロツトTS0のタイミン
グのときにその周波数チヤネルを使用して送信信号を送
信するような通信方式であり、同一周波数チヤネルで複
数の通信(いわゆる多元接続)を実現して周波数を効率
的に利用するようになされている。なお以降の説明で
は、送信用に割り当てられたタイムスロツトTS0を送
信スロツトTXと呼び、1つの送信スロツトTXで送ら
れるデータブロツクをスロツトと呼ぶ。
【0022】この場合、タイムスロツトTS0がユーザ
Aに割り当てられ、タイムスロツトTS1がユーザBに
割り当てられ、タイムスロツトTS2及びTS3がユー
ザCに割り当てられ、タイムスロツトTS4〜TS7が
ユーザDに割り当てられることにより、ユーザごとに使
用するタイムスロツト数を変えることにより伝送レート
を可変し得るようになされている。但し、この場合でも
各物理チヤネル(8タイムスロツトあるので、この場合
8チヤネル)には、通信チヤネル開設時よりユーザ所望
の8K[bit/sec]の伝送レートが割り当てられており、通
信途中でチヤネルごとの伝送レートが変更されるような
ことはない。
【0023】因みに、このTDMA方式の場合において
各タイムスロツトTS0〜TS7は、実際に送信スロツ
トTXによつて送信される度に所定の周波数チヤネルに
割り当てられ、送信が終了する度に割り当てられた周波
数チヤネルが開放されるようになされており、これによ
り送信する場合にのみ周波数チヤネルを利用して周波数
の有効利用を図るようになされている。
【0024】ここでこのTDMA方式によつてデイジタ
ル信号を送受信するセルラー無線通信システムの送信装
置及び受信装置を図17及び図18を用いて説明する。
因みに、この図17及び図18に示す送信装置及び受信
装置においても、例えば携帯電話システムの基地局や携
帯電話機にそれぞれ搭載され、携帯電話機から基地局へ
の上りの通信や基地局から携帯電話機への下りの通信に
使用される。
【0025】図17に示すように、20は全体として周
波数ホツピング(FH)を行うTDMA方式のセルラー
無線通信システムにおける送信装置を示し、ここでも隣
接する全てのセルにおいて同一周波数帯域を用いるよう
な通信環境、いわゆる周波数繰り返し数が「1」の状態
であり、情報ビツトストリームS1をユーザ所望のビツ
トレート8K[bit/sec]で所定の帯域幅を用いて送信する
場合を想定している。
【0026】送信装置20は、まず8K[bit/sec]の情報
ビツトストリームS20を符号化部21に入力する。符
号化部21は、情報ビツトストリームS20に対して畳
み込み符号化処理を施し、その結果得られる送信シンボ
ルに対してインターリーブ処理を施すことにより、符号
化率1/2で符号化された16K[Coded bit/sec]の送信シ
ンボルストリームS21を生成し、これをシンボルマツ
ピング部22に送出する。
【0027】シンボルマツピング部22は、送信シンボ
ルストリームS21を送信スロツトTXに割り当てるた
めに当該送信シンボルストリームS21を所定ビツト数
毎に区分けし、その結果得られる送信シンボルストリー
ムに対してBPSK(BinaryPhase-Shift Keying) 変調
処理を施すことにより、各シンボル情報が位相値によつ
て示される送信信号S22を生成し、これを送信回路2
3に送出する。
【0028】送信回路23は、送信信号S22に対して
フイルタリング処理を施した後、アナログ信号化し、当
該アナログ信号化された送信信号を高周波信号と乗算処
理することにより、所望の周波数帯域(例えば約 800[M
Hz] )に周波数変換して所定周波数チヤネルの送信信号
S23を生成し、これを所定電力に増幅した後に送信ス
ロツトTXのタイミングに同期して、スロツト単位に区
分けされた送信信号S23をアンテナ24を介して送信
する。
【0029】なお送信回路23は、予め決められている
パターンに基づいて、スロツト毎に使用する周波数チヤ
ネルをランダムに変更する(いわゆる周波数ホツピン
グ)ようになされており、これにより他の通信から受け
る干渉波の影響を低減するようになされている。
【0030】このように周波数ホツピングを行うTDM
A方式の場合には、物理的な周波数チヤネルはランダム
に変更されるものの、チヤネルの割り当てとしては1つ
の論理チヤネルがユーザに割り当てられ、その論理チヤ
ネルの物理的利用箇所(周波数チヤネル)が変更になる
だけである。従つて、通信開設時にユーザごとに割り当
てられた論理チヤネルは、基地局と携帯電話機との通信
が行われる間は固定的に用いられる。
【0031】一方、図18に示すように受信装置30
は、送信装置20から送信された送信信号S23をアン
テナ31によつて受け、これを受信信号S31として受
信回路32に入力する。受信回路32は、受信信号S3
1を所定レベルに増幅した後、周波数変換処理を施すこ
とによりベースバンド信号を取り出し、そのベースバン
ド信号にフイルタリング処理を施した後、デイジタル信
号化することによりBPSK変調されている状態の受信
信号S32を取り出し、これをビツトストリーム抽出部
33に送出する。
【0032】ここで受信回路32は、送信側で行われた
周波数ホツピングと同じホツピングパターンに基づいて
受信する周波数チヤネルを変更するようになされてお
り、これにより送信側の周波数チヤネルの変更に追従し
て正確に受信動作を実行し得るようになされている。
【0033】ビツトストリーム抽出部33は、受信信号
S32に対してBPSK復調処理を施すことによりシン
ボル情報を取り出し、これを16K[coded bit/sec]の受信
シンボルストリームS33として復号化部34に送出す
る。
【0034】復号化部34は、送信装置20の符号化部
21で行つた並び換えと逆の手順で受信シンボルストリ
ームS33に対してデインターリーブ処理を施し、この
結果得られる受信シンボルストリームを基に最尤系列推
定することにより軟判定ビタビ復号処理を施し、この結
果送信されてきたデータを示す8K[bit/sec]の情報ビツ
トストリームS34を復元し、これを出力する。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
CDMA方式のセルラー無線通信システムは、携帯電話
機から基地局への上りチヤネルにおいて、当該基地局に
とつて非希望波を送信する携帯電話機が至近距離に存在
すると、この携帯電話機からの非希望波が干渉成分とな
る。このような干渉成分の影響を低減するためにCDM
A方式のセルラー無線通信システムでは、基地局及び携
帯電話機において互いに受信電力(又は受信電力の品
質)を監視しており、当該監視結果を互いに通知し合う
ことによつて送信電力をコントロールするようになされ
ている。
【0036】このようにCDMA方式のセルラー無線通
信システムでは、必要最低限の送信電力で通信すること
により、他局にとつて干渉成分となる非希望波の送信電
力を増大させることなく干渉成分の影響を低減し得るこ
とを目的とした、いわゆる送信パワーコントロールを実
行するようになされている。
【0037】実際上CDMA方式のセルラー無線通信シ
ステムでは、基地局において携帯電話機からの送信信号
を受信したときの希望波電力と、基地局側で受信される
干渉成分のエネルギ並びに熱雑音の合計(以下、これを
干渉波電力と呼ぶ)との比、すなわち信号対干渉波電力
比C/Iを検出し、当該検出結果が相対的に所望の通信
品質に耐え得る値となるようにコントロールする。
【0038】ところでCDMA方式のセルラー無線通信
システムにおいて、隣接するセルにおいて生起した呼に
よつて発生する干渉成分は、自局のセル内において生起
したある特定の呼だけが全ての影響を受けるのではな
く、干渉成分が自局のセル内全ての呼に対して少しずつ
影響するように平均化されて与えられる。これにより隣
接するセルにおいて生起した呼によつて発生する干渉成
分は、ある平均化された値として決定されるため、自局
のセルにおける送信パワーを干渉波成分の影響を無視で
きる程度に増大してしまえば、隣接するセルの基地局で
同一の周波数帯域を利用しても問題なく通信することが
可能となる。
【0039】このようにCDMA方式のセルラー無線通
信システムは、基地局側で受信される干渉成分のエネル
ギが瞬時的に大きく変動せず、ほぼ一定(平均化された
値)であるとみなせることを前提にした通信方式であ
り、基地局で受信した干渉成分のエネルギが大きく変動
した場合には、これに伴つて当該基地局と通信している
携帯電話機は送信パワーを大きく変動させなければなら
なくなる。
【0040】従つて基地局において受信した干渉成分の
エネルギが急激に増大した場合、携帯電話機はこの増加
分に見合つただけ送信パワーを増大させる必要がある。
ところが携帯電話機は、干渉成分のエネルギの増大があ
まりにも急激すぎると、基地局からのパワーアツプコマ
ンドに応じて送信パワーを増大させるようになされてい
るために、パワーアツプコマンドを受信してから実際に
送信パワーを増大させるまでにタイムラグが生じ、この
結果基地局と携帯電話機との通信が瞬断してしまう恐れ
があつた。
【0041】実際のCDMA方式のセルラー無線通信シ
ステムでは、1ユーザ当たりの伝送レートは最大でも14
K[bit/sec]程度であり、これを帯域幅 1.23[MHz]で伝送
している。この場合、帯域幅 1.23[MHz]に対して1ユー
ザに割り当てられるチヤネルの占める割合(以下、これ
をプロセスゲインと呼ぶ)は約87(= 1.23[MHz]/14K
[bit/sec] )となつており、1チヤネル分の呼の変動
(生起するかしないか)はシステム全体から見た場合に
さして大きな影響にはならない。
【0042】ところが、伝送レートが400K[bit/sec] の
情報ビツトストリームを例えば帯域幅4[MHz] で伝送す
る場合、プロセスゲインは10(=4[MHz]/400K[bit/s
ec])となり、1チヤネル分の呼の変動がシステム全体
に与える影響は無視できなくなる。同様に、伝送ビツト
レートが800K[bit/sec] の情報ビツトストリームを例え
ば帯域幅4[MHz] で伝送する場合には、もはや1チヤネ
ル分の呼の変動がシステム全体に与える影響を考慮せず
にシステムを動作させることは不可能となつてしまう。
【0043】このような場合に、通信チヤネルの開設初
期からユーザ所望の伝送レートでいきなり通信を行う
(すなわちシステム全体の通信チヤネルのうち使用する
チヤネル割合が大きい)とそれに伴つて送信電力を増加
させなければならず、これによつて干渉量が急激に増加
して他の通信に対して悪影響を与えるという問題があつ
た。また、このとき移動局は基地局からのパワーアツプ
コマンドに応じて送信パワーを増大させるまでにタイム
ラグが生じ、これにより基地局と携帯電話機との通信が
瞬断してしまうという問題があつた。
【0044】このことはCDMA方式のセルラー無線通
信システムに係わらず、周波数ホツピングを行うTDM
A方式のセルラー無線通信システムに対しても同様であ
り、通信チヤネルの開設初期からユーザ所望の伝送レー
トでいきなり通信を行うと、急激に干渉量が増加すると
共に、当該増加する干渉量を制御するためのパワーコン
トロールが追従し切れずに基地局と携帯電話機との通信
が瞬断してしまうという問題があつた。
【0045】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、隣接セルにおいて同一周波数帯域を使用するような
通信環境においても他の通信に対して悪影響を与えるこ
となく通信し得る送信方法、送信装置及び受信装置を提
案しようとするものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定伝送レートの情報ビツト系列
を符号化してなる符号化ビツト系列に対して所定の変調
処理を施すことにより送信シンボル系列を生成し、当該
送信シンボル系列に所定の送信処理を施すことにより生
成した送信信号を所定の通信チヤネルを介して送信する
場合、情報ビツト系列に基づいて所定伝送レートよりも
遅い低速伝送レートの送信情報ビツト系列を生成し、当
該送信情報ビツト系列を基に生成した送信信号を通信チ
ヤネルを介して送信開始し、送信情報ビツト系列の低速
伝送レートを段階的に増加させて所定伝送レートに到達
させると共に、当該低速伝送レートの段階的な増加に伴
つて使用する通信チヤネルのチヤネル数を段階的に増加
させながら送信するようにする。
【0047】送信信号の送信開始当初は低い伝送レート
に応じたチヤネル数で送信を行い、序々に伝送レートを
段階的に増加させていくに連れてチヤネル数を段階的に
増加させてながら送信することにより、送信開始当初か
ら送信電力を急激に増加させることを防止することがで
きる。
【0048】また本発明においては、所定伝送レートの
情報ビツト系列を符号化してなる符号化ビツト系列に対
して所定の変調処理を施すことにより送信シンボル系列
を生成し、当該送信シンボル系列に所定の送信処理を施
すことにより送信信号を生成し、所定の通信チヤネルを
介して送信された送信信号を受信する受信装置におい
て、情報ビツト系列に基づいて所定伝送レートよりも遅
い低速伝送レートの送信情報ビツト系列を生成し、当該
送信情報ビツト系列を基に生成された送信信号が通信チ
ヤネルを介して送信開始され、送信情報ビツト系列の低
速伝送レートが段階的に増加されて所定伝送レートに到
達すると共に、当該低速伝送レートの段階的な増加に伴
つて使用する通信チヤネルのチヤネル数が段階的に増加
されながら送信された送信信号を、当該送信信号のチヤ
ネル数に応じたチヤネル数によつて受信する受信手段
と、当該受信手段によつて受信された受信信号に対して
それぞれ所定の復調処理処理を施すことにより受信シン
ボル系列を生成する復調手段と、受信シンボル系列に対
して所定の復号処理を施すことにより得られる受信ビツ
ト系列を格納して出力する記憶手段とを設けるようにす
る。
【0049】送信側において低速伝送レートの段階的な
増加に応じて増加したチヤネル数に合わせて受信側でも
チヤネル数を揃えて受信した後に復調及び復号処理する
ようにしたことにより、送信されてきた送信信号を正確
に復元することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0051】(1)第1の実施の形態 本発明においては基地局から携帯電話機に対して行う下
りの通信を一例として説明する。図1において、40は
全体として基地局に搭載された本発明の送信装置を示
し、隣接する全てのセルにおいて同一周波数帯域を用い
るような通信環境、いわゆる周波数繰り返し数が「1」
の状態であり、情報ビツトストリームS40をユーザ所
望のビツトレート 128K[bit/sec]で帯域幅2.048[MHz]を
用いて送信するようになされている。ここでユーザが送
信する情報ビツトストリームS40のビツトレートは 1
28K[bit/sec]と高速であることにより、音声データのみ
ならず高速でデータ通信を実行し得るようになされてい
る。
【0052】送信装置40は、まず情報ビツトストリー
ムS40をバツフア41に送出する。バツフア41は、
入力された情報ビツトストリームS40を一旦記憶し、
制御部42より供給される制御信号に基づいて所定時間
間隔ごとに所定ビツト数ずつ段階的にビツトレートを増
加しながら情報ビツトストリームS41を読み出し、こ
れを符号化部43に順次送出する。
【0053】ここで制御部42は、内部に設けられたク
ロツクによつてバツフア41から読み出す情報ビツトス
トリームS41の読み出し時間を監視しており、当該読
み出し時間が所定時間経過すると次の段階のビツトレー
トでなる情報ビツトストリームS41をバツフア41か
ら読み出すようになされている。
【0054】符号化部43は、所定時間経過ごとに入力
されたそれぞれビツトレートの異なる情報ビツトストリ
ームS41に対して畳み込み符号化処理を施し、その結
果得られる送信シンボルに対してインターリーブ処理を
施すことにより、送信シンボルストリームS42を生成
し、これを拡散符号乗算器44に順次送出する。
【0055】拡散符号乗算器44は、制御部42より供
給される制御信号に基づいて最適な拡散率(SP)の拡
散符号C11が拡散符号発生部45から供給され、ビツ
トレートの異なるそれぞれの送信シンボルストリームS
42に対して最適な拡散率の拡散符号C11を乗算する
ことにより、2048K[chip/sec] の送信シンボルストリー
ムS43を生成し、これをロングコード乗算器46に送
出する。
【0056】ロングコード乗算器46は、隣接セルにお
いて用いられている同一の拡散符号C11によつて混信
することがないように、ロングコード発生部47から供
給される基地局ごとに固有に設けられたロングコードC
12を送信シンボルストリームS43に乗算することに
よりスクランブル化を施し、この結果得られる2048K[ch
ip/sec] の送信シンボルストリームS44をシンボルマ
ツピング部48に送出する。
【0057】ここでは周波数繰り返し数が「1」である
ために、隣接セル間でも同じ周波数帯域が使用されると
共に、拡散符号C11についても同一のものが使用され
ているため、基地局ごとに固有に設けられたロングコー
ドC12を用いることによつて隣接セル間干渉を防止す
るようになされている。すなわち本発明のCDMA方式
のセルラー無線通信システムでは、同一セル内において
はそれぞれの携帯電話機に対して用いられる拡散符号C
11は互いに直交関係にあるが、隣接セルにおいても同
じ拡散符号C11が用いられているために隣接セル間で
は必ずしも直交関係にはない。
【0058】シンボルマツピング部48は、入力される
送信シンボルストリームS44に対してBPSK変調処
理を施すことにより、各シンボル情報が位相値によつて
示される送信信号S45を生成し、これを送信回路49
に送出する。
【0059】送信回路49は、送信信号S45に対して
フイルタリング処理を施した後、アナログ信号化し、当
該アナログ信号化された送信信号を高周波信号と乗算処
理することにより、所望の周波数帯域(例えば約 800[M
Hz] )に周波数変換して所定周波数チヤネルの送信信号
S46を生成し、これを所定電力に増幅した後にアンテ
ナ50を介して送信するようになされている。
【0060】この場合、制御部42はバツフア41に格
納された 128K[bit/sec]の情報ビツトストリームS40
をそのままのビツトレートで読み出して次段以降の符号
化処理を施すのではなく、最初に32K[bit/sec]のビツト
レートで情報ビツトストリームS41を読み出して符号
化部43に送出し、所定時間経過すると次に64K[bit/se
c]のビツトレートで情報ビツトストリームS41を読み
出し、続いて所定時間経過すると96K[bit/sec]のビツト
レートで情報ビツトストリームS41を読み出し、引き
続き所定時間経過すると 128K[bit/sec]のビツトレート
で情報ビツトストリームS41を読み出すようになされ
ている。
【0061】従つて符号化部43は、32K[bit/sec]の情
報ビツトストリームS41に対しては符号化率1/2で
符号化処理することにより、64K[coded bit/sec]の情報
ビツトストリームS42を生成し、これを拡散符号乗算
器44に供給する。続いて符号化部43は、所定時間経
過した後に入力された64K[bit/sec]の情報ビツトストリ
ームS41に対して符号化率1/2で符号化処理するこ
とにより、 128K[coded bit/sec]の情報ビツトストリー
ムS42を生成し、これを拡散符号乗算器44に供給す
る。
【0062】そして符号化部43は、さらに所定時間経
過した後に入力された96K[bit/sec]の情報
ビツトストリームS41に対しては約1/2の符号化率
で符号化処理することにより、204.8K[code
d bit/sec] の情報ビツトストリームS42
を生成し、これを拡散符号乗算器44に供給し、さらに
所定時間経過した後に入力された 128K[bit/sec]の情報
ビツトストリームS41に対して符号化率1/2で符号
化処理することにより、 256K[coded bit/sec]の情報ビ
ツトストリームS42を生成し、これを拡散符号乗算器
44に供給する。
【0063】このようにして符号化部43は、所定時間
間隔ごとにビツトレートが増加された情報ビツトストリ
ームS41を畳み込み符号化及びインターリーブ処理す
ることにより、64K[coded bit/sec]ずつ段階的にビツト
レートの増加された送信シンボルストリームS42を生
成し、これを拡散符号乗算器44に所定時間間隔ごとに
順次供給する。
【0064】拡散符号乗算器44は、64K[coded bit/se
c]の情報ビツトストリームS42が入力された場合に
は、制御部42の制御信号に基づいて拡散率(SP)3
2の拡散符号C11が拡散符号発生部45から供給さ
れ、当該SP32の拡散符号C11を64K[coded bit/se
c]の情報ビツトストリームS42に乗算することによ
り、2048K[chip/sec] の送信シンボルストリームS43
を生成する。
【0065】ここで拡散符号乗算器44は、拡散率(S
P)32の拡散符号C11を用いることにより、同一の
周波数帯域を32チヤネルに割り当てるようになされて
いる。従つて、32チヤネル全体のうち1チヤネルが占
める割合は少ない。
【0066】続いて拡散符号乗算器44は、 128K[code
d bit/sec]の情報ビツトストリームS42が入力された
場合には、制御部42の制御信号に基づいて拡散率(S
P)16の拡散符号C11が拡散符号発生部45から供
給され、当該SP16の拡散符号C11を 128K[coded
bit/sec]の情報ビツトストリームS42に乗算すること
により、2048K[chip/sec] の送信シンボルストリームS
43を生成する。
【0067】ここで拡散符号乗算器44は、拡散率(S
P)16の拡散符号C11を用いることにより、同一の
周波数帯域を16チヤネルに割り当てるようになされて
いる。従つて、16チヤネル全体のうち1チヤネルが占
める割合は拡散率(SP)32の拡散符号C11を用い
るときよりも大きくなつている。
【0068】同様に拡散符号乗算器44は、204.8K[cod
ed bit/sec] の情報ビツトストリームS42が入力され
た場合には、拡散率(SP)10の拡散符号C11を20
4.8K[coded bit/sec] の情報ビツトストリームS42に
乗算することにより、2048K[chip/sec] の送信シンボル
ストリームS43を生成し、 256K[coded bit/sec]の情
報ビツトストリームS42が入力された場合には、拡散
率(SP)8の拡散符号C11を 256K[coded bit/sec]
の情報ビツトストリームS42に乗算することにより、
2048K[chip/sec] の送信シンボルストリームS43を生
成する。
【0069】ここで拡散符号乗算器44は、拡散率(S
P)8の拡散符号C11を用いることにより、同一の周
波数帯域を8チヤネルに割り当てるようになされてい
る。従つて、8チヤネル全体のうち1チヤネルが占める
割合は拡散率(SP)32や16の拡散符号C11を用
いるときよりもさらに大きくなつている。
【0070】また制御部42は、送信回路49を制御す
ることにより送信電力を段階的に増加させるようになさ
れており、バツフア41から32K[bit/sec]の情報ビツト
ストリームS41を読み出した場合には、符号化処理、
拡散処理及びシンボルマツピング処理を施すことにより
生成した送信信号S45を送信電力「a」によつて送信
する。続いて制御部42は、バツフア41から64K[bit/
sec]の情報ビツトストリームS41を読み出した場合に
は、送信信号S45を送信電力「2a」によつて送信す
る。
【0071】引き続き制御部42は、バツフア41から
96K[bit/sec]の情報ビツトストリームS41を読み出し
た場合には、送信信号S45を送信電力「3a」によつ
て送信し、バツフア41から 128K[bit/sec]の情報ビツ
トストリームS41を読み出した場合には、送信信号S
45を送信電力「4a」によつて送信する。
【0072】このように制御部42は、情報ビツトスト
リームS40を最初からユーザ所望の 128K[bit/sec]の
ビツトレートで符号化して送信するのではなく、図2に
示すように4段階(t0〜t3)に分けて段階的にビツ
トレートを増加させながら最終的に所望の 128K[bit/se
c]のビツトレートで符号化して拡散し、各段階ごとのビ
ツトレートにそれぞれ応じてチヤネル数全体のうち1チ
ヤネルが占める割合が大きくなるにつれて送信電力を段
階的に増加させながら送信信号S46を送信する。
【0073】この場合、バツフア41から読みだされる
情報ビツトストリームS41のビツトレートが 128K[bi
t/sec]に到達するまでは、ウオームアツプ期間として基
地局と携帯電話機との間で制御信号の交換を行うように
なされている。但し、リアルタイム性の要求されないよ
うなデータを送信するような場合であれば、このウオー
ムアツプ期間を用いて最初から実際の情報ビツトストリ
ームを送信しても良い。
【0074】一方、図3に示すように60は携帯電話機
に搭載された本発明の受信装置を示し、送信装置40か
ら送信された送信信号S46をアンテナ61によつて受
け、これを受信信号S61として受信回路62に入力す
る。受信回路62は、受信信号S61を所定レベルに増
幅した後、周波数変換処理を施すことによりベースバン
ド信号を取り出し、そのベースバンド信号にフイルタリ
ング処理を施した後、デイジタル信号化することにより
BPSK変調されている状態の受信信号S62を取り出
し、これをビツトストリーム抽出部63に送出する。
【0075】ビツトストリーム抽出部63は、受信信号
S62に対してBPSK復調処理を施すことによりシン
ボル情報を取り出し、これを2048K[chip/sec] の受信シ
ンボルストリームS63としてロングコード乗算器64
に送出する。
【0076】ロングコード乗算器64は、送信側のロン
グコード発生部47で発生したものと同一のロングコー
ドC13をロングコード発生部65から供給され、これ
を用いて受信シンボルストリームS63を乗算処理する
ことによりデスクランブル化を施す。これによりロング
コード乗算器64は、送信側で生成した送信シンボルス
トリームS43と同一の2048K[chip/sec] の受信シンボ
ルストリームS64を生成し、これを拡散符号乗算器6
6に送出する。
【0077】拡散符号乗算器66は、送信側の拡散符号
発生部45で発生した拡散符号C11と同一の拡散率で
なる拡散符号C14を拡散符号発生部67によつて発生
し、当該拡散符号C14を受信シンボルストリームS6
4に乗算することにより逆拡散を施し、この結果得られ
る受信シンボルストリームS65を復合化部68に送出
する。
【0078】この場合、拡散符号発生部45は制御部7
0より供給される制御信号に基づいて拡散符号C14の
拡散率を変更して供給するようになされている。これに
より受信装置60においては、拡散率のそれぞれ異なる
拡散符号C14を受信シンボルストリームS64に乗算
することにより、送信側で符号化したときと同じビツト
レートの受信シンボルストリームS65をそれぞれ生成
する。
【0079】ここで拡散符号乗算器66は、送信側と同
じようにチヤネル数全体のうち1チヤネルが占める割合
が大きくなるにつれて、拡散率(SP)を変更して逆拡
散処理を施すようになされている。これにより送信側と
同じように1チヤネルが占める割合の変化に追従して正
確に復調するようになされている。
【0080】復合化部68は、順次入力される受信シン
ボルストリームS65に対してデインターリーブ処理を
施し、この結果得られる受信シンボルストリームを最尤
系列推定することにより軟判定ビタビ復号処理をして送
信側のバツフア41から読み出されたときのビツトレー
トでなる情報ビツトストリームS66をそれぞれ生成
し、これをバツフア69に格納する。バツフア69は、
制御部70より供給される制御信号に基づいてビツトレ
ート 128K[bit/sec]で情報ビツトストリームS67を読
み出すことにより、送信されてきたデータを復元するよ
うになされている。
【0081】因みに、本発明においては、基地局から携
帯電話機への下りの通信を行う場合に、互いに直交関係
にある拡散符号C11及びC14を用いて拡散及び逆拡
散処理を施しているが、携帯電話機から基地局への上り
の通信を行うときには、互いに直交関係にない端末固有
の符号を用いて拡散及び逆拡散処理を施すようになされ
ている。
【0082】以上の構成において、送信装置40は送信
すべき情報ビツトストリームS40をユーザ所望のビツ
トレート 128K[bit/sec]で最初から符号化及び拡散処理
してしまうと、符号化された 256K[coded bit/sec]の送
信シンボルストリームS42に対して最適な拡散率(S
P)8の拡散符号C11が割り当てられることになる。
【0083】この場合送信装置40は、拡散率が小さく
(拡散率=8)なるために、帯域幅2.048[MHz]の全チヤ
ネル数(この場合8チヤネル)に対して1 ユーザに割り
当てられるチヤネル数の占める割合(プロセスゲイン=
2.048[MHz]/ 256K[bit/sec])が大きくなり、これによ
り大きな送信電力「4a」を必要とすることになる。従
つて送信装置40においては、1チヤネル分の呼の生起
したときの送信電力が大きくなることにより、干渉成分
が多くなつてシステム全体の他の通信に悪影響を与える
ことになる。
【0084】そこで送信装置40は、情報ビツトストリ
ームS40を最初から所望のビツトレート 128K[bit/se
c]で符号化及び拡散処理してしまうのではなく、32K[bi
t/sec]ずつ段階的にビツトレートを増加させながら、各
段階ごとのビツトレートに応じたチヤネル数によつて送
信することにより、図4に示すように各段階ごとのビツ
トレートに応じた必要十分な送信電力によつて送信する
ことができ、かくして送信電力を段階的に増加させるこ
とができる。
【0085】これにより送信装置40では、呼を生起さ
せたときにいきなり大きな送信電力で送信することな
く、段階的に送信電力を上げていきながら送信すること
により、他の通信に対して与える干渉成分を急激に増加
させることがなくなる。この結果送信装置40は、パワ
ーコントロールコマンドに応じて送信電力を増加させる
までに時間的猶予が生じることにより、送信電力を増加
させるまでのタイムラグを発生させずに済み、これによ
り基地局及び携帯電話機間で呼が瞬断することを防止で
きる。
【0086】また送信装置40は、ビツトレートの増加
ステツプを32K[bit/sec]ずつ段階的にかつ線形に増加さ
せるようにしたことにより、干渉成分を少しずつ段階的
に増加させるだけで済むことになるので他の通信に対す
る干渉波の影響を最小限に抑えることができる。
【0087】以上の構成によれば、送信装置40は呼の
設立当初に低速のビツトレートでなる情報ビツトストリ
ームに応じたチヤネル数によつて送信を開始し、ビツト
レートの増加に応じて使用するチヤネル数を段階的に増
加させることにより、呼の生起によつて送信電力を急激
に増加させることを防止することができ、かくして呼の
生起によつて発生する干渉成分の急激な増加を防止して
周波数繰り返し数「1」の通信環境においても他の通信
に対して悪影響を与えることなく通信することができ
る。
【0088】(2)第2の実施の形態 図5において、80は全体として本発明のマルチキヤリ
ア通信方式における送信装置を示し、ここでも隣接する
全てのセルにおいて同一周波数帯域を用いるような通信
環境、いわゆる周波数繰り返し数が「1」の状態であ
り、全体の帯域幅3.2[MHz]を用いると共に、24本のサ
ブキヤリアによつて構成される100[KHz]の帯域幅で32K
[bit/sec]の通信を実行し得る場合を想定している。こ
こで、ユーザが送信する情報ビツトストリームS80の
ビツトレートは 128K[bit/sec]と高速であることによ
り、音声データのみならず高速でデータ通信し得るよう
になされている。
【0089】送信装置80は、まず情報ビツトストリー
ムS80をバツフア81に送出する。バツフア81は、
入力された情報ビツトストリームS80を一旦記憶し、
制御部82より供給される制御信号に基づいて所定時間
間隔ごとに所定ビツト数ずつ段階的にビツトレートを増
加しながら情報ビツトストリームS81を読み出し、こ
れを符号化部83に順次送出する。
【0090】ここで制御部82は、内部に設けられたク
ロツクによつてバツフア81から読み出す情報ビツトス
トリームS81の読み出し時間を監視しており、当該読
み出し時間が所定時間経過すると次の段階のビツトレー
トでなる情報ビツトストリームS81をバツフア81か
ら読み出すようになされている。
【0091】符号化部83は、所定時間経過ごとに入力
されたそれぞれビツトレートの異なる情報ビツトストリ
ームS81に対して畳み込み符号化処理を施し、その結
果得られる送信シンボルに対してインターリーブ処理を
施すことにより送信シンボルストリームS82を生成
し、これをシンボルマツピング部84にそれぞれ送出す
る。
【0092】シンボルマツピング部84は、入力される
送信シンボルストリームS82を送信スロツトTXに割
り当てるために当該送信シンボルストリームS82を所
定ビツト数毎に区分けし、その結果得られる送信シンボ
ルストリームに対してBPSK変調処理を施すことによ
り、各シンボル情報が位相値によつて示される送信信号
S83を生成し、これを逆高速フーリエ変換部(IFF
T)85に送出する。
【0093】逆高速フーリエ変換部85は、逆フーリエ
変換処理を施すことにより、送信信号S83の各シンボ
ルを周波数が所定間隔離れた複数のサブキヤリアに分散
させて重畳し(各シンボルを周波数軸上に並べる)、複
数のサブキヤリアからなる送信信号を生成するようにな
されている。これにより、時間軸上に並んで入力された
各シンボルが周波数軸上において並べられたような送信
信号が生成される。
【0094】また逆高速フーリエ変換部85は、初期位
相値を基準に所定規則で発生したランダムな位相値を、
送信信号を構成する複数のサブキヤリアの位相に加える
ことにより当該複数のサブキヤリアの位相値をランダム
にし、その結果得られる送信信号S84のシンボル群に
対してウインドウ処理を施し、これにより不要な帯域外
スプリアスを抑える(パルスシエイピングする)ように
なされている。なおウインドウ処理の具体的方法として
は、送信信号S84を構成するシンボル群に対して時間
軸上でコサインロールオフフイルタをかけることにより
実現される。
【0095】送信回路86は、送信信号S84にフイル
タリング処理を施した後、アナログ信号化を施し、当該
アナログ信号化された送信信号を高周波信号と乗算処理
することにより、所望の周波数帯域(例えば約 800[MH
z] )に周波数変換して所定周波数チヤネルの送信信号
S85を生成し、これを所定電力に増幅した後にアンテ
ナ87を介して送信する。
【0096】なお送信回路86は、予め決められている
パターンに基づいてスロツト毎に使用する周波数チヤネ
ルをランダムに変更するようになされており、これによ
り他の通信から受ける干渉波の影響を低減するようにな
されている。かくして送信装置80においては、スロツ
ト単位に区分けした送信信号を複数のサブキヤリアに分
散して重畳することにより、送信対象の情報ビツトスト
リームS80を複数のサブキヤリアで送信するマルチキ
ヤリア通信を行うようになされている。
【0097】この場合、制御部82はバツフア81に格
納された 128K[bit/sec]の情報ビツトストリームS80
をそのままのビツトレートで読み出して次段以降の符号
化処理を施すのではなく、最初に32K[bit/sec]のビツト
レートで情報ビツトストリームS81を読み出して符号
化部83に送出し、所定時間経過すると次に64K[bit/se
c]のビツトレートで情報ビツトストリームS81を読み
出し、続いて所定時間経過すると96K[bit/sec]のビツト
レートで情報ビツトストリームS81を読み出し、引き
続き所定時間経過すると 128K[bit/sec]のビツトレート
で情報ビツトストリームS81を読み出すようになされ
ている。
【0098】従つて符号化部83は、32K[bit/sec]の情
報ビツトストリームS81に対して符号化率1/2で符
号化処理することにより、64K[coded bit/sec]の情報ビ
ツトストリームS82を生成し、これをシンボルマツピ
ング部84に送出する。続いて符号化部83は、所定時
間経過した後に入力された64K[bit/sec]の情報ビツトス
トリームS81に対して符号化率1/2で符号化処理す
ることにより、 128K[coded bit/sec]の情報ビツトスト
リームS82を生成し、これをシンボルマツピング部8
4に供給する。
【0099】そして符号化部83は、さらに所定時間経
過した後に入力された96K[bit/sec]の情報ビツトストリ
ームS81に対して符号化率1/2で符号化処理するこ
とにより、 192K[coded bit/sec]の情報ビツトストリー
ムS82を生成し、これをシンボルマツピング部84に
供給し、さらに所定時間経過した後に入力された 128K
[bit/sec]の情報ビツトストリームS81に対して符号
化率1/2で符号化処理することにより、 256K[coded
bit/sec]の情報ビツトストリームS82を生成し、これ
をシンボルマツピング部84に供給する。
【0100】このようにして符号化部83は、所定時間
間隔ごとにビツトレートが増加された情報ビツトストリ
ームS81を畳み込み符号化及びインターリーブ処理す
ることにより、64K[coded bit/sec]ずつ段階的にビツト
レートの増加された送信シンボルストリームS82を生
成し、これをシンボルマツピング部84に所定時間間隔
ごとに順次供給するようになされている。
【0101】また制御部82は、送信回路86を制御す
ることにより送信電力を段階的に増加させるようになさ
れており、バツフア81から32K[bit/sec]の情報ビツト
ストリームS81を読み出した場合には、符号化処理、
拡散処理及びシンボルマツピング処理を施すことにより
生成した送信信号S84を帯域幅 100[KHz] の通信チヤ
ネルを用いて送信電力「a」によつて送信する。
【0102】同様に制御部82は、バツフア81から64
K[bit/sec]の情報ビツトストリームS81を読み出した
場合には、送信信号S84を帯域幅 200[KHz] の通信チ
ヤネル(帯域幅 100[KHz] の通信チヤネル×2)を用い
て送信電力「2a」によつて送信し、バツフア81から
96K[bit/sec]の情報ビツトストリームS81を読み出し
た場合には、送信信号S84を帯域幅 300[KHz] の通信
チヤネル(帯域幅 100[KHz] の通信チヤネル×3)を用
いて送信電力「3a」によつて送信し、バツフア81か
ら 128K[bit/sec]の情報ビツトストリームS81を読み
出した場合には、送信信号S84を帯域幅 400[KHz] の
通信チヤネル(帯域幅 100[KHz] の通信チヤネル×4)
を用いて送信電力「4a」によつて送信する。
【0103】このように制御部82は、バツフア81か
ら読み出す情報ビツトストリームS81のビツトレート
に応じて帯域幅( 100〜400[KHz])を拡げて(すなわち
全通信チヤネルのうちの使用するチヤネル数を増加す
る)送信するようにしたことにより、高速伝送し得るよ
うになされている。なお送信回路86は、帯域幅 100〜
400[KHz]を用いて送信するために、各帯域幅ごとに 100
〜400[KHz]のフイルタリング処理を行つた後に送信する
ようになされている。
【0104】このように制御部82は、情報ビツトスト
リームS80を最初からユーザ所望の 128K[bit/sec]の
ビツトレートで符号化して送信するのではなく、図6に
示すように4段階(t0〜t3)に分けて段階的にビツ
トレートを増加させながら最終的に 128K[bit/sec]のビ
ツトレートで符号化し、各段階ごとのビツトレートにそ
れぞれ応じてチヤネル数を増加させながら、当該チヤネ
ル数に応じた送信電力によつて送信信号S85を送信す
る。
【0105】この場合も、バツフア81から読みだされ
る情報ビツトストリームS81のビツトレートが 128K
[bit/sec]に到達するまでは、ウオームアツプ期間とし
て基地局と携帯電話機との間で制御信号の交換を行うよ
うになされている。但し、リアルタイム性の要求されな
いようなデータを送信するような場合であれば、このウ
オームアツプ期間を用いて最初から実際の情報ビツトス
トリームを送信しても良い。
【0106】一方、図7に示すように90は本発明の受
信装置を示し、送信装置80から送信された送信信号S
85をアンテナ91によつて受け、これを受信信号S9
1として受信回路92に入力する。受信回路92は、受
信信号S91を所定レベルに増幅した後、周波数変換処
理を施すことによりベースバンド信号を取り出し、その
ベースバンド信号にフイルタリング処理を施した後、デ
イジタル信号化することによりBPSK変調されている
状態の受信信号S92を取り出し、これを高速フーリエ
変換部93に送出する。
【0107】ここで受信回路92は、送信側で行われた
周波数ホツピングと同じホツピングパターンに基づいて
受信する周波数チヤネルを変更すると共に、送信側と同
じチヤネル数で送信信号S85を受信するようになされ
ており、これにより送信側の周波数チヤネル及びチヤネ
ル数の変更に追従して正確に受信動作を実行し得るよう
になされている。
【0108】高速フーリエ変換部93は、入力される受
信信号S92にウインドウ処理を施すことにより1スロ
ツト分の信号成分を取り出し、その取り出した信号成分
に対してフーリエ変換処理を施すことにより、周波数軸
上に並んで取り出されたシンボル群を時間軸上に並べた
受信信号S93を取り出し、これをビツトストリーム抽
出部94に送出する。因みに高速フーリエ変換部93
は、送信側の逆高速フーリエ変換部85と同様に、時間
軸上で受信信号S92に対してコサインロールオフフイ
ルタをかけることによりウインドウ処理を施すようにな
されている。
【0109】ビツトストリーム抽出部94は、受信信号
S93に対してBPSK復調処理を施すことによりシン
ボル情報を取り出し、これを受信シンボルストリームS
94として復号化部95に送出する。
【0110】復合化部95は、入力される受信シンボル
ストリームS94に対してデインターリーブ処理を施
し、この結果得られる受信シンボルストリームを最尤系
列推定することにより軟判定ビタビ復号処理を施して送
信側のバツフア81から読み出されたときのビツトレー
トでなる情報ビツトストリームS95を生成し、これを
バツフア96に格納する。バツフア96は、制御部97
より供給される制御信号に基づいてビツトレート 128K
[bit/sec]で情報ビツトストリームS96を読み出すこ
とにより、送信されてきたデータを復元するようになさ
れている。
【0111】以上の構成において、送信装置80は送信
すべき情報ビツトストリームS80をユーザ所望のビツ
トレート 128K[bit/sec]で最初から符号化して送信する
と、符号化された 256K[coded bit/sec]の送信シンボル
ストリームS82のビツトレートに応じた帯域幅400[KH
z](帯域幅100[KHz]の通信チヤネル×4)を用いて送信
することになる。
【0112】従つて、全体の周波数帯域幅3.2[MHz]から
なる全チヤネル数(32)に対して1ユーザに割り当て
られる帯域幅400[KHz]からなるチヤネル数(4)の占め
る割合が大きくなり、これにより大きな送信電力「4
a」を必要とすることになる。この場合送信装置80
は、1チヤネル分の呼が生起したときの送信電力が大き
くなることにより、急激に干渉成分が多くなつてシステ
ム全体の他の通信に悪影響を与えることになる。
【0113】このため送信装置80においては、情報ビ
ツトストリームS80を最初からユーザ所望のビツトレ
ート 128K[bit/sec]で符号化して送信するのではなく、
段階的なビツトレートの増加に応じたチヤネル数によつ
て送信することにより、使用するチヤネル数に応じた最
適な送信電力によつて送信することができ、かくして送
信電力を段階的に増加させることができる。
【0114】これにより送信装置80では、呼を生起さ
せたときにいきなり大きな送信電力で送信することな
く、段階的に送信電力を上げていきながら送信すること
ができ、この結果他の通信に対して与える干渉成分を急
激に増加させることがなくなる。このため送信装置80
は、パワーコントロールコマンドに応じて送信電力を増
加させるまでに時間的猶予が生じることにより、送信電
力を増加させるまでのタイムラグを発生させずに済み、
これにより基地局及び携帯電話機間で呼が瞬断すること
を防止できる。
【0115】また送信装置80は、ビツトレートの増加
ステツプを32K[bit/sec]ずつ段階的にかつ線形に増加さ
せるようにしたことにより、干渉成分を少しずつ段階的
に増加させるだけで済むことになるので他の通信に対す
る干渉波の影響を最小限に抑えることができる。
【0116】さらに送信装置80は、図8に示すように
チヤネル設立時に割り当てられる1チヤネル当たりの帯
域幅をシステム全体の周波数帯域幅3.2[MHz]の約1/3
2程度の100[KHz]にした場合に、1チヤネル当たりのチ
ヤネル使用率(横軸)に対して、伝送エラーの生じない
時間の割合(縦軸)が最も高くなることが実験によつて
明らかになつている。
【0117】また送信装置80は、チヤネル設立時に割
り当てられる1チヤネル当たりの帯域幅をシステム全体
の周波数帯域幅6.4[MHz]の約1/64程度の100[KHz]に
した場合に、周波数帯域幅3.2[MHz]の場合とほぼ等しい
実験結果が得られている。
【0118】従つて送信装置80においては、チヤネル
設立時に割り当てられる1チヤネルの帯域幅をシステム
全体の周波数帯域幅BWの約1/32以下にした場合
に、1通信チヤネルが生起したときの他の通信に与える
干渉成分の影響を最小限に抑えることができる。
【0119】以上の構成によれば、送信装置80は呼の
設立当初に低速のビツトレートでなる情報ビツトストリ
ームに応じたチヤネル数によつて送信を開始し、ビツト
レートの増加に応じて使用するチヤネル数を段階的に増
加させることにより、呼の生起によつて送信電力を急激
に増加させることを防止することができ、かくして呼の
生起によつて発生する干渉成分の急激な増加を防止して
周波数繰り返し数「1」の通信環境においても他の通信
に対して悪影響を与えることなく通信することができ
る。
【0120】(3)第3の実施の形態 図9において、100は全体として本発明のマルチキヤ
リア通信方式の送信装置を示し、ここでも隣接する全て
のセルにおいて同一周波数帯域を用いるような通信環
境、いわゆる周波数繰り返し数が「1」の状態であり、
128K[bit/sec]の情報ビツトストリームS100を96
本のサブキヤリアからなる帯域幅400[KHZ]のチヤネルを
用いて送信することにより、音声データのみならず高速
でデータ通信し得るようになされている。
【0121】送信装置100は、まず情報ビツトストリ
ームS100をバツフア101に送出する。バツフア1
01は、入力された情報ビツトストリームS100を一
旦記憶し、制御部102より供給される制御信号に基づ
いて所定時間間隔ごとに所定ビツト数ずつ段階的にビツ
トレートを増加しながら情報ビツトストリームS101
を読み出し、これを符号化部103に送出する。
【0122】ここで制御部102は、内部に設けられた
クロツクによつてバツフア101から読み出す情報ビツ
トストリームS101の読み出し時間を監視しており、
当該読み出し時間が所定時間経過すると次の段階のビツ
トレートでなる情報ビツトストリームS101をバツフ
ア101から読み出すようになされている。
【0123】符号化部103は、所定時間経過ごとに入
力されたそれぞれビツトレートの異なる情報ビツトスト
リームS101に対して畳み込み符号化処理を施し、そ
の結果得られる送信シンボルに対してインターリーブ処
理を施すことにより、送信シンボルストリームS102
を生成し、これを拡散符号乗算器104に送出する。
【0124】拡散符号乗算器104は、制御部102よ
り供給される制御信号に基づいて最適な拡散率(SP)
の拡散符号C21が拡散符号発生部105から供給さ
れ、ビツトレートの異なるそれぞれの送信シンボルスト
リームS102に対して最適な拡散率の拡散符号C21
を乗算することにより、256K[chip/sec]の送信シンボル
ストリームS103を生成し、これをシンボルマツピン
グ部106に送出する。
【0125】シンボルマツピング部106は、入力され
る送信シンボルストリームS103に対してBPSK変
調処理を施すことにより、各シンボル情報が位相値によ
つて示される送信信号S104を生成し、これを逆高速
フーリエ変換部(IFFT)107に送出する。
【0126】逆高速フーリエ変換部107は、逆フーリ
エ変換処理を施すことにより、送信信号S104の各シ
ンボルを周波数が所定間隔離れた複数のサブキヤリアに
分散させて重畳し、複数のサブキヤリアからなる送信信
号を生成するようになされている。これにより、時間軸
上に並んで入力された各シンボルが周波数軸上に並べら
れたような送信信号が生成される。
【0127】また逆高速フーリエ変換部107は、初期
位相値を基準に所定規則で発生したランダムな位相値
を、送信信号を構成する複数のサブキヤリアの位相に加
えることにより当該複数のサブキヤリアの位相値をラン
ダムにし、その結果得られる送信信号S105のシンボ
ル群に対してウインドウ処理を施し、これにより不要な
帯域外スプリアスを抑えるようになされている。なおウ
インドウ処理の具体的方法としては、送信信号S105
を構成するシンボル群に対して時間軸上でコサインロー
ルオフフイルタをかけることにより実現される。
【0128】送信回路108は、送信信号S105にフ
イルタリング処理を施した後、アナログ信号化を施し、
当該アナログ信号化された送信信号を高周波信号と乗算
処理することにより、所望の周波数帯域(例えば約 800
[MHz] )に周波数変換して所定周波数チヤネルの送信信
号S106を生成し、これを所定電力に増幅した後にア
ンテナ109を介して送信する。かくして送信装置10
0においては、送信信号を複数のサブキヤリアに分散し
て重畳することにより、送信対象の情報ビツトストリー
ムS100を複数のサブキヤリアで送信するマルチキヤ
リア通信を行うようになされている。
【0129】この場合制御部102は、バツフア101
に格納された 128K[bit/sec]の情報ビツトストリームS
100をそのままのビツトレートで読み出して次段以降
の符号化処理を施すのではなく、最初に32K[bit/sec]の
ビツトレートで情報ビツトストリームS101を読み出
して符号化部103に送出し、所定時間経過すると次に
64K[bit/sec]のビツトレートで情報ビツトストリームS
101を読み出し、続いて所定時間経過すると96K[bit/
sec]のビツトレートで情報ビツトストリームS101を
読み出し、引き続き所定時間経過すると 128K[bit/sec]
のビツトレートで情報ビツトストリームS101を読み
出すようになされている。
【0130】従つて符号化部103は、所定時間間隔ご
とにビツトレートが増加された情報ビツトストリームS
101を畳み込み符号化及びインターリーブ処理するこ
とにより、段階的にビツトレートの増加された送信シン
ボルストリームS102を生成し、これを拡散符号乗算
器104に所定時間間隔ごとに順次供給する。
【0131】拡散符号乗算器104は、64K[coded bit/
sec]の情報ビツトストリームS102が入力された場合
には、制御部102の制御信号に基づいて拡散率(S
P)4の拡散符号C21が拡散符号発生部105から供
給され、当該SP4の拡散符号C21を64K[coded bit/
sec]の情報ビツトストリームS102に乗算することに
より、256K[chip/sec]の送信シンボルストリームS10
3を生成する。
【0132】続いて拡散符号乗算器104は、 128K[co
ded bit/sec]の情報ビツトストリームS102が入力さ
れた場合には、制御部102の制御信号に基づいて拡散
率(SP)2の拡散符号C21が拡散符号発生部105
から供給され、当該SP2の拡散符号C21を 128K[co
ded bit/sec]の情報ビツトストリームS102に乗算す
ることにより、256K[chip/sec]の送信シンボルストリー
ムS103を生成する。
【0133】同様に拡散符号乗算器104は、192K[cod
ed bit/sec] の情報ビツトストリームS102が入力さ
れた場合には、SP1の拡散符号C21を192K[coded b
it/sec] の情報ビツトストリームS102に乗算し、足
りない符号部分にはデータとして無効なヌルビツトを挿
入することにより256K[chip/sec]の送信シンボルストリ
ームS103を生成し、256K[coded bit/sec] の情報ビ
ツトストリームS102が入力された場合には、SP1
の拡散符号C21を 256K[coded bit/sec]の情報ビツト
ストリームS102に乗算することにより、256K[chip/
sec]の送信シンボルストリームS103を生成する。
【0134】また制御部102は、送信回路108を制
御することにより送信電力を段階的に増加させるように
なされており、バツフア101から32K[bit/sec]の情報
ビツトストリームS101を読み出した場合には、ビツ
トレートに応じた拡散符号C21によつて拡散された送
信信号S106を帯域幅400[KHz]のうちの 100[KHz]の
通信チヤネルを用いて送信電力「a」によつて送信す
る。続いて制御部102は、バツフア101から64K[bi
t/sec]の情報ビツトストリームS101を読み出した場
合には、送信信号S106を帯域幅400[KHz]のうちの20
0[KHz]の通信チヤネル(帯域幅 100[KHz] の通信チヤネ
ル×2)を用いて送信電力「2a」によつて送信する。
【0135】引き続き制御部102は、バツフア101
から96K[bit/sec]の情報ビツトストリームS101を読
み出した場合には、送信信号S106を帯域幅400[KHz]
のうちの300[KHz]の通信チヤネル(帯域幅 100[KHz] の
通信チヤネル×3)を用いて送信電力「3a」によつて
送信し、バツフア101から 128K[bit/sec]の情報ビツ
トストリームS101を読み出した場合には、送信信号
S106を帯域幅400[KHz]の通信チヤネル(帯域幅 100
[KHz] の通信チヤネル×4)を用いて送信電力「4a」
によつて送信するようになされている。
【0136】このように制御部102は、情報ビツトス
トリームS100を最初からユーザ所望の 128K[bit/se
c]のビツトレートで符号化して送信するのではなく、4
段階に分けて段階的にビツトレートを増加させながら最
終的に 128K[bit/sec]のビツトレートで符号化し、各段
階ごとのビツトレートにそれぞれ応じた帯域幅の通信チ
ヤネル数と送信電力によつて送信信号S106を送信し
得るようになされている。
【0137】これにより送信装置100では、予め用意
された帯域幅400[KHz]の通信チヤネルを使用し、拡散符
号C21によつてそれぞれビツトレートの異なる符号化
ビツトストリームS102を4チヤネルに分け、それぞ
れ帯域幅400[KHz]のうちの所定帯域部分を使用して通信
を行うことにより、各帯域幅ごとに送信するための複数
の送信装置を用いることなく、帯域幅400[KHz]の送信装
置100だけで段階的にビツトレートを増加させなが
ら、ビツトレートの増加に応じたチヤネル数によつて送
信信号S106を送信することができる。
【0138】因みに、バツフア101から読みだされる
情報ビツトストリームS101のビツトレートが 128K
[bit/sec]に到達するまでは、ウオームアツプ期間とし
て基地局と携帯電話機との間で制御信号をやりとりする
ようになされている。但し、リアルタイム性の要求され
ないようなデータを送信するような通信環境であれば、
このウオームアツプ期間を用いて最初から実際の情報ビ
ツトストリームを送信しても良い。
【0139】一方、図10に示すように120は本発明
の受信装置を示し、送信装置100から送信された送信
信号S106をアンテナ121によつて受け、これを受
信信号S121として受信回路122に送出する。受信
回路122は、受信信号S121を所定レベルに増幅し
た後、周波数変換処理を施すことによりベースバンド信
号を取り出し、そのベースバンド信号にフイルタリング
処理を施した後、デイジタル信号化することにより受信
信号S122を取り出し、これを高速フーリエ変換部
(FFT)123に送出する。
【0140】ここで受信回路122は、送信側と同じチ
ヤネル数で送信信号S106を受信するようになされて
おり、これにより送信側のチヤネル数の変更に追従して
正確に受信動作を実行し得るようになされている。
【0141】高速フーリエ変換部123は、入力される
受信信号S122にウインドウ処理を施すことにより信
号成分を取り出し、その取り出した信号成分に対してフ
ーリエ変換処理を施すことにより、周波数軸上に並んで
取り出されたシンボル群を時間軸上に並べた受信信号S
123を取り出し、これをビツトストリーム抽出部12
4に送出する。因みに高速フーリエ変換部123は、送
信側の逆高速フーリエ変換部107と同様に、時間軸上
で受信信号S123に対してコサインロールオフフイル
タをかけることによりウインドウ処理を施すようになさ
れている。
【0142】ビツトストリーム抽出部124は、受信信
号S123に対してBPSK復調処理を施すことにより
シンボル情報を取り出し、これを受信シンボルストリー
ムS124として拡散符号乗算器125に送出する。
【0143】拡散符号乗算器125は、送信側の拡散符
号発生部105で発生された拡散符号C21と同一の拡
散率でなる拡散符号C22を拡散符号発生部126によ
つて発生し、当該拡散符号C22を受信シンボルストリ
ームS124に乗算することにより逆拡散処理を施し、
この結果得られる受信シンボルストリームS125を復
号化部127に送出する。
【0144】この場合、拡散符号発生部126は制御部
129より供給される制御信号に基づいて拡散符号C2
2の拡散率を変更して供給するようになされている。こ
れにより受信装置120においては、拡散率のそれぞれ
異なる拡散符号C22を受信シンボルストリームS12
4に乗算することにより、送信側で符号化したときと同
じビツトレートの受信シンボルストリームS125をそ
れぞれ生成する。
【0145】復号化部127は、入力される受信シンボ
ルストリームS125に対してデインターリーブ処理を
施し、この結果得られる受信シンボルストリームを最尤
系列推定することにより軟判定ビタビ復号処理を施して
送信側のバツフア101から読み出したときのビツトレ
ートでなる情報ビツトストリームS126を生成し、こ
れをバツフア128に格納する。バツフア128は、制
御部129より供給される制御信号に基づいてビツトレ
ート128K[bit/sec] で情報ビツトストリームS127を
読み出すことにより、送信されてきたデータを復元する
ようになされている。
【0146】以上の構成において、送信装置100は送
信すべき情報ビツトストリームS100をユーザ所望の
ビツトレート128K[bit/sec] で最初から符号化して送信
してしまうと、符号化された256K[coded bit/sec] の送
信シンボルストリームS102を帯域幅400[KHz]の通信
チヤネル(帯域幅100[KHz]の通信チヤネル×4)を使用
してビツトレートに応じた大きな送信電力「4a」で送
信することになる。この場合送信装置100は、1チヤ
ネル分の呼が生起したときにいきなり大きな干渉波が生
じることになり、他の通信に与える影響が大きい。
【0147】このため送信装置100においては、情報
ビツトストリームS100を最初からユーザ所望のビツ
トレート128K[bit/sec] で符号化して送信するのではな
く、段階的にビツトレートの増加に応じたチヤネル数に
よつて送信することにより、使用するチヤネル数に応じ
た最適な送信電力によつて送信することができ、かくし
て送信電力を段階的に増加させることができる。
【0148】これにより送信装置100では、呼を生起
させたときにいきなり大きな送信電力で送信することな
く、段階的に送信電力を上げていきながら送信すること
により、他の通信に対して与える干渉成分を急激に増加
させることがなくなる。この結果送信装置100は、パ
ワーコントロールコマンドに応じて送信電力を増加させ
るまでに時間的猶予が生じることにより、送信電力を増
加させるまでのタイムラグを発生させずに済み、これに
より基地局及び携帯電話機間で呼が瞬断することを防止
できる。
【0149】また送信装置100は、ビツトレートの増
加ステツプを32K[bit/sec]ずつ段階的にかつ線形に増加
させるようにしたことにより、干渉成分を少しずつ段階
的に増加させるだけで済むことになつて他の通信に対す
る干渉波の影響を最小限に抑えることができる。
【0150】以上の構成によれば、送信装置100は呼
の設立当初に低速のビツトレートでなる情報ビツトスト
リームに応じたチヤネル数によつて送信を開始し、ビツ
トレートの増加に応じて使用するチヤネル数を段階的に
増加させることにより、呼の生起によつて送信電力を急
激に増加させることを防止することができ、かくして呼
の生起によつて発生する干渉成分の急激な増加を防止し
て周波数繰り返し数「1」の通信環境においても他の通
信に対する悪影響を与えることなく通信することができ
る。
【0151】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、周波数繰り返し数
「1」の場合のセルラー無線通信システムにおいて本発
明を適用するようにした場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、周波数繰り返し数「3」等のように同
一の周波数帯域を用いたセルが近傍に存在して干渉波の
影響を受けやすいような通信環境にあるセルラー無線通
信システムに本発明を適用するようにしても良い。
【0152】また上述の第1の実施の形態においては、
バツフア41から3段階目に読み出した96K[bit/sec]の
情報ビツトストリームS41を符号化部43によつて符
号化した204.8K[coded bit/sec] の送信シンボルストリ
ームS42を拡散率(SP)10の拡散符号C11によ
つて拡散処理するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、拡散符号として互いに直交関係に
ある直交符号のみを用いるようにした場合には拡散率
(SP)8の拡散符号を用いて拡散処理を行うようにし
ても良い。この場合、足りない符号部分には無効なヌル
ビツトを挿入することにより、2048K[ckip/sec] の送信
シンボルストリームS43を生成する。
【0153】さらに上述の第1の実施の形態において
は、4種類の異なる拡散率の拡散符号C11及びC14
を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、拡散率(SP)32の拡散符号だけを用い
て送信信号を生成するようにしても良い。この場合、図
1との対応部分に同一符号を付して示す図11におい
て、送信装置55は拡散符号発生部52により拡散率
(SP)32の拡散符号C55のみを発生し、符号化部
43によつて符号化処理された送信シンボルストリーム
S50のビツトレートが64K[bit/sec]の場合には、当該
送信シンボルストリームS50を拡散符号乗算器51A
によつて拡散符号C55と乗算し、2048K[ckip/sec] の
送信シンボルストリームS51として出力し、最終的に
送信回路49から送信電力「a」で送信する。
【0154】また送信装置55は、符号化部43によつ
て符号化処理された送信シンボルストリームS50のビ
ツトレートが 128K[bit/sec]の場合には、当該送信シン
ボルストリームS42を64K[bit/sec]づつ分割してそれ
ぞれ拡散符号乗算器51A及び51Bに送出し、当該拡
散符号乗算器51A及び51Bによつて拡散符号C55
と乗算し、加算器53によつて多重することにより、20
48K[ckip/sec] の送信シンボルストリームS51として
出力し、最終的に送信回路49から送信電力「2a」で
送信する。
【0155】さらに送信装置55は、符号化部43によ
つて符号化処理された送信シンボルストリームS50の
ビツトレートが 192K[bit/sec]の場合には、当該送信シ
ンボルストリームS42を64K[bit/sec]づつ3分割して
それぞれ拡散符号乗算器51A、51B及び51Cに送
出し、当該拡散符号乗算器51A、51B及び51Cに
よつて拡散符号C55と乗算し、加算器53によつて多
重することにより、2048K[ckip/sec] の送信シンボルス
トリームS51として出力し、最終的に送信回路49か
ら送信電力「3a」で送信する。
【0156】最後に送信装置55は、符号化部43によ
つて符号化処理された送信シンボルストリームS50の
ビツトレートが 256K[bit/sec]の場合には、当該送信シ
ンボルストリームS42を64K[bit/sec]づつ4分割して
それぞれ拡散符号乗算器51A、51B、51C及び5
1Dに送出し、当該拡散符号乗算器51A、51B、5
1C及び51Dによつて拡散符号C55と乗算し、加算
器53によつて多重することにより、2048K[ckip/sec]
の送信シンボルストリームS51として出力し、最終的
に送信回路49から送信電力「4a」で送信する。
【0157】このように送信装置55においては、1種
類の拡散率の(SP)32の拡散符号C55のみを使用
し、ビツトレートの増加に応じて乗算処理を並列的に行
つた後に多重化した後、ビツトレートにそれぞれ応じた
送信電力によつて送信することにより、送信電力を段階
的に増加させることができ、かくして他の通信に対する
干渉波の影響を最小限に抑えることができる。
【0158】さらに上述の第2の実施の形態において
は、周波数ホツピングを行うマルチキヤリア通信方式に
おけるセルラー無線通信システムに本発明を適用するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、タイムスロツトホツピングを行うマルチキヤリア通
信方式におけるセルラー無線通信システムに本発明を適
用するようにしても良く、さらにはマルチキヤリア通信
方式に係わらずシングルキヤリア通信方式において周波
数ホツピング又はタイムスロツトホツピングを行うセル
ラー無線通信システムに本発明を適用するようにしても
良い。
【0159】この場合、図12に示すようにユーザAに
割り当てられたタイムスロツト領域をフレームごとにラ
ンダムに順次ホツピングさせることにより、他の通信か
ら受ける干渉波の影響を低減することができる。またこ
の場合、タイムスロツト数を複数使用することにより高
速伝送し得るようになされており、当該タイムスロツト
数(チヤネル数)の増加に応じたビツトレートに基づい
て送信電力を段階的に増加させることにより、他の通信
に対する干渉波の影響を最小限に抑えることができる。
【0160】また上述の第2の実施の形態においては、
周波数ホツピングを行うマルチキヤリア通信方式におけ
るセルラー無線通信システムに本発明を適用するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、周
波数ホツピングとタイムスロツトホツピングを行うよう
なマルチキヤリア通信方式又はシングルキヤリア通信方
式におけるセルラー無線通信システムに本発明を適用す
るようにしても良い。
【0161】さらに上述の第2の実施の形態において
は、逆高速フーリエ変換部85においてランダムな位相
値を複数のサブキヤリアの位相に加えることにより当該
複数のサブキヤリアの位相値をランダムにするランダム
フエーズシフト処理を施して同一チヤネルを使用して行
われた他の通信との混信を避けるようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、ランダムな直交行
列を送信シンボルストリームS83に乗算し、受信側に
おいても送信側で使用された直交行列の逆行列を乗算す
ることにより同一チヤネルを使用して行われた他の通信
との混信を避けるようにしても良い。
【0162】さらに上述の第2の実施の形態において
は、使用する帯域幅を100[KHz]ずつ段階的に拡げるよう
にした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
帯域幅を100[KHz]、200[KHz]、400[KHz]、800[KHz]とな
るように「2」のべき乗×100[KHz]で表されるように帯
域幅を拡げるようにしても良い。この場合、符号化部8
3の符号化率を可変とし、送信シンボルストリームS8
2を線形に増加させるようにする。但し、この場合も送
信電力は情報ビツトストリームS81のビツトレートに
比例して増加するものとする。
【0163】さらに上述の第2の実施の形態において
は、最初のチヤネル割り当て時に100[KHz]の帯域幅を割
り当てて送信し、次に200[KHz]、300[KHz]、400[KHz]と
帯域幅を拡げてチヤネル数を増加させるようにした場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、最初のチヤ
ネル割り当て時に400[KHz]の帯域幅を割り当てておき、
32K[bit/sec]の情報ビツトストリームS81がバツフア
81から読み出されたときには、400[KHz]の帯域幅のう
ちの100[KHz]の帯域幅を使用して(残りの300[KHz]は使
用せず)送信し、ビツトレートの増加に応じて使用する
帯域幅を200[KHz]、300[KHz]、400[KHz]と段階的にチヤ
ネル数を増加させて送信するようにしても良い。この場
合、チヤネルを割り当てるアルゴリズムが簡単になる。
【0164】さらに上述の第2の実施の形態において
は、最初のチヤネル割り当て時にシステム全体の周波数
帯域幅3.2[MHz]のうちの約1/32となる100[KHz]の帯
域幅を割り当てて送信し、次のビツトレートに応じて10
0[KHz]ごとのステツプで200[KHz]、300[KHz]、400[KHz]
と帯域幅を拡げて割り当てるようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、システム全体の周波数
帯域幅3.2[MHz]のうちの約1/64となる50[KHz] の帯
域幅を割り当てて送信し、次のビツトレートに応じてこ
の50[KHz] ごとのステツプで100[KHz]、150[KHz]、200
[KHz]と帯域幅を拡げて割り当てるようにしても良い。
要はシステム全体の周波数帯域幅の約1/32以下の帯
域幅で送信を開始し、最初に設定した帯域幅と同じステ
ツプで帯域幅を拡げて割り当てるようにすれば、送信を
開始したときの干渉成分の影響を最小限に防止できると
共に、その後の干渉成分の増加の割合も小さく抑えるこ
とができる。
【0165】さらに上述の第3の実施の形態において
は、拡散率(SP)4の拡散符号C21を用いた場合
に、400[KHz]の帯域幅を同時に4チヤネルが共有し、帯
域幅400[KHz]のうちの所定帯域部分を通信チヤネルとし
てそれぞれが使用して通信を行うようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、図13に示すよう
に所定帯域幅の各サブキヤリア1本ごとに異なるユーザ
を割り当てることにより複数チヤネルを設定するように
しても良い。この場合、あるユーザが高速伝送したい場
合には割り当てるサブキヤリアの本数を多くすれば良
い。
【0166】さらに上述の第3の実施の形態において
は、拡散符号C21を用いて同一周波数帯域で複数のチ
ヤネルを設定し、マルチキヤリア通信方式によつて通信
するようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、通常のシングルキヤリアを拡散符号によつて拡
散し、所定のタイムスロツトごとに通信を行うような通
信方式に本発明を適用するようにしても良い。
【0167】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、送信信号
の送信開始当初は低い伝送レートに応じたチヤネル数で
送信を行い、序々に伝送レートを段階的に増加させてい
くに連れてチヤネル数を段階的に増加させながら送信す
ることにより、送信開始当初から送信電力を急激に増加
させることを防止することができ、かくして他の通信に
対して悪影響を与えることなく通信することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるDS−CDM
A方式のセルラー無線通信システムにおける送信装置の
構成を示すブロツク図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるDS−CDM
A方式のセルラー無線通信システムにおける伝送レート
の推移を示すタイムチヤートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態によるDS−CDM
A方式のセルラー無線通信システムにおける受信装置の
構成を示すブロツク図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における送信電力の
推移を示す略線図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態によるマルチキヤリ
ア通信方式のセルラー無線通信システムにおける送信装
置の構成を示すブロツク図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるマルチキヤリ
ア通信方式のセルラー無線通信システムにおける伝送レ
ートの推移を示すタイムチヤートである。
【図7】本発明の第2の実施の形態によるマルチキヤリ
ア通信方式のセルラー無線通信システムにおける受信装
置の構成を示すブロツク図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態によるマルチキヤリ
ア通信方式のセルラー無線通信システムにおける実験デ
ータを示すグラフである。
【図9】本発明の第3の実施の形態によるマルチキヤリ
ア通信方式のセルラー無線通信システムにおける送信装
置の構成を示すブロツク図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態によるマルチキヤ
リア通信方式のセルラー無線通信システムにおける受信
装置の構成を示すブロツク図である。
【図11】他の実施の形態によるセルラー無線通信シス
テムにおける送信装置の構成を示すブロツク図である。
【図12】他の実施の形態におけるタイムスロツトホツ
ピングの説明に供する略線図である。
【図13】他の実施の形態における周波数分割による複
数チヤネルを構成する説明に供する略線図である。
【図14】従来のDS−CDMA方式のセルラー無線通
信システムにおける送信装置の構成を示すブロツク図で
ある。
【図15】従来のDS−CDMA方式のセルラー無線通
信システムにおける受信装置の構成を示すブロツク図で
ある。
【図16】従来のTDMA方式のセルラー無線通信シス
テムにおけるマルチスロツト割り当ての説明に供する略
線図である。
【図17】従来のTDMA方式のセルラー無線通信シス
テムにおける送信装置の構成を示すブロツク図である。
【図18】従来のTDMA方式のセルラー無線通信シス
テムにおける受信装置の構成を示すブロツク図である。
【符号の説明】
1、20、40、55、80、100……送信装置、1
0、30、60、90、120……受信装置、2、2
1、83、103……符号化部、18、34、68、9
5、127……復号化部、41、69、81、96……
バツフア、42、70、82、97……制御部、49、
86、108……送信回路。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定伝送レートの情報ビツト系列を符号化
    してなる符号化ビツト系列に対して所定の変調処理を施
    すことにより送信シンボル系列を生成し、当該送信シン
    ボル系列に所定の送信処理を施すことにより生成した送
    信信号を所定の通信チヤネルを介して送信する送信方法
    において、 上記情報ビツト系列に基づいて上記所定伝送レートより
    も遅い低速伝送レートの送信情報ビツト系列を生成し、
    当該送信情報ビツト系列を基に生成した上記送信信号を
    上記通信チヤネルを介して送信開始し、 上記送信情報ビツト系列の低速伝送レートを段階的に増
    加させて上記所定伝送レートに到達させると共に、当該
    低速伝送レートの段階的な増加に伴つて使用する上記通
    信チヤネルのチヤネル数を段階的に増加させながら送信
    することを特徴とする送信方法。
  2. 【請求項2】上記送信開始時は、上記通信チヤネルの全
    体数の約1/32以下の最小チヤネル数で送信すること
    を特徴とする請求項1に記載の送信方法。
  3. 【請求項3】上記送信開始時は、上記通信チヤネルの全
    体数の約1/32以下の最小チヤネル数で送信すると共
    に、上記低速伝送レートの段階的な増加にそれぞれ応じ
    て使用するチヤネル数を上記最小チヤネル数づつ増加さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の送信方法。
  4. 【請求項4】上記所定伝送レートに到達したときに用い
    られる上記通信チヤネルのチヤネル数を予め割り当てて
    おき、上記チヤネル数のうちの一部のチヤネルを使用し
    て上記低速伝送レートで上記送信信号の送信を開始し、
    上記低速伝送レートの段階的な増加に応じて使用するチ
    ヤネル数を増加することを特徴とする請求項1に記載の
    送信方法。
  5. 【請求項5】所定伝送レートの情報ビツト系列を符号化
    してなる符号化ビツト系列に対して所定の変調処理を施
    すことにより送信シンボル系列を生成し、当該送信シン
    ボル系列に所定の送信処理を施すことにより生成した送
    信信号を所定の通信チヤネルを介して送信する送信装置
    において、 上記情報ビツト系列に基づいて上記所定伝送レートより
    も遅い低速伝送レートの送信情報ビツト系列を生成する
    送信信号生成手段と、 上記送信情報ビツト系列を基に上記送信信号を生成した
    後、当該送信信号を上記通信チヤネルを介して送信開始
    し、上記送信情報ビツト系列の低速伝送レートを段階的
    に増加させて上記所定伝送レートに到達させると共に、
    当該低速伝送レートの段階的な増加に伴つて使用する上
    記通信チヤネルのチヤネル数を段階的に増加させながら
    送信する送信手段とを具えることを特徴とする送信装
    置。
  6. 【請求項6】上記送信手段は、上記送信開始時に上記通
    信チヤネルの全体数の約1/32以下の最小チヤネル数
    で送信することを特徴とする請求項5に記載の送信装
    置。
  7. 【請求項7】上記送信手段は、上記送信開始時に上記通
    信チヤネルの全体数の約1/32以下の最小チヤネル数
    で送信すると共に、上記低速伝送レートの段階的な増加
    にそれぞれ応じて使用するチヤネル数を上記最小チヤネ
    ル数づつ増加させることを特徴とする請求項5に記載の
    送信装置。
  8. 【請求項8】上記送信手段は、上記所定伝送レートに到
    達したときに用いられる上記通信チヤネルのチヤネル数
    を予め割り当てておき、上記チヤネル数のうちの一部の
    チヤネルを使用して上記低速伝送レートで上記送信信号
    の送信を開始し、上記低速伝送レートの段階的な増加に
    応じて使用するチヤネル数を増加することを特徴とする
    請求項5に記載の送信装置。
  9. 【請求項9】所定伝送レートの情報ビツト系列を符号化
    してなる符号化ビツト系列に対して所定の変調処理を施
    すことにより送信シンボル系列を生成し、当該送信シン
    ボル系列に所定の送信処理を施すことにより送信信号を
    生成し、所定の通信チヤネルを介して送信された上記送
    信信号を受信する受信装置において、 上記情報ビツト系列に基づいて上記所定伝送レートより
    も遅い低速伝送レートの送信情報ビツト系列を生成し、
    当該送信情報ビツト系列を基に生成された上記送信信号
    が上記通信チヤネルを介して送信開始され、上記送信情
    報ビツト系列の低速伝送レートが段階的に増加されて上
    記所定伝送レートに到達すると共に、当該低速伝送レー
    トの段階的な増加に伴つて使用する上記通信チヤネルの
    チヤネル数が段階的に増加されながら送信された上記送
    信信号を、当該送信信号と同じチヤネル数によつて受信
    する受信手段と、 上記受信手段によつて受信された受信信号に対してそれ
    ぞれ所定の復調処理処理を施すことにより受信シンボル
    系列を生成する復調手段と、 上記受信シンボル系列に対して所定の復号処理を施すこ
    とにより得られる受信ビツト系列を格納して出力する記
    憶手段とを具えることを特徴とする受信装置。
JP04563298A 1998-02-26 1998-02-26 送信方法、送信装置及び受信装置 Expired - Lifetime JP3981899B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04563298A JP3981899B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 送信方法、送信装置及び受信装置
US09/252,808 US6519292B1 (en) 1998-02-26 1999-02-19 Transmission method, transmitter and receiver
EP99103699A EP0939501B1 (en) 1998-02-26 1999-02-25 Data transmission method and transmitter
DE1999616355 DE69916355T2 (de) 1998-02-26 1999-02-25 Verfahren und Sender zur Datenübertragung
US10/113,236 US7110472B2 (en) 1998-02-26 2002-04-01 Transmission method, transmitter and receiver

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04563298A JP3981899B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 送信方法、送信装置及び受信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11243360A true JPH11243360A (ja) 1999-09-07
JP3981899B2 JP3981899B2 (ja) 2007-09-26

Family

ID=12724752

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04563298A Expired - Lifetime JP3981899B2 (ja) 1998-02-26 1998-02-26 送信方法、送信装置及び受信装置

Country Status (4)

Country Link
US (2) US6519292B1 (ja)
EP (1) EP0939501B1 (ja)
JP (1) JP3981899B2 (ja)
DE (1) DE69916355T2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191591A (ja) * 2004-12-29 2006-07-20 Lucent Technol Inc ダウンリンク伝送における呼出しのスケジューリング
JP2009207187A (ja) * 2009-06-15 2009-09-10 Fujitsu Ltd 移動体通信システム
WO2014141711A1 (ja) * 2013-03-14 2014-09-18 パナソニック株式会社 送信装置及び帯域幅調整方法

Families Citing this family (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6697420B1 (en) * 1999-05-25 2004-02-24 Intel Corporation Symbol-based signaling for an electromagnetically-coupled bus system
JP4245227B2 (ja) * 1999-06-03 2009-03-25 シャープ株式会社 デジタルマッチドフィルタ
FR2795894B1 (fr) * 1999-06-29 2001-10-05 Commissariat Energie Atomique Procede de transmission a modulation/demodulation multi-mak, emetteur et recepteur correspondants
JP4284774B2 (ja) * 1999-09-07 2009-06-24 ソニー株式会社 送信装置、受信装置、通信システム、送信方法及び通信方法
AU5976699A (en) * 1999-09-09 2001-04-10 Nokia Corporation Determination of data rate, based on power spectral density estimates
US6961369B1 (en) 1999-11-09 2005-11-01 Aware, Inc. System and method for scrambling the phase of the carriers in a multicarrier communications system
GB9930004D0 (en) * 1999-12-17 2000-02-09 Koninkl Philips Electronics Nv Multibit spread spectrum signalling
US6553019B1 (en) * 1999-12-23 2003-04-22 Flarion Technologies, Inc. Communications system employing orthogonal frequency division multiplexing based spread sprectrum multiple access
SG108240A1 (en) * 2000-02-23 2005-01-28 Ntt Docomo Inc Multi-carrier cdma radio transmitting method and apparatus, and channel estimation method and apparatus for multi-carrier cdma radio transmitting system
US6721368B1 (en) * 2000-03-04 2004-04-13 Qualcomm Incorporated Transmitter architectures for communications systems
US6952454B1 (en) 2000-03-22 2005-10-04 Qualcomm, Incorporated Multiplexing of real time services and non-real time services for OFDM systems
GB0012258D0 (en) 2000-05-19 2000-07-12 Fujitsu Ltd Transmission rate changes in communications networks
US6934317B1 (en) * 2000-10-11 2005-08-23 Ericsson Inc. Systems and methods for communicating spread spectrum signals using variable signal constellations
JP4067755B2 (ja) 2000-10-24 2008-03-26 三菱電機株式会社 スペクトラム拡散通信システムの受信機
US20030081538A1 (en) * 2001-10-18 2003-05-01 Walton Jay R. Multiple-access hybrid OFDM-CDMA system
US8045935B2 (en) * 2001-12-06 2011-10-25 Pulse-Link, Inc. High data rate transmitter and receiver
EP1531568A4 (en) * 2002-08-23 2011-10-26 Panasonic Corp ORTHOGONAL FREQUENCY DIVISION MULTIPLEXING TRANSMISSION DEVICE AND CODE DIVISION MULTIPLE ACCESS AND OPTICAL FREQUENCY MULTIPLEXING TRANSMISSION METHOD AND CODE DIVISION MULTIPLE ACCESS
JP4183586B2 (ja) * 2003-09-12 2008-11-19 三洋電機株式会社 映像表示装置
US20050176371A1 (en) * 2004-02-09 2005-08-11 Arto Palin Synchronization of time-frequency codes
US20060013182A1 (en) * 2004-07-19 2006-01-19 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson Selective multicarrier CDMA network
US20060120312A1 (en) * 2004-12-08 2006-06-08 Fujitsu Limited Communications method, communications system, relay apparatus, and recording medium
KR101014940B1 (ko) * 2006-09-29 2011-02-15 후지쯔 가부시끼가이샤 무선 기지국
JP2010093576A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Sony Corp 受信装置、受信方法およびコンピュータプログラム
RU2719404C2 (ru) * 2016-01-26 2020-04-17 Сони Корпорейшн Аппаратура и способ
JP7167392B2 (ja) * 2018-11-22 2022-11-09 国立大学法人京都大学 送信装置および送信方法

Family Cites Families (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5103459B1 (en) * 1990-06-25 1999-07-06 Qualcomm Inc System and method for generating signal waveforms in a cdma cellular telephone system
IL100213A (en) * 1990-12-07 1995-03-30 Qualcomm Inc Mikrata Kedma phone system and its antenna distribution system
US5488629A (en) * 1993-02-17 1996-01-30 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Signal processing circuit for spread spectrum communications
CA2127616C (en) * 1993-07-16 1999-02-09 Osamu Kato Mobile communication unit
JP3202125B2 (ja) * 1994-03-10 2001-08-27 沖電気工業株式会社 符号分割多元接続システム
US5442625A (en) * 1994-05-13 1995-08-15 At&T Ipm Corp Code division multiple access system providing variable data rate access to a user
US5603096A (en) * 1994-07-11 1997-02-11 Qualcomm Incorporated Reverse link, closed loop power control in a code division multiple access system
US5802105A (en) * 1994-11-30 1998-09-01 Qualcomm Incorporated Method and apparatus for testing a digital communication channel
DE69635289T2 (de) * 1995-02-23 2006-04-27 Ntt Docomo Inc. Verfahren zur Übertragung variabler Bitraten und dieses verwendende Sender
US5790588A (en) * 1995-06-07 1998-08-04 Ntt Mobile Communications Network, Inc. Spread spectrum transmitter and receiver employing composite spreading codes
FI101332B1 (fi) * 1995-12-18 1998-05-29 Nokia Telecommunications Oy Epäjatkuvalähetys monikanavaisessa suurinopeuksisessa datasiirrossa
US5745480A (en) * 1996-04-03 1998-04-28 Adicom Wireless, Inc. Multi-rate wireless communications system
JP3385299B2 (ja) * 1996-05-20 2003-03-10 三菱電機株式会社 スペクトル拡散通信装置
US5926500A (en) * 1996-05-28 1999-07-20 Qualcomm Incorporated Reduced peak-to-average transmit power high data rate CDMA wireless communication system
US5920552A (en) * 1996-05-30 1999-07-06 Lucent Technologies, Inc. Variable rate coding for wireless applications
US5909434A (en) * 1996-05-31 1999-06-01 Qualcomm Incorporated Bright and burst mode signaling data transmission in an adjustable rate wireless communication system
US6173007B1 (en) * 1997-01-15 2001-01-09 Qualcomm Inc. High-data-rate supplemental channel for CDMA telecommunications system
US5982807A (en) * 1997-03-17 1999-11-09 Harris Corporation High data rate spread spectrum transceiver and associated methods
US5946344A (en) * 1997-04-07 1999-08-31 Intermec Ip Corp. Multiple-rate direct sequence architecture utilizing a fixed chipping rate and variable spreading code lengths
US6816539B1 (en) * 1998-07-20 2004-11-09 Samsung Electronics Company, Limited Multiple-channel digital receiver for global positioning system

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191591A (ja) * 2004-12-29 2006-07-20 Lucent Technol Inc ダウンリンク伝送における呼出しのスケジューリング
JP2009207187A (ja) * 2009-06-15 2009-09-10 Fujitsu Ltd 移動体通信システム
WO2014141711A1 (ja) * 2013-03-14 2014-09-18 パナソニック株式会社 送信装置及び帯域幅調整方法

Also Published As

Publication number Publication date
US7110472B2 (en) 2006-09-19
DE69916355T2 (de) 2005-05-04
EP0939501B1 (en) 2004-04-14
EP0939501A2 (en) 1999-09-01
JP3981899B2 (ja) 2007-09-26
EP0939501A3 (en) 2002-03-20
US20020118659A1 (en) 2002-08-29
DE69916355D1 (de) 2004-05-19
US6519292B1 (en) 2003-02-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3981899B2 (ja) 送信方法、送信装置及び受信装置
AU760505B2 (en) Orthogonal frequency division multiplexing based spread spectrum multiple access system using directional antenna
JP3485860B2 (ja) 基地局装置及び無線通信方法
EP1039684B1 (en) Spread spectrum multiple access based on multicarrier modulation
JP4128957B2 (ja) デジタル通信方法及びそのシステム
US6473418B1 (en) Orthogonal frequency division multiplexing based spread spectrum multiple access
US6351461B1 (en) Communication method, base station and terminal apparatus
US6952589B1 (en) Method, system and apparatus for improving reception in multiple access communication systems
US20050018635A1 (en) Variable rate coding for forward link
JP3987858B2 (ja) 無線通信システム、無線送信装置、無線受信装置及び無線通信方法
JP3648562B2 (ja) 直交符号ホッピング多重化通信方法及び装置
US20040203476A1 (en) Method of feedback for HSDPA system using OFMDA
AU2002329101A1 (en) Digital communication method and system
KR20020031093A (ko) 이동 통신시스템의 패킷 데이터 전송율 결정 장치 및 방법
WO2007119452A1 (ja) 無線通信システム、無線送信装置、およびリソース割当方法
KR20000006571A (ko) 통신신호에파이롯심볼을삽입하는방법
JP3911378B2 (ja) 通信端末装置及び通信方法
KR100332271B1 (ko) 씨디엠에이 통신 장치
JP4509872B2 (ja) 基地局、移動局及び方法
JP4731055B2 (ja) 無線通信装置及び無線通信方法
US20050207389A1 (en) System and method for multiplexed frequency and time data transmission
EP0872061A1 (en) A data transmission method, and a cellular radio system
KR20080033656A (ko) 직교 주파수 분할 다중 시스템에서 자원을 공유하는 장치및 방법
JP2002152086A (ja) スペクトラム拡散通信方法およびスペクトラム拡散通信装置
CN118201079A (zh) 码本分配方法、装置、设备、系统及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070621

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100713

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110713

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120713

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130713

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term