JP4067755B2 - スペクトラム拡散通信システムの受信機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動体通信システムの通信装置に関するものであり、特に、スペクトラム拡散通信システムの送信機、受信機、ならびにその変復調方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
スペクトル拡散を用いた無線通信方式として、中間周波数帯(以降、IF帯と呼ぶ)で情報変調波を無線周波数帯(以降、RF帯と呼ぶ)に周波数変換する際、局発信号の周波数を広帯域にホップさせてスペクトル拡散を実現させる周波数ホッピング方式が広く用いられている。
【0004】
図25は、例えば「スペクトル拡散通信システム、横山、科学技術出版社、p.564-566、1988年5月」に示された、従来の周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散通信システムの構成図である。以下、図25に従って、従来のスペクトラム拡散通信システムの動作について説明する。
【0005】
図25(a)に示す送信機において、まず、送信データは符号器100に入力され、所定の符号語に変換される。該符号器100では、送信データの所定のビット数Kを一纏めとし、これを所定の符号語に変換する。次に、符号語に変換された送信データは、変調器101に入力される。変調器101は、例えばMFSKやDPSK等の所定の変調方式によって、入力された符号語を情報変調し、IF信号に変換する。符号器100における符号語生成の単位となる送信データのビット数K、及び変調器101の変調方式は、データの転送速度や要求される通信品質に応じ、予め適切な変調方式が選択される。
【0006】
次に、前記IF信号は、周波数シンセサイザ102から出力された所定の周波数の発振信号とミキサ103によって乗算され、RF帯の信号に変換される。ここで、当該周波数シンセサイザ102は、発振信号の周波数を切替えることができる。周波数ホッピング方式の送信機では、所定のホッピング周波数RH(hops/sec)で、送受信機間で予め定められたホッピングパターンに従い、周波数シンセサイザ102の発振信号の周波数を切替える。このように、周波数シンセサイザ102の発振信号が変化することにより、ミキサ103で生成される送信データのRF信号の周波数も、ホッピング周波数RH(hops/sec)で所定のホッピングパターンに従い変化(ホップ)される。その結果RF信号は、周波数変換処理前のIF信号の帯域幅よりも広い信号帯域に拡散される。
【0007】
ここで、該ホッピング周波数RHが、前記符号器100の符号語発生速度(以下、シンボルレートと呼ぶ)を考慮せず、不当に低速に設定されていると、長時間にわたり周波数切替が発生せず、周波数ホッピングによるRF信号の帯域拡散の効果が低減してしまうため、前記ホッピング周波数RHは、前記シンボルレートを考慮の上、適切な値に設定する必要がある。従って一般に、送信データの転送速度が高まり、シンボルレートが大きくなると、これに対応して、ホッピング周波数RHも大きくなる。
【0008】
次にミキサ103から出力された周波数変換後のRF信号は、バンドパスフィルタ(以下、BPFと呼ぶ)104によって、不要な周波数成分が除去された後に、アンテナ105から送信される。
【0009】
前記送信機から送信されたRF信号は、図25(b)に示す受信機によって受信される。該受信機において、BPF107はアンテナ106で受信されたRF信号から不要な周波数成分が除去し、次に同期回路108は、前記BPF107から出力されたRF信号の周波数の変化を監視するとともに、該RF信号に含まれる同期語の検出を行って、送受信機間の同期を確立する。
【0010】
同期回路108によって送受信機間で同期が確立されると、周波数シンセサイザ109は、所定のホッピング周波数RHで発振信号の周波数を変化させる。ここで、受信機の周波数シンセサイザ109は、前記送信機の周波数シンセサイザ102と同一のホッピングパターンに従って周波数切替を行う。このように、受信機の周波数シンセサイザ109のホッピングパターンを、送信機のホッピングパターンと同期させて周波数変換処理を行うことにより、周波数帯域が拡散されているRF信号から元のIF信号を復元することができる。前記BPF107から出力されたRF信号は、ミキサ110によって、前記周波数シンセサイザ109から出力された発振信号と乗算され、逆拡散処理されてIF信号に変換される。
【0011】
ミキサ110から出力されたIF信号は、復調器111により所定の復調処理が施され、復号器112によって元の系列に復元された後、受信データとして出力される。
【0012】
以上、周波数ホッピング方式の通信システムは、信号を広帯域に拡散して送信するため耐フェージング性に優れ、通信品質の向上に有効であるとともに、送受信機間で任意のホッピングパターンを使用することにより、耐妨害性及び秘匿性に優れるといった利点がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記、従来の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムでは、周波数シンセサイザ102及び109の発振周波数を所定のホッピング周波数RHで切替えることにより、RF信号を広帯域に拡散させる。ここで前述の通り、該ホッピング周波数RHは、送信データのシンボルレートを考慮して適切な値に設定する必要があり、送信データの転送速度が高速化しシンボルレートが大きくなると、一般にホッピング周波数RHを大きくする必要がある。したがって、データの転送速度が高速な通信システムにおいて、前記周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散の効果を十分に発揮させるためには、発振周波数を高速に切替可能な周波数シンセサイザを用いる必要がある。このような、高速切替可能な周波数シンセサイザを提供する技術としては、例えば、文献「位相差差分を利用する高速ホッピング周波数シンセサイザ、電子情報通信学会論文誌、Vol.J81-B-II、No.2、pp.125233、1998年2月」に記載されたものがある。
【0014】
しかし、前記文献に記載されたような高速切替可能な周波数シンセサイザを用いた場合であっても、周波数切替をおこなった直後には、周波数シンセサイザから出力される発振信号が安定せず、ミキサ103、110で周波数変換処理を行うことができない待ち時間(周波数切替待ち時間)が生じる。この時間では、有意なシンボルデータを転送することができないため、周波数切替の前後で所定のガード時間を設ける必要があった。
【0015】
要求されるデータ転送速度の高まりに対応し、ホッピング周波数RHは高速化する傾向があるが、その一方で、周波数シンセサイザの周波数切替待ち時間の短縮化にはハードウェア上の制約から限界がある。データの転送速度の高速化が進み、数メガbit/秒より高速になると、ホッピング周波数RHで規定される周波数切替の時間間隔と比較して、前記周波数シンセサイザの周波数切替待ち時間が無視できない大きさとなり、キャリアあたりのデータ転送効率を低減させる原因となる。
【0016】
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、周波数シンセサイザの発振信号の周波数切替に要する周波数切替待ち時間を不要とし、RF信号の周波数の切替を迅速に行うことを可能とし、高速なホッピング周波数RHで周波数ホッピングを行うスペクトラム拡散通信システムのデータ転送効率を高めることを目的とするものである。
【0017】
さらに、送受信機間におけるビット誤り率特性を改善し、通信品質が良好な周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0025】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、所定のサブチャネル数で多重化され、各サブチャネルが夫々所定個数のサブキャリアに周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散された受信信号を、フーリエ変換処理し、複数のサブキャリア受信信号に分割して出力するフーリエ変換手段と、以下の構成を有し、各々対応するサブチャネルに属する複数のサブキャリア受信信号を入力して復調処理し、当該サブチャネルに関するサブチャネル受信データを各々出力する、複数のサブチャネル復調処理手段と、
1)前記サブキャリア受信信号に含まれる既知のパイロット系列を検出して、通信を行っている送信機との間で同期を確立するとともに、所定のホッピングパターンを発生させ、前記複数のサブキャリア受信信号のうち、前記ホッピングパターンで指示されたサブキャリア受信信号のみを選択しサブチャネル受信データとして出力するホッピングデータ受信手段、
2)前記サブチャネル受信データに所定の時間拡散コードを乗じて時間逆拡散処理する時間逆拡散手段、
3)前記時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を用いて伝送路推定を行い、前記時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データをRAKE合成処理して出力するRAKE合成手段、
前記各サブチャネル復調処理手段から夫々出力されたRAKE合成後のサブチャネル受信データを入力し、当該複数のサブチャネル受信データを結合し、一つの受信データとして出力するパラレル・シリアル変換手段とを備え、前記各サブチャネル復調処理手段は、さらに、前記時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データに含まれる前記所定のパイロット系列を基に、所定の演算処理を行って、当該サブチャネル受信データに付加された干渉電力値を算出する干渉量推定手段と、前記RAKE合成後のサブチャネル受信データを前記干渉電力値で正規化して出力する正規化手段とを備え、前記正規化後のサブチャネル受信データを前記パラレル・シリアル変換手段に対して出力する構成とされたことを特徴とする。
【0028】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、所定のサブチャネル数で多重化され、各サブチャネルが夫々所定個数のサブキャリアに周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散された受信信号を、フーリエ変換処理し、複数のサブキャリア受信信号に分割して出力するフーリエ変換手段と、
以下の構成を有し、各々対応するサブチャネルに属する複数のサブキャリア受信信号を入力して復調処理し、当該サブチャネルに関するサブチャネル受信データを各々出力する、複数のサブチャネル復調処理手段と、
1)前記サブキャリア受信信号に含まれる既知のパイロット系列を検出して、通信を行っている送信機との間で同期を確立するとともに、所定のホッピングパターンを発生させ、前記複数のサブキャリア受信信号のうち、前記ホッピングパターンで指示されたサブキャリア受信信号のみを選択しサブチャネル受信データとして出力するホッピングデータ受信手段、
2)前記サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に伝送路推定を行い、前記サブチャネル受信データを同期検波処理して出力する同期検波手段、
3)前記サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に、所定の演算処理を行って、当該サブチャネル受信データに付加された干渉電力値を算出する干渉量推定手段、
4)同期検波処理後のサブチャネル受信データを前記干渉電力値で正規化して出力する正規化手段、
前記各サブチャネル復調処理手段から夫々出力された正規化後のサブチャネル受信データを入力し、当該複数のサブチャネル受信データを結合し、一つの受信データとして出力するパラレル・シリアル変換手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、同期検波手段は、
1)サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に伝送路推定を行う伝送路推定部、
2)前記伝送路推定手段による推定結果に基づき前記サブチャネル受信データの複素共役値を算出する複素共役値算出部、
3)前記サブチャネル受信データに前記複素共役値を乗じて重み付けして出力する重み付け部、
を備える構成とされたことを特徴とする。
【0030】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、ホッピングデータ受信手段は、複数段のシフトレジスタを有し、所定のホッピング周波数で前記各シフトレジスタの保持値を巡回させる擬似ランダム系列発生器と、前記各シフトレジスタの保持値に夫々所定の重み付けをする複数の乗算器と、前記各乗算機からの出力の総和を算出し、所定の系列長のホッピングパターンを出力する加算器とを備える構成とされたことを特徴とする。
【0031】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、さらに、フーリエ変換手段から複数のサブキャリア受信信号を入力し、所定のサブキャリアの配置に従い、各サブキャリア受信信号を夫々対応するサブチャネル復調処理部に対して出力するサブキャリア受信信号分配手段を備える構成とされたことを特徴とする。
【0032】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、さらに、パラレル・シリアル変換手段から出力された受信データの順列を所定の方法で並び替えるデインタリーバと、前記並び替え後の受信データを誤り訂正復号化し有意なユーザデータとして出力する誤り訂正復号化手段とを備える構成とされたことを特徴とする。
【0034】
次の発明にかかる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機にあっては、さらに、受信品質に関する情報を通信を行っている送信機に対して通知する通信品質通知手段を備えたことを特徴とする。
【0037】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態1にかかるスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。図1において、1は入力された送信データに誤り訂正用の符号化を施す畳み込み符号化部、2は符号化後の送信データの並び替えを行うインタリーバ、3は並び替え後の送信データを分割し複数のサブチャネル送信データとして出力するシリアル・パラレル変換部(以下、S/Pと呼ぶ)である。
【0038】
また、4a、4b、4cは、前記複数のサブチャネル送信データをそれぞれ別個に変調処理するサブチャネル変調処理部である。各サブチャネル変調処理部4a、4b、4cにおいて、5は前記サブチャネル送信データを入力しスロットデータを生成するフレーム生成部、6はフレーム化されたサブチャネル送信データを変調処理する情報変調部、7は情報変調後のサブチャネル送信データに所定の拡散コードを乗じて時間拡散処理を行う時間拡散部、8は時間拡散処理されたサブチャネル送信データを周波数ホッピング方式で送信する複数のサブキャリア送信信号に変換するデータホッピング部である。
【0039】
また、9は前記各サブチャネル復調処理部4a、4b、4cから出力された全てのサブキャリア送信信号を逆フーリエ変換して、周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散された一つの送信信号を生成する逆フーリエ変換部であり、10は送信信号をRF信号に変換する周波数変換部、11は前記RF信号を送信するアンテナである。
【0040】
さらに、12は前記各サブチャネル変調処理部4a、4b、4c、及びS/P3に対して変調処理に関する制御信号を出力する変調制御部である。
【0041】
以下、前記のように構成されるスペクトラム拡散通信システムの送信機の動作について説明する。初めに、送信データを入力した畳み込み符号化部1は、送受信機間で誤り訂正を行うために、該送信データの畳み込み符号化を行う。次にインタリーバ2は、畳み込み符号化後の送信データの送信順序の並び替えを行う。該インタリーバ2は、例えば、行数及び列数が予め定められたメモリを有し、当該メモリに畳み込み符号化後の送信データを列方向に書きこんだ後に、行方向にメモリ格納データを読み出すことにより、符号化送信データの送信順序を並び替える(インタリーブ)。
【0042】
本実施の形態1では、送信データを複数のサブチャネル送信データに分割した後に、多重して並行転送する。そこで変調制御部12は、送信データの多重化数、即ち、サブチャネル数Mを決定し、S/P3に指示する。S/P3は、前記変調制御部12からの指示に従い、シリアル信号である前記インタリーブ後の送信データをM個のサブチャネル送信データに分割し、各サブチャネルに対応したサブチャネル変調処理部4a、4b、4cに対して出力する。
【0043】
前記サブチャネル送信データを受信した各サブチャネル変調処理部4a、4b、4cは、各サブチャネルのデータを夫々別個に変調処理する。なお図1に示す送信機では、サブチャネル変調処理部4a、4b、4cのみが明示されているが、実際には、前記変調制御部12が決定したサブチャネル数M個のサブチャネル送信データを並列処理するのに十分な数のサブチャネル変調処理部が配置されているものとする。前記M個に分割されたサブチャネル送信データを全て変調処理するために、M個のサブチャネル変調処理部が並行して変調処理を行うが、各サブチャネル変調処理部4a、4b、4cの動作は全く同一であるため、以下では、第1番目のサブチャネル送信データを変調処理するサブチャネル変調処理部4aの動作について説明し、その他のサブチャネル変調処理部については説明を省略する。
【0044】
まず、サブチャネル変調処理部4aに入力された第1番目のサブチャネル送信データは、フレーム作成部5によって、フレーム構成を有するデータに変換される。図2は、フレーム作成部5の構成図である。図2において、15は前記サブチャネル送信データを所定のデータ長に分割するスロット毎データ分割部、16は前記分割後のサブチャネル送信データに制御情報等からなるフレーム情報を付加するフレーム情報付加部、17は前記分割後のサブチャネル送信データにそれぞれ所定の既知データ(以下、パイロット系列と呼ぶ)を付加するパイロット系列付加部である。
【0045】
図3は、フレーム作成部5によって作成される送信データのフレーム構成を示した説明図である。前記サブチャネル送信データは、前記スロット毎データ分割部15によって所定のシンボル長ndataのスロットデータ20に分割された後、フレーム情報付加部19によってフレーム情報19(シンボル長nfi)が付加される。当該フレーム情報19には、前記畳み込み符号化部1の畳み符号化の符号化率やインタリーバ2の行数及び列数の他、変調制御部によって決定されるサブチャネルの多重化数M、ひとつのサブチャネルで使用する周波数ホッピングのサブキャリア数N、データのシリアル/パラレル変換の順序等の変復調処理に要する制御情報が設定され、受信機に通知される。
【0046】
さらに、パイロット系列付加部17は、パイロット系列18(シンボル長npilot)を付加しスロットデータを作成した後に、連続するm個のスロットデータを結合してひとつのフレームを作成する。ひとつのフレームを構成するスロット数m、及びスロット内のシンボル長ndata、nfi、npilot、及びパイロット系列は、予め決定された定数であり、変調制御部12から各サブチャネル変調処理部4a、4b、4cに指示される。
【0047】
次に情報変調部6は、前記フレーム構成のサブチャネル送信データを情報変調する。本実施の形態1では、情報変調部6はサブチャネル送信データをQPSK変調し、時間拡散部7に対して出力する。
【0048】
次に時間拡散部7は、情報変調後のサブチャネル送信データの時間拡散処理を行う。時間拡散部7による時間拡散処理に先だって、前記変調制御部12は、例えばHadamard-Walsh符号のように優れた直交性を有する符号を時間拡散コードとして選択し、全サブチャネル変調処理部4a、4b、4cに予め設定するとともに、前述の図3に示すフレーム情報19に当該時間拡散コードを挿入し、受信機にも同一のコードを通知する。すなわち、当該時間拡散コードは、一組の送受信機間で固有の時間拡散コードが用いられる。時間拡散部7は、前記情報変調後のサブチャネル送信データと、前記時間拡散コードとを乗算することにより、前記サブチャネル送信データを時間拡散する。
【0049】
次にデータホッピング部8は、前記時間拡散後のサブチャネル送信データを周波数ホッピング方式で送信する複数のサブキャリア送信信号に変換する。以下、データホッピング部8における信号処理の方法について説明する。
【0050】
図4はデータホッピング部8の構成図である。図4において、21は周波数ホッピングを行う複数の信号周波数帯(以下、サブキャリアと呼ぶ)に対応し、前記サブチャネル送信データを複製するデータコピー部、22は周波数ホッピングするサブキャリアを指定するホッピングパターン生成部、23は前記ホッピングパターン生成部22によって指定されたサブキャリアの送信データを選択するとともに、各サブキャリアで実際に送信する複数のサブキャリア送信信号を出力するデータ選択部である。
【0051】
前記データコピー部21には、ひとつのサブチャネルにおいて周波数ホッピングするサブキャリア数Nが、変調制御部12より予め指定されている。データコピー部21は、前記時間拡散後のサブチャネル送信データを入力し、これをサブチャネル数N個分複製してサブキャリア送信データとして出力する。
【0052】
一方、ホッピングパターン生成部22は、前記N個のサブキャリアのうち、周波数ホッピングでサブキャリア送信データを出力するサブキャリアを特定するホッピングサブキャリア番号を生成する。図5は、当該ホッピングパターン生成部22の構成図である。ホッピングパターン生成部22は、例えば、4段のシフトレジスタ25によって構成される擬似ランダム系列発生器26と、前記各シフトレジスタ25の値それぞれに所定の重み付けを行う4個の乗算器27と、前記各乗算器27の出力を加算しホッピングサブキャリア番号を出力する加算器28とから構成される。
【0053】
前記の通り構成されるホッピングパターン生成部22の動作について説明する。初めに擬似ランダム系列発生器26の各シフトレジスタ25には、通信に先だって、変調制御部12によって予め決定された初期値が設定されている。当該シフトレジスタ25の初期値は、周波数ホッピング方式においてサブキャリア間のホッピングパターンを規定するものであり、前述の図3に示すフレーム情報19に当該シフトレジスタの初期値が挿入され、受信機に対しても同一の初期値が通知される。
【0054】
各乗算器27は、前記各シフトレジスタ25の保持値と対応する重み係数とを乗算する。例えば、前記図5において右端に示した乗算器27は、初段のシフトレジスタ25の値と、重み係数23とを乗算し、図5で左端に示した乗算器27は、最後段のシフトレジスタ25の値と、重み係数1(=20)とを乗算する。加算器28は、前記各乗算器27の出力の総和を算出し、これをホッピングサブキャリア番号として出力する。
【0055】
当該送信機が送信データの変調処理を開始すると、前記擬似ランダム系列発生器26は、所定のホッピング周波数RHでシフトレジスタ25の保持値を巡回させる。その結果、ホッピングパターン生成部22から出力されるホッピングサブキャリア番号は、前記ホッピング周波数RHで切り替わるホッピングパターンとして得られる。当該ホッピングパターンは、PN系列の性質を有し、前記シフトレジスタ25がk段である場合には系列長が2k−1(前述の例で、k=4の場合には該系列長は7)となる。また、当該擬似ランダム系列発生器26を、例えば前記図5に示すような構成とすることにより、自己相関関数が鋭いピークを有するM系列をホッピングパターンとして発生することができる。ここで、前記シフトレジスタ25及び乗算器27の段数kは、前記変調制御部12によって、ホッピングパターン長(2k−1)が1サブチャネルあたりのサブキャリア数Nと等しくなるような値とされる。
【0056】
次にデータ選択部23は、前記データコピー部21によってN個に複製されたサブキャリア送信データを入力し、ホッピングパターン生成部22から出力されたホッピングパターンに従って送信すべきサブキャリア送信データを選択するとともに、実際に各サブキャリアで送信する複数のサブキャリア送信信号を生成する。以下、データ選択部23における、サブキャリア送信データ選択の方法について図面に従って説明する。図6は、サブキャリア送信データのうち周波数ホッピングの対象となるデータ領域を示した説明図である。
【0057】
まずデータ選択部23は、前記データスロットのうちパイロット系列18について、サブキャリア送信データの選択を行わず、全N個のサブキャリア送信データをそのままサブキャリア送信信号として出力する。
【0058】
一方データ選択部23は、フレーム情報19及びスロットデータ20について、前記ホッピングパターン生成部22から出力されたホッピングパターンに従い、全サブキャリア送信データの中から、選択されたサブキャリア番号のサブキャリア送信データのみ、そのままサブキャリア送信信号として出力し、同時に、前記選択されたサブキャリア番号以外のサブキャリア送信信号は、サブキャリア出力データを出力せずにゼロ出力固定とする。
【0059】
以上の通り、各サブチャネル変調処理部4a、4b、4cより、全M個サブチャネルについて全N個のサブキャリア送信信号が出力されると、逆フーリエ変換部9は、全(N×M)個のサブキャリア送信信号を入力して逆フーリエ変換処理し、これらをひとつの送信信号に結合して、周波数変換部10に出力する。
【0060】
図7は、逆フーリエ変換部9によって逆フーリエ変換処理された全(N×M)個のサブキャリアの配置を周波数軸で示した説明図である。ここで、当該通信システムはf1〜f32までの全32個のサブキャリアを使用して送信データを転送するものとし、前述の変調制御部12によって全サブチャネル数M=4、1サブチャネルあたりのサブキャリア数N=8が選択されている場合について示す。第1のサブキャリア変調処理部4aから出力された全8個のサブキャリア送信信号は、フーリエ変換処理部9によってサブキャリアf1〜f8に割当てられ、周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散される。同様に、第2のサブチャネル変調処理部のサブキャリア送信信号はf9〜f16に、第3のサブチャネル変調処理部のサブキャリア送信信号はf17〜f24に、第4のサブチャネル変調処理部のサブキャリア送信信号はf25〜f32にそれぞれ割当てられ、各々独立して周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散される。
【0061】
図8は、前記逆フーリエ変換部9から出力される送信信号のうち、第1のサブチャネルについてサブキャリアの使用の様子を示した説明図である。まず、前記データスロットのうち、パイロット系列18が出力されている際には、図8(a)に示す通り、全てのサブキャリアでデータが送信される。これに対し、フレーム情報19及びスロットデータ20が出力されている際には、図8(b)に示す通り、ホッピングパターン生成部22によって選択されたサブキャリアのみで送信データが出力され、その他のサブキャリアでは送信電力がゼロに固定される。ここで、ホッピングパターン生成部22から出力されるサブチャネル番号が切替えられると、フーリエ変換後の送信信号のうち当該サブチャネル送信データを出力するサブキャリアも切替えられることとなり、その結果、全N個のサブキャリアを使用した周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散が実現される。
【0062】
各サブチャネル送信データは、それぞれ別個のサブキャリアで独立してスペクトラム拡散される。したがって、フーリエ変換部9から出力される送信信号には、全M個のスペクトラム拡散後のサブチャネル送信データが多重化されている。
【0063】
図9は、周波数変換部10の構成図である。図9において、29は所望の搬送波周波数信号を出力する周波数発振器、30は周波数変換後の送信信号から所望のRF帯以外の周波数成分を除去するBPFである。該周波数変換部10は、前記逆フーリエ変換部9から出力された送信信号を入力し、当該送信信号に前記周波数発振器29から出力された搬送波周波数信号を乗算して、送信信号をRF帯に周波数変換する。さらに、BPF30は、周波数変換後の送信信号から所望のRF帯以外の周波数成分を除去し、帯域制限を行って、RF信号を出力する。周波数変換部10から出力されたRF信号は、アンテナ11を介して伝送路上に出力される。
【0064】
次に、図10は、スペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。図10おいて、32はアンテナ31で受信されたRF信号を周波数変換する周波数変換部、33は前記周波数変換された受信信号をフーリエ変換し、前記全M個のサブチャネルについて、それぞれ全N個のサブキャリア受信信号を抽出するフーリエ変換部である。
【0065】
また、34a、34b、34cは、前記抽出されたサブキャリア受信信号をそれぞれ別個に復調処理するサブチャネル復調処理部である。各サブチャネル復調処理部34a、34b、34cにおいて、35は全N個のサブキャリアに周波数ホッピングされたサブキャリア受信信号の中から、周波数ホッピングパターンに従い有効なサブキャリア受信信号のみを選択して当該サブチャネルの受信データを出力するホッピングデータ受信部、36は前記選択されたサブチャネル受信データに所定の拡散コードを乗じて時間逆拡散処理を行う時間逆拡散処理部、38は前記時間逆拡散部36から出力されたサブチャネル受信データについてRAKE合成を行い、サブチャネル受信データとして出力するRAKE合成部である。
【0066】
また、40は前記サブキャリア復調処理部34a、34b、34cから出力された全M個のサブチャネル受信データをパラレル・シリアル変換して、ひとつの受信データ(シリアル信号)に合成するパラレル・シリアル変換部(以下、P/Sと呼ぶ)、41は前記受信データの並び替えを行うデインタリーバ、42は並び替え後の受信データを誤り訂正し受信データを出力するビタビ復号部である。
【0067】
以下前記のように構成される受信機の動作について説明する。初めに、周波数変換部32は、アンテナ31を介して、伝送路上で周波数選択性フェージング等の影響を受けたRF信号を受信する。図11は、周波数変換部32の構成図である。図11において、43は受信されたRF信号から不要な周波数成分を除去するバンドパスフィルタ(以下、BPFと呼ぶ)、44は搬送波周波数信号を出力する周波数シンセサイザ、45は周波数変換された信号から高周波の信号成分を除去して波形生成を行い受信信号として出力するローパスフィルタ(以下、LPFと呼ぶ)である。まず、周波数変換部32に入力されたRF信号は、BPF43によって不要な周波数成分が除去された後に、周波数シンセサイザ44が出力する搬送波周波数信号と乗算され、周波数変換処理される。その後、LPF45によって波形整形され、受信信号として出力される。
【0068】
前記周波数変換部32から出力された受信信号は、フーリエ変換部33に入力される。該フーリエ変換部33は、前記受信信号に対してフーリエ変換処理により周波数分割を行って、全M個のサブチャネルそれぞれについて、全N個のサブキャリア毎の受信信号、すなわち全N×M個のサブキャリア受信信号の抽出を行う。ここで、当該フーリエ変換部33は、送受信機間で使用する周波数帯域上の全サブキャリア数(N×M個)に対してフーリエ変換処理が行えるだけの出力数を有する。
【0069】
次に、各サブチャネル復調処理部34a、34b、34cは、各サブチャネルに対応したN個のサブキャリア受信信号を入力し、それぞれ復調処理を行う。なお図10では、サブチャネル復調処理部34a、34b、34cのみが明示されているが、実際には、全M個のサブチャネル送信データを並列処理するのに十分な数のサブチャネル復調処理部が配置されているものとする。また、各サブチャネル復調部で行われる処理は全て同一であるので、以下では、第1番目のサブチャネル復調部34aの動作についてのみ説明し、その他のサブチャネル復調部の動作については説明を省略する。
【0070】
サブチャネル復調部34aに入力された全N個のサブキャリア受信信号は、ホッピングデータ選択部35に入力される。図12は、ホッピングデータ受信部35の構成図である。図12において、22は周波数ホッピングのホッピングパターンを生成するホッピングパターン生成部、46は前記ホッピングパターン生成部22から出力されるホッピングパターンに従って、ひとつのサブキャリア送信信号を選択するホッピングデータ選択部、47は入力されたサブキャリア受信信号から既知のパイロットパターンを検出し送受信機間のスロット同期を確立するスロット同期部である。ここでホッピングパターン生成部22は、前述した図5に示す送信機のホッピングパターン生成部22と同一の構成であるため説明を省略する。
【0071】
フーリエ変換部33からサブキャリア受信信号が入力されると、スロット同期部47は、ひとつのサブキャリア受信信号を監視し、前述の図6に示したスロットデータのうち、既知のパイロット系列18を検出して送受信機間のスロット同期を確立する。ここで、前述した通り、送信機ではパイロット系列18を周波数ホッピングの対象とせず、全てのサブキャリアで並列に送信しているので、当該スロット同期部47は何れかひとつのサブキャリア送信信号を監視することによりパイロット系列を検出し同期を確立することができる。図12に示した構成例において、スロット同期部47は第1番目のサブキャリア受信信号のみを入力し、送受信機間のスロット同期を確立する。
【0072】
また、ホッピングパターン生成部22には、通信に先だって、前述の送信機の変調制御部12より、予めのホッピングパターン生成部22のシフトレジスタ25の初期値が通知されており、送受信機両方で同一の初期値が設定されている。該受信機が受信動作を開始し、前記スロット同期部47によりスロット同期が確立されると、当該ホッピングパターン生成部22は、前述の方法により、所定のホッピング周波数RHで切替えられるホッピングパターンを生成する。ここで、送受信機両方のホッピングパターン生成部22の構成が同一で、且つ、シフトレジスタ25の初期値も同じであるので、生成されるホッピングパターンは送受信機間で同一となる。
【0073】
次にホッピングデータ選択部46は、当該サブチャネル変調処理部に入力された全N個のサブキャリア受信信号を入力し、以下の方法により周波数ホッピング方式でスペクトラム逆拡散された一つのサブチャネル受信データを出力する。まず、当該ホッピングデータ受信部35が、前記パイロット系列18を受信している間は、全N個のサブキャリア受信信号のうちのいずれかひとつ(図12に示す構成例では第1番目のサブキャリア受信信号)のみを選択し、これを当該サブチャネル受信データのパイロット系列として出力する。
【0074】
一方、ホッピングデータ受信部35が、スロットデータのうちフレーム情報19及びスロットデータ20を受信している間は、ホッピングデータ選択部46は、前記ホッピングパターン生成部22によって生成されたホッピングパターンに従って、全N個のサブキャリア受信信号のうちのいずれかを選択し、サブチャネル受信データとして出力する。ここで、送受信機間で同一のホッピングパターンを用いているので、受信機側では周波数ホッピングされたサブキャリア受信信号を正しく選択して、スペクトラム逆拡散されたサブチャネル受信データを出力することができる。このようにして得られたサブチャネル受信データは、時間逆拡散部36に対して出力される。
【0075】
時間逆拡散部36には、通信に先だって、予め前記送信機の時間拡部7で時間拡散処理で用いたのと同一の時間拡散コードが保存されている。該時間逆拡散部36は、前記サブチャネル受信データに、該時間拡散コードを乗じて、時間逆拡散処理を行う。時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データは、RAKE合成部38に対して出力される。次に、RAKE合成部38は、伝送路上で生じた複数の遅延パスによるマルチパス波の影響を受けている前記逆拡散後のサブチャネル受信データをRAKE合成処理し、当該マルチパス波の影響を除去して出力する。以上がサブチャネル復調処理部34aの動作である。
【0076】
次に、各サブチャネル復調処理部34a、34b、34cから出力された全M個のサブチャネル受信データは、P/S40に入力される。P/S40は、前述の図3に示すフレーム構造を有する各サブチャネル受信データから、スロットデータ20のみを抽出し、全M個のサブチャネル受信データについて前記抽出されたスロットデータ20を結合して一つの受信データとして出力する。
【0077】
またP/S40は、前記各サブチャネル受信データから、フレーム情報19を抽出し、畳み符号化の符号化率、インタリーバの行数及び列数、サブチャネルの多重化数M、ひとつのサブチャネルで使用するサブキャリア数N、データのシリアル/パラレル変換の順序、時間拡散処理で使用する時間拡散符号、ホッピングパターン生成部のシフトレジスタ25の初期設定値等の復調処理に要する制御情報を読出す。これらの制御情報は、フーリエ変換部33、サブチャネル復調処理部34a、34b、35c、P/S40、デインタリーバ41、及びビタビ復号部42に設定される。
【0078】
次に、前記P/S40から出力された受信データは、デインタリーバ41により受信データの並び替え処理がなされる。該デインタリーバ3は、前述の送信機のインタリーバ2と同一の行数及び列数のメモリを有し、例えば、前記受信データを当該メモリの行方向に書きこんだ後に、列方向にメモリ格納済みの受信データを読み出すことにより、受信データの並び替えを行って、前記送信機のインタリーバ2によって並び替えられた以前のデータの順列に復元する。つぎに、デインタリーバ41から出力された受信データは、ビタビ復号器41に入力され、予め送受信器間で定められた符号化率の設定に基づき、ビタビ復号による誤り訂正処理が行われる。誤り訂正後の受信データは、ユーザデータとして出力される。
【0079】
このような構成とすることにより、本実施の形態1の送信機及び受信機からなる周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムでは、送信機において、送信データを複数のサブキャリア送信データに複製し、当該複数のサブキャリア送信データの中から、PN系列の性質を有し、所定のホッピング周波数RHで切り替わるホッピングパターンに従って実際にデータを送信するサブキャリアを選択し、その他のサブキャリア送信信号の信号レベルをゼロとした上で、全てのサブキャリア送信信号をフーリエ逆変換して周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散処理を実現する。一方、受信機において、スペクトラム拡散された受信信号をフーリエ変換して複数のサブキャリア受信信号に分割するとともに、当該複数のサブキャリア受信信号の中から、前記ホッピングパターンに従ってサブキャリア受信信号を選択することにより周波数ホッピング方式のスペクトラム逆拡散処理を実現する。
【0080】
したがって、周波数ホッピングを行う際でも、周波数シンセサイザの周波数を切替制御する必要がなく、従来、周波数シンセサイザの動作安定までに要していた周波数切替待ち時間が不要となって、周波数切替処理を迅速に行うことができるので、データ転送効率を高めることができ、さらに、データ転送速度が高速化しホッピング周波数RHが増大しても、データ転送効率を低下させずに維持することが可能である。
【0081】
また、本実施の形態1では、前記周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散処理と、時間拡散方式のスペクトラム拡散処理とを重ねて適用しているため、周波数ホッピングによる耐フェージング性能に加え、時間拡散にによる干渉信号の影響の軽減とRAKE合成によるパスダイバーシチ効果とによって、ビット誤り率特性を高め、良好な通信品質を得ることができる。
【0082】
また、送信データを畳み込み符号化した後に畳み込み符号化した後にインタリーブ処理し、さらに、送信データをシリアル・パラレル変換して、複数のサブチャネル送信データに分割し、当該サブチャネル送信データを夫々独立して前記周波数ホッピング処理及び時間拡散処理を行って並行伝送しているので、干渉波の影響が大きい伝搬環境において、一時的に特定のサブチャネルのビット誤り率特性が劣化した場合であっても、受信機のデインタリーブ処理により誤りが分散されてビタビ復号処理が効果的に誤り訂正を行うことが可能となり、通信品質の劣化を回避することが可能である。
【0083】
なお、本実施の形態1では、サブチャネル毎に各N個のサブキャリアを使用して周波数ホッピングを場合の構成及び動作について説明したが、必ずしも全てのサブチャネルで使用するサブキャリア数がNである必要はなく、サブチャネル毎に異なるサブキャリア数を使用し夫々に周波数ホッピングを行うような構成であってもよい。
【0084】
また、本実施の形態1の送信機では、フレーム作成部から出力されたデータの情報変調方式としてQPSKを用い、これを受信機で復調する構成とされたが、情報変復調方式はQPSKに限られるものではなく、その他の変復調方式を用いるような構成であってもよい。
【0085】
また、本実施の形態1において、送信機及び受信機に備えられたホッピングパターン生成部22は、擬似ランダム系列発生器26、乗算器27及び加算器28を有し、シフトレジスタ25の設定値を巡回させることによりPN系列の性質を有するホッピングパターンを生成していたが、このような構成に限定されるものではない。例えば、ホッピングパターン生成部22は、ホッピングパターンを記憶するメモリを備え、送受信機間で同一のホッピングパターンを予め記憶しておき、データ転送の際に当該ホッピングサブキャリア番号を、所定のホッピング周波数RHで切替ながら出力するような構成であってもよい。
【0086】
実施の形態2.
本実施の形態2の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機では、各サブチャネル復調処理部において、時間逆拡散後のサブチャネル受信データから伝送路上で付加された干渉波の電力を推定した上で、サブチャネル受信データを前記干渉波電力で正規化して出力することにより、サブチャネル毎に大きさが異なる干渉波が付加された場合であっても、良好な通信品質を得る。なお、本実施の形態2は、前述の実施の形態1とは、干渉電力値の推定を行って、サブチャネル受信データを正規化する点のみが異なるものであり、そのほかの構成は全く同じであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0087】
以下、本実施の形態2のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成を構成図13に従って説明する。図13において、37は時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データから当該サブチャネルに付加された干渉波の電力量(以下、干渉電力値と呼ぶ)を推定して算出する干渉量推定部、39はRAKE合成後のサブチャネル受信データを正規化する正規化部である。
【0088】
また図14は、前記干渉量推定部37の構成例を示した構成図である。図14において、48は前記時間逆拡散後のサブチャネル受信データに含まれるパイロット系列を基に伝送路推定を行う伝送路推定部、49は前記パイロット系列の参照シンボルデータを生成する既知系列生成部、50は前記伝送路の推定結果とパイロット系列の参照シンボルデータから前記サブチャネル受信データに付加された干渉電力値を算出する干渉電力値算出部である。
【0089】
上記の通り構成される、本実施の形態2の受信機の動作について説明する。まず、逆拡散部36から出力されたサブチャネル受信データは、RAKE合成部38に入力されて、マルチパス遅延波による影響が除去される。
【0090】
また、前記逆拡散後のサブチャネル受信データは、マルチパス遅延波の影響に起因する干渉量を推定するため、干渉量推定部37に入力される。ここで当該干渉量推定部37では、伝送路上で発生するマルチパス遅延波のうち、予め設定されたL個のマルチパス遅延波の影響による干渉量を推定する。干渉量推定部37において、まず伝送路推定部48は、前記サブチャネル受信データに含まれるフレームのパイロット系列18(シンボル長npilot)を同期加算し、L個の遅延パスに関する伝送路推定値I(1)〜I(L)を算出する。
【0091】
一方、既知系列生成部49は、前記パイロット系列18に相当する参照シンボルデータPs(j)を発生する。ここで、jは前記パイロット系列における当該シンボルデータの位置を特定する数であり(j=1〜npilot)、また、各参照シンボルデータPs(j)は大きさが正規化されているものとする(|Ps(j)|=1)。
【0092】
次に干渉電力値算出部50は、前記サブチャネル受信データ、伝送路推定値I(1)〜I(L)及び参照シンボルデータPs(j)を基に、次式1に従い、1スロットあたりの干渉電力値σを算出する。
【数1】
Figure 0004067755
ここで、hは遅延波を特定する数、r(h,j)は入力されたサブチャネル受信データに含まれたパイロット系列のシンボルデータ、Ps*(j)はPs(j)の複素共役値である。干渉電力値算出部50は、入力されたサブチャネル受信データについてスロット単位で前記干渉電力値σを算出し、正規化部39に対して出力する。
【0093】
次に正規化部39は、前記RAKE合成後のサブチャネル受信データを、前記干渉電力値σで除算して、干渉量で正規化し出力する。各サブチャネル復調処理部34a、34b、34cから、夫々出力された正規化後のサブチャネル受信データは、P/S40に入力される。
【0094】
このような構成とすることにより、本実施の形態2では、各サブチャネル復調処理部34a、34b、34cから出力されたそれぞれのサブチャネル受信データが、干渉量で正規化されるため、伝送路上で付加されるマルチパス遅延波の影響によって生じる干渉量が各サブチャネル毎に同一ではない場合でも、サブチャネル毎の干渉量のばらつきを吸収して受信データを得ることができ、良好な通信品質を維持することができる。
【0095】
実施の形態3.
前述の実施の形態1では、逆フーリエ変換を用いた周波数ホッピング方式と、時間拡散方式のスペクトラム拡散変調とを重ねて適用することにより、ビット誤り率特性の改善を図ったが、本実施の形態3においては、各サブチャネルで逆フーリエ変換を用いた周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散を行った後に、伝送路上で発生する遅延波の影響を除去するガードインターバルを挿入し、ビット誤り率特性の改善を図るものである。
【0096】
以下、本実施の形態3のスペクトラム拡散通信システムの構成を図面に従って説明する。なお、本実施の形態3は、先に説明した実施の形態1とは、サブチャネル変調処理部及びサブチャネル復調処理部の構成が異なり、さらに送信データにガードインターバルを挿入するGI付加部を送信機に、受信データからガードインターバルを除去するGI除去部を受信機に付加したものであり、その他の構成については全く同じであるため、同一の符号を付して説明を省略する。
【0097】
まず、図15は、本実施の形態3の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散装置の送信機の構成図である。図15において、51a、51b、51cはS/P3から出力されたサブチャネル送信データを変調処理するサブチャネル変調処理部、52は逆フーリエ変換後の送信信号にガードインターバルを挿入するGI付加部である。
【0098】
以下、前記のように構成される本実施の形態3の送信機の動作について説明する。まず、S/P3から出力された全M個のサブチャネル送信データは、夫々対応するサブチャネル変調処理部51a、51b、51cに入力される。なお図15ではサブチャネル変調処理部51a、51b、51cのみが明示されているが、実際には、前記変調制御部12が決定したサブチャネル数M個のサブチャネル送信データを並列処理するのに十分な数のサブチャネル変調処理部が配置されているものとする。また、各サブチャネル変調処理部51a、51b、51cにおける処理は全く同一であるため、以下では第1のサブチャネル変調処理部51aの動作についてのみ説明し、その他のサブチャネル変調処理部は説明を省略する。
【0099】
サブチャネル復調処理部51aに入力されたサブチャネル送信データは、まずフレーム作成部5によって、前述の図3に示したフレーム構成を有するデータに変換される。次に、フレーム構成されたサブチャネル送信データは、情報変調部6によって、QPSKで情報変調される。本実施の形態3において、情報変調部6から出力されたサブチャネル送信データは、データホッピング部8に直接入力される。
【0100】
データホッピング部8は、当該サブチャネル送信データを全N個のサブキャリア送信データに複製した上で、所定のホッピングパターンにしたがってサブキャリア送信データを選択し、これを当該サブキャリアに対応したサブキャリア送信信号として出力するとともに、その他のサブキャリア送信信号をゼロ固定とする
【0101】
各サブチャネル変調処理部51a、51b、51cから出力された、全N×M個のサブキャリア送信信号は、逆フーリエ変換部9に入力され、逆フーリエ変換処理され送信信号として、GI付加部52に対して出力される。
【0102】
図16は、GI付加部52におけるガードインターバル付加処理の概要を示した説明図である。GI付加部52に入力された送信信号は、情報変調部6で情報変調後サブチャネル送信データであるシンボルデータが連続している。本実施の形態3において、GI付加部52は、連続する各シンボルデータの後部のτGI時間に相当するデータ54を、当該シンボルデータの先頭にガードインターバル53として挿入する。例えば、図16において、第k番目のシンボルデータについて、GI付加部52は該シンボルデータ(#k)の後部τGI時間に相当するデータ54をコピーし、該シンボルデータ(#k)の前部にガードインターバル53として挿入する。続けてGI付加部52は、連続して入力されるシンボルデータについて順次同様の処理を行って全てのシンボルデータにガードインターバル53を挿入する。ここで、前記GI付加部52によってガードインターバル53として挿入されるデータの時間長τGIは、伝送路上で生じる遅延波の最大遅延時間を考慮した上で、適切な値が予め設定される。
【0103】
ガードインターバルが付加された送信信号は、周波数変換部10によってRF信号に周波数変換され、アンテナ11を介して伝送路上に出力される。
【0104】
次に、図17は、本実施の形態3のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。図17において、56は周波数変換部32から出力された受信信号からガードインターバルを除去するGI除去部、57a、57b、57cはフーリエ変換部から出力されたサブキャリア受信信号を入力し、各サブチャネル毎に独立して復調処理を行うサブチャネル復調処理部、58はホッピングデータ受信部35から出力されるサブチャネル受信データに対し同期検波処理を行う同期検波部である。なお図17ではサブチャネル復調処理部57a、57b、57cのみが明示されているが、実際には、全M個のサブチャネル受信データを並列処理するのに十分な数のサブチャネル復調処理部が配置されているものとする。また、各サブチャネル復調処理部57a、57b、57cにおける処理は全く同一であるため、以下では第1のサブチャネル復調処理部57aの動作についてのみ説明し、その他のサブチャネル復調処理部は説明を省略する。
【0105】
まず周波数変換部32によって周波数変換された受信信号は、GI除去部52に入力される。GI除去部52では、受信信号のうち各シンボルデータの前部に挿入されたガードインターバルを順次除去する。GI除去部52でガードインターバルを除去することにより、当該ガードインターバル部分に含まれる遅延波の影響、すなわち、一つ前のシンボルデータの遅延波後縁部と、当該シンボルデータの前縁部とが衝突することに起因するシンボル間干渉を回避する。ガードインターバル除去後の受信信号は、フーリエ変換部33によって全N×M個のサブキャリア受信信号に変換される。
【0106】
次にサブキャリア復調処理部57aは、対応する全N個のサブキャリア受信信号を入力する。これらのサブキャリア受信信号は、ホッピングデータ受信部35によってスペクトラム逆拡散処理されてサブチャネル受信データとして同期検波部58に入力される。図18は、同期検波部58の構成図である。図18において、59はサブチャネル受信データのパイロット系列を基に伝送路推定を行い伝送路推定値を出力する伝送路推定部、60は前記伝送路推定値の複素共役値を算出する複素共役値算出部、61は前記サブチャネル受信データを前記複素共役値で重み付けして同期検波後のサブチャネル受信データを出力する複素乗算器である。
【0107】
まず伝送路推定部59は、サブチャネル受信データを入力し、当該データに含まれる既知のパイロット系列(シンボル長npilot)を同期加算し、伝送路推定値を算出する。次に複素共役値算出部60は、前記伝送路推定値の複素共役値を算出する。さらに複素乗算器60は、前記サブチャネル受信データと複素共役値とを複素乗算し、同期検波後のサブチャネル受信データを出力する。
【0108】
一方、干渉量推定部37は、時間逆拡散後のサブチャネル受信データを入力し、当該サブチャネル受信データに含まれるパイロット系列を基に干渉電力値σを算出する。また、正規化部39は、前記同期検波後のサブチャネル受信データを、前記干渉電力値σで除算して正規化されたサブチャネル受信データを出力する。
【0109】
このように、本実施の形態3では、実施の形態1と同様に周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散を実現しているので、周波数シンセサイザの周波数切替待ち時間が不要となって、周波数切替処理を迅速に行うことができ、データ転送効率を高めることができる。
【0110】
また、周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散された送信信号に、シンボル単位でガードインターバルを挿入することにより、ガードインターバル(時間τGI)よりも遅延時間の小さな遅延波の影響が除去され、前記周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散による通信品質の改善効果とあわせて、ビット誤り率特性が良好なスペクトラム拡散通信システムを提供することができる。
【0111】
実施の形態4.
本実施の形態4では、周波数ホッピング方式で送信する複数のサブキャリア送信信号を、所定の周波数的間隔をあけて配置された複数のサブキャリアで送信する。なお、本実施の形態4の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散装置は、前述の実施の形態2とは、複数のサブキャリア送信信号を所定の周波数的間隔をあけた複数のサブキャリアで送信する点のみが異なるものであり、その他の処理は同一であるため説明を省略する。また、スペクトラム拡散通信システムの送信機及び受信機の構成も、前述の実施の形態2とは、サブキャリアの配置及び分配を行う手段を備えた点のみが異なるものであり、その他の構成は全く同じであるので、同一の符号を付して説明を省略する。
【0112】
図19は、本実施の形態4のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。図19において、70は全M個のサブキャリア変調処理部4a、4b、4cそれぞれから出力された、全N×M個のサブキャリア送信信号の並び替えを行うサブキャリア配置部である。また、図20は、本実施の形態5のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。図20において、71はフーリエ逆変換の結果得られた全N×M個のサブキャリア受信信号を、全M個のサブキャリア復調処理部34a、34b、34cのそれぞれに分配するサブキャリア受信信号分配部である。なお以下では、当該スペクトラム拡散通信システムは、周波数領域上で互いに隣接する全32個のサブキャリア(f1〜f32)を利用して、送信データを全4個のサブチャネルで並行多重するものとし(M=4)、一つサブチャネルではそれぞれ8個のサブキャリアを使用して(N=8)周波数ホッピングを行う場合について説明する。
【0113】
以上のように構成される本実施の形態4のスペクトラム拡散通信システムの動作について説明する。まず、変調制御部12は、各サブチャネルで使用するサブキャリアの配置を予め決定する。図21は、変調制御部12によるサブチャネルの配置の様子を示した説明図である。変調制御部12は、一つのサブチャネルが周波数領域上で互いに隣接するサブキャリアを使用することが無いように、一定の間隔を明けて、各サブチャネルにサブキャリアを分配する。図21に示す例では、1番目のサブチャネルに対して、各3個のサブキャリアの間隔をあけて、f1、f5、f9、f13、f17、f21、f25、f29の全8個のサブキャリアが割当られている。同様に、2番目のサブチャネルに対してはf2、f6、f10、f14、f18、f22、f26、f30のサブキャリアが、3番目のサブチャネルに対してはf3、f7、f11、f15、f19、f23、f27、f31のサブキャリアが、4番目のサブチャネルに対してはf4、f8、f12、f16、f20、f24、f28、f32のサブキャリアが割当てられている。
【0114】
変調制御部12によって決定されたサブキャリアの配置は、データ転送の開始に先だって予めサブキャリア配置部70に指示されるとともに、変復調に関する制御情報として受信機側に予め通知される。
【0115】
当該送信機がデータ送信を開始すると、サブキャリア配置部70は、各サブキャリア変調処理部4a、4b、4cそれぞれから、各8個ずつの変調処理後のサブキャリア送信信号を入力する。サブキャリア配置部70は、前記予め指示されたサブキャリアの配置に従い、全32個(=1サブチャネルあたりのサブキャリア数8×サブチャネル数4)のサブキャリア送信信号の並び替えを行う。例えば、まず、第1番目のサブチャネルの第1番目のサブキャリア送信信号を、サブキャリアf1にフーリエ逆変換されるデータとして選択する。次に、サブキャリアf2については第2番目のサブチャネルの第1番目のサブキャリア送信信号を、サブキャリアf3については第3番目のサブチャネルの第1番目のサブキャリア送信信号を、というように、全てのサブキャリア送信信号を、前記サブキャリアの配置に従い対応するサブキャリア順に並べ替えた後に、フーリエ逆変換部9に対して出力する。
【0116】
次にフーリエ逆変換部9は、並び替えられた全32個のサブキャリア送信信号をフーリエ逆変換し、送信信号として出力する。フーリエ逆変換後の送信信号において、各サブチャネル送信データは、前述の図21に示したサブキャリアの配置に従い、周波数的に等間隔をあけた各8個のサブキャリアを使用して、それぞれに周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散されている。このように、一つのサブチャネル送信データを、互いに隣接しない複数のサブキャリアを用いて周波数ホッピングすることにより、サブキャリア相互間の周波数的な相関特性を低減させ、周波数ダイバーシチの効果を高める。
【0117】
次に、図20に示す受信機において、周波数変換後の受信信号は、フーリエ変換部33によってフーリエ変換され、サブキャリアf1〜f32に対応した、全32個のサブキャリア送信信号として出力される。サブキャリア受信信号分配部71は、これらのサブキャリア受信信号を入力し、前記送信機の変調制御部12から通知されたサブキャリアの配置に従って、当該サブキャリア受信信号を対応するサブチャネル毎に分配する。例えば、サブチャネルf1、f5、f9、f13、f17、f21、f25、f29に対応する8個のサブキャリア受信信号を、第1番目のサブチャネル復調処理部34aに対して出力する。
【0118】
このように、本実施の形態4では、一つのサブチャネルについて、周波数ホッピング方式で送信する複数のサブキャリア送信信号を、所定の周波数的な間隔をあけた複数のサブキャリアでそれぞれ送信するので、サブキャリア相互間の周波数的な相関性を低減させることにより周波数ホッピングによる周波数ダイバーシチ効果を高め、周波数選択性フェージングの影響が大きい伝送路であっても通信品質を改善することができる。
【0119】
また本実施の形態4は、実施の形態1と同様の構成により、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散を実現しているので、周波数シンセサイザの周波数切替待ち時間が不要となって、周波数切替処理を迅速に行うことができ、データ転送効率を高めることができる。
【0120】
なお、本実施の形態4において、使用する全サブキャリア数が32個、サブチャネル数が4個、一つのサブチャネルで使用するサブキャリア数が4個の場合について説明したが、全サブキャリア数の個数、多重化するサブチャネル数、1サブチャネル当りのサブキャリア数は、それぞれ本実施の形態4に示す個数に限定されるものではなく、その他の構成であっても同様の効果を得ることは当然に可能である。
【0121】
実施の形態5.
本実施の形態5では、受信機において、各サブチャネル毎の通信品質に関する情報を送信機に対して通知するとともに、送信機において、通知された干渉電力値を基に伝送路の通信品質を判定し、多重化するサブチャネル数及び1サブチャネル当りのサブキャリア数を切替える。なお本実施の形態5の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムは、前述の実施の形態1とは、送受信器間で通信品質情報の通知を行うとともに、1サブチャネル当りのサブキャリア数を切替える点が異なるもので、その他の処理は同じであるので、以下では、干渉電力値の通知及びサブキャリア数の切替処理のみについて説明する。また、送信機及び受信機の構成も、干渉電力値の通知及びサブチャネル数の切り替えに関する部分のみが異なるだけであるので、その他の部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0122】
図22は、本実施の形態5のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。図22において、75は各サブチャネル復調処理部34a、34b、35cの干渉量推定部37によって算出された干渉電力値を入力し通信品質情報を送信機に通知する通信品質通知部である。
【0123】
また図23は、本実施の形態5のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。図23において、76は前記受信機の通信品質通知部75から通知された通信品質情報を受信し、伝送路の通信品質を判定して変調制御部12に通知する通信品質監視部である。
【0124】
以上のように構成される本実施の形態5のスペクトラム拡散通信システムの動作について説明する。初めにデータを受信した受信機の各サブチャネル復調処理部34a、34b、35cの干渉量推定部37は、それぞれ時間逆拡散後のサブチャネル受信データを入力し、伝送路上で付加された干渉電力値を算出する。また干渉量推定部37は、サブチャネル受信データに含まれるパイロット系列18を基に、当該サブチャネル受信データの受信信号電力を算出する。次に当該干渉電力推定部37は、前記受信信号電力を、前記干渉電力値で除して、信号電力対干渉電力比(以下、SIRと呼ぶ)を算出する。
【0125】
各サブチャネル復調処理部34a、34b、35cの干渉量推定部37によって、各サブチャネル毎に各々算出されたSIRは、通信品質通知部75に通知される。該通信品質通知部75では、前記各サブチャネルのSIRを通信品質情報として、現に通信を行っている送信機に通知する。
【0126】
これに対し送信機において通信品質監視部76は、前記通信品質通知部75から通知された通信品質情報を受信し、該通信品質情報から各サブチャネルのSIRを読み出して、全サブチャネルのSIRの平均値を算出する。
【0127】
また、該通信品質監視部76には、大きさの異なる二つのSIRの閾値、すなわち大きなSIRの閾値γhiと小さなSIRの閾値がγloとが予め記憶されている。当該SIRの閾値γhi、γloは、通信品質を評価するのに適切な値が予め決定される。
【0128】
該通信品質監視部76は、前記SIRの平均値と当該複数の閾値とを比較し伝送路の通信品質を評価する。例えば、受信機から通知されたSIRの平均値が大きな閾値γhi以上である場合には通信品質が「良好」であると判定され、前記SIRの平均値が小さな閾値γlo以上であり且つ大きな閾値γhi未満である場合には通信品質が「普通」であると判定され、前記SIRの平均値が小さな閾値γlo未満である場合には通信品質が「劣悪」であると判定される。当該通信品質の判定結果は、変調制御部12に対して出力される。
【0129】
一方、変調制御部12には、複数のサブキャリアの配置の構成が予め記憶されており、前記通信品質の評価に従い、サブチャネルの多重化数M及び一つのサブチャネルで使用する周波数ホッピングのサブキャリア数Nを変更し、データの転送速度を切替える。図24は、サブチャネル多重化数M及びサブキャリア数Nを切替えた場合のサブキャリアの配置例を示した説明図である。図24では、全32個のサブキャリアf1〜f32を使用し通信を行う場合について示している。該変調制御部12には、サブチャネル数Mと1サブチャネル当りのサブキャリア数Nが異なる複数のサブキャリアの配置の構成が予め記憶されている。より具体的には、通信品質監視部76において、サブキャリアの構成は、サブチャネル数M=8(1サブチャネルあたりのサブキャリア数N=4)、M=4(N=8)、M=2(N=16)、M=1(N=32)の4種類のサブキャリアの構成が記憶されている。
【0130】
ここで、データ転送速度は、多重化されるサブチャネル数Mが大きいほど転送速度は大きくなるが、1サブチャネル当りのサブキャリア数Nが小さくなるため、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散による伝送品質改善の効果が小さくなる。従って、図24に示す例では、伝送速度はサブチャネル数M=8の場合に最大となるのに対し、逆に、周波数ホッピングによる伝送品質の改善効果は、サブチャネル数M=1の場合に最大となる。
【0131】
変調制御部12は、前記通信品質監視部76から入力された通信品質の判定結果に基づいて、サブキャリアの構成を切替える。例えば、多重化するサブチャネル数M=4(1サブチャネル当りのサブキャリア数N=8)で通信を行っている際に、前記通信品質監視部76から通信品質が「劣悪」である旨の通知を受けると、現に通信を行っているサブキャリアの構成よりも、データの転送速度は小さいが、周波数ホッピングによる通信品質改善の効果が高い、多重化サブチャネル数M=2(N=16)のサブチャネルの構成を選択する。
【0132】
また通信状態監視部76から通信品質が「良好」である旨の通知を受けた場合には、通信制御部12は、現に通信を行っているサブキャリアの構成より、データの転送速度は大きいが周波数ホッピングによる通信品質改善の効果が低い、多重化サブチャネル数M=8(N=4)のサブチャネル構成を選択する。
【0133】
また通信状態監視部76から通信品質が「普通」である旨の通知を受けた場合には、通信制御部12は、現に通信を行っているサブキャリアの構成を維持する。
【0134】
以上サブキャリア構成の選択の結果、新たなサブキャリアの構成が選択された場合には、変調制御部12は、新たなサブチャネル数M及びサブキャリア数Nを、S/P3及び各サブチャネル変調処理部4a、4b、4cに指示する。また、図3に示すサブキャリア送信データのフレーム情報19に、新たなサブチャネル数M及びサブキャリア数Nを挿入し、受信機の各サブチャネル復調処理部34a、34b、34c及びP/S40に対しても通知する。変調制御部12からサブキャリアの構成の変更に関する指示を受けた各ブロックは、以降、当該新たなサブキャリアの構成で周波数ホッピング方式によるスペクトラム拡散を行う。
【0135】
このように、本実施の形態5においては、受信機から送信機に対して通信品質情報を通知し、送信機において当該通信品質情報に応じて適切なサブキャリアの構成を選択し、データの転送速度を切替える。したがって、干渉波の影響が大きく通信品質が劣悪な場合には、データ転送速度を小さくして周波数ホッピングによる通信品質の改善効果を高め、逆に通信品質が良好な場合には、多重化するサブキャリア数を大きくしてデータ転送速度を高めることが可能であり、通信品質に応じて、データ転送速度と通信品質の改善効果を適応的に切替えることが可能となる。
【0136】
なお、本実施の形態5において、通信品質監視部76は、「各サブチャネルのSIRの平均値」を基に伝送路の通信品質を判定したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば「各サブチャネルのSIRのうちの最小値」を用いる構成であってもよい。
【0137】
また、本実施の形態5では、受信機から送信機に通知する通信品質情報として「各サブキャリアのSIR」を用いたが、これはこのような構成に限定されるものではなく、例えば、ビタビ復号器41で訂正されるビット誤り数等、伝送路の通信品質が判定できる他の信号を用いることによっても、同様の効果を得ることは当然に可能である。
【0143】
波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機おいて、前記受信信号を記周波数ホッピング方式のスペクトラム逆拡散処理して得られたサブチャネル受信データを、さらに、時間逆拡散処理した後にRAKE合成処理する構成としたことにより、周波数ホッピングによる耐フェージング性能に加え、RAKE合成によるパスダイバーシチ効果によっても受信データのビット誤り率特性を高めることができ、通信品質を改善することができる。
また、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機おいて、サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に、伝送路上で付加された干渉電力値を算出し、前記サブチャネル受信データを前記干渉電力値で正規化して出力する構成としたことにより、マルチパス遅延波の影響によって生じる干渉量が、送信データが多重化されたサブチャネル毎に異なる場合であっても、サブチャネル毎の干渉量のばらつきを吸収し、通信品質を改善することができる。
【0147】
また、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機おいて、送信データを予め畳み込み符号化した後に畳み込み符号化した後にインタリーブ処理し、さらに、送信データをシリアル・パラレル変換して、複数のサブチャネル送信データに分割し、当該サブチャネル送信データを夫々独立してスペクトラム拡散変調処理して送信する。したがって、干渉波の影響が大きい伝搬環境において、一時的に特定のサブチャネルのビット誤り率特性が劣化した場合であっても、通信を行っている受信機におけるデインタリーブ処理により、前記干渉波の影響による誤りが分散されてビタビ復号処理が効果的に誤り訂正を行うことが可能となり、通信品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態1のフレーム作成部の構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態1の送信データのフレーム構成を示した説明図である。
【図4】 本発明の実施の形態1のデータホッピング部の構成図である。
【図5】 本発明の実施の形態1のホッピングパターン生成部の構成図である。
【図6】 本発明の実施の形態1のサブキャリア送信データのうち周波数ホッピングの対象となるデータ領域を示した説明図である。
【図7】 本発明の実施の形態1の逆フーリエ変換処理後のサブキャリアの周波数的な配置を示した説明図である。
【図8】 本発明の実施の形態1における逆フーリエ変換処理後の送信信号のサブキャリアの使用の様子を示した説明図である。
【図9】 本発明の実施の形態1の送信機の周波数変換部の構成図である。
【図10】 本発明の実施の形態1の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。
【図11】 本発明の実施の形態1の受信機の周波数変換部の構成図である。
【図12】 本発明の実施の形態1のホッピングデータ受信部の構成図である。
【図13】 本発明の実施の形態2の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。
【図14】 本発明の実施の形態2の干渉量推定部の構成図である。
【図15】 本発明の実施の形態3の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。
【図16】 本発明の実施の形態3のGI付加部におけるガードインターバル付加処理の概要を示した説明図である。
【図17】 本発明の実施の形態3の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。
【図18】 本発明の実施の形態3の同期検波部の構成図である。
【図19】 本発明の実施の形態4の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。
【図20】 本発明の実施の形態4の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。
【図21】 本発明の実施の形態4のサブチャネルの配置の様子を示した説明図である。
【図22】 本発明の実施の形態5の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機の構成図である。
【図23】 本発明の実施の形態5の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの送信機の構成図である。
【図24】 本発明の実施の形態5におけるサブキャリアの配置例を示した説明図である。
【図25】 従来の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの送信機及び受信機の構成図である。
【符号の説明】
1 畳み込み符号化部
2 インタリーバ
3 S/P
4a、4b、4c、51a、51b、51c サブチャネル変調処理部
5 フレーム作西部
6 情報変調部
7 時間拡散部
8 データホッピング部
9 逆フーリエ変換部
10、32 周波数変換部
11、31 アンテナ
12 変調制御部
15 スロット毎データ分割部
16 フレーム情報付加部
17 パイロット系列付加部
18 パイロット系列
19 フレーム情報
20 スロットデータ
21 データコピー部
22 ホッピングパターン生成部
23 データ選択部
25 シフトレジスタ
26 擬似ランダム系列発生器
27 乗算器
28 加算器
29 周波数発振器
30、43 BPF
33 フーリエ変換部
34a、34b、34c、57a、57b、57c サブチャネル復調処理部
35 ホッピングデータ受信部
36 時間逆拡散部
37 干渉量推定部
38 RAKE合成部
39 正規化部
40 P/S
41 デインタリーバ
42 ビタビ復号部
44 周波数シンセサイザ
45 LPF
46 ホッピングデータ選択部
47 スロット同期部
48、59 伝送路推定部
49 既知系列生成部
50 干渉電力値算出部
52 GI付加部
53 ガードインターバル
54 シンボルデータの後部のτGI時間に相当するデータ
56 GI除去部
58 同期検波部
60 複素共役値算出部
61 複素乗算器
70 サブキャリア配置部
71 サブキャリア受信信号分配部
75 通信品質通知部
76 通信品質監視部
100 符号器
101 変調器
102、109 周波数シンセサイザ
103、110 ミキサ
104、107 BPF
105、106 アンテナ
108 同期回路
111 復調器
112 復号器
1〜f32、fN サブキャリア
M 送信データを多重化するサブチャネル数
N 1サブチャネルあたりのサブキャリア数

Claims (7)

  1. 所定のサブチャネル数で多重化され、各サブチャネルが夫々所定個数のサブキャリアに周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散された受信信号を、フーリエ変換処理し、複数のサブキャリア受信信号に分割して出力するフーリエ変換手段と、
    以下の構成を有し、各々対応するサブチャネルに属する複数のサブキャリア受信信号を入力して復調処理し、当該サブチャネルに関するサブチャネル受信データを各々出力する、複数のサブチャネル復調処理手段と、
    1)前記サブキャリア受信信号に含まれる既知のパイロット系列を検出して、通信を行っている送信機との間で同期を確立するとともに、所定のホッピングパターンを発生させ、前記複数のサブキャリア受信信号のうち、前記ホッピングパターンで指示されたサブキャリア受信信号のみを選択しサブチャネル受信データとして出力するホッピングデータ受信手段、
    2)前記サブチャネル受信データに所定の時間拡散コードを乗じて時間逆拡散処理する時間逆拡散手段、
    3)前記時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を用いて伝送路推定を行い、前記時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データをRAKE合成処理して出力するRAKE合成手段、
    前記各サブチャネル復調処理手段から夫々出力されたRAKE合成後のサブチャネル受信データを入力し、当該複数のサブチャネル受信データを結合し、一つの受信データとして出力するパラレル・シリアル変換手段とを備え
    前記各サブチャネル復調処理手段は、さらに、前記時間逆拡散処理後のサブチャネル受信データに含まれる前記所定のパイロット系列を基に、所定の演算処理を行って、当該サブチャネル受信データに付加された干渉電力値を算出する干渉量推定手段と、
    前記RAKE合成後のサブチャネル受信データを前記干渉電力値で正規化して出力する正規化手段とを備え、
    前記正規化後のサブチャネル受信データを前記パラレル・シリアル変換手段に対して出力する構成とされたことを特徴とする、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
  2. 所定のサブチャネル数で多重化され、各サブチャネルが夫々所定個数のサブキャリアに周波数ホッピング方式でスペクトラム拡散された受信信号を、フーリエ変換処理し、複数のサブキャリア受信信号に分割して出力するフーリエ変換手段と、
    以下の構成を有し、各々対応するサブチャネルに属する複数のサブキャリア受信信号を入力して復調処理し、当該サブチャネルに関するサブチャネル受信データを各々出力する、複数のサブチャネル復調処理手段と、
    1)前記サブキャリア受信信号に含まれる既知のパイロット系列を検出して、通信を行っている送信機との間で同期を確立するとともに、所定のホッピングパターンを発生させ、前記複数のサブキャリア受信信号のうち、前記ホッピングパターンで指示されたサブキャリア受信信号のみを選択しサブチャネル受信データとして出力するホッピングデータ受信手段、
    2)前記サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に伝送路推定を行い、前記サブチャネル受信データを同期検波処理して出力する同期検波手段、
    3)前記サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に、所定の演算処理を行って、当該サブチャネル受信データに付加された干渉電力値を算出する干渉量推定手段、
    4)同期検波処理後のサブチャネル受信データを前記干渉電力値で正規化して出力する正規化手段、
    前記各サブチャネル復調処理手段から夫々出力された正規化後のサブチャネル受信データを入力し、当該複数のサブチャネル受信データを結合し、一つの受信データとして出力するパラレル・シリアル変換手段とを備えたことを特徴とする、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
  3. 同期検波手段は、
    1)サブチャネル受信データに含まれる所定のパイロット系列を基に伝送路推定を行う伝送路推定部、
    2)前記伝送路推定手段による推定結果に基づき前記サブチャネル受信データの複素共役値を算出する複素共役値算出部、
    3)前記サブチャネル受信データに前記複素共役値を乗じて重み付けして出力する重み付け部、
    を有することを特徴とする、請求項2記載の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
  4. ホッピングデータ受信手段は、
    複数段のシフトレジスタを有し、所定のホッピング周波数で前記各シフトレジスタの保持値を巡回させる擬似ランダム系列発生器と、
    前記各シフトレジスタの保持値に夫々所定の重み付けをする複数の乗算器と、
    前記各乗算機からの出力の総和を算出し、所定の系列長のホッピングパターンを出力する加算器とを備える構成とされたことを特徴とする、請求項1ないし3の何れか一つに記載の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
  5. 請求項1ないし4の何れか一つに記載の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機に、さらに、
    フーリエ変換手段から複数のサブキャリア受信信号を入力し、所定のサブキャリアの配置に従い、各サブキャリア受信信号を夫々対応するサブチャネル復調処理部に対して出力するサブキャリア受信信号分配手段を備える構成とされたことを特徴とする、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
  6. 請求項1ないし5の何れか一つに記載の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機に、さらに、
    パラレル・シリアル変換手段から出力された受信データの順列を所定の方法で並び替えるデインタリーバと、
    前記並び替え後の受信データを誤り訂正復号化し有意なユーザデータとして出力する誤り訂正復号化手段とを備える構成とされたことを特徴とする、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
  7. 請求項1ないし6の何れか一つに記載の周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機に、さらに、受信品質に関する情報を通信を行っている送信機に対して通知する通信品質通知手段を備えたことを特徴とする、周波数ホッピング方式のスペクトラム拡散通信システムの受信機。
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