JPH11242750A - 画像作成装置及び画像作成方法 - Google Patents

画像作成装置及び画像作成方法

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JPH11242750A
JPH11242750A JP34488898A JP34488898A JPH11242750A JP H11242750 A JPH11242750 A JP H11242750A JP 34488898 A JP34488898 A JP 34488898A JP 34488898 A JP34488898 A JP 34488898A JP H11242750 A JPH11242750 A JP H11242750A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像作成装置での描画入力処理を高速化す
る。 【構成】 描画入力処理を高速化するため、複数の描画
パイプライン20を設けて、各描画パイプラインを、待
行列21とシーケンサ22,濃度発生手段23,乗算手
段24,アキュムレータ25,キャッシュ26で構成す
る。1ストロークを空間的に例えば4分割して各描画パ
イプライン20に割り当て、各パイプライン20では割
り当てられた領域を、スキャンオーダーに従って1ピク
セルずつ複数パッチ分処理した後に、次のピクセルを処
理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の利用分野】この発明は画像作成装置に関し、特
に描画入力(ブラシ入力)の高速化に関する。
【0002】
【従来技術】画像作成装置では描画データの入力処理の
高速化が要求され、これは解像度の向上とともに困難に
なっている。描画データの処理に要する処理量は解像度
の2乗に比例し、このため低解像度の画像メモリと高解
像度の画像メモリとを用意し、描画データをとりあえず
低解像度で処理してモニタに表示し、これと並列に高解
像度でも処理して、処理の終了後に高解像度画像を表示
することが行われている。この処理では低解像度での処
理でリアルタイム性を保ち、高解像度での処理で画像品
位を保っている。そして高解像度での処理が描画入力か
ら遅れても良いように、低解像度での処理を用いる。
【0003】しかしながら画像品位に対する要求はさら
に増し、描画入力に対して高解像度画像側で並列処理を
行う必要が生じている。発明者は並列処理の例として、
図5〜図7に示すものを検討した。図5の例では、デジ
タイザ等でモニタ上の画像に対して描画位置を指定し、
これをシーケンサ2で受け付けて待行列等で整理し、1
つのパッチを例えば4つに分割して並列処理を行う。各
描画パイプラインには、描画に用いたブラシの濃度分布
信号の発生手段4−1〜4−4と、乗算手段6−1〜6
−4とを直列に配置し、バレルシフタ8でエリアRAM
10に高速でアクセスして、1パッチ分の処理を行う。
【0004】1パッチの処理が終了すると次のパッチを
同様に4分割して処理し、1ストローク分の処理が終了
した後に、ファイルメモリ14に記憶した高解像度画像
とエリアRAM10に記憶した入力画像とを、線形補間
部12でブレンドする。このように描画の原理は、複数
のパッチ列を1パッチずつ順に処理することである。そ
して1パッチのデータの処理は、1パッチ分のピクセル
のデータをエリアRAM10から順次読み出して、乗算
手段6で濃度発生手段4の信号と乗算してエリアRAM
10に書き戻すことである。また複数のパッチは重なっ
ているので、エリアRAM10の同じピクセルに対して
再帰的な処理が行われる。
【0005】パッチの分割を図6に示すと、パッチP1
〜P3は各4分割され、図6ではパッチP1の処理が終
了し、パッチP2の処理が行われている。そしてパッチ
P2は図の下部に示す領域P2−1〜P2−4に分割さ
れ、各領域で領域16まで処理が終了し、領域18が未
処理である。
【0006】図7に、パッチP1〜Pnからなるストロ
ークの処理を示す。描画パイプラインを4系統設けるも
のとして、各パッチは4分割されて、第1の領域を第1
のパイプラインで処理し、第2の領域を第2のパイプラ
インで処理し、第3,第4の領域を第3,第4のパイプ
ラインで処理する。各パイプラインはパッチ単位の処理
を行い、エリアRAMからのデータの読み出しと処理結
果の書き込み(図のアクセスサイクル)と、入力データ
とエリアRAMのデータの混合演算(乗算サイクル)と
が平行に行われる。
【0007】描画パイプラインを複数設けることによ
り、描画処理中の混合演算は高速化する。しかしエリア
RAM10へのアクセス回数は減少していない。例えば
1パッチが10kピクセルからなるものとし、10パッ
チの処理が必要であると、エリアRAMへのアクセス回
数は、読み出しと書き込みに各1回で、1パッチ毎に各
ピクセルに2回アクセスするため、合計 10k×10
×2 の200kとなる。このように並列化を行うと、
演算側を高速化できても、メモリへのアクセス回数が減
少しないため、限界が生じる。いいかえると描画処理中
の演算部分の高速化のみでなく、メモリへのアクセスの
高速化が必要なのである。
【0008】
【発明の課題】この発明の課題は、メモリへのアクセス
回数を減少させて、描画入力処理の高速化を容易にする
ことにある。
【0009】
【発明の構成】この発明は、作成過程の画像をメモリに
記憶してモニタに表示し、この表示画像上の位置を指定
して、複数のピクセルからなるパッチの単位で、描画デ
ータを入力するようにした画像作成装置において、複数
のパッチからなる描画範囲から、少なくとも1ピクセル
からなる処理範囲を定めるための手段と、前記処理範囲
に対して、前記の複数パッチの処理を行うための処理手
段、とを備えた描画パイプラインを設けたことを特徴と
する。即ちこの発明では、描画範囲をパッチ毎に処して
パッチ内の処理が終了した後に次のパッチの処理に移る
のではなく、少数のピクセルからなる処理範囲毎に、複
数パッチの処理を行い、1つの処理範囲に対して複数パ
ッチの処理を終えた後に、次の処理範囲を処理する。
【0010】好ましくは、前記描画パイプラインを複数
設けて、各描画パイプラインに前記描画範囲を空間的に
分割して割り当て、各描画パイプラインで並行処理す
る。
【0011】好ましくは、前記処理手段は、直列に配置
された、各パッチでの各ピクセルの描画濃度データを発
生するための濃度発生手段と、乗算手段と、レジスタと
を有し、前記乗算手段は、レジスタの記憶データと前記
濃度発生手段のデータとの乗算を、前記レジスタの記憶
データに対して複数パッチ分繰り返し行う。
【0012】さらに好ましくは、処理範囲を1ピクセル
とし、かつレジスタをアキュムレータで構成して、同じ
ピクセルに対してパッチの数だけの処理を繰り返して行
い、描画パイプラインの構成を簡単にする。
【0013】また好ましくは、前記描画パイプラインの
出力側にキャッシュメモリを設けて、画像を記憶したメ
モリと描画パイプラインとの間のバッファとする。この
キャッシュメモリは小規模なメモリでよく、割り当てら
れた分割領域全体を記憶するだけの容量は必要ではな
い。
【0014】
【発明の作用と効果】この発明では、作成過程の画像を
メモリに記憶してモニタに表示し、この表示画像上の位
置を指定して、パッチ単位で描画データを入力するよう
にした画像作成方法において、複数のパッチからなる描
画範囲を、各複数のピクセルからなる複数のグループへ
と分割して、前記複数のグループを複数の描画パイプラ
インに割り当て、各描画パイプラインでは、割り当てら
れた範囲から、少なくとも1ピクセルからなる処理範囲
を定め、定められた処理範囲に対して前記複数パッチの
処理を行い、処理範囲の決定と定められた処理範囲の処
理とを繰り返して、割り当てられた範囲を処理する。
【0015】この発明では複数パッチからなる描画範囲
を、処理範囲内のピクセルに対して、複数パッチの処理
を終えた後に、次の処理範囲の処理を開始する。このた
めメモリへのアクセス回数は、描画範囲での各ピクセル
に対して、例えば読み出しが1回と書き込みが1回とな
り、パッチ数が増加してもメモリへのアクセス回数は余
り増加しない。この結果、この発明ではメモリへのアク
セス回数を抑制して、アクセスの点で描画入力を高速化
できる。
【0016】描画処理での演算を高速化するため、好ま
しくは描画パイプラインを複数設けて描画範囲を空間的
に分割して割り当てる。演算速度は並列処理により向上
し、メモリへのアクセス回数は、パッチ単位ではなく処
理範囲単位の処理を行うので、増加を抑えられ、演算の
並列化とアクセス回数の抑制とにより、高速の描画処理
を行える。
【0017】特に各描画パイプラインにレジスタあるい
はアキュムレータを設けて、少数のピクセルの濃度デー
タを記憶し、描画濃度データとアキュムレータやレジス
タの記憶濃度データとの乗算を繰り返し行う。例えばア
キュムレータを用いて1ピクセルの処理を複数のパッチ
に対して行った後に次のピクセルの処理に移り、あるい
はレジスタ分のピクセルに対して複数パッチの処理を行
った後に、次のピクセルの処理に移る。このようにする
と、乗算用のデータの準備と乗算とを並列に行え、1ピ
ッチ(1ステージ)毎に乗算を行って、高速で乗算でき
る。
【0018】そして各描画パイプラインの出力側にキャ
ッシュメモリ(キャッシュ)を設けて、各ピクセルにつ
いて例えば1ストローク分の処理が終わる毎に、キャッ
シュへの書き込みを行う。キャッシュへの書き込み回数
の合計は、ストロークに含まれるピクセルの数の程度
で、パッチ数が増加しても書き込み回数が増加しないた
め、処理が簡単になる。このキャッシュは小規模なメモ
リでよく、1ストローク全体に含まれるピクセル分の容
量を持つ必要はなく、画像作成装置のハードウェアコス
トが減少する。さらに好ましくは、高解像度画像のメモ
リと低解像度画像のメモリとを設けて、複数の描画パイ
プラインを用い、パッチ毎の処理ではなく、描画範囲で
の処理範囲間の順序による処理を高解像度画像側で行
い、低解像度画像側ではパッチ毎の処理を行う。このよ
うにすれば低解像度側でリアルタイムな処理を行い、高
解像度側で高精度な処理を行うことができる。
【0019】
【実施例】図1〜図4に実施例を示す。図1に画像作成
装置の構造を示すと、20は描画パイプラインで、複数
系統設け、実施例では4系統設ける。描画パイプライン
20は、先入先出の待行列21と、待行列21に収容し
たパッチ列を適宜の個数、例えば1ストローク分一括し
て処理し、処理終了後に待行列21から削除するための
シーケンサ22と、描画入力データ中の入力濃度の補数
kをパッチ内の各ピクセルに対して出力するための濃度
発生手段23と、乗算手段24と、アキュムレータ25
と、キャッシュ26とのパイプラインからなる。そして
アキュムレータ25に変えて、例えば16あるいは64
ピクセル分以下のレジスタを用いても良い。
【0020】濃度発生手段23は、例えばパッチでのブ
ラシ形状を円形とし、円の中心からの距離で濃度を定め
るようにしたもの(1次元の濃度テーブルを使用)、あ
るいは適宜の2次元のブラシ形状をRAMに記憶しRA
Mのデータを濃度とするもの、さらにはこれらに描画入
力手段としてのデジタイザのスタイラスに加わる筆圧等
を加味したもの等を用いる。キャッシュ26の容量は例
えば1Kピクセル分等とし、4個のキャッシュ26の合
計で、1ストローク分相当の描画エリアよりも小さなも
のとする。
【0021】これらの内で、2次元のブラシ形状自体
は、画像作成装置において従来から広く用いられてきた
ものである。そしてブラシ形状を2次元とすると、ブラ
シ中心等の適宜のブラシ内原点に対する、処理対象のピ
クセルの相対アドレスを求めるだけで、ブラシデータを
読み出すことができる。このため従来例では、ブラシデ
ータの読み出しは、アドレスカウンタで相対アドレスを
1ずつ変化させて、データを読み出すことになる。そし
てこの手法では多数のピクセルを順次処理し、パッチ内
の全ピクセルの処理が終了するまで次のパッチを処理し
ないことになる。
【0022】これに対して実施例では、2次元のブラシ
形状を用いる場合でも、パッチ単位ではなくピクセル単
位の処理を行い、1ストローク内の同じピクセルを連続
して処理する。このためパッチ毎のブラシ内原点に対す
るピクセルの相対アドレスを毎回演算で求めることにな
り、アドレス計算自体は複雑化する。しかしそれでも、
アキュムレータ等のデータに対して繰り返し乗算を行う
ことで濃度計算ができるので、描画処理を高速化でき
る。即ちアキュムレータやレジスタのデータに、同じピ
クセルの次のパッチでの濃度データを乗算するので、メ
モリへの読み出しと書き込みの2つのバスサイクルが不
要で、乗算手段24の速度に応じて濃度計算ができ、メ
モリアクセス等の処理速度を低下させる要因がない。ま
た1次元のブラシデータを用いる場合、従来法でもパッ
チの中心から処理対象のピクセルまでの半径演算が必要
で、このことは実施例でも変わらない。即ち1次元のブ
ラシデータを用いる場合、パッチ内のアドレス計算に要
する負担は、実施例も従来例も同等である。
【0023】30はフロントエンドプロセッサで、デジ
タイザのスタイラス等からの入力を受け付け、スタイラ
ス等はモニタ46の表示画像上の位置をカーソル等を介
して指定することにより、モニタ座標系での入力位置を
指定する。またフロントエンドプロセッサ30は、メニ
ュー等を管理する。フロントエンドプロセッサ30は、
モニタ座標系での描画位置を、記憶画像での座標系の描
画位置に換算し、同時にメニューの管理を通じて、ブラ
シの種類やカラー信号を出力する。ブラシの種類はチョ
ーク,クレヨン,油絵等に対応し、ブラシのサイズが1
パッチのサイズに対応する。またパッチは1回の描画位
置の指定での描画範囲で、パッチ内のピクセルの記憶デ
ータを更新することにより描画する。そして複数のパッ
チで1ストロークを構成し、実施例ではストローク単位
で高解像度画像への描画を行う。パッチサイズは例えば
100ピクセル×100ピクセルの10Kピクセル程度
で、ブラシの種類により変化し、また筆圧を用いる場合
には筆圧で変化することもある。
【0024】上記のハードウェアを補足説明すると、待
行列21は先入先出で複数のパッチの列を特定するデー
タを記憶し、これには各パッチの中心座標、ブラシの種
類やサイズが含まれる。シーケンサ22は濃度発生手段
23からキャッシュ26までを制御し、この処理では例
えば1ストロークを構成する複数のパッチからなる列に
対して、1個のピクセルを選び出して、これに対してパ
ッチ列全体の処理を終えた後に、次のピクセルを同様に
処理する。処理すべきピクセルの座標や、ブラシの中心
座標やサイズ、種類のデータは、シーケンサ22から濃
度発生手段23に供給され、キャッシュ26への書き込
み(次のピクセルの処理を開始する直前)や、キャッシ
ュ26からの出力も、シーケンサ22から指令される。
【0025】濃度発生手段23は、ブラシの濃度分布に
関するデータを発生するための手段と、ブラシの中心等
を基準とした、ブラシに対する処理中のピクセルの相対
的位置に関するデータ、例えばブラシに対する処理中の
ピクセルの相対アドレス、を発生する手段を備えてい
る。例えばブラシの濃度分布に関するデータとして2次
元のテーブルが与えられているものとし、簡単のために
筆圧の影響を無視する。このようなテーブルは、例えば
ブラシの種類ごとに図示しない別のメモリに記憶されて
おり、ブラシの種類が指定される毎に濃度発生手段23
に一時的に記憶されるものとする。1ストロークの間、
ブラシの種類は一定で、処理中のピクセルの座標はシー
ケンサ22から指定され、パッチ毎にブラシ位置が変化
するが、これはブラシに対する処理中のピクセルの相対
アドレスの変化である。そこでパッチ毎に相対アドレス
を求めて、ブラシの濃度データのテーブルから、処理中
のピクセルへの濃度データを読み出し、乗算手段24へ
供給する。
【0026】ブラシの濃度分布に関するデータが例えば
1次元のテーブルの場合、ブラシの中心位置等がパッチ
毎にシーケンサ22から濃度発生手段23へ供給され、
パッチ毎にブラシ中心等から処理中のピクセルへの距離
等を演算して、濃度を発生する。
【0027】筆圧によりブラシのサイズを変更する場
合、パッチ毎にブラシの濃度分布のデータを変えて濃度
発生手段23に記憶するのは負担が大きいので、例えば
ブラシの中心に対する処理中のピクセルの相対アドレス
に筆圧を、乗算等で、加味して、ブラシのサイズを変更
する。また筆圧によりブラシの濃度を変更する場合、筆
圧を加味せずに求めた濃度に、筆圧を乗算等で加味し
て、濃度発生手段23の出力濃度を得る。さらに複数枚
のテーブルにブラシの濃度分布を記憶して、これらの間
を筆圧により補間する場合、複数のテーブルについて濃
度を求めて、得られた濃度を補間する。
【0028】1ストロークの描画での濃度信号の補数
を、ストロークを4つの領域に空間的に分割して、4つ
のキャッシュ26に収容し、濃度信号は描画入力でのカ
ラー信号Qの寄与を示し、濃度信号の補数は高解像度メ
モリ32に記憶した描画入力前の原画像のカラー信号P
の寄与を示す。そしてフロントエンドプロセッサ30か
らのカラー信号Qと高解像度メモリ32のカラー信号P
とを、キャッシュ26の濃度信号の補数を用いて、線形
補間処理部34で線形補間する。この補間自体は公知で
ある。高解像度メモリ32の画像を、図示しないプリン
タや外部ディスク等へ出力し、また縮小処理部36で解
像度を縮小して低解像度メモリ38へ入力する。
【0029】フロントエンドプロセッサ30と低解像度
メモリ38との間には、低解像度用の濃度発生手段40
と線形補間処理部42とがあり、1パッチ内のピクセル
数を例えば1/4×1/4の1/16に落として、パッ
チ単位で低解像度メモリ38の画像と入力画像とを線形
補間する。高解像度メモリ32への描画入力の処理は、
低解像度メモリ38への描画入力の処理に遅れても良
く、高解像度メモリ32への例えば描画入力処理終了後
に高解像度メモリ32の画像を縮小処理部36で縮小し
て、低解像度メモリ38へ上書きする。44はフレーム
メモリ、46はモニタで、フレームメモリ44はなくて
も良い。
【0030】図2にストロークの空間的分割を示す。例
えば1つのストロークがパッチP1〜P9の9パッチで
構成され、パッチP1が最初のパッチで、パッチP9が
最後のパッチとする。高解像度メモリ32への描画入力
処理はストロークの入力よりも遅れても良く、例えば1
ストローク分のパッチP1〜P9の指定後に、パッチP
1〜P9の合計描画範囲を求めて4等分し、分割領域5
0〜53とし、1領域ずつ4つの描画パイプライン20
に割り当てる。
【0031】図3に分割領域50での処理を示し、他の
分割領域も処理は同様である。分割領域50に対するパ
ッチ列の各パッチを特定するためのデータ、例えば各パ
ッチの中心位置,ブラシの種類,パッチサイズを待行列
21に収容し、シーケンサ22は例えば1ストローク分
のパッチを一括して処理するように、パッチ列を切り出
す。そしてシーケンサ22は分割領域50での空間的順
序、即ちスキャンオーダー、に従って1ピクセルずつ処
理する。この段階でパッチP1〜P9の入力順序に意味
はなく、1パッチの処理終了後に次のパッチを処理する
のではなく、処理対象のピクセルに対して、1ストロー
ク分のパッチを順次連続して処理し、1ピクセルの処理
終了後に、次のピクセルを処理する。
【0032】図3で、領域54が処理済み領域で、領域
55が未処理領域で、スキャンは分割領域50の例えば
左上から下へ行われ、次いで例えば1ピクセル分右側次
の列を処理するものとする。ただしスキャンオーダー自
体は任意である。濃度発生手段23は、各ピクセルのブ
ラシ上の位置から入力濃度の補数ki(iはパッチ番
号)を求め、k0は例えば1で、アキュムレータ25に
は初期値として k0=1を記憶させ、この値にkiを乗
算して、アキュムレータ25に書き戻す。この処理をパ
ッチの個数だけ繰り返すと1ピクセル分の処理が終了
し、この時点での濃度の補数値はk1・k2・・・knで
あり、この値をキャッシュ26に書き込み、次のピクセ
ルを同様に処理する。
【0033】上記の処理は4つの分割領域で並列に行わ
れ、例えば処理の終了したピクセルあるいは処理の終了
したピクセル列から、線形補間処理部34で高解像度メ
モリ32の原画像のカラー信号Pと、描画入力のカラー
信号Qとを線形補間する。そしてキャッシュ26は小容
量のものとし、キャッシュ26に送られたデータを線形
補間処理部34で処理して、処理済みの部分を直ちに次
のピクセルに割り当てる。このように4つの描画パイプ
ラインの合計のキャッシュ容量は、図5でのエリアRA
M10の容量よりも小さく、高速の大規模メモリを必要
としないので、ハードウェアコストが低減する。
【0034】図4に実施例の動作を示すと、フロントエ
ンドプロセッサが描画入力を受け付けることにより描画
処理、ここではブラシサブルーチン、が開始される。描
画入力は、一般に複数のパッチの位置の指定と、各パッ
チに共通の描画入力のカラー信号の入力を伴い、フロン
トエンドプロセッサ30は描画入力を例えば低解像度で
処理することを線形補間処理部42に指令し、低解像度
メモリ38の画像を更新して、モニタ46に表示する。
このため描画入力に対する低解像度画像でのリアルタイ
ムな応答が行われる。そして低解像度メモリ38への処
理は公知であり、また低解像度メモリ38に対してこれ
と並列な描画パイプラインでの処理を行う必要は特にな
い。
【0035】例えば1ストローク分のパッチが入力され
たことを、所定時間の間、新たなパッチが指定されない
ことから検出し、フロントエンドプロセッサ30は1ス
トロークの領域を例えば空間的に4分割して、図2の分
割領域50〜53として、描画パイプラインに割り当て
る。そして待行列21は各パッチのデータを先入先出で
記憶し(ステップ60)、1ストローク分の処理を分割
領域内でのスキャンオーダーに従って1ピクセルずつ処
理(ステップ61)して、1ピクセルの処理終了後にキ
ャッシュ26に出力する(ステップ62)。ステップ6
0,61,62の処理は4つの描画パイプラインで並列
に行われ、処理の終了したピクセルから、高解像度メモ
リ32の対応ピクセルのカラー信号Pと描画入力したカ
ラー信号Qとの線形補間を線形補間処理部34で行う。
線形補間は Pnew=Pold×k1・k2・・・kn+Q×(1−k1・k
2・・・kn) で示される。上記の高解像度での処理と平行して、例え
ば従来法での低解像度での処理が行われて、モニタ46
に表示される。そして高解像度側で、例えば1ストロー
クの処理終了後に、低解像度メモリ38に高解像度メモ
リ32の画像の縮小画像を上書きする。またシーケンサ
22は処理の終了したパッチ列を待行列21から削除
し、次のストロークの処理に移る。
【0036】描画入力の処理速度に付いて検討すると、
4つの描画パイプライン20を設けたため、演算速度は
4倍になる。さらにアキュムレータ25のデータを繰り
返して用いるため、高速で演算することができる。即ち
濃度発生手段23からの濃度信号の読み出しと、乗算手
段24での乗算及び結果のアキュムレータ25への書き
込みの2つの処理を並列に行えば、1ピッチで1演算を
行うことができ、乗算手段24には無駄な時間が生じな
い。
【0037】メモリへのアクセスでは、キャッシュ26
への書き込みは、1ストローク内の各ピクセルに対して
1回で、また高解像度メモリ32へのアクセスは1スト
ロークに対し、描画範囲内の各ピクセルに読み出しが1
回と書き込みが1回である。例えばパッチサイズが10
Kピクセルで、1ストロークの間にパッチの直径程度の
距離をスタイラスが移動したとすると、1ストロークで
の描画範囲は約20Kピクセルとなる。このため各キャ
ッシュ26に5K回の書き込みが行われ、高解像度メモ
リ32には読み出しが約20K回と、書き込みが約20
K回行われる。そして各キャッシュ26の容量は例えば
1Kピクセル分程度で充分であり、小さなキャッシュ2
6を用いることができる。
【0038】図5の比較例での乗算速度を検討すると、
図7で第2の演算パイプラインについて示したように、
ピクセルnに対する乗算と次のピクセルn+1のデータ
のエリアRAM10からの読み出しとを並列に行い(第
1ピッチ)、次のピッチでピクセルnの乗算結果をエリ
アRAM10に書き戻す(第2ピッチ)ことになる。こ
のため1回の乗算に2ピッチ必要で、実施例に比べて乗
算速度は1/2に低下する。
【0039】また図5の並列処理では、エリアRAM1
0に10K×10の100K回の読み出しと書き込みが
行われ、実施例に比較しメモリへのアクセス回数は4倍
になる。即ち実施例は、図5と比較して、4倍高速のメ
モリとバスとを用い、2倍後側の乗算手段を用いたのと
同等である。このため描画パイプラインを増強すれば、
実質上任意の速度に描画入力処理を高速化できる。また
図5の並列処理では、ストロークのサイズ以上のエリア
RAM10が必要であるが、実施例では小さなキャッシ
ュ26を4個配置するだけでよい。
【0040】実施例について補足すると、アキュムレー
タ25に変えて容量が16ピクセル分あるいは64ピク
セル分等のレジスタを用い、1パッチについてレジスタ
の容量分のピクセルを処理した後に次のパッチに移って
も同様である。ただしレジスタやアキュムレータは高価
なメモリであり、アキュムレータ25が最も簡便で好ま
しい。
【0041】極めて長いストロークが入力されると、シ
ーケンサ22は処理可能なパッチ数(例えば10パッ
チ)にストロークを分割して処理し、あるいは1ストロ
ークの処理中に次のストロークが入力されると、シーケ
ンサ22は前のストロークの処理終了後に新たなストロ
ークを処理する。また1ストロークのパッチ列を例えば
2つに分割して、分割したパッチ列を1ストロークと見
なして処理しても良い。
【0042】実施例では平面画像の処理を例示したが、
3D画像の処理に適用しても良く、その場合は高解像度
メモリに3D画像のテクスチャー画像等を記憶して、処
理対象とする。また高解像度メモリ32を多数プレーン
分用意し、指定されたプレーンの画像に対して処理を行
っても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像作成装置の要部ブロック図
【図2】実施例でのパッチ列の描画パイプラインへの割
り当てを示す図
【図3】実施例での各ピクセル毎の処理を示す図
【図4】実施例でのブラシ処理のアルゴリズムを示すフ
ローチャート
【図5】従来例の画像作成装置の要部ブロック図
【図6】従来例での並列処理を示す図
【図7】従来例での描画パイプラインでのパッチの処理
とエリアRAMへのアクセスを示す図
【符号の説明】
2,22 シーケンサ 4,23 濃度発生手段 6,24 乗算手段 8 バレルシフタ 12 線形補間部 10 エリアRAM 14 ファイルメモリ 16 処理終了領域 18 未処理領域 20 描画パイプライン 21 待行列 25 アキュムレータ 26 キャッシュ 30 フロントエンドプロセッサ 32 高解像度メモリ 34,42 線形補間処理部 36 縮小処理部 38 低解像度メモリ 40 低解像度用濃度発生手段 44 フレームメモリ 46 モニタ 50〜53 分割領域 54 処理済み領域 55 未処理領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作成過程の画像をメモリに記憶してモニ
    タに表示し、この表示画像上の位置を指定して、複数の
    ピクセルからなるパッチの単位で、描画データを入力す
    るようにした画像作成装置において、 複数のパッチからなる描画範囲から、少なくとも1ピク
    セルからなる処理範囲を定めるための手段と、前記処理
    範囲に対して、前記の複数パッチの処理を行うための処
    理手段、とを備えた描画パイプラインを設けたことを特
    徴とする画像作成装置。
  2. 【請求項2】 前記描画パイプラインを複数設けて、各
    描画パイプラインに前記描画範囲を空間的に分割して割
    り当て、各描画パイプラインで並行処理するようにした
    ことを特徴とする、請求項1の画像作成装置。
  3. 【請求項3】 前記処理手段は、直列に配置された、各
    パッチでの各ピクセルの描画濃度データを発生するため
    の濃度発生手段と、乗算手段と、レジスタとを有し、 前記乗算手段は、レジスタの記憶データと前記濃度発生
    手段のデータとの乗算を、前記レジスタの記憶データに
    対して複数パッチ分繰り返し行うことを特徴とする、請
    求項1の画像作成装置。
  4. 【請求項4】 前記処理範囲は1ピクセルからなり、か
    つ前記レジスタはアキュムレータであることを特徴とす
    る、請求項3の画像作成装置。
  5. 【請求項5】 前記描画パイプラインの出力側にキャッ
    シュメモリを設けたことを特徴する、請求項3の画像作
    成装置。
  6. 【請求項6】 作成過程の画像をメモリに記憶してモニ
    タに表示し、この表示画像上の位置を指定して、パッチ
    単位で描画データを入力するようにした画像作成方法に
    おいて、 複数のパッチからなる描画範囲を、各複数のピクセルか
    らなる複数のグループへと分割して、前記複数のグルー
    プを複数の描画パイプラインに割り当て、 各描画パイプラインでは、割り当てられた範囲から、少
    なくとも1ピクセルからなる処理範囲を定め、定められ
    た処理範囲に対して前記複数パッチの処理を行い、処理
    範囲の決定と定められた処理範囲の処理とを繰り返し
    て、割り当てられた範囲を処理することを特徴とする、
    画像作成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN116756444A (zh) * 2023-06-14 2023-09-15 北京百度网讯科技有限公司 图像处理方法、装置、设备以及存储介质

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