JPH1124182A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH1124182A
JPH1124182A JP9174593A JP17459397A JPH1124182A JP H1124182 A JPH1124182 A JP H1124182A JP 9174593 A JP9174593 A JP 9174593A JP 17459397 A JP17459397 A JP 17459397A JP H1124182 A JPH1124182 A JP H1124182A
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film
roller
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JP9174593A
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Kenichi Sasaki
憲一 佐々木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿に湾曲があると、原稿画像を正確に読み
取れない。 【解決手段】 原稿1をラインセンサ等の画像読取手段
3に対して副走査方向Bに搬送して原稿の画像を読み取
る原稿読取装置において、原稿のうち画像読取手段によ
る被読取領域1aを含む部分を副走査方向に円弧状(例
えば、読取表面側が凸となる円弧状)に搬送する搬送手
段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿画像を読み取
る装置に関するものであり、さらに詳しくは、CCDラ
インセンサ等の複数の受光素子を一次元方向に配列した
画像読取手段に対して、照明されたフィルムやOHP等
の透過原稿の画像情報を光学系によって画像読取手段に
投射し、画像を高精度に読み取るようにした画像読取装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フィルムやOHP等の透過原稿をCCD
等の画像読取手段を用いて読み取る装置が従来多用され
ている。このような原稿読取装置は、例えば図9
(a),(b)に示すように構成されている。
【0003】この装置では、図示しない光源からの線状
の光束に照明される位置に透過原稿であるフィルムが配
置される。フィルム上において主走査方向(フィルム幅
方向)に延びる線状照明領域(以下、被読取領域とい
う)を透過した光束は、結像レンズ系を通って、受光画
素が一列に直線状に配列したCCDラインセンサ上に結
像する。そして、フィルム上の被読取領域の画像の取り
込みが完了し次第、副走査方向(フィルム長手方向)に
ラインセンサとフィルムとを相対的に移動させて次々に
1次元画像を取り込んでいき、フィルム上の所定の領域
にわたり同じ動作を繰り返すことによりこの所定領域全
面の2次元画像を取り込むことができる。このような原
稿読取装置においては、透過原稿上の画像はCCD上に
正しく合焦して結像される必要がある。但し、透過原稿
を装置内に装填するときの初期の位置ずれ等が必ず存在
するため、原稿読取装置には、結像光学系の像面湾曲を
十分に補正し、フォーカス合わせを行うための機構が設
けられている。その一方、像面が平坦で、フォーカス合
わせ機構が設けられていても、読取対象である原稿の平
面性が確保されていなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、画像読取装置
には、原稿の副走査を行なう場合に、ラインセンサを固
定して原稿を副走査方向に移動させるものと、原稿を固
定して光源と結像レンズ系(ラインセンサは動く場合と
動かない場合とがある)を副走査方向に移動させるもの
とがある。そして、副走査を行なっているときに、先に
合わせられていたフォーカスがずれてしまうことがあ
る。この原因として、原稿(特に、フィルム)の湾曲が
あげられる。
【0005】これは、フィルムの状態、例えば6コマづ
つカットされているとか1枚ずつカットされているとか
あるいはそれが保持されているマウントの形態に依存す
る。特に数コマカットされたフィルムの反りは問題であ
り、カットフィルムは図10(a)に示すように、元々
巻き取られていた方向に巻き癖がついている。これを長
手方向に真っ直ぐに伸ばそうとすると、図10(b)に
示すように、幅方向にカールしてしまう傾向を有する。
これは、ラインセンサによって読み出す主走査方向にお
ける湾曲である。
【0006】このため、図10(b)に示すように、フ
ィルムをフィルム保持枠に挟んで平坦性を確保しようと
する手法が採られるが、巻かれていた方向(副走査方
向)にフィルムを伸ばすと今度は主走査方向にカールし
ようとするため、フィルム保持枠に挟んでも画面を避け
た周辺部分しか押さえられていないので、画面内におい
て依然として主走査方向の湾曲が残るという問題があ
る。従って、フィルム面へのフォーカス合わせを行った
としても、湾曲した領域の一部にフォーカスが合ったこ
とにしかならない。
【0007】また、画面部分を保持枠に取り付けたガラ
ス板等で挟むことにより画面部分の主走査方向の湾曲を
抑える方法も提案されているが、数コマ分のカットフィ
ルム等、長いフィルムに対応するためにはガラスも薄く
(光学性能を確保するため0.3〜0.5mm厚の薄い
ガラスにしなければならない)長く作らなければなら
ず、ガラスが壊れ易くなるという問題がある。さらに、
フィルムを交換するごとにそのような保持枠にフィルム
を挟まなければならないのでは手間がかかるという本質
的な問題が残る。
【0008】さらに、フィルムを主走査方向に引っ張っ
て平面にしようとするものはフィルムに過剰な負荷をか
けるため好ましくない。
【0009】そこで、本発明では、フィルムに無理な負
担をかけることなく、原稿の被読取領域の平面性を確保
できるようにした原稿読取装置を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、原稿をラインセンサ等の画像読取手
段に対して副走査方向に搬送して原稿の画像を読み取る
原稿読取装置において、原稿のうち画像読取手段による
被読取領域を含む部分を副走査方向に円弧状(例えば、
読取表面側が凸となる円弧状)に搬送する搬送手段を設
けている。これにより、フィルム保持枠等を用いること
なく、上記円弧の中央等に位置させた被読取領域の主走
査方向における平面性を確保し、原稿全面の画像を適正
フォーカスにて読み取ることができるようにしている。
【0011】なお、搬送手段としては、例えば被読取領
域の読取裏面に接触するローラと被読取領域の副走査方
向両側近傍部分の読取表面に接触するローラとを有した
ローラ機構や、原稿を搬送移動可能に保持するレールを
用いるのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】 (第1実施形態)図1には、本発明の第1実施形態であ
るフィルムスキャナー(原稿読取装置)を示している。
1は6コマカットされた35mmフィルムであり、この
フィルム従来用いられていたフィルム保持枠(図10参
照)に挟まれずにそのままフィルムスキャナに装填され
る。
【0013】図1(b)に示す2はレンズ、3はCCD
ラインセンサ、4は照明光源である。フィルム1は、後
述する搬送機構によってレンズ2と照明光源4との間に
て副走査方向Bに搬送される。CCDラインセンサ3お
よび照明光源4はフィルム1の主走査方向Aに延びてお
り、照明光源4からの照明光はフィルム1におけるレン
ズ2に対向する部分のうち主走査方向に延びる線状の領
域(被読取領域)1aの裏面を照明する。
【0014】被読取領域1aを透過した光束は、レンズ
2を通ってラインセンサ3上に結像する。ラインセンサ
3は、画素ごとに結像光に対応する電気信号を図示しな
い画像データ処理部に出力する。そして、1つの被読取
領域1aのラインセンサ3による画像読取りが終了する
ごとにフィルム1を1領域分ずつ副走査方向Bに移動さ
せることにより、フィルム1の画面全体の画像(2次元
画像)を読み取ることができる。
【0015】搬送機構は、図1(a),(c)に示すよ
うに、メインローラ11と、このメインローラ11の副
走査方向両側に配設された2つのガイドローラ12,1
2とを有して構成されている。メインローラ11は、フ
ィルム1の裏面のうち被読取領域1aを含む部分であっ
て、主走査方向Aにおける画面外部分(パーフォレーシ
ンョンが形成された部分)に接触する。また、ガイドロ
ーラ12,12は、フィルム1の表面のうち被読取領域
1aの副走査方向両側近傍における画面外部分に接触す
る。メインローラ11およびガイドローラ12,12に
は、図示しない動力伝達機構によって回転駆動力が伝達
されており、フィルム1はこれらローラ11,12との
摩擦によって副走査方向Bに搬送される。
【0016】これにより、フィルム1は、図1(a)に
示すように、主走査方向視においてメインローラ11へ
の接触部分(被読取領域1aを含む部分)を、ラインセ
ンサ3側に凸となる頂点とした屈曲形状の軌跡を描くよ
うに搬送案内されることになる。但し、メインローラ1
1への接触部分は、メインローラ11のローラ面に沿っ
た円弧状となってスムーズに曲がっている。メインロー
ラ11の外径は、これが小さ過ぎるとフィルム1に無理
な曲げ癖をつけることになりフィルムに負荷がかかるの
を防止するため、また大きすぎると装置の大型化につな
がるため、10mm〜30mm位の範囲が好適である。
【0017】このようにフィルム1を搬送案内すること
により、フィルム1の被読取領域1aは、フィルム1が
自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、主走査方
向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学系の像面
湾曲が十分補正されている場合、被読取領域1aの全域
にわたって同時にフォーカスを合わせることが可能とな
る。
【0018】なお、各ローラ11,12のローラ面はゴ
ム、樹脂材料又は金属により作られている。また、図1
(c)に示すように、メインローラ11のフィルム1へ
の接触部分は画面の外であるため、図1(b)に示すよ
うに、照明光源4による被読取領域1aの画面内部分の
照明には全く問題にならない。
【0019】(第2実施形態)図2には、本発明の第2
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。な
お、本実施形態の構成は第1実施形態の構成とほぼ同じ
であり、本実施形態において第1実施形態と共通の構成
要素については第1実施形態と同じ符号を付して説明に
代える。
【0020】第1実施形態では、メインローラ11およ
びガイドローラ12,12を回転駆動してフィルム1を
搬送駆動したが、本実施形態では、フィルム1の搬送方
向先方に駆動用のローラ15,15を設け、これら駆動
用ローラ15,15によってフィルム1を挟んだ状態で
両ローラ15,15を回転駆動することによりフィルム
1を搬送駆動するようにしている。
【0021】このようにフィルム1を搬送案内すること
により、フィルム1の被読取領域1aは、フィルム1が
自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、主走査方
向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学系の像面
湾曲が十分補正されている場合、被読取領域1aの全域
にわたって同時にフォーカスを合わせることが可能とな
る。
【0022】(第3実施形態)図3には、本発明の第3
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。な
お、本実施形態の構成は第1実施形態の構成とほぼ同じ
であり、本実施形態において第1実施形態と共通の構成
要素については第1実施形態と同じ符号を付して説明に
代える。
【0023】第1実施形態では、メインローラ11およ
びガイドローラ12,12によってフィルム1を摩擦駆
動したが、本実施形態では、図3(b)に示すように、
メインローラ11およびガイドローラ12,12に代え
て、外周面にフィルム1のパーフォレーションに係合す
る複数の突起を有したスプロケットローラ(メインスプ
ロケット21およびガイドスプロケット22,22)を
用いている。各スプロケット21,22の表面はゴム、
樹脂材料又は金属によって作られており、この表面のう
ち突起以外の部分との摩擦によってフィルム1を搬送駆
動する。
【0024】フィルム1は、図3(a)に示すように、
主走査方向視においてメインスプロケット21への接触
部分(被読取領域1aを含む部分)を頂点とした屈曲形
状の軌跡を描くように搬送案内されることになる。但
し、メインスプロケット21への接触部分は、メインス
プロケット21のローラ面に沿った円弧状となってスム
ーズに曲がっている。メインスプロケット21の外径
は、これが小さ過ぎるとフィルム1に無理な曲げ癖をつ
けることになりフィルムに負荷がかかるのを防止するた
め、また大きすぎると装置の大型化につながるため、1
0mm〜30mm位の範囲が好適である。
【0025】このようにフィルム1を搬送案内すること
により、フィルム1の被読取領域1aは、フィルム1が
自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、主走査方
向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学系の像面
湾曲が十分補正されている場合、被読取領域1aの全域
にわたって同時にフォーカスを合わせることが可能とな
る。
【0026】また、スプロケット21,22の突起とフ
ィルムパーフォレーションとの係合により、フィルム1
の各スプロケット21,22に対する副走査方向Bへの
滑りを防止することができ、被読取領域1aの位置決め
精度を向上させることができる。
【0027】(第4実施形態)図4には、本発明の第4
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。な
お、本実施形態の構成は第3実施形態の構成とほぼ同じ
であり、本実施形態において第3実施形態と共通の構成
要素については第3実施形態と同じ符号を付して説明に
代える。
【0028】第3実施形態では、メインスプロケット2
1およびガイドスプロケット22,22を回転駆動して
フィルム1を搬送駆動したが、本実施形態では、図4
(a)に示すように、フィルム1の搬送方向先方に駆動
用のスプロケット(一方がパーフォレーションに係合す
る突起を有し、他方が突起を受容する凹部を有する)2
5,25を設け、これら駆動用スプロケット25,25
によってフィルム1を挟んだ状態で両スプロケットロー
ラ25を回転駆動することによりフィルム1を搬送駆動
するようにしている。
【0029】このようにフィルム1を搬送案内すること
により、フィルム1の被読取領域1aは、フィルム1が
自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、主走査方
向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学系の像面
湾曲が十分補正されている場合、被読取領域1aの全域
にわたって同時にフォーカスを合わせることが可能とな
る。
【0030】(第5実施形態)図5には、本発明の第5
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。な
お、図中1〜4は第1実施形態と同様に、フィルム、レ
ンズ、CCDラインセンサおよび照明光源を示してお
り、フィルム1の画像の読取方式についても第1実施形
態と同様である。
【0031】本実施形態においてフィルム1を副走査方
向に搬送する搬送機構は、図5(a),(c)に示すよ
うに、レール33と、このレール33の副走査方向両側
に配設された二対のガイドローラ31とを有して構成さ
れている。レール33は、フィルム1のうち被読取領域
1aを含む部分であって、主走査方向Aにおける画面外
部分(パーフォレーシンョンが形成された部分)を副走
査方向Bに移動可能に受容する。但し、レール33は、
図5(a)に示すように、主走査方向視においてライン
センサ3側に凸となる円弧形状を有している。
【0032】また、各ガイドローラ31は、フィルム1
のうち主走査方向Aにおける画面外部分(パーフォレー
シンョンが形成された部分)を挟持する。各ローラ31
には、図示しない動力伝達機構によって回転駆動力が伝
達されており、フィルム1はこれらローラ31との摩擦
によって副走査方向Bに搬送される。
【0033】これにより、フィルム1は、図5(a)に
示すように、レール33による案内部分(被読取領域1
aを含む部分)を頂点とした円弧状の軌跡を描くように
搬送案内されることになる。レール33の曲率半径は、
これが小さ過ぎるとフィルム1に無理な曲げ癖をつける
ことになりフィルムに負荷がかかるのを防止するため、
また大きすぎると装置の大型化につながるため、10m
m〜30mm位の範囲が好適である。
【0034】このようにフィルム1を搬送案内すること
により、フィルム1の被読取領域1aは、フィルム1が
自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、主走査方
向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学系の像面
湾曲が十分補正されている場合、被読取領域1aの全域
にわたって同時にフォーカスを合わせることが可能とな
る。
【0035】なお、各ローラ31のローラ面はゴム、樹
脂材料又は金属により作られている。また、図5(c)
に示すように、レール33におけるフィルム1の受容部
分は画面の外であるため、図5(b)に示すように、照
明光源4による被読取領域1aの画面内部分の照明には
全く問題にならない。
【0036】(第6実施形態)図6には、本発明の第6
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。な
お、図中1〜4は第1実施形態と同様に、フィルム、レ
ンズ、CCDラインセンサおよび照明光源を示してお
り、フィルム1の画像の読取方式についても第1実施形
態と同様である。
【0037】本実施形態においてフィルム1を副走査方
向に搬送する搬送機構は、レール43と、このレール4
3の副走査方向一方(フィルム1の搬送方向先方)に配
設された一対の駆動用ローラ45とを有して構成されて
いる。レール43は、フィルム1のうち被読取領域1a
を含む部分であって、主走査方向Aにおける画面外部分
(パーフォレーシンョンが形成された部分)を副走査方
向Bに移動可能に受容する。但し、レール43は、図6
(a)に示すように、主走査方向視においてラインセン
サ3側に凸となる円弧形状を有している。
【0038】また、駆動用ローラ45は、フィルム1の
うち主走査方向Aにおける画面外部分(パーフォレーシ
ンョンが形成された部分)を挟持する。駆動用ローラ4
5には、図示しない動力伝達機構によって回転駆動力が
伝達されており、フィルム1はこれらローラ45との摩
擦によって副走査方向Bに搬送される。
【0039】これにより、フィルム1は、図6(a)に
示すように、レール43による案内部分(被読取領域1
aを含む部分)を頂点とした円弧状の軌跡(但し、被読
取領域1aは円弧の中心からずれた位置にある)を描く
ように搬送案内されることになる。レール43の曲率半
径は、これが小さ過ぎるとフィルム1に無理な曲げ癖を
つけることになりフィルムに負荷がかかるのを防止する
ため、また大きすぎると装置の大型化につながるため、
10mm〜30mm位の範囲が好適である。
【0040】このようにフィルム1を搬送案内すること
により、フィルム1の被読取領域1aは、フィルム1が
自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、主走査方
向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学系の像面
湾曲が十分補正されている場合、被読取領域1aの全域
にわたって同時にフォーカスを合わせることが可能とな
る。
【0041】なお、図6(c)に示すように、レール4
3におけるフィルム1の受容部分は画面の外であるた
め、図6(b)に示すように、照明光源4による被読取
領域1aの画面内部分の照明には全く問題にならない。
【0042】(第7実施形態)図7には、本発明の第7
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。第1
〜第6実施形態ではカットフィルムを搬送するタイプの
フィルムスキャナーについて説明したが、本実施形態で
はいわゆるスラスト式カートリッジからフィルムを引き
出して搬送するタイプのフィルムスキャナーについて説
明する。なお、図中1〜4は第1実施形態と同様に、フ
ィルム、レンズ、CCDラインセンサおよび照明光源を
示しており、フィルム1の画像の読取方式についても第
1実施形態と同様である。
【0043】スラスト式カートリッジのフィルムは現像
後もカートリッジ内に巻き込まれている。従って、スラ
スト式カートリッジのフィルム画像を読み取る際には、
カートリッジ70からフィルム71を引き出し、装置内
に設けたリール72に巻き取りながら、リール72とカ
ートリッジ70との間の位置で画像読取を行う。カート
リッジ70から引き出されたフィルム71は外部のリー
ル72に巻き取られる前に、第1実施形態にて説明した
搬送機構と同様の搬送機構(第1実施形態と共通の構成
要素については第1実施形態と同符号を付している)に
よって搬送される。
【0044】これにより、フィルム71は、図7(a)
に示すように、主走査方向視においてメインローラ11
への接触部分(被読取領域71aを含む部分)を、ライ
ンセンサ3側に凸となる頂点とした屈曲形状の軌跡を描
くように搬送案内されることになる。但し、メインロー
ラ11への接触部分は、メインローラ11のローラ面に
沿った円弧状となってスムーズに曲がっている。メイン
ローラ11の外径は、これが小さ過ぎるとフィルム71
に無理な曲げ癖をつけることになりフィルムに負荷がか
かるのを防止するため、また大きすぎると装置の大型化
につながるため、10mm〜30mm位の範囲が好適で
ある。
【0045】このようにフィルム71を搬送案内するこ
とにより、フィルム71の被読取領域71aは、フィル
ム71が自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、
主走査方向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学
系の像面湾曲が十分補正されている場合、被読取領域7
1aの全域にわたって同時にフォーカスを合わせること
が可能となる。
【0046】なお、図7(c)に示すように、メインロ
ーラ11のフィルム1への接触部分は画面の外であるた
め、図7(b)に示すように、照明光源4による被読取
領域1aの画面内部分の照明には全く問題にならない。
【0047】(第8実施形態)図8には、本発明の第8
実施形態であるフィルムスキャナーを示している。第1
〜第6実施形態ではカットフィルムを搬送するタイプの
フィルムスキャナーについて説明したが、本実施形態で
はいわゆるスラスト式カートリッジからフィルムを引き
出して搬送するタイプのフィルムスキャナーについて説
明する。なお、図中1〜4は第1実施形態と同様に、フ
ィルム、レンズ、CCDラインセンサおよび照明光源を
示しており、フィルム1の画像の読取方式についても第
1実施形態と同様である。
【0048】スラスト式カートリッジのフィルムは現像
後もカートリッジ内に巻き込まれている。従って、スラ
スト式カートリッジのフィルム画像を読み取る際には、
カートリッジ70からフィルム71を引き出し、装置内
に設けたリール72に巻き取りながら、リール72とカ
ートリッジ70との間の位置で画像読取を行う。カート
リッジ70から引き出されたフィルム71は外部のリー
ル72に巻き取られる前に、第2実施形態にて説明した
搬送機構と同様の搬送機構(第2実施形態と共通の構成
要素については第2実施形態と同符号を付している)に
よって搬送される。
【0049】これにより、フィルム71は、図8(a)
に示すように、主走査方向視においてメインローラ11
への接触部分(被読取領域71aを含む部分)を、ライ
ンセンサ3側に凸となる頂点とした屈曲形状の軌跡を描
くように搬送案内されることになる。但し、メインロー
ラ11への接触部分は、メインローラ11のローラ面に
沿った円弧状となってスムーズに曲がっている。メイン
ローラ11の外径は、これが小さ過ぎるとフィルム71
に無理な曲げ癖をつけることになりフィルムに負荷がか
かるのを防止するため、また大きすぎると装置の大型化
につながるため、10mm〜30mm位の範囲が好適で
ある。
【0050】このようにフィルム71を搬送案内するこ
とにより、フィルム71の被読取領域71aは、フィル
ム71が自律的に主走査方向Aの反りを是正するため、
主走査方向Aに完全に真っ直ぐ延びる。このため、光学
系の像面湾曲が十分補正されている場合、被読取領域7
1aの全域にわたって同時にフォーカスを合わせること
が可能となる。
【0051】なお、上記各実施形態では、フィルム等の
透過原稿を読み取る場合について説明したが、本発明は
反射原稿を読み取る場合にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いれ
ば、原稿に曲げ癖等がついていても画像読取手段による
被読取領域については主走査方向の平面性を無理なく確
保することができるので、読取画質に悪影響を及ぼす主
走査方向でのフォーカスずれを最小限に抑えることがで
き、原稿全体について良好な読取画質を得ることができ
る。しかも、フィルム保持枠等、画像読取り専用に用い
られていた部材が必要なくなるため、原稿セッティング
の手間を省くことができる。
【0053】なお、搬送手段としてローラ機構を用いる
場合、ローラを原稿における主走査方向画面外領域に接
触させるようにすれば、ローラとの接触によって画面内
に傷がつくことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図2】本発明の第2実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図3】本発明の第3実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図4】本発明の第4実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図5】本発明の第5実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図6】本発明の第6実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図7】本発明の第7実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図8】本発明の第8実施形態であるフィルムスキャナ
ーの画像読取部分の近傍を示す概略図である。
【図9】従来のフィルムスキャナーの画像読取部分の近
傍を示す概略図である。
【図10】従来のフィルムセッティングの説明図であ
る。
【符号の説明】 1,71,81 フィルム 1a,71a,81a 被読取領域 2,92 レンズ 3,93 ラインセンサ 4 照明光源 11,21,12,22,31 ローラ 15,25,45 駆動ローラ 33,43 レール 70 フィルムカートリッジ 72 巻取りリール 101 フィルム保持枠

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を画像読取手段に対して副走査方向
    に搬送して前記原稿の画像を読み取る原稿読取装置にお
    いて、 前記原稿のうち前記画像読取手段による被読取領域を含
    む部分を副走査方向に円弧状に搬送する搬送手段を設け
    たことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、前記被読取領域を含む
    部分を読取表面側が凸となる円弧状に搬送案内すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記画像読取手段が、主走査方向に延び
    るラインセンサであることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の原稿読取装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段が、複数のローラを有する
    ローラ機構により構成されていることを特徴とする請求
    項1から3のいずれかに記載の原稿読取装置。
  5. 【請求項5】 前記ローラ機構が、前記被読取領域の読
    取裏面に接触するローラと、前記被読取領域の副走査方
    向両側近傍部分の読取表面に接触するローラとを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の原稿読取装置。
  6. 【請求項6】 前記ローラ機構が、前記被読取領域の副
    走査方向両側近傍部分を挟むローラを有し、前記被読取
    領域に接触するローラを有さないことを特徴とする請求
    項4に記載の原稿読取装置。
  7. 【請求項7】 前記ローラが、前記原稿のうち主走査方
    向画面外部分に接触することを特徴とする請求項4から
    6のいずれかに記載の原稿読取装置。
  8. 【請求項8】 前記ローラがゴム製であることを特徴と
    する請求項4から7のいずれかに記載の原稿読取装置。
  9. 【請求項9】 前記ローラが樹脂製であることを特徴と
    する請求項4から7のいずれかに記載の原稿読取装置。
  10. 【請求項10】 前記ローラを回転駆動して前記原稿を
    搬送する搬送手段を有することを特徴とする請求項4か
    ら9のいずれかに記載の原稿読取装置。
  11. 【請求項11】 前記原稿が撮影用フィルムであり、 前記ローラに、前記撮影用フィルムのパーフォレーショ
    ンに係合する突起を設けたことを特徴とする請求項10
    に記載の原稿読取装置。
  12. 【請求項12】 前記搬送手段が、前記原稿を搬送移動
    可能に保持するレールを有して構成されることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の原稿読取装置。
  13. 【請求項13】 前記レールの副走査方向両側に、前記
    原稿を搬送駆動するローラを配設したことを特徴とする
    請求項12に記載の原稿読取装置。
  14. 【請求項14】 前記原稿が撮影用フィルムであり、 前記ローラに、前記撮影用フィルムのパーフォレーショ
    ンに係合する突起を設けたことを特徴とする請求項13
    に記載の原稿読取装置。
  15. 【請求項15】 前記被読取領域を含む部分の読取裏面
    側に照明光源を配設したことを特徴とする請求項2から
    14のいずれかに記載の画像読取装置。
JP9174593A 1997-06-30 1997-06-30 原稿読取装置 Pending JPH1124182A (ja)

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