JPH11241616A - 建設機械の熱交換装置 - Google Patents

建設機械の熱交換装置

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Publication number
JPH11241616A
JPH11241616A JP5892898A JP5892898A JPH11241616A JP H11241616 A JPH11241616 A JP H11241616A JP 5892898 A JP5892898 A JP 5892898A JP 5892898 A JP5892898 A JP 5892898A JP H11241616 A JPH11241616 A JP H11241616A
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JP
Japan
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heat exchanger
heat
condenser
oil cooler
construction machine
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Application number
JP5892898A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tani
良雄 谷
Kazuyuki Sugiyama
和幸 杉山
Kenzo Yanagibashi
憲三 柳橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1の熱交換器と第2の熱交換器とをほぼ同
一平面上に配置することにより、第1の熱交換器の冷却
効率を高めると共に、点検作業、洗浄作業時の作業性を
向上する。 【解決手段】 オイルクーラ19にコンデンサ収容穴2
7を設け、コンデンサ収容穴27内にコンデンサ28を
収容して設ける構成としている。これにより、オイルク
ーラ19とコンデンサ28とをほぼ同一平面上に配置す
ることができるから、冷却ファンによって吸込まれた冷
えた冷却風をオイルクーラ19とコンデンサ28に供給
することができる。また、オイルクーラ19、コンデン
サ28とラジエータ15との2段重ねとすることによ
り、冷却風の流通抵抗を軽減できる上に、点検作業、洗
浄作業を容易に行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、油圧ショ
ベル、油圧クレーン等に設けられ、エンジン冷却水、作
動油、冷媒等を冷却するのに好適に用いられる建設機械
の熱交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械は建屋カバー内に、エ
ンジンと該エンジンによって作動する油圧ポンプを設
け、該油圧ポンプから吐出される作動油(圧油)によっ
て各種のアクチュエータを駆動する。
【0003】また、建設機械の建屋カバー内には、該建
屋カバー内で冷却風を発生する冷却ファンと、該冷却フ
ァンの前側に設けられた大型の第1の熱交換器と、前記
冷却ファンの前側に設けられた小型の第2の熱交換器と
が設けられ、前記冷却ファンはエンジンによって駆動さ
れる。
【0004】ここで、大型な第1の熱交換器としては、
エンジン冷却水を冷却するラジエータ、作動油を冷却す
るオイルクーラがあり、小型な第2の熱交換器として
は、空気調和装置(以下、空調装置という)の冷媒を冷
却するコンデンサ(凝縮器)がある。そして、これらの
ラジエータ、オイルクーラおよびコンデンサは、冷却フ
ァンの近傍からラジエータ、オイルクーラ、コンデンサ
の順で冷却風の流れ方向に並べて配設されている。
【0005】このように構成された従来技術による熱交
換装置では、例えば冷却ファンによる冷却風をコンデン
サ、オイルクーラ、ラジエータの順で流通させることに
より、該コンデンサを流通する冷媒、オイルクーラを流
通する作動油、ラジエータを流通するエンジン冷却水を
それぞれ冷却風によって冷却している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による熱交換装置では、ラジエータ、オイルクー
ラ、コンデンサを冷却風の流れ方向に3段に重ねるよう
に並べて配設しているから、コンデンサ、オイルクー
ラ、ラジエータが重なった部分では、冷却風の下流側に
位置するオイルクーラ、ラジエータの冷却能力が低下し
てしまうという問題がある。
【0007】また、ラジエータ、オイルクーラ、コンデ
ンサを3段重ねとするとこにより冷却風の流通抵抗が大
きくなるから、冷却ファンを回転駆動するときの抵抗が
増加し、エンジンの負担が増大してしまう。さらに、ラ
ジエータ、オイルクーラの点検作業、洗浄作業時の作業
性が悪いという問題がある。
【0008】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、第1の熱交換器と第2
の熱交換器とをほぼ同一平面上に配置することにより、
第1の熱交換器の冷却効率を高めると共に、点検作業、
洗浄作業時の作業性を向上できるようにした建設機械の
熱交換装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械の
熱交換装置は、建設機械の建屋カバー内に設けられ、該
建屋カバー内で冷却風を発生する冷却ファンと、該冷却
ファンの前側に位置して前記建屋カバー内に設けられた
大型の第1の熱交換器と、前記冷却ファンの前側に位置
して前記建屋カバー内に設けられた小型の第2の熱交換
器とを備えている。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明による建設機械の熱交換装置が採用する
構成の特徴は、前記第1の熱交換器には前記冷却ファン
による冷却風の流れ方向に貫通して熱交換器収容穴を設
け、前記第2の熱交換器は該熱交換器収容穴内に収容し
て設けたことにある。
【0011】このように構成したことにより、第1の熱
交換器と第2の熱交換器とをほぼ同一の平面上に配設す
ることができるから、冷えた冷却風を第1の熱交換器に
供給することができる。また、第1の熱交換器と第2の
熱交換器とをほぼ同一の平面上に配設することで冷却風
の流通抵抗が軽減される上に、第1の熱交換器の点検作
業、洗浄作業を容易に行なうことができる。
【0012】請求項2の発明は、第1の熱交換器の後側
には、該第1の熱交換器に重ねて第3の熱交換器を設け
る構成としたことにある。
【0013】これにより、熱交換装置を第1の熱交換
器、第2の熱交換器と第3の熱交換器との2段重ねに抑
えることができるから、第1の熱交換器または第2の熱
交換器を通過しただけの冷却風を第3の熱交換器に供給
することができる。また、第1の熱交換器、第2の熱交
換器と第3の熱交換器との2段重ねとすることにより、
冷却風の流通抵抗が軽減される上に、第1の熱交換器、
第3の熱交換器の点検作業、洗浄作業を容易に行なうこ
とができる。
【0014】また、請求項3の発明のように、第1の熱
交換器を作動油を冷却するオイルクーラとエンジン冷却
水を冷却するラジエータとのいずれか一方とし、第2の
熱交換器を空気調和装置の冷媒を冷却するコンデンサと
してもよい。
【0015】請求項4の発明は、第1の熱交換器は、流
体が流通する細管および該細管の外周側に固着された放
熱フィンからなる放熱部と、該放熱部の上側に設けられ
たアッパータンクと、前記放熱部の下側に設けられたロ
アタンクと、熱交換器収容穴を迂回して流体を流通させ
るために、前記放熱部の細管に連通して設けられた中間
タンクとによって構成したことにある。
【0016】このように構成したことにより、アッパー
タンクに流入した流体は放熱部の細管を流通し、この流
通時に流体の熱が放熱フィンを介して放出され、冷却さ
れた状態でロアタンクを経由して排出される。また、細
管を流通する流体は中間タンクに流通し、該中間タンク
によって熱交換器収容穴を迂回して流通するから、放熱
部の熱交換器収容穴の上側、下側に位置する部分でも流
体を流通させることができ、第1の熱交換器全体で流体
を流通させることができる。
【0017】請求項5の発明のように、中間タンクは、
熱交換器収容穴の上側位置で第1の熱交換器の左,右方
向に伸長した上側中間タンクと、熱交換器収容穴の下側
位置で第1の熱交換器の左,右方向に伸長した下側中間
タンクとによって構成してもよい。
【0018】請求項6の発明のように、中間タンクは熱
交換器収容穴を囲むように設けられた環状中間タンクと
して構成してもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械の熱交換装置を油圧ショベルの熱交換装置を例
に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0020】まず、図1ないし図5は本発明の第1の実
施の形態を示すに、1は下部走行体、2は該下部走行体
1上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、該上部旋回
体2は、骨組構造をなす旋回フレーム3と、該旋回フレ
ーム3上に設けられ、機械室を画成する建屋カバー4
と、前記旋回フレーム3の前部左側に設けられたキャビ
ン5と、前記建屋カバー4の後側に配設されたカウンタ
ウエイト6とによって大略構成され、前記旋回フレーム
3の前部には土砂の掘削作業等を行なうための作業装置
7が設けられている。
【0021】ここで、旋回フレーム3は、図2に示す如
く、ほぼ平行に配設されたセンタフレーム8,8と、該
各センタフレーム8の外側に設けられたサイドフレーム
9,9と、各センタフレーム8と各サイドフレーム9と
を連結する複数本の張り出しビーム10,10等とによ
って構成され、旋回フレーム3の下側はアンダカバー1
1によって覆われている。
【0022】12は建屋カバー4内に設けられ、各セン
タフレーム8上に搭載されたエンジンで、該エンジン1
2の一端側には冷却ファン13が取付けられ、他端側に
はエンジン12によって駆動され、下部走行体1、作業
装置7等の各アクチュエータに作動油(圧油)を供給す
る油圧ポンプ14が取付けられている。
【0023】ここで、冷却ファン13はエンジン12に
よって回転駆動されることにより、建屋カバー4内に外
気を吸込み、この外気を冷却風として後述のコンデンサ
28、オイルクーラ19、ラジエータ15に向け供給す
るものである。
【0024】15は建屋カバー4内に設けられた第3の
熱交換器をなすラジエータで、該ラジエータ15は、冷
却ファン13の前側に隣接する位置で旋回フレーム3上
に取付けられている。また、ラジエータ15は、図3に
示す如く、上,下方向に伸長し、流体としてのエンジン
冷却水が流通する複数本の細管および該細管に固着され
た多数枚の放熱フィン(いずれも図示せず)等によって
形成された放熱部16と、該放熱部16の上側に左,右
方向に伸長して設けられたアッパータンク17と、前記
放熱部16の下側に左,右方向に伸長して設けられたロ
アタンク18とによって大略構成され、該ラジエータ1
5は、後述するコンデンサ28に比較して大型に形成さ
れている。
【0025】そして、ラジエータ15は、アッパータン
ク17とロアタンク18が配管を介してエンジン12の
ウォータジャケット(いずれも図示せず)に接続され、
これにより、エンジン12との間で循環するエンジン冷
却水の熱を放熱部16で熱交換して冷却風中に放出し、
このエンジン冷却水を冷却する。
【0026】19はラジエータ15の前面側に重なるよ
うに隣接して取付けられた第1の熱交換器をなすオイル
クーラで、該オイルクーラ19は、放熱部20と、該放
熱部20の上側に左,右方向に伸長して設けられたアッ
パータンク21と、前記放熱部20の下側に左,右方向
に伸長して設けられたロアタンク22とによって大略構
成され、該オイルクーラ19はコンデンサ28に比較し
て大型に形成されている。
【0027】ここで、放熱部20は、アッパータンク2
1側の上側放熱部20Aと、ロアタンク22側の下側放
熱部20Bと、該上側放熱部20Aと下側放熱部20B
との間に位置して左,右方向に離間して配置された左,
右の中間放熱部20C,20Cとによって大略構成さ
れ、放熱部20は、流体としての作動油が流通する複数
本の細管23,23,…および該各細管23に固着され
た多数枚の放熱フィン24,24,…等によって形成さ
れている。
【0028】また、放熱部20には、後述するコンデン
サ収容穴27の上側となる上側放熱部20Aと左,右の
中間放熱部20C,20Cとの間で左,右方向に伸長し
た上側中間タンク25と、コンデンサ収容穴27の下側
となる下側放熱部20Bと左,右の中間放熱部20C,
20Cとの間で左,右方向に伸長した下側中間タンク2
6とが設けられ、これら中間タンク25,26は、図5
に示すように、各細管23と連通している。
【0029】そして、上側中間タンク25は、図4、図
5中に示す矢示の如く、上側放熱部20Aの各細管23
を流通した作動油を流入させることにより、この作動油
を左,右の中間放熱部20C,20Cに向けて供給す
る。また、下側中間タンク26は、中間放熱部20C,
20Cの各細管23を流通した作動油を流入させること
により、この作動油を下側放熱部20B全体に供給す
る。このように、各中間タンク25,26は、アッパー
タンク21からロアタンク22に向け流通する作動油を
コンデンサ収容穴27を迂回して流通させることによ
り、コンデンサ収容穴27の上側、下側に位置する部分
を含みオイルクーラ19全体で作動油を流通させるもの
である。
【0030】そして、オイルクーラ19は、アッパータ
ンク21が各アクチュエータからの戻り配管に接続さ
れ、ロアタンク22が配管を介して作動油タンク(いず
れも図示せず)に接続されている。これにより、オイル
クーラ19は作動油の熱を放熱部20で放出し、この作
動油を冷却する。
【0031】27はオイルクーラ19に設けられた熱交
換器収容穴としてのコンデンサ収容穴で、該コンデンサ
収容穴27は、放熱部20の左,右の中間放熱部20
C,20C、上側中間タンク25、下側中間タンク26
によって囲まれた方形状の空間として形成され、冷却フ
ァン13による冷却風の流れ方向に貫通している。
【0032】28は第2の熱交換器をなす空調装置用の
コンデンサ(凝縮器)で、該コンデンサ28はコンデン
サ収容穴27内に収容され、前述した冷却ファン13、
ラジエータ15、オイルクーラ19と共に熱交換装置を
構成している。
【0033】ここで、コンデンサ28は、ラジエータ1
5、オイルクーラ19に比較して小型に形成され、該ラ
ジエータ15、オイルクーラ19と同様に、複数本の細
管と多数枚の放熱フィン(いずれも図示せず)とによっ
て構成されている。また、コンデンサ28は、オイルク
ーラ19に対して例えばブラケット、ボルト等を介して
取付けられている。そして、コンデンサ28は、キャビ
ン5内に配設される蒸発器、コンプレッサ(いずれも図
示せず)に配管28A,28Bを介して接続され、前記
蒸発器で気化した冷媒をコンプレッサで圧縮した後に冷
却することにより液体に戻すものである。
【0034】本実施の形態による熱交換装置は上述の如
き構成を有するもので、エンジン12によって冷却ファ
ン13が回転駆動されると、外部の空気を冷却風として
建屋カバー4内に吸込み、この冷却風をコンデンサ2
8、オイルクーラ19、ラジエータ15に順次供給し、
冷媒、作動油、エンジン冷却水を冷却する。
【0035】また、オイルクーラ19とコンデンサ28
とをほぼ同一平面上に配置することにより、オイルクー
ラ19とコンデンサ28とに冷却ファン13による冷え
た冷却風を供給することができ、また、該オイルクーラ
19またはコンデンサ28を通過しただけの冷却風をラ
ジエータ15に供給することができる。
【0036】さらに、オイルクーラ19とコンデンサ2
8をほぼ同一平面上に配置することにより、該オイルク
ーラ19、コンデンサ28とラジエータとの2段重ねに
抑えることができるから、冷却風の流通抵抗が小さくな
り円滑に流通する。
【0037】以上のように、本実施の形態によれば、オ
イルクーラ19にコンデンサ収容穴27を設け、該コン
デンサ収容穴27内にコンデンサ28を収容して設ける
構成としているから、オイルクーラ19とコンデンサ2
8とをほぼ同一平面上に配置することができる。これに
より、冷却ファン13によって吸込まれた冷えた冷却風
をオイルクーラ19とコンデンサ28に供給することが
できるから、該オイルクーラ19、コンデンサ28の冷
却効率を向上することができる。また、オイルクーラ1
9またはコンデンサ28を通過しただけの冷却風をラジ
エータ15に供給することができるから、該ラジエータ
の冷却効率も向上することができる。
【0038】また、熱交換装置をオイルクーラ19、コ
ンデンサ28とラジエータ15との2段重ねに抑えるこ
とにより、冷却風の流通抵抗を軽減することができるか
ら、冷却ファン13を回転駆動するときの抵抗を小さく
し、エンジンの負担を軽減することができ、エンジン1
2の小型化、寿命の向上等を図ることができる。
【0039】さらに、オイルクーラ19、コンデンサ2
8とラジエータ15との2段重ねとすることで、ラジエ
ータ15、オイルクーラ19の点検作業、洗浄作業を容
易に行なうことができ、メンテナンス作業時の作業性を
高めることができる。
【0040】一方、オイルクーラ19の放熱部20に上
側中間タンク25、下側中間タンク26を設けているか
ら、オイルクーラ19で作動油を流通させるときには、
コンデンサ収容穴27の上側、下側に位置する部分を含
んでオイルクーラ19全体で作動油を流通させることが
でき、オイルクーラ19による作動油の冷却効率を高め
ることができる。
【0041】次に、図6は本発明の第2の実施の形態を
示すに、本実施の形態の特徴は、中間タンクを熱交換器
収容穴を囲むように設けられた環状中間タンクとして構
成したことにある。なお、本実施の形態では、前述した
第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、
その説明を省略するものとする。
【0042】図中、31は第1の実施の形態によるオイ
ルクーラ19に代えて用いられた本実施の形態によるオ
イルクーラで、該オイルクーラ31は、前記第1の実施
の形態によるオイルクーラ19とほぼ同様に、複数本の
細管と多数枚の放熱フィン(いずれも図示せず)等によ
って形成された放熱部32と、該放熱部32の上側に
左,右方向に伸長して設けられたアッパータンク33
と、前記放熱部32の下側に左,右方向に伸長して設け
られたロアタンク34とによって大略構成されている。
【0043】しかし、本実施の形態によるオイルクーラ
31には、放熱部32の中央に位置して方形状の枠体を
なす環状中間タンク35が設けられ、該環状中間タンク
35内は、冷却風の流れ方向に貫通した熱交換器収容穴
としてのコンデンサ収容穴36となっている。
【0044】ここで、前記環状中間タンク35は、コン
デンサ収容穴36の上側と下側に位置する放熱部32の
各細管に連通し、これにより、アッパータンク33から
ロアタンク34に向け流通する作動油をコンデンサ収容
穴36を迂回して流通させるものである。
【0045】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前記第1の実施の形態によるものとほ
ぼ同様の作用効果を得ることができるが、特に、本実施
の形態では、オイルクーラ31の放熱部32、環状中間
タンク35を少ない部品点数で構成することができ、組
立作業性の向上、製造コストの低減等を図ることができ
る。
【0046】なお、各実施の形態では、コンデンサ収容
穴27,36をオイルクーラ19,31の中央部に設け
た場合を例示したが、本発明はこれに限らず、例えば、
オイルクーラ19,31の右寄りに位置して熱交換器収
容穴をなすコ字状のコンデンサ収容切欠部を設けてもよ
く、コンデンサ28がほぼオイルクーラ19,31内に
収まる位置であれば自由に設定することができる。
【0047】また、第1の実施の形態では、オイルクー
ラ19にコンデンサ28を収容した場合を例に挙げて説
明したが、図3中に括弧によって示すように、ラジエー
タ15にコンデンサ28を収容する構成としてもよい。
この場合には、オイルクーラ19とラジエータ15とを
前後方向で逆に配置する構成とすればよく、この構成は
第2の実施の形態についても同様である。
【0048】また、各実施の形態では、冷却ファン13
をエンジン12によって回転駆動する構成とした場合を
例示したが、冷却ファン13をエンジン12とは別体に
設けられた電動モータによって駆動する構成としてもよ
い。
【0049】また、各実施の形態では、冷却ファン13
を吸込ファンとして構成し、ラジエータ15、オイルク
ーラ19等を冷却ファン13の上流側に配設した場合を
例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、冷却フ
ァン13を吐出しファンとして構成し、ラジエータ1
5、オイルクーラ19等を冷却ファン13の下流側に配
設してもよい。
【0050】さらに、各実施の形態では、建設機械とし
て油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限るものではなく、例えばホイールローダ、油圧クレ
ーン、ブルドーザ等の他の建設機械に適用してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、第1の熱交換器に冷却ファンによる冷却風の流れ
方向に貫通して熱交換器収容穴を設け、第2の熱交換器
を該熱交換器収容穴内に収容して設ける構成としてい
る。このため、第1の熱交換器と第2の熱交換器とをほ
ぼ同一平面上に配置することができ、冷えた冷却風を第
1の熱交換器に供給することにより、第1の熱交換器の
冷却効率を向上することができる。また、第1の熱交換
器と第2の熱交換器とほぼ同一平面上に配置することで
冷却風の流通抵抗を軽減することができるから、冷却フ
ァンを回転駆動するときの抵抗を小さくすることができ
る。さらに、第1の熱交換器の点検作業、洗浄作業を容
易に行なうことができ、メンテナンス作業時の作業性を
向上することができる。
【0052】請求項2の発明によれば、第1の熱交換器
の後側に該第1の熱交換器に重ねて第3の熱交換器を設
ける構成としているから、熱交換装置を第1の熱交換
器、第2の熱交換器と第3の熱交換器との2段重ねに抑
えることができる。このため、第1の熱交換器または第
2の熱交換器を通過しただけの冷却風を第3の熱交換器
に供給することができ、第3の熱交換器の冷却効率を向
上することができる。また、第1の熱交換器、第2の熱
交換器と第3の熱交換器との2段重ねとすることによ
り、冷却風の流通抵抗を軽減することができるから、冷
却ファンを回転駆動するときの抵抗を小さくすることが
できる。さらに、第1の熱交換器、第3の熱交換器の点
検作業、洗浄作業を容易に行なうことができ、メンテナ
ンス作業時の作業性を向上することができる。
【0053】請求項3の発明によれば、第1の熱交換器
をオイルクーラまたはラジエータに適用でき、第2の熱
交換器をコンデンサに適用することができる。
【0054】請求項4ないし請求項6の発明によれば、
第1の熱交換器には熱交換器収容穴を迂回して流体を流
通させるための中間タンクを設けているから、細管を流
通する流体を中間タンクに流通させることにより、該中
間タンクによって熱交換器収容穴を迂回して流通させる
ことができる。これにより、放熱部の熱交換器収容穴の
上側、下側に位置する部分でも流体を流通させることが
できるから、第1の熱交換器全体で流体を流通でき、第
1の熱交換器による冷却効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向からみた建屋カバーの
断面図である。
【図3】第1の実施の形態によるラジエータ、オイルク
ーラ、コンデンサ等を示す要部拡大の外観斜視図であ
る。
【図4】オイルクーラ、コンデンサを示す正面図であ
る。
【図5】放熱部、アッパータンク、上側中間タンクとの
接続関係を拡大して示すオイルクーラの要部拡大断面図
である。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるラジエータ、
オイルクーラ、コンデンサ等を示す図3と同様位置から
みた要部拡大の外観斜視図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体 4 建屋カバー 13 冷却ファン 15 ラジエータ(第3の熱交換器) 19,31 オイルクーラ(第1の熱交換器) 20,32 放熱部 21,33 アッパータンク 22,34 ロアタンク 23 細管 24 放熱フィン 25 上側中間タンク 26 下側中間タンク 27,36 コンデンサ収容穴(熱交換器収容穴) 28 コンデンサ(第2の熱交換器) 35 環状中間タンク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の建屋カバー内に設けられ、該
    建屋カバー内で冷却風を発生する冷却ファンと、該冷却
    ファンの前側に位置して前記建屋カバー内に設けられた
    大型の第1の熱交換器と、前記冷却ファンの前側に位置
    して前記建屋カバー内に設けられた小型の第2の熱交換
    器とを備えてなる建設機械の熱交換装置において、 前記第1の熱交換器には前記冷却ファンによる冷却風の
    流れ方向に貫通して熱交換器収容穴を設け、前記第2の
    熱交換器は該熱交換器収容穴内に収容して設ける構成と
    したことを特徴とする建設機械の熱交換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の熱交換器の後側には、該第1
    の熱交換器に重ねて第3の熱交換器を設ける構成として
    なる請求項1に記載の建設機械の熱交換装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の熱交換器は作動油を冷却する
    オイルクーラとエンジン冷却水を冷却するラジエータと
    のいずれか一方であり、前記第2の熱交換器は空気調和
    装置の冷媒を冷却するコンデンサである請求項1または
    2に記載の建設機械の熱交換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の熱交換器は、流体が流通する
    細管および該細管の外周側に固着された放熱フィンから
    なる放熱部と、該放熱部の上側に設けられたアッパータ
    ンクと、前記放熱部の下側に設けられたロアタンクと、
    前記熱交換器収容穴を迂回して流体を流通させるため
    に、前記放熱部の細管に連通して設けられた中間タンク
    とによって構成してなる請求項1,2または3に記載の
    建設機械の熱交換装置。
  5. 【請求項5】 前記中間タンクは、前記熱交換器収容穴
    の上側位置で第1の熱交換器の左,右方向に伸長した上
    側中間タンクと、前記熱交換器収容穴の下側位置で第1
    の熱交換器の左,右方向に伸長した下側中間タンクとに
    よって構成してなる請求項4に記載の建設機械の熱交換
    装置。
  6. 【請求項6】 前記中間タンクは前記熱交換器収容穴を
    囲むように設けられた環状中間タンクとして構成してな
    る請求項4に記載の建設機械の熱交換装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100759792B1 (ko) * 2001-09-08 2007-09-20 한라공조주식회사 일체형 열교환기
WO2011156390A3 (en) * 2010-06-09 2012-04-05 Helgesen Design Services, Llc Fluid storage tank having active integrated cooling
US11561025B2 (en) * 2017-12-13 2023-01-24 Mitsubishi Electric Corporation Air-conditioning apparatus

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