JPH11241487A - 合成樹脂製置敷床材 - Google Patents

合成樹脂製置敷床材

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JPH11241487A
JPH11241487A JP5749098A JP5749098A JPH11241487A JP H11241487 A JPH11241487 A JP H11241487A JP 5749098 A JP5749098 A JP 5749098A JP 5749098 A JP5749098 A JP 5749098A JP H11241487 A JPH11241487 A JP H11241487A
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floor material
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JP5749098A
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Yuichi Gomi
雄一 五味
Takashi Ogawara
貴 大河原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐不陸性、耐しごき性、置敷性および歩行感
が改善されたカーペット調合成樹脂製置敷床材の提供。 【解決手段】 模様層、上部バランスシート、補強層お
よび発泡シートの順で積層されていることを特徴とする
合成樹脂製置敷床材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂製置敷床
材に関する。
【0002】
【従来技術】オフィスなどで用いられる床材としては、
大別して、合成樹脂製の表面化粧層を有する合成樹脂製
床材と、繊維パイルが植設されたカーペットタイルとが
ある。カーペットタイルが使用される理由は、歩行音の
発生が少ないなどの機能面の特徴にもあるが、一番の理
由は豪華さが演出されるその外観にある。しかし一方に
おいて、カーペットタイルは、小さなゴミやホコリが溜
りやすく充分な清掃が困難であり、また、価格的にも高
価であるなどの問題を有している。
【0003】そこで、本出願人は先に特許第2,59
7,344号明細書および図面において、カーペット模
様の植設パイルの頂部に該当する部分を明部に、その周
辺部を相対的に暗部とした濃淡ないし陰影模様を印刷し
てなる透明ないし半透明の陰影フィルムあるいはシート
を、着色合成樹脂基材上に積層するか、または、カーペ
ット模様の植設パイルの頂部に該当する部分を明部に、
その周辺部分を相対的に暗部とした濃淡ないし陰影模様
を前記着色合成樹脂基材に直接印刷し、該濃淡ないし陰
影模様を通して着色合成基材の色彩、模様を視認できる
ように構成し、さらに表面に、カーペット模様の植設パ
イルの直径とほぼ等しい大きさの直径の凸部が密に形成
されるようにエンボス加工を施してなるカーペット調合
成樹脂製床材に関する発明を提案した。
【0004】しかしながら、この床材はカーペット調意
匠としては優れているものの、歩行感、置敷性および耐
不陸性(床材の下部の凹凸が床材の表面に表われてくる
のを抑制する性質)の点ではまだ満足するに至ってな
い。
【0005】一方、特許第2,624,418号の特許
掲載公報によれば、表面が透明耐摩耗層で覆われた模様
層を有してなる装飾層、上部補強層および下部補強層な
らびに上部補強層と下部補強層とにより挾まれた繊維布
を有して成り、繊維布には上部補強層または下部補強層
を構成する樹脂が含浸されている、該装飾層の下に存在
する補強部、補強部の下に存在する発泡樹脂層、ならび
に該発泡樹脂層下に存在するバランスシートが積層され
て成り、上部補強層より上のタイル部分の厚さと繊維布
より下のタイル部分の厚さの割合が25:75〜45:
55であることを特徴とする置敷タイルが開示されてお
り、前記上部補強層および下部補強層は、いずれも厚さ
が0.4〜1.5mmの非発泡性樹脂層よりなるもので
あり、また繊維布としては20〜100g/m2のガラ
ス繊維織布や不織布が好ましいとされている。このよう
に前述の特許発明は、上部補強層、繊維布および下部補
強層という三層構造の補強部の存在により、椅子などの
しごきに対する寸法安定性および形状安定性に優れた置
敷タイルが得られる旨記載されている。
【0006】ところが、本発明者らの研究によれば、前
記下部補強層の存在は実質的になんのメリットも生じな
いことが判明した。
【0007】そこで、本発明は特許第2,624,41
8号記載の技術を一層簡略化するとともに、本出願人の
所有する特許第2,597,344号の更なる展開を意
図するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、耐不
陸性、耐しごき性、置敷性および歩行感が改善されたカ
ーペット調合成樹脂製置敷床材を提供する点にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、模様層、上部
バランスシート、補強層および発泡シートの順で積層さ
れていることを特徴とする合成樹脂製置敷床材に関す
る。
【0010】前記模様層はカーペット調模様を有する層
であり、カーペット調の模様は、合成樹脂層上にカーペ
ットのパイル模様を印刷することにより得られるが、そ
の印刷物から想像されるパイルの長さは2〜7mmぐら
いであるのが丁度よい。そして、このときイメージ上の
パイルとパイルの境界部を印刷手段で相対的に暗部とす
ることにより、よりいっそうカーペットライクになる。
そしてこのような効果は、予め明暗を印刷した前記陰影
フィルムを重ねることにより、簡便に達成できる。この
陰影フィルムは、例えば塩化ビニル樹脂100重量部、
可塑剤40〜60重量部、安定剤若干量の組成よりなる
ものが適している。カーペット調の模様は、パイル大
(約2〜7mm)の異なる色に着色された合成樹脂チッ
プを加熱、加圧などにより一部チップの形状を残しつつ
緊密に一体化したチップ集合体であってもよい。この場
合、前記チップとして発泡粒子を用いると一層カーペッ
トの質感が向上する。発泡粒子は発泡倍率1.2〜4.
0(好ましくは1.5〜2.5)とするのが好ましい。
また、発泡粒子を構成する樹脂組成物としては例えば塩
化ビニル樹脂100重量部、可塑剤30〜100重量
部、充填剤40〜200重量部の組成物を挙げることが
できる。なお前記塩化ビニル樹脂としては、平均重合度
=850以上とすることが下地の発現性、耐凹み性等が
良好になるので好ましい。模様層の厚みは0.5〜2.
0mmとするのがよい。
【0011】前記透明ないし半透明の陰影合成樹脂フィ
ルム上にはさらに耐摩耗性透明合成樹脂層を積層するこ
とができる。いずれにしても最上層となる層は耐摩耗性
の合成樹脂を用いることが好ましく、例えば架橋PV
C、アクリル樹脂、ポリカーボネートなどを用いること
ができる。
【0012】なお、より一層のカーペット感を与えるた
めには、さらにその表面にカーペット模様上の植設パイ
ルの直径とほぼ等しい大きさの凸部が密に形成されるよ
うにエンボス加工を施すという本出願人の特許第2,5
97,344号の技術を適用することもできる。
【0013】上部バランスシートとしては、通常合成樹
脂シートを使用することができ、その厚さは0.3〜
1.0mm程度で充分目的を達成することができる。こ
のバランスシートは、この層より下の層とのバランスを
取り、カーリングを防止して置敷性を付与し、下地の段
差等が表面に発現するのを防止する役割を担っている。
バランスシートの例としては、塩化ビニル樹脂100重
量部、可塑剤30〜65重量部、充填剤50〜200重
量部、安定剤若干量よりなる組成物を挙げることができ
る。
【0014】補強層は、ガラス繊維などの無機繊維、あ
るいはポリエステルやポリアミドなどの合成繊維で代表
される有機繊維などより形成された織布あるいは不織
布、とくに好ましくはガラス繊維織布または不織布であ
り、通常こちらの繊維材料に、その上下の層と親和性の
ある合成樹脂および/または合成ゴムよりなる組成物を
含浸し、予備乾燥したものを積層用材料として使用す
る。これにより接着剤を使用しなくても補強層を他の層
と接着することを可能としている。
【0015】発泡シートは、不陸性および椅子などのし
ごきに対して抵抗性を発揮させるため、独立気泡のもの
であることが好ましく、かつその発泡倍率は1.2〜
4.0倍程度とすることが好ましい。また、独立気泡で
あると下からの湿気を吸いとることもなく、上から浸入
した水を吸いとることもないから、この点においても大
きな効果を発揮する。発泡シートの例としては、塩化ビ
ニル樹脂100重量部、可塑剤30〜100重量部、充
填剤0〜50重量部、安定剤適量よりなる組成物を挙げ
ることができる。
【0016】本発明においては、必要に応じて発泡シー
トの下層にさらにバランスシートを設けて、一層カーリ
ングを防止することができる。この下部バランスシート
は、通常合成樹脂シートを使用することができ、その厚
さは0.3〜1.0mm程度のものを使用することによ
り充分目的を達成することができる。
【0017】本発明においては、補強層より上の表面側
と補強層を含む下層側との厚みの割合は1:1.5〜
2.5であることが好ましく、床材全体の厚みとしては
4.5〜6.0mm程度とすることが好ましい。
【0018】また、床材を帯電防止性とするためには、
何れか一層に帯電性を付与することにより達成すること
ができる。そのためには、例えば上部バランスシートや
下部バランスシートあるいは補強層を構成する樹脂組成
物中に金属粉やカーボンブラックのような導電性粉末あ
るいは界面活性剤をブレンドしたり、補強層に用いる繊
維に金属繊維や炭素繊維あるいは金属被覆繊維を用いた
り、混合したりすることができる。通常これらの層の体
積固有抵抗値が1011以下、好ましくは108以下程度
にすれば充分目的を達成することができる。
【0019】
【実施例】まず、ガラス繊維不織布(目付量30g/m
2)にPVCペーストを含浸、固化させ、この上側に厚
さ0.5mmの上部バランスシート(PVC100重量
部、可塑剤40重量部、充填剤100重量部)を熱圧で
積層した。次いで、この上にPVCペースト接着剤を
0.1mm厚に塗布し、PVC発泡性粒子(粒径約1.
0mm)を散布固着し、その上に陰影フィルム(厚さ
0.3mm)を重ね、加熱して発泡性粒子を発色させる
(発泡倍率2.0、発泡粒子よりなる模様層厚2.0m
m)と同時に、陰影フィルムをラミネートした。最後に
発泡層(厚み2.0mm)および下部バランスシート
(厚さ0.2mm)を前記不織布の裏面に熱圧でラミネ
ートし、500mm×5mmに裁断して、置敷床材を得
た。このものは、カーペット調の質感や歩行感に優れて
おり、耐下地発現性、耐カーリング性も良好であり、置
敷床材として好適であった。
【0020】
【効果】本発明により、耐不陸性、耐しごき性、置敷性
および歩行感が改善されたカーペット調合成樹脂製置敷
床材を提供することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模様層、上部バランスシート、補強層お
    よび発泡シートの順で積層されていることを特徴とする
    合成樹脂製置敷床材。
  2. 【請求項2】 前記模様層が、色彩の異なる複数種類の
    合成樹脂チップをチップの形状を一部残しつつ緊密に一
    体化して得られたチップ集合体である請求項1記載の合
    成樹脂製置敷床材。
  3. 【請求項3】 前記模様層が、色彩の異なる複数種類の
    合成樹脂発泡性粒子を加熱して発泡させ粒子の形状を一
    部残しつつ緊密に一体化して得られた発泡粒子集合体で
    ある請求項1記載の合成樹脂製置敷床材。
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