JPH11240888A - オルガノシラザンの製造方法 - Google Patents

オルガノシラザンの製造方法

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JPH11240888A
JPH11240888A JP10340038A JP34003898A JPH11240888A JP H11240888 A JPH11240888 A JP H11240888A JP 10340038 A JP10340038 A JP 10340038A JP 34003898 A JP34003898 A JP 34003898A JP H11240888 A JPH11240888 A JP H11240888A
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organosilazane
separation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤としてのオルガノシラザンの存在におい
てオルガノクロルシランとアンモニアの反応により、オ
ルガノシラザンおよび塩化アンモニウムを製造するため
の、簡単、経済的および環境を意識した方法を提供す
る。 【解決手段】 生じたオルガノシラザンおよび塩化アン
モニウムを含有する混合物から、塩化アンモニウムを分
離し、分離前混合物にまたは分離後塩化アンモニウムに
不粘着剤を添加する。 【効果】 オルガノシラザンの収率損失が起きず、塩化
アンモニウムは固体、純粋および流動性の形で得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オルガノシラザン
および塩化アンモニウムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DE2645703B2号は、溶剤とし
てのヘキサメチルジシラザンの存在におけるトリメチル
クロルシランとガス状アンモニアとの反応によるヘキサ
メチルジシラザンの製造方法を記載する。反応において
生成した塩化アンモニウムは水で洗浄することによりヘ
キサメチルジシラザンから分離される。引き続き、ヘキ
サメチルジシラザンは硫酸ナトリウムで乾燥し、硫酸ナ
トリウムを濾別する。塩分離におけるこの処理方法の欠
点は、水で洗浄する際にヘキサメチルジシラザンの部分
的加水分解が行われ、それで収率の損失が起き、シラザ
ンを後処理し、濾過しなければならず、塩化アンモニウ
ムが水溶液として再使用できない形で生じることであ
る。
【0003】DE2645792C2号においては、塩
化アンモニウムはヘキサメチルジシラザンから、75℃
の缶部温度および減圧での蒸留により分離される。蒸留
条件の選択により、ヘキサメチルジシラザンを留去する
際に大量の塩化アンモニウムが昇華し、その際管路が閉
塞するのが回避される。蒸留後反応器中に残留する、な
おヘキサメチルジシラザンの残分を含有する塩化アンモ
ニウムは、希塩酸の添加により溶解する。その際、残余
のヘキサメチルジシラザンはヘキサメチルジシロキサン
に反応し、より軽い相として水性塩化アンモニウムから
分離される。この塩分離方法は、ヘキサメチルジシラザ
ンを蒸留により塩化アンモニウムから、それで非常に費
用をかけて除去しなければならないという欠点を有す
る。さらに、この分離方法は生産技術的規模では殆ど実
現できない、それというのも反応器中に残留物としても
はや撹拌できない固体の塩化アンモニウムが生じ、従っ
てこの塩化アンモニウムはなおヘキサメチルジシラザン
を含有し、それでヘキサメチルジシラザンの収率損失が
起きる。最後に、ここでも塩化アンモニウムは水溶液と
して生じる。
【0004】もう1つの塩分離方法は、塩化アンモニウ
ムを反応混合物から濾過または遠心分離により除去する
ことを要旨とする。次に、なおヘキサメチルジシラザン
を含有する塩化アンモニウムを希塩酸に溶解し、その際
再びヘキサメチルジシロキサンが生じ、塩化アンモニウ
ムが水溶液として生じる。この操作法においても、ヘキ
サメチルジシラザンの収率損失が起きる、それというの
も濾過または遠心分離の際にヘキサメチルジシラザンの
かなりの分量が塩化アンモニウム中に残留するからであ
る。
【0005】濾過ないしは遠心分離の際に生じるような
塩化アンモニウムから、含有されているヘキサメチルジ
シラザンを後でたとえば乾燥により除去することにより
ヘキサメチルジシラザンの収率を高める試みは、生産技
術的規模では失敗する、それというのも塩化アンモニウ
ムは慣例の乾燥装置を用いる乾燥工程の間非常に硬い大
きい凝集体に焼結し、技術的にもはや取り扱うことがで
きず、さらにヘキサメチルジシラザンの完全な除去が不
可能になるからである。
【0006】存在するすべての方法は、ヘキサメチルジ
シラザンの収率損失が起き、生成する塩化アンモニウム
が水溶液として生じ、該水溶液は有機ケイ素物質で汚染
されており、従って環境に放出する前に、たとえば生物
学的方法によりさらに精製しなければならない。塩化ア
ンモニウムの回収は不可能であるかまたは著しい、従っ
て不経済な費用をかけて可能であるにすぎない。
【0007】塩化アンモニウムは、とくに肥料分野、爆
薬領域にとっておよび亜鉛/塩化アンモニウム溶融液の
製造のための重要な原料である。さらに、塩化アンモニ
ウムは自治体の生物学的浄化装置における窒素供給体と
して使用される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】技術水準の欠点を克服
し、殊にオルガノシラザンの収率損失が起きずおよび塩
化アンモニウムは、上記の使用目的に利用できるように
するために、固体、純粋および取扱できる形、つまり流
動性で粘着安定な形(blockstabiler F
orm)で得られる、オルガノシラザンの簡単、経済的
および環境を意識した製造方法を提供するという課題が
生じた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、溶剤と
してのオルガノシラザンの存在においてオルガノクロル
シランとアンモニアを反応させる、オルガノシラザンお
よび塩化アンモニウムの製造方法であって、生じたオル
ガノシラザンおよび塩化アンモニウムを含有する混合物
から塩化アンモニウムを分離し、分離前混合物に粘着防
止剤(Antiblockmittel)を添加するか
または分離後塩化アンモニウムに粘着防止剤を添加する
ことを特徴とする。
【0010】オルガノシランは、とくにトリメチルクロ
ルシランまたはビニルジメチルクロルシランまたはその
混合物である。
【0011】溶剤として使用されるオルガノシラザン
は、とくに製造すべきものと同じオルガノシラザンであ
る。とくに本発明による方法により、ヘキサメチルジシ
ラザンまたは1,3−ジビニル−テトラメチルジシラザ
ンが製造される。
【0012】分離の際に、その都度のオルガノシラザン
が塩化アンモニウムから分離される。
【0013】分離方法は、熱的方法または機械的方法と
熱的方法の組合せであり、その際機械的方法と熱的方法
の組合せが好ましい。機械的方法と熱的方法の組合せに
おいては、機械的方法は熱的方法の前に実施される。
【0014】機械的方法は、とくに濾過分離または遠心
分離であり、その際遠心分離、ここでは殊にピール遠心
機(Schaelzentrifuge)の使用がとく
に好ましい。
【0015】機械的方法を適用する場合、下記の造粒工
程の実施のために塩化アンモニウム中のオルガノシラザ
ンの残存含量が必要であるという必要性から、該方法
は、機械的分離後塩化アンモニウム中のオルガノシラザ
ンの分量がとくに10重量%と25重量%の間の範囲内
にあるように実施される。
【0016】熱的分離方法はとくに乾燥のための方法で
あり、その際オルガノシラザンは完全に回収される。乾
燥に適当な装置は、たとえば薄層乾燥機、流動層乾燥
機、噴霧乾燥機、ベルト乾燥機およびロール乾燥機であ
り、その際これらの乾燥機は、分離前に粘着防止剤を混
合物に添加し、かつ分離を熱的方法により行う場合にと
くに使用される。乾燥のために適当な他の装置は、固体
材料を乾燥することのできる乾燥機である。これには、
たとえばディスクドライヤー、ドラム乾燥機、タンブル
ドライヤー、ダブルコーンドライヤーおよびブレードド
ライヤー(Schaufeltrockner)が属
し、その際ディスクドライヤーが好ましい。これらの乾
燥機は、分離が機械的方法と熱的方法の組合せによって
行われるときにとくに使用される。分離が機械的方法と
熱的方法の組合せによって行われる場合、下記の造粒工
程を実施せずおよび粘着剤の添加を分離前に行う場合、
分離は唯一の装置だけを用いて行うこともできる。この
ような装置は、たとえば加熱可能な濾過乾燥機、吸引濾
過乾燥機(Filternutschentrockn
er)および遠心乾燥機である。
【0017】乾燥は、とくに50〜150℃の温度およ
び5〜1000hPaの圧力、とくに好ましくは65〜
130℃および10〜500hPaで実施される。
【0018】乾燥後塩化アンモニウム中のオルガノシラ
ザンの含量は、とくに500ppm以下、とくに好まし
くは350ppm以下である。
【0019】粘着防止剤は、塩化アンモニウムに対して
とくに0.05〜10重量%の量で、好ましくは0.0
5〜3重量%の量で、とくに好ましくは0.1〜2重量
%の量で添加される。
【0020】その際、たんに1種だけの粘着防止剤を添
加することができるが、異なる種類の粘着防止剤または
その混合物を添加することもできる。
【0021】粘着防止剤としては、とくに0.01〜5
0μmの平均粒度を有する無機固体物質が使用される。
これには、たとえばケイ酸アルミニウム、コロイド状二
酸化ケイ素ゲル、熱分解法二酸化ケイ素、粉砕粘土、パ
ーライト、バーミキュル石、石膏、タルク、セメント、
白亜粉末、カルシウム/マグネシウム混合炭酸塩または
ケイソウ土が属し、その際熱分解法二酸化ケイ素が好ま
しい。
【0022】溶剤としてのオルガノシラザンの存在にお
けるオルガノクロルシランとアンモニアの反応は、たと
えばDE2645703B2号に記載された方法に従っ
て行うことができ、該方法は引用により本明細書に組入
れられる。
【0023】その際、オルガノクロルシランおよびオル
ガノシラザンからなる混合物中へアンモニアがもはや吸
収されなくなるまで導入される。
【0024】本発明による方法により、オルガノクロル
シランとアンモニアの反応後の反応混合物中の塩化アン
モニウムの分量は、好ましくは10〜40重量%、とく
に好ましくは15〜28重量%である。塩化アンモニウ
ム含量は、簡単に反応の際のオルガノシラザンの分量に
より調節することができる。
【0025】この反応混合物に、上記の粘着防止剤を添
加し、次いで分離を上記の方法のいずれかに従って実施
することができるか、または差し当たり分離を実施し、
その後粘着防止剤を、上記のように塩化アンモニウムに
添加することができる。
【0026】粘着防止剤を塩化アンモニウムの分離前に
添加する場合、分離はとくに熱的に上記の方法のいずれ
かにより行うか、または分離は機械的に上記の方法のい
ずれかによって熱的方法と組合せて行うこともでき、そ
の際機械的分離はとくに常に熱的分離に先行する。機械
的方法と熱的方法の組合せによる分離が好ましい。
【0027】分離を機械的方法と熱的方法の組合せによ
り行う場合、機械的分離後になお造粒工程を実施するこ
とができる。
【0028】オルガノシラザンないしはオルガノシラザ
ンおよび粘着防止剤を含有する塩化アンモニウムの造粒
は、慣例の湿式造粒装置を用いて行われる。
【0029】その際、得られる顆粒粒子の最大寸法は、
使用した造粒シリンダーの孔の大きさにより決定され
る。好ましくは、1〜10mm、とくに好ましくは2〜
8mmの孔の大きさが使用される。
【0030】粘着防止剤を分離後に添加する場合、塩化
アンモニウムの分離は機械的方法と熱的方法の組合せに
よって行われ、その際機械的分離後で熱的分離前に、上
記のような造粒工程が必要である。
【0031】とくに、乾燥した塩化アンモニウムは粉砕
され、その際好ましくは10〜600μm、とくに好ま
しくは20〜200μmの平均粒度(重量平均)に粉砕
される。
【0032】粉砕のためには、このような目的に使用で
きるすべての公知粉砕装置を使用することができる。こ
れには、たとえばピン付ディスクミル、遠心ミル、振動
ボールミル、ノズル微粉砕機(Strahlprall
muehle)、ドラムミル、コーンミル、歯付アトリ
ションミル、ローラーミル、ボールミルおよび振子式粉
砕機が属する。
【0033】本発明による方法は、生産規模で簡単に実
施でき、オルガノシラザンの高い収率を生じおよび得ら
れた塩化アンモニウムは再使用に供給することができる
ので環境意識的であるという利点を有する。
【0034】もう1つの利点は、得られた塩化アンモニ
ウムが高い不粘着性(Blockfestigkei
t)および流動性を有し、それで長時間の貯蔵後も取扱
いの際、たとえば容器から空ける場合に何の困難も起き
ないことである。
【0035】なお存在するオルガノシラザンの低い含量
のため、本発明による方法により製造された塩化アンモ
ニウムは、施行規則によれば無危険物であり、それで簡
単に一般的再使用に供給できる。
【0036】本発明による方法により製造された塩化ア
ンモニウムは、たとえば重金属である鉛、カドミウム、
クロム、ニッケル、亜鉛、銅および水銀のような環境に
重要な汚染物質の含量に関して、化学薬品専門の商取引
により販売されるような慣例の塩化アンモニウムと比較
できる。
【0037】オルガノシラザン、殊にヘキサメチルジシ
ラザンおよび1,3−ジビニルテトラメチルジシラザン
を製造するための好ましい本発明による方法Aは、溶剤
としてのオルガノシラザンの存在におけるオルガノクロ
ルシランとアンモニアとの反応によって行われ、その際
オルガノシラザンは第1工程において生成した塩化アン
モニウムから大部分分離され、第2工程において、なお
オルガノシラザンを含有する塩化アンモニウムは造粒さ
れ、第3工程において、顆粒からなお含有されているオ
ルガノシラザンがその回収下に除去され、第4工程にお
いて、粘着防止剤が加えられ、その際第4工程前ないし
は第4工程後に顆粒が場合により粉砕される。
【0038】オルガノシラザン、殊にヘキサメチルジシ
ラザンおよび1,3−ジビニルテトラメチルジシラザン
を製造するためのもう1つの本発明による方法Bは、溶
剤としてのオルガノシラザンの存在におけるオルガノク
ロルシランとアンモニアとの反応によって行われ、その
際第1工程において、塩化アンモニウムを含有する反応
混合物に粘着防止剤が加えられ、第2工程において、オ
ルガノシラザンが塩化アンモニウムから大部分分離さ
れ、場合により第3工程においてなおオルガノシラザン
を含有する塩化アンモニウムが造粒され、第4工程にお
いて、なお含有されているオルガノシラザンがその回収
下に除去され、得られた塩化アンモニウムは場合により
第5工程において粉砕されおよび場合により第6工程に
おいてさらに粘着防止剤が加えられる。
【0039】方法Bの第2工程および方法Aの第1工程
における塩化アンモニウムからのオルガノシラザンの分
離は、好ましくは上記の機械的方法によって行われる。
【0040】方法Bにおいて第3工程を実施しない場
合、第2工程および第4工程を互いに組合せて、塩化ア
ンモニウムの分離および残留するオルガノシラザンの除
去が唯一の装置を用いて行われるようにすることができ
る。これには、たとえば濾過乾燥機、吸引濾過乾燥機
(Filternutschentrockner)お
よび遠心乾燥機のような装置が適当である。
【0041】次の例において、部およびパーセンテージ
のすべての記載は、別記されていない限り重量に関す
る。別記されていない限り、次の例は周囲大気の圧力、
従ってほぼ1000hPaおよび室温、従って約20℃
で実施される。
【0042】得られた塩化アンモニウムは、その不粘着
性に関して判定された。
【0043】不粘着性の決定のためには、調べるべき材
料を鉄パイプ(高さ:100mm;直径:50mm)中
へねじ締め装置を用いて充填し、その後重量3kgの金
属プランジャー(直径:49mm)で荷重をかけ、引き
続き乾燥器中で50℃で16時間貯蔵した。室温に冷却
した後、金属プランジャーを慎重に除去し、ねじ締め装
置を開き、パイプから材料を取り去った。強く粘着した
材料の場合には、これを慎重に金属プランジャーを用い
て鉄パイプから押出した。不粘着性は、定性的に材料を
圧し潰すことにより測定し、次の評価図式により判定し
た: 1=流動および堆積可能 2=粉末は、鉄パイプから援助下に部分的に破片で流出
する。若干の破片は保持され、振盪する際に崩壊する。
【0044】3=押出された粉末円筒体は既に部分的に
崩壊する。残りの破片は軽く圧す際粉状に崩壊する。
【0045】4=押出された粉末円筒体は非常に容易に
細分することができる。生じる破片は、非常に容易に殆
ど残分なしに粉状に圧し潰すことができる。
【0046】5=押出された粉末円筒体は非常に容易に
細分することができる。非常に僅かな、非常に容易に細
分しうる破片が生じる。
【0047】6=押出された粉末円筒体は容易に細分す
ることができる。容易に細分することのできる多数の小
さいおよびより大きい破片が生じる。
【0048】7=押出された粉末円筒体は容易に細分す
ることができる。細分することのできる多数の小さいお
よびより大きい破片が生じる。
【0049】8=押出された粉末円筒体は非常に強い圧
力によっても殆ど細分できない。多数の小さいおよびよ
り大きい硬い破片が保持される。
【0050】9=押出された粉末円筒体はもはや押圧す
ることにより細分することができない。粗大で硬い破片
状材料が残存する。
【0051】1〜3=どんな粘着の危険もない 4〜5=殆ど粘着の危険はない 6〜7=臨界範囲 8〜9=材料は粘着する 塩化アンモニウム中のオルガノシラザンの含量は、1
−NMRにより決定した。
【0052】平均粒度の決定は、LS粒度アナライザー
(Particle Size Analyzer)
(Coulter LS 130)を用いて行った。
【0053】比較例1 反応容器中に、トリメチルクロルシラン950重量部な
らびにヘキサメチルジシラザン1161重量部を入れ
た。この混合物中に、アンモニアをガス状で導入した。
反応は20℃で開始し、アンモニアの導入の間温度は4
5℃に上昇した。次いで、反応混合物を反応容器の冷却
によりこの温度に保持した。90分のアンモニア導入
後、アンモニアはもはや吸収されなかった。それにも拘
わらず、アンモニアの供給を45℃でさらに45分継続
した。その後、反応混合物を室温に冷却した。アンモニ
アとの反応により、ヘキサメチルジシラザン80重量%
および塩化アンモニウム20重量%からなる混合物が製
造された(分散液A).この混合物から、ヘキサメチル
ジシラザンをピール遠心機を用いて遠心分離した。得ら
れた塩化アンモニウム(塩化アンモニウムA)は、遠心
分離後15.8重量%のヘキサメチルジシラザンの含量
を有していた。
【0054】塩化アンモニウムA300gを、引き続き
回転蒸発器で110℃の温度および50hPaの真空で
2時間乾燥した。乾燥の間、塩化アンモニウムは種々の
大きい非常に硬い形状安定な粒子に集塊した。
【0055】粉砕後、乾燥した塩化アンモニウムは30
00ppmのヘキサメチルジシラザンの平均残存含量お
よび8の不粘着性を有していた。
【0056】生産技術的規模での乾燥実験は、分散液A
ないしは塩化アンモニウムAから出発して、次の乾燥器
システムを用い110℃および50hPaで実施した: Krauss Maffei社(ドイツ国ミュンヘン
在)の真空ディスクドライヤー(SystemVTT)
(塩化アンモニウムA) Rosemund社(スイス国リースタール在)の真空
濾過乾燥機(分散液A)Seitz Filterwe
rke社(ドイツ国バードクロイツナハ在)の吸引濾過
乾燥機(分散液A) Kuenzi社(スイス国ブーデンドルフ在)の垂直−
水平型薄層乾燥機(分散液A) Fima社(ドイツ国オーベルゾントハイム在)のテト
ス−遠心乾燥機(分散液A) すべての乾燥機型において、塩化アンモニウムは短時間
後にサクランボないしは雪玉の大きさの硬い粒子に凝固
するかないしは薄層乾燥機においてローターと周壁との
間に硬い徐々にガラス化する被膜が形成するので、すべ
ての場合に乾燥工程を中断しなければならなかった。
【0057】粉砕後、得られた塩化アンモニウムは8の
不粘着性を有していた。
【0058】
【実施例】例1 塩化アンモニウムAをAlexanderwerke社
(ドイツ国レムシャイド在)の造粒機を用い孔の大きさ
3〜5mmで造粒した。形状安定な塩化アンモニウム顆
粒が得られた。引き続き、比較例1で使用したKrau
ss Maffei社の真空ディスクドライヤーを用い
顆粒を技術的困難なしに110℃および50hPaで、
塩化アンモニウムA中に含有されているヘキサメチルジ
シラザンの回収下に乾燥した。乾燥の際に顆粒は粘着し
なかった。
【0059】粉砕後、得られた塩化アンモニウムは25
0ppmのヘキサメチルジシラザンの含量および8の不
粘着性を有していた。
【0060】例2 例1で得た、乾燥した塩化アンモニウムを、ダブルピン
付ディスクミル(Alpine Labor Cond
ux)を用い34000rpmで平均粒度66μm(重
量平均)に粉砕し、引き続き250m2/gのBET表
面積および1.9%の炭素含量を有する、名称Wack
er HDK(R) H 30(ドイツ国ミュンヘン在W
acker−Chemie GmbHにおいて購入可
能)の熱分解法ケイ酸0.5%と混合した。
【0061】ケイ酸含有塩化アンモニウムは、2の不粘
着性を示した。
【0062】例3 分散液A中に、含有されている塩化アンモニウムに対し
て1%の、200m2/gのBET表面積を有する名称
Wacker HDK(R) N 20(ドイツ国ミュン
ヘン在Wacker−Chemie GmbHにおいて
購入可能)の熱分解法ケイ酸を混入した。引き続き、ヘ
キサメチルジシラザンをピール遠心機を用いて遠心分離
した。得られたケイ酸含有塩化アンモニウム(塩化アン
モニウムB)は、遠心分離後16.5重量%のヘキサメ
チルジシラザンの含量を有していた。
【0063】引き続き、塩化アンモニウムB300g
を、回転蒸発器で110℃の温度および50hPaの真
空で2時間乾燥した。乾燥の間、塩化アンモニウムは集
塊しなかった。120ppmのヘキサメチルジシラザン
の平均残存含量、2の不粘着性および309μmの平均
粒度(重量平均)を有する粉末状生成物が得られた。
【0064】例4 塩化アンモニウムBを、生産技術的規模で比較例1にお
いて使用したKrauss Maffei社の真空ディ
スクドライヤーを用い技術的困難なしに110℃および
50hPaで塩化アンモニウムB中に含有されているヘ
キサメチルジシラザンの回収下に乾燥した。乾燥の際、
塩化アンモニウムは粘着しなかった。
【0065】140ppmのヘキサメチルジシラザンの
平均残存含量、2の不粘着性および280μmの平均粒
度(重量平均)を有する粉末状生成物が得られた。
【0066】例5 分散液A中に、含有されている塩化アンモニウムに対し
て0.5%の、例2において使用した熱分解法ケイ酸を
混入した。引き続き、ヘキサメチルジシラザンをピール
遠心機を用いて遠心分離した。得られたケイ酸含有塩化
アンモニウム(塩化アンモニウムC)は、遠心分離後1
4.3重量%のヘキサメチルジシラザンの含量を有して
いた。
【0067】塩化アンモニウムCを、例1類似に造粒し
た。ケイ酸添加にも拘わらず、形状安定な塩化アンモニ
ウム顆粒が得られた。比較例1において使用したKra
uss Maffei社の真空ディスクドライヤーを用
い、顆粒を引き続き110℃および50hPaで、含有
されているヘキサメチルジシラザンの回収下に乾燥し
た。乾燥の際、顆粒は粘着しなかったが、部分的に小さ
い粒子に崩壊した。
【0068】引き続き、乾燥した顆粒を例2類似に64
μmの平均粒度(重量平均)に粉砕した。
【0069】ヘキサメチルジシラザンの残存含量の測定
は210ppmの値を生じ、不粘着性の測定は3の値を
生じた。例2において使用した熱分解法ケイ酸0.5%
をさらに添加した後、1の不粘着性を有する流動性の粉
末が得られた。
【0070】例6 例2からのケイ酸含有乾燥塩化アンモニウムを、AES
(Atom−Emissions−Spektrosk
opie;原子放出分光分析法)を用い、その鉛、カド
ミウム、クロム、ニッケル、亜鉛、銅および水銀の含量
を調べた。すべての元素において、分量は5ppm以下
であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴァルター ベニシュケ ドイツ連邦共和国 メーリング ブルマン シュトラーセ 6 (72)発明者 ギュンター ウーレンドルフ ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ドク ター エドゥアート−ハース−シュトラー セ 13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤としてのオルガノシラザンの存在に
    おいてオルガノクロルシランとアンモニアを反応させ
    る、オルガノシラザンおよび塩化アンモニウムの製造方
    法において、生じたオルガノシラザンおよび塩化アンモ
    ニウムを含有する混合物から塩化アンモニウムを分離
    し、分離前混合物に粘着防止剤を添加するかまたは分離
    後塩化アンモニウムに粘着防止剤を添加することを特徴
    とするオルガノシラザンおよび塩化アンモニウムの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 粘着防止剤を分離前に添加し、塩化アン
    モニウムの完全な分離を熱的に行うかまたは機械的方法
    と熱的方法の組合せによって行うことを特徴とする請求
    項1記載のオルガノシラザンおよび塩化アンモニウムの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 分離を機械的方法と熱的方法の組合せに
    よって行い、機械的分離後造粒工程を実施することを特
    徴とする請求項2記載のオルガノシラザンおよび塩化ア
    ンモニウムの製造方法。
  4. 【請求項4】 分離後なお付加的に塩化アンモニウムに
    粘着防止剤を添加することを特徴とする請求項2または
    3記載のオルガノシラザンおよび塩化アンモニウムの製
    造方法。
  5. 【請求項5】 分離後粘着防止剤を塩化アンモニウムに
    添加し、塩化アンモニウムの分離を機械的方法と熱的方
    法の組合せによって行い、機械的分離後および熱的分離
    前に造粒工程を実施することを特徴とする請求項1記載
    のオルガノシラザンおよび塩化アンモニウムの製造方
    法。
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