JPH11240477A - 座席カバー - Google Patents

座席カバー

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Publication number
JPH11240477A
JPH11240477A JP10058973A JP5897398A JPH11240477A JP H11240477 A JPH11240477 A JP H11240477A JP 10058973 A JP10058973 A JP 10058973A JP 5897398 A JP5897398 A JP 5897398A JP H11240477 A JPH11240477 A JP H11240477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
mat
saddle
cover
synthetic resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP10058973A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Toyama
弘一 遠山
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Publication of JPH11240477A publication Critical patent/JPH11240477A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自転車、自動二輪車又は三輪車等の座席に断
熱性、保温性及びクッション性を付与すると共に、雨濡
れ等の際も乾燥時と同程度の快適性を容易に回復するこ
とができる座席カバーを提供すること。 【課題解決手段】 合成樹脂のフィラメントを三次元的
に交絡してなる立体網状マットにより座席表面を覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用座席カバーに
関し、特に自転車、自動二輪車又は三輪車等の座席カバ
ーに関する。
【0002】
【従来の技術】自転車、自動二輪車又は三輪車等、その
座席(サドル)が外気や風雨から遮蔽されていない構造
の小型車両では、サドルの表面が夏は太陽熱で熱せら
れ、冬は外気で冷やされ、また雨天の際は濡れるという
問題がある。
【0003】従来は上記の問題に対して、手近な紙やシ
ート等でサドルを覆うか、あるいは市販のサドルカバー
を使用するという手段が一般に用いられてきたが、紙や
シートは破れたり風で飛ばされたり、市販のサドルカバ
ーは雨濡れに弱い等の欠点があり、満足すべき状態にな
かった。後者のサドルカバーには人工レザー製、布製、
皮製等様々な製品が見られる。いずれもクッション性は
有するものの、それ自体が太陽熱で熱せられ、外気で冷
やされる点はサドルそのものと大差がない。また雨濡れ
により快適性が大きく損なわれるので、さらにその上か
らにシート等で覆う必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、自転車等小型車両の、外気や風雨から遮蔽
されていない構造の座席に断熱性と保温性及びクッショ
ン性を付与すると共に、雨濡れ等の際も乾燥時と同程度
の快適性を容易に回復することができる座席カバーを提
供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、合成樹脂
のフィラメントを三次元的に交絡してなる立体網状マッ
トにより座席表面を覆うことを特徴とする、本発明の座
席カバーにより解決することができる。
【0006】すなわち本発明の要点は、車両用座席カバ
ーに対する上述の潜在的ニーズを、合成樹脂フィラメン
トを三次元的に交絡してなる立体網状マットという特徴
ある材料に結びつけた点にある。ここに合成樹脂として
は各種ナイロン樹脂、ポリエステル、ポリアセタール、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルその他
の熱可塑性樹脂を挙げることができる。これらの樹脂は
一般に比重が小さいため、製品としての立体網状マット
を軽くすることができる。
【0007】本発明で採用した合成樹脂フィラメントか
らなる立体網状マットは、後述するようなマット面の面
積当たりのばね定数(以下、単に「ばね定数」)と、空
隙率を有するので、座席と人体の間に適度のクッション
性と優れた断熱性及び保温性を付与する。そのため、夏
の太陽に熱せられたサドル面の高温や、冬の冷気に曝さ
れた低温が遮断され、快適な接触感と坐り心地が得られ
る。
【0008】また、上記の立体網状マットは優れた排水
性を有し、雨に濡れた際も、マットを持って一振りすれ
ば水滴の大部分が流れ落ちてしまう。網状マットと人体
の実質的接触面積は極めて小さいので、少量の水滴がマ
ットのフィラメントに付着していても実用上は支障がな
い。かくして、本発明の座席カバーでは、雨濡れの際も
乾燥時と同程度の快適性を容易に回復することができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を挙げ
る。すなわち、前記立体網状マットのばね定数が200
以上1,200kgf/m2/mm以下、空隙率が85
以上99.5%以下、厚さが5以上30mm以下である
上記座席カバーである。
【0010】ばね定数の値がが200kgf/m2/m
m未満では、立体網状マットが柔らかくなり過ぎて人体
の重量により潰れてしまい、上述した本発明の座席カバ
ーとしての機能を十分に発揮することができない。また
1,200kgf/m2/mmを超えると硬くなり過ぎ
て適度のクッション性を与えることができず、使用感が
損なわれる。
【0011】空隙率の値は、ばね定数、単位面積当たり
の重量、及び水濡れの際の残留水分量等に関係する。空
隙率が99.5%を超えると立体網状マットが柔らかく
なり過ぎ、85%未満では硬くなり過ぎる。また、空隙
率85%未満では、重量及び排水性にも問題を生じる。
【0012】立体網状マットの厚さはクッション性と断
熱性に関係するが、概して選択の幅が大きい。厚さが3
0mmもあれば断熱性とクッション性は既に十分である
という意味で、この程度の厚さが実用上の上限である。
また、立体網状マットがバルクとして本来の機能を維持
できる厚さはおおむね5mm以上である。
【0013】ばね定数の値は、空隙率以外にも多くの因
子が関係するが、中でも影響が大きいのは、使用する合
成樹脂の種類、配合とフィラメントの直径である。一例
としてナイロン樹脂フィラメントの場合、フィラメント
の直径が0.2〜1.5mmの範囲に上記のばね定数の
範囲を満足する製造条件が存在する。
【0014】
【実施例】以下に、本発明の好適な実施例2例を挙げ
る。いずれも、オランダ国アクゾ・エヌ・ヴェー社製
の、直径0.33mmのナイロンフィラメントからなる
立体網状マット(商品名「エンカマット」)であって、
空隙率97.7%、ばね定数が810kgf/m2/m
m、厚さ10mmの製品を使用した。
【0015】(1)自転車用サドルカバー 自転車サドルの平面展開形状に見合う大きさのエンカマ
ット片を原反から切出し、マットの表面(平滑面)が外
側になるように、前後数箇所をゴム紐で折伏グシ縫いを
施してサドルカバーを形成し、ゴム紐で自転車のサドル
に固定した。
【0016】上記のようにサドルカバーを装着した自転
車を、冬期の屋外に一晩放置した。翌朝、金属部分及び
サドル面は冷えきっていたが、サドルカバーの上面は冷
たい感じがなく、通常の衣服のまま乗っても体温を奪わ
れる感触がなかった。また雨中に放置した自転車では、
レザー製のサドルの表面が濡れており、その上を覆った
サドルカバーの中にも所々水滴の滞留が認められた。し
かし、サドルカバーを外して軽く一振りすることで水滴
はほとんど流れ落ちてしまい、サドルカバー表面をハン
カチで軽く拭って再び自転車に取付けて乗っても衣服が
濡れることはなく、断熱性、保温性、クッション性は十
分保持できた。この場合、サドルの表面は濡れたままで
あったが、サドルカバーの厚みが介在することにより、
水分が衣服に達することはなかった。
【0017】(2)自動二輪車用サドルカバー 自動二輪車サドルの平面展開形状に見合う大きさのエン
カマット片を原反から切出し、マット片の周辺を裏面
(凹凸面)側に折返して10号ナイロンテグスで折伏グ
シ縫いを施した後、マット表面(平滑面)が上になるよ
うに前後2カ所にゴムバンドを取り付けた。
【0018】上記のサドルカバーを自動二輪車に装着
し、冬期の屋外に一晩放置した。翌朝、サドル面は冷え
切っていたが、サドルカバーの上面は冷たい感じがな
く、通常の衣服のまま乗っても体温を奪われる感触がな
かった。また、自転車用サドルカバーと同様、降雨に対
する効果を見ると共に走行テストも行ったが、断熱効
果、保温効果、クッション性ともに満足すべき結果であ
った。
【0019】以上、本発明の実施例を挙げたが、これら
はあくまで例示であって、座席カバーの素材、形状、寸
法等が、ここでの例示に限定されるものでないことはい
うまでもない。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、合成樹脂のフィラメン
トを三次元的に交絡してなる立体網状マットで座席表面
を覆うことにより、自転車、自動二輪車又は三輪車等の
小型車両の外気や風雨から遮蔽されていない構造の座席
に、断熱性、保温性及びクッション性を付与すると共
に、雨濡れ等の際も乾燥時と同程度の快適性を容易に回
復できる座席カバーを提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂のフィラメントを三次元的に交絡
    してなる立体網状マットにより座席表面を覆うことを特
    徴とする自転車等小型車両用座席カバー。
  2. 【請求項2】前記立体網状マットのばね定数が200以
    上1,200kgf/m2/mm以下、空隙率が85以
    上99.5%以下、厚さが5以上30mm以下である請
    求項1記載の座席カバー。
JP10058973A 1998-02-24 1998-02-24 座席カバー Pending JPH11240477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10058973A JPH11240477A (ja) 1998-02-24 1998-02-24 座席カバー

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JP10058973A JPH11240477A (ja) 1998-02-24 1998-02-24 座席カバー

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Publication Number Publication Date
JPH11240477A true JPH11240477A (ja) 1999-09-07

Family

ID=13099803

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JP10058973A Pending JPH11240477A (ja) 1998-02-24 1998-02-24 座席カバー

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JP (1) JPH11240477A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001029307A1 (fr) * 1999-10-19 2001-04-26 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Pellicule pour vehicule

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001029307A1 (fr) * 1999-10-19 2001-04-26 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Pellicule pour vehicule

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