JPH11239525A - 携帯ザブトン - Google Patents

携帯ザブトン

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JPH11239525A
JPH11239525A JP5897498A JP5897498A JPH11239525A JP H11239525 A JPH11239525 A JP H11239525A JP 5897498 A JP5897498 A JP 5897498A JP 5897498 A JP5897498 A JP 5897498A JP H11239525 A JPH11239525 A JP H11239525A
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JP
Japan
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portable
zabton
mat
seat
cushion
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JP5897498A
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English (en)
Inventor
Koichi Toyama
弘一 遠山
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で携帯性に優れ、断熱性、保温性、クッ
ション性及び耐候性を備えて、野外等での広範な用途に
適合しうる新たな敷物を提供すること。 【課題解決手段】 合成樹脂のフィラメントを三次元的
に交絡してなる立体網状マットを携帯に適する形状に裁
断して形成した携帯ザブトン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯用敷物に関し、
特に軽量で耐候性に優れ、広範囲な用途を有する携帯ザ
ブトンに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の座席は、駐車時に夏は太陽熱で
熱せられ、冬は外気温並に冷えるという問題がある。従
来はこれらの問題に対して、夏は窓ガラスをボール紙等
で覆って太陽光線を遮ったり、駐車中もクーラーを用い
たり、冬はヒーターで室内を暖めるなどして対処するの
が一般的である。しかし窓ガラスを遮蔽する方法は走行
時にかさばる遮蔽物を狭い車内のどこかに格納しなけれ
ばならぬという不便があり、クーラーやヒーターによる
方法は燃費経済の面からの制約がある。
【0003】釣り船やレジャーボート等では、多くの場
合座席が堅い板製やFRP製で断熱性とクッション性に
欠ける。特に釣り船の甲板は、雨天の際に濡れるのは当
然としても、夏の炎天下ではかなりの高温になり、また
冬期は強く冷え込む。しかしこれらの問題に対して、現
状ではほとんど対策らしきものがない。
【0004】ハイキングやお花見等の際は従来からござ
やシートが用いられてきた。しかしこれらは通常、クッ
ション性や保温性に欠ける。また多人数用であるので、
折り畳むとやや重量があり、あまり携帯性が良いとはい
えない。したがって、個人又は小人数の場合はござやシ
ートはむしろ使い難くく、他に適当な手段もないところ
から、地面に古新聞を敷いて腰を下ろすようなスタイル
になり勝ちである。勿論、座り心地は良くない。
【0005】人が腰を下ろす、坐るという場合に、野外
や車両、船舶等の上では必ずしも快適な座席が用意され
ている訳ではなく、ごつごつした固い表面や、高温、低
温、濡れた面等に遭遇する機会が少なくない。そのよう
な場合に、座布団のように手軽に使用できる敷物があれ
ば良いが、綿と布からなる座布団は重く嵩張り、しかも
水濡れに弱いため、野外等への携帯には適さない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、軽量で携帯性に優れ、断熱性、保温性、ク
ッション性及び耐候性を備えて、野外等での広範な用途
に適合しうる新たな敷物を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、合成樹脂
のフィラメントを三次元的に交絡してなる立体網状マッ
トを携帯に適する形状に裁断して形成した、本発明にな
る携帯ザブトンにより解決することができる。
【0008】すなわち本発明の要点は、潜在する携帯用
敷物のニーズを、その構成材料としての合成樹脂フィラ
メントを三次元的に交絡してなる立体網状マットという
特徴ある材料に結びつけた点にある。なお、携帯ザブト
ンという名称は、その使われ方を端的に表現するものと
して採用したが、綿と布からなる座布団とは全く異なる
新たな敷物である。その形状としては、一辺が20〜1
00cm程度の四角形が一般的であるが、円形、楕円形
等所望の形状を採用することができる。
【0009】上記の合成樹脂としては、各種ナイロン樹
脂、ポリエステル、ポリアセタール、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリ塩化ビニルその他の熱可塑性樹脂を
挙げることができる。これらの樹脂は一般に比重が小さ
いため、製品としての携帯ザブトンを軽くすることがで
きる。
【0010】本発明で採用した立体網状マットは、後述
するようなマット面の面積当たりのばね定数(以下、単
に「ばね定数」)と、大きい空隙率を有するので、これ
を用いた携帯ザブトンは、適度のクッション性と優れた
断熱性及び保温性を備える。また1枚が数十グラムと極
めて軽量であり、柔軟であるから小さく折り畳むことが
でき、しかも折り癖が着かない。
【0011】本発明の携帯ザブトンは排水性に優れ、雨
等で濡れた際も、携帯ザブトンを持って一振りすれば水
滴の大部分が流れ落ちてしまう。立体網状マットと人体
との実質的接触面積は極めて小さいので、少量の水滴が
マットのフィラメントに付着していても実用上支障がな
い。かくして本発明の携帯ザブトンは、濡れた際も乾燥
時と同程度の快適性を容易に回復することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(1)本発明の好適な実施形態を
挙げる。すなわち、裁断後の立体網状マット片の周囲切
断面を、皮革、布又は合成樹脂シート材で被覆してなる
上記の携帯ザブトンである。
【0013】裁断後の立体網状マット片の周囲切断面に
は鋭く尖ったナイロンフィラメントの切口が露出するの
で、安全のため、切断面を皮革、布又は合成樹脂シート
材で被覆して処理することが望ましい。この場合、水濡
れが予想される用途では、親水性の小さい合成樹脂シー
ト材が好適である。合成樹脂シート材として接着剤付き
発泡ポリエチレンシート等を用いると施工が容易であ
る。
【0014】(2)本発明の他の実施形態を挙げる。す
なわち、立体網状マットのばね定数が200以上1,2
00kgf/m2/mm以下、空隙率が85以上99.
5%以下、厚さが5以上30mm以下である上記携帯ザ
ブトンである。
【0015】ばね定数が200kgf/m2/mm未満
では、立体網状マットが柔らか過ぎて人体の重量により
潰れてしまい、上述した携帯ザブトンとしての機能を十
分に発揮することができない。また1,200kgf/
2/mmを超えると硬くなり過ぎて適度のクッション
性を与えることができず、使用感が損なわれる。
【0016】空隙率の値は、ばね定数、単位面積当たり
の重量、及び水濡れの際の残留水分量等に関係する。空
隙率が99.5%を超えると立体網状マットが柔らかく
なり過ぎ、85%未満では硬くなり過ぎる。また、空隙
率85%未満では、重量及び排水性にも問題を生じる。
【0017】立体網状マットの厚さはクッション性と断
熱性に関係するが、概して選択の幅が大きい。厚さが3
0mmもあればクッション性と断熱性は既に十分である
という意味で、この程度の厚さが実用上の上限である。
また、立体網状マットがバルクとして本来の機能を維持
できる厚さは、おおむね5mm以上である。なお携帯性
を考慮すれば、携帯ザブトンの厚さは10mm前後が好
適である。
【0018】ばね定数の値には、空隙率以外にも多くの
因子が関係するが、中でも影響が大きいのは、使用する
合成樹脂の種類、配合とフィラメントの直径である。一
例としてナイロン樹脂フィラメントの場合、フィラメン
トの直径が0.2〜1.5mmのものは上記ばね定数の
範囲を満足する。
【0019】(3)本発明のさらなる実施形態を挙げ
る。本発明の携帯ザブトンは極めて広範な用途を有す
る。その幾つかを例示すれば次の通りである。
【0020】(イ)自動車、小型船舶の操縦席又は客席
用マット:夏の太陽に熱せられた座席面の高温や、冬期
の低温が遮断され、快適な接触感と坐り心地を得ること
ができる。
【0021】(ロ)釣り船用マット:携帯ザブトンを使
用することにより甲板面からの低温、高温が遮断され、
快適に釣りを楽しむことができる。また波をかぶって濡
れた場合もその影響が軽微で、乾燥状態とほぼ同程度の
快適性を容易に回復することができる。
【0022】(ハ)小型レジャーボート用マット:小型
レジャーボートの甲板はデッキチェアを置くスペースが
ない場合が多いが、その場合も携帯ザブトンを用いるこ
とで、甲板面からの低温、高温が遮断され、快適性を確
保することができる。
【0023】(ニ)陸釣り用マット:岩場や岸壁での陸
釣りに持参しても、釣り船の場合と同様に有効である。
【0024】(ホ)海水浴用マット:真夏の海浜は砂が
焼け付くように熱い。砂の上に携帯ザブトンを敷けば、
砂の熱さを遮断することができる。しかも、空気マット
に比べて取扱いが遥かに簡単である。
【0025】(ヘ)野外用携帯クッション:花見やハイ
キング等の際、携帯ザブトンを各自がポケットやナップ
ザックに入れて持参し各自で拡げて使用すれば、通常の
ハイキング用シートのような運搬、敷設、撤収の負担が
ない。また、通常のシートよりもクッション性、保温性
に優れるのでより快適である。
【0026】(ト)スポーツ観戦用クッション:野球、
サッカー、テニス等のスポーツ施設のベンチは固く、夏
冬の温度差が激しい。携帯ザブトンを持参すれば、スポ
ーツ観戦の快適性が増す。
【0027】(チ)登山用腰当て:かつては登山用の腰
当てとして、かもしか等の毛皮が用いられたが、近時は
入手できない。そこで、これに代わる腰当てとして、や
や小型の携帯ザブトンが好適である。
【0028】(リ)ズボン用腰当て又は尻当て:ズボン
内側の腰又は尻の部分に携帯ザブトンを縫い付ければ、
嵩張らず保温性があり、しかもわざわざ携帯の必要がな
い腰当て又は尻当てを実現できる。例えば渓流釣り用ゴ
ム長の下穿きに好適である。
【0029】
【発明の効果】合成樹脂のフィラメントを三次元的に交
絡してなる立体網状マットを携帯に適する形状に裁断し
て形成した本発明の携帯ザブトンによれば、軽量で携帯
性に優れ、断熱性、保温性、クッション性及び耐候性を
備えた、野外等での広範な用途に適合しうる新たな敷物
を提供することができる。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂のフィラメントを三次元的に交絡
    してなる立体網状マットを、携帯に適する形状に裁断し
    たことを特徴とする携帯ザブトン。
  2. 【請求項2】裁断後の前記立体網状マット片の周囲切断
    面を、皮革、布又は合成樹脂シート材で被覆してなる請
    求項1記載の携帯ザブトン。
  3. 【請求項3】前記立体網状マットのばね定数が200以
    上1,200kgf/m2/mm以下、空隙率が85以
    上99.5%以下、厚さが5以上30mm以下である請
    求項1記載の携帯ザブトン。
  4. 【請求項4】自動車又は小型船舶において操縦席又は客
    席用マットとして用いる、請求項1乃至3のいずれかに
    記載の携帯ザブトン。
  5. 【請求項5】釣り船において釣り人が座席用マットとし
    て用いる、請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯ザブ
    トン。
  6. 【請求項6】小型レジャーボートの甲板等において座席
    用マットとして用いる、請求項1乃至3のいずれかに記
    載の携帯ザブトン。
  7. 【請求項7】岩場、岸壁等の釣り場において釣り人が座
    席用マットとして用いる、請求項1乃至3のいずれかに
    記載の携帯ザブトン。
  8. 【請求項8】湖沼、海、川等の砂浜において水浴客が座
    席用マットとして用いる、請求項1乃至3のいずれかに
    記載の携帯ザブトン。
  9. 【請求項9】花見又はハイキング等野外行動の際に参加
    者が座席用マットとして用いる、請求項1乃至3のいず
    れかに記載の携帯ザブトン。
  10. 【請求項10】野球、サッカー、テニス等のスポーツ観
    戦時に観戦者が座席用マットとして用いる、請求項1乃
    至3のいずれかに記載の携帯ザブトン。
  11. 【請求項11】登山の際、登山者が腰に吊す腰当てとし
    て用いる、請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯ザブ
    トン。
  12. 【請求項12】ズボンの内側の腰又は尻の部分に縫い付
    けて腰当て又は尻当てとして用いる、請求項1乃至3の
    いずれかに記載の携帯ザブトン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002085207A (ja) * 2000-09-12 2002-03-26 Toyobo Co Ltd 姿勢保持座布団
JP2002266215A (ja) * 2001-03-02 2002-09-18 Fujiichi:Kk 機能綿
JP2009297358A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Nishikawa Living Inc 寝具用マットのカバー

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