JPH11240185A - 画像形成装置及び色材カートリッジ - Google Patents

画像形成装置及び色材カートリッジ

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JPH11240185A
JPH11240185A JP4354498A JP4354498A JPH11240185A JP H11240185 A JPH11240185 A JP H11240185A JP 4354498 A JP4354498 A JP 4354498A JP 4354498 A JP4354498 A JP 4354498A JP H11240185 A JPH11240185 A JP H11240185A
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ink
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JP4354498A
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Riyuuichirou Kobayashi
隆一朗 小林
Kazuhiro Takemoto
和広 竹本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、画像形成装置を使用する際に、ユ
ーザーが色材の品質を管理する煩わしさを無くし、さら
に、画像形成を行った後で初めて色材が使用できぬこと
に気づくような事態を無くすことを課題とする。 【解決手段】 少なくとも色材を貯蔵する複数の色材貯
蔵部を有し、該色材貯蔵部それぞれが貯蔵する色材を用
いて記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
前記複数の色材貯蔵部のうち少なくとも一つが貯蔵する
色材の品質有効期限を検知する検知手段と、検知した色
材の前記品質有効期限に基づいて前記品質有効期限の到
来を報知する報知手段とを備えることを特徴とする画像
形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタなどの画像
形成装置及び該画像形成装置に着脱可能で、該画像形成
装置で用いる色材を貯蔵する色材カートリッジに関し、
より詳しくは品質有効期限を有する色材を用いる画像形
成装置及び色材カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
(黒色)など、複数の色材を用いて紙等の記録材上にカ
ラー画像を形成する画像形成装置がある。例えば米国特
許34747120号、特公昭61−59911号公
報、特公昭61−59914号公報、特公昭62−11
035号公報にはインクジェット方式の画像形成装置が
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この画像形成装置では
形成すべき画像により、それぞれの色材の画像一枚あた
りの消費量が異なる。一般にオフィスで作成される文書
のほとんどは黒色の文字と罫線が中心に構成されてお
り、例えば事務用に用いる画像形成装置では黒の色材の
消費量がほかの色材の消費量に比べて多い。またカラー
画像を形成するときに画像形成装置では一般的にUCR
処理(Under Color Removal、下色
除去処理)と呼ばれる画像処理を実行しており、YMC
画像の一部を黒画像に置き換えるので黒の色材をより多
く消費する。このような使用環境に置かれた画像形成装
置では、消費量が多い色材は頻繁に交換されるが、ほか
の色材は長期にわたって補充、交換されることなく継続
使用される傾向がある。このような傾向は、下記のよう
な不具合を引き起こす一因となる。
【0004】図7は従来のインクジェットプリンタのノ
ズル付近を説明する断面斜視図である。インクカートリ
ッジ400は水密の仕切壁401により内部を区画し
て、複数のインクタンク402y、mを備えている。イ
ンクタンク402y、mに貯蔵されたインクはインクパ
イプ403y、m等を経てインク室404y、mにいっ
たん溜まり、ノズル流路405y、mを経て、ノズル4
06y、mからインク滴dとして噴出される。例えば、
インクジェットプリンタで用いるインクでは、しだいに
インクに含まれる色素染料がインクタンク402y、m
の中で析出、沈殿し、画像形成の際にノズル406y、
mやノズル流路405y、mのごとき極細の管中で前述
の析出物や沈殿物が詰まり、インク滴の噴出が不可能と
なり、画像の一部が欠落するなどして画像形成ができな
い状態となる。また色素材料の色調が変わってしまい、
良好な色再現が不可能となる。
【0005】またインクが密閉されて外気と触れない状
態で保存されている場合と比較すると、外気と触れる状
態で保存されている場合は、前述のような析出物、沈殿
物の発生が多くなり、使用可能な期間が短縮することが
知られている。すなわち、外気と触れないように密閉さ
れたパッケージからインクカートリッジを取り出すと、
析出、沈殿、色調変化するのが早まる。
【0006】そこで、市販のインクカートリッジは「製
造年月日から2年、パッケージの開封後6ヶ月」という
ように品質有効期限をパッケージの表面の目立つ箇所に
注意書きとして印字し、ユーザーの自己管理にゆだねて
いるのが現状である。
【0007】しかし、ユーザーが前記品質有効期限を自
己管理しないでインクジェットプリンタを使用した場
合、出力されたカラー画像の色合いが不調だと気づいた
り、画像の一部が欠落する等の障害が発生するに至っ
て、初めてユーザーはインクカートリッジ中のインクが
使用できないことに気づくという事態が発生する。
【0008】そこで本発明は、画像形成装置を使用する
際に、ユーザーが色材の品質を管理する煩わしさを無く
し、さらに、画像形成を行った後で初めて色材が使用で
きぬことに気づくような事態がなく、ユーザーが確実に
貯蔵されたインクの品質有効期限を知ることができるよ
うにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は次の画像
形成装置により解決できる。すなわち、請求項1の画像
形成装置は、少なくとも色材を貯蔵する複数の色材貯蔵
部を有し、該色材貯蔵部それぞれが貯蔵する色材を用い
て記録材上に画像を形成する画像形成装置において、前
記複数の色材貯蔵部のうち少なくとも一つが貯蔵する色
材の品質有効期限を検知する検知手段と、検知した色材
の前記品質有効期限に基づいて前記品質有効期限の到来
を報知する報知手段とを備えることを特徴とした。
【0010】この画像形成装置によれば、ユーザーが色
材の品質を管理する煩わしさを無くし、さらに、画像形
成を行った後で初めて色材が使用できぬことに気づくよ
うな事態を無くすことができた。
【0011】また、請求項6の色材カートリッジは、色
材を貯蔵する色材貯蔵部と、前記密閉を解除可能な密閉
手段と、前記色材の品質有効期限をコード化したコード
部とを有することを特徴とした。
【0012】この色材カートリッジによれば、ユーザー
が色材の品質を管理する煩わしさを無くし、さらに、画
像形成を行った後で初めて色材が使用できぬことに気づ
くような事態を無くすことができた。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図1
から図6により、インクジェットプリンタを例に説明す
る。
【0014】図1はインクジェットプリンタ1とインク
カートリッジ4の主要部を示す斜視図である。図1で、
キャリッジ2はノズルヘッドとヘッドドライバを納めた
樹脂性のケースである。キャリッジ2に納めたヘッドド
ライバはICで構成してあり、キャリッジ2から引き出
されたフレキシブルケーブル5で制御基板9と接続され
ている。
【0015】キャリッジ2はキャリッジ駆動機構6によ
って図中矢印Xで示した主走査方向に往復移動される。
キャリッジ駆動機構6は、モータ6a、プーリ6b、歯
付きベルト6c、ガイドレール6dを含んで構成されて
いて、キャリッジ2は歯付きベルト6cに固着されてい
る。
【0016】モータ6aによりプーリ6bが回転する
と、歯付きベルト6cに固着されたキャリッジ2は図中
矢印Xの方向に沿って移動させられる。ガイドレール6
dは互いに平行な2本の丸棒で、かつキャリッジ2の挿
通穴を貫通していてキャリッジ2が滑走するようにし
た。このため歯付きベルト6cはキャリッジ2の自重で
は撓まないし、キャリッジ2は一直線上を往復移動す
る。モータ6aの回転方向を逆転すればキャリッジ2が
移動する向きを変更できるし、回転数を変更すればキャ
リッジ2の移動速度を変更することもできる。
【0017】インクカートリッジ4は内部にインクタン
ク41(不図示)を有している。インクタンク41のイ
ンク供給口はインクカートリッジ4をキャリッジ2にセ
ットしてインク供給パイプと接続されると開口し、接続
が解除されると閉鎖され、ノズルヘッドにインクが供給
される。キャリッジ2にはインクカートリッジ4の取り
付け部が設けてあり、噴射用のY、M、C、Kの各色の
インクを納めたインクカートリッジ4を着脱できるよう
になっている。本実施の形態では4色のうちK(黒)の
インクタンクだけを別のインクカートリッジ4Kに納
め、ほかの3色のインクタンクは一つのインクカートリ
ッジ4Cに納めた。
【0018】キャリッジ2はインクカートリッジ4C、
Kが正しくセットされたことを検知するアクチュエータ
(不図示)を備えている。また、キャリッジ2にはイン
クカートリッジ4が貯蔵するインクの貯蔵量を検知する
機構と、インクの品質有効期限の基になる情報を読み取
る機構とが備えられている。
【0019】フレキシブルケーブル5は可撓性を有する
フィルムに、データ信号線、電源線等を含む配線パター
ンをプリントしたもので、キャリッジ2と制御基板9と
の間でデータを転送し、キャリッジ2の移動に追従す
る。
【0020】エンコーダ7は樹脂の透明なフィルムに所
定の間隔で目盛りをつけたもので、この目盛りをキャリ
ッジ2に設けた光センサーにより検知して、キャリッジ
2の移動速度を検知する。
【0021】紙搬送機構8は図中矢印Yで示した副走査
方向に記録紙Pを搬送させる機構で、搬送モータ8a、
搬送ローラー対8b、8cを含んで構成される。搬送ロ
ーラー対8bと搬送ローラー対8cは搬送モータ8aに
より駆動されて、図示せぬギア列によって略等しいが搬
送ローラー対8cが極わずかに速い周速で回転するロー
ラー対である。記録紙Pは給紙機構(図示せず)から送
り出されてから一定速度で回転させられている搬送ロー
ラー対8bに挟持され、給紙ガイド(図示せず)によっ
て副走査方向に搬送の向きを修正させられたうえで搬送
ローラー対8cに挟持されて搬送される。
【0022】このようにして記録紙Pを副走査方向に一
定速度で移動させつつ、キャリッジ2を主走査方向に一
定速度で移動させ、ノズルヘッドから噴出したインクを
付着させて記録紙Pの片面の所定範囲に画像を記録す
る。
【0023】制御基板9は、CPU91、フラッシュメ
モリ92、オンボードクロック93インターフェース9
4を備えている。フラッシュメモリ92はインクの品質
有効期限の到来を検知し、インクカートリッジ4Cに貯
蔵されたインクがプリントに使用可能であるかどうかを
判断するプログラムである品質有効期限検知プログラ
ム、前記品質有効期限検知プログラムが実行に際して参
照する設定テーブル、インクカートリッジ4Kに貯蔵さ
れたインクが所定量を下回ったかどうかを検知するプロ
グラムである貯蔵量検知プログラムを記憶している。C
PU91はインクの品質有効期限検知プログラムと設定
テーブルとをフラッシュメモリ92からロードして実行
し、貯蔵量検知プログラムをフラッシュメモリ92から
ロードして実行する。またCPU91は両プログラムの
結果に応じた表示を指令する。
【0024】オンボードクロック93は現在時刻を出力
する手段であり、主電源の投入とは無関係に常時動作す
るように独立したボタン電池で駆動される時計で、現在
の年、月、日(以下で現在時データとも呼ぶ)を出力す
る。さらにCPU91はインクカートリッジ4のセット
された日付をデータとしてフラッシュメモリ92に記憶
させる。
【0025】インターフェース94はインクジェットプ
リンタ1自体を周辺機器として使用するコンピュータ
(不図示)と接続するためのインターフェースである。
インターフェース94は双方向通信可能で、コンピュー
タからのプリント指令、プリントデータ等を受信し、C
PU91で実行されるプログラムの情報などを送信す
る。
【0026】次に図2を用いて、インクの品質有効期限
の基となる情報をインクカートリッジから読み取る機構
を説明する。図2はインクカートリッジ4の外観斜視図
である。
【0027】図2で、インクカートリッジ4Cの内部は
一点鎖線で示した仕切壁46a、bによりそれぞれ異な
る色材を貯蔵するインクタンク41Y、41M、41C
が構成されている。インクタンク41Yはイエローイン
ク、インクタンク41Mはマゼンタインク、インクタン
ク41Cはシアンインクを貯蔵している。バーコードシ
ール42はアルミシートに黒色の筋状のバーコードを印
刷し、インクカートリッジ4Cに接着したもので、イン
クカートリッジ4Cの製造年月に関するデータと、開封
日からの品質有効期限のデータとをコード化してある。
キャリッジ2は光学的なセンサーであるバーコードリー
ダ43を備え(図1参照)、バーコードリーダ43はバ
ーコードシール42からコード化されたデータを読み取
り、読み取られたデータはフラッシュメモリ92に記憶
される。
【0028】インクカートリッジ4Cとインクカートリ
ッジ4Kは未使用の状態では外気と触れないようにアル
ミ製の袋(不図示)に密閉してあり、使用に際しては、
該アルミ製の袋を破って密閉を解除し、袋の中からイン
クカートリッジ4Cまたはインクカートリッジ4Kを取
り出してからキャリッジ2にセットする。
【0029】次にインクカートリッジ4が貯蔵するイン
クの貯蔵量を検知する機構を説明する。
【0030】図3はインクカートリッジ4Kの部分断面
図である。
【0031】図3で、インクカートリッジ4Kは一つの
インクタンク41Kを備えていて、黒色のインクを貯蔵
している。インクカートリッジ4Kをキャリッジ2にセ
ットすると、インクカートリッジ4Kが備える被検知部
60はキャリッジ2が備える残量検知部50(図1参
照)で挟み込まれる。貯蔵量検知部50は光学センサー
を備えていて、後述のように、インクカートリッジ4K
のインクの液面に応じた出力を得る。
【0032】図3(a)はインクカートリッジ4Kを図
2の矢印Mの向きから見た上面断面図、図3(b)、
(c)、(d)は図2の矢印Nの向きから見た側面断面
図で、図3(b)、(c)、(d)間では貯蔵するイン
クの液面Lの位置が互いに異なっている。
【0033】貯蔵量検知部50はキャリッジ2から起立
したセンサーホルダー52、53にフォトセンサーを備
えている。フォトセンサーは、センサーホルダー52に
発光素子54aを、センサーホルダー53に受光素子5
4bをそれぞれ備えている。発光素子54aはCPU9
1の指令により所定強度の光線を発する。受光素子54
bは受光面に入射する光量に応じた受光信号を出力す
る。発光素子54aと受光素子54bとは所定間隔を保
って向かい合っていて、発光素子54aの発した光線が
受光素子54bの受光面に入射するように互いの位置が
固定されている。
【0034】被検知部60はインクタンク41Kが貯蔵
する黒色インクが自在に流入する側房部61と2つの検
知窓62a、bを備えていて、側房部61とインクタン
ク41Kの液面Lの高さは同じになる。検知窓62a、
bは発光素子54aが発した光線が通過するように透明
な樹脂で形成してある。
【0035】インクカートリッジ4Kをキャリッジ2に
セットすると、被検知部60はセンサーホルダー52と
センサーホルダー53の間に挟まれる。このとき、発光
素子54a、検知窓62a、側房部61、検知窓62
b、受光素子54bの受光面は一直線に並ぶ。
【0036】図3(b)は黒色インクの液面Lが側房部
61の高さを超えて、側房部61の中は黒インクで満ち
た状態を示している。側房部61の中が黒色インクで満
ちていると、発光素子54aの発した光線eは黒色イン
クで吸収されるので、受光素子54bの受光面には光線
はほとんど入射しない。
【0037】図3(c)は黒色インクの液面Lが側房部
61の天板63よりも下がり、側房部61の中は一部だ
け黒インクで満ちた状態を示している。しかしながら、
検知窓62a、bの間は黒色インクで満ちているので、
受光素子54bの受光面には光線eは半ばしか入射しな
い。
【0038】図3(d)は黒色インクの液面Lが側房部
61の底板64に近づき、検知窓62a、bの間には黒
色インクはなく、発光素子54aの発した光線eは黒色
インクで吸収されずに、受光素子54bの受光面に入射
する。
【0039】本実施の形態では受光素子54bの受光信
号のレベルは、図3(b)、(c)、(d)に示した状
態の順に大きくなる。つまり、この受光信号は液面Lの
位置に応じた出力となっているので、フォトセンサーに
より残量(貯蔵量)が所定量を下回ったことを検知でき
る。従って貯蔵量検知プログラムはこの受光信号の大小
を利用してインクの残量(貯蔵量)を検知する。また、
受光素子54bを底板64に近づけて配置したので、貯
蔵する黒色のインクがほとんどなくなった状態で、受光
信号のレベルが最大となる。
【0040】次にインクの品質有効期限の到来を検知
し、インクカートリッジ4Cに貯蔵されたインクがプリ
ントに使用可能であるかどうかを判断する品質有効期限
検知プログラムを説明する。図4は品質有効期限検知プ
ログラムを説明するフローチャートである。
【0041】品質有効期限検知プログラムは、インクジ
ェットプリンタに電源を投入したときの初期化プロセス
の一環として実行される場合と、電源が投入された状態
でインクカートリッジ4が交換された場合に実行される
場合がある。
【0042】図4で、品質有効期限検知プログラムがス
タートすると、バーコードシール42にコード化された
インクカートリッジ4Cの製造年月日をバーコードリー
ダ43で読み取る(St1)。
【0043】次に(St1)の処理で読み取った製造年
月日と、オンボードクロック93から出力される現在時
データを比較して、未開封での品質有効期限が経過した
か否かを判断する(St2)。
【0044】(St2)の処理で、未開封での品質有効
期限が経過したと判断すると、品質有効期限が到来した
旨の報知を行う(St7)。報知は、インクジェットプ
リンタ自体を周辺機器として使用するパーソナルコンピ
ュータ(不図示)のディスプレーに「インクの品質保証
期限が終了したので、インクカートリッジを交換してく
ださい。」と表示して行う。表示はパーソナルコンピュ
ータとの間でインターフェース94を介した双方向通信
を確立して実行する。
【0045】(St2)の処理で未開封の品質有効期限
が経過していないと判断すると、インクカートリッジ4
Cをキャリッジ2にセットした時の情報をフラッシュメ
モリ92から検知する(St3)。通常はインクカート
リッジ4Cをキャリッジ2にセットする直前にアルミ製
の袋を開封するから、インクカートリッジ4Cをキャリ
ッジ2にセットした時をインクカートリッジを開封した
時とみなしている。
【0046】次にオンボードクロック93のデータと
(St2)の処理で検知した情報からインクカートリッ
ジ4Cをキャリッジ2にセットした後の経過時間を検知
する(St4)。
【0047】次にセット後の経過期間に対応した、開封
後の品質有効期限(年月日)を設定テーブルに基づいて
検知する(St6)。なお本実施の形態では品質有効期
限を期日として検知する。
【0048】次に(St4)の処理で検知した品質有効
期限と、オンボードクロック93から出力される現在時
データを比較して、開封後の品質有効期限が経過したか
否かを判断する(St6)。
【0049】(St6)の処理で開封後の品質有効期限
が経過したと判断すると、品質有効期限が到来した旨の
報知を行う(St8)。報知は、インクジェットプリン
タ自体を周辺機器として使用するコンピュータ(不図
示)のディスプレーに「インクの品質保証期限が終了し
たので、インクカートリッジを交換してください。」と
表示して行う。表示はコンピュータとの間でインターフ
ェース94を介した双方向通信を確立して実行する。
【0050】(St6)の処理で開封後の品質有効期限
が経過していないと判断すると、品質有効期限検知プロ
グラムは終了する。上述のように本実施の形態のインク
ジェットプリンタはバーコードリーダ43で読み取った
コードを基にCPU91が品質有効期限を検知してい
る。また、品質有効期限検知プログラムの結果に応じて
CPU91が報知指令を発行している。
【0051】品質有効期限の到来は、品質有効期限が経
過してから品質有効期限が経過した旨を報知しても良い
し、未然に品質有効期限がまもなく経過する旨を報知し
ても良い。
【0052】本実施の形態では、インクカートリッジ4
Cの製造日をコード化したバーコードシール42を印刷
したが、未開封状態での品質有効期限と、開封後の品質
有効期限のデータをコード化したバーコードシールを用
いても良い。このとき設定テーブルは不要となる。
【0053】また、品質有効期限の到来を報知するの
に、インクジェットプリンタにランプを備え、該ランプ
が点滅、もしくは点灯することで報知しても良い。逆に
該ランプはインクが使用可能な期間は点灯し、品質有効
期限が到来すると消灯して報知しても良い。さらに、イ
ンクジェットプリンタに液晶ディスプレーなどを備えさ
せて、該液晶ディスプレーに「インクの品質保証期限が
終了したので、インクカートリッジを交換してくださ
い。」などと表示することで報知することも可能であ
る。
【0054】また、前述の品質有効期限検知プログラム
はフラッシュメモリ92に代えてROMに記憶する構成
としても良い。
【0055】続いて、設定テーブルについて説明する。
図5はインクジェットプリンタで使用するインクの品質
有効期限を検知するための設定テーブルの例をグラフ化
したものである。
【0056】図5で、横軸にとった未開封期間は、製造
年月日から、外気と触れないようにインクカートリッジ
4を密閉するアルミ製の袋をユーザーが開封するまでの
期間であり、本実施の形態ではこの期間を年の単位で表
した。左縦軸にとった開封後の品質有効期限はユーザー
がアルミ製の袋を開封し、インクカートリッジ4をキャ
リッジ2にセットしてからの品質有効期限を示してい
る。右縦軸は、ユーザーが開封し、セットしてから、ノ
ズルが1000個の液滴を発射するときに詰まらずに用
紙に付着する液滴の数を百分率で示した通過率が100
%未満になるまでに要する期間である。通過率100%
のとき、ノズルの詰まりは発生しておらず、通過率が1
00%未満のときは、ノズルの詰まりが発生しているこ
とになる。曲線L1は、通過率が100%未満になるの
に要する期間の未開封期間に対する経時変化で表してあ
る。
【0057】階段状の折れ線L2は、フラッシュメモリ
92に記憶した品質有効期限の設定テーブルの設定値を
表している。この設定テーブルは、インクカートリッジ
4の製造から開封までの期間に対して、開封後の品質有
効期限を対応づけたテーブルである。なお、開封後の品
質有効期限は本発明の第2の品質有効期限の例である。
すなわち本実施の形態では、未開封期間が2年に至るま
では、装着後の経過期間が3ヶ月まで通過率が100%
なので、3ヶ月を装着後品質有効期限とした。未開封期
間が2年を越え、2年6ヶ月に至るまでは、装着後経過
期間が2ヶ月10日まで通過率が100%なので、2ヶ
月10日を装着後品質有効期限とした。未開封期間が2
年6ヶ月を越え、3年に至るまでは、装着後経過期間が
1ヶ月まで通過率が100%なので、1ヶ月を装着後品
質有効期限とした。そして未開封期間が3年を越える
と、1ヶ月を待たずに通過率が100%未満となるの
で、製造日からの品質有効期限は未開封期間が3年に至
るまでとした。すなわち本実施の形態における第一の品
質有効期限は3年である。
【0058】次に本実施の形態のインクジェットプリン
タの貯蔵量検知プログラムを説明する。貯蔵量検知プロ
グラムはCPU91がフラッシュメモリ92からロード
して実行する。
【0059】図6は貯蔵量検知プログラムを説明するフ
ローチャートである。
【0060】貯蔵量検知プログラムは、インクジェット
プリンタ1に電源を投入したときの初期化プロセスの一
環として実行される場合と、一枚の記録紙Pへの画像の
記録が終了する毎に毎回実行される。
【0061】貯蔵量検知プログラムがスタートすると、
フォトセンサーの発光素子54aを発光させ、発光に応
じて現れる受光素子54bの受光信号をサンプリングす
る(St11)。検知窓62a、bを通過した光線eは
インクタンク41Kに貯蔵された黒インクに吸収される
ため、一定の出力(電流値)が現れるが、インクの残量
(貯蔵量)が少なくなり、光線の一部または全部がしだ
いにインクの液面の上側を通過するようになると(図3
参照)、受光素子54bの受光信号はしだいに増加す
る。
【0062】次に、サンプリングの結果が設定値以上か
どうかを判断する(St12)。液面Lがインクタンク
41Kの底板64とほとんど差がないほどになった状態
での受光信号の出力値を設定値とすると良い。
【0063】(St12)の処理で、サンプリングの結
果が設定値以上であれば、インクジェットプリンタ1自
体を周辺機器として使用するコンピュータ(不図示)の
ディスプレーに「黒インクの残量(貯蔵量)が少ないの
で、インクカートリッジを交換してください。」と報知
の表示をする(St13)。報知の表示はコンピュータ
との間で双方向通信手順を確立して実行し、貯蔵量検知
プログラムは終了する。
【0064】また(St12)の処理で、サンプリング
の結果が設定値以下であれば、貯蔵量検知プログラムは
終了する。
【0065】本実施の形態のインクジェットプリンタ
は、一般的に使用頻度の高い黒インクはインク残量(貯
蔵量)を検知して報知を行っていて、使用頻度の低い
Y、M、Cのインクはインクカートリッジの製造日から
起算した品質有効期限と、開封日から起算した品質有効
期限との二重の品質有効期限の到来を報知する。このよ
うにプリンタが使用頻度の高い色材は残量(貯蔵量)で
管理し、使用頻度の低い色材は品質有効期限で管理する
ことで、ユーザーが自己管理しなくとも使用頻度の高い
インクの欠乏も使用頻度の低いインクの期限切れも防止
でき、画像形成装置を使用する際に、ユーザーが色材の
品質を管理する煩わしさを無くし、さらに、画像形成を
行った後で初めて色材が使用できぬことに気づくような
事態を無くすことができた。
【0066】本実施の形態では黒インクとY、M、Cイ
ンクでカラー画像を形成する画像形成装置について説明
したが、複数の色材を使用してモノクロ画像を形成する
画像形成装置においても同様に適用できることは言うま
でもない。
【0067】また、インクジェットプリンタは本実施の
形態に限らず、次のような構成を採用しても良い。イン
クカートリッジ毎に異なるID番号を付してバーコード
シールにコード化しても良い。近年カラーインクジェッ
トプリンタは、YMCKの4色インクでカラープリント
を実行する方式に加えて、Y、K、高濃度M、低濃度
M、高濃度C、低濃度Cの6色のインクを用いてカラー
プリントを実行する方式を採用する場合がある。両方の
方式をインクカートリッジを交換することで切り替える
プリンタでは、インクカートリッジを使用途中で交換す
る可能性があるので、ID番号毎に品質有効期限管理を
実行すると良い。
【0068】また、インクジェットプリンタが電源を投
入したまま数日間使われる可能性もある。このような場
合に備えて、一定時間が経過する度に品質有効期限検知
プログラムを実行するのが好ましい。
【0069】また、製造年月の読み取りはバーコードシ
ールとバーコードリーダを用いる例に限らず、インクカ
ートリッジの外観に製造年月日に応じた凹凸を設け、キ
ャリッジにアクチュエータを備えて、該凹凸をアクチュ
エータで検知してインクカートリッジ4の製造年月を読
み取るようにしても良い。
【0070】インクカートリッジに関して、インクを製
造した日、インクをインクカートリッジに注入した日、
インクを注入したインクカートリッジを密閉した日等が
異なる場合は、いずれかを製造年月日として採用しても
良い。
【0071】また、インクカートリッジにメモリチップ
を備えて、これに製造年月日、開封後の品質有効期限を
記憶させるようにし、CPUが読み出すようにしても良
い。
【0072】色材の残量(貯蔵量)は、光学的な方式に
限らず、インクタンクの重量を測定して検知しても良い
し、噴出した液滴の総量に基づいて検知しても良い。あ
るいは超音波などをインクタンクに当てて反射波を解析
して検知しても良い。
【0073】また、インクカートリッジを密閉するに
は、アルミ製の袋に限らず樹脂製の袋を用いても良い
し、袋を使用せずに、インク供給口を封止するシールを
用いても良い。
【0074】また、本発明は色材としてトナーを用いる
電子写真式のプリンタなどの画像形成装置にも同様に適
用することもできる。
【0075】
【発明の効果】本発明の画像形成装置によれば、ユーザ
ーが色材の品質を管理する煩わしさを無くし、さらに、
画像形成を行った後で初めて色材が使用できぬことに気
づくような事態を無くすことができた。
【0076】また、本発明の色材カートリッジによれ
ば、ユーザーが色材の品質を管理する煩わしさを無く
し、さらに、画像形成を行った後で初めて色材が使用で
きぬことに気づくような事態を無くすことができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットプリンタとインクカートリッジ
の主要部を示す斜視図。
【図2】インクカートリッジの外観斜視図。
【図3】インクカートリッジの部分断面図。
【図4】品質有効期限検知プログラムを説明するフロー
チャート。
【図5】インクジェットプリンタで使用するインクの品
質有効期限の例。
【図6】貯蔵量検知プログラムを説明するフローチャー
ト。
【図7】従来のインクジェットプリンタのノズル付近を
説明する断面斜視図。
【符号の説明】
2 キャリッジ 4C、K インクカートリッジ 41Y、M、C、K インクタンク 42 バーコードシール 43 バーコードリーダ 50 貯蔵量検知部 60 被検知部 62a、b 検知窓 52、53 センサーホルダー 54a 発光素子 54b 受光素子 61 側房部 91 CPU 92 フラッシュメモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも色材を貯蔵する複数の色材貯
    蔵部を有し、該色材貯蔵部それぞれが貯蔵する色材を用
    いて記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
    前記複数の色材貯蔵部のうち少なくとも一つが貯蔵する
    色材の品質有効期限を検知する検知手段と、検知した色
    材の前記品質有効期限に基づいて前記品質有効期限の到
    来を報知する報知手段とを備えることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記色材貯蔵部は外気に触れないように
    密閉されていて、前記密閉を解除すると、貯蔵する前記
    色材を用いて前記記録材上に画像形成可能となり、前記
    検知手段は、密閉された状態での前記色材の品質有効期
    限である第一の品質有効期限と、前記密閉が解除された
    状態での前記色材の品質有効期限である第二の品質有効
    期限とを検知し、前記報知手段は少なくとも前記第一及
    び第二の品質有効期限のうち先に到来する品質有効期限
    の到来を報知することを特徴とする請求項1に記載の画
    像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の色材貯蔵部のうち少なくとも
    一つが貯蔵する色材の貯蔵量が所定量を下回ったことを
    検知する貯蔵量検知手段と、前記貯蔵量検知手段の検知
    結果に基づいて前記色材の貯蔵量が所定量を下回ったこ
    とを報知する貯蔵量報知手段を有することを特徴とする
    請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記検知手段が品質有効期限を検知する
    色材貯蔵部と、前記貯蔵量検知手段が色材の貯蔵量を検
    知する色材貯蔵部とは、異なる色材貯蔵部であることを
    特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記色材の少なくとも一つはインクであ
    り、前記色材上にカラー画像を形成することを特徴とす
    る請求項1、2、3または4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 色材を貯蔵する色材貯蔵部と、前記色材
    の品質有効期限をコード化したコード部とを有すること
    を特徴とする色材カートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記色材が外気と触れないように前記色
    材貯蔵部を密閉し、前記密閉を解除可能な密閉手段を有
    し、前記コード部は、密閉された状態での前記色材の品
    質有効期限である第一の品質有効期限と、前記密閉が解
    除された状態での前記色材の品質有効期限である第二の
    品質有効期限とをコード化したことを特徴とする請求項
    6に記載の色材カートリッジ。
  8. 【請求項8】 前記色材貯蔵部はインクを貯蔵すること
    を特徴とする請求項7または8に記載の色材カートリッ
    ジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000015441A1 (fr) * 1998-09-14 2000-03-23 Seiko Epson Corporation Cartouche d'encre et enregistreur
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