JPH1123977A - 実体顕微鏡の透過照明装置 - Google Patents

実体顕微鏡の透過照明装置

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JPH1123977A
JPH1123977A JP17997497A JP17997497A JPH1123977A JP H1123977 A JPH1123977 A JP H1123977A JP 17997497 A JP17997497 A JP 17997497A JP 17997497 A JP17997497 A JP 17997497A JP H1123977 A JPH1123977 A JP H1123977A
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JP
Japan
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reflecting mirror
illumination
optical axis
rotation
diffusion plate
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JP17997497A
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English (en)
Inventor
Toshimi Hayasaka
利美 早坂
Minoru Sukegawa
実 祐川
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡単な構成で有効観察視野の広い斜
光照明ができ、操作性を向上させる。 【解決手段】照明用の光源ランプ1から発せられた照明
光束を反射鏡2により偏向して試料に導く場合、反射鏡
2の回転と連動して一体的に拡散板17の拡散面17a
を傾くように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明用の光源から
出射された照明光束を反射鏡により偏向して試料に導く
実体顕微鏡の透過照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような実体顕微鏡の透過照明装置で
は、透明状の試料をコントラストよく観察するために、
光源から出射された照明光束を偏向して試料に導く反射
鏡を回転させて試料を斜光照明する方法が広く行われて
いる。
【0003】実体顕微鏡では、低倍率での観察視野が非
常に広い、例えば試料面でφ30〜φ40mmと広く、
この広い観察視野の全体を均一な照度で一様に覆う照明
光束が必要となる。
【0004】しかしながら、上記の如く光源から出射さ
れた照明光束を偏向して試料に導く反射鏡を回転させる
方法では、反射鏡を回転して照明光束を傾けるに従って
照明光軸も移動してしまい、このために照明光束が観察
視野を覆い得なくなる事態が発生し、特に観察視野の広
い低倍率の観察時にこの事態が顕著であり、斜光照明時
の有効な観察範囲が非常に狭くなる欠点を持っている。
【0005】これに対して回転可能な反射鏡を照明光軸
に沿って水平方向に移動可能とした構成の技術が例えば
米国特許4606616号に記載されている。この技術
は、図5に示すように光源ランプ1を備え、この光源ラ
ンプ1から発せられる略水平方向の照明光束を偏向する
反射鏡2を図示しないハウジング部に対して支持軸3に
よって回転自在に支持し、かつこの反射鏡2をハウジン
グ部に設けられた水平方向の溝孔4に沿って移動可能に
構成されている。
【0006】なお、反射鏡2の反射方向には、試料を載
せるためのガラスステージ5が配置されている。このよ
うな構成であれば、光源ランプ1から射出された照明光
束は、反射鏡2で偏向され、例えば通常の透過明視野照
明の場合、ガラスステージ5に対して略垂直に入射し、
さらにガラスステージ5上に載置された試料を透過し、
ガラスステージ5の上方に設置された顕微鏡(不図示)
に到達し、この顕微鏡において観察される。
【0007】一方、斜光照明を行うために反射鏡2を回
転させると、ガラスステージ5に入射する照明光束の光
軸は、図5に示すように反射鏡2面上の点aから試料面
上のb点のように傾いて斜光照明となる。
【0008】ところが、このような斜光照明になると、
これと共に照明範囲(以下、照野と称する)も移動し、
有効に観察できる範囲(以下、有効観察視野と称する)
が狭くなる。
【0009】そこで、反射鏡2を溝孔4に沿って移動す
ることにより、照明光軸は、例えば反射鏡2面上のc点
から試料面上のd点のように変更され、照野のずれが少
なくなり、斜光照明時の有効観察視野が広がる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反射鏡
2を水平方向に移動させることで照野の移動を補正し、
有効な観察視野を広げるという利点はあるものの、反射
鏡2を回転させた後に、反射鏡2を水平方向に移動させ
なければならず、その操作が煩雑であり、反射鏡2を移
動させる機構が必要となりコストアップする欠点を持っ
ている。
【0011】又、反射鏡2の回転に連動して反射鏡2の
位置が移動するように構成した例も公知であるが、回転
に連動して反射鏡2を移動させる機構が複雑となり、コ
ストアップする欠点を持っている。そこで本発明は、簡
単な構成で有効観察視野の広い斜光照明ができる操作性
のよい実体顕微鏡の透過照明装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、照明
用の光源と、この光源から出射された照明光束を偏向し
て試料に導き、かつ回転自在に設けられ試料に導く照明
光束の反射方向を可変する反射鏡と、この反射鏡に入射
する照明光束の光路上に配置され、反射鏡の回転に連動
して所定方向に移動する拡散部材と、を備えた実体顕微
鏡の透過照明装置である。
【0013】請求項2によれば、請求項1記載の実体顕
微鏡の透過照明装置において、拡散部材は、反射鏡を回
転させたときの反射鏡の回転による照明光軸の観察光軸
に対するずれを補正する方向に、反射鏡を固定保持する
反射鏡保持枠の回転に連動して回転移動又は位置移動す
る。請求項3によれば、請求項1記載の実体顕微鏡の透
過照明装置において、拡散部材の少なくとも一面にはフ
レネルレンズが形成されている。
【0014】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実施の
形態について図面を参照して説明する。なお、図5と同
一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略す
る。図1は実体顕微鏡の透過照明装置の構成図である。
【0015】光源ランプ1が出射される照明光束の光軸
10上には、コレクタレンズ11及びリレーレンズ12
が配置され、かつ反射鏡2の反射方向にはコンデンサレ
ンズ13が配置されている。
【0016】このうちコレクタレンズ11は、光源ラン
プ1から出射された照明光束を有効にガラスステージ5
上の試料面に導く作用を有している。リレーレンズ12
は、コレクタレンズ11を出射した照明光束を効率よく
コンデンサレンズ13に導く作用を有している。
【0017】コンデンサレンズ13は、照明光束を有効
に試料面に集光する作用を有している。光源ランプ1か
ら出射される照明光束の光軸10上で、かつリレーレン
ズ12とコンデンサレンズ13との間には、反射鏡2が
回転軸14を中心として回転自在に設けられている。
【0018】具体的に反射鏡2は、図示しない照明装置
ハウジングに対して回転軸14を中心に回転自在に支持
されたV字形状の反射鏡保持枠15に固定されている。
この反射鏡2の回転軸14の軸方向は、照明光束の光軸
10と試料に対して垂直に入射する照明光束の光軸16
とに対して垂直方向になっている。
【0019】又、反射鏡保持枠15には、光源ランプ1
のフィラメントによる発光強度のむら(以下、フィラメ
ントむらと称する)を目立たなくするため拡散部材とし
ての拡散板17が固定されている。なお、この拡散板1
7には、光源ランプ1側とは反対側となる反射鏡2側の
面に拡散面17aが形成されている。
【0020】従って、反射鏡保持枠15により反射鏡2
が回転軸14を中心として回転すると、この反射鏡2の
回転に反射鏡保持枠15を介して一体的に拡散板17が
回転する構成となっている。
【0021】なお、V字形状の反射鏡保持枠15による
反射鏡2と拡散板17との配置角度は、例えば反射鏡2
で反射して試料に導かれる照明光束が試料に対して垂直
方向に照射される場合、拡散板17が照明光束の光軸1
0に対して垂直方向に配置されるものとなっている。
【0022】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。通常の透過明視野照明の場合、光源ラン
プ1から出射された照明光束は、コレクタレンズ11、
リレーレンズ12を通って拡散板17で拡散され、次の
反射鏡2で偏向され、コンデンサレンズ13により集光
されてガラスステージ5に載置された試料面に対して略
垂直に一様に照明される。
【0023】一方、透明状の試料をコントラストよく観
察するために反射鏡2を回転して斜光照明にした場合、
反射鏡2の回転と一体的に拡散板17の拡散面17aも
照明光束の光軸10に対して傾く。
【0024】このように拡散板17の拡散面17aが入
射する光軸10に対して傾いた場合、拡散面17aを出
射する拡散光の強度分布の中心軸が傾くことになる。す
なわち、図2(a) は拡散板17を出射する拡散光の強度
分布L1 を示し、同図(b) は光源ランプ1側と反対側の
面に拡散面17aが形成された拡散板17を傾けたとき
の拡散板17を出射する拡散光の強度分布L2 を示し、
拡散板17を傾けたときの拡散光の強度分布の中心軸が
傾くことが分かる。
【0025】なお、照明光軸10に対して拡散面17a
が傾いた場合に、何故拡散光の強度分布の中心軸が傾く
のかは既に知られており、その原理については本出願人
による特公平4−5171号公報に詳細に記載されてい
るのでここでの説明は省略する。
【0026】このように拡散光の強度分布の中心軸が傾
くと、有効観察視野の中心軸は、例えばc点を出射し、
反射鏡2上のd点で反射し、試料面のe点に到達する。
なお、拡散板17が反射鏡2の回転に連動しないで光軸
10に対して垂直の状態のまま配置されていると、照明
光軸は、反射鏡2のa点で反射され、試料面上のb点に
到達することになり、照野の中心と観察光軸とが大きく
ずれることになる。
【0027】従って、上記の如く反射鏡2の回転と連動
して一体的に拡散板17の拡散面17aも傾くようにす
ることにより、この反射鏡2を回転させたときの反射鏡
2の回転による照明光軸の観察光軸に対するずれを補正
するものとなり、斜光照明時の有効観察視野を広げるも
のとなる。
【0028】このように上記第1の実施の形態において
は、反射鏡2の回転と連動して一体的に拡散板17の拡
散面17aを傾くように構成したので、一般的に行われ
る反射鏡2を回転させるという簡単な構成、操作で斜光
照明したときの有効観察視野を広げることができる。
【0029】このように反射鏡2を回転させて斜光照明
にする場合、反射鏡2の回転方向は、左右のいずれの方
向でも有効観察視野を広げることができる。又、拡散板
17は、反射鏡2と一体的に回転移動するので、機構的
にも複雑とならず、コストアップを抑えることができ
る。
【0030】なお、拡散板17を配置することにより、
光源ランプ1のフィラメントむらを均一にできる。(2)
次に本発明の第2の実施の形態について説明する。な
お、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説
明は省略する。
【0031】図3は実体顕微鏡の透過照明装置の構成図
である。反射鏡2は、照明装置ハウジングに対して回転
軸14を中心として回転自在に設けられた反射鏡保持枠
20に固定されている。
【0032】一方、拡散板17は、照明装置ハウジング
に対して回転軸21を中心として回転自在に設けられた
拡散板保持枠22に固定されている。この場合、拡散板
17は、拡散面17aが光源ランプ1側に配置されてい
る。
【0033】又、拡散板保持枠22の回転軸21は、光
源ランプ1から出射される照明光束の光軸10上に配置
されている。これら反射鏡保持枠20と拡散板保持枠2
2とは、リンク機構23により連結され、反射鏡2を固
定する反射鏡保持枠20の回転に連動して拡散板17を
固定する拡散板保持枠22が回転軸21を中心として回
転、すなわち反射鏡2の回転方向とは逆方向に回転する
構成となっている。
【0034】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。通常の透過明視野照明の場合、光源ラン
プ1から出射された照明光束は、コレクタレンズ11、
リレーレンズ12を通って拡散板17で拡散され、反射
鏡2で偏向され、コンデンサレンズ13により集光され
てガラスステージ5に載置された試料面に対して略垂直
に一様に照明される。
【0035】一方、反射鏡2を回転して斜光照明にした
場合、反射鏡2の回転がリンク機構23を介して拡散板
保持枠22に伝達され、拡散板17を固定する拡散板保
持枠22は、回転軸21を中心として反射鏡2の回転方
向とは逆方向に回転し、照明光束の光軸10に対して傾
く。
【0036】このように拡散板17の拡散面17aが入
射する光軸10に対して傾いた場合、上記第1の実施の
形態と同様に、拡散面17aを出射する拡散光の強度分
布の中心軸が傾くことになる。すなわち、図2(c) は光
源ランプ1側の面に拡散面17aが形成された拡散板1
7を傾けたときの拡散板17を出射する拡散光の強度分
布Laを示し、強度分布の中心軸の傾くことが分かる。
なお、図2(c) の場合は、拡散板17の拡散面17aが
図2(b) と反対側であるため、出射光を図2(b) と同じ
方向に傾かせるためには、拡散板17を反対向きに傾け
ることになる。なお、上述の通り何故拡散光の強度分布
の中心軸が傾くのかは既に知られており、その原理につ
いては本出願人による特公平4−5171号公報に詳細
に記載されているのでここでの説明は省略する。
【0037】このように拡散光の強度分布の中心軸が傾
くと、有効観察視野の中心軸は、例えばc点を出射し、
反射鏡2上のd点で反射し、試料面のe点に到達する。
従って、反射鏡2の回転と連動して拡散板17の拡散面
17aも傾くようにすることにより、この反射鏡2を回
転させたときの反射鏡2の回転による照明光軸の観察光
軸に対するずれを補正するものとなり、斜光照明時の有
効観察視野を広げるものとなる。
【0038】このように上記第2の実施の形態において
は、リンク機構23を介して反射鏡2の回転と連動して
拡散板17を、反射鏡2の回転方向とは逆方向に回転さ
せるように構成したので、上記第1の実施の形態と同様
に、一般的に行われる反射鏡2を回転させるという簡単
な構成、操作で斜光照明したときの有効観察視野を広げ
ることができる。
【0039】このように反射鏡2を回転させて斜光照明
にする場合、反射鏡2の回転方向は、左右のいずれの方
向でも有効観察視野を広げることができる。又、拡散板
17は、反射鏡2と連動して回転移動するので、機構的
にも複雑とならず、コストアップを抑えることができ
る。
【0040】なお、拡散板17を配置することにより、
光源ランプ1のフィラメントむらを均一にできる。(3)
次に本発明の第3の実施の形態について説明する。な
お、図3と同一部分には同一符号を付してその詳しい説
明は省略する。
【0041】図4は実体顕微鏡の透過照明装置の構成図
である。光源ランプ1と反射鏡2との間の照明光束の光
軸10上には、拡散板30を固定する拡散板保持枠31
が照明光束の光軸10に対して垂直方向(矢印イ方向)
に移動自在に設けられている。
【0042】拡散板30は、照明光束の光軸10に対し
て垂直方向に配置されるもので、光源ランプ1側の面に
は拡散面30aが形成され、反対の反射鏡2側の面には
フレネルレンズ30bが形成されている。
【0043】このフレネルレンズ30bは、コレクタレ
ンズ11を出射した照明光束を効率よくコンデンサレン
ズ13に導く作用を有している。これら反射鏡保持枠2
0と拡散板保持枠31との間は、リンク機構32により
連結され、反射鏡2を固定する反射鏡保持枠20の回転
に連動して拡散板30を固定する拡散板保持枠31を照
明光束の光軸10に対して垂直方向に移動させる構成と
なっている。
【0044】この場合、拡散板30の照明光束の光軸1
0に対する垂直方向への移動量は、フレネルレンズ30
bのパワー等により実験的に決定される。なお、リンク
機構32は、回転軸33を中心として照明装置ハウジン
グに回転自在に設けられている。
【0045】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。通常の透過明視野照明の場合、光源ラン
プ1から出射された照明光束は、コレクタレンズ11、
拡散板30を通り、反射鏡2で偏向され、コンデンサレ
ンズ13により集光されてガラスステージ5に載置され
た試料面に対して略垂直に一様に照明される。
【0046】一方、反射鏡2を回転して斜光照明にした
場合、反射鏡2の回転がリンク機構32を介して拡散板
保持枠31に伝達され、この拡散板保持枠31は、照明
光束の光軸10に対して垂直方向に移動し、これに伴っ
て拡散板30も照明光束の光軸10に対して垂直方向に
移動する。
【0047】このようにフルネルレンズ30bの形成さ
れた拡散板30も照明光束の光軸10に対して垂直方向
に移動すると、照明光軸は傾き、例えば照明光束の光軸
上のc点を通り、反射鏡2上のd点で反射し、試料面上
のe点に到達する。
【0048】従って、反射鏡2のみを傾かせた斜光照明
の場合の照明光軸a点からb点を通る照野のずれを補正
するものとなり、斜光照明時の有効観察視野を広げるも
のとなる。
【0049】このように上記第3の実施の形態において
は、反射鏡2の回転に連動してフレネルレンズ30bの
形成された拡散板30を照明光束の光軸10に対して垂
直方向に移動させる構成としたので、上記第1の実施の
形態と同様に、一般的に行われる反射鏡2を回転させる
という簡単な構成、操作で斜光照明したときの有効観察
視野を広げることができる。
【0050】このように反射鏡2を回転させて斜光照明
にする場合、反射鏡2の回転方向は、左右のいずれの方
向でも有効観察視野を広げることができる。又、フルネ
ルレンズ30bの形成された拡散板30を反射鏡2の回
転に連動させる機構は、簡単なリンク機構32等で容易
に実現でき、それほどのコストアップとはならない。
【0051】又、拡散板30を配置することにより、光
源ランプ1のフィラメントむらを均一にできる。さら
に、拡散板30の片面にフルネルレンズ30bを形成し
てリレーレンズとしての作用を持たせたので、上記第1
及び第2の実施の形態で用いたリレーレンズ12が不要
となる。
【0052】又、拡散板30をプラスチック成型品とし
てフレネルレンズ30bと拡散面30aとを一体成型す
れば、非常に安価に作製できる。なお、上記第3の実施
の形態は、次の通り変形してもよい。
【0053】例えば、拡散板30は、拡散面30aを光
源ランプ1側に配置し、フレネルレンズ30bを反射鏡
2側に配置したが、これを反対にして拡散面30aを反
射鏡2側に配置し、フレネルレンズ30bを光源ランプ
1側に配置しても、拡散光の集光効率が若干悪くなる
が、斜光照明の場合には、簡単な構成、操作で斜光照明
したときの有効観察視野を広げることができる。
【0054】又、フレネルレンズ30bの代わりに上記
第1及び第2の実施の形態で示したリレーレンズ12及
び拡散板17を、反射鏡2の回転に連動して照明光束の
光軸10に対して垂直方向に移動させる構成にしてもよ
い。
【0055】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
3によれば、反射鏡の回転に連動して拡散部材を所定方
向に移動するようにしたので、簡単な構成で有効観察視
野の広い斜光照明ができる操作性のよい実体顕微鏡の透
過照明装置を提供できる。
【0056】又、本発明の請求項2によれば、反射鏡を
固定保持する反射鏡保持枠の回転に連動して拡散部材を
回転移動するようにしたので、構造が複雑とならず、コ
ストアップを抑えて安価に作製できる実体顕微鏡の透過
照明装置を提供できる。
【0057】又、本発明の請求項3によれば、拡散部材
の一面に拡散面を形成するとともに他面にフレネルレン
ズを形成したので、プラスチック成型品としてフレネル
レンズと拡散面とを一体成型でき、作製コストを非常に
安価にできる実体顕微鏡の透過照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる実体顕微鏡の透過照明装置の第
1の実施の形態を示す構成図。
【図2】拡散板を傾けたときの拡散光の強度分布の中心
軸の傾きを示す図。
【図3】本発明に係わる実体顕微鏡の透過照明装置の第
2の実施の形態を示す構成図。
【図4】本発明に係わる実体顕微鏡の透過照明装置の第
3の実施の形態を示す構成図。
【図5】従来の実体顕微鏡の透過照明装置の構成図。
【符号の説明】
1…光源ランプ、 2…反射鏡、 5…ガラスステージ、 11…コレクタレンズ、 12…リレーレンズ、 13…コンデンサレンズ、 15…反射鏡保持枠、 17…拡散板、 17a…拡散面、 20…反射鏡保持枠、 22…拡散板保持枠、 23…リンク機構、 30…拡散板、 30a…拡散面、 30b…フレネルレンズ、 31…拡散板保持枠、 32…リンク機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照明用の光源と、 この光源から出射された照明光束を偏向して試料に導
    き、かつ回転自在に設けられ前記試料に導く前記照明光
    束の反射方向を可変する反射鏡と、 この反射鏡に入射する前記照明光束の光路上に配置さ
    れ、前記反射鏡の回転に連動して所定方向に移動する拡
    散部材と、を具備したことを特徴とする実体顕微鏡の透
    過照明装置。
  2. 【請求項2】 前記拡散部材は、前記反射鏡を回転させ
    たときの前記反射鏡の回転による照明光軸の観察光軸に
    対するずれを補正する方向に、前記反射鏡を固定保持す
    る反射鏡保持枠の回転に連動して回転移動又は位置移動
    することを特徴とする請求項1記載の実体顕微鏡の透過
    照明装置。
  3. 【請求項3】 前記拡散部材の少なくとも一面にはフレ
    ネルレンズが形成されていることを特徴とする請求項1
    記載の実体顕微鏡の透過照明装置。
JP17997497A 1997-07-04 1997-07-04 実体顕微鏡の透過照明装置 Withdrawn JPH1123977A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11448867B2 (en) 2017-12-26 2022-09-20 Olympus Corporation Illumination apparatus, microscope apparatus, and cartridge

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11448867B2 (en) 2017-12-26 2022-09-20 Olympus Corporation Illumination apparatus, microscope apparatus, and cartridge

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