JPH11239326A - 多重化同期方法およびそのシステム - Google Patents

多重化同期方法およびそのシステム

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JPH11239326A
JPH11239326A JP3871698A JP3871698A JPH11239326A JP H11239326 A JPH11239326 A JP H11239326A JP 3871698 A JP3871698 A JP 3871698A JP 3871698 A JP3871698 A JP 3871698A JP H11239326 A JPH11239326 A JP H11239326A
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Application number
JP3871698A
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English (en)
Inventor
Koichi Tsuchikane
孝一 土金
Mineki Taoka
峰樹 田岡
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】MPEGビデオエンコーダあるいはMPEGオ
ーディオエンコーダによる符号化時の情報を効率的に利
用してMPEGシステムエンコーダの回路規模あるいは
負荷の軽減を行う。 【解決手段】MPEGビデオエンコーダ1内に設けられ
た情報取得部3は、MPEGビデオビットストリーム内
のピクチャヘッダ生成時に用いたピクチャタイプPCT
及び再生順を示すテンポラルリファレンスTRを取得し
ておき、デコーダ5は、MPEGビデオビットストリー
ムが一時格納される出力バッファからピクチャヘッダを
デコードして検出し、この検出したピクチャ切り分けタ
イミングD1、ピクチャタイプPCT、及びテンポラル
リファレンスTRを、対応するピクチャヘッダの送出タ
イミングに合わせてMPEGシステムエンコーダ7に送
出する。一方、MPEGオーディオエンコーダ2内設け
られた情報取得部4は、デコーダ6によってオーディオ
フレーム切り分けタイミングD2を検出し、対応するオ
ーディオフレームヘッダの送出タイミングに合わせてM
PEGシステムエンコーダ7に送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力された画像情
報をエンコードしてビデオビットストリームを生成する
ビデオエンコーダ及び入力された音声情報をエンコード
してオーディオビットストリームを生成するオーディオ
エンコーダを含み、少なくとも該ビデオエンコーダが生
成したビデオビットストリームと該オーディオエンコー
ダが生成したオーディオビットストリームとをシステム
エンコーダで同期させつつ多重化されたビットストリー
ムを生成する多重化同期方法及びそのシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年のISDNやCD−ROMの普及に
より、マルチメディア技術が注目を集めている。特に、
MPEGは動画像情報の符号/復号方式の国際基準とし
て確立し、上述したISDNやCD−ROM等に利用さ
れている。動画像、音声、静止画、テキスト等の情報
は、マルチメディア多重化技術によって多重化され、上
述したISDN等のマルチメディア伝送媒体を介して伝
送され、あるいはCD−ROM等のマルチメディア蓄積
媒体によって蓄積され、再生等がなされる。
【0003】このマルチメディア多重化技術は、例えば
図11に示すようなシステムによって実現される。すな
わち、動画像情報であるビデオ入力は、MPEGビデオ
エンコーダ100によってMPEG方式の符号化が行わ
れ、MPEGビデオビットストリーム(MPEG規格の
ビデオ層)としてMPEGシステムエンコーダ104に
入力される。一方、音声情報であるオーディオ入力は、
MPEGオーディオエンコーダ102によってMPEG
方式の符号化が行われ、MPEGオーディオビットスト
リーム(MPEG規格のオーディオ層)としてMPEG
システムエンコーダ104に入力される。MPEGシス
テムエンコーダ104は、MPEG規格に基づいて入力
されたMPEGビデオビットストリームが示す動画像情
報とMPEGオーディオビットストリームが示す音声情
報とを同期をとりつつ、多重化を行って一つのMPEG
システムビットストリーム(MPEG規格のシステム
層)を生成する。この場合、MPEGシステムエンコー
ダ104内の多重化処理部110は、MPEGビデオビ
ットストリームをある単位、例えばビデオ1フレーム
(ピクチャ)で切り分けるとともに、MPEGオーディ
オビットストリームをある単位、例えばオーディオ1フ
レームで切り分け、この切り分けた単位を時分割で同期
をとりつつ多重化する。従って、多重化処理部110
は、MPEGビデオビットストリーム及びMPEGオー
ディオビットストリームの切り分けタイミングを知る必
要がある。また、多重化を行う場合、動画像情報及び音
声情報の再生を考慮して、切り分けられたビデオ1フレ
ーム毎及び切り分けられたオーディオ1フレーム毎に再
生出力の時刻管理情報であるタイムスタンプ(PTS:
Presentation Time Stamp)をヘッダ情報として付加し
なければならず、このタイムスタンプは、MPEGビデ
オビットストリーム内の各ピクチャの種別、例えばIピ
クチャか、Pピクチャか、Bピクチャか等のピクチャタ
イプPCT(Picture Coding Type)と、各ピクチャの
再生順すなわちテンポラルリファレンスTR(Temporal
Reference)の値とを少なくとも知る必要がある。
【0004】このため、従来のMPEGシステムエンコ
ーダ104内には、MPEGビデオエンコーダ100か
ら入力されたMPEGビデオビットストリームをデコー
ドするデコーダ106を有し、多重化処理部110は、
このデコーダ106によってデコードされた切り分けタ
イミング、ピクチャタイプPCT、テンポラルリファレ
ンスTRの情報をもとにタイムスタンプPTSを生成し
ヘッダ情報として付加し、また、MPEGオーディオエ
ンコーダ102から入力MPEGオーディオビットスト
リームをデコードするデコーダ108を有し、多重化処
理部110は、このデコーダ108によってデコードさ
れた切り分けタイミングの情報をもとにタイムスタンプ
PTSを生成しヘッダ情報として付加していた。
【0005】なお、MPEGビデオビットストリームに
おけるピクチャタイプPCT、テンポラルリファレンス
TRを必要とするのは、MPEGビデオの場合には、フ
レーム間において双方向予測をも行うため、符号化処理
から復号化処理を行うまでの間のフレーム順序が現画像
フレームのフレーム順序と異なるためである。
【0006】また、CD−ROM等にMPEGシステム
ビットストリームを記憶する場合、記録単位、例えばセ
クタ(2048バイト)毎に先頭をGOPデータの開始
位置に合わせる。このGOPデータは、MPEGビデオ
ビットストリームにおいて、フレーム順序が異なる所定
の複数のフレームを一まとまりとした単位である。従っ
て、CD−ROM等に多重化されたMPEGシステムビ
ットストリームを記憶する場合には、このMPEGシス
テムビットストリーム内にGOPデータの開始位置の情
報を付加する必要がある。この場合、上述したMPEG
システムビットストリームの多重化に際し、デコーダ1
06は、GOPヘッダをデコードし、このデコードされ
たGOP単位の切り分けタイミング情報をもとに多重化
を行っている。このようなGOP単位に記憶しておくこ
とにより、高速ランダムアクセスや簡易編集が可能とな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た切り分けタイミング、ピクチャタイプPCT、テンポ
ラルリファレンスTRの情報は、MPEGビデオエンコ
ーダ100及びMPEGオーディオエンコーダ102の
符号化処理の時点で知ることができるのにもかかわら
ず、上述した従来のMPEG多重化同期システムでは、
MPEGシステムエンコーダ104内のデコーダ10
6,108によって符号化されたビットストリームを更
に復号するという重複した処理を行っているため、MP
EGシステムエンコーダ104の回路規模が大きくなる
とともに、該MPEGシステムエンコーダ104をソフ
トウェアで実現する場合には該ソフトウェアを実行する
コンピュータにかかる負担が大きいという問題点があっ
た。
【0008】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、MPEGビデオエンコーダあるいはMPEGオーデ
ィオエンコーダによる符号化時の情報を効率的に利用し
てMPEGシステムエンコーダの回路規模あるいは負荷
の軽減を行うことができるマルチメディア多重化同期方
法及びそのシステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入力され
た画像情報をビデオエンコーダによってエンコードした
ビデオビットストリームと入力された音声情報をオーデ
ィオエンコーダによってエンコードしたオーディオビッ
トストリームとをシステムエンコーダにおいて同期させ
つつ多重化されたビットストリームを生成する多重化同
期方法において、少なくとも前記ビデオエンコーダまた
は前記オーディオエンコーダのいずれか一方は、前記シ
ステムビットストリームの生成に必要な同期用補助情報
を前記システムエンコーダに送出し、前記システムエン
コーダは、前記同期用補助情報を使って前記ビットスト
リームを生成することを特徴とする。
【0010】すなわち、第1の発明では、ビデオエンコ
ーダあるいはオーディオエンコーダによるエンコード時
の情報を有効に利用してシステムエンコーダ側に該シス
テムエンコーダによるエンコード時に必要な同期用補助
情報を送出するようにしているので、システムエンコー
ダ側においてビデオビットストリームまたはオーディオ
ビットストリームを再度デコードする必要がなく、シス
テムエンコーダ側の回路規模の縮小あるいは負荷が軽減
され、システム全体の効率も向上する。
【0011】なお、ビデオエンコーダのみが同期用補助
情報をシステムエンコーダに送出し、システムエンコー
ダ側でオーディオビットストリームのみをデコードする
構成としてもよいし、オーディオエンコーダのみが同期
用補助情報をシステムエンコーダに送出し、システムエ
ンコーダ側でビデオビットストリームのみをデコードす
る構成としてもよいし、さらにビデオエンコーダ及びオ
ーディオエンコーダの双方がそれぞれ同期用補助情報を
システムエンコーダに送出し、システムエンコーダ側
は、この同期用補助情報を使用してビットストリームを
生成する構成としてもよい。また、ビデオエンコーダに
入力される画像情報は、動画像情報及び静止画情報の双
方を含む。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、前記
ビデオエンコーダから送出される前記同期用補助情報
は、前記ビデオビットストリーム内の各ピクチャの種
別、各ピクチャの再生順、及び各ピクチャの区切りを示
す情報であることを特徴とする。
【0013】これにより、システムエンコーダがピクチ
ャ毎に多重化する場合、ビデオビットストリームをデコ
ードせずに、確実に同期をとって多重化することができ
る。
【0014】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記ビデオエンコーダから送出される前記同期用
補助情報には、前記ビデオビットストリーム内の各GO
Pデータの区切りを示す情報が含まれることを特徴とす
る。
【0015】これにより、ビットストリームを例えばC
D−ROM等の記憶媒体に記憶する場合、GOP単位で
の高速ランダムアクセスを可能とし、記憶された情報の
編集処理を簡易に行うことができる。
【0016】第4の発明は、第1から第3の発明におい
て、前記オーディオエンコーダから送出される前記同期
用補助情報は、前記オーディオビットストリーム内の各
オーディオフレームの区切りを示す情報であることを特
徴とする。
【0017】これにより、システムエンコーダがオーデ
ィオデータ毎に多重化する場合、オーディオビットスト
リームをデコードせずに、確実に同期をとって多重化す
ることができる。
【0018】第5の発明は、第1から第4の発明におい
て、前記同期用補助情報は、前記ビデオビットストリー
ム内のGOPヘッダ、ピクチャヘッダ、及び/または前
記オーディオビットストリーム内のオーディオフレーム
ヘッダをデコードして獲得した情報であることを特徴と
する。
【0019】第5の発明では、同期用補助情報を、ビデ
オビットストリーム内のGOPヘッダまたはピクチャヘ
ッダまたはオーディオビットストリーム内のオーディオ
フレームヘッダのみをデコードして獲得した情報とする
構成であってもよいし、あるいはGOPヘッダとピクチ
ャヘッダのいずれもデコードして獲得した情報とする構
成であってもよいし、さらには、GOPヘッダとピクチ
ャヘッダとオーディオフレームヘッダとのいずれもデコ
ードして獲得した情報とする構成であってもよく、各ヘ
ッダのデコードに対する任意の組み合わせが可能であ
る。
【0020】これにより、システムエンコーダ側の回路
規模の縮小あるいは負荷を軽減することができる。
【0021】第6の発明は、第1から第4の発明におい
て、前記同期用補助情報のうちの各ピクチャの種別及び
各ピクチャの再生順を示す情報は、ビデオビットストリ
ーム内のピクチャヘッダ生成時に使用する情報から取得
された情報であり、前記同期用補助情報のうちの各GO
Pデータ、各ピクチャまたは各オーディオフレームの区
切りを示す情報は、前記ビデオビットストリーム内のG
OPヘッダ、ピクチャヘッダまたは前記オーディオビッ
トストリーム内のオーディオフレームヘッダをデコード
して獲得した情報であることを特徴とする。
【0022】第6の発明では、同期用補助情報のうちの
各ピクチャの種別と各ピクチャの再生順を示す情報は、
ピクチャヘッダからデコードして獲得するのではなく、
該ピクチャヘッダ生成時に用いた情報から獲得するよう
にし、その他同期用補助情報は、第5の発明と同様にビ
デオビットストリームあるいはオーディオビットストリ
ームの各ヘッダをデコードして獲得するようにしてい
る。
【0023】ここで、各ピクチャの種別及び各ピクチャ
の再生順を示す情報は、実際にはビデオエンコーダ内の
画像並び替え回路によって得ているが、ビデオエンコー
ダ内の他の構成部分から獲得するような構成でもよい。
例えば、最終的なビデオビットストリームを生成する可
変長符号化回路でピクチャヘッダを生成する際に獲得す
るような構成であってもよい。
【0024】これにより、ビデオエンコーダあるいはオ
ーディオエンコーダのエンコード時に用いた情報を有効
に活用して、システムエンコーダ側の回路規模の縮小及
び負荷の軽減を図ることができる。
【0025】第7の発明は、第1から第4の発明におい
て、前記ビデオビットストリーム内の各GOPヘッダ、
各ピクチャヘッダ、及び/または前記オーディオビット
ストリーム内の各オーディオフレームヘッダの各先頭に
並列に、該GOPヘッダ、該ピクチャヘッダ、及び/ま
たは該オーディオフレームヘッダの先頭位置であること
を示すビットを付加し、前記ビットをデコードすること
によって各GOPデータ、各ピクチャ、及び/または各
オーディオフレームの区切りを示す情報を取得すること
を特徴とする。
【0026】第7の発明では、各GOPヘッダの各先頭
にのみ並列にビットを付加してもよいし、各ピクチャヘ
ッダの各先頭にのみ並列にビットを付加してもよいし、
各オーディオフレームヘッダの各先頭にのみ並列にビッ
トを付加してもよい。さらに、各GOPヘッダ及び各ピ
クチャヘッダの双方にビットを付加してもよいし、各G
OPヘッダと各ピクチャヘッダと各オーディオフレーム
ヘッダの全てのヘッダに対応させてビットを付加するよ
うにしてもよい。
【0027】これにより、デコード処理を余裕をもって
行うことができるとともに、デコーダの回路を簡易にす
ることができる。
【0028】第8の発明は、第1から第7の発明におい
て、前記ビデオエンコーダから送出される前記同期用補
助情報として各ピクチャの種別、各ピクチャの再生順、
及び各ピクチャの区切りを示す情報が取得される場合、
該同期用補助情報は前記ビデオビットストリームの各ピ
クチャヘッダに同期して送出し、前記ビデオエンコーダ
から送出される前記同期用補助情報として各GOPデー
タの区切りを示す情報が取得される場合、該同期用補助
情報は前記ビデオビットストリームの各GOPヘッダに
同期して送出し、前記オーディオエンコーダから送出さ
れる前記同期用補助情報が取得される場合、該同期用補
助情報は前記オーディオビットストリームの各オーディ
オフレームヘッダに同期して送出することを特徴とす
る。
【0029】第8の発明では、各ピクチャの種別、各ピ
クチャの再生順、及び各ピクチャの区切りを示す情報が
取得された場合にのみ、これらの同期用補助情報をピク
チャヘッダに同期して送出する構成としてもよいし、G
OPデータの区切りを示す情報が取得された場合にの
み、この同期用補助情報をGOPヘッダに同期して送出
する構成としてもよいし、オーディオフレームの区切り
を示す情報が取得された場合にのみ、この同期用補助情
報をオーディオフレームヘッダに同期して送出する構成
としてもよし、さらに、これらを適宜組み合わせた構成
としてもよい。
【0030】これにより、システムエンコーダ側は、ピ
クチャヘッダあるいはオーディオヘッダとともに送られ
た情報を直ちに多重化のための情報として用いることが
でき、回路規模の削減及び負荷の軽減が図れる。
【0031】第9の発明は、入力された画像情報をビデ
オエンコーダによってエンコードしたビデオビットスト
リームと入力された音声情報をオーディオエンコーダに
よってエンコードしたオーディオビットストリームとを
システムエンコーダにおいて同期させつつ多重化された
ビットストリームを生成する多重化同期システムにおい
て、少なくとも前記ビデオエンコーダまたは前記オーデ
ィオエンコーダのいずれか一方は、前記ビットストリー
ムの生成に必要な同期用補助情報をデコードするデコー
ダを具備したことを特徴とする。
【0032】これにより、第1の発明と同様に、ビデオ
エンコーダあるいはオーディオエンコーダによるエンコ
ード時の情報を有効に利用してシステムエンコーダ側に
該システムエンコーダによるエンコード時に必要な情報
が送出されるので、システムエンコーダ側においてビデ
オビットストリームまたはオーディオビットストリーム
を再度デコードする必要がなく、システムエンコーダ側
の回路規模の縮小あるいは負荷が軽減され、システム全
体の効率も向上する。
【0033】第10の発明は、第9の発明において、前
記ビデオエンコーダ内のデコーダがデコードする前記同
期用補助情報は、前記ビデオビットストリーム内の各ピ
クチャの種別、各ピクチャの再生順、及び各ピクチャの
区切りを示す情報であることを特徴とする。
【0034】これにより、第2の発明と同様に、システ
ムエンコーダがピクチャ毎に多重化する場合、ビデオビ
ットストリームをデコードせずに、確実に同期をとって
多重化することができる。
【0035】第11の発明は、第9または第10の発明
において、前記ビデオエンコーダ内のデコーダがデコー
ドする前記同期用補助情報には、前記ビデオビットスト
リーム内の各GOPデータの区切りを示す情報が含まれ
ることを特徴とする。
【0036】これにより、第3の発明と同様に、ビット
ストリームを例えばCD−ROM等の記憶媒体に記憶す
る場合、GOP単位での高速ランダムアクセスを可能と
し、記憶された情報の編集処理を簡易に行うことができ
る。
【0037】第12の発明は、第9から第11の発明に
おいて、前記オーディオエンコーダ内のデコーダがデコ
ードする前記同期用補助情報は、前記オーディオビット
ストリーム内の各オーディオフレームの区切りを示す情
報であることを特徴とする。
【0038】これにより、第の発明と同様に、システム
エンコーダがオーディオデータ毎に多重化する場合、オ
ーディオビットストリームをデコードせずに、確実に同
期をとって多重化することができる。
【0039】第13の発明は、第9または第10の発明
において、前記ビデオエンコーダ内のデコーダは、ビデ
オビットストリーム内のピクチャヘッダ生成時に使用す
る各ピクチャの種別及び各ピクチャの再生順を示す情報
を該ピクチャヘッダ生成時に取得する取得手段をさらに
具備し、前記ビデオビットストリームからデコードした
各ピクチャの区切りを示す情報とともに前記取得手段に
よって取得された各ピクチャの種別及び各ピクチャの再
生順を示す情報を前記同期用補助情報として前記システ
ムエンコーダに送出することを特徴とする。
【0040】これにより、ビデオエンコーダのエンコー
ド時の情報を有効に活用することができ、システムエン
コーダの回路規模の縮小または負荷の軽減を実現するこ
とができる。
【0041】第14の発明は、第9から第12の発明に
おいて、前記ビデオエンコーダの前記デコーダは、前記
ビデオビットストリーム内の各GOPヘッダ及び/また
は各ピクチャヘッダの各先頭に並列に、該GOPヘッダ
及び/または該ピクチャヘッダの先頭位置であることを
示すビットを付加するビット付加回路をさらに具備し、
前記ビット付加回路によって付加されたビットをデコー
ドすることによって各GOPデータ及び/または各ピク
チャの区切りを示す情報を取得することを特徴とする。
【0042】第14の発明では、GOPヘッダにのみビ
ットを付加する構成としてもよいし、ピクチャヘッダに
のみビットを付加する構成としてもよいし、さらにこれ
らの構成を組み合わせた構成としてもよい。
【0043】これにより、デコーダを簡易な構成とする
ことができるとともに、GOPデータ、ピクチャ、及び
オーディオフレームの区切りを示す情報を迅速に検出で
きる。
【0044】第15の発明は、第9から第12の発明に
おいて、前記オーディオエンコーダの前記デコーダは、
前記オーディオビットストリーム内の各オーディオフレ
ームヘッダの各先頭に並列に、該オーディオフレームヘ
ッダの先頭位置であることを示すビットを付加するビッ
ト付加回路をさらに具備し、前記ビット付加回路によっ
て付加されたビットをデコードすることによって各オー
ディオフレームの区切りを示す情報を取得することを特
徴とする。
【0045】これにより、デコーダを簡易な構成とする
ことができるとともに、オーディオフレームの区切りを
示す情報を迅速に検出できる。
【0046】第16の発明は、第9から第15の発明に
おいて、前記ビデオエンコーダの前記デコーダは、前記
同期用補助情報を出力するためのバッファをさらに具備
し、前記バッファに一時格納された前記同期用補助情報
を前記ビデオビットストリームの各GOPヘッダまたは
各ピクチャヘッダの送出に同期させて送出することを特
徴とする。
【0047】これにより、システムエンコーダは、ピク
チャヘッダとともに送られた情報を直ちに多重化のため
の情報として用いることができ、回路規模の削減及び負
荷の軽減が図れる。
【0048】第17の発明は、第9から第15の発明に
おいて、前記オーディオエンコーダの前記デコーダは、
前記同期用補助情報を出力するためのバッファをさらに
具備し、前記バッファに一時格納された前記同期用補助
情報を前記オーディオビットストリームの各オーディオ
フレームヘッダの送出に同期させて送出することを特徴
とする。
【0049】これにより、システムエンコーダは、オー
ディオフレームヘッダとともに送られた情報を直ちに多
重化のための情報として用いることができ、回路規模の
削減及び負荷の軽減が図れる。
【0050】第18の発明は、第9から第17の発明に
おいて、前記ビデオエンコーダ内の前記取得手段あるい
は前記ビット付加回路は、ビデオビットストリームを生
成する可変長符号化手段内に設けたことを特徴とする。
【0051】これにより、ビデオエンコーダ内におい
て、第9から第17の発明を具体的に実現することがで
きる。
【0052】第19の発明は、入力された画像情報をエ
ンコードしてビデオビットストリームを生成するビデオ
エンコーダにおいて、前記ビデオビットストリームの多
重化に必要な同期用補助情報を取得し、前記ビデオビッ
トストリームに同期して該同期用補助情報を出力する情
報取得手段を具備したことを特徴とする。
【0053】これにより、ビデオビットストリームを用
いて行う処理、例えば多重化処理においてビデオビット
ストリームを再度デコードする必要がなく、効率的な処
理を行うことができる。
【0054】第20の発明は、第19の発明において、
前記情報取得手段は、前記ビデオビットストリーム内の
ピクチャの区切りを示す情報をデコードするデコーダ
と、前記ビデオビットストリーム内のピクチャヘッダ生
成時に使用する各ピクチャの種別及び各ピクチャの再生
順を示す情報を取得する取得手段とを具備し、前記デコ
ーダがデコードした各ピクチャの区切りを示す情報と前
記取得手段によって取得された各ピクチャ種別及び各ピ
クチャの再生順を示す情報とを各ピクチャヘッダに同期
して出力することを特徴とする。
【0055】これにより、第19の発明と同様な作用を
奏するとともに、ビデオビットストリームを用いた処
理、例えば多重化処理された後においても、ビデオビッ
トストリーム内の画像の再生を確実に行うことができ
る。
【0056】第21の発明は、第19の発明において、
前記情報取得手段は、前記ビデオビットストリーム内の
ピクチャの区切りを示す情報、各ピクチャの種別及び各
ピクチャの再生順を示す情報を該ビデオビットストリー
ムからデコードするデコーダを具備し、前記デコーダが
デコードした各ピクチャの区切りを示す情報と各ピクチ
ャ種別及び各ピクチャの再生順を示す情報とを各ピクチ
ャヘッダに同期して出力することを特徴とする。
【0057】これにより、第19の発明と同様な作用を
奏するとともに、第20の発明と同様に、例えば多重化
処理された後においても、ビデオビットストリーム内の
画像の再生を確実に行うことができる。
【0058】第22の発明は、第20または第21の発
明において、前記デコーダは、前記ビデオビットストリ
ーム内のGOPデータの区切りを示す情報をさらにデコ
ードし、前記GOPデータの区切りを示す情報を各GO
Pヘッダに同期して出力することを特徴とする。
【0059】これにより、第20または第21の発明の
作用を奏するとともに、GOPデータの区切りを示す情
報をもとにGOPデータの先頭位置の情報が、ビデオビ
ットストリームを用いて処理された後のデータに含める
ことができ、このデータを、例えばCD−ROM等の記
憶媒体に記憶する場合、有効に利用することができ、C
D−ROM等の記憶媒体に記憶されたデータをGOP単
位で高速にランダムアクセスすることができる。
【0060】第23の発明は、第20から第22の発明
において、前記ビデオビットストリーム内の各ピクチャ
ヘッダの各先頭に並列に、該ピクチャヘッダの先頭位置
であることを示すビットを付加するビット付加回路をさ
らに具備し、前記デコーダは、前記ビット付加回路によ
って付加されたビットをデコードすることを特徴とす
る。
【0061】これにより、デコーダを簡易な構成とする
ことができるとともに、高速検出が可能となる。
【0062】第24の発明は、第20から第22の発明
において、前記ビット付加回路は、前記ビデオビットス
トリーム内の各GOPヘッダ及び各ピクチャヘッダの各
先頭に、該GOPヘッダ及び該ピクチャヘッダの先頭位
置であることを示すビットを付加するビット付加回路を
さらに具備し、前記デコーダは、前記ビット付加回路に
よって付加されたビットをデコードすることを特徴とす
る。
【0063】これにより、GOPデータの先頭位置とピ
クチャの先頭位置とを確実かつ高速に検出することがで
きる。
【0064】第25の発明は、入力された画像情報をエ
ンコードしてオーディオビットストリームを生成するオ
ーディオエンコーダにおいて、前記オーディオビットス
トリームの多重化に必要な同期用補助情報を取得し、前
記オーディオビットストリームに同期して該同期用補助
情報を出力する情報取得手段を具備したことを特徴とす
る。
【0065】これにより、オーディオビットストリーム
を用いて行う処理、例えば多重化処理においてオーディ
オビットストリームを再度デコードする必要がなく、効
率的な処理を行うことができる。
【0066】第26の発明は、第25の発明において、
前記情報取得手段は、前記オーディオビットストリーム
内のオーディオフレームの区切りを示す情報をデコード
するデコーダを具備し、前記デコーダがデコードした各
オーディオフレームの区切りを示す情報を各オーディオ
フレームヘッダに同期して出力することを特徴とする。
【0067】これにより、オーディオビットストリーム
を用いて行う処理を短時間かつ効率的に行うことができ
る。
【0068】第27の発明は、第26の発明において、
前記オーディオビットストリーム内の各オーディオフレ
ームヘッダの各先頭に並列に、該オーディオフレームヘ
ッダの先頭位置であることを示すビットを付加するビッ
ト付加回路をさらに具備し、前記デコーダは、前記ビッ
ト付加回路によって付加されたビットをデコードするこ
とを特徴とする。
【0069】これにより、デコーダを簡易な構成とする
ことができるとともに、高速検出が可能となる。
【0070】なお、上述した第1から第27の発明にお
いて、デコードは、前記ビデオビットストリーム及び前
記オーディオビットストリームを前記システムエンコー
ダに出力する各出力バッファから各ビットストリームを
取り出して行うようにするとよい。この場合、最終的な
ビデオビットストリームあるいはオーディオビットスト
リーム内のGOPデータ、ピクチャあるいはオーディオ
フレーム等の区切りを示す情報を確実に検出することが
できる。
【0071】また、上述した第1から第27の発明にお
いて、ビデオエンコーダあるいはオーディオエンコーダ
とシステムエンコーダとの間に前記同期用補助情報を伝
送するための情報伝送線を、前記ビデオビットストリー
ム及び前記オーディオビットストリームを伝送するため
の伝送線とはそれぞれ別個に設けるとよい。この場合、
ビデオビットストリームあるいはオーディオビットスト
リームの構成を変えずに、同期用補助情報を各ビデオビ
ットストリームあるいはオーディオビットストリームに
対応させて送出することができる。
【0072】さらに、上述した第1から第27の発明に
おいて、前記ビデオエンコーダに対応する前記情報伝送
線を、前記各ピクチャの種別、各ピクチャの再生順、及
び各ピクチャの区切りを示す情報を並列に伝送するパラ
レル伝送線にするとよい。この場合、同期用補助情報
を、ビデオビットストリームあるいはオーディオビット
ストリームに確実に対応させて伝送することができる。
【0073】なお、上述したビデオビットストリーム、
オーディオビットストリーム、及び多重化されたビット
ストリームは、例えばMPEG2規格またはこれに準拠
したものによって構成されたものが好適であるが、これ
に限らず、MPEG1規格またはこれに準拠したもの等
のMPEG規格あるいは他の規格またはこれに準拠した
ものに基づいた多重化処理等にも適用可能である。
【0074】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0075】まず、図1を参照して、本発明の第1の実
施の形態の概要について説明する。図1は、MPEG多
重化同期システム10の概要構成を示し、MPEGビデ
オエンコーダ1は入力された動画像情報であるビデオ入
力をMPEG規格に従って圧縮符号化したMPEGビデ
オビットストリームを生成し、線LAを介してMPEG
システムエンコーダ7に出力するとともに、同期用補助
情報である、GOP切り分けタイミングD0、ピクチャ
切り分けタイミングD1、ピクチャタイプPCT、及び
テンポラルリファレンスTRを取得する情報取得部3を
有し、情報取得部3は取得した同期用補助情報を取得し
たピクチャの送出タイミングに一致させて線L1からM
PEGシステムエンコーダ7に出力する。
【0076】情報取得部3は、MPEGビデオエンコー
ダ1から最終的に出力されるMPEGビデオビットスト
リームからGOP切り分けタイミングD0であるGOP
ヘッダとピクチャ切り分けタイミングD1であるピクチ
ャヘッダとを検出するデコーダ5を有する。また、情報
取得部3は、MPEGビデオビットストリーム生成時に
生成したピクチャヘッダからピクチャタイプPCT及び
テンポラルリファレンスTRを取得する。そして、情報
取得部3は、線L1を介し、GOPヘッダに同期して該
GOPヘッダに対応するGOP切り分けタイミングD0
をMPEGシステムエンコーダ7に送出するとともに、
ピクチャヘッダに同期して該ピクチャヘッダに対応する
ピクチャ切り分けタイミングD1をMPEGシステムエ
ンコーダに送出する。なお、MPEGビデオビットスト
リーム及びMPEGシステムビットストリームの構成に
ついては後述する。
【0077】MPEGオーディオエンコーダ2は、入力
された音声情報であるオーディオ入力をMPEG規格に
従って圧縮符号化したMPEGオーディオビットストリ
ームを生成し、線LBを介してMPEGシステムエンコ
ーダ7に出力する。MPEGオーディオエンコーダ2
は、同期用補助情報である、オーディオフレーム切り分
けタイミングD2を取得する情報取得部4を有する。情
報取得部4は、線L2を介し、オーディオフレームヘッ
ダに同期してオーディオフレーム切り分けタイミングD
2をMPEGシステムエンコーダ7に送出する。
【0078】情報取得部4は、オーディオフレームヘッ
ダを検出するデコーダ6を有し、このデコーダ6によっ
てオーディオフレーム切り分けタイミングD2が検出さ
れる。なお、MPEGオーディオビットストリームの構
成については後述する。
【0079】MPEGシステムエンコーダ7は、MPE
Gビデオビットストリームを構成するピクチャと同時に
入力される同期用補助情報のうちのピクチャ切り分けタ
イミングD1によってMPEGビデオビットストリーム
をピクチャ毎に切り分け、同期用補助情報のうちのピク
チャタイプPCT及びテンポラルリファレンスTRをも
とにタイムスタンプPTSを生成し、この生成したPT
Sを切り分けたピクチャのヘッダ内容として付加し、M
PEGシステムビットストリームの一部を形成する。
【0080】また、MPEGシステムエンコーダ7は、
MPEGオーディオビットストリームを構成するオーデ
ィオフレームと同時に入力される同期用補助情報である
オーディオフレーム切り分けタイミングD2をもとにM
PEGオーディオビットフレームからオーディオデータ
を切り分け、この切り分けたオーディオデータのヘッダ
内容としてPTSを付加し、MPEGシステムビットス
トリームの一部を形成する。なお、オーディオフレーム
は、オーディオの特性上、固定長であり、フレーム順序
も変わらないため、MPEGビデオビットストリームを
多重化する際のように、ピクチャタイプPCTやテンポ
ラルリファレンスTR等の情報は必要ない。
【0081】ここで、図2から図4を参照して上述した
MPEGビデオビットストリーム、MPEGオーディオ
ビットストリーム及びMPEGシステムビットストリー
ムの構成について説明する。
【0082】図2(a)は、MPEGビデオビットスト
リームの構成を示す図である。図2(a)において、M
PEGビデオビットストリームは、シーケンスヘッダと
GOP(Group of Pictures)データとからなる複数の
シーケンス単位から構成され、各GOPデータは、さら
に複数のピクチャ単位を有し、各ピクチャ単位は、ピク
チャヘッダとピクチャとから構成される。また、各GO
Pデータの先頭には、GOPヘッダを有する。この各シ
ーケンス単位はランダムアクセスが可能な単位である。
GOPデータ内は通常15個のピクチャ(0.5秒程
度)でグループ化され、各ピクチャは、前画像を参照し
てフレーム間予測符号化されるPピクチャ、前画像及び
後画像を参照してフレーム間予測符号化されるBピクチ
ャ、及び参照画像によるフレーム間予測符号化を行わな
いIピクチャとが所定の順序で並んで構成される。
【0083】例えば、ピクチャが15個であり、Iピク
チャあるいはPピクチャとの間のBピクチャの数を2と
すると、ビデオ入力である現画像は図3(a)に示すよ
うに、「B0→B1→I2→B3→B4→P5→B6→
B7→P8→B9→B10→P11→B12→B13→
P14」の順に入力される。ここで、各符号の前に付さ
れた値はピクチャタイプPCTを意味し、後に付された
値は現画像の入力順序(TR)を意味し、例えばB3
は、3番目に入力されたBピクチャを示している。この
原画像は、MPEGビデオエンコーダ1によって符号化
処理され、符号化処理の特性によって、その順序は、図
3(b)に示すように「I2→B0→B1→P5→B3
→B4→P8→B6→B7→P11→B9→B10→P
14→B12→B13」となり、この順序がMPEGビ
デオビットストリーム内の各ピクチャの順序となる。各
ピクチャは、この符号化処理された順序で、伝送媒体あ
るいは記録媒体等のメディア上に伝送あるいは記憶され
る(図3(c))。さらに、復号処理でも、各ピクチャ
は、この符号化処理された順序で入力される(図3
(d))。そして、復号化処理後の再生画像で再び、図
3(e)に示すように、もとの画像順序に戻る。この再
生画像の順序を適正に行うため、各ピクチャにはピクチ
ャヘッダが付けられ、このピクチャヘッダには、上述し
たピクチャタイプPCTやテンポラルリファレンスTR
が含まれる。また、必要な場合に、GOPデータの先頭
位置を示す情報が含まれる。
【0084】なお、ピクチャタイプPCTは3ビットで
あり、例えばIピクチャの場合は「001」、Pピクチ
ャの場合は「010」、Bピクチャの場合は「011」
等となる。また、テンポラルリファレンスは10ビット
であり、GOPヘッダによりリセットされるGOP内の
画面再生順で、1024の余りで示される。
【0085】図2(b)は、MPEGオーディオビット
ストリームの構成を示す図であり、MPEGビデオビッ
トストリームは、複数のオーディオフレームから構成さ
れる。各オーディオフレームは、オーディオフレームヘ
ッダとオーディオデータとから構成され、このオーディ
オフレームは、例えば20msecで送出される。
【0086】オーディオフレームは、音声情報の特性
上、フレーム順序はオーディオ入力順であり、そのデー
タ量も固定である。これに対し、上述したピクチャのデ
ータ量は、符号化による圧縮度により変化する可変量で
ある。
【0087】図4は、MPEGシステムビットストリー
ムの構成の一例を示す図であり、ここでのMPEGシス
テムビットストリームは、MPEGビデオビットストリ
ームから切り分けたピクチャをパケット化したPESパ
ケットとMPEGオーディオビットストリームから切り
分けたオーディオデータをパケット化したPESパケッ
トとが混在する複数のPESパケットからなるパックの
並びとなる。各PESパケットのヘッダには、同期用補
助情報をもとに生成されたPTSが含まれる。また、各
パックにはパックヘッダを有し、パック長等のデータが
含まれる。
【0088】次に、図1に示したMPEGビデオエンコ
ーダの構成について図5を参照して説明する。図5に示
すMPEGビデオエンコーダは、MPEG2規格によっ
てMPEGビデオビットストリームを生成するものであ
る。
【0089】図5において、画像並び替え回路11は、
入力された動画像信号(ビデオ入力)の画面順を並び替
える回路である。すなわち、時間的に後の画像を参照画
像として採用する場合、後の画像が先にメモリに格納さ
れている必要があるため、後の画像が先に処理されるよ
うに画像の並び替えが行われる。上述したように、前画
像を参照してフレーム間予測符号化される画像をPピク
チャ、前画像や後画像を参照してフレーム間予測符号化
される画像をBピクチャ、参照画像によるフレーム間予
測符号化の行われない画像をIピクチャという。
【0090】走査変換マクロブロック化回路12は、各
画像を8×8画素のブロックに分割する回路で、動きベ
クトル等は4ブロックのマクロブロック単位で算出さ
れ、DCT(離散コサイン変換)、量子化の処理は8×
8画素のブロック単位で実行される。
【0091】減算器14は、走査変換マクロブロック化
回路12から供給された現画像の各画素データから参照
画像の各画素データを減算する回路であり、減算結果で
ある各画素の差分データは、DCT回路16に供給され
て離散コサイン変換される。
【0092】DCT回路16は、ブロック単位(8×8
画素)で離散コサイン変換を行う回路であり、8×8画
素の各ブロックを低周波数項〜高周波数項の8行8列の
係数行列Cijに変換する。各係数は、重み付け量子化回
路18に供給される。
【0093】重み付け量子化回路18は、各係数Cijを
Qijで除算し、その余りを丸めることにより量子化して
データ量を削減する回路である。なお、量子化ステップ
幅は、ビットレート制御回路24から供給される。
【0094】量子化後、低周波数項〜高周波数項の順番
で出力される係数データは、可変長符号化回路20によ
って可変長符号化(VLC)され、さらにデータ量が削
減される。可変長符号化後のデータは、バッファメモリ
22に一時的に蓄えられた後、所定のビットレートで読
み出され、MPEGビデオビットストリームとして出力
される。
【0095】逆量子化回路26、逆DCT回路28は、
参照画像として供するための前画像及び後画像の画像デ
ータを再現するためのローカルデコーダであり、再現さ
れた画像は、フレームメモリ32に格納されて減算器1
4に出力される。なお、加算器30は、ローカルデコー
ダ26、28で復号された画像データが差分データであ
る場合に、該差分データに動き補償付きの参照画像デー
タを加算して画像完成させるための回路である。
【0096】画像メモリ32は、少なくとも2画面分の
画像データを蓄えるメモリであり、端子32bからは参
照用の画像データがマクロブロック単位で出力される。
また、端子32aからは動きベクトル算出のための画像
データが動き検出回路38に供給される。
【0097】動き検出回路38は、現画像内の現マクロ
ブロックに最も類似する参照マクロブロックを検出し、
その位置ずれを動きベクトルとして検出する。検出され
た動きベクトルは、可変長符号化(VLC)回路20に
出力され、定められたfコード値で符号化される。
【0098】また、動き補償回路34は、動きベクトル
情報で指示される領域(参照マクロブロック領域)を画
像メモリ32の端子32bから出力させる。これによ
り、参照マクロブロックの画像データが減算器14に供
給され、上述したように現マクロブロックと参照マクロ
ブロックの差分が演算される。なお、動き補償回路34
の処理は、モード判定回路36から供給されるマクロブ
ロックタイプ情報MBTを参照して実行される。すなわ
ち、画像メモリ32から前画像を出力するか、後画像を
出力するか、前画像及び後画像を出力するか、出力しな
いかの選択はこのMBTに基づいて行われる。
【0099】ところで、上述した可変長符号化回路20
は、可変長符号化とともに、この可変長符号化されたデ
ータをピクチャ単位にピクチャヘッダを付加し、さらに
図2(a)に示したようなGOPヘッダを付加したGO
Pデータ、さらにシーケンスヘッダを付加したMPEG
ビデオビットストリームを生成する。
【0100】ここで、可変長符号化回路20は、ピクチ
ャヘッダを付加する際に該ピクチャヘッダに含まれるピ
クチャタイプPCT及びテンポラルリファレンスTRの
情報を画像並び替え回路11から得ている。なお、ピク
チャタイプPCT及びテンポラルリファレンスTRの情
報は、必ずしも画像並び替え回路11から得られる必要
はなく、MPEGビデオエンコーダ1内のいずれか任意
のところから得られればよい。
【0101】ここで、情報取得部3は、可変長符号化回
路20から、これから送出されるMPEGビデオビット
ストリーム内の各ピクチャのピクチャタイプPCT及び
テンポラルリファレンスTRの情報を取得し、バッファ
3aに一時格納するとともに、デコーダ5は、バッファ
22に出力されたMPEGビデオビットストリームをバ
ッファ22の途中から取り出し、取り出したデータをデ
コードしてピクチャヘッダを検出し、検出したピクチャ
切り分けタイミングD1をMPEGシステムエンコーダ
7に出力する(図6(d))。このデコーダ5により検
出されたピクチャ切り分けタイミングD1の情報出力
は、検出したピクチャヘッダがバッファ22から送出さ
れるタイミングで同期して送出される(図6(b),
(d))。このため、デコーダ5は、バッファ22の途
中からデータを取り出してデコードしている。また、バ
ッファ3aに格納されたピクチャタイプPCTとテンポ
ラルリファレンスTRの情報は、デコーダ5がピクチャ
切り分けタイミングD1をMPEGシステムエンコーダ
7に送出するタイミングで同期して送出される(図6
(e),(f))。
【0102】従って、バッファ22から送出される各ピ
クチャヘッダの送出と同時に、情報取得部3からピクチ
ャ切り分けタイミングD1、ピクチャタイプPCT、及
びテンポラルリファレンスTRが送出される。この動作
は、MPEGビデオビットストリーム内のピクチャヘッ
ダが送出される毎に繰り返される。
【0103】また、デコーダ5は、ピクチャ切り分けタ
イミングD1と同様にして、GOPヘッダを検出する。
この検出されたGOPヘッダが示すGOP切り分けタイ
ミングD0は、デコーダ5が検出したGOPヘッダに同
期してMPEGシステムエンコーダ7に送出される(図
6(c))。なお、このGOP切り分けタイミングD0
の送出処理を行うか否かは任意に設定可能である。
【0104】図1に示すMPEGオーディオエンコーダ
に付加された情報取得部4内のデコーダ6の動作は、デ
コーダ5と同様である。すなわち、図7において、エン
コーダ40は、オーディオ入力をエンコードして図2に
示すようなMPEGオーディオビットストリームを生成
し、この生成したMPEGオーディオビットストリーム
は、バッファ41に一時格納されて、MPEGシステム
エンコーダ7に出力される。デコーダ6は、バッファ4
1の途中からデータを取り出してMPEGオーディオビ
ットストリームをデコードし、オーディオフレームヘッ
ダを検出し、オーディオフレーム切り分けタイミングD
2をMPEGシステムエンコーダ7に出力する。この場
合、デコーダ5と同様に、バッファ41からオーディオ
フレームヘッダが送出されるタイミングで、このオーデ
ィオフレームヘッダに対応するオーディオフレーム切り
分けタイミングD2が送出されるよう、デコーダ6のデ
コード処理を勘案してバッファ41からのデータの取り
出し位置を設定している。
【0105】このように第1の実施の形態では、MPE
Gビデオエンコーダ1側に情報取得部3を設け、またM
PEGオーディオエンコーダ2側に情報取得部4を設
け、MPEGシステムエンコーダ7側に、MPEGビデ
オビットストリーム及びMPEGオーディオビットスト
リームに対応した同期用補助情報を送出するようにして
いるので、MPEGシステムエンコーダ7がMPEGシ
ステムビットストリームを生成する際に、入力されたM
PEGビデオビットストリーム及びMPEGオーディオ
ビットストリームをデコードする必要がない。
【0106】次に、図8を参照して、本発明の第2の実
施の形態について説明する。図8に示す第2の実施の形
態は、図5に示す第1の実施の形態の構成における情報
取得部3の構成が情報取得部50の構成に代わるのみ
で、その他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0107】すなわち、情報取得部50では、デコーダ
51がバッファ22の途中からMPEGビデオビットス
トリームのデータを取り出してビクチャヘッダをデコー
ドし、このデコード結果である、ピクチャ切り出しタイ
ミングD1、ビクチャタイプPCT、及びテンポラルリ
ファレンスTRをバッファ52に一時格納し、この一時
格納した同期用補助情報を、バッファ22から対応する
ピクチャヘッダの送出タイミングに合わせてMPEGシ
ステムエンコーダ7側に送出するようにしている。ま
た、必要に応じて、デコーダ51がGOPヘッダを検出
し、この検出結果をGOP切り出しタイミングD0とし
て、GOPヘッダに同期してMPEGシステムエンコー
ダ7に送出している。
【0108】これにより、第1の実施の形態と同様に、
MPEGシステムエンコーダ7側は、MPEGシステム
ビットストリーム生成に際し、MPEGビデオビットス
トリーム及びMPEGオーディオビットストリームをデ
コードする必要がない。
【0109】但し、第2の実施の形態では、全ての同期
用補助情報をデコードするようにしているので、第1の
実施の形態に比べてデコード時間がかかるため、バッフ
ァ22のバッファ容量を大きくする必要がある。
【0110】次に、図9を参照して、本発明の第3の実
施の形態について説明する。図9に示す第3の実施の形
態は、図5に示す第2の実施の形態の構成における可変
長符号化回路20内にピクチャヘッダの先頭に並列にビ
ットを付加するビット付加回路61を設けるとともに、
デコーダ5の代わりに、ビット付加回路61で付加され
たビットを検出するデコーダ62を有した情報取得部6
0とした構成としている点で第1の実施の形態の構成と
異なり、他の構成は同じである。
【0111】すなわち、図10に示すように、ビット付
加部61は、可変長符号化回路20内において、ピクチ
ャヘッダが形成される際、このピクチャヘッダの先頭バ
イトに並列に、先頭であることを示すビット”1”(フ
ラグ)を付加する。また、先頭でない場合には、先頭で
ないことを示すビット”0”(フラグ)を付加する。従
って、MPEGビデオビットストリームがバイト単位で
伝送される場合、1ビット付加されるため、9ビット並
列でバッファ22に出力されることになる。
【0112】また、可変長符号化回路20からは、第1
の実施の形態と同様に、ピクチャヘッダ生成時のピクチ
ャタイプPCT及びテンポラルリファレンスTRの情報
が情報取得部62に送出され、この情報は、バッファ6
3に送出され、一時格納される。
【0113】デコーダ62は、バッファ22内の途中か
らビット付加部61によって付加されたビットをデコー
ドし、ビット”1”を検出する。そして、このビット”
1”の検出を、ピクチャ切り出しタイミングD1とし、
この検出タイミングでバッファ63に一時格納されてい
たピクチャタイプPCT及びテンポラルリファレンスT
Rがピクチャ切り出しタイミングD1と同時にMPEG
システムエンコーダ7側に送出される。この場合、もち
ろん、バッファ22から送出されるのはMPEGビデオ
ビットストリームのみである。また、MPEGビデオビ
ットストリーム内のピクチャヘッダの送出とこのピクチ
ャヘッダに対応する情報取得部60からの同期用補助情
報の送出とは同時に同期して行われる。
【0114】また、必要に応じて、ビット付加回路61
は、ピクチャヘッダと同様に、GOPヘッダの先頭バイ
トに並列に、先頭であることを示すビット”1”を付加
するようにしてもよい。この場合、デコーダ62は、ピ
クチャ切り出しタイミングD1の検出と同様にして、G
OP切り出しタイミングD0を検出する。その後、検出
したGOP切り出しタイミングD0は、GOPヘッダに
同期してMPEGシステムエンコーダ7に送出される。
但し、ビット付加回路61によって付加されるビット”
1”は、GOPヘッダの先頭とピクチャヘッダの先頭と
のいずれにも付加されるため、デコーダ62による峻別
ができない。このため、ビット付加回路61は、異なる
2ビット並列あるいは2ビット連続のビットを付加し、
デコーダ62が、この2ビットのデコードを行う。異な
る2ビットを2ビット並列で付加する場合には、ビット
検出に遅延は生じないが、異なる2ビットを2ビット連
続でビットを付加する場合には、ビット検出が遅延する
ため、図10(a)に示すように、2ビット連続に配置
した異なる2ビットを1ビットずらして先行的に配置す
るようにする。図10(a)では、GOPヘッダにはビ
ット”11”を割り当て、ピクチャヘッダにはビット”
10”を割り当てているとともに、GOPヘッダの先頭
位置は、ビット”11”における2ビット目のビット”
1”とし、ピクチャヘッダの先頭位置は、ビット”1
0”における2ビット目のビット”0”として検出され
る。
【0115】ここで、ビット付加回路61と同様なビッ
ト付加回路の構成は、MPEGオーディオエンコーダ2
内にも設けることができる。すなわち、MPEGオーデ
ィオエンコーダ2がMPEGオーディオビットストリー
ムを生成する際、オーディオフレームの先頭に並列にビ
ット”1”を付加するビット付加回路を設け、デコーダ
6は、このビット”1”をデコードすることによって高
速にオーディオフレーム切り分けタイミングD2を検出
することができる。
【0116】なお、ビット付加回路61は、ピクチャヘ
ッダの先頭位置を示すためのビットを付加するようにし
ているが、これに限らず、さらにピクチャタイプPCT
やテンポラルリファレンスTRの情報をもさらに並列に
付加するようにしてもよい。この場合、デコーダ62
は、付加されたビットのみをデコードすればよく、しか
も、ピクチャヘッダの先頭のタイミングでデコードする
ため、デコード処理に余裕ができる。これは、第2の実
施の形態の場合、ピクチャヘッダ内に格納されたピクチ
ャタイプPCTやテンポラルリファレンスTRをピクチ
ャヘッダの先頭が過ぎた時点でデコードして検出してい
るが、ビットを付加する場合には、ピクチャヘッダの先
頭位置においてデコードすることができるからである。
【0117】また、このビット付加回路61及びこの付
加されたビットを検出するデコーダ62の構成は、MP
EGオーディオエンコーダ2にも容易に適用することが
できる。
【0118】なお、上述した第1から第3の実施の形態
では、ビデオ(動画像情報)とオーディオ(音声情報)
との多重化同期について説明したが、その他のデータ、
例えばテキスト情報等をさらに多重化する場合にも、容
易に適用できる。
【0119】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1から第
22の発明では、システムエンコーダがエンコードする
のに必要な同期用補助情報を、ビデオエンコーダまたは
オーディオエンコーダ側あるいはビデオエンコーダ及び
オーディオエンコーダの双方でデコードし、あるいはこ
のデコードと前記同期用補助情報の取得とを行って、該
同期用補助情報をシステムエンコーダ側に送出するよう
にしているので、システムエンコーダ側の回路規模の削
減あるいは負荷の軽減を図ることができ、システム全体
としても効率的なエンコードが実現されるという効果を
有する。
【0120】その結果、付帯的にシステム全体としての
低消費電力化、低価格化を実現できる。
【0121】特に、動画像及び音声情報等のマルチメデ
ィアを多重化処理する多重化同期システムでは、ビデオ
エンコーダ及びオーディオエンコーダが圧縮符号化を行
うという特性から、ビデオエンコーダ及びオーディオエ
ンコーダはハードウェアで実現され、システムエンコー
ダが多重化を行うという特性から、システムエンコーダ
はソフトウェアで実現される場合が多く、このような場
合、システムエンコーダ側を制御するコンピュータの負
荷が軽減され、いずれもハードウェアで実現される場合
には、システムエンコーダ側の回路規模が削減されるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるMPEG多重
化同期システムの概要構成を示す図である。
【図2】MPEGビデオビットストリーム及びMPEG
オーディオビットストリームの構成を示す図である。
【図3】MPEGビデオビットストリーム内の画面の順
序と再生順序との関係を示す図である。
【図4】MPEGシステムビットストリームの構成を示
す図である。
【図5】MPEGビデオエンコーダの詳細構成を示す図
である。
【図6】ピクチャ切り分けタイミングD1、ピクチャタ
イプPCT、及びテンポラルリファレンスTRの送出タ
イミングチャートである。
【図7】MPEGオーディオエンコーダの構成を示す図
である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるMPEGビ
デオエンコーダの詳細構成を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態におけるMPEGビ
デオエンコーダの詳細構成を示す図である。
【図10】第3の実施の形態が適用された場合のピクチ
ャ切り分けタイミングD1、ピクチャタイプPCT、及
びテンポラルリファレンスTRの送出タイミングチャー
トである。
【図11】従来のMPEG多重化同期システムの概要構
成を示す図である。
【符号の説明】
1…MPEGビデオエンコーダ 2…MPEGオーディオエンコーダ 3,4…情報取得部 5,6,51,62…デコーダ 7…MPEGシステムエンコーダ 10…MPEG多重化同期システム D1…ピクチャ切り分けタイミング D2…オーディオフレーム切り分けタイミング PCT…ピクチャタイプ TR…テンポラルリファレンス LA,LB,L1,L2…伝送線 3a,52,63…バッファ 61…ビット付加回路

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像情報をビデオエンコーダ
    によってエンコードしたビデオビットストリームと入力
    された音声情報をオーディオエンコーダによってエンコ
    ードしたオーディオビットストリームとをシステムエン
    コーダにおいて同期させつつ多重化されたビットストリ
    ームを生成する多重化同期方法において、 少なくとも前記ビデオエンコーダまたは前記オーディオ
    エンコーダのいずれか一方は、前記システムビットスト
    リームの生成に必要な同期用補助情報を前記システムエ
    ンコーダに送出し、 前記システムエンコーダは、前記同期用補助情報を使っ
    て前記ビットストリームを生成することを特徴とする多
    重化同期方法。
  2. 【請求項2】 前記ビデオエンコーダから送出される前
    記同期用補助情報は、 前記ビデオビットストリーム内の各ピクチャの種別、各
    ピクチャの再生順、及び各ピクチャの区切りを示す情報
    であることを特徴とする請求項1に記載の多重化同期方
    法。
  3. 【請求項3】 前記ビデオエンコーダから送出される前
    記同期用補助情報には、前記ビデオビットストリーム内
    の各GOPデータの区切りを示す情報が含まれることを
    特徴とする請求項1または2に記載の多重化同期方法。
  4. 【請求項4】 前記オーディオエンコーダから送出され
    る前記同期用補助情報は、 前記オーディオビットストリーム内の各オーディオフレ
    ームの区切りを示す情報であることを特徴とする請求項
    1〜3のうちのいずれか1項に記載の多重化同期方法。
  5. 【請求項5】 前記同期用補助情報は、前記ビデオビッ
    トストリーム内のGOPヘッダ、ピクチャヘッダ、及び
    /または前記オーディオビットストリーム内のオーディ
    オフレームヘッダをデコードして獲得した情報であるこ
    とを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1項に記
    載の多重化同期方法。
  6. 【請求項6】 前記同期用補助情報のうちの各ピクチャ
    の種別及び各ピクチャの再生順を示す情報は、 ビデオビットストリーム内のピクチャヘッダ生成時に使
    用する情報から取得された情報であり、 前記同期用補助情報のうちの各GOPデータ、各ピクチ
    ャまたは各オーディオフレームの区切りを示す情報は、 前記ビデオビットストリーム内のGOPヘッダ、ピクチ
    ャヘッダまたは前記オーディオビットストリーム内のオ
    ーディオフレームヘッダをデコードして獲得した情報で
    あることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか1
    項に記載の多重化同期方法。
  7. 【請求項7】 前記ビデオビットストリーム内の各GO
    Pヘッダ、各ピクチャヘッダ、及び/または前記オーデ
    ィオビットストリーム内の各オーディオフレームヘッダ
    の各先頭に並列に、該GOPヘッダ、該ピクチャヘッ
    ダ、及び/または該オーディオフレームヘッダの先頭位
    置であることを示すビットを付加し、 前記ビットをデコードすることによって各GOPデー
    タ、各ピクチャ、及び/または各オーディオフレームの
    区切りを示す情報を取得することを特徴とする請求項1
    〜4のうちのいずれか1項に記載の多重化同期方法。
  8. 【請求項8】 前記ビデオエンコーダから送出される前
    記同期用補助情報として各ピクチャの種別、各ピクチャ
    の再生順、及び各ピクチャの区切りを示す情報が取得さ
    れる場合、該同期用補助情報は前記ビデオビットストリ
    ームの各ピクチャヘッダに同期して送出し、 前記ビデオエンコーダから送出される前記同期用補助情
    報として各GOPデータの区切りを示す情報が取得され
    る場合、該同期用補助情報は前記ビデオビットストリー
    ムの各GOPヘッダに同期して送出し、 前記オーディオエンコーダから送出される前記同期用補
    助情報が取得される場合、該同期用補助情報は前記オー
    ディオビットストリームの各オーディオフレームヘッダ
    に同期して送出することを特徴とする請求項1〜7のう
    ちのいずれか1項に記載の多重化同期方法。
  9. 【請求項9】 入力された画像情報をビデオエンコーダ
    によってエンコードしたビデオビットストリームと入力
    された音声情報をオーディオエンコーダによってエンコ
    ードしたオーディオビットストリームとをシステムエン
    コーダにおいて同期させつつ多重化されたビットストリ
    ームを生成する多重化同期システムにおいて、 少なくとも前記ビデオエンコーダまたは前記オーディオ
    エンコーダのいずれか一方は、 前記ビットストリームの生成に必要な同期用補助情報を
    デコードするデコーダを具備したことを特徴とする多重
    化同期システム。
  10. 【請求項10】 前記ビデオエンコーダ内のデコーダが
    デコードする前記同期用補助情報は、 前記ビデオビットストリーム内の各ピクチャの種別、各
    ピクチャの再生順、及び各ピクチャの区切りを示す情報
    であることを特徴とする請求項9に記載の多重化同期シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記ビデオエンコーダ内のデコーダが
    デコードする前記同期用補助情報には、 前記ビデオビットストリーム内の各GOPデータの区切
    りを示す情報が含まれることを特徴とする請求項9また
    は10に記載の多重化同期システム。
  12. 【請求項12】 前記オーディオエンコーダ内のデコー
    ダがデコードする前記同期用補助情報は、 前記オーディオビットストリーム内の各オーディオフレ
    ームの区切りを示す情報であることを特徴とする請求項
    9〜11のうちのいずれか1項に記載の多重化同期シス
    テム。
  13. 【請求項13】 前記ビデオエンコーダ内のデコーダ
    は、 ビデオビットストリーム内のピクチャヘッダ生成時に使
    用する各ピクチャの種別及び各ピクチャの再生順を示す
    情報を取得する取得手段をさらに具備し、 前記ビデオビットストリームからデコードした各ピクチ
    ャの区切りを示す情報とともに前記取得手段によって取
    得された各ピクチャの種別及び各ピクチャの再生順を示
    す情報を前記同期用補助情報として前記システムエンコ
    ーダに送出することを特徴とする請求項9または10に
    記載の多重化同期システム。
  14. 【請求項14】 前記ビデオエンコーダの前記デコーダ
    は、 前記ビデオビットストリーム内の各GOPヘッダ及び/
    または各ピクチャヘッダの各先頭に並列に、該GOPヘ
    ッダ及び/または該ピクチャヘッダの先頭位置であるこ
    とを示すビットを付加するビット付加回路をさらに具備
    し、 前記ビット付加回路によって付加されたビットをデコー
    ドすることによって各GOPデータ及び/または各ピク
    チャの区切りを示す情報を取得することを特徴とする請
    求項9〜12のうちのいずれか1項に記載の多重化同期
    システム。
  15. 【請求項15】 前記オーディオエンコーダの前記デコ
    ーダは、 前記オーディオビットストリーム内の各オーディオフレ
    ームヘッダの各先頭に並列に、該オーディオフレームヘ
    ッダの先頭位置であることを示すビットを付加するビッ
    ト付加回路をさらに具備し、 前記ビット付加回路によって付加されたビットをデコー
    ドすることによって各オーディオフレームの区切りを示
    す情報を取得することを特徴とする請求項9〜12のう
    ちのいずれか1項に記載の多重化同期システム。
  16. 【請求項16】 前記ビデオエンコーダの前記デコーダ
    は、 前記同期用補助情報を出力するためのバッファをさらに
    具備し、 前記バッファに一時格納された前記同期用補助情報を前
    記ビデオビットストリームの各GOPヘッダまたは各ピ
    クチャヘッダの送出に同期させて送出することを特徴と
    する請求項9〜15のうちのいずれか1項に記載の多重
    化同期システム。
  17. 【請求項17】 前記オーディオエンコーダの前記デコ
    ーダは、 前記同期用補助情報を出力するためのバッファをさらに
    具備し、 前記バッファに一時格納された前記同期用補助情報を前
    記オーディオビットストリームの各オーディオフレーム
    ヘッダの送出に同期させて送出することを特徴とする請
    求項9〜15のうちのいずれか1項に記載の多重化同期
    システム。
  18. 【請求項18】 前記ビデオエンコーダ内の前記取得手
    段あるいは前記ビット付加回路は、 ビデオビットストリームを生成する可変長符号化手段内
    に設けたことを特徴とする請求項9〜17のうちのいず
    れか1項に記載の多重化同期システム。
  19. 【請求項19】 入力された画像情報をエンコードして
    ビデオビットストリームを生成するビデオエンコーダに
    おいて、 前記ビデオビットストリームの多重化に必要な同期用補
    助情報を取得し、前記ビデオビットストリームに同期し
    て該同期用補助情報を出力する情報取得手段を具備した
    ことを特徴とするビデオエンコーダ。
  20. 【請求項20】 前記情報取得手段は、 前記ビデオビットストリーム内のピクチャの区切りを示
    す情報をデコードするデコーダと、 前記ビデオビットストリーム内のピクチャヘッダ生成時
    に使用する各ピクチャの種別及び各ピクチャの再生順を
    示す情報を取得する取得手段とを具備し、 前記デコーダがデコードした各ピクチャの区切りを示す
    情報と前記取得手段によって取得された各ピクチャ種別
    及び各ピクチャの再生順を示す情報とを各ピクチャヘッ
    ダに同期して出力することを特徴とする請求項19に記
    載のビデオエンコーダ。
  21. 【請求項21】 前記情報取得手段は、 前記ビデオビットストリーム内のピクチャの区切りを示
    す情報、各ピクチャの種別及び各ピクチャの再生順を示
    す情報を該ビデオビットストリームからデコードするデ
    コーダを具備し、 前記デコーダがデコードした各ピクチャの区切りを示す
    情報と各ピクチャ種別及び各ピクチャの再生順を示す情
    報とを各ピクチャヘッダに同期して出力することを特徴
    とする請求項19に記載のビデオエンコーダ。
  22. 【請求項22】 前記デコーダは、 前記ビデオビットストリーム内のGOPデータの区切り
    を示す情報をさらにデコードし、 前記GOPデータの区切りを示す情報を各GOPヘッダ
    に同期して出力することを特徴とする請求項20または
    21に記載のビデオエンコーダ。
  23. 【請求項23】 前記ビデオビットストリーム内の各ピ
    クチャヘッダの各先頭に並列に、該ピクチャヘッダの先
    頭位置であることを示すビットを付加するビット付加回
    路をさらに具備し、 前記デコーダは、前記ビット付加回路によって付加され
    たビットをデコードすることを特徴とする請求項20〜
    22のうちのいずれか1項に記載のビデオエンコーダ。
  24. 【請求項24】 前記ビット付加回路は、 前記ビデオビットストリーム内の各GOPヘッダ及び各
    ピクチャヘッダの各先頭に、該GOPヘッダ及び該ピク
    チャヘッダの先頭位置であることを示すビットを付加す
    るビット付加回路をさらに具備し、 前記デコーダは、前記ビット付加回路によって付加され
    たビットをデコードすることを特徴とする請求項20〜
    22のうちのいずれか1項に記載のビデオエンコーダ。
  25. 【請求項25】 入力された画像情報をエンコードして
    オーディオビットストリームを生成するオーディオエン
    コーダにおいて、 前記オーディオビットストリームの多重化に必要な同期
    用補助情報を取得し、前記オーディオビットストリーム
    に同期して該同期用補助情報を出力する情報取得手段を
    具備したことを特徴とするオーディオエンコーダ。
  26. 【請求項26】 前記情報取得手段は、 前記オーディオビットストリーム内のオーディオフレー
    ムの区切りを示す情報をデコードするデコーダを具備
    し、 前記デコーダがデコードした各オーディオフレームの区
    切りを示す情報を各オーディオフレームヘッダに同期し
    て出力することを特徴とする請求項25に記載のオーデ
    ィオエンコーダ。
  27. 【請求項27】 前記オーディオビットストリーム内の
    各オーディオフレームヘッダの各先頭に並列に、該オー
    ディオフレームヘッダの先頭位置であることを示すビッ
    トを付加するビット付加回路をさらに具備し、 前記デコーダは、前記ビット付加回路によって付加され
    たビットをデコードすることを特徴とする請求項26に
    記載のオーディオエンコーダ。
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