JPH11239320A - 編集装置及びその方法並びに信号記録再生装置及びその方法 - Google Patents

編集装置及びその方法並びに信号記録再生装置及びその方法

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JPH11239320A
JPH11239320A JP10040371A JP4037198A JPH11239320A JP H11239320 A JPH11239320 A JP H11239320A JP 10040371 A JP10040371 A JP 10040371A JP 4037198 A JP4037198 A JP 4037198A JP H11239320 A JPH11239320 A JP H11239320A
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Masashi Ota
正志 太田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】編集後に不自然な音声の不連続が生じることを
回避し得る編集装置及びその方法並びに記録再生装置及
びその方法を提案する。 【解決手段】ユーザによつて設定された編集点が有音部
であるとき、当該編集点に近い無音部に編集点を補正す
ることにより、編集点によつて接続された映像及び音声
において不自然な音声の欠落が生じることを回避し得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。
【0002】発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 発明の実施の形態 (1)全体構成(図1) (2)記録系の構成(図2〜図7) (3)再生系の構成(図8) (4)編集点設定処理(図9〜図14) (5)スキツプ再生処理(図15及び図16) (6)実施の形態の動作及び効果(図17及び図18) (7)他の実施の形態 発明の効果
【0003】
【発明の属する技術分野】本発明は編集装置及びその方
法並びに信号記録再生装置及びその方法に関し、例えば
デイスク状記録媒体に所定の信号を記録した後、当該記
録済の信号を再生して、これを編集する編集装置及びそ
の方法並びに信号記録再生装置及びその方法に適用して
好適なものである。
【0004】
【従来の技術】従来、記録媒体に対して記録された連続
した映像音声信号(素材映像及び素材音声)のなかから
必要部分のみを断片的に再生し、当該再生された信号を
繋ぎ合わせることにより、一連の編集済映像音声信号を
得る編集方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる編集
方法においては、ユーザが編集しようとする素材映像を
見ながら編集点を指定するようになされており、ユーザ
が指定した編集点が素材音声の途中であると、音声が途
中で途切れることになり、編集された編集済映像音声信
号において音声が不連続となり違和感を生じる問題があ
つた。
【0006】またユーザが指定した編集時に繋ぎ合わせ
られた2つの音声信号領域にレベル差があると、いわゆ
るボツ音と呼ばれる不自然な不連続音が生じる問題があ
つた。
【0007】さらにMPEG(Motion Picture Experts
Group)規格で映像信号を記録するようになされた編集装
置においては、GOP(Group Of Picture)単位で画像を
生成するようになされていることにより、各GOPの区
切れにおいてのみ編集点を指定し得るようになされてい
る。従つてこの場合、ユーザが映像を見ながら編集点を
指定しても、当該指定された編集点がGOPの途中であ
ると、編集装置はユーザが指定した編集点を当該編集点
に最も近いGOPの区切れに再設定する。この場合、音
声の区切れは考慮されず、音声の途中に編集点が再設定
されると編集済の音声に不自然な不連続音が生じる問題
があつた。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、編集後に不自然な音声の不連続が生じることを回避
し得る編集装置及びその方法並びに信号記録再生装置及
びその方法を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、ユーザによつて設定された編集点
が有音部であるとも、当該編集点に近い無音部に編集点
を補正することにより、編集点によつて接続された映像
及び音声において不自然な音声の欠落を防止し得る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0011】(1)全体構成 図1において10は全体として編集装置として用いられ
る映像及び音声信号記録再生装置を示し、ユーザが操作
部(図示せず)を操作することによつて記録動作を指定
すると、当該記録命令は記録制御信号入力部102を介
し、記録制御信号CONT102としてシステムコント
ローラ104に供給される。システムコントローラ10
4は当該記録制御信号CONT102に基づいて制御信
号CONT104を各処理部及び制御部に送出すること
により、映像及び音声信号記録再生装置10を記録動作
させる。
【0012】このとき、映像及び音声信号記録再生装置
10は外部から入力される映像信号VD10及び音声信
号AU10を記録系10REC の記録信号処理部20に入
力する。
【0013】記録信号処理部20は、映像信号VD10
に対してMPEG(Motion PictureExperts Group)規格
に基づいた帯域圧縮を施すと共に、音声信号AU10に
対してMPEGオーデイオやAC−3といつた規格に基
づく帯域圧縮を施し、この結果得られる映像データ及び
音声データを多重化することによりプログラムストリー
ムやトランスポートストリームといつたパケツト単位の
データ列を生成し、これを記録データD50として光デ
イスクドライブ60に搭載された光デイスクに記録す
る。
【0014】光デイスクは、デイスク/ヘツド制御部1
01から供給される制御信号CONT101によつてサ
ーボ及びヘツドの移動等の制御が行われ、記録データD
50はシステムコントローラ104の制御の下に映像フ
レーム(30フレーム/秒)ごとに割り当てられた所定の
アドレス領域に記録される。このときシステムコントロ
ーラ104は、記録データD50の映像フレーム及びこ
れに対応した音声データごとに後述するTOC(Table O
f Contents) 情報を生成し、このTOC情報をTOCデ
ータDTOC として光デイスクドライブ60に送出するこ
とによりこれを光デイスクのTOC記録領域に記録す
る。システムコントローラ104は光デイスクに記録さ
れた記録データD50を再生する際に、TOC情報を参
照しながらこれに応じて映像及び音声を所定の再生順に
再生する。
【0015】ここで、記録信号処理部20はMPEG方
式で帯域圧縮する前のデイジタル映像信号(後述する選
択デイジタル映像信号)VD26及びデイジタル音声信
号(後述する選択デイジタル音声信号)AU41を信号
検出部40に供給するようになされている。信号検出部
40は選択デイジタル映像信号VD26のシーンチエン
ジ(画面のシーンが切り換わる位置又はカメラアングル
等が大きく変化する位置等)を検出しこれをシーンチエ
ンジ検出信号S40Vとしてシステムコントローラ10
4に供給すると共に、選択デイジタル音声信号AU41
の無音部分を検出しこれを無音検出信号S40Aとして
システムコントローラ104に供給する。
【0016】システムコントローラ104は信号検出部
40から供給されるシーンチエンジ検出信号D40V及
び無音検出信号S40Aに基づいて、シーンチエンジ及
び又は無音の発生したフレームに対応するTOC情報に
これら(シーンチエンジ及び又は無音)の発生を表す情
報(フラグ)を記録時のTOC生成時に記述する。
【0017】これに対して再生系10PBは、ユーザが所
定の操作部(図示せず)を操作することによつて再生動
作を指定すると、当該再生命令は再生制御信号入力部1
03を介して再生制御信号CONT103としてシステ
ムコントローラ104に送出する。これによりシステム
コントローラ104は、まず光デイスクからTOC情報
TOC を再生し、これを内部メモリに格納する。そして
当該格納されたTOC情報に基づいて順次フレームごと
に光デイスクから記録済のデータ(記録データD50)
を再生データD60として読み出し、これを再生信号処
理部70に供給する。
【0018】再生信号処理部70は、再生データD60
として光デイスクから読み出されるプログラムストリー
ムやトランスポートストームからユーザによつて指定さ
れた所定チヤンネルの映像及び音声データを分離した
後、映像データに対してMPEG規格に基づいた帯域伸
張を施すと共に、音声データに対してMPEGオーデイ
オやAC−3といつた規格に基づく帯域伸張を施した
後、これらをデイジタル/アナログ変換することにより
再生映像信号VD100及び再生音声信号AU100を
得、これを外部に接続されたモニタ等の表示手段に表示
する。
【0019】このとき、ユーザはモニタに表示された再
生映像を見ながら所定の編集点指定操作部(図示せず)
を操作することにより、ユーザがスキツプイン点及びこ
れに対応するスキツプアウト点を再生映像の各フレーム
に対応して設定することができる。すなわち、ユーザが
スキツプアウト点を指定すると、当該指定信号は再生制
御信号入力部103を介してシステムコントローラ10
4に供給される。システムコントローラ104は当該ス
キツプアウト点を指定する信号が入力されると、このと
き再生中のフレームに対応したTOC情報にスキツプア
ウト点を表す情報を書き込む。このようにしてスキツプ
アウト点が指定された場合、これに続いてユーザが再生
映像をモニタ上で確認しながらスキツプイン点を指定す
ると当該指定されたイン点がスキツプ先としてTOC情
報に記述される。これにより、後述するスキツプ再生を
行う際に、スキツプアウト点として指定されたフレーム
が再生されると、当該フレームに対応したTOC情報に
基づいてスキツプ先であるイン点に再生位置がスキツプ
される。
【0020】因みに、再生系10PBにおいては、再生信
号処理部70においても再生されたデイジタル映像信号
(後述する選択デイジタル映像信号VD73)及び再生
されたデイジタル音声信号(後述する選択デイジタル音
声信号AU87)を信号検出部80に入力するようにな
されており、信号検出部80においてシーンチエンジ及
び無音部分を検出しこれをシーンチエンジ検出信号S8
0V及び無音検出信号S80Aとしてシステムコントロ
ーラ104に送出するようになされている。
【0021】これにより光デイスクに既に記録済の映像
及び音声データのTOC情報にシーンチエンジ情報や無
音情報が未記述である場合又は、記録済の映像及び音声
データに対応したTOC情報が生成されていない場合で
あつても、光デイスクから記録済の映像及び音声データ
を一旦再生することにより、シーンチエンジ情報及び無
音情報をTOC情報に記述することができる。
【0022】(2)記録系の構成 図1との対応部分に同一符号を付して示す図2におい
て、映像及び音声信号記録再生装置10(図1)の記録
系10REC は、例えばユーザの操作に応じて記録制御信
号入力部102から制御信号CONT102がシステム
コントローラ104に供給されることにより、当該シス
テムコントローラ104が制御信号CONT102に応
じて各回路部を制御するようになされている。
【0023】この記録系10REC において、外部から入
力される映像信号VD10として、アナログの映像信号
VD10D、ビデオカメラから出力されるカメラ出力映
像信号VD10E、アンテナを介して受信される放送波
信号S10を記録信号処理部20の映像信号処理部2
1、カメラ信号処理部22及びチユーナ部23にそれぞ
れ受ける。映像信号処理部21はアナログの映像信号V
D10Dに対して映像信号処理を施した後、これを映像
信号切換部24に送出する。
【0024】またカメラ信号処理部22はカメラ出力映
像信号VD10Eに対して所定の映像信号処理を施した
後、これを映像信号切換部24に送出する。さらに、チ
ユーナ部23は受信した放送波信号S10を受信映像信
号S10A及び受信音声信号S10Bに分離し、受信映
像信号S10Aを映像信号切換部24に送出する。
【0025】映像信号切換部24は、映像信号VD10
D、カメラ出力映像信号VD10E又は受信映像信号S
10Aのうち、ユーザ(システムコントローラ104)
によつて指定されたいずれかの映像信号を選択し、これ
を選択映像信号VD24として続く映像信号アナログ/
デイジタル変換部25に送出する。
【0026】映像信号アナログ/デイジタル変換部25
は、入力された選択映像信号VD24をデイジタル信号
に変換した後、これをデイジタル映像信号VD25とし
て映像信号切換部26に送出する。
【0027】ここで、記録系10REC の記録信号処理部
20においては、外部から入力されるデイジタル映像信
号VD10C、DV(Digital Video )方式によつて圧
縮されたDV信号VD10B、所定方式で圧縮された圧
縮デイジタル映像信号VD10Aを入力するようになさ
れている。このうち、デイジタル映像信号VD10Cは
映像信号切換部26に直接入力されるのに対して、DV
方式で圧縮されたDV信号VD10BはDV方式伸張部
27において伸張されることにより、記録信号処理部2
0において処理し得る信号形態のDV伸張映像信号VD
27に変換され、映像信号切換部26に入力される。
【0028】映像信号切換部26は、映像信号アナログ
/デイジタル変換部25から供給されるデイジタル映像
信号VD25、外部から直接供給されるデイジタル映像
信号VD10C又はDV方式伸張部27から供給される
DV伸張映像信号VD27のいずれかを選択し、これを
選択デイジタル映像信号VD26として映像信号帯域圧
縮処理部29に送出する。
【0029】映像信号帯域圧縮処理部29は、映像信号
切換部26において選択された選択デイジタル映像信号
VD26に対して、MPEG(Motion Picture Experts
Group)又はJPEG(Joint Photographic Experts Grou
p)といつた帯域圧縮手法により圧縮処理を施すことによ
り圧縮デイジタル映像信号VD29を生成し、これを映
像信号切換部35に送出する。
【0030】映像信号切換部35は、映像信号帯域圧縮
処理部29から供給される圧縮映像信号VD29又は、
圧縮方式変換部28において当該記録信号処理部20に
適合した圧縮方式に変換された圧縮デイジタル映像信号
VD28のいずれかを選択し、これを選択圧縮デイジタ
ル映像信号VD35として続く多重化部51に供給す
る。
【0031】またこれと同時に、記録系10REC は、外
部から入力される音声信号AU10として、アナログの
音声信号AU10D、外部マイクを介して入力されるマ
イク入力音声信号AU10C、アンテナを介して受信さ
れる放送波信号S10を記録信号処理部20の音声信号
処理部36、マイク入力音声処理部37及びチユーナ部
23にそれぞれ受ける。音声信号処理部36はアナログ
の音声信号AU10Dに対して所定の音声信号処理を施
した後、これを音声信号切換部38に送出する。
【0032】またマイク入力音声処理部37は、マイク
入力音声信号AU10Cに対して所定の音声信号処理を
施した後、これを音声信号切換部38に送出する。さら
に、チユーナ部23は受信した放送波信号S10から受
信音声信号S10Bを分離し、これを音声信号切換部3
8に送出する。
【0033】音声信号切換部38は、音声信号AU10
D、マイク入力音声信号AU10C又は受信音声信号S
10Bのうち、ユーザ(システムコントローラ104)
によつて指定されたいずれかの音声信号を選択し、これ
を選択音声信号AU38として続く音声信号アナログ/
デイジタル変換部39に送出する。
【0034】音声信号アナログ/デイジタル変換部39
は、入力された選択音声信号AU38をデイジタル信号
に変換した後、これをデイジタル音声信号AU39とし
て音声信号切換部41に送出する。
【0035】ここで、記録系10REC の記録信号処理部
20においては、外部からデイジタル音声信号AU10
Aを音声信号切換部41に直接入力するようになされて
いる。音声信号切換部41は、音声信号アナログ/デイ
ジタル変換部39から供給されるデイジタル音声信号A
U39又は外部から直接供給されるデイジタル音声信号
AU10Aのいずれかを選択し、これを選択デイジタル
音声信号AU41として音声信号帯域圧縮処理部42に
送出する。
【0036】音声信号帯域圧縮処理部42は、音声信号
切換部41において選択された選択デイジタル音声信号
AU41に対して、MPEG(Motion Picture Experts
Group)オーデイオ又はAC−3といつた帯域圧縮手法に
より圧縮処理を施すことにより圧縮デイジタル音声信号
AU42を生成し、これを音声信号切換部43に送出す
る。因みに、映像及び音声信号記録再生装置10は音声
信号AU10としてリニアPCM等の非圧縮信号を扱う
ようにしても良く、この場合には圧縮処理を行わない。
【0037】音声信号切換部43は、音声信号帯域圧縮
処理部42から供給される圧縮デイジタル音声信号AU
42又は、圧縮方式変換部28において当該記録信号処
理部20に適合した圧縮方式に変換された圧縮デイジタ
ル音声信号AU28のいずれかを選択し、これを選択圧
縮デイジタル音声信号AU43として続く多重化部51
に供給する。
【0038】多重化部51は、映像信号切換部35から
供給される選択圧縮デイジタル映像信号VD35及び音
声信号切換部43から供給される選択圧縮デイジタル音
声信号AU43を内部に設けられた多重化バツフアに一
旦格納した後、これらを所定データ単位のパケツトごと
に所定のタイミングでバスBUSに出力する。これによ
り選択圧縮デイジタル映像信号VD35及び選択圧縮デ
イジタル音声信号AU43は多重化され、MPEG規格
で規定されたプログラムストリームやトランスポートス
トリーム構成の多重化データD40として記録データ処
理部53に供給される。このとき多重化されたストリー
ムには、システムコントローラ104から供給される時
間情報及びストリーム情報等のヘツダ情報が付加され
る。
【0039】記録データ処理部53は、多重化データD
40に対して記録フオーマツトに合わせたデータの並べ
換え、エラー訂正符号の付加、EFM(Eight to Fourte
en Modulation)変調等の処理を施した後、これを記録デ
ータD50として光デイスクドライブ60に搭載された
光デイスクに記録する。
【0040】ここで、記録信号処理部20の映像信号切
換部26から出力される選択デイジタル映像信号VD2
6は信号検出部40のシーンチエンジ検出部40Vに供
給されると共に、音声信号切換部41から出力される選
択デイジタル音声信号AU41は信号検出部40の無音
検出部40Aに供給される。
【0041】シーンチエンジ検出部40Vは、図3に示
すように、選択デイジタル映像信号VD26をフレーム
間相関判定回路40V2 に入力すると共に遅延回路40
1に入力する。遅延回路40V1 は入力された選択デ
イジタル映像信号VD26を所定フレーム(この実施の
形態の場合1フレーム)だけ遅延させることにより遅延
映像信号S40V1 を得、これをフレーム間相関判定回
路40V2 に送出する。
【0042】フレーム間相関判定回路40V2 は、選択
デイジタル映像信号VD26でなるスルー映像及び遅延
映像信号S40V1 でなる遅延映像を比較することによ
り、これら時間差のある2つの映像に相関があるか否か
を判定する。すなわち、フレーム間相関判定回路40V
2 は、先ずスルー映像及び遅延映像の各画素ごとに信号
レベルの差分を算出し、これらの絶対値の総和を相関値
とする。
【0043】この場合、図4(A)及び(B)に示すよ
うに、スルー映像及び遅延映像の画像サイズをそれぞれ
n画素×m画素とし、各画素の水平方向座標軸をi、垂
直方向座標軸をjとすると、スルー映像画の座標(i、
j)のデータはSijとなり、遅延映像画の座標(i、
j)のデータはDijとなる。従つて、これらの各データ
(Sij及びDij)ごとの差分(Sij−Dij)の絶対値
(abs)の総和を、次式、
【0044】
【数1】
【0045】によつて算出することにより、スルー映像
及び遅延映像の相関値Eが求まる。
【0046】このようにして算出された相関値Eは相関
判定信号S40V2 (図3)として続くシーンチエンジ
判定回路40V3 に供給される。シーンチエンジ判定回
路40V3 は、相関判定信号S40V2 として入力され
た相関値Eに基づき、当該相関値Eを予め設定されてい
る所定の閾値と比較する。この比較の結果、相関値Eが
閾値よりも大きいと、このことは2つの映像画(スルー
映像及び遅延映像)の間の相関度が小さいこと(シーン
チエンジが有つたこと)を表しており、このときシーン
チエンジ判定回路40V3 はシーンチエンジ検出信号S
40Vをシステムコントローラ104に供給する。
【0047】システムコントローラ104はシーンチエ
ンジ検出信号S40Vが入力されると、このときスルー
映像としてシーンチエンジ検出部40Vに供給されてい
る映像フレームに対応するTOC情報にシーンチエンジ
の有無を表すフラグを記述する。
【0048】因みに、シーンチエンジを検出する方法と
しては、図4について上述した各画素ごとの差分値の総
和を求める方法に代えて、例えば各画像の信号レベルの
ヒストグラムを相関を用いる方法や、各画面を複数の領
域に分けた後各領域での相関を計算して多数決を行う方
法等を用いるようにしても良い。
【0049】また信号検出部40の無音検出部40A
は、選択デイジタル音声信号AU41の無音部分を検出
するようになされている。すなわち、図5に示すよう
に、無音検出部40Aは各映像フレームごとのデイジタ
ル音声データ(選択デイジタル音声信号AU41)につ
いて、無音判定処理をステツプSP10から開始し、ス
テツプSP11においてデイジタル音声データを入力す
る。このデイジタル音声データ(選択デイジタル音声信
号AU41)はこの実施の形態の場合図6(A)に示す
ように、サンプリング周波数が16[KHz] でありかつ1秒
間に30フレームのレートで処理されていることにより、
1フレームあたり16K/30の音声レベルデータからなる。
従つて無音検出部40Aは図5のステツプSP12にお
いて各音声レベルを絶対値化し(図6(B))、さらに
ステツプSP13において1フレームにおける絶対値の
平均値Ave(図6(C))を算出する。
【0050】そして無音検出部40Aは、続くステツプ
SP14において平均値Aveが予め設定された閾値よ
りも小さいか否かを判断する。ここで肯定結果が得られ
ると、このことは音声レベルの平均値が無音であると判
断し得る程度に小さいことを表しており、このとき無音
検出部40AはステツプSP15に移つて無音検出信号
S40をシステムコントローラ104(図2)に送出す
る。これに対してステツプSP14において否定結果が
得られると、このことは音声レベルの平均値が無音では
ないと判断し得る程度に大きいことを表しており、この
とき無音検出部40AはステツプSP16に移つて、有
音判定出力として無音検出信号S40Aをネガテイブレ
ベルとする。
【0051】システムコントローラ104は無音検出信
号S40Aが入力されると、このとき無音検出部40A
に供給されている映像フレームに対応するTOC情報に
無音の有無を表すフラグを記述する。
【0052】ここでTOC情報は、図7に示すように、
当該TOC情報が対応付けられたフレーム(以下これを
該当フレームと呼ぶ)のフレーム番号及びアドレスを表
す24[bit] のフレーム番号情報DATA1と、該当フレ
ームに対して1フレームだけ過去のフレーム(前フレー
ムと呼ぶ)の映像及び音声データが記録された光デイス
ク上のアドレスを表す32[bit] の前フレームアドレス情
報DATA2と、該当フレームに対して1フレームだけ
未来のフレーム(後フレームと呼ぶ)の映像及び音声デ
ータが記録された光デイスク上のアドレスを表す32[bi
t] の後フレームアドレス情報DATA3と、該当フレ
ームの音声が無音であるか否かを表す1[bit] の無音フ
ラグDATA4と、該当フレームの映像が前フレームに
対してシーンチエンジしたか否かを表す1[bit] のシー
ンチエンジ(S/C)フラグDATA5と、該当フレー
ム以前のフレームにおいて音声が無音であると判定され
たフレームのうち該当フレームに最も近いフレームのフ
レーム番号及びアドレスを表す24[bit] の前無音アドレ
ス情報DATA6と、該当フレームより後のフレームに
おいて音声が無音であると判定されたフレームのうち該
当フレームに最も近いフレームのフレーム番号及びアド
レスを表す24[bit] の後無音アドレス情報DATA7
と、該当フレームより前のフレームにおいてシーンチエ
ンジが検出されたフレームのうち該当フレームに最も近
いフレームのフレーム番号及びアドレスを表す24[bit]
の前シーンチエンジ(S/C)アドレス情報DATA8
と、該当フレームより後のフレームにおいてシーンチエ
ンジが検出されたフレームのうち該当フレームに最も近
いフレームのフレーム番号及びアドレスを表す24[bit]
の後シーンチエンジ(S/C)アドレス情報DATA9
とが割り当てられている。
【0053】これらの情報(DATA1〜DATA9)
は、映像信号VD10及び音声信号AU10を光デイス
クに記録する際にTOC情報として生成され、光デイス
ク上のTOC記録領域に記録される。
【0054】このようにしてシステムコントローラ10
4は、光デイスクに記録された記録データD50の各フ
レームに対応してTOC情報(DATA1〜DATA
9)を生成し、これを光デイスクのTOC情報記録領域
に記録する。
【0055】(3)再生系の構成 図1及び図2との対応部分に同一符号を付して示す図8
において、映像音声信号記録再生装置10(図1)の再
生系10PBは、ユーザが再生制御信号入力部103を介
して再生動作を指定すると、システムコントローラ10
4の制御によつて先ず光デイスクに記録済のTOC情報
TOC を読み出し、当該TOC情報に基づいて光デイス
クから記録済の映像及び音声データを再生データD60
として読み出す。
【0056】光デイスクから読み出された再生データD
60は、再生信号処理部70の再生データ処理部63に
おいて、所定の再生フオーマツトに従い、例えばEFM
(Eight to Fourteen Modulation)復調、エラー訂正、デ
ータの並べ換え等の処理が施された後、再生処理データ
D70としてデータバスBUSを介して分離部55に供
給される。
【0057】分離部55は、再生処理データD70を構
成する各パケツトのヘツダ情報を解析することにより、
同一チヤンネルごとの映像データパケツト及び音声デー
タパケツトを抜き出し、映像データパケツトを映像分離
データD55Aとして映像信号帯域伸張処理部71に供
給すると共に、音声データパケツトを音声分離データD
55Cとして音声信号帯域伸張処理部85に供給する。
このとき分離された映像及び音声データは、記録時にヘ
ツダ情報にして付加されている時間情報に基づいて互い
に同期しながら再生される。
【0058】映像信号帯域伸張処理部71は、映像分離
データD55Aに対してMPEG又はJPEG規格等に
基づく帯域伸張処理を施すことによりデイジタル映像信
号VD71を復号生成し、これを映像切り換え/合成部
73に送出する。また、音声信号帯域伸張処理部85は
音声分離データD55Cに対してMPEGオーデイオ又
はAC−3規格に基づく伸張処理を施すことによりデイ
ジタル音声信号AU85を復号生成し、これを音声切り
換え/合成部87に送出する。
【0059】また、この実施の形態の場合、再生系10
PBは同時2チヤンネル再生を行うことができるようにな
されており、第2のチヤンネルに対応して映像信号帯域
伸張処理部72及び音声信号帯域伸張処理部86が設け
られている。従つて、この場合、分離部55はデータス
トリーム(再生処理データD70)から第2のチヤンネ
ルに対応した映像データパケツト及び音声データパケツ
トを分離し、これらをそれぞれ映像分離データD55B
及び音声分離データD55Dとして映像信号帯域伸張処
理部72及び音声信号帯域伸張処理部86に供給する。
【0060】映像信号帯域伸張処理部72は映像分離デ
ータD55Bに対してMPEG又はJPEG規格等に基
づく帯域伸張処理を施すことによりデイジタル映像信号
VD72を復号生成し、これを映像切り換え/合成部7
3に送出する。また、音声信号帯域伸張処理部85は音
声分離データD55Dに対してMPEGオーデイオ又は
AC−3規格に基づく伸張処理を施すことによりデイジ
タル音声信号AU86を復号生成し、これを音声切り換
え/合成部87に送出する。
【0061】映像切り換え/合成部73は、第1チヤン
ネルのデイジタル映像信号VD71又は第2チヤンネル
のデイジタル映像信号VD72のいずれかを選択し、こ
れを選択デイジタル映像信号VD73として映像信号D
/A変換部78に送出する。因みに、映像切り換え/合
成部73は第1チヤンネルのデイジタル映像信号VD7
1又は第2チヤンネルのデイジタル映像信号VD72の
いずれかを選択する切り換えモードに代えて、2つのデ
イジタル映像信号VD71及びVD72)をピクチヤイ
ンピクチヤの手法を用いて1つの画面内に同時に表示す
るような合成モードを有しており、ユーザの選択に基づ
いてシステムコントローラ104によつていずれかのモ
ードが選択される。
【0062】映像信号D/A変換部78は、選択デイジ
タル映像信号VD73をアナログ映像信号VD78に変
換し、これを映像信号出力処理部79に送出する。映像
信号出力処理部79は、アナログ映像信号VD78に対
してクロマエンコード等の処理を施し、この結果得られ
る映像信号を出力映像信号VD100Aとして出力す
る。
【0063】因みに、映像切り換え/合成部73から出
力される選択デイジタル映像信号VD73はDV方式圧
縮部76においてDV方式で圧縮されることによりDV
信号VD100Bとして出力されるようになされてい
る。
【0064】また、第2チヤンネルの映像信号として映
像信号帯域伸張処理部72から出力されるデイジタル映
像信号VD72は映像信号D/A変換部81においてア
ナログ映像信号VD81に変換された後、映像信号出力
処理部82においてクロマエンコード等の処理が施され
ることにより第2チヤンネル独自の出力映像信号VD1
00Eとして出力される。
【0065】また、当該映像再生系においては、映像信
号D/A変換部78からデイジタル映像信号VD100
Cが直接出力されるようになされており、これをデイジ
タル映像出力として使用することができる。
【0066】これに対して音声切り換え/合成部87
は、第1チヤンネルのデイジタル音声信号AU85又は
第2チヤンネルのデイジタル音声信号AU86のいずれ
かをユーザの指定に基づいて選択し、これを選択デイジ
タル音声信号VD87として音声信号D/A変換部89
に送出する。
【0067】音声信号D/A変換部89は、選択デイジ
タル音声信号AU87をアナログ音声信号AU87に変
換し、これを音声信号出力処理部91に送出する。音声
信号出力処理部91は、アナログ音声信号AU89に対
して所定の音声処理を施し、この結果得られる音声信号
を出力音声信号AU100Dとして出力する。
【0068】因みに、音声切り換え/合成部87から出
力される選択デイジタル音声信号AU87はDV方式圧
縮部76においてDV方式で圧縮されることにより映像
信号と共にDV信号VD100Bとして出力されるよう
になされている。
【0069】また、第2チヤンネルの音声信号として音
声信号帯域伸張処理部86から出力されるデイジタル音
声信号AU86は映像信号D/A変換部92においてア
ナログ音声信号AU92に変換された後、音声信号出力
処理部93において所定の音声処理が施されることによ
り第2チヤンネル独自の出力音声信号AU100Cとし
て出力される。
【0070】また、当該音声再生系においては、音声信
号D/A変換部89からデイジタル音声信号AU100
Aが直接出力されるようになされており、これをデイジ
タル音声出力として使用することができる。
【0071】さらに、図8に示す再生系10PBの再生信
号処理部70は、光デイスクから再生データ処理部63
を介して再生された再生処理データD70を、データバ
スBUSを介して圧縮方式変換部74に入力するように
なされている。圧縮方式変換部74は、再生処理データ
D70を記録系10REC (図2)の映像信号帯域圧縮処
理部29での圧縮方法とは異なる他の圧縮方法で再度圧
縮した後、これを圧縮デイジタル出力信号VD100A
として外部に出力するようになされており、種々の圧縮
方式に対応した出力信号を得ることができる。
【0072】ここで、再生信号処理部70(図8)の映
像切り換え/合成部73から出力される選択デイジタル
映像信号VD73及び、音声切り換え/合成部87から
出力される選択デイジタル音声信号AU87は、それぞ
れ信号検出部80のシーンチエンジ検出部80V及び無
音検出部80Aに供給される。
【0073】シーンチエンジ検出部80Vは図3及び図
4について上述したシーンチエンジ検出部40Vの場合
と同様にして、選択デイジタル映像信号VD73のシー
ンチエンジ点を検出し、これをシーンチエンジ検出信号
S80Vとしてシステムコントローラ104に送出す
る。
【0074】また無音検出部80Aは図5及び図6につ
いて上述した無音検出部40Aの場合と同様にして、選
択デイジタル音声信号AU87の無音部を検出し、これ
を無音検出信号S80Aとしてシステムコントローラ1
04に送出する。
【0075】システムコントローラ104はシーンチエ
ンジ検出信号S80V及び無音検出信号S80Aに基づ
いて、再生中の映像及び音声信号に対応した映像フレー
ム単位のTOC情報に、図7について上述した無音フラ
グDATA4、シーンチエンジ(S/C)フラグDAT
A5、前無音アドレス情報DATA6及び後無音アドレ
ス情報DATA7等を記述することができる。これによ
り、光デイスクに記録済の映像及び音声データに対応し
たTOC情報にこれらの無音情報やシーンチエンジ情報
が記述されていない場合、又は記録済映像及び音声デー
タに対応したTOC情報が生成されていない場合でも、
光デイスクから映像及び音声データを一旦再生すること
により、再生系10PBに設けられた信号検出部80にお
いてシーンチエンジ及び無音部が検出され、TOC情報
が生成される。
【0076】(4)編集点設定処理 図8に示す再生系10PBにおいて得られた再生映像信号
VD100及び再生音声信号AU100は、外部に接続
されたモニタ等の表示手段に表示される。このとき、ユ
ーザは当該モニタに表示された再生映像を見ながら再生
制御信号入力部103に設けられている編集点指定操作
部を操作することにより、ユーザがスキツプアウト点及
びこれに対応するスキツプイン点を再生映像の各フレー
ムに対応して設定することができる。
【0077】すなわち、図9はスキツプアウト点又はス
キツプイン点を設定する際の編集点設定処理手順を示
し、ユーザが再生制御信号入力部103を介して再生動
作を指定すると、システムコントローラ104はステツ
プSP21において光デイスクから映像及び音声データ
の再生を開始する。この再生動作においてシステムコン
トローラ104は再生しようとする映像及び音声データ
に対応したTOC情報を映像及び音声データの再生動作
に先立つて読み出し、これを内部メモリに格納する。こ
の場合、当該読み出されたTOC情報の無音及びシーン
チエンジに関する情報(無音フラグDATA4、シーン
チエンジ(S/C)フラグDATA5、前無音アドレス
情報DATA6、後無音アドレス情報DATA7、前シ
ーンチエンジ(S/C)アドレス情報DATA8、後シ
ーンチエンジ(S/C)アドレス情報DATA9)(図
7)が既に記録済であるとシステムコントローラ104
はこれらの情報を一旦内部メモリに格納することによ
り、必要に応じてこれらを読み出すことができる。これ
に対してTOC情報に無音及びシーンチエンジに関する
情報が記録されていない場合には、システムコントロー
ラ104は映像及び音声データを再生する際に再生系1
PBに設けられた信号検出部80において図8について
上述した方法により無音及びシーンチエンジの検出を行
い、これらに関する情報を内部メモリのTOC情報に書
き込むと共に必要に応じて使用する。TOC情報として
新たに生成された情報は、当該再生動作が終了する際に
光デイスクのTOC領域に書き込まれる。
【0078】このようにして再生動作が開始されると、
システムコントローラ104は図9のステツプSP22
に移り、このとき再生される映像及び音声データに対応
した無音検出結果をTOC情報又は再生データから検出
し記憶すると共に、続くステツプSP23においてシー
ンチエンジ検出結果を同様にして記憶する。
【0079】さらにシステムコントローラ104はステ
ツプSP24においてユーザが編集点(A点)を設定し
たか否かを判断する。ここで否定結果が得られると、こ
のことはユーザが編集点を設定していないことを表して
おり、このときシステムコントローラ104は上述のス
テツプSP22及びステツプSP23を繰り返す。これ
により、ユーザによる編集点の設定が行われるまで、再
生データに応じて最新の無音検出及びシーンチエンジ検
出が行われる。
【0080】ここでユーザがモニタの画面を見ながら編
集点を設定すると、システムコントローラ104はステ
ツプSP24において肯定結果を得、続くステツプSP
25に移つて当該ユーザによつて指定された編集点(A
点)が無音部であるか否かを判断する。この判断におい
て肯定結果が得られると、このことはユーザが設定した
編集点(A点)が無音部であることを表しており、この
ときシステムコントローラ104はステツプSP26に
移り、ユーザが設定した編集点(A点)以降のシーンチ
エンジ検出結果を記憶すると共に、当該記憶された検出
結果に基づきステツプSP27においてユーザ設定編集
点(A点)に最も近いシーンチエンジ点を、シーンチエ
ンジ点に対応する補正編集点(A″点)の候補として選
択すると共にこのときの無音検出結果(無音の有無)を
TOC情報又は再生データから検出する。
【0081】例えば図10に示すような映像データ(図
10(A))及び音声データ(図10(B))の場合、
映像データに対してユーザが設定した編集点(A点)に
最も近いシーンチエンジ点SC2が補正編集点A″の候
補として選択される。そしてシステムコントローラ10
4は当該選択されたシーンチエンジ点SC2がユーザ設
定編集点(A点)に対して予め設定された所定時間2/
T以内に入つていると共に無音部であるか否かを図9の
ステツプSP28において判断する。因みに、この実施
の形態の場合、T=5秒に設定されている。この時間T
はユーザが編集点を設定した際に、ユーザが所望とする
タイミングから大きく離れない程度であれば5秒以外の
時間(例えば10秒)でも良い。
【0082】ステツプSP28において肯定結果が得ら
れると、このことはステツプSP27において選択され
たシーンチエンジ点SC2がユーザ設定編集点(A点)
に対してT/2秒以内に入つていると共に無音部である
ことを表しており、このときシステムコントローラ10
4はステツプSP44に移り、補正編集点(A″)の候
補であるシーンチエンジ点SC2を補正編集点として決
定する。これにより、ユーザ設定編集点(A点)が無音
部である場合に当該ユーザ設定編集点(A点)に対して
T/2秒以内でありかつ無音部であることを満足する最
も近いシーンチエンジ点SC2が補正編集点(A″)と
して決定される。
【0083】そしてシステムコントローラ104はステ
ツプSP37において再生を終了する指令が入力されて
いるか否かを判断し、否定結果が得られると上述のステ
ツプSP22に戻つて同様の処理を繰り返す。これに対
してステツプSP37において肯定結果が得られると、
このことはユーザが再生を終了する指令を入力したこと
を表しており、このときシステムコントローラ104は
当該処理手順を終了する。
【0084】これに対してステツプSP28において否
定結果が得られると、このことは図11に示すように、
上述のステツプSP27において選択されたシーンチエ
ンジ点SC2がユーザ設定編集点(A点)に対してT/
2秒以内に入つていない状態及び又は当該シーンチエン
ジ点SC2が無音部でない状態を表しており、このとき
システムコントローラ104は図9のステツプSP29
に移り、ユーザが設定した編集点(A点)をこのときの
編集点として決定し、ステツプSP37に移る。
【0085】また、上述のステツプSP25において否
定結果が得られると、このときユーザが設定した編集点
(A点)が無音部でないことを表しており、システムコ
ントローラ104はステツプSP31に移つてユーザ設
定編集点(A点)以後の無音検出結果をTOC情報又は
再生データによつて検出し、さらに続くステツプSP3
2においてユーザ設定編集点(A点)に最も近い無音部
を、無音部に対応する補正編集点(A′点)の候補とし
て選択する。
【0086】そしてシステムコントローラ104は続く
ステツプSP33において補正編集点(A′点)の候補
がユーザ設定編集点(A点)に対してT/2秒以内に入
つているか否かを判断する。ここで肯定結果が得られる
と、このことは図12に示すように無音部に対応する補
正編集点(A′点)の候補として上述のステツプSP3
2において選択された編集点が実用上十分な程度にユー
ザ設定編集点(A点)に近いことを表しており、このと
きシステムコントローラ104はステツプSP34に移
つてこのとき選択されている編集点を補正編集点(A′
点)として決定し、ステツプSP37に移る。これによ
り、図12に示すようにユーザが設定した編集点(A
点)が無音部でない場合に、ユーザ設定編集点(A点)
に対してT/2秒以内にある無音部が補正編集点(A′
点)として決定される。
【0087】これに対してステツプSP33において否
定結果が得られると、このことはユーザ設定編集点(A
点)に最も近い無音部が、ユーザ設定編集点(A点)に
対してT/2秒以内に入つていないことを表しており、
このときシステムコントローラ104はステツプSP4
1に移つて、ユーザ設定編集点(A点)以後のシーンチ
エンジ検出結果をTOC情報又は再生データから検出
し、当該検出結果に基づいてユーザ設定編集点(A点)
に最も近いシーンチエンジ点を、シーンチエンジ点に対
応した補正編集点(A″点)の候補として選択する。
【0088】そしてシステムコントローラ104は続く
ステツプSP43において補正編集点(A″点)がユー
ザ設定編集点(A点)に対してT/2秒以内に入つてい
るか否かを判断する。ここで肯定結果が得られると、こ
のことは補正編集点(A″点)の候補であるシーンチエ
ンジ点SC2がユーザ設定編集点(A点)に対して実用
上十分な程度に近いことを表しており、このときシステ
ムコントローラ104はステツプSP44に移つてシー
ンチエンジ点SC2を補正編集点(A″点)として決定
し、ステツプSP37に移る。これにより、ユーザ設定
編集点(A点)が無音部でなく、かつ当該ユーザ設定編
集点(A点)に対してT/2秒以内に無音部がない場合
に、ユーザ設定編集点(A点)に対してT/2秒以内に
あるシーンチエンジ点SC2が補正編集点(A″点)と
して決定される。
【0089】またこれに対してステツプSP43におい
て否定結果が得られると、このことは図14に示すよう
に、ユーザ設定編集点(A点)が無音部でなく、かつ当
該ユーザ設定編集点(A点)に対してT/2秒以内に無
音部及びシーンチエンジ点のいずれもないことを表して
おり、このときシステムコントローラ104はステツプ
SP29に移つて、ユーザ設定編集点(A点)を編集点
として決定しステツプSP37に移る。
【0090】かくしてシステムコントローラ104は図
9に示す編集点処理手順を再生動作中に常時実行するこ
とにより、スキツプアウト点及びスキツプイン点として
ユーザが設定したユーザ設定編集点(A点)に応じて補
正編集点が決定される。このとき、ユーザ設定編集点
(A点)はシステムコントローラ104内に格納されて
いるTOC情報(図7)に書き込まれる。すなわち、図
9のステツプSP24においてユーザがスキツプアウト
点としてユーザ設定編集点(A点)を指定すると、当該
指定信号は再生制御信号入力部103を介してシステム
コントローラ104に供給される。システムコントロー
ラ104は当該スキツプアウト点を指定する信号が入力
されると、このとき再生中のフレームに対応したTOC
情報にスキツプアウト点を表す情報を書き込む。この情
報は図7に示すように、記録時において当該フレームに
対応するTOC情報として既に生成済のTOC情報(D
ATA1〜DATA9)に付加される1[bit] のスキツ
プアウトORGフラグDATA10であり、ユーザが指
定したフレームのTOC情報に当該スキツプアウトOR
GフラグDATA10が設定される。
【0091】このスキツプアウトORGフラグDATA
10によつて当該フレームがスキツプアウト点であるこ
とが記述されると、これに対応して図9において補正編
集点(A点、A′点又はA″点)が決定され、この結果
当該TOC情報に対応付けられるフレームがスキツプア
ウト点のままであるか又はスキツプアウト点が他のフレ
ームに補正されたかに応じてスキツプアウトORGフラ
グDATA10の補正が1[bit] のスキツプアウト補正
フラグDATA12において行われる。
【0092】スキツプアウトORGフラグDATA10
及びスキツプアウト補正フラグDATA12によつてス
キツプアウトが指定された場合、これに続いてユーザが
再生映像をモニタ上で確認しながらスキツプイン点とし
てユーザ設定編集点(A点)を図9について上述したス
テツプSP24において指定すると、当該指定されたス
キツプイン点がスキツプ先として32[bit] のスキツプイ
ンORGアドレス情報DATA11に割り当てられる。
そしてスキツプインORGアドレス情報DATA11に
対応して図9において補正編集点(A点、A′点又は
A″点)が決定され、32[bit] のスキツプイン補正アド
レス情報DATA13として記述される。
【0093】これにより、後述するスキツプ再生を行う
際に、スキツプアウト点として指定されたフレームが再
生されると、当該フレームに対応したTOC情報に基づ
いてスキツプ先であるイン点に再生位置がスキツプされ
る。
【0094】かくしてユーザが設定した各スキツプアウ
ト点及びスキツプイン点に対して補正編集点が決定され
ると、システムコントローラ104は当該補正編集点を
TOC情報として保存し、スキツプ再生が指定された際
に当該TOC情報に基づいて必要部分のみを再生する。
因みに保存されるTOC情報はシステムコントローラ1
04の内部メモリに格納される他、光デイスクのTOC
情報を書き換えることによつて光デイスクに保存するよ
うにしても良い。
【0095】(5)スキツプ再生処理 ここで、編集点の補正及び当該補正された補正編集点に
よるスキツプ再生処理の一例を説明する。図15に示す
ように、光デイスクから再生される映像データ(図15
(A))及び音声データ(図15(B))において、ス
キツプアウト点としてA点がユーザによつて指定される
と共に当該スキツプアウト点(A点)のスキツプ先とし
てB点がスキツプイン点として設定され、さらにスキツ
プアウト点としてC点がユーザによつて指定されると共
に当該スキツプアウト点(C点)のスキツプ先としてD
点がスキツプイン点として設定されると、システムコン
トローラ104はこれらのユーザ設定編集点(A点、B
点、C点及びD点)について、音声の有無及びシーンチ
エンジの有無に応じた補正編集点を決定する。
【0096】図15に示す映像及び音声の場合、ユーザ
設定編集点であるA点は有音部であると共にシーンチエ
ンジ点がA点の近傍に存在しないことにより、システム
コントローラ104は所定時間T秒内(すなわちA点に
対してT/2秒以内)の無音部を選択し、これを補正編
集点(A′)として決定する。
【0097】またユーザ設定編集点であるB点は無音部
であると共にシーンチエンジ点がB点の近傍に存在しな
いことにより、システムコントローラ104はユーザ設
定編集点であるB点をそのまま補正編集点(B′点)と
して決定する。
【0098】またユーザ設定編集点であるC点は有音部
であり、所定時間T秒内にシーンチエンジ点SC1及び
SC2が存在することにより、システムコントローラ1
04はC点に最も近いシーンチエンジ点SC1を補正編
集点(C′点)として決定する。
【0099】さらにユーザ設定編集点であるD点は有音
部であり当該D点の近傍に無音部及びシーンチエンジ点
のいずれも存在しないことにより、システムコントロー
ラ104はユーザ設定編集点であるD点をそのまま補正
編集点(D′点)として決定する。
【0100】かくして補正編集点として決定されたA′
点、B′点、C′点及びD′点は、それぞれTOC情報
によつて保存され、ユーザがスキツプ再生を指定する
と、図16に示すように、システムコントローラ104
は当該TOC情報を参照しながら、光デイスクに記録さ
れている映像及び音声データの先頭部分から再生を開始
し、スキツプアウト点である補正編集点(A′点)に達
すると再生位置をスキツプイン点である補正編集点
(B′点)までスキツプさせ、エリア1に続いてエリア
3を再生する。そしてスキツプアウト点である補正編集
点(C′点)に達すると再生位置をスキツプイン点であ
る補正編集点(D′点)までスキツプさせ、エリア3に
続いてエリア5を再生する。これにより、必要な部分
(エリア1、エリア3及びエリア5)のみが繋がつて編
集映像及び音声として再生される。
【0101】(6)実施の形態の動作及び効果 以上の構成において、映像及び音声記録再生装置10に
おいて光デイスクに記録されている映像及び音声データ
(素材データ)の再生をユーザが指定すると、システム
コントローラ104は光デイスクから映像及び音声デー
タを再生してこれをモニタに表示する。このときユーザ
はモニタ上に表示された素材としての映像を見ながら、
不必要な部分の先頭をスキツプアウト点(ユーザ設定編
集点)として指定すると共に不必要な部分の後端をスキ
ツプイン点(ユーザ設定編集点)として指定する。
【0102】このときユーザはモニタ上に表示された映
像に基づいて必要な部分及び不必要な部分を判断し、ス
キツプアウト点及びスキツプイン点を設定する。この場
合、ユーザによつて指定されたスキツプアウト点及びス
キツプイン点は、必ずしも音声が無音となる部分である
とは限らず、例えば映像内において人物が連続して会話
しているシーンの一部をユーザが必要部分又は不必要部
分と判断すると、当該会話の途中でスキツプアウト点が
ユーザによつて設定されることになる。従つてこの場
合、システムコントローラ104はユーザが指定したユ
ーザ設定編集点(スキツプアウト点及びスキツプイン
点)に最も近い無音部及び又はシーンチエンジ点を探
し、これにより検出された無音部及び又はシーンチエン
ジ点を編集点として決定する。
【0103】ここで、無音部及びシーンチエンジ点の両
方がユーザ設定編集点の近傍に存在すると、当該無音部
でありかつシーンチエンジ点である位置を補正編集点と
することにより、素材である映像及び音声の纏まりのあ
る1シーンの区切れを編集点として設定し得ることによ
り、スキツプ再生された映像及び音声は、違和感のない
映像の繋がりと共に無音部で音声が繋がるといつた自然
なスキツプ再生映像及び音声が得られる。
【0104】これに対して、ユーザ設定編集点の近傍に
無音部のみが存在する場合、当該無音部が補正編集点と
して決定されることにより、スキツプ再生映像及び音声
において違和感のない音声の繋がりがユーザ設定編集点
から大きく外れることのない位置で得られる。
【0105】また、ユーザ設定編集点の近傍にシーンチ
エンジ点のみが存在する場合、当該シーンチエンジ点が
補正編集点として決定される。この場合、当該補正編集
点は無音部ではないが、一般にシーンチエンジ点におい
ては全体の音声レベルが小さくなつている場合又は周辺
音のなかで主の音声が無い場合が多く、かかるシーンチ
エンジ点が補正編集点として決定されることにより、纏
まりのある映像と違和感のない音声の繋がりによつて違
和感のない再生スキツプ映像及び音声が得られる。
【0106】以上の構成によれば、ユーザ設定編集点が
有音部であるとき、当該ユーザ設定編集点の近傍にある
無音部が補正編集点として決定されることにより、当該
編集点を繋いでスキツプ再生された映像及び音声におい
て会話シーンの語頭や語尾の欠落(途切れ)が回避され
る。かくしてスキツプ再生映像及び音声を視聴する際に
当該スキツプ再生映像及び音声の内容把握が容易にな
る。
【0107】(7)他の実施の形態 (7−1)上述の実施の形態においては、編集点の設定
及び補正を1フレーム単位で行う場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、フレヒムの整数倍であつて
も良い。
【0108】(7−2)上述の実施の形態においては、
1秒あたり30フレームの映像及び音声を扱う場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、任意のフレーム
レートの映像及び音声信号であつても良い。また、映像
及び音声のフレームレートが異なつている場合において
も本発明を適用し得る。
【0109】(7−3)上述の実施の形態においては、
映像フレーム単位で編集点の設定及び補正を行う場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、MPEG規格
で規定されているGOP(Group Of Pictures) 単位で編
集点の設定を行うと共に、フレーム単位で編集点の補正
を行うようにしても良い。
【0110】すなわち図17に示すように、映像信号が
MPEG方式によつて符号化されておりGOP構造(1
5フレームによつて1GOPが構成される)を有する場
合、システムコントローラ104はユーザ設定編集点を
GOP単位で行うようにする。例えばスキツプアウト点
をA点に設定した場合、当該A点での音声執行は有音部
であることにより、A点に最も近い無音部A′点が補正
編集点として決定される。
【0111】この補正された結果に基づいてスキツプ再
生を行う場合、映像信号はA点以降、A′点までGOP
1の最後のフレームをフリーズする方法又は、A′点ま
で通常に出力する(GOP2の途中まで出力する)方法
を用いることができる。
【0112】(7−4)上述の実施の形態においては、
MPEG方式等で帯域圧縮される前の映像信号及び音声
信号に対してフレーム単位で編集点の設定及び補正を行
う場合について述べたが、本発明はこれに限らず、MP
EG規格によるGOP構造を有する映像信号に対してフ
レーム単位で編集点の設定を行うと共に、スキツプ再生
において映像信号をフレーム単位でシームレスに継ぎ目
無く接続するようにし得る。
【0113】すなわち図18において、映像(図18
(A))は15フレームで1GOPを構成するMPEG
映像信号であり、Iピクチヤ、Bピクチヤ及びPピクチ
ヤによつて構成されている。補正位置(図18(B))
はユーザが前提したスキツプ位置(ユーザ設定編集点)
に対して補正を施した結果(補正編集点)であり、この
うちA点がスキツプアウト点でありB点がA点に対する
スキツプイン点である。また、DEC1入力(図18
(C))は図8について上述した映像信号帯域伸張処理
部71の入力信号(映像分離データD55A)であり、
DEC1出力(図18(D))は映像信号帯域伸張処理
部71の出力信号(デイジタル映像信号VD71)であ
り、DEC2入力(図18(E))は図8について上述
した映像信号帯域伸張処理部72の入力信号(映像分離
データD55B)であり、DEC2出力(図18
(F))は映像信号帯域伸張処理部72の出力信号(デ
イジタル映像信号VD72)であり、映像出力(図18
(G))は図8について上述した映像切り換え/合成部
73の出力信号(選択デイジタル映像信号VD73)で
ある。
【0114】スキツプ再生において、Pピクチヤ(P
8)とBピクチヤ(Bn4)をシームレスに接続する場
合、先ずDEC1(映像信号帯域伸張処理部71)には
A点(P8)まで通常再生と同様に連続的にDEC1入
力(映像分離データD55A)が入力される。これと同
時に、DEC1出力(デイジタル映像信号VD71)の
Pピクチヤ(P8)の次のフレームにDEC2(映像帯
域伸張処理部72)の出力(デイジタル映像信号VD7
2)として、B点の映像(Bn4)が現れるタイミング
となるようにDEC2(映像信号帯域伸張処理部72)
にDEC2入力(映像分離データD55B)を入力す
る。
【0115】すなわち、DEC1(映像信号帯域伸張処
理部71)にBピクチヤ(B4)を入力するのと同時
に、DEC2(映像信号帯域伸張処理部72)にIピク
チヤ(In2)を入力することにより、図18(F)に
示すDEC2出力(デイジタル映像信号VD72)を得
る。
【0116】従つて、DEC1出力(デイジタル映像信
号VD71)及びDEC2出力(デイジタル映像信号V
D72)をC点で切り換えることにより、MPEGのフ
レーム単位でのスキツプ再生でシームレスに接続された
映像出力(選択デイジタル映像信号VD73)を得る。
【0117】(7−5)上述の実施の形態においては、
システムコントローラ104において生成されたTOC
情報DTOC を光デイスクに設けられた専用の領域に記録
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、T
OC情報を映像信号及び音声信号に多重化して光デイス
クに記録するようにしても良い。
【0118】(7−6)上述の実施の形態においては、
図9の処理手順のステツプSP25においてユーザ設定
編集点(A点)が無音部である判定結果が得られたと
き、さらにシーンチエンジ点を検出し、無音部でありか
つシーンチエンジ点である位置を補正編集点(A″点)
として決定する場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、ユーザ設定編集点(A点)が無音部であれば、
シーンチエンジ点を探すことなく当該ユーザ設定編集点
(A点)を編集点として決定するようにしても良い。こ
の場合、図9に示す処理手順において、ステツプSP2
6、ステツプSP27及びステツプSP28が省略され
る。
【0119】(7−7)上述の実施の形態においては、
記録媒体として光デイスクを用いる場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えば光磁気デイスク等、
他の種々のラングムアクセス可能な記録媒体を広く用い
ることができる。
【0120】(7−8)上述の実施の形態においては、
光デイスクに記録された映像及び音声信号をスキツプ再
生することによつて所望の編集済信号を得る映像及び音
声信号記録再生装置10について述べたが、本発明はこ
れに限らず、スキツプ再生した結果得られる編集済信号
を記録媒体(光デイスク)に上書きすることにより、編
集済信号を記録する編集装置においても本発明を適用し
得る。
【0121】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、ユーザに
よつて設定された編集点が有音部であるとき、当該編集
点に近い無音部に編集点を補正することにより、編集点
によつて接続された映像及び音声において不自然な音声
の欠落が生じることを回避し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による映像及び音声信号記録再生装置の
全体構成を示すブロツク図である。
【図2】映像及び音声信号記録再生装置の記録系の構成
を示すブロツク図である。
【図3】シーンチエンジ検出部の構成を示すブロツク図
である。
【図4】画像の相関値の算出方法の説明に供する略線図
である。
【図5】無音検出処理手順を示すフローチヤートであ
る。
【図6】無音検出部による無音判定方法の説明に供する
略線図である。
【図7】TOC情報の構成を示す略線図である。
【図8】映像及び音声信号記録再生装置の再生系の構成
を示すブロツク図である。
【図9】編集点設定(補正)処理手順を示すフローチヤ
ートである。
【図10】編集点の補正状態を示す略線図である。
【図11】編集点の補正状態を示す略線図である。
【図12】編集点の補正状態を示す略線図である。
【図13】編集点の補正状態を示す略線図である。
【図14】編集点の補正状態を示す略線図である。
【図15】編集点の補正処理の説明に供する略線図であ
る。
【図16】スキツプ再生の説明に供する略線図である。
【図17】他の実施の形態によるGOP単位の編集点の
設定例を示す略線図である。
【図18】他の実施の形態によるMPEG映像のシーム
レススキツプ再生方法の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
10……映像及び音声信号記録再生装置、20……記録
信号処理部、29……映像信号帯域圧縮処理部、40、
80……信号検出部、40A、80A……無音検出部、
40V、80V……シーンチエンジ検出部、51……多
重化部、55……分離部、60……光デイスクドライ
ブ、70……再生信号処理部、71、72……映像信号
帯域伸張処理部、85、86……音声信号帯域伸張処理
部、104……システムコントローラ。

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像信号及び当該映像信号に対応した音声
    信号からなる素材信号を任意に設定された編集点で接続
    することにより編集する編集装置において、 上記音声信号の無音部を検出する無音部検出手段と、 上記素材信号に設定された編集点が上記無音部であるか
    否かを判断する判断手段と、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき上記編集点
    を当該編集点に近い無音部に補正する編集点補正手段と
    を具えることを特徴とする編集装置。
  2. 【請求項2】上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき、上記編集
    点を含む所定範囲内に上記無音部があるか否かを判断
    し、上記範囲内に無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正することを特徴とする請求項1に記載の編集
    装置。
  3. 【請求項3】上記編集装置は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出するシーンチエ
    ンジ検出手段を具え、 上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が無音部であるとき、上記編集
    点を上記無音部でありかつ上記編集点に近い上記シーン
    チエンジ点である位置に補正することを特徴とする請求
    項1に記載の編集装置。
  4. 【請求項4】上記編集装置は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出するシーンチエ
    ンジ検出手段を具え、 上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が有音部でありかつ上記編集点
    の近くに上記無音部がないとき、上記編集点を当該編集
    点に近い上記シーンチエンジ点に補正することを特徴と
    する請求項1に記載の編集装置。
  5. 【請求項5】上記編集点補正手段は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出するシーンチエ
    ンジ検出手段を具え、 上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき、上記編集
    点を含む所定範囲内に上記無音部があるか否かを判断
    し、 上記範囲内に上記無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正すると共に、上記範囲内に上記無音部がない
    とき上記編集点を上記範囲内の上記シーンチエンジ点に
    補正することを特徴とする請求項1に記載の編集装置。
  6. 【請求項6】映像信号及び当該映像信号に対応した音声
    信号からなる素材信号を任意に設定された編集点で接続
    することにより編集する編集方法において、 上記音声信号の無音部を検出し、 上記素材信号に設定された編集点が上記無音部であるか
    否かを判断し、 上記判断結果が有音部であるとき上記編集点を当該編集
    点に近い無音部に補正することを特徴とする編集方法。
  7. 【請求項7】上記編集方法は、 上記判断結果が有音部であるとき、上記編集点を含む所
    定範囲内に上記無音部があるか否かを判断し、上記範囲
    内に無音部があるとき上記編集点を上記無音部に補正す
    ることを特徴とする請求項6に記載の編集方法。
  8. 【請求項8】上記編集方法は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出し、 上記判断結果が無音部であるとき、上記編集点を上記無
    音部でありかつ上記編集点に近い上記シーンチエンジ点
    である位置に補正することを特徴とする請求項6に記載
    の編集方法。
  9. 【請求項9】上記編集方法は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出し、 上記判断結果が有音部でありかつ上記編集点の近くに上
    記無音部がないとき、上記編集点を当該編集点に近い上
    記シーンチエンジ点に補正することを特徴とする請求項
    6に記載の編集方法。
  10. 【請求項10】上記編集方法は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出し、 上記判断結果が有音部であるとき、上記編集点を含む所
    定範囲内に上記無音部があるか否かを判断し、 上記範囲内に上記無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正すると共に、上記範囲内に上記無音部がない
    とき上記編集点を上記範囲内の上記シーンチエンジ点に
    補正することを特徴とする請求項6に記載の編集方法。
  11. 【請求項11】所定の記録媒体に対して映像信号及び当
    該映像信号に対応した音声信号からなる素材信号を記録
    及び再生する信号記録再生装置において、 上記素材信号の上記記録媒体に対する記録時又は再生時
    に上記音声信号の無音部を検出する無音部検出手段と、 上記素材信号に設定された編集点が上記無音部であるか
    否かを判断する判断手段と、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき上記編集点
    を当該編集点に近い無音部に補正する編集点補正手段
    と、 上記補正された複数の編集点を接続して再生する再生手
    段とを具えることを特徴とする信号記録再生装置。
  12. 【請求項12】上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき、上記編集
    点を含む所定範囲内に上記無音部があるか否かを判断
    し、上記範囲内に無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正することを特徴とする請求項11に記載の信
    号記録再生装置。
  13. 【請求項13】上記信号記録再生装置は、 上記無音部検出手段によつて検出された上記無音部の位
    置情報を上記記録媒体に記録する無音部情報記録手段を
    具えることを特徴とする請求項11又は請求項12に記
    載の信号記録再生装置。
  14. 【請求項14】上記信号記録再生装置は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出するシーンチエ
    ンジ検出手段を具え、 上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が無音部であるとき、上記編集
    点を上記無音部でありかつ上記編集点に近い上記シーン
    チエンジ点である位置に補正することを特徴とする請求
    項11に記載の信号記録再生装置。
  15. 【請求項15】上記信号記録再生装置は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出するシーンチエ
    ンジ検出手段を具え、 上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が有音部でありかつ上記編集点
    の近くに上記無音部がないとき、上記編集点を当該編集
    点に近い上記シーンチエンジ点に補正することを特徴と
    する請求項11に記載の信号記録再生装置。
  16. 【請求項16】上記編集点補正手段は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出するシーンチエ
    ンジ検出手段を具え、 上記編集点補正手段は、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき、上記編集
    点を含む所定範囲内に上記無音部があるか否かを判断
    し、 上記範囲内に上記無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正すると共に、上記範囲内に上記無音部がない
    とき上記編集点を上記範囲内の上記シーンチエンジ点に
    補正することを特徴とする請求項11に記載の信号記録
    再生装置。
  17. 【請求項17】所定の記録媒体に対して映像信号及び当
    該映像信号に対応した音声信号からなる素材信号を記録
    及び再生する信号記録再生方法において、 上記素材信号の上記記録媒体に対する記録時又は再生時
    に上記音声信号の無音部を検出し、 上記素材信号に設定された編集点が上記無音部であるか
    否かを判断し、段と、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき上記編集点
    を当該編集点に近い無音部に補正し、 上記補正された複数の編集点を接続して再生することを
    特徴とする信号記録再生方法。
  18. 【請求項18】上記信号記録再生方法は、 上記判断手段の判断結果が有音部であるとき、上記編集
    点を含む所定範囲内に上記無音部があるか否かを判断
    し、上記範囲内に無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正することを特徴とする請求項17に記載の信
    号記録再生方法。
  19. 【請求項19】上記信号記録再生方法は、 上記検出された上記無音部の位置情報を上記記録媒体に
    記録することを特徴とする請求項17又は請求項18に
    記載の信号記録再生方法。
  20. 【請求項20】上記信号記録再生方法は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出し、 上記判断結果が無音部であるとき、上記編集点を上記無
    音部でありかつ上記編集点に近い上記シーンチエンジ点
    である位置に補正することを特徴とする請求項17に記
    載の信号記録再生方法。
  21. 【請求項21】上記信号記録再生方法は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出し、 上記判断結果が有音部でありかつ上記編集点の近くに上
    記無音部がないとき、上記編集点を当該編集点に近い上
    記シーンチエンジ点に補正することを特徴とする請求項
    17に記載の信号記録再生方法。
  22. 【請求項22】上記信号記録再生方法は、 上記映像信号のシーンチエンジ点を検出し、 上記判断結果が有音部であるとき、上記編集点を含む所
    定範囲内に上記無音部があるか否かを判断し、 上記範囲内に上記無音部があるとき上記編集点を上記無
    音部に補正すると共に、上記範囲内に上記無音部がない
    とき上記編集点を上記範囲内の上記シーンチエンジ点に
    補正することを特徴とする請求項17に記載の信号記録
    再生方法。
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