JPH11238942A - 光システム、光モジュールおよびこれに適した半導体レーザ装置 - Google Patents

光システム、光モジュールおよびこれに適した半導体レーザ装置

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JPH11238942A
JPH11238942A JP10041690A JP4169098A JPH11238942A JP H11238942 A JPH11238942 A JP H11238942A JP 10041690 A JP10041690 A JP 10041690A JP 4169098 A JP4169098 A JP 4169098A JP H11238942 A JPH11238942 A JP H11238942A
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Japan
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light emitting
optical transmission
optical
transmission line
emitting device
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JP10041690A
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English (en)
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Koji Nakahara
宏治 中原
Toru Haga
芳賀  徹
Takashi Toyonaka
隆司 豊中
Kazuhisa Uomi
和久 魚見
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】埋込型半導体レーザ装置を光源に用いた光シス
テムのより高速化を図る。埋込型半導体レーザ装置にお
けるp型InP埋込層の不純物濃度が高いと信頼性が劣
化し、不純物濃度が低いと高温時のレーザ特性が低下す
るという問題があった。 【解決手段】メサストライプ構造を有する埋込型半導体
レーザ装置におけるメサストライプ構造近傍の埋込層の
不純物濃度を低濃度に、より外側の埋込層を高濃度に設
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光システム、例えば
並列伝送用光送信モジュール、及び非同期交換機システ
ム、並列コンピュータおよびこれに適した半導体レーザ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバーアレイを伝送路に用いる多
チャンネル並列同期伝送方式である光インタコネクト技
術の並列伝送用光送信モジュール内の光源は半導体レー
ザアレイが多用される。並列伝送路間の遅延時間バラツ
キ(スキュー)の低減化等の観点から、半導体レーザ装
置の低しきい電流化及びキャリア寿命時間の低減化が重
要である。さらに、半導体レーザ装置の低しきい電流化
は、加入者系光通信応用の観点で重要である。それは、
加入者系光通信応用においては、零バイアス変調、ある
いは低バイアス変調、耐環境性(特に高温動作)が要求
されるからである。
【0003】高温環境下における光送信モジュールの性
能を評価する基準の一つとして、ベル・コア仕様と呼ば
れるものがある。これは、当該光送信モジュールに搭載
される半導体レーザ装置の摂氏85度におけるしきい電
流やスロープ特性から、基地局(電話局)に比べて動作
環境が管理されにくい回線加入者側における光送信モジ
ュールの耐久性を評価することを目的とするものであ
る。そして、上記温度、換言すれば最も過酷な動作環境
下において上記しきい電流の上昇が抑えられ且つスロー
プ特性を高く保てる半導体レーザ装置を搭載した光信号
送信機ほど性能がよいとされる。
【0004】このような加入者系光通信システムに好適
な光送信モジュールの光源として、多重量子井戸型の活
性層(発光部)を挟む半導体層のバンドプロファイルを
改良した半導体レーザ装置が、K. Tsuruoka
らによりCLEO/PACIFIC RIM(199
7,Tokyo)にて発表されている。上記発表の予稿
(Abstruct)集、第253頁、番号FC4の記
事は、上記バンドプロファイルの改良により、摂氏85
度においてしきい電流23mA、スロープ効率0.4W
/Aでのレーザ光発振が実現できることを開示する。即
ち、当該半導体レーザ装置はスロープ効率の観点から、
加入者系光通信システムに望ましい性能を示すと判断で
きる。しかし、しきい電流値に目を転じてみれば、当該
記事のFig.2に示す如く摂氏20度における7mA
に対し、摂氏65度の温度上昇で大幅な上昇を示してお
り、上記加入者側に備え付ける光送信モジュールに搭載
した場合、高温下での光源の動作マージンが激減するこ
とが危惧される。
【0005】これに対して、半導体レーザ装置として、
低リーク電流埋込構造の有効性がK. Uomiらによ
り、IEEE Photonic Technolog
yLetters,Vol.7,No.1,pp1−3
に報告されている。この構造は埋込構造で、図2に示さ
れる。即ち、活性層1を含むストライプメサの両側に積
層されたp/n/p型のInP層ブロッキング構造(層
5〜7)から構成されている。このメサストライプは半
導体層1、2、3を含んでいる。この構造はいわゆるサ
イリスタ構造であるので活性層外に流れるリーク電流を
小さくすることができる。図2において2はp型のクラ
ッド層、3、4はn型クラッド層、8はキャップ層でn
側電極11とオーミック電極を取るための層である。ま
た、9はp型InP基板で10はp側電極である。ここ
で、n型InP埋込層6がストライプメサのn型クラッ
ド層3及び上部クラッド層4と接触しておらず、電気的
にフローティング状態であることが必須である。接触し
た場合にはサイリスタがターンオン状態となりブロッキ
ング構造(層5〜7)には電流が流れるのでリーク電流量
が大きくなる。
【0006】また、高温時には熱励起されたキャリアが
ブロッキング層のpn接合を乗り越えてリーク電流とな
るのでブロッキング層の各p又はnのキャリア濃度を高
濃度にしてpn接合のポテンシャル差を大きくする必要
がある。
【0007】しかし、p型InP埋込層5を高濃度にし
た場合にはブロッキング層の成長時にストライプメサ部
のn型クラッド層3及び活性層1にp型不純物のZnが
拡散してしまい、素子の信頼性を劣化させるという問題
があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の目的は、高
速動作の光システムを実現することにある。
【0009】本願発明の別な目的は、大容量光伝送を高
速に可能な光送信モジュールあるいは並列光送信モジュ
ールを実現することにある。
【0010】本願発明の別な目的は、信頼性の高い、別
けても高温時の特性に優れた半導体レーザ装置を提供す
るものである。この半導体レーザ装置は前記に光システ
ムあるいは光送信モジュール、並列光送信モジュールに
適用するに極めて好ましいものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本明細書に開示される本
願発明の主な形態を列挙すれば次の通りである。
【0012】(1)本願発明の第1の形態は、光伝送路
と、これに光学的に結合された半導体発光装置とを少な
くとも有する光システムであって、前記半導体発光装置
は発光波長が1.2μmより1.6μmの範囲であり且
つ摂氏85度におけるしきい電流6mA以上且つスロー
プ効率0.28mW/mA以上なることを特徴とする光
システムである。
【0013】光伝送に好ましく、且つスロープ効率が高
温時にも高特性を有するので幅広い環境においての高速
伝送に有用である。
【0014】(2)本願発明の第2の形態は、複数の光
伝送路を有する光伝送路群と、前記光伝送路群中の光伝
送路に光学的に結合された半導体発光装置とを少なくと
も有する光システムであって、前記半導体発光装置は複
数の発光部分を前記光伝送路群中の光伝送路に対して有
しており、且つ前記半導体発光装置の発光波長が1.2
μmより1.6μmの範囲であり且つ摂氏85度におけ
るしきい電流6mA以上且つスロープ効率0.28mW
/mA以上なる発光部分を有することを特徴とする光シ
ステムである。
【0015】光伝送に好ましく、且つスロープ効率が高
温時にも高特性を有するので幅広い環境においての高速
伝送に有用である。半導体発光装置は複数の発光部を有
し並列光送信モジュールにより処理能力を大幅に向上さ
せた非同期型交換機、並列コンピュータなどに好適であ
る。
【0016】(3)本願発明の第3の形態は、複数の光
伝送路を有する光伝送路群と、前記光伝送路群中の光伝
送路に光学的に結合された半導体発光装置とを少なくと
も有する光システムであって、前記半導体発光装置は複
数の発光部分を前記光伝送路群中の光伝送路に対して有
し且つ前記複数の発光部分は集積化して構成され、且つ
前記半導体発光装置の発光波長が1.2μmより1.6
μmの範囲であり且つ摂氏85度におけるしきい電流6
mA以上且つスロープ効率0.28mW/mA以上なる
発光部分を有することを特徴とする光システムである。
【0017】光伝送に好ましく、且つスロープ効率が高
温時にも高特性を有するので幅広い環境においての高速
伝送に有用である。半導体発光装置は集積化された複数
の発光部を有し並列光送信モジュールにより処理能力を
大幅に向上させた非同期型交換機、並列コンピュータな
どにわけても好適である。(4)本願発明の第4の形態
は、第1のクラッド層と、多重量子井戸構造を有する活
性層領域と、第2のクラッド層とを少なくとも有するメ
サストライプ構造と、前記メサストライプ構造の両側面
に埋込層とを有し、前記埋込層中の前記メサストライプ
構造の両側面に接して積層された第1の埋込層の第1導
電型の不純物の濃度が前記メサストライプから離れるに
従い階段状または単調に増加する領域を有することを特
徴とする半導体レーザ装置である。
【0018】埋込層の第1の導伝型の不純物濃度が前記
メサストライプから離れるに従い階段状または単調に増
加する領域を有するでの、埋め込み層としての不純物濃
度を確保しつつ、且つ活性層領域を含む前記メサストラ
イプ構造に接するあるいはその近傍の領域は低不純物濃
度に保たれる。従って、埋め込み層としてのリーク電流
を阻止し且つ埋め込み層からの活性層領域への不要な不
純物の拡散を押さえることが出来る。従って、低域値電
流値、スロープ効率を良好に確保することが出来る。
【0019】また、前記埋込層は第1導電型の第1埋込
層と第2導電型の第2埋込層と第1導電型の第3埋込層
が順次に積層された電流ブロック層となすのが好まし
い。
【0020】(5)前記メサストライプ構造を複数且つ
光射出部分が並列に配置されて有することを特徴とする
前記(3)および(4)に記載の半導体レーザ装置であ
る。レーザアレーの構成は並列伝送用光送信モジュー
ル、非同期型交換機システム、並列コンピュータシステ
ムなど光を並列に処理する光システムに極めて有用であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】具体的実施の態様を述べるに先だ
って、半導体レーザ装置の具体的構成例を更に詳しく述
べれば次の通りである。
【0022】半導体基板上に、少なくとも第1のクラッ
ド層、量子井戸層と前記量子井戸層よりも禁制帯幅の大
きい障壁層を交互に重ね合わせた多重量子井戸活性層、
及び第2のクラッド層、が順次積層されたメサストライ
プ構造を有し、前記メサストライプ構造の両側面に第1
導電型の第1埋込層と第2導電型の第2埋込層と第1導
電型の第3埋込層が順次に積層された電流ブロック層を
有し、前記メサストライプ構造及び前記電流ブロック層
の上部に接して第3のクラッド層が積層され、レーザ光
を得るための共振器構造を有する半導体レーザ装置であ
って、前記メサストライプ構造の両側面に接して積層さ
れた第1埋込層を第1導電型にするべく導入された不純
物の濃度が前記メサストライプから離れるに従い階段状
または単調に増加する構造を持ち、第2埋込層が前記メ
サストライプ構造の両側面及び第3クラッド層に接しな
いで形成される構造である。
【0023】さらに第1埋込層の不純物の第2のクラッ
ド層又は前記多重量子井戸活性層への拡散が0.1μm
以下である構造が好ましい。さらに、第1埋込層の不純
物の第2のクラッド層又は前記多重量子井戸活性層への
拡散が0.1μm以下であり、第2埋込層の不純物の濃
度が下層部から上層部に成るに従い階段状または単調に
増加する構造が良い。
【0024】特にメサストライプ構造の両側面が変曲点
の無い滑らかな曲面で形成された構造、量子井戸層が歪
量子井戸、または障壁層でありその歪量が+0.5%〜
+1.8%、あるいは−2.0%〜−0.7%である構
造、あるいは変調ドープ構造の多重量子井戸活性層領域
が好ましい。
【0025】尚、光共振器長、共振器幅はこれまでの通
例の半導体レーザ装置の共振器長を用いて十分である。
種種の目的に応じて光共振器長、共振器幅を設定する。
【0026】光の帰還(Optical Feedba
ck)の手段は、これまでの半導体レーザ装置に用いて
いるものを用いることが出来る。即ち、ファブリ・ペロ
ー構造(Fabry−Perot resonato
r)、分布帰還型構造(DFB:Distribute
d Feedback)、ブラッグ反射器構造(DB
R:Distributed Gragg Reflec
tor)などを用いることが出来る。また、その他の半
導体レーザ装置に用いられている各種手段、例えば、検
証端面の保護の為の保護膜、また、良好な結晶成長の為
のバッファ層など、通例の手段を用いることが出来るこ
とは言うまでもない。
【0027】実施の形態1 図1は本発明に係わる半導体レーザ装置の光の進行方向
に交差する面での断面図である。
【0028】p型基板上に1.3μm帯の歪多重量子井
戸型半導体レーザ装置の例である。周知の有機金属気相
成長法により、p−InP基板9上にp-InPクラッド
層2(キャリア濃度〜1×1018cm-3、厚さ〜2μm)
を成長した後、歪多重量子井戸活性層1(歪量〜1.0
%、厚さ〜5nm)と(波長1.3μm、井戸数2〜1
0)、n-InPクラッド層3(キャリア濃度〜1×1018
cm-3、厚さ〜1μm)を成長する。
【0029】その後CVD法によりSiO2膜を被着し、
通例のホトリソグラフィ技術によって、SiO2膜をマス
クとしする。そして、このマスクを用いてウェットエッ
チングにより変曲点の無い滑らかな側面を有するメサス
トライプを形成する。また活性層幅は1.0μm〜1.
8μm、メサ深さは2.5μm〜3.7μmである。
【0030】次に、マスクのSiO2膜を被着したまま、
有機金属気相成長法により、メサストライプの側面をま
ずZnの濃度が低いp-InP埋込層5a(キャリア濃度
〜2×1017cm-3〜4×1017cm-3、厚さ0.25
μm〜0.5μm)、で埋め込み、n−InPクラッド
層3及び歪多重量子井戸活性層1へのZn拡散を防ぐ。
次いで、 Znの濃度が高いp-InP埋込層5b(キャリア
濃度〜4×1017cm-3〜1.5×1018cm-3、厚さ
0.25μm〜0.5μm)を積層する。このように本願
発明では、不純物濃度の異なる埋め込み層を設けること
が肝要である。
【0031】引き続きn-InP埋込層6(キャリア濃度
〜2×1018cm-3、厚さ0.5μm〜1μm)、p-In
P埋込層7(キャリア濃度〜2×1018cm-3、厚さ1
μm〜3μm)、で前記の埋め込み層5bの側面を埋め
込んだ。p-InP埋込層5a,5bにより、多重量子井
戸層1及びn-InPクラッド層3へのZnの拡散は
0.03μmと抑制することができた。
【0032】次に、SiO2膜を除去した後、有機金属気
相成長法によりn-InPクラッド層4(キャリア濃度〜
2×1018cm-3、厚さ〜2μm)、n-InGaAs
(P)キャップ層8(キャリア濃度>5×1018
-3、厚さ〜0.3μm)で平坦に埋め込んだ。以上の
有機金属気相成長法において、n型不純物はSi、p型
不純物はZnを用いた。その後SiO2膜12で電流狭窄
を行った後n電極11を形成、更に基板側を研磨してト
ータル膜厚100μm程度にした後p電極10を蒸着に
より形成し素子化を行った。
【0033】共振器長150μm〜300μmに劈開
し、前端面に反射率70%、後端面に反射率95%の高
反射率膜を施した。
【0034】本例によるn型変調ドープMQW半導体レ
ーザでは、発振波長は1.3μm、室温でのしきい電流
値は1.3mA〜1.8mA、スロープ効率は0.4m
W/mA〜0.6mW/mAであった。この値は従来の
半導体レーザ装置のそれと同等であった。また、85度
でのしきい電流値は3.5mA〜4.0mA、スロープ
効率は0.3mW/mA〜0.4mW/mAであった。
この値は従来のものと比較して10%増大している。
【0035】こうした半導体レーザ装置は、高歩留りで
得られ、且つ低しきい値である。この半導体レーザの推
定寿命時間は1.8×106時間と高い信頼性を得ること
ができた。
【0036】ここで本発明の作用について説明する。図
6はn-InPクラッド層6へ拡散したZnの拡散長と
推定寿命時間の関係である。推定寿命時間は信頼性試験
から得られた。図6から0.1μmより拡散長が大きく
なると寿命時間が劣化することが判明した。
【0037】また図7は高濃度層であるp-InP埋込
層5のキャリア濃度としきい電流の特性温度の関係であ
る。特性温度To(k)は一般にIth=Ith0 exp(T
j/To)で表される。ここでIthは温度がTj(k)の
ときのしきい電流でIth0はレーザ構造に起因する定数
である。Toが大きいほど高温におけるしきい電流Ith
が小さい。図7よりキャリア濃度が大きい程、特性温度
が向上することが理解される。
【0038】特性温度の向上はp-InP埋込層5とn-
InPクラッド層6のポテンシャル差に起因している。
従ってp-InP埋込層5のZnの濃度をストライプメサ
近傍で低濃度として、n-InPクラッド層6に近づく
に従い高濃度にする構造で信頼性が良好で特性温度の高
い半導体レーザを実現することができた。尚、実施の形
態1のレーザの特性温度は60K〜75Kと良好であっ
た。
【0039】実施の形態2 図3はp型基板上1.3μm帯半導体レーザに適用した
例である。半導体レーザ構成は実施の形態1とほぼ同様
である。異なる点はp-InP埋込層5の不純物濃度のプ
ロファイルが成長と共に増加している点である。図4に
その不純物濃度プロファイルを示す。ストライプメサに
接する成長の始めでのZnの不純物濃度は2×1017
-3である。そして、結晶成長と共に不純物濃度が直線
的に増加し、n−InP埋込層6との境界では8×10
17cm-3である。この不純物プロファイルにより多重量
子井戸層1及びn-InPクラッド層3へのZnの拡散
は0.02μmと抑制することができた。
【0040】本例によるn型ドープMQW半導体レーザ
では、発振波長1.3μm、室温でのしきい電流値1.
2mA〜1.5mA、スロープ効率0.4mW/mA〜
0.5mW/mAであった。この値は従来の半導体レー
ザ装置と同等である。また、85度でのしきい電流値
2.8mA〜3.7mA、スロープ効率0.3mW/m
A〜0.35mW/mAの素子が高歩留りで得られ、低
しきい値の半導体レーザを実現できた。この値はしきい
電流値は従来のものに比較して訳22%の減少であっ
た。スロープ効率は従来のものに比較して約13%の増
大であった。
【0041】尚、この半導体レーザの推定寿命時間は
1.8×106時間と高い信頼性を得ることができ、特性
温度は65K〜71Kと良好であった。
【0042】実施の形態3 図5は本発明をp型基板上1.55μm帯半導体レーザ
に適用した例である。半導体レーザ構成は実施の形態1
とほぼ同様である。
【0043】本実施の形態では歪多重量子井戸活性層1
(歪量〜1.2%、厚さ〜5nm)が波長1.55μm
で発振するよう組成制御されている(井戸数2〜1
0)。さらに、n-InP埋込層6が2層化され、不純物
濃度が1×1018cm-3の層6a及び2×1018cm-3
の層6bで構成されている。n-InP埋込層を2層化す
ることにより、この埋め込み成長初期で起こりやすいス
トライプメサ両側、または上部n-InPクラッド層へ
の接続を防止している。p-InP埋込層5は実施の形
態1と同様にZnの濃度が低いp-InP埋込層5a(キャ
リア濃度〜2cm-3〜4×1017cm-3、厚さ0.25
μm〜0.5μm)及びZnの濃度が高いp-InP埋込
層5b(キャリア濃度〜4×1017cm-3〜1.5×1
18cm-3、厚さ0.25μm〜0.5μm)から成って
いる。p-InP埋込層5a,5bにより、多重量子井
戸層1及びn-InPクラッド層3へのZnの拡散は
0.07μmと抑制することができた。
【0044】本例による歪MQW半導体レーザ装置で
は、発振波長は1.55μm、室温でのしきい電流値は
1.5mA〜1.9mA、スロープ効率は0.3mW/
mA〜0.4mW/mAである。従来の1.55μm帯
の埋め込み型レーザ装置と同等であった。一方、85度
の場合、しきい電流値は4.1mA〜4.8mA、スロ
ープ効率は0.28mW/mA〜0.32mW/mAで
あった。しきい電流値は従来のものに比較して22%の
減少であった。スロープ効率は約13%の増大であっ
た。こうして、高歩留りで且つ低しきい値の半導体レー
ザを実現できた。
【0045】尚、この半導体レーザの推定寿命時間は
1.1×106時間と高い信頼性を得ることができ、特性
温度は60K〜65Kと良好であった。
【0046】実施の形態4 図8は実施の形態の並列伝送用光送信モジュールの例で
ある。図7において701は本発明の実施の形態2の構
造を持つ半導体レーザ装置を8チャンネルにアレイ化し
たものである。702は並列光ファイバ、703は集光
用レンズ、704は701のレーザアレイ用の放熱サブ
マウント、705は入力デジタル電気信号に基づいてレ
ーザアレイを駆動するためのドライブICである。70
6は入力デジタル電気信号及び制御信号を受け付ける電
気端子と電源端子である。707は並列伝送用光送信モ
ジュール用のパッケージである。
【0047】ドライブICは温度を検知して駆動電流を
変化させ、半導体レーザ装置の光出力を一定に保つよう
にすることができる。701の半導体レーザアレイの低
しきい電流高特性温度を反映し、本実施の形態では、モ
ジュールの最大消費電力を従来の約10%の減少で、
1.33Wであった。
【0048】また、摂氏85度においても発振遅延時間
が120psの低スキュー時間を実現した。また駆動速
度は800Mb/sであった。
【0049】実施の形態5 図9は並列コンピュータシステムの例を示す概略図であ
る。図9において801〜804はコンピュータシステ
ムボードであり、それぞれ1つのボード中にCPUやメ
モリ等のLSIが搭載されている。805は1つのLSI
を示してある。808は並列光ファイバケーブルであ
る。
【0050】806は実施の形態4の並列伝送用光送信
モジュールが4つパッケージングされた800Mb/s
の32ビット並列光伝送モジュールであり、さらに信号
の2重に多重化を行うことにより電気信号は400Mb
/s・64ビットとして受け付ける。807はやはり信
号が2重多重化された800Mb/sの32ビット並列
光受信モジュール(出力電気信号は400Mb/s・6
4ビット)であり、806からの光信号を高速に電気信
号に変換する。
【0051】この並列コンピュータシステムでは1つの
コンピュータボードから他の3つのコンピュータボード
へ光送信モジュール及び光受信モジュールが1つずつそ
れぞれ接続されているので、どのコンピュータボードへ
のデータ転送も高速に行うことができる。特に本並列コ
ンピュータシステムではボードのクロック周波数は伝送
速度と同じ400MHzなので4つのボードはあたかも
同一のボードとして動作させることができ、従来の電気
信号伝送の並列コンピュータに比べ約3倍の処理能力が
ある並列コンピュータシステムを実現した。
【0052】このように光ファイバ部と発光装置が光学
的の結合された部分に本願発明の光モジュールが搭載さ
れている。
【0053】本実施の形態では劈開面を共振器としたい
わゆるFabryーPerot型半導体レーザへの適用
について説明したが、本発明は、他のタイプの半導体レ
ーザ、例えば、分布帰還型半導体レーザ、あるいは電界
吸収型変調器を集積した分布帰還型半導体レーザについ
ても、適用可能であることはいうまでもない。
【0054】実施の形態6 本発明により構成される1.2μm以上且つ1.6μm
の波長範囲の光信号を、摂氏85度においても、しきい
電流が6mA以下且つスロープ特性が0.25mW/m
A以上の動作条件で光源から放出する光送信システムの
一例を図10及び図11を参照して説明する。ここで摂
氏85度の動作条件とは、本発明の光送信システムが保
証する環境温度であり、この温度以下で上記光源の動作
条件が満たされることは勿論のこと、システム仕様のマ
イナーな変更により当該条件は摂氏85度以上でも満た
される場合もある。また、以下に述べる光送信システム
及びモジュールには、実施の形態1乃至3で述べたいず
れの半導体レーザ装置をも利用でき、実施の形態4又は
5に開示の半導体レーザ装置においては光ファイバアレ
ーと光学的に結合させる形態で利用できる。
【0055】図10は、本発明に基づき構築される加入
者系光通信システムの概要を示す。この光通信システム
は、Fiber−to−Homeとよばれる加入者(回
線利用者)151A,151B側と基地局(電話局)1
53とを光ファイバで結ぶもので、各加入者の回線利用
場所(住宅やオフィスビル)に光信号送信機(トランス
ミッタとも呼ばれる)101A,101Bを設け、電話
機やコンピュータ端末から送信される電気信号Sig
A,Sig Bを当該光信号送信機101A,101B
にて光信号λSig ASig Bに変換し、これを光ファイ
バ(光伝送路)156を通して基地局153に送るもの
である。加入者毎に光信号の利用波長を割り当てる場合
や光信号の伝送時刻を割り当てる場合は、光ファイバ1
56からなる信号伝送線路上に合波器152を設け、複
数の加入者から伝送される信号を1本の光ファイバに纏
め、基地局に伝送するように構成される。基地局に到達
した光信号は、光信号受信端末154(受光素子のシン
ボルで示すが、実際は電気に変換された信号を正確に復
号するための利得調整回路等を含む)で電気信号に変換
され、更に交換機155を通して当該基地局153の回
線に加入する他の加入者161A,162Bや他の基地
局163へと送信される(送信形態は、電気信号でも光
信号でもよい)。なお、図10の光通信システムにおけ
る基地局153から加入者151A,151Bへの光信
号の送信形態については開示を省略してある。
【0056】図11は、図10の光通信システムに利用
される光信号送信機101の詳細を示すもので、実施の
形態1乃至3で述べた半導体レーザは光源120として
表示される。光信号送信機101は加入者の回線利用場
所に備えられた電力供給源103からの電力を上記光源
120及びその周辺機器の動作に適合させるためのレギ
ュレータ回路102(変圧器や平滑回路を含む)と、光
源1120及びその動作をモニタする受光素子130を
動作させるための電源回路105、光源の駆動電流を伝
送すべき信号(情報)に応じて間欠的に供給する制御回
路106を備えている。図10には、上記回路群10
2,105,106は個別の回路モジュールとしてブロ
ック図として示し、各回路モジュール間及び回路モジュ
ールと後述の光送信モジュールとの間を配線104で電
気的に接続するように示してあるが、電源回路105及
び制御回路106は一半導体集積回路装置としてモノリ
シックに構成される場合もある。
【0057】一方、上記光源120は光ファイバ115
及び上記受光素子とともに光送信モジュール110のパ
ッケージに収納され、これら相互の位置を半永久的に固
定することで光源120から光ファイバ115への光信
号の射出や、受光素子130による光源120の動作モ
ニタリングが安定に行われるように構成される。光送信
モジュール110の構成について詳述すれば、光源(半
導体レーザ装置)120、受光素子103、及び光ファ
イバ115の一方の端部は導電性を有する基板(Si単
結晶等の半導体基板も含む)112上に固定される。当
該導電性基板112の光ファイバ115固定面にはV字
型の溝(溝底部を点線116で図示)が形成され、光源
120と光ファイバ115端の位置合わせ及び光ファイ
バ115の安定した固定を図っている。導電性基板11
2は電流リード113が付設された絶縁体マウント11
1上に固定され、電流リード113の端部及び光ファイ
バ115の他端(上記導電性基板112に固定される端
部の反対側)が露出するように、樹脂製の筺体(参照番
号110で示す黒塗りの部分)で上記絶縁体マウント1
11を梱包する。筺体は有機化合物等からなる樹脂に限
らずセラミックスで構成してもよいが、いずれにしても
光ファイバ115端部、光源120、受光素子130を
外部環境から仕切るため、これらを搭載する光送信モジ
ュール110周辺の温度や湿度等による上記光学素子群
115、120、130の動作条件及びこれら相互の光
学的結合条件の変動を抑制することができる。筺体によ
る梱包は、上記光学素子群115、120、130を光
送信モジュール110雰囲気から完全に隔離しても、光
源120や受光素子130からの放熱を逃がすような開
口を形成してもよく、その形態は光送信モジュール11
0及びこれが搭載される光信号送信機101に求められ
る仕様及び用途次第で適宜選択される。
【0058】上記光送信モジュール110は光信号送信
機101の筺体109に絶縁部材118を介して固定さ
れ、上記光ファイバ115の他端が筺体109の外へ延
伸するように配置される。筺体109は、光信号送信機
周辺からの電磁波等を遮断して上記回路群102、10
5、106の誤動作を回避するために金属等の導電部材
を含めて構成され、この導電部材を共通(Commo
n)電位(例えば、接地電位)に設定して当該回路群及
び光送信モジュールの配線を接続する(図には、光モジ
ュール110の共通電位を電流リード113cから筺体
109の導電部材に接続する部分のみを開示する)。光
源120の駆動電流は、制御回路106から電流リード
113a及びボンディングワイヤ114を介して当該光
源120(半導体レーザ装置)の上面に形成された電極
に供給され、当該光源120の下面に形成された電極は
上記共通電位に設定された導電性基板112上面に接合
される。受光素子130の下面に形成された電極も同様
に当該導電性基板112上面に接合され、その上面に形
成された電極はボンディングワイヤ114、電流リード
113bを介して電源回路105に接続される。導電性
基板112を基準とした電圧の印加方向は光源120と
受光素子130とで逆であり、電源回路105は入射光
により受光素子130で発生したキャリア(電子又は正
孔)を授受することにより、光源120から放出される
光信号の出力をモニタする。出力モニタリングは、光源
120からの光信号出力の絶対値を測定する必要はな
く、例えば当該光源を光ファイバ側端面と受光素子側端
面の反射率を異ならせたファブリ・ペロ型共振器構造を
有する半導体レーザ装置で構成した場合は当該光信号に
対して減衰又は増倍して放出される光の強度の測定値か
ら、これに対応する光信号出力を求めてもよい。
【0059】さて、上記光信号送信機101が利用される
光通信システムにおいては、伝送される光信号を所望の
出力範囲に設定することが要請される。従って、上記光
源120の駆動電流も、この出力範囲に適応するように
調整することが要請される。図11に示す光信号送信機
101では、光源120からの光信号出力を受光素子1
30でモニタリングし、電源回路105で当該光源に供
給される駆動電流の値を逐次制御している。この駆動電
流の制御条件は、光源120へ供給する駆動電流と当該
光源の光信号出力との相関、即ち従来技術の欄で紹介し
たCLEO/PAC IFIC RIM(1997,T
okyo)の予稿(Abstruct)、第253頁、
記事番号FC4のFig.2に準ずるグラフ(電流注入
−光出力特性)で表せられる。本発明による光通信シス
テムによれば、摂氏85度においても所望の光信号出力
を得るために光源120に供給する電流をしきい電流6
mA以下且つスロープ効率0.28mW/mA以上の条
件で規定される電流注入−光出力特性のグラフに従い設
定する。即ち、本発明によれば上記文献に開示される先
行技術に対し、ベル・コア仕様で規定される高温下での
光信号送信に要する光源120の駆動電流を格段に低く
抑えられる。
【0060】図11に開示する光送信モジュール110
は、光源120及び受光素子130を梱包することでこ
れらの動作への光信号送信機の動作環境(利用場所の環
境)の影響を低減することができる。しかし、このよう
なモジュール構成においても不可抗力で上記光源及び受
光素子の動作環境温度が摂氏9度に上昇することがあ
る。摂氏85度からの5度の温度上昇は、特に光源12
0の駆動電流を大きく押し上げる要因となる。これに対
し、摂氏85度でもしきい電流を6mA以下に抑え且つ
スロープ効率を0.28mW/mA以上に保って光源1
20からの光信号送信動作を行う本発明では、上述の温
度上昇に対する動作マージンを大きく取ることで駆動電
流の増大を抑制できるため、特に加入者系光通信システ
ム加入者側での現実的な利用環境における信号送信条件
を格段に安定化できる。
【0061】なお、電源回路105から光源120に供
給される駆動電流は、制御回路106にケーブル108
(ソケット107を介して電話機、ファクス、またはコ
ンピュータ端末に接続される)から供給される電気信号
に応じて当該制御回路106により間欠的に遮断され、
この後光源120に供給される。従って、制御回路10
6は光源120を伝送すべき情報に応じて変調動作させ
るための変調回路とも呼べる。
【0062】
【発明の効果】本願発明によれば、より高速動作の光シ
ステムを実現することが出来る。更に、より具体的に
は、大容量光伝送を高速に可能な光送信モジュールある
いは並列光送信モジュールを実現することが出来る。
【0063】また、信頼性の高い、わけても高温時の特
性に優れた半導体レーザ装置を提供することが出来る。
より具体的に述べれば、クラッド層及び多重量子井戸構
造を有する活性層領域への不純物拡散を抑制し且つpn
接合のポテンシャル差が大きい埋込層構造であるので、
リーク電流を十分阻止し得る。従って、信頼性が高く、
且つ高温におけるレーザ特性、特にしきい電流が小さい
半導体レーザ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の代表的な半導体レーザ装置の断
面図である。
【図2】図2は従来の埋込型半導体レーザ装置の断面図
である。
【図3】図3は本発明の代表的な半導体レーザ装置の断
面図である。
【図4】図4はp−InP埋込層の不純物プロファイル
の例を示す図である。
【図5】図5は実施の形態3の半導体レーザ装置の断面
図である。
【図6】図6はp−InP層におけるZnの拡散距離と
推定寿命時間の関係を示す図である。
【図7】図7はp−InP層におけるキャリア濃度と特
性温度の関係を示す図である。
【図8】図8は本発明の並列伝送用光送信モジュールの
構成を示す概略図である。
【図9】図9は本発明の並列コンピュータシステムの構
成を示す概略図である。
【図10】図10は光システムの一例を示す説明図であ
る。
【図11】図11は光信号送信器の詳細を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1…多重量子井戸活性層、2…p-InPクラッド層、3
…n-InPクラッド層、4…n-InPクラッド層、5a,
…p-InP埋込層、6b…n-InP埋込層、7…p-In
P埋込層、8…n-InGaAsPキャップ層、9…p-In
P基板、10…p電極、11…n電極、12…SiO
2膜、701…8チャンネルレーザアレイ、702…並
列光ファイバ、703…集光用レンズ、704…放熱用
サブマウント、705…レーザドライブ用IC,、70
6…入力電気信号、制御信号、及び電源端子、707…
モジュールのパッケージ、801〜804…コンピュー
タシステムボード、805…LSI、806…800M
b/s・32ビット並列光送信モジュール、807…8
00Mb/s・32ビット並列光受信モジュール、80
8…並列光ファイバケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 魚見 和久 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光伝送路と、これに光学的に結合された
    半導体発光装置とを少なくとも有する光システムであっ
    て、前記半導体発光装置は発光波長が1.2μmより
    1.6μmの範囲であり且つ摂氏85度におけるしきい
    電流6mA以下且つスロープ効率0.28mW/mA以
    上なることを特徴とする光システム。
  2. 【請求項2】 複数の光伝送路を有する光伝送路群と、
    前記光伝送路群中の光伝送路に光学的に結合された半導
    体発光装置とを少なくとも有する光システムであって、
    前記半導体発光装置は複数の発光部分を前記光伝送路群
    中の光伝送路に対して有しており、且つ前記半導体発光
    装置の発光波長が1.2μmより1.6μmの範囲であ
    り且つ摂氏85度におけるしきい電流6mA以下且つス
    ロープ効率0.28mW/mA以上なる発光部分を有す
    ることを特徴とする光システム。
  3. 【請求項3】 複数の光伝送路を有する光伝送路群と、
    前記光伝送路群中の光伝送路に光学的に結合された半導
    体発光装置とを少なくとも有する光システムであって、
    前記半導体発光装置は複数の発光部分を前記光伝送路群
    中の光伝送路に対して有し且つ前記複数の発光部分は集
    積化して構成され、且つ前記半導体発光装置の発光波長
    が1.2μmより1.6μmの範囲であり且つ摂氏85
    度におけるしきい電流6mA以下且つスロープ効率0.
    28mW/mA以上なる発光部分を有することを特徴と
    する光システム。
  4. 【請求項4】 複数の光伝送路を有する光伝送路群と、
    前記光伝送路群中の光伝送路に光学的に結合された半導
    体発光装置とを少なくとも有する並列伝送用光モジュー
    ルであって、前記半導体発光装置は複数の発光部分を前
    記光伝送路群中の光伝送路に対して有しており、且つ前
    記半導体発光装置の発光波長が1.2μmより1.6μ
    mの範囲であり且つ摂氏85度におけるしきい電流6m
    A以下且つスロープ効率0.28mW/mA以上なる発
    光部分を有することを特徴とする並列伝送用光モジュー
    ル。
  5. 【請求項5】 複数の光伝送路を有する光伝送路群と、
    前記光伝送路群中の光伝送路に光学的に結合された半導
    体発光装置とを少なくとも有する並列伝送用光モジュー
    ルであって、前記半導体発光装置は複数の発光部分を前
    記光伝送路群中の光伝送路に対して有し且つ前記複数の
    発光部分は集積化して構成され、且つ前記半導体発光装
    置の発光波長が1.2μmより1.6μmの範囲であり
    且つ摂氏85度におけるしきい電流6mA以下且つスロ
    ープ効率0.28mW/mA以上なる発光部分を有する
    ことを特徴とする並列伝送用光モジュール。
  6. 【請求項6】 第1のクラッド層と、多重量子井戸構造
    を有する活性層領域と、第2のクラッド層とを少なくと
    も有するメサストライプ構造と、前記メサストライプ構
    造の両側面に埋込層とを有し、前記埋込層中の前記メサ
    ストライプ構造の両側面に接して積層された第1の埋込
    層の第1導電型の不純物の濃度が前記メサストライプか
    ら離れるに従い階段状または単調に増加する領域を有す
    ることを特徴とする半導体レーザ装置。
  7. 【請求項7】 第1のクラッド層と、多重量子井戸構造
    を有する活性層領域と、第2のクラッド層とを少なくと
    も有するメサストライプ構造と、前記メサストライプ構
    造の両側面に埋込層とを少なくとも有し、前記埋込層は
    第1導電型の第1埋込層と第2導電型の第2埋込層と第
    1導電型の第3埋込層が順次に積層された電流ブロック
    層を有する半導体レーザ装置において、前記メサストラ
    イプ構造の両側面に接して積層された第1の埋込層を第
    1導電型の不純物の濃度が前記メサストライプから離れ
    るに従い階段状または単調に増加する構造を有すること
    を特徴とする半導体レーザ装置。
  8. 【請求項8】 前記メサストライプ構造を複数且つ光射
    出部分が並列に配置されて有することを特徴とする請求
    項6〜7項に記載の半導体レーザ装置。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8項に記載の半導体レーザ装
    置を有することを特徴とする並列伝送用光送信モジュー
    ル。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9項に記載の半導体レーザ
    装置を有することを特徴とする非同期型交換機システ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項6〜9項に記載の半導体レーザ
    装置を有することを特徴とする並列コンピュータシステ
    ム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001244540A (ja) * 2000-02-29 2001-09-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体レーザ
US7897422B2 (en) 2007-04-23 2011-03-01 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor light-emitting device and a method to produce the same
JP2020021865A (ja) * 2018-08-02 2020-02-06 日本ルメンタム株式会社 半導体光素子及び光送受信モジュール

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