JPH11238251A - 光記録媒体、光記録再生方法及び装置 - Google Patents

光記録媒体、光記録再生方法及び装置

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JPH11238251A
JPH11238251A JP10325862A JP32586298A JPH11238251A JP H11238251 A JPH11238251 A JP H11238251A JP 10325862 A JP10325862 A JP 10325862A JP 32586298 A JP32586298 A JP 32586298A JP H11238251 A JPH11238251 A JP H11238251A
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努 石井
Katsunori Kono
克典 河野
Kazuo Baba
和夫 馬場
Kiichi Kamiyanagi
喜一 上柳
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多値の記録再生を高密度かつ高S/Nで行う
ことのできる光記録媒体、光記録再生方法及び装置を提
供する。 【解決手段】 光源1101から出射された記録光は、
コリメーターレンズ1102によって平行光とされ偏光
回転素子1103に入射する。偏光回転素子1103を
通過した記録光は、ビームスプリッター1104を透過
し、対物レンズ1105に入射する。この対物レンズ1
105では記録光を集光し光記録媒体1106に照射す
る。これにより光誘起複屈折性を光記録媒体1106に
記録する。この時、偏光回転素子1103に加える電圧
を制御することによって記録光の偏光角θを変化して多
値記録を行う。また再生は、光記録媒体1106から反
射された光を光検子1108と検出器1109により検
出することによって行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度にデータの
記録ができ、かつ高速なデータ転送が可能な光記録媒
体、光記録再生方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光記録においては、すでに高密度記録を
実現するものとして、相変化型や光磁気型等の書き換え
可能な光ディスク装置が広く普及している。これらの光
ディスク装置は、一般の磁気ディスク装置に比べれば記
録密度は一桁以上高いが、画像情報のデジタル記録には
まだ十分ではない。記録密度を更に高めるためには、ビ
ームスポット径を小さくして隣接トラックあるいは隣接
ビットとの距離を短くするなどの必要がある。
【0003】このような技術の開発によって既に実用化
されつつあるものにDVD−ROMがある。DVD−R
OMは12cmのディスクに片面で4.7GByteの
データを収容する。書き込み・消去が可能なDVD−R
AMは、相変化方式により直径12cmのディスクに両
面で5.2GByteの高密度記録が可能である。これ
は読み出し専用であるCD−ROMの7倍以上、フロッ
ピーディスクなら3600枚以上に相当する容量の情報
の書き込みと読み出しができる。このように光ディスク
の高密度化は年々進んでいる。しかしながらその一方
で、上述の光ディスクは面内にデータを記録するため光
の回折限界に制限され、記録密度は高密度記録の物理的
限界と言われる5Gbit/inch2に近づいてい
る。
【0004】そこで、さらなる高密度化・高速化を実現
するために、1個の記録ピットに多値のデータを記録す
る方法がある。このような技術としては、例えば特開昭
64−17248号公報や特開平4−38720号公報
に記載のものがある。光磁気記録では、記録領域で起こ
る磁気光学的なカー効果による反射光の偏光角変化を読
みとることを基本原理にしている。しかしこのカー効果
で得られる偏光角変化はいろいろな工夫がなされている
が、1度程度のわずかな変化量である。そのためこのわ
ずかな変化量内で多値化することはS/Nの点から困難
であり、信号のダイナミックレンジを広げる工夫がなさ
れている。上述の特開昭64−17248号公報記載の
技術では、多値記録を実現するための手段として、キュ
ーリー温度の異なる記録膜を多層化した記録媒体を用い
ている。また、特開平4−38720号公報記載の技術
では、光ディスクにおいて多値の記録再生を行うため記
録ピットを楕円とし、その楕円記録ピットの傾き量を変
化させることで多値化を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録膜を多層
化する方法では、作製プロセス上多層化できる層数に限
りがあり、大きくダイナミックレンジを広げることはで
きず多くの多値化は期待できない。また多層化による層
数の増加によって記録部分の膜厚が増加すると、ディス
ク面方向への熱の拡散などにより面方向の記録密度が低
下してしまうという問題も発生する。一方、記録ピット
を楕円とする方法では、従来方法と同様の記録密度を保
つためには、通常に比べ記録ピットが楕円になる分だけ
記録ピット面積が減少してしまう。このため、記録ピッ
ト単体での信号強度の低下は避けられずS/Nの劣化が
発生する。また検出には、傾き量による再生光パターン
の相違を複数個の検出器で検出するようにしている。多
値数を増加させると各階調間のパターンの差はかなり小
さいのものになるため、各検出器での信号は微小となっ
てしまう。そのため大きな多値化は検出精度の不足を発
生させ、大きな多値化は期待できない。
【0006】本発明はこのような背景のもとになされた
もので、多値の記録再生を高密度かつ高S/Nで行うこ
とのできる光記録媒体、光記録再生方法及び装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光記録媒体で
は、少なくとも1層の光誘起複屈折性を有する光記録材
料からなる光記録層を含むように作製され、その光記録
層を1/2波長板もしくは1/4波長板として機能させ
る。この光記録層は、具体的には、側鎖に光異性化する
基を有する高分子化合物または高分子液晶から構成され
る。
【0008】本発明の光記録方法では、光記録媒体に直
線偏光の記録光を照射することにより複屈折を誘起し、
その偏波面方向の1/2波長板もしくは1/4波長板を
形成する。記録光の偏光面の方位(偏光角と称す)を回
転することにより、1/2波長板もしくは1/4波長板
の方位は回転される。従って、記録光の偏光角を多値化
することにより、この光記録媒体を用いて多値記録が可
能となる。
【0009】本発明の光再生方法では、記録光により特
定の方位に記録された1/2波長板もしくは1/4波長
板に対して、任意の偏光角の再生光を照射し、その透過
光もしくは反射光の偏光角の変化を検出する。この偏光
角の変化は、再生光の偏光角と記録光の偏光角の角度差
の2倍に相当する。従って、この角度の検出により多値
記録の再生が可能となる。
【0010】本発明の光記録装置では、コヒーレントな
記録光を発生する光源と、記録情報に応じて光源からの
光の偏光を回転する空間変調器と、記録光を光記録媒体
に照射する結像光学系とを備えており、これにより光記
録媒体内の1/2波長板もしくは1/4波長板の軸を多
値変調して記録する。空間変調器としては、例えば液晶
バルブ等の偏光回転素子を用いることができる。
【0011】本発明の光再生装置では、記録光で光記録
媒体内の1/2波長板もしくは1/4波長板の方位を多
値変調して記録している光記録媒体に再生光を照射する
再生光光学系と、光記録媒体からの再生光の偏光角を検
出する検光手段とを備えており、これにより多値変調し
て記録された記録情報を再生する。
【0012】本発明によれば、記録光の偏光角を多値変
調することにより高密度記録を行うとができる。しかも
再生時にはその偏光角が2倍となるので、安定したS/
Nが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明に係る偏光角多値記
録の原理について説明する。直線偏光した光の偏光角を
任意の角度で回転させる方法は次のようにしてなされ
る。光は電磁波の一種であるからマックスウェルの方程
式で表すことができる。z軸(光の進行方向)を固定す
れば、光の電場ベクトルEは次の(数1)で表すことが
できる。
【0014】
【数1】
【0015】ここで、φx及びφyはそれぞれx軸とy軸
に対する初期位相を表す。この電場ベクトルEの先端
は、x軸とy軸の位相差(φx−φy)の値によっていろ
いろな軌道を描く。これを模式的に表したものが図1
(a)〜(i)であり、x軸とy軸の位相差φx−φy
変化したときの光の偏光状態を表している。図1より、
位相差(φx−φy)=0=π=2πのときは、電場ベク
トルEとx−y座標軸とのなす角は時間に関係なく常に
一定であり、いわゆる直線偏光となる。いま図1(a)
に示す位相差(φx−φy)=0の直線偏光に対して、位
相差(φx−φy)がπだけ増加するような作用が加えら
れると、位相差(φx−φy)がπとなり、図1(e)の
ような直線偏光になる。このことは、位相差(φx
φy)がπだけ変化するような作用を加えれば、直線偏
光した光の偏光角が回転したことに相当する。
【0016】実際にそのような作用をする光学素子とし
ては、図2に示すような1/2波長板がある。この素子
では進相軸と遅相軸での光路差Δが次の(数2)となる
ようにされている。
【0017】
【数2】 Δ=(m+1/2)*λ (数2)
【0018】ここで、mは整数、λは波長を表す。よっ
て光はこの素子を通過すると、前述の位相差(φx
φy)においてπの変化を生じる。図2のように進相軸
に対して、角度θ(但し0度<θ<90度)の偏光角を
持つ直線偏光の光Aを1/2波長板に照射し通過させる
と、その透過光Bは進相軸に対して反対側で角度θの偏
光角を持つ直線偏光の光となる。このことから、1/2
波長板の働きを利用すれば、進相軸と入射直線偏光光の
なす角度θを制御することで、入射直線偏光光と2θの
角度をなす透過光を得ることができる。
【0019】また透過光でなく反射光でも同様の効果が
期待できる。このことを図3を使って説明する。反射光
の場合には入射と反射の2回、光が素子を通過するの
で、1/2波長板の半分の効果すなわち1/4波長板を
利用すればよい。この素子では進相軸と遅相軸での光路
差Δが次の(数3)となるようにされている。
【0020】
【数3】 Δ=(m+1/4)*λ (数3)
【0021】ここでmは整数、λは波長を表す。よって
光はこの素子を通過すると、前述の位相差(φx−φy
においてπ/2の変化を生じる。図1よりこのような位
相差変化が起きると、以下のような変化を生じる。 (1)入射した光が例えば図1(a)のような直線偏光
であれば、例えば図1(c)のような円偏光の光にな
る。 (2)入射した光が例えば図1(c)のような円偏光の
光であれば、例えば図1(e)のような直線偏光の光に
なる。
【0022】よって、まず図3のように進相軸に対し
て、角度θ(但し0度<θ<90度)の偏光角を持つ直
線偏光の光Aを1/4波長板に照射し通過させると、そ
の透過光Bは左回りの円偏光の光となる。このあと反射
板でその透過光Bが反射されると、その反射光Cは、右
回りの円偏光の光となる。次に反射光Cが逆側から1/
4波長板に入射するとその透過光Dは、進相軸に対して
最初の入射とは反対側で角度θの偏光角を持つ直線偏光
の光となる。このことから、最初の入射光Aと最終的に
反射して得られる反射光Dは、進相軸を中心に2θの角
度をなすことになる。このように反射板を利用して1/
4波長板に2回光を透過させても、先に説明した1/2
波長板と同様の効果を得ることができる。
【0023】以上のように、1/2波長板もしくは反射
板と1/4波長板の組み合わせのどちらを利用しても、
入射する直線偏光光の偏光角θを制御することで、透過
もしくは反射してくる直線偏光光の偏光角を、入射光に
対して2θの角度にすることができる。
【0024】次に、以上説明したような1/2波長板や
1/4波長板の効果を発現する光記録材料について説明
する。このような記録材料としては、光誘起複屈折性を
示し、かつその複屈折性が記録・保持される材料であれ
ばどのようなものであってもよい。ここで、光誘起複屈
折性とは、もともと等方的な媒体に光を照射することに
よって屈折率の異方性(複屈折性)が生じることを言
う。
【0025】このような光誘起複屈折性を示す材料の一
例として、光異性化する基を側鎖に持つ高分子化合物ま
たは高分子液晶、または、光異性化する分子を分散させ
た高分子材料がある。この材料はマクロに見て等方的で
あるが、直線偏光を照射すると光異性化が誘起されて、
それにより屈折率の異方性が生じる。光異性化する基ま
たは分子としては、異性化により大きな複屈折性を示す
ものが望まれ、例えば、アゾベンゼン骨格を含むものが
好適である。光異性化基あるいは分子を保持する高分子
化合物または高分子液晶材料としては、光異性化基の誘
起された異方性が高分子あるいは高分子液晶に伝達さ
れ、結果として高分子あるいは高分子液晶全体に大きな
複屈折性が生じ、かつ、その複屈折性が記録されるもの
が望まれる。例えば、ポリエステル群から選ばれた少な
くとも一種のモノマー重合体である高分子または高分子
液晶、あるいは、ポリメチルメタクリレートやポリビニ
ルアルコールが好適である。以下に、光異性化基として
アゾベンゼンを例に説明する。
【0026】アゾベンゼンは、光照射によりトランス−
シスの光異性化を示す。トランス型になると分子構造が
図4(a)のようになり、一方シス型になると、分子構
造が図4(b)のようになる。
【0027】アゾベンゼンは単体では異方性を示すが、
図5(a)のように記録材料中でランダムに分散されて
いる場合は、記録材料全体として等方性を示す。また記
録材料中では、光励起される前はトランス型が多く存在
する。これに対して光励起されることによりトランス型
がシス型に変化し、材料中にはシス型が多く存在するよ
うになる。特にこの材料にある偏光方向をもつ直線偏光
のポンプ光を照射すると、図5(b)のようにその偏光
方向と同方向であるアゾベンゼンのみが光を吸収しシス
型へと変化する。この場合、アゾベンゼンの異性化によ
り生じるアゾベンゼン自身の複屈折と、アゾベンゼンの
異性化によって誘起される高分子または高分子液晶の複
屈折が組み合わさって、光記録媒体中にポンプ光の偏光
方向を軸とした複屈折が生じる。この複屈折性を利用し
て、高分子膜を先に説明した波長板として機能させるこ
とができる。
【0028】この種の高分子膜を例えば1/4波長板と
して用いる場合を考える。高分子膜の厚さをdとし、光
誘起屈折率変化をΔnとすれば、高分子膜中を波長λの
光が通過する時に起こる光路差は、Δn・dとなる。よ
って、これがちょうどλ/4になれば、高分子膜は1/
4波長板として機能する。すなわち、次の(数4)の条
件を満たすように複屈折を誘起すればよい。
【0029】
【数4】 Δn・d=λ/4 (数4)
【0030】また同様に1/2波長板として用いる場合
には、光路差Δn・dがちょうどλ/2になれば良い。
すなわち、次の(数5)の条件を満たすように複屈折を
誘起すればよい。
【0031】
【数5】 Δn・d=λ/2 (数5)
【0032】つぎに本発明で使用した光記録材料の記録
特性について図面により説明する。光記録材料として
は、図4(c)に示す側鎖にシアノアゾベンゼンを持つ
ポリエステルを用いる。この材料を使用した光記録媒体
11について図6を用いて説明する。図6(a)と図6
(b)は、光を透過させて記録再生を行う方式で利用す
る光記録媒体の一実施例を示している。
【0033】図6(a)で示される光記録媒体11で
は、ガラス基板などの透明基板13上に、上述した光記
録材料からなる光記録層12を一面に形成することで作
製されている。また別の実施例として、図6(b)のよ
うに光記録媒体11を光記録層12のみで形成しても良
い。また図6(c)と図6(d)は、光を反射させて記
録再生を行う方式で利用する光記録媒体の一実施例を示
している。図6(c)で示される光記録媒体11では、
ガラスや樹脂などの基板13上に、まずアルミ蒸着など
で反射層14をあらかじめ一面に形成しておき、さらに
上述した光記録層12を一面に形成することで作製され
ている。また別の実施例として、図6(d)のように光
記録媒体11を、反射層14と光記録層12の2層構造
として形成しても良い。またいずれの実施例の場合にお
いても、光記録媒体の形状をシート状もしくはディスク
状にしてもよい。
【0034】ここでは図6(a)で示される形状の光記
録媒体11について、図7に示す光学系によって光誘起
複屈折の記録特性を測定した。光記録層12の厚みは2
μmのものを使用した。
【0035】光記録材料に異方性(複屈折性)を誘起す
るのに使用するポンプ光75の光源73は、側鎖にシア
ノアゾベンゼンを持つポリエステルに感度のある515
nmのアルゴンイオンレーザを用いた。光源73から出
た光の偏光はs偏光(紙面に垂直)であり、そのレーザ
光を1/2波長板72を通し、光記録媒体11に照射す
る。この1/2波長板72でポンプ光75の偏光角を変
化させることで、光記録媒体11に誘起される異方性の
方位が変化するので、その特性を測定する。その誘起さ
れる異方性の方位は、ポンプ光とは別の光源71で発生
されるプローブ光76で測定する。この光源71は、光
記録媒体11に誘起される異方性に影響を与えない波長
をもつ633nmのヘリウムネオンレーザを使用した。
このレーザ光を偏光子74に透過させ、s偏光(紙面に
垂直)の光とした。この光を光記録媒体11に照射しそ
の透過光を検光子77に導く。ポンプ光75の照射によ
って光記録媒体11に複屈折が誘起されていれば、プロ
ーブ光の偏光方向は光記録媒体11を透過することによ
って回転するはずである。検光子77を回転することに
よって光記録媒体11を透過したプローブ光76の偏光
方向を調べる。
【0036】複屈折性を光誘起するときには、プローブ
光76を照射せず、ポンプ光75のみを光記録媒体11
に照射する。ポンプ光75の光強度を1W/cm2とし
15分間記録を行った。そのあと、ポンプ光75の照射
をやめ、プローブ光76のみで誘起された光誘起複屈折
性を測定している。
【0037】図8(a)〜(d)に、ポンプ光75の偏
光角を変え光記録媒体11に複屈折を誘起し、そこにプ
ローブ光76を透過させて複屈折の記録特性を測定した
結果を示す。横軸は検光子77の偏光回転角を示し、9
0度がs偏光に一致する。縦軸は検光子77の透過光強
度である。ポンプ光75を照射していない時の透過した
プローブ光76の特性は、図8(a)に示してある。図
より90度で検光子透過強度が大きくなることから、プ
ローブ光76はs偏光である。ポンプ光75が照射され
る前は光記録媒体11は等方性であり、プローブ光76
が透過するときに偏光角には何の変化も与えていない。
次に1/2波長板72でポンプ光75をs偏光として、
光記録媒体11に光誘起複屈折性を記録した結果を図8
(b)に示す。図より80度、260度で検光子透過強
度が大きくなることがわかる。このことからポンプ光7
5によって光記録媒体11に複屈折が記録されているこ
とがわかる。次に1/2波長板72でポンプ光75をs
偏光から30度だけ偏光角を変化させ光記録媒体11に
光誘起複屈折性を記録した結果を図8(c)に示す。図
より40度、220度で検光子透過強度が大きくなって
いることがわかる。このことからポンプ光75の偏光角
を変えることによって光記録媒体11に記録されている
複屈折性の方位が40度だけずれたことがわかる。さら
に1/2波長板72でポンプ光75をs偏光から60度
だけ偏光角を変化させ光記録媒体11に光誘起複屈折性
を記録した結果を図8(d)に示す。図より130度で
検光子透過強度が大きくなることがわかる。このことか
らポンプ光75の偏光角を変えることによって光記録媒
体11に記録されている複屈折性の方位がさらに90度
だけずれたことがわかる。
【0038】以上の結果から、側鎖にシアノアゾベンゼ
ンを持つポリエステルでは、複屈折性を誘起して記録す
ることができ、ポンプ光の偏光角を回転することで、そ
れに合わせてその複屈折性の方位を回転できることがわ
かる。記録された光誘起複屈折性は室温で十分長期間保
持されることも確認できた。さらにポンプ光75の偏光
角を変えた上述の各記録は同じ領域で行っており、特に
前回の記録の消去等のプロセスは行っていない。このこ
とから、この光記録媒体11では、前回の記録の消去を
することなく次回のデータを上書き記録できることも確
認できた。
【0039】次に図6(a)で示される形状の光記録媒
体11について、光誘起複屈折による1/2波長板の記
録再生特性を測定した。測定光学系は先に図7に示した
光学系を用い、光記録材料12の厚みは20μmのもの
を使用した。
【0040】光記録材料に異方性(複屈折性)を誘起す
るのに使用するポンプ光75の光源73は、側鎖にシア
ノアゾベンゼンを持つポリエステルに感度のある515
nmのアルゴンイオンレーザを用いた。光源73から出
た光の偏光はs偏光(紙面に垂直)であり、そのレーザ
光を1/2波長板72を通し、光記録媒体11に照射す
る。この1/2波長板72でポンプ光75の偏光角を変
化させることで、光記録媒体11に誘起される異方性の
方位が変化するのでその特性を測定する。その誘起され
る異方性の方位は、ポンプ光とは別の光源71で発生さ
れるプローブ光76で測定する。この光源71は、光記
録媒体11に誘起される異方性に影響を与えない波長を
もつ633nmのヘリウムネオンレーザを使用した。こ
のレーザ光を偏光子74に透過させ、s偏光(紙面に垂
直)の光とした。この光を光記録媒体11に照射しその
透過光を検光子77に導く。ポンプ光75の照射によっ
て光記録媒体11に複屈折が誘起されていれば、プロー
ブ光の偏光方向は光記録媒体11を透過することによっ
て回転するはずである。検光子77を回転することによ
って光記録媒体11を透過したプローブ光76の偏光方
向を調べる。
【0041】複屈折性を光誘起するときには、プローブ
光76を照射せず、ポンプ光75のみを光記録媒体11
に照射する。ポンプ光75の光強度を1.34W/cm
2とし20秒間記録を行った。この記録条件でポンプ光
75を光記録媒体11に照射すると、記録領域が1/2
波長板として機能することになる。そのあと、ポンプ光
75の照射をやめ、プローブ光76のみで誘起された光
誘起複屈折性を測定している。
【0042】図9にポンプ光75の偏光角を変え光記録
媒体11に複屈折を誘起し、そこにプローブ光76を透
過させて複屈折の記録特性を測定した結果を示す。横軸
は検光子77の偏光回転角を示し、90度がs偏光に一
致する。縦軸は検光子77の透過光強度である。ポンプ
光75を照射していない時の透過したプローブ光76の
特性は、図9(a)に示してある。図より90度で検光
子透過強度が大きくなることから、プローブ光76はs
偏光である。ポンプ光75を照射前は等方性でありプロ
ーブ光76が透過する時に偏光角には何の変化も与えて
いない。次に1/2波長板72でポンプ光75をs偏光
として、光記録媒体11に光誘起複屈折性を記録した結
果を図9(b)に示す。図よりほぼ90度、270度で
検光子透過強度が大きくなることがわかる。このことか
らポンプ光75によって光記録媒体11に複屈折が記録
されているが、プローブ光76の偏光角が変化しないこ
とがわかる。これはプローブ光76とポンプ光75の偏
光方向が同じためである。次に1/2波長板72でポン
プ光75をs偏光から22.5度だけ偏光角を変化させ
光記録媒体11に光誘起複屈折性を記録した結果を図9
(c)に示す。図より130度で検光子透過強度が大き
くなっていることがわかる。このことからプローブ光の
偏光角が40度だけずれたことがわかる。またこのずれ
た角度はポンプ光とプローブ光のなす角の約2倍であ
る。さらに1/2波長板72でポンプ光75をs偏光か
ら45度だけ偏光角を変化させ光記録媒体11に光誘起
複屈折性を記録した結果を図9(d)に示す。図よりプ
ローブ光は175度付近で検光子透過強度が大きくなっ
ていることがわかる。このことからポンプ光75の偏光
角をs偏光から45度だけ変えることによって、プロー
ブ光の偏光角がポンプ光とプローブ光のなす角の約2倍
である85度だけずれたことがわかる。さらに1/2波
長板72でポンプ光75をs偏光から67.5度だけ偏
光角を変化させ光記録媒体11に光誘起複屈折性を記録
した結果を図9(e)に示す。図よりプローブ光は22
0度付近で検光子透過強度が大きくなることがわかる。
この場合にもプローブ光の偏光角がポンプ光とプローブ
光のなす角の約2倍でずれていることがわかる。
【0043】以上のように、記録領域にプローブ光を照
射すると、記録した方位とプローブ光のなす角度の約2
倍だけ偏光角がずれて、プローブ光が透過してくること
がわかる。このことから、側鎖にシアノアゾベンゼンを
持つポリエステルでは、原理で説明したような1/2波
長板が記録・再生できることがわかる。しかもポンプ光
の偏光角を回転することで、1/2波長板の方位を任意
の方向で記録できることもわかる。
【0044】今回使用した光記録材料の光誘起屈折率変
化を、図10に示す測定系で測定した結果を図11に示
す。この測定でも図6(a)で示される形状の光記録媒
体11について特性を測定した。光記録層12の厚みは
2μmのものを使用した。
【0045】図10において、光記録材料に異方性を誘
起するのに使用するポンプ光75の光源73は、側鎖に
シアノアゾベンゼンを持つポリエステルに感度のある5
15nmのアルゴンイオンレーザを用いた。光源73か
ら出た光の偏光はs偏光(紙面に垂直)であり、そのレ
ーザ光を1/2波長板72を通し、光記録媒体11に照
射する。この1/2波長板72でポンプ光75の偏光角
をs偏光から45度だけ変化させた。このポンプ光75
で誘起される複屈折性の方位は、ポンプ光とは別の光源
71で発生されるプローブ光76で測定する。この光源
71には、光記録媒体11に誘起される異方性に影響を
与えない波長をもつ633nmのヘリウムネオンレーザ
を使用した。このレーザ光を偏光子74に透過させ、s
偏光(紙面に垂直)の光とした。この光を光記録媒体1
1に照射しその透過光を偏光ビームスプリッター(PB
S)91に導く。この偏光ビームスプリッター91で透
過してきたプローブ光76のs偏光成分とp偏光成分を
分離する。その各成分を光パワーメータI1とI2で測
定することによって、光記録媒体11を透過したプロー
ブ光76の偏光方向を調べることができる。そしてこの
測定された偏光角の大きさから屈折率変化Δnを求め
る。
【0046】測定では、初期化した光記録媒体11にポ
ンプ光75を照射し複屈折性を誘起していく。このポン
プ光75の光強度は1W/cm2とした。これと同時に
プローブ光76を照射しておき、光パワーメータI1と
I2で光記録媒体11を透過したプローブ光76の偏光
方向を測定した。
【0047】図11に、測定されたプローブ光76の偏
光方向から換算した屈折率変化Δnの結果を示す。ここ
では光誘起二色性Δαは無視できるものと仮定した。横
軸はポンプ光照射量(強度と時間の積)であり、屈折率
変化Δnの飽和時点を1.0で示している。縦軸は測定
により求めた屈折率変化Δnの大きさを示している。こ
の図から、ポンプ光75で誘起される複屈折による屈折
率変化Δnはポンプ光の照射量とともに増加し飽和する
ことがわかる。この図から飽和屈折率変化Δnsを求め
ると、今回の材料ではその値が約0.033となる。
【0048】先に説明したように、1/2波長板もしく
は1/4波長板としてこの光記録材料を利用するには、
(数4)もしくは(数5)を満足するようにすればよ
い。また特性が安定した1/2波長板もしくは1/4波
長板に作製するには、(数4)もしくは(数5)より、
光記録材料の厚みと屈折率変化Δnが一定であることが
望ましいことが分かる。そこで本実施例の光記録媒体で
は、屈折率変化Δnに関しては、ある光照射量以上で安
定した値となる飽和屈折率変化Δnsを使用することと
した。これにより飽和屈折率変化Δnsの値と(数4)
もしくは(数5)より、1/2波長板もしくは1/4波
長板の厚みが決まる。その厚みで光記録材料を作製すれ
ば、飽和屈折率変化Δnsを与える光量以上の露光量で
あれば、一定の屈折率変化Δnsを誘起できるため、光
強度の変動に依存せず安定した記録再生を行うことがで
きる。また記録速度であるが、現在利用できるレーザの
光強度は測定に利用したものにくらべ106〜107倍程
度大きい。その点を考慮すれば記録速度はおおよそms
のオーダーまでは高速化が可能である。
【0049】図12は本発明の光記録再生装置の一実施
例を示す図である。この装置では図6(c)に示したよ
うな構造の反射型の光記録媒体1106を、図12に示
すようなディスク形状として利用した。まず光記録媒体
1106上の光記録材料の厚みdであるが、反射型の光
記録再生を行うので、前述したように1/4波長板とし
て機能すればよい。そこで厚みdは(数4)を変形する
ことにより、次の(数6)で表される。
【0050】
【数6】 d=λ/4/Δn (数6)
【0051】光記録材料には前述した側鎖にシアノアゾ
ベンゼンを持つポリエステルを用い、また光源1101
には材料に感度のあるアルゴンイオンレーザを用いた。
(数6)に、測定により求めたΔn=0.033とアル
ゴンレーザの波長0.515μmを代入すると、厚みd
は3.9μmとなる。そこで本発明の光記録媒体110
6の光記録材料の厚みを3.9μmとなるように作製し
た。またレーザ光の偏光がs偏光であるものを用いた。
ここでs偏光は、光記録媒体1106のディスク面に平
行なある方向とする。
【0052】図12の装置において、まず情報の記録方
法について説明する。光源1101からの記録レーザ光
は、コリメーターレンズ1102によって平行光とさ
れ、空間光変調器としての偏光回転素子1103に入射
する。偏光回転素子1103は、λ/2板、液晶バル
ブ、ポッケルス素子、ファラデー素子などが使用可能で
ある。この偏光回転素子1103として液晶バルブを例
に取ると、液晶は1/2波長板として機能するので、電
圧が印可されない状態では、入射光の偏光方向と1/2
波長板の軸は平行としておく。これにより入射光がs偏
光であるため、透過光はs偏光となる。一方、液晶に最
大電圧が印加されたときに1/2波長板の軸が45度回
転し、入射光の偏光を90度回転するようにしておく。
回転は、光記録媒体1106のディスク面に平行な面方
向で行う。さらに最小電圧と最大電圧の間の中間的な電
圧では、その電圧の大きさに応じて1/2波長板の軸が
45度まで増加するようにしておく。これにより偏光回
転素子1103を通過した光は、偏光回転素子1103
に供給する電圧に応じて、偏光角を0度から90度まで
変化できる。ここでs偏光の偏光角を0度とした。この
偏光回転素子1103を通過した記録光は、ビームスプ
リッター1104を透過し、対物レンズ1105に入射
する。この対物レンズ1105では記録光を集光し光記
録媒体1106に照射する。これにより先に説明したよ
うに、光誘起複屈折性を光記録媒体1106に記録する
ことができる。
【0053】この時、偏光回転素子1103に加える電
圧を制御することで、記録光の偏光角θを0度から90
度まで変化できる。結果として図13に示すように、記
録光1201で誘起された複屈折性で作製される微小1
/4波長板の方位をθ(0≦θ<90)度にできる。こ
の制御可能な角度θを用いて、記録する情報データを多
値変調した値にすることにより、多値記録することがで
きる。記録に利用できるダイナミックレンジは90度と
大きく、光変調素子では、角度に関係なく高いS/Nで
光の偏光を回転できる。また先に説明したように記録媒
体を飽和光量以上で利用するため、光強度の変動に依存
せず安定して記録ができる。よってこの多値記録方法及
び装置によれば、階調値によらず高いS/Nで安定した
記録を行うことができる。
【0054】次に記録された情報の再生方法について図
12を用いて説明する。光源1101からの再生レーザ
光は、レンズ1102によって平行光とされ、偏光回転
素子1103に入射する。ただしこの時の光強度は、記
録されている光誘起異方性を破壊しないように、記録時
に比べ大きく減少させておく。この再生光を偏光回転素
子1103に入射させるが、このとき偏光回転素子11
03は電圧が印加されない状態にしておき、透過光はs
偏光となるようにしておく。さらに偏光回転素子110
3を通過した再生光は、ビームスプリッター1104を
透過し、対物レンズ1105に入射する。この対物レン
ズ1105では再生光を集光し光記録媒体1106に照
射する。このあと再生光は、記録された微小1/4波長
板に入射し、そのあと記録媒体内の反射膜で反射されも
う一度微小1/4波長板を透過して反射光となって光記
録媒体1106から出てくる。このとき再生光1202
は図13に示すようにs偏光であり、また記録されてい
る微小1/4波長板の方位は、記録光1201に示すよ
うにs偏光の軸から角度θだけずれている。そのため反
射光1203の偏光角は原理で説明したように、s偏光
の軸から角度2θだけずれてでてくる。この反射光はこ
のあとビームスプリッター1104で反射され、検光子
1108を通過して検出器1109に送られる。この光
検子1108と検出器1109で反射光の偏光角2θを
検出することで、多値変調記録された角度θを再生でき
る。ここで検出器1109にはCCDやフォトディテク
タを用いることができる。
【0055】このように本発明の再生方法及び再生装置
では、記録した角度θを2倍の角度2θで検出できるの
で、記録した多値変調値の復調が可能になる。記録での
ダイナミックレンジは90度なので、再生で利用できる
ダイナミックレンジは180度とさらに大きくなる。ま
た反射光の強度は階調値によらず一定であり、光検出器
はその光量に合わせてS/Nを高く設定して利用でき
る。また先に説明したように記録媒体を飽和光量以上で
利用するため、光強度の変動に依存せず安定した角度再
生が可能である。よってこの再生方法及び装置によれ
ば、階調値によらず高いS/Nで安定した再生を行うこ
とができる。
【0056】本発明の光記録媒体1106はディスク形
状にしており、モータ1107を回転させることで、記
録媒体1106の周方向に場所を変えて複数のデータを
記録することができる。また記録再生ヘッド1110全
体を光記録媒体1106の径方向に移動させることによ
って、図12に示すように光記録媒体1106中に同心
円状の記録トラックを形成するように記録することもで
きる。
【0057】このように本実施例に係る光記録再生装置
では、ディスク形状の光記録媒体1106を回転駆動す
る媒体駆動機構と、光源、空間光変調器、結像光学系、
再生光学系および検出系を含む光記録再生ヘッド111
0を光記録媒体1106の径方向に移動するヘッド移動
機構とを備える。光記録媒体1106は光記録再生装置
に内蔵することもできる。
【0058】図12で説明した本発明の実施例は、記録
と再生を同時に行えるように構成したものであるが、一
部構成を変更するだけで記録専用もしくは再生専用とす
ることも可能である。まず記録専用とするためには、反
射光の検出部分関連が不要となるので、図12から、ビ
ームスプリッター1104、検光子1108、検出器1
109を取り除いた構成となる。これにより記録ヘッド
の小型軽量化を実現できる。また記録再生装置に比べ低
価格な装置が製造可能になる。また再生専用とするに
は、図12から記録に必要な偏光回転素子1103を取
り除いた構成となる。これにより再生ヘッドの小型軽量
化を実現できる。また記録再生装置に比べ低価格な装置
が製造可能になる。
【0059】図12で示した光学系は従来のCDROM
や光磁気ディスクで使用されるものを応用することがで
きる。そのため記録できる最小サイズは同じ大きさまで
可能である。しかし本発明の記録再生装置では多値記録
が行える分だけ容量や速度の増加ができる。記録に関し
ては偏光回転素子での角度分解能が、記録可能な多値レ
ベルを規定するが現状では255値までは可能である。
また再生に関しては、検出器での再生角度分解能が多値
レベルを規定する。光磁気ディスクなどでは1度以下の
検出をすることは可能になっており、また本発明では1
80度までの再生可能なダイナミックレンジがあるた
め、200値以上は可能である。よって記録再生のバラ
ンスを考慮しても、200値以上の記録再生が可能とな
る。よって本発明の記録再生装置では、2値型のCDR
OMに換算して100枚程度の記憶容量を達成でき、読
み出し速度も100倍程度高速化が可能である。また書
き込み速度に関しても1ビット当たりmsオーダーまで
高速化が可能であり、この時間で200値以上の記録が
行えれば、記録速度に関しても1桁以上の高速化は可能
である。
【0060】本発明の記録再生装置では、簡単な工夫を
することで従来のCDROMや書き込みをされた光磁気
ディスクを再生することが可能である。CDROMの場
合は、反射光の偏光角の変化はなく、反射光の強度の変
化だけである。本発明の装置の再生光検出部では強度も
検出できるので、CDROMで再生される強度変化を2
値的に判定できるようにしておくだけでCDROMの再
生は可能になる。また光磁気ディスクの場合は、反射光
の偏光角の検出をすればよい。本発明の装置では前述し
たように、光磁気ディスクでの微小な偏光角変化を検出
できるだけの分解能があるので、光磁気ディスクの再生
も可能である。
【0061】また本発明の記録再生装置で記録する光記
録媒体に関しては、光磁気ディスク再生装置で再生でき
るように記録することも可能である。光磁気ディスクで
は、微小な偏光角変化を記録している。本発明の記録で
はそのような微小な偏光角変化を記録するのが原理であ
り、また光磁気ディスクと同等の分解能を持っているの
で、光磁気ディスク再生装置で再生できるように記録す
ることは可能である。
【0062】図14は本発明の光記録再生装置の別の実
施例を示す図である。この装置では図6(a)のような
構造の透過型の光記録媒体1306を、図14に示すよ
うなディスク形状として利用した。本図において、まず
光記録媒体1306の光記録材料の厚みdであるが、透
過型の光記録再生を行うので、前述したように1/2波
長板として機能すればよい。そこで厚みdは(数5)を
変形することにより、次の(数7)で表される。
【0063】
【数7】 d=λ/2/Δn (数7)
【0064】光記録材料には反射型と同様の材料を用
い、また光源1101もアルゴンイオンレーザを用い
た。(数7)に、測定により求めたΔn=0.033と
アルゴンレーザの波長0.515μmを代入すると、厚
みdは7.8μmとなる。そこで本発明の光記録媒体1
306の光記録材料の厚みを7.8μmとなるように作
製した。またレーザ光の偏光がs偏光であるものを用い
た。ここでs偏光は、光記録媒体1306のディスク面
に平行なある方向とする。
【0065】図14において、まず情報の記録方法から
説明する。この装置で利用する素子は反射型と同じもの
である。光源1101からの記録レーザ光は、レンズ1
102によって平行光とされ、偏光回転素子1103に
入射する。偏光回転素子1103では、偏光回転素子1
103に供給する電圧に応じて、通過光の偏光角を0度
から90度まで変化できる。ここでs偏光の偏光角を0
度とし、回転は光記録媒体1306のディスク面に平行
な面方向で行う。この偏光回転素子1103を通過した
記録光は、対物レンズ1105に入射し、この対物レン
ズ1105で記録光を集光し光記録媒体1306に照射
する。これにより光誘起異方性を光記録媒体1306に
記録することができる。この時偏光回転素子に加える電
圧を制御することで、記録光の偏光角θを再生光(s偏
光)を基準に0度から90度まで変化できる。これによ
り図13のように、記録光1201で誘起された複屈折
性で作製される微小1/2波長板の方位をθ(0≦θ<
90)度にできる。この制御可能な角度θを用いて、記
録する情報データを多値変調した値にすることにより、
多値記録することができる。
【0066】次に記録された情報の再生方法について図
14を用いて説明する。光源1101からの再生レーザ
光は、レンズ1102によって平行光とされ、偏光回転
素子1103に入射する。ただしこの時の光強度は、記
録されている光誘起複屈折性を破壊しないように、記録
時に比べ大きく減少させておく。この再生光を偏光回転
素子1103に入射させるが、このとき偏光回転素子1
103には電圧が印加されない状態にしておき、透過光
はs偏光となるようにしておく。さらに偏光回転素子1
103を通過した再生光は対物レンズ1105に入射
し、再生光を集光して光記録媒体1306に照射する。
このあと再生光は、記録された微小1/2波長板を透過
して光記録媒体1306の下面から出てくる。このとき
再生光1202は図13に示すようにs偏光であり、ま
た記録されている微小1/2波長板の方位は、記録光1
201で示すようにs偏光の軸から角度θだけずれてい
る。そのため透過光の偏光角は原理で説明したように、
反射光1203と同様にs偏光の軸から角度2θだけず
れてでてくる。この透過光は、検光子1108を通過し
て検出器1109に送られる。この光検子1108と検
出器1109で透過光の偏光角2θを検出することで、
記録された角度θを再生できる。このように透過型の再
生方法及び再生装置においても、記録した角度θを2倍
の角度2θで検出できる。
【0067】図14で説明した透過型の記録再生装置に
おいても、図12で説明した本発明の実施例と同様、光
記録媒体1306の周方向及び径方向で記録再生するこ
とが可能である。そのため本記録再生装置には、ディス
ク形状の光記録媒体1306を回転駆動する媒体駆動機
構と、光源、空間光変調器、結像光学系、再生光学系お
よび検出系を含む光記録再生ヘッド1310を光記録媒
体1306の径方向に移動するヘッド移動機構とを備え
る。光記録媒体1306は光記録再生装置に内蔵するこ
ともできる。
【0068】さらに図14で説明した本発明の実施例
は、記録と再生を同時に行えるように構成したものであ
るが、一部構成を変更するだけで記録専用もしくは再生
専用とすることも可能である。まず記録専用とするため
には、透過光の検出部分関連が不要となるので、図14
から、検光子1108、検出器1109を取り除いた構
成となる。また再生専用とするには、図12から記録に
必要な偏光回転素子1103を取り除いた構成となる。
このような専用機にすると、ヘッドの小型軽量化を実現
できる。また、記録再生装置に比べ低価格な装置の製造
が可能となる。
【0069】以上説明したように、本発明の記録媒体で
は、記録光の偏光角を多値変調して記録することができ
る。その情報を再生するときには、その偏光角を2倍に
して再生できるので、再生時に安定したS/Nが得られ
る。さらにS/Nに関しては、記録材料の屈折率変化を
光強度で飽和させ一定値にすることにより、材料による
S/N低下や光強度の変動によるS/N低下も防止でき
る。さらに、書き換えに関しては消去プロセスがいらな
いので、高速な書き換えが実現できる。記録媒体の形状
をディスク状にして記憶容量やデータ転送レートを向上
させることも可能である。
【0070】また、本発明の光記録材料を多層に積層す
ることにより記録密度の更なる向上が可能となる。ま
た、反射膜の表裏にそれぞれ光記録材料を形成して両面
記録媒体を形成することにより、記録密度を上げること
もできる。
【0071】本発明の光記録再生方法及び光記録再生装
置によれば、記録光の偏光角θを多値変調して記録する
ことができ、そしてその記録した偏光角θを2倍の角度
として多値再生することができる。再生光の強度は記録
した偏光角θの値によらず一定なので、記録及び再生に
おいて高いS/Nが得られる。この多値記録により、高
密度高速な記録再生が可能となる。光記録媒体をディス
ク形状にして、記録再生をディスクの周方向及び径方向
にすることも可能である。
【0072】本発明の記録再生装置では、簡単な工夫を
することで従来のCDROMや書き込みをされた光磁気
ディスクを再生することが可能である。また、本発明の
記録再生装置で記録する光記録媒体に関しては、光磁気
ディスク再生装置で再生できるように記録することも可
能である。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、多値の記録再生を高密
度かつ高S/Nで行うことのできる光記録媒体、光記録
再生方法及び装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(i)はそれぞれ光の偏光状態を示す
図である。
【図2】1/2波長板を説明する図である。
【図3】1/4波長板を説明する図である。
【図4】(a)はアゾベンゼンのトランス構造、(b)
はアゾベンゼンのシス構造、(c)は側鎖にシアノアゾ
ベンゼンを有するポリエステルの構造をそれぞれ示す図
である。
【図5】(a)はトランス型のアゾベンゼンが分散して
いる状態、(b)は光励起によりトランス型のアゾベン
ゼンがシス型に変化した状態をそれぞれ示す図である。
【図6】(a)〜(d)はそれぞれ本発明に係る光記録
媒体の構造を示す図である。
【図7】記録特性を測定するのに用いた光学系を示す図
である。
【図8】(a)〜(d)はそれぞれ本発明に係る光記録
媒体の記録特性を示す図である。
【図9】(a)〜(e)はそれぞれ本発明に係る光記録
媒体の記録特性を示す図である。
【図10】屈折率変化を測定するのに用いた光学系を示
す図である。
【図11】屈折率変化の飽和特性を示す図である。
【図12】本発明に係る光記録再生装置の一実施例を示
す図である。
【図13】本発明に係る光記録再生方法を説明する図で
ある。
【図14】本発明に係る光記録再生装置の別の実施例を
示す図である。
【符号の説明】
1101 光源 1102 コリメーターレンズ 1103 偏光回転素子 1104 ビームスプリッター 1105 対物レンズ 1106 光記録媒体 1107 モータ 1108 検光子 1109 検出器 1110 記録再生ヘッド
フロントページの続き (72)発明者 上柳 喜一 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光誘起複屈折性を有する光記録材料が1
    /2波長板として機能するよう構成された少なくとも1
    層の光記録層を含むことを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 光誘起複屈折性を有する光記録材料が1
    /4波長板として機能するよう構成された少なくとも1
    層の光記録層と、前記光記録層の一方の面に形成された
    光反射層とを含むことを特徴とする光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記光記録層の厚みdが、光で誘起され
    る屈折率変化をΔn、照射光の波長をλ、mを整数とし
    たときに、次式 Δn・d=(m+1/2)・λ を満たすように形成されることを特徴とする請求項1記
    載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記光記録層の厚みdが、光で誘起され
    る屈折率変化をΔn、照射光の波長をλ、mを整数とし
    たときに、次式 Δn・d=(m+1/4)・λ を満たすように形成されることを特徴とする請求項2記
    載の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記光で誘起される屈折率変化Δnが、
    ある光照射量以上で飽和する飽和屈折率変化値であるこ
    とを特徴とする請求項3または4記載の光記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記光記録層が、側鎖に光異性化する基
    を有する高分子化合物または高分子液晶からなることを
    特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  7. 【請求項7】 前記光記録層が、光異性化する分子を分
    散させた高分子化合物からなることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれかに記載の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記高分子化合物または高分子液晶が、
    アゾベンゼン骨格を含むものであることを特徴とする請
    求項6または7記載の光記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記高分子化合物または高分子液晶が、
    ポリエステル群から選ばれた少なくとも1種のモノマー
    重合体であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれ
    かに記載の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記光記録層がディスク状に形成され
    たことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の
    光記録媒体。
  11. 【請求項11】 照射光により誘起される複屈折性の方
    位が前記照射光の偏光角の回転に応じて変化する材料か
    らなる光記録層を有することを特徴とする光記録媒体。
  12. 【請求項12】 光源から出射された記録光の偏光角を
    制御する工程と、前記記録光を光記録媒体に照射して前
    記偏光角に対応した方位の1/2波長板を前記光記録媒
    体に形成する工程とを含むことを特徴とする光記録方
    法。
  13. 【請求項13】 光源から出射された記録光の偏光角を
    制御する工程と、前記記録光を光記録媒体に照射して前
    記偏光角に対応した方位の1/4波長板を前記光記録媒
    体に形成する工程とを含むことを特徴とする光記録方
    法。
  14. 【請求項14】 前記偏光角を制御する工程は、前記光
    源から出射された記録光を偏光回転素子に通す工程を含
    むことを特徴とする請求項12または13記載の光記録
    方法。
  15. 【請求項15】 前記波長板を形成する工程は、ディス
    ク形状の前記光記録媒体を回転する工程と、前記記録光
    の照射を前記光記録媒体の径方向に移動して行う工程と
    を含むことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか
    に記載の光記録方法。
  16. 【請求項16】 前記波長板の形成は、前記光記録媒体
    における既存の波長板に上書きして行われることを特徴
    とする請求項12乃至15のいずれかに記載の光記録方
    法。
  17. 【請求項17】 記録光を発生する光源と、前記記録光
    の偏光角を制御する空間光変調器と、前記空間光変調器
    を介して得られた記録光を光記録媒体に照射する結像光
    学系とを備えたことを特徴とする光記録装置。
  18. 【請求項18】 前記空間光変調器は、記録情報に応じ
    て前記記録光の偏光角を制御することを特徴とする請求
    項17記載の光記録装置。
  19. 【請求項19】 前記空間光変調器が偏光回転素子であ
    ることを特徴とする請求項17または18記載の光記録
    装置。
  20. 【請求項20】 ディスク形状の前記光記録媒体を回転
    駆動する媒体駆動機構と、前記光源、空間光変調器およ
    び結像光学系を含む光記録ヘッドを前記光記録媒体の径
    方向に移動するヘッド移動機構とを備えたことを特徴と
    する請求項17乃至19のいずれかに記載の光記録装
    置。
  21. 【請求項21】 前記光記録媒体を内蔵したことを特徴
    とする請求項17乃至20のいずれかに記載の光記録装
    置。
  22. 【請求項22】 光誘起複屈折性を有する光記録材料が
    1/2波長板として機能するよう構成された光記録層
    に、記録光により誘起された1/2波長板の方位が多値
    変調して記録されていることを特徴とする光記録媒体。
  23. 【請求項23】 光誘起複屈折性を有する光記録材料が
    1/4波長板として機能するよう構成された光記録層
    に、記録光により誘起された1/4波長板の方位が多値
    変調して記録されていることを特徴とする光記録媒体。
  24. 【請求項24】 前記光記録層がディスク状に形成され
    たことを特徴とする請求項22または23に記載の光記
    録媒体。
  25. 【請求項25】 照射光により誘起された複屈折性の方
    位が前記照射光の偏光角の回転に応じて多値変調して記
    録された光記録層を有することを特徴とする光記録媒
    体。
  26. 【請求項26】 記録光の偏光角に応じて記録層に1/
    2波長板の方位を多値変調して形成した光記録媒体に再
    生光を照射する工程と、前記再生光の前記1/2波長板
    からの透過光の偏光角を読みとる工程とを有することを
    特徴とする光再生方法。
  27. 【請求項27】 記録光の偏光角に応じて記録層に1/
    4波長板の方位を多値変調して形成した光記録媒体に再
    生光を照射する工程と、前記再生光の前記1/4波長板
    からの反射光の偏光角を読みとる工程とを有することを
    特徴とする光再生方法。
  28. 【請求項28】 前記再生光の光強度は前記記録光の光
    強度よりも小さいことを特徴とする請求光26または2
    7記載の光再生方法。
  29. 【請求項29】 前記偏光角を読みとる工程は、ディス
    ク形状の前記光記録媒体を回転する工程と、前記再生光
    の照射を前記光記録媒体の径方向に移動して行う工程と
    を含むことを特徴とする請求項26乃至28のいずれか
    に記載の光再生方法。
  30. 【請求項30】 記録光の偏光角に応じて光記録層に1
    /2波長板の方位を多値変調して形成した光記録媒体に
    再生光を照射する再生光光学系と、前記再生光の前記1
    /2波長板からの透過光の偏光角を検出する検光手段と
    を備えたことを特徴とする光再生装置。
  31. 【請求項31】 記録光の偏光角に応じて光記録層に1
    /4波長板の方位を多値変調して形成した光記録媒体に
    再生光を照射する再生光光学系と、前記再生光の前記1
    /4波長板からの反射光の偏光角を検出する検光手段と
    を備えたことを特徴とする光再生装置。
  32. 【請求項32】 ディスク形状の前記光記録媒体を回転
    させる媒体駆動機構と、前記再生光光学系および検光手
    段を含む光再生ヘッドを前記光記録媒体の径方向に移動
    させるヘッド移動機構とを備えたことを特徴とする請求
    項30または31記載の光再生装置。
  33. 【請求項33】 前記光記録媒体を内蔵したことを特徴
    とする請求項30乃至32のいずれかに記載の光再生装
    置。
  34. 【請求項34】 記録光を発生する光源と、前記記録光
    の偏光角を制御する偏光回転素子と、前記偏光回転素子
    を介して得られた記録光を光記録媒体に照射する結像光
    学系と、光記録媒体に再生光を照射する再生光光学系
    と、前記光記録媒体を介して得られた再生光の偏光角を
    検出する検光手段とを備えたことを特徴とする光記録再
    生装置。
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