JPH11238220A - スライダ - Google Patents

スライダ

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JPH11238220A
JPH11238220A JP10104236A JP10423698A JPH11238220A JP H11238220 A JPH11238220 A JP H11238220A JP 10104236 A JP10104236 A JP 10104236A JP 10423698 A JP10423698 A JP 10423698A JP H11238220 A JPH11238220 A JP H11238220A
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JP
Japan
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slider
ridge
rail
polishing film
ridgeline
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JP10104236A
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English (en)
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Kanji Kobayashi
寛二 小林
Masao Yamaguchi
正雄 山口
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Priority to US09/064,745 priority patent/US6040959A/en
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed

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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が浮上面となるレール部を有すると共
に、レール部の外側の側面の少なくとも一部がスライダ
の側面よりも内側に配置されたスライダであって、傾い
ても記録媒体を傷つけることを防止できるスライダを得
ることができるようにする。 【解決手段】 スライダ50は、表面が浮上面となるレ
ール部53を有すると共に、スライダ50の側面52よ
りも内側にレール部53の外側の側面54が配置される
ようにレール部53が形成されたものであって、レール
部53の浮上面とレール部53の外側の側面54との間
の第1の稜線部分61およびスライダ50の側面52と
記録媒体側となる面59との間の第2の稜線部分62が
曲面とされたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮上型磁気ヘッド
等に用いられるスライダに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置等に用いられる浮上型
磁気ヘッドは、一般的に、スライダの後端部に薄膜磁気
ヘッド素子を形成して構成されるようになっている。ス
ライダは、一般的に、表面が媒体対向面(エアベアリン
グ面)となるレール部を有すると共に、空気流入側の端
部近傍にテーパ部またはステップ部を有し、テーパ部ま
たはステップ部より流入する空気流によってレール部が
磁気ディスク等の記録媒体の表面からわずかに浮上する
ようになっている。
【0003】このようなスライダでは、例えば特開平6
−282831号公報に示されるように、スライダが揺
れたりして傾いたときに、レール部の媒体対向面とレー
ル部の外側の側面との間の稜線部分(以下、レール部の
エッジ部分とも言う。)によって記録媒体を傷つけない
ように、スライダに対して、レール部のエッジ部分を曲
面とする面取り加工(ブレンディング処理とも言う。)
を施すことが行われている。なお、この特開平6−28
2831号公報に示されているスライダでは、2本のレ
ール部の外側の側面がそのままスライダの側面になって
いる。
【0004】ところで、磁気ヘッド用のスライダは、多
数の磁気ヘッド素子がマトリクス状に形成されたウェハ
を一方向に切断して、一列に配列された複数の磁気ヘッ
ド素子を含むバーと呼ばれるブロックを形成し、このバ
ーに対してレール部を形成した後に、バーを切断して各
スライダに分離することによって形成される。ここで、
上記特開平6−282831号公報に示されているスラ
イダでは、2本のレール部の外側の側面がそのままスラ
イダの側面になっている。しかしながら、スライダを、
上記特開平6−282831号公報に示されているよう
な形状とした場合には、バーを切断してスライダを形成
する際の機械加工によって、レール部に欠け(チッピン
グ)が生じるという問題点がある。
【0005】そのため、図24に示したように、スライ
ダ111の側面112すなわちバーの切断部よりも所定
距離だけ内側にレール部113の側面114が配置され
るように、レール部113を形成したスライダが一般的
になっている。以下、このような形状のスライダを、2
段構造のスライダと言う。
【0006】このような2段構造のスライダにおいて
も、レール部のエッジ部分を曲面とする面取り加工を施
すことが行われている。レール部のエッジ部分に対する
従来の面取り加工の方法としては、例えば特開平6−1
2645号公報に示されるように、弾性体上に設けられ
たダイヤモンド研磨フィルム上でスライダを摺動させる
方法がある。図25は、この従来の面取り加工の方法の
概略を説明するための説明図である。この従来の面取り
加工では、複数のスライダ111を、治具115に固定
して、例えばシリコーンゴムによって形成された板状の
弾性部材116上に設けられたダイヤモンド研磨フィル
ム117に対して、図中符号118で示す矢印方向に押
し付けながら、水平方向の2方向に摺動させて、レール
部113のエッジ部分119の面取りを行うようになっ
ている。
【0007】図26は、図25に示した方法によって面
取り加工を施した後のレール部113のエッジ部分11
9近傍(図25におけるA部)を拡大して示したもので
ある。
【0008】従来の面取り加工の他の方法としては、特
開平2−301014号公報に示されるように、研磨テ
ープをガイドによって案内しながら往復運動させて、ス
ライダのレール部に対して研磨テープを摺動させる方法
がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、記録
密度向上のため、スライダの浮上量を小さくすることが
要望されている。また、アクセスの高速化のため、スラ
イダの浮上安定性の向上が要望されている。これらの要
望を満たすものとして、最近では、負圧スライダが用い
られるようになってきた。一般的に、負圧スライダで
は、2本のレール部間に、負圧を発生させるための凹部
が形成されている。このような負圧スライダでは、記録
媒体側となる面が微細な形状となり、特にレール部の高
さが従来のスライダに比べて大幅に小さくなっている。
【0010】このような負圧スライダでは、レール部の
高さが小さいために、図27に示したように、スライダ
121が傾いたときに、スライダ121の側面122と
これに直交するスライダ121の記録媒体側となる面1
23との間の稜線部分(以下、スライダのエッジ部分と
言う。)124が記録媒体125に接触して記録媒体1
25を傷つけるおそれがあるという問題点がある。特
に、ノート型パーソナルコンピュータ等、可搬型の装置
に用いられるハードディスク装置では、スライダが傾き
易いため、上述の問題点が顕著となる。
【0011】なお、スライダ121の傾き方の態様とし
ては、図27に示したように、スライダ121の一方の
側部が他方の側部より低くなるように傾く態様の他に、
図28(A)に示したように、スライダ121の空気流
入側の端部131が、空気流出側の端部132よりも低
くなるように傾く態様や、図28(B)に示したよう
に、スライダ121の空気流出側の端部132が、空気
流入側の端部131よりも低くなるように傾く態様や、
図29(A)に示したように、スライダ121の空気流
入側の端部131のうちの一方の側部側が、空気流出側
の端部132における他方の側部側よりも低くなるよう
に傾く態様や、図29(B)に示したように、スライダ
121の空気流出側の端部132のうちの一方の側部側
が、空気流入側の端部131における他方の側部側より
も低くなるように傾く態様等がある。
【0012】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、媒体対向面の一部を構成するレール
部を有すると共に、レール部の外側の側面の少なくとも
一部がスライダの側面よりも内側に配置されたスライダ
であって、傾いても、媒体の面を傷つけることを防止で
きるようにしたスライダを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のスライダは、媒
体対向面の一部を構成するレール部を有すると共に、レ
ール部の外側の側面の少なくとも一部がスライダの側面
よりも内側に配置されたスライダであって、少なくと
も、レール部の媒体対向面とレール部の外側の側面との
間の第1の稜線部分と、この第1の稜線部分よりも、よ
りスライダの側面側に配置された第2の稜線部分とを有
し、少なくとも、第1の稜線部分と第2の稜線部分とが
面取りされた形状をなすものである。
【0014】本発明のスライダでは、第1の稜線部分お
よび第2の稜線部分が面取りされた形状をなしているの
で、スライダが傾いて、第1の稜線部分や第2の稜線部
分が媒体の面に接触しても、その面を傷つけることが防
止される。
【0015】また、本発明のスライダでは、例えば、第
1の稜線部分と第2の稜線部分との間に、段差が存在す
る。
【0016】また、本発明のスライダでは、例えば、第
2の稜線部分は、スライダの媒体対向面とスライダの側
面との間の稜線部分である。
【0017】また、本発明のスライダでは、例えば、第
1の稜線部分と第2の稜線部分は、曲面状または斜面状
に面取りされた形状をなしている。
【0018】また、本発明のスライダでは、例えば、レ
ール部が少なくとも2本設けられ、2本のレール部間に
負圧発生部が設けられている。
【0019】また、本発明のスライダでは、第1の稜線
部分と第2の稜線部分以外の、レール部における媒体対
向面の周縁部、およびスライダの外周面の媒体対向面側
の周縁部も面取りされた形状をなしていてもよい。
【0020】なお、本発明では、スライダの周囲の面を
次のように定義する。まず、動作に際して空気が流入す
る側である空気流入側の面を流入側端面とし、空気が流
出する側である空気流出側の面を流出側端面とする。そ
れに対し、空気の流れに沿う方向に形成されており、流
入側端面、流出側端面および媒体対向面と交差する面を
側面とする。ただし、流入側端面、流出側端面と、媒体
対向面と、側面とは、多くの場合には互いに直交してい
る。また、本発明において、レール部の外側の側面と
は、スライダに形成されているレール部の個数に関わら
ず、レール部の側面のうち、スライダの側面に最も近い
2つの側面を意味する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。本発明の第1の実施
の形態に係る単にスライダは、薄膜磁気ヘッドに利用さ
れるものであり、表面が媒体対向面(エアベアリング
面)となるレール部を有すると共に、スライダの側面よ
りも内側にレール部の外側の側面が配置されるようにレ
ール部が形成されたものであって、レール部の媒体対向
面とレール部の外側の側面との間の第1の稜線部分およ
びスライダの側面と記録媒体(磁気ディスク)側となる
面との間の第2の稜線部分が曲面状に面取りされた形状
をなすものである。
【0022】図2は、このようなスライダの形状の一例
を示したものであり、本実施の形態では、前述のように
第1の稜線部分および第2の稜線部分が曲面とされてい
る。この図に示したスライダ50は、負圧スライダであ
り、表面が媒体対向面となる2本のレール部53を有す
ると共に、スライダ50の側面52すなわちバーの切断
部よりも所定距離だけ内側にレール部53の外側の側面
54が配置されるように、レール部53が形成されてい
る。
【0023】図2において、動作の際における空気の流
れる方向を、符号66で示している。スライダ50で
は、空気が流入する側である空気流入側の面を流入側端
面LEとし、空気が流出する側である空気流出側の面を
流出側端面をTRとする。また、それに対し、空気の流
れに沿う方向に形成されており、流入側端面LE、流出
側端面TRおよび媒体対向面と交差する面を側面とす
る。ただし、流入側端面LE、流出側端面TRと、媒体
対向面と、側面とは、多くの場合には互いに直交してい
る。また、図2に示したスライダ50において、レール
部53の外側の側面54とは、レール部53の側面のう
ち、スライダの側面52に最も近い2つの側面である。
【0024】2本のレール部53の間は、凹部形状の負
圧発生部55になっている。レール部53の幅は、空気
流入側から空気流出側まで均一ではなく、空気流入側の
幅が大きく、次いで空気流出側の幅が大きく、中間部分
の幅が最も小さくなっている。また、レール部53にお
ける空気流入側の端部近傍には、端部側ほど高さの低く
なるテーパ部60が形成されている。また、スライダ5
0の空気流出側の端部には、磁気ヘッド素子57と、こ
の磁気ヘッド素子57に接続された端子58が形成され
ている。このようなスライダ50では、レール部53の
高さ(負圧発生部55の深さ)は、数μm(例えば0.
5〜5μm)程度である。また、スライダ50の側面5
2とレール部53の外側の側面54との間の幅は、数十
μm(例えば10〜60μm)程度である。
【0025】また、このスライダ50では、レール部5
3の媒体対向面とレール部53の外側の側面54との間
の第1の稜線部分61およびスライダ50の側面52と
これに直交するスライダ50の記録媒体側となる面59
との間の第2の稜線部分62が、曲面とされている。
【0026】なお、図2に示したスライダ50は、符号
50aで示した大部分が、例えばアルティック(Al 2
3・TiC)によって形成され、符号50bで示した
空気流出側の一部が、磁気ヘッド素子57や端子58を
囲うアルミナ(Al 2 3)によって形成されている。
【0027】次に、本実施の形態に係るスライダを得る
ための加工装置について説明する。図1は、加工装置の
全体構成を示す正面図である。図3は、図1におけるB
部を拡大して示す断面図である。図4は、図3における
C部を更に拡大して示したものである。この加工装置1
0は、スライダに対して、所定のエッジ部分を曲面とす
る面取り加工(ブレンディング処理)を施す装置であ
る。
【0028】加工装置10は、装置本体11を備え、こ
の装置本体11上には、ベース部12が設けられてい
る。ベース部12上には、上面をX方向(図における左
右方向)およびY方向(図における紙面に垂直な方向)
に移動可能なX−Yテーブル13が設けられている。
【0029】X−Yテーブル13は、ベース部12上に
固定された固定プレート14と、この固定プレート14
上に設けられたX方向揺動プレート15と、このX方向
揺動プレート15上に設けられたY方向揺動プレート1
6とを備えている。図示しないが、固定プレート14の
上面におけるY方向の両端部には、それぞれX方向に延
び、ベアリングを有するガイドが設けられている。X方
向揺動プレート15の下面におけるY方向の両端部に
は、それぞれX方向に延び、固定プレート14に設けら
れたガイドに移動可能に係合する係合部17が設けられ
ている。そして、この係合部17が固定プレート14上
のガイドに沿って移動することにより、X方向揺動プレ
ート15がX方向に移動するようになっている。また、
X方向揺動プレート15の上面におけるX方向の両端部
には、それぞれY方向に延び、ベアリングを有するガイ
ド18が設けられている。Y方向揺動プレート16の下
面におけるX方向の両端部には、それぞれY方向に延
び、X方向揺動プレート15に設けられたガイドに移動
可能に係合する係合部19が設けられている。そして、
この係合部19がガイド18に沿って移動することによ
り、Y方向揺動プレート16がY方向に移動するように
なっている。
【0030】Y方向揺動プレート16上には、板状の弾
性部材21と、この弾性部材21上において、所定の間
隔で、一方向に沿って配置された複数のワイヤ22と、
このワイヤ22上に配置された弾性を有するシート状の
研磨フィルム保持部材23と、この研磨フィルム保持部
材23上に配置され、この研磨フィルム保持部材23に
よって保持される可撓性を有するダイヤモンド研磨フィ
ルム24とが設けられている。弾性部材21、ワイヤ2
2、研磨フィルム保持部材23およびダイヤモンド研磨
フィルム24については、後で詳しく説明する。
【0031】ダイヤモンド研磨フィルム24の上方に
は、4本のシャフト25によって支持された治具位置決
め用プレート26が配置されている。シャフト25の下
端側は、装置本体11内に挿入され、装置本体11内に
設けられた図示しない駆動装置に連結されている。そし
て、この駆動装置によってシャフト25を上下動するこ
とにより、治具位置決め用プレート26が上下動される
ようになっている。
【0032】治具位置決め用プレート26の上方には、
4本のシャフト27によって支持された加圧部材位置決
め用プレート28が配置されている。シャフト27の下
端側は、装置本体11内に挿入され、装置本体11内に
設けられた図示しない駆動装置に連結されている。そし
て、この駆動装置によってシャフト27を上下動するこ
とにより、加圧部材位置決め用プレート28が上下動さ
れるようになっている。
【0033】治具位置決め用プレート26には、治具3
1が挿通される複数の孔が形成されている。加圧部材位
置決め用プレート28には、治具位置決め用プレート2
6に形成された孔に対応する位置に、それぞれ加圧部材
位置決め用枠体33が取り付けられている。各加圧部材
位置決め用枠体33には、それぞれ3つの孔が形成され
ている。加圧部材位置決め用プレート28上には、加圧
部材収納部34が設けられ、この加圧部材収納部34内
に、複数の加圧部材35が設けられている。各加圧部材
35は、加圧部材位置決め用枠体33に形成された孔に
挿通される軸部35aと、この軸部35aの上端部に連
結された重り部35bとを有している。加圧部材35の
軸部35aは、加圧部材位置決め用枠体33に形成され
た孔に挿通され、その先端部が、治具位置決め用プレー
ト26に形成された孔に挿通された治具31の上端部に
当接するようになっている。これにより、各治具31に
対して、それぞれ、3つの加圧部材35の荷重が加えら
れるようになっている。図3に示したように、治具31
には、複数のスライダ50が固定されるようになってい
る。
【0034】装置本体11内には、X方向揺動用モータ
41が設けられている。X方向揺動用モータ41の駆動
軸には、円板状の回転部材42が取り付けられ、この回
転部材42上においてX方向揺動用モータ41の駆動軸
に対して偏心した位置には、ベアリングを有するカム4
3が取り付けられている。X方向揺動プレート15の下
面には、Y方向に延び、カム43を誘導するためのガイ
ド44が設けられている。そして、X方向揺動用モータ
41を回転させると、カム43が回転し、このカム43
がガイド44に沿って移動することにより、ガイド44
およびX方向揺動プレート15がX方向に揺動するよう
になっている。なお、ベース部12および固定プレート
14には、回転部材42およびカム43が挿通される孔
が形成されている。
【0035】装置本体11内には、Y方向揺動用モータ
45が設けられている。Y方向揺動用モータ45の駆動
軸には、円柱状の回転部材46が取り付けられ、この回
転部材46上においてY方向揺動用モータ45の駆動軸
に対して偏心した位置には、ベアリングを有するカム4
7が取り付けられている。Y方向揺動プレート16の下
面には、X方向に延び、カム47を誘導するためのガイ
ド48が設けられている。そして、Y方向揺動用モータ
45を回転させると、カム47が回転し、このカム47
がガイド48に沿って移動することにより、ガイド48
およびY方向揺動プレート16がY方向に揺動するよう
になっている。なお、ベース部12、固定プレート14
およびX方向揺動プレート15には、回転部材46およ
びカム47が挿通される孔が形成されている。
【0036】次に、図3および図4を参照して、治具3
1、スライダ50、弾性部材21、ワイヤ22、研磨フ
ィルム保持部材23およびダイヤモンド研磨フィルム2
4について詳しく説明する。これらの図に示したよう
に、治具31には、その下端側に、複数の治具固定部3
1aが設けられており、各治具固定部31aに対して、
加工対象となるスライダ50が、例えば接着によって固
定されるようになっている。
【0037】弾性部材21上に設けられたワイヤ22
は、治具31に固定されたスライダ50のレール部53
の媒体対向面とレール部53の外側の側面54との間の
第1の稜線部分61およびスライダ50の側面52とこ
れに直交するスライダ50の記録媒体側となる面59と
の間の第2の稜線部分62に対応する位置に配置されて
いる。そのため、ワイヤ22上に配置された研磨フィル
ム保持部材23およびこの研磨フィルム保持部材23に
よって保持されたダイヤモンド研磨フィルム24は、第
1の稜線部分61および第2の稜線部分62に対応する
部分が第1の稜線部分61および第2の稜線部分62側
に突出するように変形される。その結果、ダイヤモンド
研磨フィルム24は、少なくとも、第1の稜線部分61
および第2の稜線部分62に当接するようになってい
る。なお、ワイヤ22の両端部は、例えば、Y方向揺動
プレート16の端部に形成された突起部に縛りつけて固
定されている。
【0038】弾性部材21は、例えば、シリコーンゴム
によって形成され、硬度は例えば30であり、厚みは例
えば5mmである。
【0039】ワイヤ22は、例えば、ナイロン(商品
名)等の合成繊維やステンレス鋼等によって形成されて
いる。ワイヤ22の外径は、ダイヤモンド研磨フィルム
24が第1の稜線部分61および第2の稜線部分62に
当接するように、治具31に固定された隣り合うスライ
ダ50間の距離(以下、分離幅と言う。)d等に応じて
適宜に設定されるが、0.05〜0.4mmの範囲内で
設定されるのが好ましい。また、ワイヤ22の外径は、
分離幅dよりも大きいことが好ましい。ここでは、一例
として、分離幅dを0.2mmとし、ワイヤ22の外径
を0.285mmとしている。
【0040】研磨フィルム保持部材23は、例えば、シ
リコーンゴムによって形成され、硬度は例えば50であ
り、厚みは0.1〜0.3mmが好ましい。ここでは、
一例として厚みを0.3mmとしている。
【0041】ダイヤモンド研磨フィルム24は、例え
ば、可撓性フィルム上に研磨材層を形成して構成されて
いる。可撓性フィルムは、例えばポリエチレンテレフタ
レート(PET)によって形成されている。研磨材層
は、例えば、ダイヤモンド粒子をバインダと共に可撓性
フィルム上に塗布した後、乾燥することによって形成さ
れる。また、ここでは、一例として、ダイヤモンド粒子
の粒径を0.25μmとし、可撓性フィルムの厚みを4
μmとし、研磨材層の厚みを3μmとし、ダイヤモンド
研磨フィルム24全体の厚みを7μmとしている。
【0042】また、X−Yテーブル13によるY方向の
揺動幅は、X方向の揺動幅よりも大きいことが好まし
い。上述のように分離幅dを0.2mmとし、ワイヤ2
2の外径を0.285mmとした場合には、X方向の揺
動幅は0.05〜0.15mmが好ましく、Y方向の揺
動幅は3〜10mmが好ましい。ここでは、一例とし
て、X方向の揺動幅を0.08mmとし、Y方向の揺動
幅を5mmとしている。
【0043】次に、加工装置10の作用について説明す
る。加工装置10を用いてスライダ50を加工する場合
には、まず、治具31に対して、加工対象となる複数の
スライダ50を、記録媒体側となる面が下側となるよう
に、例えば接着によって固定する。なお、この時点にお
けるスライダ50は、一列に配列された複数の磁気ヘッ
ド素子を含み媒体対向面となる面の研磨が終了した後の
バーに対して、イオンミリング等によってレール部を形
成した後に、バーを切断して得られたものである。
【0044】次に、このスライダ50が固定された治具
31を、治具位置決め用プレート26に形成された孔に
挿通し、スライダ50を研磨フィルム保持部材23に当
接させる。また、加圧部材35の軸部35aを治具31
の上端部に当接させ、図3において符号65で示す矢印
方向に、治具31に対して圧力を加える。このとき、ワ
イヤ22上に配置された研磨フィルム保持部材23およ
びこの研磨フィルム保持部材23によって保持されたダ
イヤモンド研磨フィルム24は、スライダ50の第1の
稜線部分61および第2の稜線部分62に対応する部分
が第1の稜線部分61および第2の稜線部分62側に突
出するように変形している。そのため、ダイヤモンド研
磨フィルム24は、少なくとも、スライダ50の第1の
稜線部分61および第2の稜線部分62に当接する。
【0045】次に、X方向揺動用モータ41およびY方
向揺動用モータ45を駆動して、X−Yテーブル13を
X方向およびY方向に揺動させ、ダイヤモンド研磨フィ
ルム24を、スライダ50の第1の稜線部分61および
第2の稜線部分62に対して摺動させる。これにより、
スライダ50に対して、第1の稜線部分61を曲面とす
る面取り加工と第2の稜線部分62を曲面とする面取り
加工が同時に施される。その結果、図4に示したよう
に、第1の稜線部分61および第2の稜線部分62が曲
面となったスライダ50が得られる。
【0046】なお、第1の稜線部分61および第2の稜
線部分62に面取り加工によって形成される曲面の曲率
半径は、好ましい範囲内で、適宜に設定される。
【0047】以上説明したように、本実施の形態に係る
スライダによれば、第1の稜線部分61および第2の稜
線部分62が曲面とされているので、傾いても第1の稜
線部分61や第2の稜線部分62によって記録媒体の面
を傷つけることを防止することができる。
【0048】また、負圧を発生させないスライダに比べ
て負圧スライダの方が、傾いたときに第1の稜線部分6
1が記録媒体に接触する可能性が大きいので、本実施の
形態に係るスライダが負圧スライダである場合に、上記
効果が顕著になる。
【0049】また、本実施の形態では、第1の稜線部分
61および第2の稜線部分62の面取り加工の際に、第
1の稜線部分61および第2の稜線部分62以外の、レ
ール部53における媒体対向面の周縁部、およびスライ
ダ50の外周面の媒体対向面側の周縁部もダイヤモンド
研磨フィルム24に接触し、これらの部分の面取り加工
も同時に行われる。これにより、図27ないし図29に
示したように、スライダ50が種々の態様で傾いたとし
ても、記録媒体を傷つけることを防止できるスライダ5
0を得ることができる。
【0050】また、本実施の形態に係るスライダを得る
ための加工装置10では、ダイヤモンド研磨フィルム2
4を変形させて、このダイヤモンド研磨フィルム24を
スライダ50の第1の稜線部分61および第2の稜線部
分62に当接させるようにしている。この場合、ダイヤ
モンド研磨フィルム24を、弾性を有する研磨フィルム
保持部材23によって保持せずに、例えば特開平2−3
01014号公報に示されるように単にガイド等によっ
て支持して、ダイヤモンド研磨フィルム24がスライダ
50の第1の稜線部分61および第2の稜線部分62に
当接するように変形させ、且つダイヤモンド研磨フィル
ム24をスライダ50の第1の稜線部分61および第2
の稜線部分62に対して摺動させると、ダイヤモンド研
磨フィルム24が切れやすく、安定してスライダ50の
加工を行うことが困難になる。これに対し、加工装置1
0では、ダイヤモンド研磨フィルム24を、弾性を有す
る研磨フィルム保持部材23によって保持するようにし
たので、ダイヤモンド研磨フィルム24が切れることを
防止でき、安定してスライダ50の加工を行うことがで
きる。
【0051】また、加工装置10では、X−Yテーブル
13上に板状の弾性部材21を載置し、この弾性部材2
1上にワイヤ22を設けたので、X−Yテーブル13上
に直接ワイヤ22を設ける場合に比べて、第1の稜線部
分61および第2の稜線部分62に対するダイヤモンド
研磨フィルム24の当接の仕方を、複数のスライダ50
について均一化することができる。
【0052】図5は、本実施の形態に係るスライダを得
るための加工装置の他の例における要部を示す断面図で
ある。この加工装置は、図1および図3に示した加工装
置において、ワイヤ22を設けず、また、弾性部材21
の代わりに弾性部材71を設けたものである。弾性部材
71は、その上面において、図3におけるワイヤ22に
対応する位置に、凸部72を直線的に形成したものであ
る。凸部72の上端側の形状は、ワイヤ22の上端側の
形状と同様の円弧状の形状とするのが好ましい。研磨フ
ィルム保持部材23は、弾性部材71の凸部72上に設
けられる。これにより、研磨フィルム保持部材23およ
びこの研磨フィルム保持部材23によって保持されたダ
イヤモンド研磨フィルム24は、スライダ50の第1の
稜線部分61および第2の稜線部分62に対応する部分
が第1の稜線部分61および第2の稜線部分62側に突
出するように変形し、少なくとも、スライダ50の第1
の稜線部分61および第2の稜線部分62に当接する。
【0053】図5に示した例の加工装置におけるその他
の構成、作用および効果は、図1および図3に示した加
工装置と同様である。
【0054】図6ないし図8は、本発明の第1の実施の
形態に係るスライダを得るための加工装置の更に他の例
を示し、図6は加工装置における要部を示す断面図、図
7は加工装置における治具の周辺を正面側より見た断面
図、図8は加工装置における治具の周辺を側面側より見
た断面図である。これらの図に示したように、この例に
おける加工装置は、図1および図3に示した加工装置に
おいて、弾性部材21の代わりに変形用部材81を設け
たものである。この変形用部材81は、その上面におい
て、図3におけるワイヤ22に対応する位置に直線的に
形成された複数の凸部82を有している。凸部82は、
矩形の断面形状を有している。各凸部82の上面には、
それぞれワイヤ22が配置されている。研磨フィルム保
持部材23は、ワイヤ22の上に設けられている。これ
により、研磨フィルム保持部材23およびこの研磨フィ
ルム保持部材23によって保持されたダイヤモンド研磨
フィルム24は、変形用部材81の凸部82およびワイ
ヤ22によって、スライダ50の第1の稜線部分61お
よび第2の稜線部分62に対応する部分が第1の稜線部
分61および第2の稜線部分62側に突出するように変
形され、少なくとも、スライダ50の第1の稜線部分6
1および第2の稜線部分62に当接する。
【0055】変形用部材81は、凸部82の形成の容易
さから、剛体によって形成されるのが好ましい。ここで
は、変形用部材81は、例えばステンレス鋼によって形
成されている。凸部82の幅d1 や高さd2 は、分離幅
d等に応じて適宜に設定されるが、凸部82の幅d1
0.05〜0.20mmの範囲内で設定されるのが好ま
しく、凸部82の高さd2 は0.10〜0.50mmの
範囲内で設定されるのが好ましい。ここでは、一例とし
て、分離幅dを0.2mmとし、凸部82の幅d1
0.15mm、高さd2 を0.15mmとしている。
【0056】ワイヤ22は、例えば、ナイロン(商品
名)等の合成繊維やステンレス鋼等によって形成されて
いる。ワイヤ22の外径は、分離幅d等に応じて適宜に
設定されるが、本例では、0.03〜0.20mmの範
囲内で設定されるのが好ましい。ここでは、一例とし
て、ワイヤ22の外径を0.09mmとしている。
【0057】研磨フィルム保持部材23は、例えば、シ
リコーンゴムによって形成されている。研磨フィルム保
持部材23の硬度は、30〜60が好ましいが、研磨量
を多くする場合ほど、柔らかいものを用いるのが好まし
い。ここでは、一例として、研磨フィルム保持部材23
の硬度を50としている。また、研磨フィルム保持部材
23の厚みは、0.10〜0.30mmが好ましい。こ
こでは、一例として、研磨フィルム保持部材23の厚み
を0.15mmとしている。
【0058】ダイヤモンド研磨フィルム24は、例え
ば、可撓性フィルム上に研磨材層を形成して構成されて
いる。可撓性フィルムは、例えばポリエチレンテレフタ
レート(PET)によって形成されている。研磨材層
は、例えば、ダイヤモンド粒子をバインダと共に可撓性
フィルム上に塗布した後、乾燥することによって形成さ
れる。また、ここでは、一例として、ダイヤモンド粒子
の粒径を0.25μmとしている。可撓性フィルムの厚
みは0〜6μmが好ましい。可撓性フィルムの厚みが0
μmの場合とは、可撓性フィルムを用いずに、ダイヤモ
ンド粒子とバインダによってダイヤモンド研磨フィルム
24を形成する場合である。ここでは、一例として、可
撓性フィルムの厚みを、4μmまたは2μmとしてい
る。
【0059】本例では、変形用部材81の凸部82上に
配置されたワイヤ22は、変形用部材81の凸部82に
対して若干移動できるようになっている。以下、このこ
とにより生ずる効果について説明する。
【0060】図6には、個々に分離されたスライダ50
が治具31に対して取り付けられている様子を示してい
るが、始めは、治具31に対してバーが接着され、治具
31に固定された状態でバーを切断することによって、
バーが個々のスライダ50に分離されるようになってい
る。
【0061】図9(A)および図10(A)は、それぞ
れ、治具31に対してバー85が接着された状態を示
し、図9(B)および図10(B)は、それぞれ、図9
(A)、図10(A)に示した状態から、バー85を切
断して個々のスライダ50に分離した状態を表してい
る。なお、図9(A),(B)は、治具31に対してバ
ー85が正確に接着された場合を表し、図10(A),
(B)は、治具31に対するバー85の接着位置がずれ
た場合を表している。
【0062】ここで、バー85を個々のスライダ50に
分離する際、分離位置(切断位置)86は、バー85を
基準にして設定される。そのため、図10(A)に示し
たように、治具31に対するバー85の接着位置がずれ
た場合には、図10(B)に示したように、治具31に
対して、個々のスライダ50の位置がずれることにな
る。
【0063】一方、変形用部材81の凸部82は、治具
31を基準して位置決めされる。そのため、上述のよう
に、治具31に対するバー85の接着位置がずれた場合
には、図10(B)に示したように、変形用部材81の
凸部82の位置とスライダ50の分離位置とがずれるこ
とになる。従って、もしも、本例においてワイヤ22が
なかった場合には、隣接する2つのスライダ50に対し
てダイヤモンド研磨フィルム24が不均一に当たり、ス
ライダ50の面取り加工が不均一になるおそれがある。
【0064】これに対し、本例では、変形用部材81の
凸部82上に配置されたワイヤ22が、変形用部材81
の凸部82に対して若干移動できることから、図10
(B)に示したように、変形用部材81の凸部82の位
置とスライダ50の分離位置とがずれたとしても、ワイ
ヤ22によって隆起された研磨フィルム保持部材23お
よびダイヤモンド研磨フィルム24が、分離位置に入り
込むことにより、ワイヤ22が分離位置に対応する位置
に移動する。その結果、隣接する2つのスライダ50に
対してダイヤモンド研磨フィルム24が均一に当たり、
スライダ50の面取り加工を均一に行うことが可能とな
る。
【0065】なお、図1および図3に示した加工装置に
おいても、ワイヤ22を移動可能とすることにより、程
度の差はあれ、本例と同様の効果を得ることができる。
また、図5に示した加工装置においても、弾性部材71
の凸部72が変形可能であることから、程度の差はあ
れ、本例と同様の効果を得ることができる。
【0066】ところで、スライダ50の空気流出側の端
部には、磁気ヘッド素子57が形成されている。従っ
て、スライダ50の空気流出側の端部における稜線部分
は、面取り加工を行うにしても、加工の程度を抑えるこ
とが好ましい。本例では、変形用部材81の凸部82上
にワイヤ22を配置し、そのワイヤ22上に研磨フィル
ム保持部材23を配置しているため、隣接する凸部82
間の部分では、変形用部材81の上面と研磨フィルム保
持部材23との間に大きな隙間が生じる。その結果、隣
接する凸部82間の部分では、スライダ50に対するダ
イヤモンド研磨フィルム24の当たり方が緩くなる。そ
のため、本例によれば、スライダ50の空気流出側の端
部における稜線部分の面取り加工の程度を抑えることが
可能となる。
【0067】図6に示した例の加工装置におけるその他
の構成、作用および効果は、図1および図3に示した加
工装置と同様である。
【0068】次に、本発明が適用されるスライダについ
て説明する。本発明が適用されるスライダは、表面が媒
体対向面となるレール部を有すると共に、レール部の外
側の側面の少なくとも一部がスライダの側面よりも内側
に配置されて、レール部の媒体対向面とレール部の外側
の側面との間の第1の稜線部分とこの第1の稜線部分よ
りも外側に配置された第2の稜線部分とを含み、互いに
レール部の媒体対向面に対する高さの異なる複数の稜線
部分を有するスライダである。このようなスライダに
は、図2に示したような形状のものの他にも、例えば図
11ないし図18に示したような種々の形状のものが存
在する。
【0069】図11(A),(B)、図12、図13
は、それぞれ、2段構造のスライダ50の例を示したも
のである。これらの例では、互いに、レール部53の形
状が異なっている。また、これらの例では、いずれも、
レール部53における空気流入側の端部近傍には、テー
パ部60が形成されている。また、スライダ50の空気
流出側の端部には、磁気ヘッド素子57が形成されてい
る。
【0070】図14ないし図16は、レール部53の媒
体対向面の他に、レール部53の媒体対向面に対する高
さの異なる2つの面を有する3段構造のスライダ50の
例を示したものである。なお、図14はスライダ50の
平面図、図15はスライダ50の正面図、図16はスラ
イダ50の側面図である。このスライダ50は、2本の
レール部53と、空気流入部に形成されたステップ部1
51と、中央部分から空気流出側にかけて形成された負
圧発生部152とを有している。レール部53の外側の
側面は、スライダ50の側面よりも内側に配置されてい
る。このスライダ50では、レール部53の媒体対向面
とレール部の外側の側面との間の第1の稜線部分61
と、この第1の稜線部分61よりも外側に配置され、ス
ライダ50の側面52とこれに直交するスライダ50の
記録媒体(磁気ディスク)側となる面との間の第2の稜
線部分62の他に、図14におけるステップ部151の
上面とステップ部151の外側の側面との間の第3の稜
線部分63が存在する。このスライダ50に対して、既
に説明した加工装置を用いて面取り加工を施した場合に
は、少なくとも、第1の稜線部分61と第2の稜線部分
62とが面取りされる。第3の稜線部分63は、第1の
稜線部分61と第2の稜線部分62の中間の位置に存在
するため、スライダ50の形状によっては、記録媒体に
接触する可能性がある場合と接触する可能性がない場合
とがある。第3の稜線部分63が記録媒体に接触する可
能性がある場合には、第3の稜線部分63は、面取り加
工時に、ダイヤモンド研磨フィルム24に接触し、面取
りされる。第3の稜線部分63が記録媒体に接触する可
能性がない場合には、第3の稜線部分63は、面取り加
工時に、ダイヤモンド研磨フィルム24に接触しない可
能性があり、面取りされない場合もあるが、記録媒体に
接触する可能性もないため、問題はない。
【0071】図17は、図11に示した例のスライダ5
0の面取り加工後の状態を示す斜視図である。この図に
示したように、既に説明した加工装置によれば、第1の
稜線部分61および第2の稜線部分62の面取り加工の
際に、第1の稜線部分61および第2の稜線部分62以
外の、レール部53における媒体対向面の周縁部、およ
びスライダ50の外周面の媒体対向面側の周縁部もダイ
ヤモンド研磨フィルム24に接触するため、これらの部
分も面取りされた形状となる。
【0072】次に、本発明において、スライダ50の稜
線部分を曲面状に面取り加工する場合における稜線部分
の曲面の曲率半径の好ましい範囲について説明する。始
めに、図18に示した2段構造のスライダ50の例を用
いて、曲率半径の測定方法の一例を説明する。ここで用
いた曲率半径の測定方法では、まず、触針式表面粗さ計
を用いて、面取り加工後のエッジ部分(稜線部分と角部
分とを含む。)の形状を測定する。触針式表面粗さ計と
しては、英国ランク テーラー ホブソン(Rank Taylo
r-Hobson)社製「タリステップ(Talystep)」(商品
名)を用いた。なお、触針には、先端部の曲率半径が2
μmのものを用いた。
【0073】図19ないし図21は、それぞれ、図18
における矢印161〜163に沿って、形状を測定した
結果を示したものである。これらの図において、横軸は
水平方向の位置、縦軸は垂直方向の位置を表している。
なお、これらの図では、図19中に示したように、横軸
の尺度と縦軸の尺度は相違している。矢印161,16
2に沿って測定した場合には、それぞれ2つのエッジ部
分を通過するため、測定によって得られる形状は、図1
9、図20に示したように、2つの曲面部分を含んだも
のになっている。一方、矢印163に沿って測定した場
合には、1つエッジ部分のみを通過するため、測定によ
って得られる形状は、図21に示したように1つの曲面
部分のみを含んだものになっている。
【0074】ここで用いた曲率半径の測定方法では、上
述のようにして形状を測定した測定結果を用いて、図1
9や図20に示したような2つの曲面部分を含んだ形状
の場合には、2つの曲面部分を含む円を想定し、その円
の曲率半径を求め、図21に示したような1つの曲面部
分のみを含んだ形状の場合には、その1つの曲面部分を
含む円を想定し、その円の曲率半径を求めた。その結
果、図19の場合には曲率半径が約70μmであり、図
20の場合には曲率半径が約250μmであり、図21
の場合には約10μmであるという測定結果が得られ
た。
【0075】次に、上述の測定方法に基づいて測定した
稜線部分の曲面の曲率半径の好ましい範囲を求めるた
め、耐衝撃性能テストを行った。その結果を以下に示
す。なお、この耐衝撃性能テストでは、記録媒体とスラ
イダとを所定の衝撃値で接触させ、その後、記録媒体が
実使用可能か否かを判定した。以下では、実使用可能な
場合を“OK”で表し、実使用可能ではない場合を“N
G”と表している。また、衝撃値における“G”は重力
加速度を表している。
【0076】 衝撃値 曲率半径 400G 500G 550G 4μm OK NG NG 10μm OK OK NG 50μm OK OK NG 100μm OK OK OK なお、曲率半径が4μmの場合と10μmの場合は、1
つの曲面部分のみを含んだ形状の場合であり、曲率半径
が50μmの場合と100μmの場合は、2つの曲面部
分を含んだ形状の場合である。
【0077】磁気ヘッドでは、500G以上の衝撃値に
対する耐衝撃性が望まれている。従って、上記の結果よ
り、曲率半径が10μmであれば問題がない。従って、
目安としては、10μm以上が、稜線部分の曲率半径の
好ましい範囲と言える。ただし、必要とされる耐衝撃性
は、記録媒体の硬さや表面の粗さ等の条件によって異な
るため、条件によっては、曲率半径が4μm程度でも、
実使用に耐えうることが考えられる。
【0078】次に、図22を参照して、本発明の第2の
実施の形態に係るスライダについて説明する。本実施の
形態に係るスライダは、第1の稜線部分61および第2
の稜線部分62が斜面状に面取りされた形状をなすもの
である。図22は、このように第1の稜線部分61およ
び第2の稜線部分62が斜面状に面取りされた形状をな
すスライダについて、図3におけるC部を拡大して示し
たものである。このように、第1の稜線部分61および
第2の稜線部分62が斜面状となるように面取り加工を
施す場合には、加工装置10において、X−Yテーブル
13をワイヤ22の長手方向(Y方向)にのみ駆動す
る。なお、第1の稜線部分61および第2の稜線部分6
2に面取り加工によって形成される斜面の角度は、好ま
しい範囲内で、適宜に設定される。
【0079】本実施の形態におけるその他の構成、作用
および効果は、第1の実施の形態と同様である。
【0080】なお、本発明は、上記各実施の形態に限定
されず、例えば、本発明における面取り加工は、稜線部
分を図23(A)に示したような曲面状にしたり、稜線
部分を図23(B)に示したような斜面状にしたりする
場合に限らず、稜線部分を図23(C)に示したような
斜面部分と曲面部分とを含むような形状にしたり、稜線
部分を、角度が徐々に変化する複数の面からなる形状に
するような場合も含む。
【0081】なお、上記各実施の形態の説明で挙げた加
工装置10では、スライダを固定し、X−Yテーブル1
3によってダイヤモンド研磨フィルム24を移動させる
ことによって、スライダ50の第1の稜線部分61およ
び第2の稜線部分62に対してダイヤモンド研磨フィル
ム24を摺動させるようにしたが、ダイヤモンド研磨フ
ィルム24を固定し、治具31を動かしてスライダ50
を移動(揺動)させることによって、スライダ50の第
1の稜線部分61および第2の稜線部分62に対してダ
イヤモンド研磨フィルム24を摺動させるようにしても
よい。
【0082】また、本発明は、2段構造のスライダに限
らず、図14ないし図16に示したような3段構造や、
4段以上の構造のスライダにも適用することができる。
2段構造のスライダでは、第2の稜線部分は、スライダ
の媒体対向面とスライダの側面との間の稜線部分とな
る。3段以上の構造のスライダにおいて、第1の稜線部
分よりも、よりスライダの側面側に配置された稜線部分
が複数存在する場合には、本発明では、それらの稜線部
分のうちの1つが、面取りされた形状とされる第2の稜
線部分となる。本発明は、第1の稜線部分および第2の
稜線部分以外の稜線部分については、面取りされている
場合も、面取りされていない場合も含む。
【0083】また、実施の形態では、スライダとして、
負圧スライダの例を挙げたが、本発明は、負圧を発生さ
せないスライダにも適用することができる。
【0084】また、本発明は、磁気ヘッド用のスライダ
以外の他の用途のスライダ、例えば、光記録方式や光磁
気記録方式による情報の記録または再生を行うためのヘ
ッド(ピックアップ)用のスライダにも適用することが
可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスライダに
よれば、レール部の媒体対向面とレール部の外側の側面
との間の第1の稜線部分と、この第1の稜線部分より
も、よりスライダの側面側に配置された第2の稜線部分
とが面取りされた形状をなしているので、傾いても、媒
体の面を傷つけることを防止することができるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るスライダを得
るための加工装置の全体構成を示す正面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るスライダの形
状の一例を示す斜視図である。
【図3】図1におけるB部を拡大して示す断面図であ
る。
【図4】図3におけるC部を拡大して示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係るスライダを得
るための加工装置の他の例における要部を示す断面図で
ある。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係るスライダを得
るための加工装置の更に他の例における要部を示す断面
図である。
【図7】図6に示した加工装置における治具の周辺を正
面側より見た断面図である。
【図8】図6に示した加工装置における治具の周辺を側
面側より見た断面図である。
【図9】図6に示した加工装置の効果を説明するための
説明図である。
【図10】図6に示した加工装置の効果を説明するため
の説明図である。
【図11】2段構造のスライダの例を示す平面図であ
る。
【図12】2段構造のスライダの例を示す平面図であ
る。
【図13】2段構造のスライダの例を示す平面図であ
る。
【図14】3段構造のスライダの例を示す平面図であ
る。
【図15】3段構造のスライダの例を示す正面図であ
る。
【図16】3段構造のスライダの例を示す側面図であ
る。
【図17】図11に示した例のスライダの面取り加工後
の状態を示す斜視図である。
【図18】2段構造のスライダの例を示す正面図であ
る。
【図19】図18に示したスライダのエッジ部分の形状
を測定した結果を示す特性図である。
【図20】図18に示したスライダのエッジ部分の形状
を測定した結果を示す特性図である。
【図21】図18に示したスライダのエッジ部分の形状
を測定した結果を示す特性図である。
【図22】本発明の第2の実施の形態に係るスライダの
要部を示す説明図である。
【図23】本発明における面取り加工の例を示す説明図
である。
【図24】スライダの形状の一例を示す斜視図である。
【図25】従来のスライダに対する面取り加工の方法の
概略を説明するための説明図である。
【図26】図25に示した方法によって面取り加工を施
した後のレール部のエッジ部分近傍A部を拡大して示す
説明図である。
【図27】スライダの傾き方の態様を示す説明図であ
る。
【図28】スライダの傾き方の態様を示す説明図であ
る。
【図29】スライダの傾き方の態様を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10…加工装置、21…弾性部材、22…ワイヤ、23
…研磨フィルム保持部材、24…ダイヤモンド研磨フィ
ルム、31…治具、50…スライダ、53…レール部、
61…第1の稜線部分、62…第2の稜線部分。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体対向面の一部を構成するレール部を
    有すると共に、レール部の外側の側面の少なくとも一部
    がスライダの側面よりも内側に配置されたスライダであ
    って、 少なくとも、レール部の媒体対向面とレール部の外側の
    側面との間の第1の稜線部分と、この第1の稜線部分よ
    りも、よりスライダの側面側に配置された第2の稜線部
    分とを有し、 少なくとも、前記第1の稜線部分と前記第2の稜線部分
    とが面取りされた形状をなすことを特徴とするスライ
    ダ。
  2. 【請求項2】 前記第1の稜線部分と第2の稜線部分と
    の間に、段差が存在することを特徴とする請求項1記載
    のスライダ。
  3. 【請求項3】 前記第2の稜線部分は、前記スライダの
    媒体対向面と前記スライダの側面との間の稜線部分であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載のスライダ。
  4. 【請求項4】 前記第1の稜線部分と第2の稜線部分
    は、曲面状に面取りされた形状をなすことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載のスライダ。
  5. 【請求項5】 前記第1の稜線部分と第2の稜線部分
    は、斜面状に面取りされた形状をなすことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載のスライダ。
  6. 【請求項6】 前記レール部は少なくとも2本設けら
    れ、2本のレール部間に負圧発生部が設けられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のス
    ライダ。
  7. 【請求項7】 前記第1の稜線部分と第2の稜線部分以
    外の、レール部における媒体対向面の周縁部、およびス
    ライダの外周面の媒体対向面側の周縁部も面取りされた
    形状をなすことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のスライダ。
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