JPH11238121A - 画像補間方法および画像補間装置 - Google Patents

画像補間方法および画像補間装置

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JPH11238121A
JPH11238121A JP10039043A JP3904398A JPH11238121A JP H11238121 A JPH11238121 A JP H11238121A JP 10039043 A JP10039043 A JP 10039043A JP 3904398 A JP3904398 A JP 3904398A JP H11238121 A JPH11238121 A JP H11238121A
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JP10039043A
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English (en)
Inventor
Kunio Ikuta
国男 生田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原画像を座標変換した仮想的な画像の全部ま
たは一部を出力画像として得るにあたって、隣接する出
力画素間の画素値の連続性を確保しつつ、出力画像中の
各出力画素の画素値を補間によって得る画像補間方法お
よび画像補間装置を提供する。 【解決手段】 各出力画素値201a、201b、20
1cに対して、原画像から対応するブロック203a、
203b、203c内の画素を抽出する。各抽出ブロッ
クにおいて、各出力画素は、そのほぼ中央に位置する。
このようなブロック画素に対して直交変換および逆直交
変換によって各出力画素の画素値を求める。これによ
り、隣接出力画素間での画素値の連続性が確保され、ブ
ロック歪みの発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原画像に対して、
変倍、回転、平行移動などの座標変換を施した仮想的な
画像の全部または一部を出力画像として得るために、補
間によって出力画素の画素値を得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】原画像を変倍した画像を出力画像として
得るためには、原画像には存在しない位置の出力画素の
画素値を求める必要がある。そのため、原画像を補間す
ることによって出力画素の画素値を求めることが行われ
る。
【0003】従来、変倍画像を補間によって決定する方
法としては、直交変換を利用する方法、バイリニア法、
キュービックコンボリューションなどが知られている。
特に、直交変換を利用する方法は、高い品質の補間画像
が得られる。
【0004】この直交変換を利用する方法としては、特
開平5−108813に記載される先行技術が存在す
る。これは、原画像をブロックに分割して、ブロックご
とに直交変換および逆直交変換を行うことによって、補
間値を求めるものである。たとえば、原画像を10/8
に変倍した画像を得るにあたっては、原画像を8画素×
8画素のサイズを有するブロックに分割し、直交変換で
ある離散コサイン変換(DCT)を各ブロックにおいて
行い、同一サイズである8×8のDCT係数行列を求め
る。そして、高次側の要素として0を追加することによ
ってブロックサイズが8×8から10×10へと拡大さ
れたDCT係数行列を作成する。この拡大されたDCT
係数行列を利用して逆変換することによって、10画素
×10画素の画素ブロックの各画素値を補間値として求
める。このようなブロック毎の拡大動作を複数のブロッ
クに対して行うことによって、全体として、原画像の1
0/8倍の画像を得るものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法を用いた場合、互いに異なるブロックに属する複数
の出力画素のそれぞれは、対応する異なるブロックに対
してDCT、IDCTを行うことにより補間される。し
たがって、ブロック境界近辺では、隣接する画素間にお
いて画像データの連続性が損なわれてブロック歪みが発
生するという問題がある。
【0006】さらに、原画像を回転した画像を出力する
際には、上記の方法を用いることはできない。また回転
を伴う座標変換を行う場合に、直交変換および逆直交変
換を利用した補間方法については、知られていない。
【0007】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、原画
像を座標変換した仮想的な画像の全部または一部を出力
画像として得るにあたって、隣接する出力画素間の画素
値の連続性を確保しつつ、出力画像中の各出力画素の画
素値を補間によって得る画像補間方法および画像補間装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の画像補間方法は、原画像を座標変
換した仮想的な画像の全部または一部を出力画像として
得るにあたって、前記出力画像中の出力画素の画素値を
補間によって得る画像補間方法であって、(a)前記座標
変換の関係式を利用して、前記原画像における前記出力
画素の対応位置を求めるステップと、(b)当該対応位置
をほぼ中央とする領域に含まれる複数の参照画素を前記
原画像から抽出するステップと、(c)前記複数の参照画
素のそれぞれの画素値を基礎とした直交変換を利用して
前記出力画素の画素値を補間により求めるステップと、
を含むことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の画像補間方法は、請求項
1に記載の画像補間方法において、前記ステップ(c)
は、(c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基
礎とした直交変換を行うステップと、(c-2)直交変換に
より得られるデータを前記出力画素の前記対応位置にお
ける位相角で逆変換することにより前記出力画素の画素
値を求めるステップと、を含むことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の画像補間方法は、請求項
1に記載の画像補間方法において、前記ステップ(a)で
求めた前記対応位置は、前記原画像における第1方向の
位置と第2方向の位置とで特定され、前記ステップ(c)
は、(c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基
礎として、前記第1方向についての1次元の直交変換を
利用した補間を行うことによって、第1方向補間済の画
素値配列を得るステップと、(c-2)前記第1方向補間済
の画素値配列を基礎として、前記第2方向についての1
次元の直交変換を利用した補間を行うことによって、前
記出力画素の画素値を求めるステップと、を含むことを
特徴とする。
【0011】請求項4に記載の画像補間方法は、請求項
3に記載の画像補間方法において、前記ステップ(c-1)
および(c-2)における1次元の直交変換を利用した補間
は、直交変換と逆直交変換とを合成した式を補間式とし
て用いるものであることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の画像補間方法は、請求項
4に記載の画像補間方法において、前記ステップ(c-1)
および(c-2)における1次元の直交変換を利用した補間
を行う際に、記憶手段にあらかじめ記憶された所定の計
算結果を用いることを特徴とする。
【0013】請求項6に記載の画像補間方法は、請求項
1に記載の画像補間方法において、前記ステップ(b)
は、(b-1)前記原画像の行方向および列方向のそれぞれ
において、前記原画像における前記出力画素の位置に対
して相反する側に位置する画素を同数ずつ抽出するステ
ップと、を含むことを特徴とする。
【0014】請求項7に記載の画像補間方法は、請求項
1に記載の画像補間方法において、前記複数の参照画素
を含む前記領域の形状は、前記原画像の画素配列の行方
向および列方向のいずれにも折返し対称性を有する形状
であることを特徴とする。
【0015】請求項8に記載の画像補間方法は、請求項
1に記載の画像補間方法において、前記座標変換は、回
転を伴うものであることを特徴とする。
【0016】上記目的を達成するため、請求項9に記載
の画像補間装置は、原画像を座標変換した仮想的な画像
の全部または一部を出力画像として得るにあたって、前
記出力画像中の出力画素の画素値を補間によって得る画
像補間装置であって、(a)前記座標変換の関係式を利用
して、前記原画像における前記出力画素の対応位置を求
める座標変換手段と、(b)当該対応位置をほぼ中央とす
る領域に含まれる複数の参照画素を前記原画像から抽出
する参照画素抽出手段と、(c)前記複数の参照画素のそ
れぞれの画素値を基礎とした直交変換を利用して前記出
力画素の画素値を補間により求める補間手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0017】請求項10に記載の画像補間装置は、請求
項9に記載の画像補間装置において、前記補間手段は、
(c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎と
した直交変換を行う直交変換手段と、(c-2)直交変換に
より得られるデータを前記出力画素の前記対応位置にお
ける位相角で逆変換することにより前記出力画素の画素
値を求める逆直交変換手段と、を有することを特徴とす
る。
【0018】請求項11に記載の画像補間装置は、請求
項9に記載の画像補間装置において、前記座標変換手段
で求めた前記対応位置は、前記原画像における第1方向
の位置と第2方向の位置とで特定され、前記補間手段
は、(c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基
礎として、前記第1方向についての1次元の直交変換を
利用した補間を行うことによって、第1方向補間済の画
素値配列を得る第1方向補間手段と、(c-2)前記第1方
向補間済の画素値配列を基礎として、前記第2方向につ
いての1次元の直交変換を利用した補間を行うことによ
って、前記出力画素の画素値を求める第2方向補間手段
と、を有することを特徴とする。
【0019】請求項12に記載の画像補間装置は、請求
項11に記載の画像補間装置において、前記第1方向補
間手段および前記第2方向補間手段における1次元の直
交変換を利用した補間は、直交変換と逆直交変換とを合
成した式を補間式として用いるものであることを特徴と
する。
【0020】請求項13に記載の画像補間装置は、請求
項12に記載の画像補間装置において、前記第1方向補
間手段および前記第2方向補間手段における1次元の直
交変換を利用した補間を行う際に、記憶手段にあらかじ
め記憶された所定の計算結果を用いることを特徴とす
る。
【0021】請求項14に記載の画像補間装置は、請求
項9に記載の画像補間装置において、前記参照画素抽出
手段は、前記原画像の行方向および列方向のそれぞれに
おいて、前記原画像における前記出力画素の位置に対し
て相反する側に位置する画素を同数ずつ抽出することを
特徴とする。
【0022】請求項15に記載の画像補間装置は、請求
項9に記載の画像補間装置において、前記複数の参照画
素を含む前記領域の形状は、前記原画像の画素配列の行
方向および列方向のいずれにも折返し対称性を有する形
状であることを特徴とする。
【0023】請求項16に記載の画像補間装置は、請求
項9に記載の画像補間装置において、前記座標変換は、
回転を伴うものであることを特徴とする。
【0024】
【用語の定義】本明細書において、「行方向」および
「列方向」は画像平面内で画素の並びの直交する2方向
を表わしており、いずれを行方向としていずれを列方向
とするかは任意である。
【0025】また、「直交変換を利用した補間」とは、
直交変換して逆直交変換することによる補間、およびそ
れに等価な補間を意味する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0027】<A.第1実施形態>図1は、原画像10
0と、変換後の出力画像200との関係を示す図であ
る。本実施形態では、図1に示すように、原画像100
に対して、変倍(拡大、縮小)、回転、平行移動などの
座標変換を行うことによって、原画像の一部または全部
を出力画像200として得るための画像補間装置および
画像補間方法について説明する。
【0028】上記の出力画像を得るため、まず、原画像
に対して、アフィン変換などの座標変換を施した仮想的
な画像を想定する。ここで、アフィン変換は、正則な線
形変換と平行移動との合成変換を意味し、また正則な線
形変換は、変倍(拡大、縮小)、回転を含む。
【0029】そして、この仮想的な画像の全部または一
部を抽出することによって出力画像を得る。このとき、
原画像と出力画像との対応関係は、座標変換式によって
求めることができる。つまり、出力画像中の出力画素
は、原画像中においてどの位置に相当するものであるか
を求めることができる。
【0030】以下では、この位置情報を利用することに
より、当該位置をほぼ中央とする領域に含まれる所定数
の参照画素を前記原画像から抽出し、これらの参照画素
に基づいて直交変換を利用して出力画素の画素値を補間
により求めることができることを説明する。
【0031】<A1.装置概要>図2は、本発明の実施
形態に係る画像補間装置1の機能ブロック図である。画
像補間装置1は、原画像記憶部11、座標変換部13、
参照画素抽出部15、補間部20、出力画像記憶部3
1、および出力部33を備える。
【0032】原画像記憶部11は、原画像100を有し
ている。原画像100は、後に詳述するように、座標変
換、直交変換および逆直交変換が施された後に、出力画
像200としてその一部または全部が出力される。
【0033】座標変換部13は、原画像に対して座標変
換を行った後の仮想的な画像が配置されるUV座標系
と、出力画像が配置されるXY座標系との対応付けを行
い、出力画像中の各出力画素のUV座標系における座標
値を求める(図3参照)。
【0034】参照画素抽出部15は、得られた座標値に
基づいて、当該位置をほぼ中央とする領域に含まれる所
定数の参照画素を前記原画像から抽出する。
【0035】補間部20は、DCT部21およびIDC
T部23を有する。DCT部21は、参照画素に対して
離散コサイン変換(以下、「DCT」と称する)を行
い、得られたDCT係数を求める。そして、IDCT部
23は、得られたDCT係数を用いて、出力画素のブロ
ック内位置に対応する位相角で逆離散コサイン変換(以
下、「IDCT」と称する)を行う。これによって、出
力画素の画素値を補間によって得ることができる。得ら
れた画素値は、出力画像記憶部31に記憶される。
【0036】そして、出力画像の全ての出力画素につい
て上記と同様の補間動作を繰り返すことによって、出力
画像の全体を補間によって得ることができる。得られた
出力画像は、出力部33において、出力される。
【0037】以上の構成を有する装置において、出力画
像中の出力画素の画素値を補間によって求めることがで
きる。
【0038】<A2.動作概要> <両座標間の関係>図3は、原画像100に対してアフ
ィン変換を施した仮想的な画像が配置されるUV座標系
と、出力画像200が配置されるXY座標系との対応関
係を示す図である。XY座標系において座標値(P,
Q)で表される出力画素の位置は、UV座標系において
は座標値(UPQ,VPQ)で表される。
【0039】ここでは、原画像をU軸方向にMu倍、V
軸方向にMv倍した後、θ回転して、さらに(−U0,−
0)だけ平行移動するアフィン変換を想定する。この
とき、座標値(P,Q)と、座標値(UPQ,VPQ)とは
次式に示すような関係を有する。
【0040】
【数1】
【0041】変倍率Mu,Mv、回転角度θ、平行移動量
0,V0は、作業者によって、指定されており、ここで
は既知の値となっている。したがって、数1によれば、
XY座標系における座標値(P,Q)は、UV座標系に
おける座標値(UPQ,VPQ)に変換され得る。
【0042】ここで、数1は、アフィン変換のうち、変
倍、回転、および平行移動の合成変換を表現するもので
ある。なお、アフィン変換は、一般的には次式で表され
る。
【0043】
【数2】
【0044】ただし、線形変換は正則であることから、
ad−bcは0でないことを条件とする。この数2によ
って表現される座標変換を行う場合には、数1の代わり
に数2を用いることによって、出力画素の原画像中の位
置をUV座標系における座標値(UPQ,VPQ)として求
めることができる。これらの座標変換は、座標変換部1
3において行われる。
【0045】なお、上記において、θ=0とすれば、回
転を伴わない変倍の変換を実現できることはいうまでも
ない。
【0046】<参照画素抽出>以上において求められた
座標値(UPQ,VPQ)について、各要素値UPQ,VPQ
それぞれの整数部をE,F、および小数部をe,fとす
る。このとき、行方向(U軸方向)にE−3からE+4
までの画素と、列方向(V軸方向)にF−3からF+4
までの画素とを含む正方形の領域から8画素×8画素の
合計64画素をブロックとして原画像から抽出する。
【0047】図4は、原画像から抽出されたブロックを
示す図である。図4に示すように、ブロックは、出力画
素のそれぞれに対して抽出されるものである。図中にお
いては、出力画素201aに対してはブロック203a
が抽出され、別の出力画素201bに対してはブロック
203b、出力画素201cに対してはブロック203
cが抽出されることが示されている。すなわち、以下に
詳述するように、各ブロックは、出力画素がほぼ中央に
位置するように、各出力画素に対して抽出される。
【0048】また、図5は、図4の当該ブロックを拡大
した図である。図中において、原画像の画素は、UV座
標系の格子点上に存在し、出力画像の画素は、XY座標
系の格子点上に存在する。図中においては、黒丸で示さ
れる出力画素の座標値(UPQ,VPQ)が、上記の座標変
換式によって(21.6,26.5)として得られる場
合が例示されている。この場合、E=21、F=26で
ある。したがって、この出力画素に対して抽出するブロ
ックは次のようになる。すなわち、U軸方向においては
E−3=18からE+4=25までの位置に対応し、か
つ、V軸方向においてはF−3=23からF+4=30
までの位置に対応する画素を包含する矩形領域である。
【0049】この矩形領域は、図6において、点線で囲
まれる領域Rとして示されている。ここで、図6は、原
画像から抽出されたブロックを示す図であり、図5と同
様の状態を示す。ただし、図5においてUV座標系の格
子点上の点として示されていた原画像の画素は、図6に
おいて白丸で示されている。また、出力画素は、黒丸で
表されている。この出力画素に対して抽出される参照画
素は、行方向(U軸方向)にE−3からE+4まで、お
よび列方向(V軸方向)にF−3からF+4までに対応
する位置に存在する画素である。つまり、原画像の行方
向において、出力画素位置の左側(−側)から4つの画
素と、出力画素位置の右側(−側)から4つの画素とを
同数ずつ抽出することになる。これは、原画像の列方向
においても同様である。すなわち、原画像の行方向およ
び列方向のそれぞれにおいて、原画像における出力画素
の位置に対して相反する側に位置する画素が同数ずつ抽
出される。このようにすれば、出力画素をほぼ中央に位
置するようにして、その周辺領域の画素を抽出すること
ができる。このような抽出動作は、参照画素抽出部15
によって行われる。
【0050】なお、原画像の端点近傍において画素を抽
出する場合に、抽出すべき画素が原画像中に存在しない
ときには、端点画素をダミー画像データとして使用すれ
ばよい。
【0051】また、図中において、0から7までの数字
が、U軸座標値の上側およびV軸座標値の左側に記され
ている。これらの数字は、ブロック内の位置を示す値で
ある。たとえば、UV座標値で(E,F+1)で表され
る位置は、ブロック内の位置を表す座標値(3,4)と
して表される。
【0052】<直交変換を利用した補間>次に、参照画
素抽出部15によって抽出された参照画素に対して、直
交変換を利用した補間によって出力画素の画素値を得
る。この動作は補間部20によって行われる。
【0053】まず、DCT部21は、抽出されたブロッ
ク内の画像データに対してDCTを行い、ブロック内の
画像データを2次元の周波数成分に一旦変換する。DC
T係数FKLは、次式によって求められる。
【0054】
【数3】
【0055】図7は、数3に基づいて、8×8画素のブ
ロックの画像データが、同一サイズのDCT係数行列へ
と変換される様子を示す図である。図7のSijはブロッ
ク内の格子点位置(i,j)における画素の画素値を表
す。ここで、(i,j)はブロック内の位置を表す座標
値であり、各要素値i,jは、それぞれ、0から7まで
の整数のいずれかである。またFKLは、これらの8×8
画素ブロックをDCT変換した際のDCT係数行列の各
要素を表し、各次数KおよびLに対するDCT係数であ
る。
【0056】次に、上記のようにして得られた位置情報
に基づいて、DCT変換によって求められたDCT係数
行列FKLを利用して、その逆変換であるIDCTを行
う。これにより、出力画素の補間値を求める。そして、
この逆変換(IDCT)時の位相角は、ブロック内での
画素位置を表す数e’(=e+3)およびf’(=f+
3)に対応する位相角を用いる。このようなIDCTに
よって、出力画素の画素値SPQを求める。SPQは、次式
で表される。
【0057】
【数4】
【0058】たとえば、上記の例の場合には、(e’,
f’)として(3.6,3.5)を用いて、これらの値
に相当する位相角でIDCTすることによって、対応す
る位置における画素値を補間により求めることができ
る。
【0059】以上のようにして、出力画素の画素値を補
間によって求めることができる。さらに、出力画像内の
全ての出力画素について、同様の動作を行うことによっ
て所望の出力画像を得ることができる。
【0060】<原理説明>各出力画素の画素値を補間に
より求める際に利用される参照画素は、各出力画素がほ
ぼ中央に位置するようにして各出力画素毎に抽出され
る。したがって、補間画素相互間での連続性が確保され
るため、ブロック歪みの発生を防止することが可能であ
る。この原理について、図8を用いて説明する。
【0061】図8は、出力画素値生成の概念図である。
図8では図6の1列分の各画素位置における画素値(階
調値)を線の高さで表しており、いわば図6の断面図の
ようなものとなっている。
【0062】従来においては、原画像のブロック分割は
一定であり、各出力画素毎にその分割の仕方が変更され
ることはなかった。そのため、図8(a)に示されるよ
うに、互いに隣接するブロックの境界近辺に存在する隣
接補間画素の補間画素値には、ギャップが存在すること
があった。図中において、階調値CaとCbとして示され
る両画素値間には大きなギャップが存在することが示さ
れている。これは、ブロックGaの位置Aaに存在する画
素の画素値は、図中の曲線Baで示される補間曲線に基
づいて補間され、ブロックGbの位置Abに存在する画素
の画素値は、図中の曲線Bbで示される補間曲線に基づ
いて補間されることに基づく。これらの両ブロックG
a、Gbの補間関数は、境界点において不連続となること
が多い。したがって、ブロック境界における不連続性に
基づいて、隣接補間画素の相互間に大きなギャップが存
在することがあり、これがブロック歪みの原因となって
いた。特に、ブロック境界において急激な画素値の変化
を伴う場合などにおいては、不連続性が原因となって、
十分な性能を有する補間を行うことができなかった。
【0063】一方、本発明による画像補間方法および画
像補間装置によれば、図8(b)に示すように、出力画
素がほぼ中央に位置するように原画像から抽出したブロ
ック画素に基づいて補間が行われる。図8(b)は、位
置Aaおよび位置Abに存在する画素に対して、これらの
画素をほぼ中央に含むブロックGc内の画素に対して、
DCTおよびIDCTが行われることを示した図であ
る。このブロックGcに対してDCTおよびIDCTを
施すことは、両位置AaおよびAbを含むブロック範囲内
における連続曲線Bcに基づいて、両画素の画素値を補
間により得ることを意味する。これにより、両位置Aa
およびAbにおける補間画素値Ca’およびCb’の間の
ギャップは小さくなる。したがって、不連続性に基づく
ブロック歪みの発生を防止することができ、十分な性能
を有する補間を実現することができる。
【0064】<B.第2実施形態> <B1.装置概要>第1実施形態においては、原画像か
ら抽出した参照画素に基づいて、2次元のDCTおよび
IDCTを順次行うことによって、各出力画素の補間値
を求めた。一方、本実施形態では、2次元のDCTおよ
びIDCTを行うのではなく、行方向に1次元のDCT
およびIDCTを行った後に、列方向に1次元のDCT
およびIDCTを行うことによって、補間画素値を求め
る。これにより、計算量を削減することができる。ま
た、後述するように、本実施形態における方法は、第1
実施形態における方法と等価である。
【0065】図9は、本発明の実施形態に係る画像補間
装置1Bの機能ブロック図である。画像補間装置1は、
原画像記憶部11、座標変換部13、参照画素抽出部1
5、補間部20B、出力画像記憶部31、および出力部
33を備える。
【0066】画像補間装置1Bの構成は、第1実施形態
の補間部20(図第2参照)の代わりに、補間部20B
を有する点で異なる。補間部20Bは、行方向補間部2
5と、列方向補間部27とを有する。この補間部20B
によって、出力画素の画素値を補間によって得ることが
できる。また、その他の構成については、第1実施形態
と同様である。
【0067】<B2.動作概要>以下において、第2実
施形態における画像補間装置1Bの動作について説明す
る。
【0068】まず、第1実施形態と同様に、各出力画素
に対して、原画像から参照画素が抽出される。すなわ
ち、座標変換により、出力画素の原画像中の位置をUV
座標系における座標値(UPQ,VPQ)として求めること
ができ、行方向(U軸方向)にE−3からE+4まで、
および列方向(V軸方向)にF−3からF+4までに対
応する位置に存在する画素を含む正方形の領域から8画
素×8画素の合計64画素をブロックとして原画像から
抽出する。なお、各座標値UPQ,VPQのそれぞれの整数
部をE,F、および小数部をe,fとする。
【0069】図10は、原画像から抽出されたブロック
を示す図である。図10は、第1実施形態の図6に対応
する図である。参照されるブロック画素は、行方向にE
−3からE+4まで、および列方向(V軸方向)にF−
3からF+4までに対応する位置に存在する画素であ
る。図においては、白丸で示される画素のうち、点線の
各矩形領域内に存在する画素である。また、図中におい
て、U軸座標値の上側およびV軸座標値の左側に記され
ている、0から7までの数字は、ブロック内の位置を示
す値である。たとえば、UV座標値で(E,F+1)で
表される位置は、ブロック内の位置を表す座標値(3,
4)として表される。
【0070】図10を参照しながら、ブロック内の参照
画素を利用して1次元の直交変換を行および列の2つの
方向に施すことによって、黒丸で示される出力画素の画
素値を、補間により求める動作について説明する。
【0071】<行方向補間動作>本実施形態において
は、まず行方向(U軸方向)に配置される複数の参照画
素に対して補間を行い、座標値(UPQ,J)における仮
想的な画素(図中において「+」で示す)の補間値を得
る。ここで、Jは、F−3からF+4までの整数値であ
る。すなわち、F−3からF+4までの列方向(V軸方
向)位置Jに対応する各矩形領域RJ毎に、それぞれの
領域に含まれる画素を参照して、出力画素の行方向位置
PQにおける位置における補間値を求める。
【0072】そのため、各矩形領域Rjに対して以下の
処理を行う。
【0073】まず、出力画素の左右に位置するU座標
値E−3からE+4までの位置に存在する画素、言い換
えると、ブロック内における行方向の画素位置で0から
7までの数字で表される位置に存在する画素を参照す
る。すなわち、出力画素のU座標値UPQの左側および右
側からそれぞれ4画素ずつ、合計8画素を参照する。そ
して、これらの画素の画素値S0j〜S7jを得る。ここ
で、添字jは、ブロック内における列方向の画素位置を
表し、例えば、j=0はV座標値のF−3に対応する。
【0074】次に、これらの画素値S0j〜S7jに対し
て、1次元DCTを施す。結果として得られるDCT係
数FKjは、次式で表される。
【0075】
【数5】
【0076】そして、得られたDCT係数FKjを用い
て、ブロック内における画素位置を表す数e’(=e+
3)に対応する位相角で、IDCTを施す。これによっ
て、U座標位置UPQにおける画素の補間値を求める。I
DCTによって得られる出力画素の仮の画像データSHj
は、次式で与えられる。
【0077】
【数6】
【0078】上記からまでの動作を、F−3からF
+4までのV座標位置に対応する各矩形領域R0〜R7
対して行う。この段階で、図中において「+」で示す位
置に存在する8つの仮想的な補間画素の画素値SHjが求
められる。
【0079】また、さらに上記1次元DCTおよびID
CTは、実際には、別個の動作として行わないようにす
ることができる。
【0080】数6に数5を代入して変形すると、次式が
得られる。
【0081】
【数7】
【0082】数7によって、画素値を求めれば、DCT
およびIDCTを別個に行う必要がない。つまり、実際
には、DCTおよびIDCTを行うことなく、それと等
価な結果を得ることができる。したがって、数7を利用
することによって、さらに計算量を削減することができ
る。
【0083】また、数7において、
【0084】
【数8】
【0085】数8で示される、各i(0〜7)に対する
値をViとすれば、数7は、次式に変形される。
【0086】
【数9】
【0087】したがって、Viの値をあらかじめ計算し
ておくことによって、さらに計算量を削減することがで
きる。たとえば、小数部eを8ビットの256種類の値
に限定することとすれば、e’についても256種類の
値に限定される。したがって、V0〜V7までの値につい
ても256種類に限定される。これらの値をあらかじめ
数8を用いて計算しておき、補間部20Bに備えられる
メモリ29に記憶しておくことによって、上記補間演算
のスループットを向上させることが可能である。
【0088】図11は、メモリ29に記憶される値を示
す図である。256種類のe’の値のそれぞれに対応し
て、数8にしたがってあらかじめ計算された値Viが、
メモリ29に記憶されている。この記憶動作は上記の補
間動作を行う前にあらかじめ行われている。図中におい
て、「*」は、対応する各Viの値を表す。メモリ29
に記憶される値を利用して、e’に対するViを求める
ことによって、実行時に数8の計算を行わなくて済む。
したがって、補間動作のスループットを向上させること
ができる。なお、画素の補間値は、得られた各Viに基
づいて、数9により求めることができる。
【0089】<列方向補間動作>次に、行方向について
の1次元の直交変換を利用した補間により得られたこれ
らの仮想的な画素の画素値配列を基礎として、さらに列
方向に1次元の直交変換を利用した補間を行うことによ
って、出力画素の補間画素値を得る。すなわち、上記で
得られた列方向に配列された8画素に対して、上記と同
様の1次元の直交変換を利用した補間を行うことによっ
て、補間画素値を得ることができる。
【0090】具体的には、座標値(UPQ,J)における
仮想的な画素の画素値SHjを用いて、数10から数14
までの式を用いて行うことが可能である。これらの式
は、それぞれ数5から数9までに対応するものである。
【0091】まず、出力画素の上下に位置するV座標値
F−3からF+4までの位置に存在する仮想的な画素を
参照する。すなわち、出力画素のV座標値VPQの上側お
よび下側からそれぞれ4画素ずつ、合計8画素を参照す
る。そして、これらの画素の画素値SH0〜SH7を得る。
次に、これらの画素値SH0〜SH7に対して、1次元D
CTを施す。結果として得られるDCT係数FLは、次
式で表される。
【0092】
【数10】
【0093】そして、得られたDCT係数FLを用い
て、ブロック内における画素位置を表す数e’(=e+
3)に対応する位相角で、IDCTを施す。これによっ
て、U座標位置UPQにおける画素の補間値を求める。I
DCTによって得られる出力画素の画素値SHは、次式
で与えられ、目的が達成される。
【0094】
【数11】
【0095】また、上述したように、さらに上記1次元
DCTおよびIDCTは、実際には、別個の動作として
行わないようにすることができる。
【0096】数11に数10を代入して変形すると、次
式が得られる。
【0097】
【数12】
【0098】数12によって、画素値を求めれば、DC
TおよびIDCTを別個に行う必要がない。つまり、実
際には、DCTおよびIDCTを行うことなく、それら
を合成した補間式を用いて出力画素の位相角での値を計
算することにより、DCTとIDCTとを順次に行った
ものと等価な結果を得ることができる。したがって、数
12を利用することによって、さらに計算量を削減する
ことができる。
【0099】また、数12において、
【0100】
【数13】
【0101】数13で示される各i(0〜7)に対する
値をWiとすれば、数7は、次式に変形される。
【0102】
【数14】
【0103】したがって、Wiの値をあらかじめ計算し
ておくことによって、さらに計算量を削減することがで
きる。前述したメモリ29を利用することができる。e
およびViを、fおよびWiにそれぞれ置き換えて、適用
することができる。実行時に数13の計算を行わなくて
済むため、補間動作のスループットを向上させることが
できる。
【0104】このように、1次元DCTおよびIDCT
を行方向に行った後に、列方向に対して行うことによっ
て、2次元DCTおよびIDCTを行って得られる補間
値と同様の精度の補間値を得ることができる。また、数
4のSPQと数14のSHとは、数学的には等価であるこ
とが証明できる。したがって、本実施形態の方法および
装置を用いれば、2次元DCTおよびIDCTを行う場
合に比べて、計算量を格段に削減した上で、第1実施形
態と同様の精度の補間を行うことができる。
【0105】<C.その他の変形例>上記実施形態にお
いては、各出力画素に対して8画素×8画素のブロック
画素を抽出したが、ブロックサイズはこれに限定されな
い。ブロックサイズは、出力画像の画質の計算量の得失
を考慮して、適宜のサイズを決定することができる。
【0106】また、抽出する画素が形成する領域の形状
は、矩形に限定されない。たとえば、円形や楕円形、そ
れに菱形などのように画素配列における行方向および列
方向のいずれについても折返し対称性を有する領域に含
まれる画素を抽出してもよい。
【0107】さらに、上記実施形態においては、出力位
置を基準にして、左右方向および上下方向に同数ずつの
画素を抽出していた。連続性を十分に確保するために
は、同数ずつ抽出することが望ましいが、必ずしも同数
ずつであることは必要なく、多少のズレを許容すること
も可能である。
【0108】本実施形態において、上記の画素値は階調
値を備えるものであるが、これはモノトーンの画像デー
タはもちろん、RGB等の色成分を有するものとしても
よい。その場合には原画像および出力画像などの各種画
像データは、色成分を有するものとし、DCTやIDC
Tについては各色成分について並列に行うものとすれば
よい。
【0109】上記実施形態では直交変換としてDCTを
例示したが、本発明はこれに限られず、アダマール変
換、フーリエ変換等のその他の直交変換にも適用するこ
とができる。この場合、逆変換としては、それぞれに対
応する逆変換を用いることができる。
【0110】さらに、上記実施形態においては、座標変
換としてアフィン変換を用いていたが、アフィン変換に
限定されない。たとえば、画面の端にいくほど倍率を大
きくするなどの処理を施すような非線形変換を含む座標
変換でも良く、変換の前後の関係が明確な関係式で表さ
れるものであればよい。この場合には、数1および数2
の代わりにその関係式を用いて座標値(UPQ,VPQ)を
求めればよい。
【0111】
【発明の効果】以上のように、請求項1ないし請求項8
に記載の画像補間方法、ならびに請求項9ないし請求項
16に記載の画像補間装置によれば、座標変換の関係式
を利用して原画像における出力画素の対応位置を求め、
その対応位置をほぼ中央とする領域に含まれる複数の参
照画素を前記原画像から抽出する。そして、前記複数の
参照画素のそれぞれの画素値を基礎とした直交変換を利
用した補間を用いることによって、原画像を座標変換し
た仮想的な画像の全部または一部として得られる出力画
像中の各出力画素の画素値を得ることができる。したが
って、隣接画素間の連続性を確保することができるの
で、ブロック歪みの発生を防止して原画像を変換するこ
とができる。
【0112】特に、請求項3に記載の画像補間方法、お
よび請求項11に記載の画像補間装置によれば、複数の
参照画素のそれぞれの画素値を基礎として、第1方向に
ついての1次元の直交変換を利用した補間を行うことに
よって、第1方向補間済の画素値配列を求め、第1方向
補間済の画素値配列を基礎として、第2方向についての
1次元の直交変換を利用した補間を行うことによって、
出力画素の画素値を求めることができる。したがって、
2次元の直交変換および逆直交変換を行う場合に比べて
計算量を削減することができるので、補間動作における
スループットの低下を抑制することが可能である。
【0113】また、請求項4に記載の画像補間方法、お
よび請求項12に記載の画像補間装置によれば、1次元
の直交変換を利用した補間は、直交変換と逆直交変換と
を合成した式を補間式として用いて行われるので、計算
量をさらに削減することができる。
【0114】請求項5に記載の画像補間方法、および請
求項13に記載の画像補間装置によれば、1次元の直交
変換を利用した補間を行う際に、メモリにあらかじめ記
憶された所定の計算結果を用いるので、計算量をさらに
削減することができる。
【0115】さらに、請求項8に記載の画像補間方法、
および請求項16に記載の画像補間装置によれば、回転
を伴った座標変換後の出力画像における出力画素の画素
値を、直交変換を利用した補間によって得ることができ
る。したがって、画素の補間値を高速に、かつ精度良く
求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原画像100と、変換後の出力画像200との
関係を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像補間装置1の
機能ブロック図である。
【図3】UV座標系と、XY座標系との対応関係を示す
図である。
【図4】原画像から抽出されたブロックを示す図であ
る。
【図5】図4のブロックを拡大した図である。
【図6】図4のブロックを拡大した図である。
【図7】DCT変換において、8×8画素のブロックの
画像データが、同一サイズのDCT係数行列へと変換さ
れる様子を示す図である。
【図8】出力画素値生成の概念図である。
【図9】第2実施形態に係る画像補間装置1Bの機能ブ
ロック図である。
【図10】原画像から抽出されたブロックを示す図であ
る。
【図11】メモリ29に記憶される値を示す図である。
【符号の説明】
1、1B 画像補間装置 11 原画像記録部 13 座標変換部 15 参照画素抽出部 20、20B 補間部 21 DCT部 23 IDCT部 25 行方向補間部 27 列方向補間部 29 メモリ 31 出力画像記憶部 33 出力部 100 原画像 200 出力画像 201a,201b,201c 出力画素 203a,203b,203c ブロック(参照画素)

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を座標変換した仮想的な画像の全
    部または一部を出力画像として得るにあたって、前記出
    力画像中の出力画素の画素値を補間によって得る画像補
    間方法であって、 (a)前記座標変換の関係式を利用して、前記原画像にお
    ける前記出力画素の対応位置を求めるステップと、 (b)当該対応位置をほぼ中央とする領域に含まれる複数
    の参照画素を前記原画像から抽出するステップと、 (c)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎とし
    た直交変換を利用して前記出力画素の画素値を補間によ
    り求めるステップと、を含むことを特徴とする画像補間
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像補間方法におい
    て、 前記ステップ(c)は、 (c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎と
    した直交変換を行うステップと、 (c-2)直交変換により得られるデータを前記出力画素の
    前記対応位置における位相角で逆変換することにより前
    記出力画素の画素値を求めるステップと、を含むことを
    特徴とする画像補間方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の画像補間方法におい
    て、 前記ステップ(a)で求めた前記対応位置は、前記原画像
    における第1方向の位置と第2方向の位置とで特定さ
    れ、 前記ステップ(c)は、 (c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎と
    して、前記第1方向についての1次元の直交変換を利用
    した補間を行うことによって、第1方向補間済の画素値
    配列を得るステップと、 (c-2)前記第1方向補間済の画素値配列を基礎として、
    前記第2方向についての1次元の直交変換を利用した補
    間を行うことによって、前記出力画素の画素値を求める
    ステップと、を含むことを特徴とする画像補間方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像補間方法におい
    て、 前記ステップ(c-1)および(c-2)における1次元の直交変
    換を利用した補間は、直交変換と逆直交変換とを合成し
    た式を補間式として用いるものであることを特徴とする
    画像補間方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の画像補間方法におい
    て、 前記ステップ(c-1)および(c-2)における1次元の直交変
    換を利用した補間を行う際に、記憶手段にあらかじめ記
    憶された所定の計算結果を用いることを特徴とする画像
    補間方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の画像補間方法におい
    て、 前記ステップ(b)は、 (b-1)前記原画像の行方向および列方向のそれぞれにお
    いて、前記原画像における前記出力画素の位置に対して
    相反する側に位置する画素を同数ずつ抽出するステップ
    と、を含むことを特徴とする画像補間方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の画像補間方法におい
    て、 前記複数の参照画素を含む前記領域の形状は、前記原画
    像の画素配列の行方向および列方向のいずれにも折返し
    対称性を有する形状であることを特徴とする画像補間方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の画像補間方法におい
    て、 前記座標変換は、回転を伴うものであることを特徴とす
    る画像補間方法。
  9. 【請求項9】 原画像を座標変換した仮想的な画像の全
    部または一部を出力画像として得るにあたって、前記出
    力画像中の出力画素の画素値を補間によって得る画像補
    間装置であって、 (a)前記座標変換の関係式を利用して、前記原画像にお
    ける前記出力画素の対応位置を求める座標変換手段と、 (b)当該対応位置をほぼ中央とする領域に含まれる複数
    の参照画素を前記原画像から抽出する参照画素抽出手段
    と、 (c)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎とし
    た直交変換を利用して前記出力画素の画素値を補間によ
    り求める補間手段と、を備えることを特徴とする画像補
    間装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の画像補間装置におい
    て、 前記補間手段は、 (c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎と
    した直交変換を行う直交変換手段と、 (c-2)直交変換により得られるデータを前記出力画素の
    前記対応位置における位相角で逆変換することにより前
    記出力画素の画素値を求める逆直交変換手段と、を有す
    ることを特徴とする画像補間装置。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の画像補間装置におい
    て、 前記座標変換手段で求めた前記対応位置は、前記原画像
    における第1方向の位置と第2方向の位置とで特定さ
    れ、 前記補間手段は、 (c-1)前記複数の参照画素のそれぞれの画素値を基礎と
    して、前記第1方向についての1次元の直交変換を利用
    した補間を行うことによって、第1方向補間済の画素値
    配列を得る第1方向補間手段と、 (c-2)前記第1方向補間済の画素値配列を基礎として、
    前記第2方向についての1次元の直交変換を利用した補
    間を行うことによって、前記出力画素の画素値を求める
    第2方向補間手段と、を有することを特徴とする画像補
    間装置。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の画像補間装置にお
    いて、 前記第1方向補間手段および前記第2方向補間手段にお
    ける1次元の直交変換を利用した補間は、直交変換と逆
    直交変換とを合成した式を補間式として用いるものであ
    ることを特徴とする画像補間装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の画像補間装置にお
    いて、 前記第1方向補間手段および前記第2方向補間手段にお
    ける1次元の直交変換を利用した補間を行う際に、記憶
    手段にあらかじめ記憶された所定の計算結果を用いるこ
    とを特徴とする画像補間装置。
  14. 【請求項14】 請求項9に記載の画像補間装置におい
    て、 前記参照画素抽出手段は、前記原画像の行方向および列
    方向のそれぞれにおいて、前記原画像における前記出力
    画素の位置に対して相反する側に位置する画素を同数ず
    つ抽出することを特徴とする画像補間装置。
  15. 【請求項15】 請求項9に記載の画像補間装置におい
    て、 前記複数の参照画素を含む前記領域の形状は、前記原画
    像の画素配列の行方向および列方向のいずれにも折返し
    対称性を有する形状であることを特徴とする画像補間装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項9に記載の画像補間装置におい
    て、 前記座標変換は、回転を伴うものであることを特徴とす
    る画像補間装置。
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