JPH11237490A - 制御棒操作監視制御システムの試験方法および試験装置 - Google Patents

制御棒操作監視制御システムの試験方法および試験装置

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JPH11237490A
JPH11237490A JP10054206A JP5420698A JPH11237490A JP H11237490 A JPH11237490 A JP H11237490A JP 10054206 A JP10054206 A JP 10054206A JP 5420698 A JP5420698 A JP 5420698A JP H11237490 A JPH11237490 A JP H11237490A
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豊崇 森田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動化された制御棒操作監視制御システムの
各機能確認を効率良く、確実に実施できる試験装置およ
び試験方法を得ることである。 【解決手段】 原子炉内のプロセス量ならびに現場制御
装置の演算結果を中操制御装置1に対して模擬出力する
試験装置9を伝送ネットワーク4上の1ステーションと
して接続し、中操制御装置1からの制御指令に対して模
擬出力を中操制御装置1に出力し、中操制御装置1の機
能試験を実施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子力発電プラン
ト内の多数の制御棒を操作して原子炉の出力調整を行う
制御棒操作監視制御システムの試験を行うための制御棒
操作監視制御システムの試験方法および試験装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、原子力発電プラントにおいては、
プラントの起動時間の短縮や運転員の負荷低減を目的と
して、原子炉の出力調整に使用する制御棒の操作を自動
化する制御棒操作監視制御システムが実現されている。
この自動化された制御棒操作監視制御システムでは、制
御棒の駆動方式が水圧駆動から電動機駆動に変更され、
制御方式が機械制御から電気制御(デジタル化)に置き
換えられている。
【0003】図15に、自動化された制御棒操作監視制
御システムの構成図を示す。中操制御装置1は、制御棒
自動化装置2からの指令に基づいて制御棒毎に設けられ
た現場制御装置3に対し、伝送ネットワーク4を介して
原子炉5内の制御棒6の挿入や引き抜きの操作指令を出
力する。現場制御装置3は、制御棒6毎に設けられたア
クチュエータ7に操作指令を出力し制御棒6を駆動す
る。駆動された制御棒位置はセンサ8で検出され現場制
御装置3に入力される。
【0004】ここで、自動化された制御棒操作監視制御
システムでは、制御棒6を電動機で駆動するように構成
されている。すなわち、アクチュエータは制御棒駆動機
構を電動機で駆動するように構成されており、制御棒位
置を微細に制御できるようになっている。これに伴い制
御棒位置を検出するセンサ8としては、制御棒位置をア
ナログで検出する制御棒位置検出回路と、磁力接点のO
N/OFFで制御棒位置を示すPIP信号を検出する制
御棒位置検出器とを有し、制御棒位置検出回路は制御棒
位置をシンクロ信号で検出し、制御棒位置検出器は制御
棒位置をオンオフ信号のPIP信号で検出するようにな
っている。
【0005】自動化された制御棒操作監視制御システム
を既存の制御棒操作監視制御システムと比較すると、制
御装置の台数は4台から約680台程度(約170倍)
になり、信号の取合数については約1300点から約1
0万点(約75倍)になり、電動機を駆動するためのイ
ンバータ装置の台数については、0台から約200台
(新規)という様に大幅に増大している。このように、
構成要素が大幅に増大するのは、自動化された制御棒操
作監視制御システムは、制御棒の駆動方式が水圧駆動か
ら電動機駆動に変更され、制御方式が機械制御から電気
制御(デジタル化)に置き換えられたからである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な自動化に対応した新設の制御棒操作監視制御システム
においては、その機能確認試験を実施するに当たり、新
たな試験方法や試験装置の検討導入が必要である。これ
は、構成要素が大幅に増大していることから多大な試験
物量を短期間にかつ確実に試験する必要があるからであ
る。
【0007】本発明は、自動化された制御棒操作監視制
御システムの各機能確認を効率良く、確実に実施できる
試験装置および試験方法を得ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係わる
制御棒操作監視制御システムの試験方法は、原子炉内の
複数の制御棒に対応して設置され制御棒位置を挿入/引
抜方向に電動機により変化させるアクチュエータと、各
アクチュエータに対応して設置され各制御棒の個別の駆
動制御を現場演算処理装置で行いこの現場演算処理装置
からの指令に基づきインバータ装置で駆動用の出力調整
を行う現場制御装置と、現場制御装置の上位に伝送ネッ
トワークを介して設置され原子炉内の複数の制御棒の統
括制御を行う中操制御装置と、原子炉からのプロセス量
とその目標値との偏差演算により中操制御装置へ制御棒
の駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御
棒操作監視制御システムの試験方法において、原子炉内
のプロセス量ならびに現場制御装置の演算結果を中操制
御装置に対して模擬出力する試験装置を伝送ネットワー
ク上の1ステーションとして接続し、中操制御装置から
の制御指令に対して模擬出力を中操制御装置に出力し、
中操制御装置の機能試験を実施するようにしたことを特
徴とする。
【0009】請求項2の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置は、原子炉内の複数の制御棒に対
応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機に
より変化させるアクチュエータと、各アクチュエータに
対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算
処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づ
きインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装
置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介して
設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中操
制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値との
偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出力
する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御シ
ステムの試験装置において、アクチュエータの動作状態
を示す模擬信号を生成するためのFMCRD機器シミュ
レータを有し、FMCRD機器シミュレータは、アクチ
ュエータの動作特性データを保有するメモリと、メモリ
からアクチュエータ動作特性データを引き出して設定す
る選択装置と、現場制御装置から入力信号処理装置を介
して入力したアクチュエータ動作指令信号および選択装
置で選択されたアクチュエータ動作特性データに基づい
てアクチュエータの動作状態を示すシンクロ信号をシン
クロ模擬装置で模擬し出力信号処理装置を介して出力す
る信号模擬装置とを備えたことを特徴とする。
【0010】請求項3の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置は、請求項2の信号模擬装置に、
アクチュエータの初期状態を設定する初期位置設定器
と、アクチュエータの動作状態を示すシンクロ信号およ
び初期位置設定器からの設定信号に基づいて制御棒位置
を算出する位置信号設定器と、位置信号設定器の出力信
号を受けて磁力接点のON/OFFで検出された制御棒
位置を示すPIP信号の状態を模擬するPIP信号発生
器とを付加したことを特徴とする。
【0011】請求項4の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置は、請求項2または請求項3の信
号模擬装置に、制御棒とアクチュエータの制御棒駆動機
構との結合状態を示す分離信号のON/OFFを模擬す
る分離信号模擬装置を付加したことを特徴とする。
【0012】請求項5の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置は、請求項2または請求項3また
は請求項4のFMCRD機器シミュレータは、制御棒操
作監視制御システムにおける複数本の制御棒同時駆動機
能で設定される最大制御棒本数分の入力信号処理装置、
信号模擬装置および出力信号処理装置を備えたことを特
徴とする。
【0013】請求項6の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置は、請求項2乃至請求項5のうち
いずれか1項の信号模擬装置における入力信号処理装置
は、現場制御装置のインバータ装置から入力する交流信
号からアクチュエータに要求される情報を読み取る交流
信号処理部を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項7の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置は、請求項2乃至請求項5のうち
いずれか1項の信号模擬装置における入力信号処理装置
は、現場制御装置の現場演算処理装置から入力するデジ
タル信号からアクチュエータに要求される情報を読み取
るデジタル信号処理部を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項8の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験方法は、請求項6の交流信号処理部を
備えたFMCRD機器シミュレータを、現場制御装置の
入出力部分に接続し、制御棒操作監視制御システムのア
クチュエータの実作動無しの状況下において、中操制御
装置および現場制御装置の現場演算処理装置の機能確認
を実施することを特徴とする。
【0016】請求項9の発明に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験方法は、請求項7のデジタル信号処理
部を備えたFMCRD機器シミュレータを、現場制御装
置の入出力部分に接続し、制御棒操作監視制御システム
のアクチュエータの実作動無しの状況下において、中操
制御装置およびインバータ装置を含めた現場制御装置の
機能確認を実施することを特徴とする。
【0017】請求項10の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験装置において、制御棒を駆動させる電動
機に可変電源を供給するインバータ装置の機能試験を行
うインバータ試験ツールを備えたことを特徴とする。
【0018】請求項11の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、請求項10のインバータ試
験ツールは、インバータ装置内のインバータを制御する
インバータコントローラに対する制御指令を模擬出力す
る制御指令模擬回路と、インバータコントローラの内部
状態ならびに取合信号の入出力状態をモニタするモニタ
回路とを備えたことを特徴とする。
【0019】請求項12の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、請求項11のインバータ試
験ツールは、インバータコントローラに対して、インバ
ータ装置内の異常を模擬出力する異常信号模擬回路を備
えたことを特徴とする。
【0020】請求項13の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、請求項10のインバータ試
験ツールは、インバータ装置内のインバータを制御する
インバータコントローラに対する制御指令を模擬出力す
る制御指令模擬回路と、インバータコントローラに対し
てインバータ装置内の異常を模擬出力する異常信号模擬
回路と、インバータコントローラの内部状態ならびに取
合信号の入出力状態をモニタするモニタ回路とを備えた
ことを特徴とする。
【0021】請求項14の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項10乃至請求項13
のインバータ試験ツールを、インバータ装置のインバー
タコントローラに接続し、インバータ装置単体でインバ
ータ装置の機能確認を実施することを特徴とする。
【0022】請求項15の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項13のインバータ試
験ツールをインバータ装置に接続し、インバータ装置を
無負荷状態にし、請求項13のインバータ試験ツールか
ら模擬信号を出力してインバータ装置を動作させ、イン
バータ装置の単体動作特性として、入力電流、入力電
圧、出力電流、出力電圧、出力周波数、出力力率、出力
電力、インバータ装置内の整流器出力電圧を計測装置で
計測することを特徴とする。
【0023】請求項16の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項13のインバータ試
験ツールをインバータ装置に接続し、インバータ装置を
無負荷状態にし、請求項13のインバータ試験ツールか
ら模擬信号を出力してインバータ装置のインバータの破
損を防止する保護インターロックが正常に動作するこ
と、ならびにインバータ装置の停止、異常情報表示、異
常警報出力、および制御棒操作監視制御システムの異常
情報表示、異常警報出力がなされることを計測装置で計
測し確認することを特徴とする。
【0024】請求項17の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、インバータ装置を無負荷
状態にし、中操制御装置の操作指令によりインバータ装
置を動作させ、その時のインバータ装置の単体特性とし
て、入力電流および入力電圧をインバータ装置の電源入
力端で計測装置により測定し、インバータ装置内の整流
器出力電圧を整流器出力電圧測定用端子で計測装置によ
り測定し、インバータ装置の出力電流、出力電圧、出力
周波数、出力力率、出力電力を、インバータ装置の出力
端とアクチュエータとの間で計測装置により計測するこ
とを特徴とする。
【0025】請求項18の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項15または請求項1
7の制御棒操作監視制御システムの試験方法において、
インバータ装置の出力電流、出力電圧、出力周波数、出
力力率、出力電力を、アクチュエータの接続ケーブル端
で計測装置により測定することにより、アクチュエータ
に供給される電源状態を確認することを特徴とする。
【0026】請求項19の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項15または請求項1
7の制御棒操作監視制御システムの試験方法において、
インバータ装置の単体動作特性として、インバータ装置
の出力電流、出力電圧、出力周波数、出力力率、出力電
力を、インバータ装置の出力端子で計測装置により測定
することにより、インバータ装置の出力特性を確認する
ことを特徴とする。
【0027】請求項20の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項13のインバータ試
験ツールをインバータ装置に接続し、インバータ装置を
アクチュエータと接続した状態にし、請求項13のイン
バータ試験ツールから模擬信号を出力してインバータ装
置を動作させ、インバータ装置の単体動作特性として、
インバータ装置の入力電流、入力電圧、出力電流、出力
電圧、出力周波数、出力力率、出力電力、インバータ装
置内の整流器出力電圧を計測装置により計測すると共
に、インバータ装置のインバータが破損することを防止
する保護インターロックが正常に動作すること、ならび
にインバータ装置の停止、故障情報表示、警報出力がな
されることを確認することを特徴とする。
【0028】請求項21の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、インバータ装置をアクチ
ュエータに接続した状態にし、中操制御装置からの制御
指令によりアクチュエータを動作させた状態において、
インバータ装置の動作特性として、インバータ装置の入
力電流、入力電圧、出力電流、出力電圧、出力周波数、
出力力率、出力電力、インバータ装置内の整流器出力電
圧を計測装置により計測することを特徴とする。
【0029】請求項22の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、複数台のインバータ装置
に各母線毎に設けられた1台の電源盤から交流電源を供
給する場合に、各母線毎の電源盤に接続された複数台の
インバータ装置に対し1台ずつのインバータ装置を選定
し、その選定したインバータ装置の入出力電源を計測装
置により計測し、複数本の制御棒駆動時の母線電圧変動
値が予め規定した範囲内であることを確認することを特
徴とする。
【0030】請求項23の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、複数台のインバータ装置
に各母線毎に設けられた1台の電源盤から交流電源を供
給する場合に、各母線毎の電源盤に接続された複数台の
インバータ装置の中から、電源盤からの電源ケーブル長
が最小で電源盤からの電源の電圧降下が最小となるイン
バータ装置を選定し、その選定したインバータ装置の電
源投入時に発生する突入電流を計測し、計測結果が予め
定めた規定範囲内であることを確認することにより、複
数台のインバータ装置に発生する突入電流が全て予め定
めた規定範囲内であることを確認することを特徴とす
る。
【0031】請求項24の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験装置において、インバータ装置の入出力
信号を計測する計測装置を接続する試験治具は、1個の
端子台上に設けられた複数個の測定端子と、測定端子に
対応して設けられ計測装置の複数個の信号入力端子とを
一括接続するための複数個の信号取込み用ピンと、測定
端子と信号取込み用ピンとを固定するための固定具と、
信号取込み用ピンと計測装置の複数個の入力端子との間
を接続する複数本の信号ケーブルとから構成されること
を特徴とする。
【0032】請求項25の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項15または請求項1
6または請求項17または請求項19または請求項20
または請求項21の制御棒操作監視制御システムの試験
方法において、請求項24の試験治具を用いてインバー
タ装置と計測装置とを接続してインバータ装置の入出力
信号を計測するようにしたことを特徴とする。
【0033】請求項26の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験装置において、原子炉を格納する原子炉
格納容器または原子炉建屋の壁に設置され原子炉格納容
器または建屋の密閉状態を維持しながらケーブルを引き
込むためのペネトレーションの試験を行うためのペネチ
ェッカは、ペネトレーションに接続された試験対象であ
る多芯化ケーブルのコネクタと接続するための同径のケ
ーブルコネクタと、ケーブルコネクタに設けられ多芯化
ケーブルと同芯数のピンと、多芯化ケーブルの各芯線と
接地線との接続/非接続状態を切り替えるためのスイッ
チ回路とを備えたことを特徴とする。
【0034】請求項27の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、請求項26のペネチェッ
カを用いて、試験対象である多芯化ケーブルのケーブル
芯線とペネチェッカのケーブルコネクタを接続し、試験
対象である多芯化ケーブルのケーブル芯線の片側端を計
測装置経由で接地し、スイッチ回路により多芯化ケーブ
ルの各芯線と接地線とを接続して多芯化ケーブルの各芯
線を接地し、計測装置で接地した多芯化ケーブルの各芯
線の導通状態の確認試験を行うようにしたことを特徴と
する。
【0035】請求項28の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、原子炉を格納する原子炉
格納容器または原子炉建屋の壁に設置され原子炉格納容
器または建屋の密閉状態を維持しながらケーブルを引き
込むためのペネトレーションにて原子炉格納容器または
原子炉建屋内外のケーブル接続を行う作業に当たり、原
子炉格納容器または原子炉建屋内のケーブル布設を行
い、原子炉格納容器または原子炉建屋内のケーブルとペ
ネトレーションの埋込ケーブルとが図面通りに接続され
ているかを確認し、原子炉格納容器または原子炉建屋内
のケーブルの埋込ケーブル接続端と反対のケーブル端か
ら原子炉格納容器または原子炉建屋の埋込ケーブル外側
端までの通線確認を実施し、その後に原子炉格納容器ま
たは原子炉建屋外のケーブル接続を行い、ケーブル接続
が図面通りであることおよび埋込ケーブルにて接続した
原子炉格納容器外のケーブルの通線確認を実施すること
を特徴とする。
【0036】請求項29の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験装置において、制御棒を駆動させる電動
機の挙動を模擬し中操制御装置または現場制御装置の動
作確認試験を行うためのドライウェルシミュレータを備
えたことを特徴とする。
【0037】請求項30の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、請求項29の発明に係わる
制御棒操作監視制御システムの試験装置において、ドラ
イウェルシミュレータは、アクチュエータの接続ケーブ
ル端にて現場制御装置から出力される電動機駆動指令信
号を入力するための駆動指令信号入力部と、電動機駆動
指令信号により電動機の動作状態を模擬する電動機模擬
部と、電動機模擬部で模擬された電動機動作状態におけ
る回転方向を擬似表示する模擬出力表示部とを備えたこ
とを特徴とする。
【0038】請求項31の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、アクチュエータの接続ケ
ーブル端に請求項30のドライウェルシミュレータを接
続し、現場制御装置から出力される電動機駆動指令信号
に基づき電動機動作模擬部で模擬した電動機動作状態を
模擬出力表示部に表示し、電動機に要求する回転方向/
回転速度/回転量と、中操制御装置のマンマシンインタ
ーフエース装置上における制御棒操作内容である制御棒
挿入/引抜方向の連続/ノッチ/ステップ駆動指令とが
仕様上一致していることを確認することを特徴とする。
【0039】請求項32の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験装置は、請求項30の発明に係わる
制御棒操作監視制御システムの試験装置において、ドラ
イウェルシミュレータは、アクチュエータに設けられ制
御棒の動作阻止を行うブレーキに対してアクチュエータ
の接続ケーブル端にて現場制御装置から出力されるブレ
ーキ励磁指令信号を入力するためのブレーキ信号入力部
と、ブレーキ信号入力部に入力されたブレーキ励磁指令
信号を確認する動作表示部とを備えたことを特徴とす
る。
【0040】請求項33の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、アクチュエータの接続ケ
ーブル端に請求項32のドライウェルシミュレータを接
続し、ブレーキに対して現場制御装置を経由して出力さ
れるブレーキ励磁指令信号を動作表示部に表示し、中操
制御装置のマンマシンインターフエース装置上における
制御棒操作内容とが一致していることを確認試験するこ
とを特徴とする。
【0041】請求項34の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、電動機の回転角から制御
棒位置を検出する制御棒位置検出回路と同一構造の試験
用シンクロ発信器をアクチュエータの接続ケーブル端に
接続し、試験用シンクロ発信器から制御棒位置信号を模
擬し、中操制御装置または現場制御装置の制御棒位置信
号を処理する回路上の制御棒位置を示すカウント値の増
減と模擬した制御棒位置の変化方向とが仕様上一致して
いることを確認することを特徴とする。
【0042】請求項35の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、アクチュエータの制御棒
駆動機構の機械的下限位置において、中操制御装置また
は現場制御装置の制御棒位置信号処理回路上の制御棒位
置カウント値が機械的下限値に一致するように調整を行
い、中操制御装置の制御棒操作パネル上に表示される制
御棒位置が機械的下限位置を示すことを確認することを
特徴とする。
【0043】請求項36の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、アクチュエータの制御棒
駆動機構における中空ピストンと制御棒とのカップリン
グとが解除されるバックシート位置に制御棒が位置する
状態において、中操制御装置または現場制御装置の制御
棒位置信号処理回路上の制御棒位置カウント値がバック
シート位置に一致するように調整を行い、中操制御装置
の制御棒操作パネル上に表示される制御棒位置がバック
シート位置を示すことを確認することを特徴とする。
【0044】請求項37の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、アクチュエータと同一構
造の機器をアクチュエータに代えてアクチュエータの接
続ケーブル端に接続し、中操制御装置または現場制御装
置が出力する制御指令によるアクチュエータの模擬挙動
確認やアクチュエータの挙動による中操制御装置または
現場制御装置側のインターロック確認を実施することを
特徴とする。
【0045】請求項38の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項37の発明に係わる
制御棒操作監視制御システムの試験方法において、アク
チュユータの代替え機器をアクチュエータの実機と同様
の負荷条件下で動作させ、中操制御装置または現場制御
装置が出力する制御指令によるアクチュエータの模擬挙
動確認やアクチュエータの挙動による中操制御装置また
は現場制御装置側のインターロック確認を実施すること
を特徴とする。
【0046】請求項39の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、中操制御装置、現場制御
装置、アクチュエータ、センサの総てを組み合わせ、ア
クチュエータを実作動させ、制御棒操作監視制御システ
ムの中操制御装置または現場制御装置が出力する制御指
令によるアクチュエータの挙動確認やアクチュエータの
挙動による中操制御装置または現場制御装置側のインタ
ーロック確認を実施することを特徴とする。
【0047】請求項40の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、原子炉内の複数の制御棒に
対応して設置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機
により変化させるアクチュエータと、各アクチュエータ
に対応して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演
算処理装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基
づきインバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御
装置と、現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
て設置され原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
操制御装置と、原子炉からのプロセス量とその目標値と
の偏差演算により中操制御装置へ制御棒の駆動指令を出
力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作監視制御
システムの試験方法において、制御棒本体に取り付けら
れたマグネットの磁力により接点をON/OFFさせる
ことにより制御棒位置信号を検出する制御棒位置検出器
に計測装置を接続し、計測装置で制御棒位置信号のON
/OFF時間を計測し、制御棒位置信号のON/OFF
時間に基づいて制御棒位置検出器の接点の動作状況を確
認すると共に、制御棒位置信号の検出電圧が規定値以内
であることを確認して制御棒位置検出器の健全性確認を
行うことを特徴とする。
【0048】請求項41の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項40の発明に係わる
制御棒操作監視制御システムの試験方法において、制御
棒位置信号のON/OFF時間、制御棒の動作速度、制
御棒本体に取り付けられたマグネットと制御棒位置を検
出する接点との物理的間隔に基づいて、制御棒位置検出
器の制御棒位置を検出する接点の感度を検証することを
特徴とする。
【0049】請求項42の発明に係わる制御棒操作監視
制御システムの試験方法は、請求項40の発明に係わる
制御棒操作監視制御システムの試験方法において、制御
棒位置検出器で検出した制御棒位置信号の発生時間より
制御棒駆動時間を測定する計測制御装置を制御棒位置検
出器に接続し、計測装置で測定した制御棒位置信号の発
生時間と計測制御装置の計測結果である制御棒駆動時間
とをデータ照合することにより、計測制御装置の計測機
能を確認することを特徴とする。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の実施の形態に係わる制御棒駆動機
構監視制御システムの試験方法の説明図である。制御棒
駆動機構制御監視システムは図15に示したものと同一
であり、伝送ネットワーク4に試験装置9が接続されて
いる。この試験装置9は、原子炉5内のプロセス量なら
びに各々の現場制御装置3の演算結果を模擬出力するも
のであり、その模擬信号を中操制御装置1に送信して中
操制御装置1の機能確認試験を行う。これにより、アク
チュエータの実作動ならびに現場制御装置3群の演算処
理無しの状況下で、中操制御装置1の機能確認を実施可
能とする。
【0051】図1において、制御棒自動化装置2は、原
子炉5からのプロセス量とその目標値との偏差演算によ
り、その偏差がなくなるように中操制御装置1へ制御棒
6の駆動指令を出力する。中操制御装置1は、制御棒自
動化装置2からの指令に基づいて制御棒毎に設けられた
現場制御装置3に対し、伝送ネットワーク4を介して原
子炉5内の制御棒6の挿入や引き抜きの操作指令を出力
する。
【0052】現場制御装置3は、制御棒6を駆動するた
めの各アクチュエータ7に対応して設置され、各制御棒
6の個別の駆動制御を行うための現場演算処理装置10
と、現場演算処理装置10からの指令で駆動用出力を調
整するインバータ装置11とを備え、このインバータ装
置11から各アクチュエータ7に操作指令を出力し制御
棒6を駆動する。
【0053】アクチュエータ7は、原子炉5内の複数の
制御棒6に対応して設置され、制御棒駆動機構12を電
動機13で駆動するようになっており、制御棒位置を微
細に挿入/引抜方向に変化できるようになっている。ア
クチュエータ7で駆動された制御棒位置は、センサ8で
検出され現場制御装置3に入力される。センサ8は、制
御棒位置をシンクロ信号で検出する制御棒位置検出回路
14と、制御棒位置をオンオフ信号のPIP信号で検出
する制御棒位置検出器15とを有し、その検出信号は現
場制御装置3に入力されるようになっている。
【0054】このような自動化された制御棒監視制御シ
ステムの伝送ネットワーク4に対し試験装置9を接続す
る。そして、試験装置9は、中操制御装置1からの制御
指令に対して現場制御装置3の演算結果やアクチュエー
タ7やセンサ8の挙動を模擬した信号を中操制御装置1
に出力する。つまり、試験装置9を中操制御装置1と現
場制御装置3群との間の信号取合を実施する伝送ネット
ワーク4上の1ステーションとして接続し、原子炉5内
のプロセス量ならびに現場制御装置3の演算結果を中操
制御装置1に対して模擬出力し、中操制御装置1の機能
試験を実施する。これにより、アクチュエータ7の実作
動ならびに現場制御装置3群の演算処理無しの状況下
で、中操制御装置1の機能確認ができる。
【0055】図2は、本発明の実施の形態に係わる制御
棒操作監視制御システムの試験装置9におけるFMCR
D機器シミュレータのブロック構成図である。このFM
CRD機器シミュレータ16は、アクチュエータ7の動
作状態を示す模擬信号を生成するものであり、センサ8
における制御棒位置検出回路14で検出されるシンクロ
信号を模擬したシンクロ模擬信号と、センサ8における
制御棒位置検出器15で検出されるPIP信号を模擬し
たPIP模擬信号と、センサ8における制御棒分離状態
検出器で検出される分離信号を模擬した分離模擬信号と
を出力するものである。
【0056】まず、シンクロ模擬信号について説明す
る。FMCRD機器シミュレータ16のメモリ17に
は、各々のアクチュエータ7の動作特性データが保有さ
れており、このメモリ17に保有された複数のアクチュ
エータ動作特性データの中から、選択装置18により1
つのデータを選択する。選択されたアクチュエータ動作
特性データは、信号模擬装置19のシンクロ模擬装置2
0に入力される。
【0057】シンクロ模擬装置20は、現場制御装置3
からのアクチュエータ動作指令信号を入力してアクチュ
エータ7の動作状態を示すシンクロ信号を模擬するもの
であり、シンクロ摸擬装置20では、入力信号処理装置
21を介して入力した現場制御装置出力の制御信号(ア
クチュエータ動作指令信号)と、選択装置18より選択
されたアクチュエータ動作特性データとを合わせる演算
処理が行われ、その演算結果(カウント値)をシンクロ
信号変換器22に入力し、シンクロ信号に変換する。そ
して、出力信号処理装置23を介してシンクロ模擬信号
として出力する。これにより、様々なアクチュエータ7
の動作状態を示すシンクロ模擬信号を作成することがで
きる。
【0058】ここで、入力信号処理装置21は、信号模
擬装置19内に入力する現場制御装置出力の制御信号
(アクチュエータ動作指令信号)を種別(交流信号/デ
ジタル信号)毎に入力処理するために、交流信号処理部
24とデジタル信号処理部25とを有している。現場制
御装置3のインバータ装置11から入力する交流信号か
らアクチュエータ動作指令信号は交流信号処理部24で
読み取り、現場演算処理装置12からのインバータ装置
11へのアクチュエータ動作指令信号はデジタル信号処
理部25で読み取る。これにより、取合信号にデジタル
信号のみならず交流信号を用いる制御装置に対応するこ
とができ、FMCRD機器シミュレータ16の使用用途
を拡げることができる。
【0059】次に、PIP信号摸擬について説明する。
シンクロ摸擬装置20の演算結果となるシンクロ信号変
換前のデータは、位置信号設定器26に入力され、予め
初期位置設定器27に設定されたアクチュエータの初期
状態のデータと比較演算処理され、アクチュエータ動作
特性データで特定され変化する微細の制御棒位置がPI
P信号で示される制御棒位置になったか否かを判定す
る。つまり、PIP信号が接点出力される位置か否かを
算出する。PIP信号が算出されると、その算出データ
がPIP信号発生器28に転送され、PIP信号発生器
28によりPIP信号(ON/OFF)が模擬される。
そして、出力信号処理装置23経由でPIP模擬信号と
して出力される。これにより、磁力接点のON/OFF
で検出された制御棒位置を示すPIP信号の状態が模擬
される。
【0060】次に、制御棒6とアクチュエータ7の制御
棒駆動機構12との結合状態を示す分離信号の模擬につ
いて説明する。この分離信号は分離信号模擬装置29に
より模擬され、ON/OFF信号で示される分離信号は
出力信号処理装置23を介して出力される。
【0061】また、信号模擬装置19は複数台設けられ
る。これは、FMCRD機器シミュレータ16を用いた
作業性を向上させるためである。つまり、シンクロ信号
摸擬、PIP信号模擬、分離信号模擬を行う信号模擬装
置19は、制御棒操作監視制御システムにおいて複数本
の制御棒の同時駆動機能で設定される最大制御棒本数分
設けられる。
【0062】このように、アクチュエータ作動時にセン
サ6より検出される信号を模擬し現場制御装置3に対し
て出力するので、制御棒操作監視制御システムのアクチ
ュエータ7を実作動無しの状況下において、中操制御装
置1や現場制御装置3を試験することができる。
【0063】図3は、図2に示したFMCRD機器シミ
ュレータ16の制御棒監視制御システムへの接続構成の
説明図である。図2のFMCRD機器シミュレータ16
を、現場制御装置3の入出力部分(アクチュエータ7
側)に接続し、シンクロ模擬信号やPIP模擬信号等の
模擬信号を出力し、中操制御装置1および現場制御装置
3の試験を行う。
【0064】中操制御装置1や現場制御装置3には、ア
クチュエータ7の制御棒駆動機構12の動作状態信号を
示すシンクロ信号を処理するシンクロ信号処理回路や、
制御棒位置をON/OFF信号で示すPIP信号を処理
するPIP信号処理回路や、アクチュエータ7の制御棒
駆動機構12と制御棒6との分離状態を示す分離信号を
用いて各種制御用のインターロックをとるインターロッ
ク回路が収納されており、これらの回路に対し模擬信号
を出力して、これら回路の機能確認試験を行う。
【0065】その際に、現場制御装置3は現場演算処理
装置10とインバータ装置11とを有していることか
ら、これら現場演算処理装置10の機能確認試験やイン
バータ装置11の機能確認試験を必要に応じて個別に行
う。これは、現場演算処理装置10で扱う信号はデジタ
ル信号であり、インバータ装置11の出力信号は交流信
号であり信号の種別が異なることに対応させるためであ
る。
【0066】これにより、アクチュエータ7の実作動無
しの状況下において、中操制御装置1や現場制御装置3
の各種回路の機能確認試験、現場制御装置3の現場演算
処理装置10の機能確認試験、さらにはインバータ装置
11の動作確認試験が効率よく行える。
【0067】次に、図4は、制御棒操作監視制御システ
ムの試験装置におけるインバータ試験ツール30のブロ
ック構成図である。インバータ試験ツール30は、制御
棒6を駆動させるアクチュエータ7の電動機13に可変
電源を供給するインバータ装置の機能試験を行うもので
ある。インバータ試験ツール30は、インバータ装置1
1のインバータコントローラ31に接続され、インバー
タ装置単体でインバータ装置11の機能確認を実施す
る。
【0068】インバータ試験ツール30の模擬信号作成
部32は、インバータ装置11の試験のための模擬信号
を作成するものであり、操作端33で設定された情報に
基づき模擬信号を作成する。すなわち、模擬信号作成部
32の制御指令模擬回路34では、インバータ装置11
のインバータコントローラ31への制御指令の模擬信号
を作成する。また、模擬信号作成部32の異常信号模擬
回路35ではインバータ装置11内の異常模擬信号を作
成する。模擬信号作成部32の制御モード切替回路36
は、操作端33で設定された制御モード情報に基づいて
制御指令模擬回路34と異常信号模擬回路35との切り
替えを行う。
【0069】模擬信号作成部32で作成された模擬信号
は、模擬信号出力部37を介してインバータ装置11の
インバータコントローラ31に出力される。そして、そ
の模擬信号によるインバータコントローラ31の動作信
号を、信号入力部37を介してインバータ試験ツール3
0内のモニタ回路39に入力する。
【0070】すなわち、インバータ試験ツール30で
は、操作端33にてインバータコントローラ31の制御
モード(RUN/TEST/HALT)や、模擬信号
(制御信号/インバータ内の異常信号)の種類を選択す
る。制御モード切替回路36ではその選択内容に従い、
制御指令模擬回路34および異常信号模擬回路35のう
ちのいずれかを選択する。そして、模擬信号作成部32
から模擬信号を模擬信号出力部37を経由してインバー
タコントローラ31に出力する。
【0071】それと共に、インバータコントローラ31
の内部状態ならびにインバータ装置11の取合信号の入
出力状態を信号入力部38を経由して入力し、モニタ回
路39に入力情報を表示する。これにより、インバータ
コントローラ31の内部状態ならびにインバータ装置1
1の取合信号の入出力状態を確認する。また、操作端3
3における選択内容もモニタ回路39に表示される。
【0072】このように、インバータ試験ツール30を
用いることにより、インバータ装置11の保守作業やイ
ンバータ装置単体でインバータ装置11の機能確認を実
施することが可能となる。
【0073】図5は、インバータ装置11の周辺接続構
成の説明図であり、インバータ試験ツール30を用いて
インバータ装置11の機能確認試験を行う場合の説明図
である。まず、インバータ装置11の無負荷試験は、イ
ンバータ装置11とアクチュエータ7との間を切り離し
てインバータ装置11を無負荷状態とする。つまり、イ
ンバータ装置11のインバータ出力端40のケーブルを
外しインバータ装置11を無負荷状態とする。
【0074】そして、インバータ試験ツール30をイン
バータ装置11に接続し、インバータ試験ツール30か
ら模擬信号をインバータ装置11に入力しインバータ装
置11を動作させる。インバータ装置11には母線41
から電源盤42及び電源ケーブル43を介して電源が供
給され、模擬信号によるインバータ装置11の動作特性
を計測装置44で計測する。
【0075】計測装置44はインバータ装置11に接続
され、インバータ装置11の単体動作特性として、イン
バータ装置11への入力電流、入力電圧、出力電流、出
力電圧、出力周波数、出力力率、出力電力、インバータ
装置11内の整流器出力電圧を計測する。また、インバ
ータが破損することを防止する保護インターロックが正
常に動作すること、ならびにインバータ停止、故障情報
表示、警報出力がなされることを確認する。
【0076】これにより、インバータ無負荷状態におい
て、インバータ試験ツール30により、インバータ装置
11の単体動作特性、ならびに保護インターロックの動
作確認、異常情報出力を確認することができる。
【0077】以上の説明では、インバータ試験ツール3
0を用いてインバータ装置11の無負荷試験を行うよう
にしているが、中操制御装置1による制御指令を用いて
インバータ装置11の特性を確認することも可能であ
る。
【0078】すなわち、インバータ出力端40からイン
バータ装置11とアクチュエータ7との間を接続するケ
ーブルを外すことにより、インバータ装置11を無負荷
状態とする。中操制御装置1にてオープンループ制御モ
ード(制御棒位置信号のフィードバック信号無しの状態
で制御棒駆動指令が出力できるモード)を選択指定し、
インバータ装置11に対して制御指令を出力する。これ
により、インバータ装置11を動作させる。
【0079】そして、インバータ装置11に接続された
計測装置44により、インバータ装置11の単体動作特
性として、インバータ装置11の入力電流、入力電圧、
出力電流、入力電圧、出力周波数、出力力率、出力電
力、インバータ装置11内の整流器出力電圧を計測す
る。これにより、インバータ装置11の無負荷状態にお
いて、中操制御装置1の制御指令により、インバータ装
置11の単体動作特性を確認することができる。
【0080】ここで、インバータ装置11の無負荷試験
を実施するに当たり、インバータ装置11の出力電流、
出力電圧、出力周波数、出力力率、出力電力をアクチュ
エータ7の接続ケーブル端にて計測するようにすると、
アクチュエータ7に供給される電源の状態を確認するこ
とができる。また、インバータ装置11の出力電流、出
力電圧、出力周波数、出力力率、出力電力をインバータ
出力端子40で計測するようにすると、インバータ装置
11の出力特性を確認することができる。
【0081】次に、インバータ装置11にアクチュエー
タ7を接続した状態の有負荷試験について説明する。イ
ンバータ装置11の有負荷試験では、インバータ装置1
1とアクチュエータ7との間をケーブル接続した状態に
おいて、インバータ試験ツール30をインバータ装置1
1に接続し、インバータ試験ツール30から模擬信号を
インバータ装置11に入力しインバータ装置11を動作
させる。
【0082】この場合、無負荷試験の場合と同様に、計
測装置44をインバータ装置11に接続し、インバータ
装置11の単体動作特性として、インバータ装置11の
入力電流、入力電圧、出力電流、出力電圧、出力周波
数、出力力率、出力電力、インバータ装置11内の整流
器出力電圧を計測する。また、インバータ装置11のイ
ンバータが破損することを防止する保護インターロック
が正常に動作すること、ならびにインバータ装置の停
止、故障情報表示、警報出力がなされることを確認す
る。これにより、インバータ負荷がある状態において、
インバータ試験ツール30を用いることにより、インバ
ータ装置11の単体動作特性ならびに保護インターロッ
クの動作確認や異常情報出力を確認することができる。
【0083】また、インバータ装置11の有負荷試験の
場合においてもインバータ装置11の無負荷試験の場合
と同様に、中操制御装置1による制御指令を用いてイン
バータ装置11の特性を確認することも可能である。
【0084】すなわち、インバータ装置11とアクチュ
エータ7との間をケーブル接続した状態において、中操
制御装置1にてオープンループ制御モード(制御棒位置
信号のフィードバック無しの状態で、制御棒駆動指令が
出力できるモード)を選択指定し、インバータ装置11
に対して制御指令を出力することによりインバータ装置
11を動作させる。
【0085】また、計測装置44をインバータ装置11
に接続し、インバータ装置11の単体動作特性として、
インバータ装置11の入力電流、入力電圧、出力電流、
出力電圧、出力周波数、出力力率、出力電力、インバー
タ装置11内の整流器出力電圧を計測する。これによ
り、インバータ負荷がある状態において、中操制御装置
1の制御指令によりインバータ装置11の単体動作特性
を確認することができる。
【0086】図6は、制御棒操作監視制御システムにお
けるインバータ装置11への電源供給構成の説明図であ
る。制御棒操作監視制御システムの複数台のインバータ
装置11には、各母線41A、41B毎に設けられた1
台の電源盤44A、44Bから交流電源が供給される。
すなわち、A系の母線41Aの電源盤44Aには複数台
のインバータ装置11A1〜11Anが接続され、B系
の母線41Bの電源盤44Bには複数台のインバータ装
置11B1〜11Bmが接続される。
【0087】このような電源供給構成の場合に、各母線
41A、41Bの電源盤42A、42Bにそれぞれ接続
された複数台のインバータ装置11A1〜11An、1
1B1〜11Bmに対し、1台ずつのインバータ装置を
選定し、その選定したインバータ装置11An、11B
mの入出力電源をそれぞれ計測装置44A、44Bで計
測し、複数本の制御棒駆動時の母線電圧変動値が予め規
定した範囲内であることを確認する。これにより、複数
本の制御棒同時駆動時のインバータ装置11の入力電源
の変動が制御棒操作監視制御システムの仕様で規定した
範囲内であることを確認することができる。
【0088】また、図6に示すようなインバータ装置1
1への電源供給構成である場合に、インバータ装置11
に発生する突入電流の測定試験は、以下のようにして行
う。
【0089】まず、A系の電源盤42Aに接続された複
数台あるインバータ装置11A1〜11Anの中から、
電源盤42Aからの電源ケーブル43Aの長さが最小
で、各インバータ装置11A1〜11Anに供給する電
源の電圧降下が最小となるインバータ装置11Jを選定
し、そのインバータ装置11Jに計測装置44Aを接続
する。そして、インバータ装置11AJの電源投入時に
発生する突入電流を計測装置44Aにて計測する。B系
の電源盤42Bに接続された複数ダイアルインバータ装
置11B1〜11Bmについても同様に電源盤42Bか
らの電源ケーブル43Bの長さが最小で、各インバータ
装置11B1〜11Bmに供給する電源の電圧降下が最
小となるインバータ装置11BKの電源投入時に発生す
る突入電流を計測装置44Aにて計測する。
【0090】これにより、電源の電圧効果が最小となる
インバータ装置11AJ、11BKの突入電流を計測
し、その計測結果が仕様の規定範囲内であることを確認
することにより、複数台あるインバータ装置11に発生
する突入電流が全て仕様の規定範囲内であることを確認
することができる。
【0091】次に、図7はインバータ装置11の入出力
信号を計測する計測装置44を接続する試験治具の説明
図である。1個の端子台45上にはインバータ装置11
の入出力信号を測定するための複数個の測定端子46が
設けられ、これら測定端子46に対応して固定具47に
は複数個の信号取込み用のピン48が設けられている。
固定具47は測定端子46と信号取込み用ピン48と接
続するものであり、端子台45を固定具47に固定する
ことにより接続される。信号取込み用ピン48には、複
数個の信号ケーブル49が取り付けられており、計測装
置44の複数個の入力端子との間を接続している。従っ
て、1個の端子台45上の複数個の測定端子46と、計
測装置44の複数個の入力端子とを一括接続することが
できる。
【0092】このような試験治具を用いて、インバータ
装置11と計測装置44とを接続してインバータ装置1
1の入出力信号を計測する。すなわち、インバータ装置
11の信号端子と計測装置44の入力端子とを接続する
部分に、図7の試験治具を使用する。これにより、試験
用のセットアップに要する作業負荷を軽減し、短時間で
効率良く試験作業を実施することができる。
【0093】次に、原子炉を格納する原子炉格納容器ま
たは原子炉建屋の壁に設置されたペネトレーションの試
験を行うためのペネチェッカについて説明する。ペネト
レーションは原子炉格納容器または建屋の密閉状態を維
持しながら、ケーブルを引き込むための原子炉格納容器
または建屋の壁に設けられた埋込ケーブルである。
【0094】図8に示すように、ペネチェッカ50は、
ペネトレーションに接続された試験対象である多芯化ケ
ーブル51のコネクタ52と接続するための同径のケー
ブルコネクタ53を有し、このケーブルコネクタ53に
は多芯化ケーブル51と同芯数のピン54が設けられて
いる。このピン54と多芯化ケーブル51のコネクタ5
2のピン55とで多芯ケーブル51をペネチェッカ50
に接続する。ペネチェッカ50のケーブルコネクタ53
のピン54は、スイッチ回路56を介して接地線57に
接続されている。
【0095】スイッチ回路56は、多芯化ケーブル51
の各芯線と接地線57との接続/非接続状態を切り替え
るものであり、計測装置44を試験対象である多芯化ケ
ーブル55の接続し接地した場合に、その試験対象の多
芯化ケーブル51を接地線に接続するためのものであ
る。このように、多芯化ケーブル51の各芯の接地作業
を一つのスイッチ回路56で実施できるようにしてい
る。
【0096】すなわち、多芯化ケーブル51の1芯の片
側端を計測装置44経由で接地し、多芯化ケーブル51
の1芯のもう片側端をペネチェッカ50のスイッチ回路
56の接点をオンにして接地線57にて接地する。その
際の計測装置44の計測結果に基づいて多芯化ケーブル
51の芯線の導適状態を確認する。つまり、多芯化ケー
ブル51の1芯の抵抗と、グランド抵抗と、計測装置4
4内部抵抗と、多芯化ケーブル51の1芯と計測装置4
4との接触部の抵抗と、ペネチェッカ50と多芯化ケー
ブル51の1芯との接触部の抵抗と、ペネチェッカ50
の内部抵抗の総和より、多芯化ケーブル51の芯線の導
適状態を確認する。
【0097】これにより、各多芯化ケーブル51の芯線
の接地作業負荷を軽減し、ペネチェッカ50を用いない
場合と比較して、多芯化ケーブル51の導適確認作業を
短時間で効率良く実施することができる。
【0098】次に、原子炉格納容器または建屋の密閉状
態を維持しながらケーブルを引き込むためのペネトレー
ションにて、原子炉格納容器または原子炉建屋内外のケ
ーブル接続を行う作業に当たり、ケーブルの通線確認を
行う試験方法について説明する。
【0099】図9に示すように、原子炉格納容器壁58
の内側ケーブル59および外側ケーブル60は、原子炉
格納容器壁58の埋込ケーブル61(ペネトレーショ
ン)経由で接続される。内側ケーブル59および外側ケ
ーブル58は、埋込ケーブル61を介して固定接続され
ることになる。
【0100】このケーブルの接続作業において、まず、
内側ケーブル59の布設を行い、内側ケーブル59と埋
込ケーブル61とが図面通りに接続されていることを確
認する。そして、内側ケーブル59の埋込ケーブル61
の接続端と反対側のケーブル端から、埋込ケーブル61
の外側端までの通線確認を実施する。その後に、内側ケ
ーブル59と外側ケーブル60の接続を埋込ケーブル6
1経由で行い、ケーブル接続が図面通りであること、お
よび内側ケーブル59から外側ケーブル60間の通線確
認を実施する。
【0101】このように、原子炉格納容器内外のケーブ
ル接続を行う作業において、内外ケーブル接続前に各ケ
ーブルの通線確認を行う。つまり、ケーブルの固定接続
後に、内側ケーブル59から外側ケーブル60の間に断
線や誤接続が発見された場合には、断線や誤接続の原因
が内側ケーブル59と外側ケーブル60とのどちらにあ
るか追求しなければならないので、このケーブルの作業
において、内側ケーブル59と外側ケーブル60とを接
続する前に、各ケーブルの断線や誤接続を確認する。従
って、ケーブルの誤接続や断線を早期発見することがで
きる。
【0102】次に、制御棒を駆動させる電動機の挙動を
模擬し中操制御装置または現場制御装置の動作確認試験
を行うためのドライウェルシミュレータについて説明す
る。図10は、そのドライウェルシミュレータの説明図
である。
【0103】図10において、ドライウェルシミュレー
タ62は、アクチュエータ7の接続ケーブル端63か
ら、現場制御装置3から出力される電動機駆動指令信号
を入力するための駆動信号入力部64と、電動機13の
挙動を模擬するための電動機模擬部65と、アクチュエ
ータ7の1つである電動機13の回転方向/回転速度/
回転量を擬似表示する模擬出力表示部66と、現場制御
装置3から出力されるブレーキ励磁指令信号を入力する
ブレーキ信号入力部67と、ブレーキ励磁指令信号のO
N/OFFにより点消灯するランプを備えた動作表示部
68とから構成されている。
【0104】ドライウェルシミュレータ62は、アクチ
ュエータ7に接続されるケーブル端63が接続され、ア
クチュエータ7の1つである電動機13に対して、現場
制御装置3が出力する電動機駆動指令信号を入力する。
この電動機駆動指令信号はドライウェルシミュレータの
駆動指令信号入力部64に入力され、電動機13の回転
子/固定子の特性を模擬する電動機模擬部65により、
その電動機駆動指令信号を電動機13の回転方向に擬似
変換する。そして、回転内容を模擬出力表部66の回転
指示計に表示する。これにより、現場制御装置3からの
電動機駆動指令信号による電動機13の挙動を確認す
る。本実施の形態によれば、請求項29記載の試験装置
を用いる事により、すなわち、現場制御装置3からの電
動機駆動指令信号による電動機13の模擬出力を模擬出
力表示部66に表示し、その電動機駆動指令信号による
電動機13に要求する回転方向/回転速度/回転量を確
認し、その電動機13に要求する回転方向/回転速度/
回転量と中操制御装置1のマンマシンインターフエース
装置上における制御棒操作内容である制御棒挿入/引抜
方向の連続/ノッチ/ステップ駆動指令とが仕様上一致
しているか否かを確認する。
【0105】また、アクチュエータ7の1つである制御
棒駆動を阻止するブレーキに対して、現場制御装置3が
出力するブレーキ励磁指令信号を、ブレーキ信号入力部
62から入力し、動作表示部68のランプを点消灯させ
る。これにより、ブレーキ励磁信号のON/OFFを確
認する。
【0106】つまり、制御装置出力のブレーキ励磁信号
のON/OFF状態と、中操制御装置1のマンマシンイ
ンターフェース装置上において制御棒操作内容とが仕様
上一致している事を確認する。
【0107】このように、ドライウェルシミュレータ6
2では、電動機13の回転方向を模擬出力表示部66に
摸擬表示するので、現場制御装置3からの電動機駆動指
令信号による電動機13の挙動を摸擬確認する。また、
ブレーキ励磁指令信号のON/OFFを動作表示部68
にランプ表示するので、試験員がブレーキ励磁指令信号
のON/OFFを容易に確認することができる。
【0108】図11は、試験用シンクロ発信器にて制御
棒位置信号を模擬し制御棒位置信号の処理の確認試験を
行うための説明図である。
【0109】図11において、アクチュエータ7の1部
分であり制御棒位置を検出する制御棒位置検出回路14
(シンクロ発信器)と同様の構造を有する試験用シンク
ロ発信器69を、アクチュエータ7に接続される接続ケ
ーブル端63に接続する。そして、その試験用シンクロ
発信器69から制御棒位置信号を模擬し、この際の中操
制御装置1および現場制御装置3の制御棒位置を処理す
る回路上の制御棒位置を示すカウント値の増減と、試験
用シンクロ発信器69より模擬した制御棒位置の変化方
向(制御棒の挿入/引抜方向)とが仕様上一致している
か否かを確認する。
【0110】このように、試験用シンクロ発信器69よ
り模擬信号を出力し、実際の制御棒を実駆動させること
なく、中操制御装置1と現場制御装置3との制御棒位置
処理回路の機能確認を実施することができる。
【0111】次に、中操制御装置1または現場制御装置
3の制御棒位置カウント値のシンクロ零調整試験につい
て説明する。まず、アクチュエータの制御棒駆動機構の
機械的下限位置のシンクロ零調整試験は、制御棒駆動機
構の機械的下限位置において、中操制御装置1または現
場制御装置3の制御棒位置信号処理回路上の制御棒位置
カウント値が機械的下限値に一致するように調整を行
い、中操制御装置1の制御棒操作パネル上に表示される
制御棒位置が機械的下限位置を示すことを確認する。
【0112】すなわち、制御棒駆動機構内のポールナッ
トが下部皿バネと接触する位置、すなわち機械的最下限
位置において、アクチュエータ7が示す制御棒位置と、
中操制御装置1または現場制御装置3内の制御棒位置を
示すカウント値とが一致するように調整する。この際、
図12に示すように、現場制御装置3のユニット内に設
置されたシンクロデジタル信号変換部70の調整を行
い、現場制御装置3内の制御棒位置を示すカウント値が
機械的最下限位置を示していること、および中操制御装
置1の制御棒操作パネル上に表示される制御棒位置が機
械的最下限位置を示していることを確認する。
【0113】このように、制御棒駆動機構12の機械的
最下限位置において、アクチュエータ7が示す制御棒位
置と、中操制御装置1または現場制御装置3内の制御棒
位置を示すカウント値とを一致させることにより、中操
制御装置1や現場制御装置3が制御棒制御を行うための
初期状態をつくることができる。
【0114】また、アクチュエータ7の制御棒駆動機構
12における中空ピストンと制御棒とのカップリングと
が解除されるバックシート位置のシンクロ零調整試験
は、バックシート位置に制御棒が位置する状態におい
て、中操制御装置1または現場制御装置3の制御棒位置
信号処理回路上の制御棒位置カウント値がバックシート
位置に一致するように調整を行い、中操制御装置1の制
御棒操作パネル上に表示される制御棒位置がバックシー
ト位置を示すことを確認することにより行われる。
【0115】すなわち、制御棒駆動機構12内の中空ピ
ストンが制御棒とカップリングするバイオカップリング
位置、すなわちバックシート位置において、アクチュエ
ータ7が示す制御棒位置と、中操制御装置1または現場
制御装置3内の制御棒位置を示すカウント値とを一致さ
せるような作業を実施する。この際、図12に示すよう
に、現場制御装置3のユニット内に設置されたシンクロ
デジタル信号変換部70の調整を行い、現場制御装置3
内の制御棒位置を示すカウント値がバックシート位置を
示していること、および中操制御装置1の制御棒操作パ
ネル上に表示される制御棒位置がバックシート位置を示
していることを確認する。
【0116】このように、バックシート位置において、
アクチュエータ7が示す制御棒位置と、中操制御装置1
または現場制御装置3内の制御棒位置を示すカウント値
を一致させることにより、中操制御装置1や現場制御装
置3が制御棒制御を行うための初期状態をつくることが
できる。
【0117】図13は、アクチュエータと同一構造の機
器をアクチュエータに代えてアクチュエータの接続ケー
ブル端に接続し、アクチュエータの動作試験および中操
制御装置や現場制御装置の動作試験を行う場合の説明図
である。
【0118】図13において、アクチュエータ7と同一
構造の機器71をアクチュエータ7の接続ケーブル端6
3に接続する。そして、中操制御装置1や現場制御装置
3が出力する制御指令によるアクチュエータ7の模擬挙
動確認やアクチュエータ7の挙動による中操制御装置1
や現場制御装置3側のインターロック確認を実施する。
このように、アクチュエータ7と同一構造の機器71を
用いることにより、アクチュエータ7の挙動がない場合
でも、アクチュエータ7と同様の挙動を中操制御装置1
や現場制御装置3に対して模擬することができる。
【0119】ここで、アクチュエータと同一構造の機器
71にアクチュエータ7と同様の負荷をかけた状態にお
いて動作試験を実施することも可能である。この場合、
アクチュエータと同一構造の機器71を可能な限りアク
チュエータ7の使用条件と近い条件で用いると、アクチ
ュエータと同一構造の機器71から出力する挙動模擬信
号を、より実機挙動に近いものにすることができる。
【0120】また、制御棒操作監視制御システムの中操
制御装置1や現場制御装置3が出力する制御指令による
アクチュエータ7の挙動確認やアクチュエータ7の挙動
による中操制御装置1や現場制御装置3側のインターロ
ック確認を実施するにあたり、これらを総て接続して行
うことも可能である。すなわち、中操制御装置1、現場
制御装置3、アクチュエータ7、センサ6の総てを組み
合わせ、アクチュエータ7を実作動させる。これによ
り、中操制御装置1が出力する制御指令によるアクチュ
エータ7の挙動確認やアクチュエータ7の挙動による中
操制御装置1および現場制御装置3のインターロック確
認を実施し、制御棒操作監視制御システムの全機能確認
を実機の挙動を用いて実施する。
【0121】次に、図14は制御棒位置をオンオフ信号
のPIP信号で検出する制御棒位置検出器15の動作試
験のための説明図である。
【0122】制御棒位置をオンオフ信号のPIP信号で
検出する制御棒位置検出器15は、制御棒6に取り付け
られたマグネット72の磁力により接点73をON/O
FFさせることで制御棒位置を検出する。この制御棒位
置検出器15に計測装置44および計測制御装置74を
接続する。計測制御装置74は接点73のON/OFF
信号に基づいて制御棒駆動時間を計測するものである。
【0123】計測装置44は、制御棒駆動時に測定した
計測データ上の制御棒位置信号のON/OFF時間を計
測し、制御棒位置検出器15の接点73の数と各接点7
3が設置されている物理的間隔とに基づいて、各接点7
3による制御棒位置信号の検出時間間隔tを求める。こ
れにより、制御棒位置検出器15の接点73の動作状況
を確認する。そして、制御棒位置信号の検出電圧Vを測
定し、その検出電圧Vの定格電圧からの電圧降下が計測
制御装置に影響を与えない範囲であることを確認する。
このようにして、制御棒位置検出器15の健全性確認を
行う。
【0124】また、制御棒位置を検出するための接点7
3は、磁力F≧F1でONし、F<F1でOFFする。
ここで、F1は接点動作に必要な力である。制御棒位置
検出器15においては、制御棒動作方向においてマグネ
ット72が接点73と同じ位置にある場合のみ、F≧F
1で接点をONさせ、位置がずれた場合はすぐに接点7
3をOFFさせる。
【0125】いま、制御棒6に取り付けられたマグネッ
ト72の持つ電荷をQ1、各接点73が持つ電荷をQ2
とし、各接点73とマグネット72間の距離をrとする
と、力Fは以下の関数式で表すことができる。
【0126】F=(1/4πε0)・H(Q1)・K
(Q2)・G(r) 従って、マグネット72が接点73に及ぼす磁力Fが適
当でなく、計測装置44で接点73の正常な動作が検出
できないような場合、つまり、接点不動作、接点ON時
間もしくはOFF時間が短すぎる場合は、磁力Fを適当
な値に調整する。その調整は、接点73とマグネット7
2との間の距離rを調整して行う。
【0127】すなわち、制御棒位置検出器15の接点7
3を計測装置44に接続し、実際に制御棒を駆動させた
際の計測データから各接点73のON/OFF時間を検
出する。そして、計測時の制御棒速度および各接点73
の物理的間隔から、計測データ上の各パルスの発信元と
なる接点73を推測し、各接点73のON/OFF時間
が仕様に見合っていることを検証する。仕様に見合わな
い場合は、各接点73とマグネット72との間の距離r
を調整し、再度、接点73のON/OFF時間の検証を
行う。
【0128】また、制御棒位置を検出する接点73のO
N/OFF時間より制御棒6の駆動時間(およびスクラ
ム時間)を計測制御装置74において計測する。そし
て、制御棒位置検出回路14からの制御棒位置信号(ア
ナログ)を計測制御装置74に入力する前に、計測装置
44で測定した計測データ上の制御棒位置信号のON/
OFF時間と、計測制御装置74の計測結果である制御
棒駆動時間とのデータ照合を行い、計測制御装置74の
計測機能を確認する。
【0129】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、自動
化に対応した制御棒操作監視制御システムの標準的な試
験方法ならびにその試験方法を実現するための試験装置
により、自動化に対応した制御棒操作監視制御システム
の各構成要素に対応した機能確認を効率良く、確実に実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる制御棒駆動機構監
視制御システムの試験方法の説明図。
【図2】本発明の実施の形態に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置におけるFMCRD機器シミュレ
ータのブロック構成図。
【図3】図2に示したFMCRD機器シミュレータの制
御棒監視制御システムへの接続構成の説明図。
【図4】本発明の実施の形態に係わる制御棒操作監視制
御システムの試験装置におけるインバータ試験ツールの
ブロック構成図。
【図5】図4に示したインバータ試験ツールを用いてイ
ンバータ装置の機能確認試験を行う場合の説明図。
【図6】本発明の実施の形態におけるインバータ装置へ
の電源供給構成の説明図。
【図7】本発明の実施の形態におけるインバータ装置の
入出力信号を計測する計測装置を接続するための試験治
具の説明図。
【図8】本発明の実施の形態における原子炉格納容器ま
たは原子炉建屋の壁に設置されたペネトレーションの試
験を行うためのペネチェッカの説明図。
【図9】本発明の実施の形態における原子炉格納容器ま
たは原子炉建屋の壁に設置されたペネトレーションにケ
ーブルを敷設する際のケーブル通線確認試験の説明図。
【図10】本発明の実施の形態における制御棒を駆動さ
せる電動機の挙動を模擬し中操制御装置または現場制御
装置の動作確認試験を行うためのドライウェルシミュレ
ータの説明図。
【図11】本発明の実施の形態における試験用シンクロ
発信器にて制御棒位置信号を模擬し制御棒位置信号の処
理の確認試験を行うための説明図。
【図12】本発明の実施の形態における中操制御装置ま
たは現場制御装置の制御棒位置カウント値のシンクロ零
調整試験についての説明図。
【図13】本発明の実施の形態におけるアクチュエータ
の動作試験および中操制御装置や現場制御装置の動作試
験を行う場合の説明図。
【図14】本発明の実施の形態における制御棒位置をオ
ンオフ信号のPIP信号で検出する制御棒位置検出器の
動作試験のための説明図。
【図15】従来の自動化に対応した制御棒操作監視制御
システムの構成図。
【符号の説明】
1 中操制御装置 2 制御棒自動化装置 3 現場制御装置 4 伝送ネットワーク 5 原子炉 6 制御棒 7 アクチュエータ 8 センサ 9 試験装置 10 現場演算処理装置 11 インバータ装置 12 制御棒駆動機構 13 電動機 14 制御棒位置検出回路 15 制御棒位置検出器 16 FMCRD機器シミュレータ 17 メモリ 18 選択装置 19 信号模擬装置 20 シンクロ模擬装置 21 入力信号処理装置 22 シンクロ信号変換器 23 出力信号処理装置 24 交流信号処理部 25 デジタル信号処理部 26 位置信号設定器 27 初期位置設定器 28 PIP信号設定器 29 分離信号模擬装置 30 インバータ試験ツール 31 インバータコントローラ 32 模擬信号作成部 33 操作端 34 制御指令模擬回路 35 異常信号模擬回路 36 制御モード切替回路 37 模擬信号出力部 38 信号入力部 39 モニタ回路 40 インバータ出力端 41 母線 42 電源盤 43 電源ケーブル 44 計測装置 45 端子台 46 測定端子 47 固定具 48 信号取込み用ピン 49 信号ケーブル 50 ペネチャッカ 51 多芯化ケーブル 52 コネクタ 53 ケーブルコネクタ 54 ピン 55 ピン 56 スイッチ回路 57 接地線 58 原子炉格納容器壁 59 内側ケーブル 60 外側ケーブル 61 埋込ケーブル(ペネトレーション) 62 ドライウェルシミュレータ 63 接続ケーブル端 64 駆動指令信号入力部 65 電動機模擬部 66 模擬出力表示部 67 ブレーキ信号入力部 68 動作表示部 69 試験用シンクロ発信器 70 シンクロデジタル変換部 71 アクチュエータ同一機器 72 マグネット 73 接点 74 計測制御装置

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設置
    され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化さ
    せるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応し
    て設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理装
    置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイン
    バータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置と、
    前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介して設
    置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
    操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその目標
    値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の駆動
    指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作
    監視制御システムの試験方法において、前記原子炉内の
    プロセス量ならびに前記現場制御装置の演算結果を前記
    中操制御装置に対して模擬出力する試験装置を前記伝送
    ネットワーク上の1ステーションとして接続し、前記前
    記中操制御装置からの制御指令に対して前記模擬出力を
    前記中操制御装置に出力し、前記中操制御装置の機能試
    験を実施するようにしたことを特徴とする制御棒操作監
    視制御システムの試験方法。
  2. 【請求項2】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設置
    され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化さ
    せるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応し
    て設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理装
    置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイン
    バータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置と、
    前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介して設
    置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行う中
    操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその目標
    値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の駆動
    指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒操作
    監視制御システムの試験装置において、前記アクチュエ
    ータの動作状態を示す模擬信号を生成するためのFMC
    RD機器シミュレータを有し、前記FMCRD機器シミ
    ュレータは、前記アクチュエータの動作特性データを保
    有するメモリと、前記メモリからアクチュエータ動作特
    性データを引き出して設定する選択装置と、前記現場制
    御装置から入力信号処理装置を介して入力したアクチュ
    エータ動作指令信号および前記選択装置で選択されたア
    クチュエータ動作特性データに基づいて前記アクチュエ
    ータの動作状態を示すシンクロ信号をシンクロ模擬装置
    で模擬し出力信号処理装置を介して出力する信号模擬装
    置とを備えたことを特徴とする制御棒操作監視制御シス
    テムの試験装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の前記信号模擬装置に、前記ア
    クチュエータの初期状態を設定する初期位置設定器と、
    前記アクチュエータの動作状態を示すシンクロ信号およ
    び前記初期位置設定器からの設定信号に基づいて制御棒
    位置を算出する位置信号設定器と、前記位置信号設定器
    の出力信号を受けて磁力接点のON/OFFで検出され
    た制御棒位置を示すPIP信号の状態を模擬するPIP
    信号発生器とを付加したことを特徴とする制御棒操作監
    視制御システムの試験装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3の前記信号模擬
    装置に、前記制御棒と前記アクチュエータの制御棒駆動
    機構との結合状態を示す分離信号のON/OFFを模擬
    する分離信号模擬装置を付加したことを特徴とする制御
    棒操作監視制御システムの試験装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3または請求項4
    の前記FMCRD機器シミュレータは、前記制御棒操作
    監視制御システムにおける複数本の制御棒同時駆動機能
    で設定される最大制御棒本数分の前記入力信号処理装
    置、前記信号模擬装置および前記出力信号処理装置を備
    えたことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの試
    験装置。
  6. 【請求項6】 請求項2乃至請求項5のうちいずれか1
    項の前記信号模擬装置における前記入力信号処理装置
    は、前記現場制御装置の前記インバータ装置から入力す
    る交流信号から前記アクチュエータに要求される情報を
    読み取る交流信号処理部を備えたことを特徴とする制御
    棒操作監視制御システムの試験装置。
  7. 【請求項7】 請求項2乃至請求項5のうちいずれか1
    項の前記信号模擬装置における前記入力信号処理装置
    は、前記現場制御装置の前記現場演算処理装置から入力
    するデジタル信号から前記アクチュエータに要求される
    情報を読み取るデジタル信号処理部を備えたことを特徴
    とする制御棒操作監視制御システムの試験装置。
  8. 【請求項8】 請求項6の前記交流信号処理部を備えた
    前記FMCRD機器シミュレータを、前記現場制御装置
    の入出力部分に接続し、前記制御棒操作監視制御システ
    ムのアクチュエータの実作動無しの状況下において、前
    記中操制御装置および前記現場制御装置の現場演算処理
    装置の機能確認を実施することを特徴とする制御棒操作
    監視制御システムの試験方法。
  9. 【請求項9】 請求項7の前記デジタル信号処理部を備
    えた前記FMCRD機器シミュレータを、前記現場制御
    装置の入出力部分に接続し、前記制御棒操作監視制御シ
    ステムのアクチュエータの実作動無しの状況下におい
    て、前記中操制御装置および前記インバータ装置を含め
    た前記現場制御装置の機能確認を実施することを特徴と
    する制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  10. 【請求項10】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験装置において、前記制御棒
    を駆動させる前記電動機に可変電源を供給する前記イン
    バータ装置の機能試験を行うインバータ試験ツールを備
    えたことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの試
    験装置。
  11. 【請求項11】 請求項10の前記インバータ試験ツー
    ルは、前記インバータ装置内のインバータを制御するイ
    ンバータコントローラに対する制御指令を模擬出力する
    制御指令模擬回路と、前記インバータコントローラの内
    部状態ならびに取合信号の入出力状態をモニタするモニ
    タ回路とを備えたことを特徴とする制御棒操作監視制御
    システムの試験装置。
  12. 【請求項12】 請求項11の前記インバータ試験ツー
    ルは、前記インバータコントローラに対して、前記イン
    バータ装置内の異常を模擬出力する異常信号模擬回路を
    備えたことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの
    試験装置。
  13. 【請求項13】 請求項10の前記インバータ試験ツー
    ルは、インバータ装置内のインバータを制御するインバ
    ータコントローラに対する制御指令を模擬出力する制御
    指令模擬回路と、前記インバータコントローラに対して
    前記インバータ装置内の異常を模擬出力する異常信号模
    擬回路と、前記インバータコントローラの内部状態なら
    びに取合信号の入出力状態をモニタするモニタ回路とを
    備えたことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの
    試験装置。
  14. 【請求項14】 請求項10乃至請求項13の前記イン
    バータ試験ツールを、前記インバータ装置の前記インバ
    ータコントローラに接続し、前記インバータ装置単体で
    前記インバータ装置の機能確認を実施することを特徴と
    する制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  15. 【請求項15】 請求項13のインバータ試験ツールを
    インバータ装置に接続し、前記インバータ装置を無負荷
    状態にし、請求項13のインバータ試験ツールから模擬
    信号を出力して前記インバータ装置を動作させ、前記イ
    ンバータ装置の単体動作特性として、入力電流、入力電
    圧、出力電流、出力電圧、出力周波数、出力力率、出力
    電力、前記インバータ装置内の整流器出力電圧を計測装
    置で計測することを特徴とする制御棒操作監視制御シス
    テムの試験方法。
  16. 【請求項16】 請求項13のインバータ試験ツールを
    インバータ装置に接続し、前記インバータ装置を無負荷
    状態にし、請求項13のインバータ試験ツールから模擬
    信号を出力して前記インバータ装置のインバータの破損
    を防止する保護インターロックが正常に動作すること、
    ならびに前記インバータ装置の停止、異常情報表示、異
    常警報出力、および前記制御棒操作監視制御システムの
    異常情報表示、異常警報出力がなされることを計測装置
    で計測し確認することを特徴とする制御棒操作監視制御
    システムの試験方法。
  17. 【請求項17】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記インバ
    ータ装置を無負荷状態にし、前記中操制御装置の操作指
    令により前記インバータ装置を動作させ、その時の前記
    インバータ装置の単体特性として、入力電流および入力
    電圧を前記インバータ装置の電源入力端で計測装置によ
    り測定し、前記インバータ装置内の整流器出力電圧を整
    流器出力電圧測定用端子で計測装置により測定し、前記
    インバータ装置の出力電流、出力電圧、出力周波数、出
    力力率、出力電力を、前記インバータ装置の出力端と前
    記アクチュエータとの間で計測装置により計測すること
    を特徴とする制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  18. 【請求項18】 請求項15または請求項17の制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記インバ
    ータ装置の出力電流、出力電圧、出力周波数、出力力
    率、出力電力を、前記アクチュエータの接続ケーブル端
    で計測装置により測定することにより、前記アクチュエ
    ータに供給される電源状態を確認することを特徴とする
    制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  19. 【請求項19】 請求項15または請求項17の制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記インバ
    ータ装置の単体動作特性として、前記インバータ装置の
    出力電流、出力電圧、出力周波数、出力力率、出力電力
    を、前記インバータ装置の出力端子で計測装置により測
    定することにより、前記インバータ装置の出力特性を確
    認することを特徴とする制御棒操作監視制御システムの
    試験方法。
  20. 【請求項20】 請求項13のインバータ試験ツールを
    インバータ装置に接続し、前記インバータ装置を前記ア
    クチュエータと接続した状態にし、請求項13のインバ
    ータ試験ツールから模擬信号を出力して前記インバータ
    装置を動作させ、前記インバータ装置の単体動作特性と
    して、前記インバータ装置の入力電流、入力電圧、出力
    電流、出力電圧、出力周波数、出力力率、出力電力、前
    記インバータ装置内の整流器出力電圧を計測装置により
    計測すると共に、前記インバータ装置のインバータが破
    損することを防止する保護インターロックが正常に動作
    すること、ならびに前記インバータ装置の停止、故障情
    報表示、警報出力がなされることを確認することを特徴
    とする制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  21. 【請求項21】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記インバ
    ータ装置を前記アクチュエータに接続した状態にし、前
    記中操制御装置からの制御指令により前記アクチュエー
    タを動作させた状態において、前記インバータ装置の動
    作特性として、前記インバータ装置の入力電流、入力電
    圧、出力電流、出力電圧、出力周波数、出力力率、出力
    電力、インバータ装置内の整流器出力電圧を計測装置に
    より計測することを特徴とする制御棒操作監視制御シス
    テムの試験方法。
  22. 【請求項22】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、複数台の前
    記インバータ装置に各母線毎に設けられた1台の電源盤
    から交流電源を供給する場合に、各母線毎の電源盤に接
    続された複数台の前記インバータ装置に対し1台ずつの
    インバータ装置を選定し、その選定したインバータ装置
    の入出力電源を計測装置により計測し、複数本の制御棒
    駆動時の母線電圧変動値が予め規定した範囲内であるこ
    とを確認することを特徴とする制御棒操作監視制御シス
    テムの試験方法。
  23. 【請求項23】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、複数台の前
    記インバータ装置に各母線毎に設けられた1台の電源盤
    から交流電源を供給する場合に、各母線毎の電源盤に接
    続された複数台の前記インバータ装置の中から、前記電
    源盤からの電源ケーブル長が最小で前記電源盤からの電
    源の電圧降下が最小となるインバータ装置を選定し、そ
    の選定したインバータ装置の電源投入時に発生する突入
    電流を計測し、計測結果が予め定めた規定範囲内である
    ことを確認することにより、複数台の前記インバータ装
    置に発生する突入電流が全て予め定めた規定範囲内であ
    ることを確認することを特徴とする制御棒操作監視制御
    システムの試験方法。
  24. 【請求項24】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験装置において、前記インバ
    ータ装置の入出力信号を計測する計測装置を接続する試
    験治具は、1個の端子台上に設けられた複数個の測定端
    子と、前記測定端子に対応して設けられ前記計測装置の
    複数個の信号入力端子とを一括接続するための複数個の
    信号取込み用ピンと、前記測定端子と前記信号取込み用
    ピンとを固定するための固定具と、前記信号取込み用ピ
    ンと前記計測装置の複数個の入力端子との間を接続する
    複数本の信号ケーブルとから構成されることを特徴とす
    る制御棒操作監視制御システムの試験装置。
  25. 【請求項25】 請求項15または請求項16または請
    求項17または請求項19または請求項20または請求
    項21の制御棒操作監視制御システムの試験方法におい
    て、請求項24の試験治具を用いて前記インバータ装置
    と前記計測装置とを接続してインバータ装置の入出力信
    号を計測するようにしたことを特徴とする制御棒操作監
    視制御システムの試験方法。
  26. 【請求項26】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験装置において、前記原子炉
    を格納する原子炉格納容器または原子炉建屋の壁に設置
    され前記原子炉格納容器または建屋の密閉状態を維持し
    ながらケーブルを引き込むためのペネトレーションの試
    験を行うためのペネチェッカは、前記ペネトレーション
    に接続された試験対象である多芯化ケーブルのコネクタ
    と接続するための同径のケーブルコネクタと、前記ケー
    ブルコネクタに設けられ前記多芯化ケーブルと同芯数の
    ピンと、前記多芯化ケーブルの各芯線と接地線との接続
    /非接続状態を切り替えるためのスイッチ回路とを備え
    たことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの試験
    装置。
  27. 【請求項27】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、請求項26
    のペネチェッカを用いて、試験対象である多芯化ケーブ
    ルのケーブル芯線と前記ペネチェッカの前記ケーブルコ
    ネクタを接続し、試験対象である前記多芯化ケーブルの
    ケーブル芯線の片側端を計測装置経由で接地し、前記ス
    イッチ回路により前記多芯化ケーブルの各芯線と接地線
    とを接続して前記多芯化ケーブルの各芯線を接地し、前
    記計測装置で接地した前記多芯化ケーブルの各芯線の導
    通状態の確認試験を行うようにしたことを特徴とする制
    御棒操作監視制御システムの試験方法。
  28. 【請求項28】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記原子炉
    を格納する原子炉格納容器または原子炉建屋の壁に設置
    され前記原子炉格納容器または建屋の密閉状態を維持し
    ながらケーブルを引き込むためのペネトレーションにて
    原子炉格納容器または前記原子炉建屋内外のケーブル接
    続を行う作業に当たり、前記原子炉格納容器または前記
    原子炉建屋内のケーブル布設を行い、前記原子炉格納容
    器または原子炉建屋内のケーブルと前記ペネトレーショ
    ンの埋込ケーブルとが図面通りに接続されているかを確
    認し、前記原子炉格納容器または原子炉建屋内のケーブ
    ルの前記埋込ケーブル接続端と反対のケーブル端から前
    記原子炉格納容器または前記原子炉建屋の埋込ケーブル
    外側端までの通線確認を実施し、その後に前記原子炉格
    納容器または前記原子炉建屋外のケーブル接続を行い、
    ケーブル接続が図面通りであることおよび前記埋込ケー
    ブルにて接続した原子炉格納容器外のケーブルの通線確
    認を実施することを特徴とする制御棒操作監視制御シス
    テムの試験方法。
  29. 【請求項29】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験装置において、前記制御棒
    を駆動させる前記電動機の挙動を模擬し前記中操制御装
    置または前記現場制御装置の動作確認試験を行うための
    ドライウェルシミュレータを備えたことを特徴とする制
    御棒操作監視制御システムの試験装置。
  30. 【請求項30】 請求項29の発明に係わる制御棒操作
    監視制御システムの試験装置において、前記ドライウェ
    ルシミュレータは、前記アクチュエータの接続ケーブル
    端にて前記現場制御装置から出力される電動機駆動指令
    信号を入力するための駆動指令信号入力部と、前記電動
    機駆動指令信号により前記電動機の動作状態を模擬する
    電動機模擬部と、前記電動機模擬部で模擬された電動機
    動作状態における回転方向を擬似表示する模擬出力表示
    部とを備えたことを特徴とする制御棒操作監視制御シス
    テムの試験装置。
  31. 【請求項31】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記アクチ
    ュエータの接続ケーブル端に請求項30のドライウェル
    シミュレータを接続し、前記現場制御装置から出力され
    る電動機駆動指令信号に基づき前記電動機動作模擬部で
    模擬した電動機動作状態を前記模擬出力表示部に表示
    し、前記電動機に要求する回転方向/回転速度/回転量
    と、前記中操制御装置のマンマシンインターフエース装
    置上における制御棒操作内容である制御棒挿入/引抜方
    向の連続/ノッチ/ステップ駆動指令とが仕様上一致し
    ていることを確認することを特徴とする制御棒操作監視
    制御システムの試験方法。
  32. 【請求項32】 請求項30の発明に係わる制御棒操作
    監視制御システムの試験装置において、前記ドライウェ
    ルシミュレータは、前記アクチュエータに設けられ前記
    制御棒の動作阻止を行うブレーキに対して前記アクチュ
    エータの接続ケーブル端にて前記現場制御装置から出力
    されるブレーキ励磁指令信号を入力するためのブレーキ
    信号入力部と、前記ブレーキ信号入力部に入力されたブ
    レーキ励磁指令信号を確認する動作表示部とを備えたこ
    とを特徴とする制御棒操作監視制御システムの試験装
    置。
  33. 【請求項33】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記アクチ
    ュエータの接続ケーブル端に請求項32のドライウェル
    シミュレータを接続し、前記ブレーキに対して前記現場
    制御装置を経由して出力されるブレーキ励磁指令信号を
    前記動作表示部に表示し、前記中操制御装置のマンマシ
    ンインターフエース装置上における制御棒操作内容とが
    一致していることを確認試験することを特徴とする制御
    棒操作監視制御システムの試験方法。
  34. 【請求項34】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記電動機
    の回転角から制御棒位置を検出する制御棒位置検出回路
    と同一構造の試験用シンクロ発信器を前記アクチュエー
    タの接続ケーブル端に接続し、前記試験用シンクロ発信
    器から制御棒位置信号を模擬し、前記中操制御装置また
    は前記現場制御装置の制御棒位置信号を処理する回路上
    の制御棒位置を示すカウント値の増減と模擬した制御棒
    位置の変化方向とが仕様上一致していることを確認する
    ことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの試験方
    法。
  35. 【請求項35】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記アクチ
    ュエータの制御棒駆動機構の機械的下限位置において、
    前記中操制御装置または前記現場制御装置の制御棒位置
    信号処理回路上の制御棒位置カウント値が機械的下限値
    に一致するように調整を行い、前記中操制御装置の制御
    棒操作パネル上に表示される制御棒位置が機械的下限位
    置を示すことを確認することを特徴とする制御棒操作監
    視制御システムの試験方法。
  36. 【請求項36】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記アクチ
    ュエータの制御棒駆動機構における中空ピストンと前記
    制御棒とのカップリングとが解除されるバックシート位
    置に制御棒が位置する状態において、前記中操制御装置
    または前記現場制御装置の制御棒位置信号処理回路上の
    制御棒位置カウント値が前記バックシート位置に一致す
    るように調整を行い、前記中操制御装置の制御棒操作パ
    ネル上に表示される制御棒位置が前記バックシート位置
    を示すことを確認することを特徴とする制御棒操作監視
    制御システムの試験方法。
  37. 【請求項37】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記アクチ
    ュエータと同一構造の機器を前記アクチュエータに代え
    て前記アクチュエータの接続ケーブル端に接続し、前記
    中操制御装置または前記現場制御装置が出力する制御指
    令による前記アクチュエータの模擬挙動確認や前記アク
    チュエータの挙動による前記中操制御装置または現場制
    御装置側のインターロック確認を実施することを特徴と
    する制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  38. 【請求項38】 請求項37の発明に係わる制御棒操作
    監視制御システムの試験方法において、前記アクチュユ
    ータの代替え機器を前記アクチュエータの実機と同様の
    負荷条件下で動作させ、前記中操制御装置または前記現
    場制御装置が出力する制御指令による前記アクチュエー
    タの模擬挙動確認や前記アクチュエータの挙動による前
    記中操制御装置または現場制御装置側のインターロック
    確認を実施することを特徴とする制御棒操作監視制御シ
    ステムの試験方法。
  39. 【請求項39】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記中操制
    御装置、前記現場制御装置、前記アクチュエータ、前記
    センサの総てを組み合わせ、前記アクチュエータを実作
    動させ、前記制御棒操作監視制御システムの前記中操制
    御装置または前記現場制御装置が出力する制御指令によ
    る前記アクチュエータの挙動確認や前記アクチュエータ
    の挙動による前記中操制御装置または現場制御装置側の
    インターロック確認を実施することを特徴とする制御棒
    操作監視制御システムの試験方法。
  40. 【請求項40】 原子炉内の複数の制御棒に対応して設
    置され制御棒位置を挿入/引抜方向に電動機により変化
    させるアクチュエータと、前記各アクチュエータに対応
    して設置され各制御棒の個別の駆動制御を現場演算処理
    装置で行いこの現場演算処理装置からの指令に基づきイ
    ンバータ装置で駆動用の出力調整を行う現場制御装置
    と、前記現場制御装置の上位に伝送ネットワークを介し
    て設置され前記原子炉内の複数の制御棒の統括制御を行
    う中操制御装置と、前記原子炉からのプロセス量とその
    目標値との偏差演算により前記中操制御装置へ制御棒の
    駆動指令を出力する制御棒自動化装置とを有する制御棒
    操作監視制御システムの試験方法において、前記制御棒
    本体に取り付けられたマグネットの磁力により接点をO
    N/OFFさせることにより制御棒位置信号を検出する
    制御棒位置検出器に計測装置を接続し、前記計測装置で
    制御棒位置信号のON/OFF時間を計測し、前記制御
    棒位置信号のON/OFF時間に基づいて前記制御棒位
    置検出器の接点の動作状況を確認すると共に、制御棒位
    置信号の検出電圧が規定値以内であることを確認して前
    記制御棒位置検出器の健全性確認を行うことを特徴とす
    る制御棒操作監視制御システムの試験方法。
  41. 【請求項41】 請求項40の発明に係わる制御棒操作
    監視制御システムの試験方法において、前記制御棒位置
    信号のON/OFF時間、前記制御棒の動作速度、前記
    制御棒本体に取り付けられたマグネットと制御棒位置を
    検出する接点との物理的間隔に基づいて、前記制御棒位
    置検出器の制御棒位置を検出する接点の感度を検証する
    ことを特徴とする制御棒操作監視制御システムの試験方
    法。
  42. 【請求項42】 請求項40の発明に係わる制御棒操作
    監視制御システムの試験方法において、前記制御棒位置
    検出器で検出した制御棒位置信号の発生時間より制御棒
    駆動時間を測定する計測制御装置を前記制御棒位置検出
    器に接続し、前記計測装置で測定した制御棒位置信号の
    発生時間と前記計測制御装置の計測結果である制御棒駆
    動時間とをデータ照合することにより、前記計測制御装
    置の計測機能を確認することを特徴とする制御棒操作監
    視制御システムの試験方法。
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