JPH11236240A - テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 - Google Patents
テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源Info
- Publication number
- JPH11236240A JPH11236240A JP10031874A JP3187498A JPH11236240A JP H11236240 A JPH11236240 A JP H11236240A JP 10031874 A JP10031874 A JP 10031874A JP 3187498 A JP3187498 A JP 3187498A JP H11236240 A JPH11236240 A JP H11236240A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical
- glass
- optical fiber
- fiber
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S3/00—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
- H01S3/14—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range characterised by the material used as the active medium
- H01S3/16—Solid materials
- H01S3/17—Solid materials amorphous, e.g. glass
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01S—DEVICES USING THE PROCESS OF LIGHT AMPLIFICATION BY STIMULATED EMISSION OF RADIATION [LASER] TO AMPLIFY OR GENERATE LIGHT; DEVICES USING STIMULATED EMISSION OF ELECTROMAGNETIC RADIATION IN WAVE RANGES OTHER THAN OPTICAL
- H01S3/00—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range
- H01S3/14—Lasers, i.e. devices using stimulated emission of electromagnetic radiation in the infrared, visible or ultraviolet wave range characterised by the material used as the active medium
- H01S3/16—Solid materials
- H01S3/17—Solid materials amorphous, e.g. glass
- H01S3/177—Solid materials amorphous, e.g. glass telluride glass
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Plasma & Fusion (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Optical Integrated Circuits (AREA)
- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
- Glass Compositions (AREA)
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
- Lasers (AREA)
- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
Abstract
あるテルライトガラス、該テルライトガラスを用い、特
に1.5μmから1.7μmの波長域でも動作可能な広
帯域の光増幅媒体、該光増幅媒体を用いた広帯域かつ低
雑音特性を有する光増幅器およびレーザ装置、非石英系
光ファイバと石英系光ファイバとを、あるいはコア屈折
率が互いに異なる非石英系光ファイバ同士を確実にかつ
低損失、低反射で接続する光ファイバ接続構造、さらに
光源を提供。 【解決手段】 テルライトガラスは、光ファイバまたは
光導波路用の材料ガラスであって、0<Bi2 O3 ≦2
0(モル%)、0≦Na2 O≦35(モル%)、0≦Z
nO≦35(モル%)、および55≦TeO2 ≦90
(モル%)からなる組成を持つ。
Description
光導波路用の材料ガラスであるテルライトガラス、該テ
ルライトガラスを用い、特に1.5μmから1.7μm
の波長域でも動作可能な広帯域の光増幅媒体、該光増幅
媒体を用いた広帯域かつ低雑音特性を有する光増幅器お
よびレーザ装置とに関する。また、本発明は、非石英系
光ファイバと石英系光ファイバとを、あるいはコア屈折
率が互いに異なる非石英系光ファイバ同士を確実にかつ
低損失、低反射で接続する光ファイバ接続構造、さらに
光源に関する。
機能向上のために、1本の光ファイバの中に複数の波長
の光信号を合波して伝送したり、逆に1本の光ファイバ
を伝搬してきた複数の波長の光信号を各波長ごとに分波
したりする波長多重伝送技術(WDM:Wavelength Div
ision Multiplexing)の研究開発が現在行われている。
この伝送方式では、1本の光ファイバで複数の異なる波
長の光信号を伝送し、伝送距離に応じて従来と同じよう
に中継増幅する必要がある。そこで、光信号波長を増し
伝送容量を上げるには、広い増幅波長帯を持つ光増幅器
が必要になる。
めのシステムの波長には1.61μmから1.66μm
の間の波長が考えられており、保守、監視システムのた
めの光源や光増幅器の開発が望まれている。
コアに希土類元素を添加した光ファイバを光増幅媒体と
した光ファイバ増幅器、例えばEr(エルビウム)添加
光ファイバ増幅器(EDFA)の研究開発が進められ、
光通信システムへの応用が盛んに進められている。この
EDFAは、シリカ系光ファイバの損失が最低となる
1.5μm帯で動作し、30dB以上の高利得、低雑
音、広い利得帯域、利得が偏波無依存、高い飽和出力な
どの優れた特徴を有することが知られている。
に要求される性能の一つは、上記したように、増幅帯域
が広いことである。これまで、増幅帯域の広いEDFA
として、フッ化物ガラスをEr添加光ファイバ増幅器の
ホストとして用いたフッ化物EDFAが開発されてい
る。
と、従来の石英系EDFAやフッ化物系EDFA増幅帯
域よりも2倍以上広い1.53μmから1.56μmま
での波長増幅帯域よりも2倍以上広い1.53μmから
1.61μmまでの波長帯域での一括増幅が可能とな
る。したがって、将来の超大容量WDMシステム用ED
FAとして注目されている。
て要求される性能は、(1)増幅の広帯域性および
(2)増幅の平坦性である。まず、増幅の広帯域性につ
いて述べる。
媒体としたとき、増幅帯域が拡がるのは、テルライトガ
ラス中では1.5μm帯の光増幅をひき起こすErの 4
I13/3準位と 4I15/2準位の誘導放出断面が他のガラス
中よりも大きくなり、特に、1.6μm帯の長波長域で
は他のガラス中より約2倍程の値を取るからである。従
って、テルライトEDFAでは、他のEDFAに比べて
長波長域で大きな利得が得やすくなっている。
位の 4I15/2準位のErの占有率と4I13/3準位の占有
率との差で決まる。すなわち、 4I15/2準位が全く占有
されていなければ、利得は1.50μmのような短波長
まで得ることができる。
付近)で高い利得を得ようとして、ファイバ長を長くす
ると、 4I15/2準位のファイバ全体での占有率が上が
り、短波長域での利得は得られなくなり、また、1.5
4μm付近の雑音指数(NF:Noise Figuve)も上って
しまうことになる。従って、テルライト光ファイバであ
っても、1本の光ファイバでカバーできる増幅帯域は限
られたものになってしまう。実際、1本のテルライト光
ファイバを用いて得られる低NFで高利得な動作波長域
は、1.55μmから1.61μmの60nm程度であ
る。
要求される第2の性質である増幅の平坦性について述べ
る。
て要求される性能は、(1)増幅の広帯域性および
(2)増幅の平坦性である。テルライトEDFAは増幅
の広帯域性には優れているけれども、増幅の平坦性は劣
る。例えば、利得ピーク波長1.56μmと1.60μ
mとでの利得偏差は、15dB以上である(A. Mori et
al. 前掲)。したがって、利得の平坦化を図るには、フ
ァイバブラックグレーティング等の利得等化器をEDF
Aに適用する必要がある。しかし、利得偏差が大き過ぎ
る場合には平坦化するための利得等化器の設計が困難と
なったり、また複数の利得等化器を用いなければ利得等
化ができなかったりするのが現状である。実際、テルラ
イトEDFAの場合、利得偏差が15dB以上あるため
に、WDMシステムに適用される利得偏差が1dB以下
のものが利得等化器を用いても実現されていない。
変化させるには、誘導放出断面積スペクトルの形状を変
える必要がある。
クトルを平坦化し、利得等化しやすくするには、1.6
μm帯付近の誘導放出断面積が大きくなるようなファイ
バホストを用いると良い。これは、その場合、1.53
μmから1.56μmまでの波長帯と1.6μm帯との
利得偏差を低下させることができるためである。
トとしてはTeO2 −ZnO−Na2 O−Bi2 O3 系
ガラス(特願平9−30430号)がTeO2 −ZnO
−Li2 O−Bi2 O3 (特願平9−226890号)
などのガラスが用いられている。これらのガラス系では
利得偏差は15dB以上になる。
説明する。
3,836,871号および第3,883,357号に
おいてCooley等は希土類元素を添加したテルライトガラ
スでレーザ発振が可能なことを示している。しかし、Co
oley等はファイバ化までは行っておらず、ファイバ化に
必要な屈折率の調整およびガラスの熱安定性には言及し
ていない。
おいてSnitzer 等はテルライトガラスを用いればEDF
Aの増幅帯域が拡大し、さらに光増幅にはファイバ化が
不可欠であるとして、光学活性元素である希土類元素を
含み、かつファイバ化が可能なテルライトガラスの組成
範囲を具体的に開示した。そのガラスはTeO2 ,R2
OおよびQO(RはLi以外の一価金属、Qは二価金
属)よりなる3元系である。すなわち熱安定性の低下な
どのため、Liは一価金属として除外されている。
r 等は前記テルライトガラス中および石英系ガラス中で
のエルビウムイオンの蛍光スペクトルを比較し、テルラ
イトガラス中の方がスペクトル幅が広いことから前記テ
ルライトガラスを用いればEDFAの広帯域増幅が可能
であり、さらに、プラセオジム、ネオジム等の添加が可
能であることを示し、これら光学活性物質の添加によ
り、前記3元系テルライトガラスを用いた光ファイバで
光増幅が可能であるとしている。しかし、米国特許第
5,251,062号には光増幅を実際に行ったことを
示す利得、励起波長および信号波長などの具体的な記載
は一切ない。すなわち、米国特許第5,251,062
号は、単にファイバ化可能な3元系テルライトガラスの
組成範囲を示し、光学活性な希土類元素を添加すること
が可能であることを示したにすぎない。
ptical Materials, 3(1994), pp.187-203 (以下、この
文献をオプティカル・マテリアルズと呼ぶ。)において
米国特許第5,251,062号に記載された以外の組
成を含む種々のテルライトガラスの熱的および光学的特
性を示している。しかし、ここでも光増幅およびレーザ
発振についての具体的な記載はない。
行されたJ. S. Wang et. al, Optics Letters, 19(199
4), pp.1448-1449 (以下、この文献をオプティックス
・レターズと呼ぶ。)において初めてネオジム添加テル
ライトガラスの単一モードファイバを用いたレーザ発振
に関して初めて報告している。
%TeO2 −6.0%Na2 O−15.5%ZnO−
1.5%Bi2 O3 −0.1%Nd2 O3 、クラッドが
75%TeO2 −5.0%Na2 O−20.0%ZnO
で示される組成からなり、818nm励起で1061n
mのレーザ発振を行っている。この文献中にファイバの
損失は記載されていないが、前記オプティカル・マテリ
アルズ中にコア組成Nd2 O3 −77%TeO2 −6.
0%Na2 O−15.5%ZnO−1.5%Bi2 O
3 、クラッド組成75%TeO2 −5.0%Na2 O−
20.0%ZnOのファイバ(オプティックス・レター
ズ記載のものと同一と推定される)の損失が1.55μ
mにおいて1500dB/km、励起光波長(0.98
μm)において3000dB/kmであることが記載さ
れている(図1を参照。この図は後述するテルライトガ
ラス中のEr3+の 4I13/2→ 4I15/2発光およびフッ化
物ガラス中のEr3+の 4I13/2→ 4I15/2発光を比較し
たものである)。
わっている点で前記米国特許第5,251,062号の
3元系と異なるが、前記3元系にBi2 O3 が加わった
組成のガラスの熱安定性に関する記載は、このオプティ
ックス・レターズにも、また前記オプティカル・マテリ
アルズ、米国特許第5,251,062号にも一切な
い。
域が30nm程度であり、WDMの帯域拡大のためにフ
ァイバ増幅器の帯域拡大を行うためには、これだけでは
まだ不十分である。
トガラスは蛍光スペクトルの幅が広いことからEDFA
のホストとすれば増幅帯域を拡げられる可能性があるこ
とが示された。また、TeO2 ,R2 OおよびQO(R
はLi以外の一価金属、Qは二価金属)よりなる3元系
でファイバ化が可能であることも示され、前記組成を基
本とするネオジム添加単一モードファイバで1061n
mのレーザ発振が実現された。
Aはまだ実現されていない。以下にテルライトEDFA
実現のための課題を示す。
これまでに実現されたネオジム添加ファイバレーザとの
相違、すなわちガラス中のエルビウムの1.5μm帯の
発光とネオジムの1.06μm帯の発光の相違を示す必
要がある。
る。すなわち目的としている準位2から準位1への誘導
放出を得るために、準位1から準位3(準位2よりエネ
ルギーの高い準位)に励起して、準位3から準位2への
緩和により準位1・2間の反転分布を形成している。こ
れを3準位系という。一方、図3に示すように、誘導放
出の終準位が基底準位ではなく、基底準位の上位準位で
ある準位1のとき、これを4準位系という。3準位系は
4準位系と比較して誘導放出の終準位が基底状態である
ため反転分布を形成しにくい。したがって3準位系のE
DFAでは励起光強度を強めるとともに、ファイバ自体
も低損失化および高Δn化が必要である。高Δn化は効
率的な励起のためである。
光増幅は行えても増幅帯域が拡げられないことを簡単に
示す。
Aの利得の波長依存性の模式図を示す。テルライトED
FAはこの図のように石英系EDFAより広帯域な光増
幅が期待できる。しかし、石英系ガラス以外のガラスで
は石英系ガラスと比較して通信波長帯での損失は大き
い。そのため、光ファイバ増幅器ではこの損失が利得を
実質的に低下させる。
合はテルライトガラスの増幅帯域は前記のものに近い
が、損失が大きくなると増幅帯域が小さくなる。
量の増大を図るために1チャネル当りの伝送速度の高速
化が進められている。そのためには、伝送路の一部を構
成しているEr添加光ファイバ自体の波長分散特性の最
適化を図る必要があるが、これまで、このようなEr添
加光ファイバ自体の波長分散に関して注意が払われてい
なかった。
となる波長は、2μmよりも長波長帯に位置し、EDF
Aに使用する高NA(Numerical Aperture)ファイバの
波長分散値は、1.55μm帯において、通常、−10
0ps/km/nm以下の値を取ることになる。このた
め、ファイバを10m程度の短尺で用いた場合でも、こ
のファイバの波長分散値は−1ps/nm以下の大きな
値となる。
速WDM伝送に使用するためには、その波長分散値をで
きるだけ零に近づける必要がある。ところが、上述した
ように、テルライトガラスの材料分散値は2μm以上の
波長域で零となるため、テルライトガラスファイバで
は、石英ファイバで行われているようなファイバの構造
パラメータを最適化することによって1.55μm帯で
の波長分散値を零に近づけるという手法が取れないのが
現実である。
m帯増幅用のPr(プラセオジム)のホストとしても使
用できる。ところが、前述のように、テルライト光ファ
イバは、1.3μm帯において、絶対値で大きな波長分
散値を持つ。そのため、テルライト光ファイバを使用し
て高速光信号を増幅する場合には、パルス波長のひずみ
が誘起されるので、波長分散値の補正をしないと、光通
信システム中での使用が困難になる。
ァイバとの接続について説明する。
増幅用あるいは非線形光学用として使用する場合、石英
系光ファイバと低損失でかつ低反射で接続する必要があ
る。しかし、非石英系光ファイバと石英系光ファイバと
はそれぞれのコア屈折率が異なり、両者を図6および図
7に示すように接続した場合、残留反射が存在し、実用
的な使用に適用できる接続が実現できない。これらの図
において、参照符号1は非石英系光ファイバ、2は石英
系光ファイバ、5は光学接着剤、6は接着剤を示し、図
6ではファイバ接続面に光学接着剤が介在しない。この
ため、図8に示すように、石英系光ファイバ2a,2b
と非石英系光ファイバ1間に存在する残留反射によっ
て、出力信号には両接続部の反射によって生じるゴース
ト(雑音として作用する)が発生し、信号の品質を著し
く劣化する。このため、接続部の残留反射率としては、
−60dB以上が要求(光ファイバ増幅器の場合)され
る(文献「武井他,“光増幅器モジュール”,沖電気開
発,vol.64, No.1, pp.63-66, 1997」を参照)。例え
ば、Zr系フッ化物ファイバ、In系フッ化物ファイ
バ、カルコゲナイド系ガラスファイバ(ガラス組成As
−S)、およびテルライトガラスファイバのコア屈折率
はそれぞれ、1.48〜1.55(ガラス組成により変
化)、1.45〜1.65(ガラス組成により変化)、
2.4、および2.1であり、石英ファイバ(コア屈折
率〜1.50)と接続した場合の反射減衰量R(単位は
dB、残留反射率との関係は、残留反射率が負の値を示
すのに対して、反射減衰量は残留反射率の絶対値を示し
正の値を有する。)は下式(2)で求められる。
ァイバおよび非石英系ファイバのコア屈折率である。Z
r系フッ化物ファイバ、In系フッ化物ファイバ、カル
コゲナイド系ガラスファイバ(ガラス組成As−S)、
およびテルライトガラスファイバと石英系ファイバ間の
反射減衰量は、それぞれ、∞〜35dB、∞〜26d
B、13dB、および16dBである。なお、Zr系フ
ッ化物ファイバ、In系フッ化物ファイバに関しては、
ガラスの組成を調整して石英系ファイバのコア屈折率と
近づけることにより、反射減衰量を増加(残留反射率は
低減)できる。しかし、これは、実用的なファイバを作
製する上で大きな制約(例えば、ファイバ作製時のガラ
ス組成の精密制御、低損失ファイバ作製に適したガラス
組成との整合性を考慮)を受けることになる。また、石
英系光ファイバと非石英系光ファイバ間の接続は、 1)両ファイバの軟化温度の差(石英系光ファイバの軟
化温度1400度、非石英系光ファイバの軟化温度50
0度)により従来の融着接続が適用できないこと、 2)非石英系光ファイバに適した光コネクタ作製技術が
ないため、光コネクタ接続技術が適用できないこと等の
理由により、両者を接続するのにも大きな課題があっ
た。このため、Zr系フッ化物光ファイバ、In系フッ
化物光ファイバに関してはガラス組成に依存なく、ま
た、カルコゲナイド系ガラス光ファイバ、テルライトガ
ラス光ファイバと石英系光ファイバとを確実にかつ低損
失、低反射で接続する汎用的な接続技術が求められてい
た。
の接続技術の一つ(特開平6−27343号公報)を図
9および図10に示す。この技術では、まず非石英系光
ファイバ1および石英系光ファイバ2をそれぞれ光ファ
イバ保持筐体7aおよび7bで保持する。ここで、各々
の光ファイバ1および2は、それぞれV溝基板8a,8
bにより位置決めされ、接着剤10a,10bと光ファ
イバ固定板9a,9bにより光ファイバ保持筐体7aお
よび7bに固定されている。また、光ファイバを保持し
た一方の光ファイバ保持筐体(図9では光ファイバ2を
保持した光ファイバ保持筐体7b)の接続端面には、そ
れぞれのファイバが接続された時に生じる反射を抑える
目的であらかじめ誘電体膜18が設けられている。石英
系光ファイバ2と非石英系光ファイバ1との接続は、図
10に示すように、光ファイバ1と2の光軸が一致する
ように光ファイバ保持筐体7a,7b同士を調整後、紫
外線硬化樹脂系の光学接着剤5を用いて接続する。この
時、光ファイバ保持筐体7a,7bの接続端面は、それ
ぞれ、非石英系ファイバおよび石英系ファイバ2の光軸
に対して垂直であるため、接続点で反射が生じるとその
まま逆方向へ戻り、反射減衰量を劣化させる。そこで、
この従来技術は、誘電体膜18によって接続点における
反射を低下させようとするものである。しかし、この従
来の接続では光学接着剤5の屈折率と誘電体膜18の屈
折率および膜厚とを精密に調整する必要がある。すなわ
ち、非石英系光ファイバ1のコア屈折率をn1 、石英系
ファイバ2のコア屈折率をn2 とすると、光学接着剤5
の屈折率はn1 に調整し、また、誘電体膜18の屈折率
nf および膜厚tf は下式(3)および(4)の条件を
満足する必要がある。
ある。
誘電体膜を用いて低反射・低損失の接続部を構成するた
め、光学接着剤5の屈折率と誘電体膜18の屈折率およ
び膜厚とを精密に調整する必要があり、特性の優れる接
続部を再現良く、歩留り良く実現する上で大きな問題が
あった。
示すように、光ファイバ19aおよび19bを保持した
光ファイバ保持筐体7a,7bのそれぞれの接続端面
を、光ファイバの光軸と垂直な方向に対してθだけ傾斜
するようにし、光ファイバ19aおよび19bの光軸が
一致するように光ファイバ保持筐体7a,7b同士を位
置調整した後に、光学接着剤5を用いて接続し、低反射
で低損失な接続部を実現する斜め接続法があるが、この
接続は光ファイバ19aのコア屈折率と光ファイバ19
bのコア屈折率とがほぼ一致する場合に適用できる方法
であり、非石英系光ファイバと石英系光ファイバのよう
に、コア屈折率が互いに異なる場合には適用できなかっ
た。
課題は、Erの1.5μm帯の誘導放出断面積がより平
坦になるファイバホストとして光増幅用テルライトガラ
スを提供するとともに、該ガラスを光増幅媒体とした利
得平坦化したテルライトEDFAを提供することにあ
る。また、従来のテルライトEDFAの動作波長帯域を
拡大して、より広帯域な領域の低雑音動作するテルライ
トEDFAを提供することである。さらに、光学活性な
希土類元素を添加してたとえば広帯域EDFAのような
従来のガラスでは実現不可能だった機能を発現できるテ
ルライトファイバを提供することを提供することを課題
とする。また、該テルライトガラスを用い、特に1.5
μmから1.7μmの波長域でも動作可能な広帯域の光
増幅媒体、該光増幅媒体を用いた広帯域かつ低雑音特性
を有する光増幅器、レーザ装置、さらに光源を提供する
ことも課題とする。さらに、非石英系光ファイバと石英
系光ファイバとを、あるいはコア屈折率が互いに異なる
非石英系光ファイバ同士を確実にかつ低損失、低反射で
接続する汎用的・実用的な接続技術を提供することを目
的とする。
に、本発明にもとづくテルライトガラス、該テルライト
ガラスを用いた光増幅器および光源は、以下のような構
成からなるものとした。
または光導波路用の材料ガラスであって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦Na2 O≦35(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つことを特徴とする。
において、好ましくは、前記テルライトガラスにおける
Bi2 O3 の添加量は、 1.5<Bi2 O3 ≦15(モル%) の範囲にある。
または光導波路用の材料であって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦Li2 O≦25(モル%)、 0≦ZnO≦25(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つことを特徴とする。
または光導波路用の材料ガラスであって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦M2 O≦35(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持ち、さらに、前記MはNa、Li、
K、Rb、Csからなる群から選択される少なくとも2
種以上の一価金属であることを特徴とする。
は、好ましくは、前記テルライトガラスにおけるBi2
O3 の添加量が、 1.5<Bi2 O3 ≦15(モル%) である。
または光導波路用の材料ガラスであって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0<Li2 O≦25(モル%)、 0<Na2 O≦15(モル%)、 0≦ZnO≦25(モル%)、および 60≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つことを特徴とする。
コアにエルビウムを添加した光ファイバまたは光導波路
用の材料ガラスであって、前記材料ガラスにAl2 O3
を加えた組成を有することを特徴とする。
または光導波路用の材料ガラスであって、前記材料ガラ
ス組成は、TeO2 −ZnO−M2 O−Bi2 O3 −A
l2O3 からなる組成で、Mは1種類以上のアルカリ元
素であることを特徴とする。
または光導波路用の材料ガラスであって、前記材料ガラ
ス組成は、 0<Bi2 O3 ≦10(モル%)、 0<Li2 O≦30(モル%)、 0≦ZnO≦4(モル%)、および 70≦TeO2 ≦90(モル%) 0<Al2 O3 ≦3(モル%) であることを特徴とする。
バまたは光導波路用の材料ガラスであって、前記材料ガ
ラス組成は、 0<Bi2 O3 ≦15(モル%)、 0<Na2 O≦30(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 60≦TeO2 ≦90(モル%) 0<Al2 O3 ≦4(モル%) であることを特徴とする。
か一つに記載のテルライトガラスのいて、好ましくは、
前記テルライトガラスにおけるBi2 O3 の添加量が、 4<Bi2 O3 <7 である。
ラッドガラスとを有する光ファイバまたは光導波路から
なる光増幅媒体であって、(1)ないし(6)または
(8)ないし(11)のいずれか一つに記載のテルライ
トガラスからなることを特徴とする。
ラッドガラスとを有する光ファイバまたは光導波路から
なる光増幅媒体であって、前記コアガラスは、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 好ましくは1.5<Bi2 O3 ≦15(モル%)、 0<Na2 O<15(モル%)、 5≦ZnO≦35(モル%)、および 60≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つテルライトガラスであり、また前記
クラッドガラスは、 第1の組成:5<Na2 O<35(モル%)、0≦Zn
O<10(モル%)、および55<TeO2 <85(モ
ル%)と、 第2の組成:5<Na2 O<35(モル%)、10<Z
nO≦20(モル%)、および55<TeO2 <85
(モル%)と、 第3の組成:0≦Na2 O<25(モル%)、20<Z
nO≦30(モル%)、および55<TeO2 <75
(モル%)からなる群から選択される一つの組成を持つ
テルライトガラスからなることを特徴とする。
の光増幅媒体において、好ましくは、前記コアガラスの
テルライトガラスまたは前記クラッドガラスのテルライ
トガラスの少なくとも一つは、エルビウムまたはエルビ
ウムおよびイッテルビウムが添加されている。
れか一つに記載の光増幅媒体において、好ましくは、前
記コアガラスのテルライトガラスまたは前記クラッドガ
ラスのテルライトガラスの少なくとも一つは、ホウ素、
リン、および水酸基からなる群から選択される少なくと
も1種を含む。
れか一つに記載の光増幅媒体において、好ましくは、前
記コアガラスのテルライトガラスまたは前記クラッドガ
ラスのテルライトガラスの少なくとも一つは、Ce,P
r,Nd,Sm,Tb,Gd,Eu,Dy,Ho,T
m、およびYbからなる群から選択される元素が添加さ
れている。
にエルビウムを添加した材料ガラスからなる光ファイバ
または光導波路からなる光増幅媒体であって、前記材料
ガラスの組成はAl2 O3 を加えたテルライトガラスで
あることを特徴とする。
なるコアおよびクラッドを有し、かつエルビウムがコア
に添加された光ファイバまたは光導波路からなる光増幅
媒体であって、前記材料ガラスの組成は、TeO2 −Z
nO−M2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 からなる組成
で、Mは1種類以上のアルカリ元素であることを特徴と
する。
れか一つに記載の光増幅媒体において、好ましくは、カ
ットオフ波長が0.4μmから2.5μmである。
起光源とを持つレーザ装置であって、前記光共振器に備
わる光増幅媒体の少なくとも一つは、(12)ないし
(19)のいずれか一つに記載の光増幅媒体からなるこ
とを特徴とする。
にエルビルムを添加した光ファイバよりなる光増幅媒体
を複数直列に配置したレーザ装置であって、前記光増幅
媒体の少なくとも一つは、(12)ないし(19)のい
ずれか一つに記載の光増幅媒体からなることを特徴とす
る。
起光源とを有するレーザ装置であって、前記光増幅媒体
は、(12)ないし(19)のいずれか一つに記載の光
増幅媒体からなることを特徴とする。
光増幅媒体を励起する励起光および信号光を前記増幅媒
体に入力する入力手段とを備えた光増幅器であって、前
記光増幅媒体は、(12)ないし(19)のいずれか一
つに記載の光増幅媒体からなることを特徴とする。
エルビウムを添加した光ファイバよりなる光増幅媒体を
複数直列に配置した光増幅器であって、前記光増幅媒体
の少なくとも一つは、(12)ないし(19)のいずれ
か一つに記載の光増幅媒体からなることを特徴とする。
を増幅媒体とする光増幅器であって、前記光増幅媒体の
前後の少なくとも1ケ所に該光増幅媒体とは異なる符号
の波長分散値によって分散を補償する分散媒質が設けら
れていることを特徴とする。
いて、好ましくは、前記増幅媒体が、希土類元素または
遷移金属元素を添加したテルライトガラスからなる光導
波路である。
の光増幅器において、好ましくは、前記テルライトガラ
スが、TeO2 −ZnO−M2 O−Bi2 O3 または、
TeO2 −ZnO−M2 O−Bi2 O3 −Al2 O2
(Mは1種類以上のアルカリ元素)またはTeO2 −W
O3 −La2 O3 −Bi2 O3 −Al2 O3 からなる組
成を有する。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
分散媒質が、光ファイバ、またはファイバ・ブラッグ・
グレーティングである。
された光ファイバを増幅媒体として含む光増幅部が複数
個直列に配置されてなる光増幅器であって、前記複数の
光増幅部の第2段以降の少なくとも一つには、光ファイ
バ素材としてテルライトガラス光ファイバが用いられ、
このテルライトガラス光ファイバからなる光増幅部の前
段の光増幅部には、エルビウム添加濃度およびファイバ
長積が前記テルライトガラス光ファイバより小さいエル
ビウム添加光ファイバが用いられていることを特徴とす
る。
いて、好ましくは、前記テルライトガラスが、TeO2
−ZnO−M2 O−Bi2 O3 またはTeO2 −ZnO
−M2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 (Mは1種類以上の
アルカリ元素)またはTeO2 −WO3 −La2 O3 −
Bi2 O3 −Al2 O3 からなる組成を有する。
の光増幅器において、好ましくは、前記増幅媒体の素材
として、前記テルライト光ファイバとともに、フッ化物
光ファイバ,石英系光ファイバ,フツリン酸光ファイ
バ,リン酸系光ファイバまたはカルコゲナイド光ファイ
バを用いる。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
テルライト光ファイバからなる光増幅部の前段の少なく
とも一つの光増幅部に、テルライト光ファイバ以外の光
ファイバ素材が用いられている。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
テルライト光ファイバからなる光増幅部の前段に配置さ
れた少なくともひとつの光ファイバのEr添加濃度およ
び光ファイバ長積が前記テルライト光ファイバのものよ
り小さい。
された光ファイバを増幅媒体として用いた光増幅器であ
って、エルビウム添加濃度および光ファイバ長積の異な
るテルライト光ファイバを少なくとも2つ以上直列に配
置し、その配列の中では光ファイバ長積の小さな光ファ
イバが光ファイバ長積の大きな光ファイバの前段に配置
されている配列構造を少なくとも一ケ所含むことを特徴
とする。
いて、好ましくは、前記テルライトガラスが、TeO2
−ZnO−M2 O−Bi2 O3 またはTeO2 −ZnO
−M2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 (Mは1種類以上の
アルカリ元素)からなる組成を有する。
(35)に記載の光増幅器において、テルライトファイ
バである第1の光ファイバと該テルライトファイバとは
異なるガラスからなる第2の光ファイバの端部をそれぞ
れ、第1および第2の筐体に保持し、第1の筐体と第2
の筐体が前記第1の光ファイバと第2の光ファイバとの
光軸が一致するように調芯された状態で、第1の筐体と
第2の筐体の接続端面を接続する場合に、前記第1の光
ファイバと第2の光ファイバの光軸が前記接続端面の垂
直軸に対して、それぞれ異なる角度で傾斜しており、ま
た、前記第1の光ファイバの光軸の接続端面の垂直軸に
対する傾き角度θ1 と前記第2の光ファイバの光軸の接
続端面の垂直軸に対する傾き角度θ2 の関係が、第1の
光ファイバのコア屈折率をn1 、第2の光ファイバのコ
ア屈折率をn2 としたとき、
ていることを特徴とする。
いて、好ましくは、前記第1の筐体と第2の筐体の接続
端面が光学接着剤を介して接続されている。
いて、好ましくは、前記第1の筐体と第2の筐体の接続
面が密着した状態で接続されている。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
第1および第2の光ファイバが、それぞれ非石英系光フ
ァイバである。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
非石英系光ファイバが、Zr系あるいはIn系フッ化物
ファイバ、カルコゲナイド系ガラスファイバのうちの1
種である。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
非石英系光ファイバが、希土類元素を添加した、Zr系
あるいはIn系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド系ガ
ラスファイバのうちの1種である。
れか一つに記載の光増幅器において、好ましくは、前記
第2の光ファイバが石英系光ファイバであり、前記角度
θ1が8度以上である。
ファイバまたは光導波路を光増幅媒体とし、該光増幅媒
体の両端に光カップラを配置し、該光カップラの少なく
とも一つの端子に反射体を具備したことを特徴とする。
ファイバまたは光導波路が(1)ないし(11)のいず
れか一つに記載されたテルライトガラス、もしくは(1
7)、(18)、(19)、(27)、または(30)
に記載されたテルライトガラスからなることを特徴とす
る。
ト光ファイバまたは光導波路を光増幅媒体とし、該光フ
ァイバまたは該光導波路の少なくとも一方の端に光カッ
プラを配置し、該光カップラの少なくとも一つの端子に
反射体を具備したことを特徴とする。
ト光ファイバまたは光導波路が(1)ないし(11)の
いずれか一つに記載されたテルライトガラス、もしくは
(17)、(18)、(19)、(27)、または(3
0)に記載されたテルライトガラスからなることを特徴
とする。
において、好ましくは、反射体が誘電体多層膜フィルタ
またはファイバブラックグレーティングからなる。
幅器において、好ましくは、反射体が誘電体多層膜フィ
ルタまたはファイバブラックグレーティングからなる。
Bi2 O3 −Na2 O−ZnO−TeO2 組成のテルラ
イトガラスついて説明する。このテルライトガラスは、 第一の組成(A):0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦Na2 O≦35(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%)、または 第二の組成(B):1.5<Bi2 O3 ≦15(モル
%)、 0≦Na2 O≦35(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%)、 第三の組成(C):0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦LiO≦25(モル%)、 0≦ZnO≦25(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つ。
Bi2 O3 =5mol%の場合、C;Bi2 O3 =5m
ol%の場合の組成領域を図12および図13に示す。
SC(differential scanning calorimetry :示差走査
熱量測定)の測定により評価でき、そのTx−Tgの値
(Tx:結晶化温度、Tg:ガラス転移温度)が、大き
い値をもつガラスがより安定なガラスである。すなわ
ち、単一モードファイバ作製時には、母材延伸と線引き
工程の2回にわたってTg以上の温度にガラス母材を熱
するため、TxがTgに近い温度であれば結晶核が次々
に成長し、ファイバの散乱損失が増大する。逆にTx−
Tgの値が大きければ低損失なファイバが作製できる。
上記組成領域内のガラスは、Tx−Tgの値が120℃
以上の値を持ち、低損失なファイバ作製に使用できる。
しかし、上記組成からはずれた組成のガラスをコアおよ
びクラッド両方に使用すると、低損失なファイバは作製
できない。これらの組成のうち、特にBi2 O3 の添加
はガラスの安定性に対して大きな効果をもたらす。図1
4にNa2 Oの入った系のBi2 O3 =0、1.5、5
mol%の場合のDSCの測定結果を示す。測定はガラ
スの一部を粉砕し、一片30mgのバルクガラスを、銀
製金メッキのシール容器に充填し、アルゴンガス雰囲気
中、昇温速度10℃/分で行った。この図から明らかな
ように、Tx−Tgの値はBi2 O3 =0のガラスでは
119.2℃、Bi2 O3 =1.5mol%では12
1.6℃であるのに対し、Bi2 O3 =5mol%の場
合では167.5℃となり、特にBの組成では40℃以
上熱安定性が向上していることがわかる。図15にLi
2 Oのはいった系のBi2 O3 =0または5mol%の
場合のDSCの同様な測定結果を示す。この図から明ら
かなように、Tx−Tgの値はBi2 O3 =0のガラス
では54.6℃であるのに対し、Bi2 O3 =5mol
%の場合では結晶化の発熱ピークの見られないすなわち
Tx−Tgが無限大となり熱安定性は飛躍的に向上す
る。このような効果は、3価の金属酸化物(Al2 O
3 ,La2 O3 ,Er2 O3 ,Nd2 O3 など)を添加
した場合にも同様に見られた。
からも重要な効果をもたらす。図16にTeO2 系ガラ
スの屈折率(nD )のBi2 O3 添加量依存性を示す。
図のように、Bi2 O3 添加量を0から20モル%まで
変化させると添加量に比例してnD は2.04から2.
22まで増加する。
変化させることによって、比屈折率差の0.2%程度の
小さなものから6%程度の大きなものまで容易にファイ
バの設計を行うことができる。
て説明する。
が、 B1 :5<Na2 O<35(モル%)、 0≦ZnO<10(モル%)、 55<TeO2 <85(モル%);または C1 :5<Na2 O<35(モル%)、 10<ZnO≦20(モル%)、 55<TeO2 <85(モル%);または D1 :0≦Na2 O<25(モル%)、 20<ZnO≦30(モル%)、および 55<TeO2 <75(モル%) の組成領域のテルライトガラスからなる光ファイバまた
は導波路を希土類のホストとする。ガラス安定化をもた
らす上記B1 〜D1 の組成領域を図17に示す。
gの値(Tx:結晶化温度、Tg:ガラス転移温度)
(ガラスの熱安定性を表す尺度であり、大きい値をもつ
ガラスがより熱的に安定なガラスである。)が100℃
以上の値をもち、ファイバ製造工程、たとえば、線引き
工程などでも結晶化せず、低損失なファイバ製造に使用
できる。しかし上記組成領域からはずれた組成のガラス
では、低損失なファイバ製造はできない。
ないし第7のいずれかの実施形態において、前記コアガ
ラスのテルライトガラスまたは前記クラッドガラスのテ
ルライトガラスの少なくとも一つに、エルビウムまたは
エルビウムおよびイッテルビウムが添加されていること
を特徴とする光増幅媒体にある。
体と励起光源とを有するレーザ装置であって、Er(エ
ルビウム)を添加したテルライトガラスを用いた光ファ
イバを光増幅媒体として用い、Erの 4I13/2準位から
4I15/2準位への誘導放出遷移を利用することを最も主
要な特徴とする。
る。この図では、上準位 4I13/2から基底準位 4I15/2
への遷移により発光することが示されている。
13/2→ 4I15/2発光は、フッ化物ガラス中では他のガラ
ス、例えば、石英ガラス中などよりも幅広い 4I13/2→
4I15 /2発光帯を有することが知られている。しかし、
図1からわかるように、1.6μmより長波長側では発
光強度は小さくなり、Erはフッ化物ガラス中にあって
も1.6μm以上の長波長での光増幅やレーザ発振は起
こりにくくなる。
されると他のガラス中よりも強い電場を受け、その結
果、 4I13/2や 4I15/2準位等の受けるスターク効果に
よる準位中の拡がりが大きくなり、より長波長域でも誘
導放出断面積を持ち、図1で見られるように1.65μ
m以上の長波長でも蛍光が存在する。
テルライトファイバを光増幅媒体とすれば、Er添加石
英ファイバやEr添加フッ化物ファイバでは実現できな
かった1.5μmから1.7μmにかけての光増幅やレ
ーザ装置が可能になる。
酸基のうち少なくとも1つを含むと、0.98μm光に
より 4I11/2準位を励起した場合も利得係数向上および
雑音指数が改善される。すなわち、B−O,P−O,O
−Hの振動エネルギーは、それぞれ約1400cm-1、
1200cm-1、3700cm-1であり、これらを含ま
ないテルライトガラスのフォノンエネルギーは600〜
700cm-1であるので、倍以上大きくなる。このた
め、波長0.98μm付近の光でErの 4I11/2準位を
直接励起して 4I13/2→ 4I15/2遷移による1.5μm
の光増幅を起こすと多音子放出よる緩和を受け易く、 4
I13/2準位の励起効率が低下しにくいからである(図1
8)。また、 4I11/2準位から 4I13/2 準位への緩和
が起き易いと 4I13/2準位を1.48μm付近の光で直
接励起するよりも 4I11/2準位を励起したのち 4I13/2
準位を励起した方が 4I13/2準位および 4I15/2準位間
の反転分布が得易く、従って雑音特性も優れるという利
点がある。
増幅媒体と該光増幅媒体を用いた広帯域光増幅器および
レーザ装置の実施例を詳細に説明する。
l%)−ZnO(20mol%)−Na2 O(5mol
%)、TeO2 (77mol%)−ZnO(15.5m
ol%)−Na2O(6mol%)−Bi2 O3 (1.
5mol%)、TeO2 (73.5mol%)−ZnO
(15.5mol%)−Na2 O(6mol%)−Bi
2 O3 (5mol%)となるようにTeO2 、ZnO、
Na2 NO3 、Bi2 O3 の原料を調合したものを20
gるつぼに充填し、電気炉内で酸素雰囲気下、800℃
で2時間溶融した。その後、200℃に予加熱したプレ
ート上にキャストし、得られたガラスを250℃で4時
間アニールした。このガラスの一部を破砕し、一片30
mgのバルクガラスとめのう乳鉢で粉々にしたパウダー
30mgの2種類のサンプルを銀製金メッキのシール容
器に充填し、アルゴンガス雰囲気中、昇温速度10℃/
分でDSC測定を行った。バルクガラスではTx−Tg
の値はBi2 O3 =0のガラスでは119.2℃、Bi
2 O3 =1.5mol%では121.6℃であるのに対
し、Bi2 O3 =5mol%の場合では167.5℃と
なり、特に前記Bの範囲の組成では40℃以上熱安定性
が向上していた。次に、パウダー状の試料の場合では、
Tx−Tgの値はBi2 O3 =0のガラスでは80.2
℃、Bi2 O3 =1.5mol%では76.3℃である
のに対し、Bi2 O3 =5mol%の場合では110.
2℃となり、バルクで測定した場合よりTx−Tgの値
が小さくなるが、そのガラスの熱安定性がより精密に測
定でき、どちらの測定においてもBi2 O3 =5mol
%添加することによって熱安定性が飛躍的に向上してい
たことがわかった。
安定性に関するTx−Tgの値はバルクガラスでの測定
値をもとに議論する。
x−Tg≧120℃となるガラスの使用で低損失なファ
イバの作製が可能であると述べたが、この範囲のガラス
で得られる損失は概ね1dB/km以下である。3準位
系の光学遷移を用いて高効率な光増幅を行うために、こ
れより約1桁低損失なファイバを得ようとすればより安
定なガラスが必要になる。その際の評価基準としては前
記パウダー状ガラスでのDSCの測定値が有効で、この
測定Tx−Tg≧100℃となるガラスを用いれば〜
0.1dB/kmのファイバを得ることができる。
ラスとして上記AまたはBで示したガラス組成のものを
用いる。これらの組成物を、白金ルツボ、または金ルツ
ボを用いて酸素雰囲気で溶融し、吸引成形(サクション
・キャスティング)法によりプリフォームを作製した。
また、同じく上記Aのガラス組成を用いて、ジャケット
管を回転成形(ローテーショナル・キャスティング)法
で作製した。これらプリフォム、ジャケット管を用いて
ファイバ線引きした結果、最低損失が0.1dB/m以
下、カットオフ波長が0.5μmから2.5μm、コア
・クラッド間の比屈折率差が0.2%から6%のテルラ
イト・ファイバを作製することができた。
r,Pr,Yb,Nd,Ce,Sm,Tm,Eu,T
b,HoまたはDy等の希土類を10重量%以下添加す
ることができた(プリフォーム、ジャケット管の作製法
については、カナモリらの文献:Kanamori et al., Pro
ceeding of 9th International Symposium on Nonoxide
Glasses, P.74, 1994を参照)。
示したガラス組成のものを、またクラッドガラスとして
上記B1 、C1 またはD1 で示したガラス組成のものを
用いたこと以外は、実施例2と同様にしてテルライトフ
ァイバを作成した。その結果、最低損失が0.1dB/
m以下、カットオフ波長が0.5μmから2.5μm、
コア・クラッド間の比屈折率差が0.2%から6%のテ
ルライト・ファイバを作製することができた。
r,Pr,Yb,Nd,Ce,Sm,Tm,Eu,T
b,HoまたはDy等の希土類を10重量%以下添加す
ることができた。
−Na2 O(7.6モル%)−ZnO(19.0モル
%)−Bi2 O3 (4.8モル%)ガラスをコア材とし
てErを1000ppm添加し、TeO2 (71モル
%)−Na2 O(8モル%)−ZnO(21モル%)ガ
ラスをクラッド材とし、カットオフ波長1.3μm、コ
ア・クラッド屈折率差2%の光ファイバを形成し、これ
を光増幅媒体とした。この光増幅媒体を用い、1.5μ
mから1.7μmの波長帯の光増幅器を作製し、増幅実
験を行った。励起波長として0.98μmを選び、1.
5μmから1.7μm帯の信号光源としてDFBレーザ
を用いた。
成を示す図である。信号光源101および励起光源10
2は光カップラ103を介して増幅用光ファイバ104
の一端に接続され、増幅用光ファイバ104の他端には
光アイソレータ105が接続されている。なお、各部品
の接続は光ファイバ106で行われている。
増幅実験により、1.5μmから1.7μmの間の波長
で増幅利得を得ることができた。
示すチューナブルな狭帯域バンドパスフィルタを挿入し
たリングレーザを構成した。かかるリングレーザは、図
19の信号光源1の代りに、光アイソレータ105の出
力側を光カップラ103に接続してリング状の光共振器
を形成し、このリング状光共振器の途中に狭帯域バンド
パスフィルタ107を挿入したものである。そして、狭
帯域バンドパスフィルタ7の透過域を1.5μmから
1.7μmの間で変動させ、励起光源102から光を入
射してレーザ発振実験を行った。その結果、出力端10
8から上記波長帯でのレーザ発振を確認することができ
た。
μmを使い、 4I11/2準位を励起したが、1.48μm
帯の波長を用い 4I13/2準位を直接励起しても良いこと
は言うまでもない。また、0.98μmより短波長の光
で 4I11/2準位よりエネルギの高い準位を励起しても良
い。
い、1.5μm帯の光増幅実験を行った。励起波長は
0.98μmであった。その結果、1.53μm以上の
波長域で雑音指数が7dB以下で増幅することができ
た。
を共添加したガラスをコアとした以外は実施例3と同様
な光ファイバを作製し、光増幅媒体とした。
施例5の構成で、光増幅実験およびレーザ発振実験を行
った。励起波長として1.029μm(Yb添加YAG
レーザ)、1.047μm(Nd添加YLFレーザ)、
1.053μm(Nd添加YAGレーザ)、1.064
(Nd添加YAGレーザ)等を使った。このようにYb
をErと共添加した場合、YbからErへのエネルギ移
動を利得することにより、上述したような波長で励起し
ても1.5μmから1.7μmの間でのレーザ発振およ
び1.5μm帯の広帯域光増幅を確認することができ
た。
として一例を示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではない。たとえば、Cs2 O,Rb2 O,K2 O,L
i2O,BaO,SrO,CaO,MgO,BeO,L
a2 O3 ,Y2 O3 ,Sc2O3 ,Al2 O3 ,ThO2
,HfO2 ,ZrO2 ,TiO2 ,Ta2 O5 ,Nb2
O5 ,Wo3 ,Tl2 O,CdO,PbO,In2 O3
,Ga2 O3 のいずれかひとつ以上をTeO2 ととも
に含むガラスであってもよい(参照:ガラスハンドブッ
ク(第8編)、作花済夫他編集、朝倉書店、昭和50年
発行)。また、ErまたはErおよびYbは、コアのみ
でなく、クラッドにも添加してもよい。
と、この光増幅媒体を励起する励起光源と、信号光の入
力および出力手段を有するものであれば上述した構成に
限定されるものではない。
れた光共振器の途中に本発明の光増幅媒体を挿入し、さ
らに、この光増幅媒体を励起する励起光源を有するもの
であれば、特に限定されるものではない。
000ppmをコアに添加したファイバ4mを用いて
1.5μm帯の増幅特性を測定した。コアガラス組成を
TeO2 (68.6モル%)−ZnO(19モル%)−
Na2 O(7.6モル%)−Bi2 O3 (4.8モル
%)としてこれにP2 O5 を5重量%を添加し、クラッ
ドガラス組成をTeO2 (71モル%)−Na2 O(8
モル%)−ZnO(21モル%)とした。コア・クラッ
ド屈折率差は2.5%であり、カットオフ波長を0.9
6μmとした。0.98μmの光(光源は半導体レー
ザ)を励起光として1.5μm帯の小信号利得を測定し
たところ、リンを添加しないものに比較し利得効率は5
倍増加して2dB/mWに達した。また、入力信号レベ
ルを−10dBmとして飽和領域での利得スペクトルを
測定したところ、1530nmから1620nmまで9
0mm幅で利得がフラットになった(励起強度は200
mWであった)。また、雑音指数はリンを添加しない場
合は7dBであったが、リンを添加することにより4d
Bに低下した。このようにコアガラスとしてリンを添加
することにより、利得係数および雑音指数が大幅に改善
した。
ても利得係数および雑音指数の改善が確認できた。
−ZnO(19モル%)−Na2 O(7.6モル%)−
Bi2 O3 (4.8モル%)をコアガラスとしてこれに
OH基を5000ppm、Erを1000ppm添加し
たところ、利得係数はOH基を添加しないときと比較し
て3倍増加することが確認できた。
程度が低いのはOH基の信号エネルギーが3700cm
-1という大きな値を持つため、増幅の始準位である 4I
13/2準位もわずかに多音子放出により緩和されるためで
ある。
例を示す図であり、図中、参照符号111,111′は
励起用半導体レーザ(波長:1480nm)、112,
112′は信号光と励起光とを結合させる光カップラ、
113,115は増幅用光ファイバ、114は光アイソ
レータであり、信号光はAのポートより入射したのちB
のポートより出射する構成となっている。
rを1000ppm添加したZrF4 系のフッ化物ファ
イバ( 参考文献:Kanamori et al, Proceeding of 9th
Intern ational Synposium on Non-Oxide Glasses, P.7
4, 1994) を用い、増幅用ファイバ115としてErを
1000ppm添加したTeO2 −Na2 O−Bi2O3
−ZnO系の酸化テルライトファイバを用いた。
折率差は2.5%であり、カットオフ波長は1.35μ
m、ファイバ長はそれぞれ10m、および7mであっ
た。参照符号111,111′の励起用半導体レーザの
出力光強度を150mWとして1.5μm帯の利得スペ
クトルを測定した。得られた利得スペクトルを図22に
示す。
信号波長1530nmから1610nmまでの80nm
幅で信号利得を値の変化を示す曲線はフラットな状態と
なる。すなわち、そのような波長帯で信号利得は30d
B近傍の値に維持されていることがわかる。したがっ
て、このような波長帯でゲインチルトも小さく抑えられ
ることになる。Er添加フッ化物ファイバを用いた場合
の利得がフラットになる波長幅は1530nmから15
60nmの30nmであるので、利得がフラットになる
波長幅は2倍以上に広がった。またEr添加石英ファイ
バの場合は、フラットな波長幅はたかだか10nmであ
るので、8倍にも広がったことになる。
物ファイバを前段に用い、Er添加テルライトファイバ
を後段に使用したが、この逆でも良いし、InF3 系の
フッ化物ファイバでも良い。また、Er添加酸化物多成
分ガラスファイバを増幅用ファイバに加えても良い。要
するに、増幅用光ファイバのひとつとしてEr添加テル
ライトファイバを用いることが重要である。
本実施例で使用されたものに限定されるものではない。
は、前方励起、後方励起、双方向励起のいずれかを取っ
ても良いことは言うまでもない。
ーザ装置の他の実施例の概略的構成を示す図である。こ
の実施例では、実施例1で用いた増幅用ファイバ11
3,115を直列に波長可変バンドパスフィルタ117
(バンド幅3nm)を介して接続し、1480nmで透
過率が99%、1500nmから1630nmで反射率
が100%のミラー116を設け、また、他端に150
0nmから1630nmで透過率20%のミラー118
を設けてレーザ発振を行った。その結果、信号波長15
00nmから1630nmの広い範囲でレーザ発振を確
認することができ、1.5μmで使用できる広帯域チュ
ーナブルレーザとして使用できることがわかった。
を用いれば、これまで光ファイバ増幅器では不可能であ
った1.5μmから1.7μmにかけての光増幅器やレ
ーザ装置の構成が可能になり、1.55μm帯の光通信
システムに用いられる保守・監視システムの高性能化が
達成でき、光通信システムの安定な運用が可能になる。
ば、フェムト秒のような短光パルスも効率良く増幅する
こともできるし、波長多重光伝送システム中に用いる光
増幅器としても有効である。
用いたファイバを使い、スーパールミネッセントレーザ
の動作を実施した。励起光源として1.48μmのレー
ザダイオードを用い、該テルライトファイバの一端に入
射した。ファイバの他端をファイバ端面でのフレネル反
射を抑えるため、角度10°で斜カットし、出射スペク
トルを測定したところ、1.46μmから1.64μm
の幅広い発光スペクトルが観測され、ブロードバンドの
スーパールミネッセントレーザ装置として使用できるこ
とがわかった。
成において、光アイソレータの後に、利得を等化するた
めのフィルタ(チャープドファイバブラッグクレーティ
ング、プログラマブルフィルタ、ファブリーペローエタ
ロン型フィルタ、マッハツエンダー型フィルタ等)を挿
入して光増幅特性を測定した。−30dBmの信号強度
の光を入射し、1.48μmで(200mW)励起した
とき、フィルタを挿入しないと1530〜1580nm
にかけて利得の山が観測されたが、フィルタを挿入し、
その損失を調整することによりその利得の山を打ち消す
ことができ、1530nmから1610nmの波長域に
かけてのWDM信号に対し、利得偏差0.2dB以下で
動作できることが確認できた。
およびクラッドとしてコアにCe,Pr,Gd,Nd,
Eu,Sm,Tb,Tm,Dy,Ho,YbまたはEr
を添加し導波路レーザおよび導波路型光増幅器として動
作させた。その結果、それぞれ0.3μm、1.3μ
m、0.31μm、1.07μm、0.61μm、0.
59μm、0.54μm、1.48μm、3.0μm、
1.49μm、1μm、1.55μm帯で動作する広帯
域レーザ発振および広帯域光増幅が確認できた。
ZnO(18モル%)−Na2 O(6モル%)−Bi2
O3 (6モル%)ガラスをコア材にしてErを2000
ppm添加し、TeO2 (68モル%)−ZnO(22
モル%)−Na2 O(7モル%)−Bi2 O3 (3モル
%)ガラスをクラッド材とし、カットオフ波長1.1μ
m、コアクラッド比屈折率差1.8%のファイバを形成
し、これを増幅媒体とした。1.3μmにおけるファイ
バ損失は40dB/kmであった。このファイバを4m
用いて光増幅器を構成し、増幅実験を行った。励起波長
は前方が0.98μm、後方が1.48μmの双方向励
起を採用した。信号光源として1.5μmから1.7μ
m帯の波長可変レーザを使用した。増幅実験の結果、1
500〜1630nmの110nm帯域で、5dB以上
の小信号利得が得られた。このとき、1530nm以上
の波長で雑音指数は5dB以下であった。
バを15m用いて光増幅器を構成し、増幅実験を行っ
た。励起波長は前方後方とも1.48μmの双方向励起
を採用した。信号光源として1.5μmから1.7μm
帯の波長可変レーザを使用した。増幅実験の結果、特に
1580〜1630nmの50nm帯域で、35dB以
上の小信号利得が得られた。このとき、雑音指数は5d
Bであった。
バを15m用いてレーザを構成した。キャビティは、全
反射ミラーと1625nmで3%の反射率をもつファイ
バブラッググレーティングを用いて構成した。励起波長
は前方後方とも1.48μmの双方向励起を採用した。
入射励起強度が300mWのとき、これまで石英ファイ
バやフッ化物ファイバで得ることのできなかった162
5nmにおいて150mWの高出力が得られた。
ZnO(13モル%)−Na2 O(4モル%)−Bi2
O3 (15モル%)ガラスをコア材にしてErを3wt
%添加し、TeO2(69モル%)−ZnO(21モル
%)−Na2 O(8モル%)−Bi2 O3 (2モル%)
ガラスをクラッド材とし、カットオフ波長1.4μm、
コアクラッド比屈折率差5%のファイバを形成し、これ
を増幅媒体とした。このファイバを3cm用いて小型の
光増幅器を構成し、増幅実験を行った。
した。信号光源として1.5μmから1.7μm帯の波
長可変レーザを使用した。増幅実験の結果、1530〜
1610nmの80nm帯域で、20dB以上の小信号
利得が得られた。このとき、雑音指数は7dB以下であ
った。
O−Bi2 O3 の4元系ガラスをBi2 O3 =5mol
%に固定し、その他の組成を変えて50個作製し、実施
例1のバルクガラスの場合と同様にDSCにより熱特性
が測定した。その結果を図24に示す。この図に示すよ
うに、Aの領域でTx−Tgが120℃以上の安定なガ
ラスが得られた。さらにBの領域では、結晶化の発熱ピ
ークが現れない飛躍的に安定なガラスが得られた。この
ような熱的に安定なガラスを用いてファイバを作製すれ
ば、ファイバ損失が低いだけでなく、歩留り率の高いフ
ァイバを大量に生産することができ、低価格化を実現す
ることができる。そこで、Bの領域から選んだTeO2
(80モル%)−ZnO(5mol%)−Li2 O(1
0mol%)−Bi2 O3 (5mol%)ガラスをコア
材としてErを2000ppm添加し、TeO2(75
mol%)−ZnO(5mol%)−Li2 O(15m
ol%)−Bi2O3 (5mol%)ガラスをクラッド
材とし、カットオフ波長1.1μm、コアクラッド比屈
折率差2.5%のファイバを形成し、これを増幅媒体と
した。1.2μmにおけるファイバ損失は20dB/k
mであった。このファイバを3m用いて光増幅器を構成
し、増幅実験を行った。
1.48μmの双方向励起を採用した。信号光源として
1.5μmから1.7μm帯の波長可変レーザを使用し
た。増幅実験の結果、1530〜1610nmの80n
m帯域で、20dB以上の小信号利得が得られた。この
とき、雑音指数は5dB以下であった。
mol%)−ZnO(10mol%)−Li2 O(15
mol%)−Bi2 O3 (5mol%)ガラスをコア材
としてErを2000ppm添加し、TeO2 (70m
ol%)−ZnO(7mol%)−Li2 O(18mo
l%)−Bi2 O3 (5mol%)ガラスをクラッド材
とし、カットオフ波長1.1μm、コアクラッド比屈折
率差1.5%のファイバを形成し、これを増幅媒体とし
た。1.2μmにおけるファイバ損失は60dB/km
であった。このファイバを3m用いて光増幅器を構成
し、同様に増幅実験を行った。その結果、1530〜1
610nmの80nm帯域で、20dB以上の小信号利
得が得られた。このとき、雑音指数は5dB以下であっ
た。以上からAの領域のガラスからでも実用的な広帯域
EDFAができることが示された。
バを15m用いて光増幅器を構成し、増幅実験を行っ
た。励起波長は前方後方とも1.48μmの双方向励起
を採用した。信号光源として1.5μmから1.7μm
帯の波長可変レーザを使用した。増幅実験の結果、特に
1580〜1630nmの50nm帯域で、20dB以
上の小信号利得が得られた。このとき、雑音指数は5d
B以下であった。
バを15m用いてレーザを構成した。キャビティは、全
反射ミラーと1625nmで3%の反射率をもつファイ
バブラッググレーティングを用いて構成した。励起波長
は前方後方とも1.48μmの双方向励起を採用した。
入射励起強度が300mWのとき、これまで石英ファイ
バやフッ化物ファイバで得ることのできなった1625
nmにおいて150mWの高出力が得られた。
−ZnO(13mol%)−Na2 O(4mol%)−
Bi2 O3 (15mol%)ガラスをコア材にしてEr
を3wt%添加し、TeO2 (69mol%)−ZnO
(21mol%)−Na2 O(8mol%)−Bi2 O
3 (2mol%)ガラスをクラッド材とし、カットオフ
波長1.4μm、コアクラッド比屈折率差5%のファイ
バを形成し、これを増幅媒体とした。このファイバを3
cm用いて小型の光増幅器を構成し、増幅実験を行っ
た。
した。信号光源として1.5μmから1.7μm帯の波
長可変レーザを使用した。増幅実験の結果、1530〜
1610nmの80nm帯域で、20dB以上の小信号
利得が得られた。このとき、雑音指数は5dBであっ
た。
5mol%)−ZnO(20mol%)−Na2 O(5
mol%)−Bi2 O3 (1.5mol%)、TeO2
(73mol%)−ZnO(20mol%)−Na2 O
(5mol%)−Bi2 O3 (2mol%)となるよう
にTeO2 、ZnO、Na2 CO3 、Bi2 O3 の原料
を調合したものを90gるつぼに充填し、電気炉内で酸
素雰囲気した、800℃で2時間溶融した。その後、2
50℃に予加熱した円筒中空鋳型内に融液をキャスト
し、直ちに蓋を融液注入口にした後、この鋳型を200
0rpmで回転させながら水平に寝かせ3分間保った。
その後室温まで徐冷した。得られたテルライトガラスは
外形15mmφ、内径5mmφ、長さ130mmで下部
に底を有する円筒状の管であった。得られた2本のガラ
ス管全体を顕微鏡を用いて詳細に検討したところ、Bi
2 O3 を1.5mol%添加したものは外壁近くに多数
の結晶化が見られたのに対し、Bi2 O3 を2mol%
添加した物はこのような結晶化は見られなかった。この
2つのガラスの一部を粉砕し、めのう乳鉢で粉々にした
パウダー30mgの2種類のサンプルを銀製金メッキの
シール容器に充填し、アルゴンガス雰囲気中、昇温速度
10℃/分でDSC測定を行った。図25に測定結果を
示す。
nO−5Na2 O−1.5Bi2 O 3 ガラス(図中、a
線)および73TeO2 −20ZnO−5Na2 O−2
Bi2 O3 ガラス(図中、b線)を用いた場合のそれぞ
れのDSCの測定図である。Bi2 O3 を1.5mol
%添加したガラスでは350℃付近から結晶化のピーク
が始まり、Tx−Tgの値は69.2℃であった。一
方、Bi2 O3 を2mol%添加したガラスでは390
℃付近から結晶化のピークが始まり、Tx−Tgの値は
110.4℃であった。すなわち、Bi2 O3 を1.5
mol%添加した場合に比べて、2mol%添加したガ
ラスの方が熱安定性が飛躍的に向上した。
はBi2 O3 を含む4元系であることを最大の特徴とし
ている。このようなテルライトガラスは熱安定性が高
く、ファイバ化した際の損失を低く抑えることができ、
さらに屈折率制御が容易であるため高Δnのファイバが
作製できることにより、効率の低い3準位系のEDFA
の増幅帯域の拡大を可能とした。
イトガラスとしては従来の技術で述べたSintzer 等のテ
ルライトガラス(米国特許第5,251,062号)が
あるが、米国特許第5,251,062号のテルライト
ガラスとは、Bi2 O3 の有無すなわち3元系か4元系
かという点で異なる。
251,062号に記載の3元系テルライトガラスは本
願発明の4元系テルライトガラスと比較して熱安定性が
低く、そのため1.55μmにおける損失を1500d
B/kmにまでしか低減することができないのに対し
て、本願発明では損失の低減を目的に種々の組成を検討
した結果Bi2 O3 を含む4元系が損失の低減に有効で
あることを見出した。さらにこの4元系ガラスは屈折率
制御が容易なため、高Δnのファイバが作製可能であ
り、低い損失と合わせて初めてテルライトEDFAの実
現に至った。米国特許第5,251,062号の3元系
テルライトガラスでは効率の悪い3準位系のEDFAの
実現が難しいことは米国特許第5,251,062号明
細書中のみならず、その後に提出された前記オプティク
ス・レターズおよび前記オプティカル・マテリアルズに
もEDFA実現に関する具体的記載が一切ないことから
も明らかである。
51,062号明細書において、Snitzer 等はレーザは
バルクガラスでも実現できるのに対して光増幅にはコア
およびクラッドを有するファイバ構造が必要であること
を述べ、ファイバ化が可能であるテルライトガラスとし
て3元系テルライトガラスの組成範囲を示した。したが
って目的は光増幅の実現であることは明らかであるが、
これらの3件の文献においては前記オプティクス・レタ
ーズにおけるネオジムを用いたファイバレーザの記載が
あるのみである。しかも、光増幅の分野において、ネオ
ジムは当初1.3μm帯の増幅への適用が有望視されて
いたが、前記オプティカル・マテリアルズ中にも記載さ
れているように励起状態吸収のため1.3μm帯の増幅
への適用は困難であることは周知の事実である。
は、前記オプティカル・マテリアルズ中に72%Te2
O3 −18%Bi2 O3 および80%Te2 O3 −10
%Bi2 O3 −10%TiO2 の記載であるが、これら
は本願発明の4元系とは全く異なる組成であり、さらに
前記オプティカル・マテリアルズ中にこれらのガラスの
熱安定性、損失に関する記載は一切ない。
よび前記オプティクス・レターズ中にコア組成77%T
eO2 −6.0%Na2 O−15.5%ZnO−1.5
%Bi2 O3 の4元系テルライトガラスが記載され、特
に前記オプティカル・マテリアルズ中にはその損失まで
記載されているが、損失は1.55μm帯において15
00dB/kmという高値であり、ましてやBi2 O3
添加による熱安定性向上に関する記載や、熱安定性向上
を想起させる記載は一切ない。光ファイバの分野では屈
折率制御のためにガラスに屈折率制御材を添加すること
は公知であり、前記ファイバにおけるBi2 O3 の添加
はまさしくそのためであるものと考えられる。
明ではテルライトガラスの損失低減をめざしてテルライ
トガラスの組成を種々検討した結果、Bi2 O3 を添加
した4元系テルライトガラスが有効であることを解明し
た。これも実施例に記載済であるが、特にBi2 O3 濃
度が1.5%を超えると熱安定性は飛躍的に向上し、テ
ルライトガラスファイバの低損失化に成功した。さらに
副次的にコアとクラッドのBi2 O3 添加量の調整によ
りファイバのΔnを自由に制御できることから高Δnフ
ァイバを作製でき、これらの相乗効果により低効率な3
準位系EDFAの増幅帯域拡大に成功した。
トルがより平坦になるようなガラス組成について検討す
る。以下の実施例ではテルライトガラスまたはファイバ
にAlをホストとして添加することを主要な特徴とす
る。SiO2 系ガラスにAlを添加した場合、SiO2
系ガラスに添加されたErの誘導放出断面積の1.53
μmと1.56μmとの間のへこみが無くなり、1.5
4μmから1.56μmにかけて平坦な利得が得られる
ことが知られている(“Erbium-Doped Fiber Amplifier
s(エルビウム添加ファイバ増幅器)、Emmanuel Desurvi
re著(エマニエルデサヴィア著)、出版社John Wiley &
Sons、1994年)。
するAlの添加効果であり、テルライト系ファイバに対
してはその効果は不明である。以下の実施例に示される
ように、本発明者らは、テルライトガラスへのAl添加
により、1.53μmと1.56μmの誘導放出断面積
のへこみを無くすとともに1.6μm帯の誘導放出断面
積を変化させる(増大させる)ことができ、結果とし
て、1.55μm帯と1.6μm帯との利得偏差を減少
させることができることを見い出した。
−(16)ZnO−(6)Na2 O−(4モル%)Bi
2 O3 ガラス、および(73)TeO2 −(15)Zn
O−(6)Na2 O−(3)Bi2 O3 −(3モル%)
Al2 O3 ガラスおよび(79)TeO2 −(3)Zn
O−(12)Li2 O−(3)Bi2 O3 −(3モル
%)Al2 O3ガラス中のErの1.5μm発光スペク
トルを示す。図から明らかなようにAl2 O3 を含有し
たガラスの発光スペクトルの1.6μm付近の強度はA
l2 O3を含有しないものに比べ強く、また、1.53
μmと1.56μmとの間の谷の深さも浅くなってい
る。
nO−Na2 O−Bi2 O3 系ガラス)をコア組成とし
てEr添加テルライトファイバ(カットオフ波長:1.
3μm、Er濃度:4000ppm、長さ:0.9m)
を作製し、1.48μmで励起(200mW)したとこ
ろ、1.56μmと1.69μmとの利得偏差が10d
B以下に低減できた。
ブラッググレーティングを利得等化器としてEDFAを
構成したところ、1.53μmから1.60μmにわた
り利得偏差が1dB以下のEDFAを実現することがで
きた。Al2 O3 を含有しないファイバを用いた場合で
は、1.53μmと1.60μmの利得偏差が15dB
以上あり、利得等化器を用いて利得の補正をしても利得
偏差を帯域70nmにわたり、1dB以下にすることは
困難であった。この実施例のAl2 O3 含有ガラスをフ
ァイバホストに用いて始めて可能になった。
は、特願平9−226890号に記載のTeO2 −Zn
O−Na2 O−Bi2 O3 の組成(55≦TeO2 ≦9
0、0≦ZnO≦35、0≦Na2 O≦35、0<Bi
2 O3 ≦20、単位モル%)に対して確認することがで
きた。
する添加効果をTeO2 −ZnO−Li2 O−Bi2 O
3 系ガラスに対して確認した。すなわち、(80)Te
O2 −(3)ZnO−(12)Li2 O−(5モル%)
Bi2 O3 ガラスおよび(79)TeO2 −(3)Zn
O−(12)Li2 O−(3)Bi2 O3 −(3モル
%)Al2 O3ガラス中のErの1.5μm帯の発光ス
ペクトルを比較したところ実施例1の場合と同様、Al
2 O3 を含有したガラスでは1.6μm帯の発光強度が
含有しないものに比べ強くなり、また1.53μmと
1.56μmの間にできている谷がなくなっていた。
てEr添加テルライトファイバ(カットオフ波長:1.
3μm、Er濃度:4000ppm、長さ:0.9m)
を作製し、1.48μmで励起(200mW)したとこ
ろ、1.56μmと1.60μmとの利得偏差が10d
B以下に低減できた。
ツェンダ型のフィルタ(損失媒体)を利得等化器として
EDFAを構成したところ、1.53μmから1.60
μmにわたり利得偏差が1dB以下のEDFAを実現す
ることができた。Al2 O3を含有しないファイバを用
いた場合では、1.56μmと1.60μmの利得偏差
が15dB以上あり、利得等化器を用いて利得の補正を
しても利得偏差を帯域70nmにわたり、1dB以下に
することは困難であった。
イバで2m長のファイバを用いて増幅スペクトルを測定
したところ、Al2 O3 を含有していないファイバで見
られた1.53μmと1.56μmとの間の利得の変動
がなくなり、1.53μmから1.56μmにかけて利
得の均一性の良いものが得られ、同波長域でのWDM伝
送の応用に有利なことがわかった。また、この現象はT
eO2 −ZnO−Na2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 系
のファイバにおいても確認できた。
は、TeO2 −ZnO−Li2 O−Bi2 O3 の組成
(70≦TeO2 ≦90,0≦ZnO≦24、0≦Li
2 O≦30、0<Bi2 O3 ≦10、単位モル%)、す
なわち安定してファイバが形成できる組成に対して確認
することができた。
ル%としたが、これに限定されるわけではなく、0モル
%よりも大きな濃度であれば、Al2 O3 の添加効果は
確認できた。
大きくすることは、上記の安定してファイバ化できる組
成条件を無視することになるので好ましくない。
O−Bi2 O3 (MはLi、Na以外のアルカリ元素)
系ガラスに対するAl2 O3 の利得特性への添加効果を
確認した。すなわち、MがK、Cs、Rbのとき、実施
例22〜23と同様、Al2O3 を添加することにより
1.56μmと1.60μmとの利得偏差を10dB以
下にすることができ、また利得等化器を用いてEDFA
を構成し、1.53μmから1.60μmの70nmに
わたり、利得偏差1dB以下のEDFAを実現するこ
と、また1.53μm〜1.56μmの利得を均一にす
ることができた。
ZnO2 −M2 O−Bi2 O3 (Mはアルカリ元素で2
種類以上を含む)系ガラスに対するAl2 O3 の利得特
性への添加効果を確認した。すなわち、Mとして2種類
以上のアルカリ元素を含む場合も、実施例22〜23と
同様、Al2 O3 を添加することにより、1.56μm
と1.60μmとの利得偏差を10dB以下にすること
ができ、また、利得等化器を用いてEDFAを構成し、
1.53μmから1.60μmの70nmにわたり、利
得偏差1dB以下のEDFAを実現すること、また1.
53μm〜1.56μmの利得を均一にすることができ
た。
2 −ZnO−R2 O−Bi2 O3 (Rはアルカリ元素)
系ガラスに対するAl2 O3 の利得特性に対する添加効
果を述べた。しかし、Al2 O3 の添加効果はこれらの
ガラス系に対してのみ有効であるのみならず、TeO
2 、Al2 O3 以外の組成によらず、TeO2 −WO3
系などの他のテルライトガラス系(例えば、TeO2 −
WO3 −La2 O3 −Bi2 O3 系ガラスに対しても広
帯域・利得平坦型EDFAを実現するために有効である
ことを確認した。
する。
O−Na2 O−Bi2 O3 の5元系ガラスにおいて、T
eO2 =75モル%、Bi2 O3 =5モル%に固定した
場合と、TeO2 =80モル%、Bi2 O3 =5モル%
に固定した場合で、その他の組成を変えて100個のガ
ラスを作成した。これらのガラスの一をめのう乳鉢で粉
々にしたパウダー30mgのサンプルを金メッキされた
銀製シール容器に充填し、アルゴンガス雰囲気中、昇温
速度10℃/分でDSC測定を行った。その結果、図2
7および図28に見られるB領域でTx−Tgが120
℃以上の安定なガラスが得られた。このような熱的に安
定なガラスを用いてファイバを大量に生産することがで
き、低価格化を実現することができる。そこで、図27
のA(ファイバ最適領域)の領域から選んだTeO2
(75モル%)−ZnO(5モル%)−Li2 O(12
モル%)−Na2 O(3モル%)−Bi2 O3 (5モル
%)ガラスをコア材料にしてErを2000ppm添加
し、TeO2 (75モル%)−ZnO(2モル%)−L
i2 O(15モル%)−Na2 O(3モル%)−Bi2
O3 (5モル%)ガラスをクラッド材とし、カットオフ
波長1.1μm、コアクラッド比屈折率差1.6%のフ
ァイバを形成し、これを増幅媒体とした。1.2μmに
おけるファイバ損失は0.015dB/mであった。こ
のファイバを3m用いて光増幅器を構成し、増幅実験を
行った。
μm、後方が1.48μmの双方向励起を採用した。信
号光源として1.5μmから1.7μm帯の波長可変レ
ーザを用いた。増幅実験の結果、1530〜1610n
mの80nm帯で20dB以上の小信号利得が得られ
た。このとき、雑音指数は5dB以下であった。また、
図28(ファイバ可能領域)の領域から選んだTeO2
(80モル%)−ZnO(6モル%)−Li2 O(4モ
ル%)−Na2 O(5モル%)−Bi2 O3 (5モル
%)ガラスをコア材にしてErを2000ppm添加
し、TeO2 (80モル%)−ZnO(2モル%)−L
i2 O(6モル%)−Na2 O(7モル%)−Bi2 O
3 (5モル%)ガラスをクラッド材とし、カットオフ波
長1.1μm、コアクラッド比屈折率差1.5%のファ
イバを形成し、これを増幅媒体とした。1.2μmにお
けるファイバ損失は0.07dB/mであった。このフ
ァイバを3m用いて光増幅器を構成し、同様に増幅実験
を行った。その結果、1520〜1620nmの80n
m帯域で、20dB以上の小信号利得が得られた。この
とき、雑音指数は4dBであった。以上からBの領域の
ガラスからでも問題なく、実用的な広帯域EDFAがで
きることが示された。
バを15m用いて光増幅器を構成し、増幅実験を行っ
た。励起波長は前方後方とも1.48μmの双方向励起
を採用した。信号光源として1.5μmから1.7μm
帯の波長可変DFBレーザを使用した。増幅実験の結
果、特に1560〜1630nmの70nm帯域で、2
0dB以上の小信号利得が得られた。このとき、雑音指
数は5dB以下であった。
バを15m用いてレーザを構成した。キャビティは全反
射ミラーと1625nmで3%の反射率を持つファイバ
ブラッググレーティングを用いて構成した。励起波長は
前方後方とも1.48μmの双方向励起を採用した。入
射励起強度が300mWのとき、これまで石英ファイバ
やフッ化物ファイバで得ることのできなかった1625
nmにおける150mWの高出力が得られた。
O−Al2 O3 −Bi2 O3 の5元系ガラスにおいて、
Al2 O3 =2モル%、Li2 O=12モルに固定し、
その他の組成を変えて50個のガラスを作製した。これ
らのガラスの一部をめのう乳鉢で粉々にしたパウダー3
0mgのサンプルを銀製金メッキのシール容器に充填
し、アルゴンガス雰囲気中、昇温速度10℃/分でDS
C測定を行った。その結果、図29に見られるAの領域
でTx−Tgが120℃以上の安定なガラスが得られ
た。このような熱的に安定なガラスを用いてファイバを
作製すれば、0.1dB/m以下の低損失化が実現でき
る。また、Al2 O3 の添加の効果から、誘導放出断面
積が広がることにより、EDFAの増幅帯域を広げるこ
とができる。そこで、図29の領域から選んだTeO2
(82モル%)−ZnO(1モル%)−Li2 O(12
モル%−Al2 O3 (2モル%)−Bi2 O3 (3モル
%)ガラスをコア材にしてErを2000ppm添加
し、TeO2 (75モル%)−ZnO(3モル%)−L
i2 O(18モル%)−Bi2 O3 (4モル%)ガラス
をクラッド材とし、カットオフ波長1.1μm、コアク
ラッド比屈折率差1.6%のファイバを形成し、これを
増幅媒体とした。1.2μmにおけるファイバ損失は
0.07dB/mであった。このファイバを3m用いて
光増幅器を構成し、増幅実験を行った。
1.48μmの双方向励起を採用した。信号光源として
1.5μmから1.7μm帯の波長可変レーザを使用し
た。増幅実験の結果、1530〜1610nmの80n
m帯領域で、20dB以上の小信号利得が得られた。こ
のとき、雑音指数は5dB以下であった。
バを4m用いて波長可変リングレーザを構成した。フィ
ルタは1.5μmから1.7μm帯の波長可変フィルタ
を用いた。励起波長は前方後方とも1.48μmの双方
向励起を採用した。入射励起強度が300mWのとき、
これまで石英ファイバやフッ化物ファイバで得ることの
できなかった1500〜1635nmの135nm帯域
において5mW以上の広帯域レーザ特性を観測した。
ル%)−ZnO(14.5モル%)−Na2 O(6モル
%)−Bi2 O3 (xモル%)(x=4、4.2、5.
4、6.8、7)ガラスをコア材にしてErを500p
pm添加し、TeO2 (75モル%)−ZnO(19モ
ル%)−Na2 O(5モル%)−Bi2 O3 (2.5モ
ル%)ガラスをクラッド材とし、カットオフ波長1.1
μm、コアクラッド比屈折率差1.3〜2.2%のファ
イバをそれぞれ長さ800mのものを5本作製した。x
=4および7モル%のファイバでは散乱点(結晶などの
異物により、光が散乱され、損失が著しく増大する点)
の間隔が15m以下であり、散乱点を含まない部分の
1.2μmにおけるファイバ損失は0.07dB/mで
あった。一方、x=4.2、5.4、6.8モル%のフ
ァイバでは散乱点の間隔が100m以上であり、散乱点
を含まない部分の1.2μmにおけるファイバ損失は
0.02dB/km以下であった。EDFAを構成する
上でファイバ長は10m前後必要である。x=4および
7モル%のファイバでは800mのファイバから10m
のファイバが20本以下しか採れなかったのに対し、x
=4.2、5.4、6.8モル%のファイバでは800
mから10mのファイバが70本以上採れ、飛躍的に歩
留まり率が向上した。
なテルライト光ファイバの特性を鑑み、これまでのテル
ライトEDFAの波長分散特性を改善した低波長分散特
性を有するテルライトEDFAを説明する。
光増幅器において、増幅媒体であるテルライトEDFA
の前方または後方にテルライトEDFAの持つ波長分散
値とは異符号の波長分散値によって分散を補償する分散
媒体を挿入した構造を取ることを最も主要な特徴とす
る。波長分散を制御する媒体としては、光ファイバやフ
ァイバ・ブラッグ・グレーティング等がある。
トEDFAの波長分散を補償する媒体を具備していない
ため、光増幅器内の波長分散が大きくなり、その結果、
高速光信号の増幅を行うとエラーレートが上がってしま
うという問題があった。これに対して、以下の実施例の
構造を取ることにより増幅器内の波長分散値を下げるこ
とができ、高速光信号の増幅を行っても、エラーレート
が上がることはなく、通信の品質は保つことができる。
増幅器の一構成例を示す図である。図に示した光増幅器
では、光信号は左側から入射して右側に出射する構成に
なっている。入射信号光は、光アイソレータ201aを
通過した後、光カップラ203により励起光源202か
らの励起光と合波される。励起光と合波された信号光
は、分散媒質204を透過し、増幅用光ファイバ205
に入射されて増幅される。光ファイバ205にて増幅さ
れた信号光は、光アイソレータ201bを通過し出力さ
れる。
55μmとし、励起光源202として発振波長が1.4
8μmの半導体レーザを用いた。また、増幅用光ファイ
バ205としては、Erのコア中への添加濃度が200
ppm、カットオフ波長が1.3μm、コア/クラッド
間の光屈折率差(Δh)が1.4%であり、ファイバ長
を10mとしたテルライト光ファイバを使用した。この
光ファイバ205の1.55μmでの波長分散値は、−
1.3ps/nmであった。また、分散媒質204とし
ては、1.55μmでの波長分散値が17ps/km/
nmの1.3μm零分散石英単一モード光ファイバ(い
わゆるスタンダード単一モード光ファイバ)を使用し
た。この単一モード光ファイバの長さは、76mであっ
た。
増幅用光ファイバ205全体の波長分散を測定したとこ
ろ、0.1ps/nm以下の値であった。
5μmの40Gbit/sの高速光信号を増幅したとこ
ろ、波長分散に起因するパルス波長のひずみは観測され
なかった。従って、この構成の光増幅器を、ブースター
アンプ、中継増幅器、またはプリアンプとして、高速光
通信システムの中で用いても、通信の品質を著しく劣化
することなく使用できることがわかった。これに対し
て、比較のために、分散媒質204を挿入しないで、波
長1.55μmの40Gbit/sの高速パルスの増幅
を行ったところ、パルス波形のひずみが観測され、高速
光通信システムに応用することが困難なことがわかっ
た。
ラ203と増幅用のEr添加テルライト光ファイバ20
5の間に設置したが、設置場所はここに限定されること
はない。例えば、光アイソレータ201aの前段、光ア
イソレータ201aと光カップラ203との間、増幅用
光ファイバ205と光アイソレータ201bとの間、ま
たは光アイソレータ201bの後段であっても良い。
て、スタンダード単一モード光ファイバを用いたが、こ
れに限定されることはなく、テルライト光ファイバ20
5の波長分散と異符号の波長分散値を持つ光ファイバで
あれば、使用することができる。
に限らず、チャープト・ファイバ・グレーティング(K.
O.Hill CLEO/PACIFIC RIM SHORT COURSE '97“Photosen
sitivity and Bragg Gratings in Optical Waveguid
e”)を、用いても良い。
増幅用光ファイバ205の前後のいずれか一箇所に挿入
するとしたが、分散媒質204の設置構成はこれに限定
されるものではない。つまり、分散媒質204として光
ファイバを用いる場合、光ファイバを分断して増幅用光
ファイバ205の前後の適当な位置に設置しても良い
し、また複数の異なる特性を持つ光ファイバを適当な位
置に設置しても良い。また、光ファイバとチャープト・
ファイバ・グレーティングとを、それぞれ複数個併用し
ても良い。
ける増幅用光ファイバ205として、コア中にPr(プ
ラセオジム)が500ppm添加され、カットオフ波長
が1.0μm、Δnが1.4%であり、ファイバ長を1
5mとしたテルライト光ファイバを用いた。また、励起
光源2として、Nd(ネオジム)添加YLFレーザを用
いた。さらに、分散媒質4として、チャープト・ファイ
バ・グレーティングを用いた。
1μmでの波長分散は、−3.15ps/nmあった。
そこで、チャープト・ファイバ・グレーティングの波長
分散値を3.15ps/nmに設定し、この構成の増幅
器により1.31μmの波長の高速光信号の増幅を行っ
た。
t/sの高速光信号を増幅した場合でも波長分散による
パルス波形のひずみは観測されず高速光通信システムへ
の応用が可能であることが確認された。これに対して、
比較例として、分散媒質4を用いない増幅器構成の場合
では、高速光信号を増幅すると、パルス波形のひずみが
起こり、高速光通信システムの応用は困難であった。
ァイバ205として、TeO2 −ZnO−M2 O−Bi
2 O3 系ガラス(ここで、Mは1種類以上のアルカリ元
素)を母材とし、コアにEr,Pr、Tm(1.48μ
mまたは1.65μm帯増幅用)、またはNd(1.0
6μmまたは1.33μm帯増幅用)を添加して構成し
た光ファイバを用いた。分散媒質204として、石英光
ファイバまたはチャープト・ファイバ・グレーティング
を用い、上記光ファイバの波長分散、特に、各希土類元
素の増幅波長での波長分散を補償して、高速光パルスの
増幅を行ったところ、分散媒質204のないときに起こ
っていた光パルス波形のひずみは抑えられ、高速光通信
システム中で使用できることが確認できた。
ァイバ205として、上記TeO2 −ZnO−Na2 O
−Bi2 O3 の組成(55≦TeO2 ≦90,0≦Zn
O≦35,0≦Na2 O≦35,0<Bi2 O3 ≦2
0、単位モル%)のガラスを母材とし、コアにEr,P
r,TmまたはNdを添加して構成した光ファイバを用
いた。また、分散媒質204として、石英光ファイバま
たはチャープト・ファイバ・グレーティングを用いて、
各増幅波長での波長分散を補償して、高速光パルスの増
幅を行ったところ、分散媒質204のないときに起こっ
ていた光パルス波形のひずみは抑えられ、高速光通信シ
ステム中で使用できることが確認できた。
ァイバ205として、上記TeO2 −ZnO−Li2 O
−Bi2 O3 の組成(55≦TeO2 ≦90,0≦Zn
O≦25,0≦Li2 O≦25,0<Bi2 O3 ≦2
0、単位モル%)のガラスを母材とし、コアにEr,P
r,TmまたはNdを添加して構成した光ファイバを用
いた。分散媒質204として、光ファイバまたはチャー
プト・ファイバ・グレーティングを用いて、各増幅波長
での波長分散を補償して、高速光パルスの増幅を行った
ところ、分散媒質204のないときに起こっていた光パ
ルス波形のひずみは抑えられ、高速光通信システム中で
使用できることが確認できた。
2 −ZnO−M2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 系ガラス
(ここで、Mは1種類以上のアルカリ元素)から構成し
た光ファイバを用いた場合でも、上記の効果を確認する
ことができた。
7におけるガラス系を母材とし、希土類元素も遷移金属
元素も添加せずに構成したテルライト単一モード光ファ
イバ(カットオフ波長1.3μm、Δn1.4%、長さ
1km)を用いて、ラマン増幅を行った。励起波長は
1.48μmであり、1.5μm帯の光増幅を行った。
バの信号波長での波長分散は、−130ps/nmであ
った。分散媒質204として、スタンダード石英単一モ
ード光ファイバを用いた。
ド光ファイバ(増幅用光ファイバ)205の後段に配置
して、光増幅を行った。この増幅用のスタンダード石英
単一モード光ファイバ205を7.6kmの長さ使用し
たとき、(テルライト単一モード光ファイバの波長分散
による)1.5μm帯の光パルスの波形ひずみを抑制す
ることができた。
i,またはTiを、前記実施例35,36の組成のテル
ライト光ファイバのコアに添加して構成した増幅用光フ
ァイバ205を用いて、それぞれ、1.5μm帯,1.
5μm帯,1μm帯の光増幅を行った。分散媒質204
としてスタンダード石英単一モード光ファイバを前記増
幅用光ファイバ205の後段に接続し、高速光パルスの
増幅を行ったところ、光パルスの波形ひずみ無しに光増
幅をすることができた。
路が光ファイバである場合について説明したが、本発明
における光導波路は、光ファイバばかりでなく平面型光
導波路をも含むものである。本発明において、光導波路
が平面型光導波路の場合でも、前記各実施例にて確認し
たと同様の本発明の効果が、実現される。
合の実施例を示す。
ZnO−M2 O−Bi2 O系ガラス(ここで、Mは1種
類以上のアルカリ元素)を母材とし、コアにErの添加
された平面型光導波路を図30の光ファイバ205の代
わりに用いて、増幅媒体とした。分散媒質204とし
て、光ファイバやファイバ・ブラッグ・グレーティング
を用いて該光導波路の分散を補正した。その結果、分散
媒質204を用いない場合に比べ、パルス波形のひずみ
を小さくなるように1.5μm帯の光増幅をすることが
できた。
Pr,Tm,Nd,Ni,Ti,Crを用いた場合で
も、パルス波形のひずみを小さく光増幅をすることがで
きた。
バを増幅媒体として用いた光増幅器において、上記実施
例33〜40の光増幅器構造を取ることにより、増幅媒
体であるテルライトファイバ自体の持つ波長分散による
光パルス波形のひずみの発生を抑えることができる。
ライトEDFAの増幅帯域を1.53μmより短波長側
にかつ1.56μmより長波長側に拡大することを目的
としている。
Er添加テルライト光ファイバを、連結された少なくと
も一つの光ファイバとして用い、該Er添加テルライト
光ファイバの前段にそれよりも短尺(または、Er濃度
およびファイバ長積の小さい)なEr添加テルライト光
ファイバもしくは、異種素材をホストとするEr添加光
ファイバを連結し、増幅媒体としている。異種素材とし
ては、フッ化物ガラス(Er添加ZrF4 系フッ化物ガ
ラス又はInF3 系フッ化物ガラス)や石英系ガラス,
フツリン酸ガラス,リン酸ガラス,カルコゲナイトガラ
スが使用できる。
従来のテルライトEDFAよりも広い波長域で低雑音で
動作できるEDFAを実現することができる。
増幅器の一構成例を示す図である。図中、201a,2
01b,201cは光アイソレータであり、202a,
202bは励起光を導入するための光カップラであり、
203a,203bは励起光源であり、204,205
は増幅用光ファイバである。
して、Erの濃度100ppmのAl(アルミニウム)
添加石英光ファイバ(長さ25m,カットオフ波長1.
2μm,濃度ファイバ長積2500m・ppm)を用い
た。また、励起光源203aとして、発振波長1.48
μmの半導体レーザを用いた。さらに、増幅用光ファイ
バ205として、TeO2 −ZnO−Na2 O−Bi2
O3 の組成(55≦TeO2 ≦90,0≦ZnO≦3
5,0≦Na2 O≦35,0<Bi2 O3 ≦20、単位
モル%)のガラスを母材とし、Er添加濃度500pp
mで、カットオフ波長が1.3μm(濃度ファイバ長積
6000m・ppm)で、長さを12mとしたテルライ
ト光ファイバを用いた。また、励起光源203bとし
て、発振波長1.48μmの半導体レーザを用いた。
光源203bの励起光量を150mWとしたとき、波長
1.525μmから1.610μmの85nmの帯域で
20dB以上の利得および5dB以下の雑音指数を確認
することができた。
Aは従来の構成では実現されていない。
は、1.54μmより短波長では、雑音指数は5dBよ
り高く、1.525μmでは10dB以上の値となって
おり、また、20dB以上の利得は1.53μmから
1.61μmの80nm帯でのみ得られた。
び、結果としてEDFAの動作波長帯が拡がったのは、
Er濃度ファイバ長積の小さな増幅用光ファイバをテル
ライト光ファイバの前段に配置し、高利得低雑音で1.
525μmから1.54μmの波長を増幅した後、テル
ライト光ファイバの増幅を起こさせているためである。
する。
度1000ppmのAl(アルミニウム)添加石英光フ
ァイバ(長さ12m,カットオフ波長1.2μm,濃度
ファイバ長積12,000m・ppm、この積はエルビ
ウム添加テルライトファイバのものよりも大きい)を用
いた。
光源203bの励起光量を150mWとしたとき、波長
1.535μmから1.610μmの75mmの帯域で
20dB以上の利得および5dB以下の雑音指数を確認
することができた。
Aは従来の構成では実現されていない。
ァイバ204として、Er濃度100ppmファイバ長
3.5mのZrF4 系フッ化物光ファイバ(カットオフ
波長1.2μm,Er濃度ファイバ長積3500m・p
pm)を用い、励起光源203として、発振波長1.4
8μmの半導体レーザを用いた。また、増幅用光ファイ
バ205として、上記TeO2 −ZnO−Li2 O−B
i2 O3 の組成(55≦TeO2 ≦90,0≦ZnO≦
25,0≦Li2 O≦25,0<Bi2 O3 ≦20、単
位モル%)のガラスを母材とし、Er添加濃度が500
ppmで、長さ12m、カットオフ波長が1.3μm
(Er濃度ファイバ長積6000m・ppm)のテルラ
イト光ファイバを用いた。さらに、励起光源203bと
して発振波長1.48μmの半導体レーザを用いた。
光源203bの励起光量を150mWとしたとき、波長
1.525μmから1.610μmの85nmの帯域で
20dB以上の利得および5dB以下の雑音指数を確認
することができた。増幅用光ファイバ304を用いない
場合は、1.54μmより短波長では、雑音指数は5d
Bより高く、1.525μmでは10dB以上の値とな
っており、また、20dB以上の利得は1.53μmか
ら1.61μmの80nm帯でしか得られなかった。
ァイバ204,205とも上記TeO2 −ZnO−Na
2 O−Bi2 O3 の組成(55≦TeO2 ≦90,0≦
ZnO≦35,0≦Na2 O≦35,0<Bi2 O3 ≦
20、単位モル%)のガラスを母材とし、Er添加濃度
が500ppmで、カットオフ波長が1.3μmである
テルライト光ファイバを用いた。増幅用光ファイバ4で
はファイバ長を3mとし、増幅用光ファイバ205では
ファイバ長を12mとした。励起光源203aとして
は、発振波長0.98μmの半導体レーザを用い、光源
203bとしては、発振波長1.48μmの半導体レー
ザを用いた。
光源203bの励起光量を150mWとしたとき、波長
1.525μmから1.610μmの85nmの帯域で
20dB以上の利得および5dB以下の雑音指数を確認
することができた。増幅用光ファイバ304を用いない
場合は、1.54μmより短波長では、雑音指数は5d
Bより高く、1.525μmでは10dB以上の値とな
っており、また、20dB以上の利得は1.53μmか
ら1.61μmの80nm帯でしか得られなかった。
204,205をそれぞれ前方励起および後方励起とし
たが、励起法は特にこれらに限定されるものではなく、
双方向励起を含めたいずれの励起法を取っても良い。
ァイバ4としては、実施例41〜43のものを用い、増
幅用光ファイバ205として、TeO2 −ZnO−M2
O−Bi2 O3 −Al2 O3 (Mは1種類以上のアルカ
リ元素)系ガラスを母材としたEr添加テルライト光フ
ァイバ(Er濃度500ppm、長さ14m)を使用し
た。この場合も、増幅用光ファイバ4を用いることによ
り、用いないときよりも低雑音な増幅帯域の拡大を確認
することができた。
ァイバ204として、Erが添加されたフツリン酸光フ
ァイバ,リン酸光ファイバ,カルコゲナイト光ファイバ
を用いた。増幅用光ファイバ204のEr濃度ファイバ
長積が、増幅用光ファイバ205のテルライト光ファイ
バより小さいとき、低雑音な増幅帯域の拡大を確認する
ことができた。つまり、増幅用光ファイバ204の素材
は、本発明の効果を発現させるためには、大きな問題に
はならず、Er濃度ファイバ長積が重要なパラメータと
なる。
度ファイバ長積の異なる2つの光ファイバを増幅媒体と
したが、3つ以上であっても良い。このとき、Er添加
濃度光ファイバ長積の最小の光ファイバは最も後段以外
はいずれの位置でも良いが、好ましくは最前段が良い。
ァイバとを、あるいはコア屈折率が互いに異なる非石英
系光ファイバ同士を確実にかつ低損失、低反射で接続す
るための構造について説明する。
ァイバと石英系光ファイバとの接続部の構成を説明する
ための模式図である。図中、参照符号301は非石英系
光ファイバ、302は石英系光ファイバ、303a,3
03bは、それぞれ非石英系光ファイバおよび石英系光
ファイバ2の端部を保持する光ファイバ保持筐体、30
4aおよび304bは光ファイバ保持筐体303aおよ
び303bの接続端面、305は光学接着剤を示し、非
石英系光ファイバ301および石英系光ファイバ302
は、それぞれの接続端面304a,304bの垂直軸に
対してそれぞれ異なる角度θ1 ,θ2 で保持される。こ
の場合、非石英系光ファイバ301と石英系光ファイバ
302間の低損失な接続は、角度θ1 ,θ2 [rad]
が式(1)に示すスネルの公式を満足することにより実
現できる。また、非石英系光ファイバ301と石英系光
ファイバ302の接続部における反射減衰量R1 および
R2 は、それぞれ、下記の式(5),(6)で表され
る。
velled-microlensed taper connectors for laser and
fiber back-reflections", Electron. Lett., vol.24,
pp.1162-1163, 1988]による。)ここで、nUVは光学接
着剤305の屈折率、λは信号波長(使用する波長)、
ω1 ,ω2 は各々非石英系光ファイバ301と石英系光
ファイバ302のモードフィールド半径を示す。従っ
て、上記(5),(6)式より、角度θ1 ,θ2 を調整
することにより、所望の反射減衰量以上の低反射接続が
実現できる。例えば、非石英系光ファイバ301(Zr
系フッ化物ファイバ:コア屈折率1.55、In系フッ
化物ファイバ:コア屈折率1.65、カルコゲナイド系
ガラスファイバ(ガラス組成As−S):コア屈折率
2.4、テルライトガラスファイバ:コア屈折率2.
1)に対して所望の反射減衰量R1 を実現するために必
要な角度θ1 、および石英系光ファイバ302に対して
所望の反射減衰量を実現するために必要な角度θ2 は、
式(5)および(6)を変形した次の式(7)および
(8)で計算できる。
波長λを1.3μm、非石英系光ファイバ1と石英系光
ファイバ2のスポットサイズ(半径)ω1 ,ω2 を5μ
mとした場合、R1 =40dB、50dB、60dBお
よびR2 =40dB、50dB、60dBを実現するた
めのθ1 およびθ2 を表1に示す。ここで、石英系光フ
ァイバ2に対して、反射減衰量R2 =40dB、50d
B、60dBを実現するために必要な角度θ2 が0とな
っているが、これは、光学接着剤の屈折率nUVが石英系
光ファイバ2のコア屈折率と同じものを採用したためで
ある。この結果、例えば、テルライトガラス光ファイバ
と石英系光ファイバ間における低損失で反射減衰量50
dBの接続は、θ1 を3.2[deg]、θ2 を4.5
[deg]にすれば実現できる(θ2 の角度は式(1)
より導出)。
続部は、 1)非石英系光ファイバと石英系光ファイバとの光軸が
同一直線上になく、両者の光軸の関係がスネルの公式を
満足する関係にあること、 2)従来技術必要とされた反射防止用の誘電体膜を必要
としないこと、 3)非石英系光ファイバの光軸の光ファイバ保持筐体・
接続端面の垂直軸に対する傾き角度と石英系光ファイバ
の光軸の光ファイバ保持筐体・接続端面の垂直軸に対す
る傾き角度が異なることによって従来のものと大きく異
なる。
301あるいは石英系光ファイバ302の端部を保持す
る光ファイバ保持筐体303a,303bの接続端面3
04a,304bの間に光学接着剤305を介して接続
していたが、図33に示すように、両接続端面を完全に
密着させても良い。ただし、この場合、光ファイバ保持
筐体303a,303bの固定はその両脇間を接着剤3
06により固定(以下の実施例では把持固定と呼ぶ)す
ることとなる。また、この場合、式(5)ではuUVをn
2 に、式(6)ではuUV をn1 に、式(7)および
(8)ではuUVをそれぞれn2 およびn1 に変更するこ
とにより、非石英系光ファイバ1に対して反射減衰量R
1 =40dB、50dB、60dBを実現するために必
要な角度θ2 が計算できる。
英系光ファイバの低損失・低反射接続について説明した
が、本発明は異なるガラスから成る2本の非石英系ファ
イバ間の接続、例えば、カルコゲナイドガラスファイバ
とIn系フッ化物ファイバ間等、全ての組み合わせに関
しても有効に作用する。
この実施例を説明する。図34は接続部の上面図、図3
5は接続部の断面図である。参照符号301はEr添加
テルライトガラス光ファイバ(ガラス組成はTeO2 −
ZnO−Na2 O−Bi2 O3 、コア屈折率は2.1、
モードフィールド半径は5μm、Er添加濃度は400
0ppm、ファイバの被覆はUV樹脂)、2は石英系光
ファイバ(コア屈折率は 1.5、モードフィールド半
径は5μm、被覆はUV樹脂)、307aおよび307
bはそれぞれ光ファイバ1および2の端部を保持するV
溝型光ファイバ保持筐体であり、各光ファイバ301お
よび302は、V溝基板8により位置決めされ、接着剤
310と光ファイバ固定板309によりV溝型光ファイ
バ保持筐体307aおよび307bに固定した。ただ
し、V溝型光ファイバ保持筐体307a,307b、V
溝基板308、光ファイバ固定板309の材質はパイレ
ックスガラス製のものを使用した。さらに、311aお
よび311bは、それぞれV溝型光ファイバ保持筐体3
07aおよび307bの接続端面、305は光学接着剤
(本実施例ではエポキシ系のUV接着剤を使用した。屈
折率1.5である。)を示し、Er添加テルライトガラ
ス光ファイバ301および石英系光ファイバ302は、
各々の接続端面311a,311bの垂直軸に対してθ
1 =18[deg]、θ2 =25[deg]で保持し
た。この接続により、Er添加テルライトガラス光ファ
イバ301と石英系光ファイバ302間を接続損失0.
2dBで接続できた。ただし、接続損失は、Er添加テ
ルライトガラス光ファイバ301のErイオンの吸収の
無い、1.3μmで測定した。次に市販の反射減衰量測
定器を使用し、波長1.3μmでの反射減衰量を測定し
た。Er添加テルライトガラス光ファイバ301および
石英系光ファイバ302側より測定した反射減衰量は、
いずれもこの装置の測定限界である60dBを越える高
性能な特性を示した。また、Er添加テルライト光ファ
イバ1および石英系光ファイバ302の、それぞれの接
続端面311aおよび311bの垂直軸に対する角度
を、{θ1 =8[deg]、θ2=11.2[de
g]}および{θ1 =14[deg]、θ2 =20[d
eg]}にした場合においても、Er添加テルライトガ
ラス光ファイバ301と石英系光ファイバ302間の接
続損失0.2dB(測定波長1.3μm)、Er添加テ
ルライトガラス光ファイバ301および石英系光ファイ
バ302側より測定した反射減衰量は、それぞれ測定限
界の60dB以上であった。
うに、sinθ1 /sinθ2 の値は必ずしも厳密には
n2 /n1 の値と一致しない。これは実際には光ファイ
バのコアの等価屈折率に影響されるためである。実用上
の問題ではsinθ1 /sinθ2 の値はn2 /n1 の
±10%の範囲内であればよい。
イバ301および石英系光ファイバ302の、各々の接
続端面311aおよび311bの垂直軸に対する角度
を、{θ1 =5[deg]、θ2 =7[deg]}にし
た場合、Er添加テルライトガラス光ファイバ1と石英
系ファイバ2間を接続損失は0.2dB(測定波長1.
3μm)、石英系光ファイバ2側より測定した反射減衰
量は60dB以上であったが、Er添加テルライトガラ
ス光ファイバ1側より測定した反射減衰量は55dBで
あり、この結果、sinθ1 /sinθ2 の値がn2 /
n1 の値に対して上述した範囲内であっても、Er添加
テルライトガラス光ファイバと石英系光ファイバを低損
失、かつ両方向に対して低反射(反射減衰量60dB以
上)で接続するのには、テルライトガラス光ファイバに
ついて、接続端面の垂直軸に対して8[deg]以上の
角度が要求されることが判明した。
5を用いても、屈折率1.5の光学接着剤を用いた場合
と同様な結果を得た。
を用いてこの実施例を説明する。図36は接続部の上面
図、図37は接続部の断面図である。参照符号301は
Er添加テルライトガラス光ファイバ(ガラス組成はT
eO2 −ZnO−Na2 O−Bi2 O3 、コア屈折率は
2.1、モードフィールド半径は5μm、Er添加濃度
は4000ppm、ファイバの被覆はUV樹脂)、30
2は石英系光ファイバ(コア屈折率は〜1.5、モード
フィールド半径は5μm、被覆はUV樹脂)であり、実
施例45と同様に、光ファイバ301および302の端
部をそれぞれV溝型光ファイバ保持筐体307aおよび
307bで保持した。ただし、本実施例では、V溝型光
ファイバ保持筐体307aおよび307bのそれぞれの
接続端面311aおよび311b間に光学接着剤を介さ
ずに、完全に密着させて接続し、V溝型光ファイバ保持
筐体307aと307bの固定はその両脇間を接着剤3
06により固定(把持固定)した。Er添加テルライト
ガラス光ファイバ301および石英系光ファイバ302
の、それぞれの接続端面311aおよび311bの垂直
軸に対する角度はθ1 =18[deg]およびθ2 =2
5[deg]である。本実施例46でも、Er添加テル
ライトガラス光ファイバ301と石英系光ファイバ30
2間の接続損失は0.2dB(測定波長1.3μm)で
あり、Er添加テルライトガラス光ファイバ301およ
び石英光ファイバ302側より測定した反射減衰量は、
それぞれ60dB以上であった。また、実施例45と同
様に、Er添加テルライトガラス光ファイバと石英系光
ファイバを低損失・低反射(反射減衰量60dB以上)
で接続するのには、Er添加テルライトガラス光ファイ
バを、接続端面の垂直軸に対して8[deg]以上の角
度が要求されることが実験的に判明した。
図41を用いて実施例48および49を説明する。図3
8および図40はそれぞれ接続部の上面であり、図39
および図41はそれぞれ接続部の断面図である。これら
の図において、参照符号301はEr添加テルライトガ
ラス光ファイバ(ガラス組成はTeO2 −ZnO−Na
2 O−Bi2 O3 、コア屈折率は2.1、モードフィー
ルド半径は5μm、Er添加濃度は4000ppm、フ
ァイバの被覆はUV樹脂)であり、本実施例39および
41では光ファイバ保持筐体としてガラスフェルール3
12a,312bを適用した。接続端面313a,31
3bは各々のガラスフェルール312a,312bを斜
め研磨することにより実現した。
1および石英系光ファイバ302は接着剤310(UV
接着剤を使用)を用いて、ガラスフェルール312a,
312bに固定した。図38および図39に示した実施
例48は、接続端面313aと313bの間に光学接着
剤305(屈折率は1.5および1.55の2種を用い
た)を介して接続するものであり、また、図40および
図41に示した実施例49は、接続端面313aと31
3bとを完全に密着させて接続するものである。実施例
38および39における、Er添加テルライトガラス光
ファイバ301および石英系光ファイバ302の、各々
の接続端面313aおよび313bの垂直軸に対する角
度はθ1 =12[deg]、θ2 =17[deg]であ
り、Er添加テルライトガラス光ファイバ301と石英
系光ファイバ302間を接続損失0.2dB(測定波長
1.3μm)、Er添加テルライトガラス光ファイバ3
01および石英系光ファイバ302側より測定した反射
減衰量は、各々60dB以上を実現した(実施例47で
は光学接着剤の屈折率として1.5と1.55の2種を
用いたが、結果は同じであった)。また、実施例46お
よび47と同様に、Er添加テルライトガラス光ファイ
バと石英系光ファイバを低損失・低反射(反射減衰量6
0dB以上)で接続するのに必要なテルライトガラス光
ファイバと接続端面・垂直軸間の角度は8[deg]以
上であった。
た接続法により、Er添加テルライトガラス光ファイバ
1(ガラス組成はTeO2 −ZnO−Na2 O、コア屈
折率は2.1、モードフィールド半径は5μm、Er添
加濃度は4000ppm、ファイバ長は1m、被覆はU
V樹脂)の両端に石英系光ファイバを接続し、図42に
示す光ファイバ増幅器を構成した。314aおよび31
4bはEr添加テルライトガラス光ファイバ301への
励起光を発生する励起光源部で発振波長1.48μm、
出力200mWの半導体レーザ、315aおよび315
bは信号光と励起光源部314a,314bで発生され
た励起光を合波する合波部、316aおよび316bは
光増幅器の発振を抑えるための光アイソレータである。
また、317aおよおび317bは本発明の接続部を示
し、実施例46(光学接着剤の屈折率は1.55)、実
施例47、実施例48(光学接着剤の屈折率は1.5
5)、および実施例49に示す全ての方法を適用した。
ただし、実施例46および47に示す接続部は、Er添
加テルライトガラス光ファイバ301および石英系光フ
ァイバの接続端面311aおよび311bの垂直軸に対
する角度はθ1 =14[deg]、θ2 =20[de
g]、実施例48および49に示す接続部では、Er添
加テルライトガラス光ファイバ1および石英系光ファイ
バの接続端面313a,313bの垂直軸に対する角度
はθ1 =12[deg]、θ2 =17[deg]を採用
した。実施例45、実施例46、実施例47、および実
施例48に示した全ての接続法を用いることにより、光
ファイバ増幅器の信号利得40dB以上を実現すると共
に、光ファイバ増幅器におけるゴーストの発生はなかっ
た。図43に本光ファイバ増幅器の増幅特性の一例を示
す。接続法は実施例46の方法を採用した。
を本発明に従って石英系光ファイバと接続した。
す。非石英系光ファイバ301としては、 1.テルライトガラス光ファイバ(表2では非石英系光
ファイバAと表示) ガラス組成:TeO2 −ZnO−Na2 O−Bi2 O
3 、 コア屈折率:2.1 2.Zr系フッ化物光ファイバ(表2では非石英系光フ
ァイバBと表示) ガラス組成:ZrF4 −BaF2 −LaF3 −YF3 −
AlF3 −LiF−NaF、 コア屈折率:1.55、モードフィールド半径:4μ
m、 被覆:UV樹脂 3.In系フッ化物光ファイバ(表3では非石英系光フ
ァイバCと表示) ガラス組成:InF3 −GaF3 −ZnF2 −PbF2
−BaF2 −SrF2 −YF3 −NaF、 コア屈折率:1.65、モードフィルード半径:4.5
μm 被覆:UV樹脂 4.カルコゲナイド系ガラス光ファイバ(表3では非石
英系光ファイバDと表示) ガラス組成:As−S、コア屈折率:2.4、 モードフィールド半径:3μm、被覆:UV樹脂を用い
た。
C,Dでは、希土類元素としてEr(添加濃度1000
ppm)、Pr(添加濃度500ppm)、Tm(添加
濃度2000ppm)、Ho(添加濃度1000pp
m)、Yb(添加濃度500ppm)、Tb(添加濃度
2000ppm)、Nd(添加濃度1000ppm)、
Eu(添加濃度2000ppm)の1種または2種以上
を添加したものと、添加しないものについて行った。ま
た、接続する石英系光ファイバ(コア屈折率は1.5)
のモードフィールド半径は、上記各々の非石英系ファイ
バと同一とし、接続の形態は実施例46ないし49の何
れかを適用した。なお、実施例45および実施例46の
接続形態の適用時使用した接続端面13−1と13−2
間用の光学接着剤5の屈折率は1.5である。接続損失
および反射減衰量は希土類元素の添加の有無および添加
希土類元素の種類に関係なかった。
続法を用いることにより、非石英系光ファイバを低損失
でかつ低反射で接続できた。なお、表2および表3では
低反射(反射減衰量60dB以上)の例を示したが、上
記Zr系フッ化物光ファイバではθ1 <3[deg]
で、上記In系フッ化物光ファイバではθ1 <4[de
g]、上記カルコゲナイド系ガラス光ファイバではθ1
<8[deg]で両方向の反射減衰量60dB以上が達
成できなくなり、両方向ともに反射減衰量60dB以上
を実現するには、この値より大きな角度のθ1 が必要で
あった。
3では非石英系光ファイバDと表示)を用いて1.3μ
m帯光ファイバ増幅器を構成し、信号利得30dB以上
の増幅器を実現した。ただし、接続形態は実施例47で
あり、θ1 は5[deg]、θ2 は5.5[deg]と
し、励起光源には1.047μm発振のNd−YLFレ
ーザを用いた。また、ゴーストの問題もなかった。
系光ファイバの接続に関して説明した。ここで、2本の
異なるガラスからなる非石英系光ファイバ間の接続結果
について説明する。使用した非石英系光ファイバとして
は、上記実施例50で述べた非石英系光ファイバA,
B,C,Dの4種を用いた。なお、希土類元素は添加し
ていない。表4に結果を示す。各光ファイバのコア屈折
率と接続角度の関係は上記実施例で説明した範囲であ
る。表4に示すように、本発明の接続法を用いることに
より、非石英系光ファイバ同士を低損失でかつ低反射で
接続できた。
媒体、該光増幅媒体を用いた光増幅器およびレーザ装置
の特性と、本来Er添加テルライト光ファイバ増幅器の
もつ広帯域性を合わせると波長多重光伝送システムや光
CATVシステムの高性能化を進めることができ、その
結果、それらシステムを用いたサービスの高度化、経済
化に大きく寄与できるという利点がある。
送システムで利用すれば伝送容量の格段の増大が期待で
き、情報通信の低コスト化に寄与できる。また、光CA
TVシステムにおいて、そのゲインチルトが小さい特性
を利用して使用すれば、従来は困難であった波長多重に
よる高品質な映像の分配や中継が可能となり、やはり光
CATVの低コスト化が達成できるという大きなメリッ
トがある。さらに、レーザ装置として応用すれば各種波
長多重光伝送システムの低コスト化や光計測の高性能化
に寄与できる。
ライト光ファイバまたは光導波路をASE(Amplifier
Spontaneous Emission)光源として利用した場合につい
て述べる。通常、Er添加テルライト光ファイバを励起
するとファイバより図46の実線で表したスペクトルの
ASEが得られ、これを1.5から1.6μmの光源と
して利用することができる。この実線のスペクトルのま
までも光源として利用可能である。しかし、スペクトル
の波長依存性がなくなってフラットになれば、応用範囲
が広がる。
光源を作製した。Er添加テルライトファイバ402
は、TeO2 −ZnO−M2 O−Bi2 O3 系(Mは一
つ以上のアルカリ元素)ガラスまたはTeO2 −ZnO
−M2 O−Bi2 O3 −Al2O3 系(Mは一つ以上の
アルカリ元素)系ガラスを材料として作製した。コア中
のEr塩化濃度は、2,000ppm、ファイバ長は4
m、カットオフ波長は1.3μm、△nは1.5%であ
った。
48μm)と1.5μm以上の波長とを合分波するため
の光カップラ、403は1.56μmを中心とし、その
長波長、短波長の光を合分波する光カップラ、404お
よび405は光減衰器、406および408は反射体で
ある。参照符号2で示すEr添加テルライト光ファイバ
中で発生したASEのうち、1.56μmより長波長域
の光は、光減衰器404を通過したのち、反射体406
で反射された後、逆進して再度Er添加テルライト光フ
ァイバ402中を通過して増幅され、光カップラ401
の一端から出射される。また、1.56μmより短波長
の光は光減衰器405を通過した後、反射体408で反
射された後、逆進して再度Er添加テルライト光ファイ
バ402中を通過して増幅される。増幅された光は光カ
ップラ401の一端から出射された。
き、すなわちASEのピーク付近では反射率を小さく
し、ピーク波長から離れるに従って大きくすることによ
り、図46の破線で示すような1.53μmから1.6
0μmにかけて強度の波長依存性の小さいASEスペク
トルが得られた。このとき、光減衰器404,405の
減衰量を最適化した。光導波路を増幅媒体とした場合も
強度の波長依存性の小さいASEスペクトルを得ること
ができた。
成で光増幅特性の評価を行った。本構成は図44の構成
を基本とするもので、光カップラ401aの信号入力端
に光サーキュレータ409を結合させ、Er添加テルラ
イト光ファイバの後段に励起用光カップラ401bを結
合させた。励起光は0.98μmまたは1.48μmの
波長のものを用い、0.98μmの前方から入射、1.
48μmを後方から入射するなどした。また、前方、後
方励起光とも1.48μm光を用いた光増幅も行った。
の間で利得の波長依存性の小さな利得スペクトルが得ら
れた。このとき、光減衰器404、405の減衰量を最
適化した。
性の大きな利得スペクトルを平坦化させるには、1.5
3μmから1.57μmに見られる利得の山をファイバ
ブラッググレーティング等のフィルタにより光増幅器に
損失を与えることで切り取りおよび平坦化を行ってい
る。しかし、この方法では光増幅器の量子効率が低下す
ること、平坦化した後の利得が低い値に統一される(図
43では1.58μm付近の利得値)という欠点があっ
た。しかし、本実施例では量子効率の低下は原理的では
なく、また平坦後の利得は元々の低い値にではなく高い
値に統一されるという利点がある。
膜やファイバブラッググレーティングなどが使用でき
る。また、増幅用光ファイバとしてはEr添加テルライ
ト光ファイバだけではなく、石英系光ファイバやフッ化
物光ファイバを用いても利得平坦化の効果を確認するこ
とができた。また、光導波路を用いても同様な効果を確
認することができた。
Erの1.5μm帯の誘導放出断面積がより平坦になる
ファイバホストとして光増幅用テルライトガラスを提供
するとともに、該ガラスを光増幅媒体とした利得平坦化
したテルライトEDFAを提供することが可能となる。
また、従来のテルライトEDFAの動作波長帯域を拡大
して、より広帯域な領域の低雑音動作するテルライトE
DFAを提供することが可能となる。さらに、光学活性
な希土類元素を添加してたとえば広帯域EDFAのよう
な従来のガラスでは実現不可能だった機能を発現できる
テルライトファイバを提供することを提供することが可
能となる。また、該テルライトガラスを用い、特に1.
5μmから1.7μmの波長域でも動作可能な広帯域の
光増幅媒体、該光増幅媒体を用いた広帯域かつ低雑音特
性を有する光増幅器、レーザ装置、さらに光源を提供す
ることも可能となる。さらにまた、非石英系光ファイバ
と石英系光ファイバとを、あるいはコア屈折率が互いに
異なる非石英系光ファイバ同士を確実にかつ低損失、低
反射で接続する汎用的・実用的な接続技術を提供するこ
とが可能となる。したがって、上記光増幅媒体、該光増
幅媒体を用いた光増幅器およびレーザ装置の特性と、本
来Er添加テルライト光ファイバ増幅器のもつ広帯域性
を合わせると波長多重光伝送システムや光CATVシス
テムの高性能化を進めることができ、その結果、それら
システムを用いたサービスの高度化、経済化に大きく寄
与できるという利点がある。
送システムで利用すれば伝送容量の格段の増大が期待で
き、情報通信の低コスト化に寄与できる。また、光CA
TVシステムにおいて、そのゲインチルトが小さい特性
を利用して使用すれば、従来は困難であった波長多重に
よる高品質な映像の分配や中継が可能となり、やはり光
CATVの低コスト化が達成できるという大きなメリッ
トがある。さらに、レーザ装置として応用すれば各種波
長多重光伝送システムの低コスト化や光計測の高性能化
に寄与できる。
15/2発光スペクトルを表す図である。
ルギー準位図(ただし、3準位系ではN1 ≠0)であ
る。
ルギー準位図(4準位系ではN1 =0)である。
(破線)をホストとした石英EDFAの理想的な増幅特
性を示す図である。
り、損失が大きくなると利得の減少とともに増幅帯域も
大きく減少する。
の接続を説明する図である。
の接続を説明する図である。
である。
の接続を説明する図である。
来の接続を説明する図である。
来の接続を説明する図である。
a2 O−ZnO系ガラスの安定ガラス化範囲を示す模式
図である。
i2 O−ZnO系ガラスの安定ガラス化範囲を示す模式
図である。
i2 O3 無添加)ガラス(上側の線)、77TeO2 1
5.5ZnO−6Na2 O−1.5Bi2 O3 ガラス
(中側の線)、73.5TeO2 −15.5ZnO−6
Na2 O−5Bi2 O3 ガラス(下側の線)の場合のD
SC測定図である。
側の線)および78TeO2 −5ZnO−12Li2 O
−5Bi2 O3 (下側の線)ガラスのDSC測定図であ
る。
ガラスの屈折率(nD )のBi2O3 添加量依存性を表
す図である。
ガラス化範囲を示す模式図である。
的に示す図である。
成図である。
成図である。
図である。
構成図である。
i2 O−ZnO系ガラスの安定ガラス化範囲(A:Tx
−Tg>120℃、B:結晶化ピークなし)を示す模式
図である。
2 O−1.5Bi2 O3 ガラス(図中、a線)および7
3TeO2 −20ZnO−5Na2 O−2Bi2 O3 ガ
ラス(図中、b線)を用いた場合のそれぞれのDSCの
測定図である。
ガラスおよびTeO2 −ZnO−Na2 O−Bi2 O3
−Al2 O3 系ガラスおよびTeO2 −ZnO−Li2
O3 −Bi2 O3 −Al2 O3 系ガラス中のErの1.
5μm帯発光スペクトルを示す図である。
モル%の場合のTeO2 −ZnO−LiO−Na2 O−
Bi2 O3 の5元系ガラスの安定ガラス化範囲を示す模
式図である。
モル%の場合のTeO2 −ZnO−LiO−Na2 O−
Bi2 O3 の5元系ガラスの安定ガラス化範囲を示す模
式図である。
2モル%の場合のTeO2 −ZnO−Li2 O−Al2
O3 −Bi2 O3 の5元系ガラスの安定化ガラス化範囲
を示す模式図である。
た光増幅器の一構成例を示す図である。
た光増幅器の一構成例を示す図である。
系光ファイバの接続部の一構成例を説明するための図で
ある。
系光ファイバの接続部の一構成例を説明するための図で
ある。
系光ファイバの接続部の一構成例を説明するための図で
ある。
系光ファイバの接続部の一構成例を説明するための図で
ある。
系光ファイバの接続部の一構成例を説明するための図で
ある。
系光ファイバの接続部の一構成例を説明するための図で
ある。
系光ファイバの接続部を適用した光ファイバ増幅器を説
明するための模式図である。
と波長との関係を示す図である。
説明するための模式図である。
と反射体の反射率との関係を示すグラフである。
略的構成を説明するための模式図である。
0nm) 112,112′ 光カップラ 113,115 増幅用光ファイバ 114 光アイソレータ 116 ミラー 117 フィルタ 118 ミラー 201 光アイソレータ 202 励起光源 203 光カップラ 204 分散媒質 205 光ファイバ 301 非石英系光ファイバ 302 石英系光ファイバ 303 光ファイバ保持筐体 304 接続端面 305 光学接着材 401 光カップラ 402 光ファイバ 403 光カップラ 404 光減衰器 405 光減衰器 406 反射体 408 反射体 409 光サーキュレータ
Claims (48)
- 【請求項1】 光ファイバまたは光導波路用の材料ガラ
スであって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦Na2 O≦35(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つことを特徴とするテルライトガラ
ス。 - 【請求項2】 前記テルライトガラスにおけるBi2 O
3 の添加量は、 1.5<Bi2 O3 ≦15(モル%) の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載のテルラ
イトガラス。 - 【請求項3】 光ファイバまたは光導波路用の材料であ
って、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦Li2 O≦25(モル%)、 0≦ZnO≦25(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つことを特徴とするテルライトガラ
ス。 - 【請求項4】 光ファイバまたは光導波路用の材料ガラ
スであって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0≦M2 O≦35(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 55≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持ち、さらに、前記MはNa、Li、
K、Rb、Csからなる群から選択される少なくとも2
種以上の一価金属であることを特徴とするテルライトガ
ラス。 - 【請求項5】 前記テルライトガラスにおけるBi2 O
3 の添加量が、 1.5<Bi2 O3 ≦15(モル%) であることを特徴とする請求項4に記載のテルライトガ
ラス。 - 【請求項6】 光ファイバまたは光導波路用の材料ガラ
スであって、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 0<Li2 O≦25(モル%)、 0<Na2 O≦15(モル%)、 0≦ZnO≦25(モル%)、および 60≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つことを特徴とするテルライトガラ
ス。 - 【請求項7】 少なくともコアにエルビウムを添加した
光ファイバまたは光導波路用の材料ガラスであって、 前記材料ガラスにAl2 O3 を加えた組成を有すること
特徴とするテルライトガラス。 - 【請求項8】 光ファイバまたは光導波路用の材料ガラ
スであって、 前記材料ガラス組成は、TeO2 −ZnO−M2 O−B
i2 O3 −Al2 O3からなる組成で、Mは1種類以上
のアルカリ元素であることを特徴とするテルライトガラ
ス。 - 【請求項9】 光ファイバまたは光導波路用の材料ガラ
スであって、 前記材料ガラス組成は、 0<Bi2 O3 ≦10(モル%)、 0<Li2 O≦30(モル%)、 0≦ZnO≦4(モル%)、および 70≦TeO2 ≦90(モル%) 0<Al2 O3 ≦3(モル%) であることを特徴とするテルライトガラス。 - 【請求項10】 光ファイバまたは光導波路用の材料ガ
ラスであって、 前記材料ガラス組成は、 0<Bi2 O3 ≦15(モル%)、 0<Na2 O≦30(モル%)、 0≦ZnO≦35(モル%)、および 60≦TeO2 ≦90(モル%) 0<Al2 O3 ≦4(モル%) であることを特徴とするテルライトガラス。 - 【請求項11】 前記テルライトガラスにおけるBi2
O3 の添加量が、 4<Bi2 O3 <7 であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
一項に記載のテルライトガラス。 - 【請求項12】 コアガラスとクラッドガラスとを有す
る光ファイバまたは光導波路からなる光増幅媒体であっ
て、 請求項1ないし6または8ないし11のいずれか一項に
記載のテルライトガラスからなることを特徴とする光増
幅媒体。 - 【請求項13】 コアガラスとクラッドガラスとを有す
る光ファイバまたは光導波路からなる光増幅媒体であっ
て、 前記コアガラスは、 0<Bi2 O3 ≦20(モル%)、 好ましくは1.5<Bi2 O3 ≦15(モル%)、 0<Na2 O<15(モル%)、 5≦ZnO≦35(モル%)、および 60≦TeO2 ≦90(モル%) からなる組成を持つテルライトガラスであり、また前記
クラッドガラスは、 第1の組成:5<Na2 O<35(モル%)、0≦Zn
O<10(モル%)、および55<TeO2 <85(モ
ル%)と、 第2の組成:5<Na2 O<35(モル%)、10<Z
nO≦20(モル%)、および55<TeO2 <85
(モル%)と、 第3の組成:0≦Na2 O<25(モル%)、20<Z
nO≦30(モル%)、および55<TeO2 <75
(モル%)からなる群から選択される一つの組成を持つ
テルライトガラスからなることを特徴とする光増幅媒
体。 - 【請求項14】 前記コアガラスのテルライトガラスま
たは前記クラッドガラスのテルライトガラスの少なくと
も一つは、エルビウムまたはエルビウムおよびイッテル
ビウムが添加されていることを特徴とする請求項12ま
たは13に記載の光増幅媒体。 - 【請求項15】 前記コアガラスのテルライトガラスま
たは前記クラッドガラスのテルライトガラスの少なくと
も一つは、ホウ素、リン、および水酸基からなる群から
選択される少なくとも1種を含むことを特徴とする請求
項12ないし14のいずれか一項に記載の光増幅媒体。 - 【請求項16】 前記コアガラスのテルライトガラスま
たは前記クラッドガラスのテルライトガラスの少なくと
も一つは、Ce,Pr,Nd,Sm,Tb,Gd,E
u,Dy,Ho,Tm、およびYbからなる群から選択
される元素が添加されていることを特徴とする請求項1
2ないし15のいずれか一項に記載の光増幅媒体。 - 【請求項17】 少なくともコアにエルビウムを添加し
た材料ガラスからなる光ファイバまたは光導波路からな
る光増幅媒体であって、前記材料ガラスの組成はAl2
O3 を加えたテルライトガラスであること特徴とする光
増幅媒体。 - 【請求項18】 材料ガラスからなるコアおよびクラッ
ドを有し、かつエルビウムがコアに添加された光ファイ
バまたは光導波路からなる光増幅媒体であって、 前記材料ガラスの組成は、TeO2 −ZnO−M2 O−
Bi2 O3 −Al2 O3 からなる組成で、Mは1種類以
上のアルカリ元素であることを特徴とする光増幅用媒
体。 - 【請求項19】 カットオフ波長が0.4μmから2.
5μmであることを特徴とする請求項12ないし18の
いずれか一項に記載の光増幅媒体。 - 【請求項20】 光共振器と、励起光源とを持つレーザ
装置であって、前記光共振器に備わる光増幅媒体の少な
くとも一つは、請求項12ないし19のいずれか一項に
記載の光増幅媒体からなることを特徴とするレーザ装
置。 - 【請求項21】 少なくともコアにエルビルムを添加し
た光ファイバよりなる光増幅媒体を複数直列に配置した
レーザ装置であって、前記光増幅媒体の少なくとも一つ
は、請求項12ないし19のいずれか一項に記載の光増
幅媒体からなることを特徴とするレーザ装置。 - 【請求項22】 光増幅媒体と励起光源とを有するレー
ザ装置であって、前記光増幅媒体は、請求項12ないし
19のいずれか一項に記載の光増幅媒体からなることを
特徴とするレーザ装置。 - 【請求項23】 光増幅媒体と、該光増幅媒体を励起す
る励起光および信号光を前記増幅媒体に入力する入力手
段とを備えた光増幅器であって、前記光増幅媒体は、請
求項12ないし19のいずれか一項に記載の光増幅媒体
からなることを特徴とする光増幅器。 - 【請求項24】 少なくともコアにエルビウムを添加し
た光ファイバよりなる光増幅媒体を複数直列に配置した
光増幅器であって、前記光増幅媒体の少なくとも一つ
は、請求項12ないし19のいずれか一項に記載の光増
幅媒体からなることを特徴とする光増幅器。 - 【請求項25】 テルライトガラスを増幅媒体とする光
増幅器であって、 光増幅媒体の前後の少なくとも1ケ所に該光増幅媒体と
は異なる符号の波長分散値によって分散を補償する分散
媒質が設けられていることを特徴とする光増幅器。 - 【請求項26】 前記光増幅媒体が、希土類元素または
遷移金属元素を添加したテルライトガラスからなる光導
波路であることを特徴とする請求項25に記載の光増幅
器。 - 【請求項27】 前記テルライトガラスが、TeO2 −
ZnO−M2 O−Bi2 O3 または、TeO2 −ZnO
−M2 O−Bi2 O3 −Al2 O2 (Mは1種類以上の
アルカリ元素)またはTeO2 −WO3 −La2 O3 −
Bi2 O3 −Al2 O3 からなる組成を有することを特
徴とする請求項25または26に記載の光増幅器。 - 【請求項28】 前記分散媒質が、光ファイバ、または
ファイバ・ブラッグ・グレーティングであることを特徴
とする請求項25ないし27のいずれか一項に記載の光
増幅器。 - 【請求項29】 エルビウムが添加された光ファイバを
増幅媒体として含む光増幅部が複数個直列に配置されて
なる光増幅器であって、 前記複数の光増幅部の第2段以降の少なくとも一つに
は、光ファイバ素材としてテルライトガラス光ファイバ
が用いられ、このテルライトガラス光ファイバからなる
光増幅部の前段の光増幅部には、エルビウム添加濃度お
よびファイバ長積が前記テルライトガラス光ファイバよ
り小さいエルビウム添加光ファイバが用いられているこ
とを特徴とする光増幅器。 - 【請求項30】 前記テルライトガラスが、TeO2 −
ZnO−M2 O−Bi2 O3 またはTeO2 −ZnO−
M2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 (Mは1種類以上のア
ルカリ元素)またはTeO2 −WO3 −La2 O3 −B
i2 O3 −Al2 O3 からなる組成を有することを特徴
とする請求項29に記載の光増幅器。 - 【請求項31】 前記増幅媒体の素材として、前記テル
ライト光ファイバとともに、フッ化物光ファイバ,石英
系光ファイバ,フツリン酸光ファイバ,リン酸系光ファ
イバまたはカルコゲナイド光ファイバを用いることを特
徴とする請求項29または30に記載の光増幅器。 - 【請求項32】 前記テルライト光ファイバからなる光
増幅部の前段の少なくとも一つの光増幅部に、テルライ
ト光ファイバ以外の光ファイバ素材が用いられているこ
とを特徴とする請求項29ないし31のいずれか一項に
記載の光増幅器。 - 【請求項33】 前記テルライト光ファイバからなる光
増幅部の前段に配置された少なくともひとつの光ファイ
バのEr添加濃度および光ファイバ長積が前記テルライ
ト光ファイバのものより小さいことを特徴とする請求項
29ないし32のいずれかに記載の光増幅器。 - 【請求項34】 エルビウムが添加された光ファイバを
増幅媒体として用いた光増幅器であって、 エルビウム添加濃度および光ファイバ長積の異なるテル
ライト光ファイバを少なくとも2つ以上直列に配置し、
その配列の中では光ファイバ長積の小さな光ファイバが
光ファイバ長積の大きな光ファイバの前段に配置されて
いる配列構造を少なくとも一ケ所含むことを特徴とする
光増幅器。 - 【請求項35】 前記テルライトガラスが、TeO2 −
ZnO−M2 O−Bi2 O3 またはTeO2 −ZnO−
M2 O−Bi2 O3 −Al2 O3 (Mは1種類以上のア
ルカリ元素)からなる組成を有することを特徴とする請
求項34に記載の光増幅器。 - 【請求項36】 請求項23ないし35に記載の光増幅
器において、テルライトファイバである第1の光ファイ
バと該テルライトファイバとは異なるガラスからなる第
2の光ファイバの端部をそれぞれ、第1および第2の筐
体に保持し、第1の筐体と第2の筐体が前記第1の光フ
ァイバと第2の光ファイバとの光軸が一致するように調
芯された状態で、第1の筐体と第2の筐体の接続端面を
接続する場合に、 前記第1の光ファイバと第2の光ファイバの光軸が前記
接続端面の垂直軸に対して、それぞれ異なる角度で傾斜
しており、また、前記第1の光ファイバの光軸の接続端
面の垂直軸に対する傾き角度θ1 と前記第2の光ファイ
バの光軸の接続端面の垂直軸に対する傾き角度θ2 の関
係が、第1の光ファイバのコア屈折率をn1 、第2の光
ファイバのコア屈折率をn2 としたとき、 【数1】 のスネルの公式を満たした状態で接続されていることを
特徴とする光増幅器。 - 【請求項37】 前記第1の筐体と第2の筐体の接続端
面が光学接着剤を介して接続されていることを特徴とす
る請求項36に記載の光増幅器。 - 【請求項38】 前記第1の筐体と第2の筐体の接続面
が密着した状態で接続されていることを特徴とする請求
項37に記載の光増幅器。 - 【請求項39】 前記第1および第2の光ファイバが、
それぞれ非石英系光ファイバであることを特徴とする請
求項36ないし38のいずれか一項に記載の光増幅器。 - 【請求項40】 前記非石英系光ファイバが、Zr系あ
るいはIn系フッ化物ファイバ、カルコゲナイド系ガラ
スファイバのうちの1種であることを特徴とする請求項
36ないし39のいずれか一項に記載の光増幅器。 - 【請求項41】 前記非石英系光ファイバが、希土類元
素を添加した、Zr系あるいはIn系フッ化物ファイ
バ、カルコゲナイド系ガラスファイバのうちの1種であ
ることを特徴とする請求項36ないし39のいずれか一
項に記載の光増幅器。 - 【請求項42】 前記第2の光ファイバが石英系光ファ
イバであり、前記角度θ1 が8度以上であることを特徴
とする請求項36ないし38のいずれか一項に記載の光
増幅器。 - 【請求項43】 Er添加テルライト光ファイバまたは
光導波路を光増幅媒体とし、該光増幅媒体の両端に光カ
ップラを配置し、該光カップラの少なくとも一つの端子
に反射体を具備したことを特徴とする光源。 - 【請求項44】 Er添加テルライト光ファイバまたは
光導波路が請求項1ないし請求項11のいずれか一項に
記載されたテルライトガラス、もしくは請求項17、請
求項18、請求項19、請求項27、または請求項30
に記載されたテルライトガラスからなることを特徴とす
る光源。 - 【請求項45】 Er添加テルライト光ファイバまたは
光導波路を光増幅媒体とし、該光ファイバまたは該光導
波路の少なくとも一方の端に光カップラを配置し、該光
カップラの少なくとも一つの端子に反射体を具備したこ
とを特徴とする光増幅器。 - 【請求項46】 Er添加テルライト光ファイバまたは
光導波路が請求項1ないし請求項11のいずれか一項に
記載されたテルライトガラス、もしくは請求項17、請
求項18、請求項19、請求項27、または請求項30
に記載されたテルライトガラスからなることを特徴とす
る光増幅器。 - 【請求項47】 反射体が誘電体多層膜フィルタまたは
ファイバブラックグレーティングからなることを特徴と
する請求項43または請求項44に記載の光源。 - 【請求項48】 反射体が誘電体多層膜フィルタまたは
ファイバブラックグレーティングからなることを特徴と
する請求項45または請求項46に記載の光増幅器。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03187498A JP3730775B2 (ja) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 |
US10/029,237 US6417963B1 (en) | 1997-02-14 | 2001-12-28 | Optical fiber splicing structure |
Applications Claiming Priority (11)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3043097 | 1997-02-14 | ||
JP9-30430 | 1997-02-14 | ||
JP22689097 | 1997-08-22 | ||
JP9-226890 | 1997-08-22 | ||
JP9-259806 | 1997-09-25 | ||
JP25980697 | 1997-09-25 | ||
JP9-351539 | 1997-12-19 | ||
JP9-351538 | 1997-12-19 | ||
JP35153897 | 1997-12-19 | ||
JP35153997 | 1997-12-19 | ||
JP03187498A JP3730775B2 (ja) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004251159A Division JP4255077B2 (ja) | 1997-02-14 | 2004-08-30 | 光増幅器および光源 |
JP2004251158A Division JP2005037959A (ja) | 1997-02-14 | 2004-08-30 | テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11236240A true JPH11236240A (ja) | 1999-08-31 |
JP3730775B2 JP3730775B2 (ja) | 2006-01-05 |
Family
ID=27549528
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03187498A Expired - Lifetime JP3730775B2 (ja) | 1997-02-14 | 1998-02-13 | テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3730775B2 (ja) |
Cited By (21)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001213635A (ja) * | 2000-01-26 | 2001-08-07 | Asahi Glass Co Ltd | 光増幅ガラス |
KR100381009B1 (ko) * | 2000-07-11 | 2003-04-23 | 한국전자통신연구원 | 어븀 이온의 980 나노미터 여기 효율과 섬유화 특성향상을 위한 텔루라이트 유리 조성물 |
KR100427446B1 (ko) * | 2002-05-13 | 2004-04-17 | 엘지전선 주식회사 | 광증폭기용 광섬유 및 제조방법 |
JP2005039126A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 広帯域光源 |
WO2005017582A1 (ja) * | 2003-08-13 | 2005-02-24 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 光ファイバおよびその製造方法 |
JP2005210072A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Japan Science & Technology Agency | 光ファイバおよび広帯域光増幅器 |
JP2005251999A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Toyota Gakuen | 光機能導波路材料および光増幅媒体、光増幅器、レーザ装置、光源 |
JP2005283644A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ |
JP2006294819A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光増幅用部品、光増幅器及び光通信システム |
JP2007288124A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-11-01 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ増幅器 |
KR100772501B1 (ko) | 2005-06-30 | 2007-11-01 | 한국전자통신연구원 | 텔루라이트 유리 조성물, 이를 이용한 광도파로 및광증폭기 |
WO2008050819A1 (fr) * | 2006-10-23 | 2008-05-02 | Ohara Inc. | Verre optique |
US7466479B2 (en) | 2001-12-18 | 2008-12-16 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber for optical amplifier |
JP2009179559A (ja) * | 2001-08-02 | 2009-08-13 | Three M Innovative Properties Co | 2種類の金属酸化物を含む第一のガラスと2種類の金属酸化物を含む第二のガラスを含むガラス物品とその製造方法 |
JP2009194171A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 希土類添加フツリン酸ファイバ |
US7663485B2 (en) | 2005-06-03 | 2010-02-16 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Apparatus for identifying objects using radio frequency and apparatus and method for tracking position of object using the same |
JP2017502902A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-01-26 | オスラム ゲーエムベーハーOSRAM GmbH | ガラス組成物、部品、および部品を製造するための方法 |
JP2017504061A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-02-02 | オスラム ゲーエムベーハーOSRAM GmbH | 変換素子、コンポーネントおよびコンポーネントを製造するための方法 |
JP2018533055A (ja) * | 2015-09-24 | 2018-11-08 | エヌライト,インコーポレーテッド | ファイバ対ファイバ角度を変更することによるビームパラメータ積(bpp)制御 |
CN112321154A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-02-05 | 中国计量大学 | 一种低声子能量高掺铒中红外激光玻璃及其制备方法 |
CN112794647A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-05-14 | 吉林师范大学 | 一种碲酸盐玻璃光纤及其制备方法 |
-
1998
- 1998-02-13 JP JP03187498A patent/JP3730775B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (28)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001213635A (ja) * | 2000-01-26 | 2001-08-07 | Asahi Glass Co Ltd | 光増幅ガラス |
KR100381009B1 (ko) * | 2000-07-11 | 2003-04-23 | 한국전자통신연구원 | 어븀 이온의 980 나노미터 여기 효율과 섬유화 특성향상을 위한 텔루라이트 유리 조성물 |
JP2009179559A (ja) * | 2001-08-02 | 2009-08-13 | Three M Innovative Properties Co | 2種類の金属酸化物を含む第一のガラスと2種類の金属酸化物を含む第二のガラスを含むガラス物品とその製造方法 |
US7466479B2 (en) | 2001-12-18 | 2008-12-16 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Optical fiber for optical amplifier |
KR100427446B1 (ko) * | 2002-05-13 | 2004-04-17 | 엘지전선 주식회사 | 광증폭기용 광섬유 및 제조방법 |
JP2005039126A (ja) * | 2003-07-17 | 2005-02-10 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 広帯域光源 |
US7953309B2 (en) | 2003-08-13 | 2011-05-31 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Optical fiber and production method thereof |
JP2006343769A (ja) * | 2003-08-13 | 2006-12-21 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ |
WO2005017582A1 (ja) * | 2003-08-13 | 2005-02-24 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | 光ファイバおよびその製造方法 |
JP4616809B2 (ja) * | 2003-08-13 | 2011-01-19 | 日本電信電話株式会社 | 光ファイバ |
US7677059B2 (en) | 2003-08-13 | 2010-03-16 | Nippon Telegraph And Telephone Corporation | Tellurite optical fiber and production method thereof |
JP2005210072A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-08-04 | Japan Science & Technology Agency | 光ファイバおよび広帯域光増幅器 |
JP2005251999A (ja) * | 2004-03-04 | 2005-09-15 | Toyota Gakuen | 光機能導波路材料および光増幅媒体、光増幅器、レーザ装置、光源 |
JP4553618B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2010-09-29 | 日本電信電話株式会社 | 光ファイバ |
JP2005283644A (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-13 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ |
JP2006294819A (ja) * | 2005-04-08 | 2006-10-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光増幅用部品、光増幅器及び光通信システム |
US7663485B2 (en) | 2005-06-03 | 2010-02-16 | Electronics And Telecommunications Research Institute | Apparatus for identifying objects using radio frequency and apparatus and method for tracking position of object using the same |
KR100772501B1 (ko) | 2005-06-30 | 2007-11-01 | 한국전자통신연구원 | 텔루라이트 유리 조성물, 이를 이용한 광도파로 및광증폭기 |
JP2007288124A (ja) * | 2006-03-22 | 2007-11-01 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバ増幅器 |
WO2008050819A1 (fr) * | 2006-10-23 | 2008-05-02 | Ohara Inc. | Verre optique |
JP2008105869A (ja) * | 2006-10-23 | 2008-05-08 | Ohara Inc | 光学ガラス |
JP2009194171A (ja) * | 2008-02-14 | 2009-08-27 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 希土類添加フツリン酸ファイバ |
JP2017502902A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-01-26 | オスラム ゲーエムベーハーOSRAM GmbH | ガラス組成物、部品、および部品を製造するための方法 |
JP2017504061A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-02-02 | オスラム ゲーエムベーハーOSRAM GmbH | 変換素子、コンポーネントおよびコンポーネントを製造するための方法 |
US10233114B2 (en) | 2013-12-19 | 2019-03-19 | Osram Gmbh | Glass composition, component, and method for producing a component |
JP2018533055A (ja) * | 2015-09-24 | 2018-11-08 | エヌライト,インコーポレーテッド | ファイバ対ファイバ角度を変更することによるビームパラメータ積(bpp)制御 |
CN112321154A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-02-05 | 中国计量大学 | 一种低声子能量高掺铒中红外激光玻璃及其制备方法 |
CN112794647A (zh) * | 2021-01-19 | 2021-05-14 | 吉林师范大学 | 一种碲酸盐玻璃光纤及其制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3730775B2 (ja) | 2006-01-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2229348C (en) | Tellurite glass, optical amplifier, and light source | |
JP3730775B2 (ja) | テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 | |
US5251062A (en) | Tellurite glass and fiber amplifier | |
US20030152115A1 (en) | Rare-earth doped phosphate-glass single-mode fiber lasers | |
EP1303893A1 (en) | Rare-earth doped multi-component glass optical fiber amplifiers using short active fiber length | |
JP3316660B2 (ja) | 光増幅器およびレーザ装置 | |
CN110927866B (zh) | 高增益的稀土掺杂锗酸盐玻璃芯复合玻璃光纤及器件 | |
JP4671263B2 (ja) | 酸化ゲルマニウムを含有する酸化ビスマスガラス | |
US5338607A (en) | 1.3 micrometer-band amplifying optical fiber preform | |
US5973824A (en) | Amplification by means of dysprosium doped low phonon energy glass waveguides | |
US7493008B2 (en) | Glass for optical amplifier fiber | |
US6821917B2 (en) | Tellurite glass and applications thereof | |
JP2003014949A (ja) | 多成分酸化ガラスを用いた光デバイス | |
JP2005037959A (ja) | テルライトガラス、該テルライトガラスを用いた光増幅器および光源 | |
JP4255077B2 (ja) | 光増幅器および光源 | |
JP4621456B2 (ja) | 光機能導波路材料および光増幅媒体、光増幅器、レーザ装置、光源 | |
CA2593570C (en) | Tellurite glass, optical amplifier, and light source | |
JP2005251999A (ja) | 光機能導波路材料および光増幅媒体、光増幅器、レーザ装置、光源 | |
Davey et al. | Waveguide glasses | |
WO2004028992A1 (en) | Tellurite glass, optical fibre, optical amplifier and light source | |
JPH0722688A (ja) | 光増幅用光ファイバ | |
JPH0450137A (ja) | 機能性多成分ガラス、光ファイバ及びファイバ増幅器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040629 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050607 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050804 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051004 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051007 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091014 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101014 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111014 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121014 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131014 Year of fee payment: 8 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |