JPH11235563A - 有害物質を含む廃cca木材の処理方法 - Google Patents

有害物質を含む廃cca木材の処理方法

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JPH11235563A
JPH11235563A JP10040511A JP4051198A JPH11235563A JP H11235563 A JPH11235563 A JP H11235563A JP 10040511 A JP10040511 A JP 10040511A JP 4051198 A JP4051198 A JP 4051198A JP H11235563 A JPH11235563 A JP H11235563A
Authority
JP
Japan
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carbon dioxide
container
cca
solvent gas
wood
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Application number
JP10040511A
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English (en)
Inventor
Yukitoshi Takeshita
幸俊 竹下
Yoshiyuki Sato
芳之 佐藤
Shiro Nishi
史郎 西
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、有害な物質を含む廃CCA木
材から安全にかつ経済的に有害物質を抽出する処理方法
を提供することにある。 【解決手段】本発明は、超臨界状態の二酸化炭素を用い
て廃CCA木材が含有する有害物質、すなわち銅、クロ
ム、砒素、ならびにこれらの化合物を抽出することを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理方法が簡単
で、地球環境保護と人体の安全の確保に貢献できる、安
全で経済的な、有害物質を含む廃CCA木材の処理方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】防腐木材は使用木材を腐朽菌類から保護
し、腐敗を防止する目的で、薬剤を含浸或いは塗布した
ものである。現在使用されている防腐薬剤は大別して、
油状防腐剤、油溶性防腐剤、水溶性防腐剤、乳化性防腐
剤がある。そのうち、水溶性防腐剤を用いるものにCC
A防腐木材(CCA木材と呼称する)がある。CCA木
材は銅、クロム、砒素の水溶液を内部に加圧注入したも
のである。世界60か国以上で使用され、国内では約2
0年前から使われ始めた。ログハウス、住宅土台、フェ
ンス、ベランダ、ベンチなどの住環境から、フィールド
・アスレチックの遊具、工事用の土止め、杭、街路樹の
植木、農業用ビニールハウスの支柱など広く使用されて
いる。しかしこれらCCA木材を燃焼させるとクロムが
灰中に残留する。仮に河川や畑に流入すれば深刻な環境
汚染をもたらす。また、砒素は亜砒酸の形態で飛散する
とされている。(1984年5月28日朝日新聞朝
刊)。さらに、CCA木材を焼却せず、リサイクルする
にしても、リサイクルのための廃CCA木材の再加工時
に人体に有害な六価クロム、砒素、銅が溶け出すおそれ
のあることが明らかになっている。(1996年10月
13日朝日新聞朝刊)。三つの物質とも長期間の人体と
の接触で、皮膚、喉、肺などに障害を起こし、クロムと
砒素は遺伝子に損傷を与えるとされ、砒素は発ガン性も
指摘されている。ところが従来国内ではCCA木材の処
理に関する特別な処理方法や対応策は未だに確立されて
おらず、単に焼却処理を避け、リサイクルもしくは埋め
立て処理を行うにとどまっている。リサイクルした場合
上記のような問題が生じ、埋め立て処理を行うにも埋め
立て地の不足の問題が生じるのは必至であり、また重金
属の有害物質の漏洩の可能性があるという問題もあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来か
らの問題に鑑みてなされたもので、有害な物質を含む廃
CCA木材から安全にかつ経済的に有害物質を抽出する
処理方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記問題を
解決するため有害物質を含む廃CCA木材の処理方法に
ついて鋭意検討を行い本発明を完成するに至った。第一
の発明の廃CCA木材処理方法は、超臨界状態の溶媒ガ
スを用いて廃CCA木材が含有する有害物質、すなわち
銅、クロム、砒素、ならびにこれらの化合物を抽出する
ことを特徴とする。
【0005】第二の発明の廃CCA木材処理方法は、廃
CCA木材を粉砕する第一の工程と、粉砕された前記廃
CCA木材と溶媒ガスを容器に入れ、該容器内を前記溶
媒ガスが超臨界状態になる温度ならびに圧力以上に保持
する第二の工程と、前記容器内に前記溶媒ガスを流通さ
せて粉砕された前記廃CCA木材と超臨界状態の前記溶
媒ガスを接触させ、該廃CCA木材から有害物質を抽出
して前記溶媒ガスに溶解させる第三の工程と、前記容器
から排出される有害物質を含む前記溶媒ガスを超臨界状
態になる温度ならびに圧力以下にして一部の該有害物質
を分離する第四の工程と、有害物質を含む前記溶媒ガス
から残りの該有害物質を分離する第五の工程と、を含む
ことを特徴とする。
【0006】第三の発明の廃CCA木材処理方法は、第
二の発明の廃CCA木材処理方法において、有害物質を
含む前記溶媒ガスから前記有害物質を分離する第五の工
程が、有害物質を含む前記溶媒ガスを純水または酸性溶
液中を通過させる工程であることを特徴とする。
【0007】第四の発明の廃CCA木材処理方法は、廃
CCA木材を粉砕する第一の工程と、粉砕された前記廃
CCA木材と溶媒ガスを容器に入れ、該容器内を前記溶
媒ガスが超臨界状態になる温度ならびに圧力以上に保持
する第二の工程と、前記容器内に前記溶媒ガスを流通さ
せて粉砕された前記廃CCA木材と超臨界状態の前記溶
媒ガスを接触させ、該廃CCA木材から有害物質を抽出
して前記溶媒ガスに溶解させる第三の工程と、前記容器
から排出される有害物質を含む前記溶媒ガスを、直列に
接続された内部を前記溶媒ガスが超臨界状態になる温度
ならびに圧力以上に保持したひとつまたは複数の容器内
を通過させて各容器内に前記有害物質を沈殿させる第四
の工程と、を含むことを特徴とする。
【0008】第五の発明の廃CCA木材処理方法は、第
二〜四の発明の廃CCA木材処理方法において、前記溶
媒ガスが、二酸化炭素、もしくは銅、クロム、砒素の錯
体を形成させる試薬を二酸化炭素に添加もしくは溶解し
たもの、もしくは銅、クロム、砒素のイオン対を形成さ
せる試薬を二酸化炭素に添加もしくは溶解したもののい
ずれかであることを特徴とする。
【0009】第六の発明の廃CCA木材処理方法は、第
二〜五の発明の廃CCA木材処理方法において、前記溶
媒ガスにエトレーナを混合させることを特徴とする。第
一の発明について詳しく説明する。本発明の狙いは廃C
CA木材中の有害物質を安全に直接取り除くことにあ
る。そのために、廃CCA木材から有害物質を除去する
ための溶媒ガスとして、もともと自然界に存在し、安全
でかつ経済的な二酸化炭素を使用する。二酸化炭素が超
臨界状態に変化する温度・圧力即ち臨界点は他の溶媒物
質に比較して低温、低圧であるため、比較的小さいエネ
ルギーで超臨界状態を得ることができる。この超臨界溶
媒ガス中で廃CCA木材を処理することにより廃CCA
木材中の有害物質を取り除くことを特徴とする。廃CC
A木材に含有される有害物質は銅、クロム、砒素であっ
てその化合物、組成はCCA薬剤の種類によって様々で
ある。ここでは溶媒ガスの温度を少なくとも31.1℃以
上、圧力を少なくとも7.38MPa以上にし、超臨界状態
にして超臨界溶媒ガスの密度を制御し、銅イオン、クロ
ムイオン、砒素イオンを超臨界溶媒ガスに溶解させ、抽
出することを特徴とする。
【0010】第二の発明について詳しく説明する。本発
明を実現するための具体的工程である。第一の工程は、
廃CCA木材を処理に最も適切なサイズに粉砕する工程
である。処理の効果は処理される廃CCA木材の表面積
に比例して増加するが、表面積が大きすぎると取扱作業
や処理が困難になるという支障が生じるため、処理され
る廃CCA木材は縦、横、長さがそれぞれ0.1cm 、0.1c
m 、0.1cm からそれぞれ4.0cm 、4.0cm 、4.0cm の間が
好適である。第二の工程は溶媒ガスを所定の温度・圧力
にして超臨界状態にする工程である。溶媒ガスが二酸化
炭素の場合、その臨界点は温度31.1℃、圧力7.38MPa
であるので少なくともその温度、圧力以上に設定する。
第三の工程は粉砕された廃CCA木材と超臨界状態の溶
媒ガスとを接触させる工程である。廃CCA木材と超臨
界状態の溶媒ガスとを接触させることにより拡散性に優
れた超臨界状態の溶媒ガスは廃CCA木材中へ浸透し、
廃CCA木材に定着している銅、クロム、砒素化合物ま
たは試薬と反応した銅、クロム、砒素の錯体またはイオ
ン対と接触する。接触により銅、クロム、砒素化合物ま
たは試薬と反応した銅、クロム、砒素の錯体またはイオ
ン対が超臨界状態の溶媒ガス中へ溶解し抽出される。第
四の工程は、銅、クロム、砒素化合物または試薬と反応
した銅、クロム、砒素の錯体またはイオン対を含む超臨
界状態の溶媒ガスを所定の温度、圧力へ冷却、減圧し、
銅化合物、クロム化合物、砒素化合物の一部または試薬
と反応した銅、クロム、砒素の錯体またはイオン対の一
部を溶媒ガスから分離し、単独または混合物の形で捕集
する工程である。第五の工程は、残った銅、クロム、砒
素化合物または試薬と反応した銅、クロム、砒素の錯体
またはイオン対の残りを含む超臨界状態の溶媒ガスを純
水または酸性溶液中をバブリングすることにより液中に
トラップする工程である。
【0011】第四の発明について詳しく説明する。廃C
CA木材には三つの物質が含まれている。例えば第一の
抽出容器において高温、高圧の超臨界溶媒ガスにより廃
CCA木材から銅化合物、クロム化合物、砒素化合物の
三化合物をいちどに抽出する。続いて第二の抽出容器に
おいて温度のみを下げ砒素化合物のみを超臨界溶媒ガス
から分離し捕集する。続いて第三の抽出容器において圧
力のみを下げクロム化合物のみを超臨界溶媒ガスから分
離し捕集する。最後に第四の抽出容器において臨界点以
下に温度と圧力を下げ、銅化合物のみを溶媒ガスから分
離し捕集する。その結果第一の抽出容器には銅、クロ
ム、砒素化合物が除去された有害物質を抽出した木材の
みが、第二の抽出容器には抽出された砒素化合物のみ
が、第三の抽出容器には抽出されたクロム化合物のみ
が、第四の抽出容器には抽出された銅化合物のみが捕集
され、有害物質を含む廃CCA木材は有害物質が抽出さ
れ、有害物質の金属化合物は個別に捕集されることが可
能となる。
【0012】第五の発明について詳しく説明する。本発
明の狙いは第一から第四の発明を実現するために銅、ク
ロム、砒素化合物の超臨界二酸化炭素に対する親和性を
向上させることにある。廃CCA木材に定着している
銅、クロム、砒素と超臨界二酸化炭素との親和性を向上
させるために、試薬を添加し錯体もしくはイオン対を形
成させる。錯体を形成させるための試薬にはOO配位を
有するアセチルアセトン、トリフルオロアセチルアセト
ン、ヘキサフルオロアセチルアセトン、ベンゾイルアセ
トン、ジベンゾイルメタン、ベンゾイルトリフルオロア
セトン、テノイルトリフルオロアセトン等のβ−ジケト
ンと6−イソプロピルトロポロン、クペロン(N−ニト
ロソ−N−フェニルヒドロキシルアミンアンモニウム
塩)やON配位を有するオキシン(8−ヒドロキシキノ
リン、8−キノリノール)とPAN[1−(2−ピリジ
ルアゾ)−2−ナフトール]やNN配位を有するジメチ
ルグリオキシムやOS配位を有する1.1.1−トリフ
ルオロ−4−(2−チエニル)−4−メルカプト−3−
ブテン−2−オン(STTA)やNS配位を有するチオ
キシン(8−メルカプトキノリン)、ジチゾン(1,5
−ジフェニル−3−チオカルバゾン)やSS配位を有す
るジエチルジチオカルバミン酸ナトリウム、キサントゲ
ン酸カリウムがあり、これらの単独または混合物が用い
られる。また、イオン対を形成させるための試薬には塩
素イオン、硝酸イオン、臭素イオン、シアンイオン、硫
酸イオン、チオシアン酸イオン、ヨウ素イオン、過塩素
酸イオン、ヘテロポリ酸、有機陰イオン(トリクロロ酢
酸、ピクリン酸、デヒドロ酢酸、サイクラミン酸、サッ
カリン、フタル酸、サリチル酸、マレイン酸、ペンタク
ロロフェノール)があり、これらの単独または混合物が
用いられる。
【0013】第六の発明について詳しく説明する。本発
明は第一から第五の発明の抽出効果を向上させるために
溶媒ガスに単一のエントレーナまたは複数のエントレー
ナの混合物を加えることにある。単一のエントレーナま
たは複数のエントレーナの混合物を加えることにより溶
媒ガスと混合し、溶媒自体の密度がより効率よくしかも
緻密に制御可能となる。そのため抽出物質の抽出効率が
向上する。エントレーナにはアセトン、メタノール、エ
タノール、ベンゼン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
メチレンクロライド、エタン、キノリン、トルエン、酢
酸メチル、プロパン、塩化メチレン等の単独もしくは混
合物が用いられる。本発明により廃CCA木材から銅、
クロム、砒素などの有害物質が取り除かれる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施形態例を用いて本発明
を詳しく説明する。なお、本発明はこれら実施形態例の
みに限定されるものではない。実施形態例1は実施形態
例2〜28の複合した処理の実施形態例を、実施形態例
2から10まではCCA木材を縦、横、長さがそれぞれ
約1.0cm 、約1.0cm 、約1.0cm に粉砕して試薬にアセチ
ルアセトンを用いた場合の実施形態例を、実施形態例1
1から19までは同じくジベンゾイルメタンを用いた場
合の実施形態例を、実施形態例20から22までは同じ
く試薬を用いない実施形態例を、実施形態例23から2
5まではCCA木材を縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm
、約0.4cm 、約0.4cm に粉砕して試薬にジベンゾイル
メタンを用いた場合の実施形態例を、実施形態例26か
ら28までは同じくエントレーナにエタノールを用いた
場合の実施形態例を示す。
【0015】[実施形態例1]図1は本発明の実施形態
例1を示す構成説明図である。図において、1は液化炭
酸ガス、21 ,22 は加圧ポンプ、3は固体導入セル、
4は液体導入セル、5は抽出容器、61 〜63 はヒー
タ、7は攪拌子、81 〜83 は温度ゲージ、91〜93
は圧力ゲージ、101 〜103 は背圧弁、11は第二容
器、12は第三容器、13はガス洗浄瓶、14はリボン
ヒータ、V1 〜V6 はバルブである。
【0016】即ち、容積100cc のステンレス製超臨界二
酸化炭素抽出容器5,11,12を3個直列に接続し
た。CCA木材約15gを粉砕機を用いて縦、横、長さ
がそれぞれ約0.4cm 、約0.4cm 、約0.4cm のチップに粉
砕し、第一の抽出容器5に粉砕したCCA木材を入れ、
液化炭酸ガス1をバルブV1 ,加圧ポンプ21 ,固体導
入セル3,バルブV2 を介して導入した。この容器5を
ヒータ61 で200℃に加熱し、加圧ポンプ21 により
30MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素
を流通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としての
ジベンゾイルメタンを配管中の固体導入セル3にセット
して通過する二酸化炭素に溶解させ抽出容器5に導入し
た。一方、液体導入セル4からエントレーナとしてエタ
ノールを別の配管から加圧ポンプ22 を介して第一の抽
出容器5内へ導入した。二酸化炭素に対するエタノール
量は約15vol%であった。容器5内温度をヒータ6
1 で200℃を圧力を背圧弁101 で30MPaを保持
するようにした。第二の容器11の温度をヒータ62
200℃、圧力を背圧弁102 で15MPaに保持し
た。第三の容器12の温度をヒータ63 で200℃、圧
力を背圧弁103 で8MPaに保持した。排出される二
酸化炭素は酸性溶液の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶1
3を通過させることにより二酸化炭素中に取り込まれて
いる物質を分離捕集した。1時間の処理後、第一の容器
5に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶13内の酸性
溶液中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。第二、第三の容器11、12に捕集された沈殿物は
スパチュラで採取し、重量法で定量し、沈殿物を溶かし
た酸性溶液をICP発光分析法で同定した。抽出率
([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄
瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片中の
金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素についてそ
れぞれ、99%、99%、99%で、第二の容器11中
の沈殿物は108mgで砒素のみが検出された。第三の
容器12中の沈殿物は132mgでクロムのみが検出さ
れた。ガス洗浄瓶13中には銅のみが検出された。以上
の結果は、処理時間1時間で得られた結果である。な
お、処理時間を8時間以上にしたところ、第一の容器5
に残った廃CCA木材中のクロム、銅、砒素の濃度は、
装置検出限界以下(10ppb)であり、環境基準値
(クロム:50ppb、砒素:50ppb)を満足して
いることがわかった。
【0017】[実施形態例2]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより30M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチル
アセトン(常温で液体)を二酸化炭素に対し10vol
%の割合で流通させた。容器内温度はヒーターで200
℃を圧力は背圧弁で30MPaを保持するようにした。
排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル式ガス
洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取り込ま
れている物質を分離捕集した。1時間の処理後、容器に
残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中のクロ
ム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽出率
([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗浄
瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片中の
金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素についてそ
れぞれ、72%、75%、68%であった。
【0018】[実施形態例3]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより15M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチル
アセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通
させた。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧
弁で15MPaを保持するようにした。排出される二酸
化炭素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過さ
せることにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を
分離捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木
材チップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素を
ICP発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中
に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×10
0)は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、73%、
74%、2%であった。
【0019】[実施形態例4]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより8MP
aになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通さ
せ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチルア
セトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通さ
せた。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁
で8MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭
素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させる
ことにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離
捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チ
ップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をIC
P発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、5%、68
%、2%であった。
【0020】[実施形態例5]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで100℃に加熱し、加圧ポンプにより30M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチル
アセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通
させた。容器内温度はヒーターで100℃を圧力は背圧
弁で30MPaを保持するようにした。排出される二酸
化炭素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過さ
せることにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を
分離捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木
材チップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素を
ICP発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中
に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×10
0)は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、60%、
67%、52%であった。
【0021】[実施形態例6]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで100℃に加熱し、加圧ポンプにより15M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチル
アセトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通
させた。容器内温度はヒーターで100℃を圧力は背圧
弁で15MPaを保持するようにした。排出される二酸
化炭素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過さ
せることにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を
分離捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木
材チップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素を
ICP発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中
に捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された
金属量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×10
0)は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、62%、
65%、3%であった。
【0022】[実施形態例7]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで100℃に加熱し、加圧ポンプにより8MP
aになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通さ
せ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチルア
セトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通さ
せた。容器内温度はヒーターで100℃を圧力は背圧弁
で8MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭
素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させる
ことにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離
捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チ
ップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をIC
P発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、8%、65
%、3%であった。
【0023】[実施形態例8]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで50℃に加熱し、加圧ポンプにより30MP
aになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通さ
せ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチルア
セトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通さ
せた。容器内温度はヒーターで50℃を圧力は背圧弁で
30MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭
素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させる
ことにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離
捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チ
ップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をIC
P発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、30%、34
%、22%であった。
【0024】[実施形態例9]CCA木材約15gを粉
砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.0c
m 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステン
レス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木材
を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器を
ヒーターで50℃に加熱し、加圧ポンプにより15MP
aになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通さ
せ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチルア
セトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通さ
せた。容器内温度はヒーターで50℃を圧力は背圧弁で
15MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭
素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させる
ことにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離
捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チ
ップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をIC
P発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、2%、25
%、17%であった。
【0025】[実施形態例10]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで50℃に加熱し、加圧ポンプにより8MP
aになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通さ
せ、かつ錯体を形成させるための試薬としてアセチルア
セトンを二酸化炭素に対し10vol%の割合で流通さ
せた。容器内温度はヒーターで50℃を圧力は背圧弁で
8MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭素
は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させるこ
とにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離捕
集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チッ
プとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をICP
発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集
された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、2%、17
%、4%であった。
【0026】[実施形態例11]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより30
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてジベン
ゾイルメタン(常温で固体)を配管中にセットして通過
する二酸化炭素に溶解させ抽出容器に導入した。容器内
温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁で30MPa
を保持するようにした。排出される二酸化炭素は純水の
入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させることにより
二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離捕集した。
1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チップとガス
洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をICP発光分析
法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金
属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽
出後のCCA木片中の金属量]}×100)は、クロ
ム、銅、砒素についてそれぞれ、97%、98%、96
%であった。
【0027】[実施形態例12]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより15
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒータ
ーで200℃を圧力は背圧弁で15MPaを保持するよ
うにした。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッ
セル式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中
に取り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理
後、容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純
水中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のC
CA木片中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒
素についてそれぞれ、97%、98%、2%であった。
【0028】[実施形態例13]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより8M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベン
ゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素
に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒーター
で200℃を圧力は背圧弁で8MPaを保持するように
した。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル
式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取
り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理後、
容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中
のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片
中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素につい
てそれぞれ、3%、98%、1%であった。
【0029】[実施形態例14]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで100℃に加熱し、加圧ポンプにより30
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒータ
ーで100℃を圧力は背圧弁で30MPaを保持するよ
うにした。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッ
セル式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中
に取り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理
後、容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純
水中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のC
CA木片中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒
素についてそれぞれ、70%、65%、55%であっ
た。
【0030】[実施形態例15]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで100℃に加熱し、加圧ポンプにより15
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒータ
ーで100℃を圧力は背圧弁で15MPaを保持するよ
うにした。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッ
セル式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中
に取り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理
後、容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純
水中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のC
CA木片中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒
素についてそれぞれ、60%、63%、2%であった。
【0031】[実施形態例16]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで100℃に加熱し、加圧ポンプにより8M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベン
ゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素
に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒーター
で100℃を圧力は背圧弁で8MPaを保持するように
した。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル
式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取
り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理後、
容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中
のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片
中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素につい
てそれぞれ、3%、50%、2%であった。
【0032】[実施形態例17]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで50℃に加熱し、加圧ポンプにより30M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベン
ゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素
に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒーター
で50℃を圧力は背圧弁で30MPaを保持するように
した。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル
式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取
り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理後、
容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中
のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片
中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素につい
てそれぞれ、20%、45%、18%であった。
【0033】[実施形態例18]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで50℃に加熱し、加圧ポンプにより15M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベン
ゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素
に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒーター
で50℃を圧力は背圧弁で15MPaを保持するように
した。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル
式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取
り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理後、
容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中
のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片
中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素につい
てそれぞれ、21%、25%、2%であった。
【0034】[実施形態例19]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで50℃に加熱し、加圧ポンプにより8MP
aになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通さ
せ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベンゾ
イルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素に
溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒーターで
50℃を圧力は背圧弁で8MPaを保持するようにし
た。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル式
ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取り
込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理後、容
器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中の
クロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽出
率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス洗
浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片中
の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素について
それぞれ、3%、17%、2%であった。
【0035】[実施形態例20]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより30
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、錯体を形成させるための試薬は使用しなかっ
た。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁で
30MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭
素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させる
ことにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離
捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チ
ップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をIC
P発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、67%、58
%、46%であった。
【0036】[実施形態例21]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより15
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、錯体を形成させるための試薬は使用しなかっ
た。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁で
15MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭
素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させる
ことにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離
捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チ
ップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をIC
P発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕
集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、40%、32
%、25%であった。
【0037】[実施形態例22]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約1.0cm 、約1.
0cm 、約1.0cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより8M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、錯体を形成させるための試薬は使用しなかった。
容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁で8M
Paを保持するようにした。排出される二酸化炭素は純
水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させることに
より二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離捕集し
た。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チップと
ガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をICP発光
分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集され
た金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+
[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)は、ク
ロム、銅、砒素についてそれぞれ、2%、3%、2%で
あった。
【0038】[実施形態例23]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm 、約0.
4cm 、約0.4cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより30
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒータ
ーで200℃を圧力は背圧弁で30MPaを保持するよ
うにした。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッ
セル式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中
に取り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理
後、容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純
水中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のC
CA木片中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒
素についてそれぞれ、95%、94%、93%であっ
た。
【0039】[実施形態例24]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm 、約0.
4cm 、約0.4cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより15
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒータ
ーで200℃を圧力は背圧弁で15MPaを保持するよ
うにした。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッ
セル式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中
に取り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理
後、容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純
水中のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量し
た。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/
{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のC
CA木片中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒
素についてそれぞれ、95%、94%、4%であった。
【0040】[実施形態例25]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm 、約0.
4cm 、約0.4cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより8M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベン
ゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素
に溶解させ抽出容器に導入した。容器内温度はヒーター
で200℃を圧力は背圧弁で8MPaを保持するように
した。排出される二酸化炭素は純水の入ったドレッセル
式ガス洗浄瓶を通過させることにより二酸化炭素中に取
り込まれている物質を分離捕集した。1時間の処理後、
容器に残ったCCA木材チップとガス洗浄瓶内の純水中
のクロム、銅、砒素をICP発光分析法で定量した。抽
出率([ガス洗浄瓶中に捕集された金属量]/{[ガス
洗浄瓶中に捕集された金属量]+[抽出後のCCA木片
中の金属量]}×100)は、クロム、銅、砒素につい
てそれぞれ、3%、93%、4%であった。
【0041】[実施形態例26]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm 、約0.
4cm 、約0.4cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより30
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。一方エントレーナと
してエタノールを別の配管から抽出容器内へ導入した。
二酸化炭素に対するエタノール量は約15vol%であ
った。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁
で30MPaを保持するようにした。排出される二酸化
炭素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させ
ることにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分
離捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材
チップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をI
CP発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に
捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金
属量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×10
0)は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、99%、
99%、98%であった。
【0042】[実施形態例27]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm 、約0.
4cm 、約0.4cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより15
MPaになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流
通させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベ
ンゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭
素に溶解させ抽出容器に導入した。一方エントレーナと
してエタノールを別の配管から抽出容器内へ導入した。
二酸化炭素に対するエタノール量は約15vol%であ
った。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁
で15MPaを保持するようにした。排出される二酸化
炭素は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させ
ることにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分
離捕集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材
チップとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をI
CP発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に
捕集された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金
属量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×10
0)は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、99%、
99%、1%であった。
【0043】[実施形態例28]CCA木材約15gを
粉砕機を用いて縦、横、長さがそれぞれ約0.4cm 、約0.
4cm 、約0.4cm のチップに粉砕した。容積100cc のステ
ンレス製超臨界二酸化炭素抽出容器に粉砕したCCA木
材を入れ、液化炭酸ガスを導入し密閉にした。この容器
をヒーターで200℃に加熱し、加圧ポンプにより8M
Paになるまで加圧した。この状態で二酸化炭素を流通
させ、かつ錯体を形成させるための試薬としてのジベン
ゾイルメタンを配管中にセットして通過する二酸化炭素
に溶解させ抽出容器に導入した。一方エントレーナとし
てエタノールを別の配管から抽出容器内へ導入した。二
酸化炭素に対するエタノール量は約15vol%であっ
た。容器内温度はヒーターで200℃を圧力は背圧弁で
8MPaを保持するようにした。排出される二酸化炭素
は純水の入ったドレッセル式ガス洗浄瓶を通過させるこ
とにより二酸化炭素中に取り込まれている物質を分離捕
集した。1時間の処理後、容器に残ったCCA木材チッ
プとガス洗浄瓶内の純水中のクロム、銅、砒素をICP
発光分析法で定量した。抽出率([ガス洗浄瓶中に捕集
された金属量]/{[ガス洗浄瓶中に捕集された金属
量]+[抽出後のCCA木片中の金属量]}×100)
は、クロム、銅、砒素についてそれぞれ、1%、99
%、1%であった。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の廃CCA木
材の処理方法によれば、廃棄処理が困難であった廃材か
ら有害物質を効率良く抽出することが可能となり従来地
球環境や人体に悪影響を与えていた焼却処理やリサイク
ルを安全に行うことができる。また、抽出分離して取り
出された銅、クロム、砒素化合物は薬剤としてリサイク
ルすることも可能であり、また、還元して安全な化学物
質として廃棄処理も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例1を示す構成説明図であ
る。
【符号の説明】
1 液化炭酸ガス 21 ,22 加圧ポンプ 3 固体導入セル 4 液体導入セル 5 抽出容器 61 〜63 ヒータ 7 攪拌子 81 〜83 温度ゲージ 91 〜93 圧力ゲージ 101 〜103 背圧弁 11 第二容器 12 第三容器 13 ガス洗浄瓶 14 リボンヒータ V1 〜V6 バルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超臨界状態の溶媒ガスを用いて廃CCA
    木材が含有する有害物質、すなわち銅、クロム、砒素、
    ならびにこれらの化合物を抽出することを特徴とする有
    害物質を含む廃CCA木材の処理方法。
  2. 【請求項2】 廃CCA木材を粉砕する第一の工程と、 粉砕された前記廃CCA木材と溶媒ガスを容器に入れ、
    該容器内を前記溶媒ガスが超臨界状態になる温度ならび
    に圧力以上に保持する第二の工程と、 前記容器内に前記溶媒ガスを流通させて粉砕された前記
    廃CCA木材と超臨界状態の前記溶媒ガスを接触させ、
    該廃CCA木材から有害物質を抽出して前記溶媒ガスに
    溶解させる第三の工程と、 前記容器から排出される有害物質を含む前記溶媒ガスを
    超臨界状態になる温度ならびに圧力以下にして一部の該
    有害物質を分離する第四の工程と、 有害物質を含む前記溶媒ガスから残りの該有害物質を分
    離する第五の工程と、を含むことを特徴とする有害物質
    を含む廃CCA木材の処理方法。
  3. 【請求項3】 有害物質を含む前記溶媒ガスから前記有
    害物質を分離する第五の工程が、有害物質を含む前記溶
    媒ガスを純水または酸性溶液中を通過させる工程である
    ことを特徴とする請求項2記載の有害物質を含む廃CC
    A木材の処理方法。
  4. 【請求項4】 廃CCA木材を粉砕する第一の工程と、 粉砕された前記廃CCA木材と溶媒ガスを容器に入れ、
    該容器内を前記溶媒ガスが超臨界状態になる温度ならび
    に圧力以上に保持する第二の工程と、 前記容器内に前記溶媒ガスを流通させて粉砕された前記
    廃CCA木材と超臨界状態の前記溶媒ガスを接触させ、
    該廃CCA木材から有害物質を抽出して前記溶媒ガスに
    溶解させる第三の工程と、 前記容器から排出される有害物質を含む前記溶媒ガス
    を、直列に接続された内部を前記溶媒ガスが超臨界状態
    になる温度ならびに圧力以上に保持したひとつまたは複
    数の容器内を通過させて各容器内に前記有害物質を沈殿
    させる第四の工程と、を含むことを特徴とする有害物質
    を含む廃CCA木材の処理方法。
  5. 【請求項5】 前記溶媒ガスが、二酸化炭素、 もしくは銅、クロム、砒素の錯体を形成させる試薬を二
    酸化炭素に添加もしくは溶解したもの、 もしくは銅、クロム、砒素のイオン対を形成させる試薬
    を二酸化炭素に添加もしくは溶解したもののいずれかで
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
    の有害物質を含む廃CCA木材の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記溶媒ガスにエトレーナを混合させる
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の有
    害物質を含む廃CCA木材の処理方法。
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