JPH11233881A - 自励発振型半導体レーザ - Google Patents
自励発振型半導体レーザInfo
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- JPH11233881A JPH11233881A JP3508498A JP3508498A JPH11233881A JP H11233881 A JPH11233881 A JP H11233881A JP 3508498 A JP3508498 A JP 3508498A JP 3508498 A JP3508498 A JP 3508498A JP H11233881 A JPH11233881 A JP H11233881A
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- Japan
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- layer
- self
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Abstract
(57)【要約】
【課題】活性層に悪影響を及ぼさず、キャリア寿命を短
くでき、広範囲で安定な自励発振を実現できる信頼性の
高い自励発振型半導体レーザを提供する。 【解決手段】p型の第1のクラッド層102の中に可飽
和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103を設け、その
バンドギャップを、活性層(Al0.12Ga0.88As)1
04の光を充分吸収できるように、活性層104と同じ
かそれ以下に設定し、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88
As)103横に隣接して第1の電流ブロック層(Al
0.1 Ga0.9 As)106を設け、そのバンドギャップ
を可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103のバン
ドギャップとほぼ同じかそれ以下のバンドキャップに設
定し、さらに活性層(Al0.12Ga0.88As)104横
に第2の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55As)10
7を、電流狭窄のためバンドギャップの大きく高濃度に
ドープされた層として設ける。
くでき、広範囲で安定な自励発振を実現できる信頼性の
高い自励発振型半導体レーザを提供する。 【解決手段】p型の第1のクラッド層102の中に可飽
和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103を設け、その
バンドギャップを、活性層(Al0.12Ga0.88As)1
04の光を充分吸収できるように、活性層104と同じ
かそれ以下に設定し、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88
As)103横に隣接して第1の電流ブロック層(Al
0.1 Ga0.9 As)106を設け、そのバンドギャップ
を可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103のバン
ドギャップとほぼ同じかそれ以下のバンドキャップに設
定し、さらに活性層(Al0.12Ga0.88As)104横
に第2の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55As)10
7を、電流狭窄のためバンドギャップの大きく高濃度に
ドープされた層として設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自励発振させるこ
とでマルチモード化を実現する自励発振型半導体レーザ
に関するものである。
とでマルチモード化を実現する自励発振型半導体レーザ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体レーザは、光ディスク装置等の光
源として用いられるが、この際、戻り光ノイズをいかに
抑制するかが重要である。この戻り光ノイズを抑制する
ための対策を施した半導体レーザの一つに、半導体レー
ザを自励発振させることでマルチモード化を図った、い
わゆる自励発振型半導体レーザが知られている。
源として用いられるが、この際、戻り光ノイズをいかに
抑制するかが重要である。この戻り光ノイズを抑制する
ための対策を施した半導体レーザの一つに、半導体レー
ザを自励発振させることでマルチモード化を図った、い
わゆる自励発振型半導体レーザが知られている。
【0003】図5は、従来の自励発振型半導体レーザの
構成例を示す断面図である。なお、ここでは、AlGa
InP系材料により自励発振型半導体レーザを構成した
場合を示す。
構成例を示す断面図である。なお、ここでは、AlGa
InP系材料により自励発振型半導体レーザを構成した
場合を示す。
【0004】図5に示すように、この自励発振型半導体
レーザ10は、n型GaAs基板11上に、n型AlG
aInPクラッド層12、GaInP活性層13、p型
AlGaInPクラッド層14、p型GaInP中間層
15およびp型GaAsキャップ層16が順次積層され
ている。そして、p型AlGaInPクラッド層14の
上層部、p型GaInP中間層15およびp型GaAs
キャップ層16は、一方向に延びるメサ型のストライプ
形状を有している。すなわち、これらのp型AlGaI
nPクラッド層14の上層部、p型GaInP中間層1
5およびp型GaAsキャップ層16からストライプ部
17が構成されている。このストライプ部17の両側の
部分には電流狭窄用のn型GaAs電流ブロック層18
が埋め込まれ、これにより電流狭窄構造が形成されてい
る。
レーザ10は、n型GaAs基板11上に、n型AlG
aInPクラッド層12、GaInP活性層13、p型
AlGaInPクラッド層14、p型GaInP中間層
15およびp型GaAsキャップ層16が順次積層され
ている。そして、p型AlGaInPクラッド層14の
上層部、p型GaInP中間層15およびp型GaAs
キャップ層16は、一方向に延びるメサ型のストライプ
形状を有している。すなわち、これらのp型AlGaI
nPクラッド層14の上層部、p型GaInP中間層1
5およびp型GaAsキャップ層16からストライプ部
17が構成されている。このストライプ部17の両側の
部分には電流狭窄用のn型GaAs電流ブロック層18
が埋め込まれ、これにより電流狭窄構造が形成されてい
る。
【0005】p型GaAsキャップ層16およびn型G
aAs電流狭窄層18の上には、たとえばTi/Pt/
Au電極のようなp側電極19が設けられている。一
方、n型GaAs基板11の裏面には、たとえばAuG
e/Ni/Au電極のようなn側電極20が設けられて
いる。
aAs電流狭窄層18の上には、たとえばTi/Pt/
Au電極のようなp側電極19が設けられている。一
方、n型GaAs基板11の裏面には、たとえばAuG
e/Ni/Au電極のようなn側電極20が設けられて
いる。
【0006】また、この自励発振型半導体レーザ10に
おいては、図5に示すように、いわゆる縦構造に可飽和
吸収層21を一層以上設けることによりパルセーション
を発生させるように構成されている。
おいては、図5に示すように、いわゆる縦構造に可飽和
吸収層21を一層以上設けることによりパルセーション
を発生させるように構成されている。
【0007】この自励発振可型半導体レーザ10は、一
般的によく使われているリッジ構造を有する自励発振レ
ーザ構造であり、p型AlGaInPクラッド層14中
に設けられた可飽和吸収層21で時間的に周期的な光吸
収を起こすことでレーザ発振の周期的トリガをかけ自励
発振を生じさせている。
般的によく使われているリッジ構造を有する自励発振レ
ーザ構造であり、p型AlGaInPクラッド層14中
に設けられた可飽和吸収層21で時間的に周期的な光吸
収を起こすことでレーザ発振の周期的トリガをかけ自励
発振を生じさせている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ここで安定
な自励発振を起こすために重要な点は、可飽和吸収層2
1に高濃度ドーピングを行い、ここでのキャリア寿命を
短くすることである。これは実験的にも理論的にも確認
されており、図6の自励発振原理で説明すると、可飽和
吸収層24で発生するマイノリテーキャリア(p層の場
合は電子)が速く緩和して無くならないと、この層の吸
収効果を無くし(透明化させてしまい)自励発振が止ま
り通常の安定なCW動作に移ってしまうためである。
な自励発振を起こすために重要な点は、可飽和吸収層2
1に高濃度ドーピングを行い、ここでのキャリア寿命を
短くすることである。これは実験的にも理論的にも確認
されており、図6の自励発振原理で説明すると、可飽和
吸収層24で発生するマイノリテーキャリア(p層の場
合は電子)が速く緩和して無くならないと、この層の吸
収効果を無くし(透明化させてしまい)自励発振が止ま
り通常の安定なCW動作に移ってしまうためである。
【0009】可飽和吸収層にマイノリテーキャリアを発
生させるのは、自励発振に本質的な活性層の発光光を吸
収することで生じる部分と活性層からのオーバーフロー
で生じる部分がある。前者は光強度が上がると増え、後
者は温度が上がると増える。したがって、可飽和吸収層
を持つタイプの自励発振型半導体レーザーは、図7に示
すように、高温、高出力側に危険領域を有し、高出力や
高温時に自励発振が止まるという問題があった。
生させるのは、自励発振に本質的な活性層の発光光を吸
収することで生じる部分と活性層からのオーバーフロー
で生じる部分がある。前者は光強度が上がると増え、後
者は温度が上がると増える。したがって、可飽和吸収層
を持つタイプの自励発振型半導体レーザーは、図7に示
すように、高温、高出力側に危険領域を有し、高出力や
高温時に自励発振が止まるという問題があった。
【0010】この高温、高出力の問題を解決し広い出力
範囲で安定な自励発振を生じさせる効果的な方法は可飽
和吸収層への高濃度ドープであるが、これも課題があ
る。拡散しやすいZn等のドーパントを活性層の100
0〜2000オングストローム程度の近傍でドープする
ことは、ドーパントが活性層に拡散しやすく、ここで非
発光センター等を形成するため、レーザーの信頼性に問
題が生じやすいためである。総じて、信頼性に影響を与
えることなく、広範囲で安定な自励発振型半導体レーザ
を作製することは困難を伴い、歩留まり上の課題があっ
た。
範囲で安定な自励発振を生じさせる効果的な方法は可飽
和吸収層への高濃度ドープであるが、これも課題があ
る。拡散しやすいZn等のドーパントを活性層の100
0〜2000オングストローム程度の近傍でドープする
ことは、ドーパントが活性層に拡散しやすく、ここで非
発光センター等を形成するため、レーザーの信頼性に問
題が生じやすいためである。総じて、信頼性に影響を与
えることなく、広範囲で安定な自励発振型半導体レーザ
を作製することは困難を伴い、歩留まり上の課題があっ
た。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、活性層に悪影響を及ぼさず、キ
ャリア寿命を短くでき、広範囲で安定な自励発振を実現
できる信頼性の高い自励発振型半導体レーザを提供する
ことにある。
のであり、その目的は、活性層に悪影響を及ぼさず、キ
ャリア寿命を短くでき、広範囲で安定な自励発振を実現
できる信頼性の高い自励発振型半導体レーザを提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、結晶面の主面にストライプ状のメサ状突
起が形成された半導体基板上に、可飽和吸収層を含む第
1導電型の第1のクラッド層と、活性層と、第2導電型
の第2のクラッド層とが順次にエピタキシャル成長され
たエピタキシャル成長層を有し、活性層の横方向に屈折
率差をつけ、かつ電流狭窄のための電流ブロック層が存
在するSDH構造を備えた自励発振型半導体レーザであ
って、上記可飽和吸収層は、上記第1のクラッド層の活
性層近傍に形成され、かつ、上記可飽和吸収層の横方向
に隣接した第1導電型の電流ブロック層を有し、当該電
流ブロック層のバンドギャップが上記可飽和吸収層のバ
ンドギャップ以下に設定されている。
め、本発明は、結晶面の主面にストライプ状のメサ状突
起が形成された半導体基板上に、可飽和吸収層を含む第
1導電型の第1のクラッド層と、活性層と、第2導電型
の第2のクラッド層とが順次にエピタキシャル成長され
たエピタキシャル成長層を有し、活性層の横方向に屈折
率差をつけ、かつ電流狭窄のための電流ブロック層が存
在するSDH構造を備えた自励発振型半導体レーザであ
って、上記可飽和吸収層は、上記第1のクラッド層の活
性層近傍に形成され、かつ、上記可飽和吸収層の横方向
に隣接した第1導電型の電流ブロック層を有し、当該電
流ブロック層のバンドギャップが上記可飽和吸収層のバ
ンドギャップ以下に設定されている。
【0013】また、本発明では、上記電流ブロック層上
に上記活性層と横方向に隣接した第1導電型の第2の電
流ブロック層を有する。
に上記活性層と横方向に隣接した第1導電型の第2の電
流ブロック層を有する。
【0014】また、本発明は、結晶面の主面にストライ
プ状のメサ状突起が形成された半導体基板上に、第2導
電型の第1のクラッド層と、活性層と、可飽和吸収層を
含む第1導電型の第2のクラッド層とが順次にエピタキ
シャル成長されたエピタキシャル成長層を有し、活性層
の横方向に屈折率差をつけ、かつ電流狭窄のための電流
ブロック層が存在するSDH構造を備えた自励発振型半
導体レーザであって、上記可飽和吸収層は、上記第2の
クラッド層の活性層近傍に形成され、かつ、上記可飽和
吸収層の横方向に隣接した第2導電型の電流ブロック層
を有し、当該電流ブロック層のバンドギャップが上記可
飽和吸収層のバンドギャップ以下に設定されている。
プ状のメサ状突起が形成された半導体基板上に、第2導
電型の第1のクラッド層と、活性層と、可飽和吸収層を
含む第1導電型の第2のクラッド層とが順次にエピタキ
シャル成長されたエピタキシャル成長層を有し、活性層
の横方向に屈折率差をつけ、かつ電流狭窄のための電流
ブロック層が存在するSDH構造を備えた自励発振型半
導体レーザであって、上記可飽和吸収層は、上記第2の
クラッド層の活性層近傍に形成され、かつ、上記可飽和
吸収層の横方向に隣接した第2導電型の電流ブロック層
を有し、当該電流ブロック層のバンドギャップが上記可
飽和吸収層のバンドギャップ以下に設定されている。
【0015】また、本発明では、上記電流ブロック層下
に上記活性層と横方向に隣接した第2導電型の第2の電
流ブロック層を有する。
に上記活性層と横方向に隣接した第2導電型の第2の電
流ブロック層を有する。
【0016】本発明によれば、可飽和吸収層の横方向に
隣接する第1の電流ブロック層にキャリアが流し込ま
れ、この近傍で速い再結合が行われる。これにより、可
飽和吸収層に生じたマイノリテーキャリアができるだけ
速くこの層から無くなり、可飽和吸収層は透明化されな
い。すなわち、この再結合速度を早めると同時にキャリ
アを逃す下水溝の役割もはたさせることで、可飽和吸収
層に生じたキャリア寿命が短くなる。その結果、基本的
に活性層に悪影響を及ぼさず、信頼性と広範囲で安定に
自励発振する。
隣接する第1の電流ブロック層にキャリアが流し込ま
れ、この近傍で速い再結合が行われる。これにより、可
飽和吸収層に生じたマイノリテーキャリアができるだけ
速くこの層から無くなり、可飽和吸収層は透明化されな
い。すなわち、この再結合速度を早めると同時にキャリ
アを逃す下水溝の役割もはたさせることで、可飽和吸収
層に生じたキャリア寿命が短くなる。その結果、基本的
に活性層に悪影響を及ぼさず、信頼性と広範囲で安定に
自励発振する。
【0017】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は、本発明に係る自励発振型半導体レーザの第1の
実施形態を示す断面図でる。
実施形態を示す断面図でる。
【0018】本自励発振型半導体レーザ100は、逆メ
サ方向にストライプ状の凹凸形状を持つ化合物半導体基
板上に、クラッド層、ガイド層、活性層等からなる多層
膜半導体レーザ構造を有するものであって、1回のMO
CVD(有機金属気相成長法;Metal Organic Chemical
Vapour Deposition)結晶成長で活性層の横方向に屈折
率差をつけ、かつ電流狭窄のための電流ブロック層が存
在したBH(Buried Hetero Structure )構成の、いわ
ゆるSDH(Separated Double Heterostructure)構造
を有し、p型基板を用いたものである。
サ方向にストライプ状の凹凸形状を持つ化合物半導体基
板上に、クラッド層、ガイド層、活性層等からなる多層
膜半導体レーザ構造を有するものであって、1回のMO
CVD(有機金属気相成長法;Metal Organic Chemical
Vapour Deposition)結晶成長で活性層の横方向に屈折
率差をつけ、かつ電流狭窄のための電流ブロック層が存
在したBH(Buried Hetero Structure )構成の、いわ
ゆるSDH(Separated Double Heterostructure)構造
を有し、p型基板を用いたものである。
【0019】具体的には、第1導電型、たとえばp型の
化合物半導体(GaAs)基板101の一主面が(10
0)結晶面を有し、この主面にストライプ状(本実施形
態では、紙面と直交する方向に延びるストライプ)にメ
サ状突起101aが形成されている。このストライプ状
メサ突起101aを有する半導体基板101の主面上
に、1回のMOCVD結晶成長によって連続的に、p型
の第1のクラッド層(Al0.4Ga0.6 As)102、
p型の可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103、
p型の第1のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)10
2、低不純物あるいはアンドープの活性層(Al0.12G
a0.88As)104、および第2導電型(n型)の第2
のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)105をエピタ
キシャル成長させた断面が三角形状のエピタキシャル成
長層が形成されている。
化合物半導体(GaAs)基板101の一主面が(10
0)結晶面を有し、この主面にストライプ状(本実施形
態では、紙面と直交する方向に延びるストライプ)にメ
サ状突起101aが形成されている。このストライプ状
メサ突起101aを有する半導体基板101の主面上
に、1回のMOCVD結晶成長によって連続的に、p型
の第1のクラッド層(Al0.4Ga0.6 As)102、
p型の可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103、
p型の第1のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)10
2、低不純物あるいはアンドープの活性層(Al0.12G
a0.88As)104、および第2導電型(n型)の第2
のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)105をエピタ
キシャル成長させた断面が三角形状のエピタキシャル成
長層が形成されている。
【0020】このように、断面が三角形状のエピタキシ
ャル成長層が形成されるが、これは以下の理由による。
すなわち、ストライプ状メサ状突起101aの形状、そ
の結晶方位との関係が所定の関係を持つように選定され
て、その上面の(100)面に対して角度が約55°の
(111)B結晶面による斜面の断層部が形成される。
これは、基体101上のメサ突起101a上に成長した
エピタキシャル層に(111)B面が一旦生じ始める
と、この(111)B面へのエピタキシャル成長速度
は、他のたとえば(100)結晶面の成長速度に比し、
数十分の1以下程度にも低いことからその断層部が(1
11)Bによる斜面に沿って生じる。したがって、メサ
突起101a上には断面三角形のエピタキシャル成長層
が断層部に挟まれて形成される。
ャル成長層が形成されるが、これは以下の理由による。
すなわち、ストライプ状メサ状突起101aの形状、そ
の結晶方位との関係が所定の関係を持つように選定され
て、その上面の(100)面に対して角度が約55°の
(111)B結晶面による斜面の断層部が形成される。
これは、基体101上のメサ突起101a上に成長した
エピタキシャル層に(111)B面が一旦生じ始める
と、この(111)B面へのエピタキシャル成長速度
は、他のたとえば(100)結晶面の成長速度に比し、
数十分の1以下程度にも低いことからその断層部が(1
11)Bによる斜面に沿って生じる。したがって、メサ
突起101a上には断面三角形のエピタキシャル成長層
が断層部に挟まれて形成される。
【0021】そして、p型の第1の電流ブロック層(A
l0.1 Ga0.9 As)106が、メサ状突起101a上
に形成されたp型の可飽和吸収層103を含むエピタキ
シャル層の両側面に接して形成されている。さらに、こ
の第1の電流ブロック層106上に、p型の第2の電流
ブロック層(Al0.45Ga0.55As)107が、メサ状
突起101a上に形成された活性層104を含むエピタ
キシャル層の両側面に接して形成されている。
l0.1 Ga0.9 As)106が、メサ状突起101a上
に形成されたp型の可飽和吸収層103を含むエピタキ
シャル層の両側面に接して形成されている。さらに、こ
の第1の電流ブロック層106上に、p型の第2の電流
ブロック層(Al0.45Ga0.55As)107が、メサ状
突起101a上に形成された活性層104を含むエピタ
キシャル層の両側面に接して形成されている。
【0022】そして、第2の電流ブロック層107およ
びメサ状突起101a上に形成された第2のクラッド層
105上に、n型のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 A
s)108が形成され、このクラッド層108上にn型
のコンタクト層(GaAs)109が形成されている。
びメサ状突起101a上に形成された第2のクラッド層
105上に、n型のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 A
s)108が形成され、このクラッド層108上にn型
のコンタクト層(GaAs)109が形成されている。
【0023】なお、可飽和吸収層103は活性層104
の下側(基板側)近傍(1000〜〜5000オングス
トローム程度の距離以内)に形成されている。また、可
飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103のバンドギ
ャップは、活性層(Al0.12Ga0.88As)104の光
を充分吸収できるように、活性層104と同じかそれ以
下に設定される。また、可飽和吸収層(Al0.12Ga
0.88As)103横に隣接した第1の電流ブロック層
(Al0.1 Ga0.9 As)106は、SDH構造の作製
上の特徴として自由にその組成と極性を選ぶことができ
る。本実施形態では、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88
As)103のバンドギャップとほぼ同じかそれ以下の
バンドキャップに設定される。また、活性層(Al0.12
Ga0.88As)104横の第2の電流ブロック層(Al
0.45Ga0.55As)107は、電流狭窄のため、バンド
ギャップの大きく高濃度にドープされた層として構成さ
れている。
の下側(基板側)近傍(1000〜〜5000オングス
トローム程度の距離以内)に形成されている。また、可
飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103のバンドギ
ャップは、活性層(Al0.12Ga0.88As)104の光
を充分吸収できるように、活性層104と同じかそれ以
下に設定される。また、可飽和吸収層(Al0.12Ga
0.88As)103横に隣接した第1の電流ブロック層
(Al0.1 Ga0.9 As)106は、SDH構造の作製
上の特徴として自由にその組成と極性を選ぶことができ
る。本実施形態では、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88
As)103のバンドギャップとほぼ同じかそれ以下の
バンドキャップに設定される。また、活性層(Al0.12
Ga0.88As)104横の第2の電流ブロック層(Al
0.45Ga0.55As)107は、電流狭窄のため、バンド
ギャップの大きく高濃度にドープされた層として構成さ
れている。
【0024】なお、バンドギャップの大小は、各層に含
まれるAlの濃度の大小により調整される。具体的に
は、Alの組成比が大きいほどバンドギャップは大き
い。
まれるAlの濃度の大小により調整される。具体的に
は、Alの組成比が大きいほどバンドギャップは大き
い。
【0025】このような構成を有する自励発振型半導体
レーザ100においては、図2に示すように、可飽和吸
収層(Al0.12Ga0.88As)103に生じた電子はよ
りバンドギャップの低い第1電流ブロック層(Al0.1
Ga0.9 As)106へ流れこむ。さらに、第1の電流
ブロック層(Al0.1 Ga0.9 As)106には、第2
の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55As)107が高
濃度でかつバンドギャップが広いことからホールが流れ
込み、電子の再結合相手が準備される。さらに、再結合
ホールは基板側からの注入拡散によっても準備される。
もしさらに可飽和吸収層キャリアの再結合速度を速める
必要が有れば、第1の電流ブロック層を高濃度ドープす
れば良い。ここでのキャリアライフタイムが下がり可飽
和吸収層からの流れ込みキャリアが速く消費されること
になる。また、可飽和吸収層を高濃度ドープすること
は、活性層に与える信頼性への悪影響が懸念されるが、
ブロック層の高濃度ドープは活性層とは構造的には分離
されている(距離が遠い)ため、影響度はより小さいと
期待できる。
レーザ100においては、図2に示すように、可飽和吸
収層(Al0.12Ga0.88As)103に生じた電子はよ
りバンドギャップの低い第1電流ブロック層(Al0.1
Ga0.9 As)106へ流れこむ。さらに、第1の電流
ブロック層(Al0.1 Ga0.9 As)106には、第2
の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55As)107が高
濃度でかつバンドギャップが広いことからホールが流れ
込み、電子の再結合相手が準備される。さらに、再結合
ホールは基板側からの注入拡散によっても準備される。
もしさらに可飽和吸収層キャリアの再結合速度を速める
必要が有れば、第1の電流ブロック層を高濃度ドープす
れば良い。ここでのキャリアライフタイムが下がり可飽
和吸収層からの流れ込みキャリアが速く消費されること
になる。また、可飽和吸収層を高濃度ドープすること
は、活性層に与える信頼性への悪影響が懸念されるが、
ブロック層の高濃度ドープは活性層とは構造的には分離
されている(距離が遠い)ため、影響度はより小さいと
期待できる。
【0026】以上説明したように、本第1の実施形態に
よれば、p型の第1のクラッド層102中に可飽和吸収
層(Al0.12Ga0.88As)103を設け、そのバンド
ギャップを、活性層(Al0.12Ga0.88As)104の
光を充分吸収できるように、活性層104と同じかそれ
以下に設定し、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)
103横に隣接して第1の電流ブロック層(Al0.1 G
a0.9 As)106を設け、そのバンドギャップを可飽
和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103のバンドギャ
ップとほぼ同じかそれ以下のバンドキャップに設定し、
さらに活性層(Al0.12Ga0.88As)104横に第2
の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55As)107を、
電流狭窄のためバンドギャップの大きく高濃度にドープ
された層として設けたので、可飽和吸収層103の横方
向に隣接する第1の電流ブロック層106にキャリアを
流し込むことができ、この近傍で速い再結合を行わせる
ことができる。その結果、基本的に活性層に悪影響を及
ぼさず、キャリア寿命を短くでき、信頼性と広範囲で安
定な自励発振を実現できる。また、SDH構造を用いる
ため、複雑な構造が1回のMOCVD成長で作製可能で
ある。さらに、BH構造による自励発振のためしきい値
が低く、FFPが安定し、非点隔差も殆ど発生しないで
低いノイズが実現できる利点がある。
よれば、p型の第1のクラッド層102中に可飽和吸収
層(Al0.12Ga0.88As)103を設け、そのバンド
ギャップを、活性層(Al0.12Ga0.88As)104の
光を充分吸収できるように、活性層104と同じかそれ
以下に設定し、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)
103横に隣接して第1の電流ブロック層(Al0.1 G
a0.9 As)106を設け、そのバンドギャップを可飽
和吸収層(Al0.12Ga0.88As)103のバンドギャ
ップとほぼ同じかそれ以下のバンドキャップに設定し、
さらに活性層(Al0.12Ga0.88As)104横に第2
の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55As)107を、
電流狭窄のためバンドギャップの大きく高濃度にドープ
された層として設けたので、可飽和吸収層103の横方
向に隣接する第1の電流ブロック層106にキャリアを
流し込むことができ、この近傍で速い再結合を行わせる
ことができる。その結果、基本的に活性層に悪影響を及
ぼさず、キャリア寿命を短くでき、信頼性と広範囲で安
定な自励発振を実現できる。また、SDH構造を用いる
ため、複雑な構造が1回のMOCVD成長で作製可能で
ある。さらに、BH構造による自励発振のためしきい値
が低く、FFPが安定し、非点隔差も殆ど発生しないで
低いノイズが実現できる利点がある。
【0027】第2実施形態 図3は、本発明に係る自励発振型半導体レーザの第2の
実施形態を示す断面図である。本第2の実施形態が上述
した第1の実施形態と異なる点は、n型の基板を用い、
可飽和吸収層が活性層の上層のp型の第2のクラッド層
に形成されている点にある。
実施形態を示す断面図である。本第2の実施形態が上述
した第1の実施形態と異なる点は、n型の基板を用い、
可飽和吸収層が活性層の上層のp型の第2のクラッド層
に形成されている点にある。
【0028】具体的には、n型の化合物半導体(GaA
s)基板201の一主面が(100)結晶面を有し、こ
の主面にストライプ状(本実施形態では、紙面と直交す
る方向に延びるストライプ)にメサ状突起201aが形
成されれいる。このストライプ状メサ突起201aを有
する半導体基板201の主面上に、1回のMOCVD結
晶成長によって連続的に、n型の第1のクラッド層(A
l0.4Ga0.6 As)202、低不純物あるいはアンド
ープの活性層(Al0.12Ga0.88As)203、p型の
第2のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)204、p
型の可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)205、お
よびp型の第2のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)
204をエピタキシャル成長させた断面が三角形状のエ
ピタキシャル成長層が形成されている。
s)基板201の一主面が(100)結晶面を有し、こ
の主面にストライプ状(本実施形態では、紙面と直交す
る方向に延びるストライプ)にメサ状突起201aが形
成されれいる。このストライプ状メサ突起201aを有
する半導体基板201の主面上に、1回のMOCVD結
晶成長によって連続的に、n型の第1のクラッド層(A
l0.4Ga0.6 As)202、低不純物あるいはアンド
ープの活性層(Al0.12Ga0.88As)203、p型の
第2のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)204、p
型の可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)205、お
よびp型の第2のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 As)
204をエピタキシャル成長させた断面が三角形状のエ
ピタキシャル成長層が形成されている。
【0029】さらに、n型の第2の電流ブロック層(A
l0.45Ga0.55As)206が、メサ状突起201a上
に形成された活性層203を含むエピタキシャル層の両
側面に接して形成されている。そして、第2の電流ブロ
ック層206上に、n型の第1の電流ブロック層(Al
0.1 Ga0.9 As)207が、メサ状突起201a上に
形成されたp型の可飽和吸収層205を含むエピタキシ
ャル層の両側面に接して形成されている。
l0.45Ga0.55As)206が、メサ状突起201a上
に形成された活性層203を含むエピタキシャル層の両
側面に接して形成されている。そして、第2の電流ブロ
ック層206上に、n型の第1の電流ブロック層(Al
0.1 Ga0.9 As)207が、メサ状突起201a上に
形成されたp型の可飽和吸収層205を含むエピタキシ
ャル層の両側面に接して形成されている。
【0030】そして、第1の電流ブロック層207およ
びメサ状突起201a上に形成された第2のクラッド層
204上に、p型のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 A
s)208が形成され、このクラッド層208上にp型
のコンタクト層(GaAs)209形成されている。
びメサ状突起201a上に形成された第2のクラッド層
204上に、p型のクラッド層(Al0.4 Ga0.6 A
s)208が形成され、このクラッド層208上にp型
のコンタクト層(GaAs)209形成されている。
【0031】なお、可飽和吸収層205は活性層203
の上側近傍(1000〜5000オングストローム程度
の距離以内)に形成されている。また、可飽和吸収層
(Al0.12Ga0.88As)205のバンドギャップは、
活性層(Al0.12Ga0.88As)203の光を充分吸収
できるように、活性層203と同じかそれ以下に設定さ
れる。また、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)2
05横に隣接した第1の電流ブロック層(Al0.1 Ga
0.9 As)207は、SDH構造の作製上の特徴として
自由にその組成と極性を選ぶことができる。本実施形態
では、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)205の
バンドギャップとほぼ同じかそれ以下のバンドキャップ
に設定される。また、活性層(Al0.12Ga0.88As)
203横の第2の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55A
s)206は、電流狭窄のため、バンドギャップの大き
く高濃度にドープされた層として構成されている。
の上側近傍(1000〜5000オングストローム程度
の距離以内)に形成されている。また、可飽和吸収層
(Al0.12Ga0.88As)205のバンドギャップは、
活性層(Al0.12Ga0.88As)203の光を充分吸収
できるように、活性層203と同じかそれ以下に設定さ
れる。また、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)2
05横に隣接した第1の電流ブロック層(Al0.1 Ga
0.9 As)207は、SDH構造の作製上の特徴として
自由にその組成と極性を選ぶことができる。本実施形態
では、可飽和吸収層(Al0.12Ga0.88As)205の
バンドギャップとほぼ同じかそれ以下のバンドキャップ
に設定される。また、活性層(Al0.12Ga0.88As)
203横の第2の電流ブロック層(Al0.45Ga0.55A
s)206は、電流狭窄のため、バンドギャップの大き
く高濃度にドープされた層として構成されている。
【0032】なお、本第2の実施形態および第1の実施
形態とも、可飽和吸収層がp型クラッド層側に形成され
ている。これは、文献(応用物理学会学術講演会97年
春、31a−NG−8)で報告されているように、n側
クラッド層に作った場合に比べてバンドフィリング効果
が少なく、可飽和吸収の効果をだしやすいためである。
形態とも、可飽和吸収層がp型クラッド層側に形成され
ている。これは、文献(応用物理学会学術講演会97年
春、31a−NG−8)で報告されているように、n側
クラッド層に作った場合に比べてバンドフィリング効果
が少なく、可飽和吸収の効果をだしやすいためである。
【0033】このような構成を有する自励発振型半導体
レーザ200においては、図4に示すように、キャリア
フローになり太陽電池のように可飽和吸収層205で生
じたキャリアはn型の第1の電流ブロック層207に流
れ込む。このキャリアは近くに存在する第1の電流ブロ
ック層の真上に隣接しているPクラッド層208のホー
ルと再結合して消費される。
レーザ200においては、図4に示すように、キャリア
フローになり太陽電池のように可飽和吸収層205で生
じたキャリアはn型の第1の電流ブロック層207に流
れ込む。このキャリアは近くに存在する第1の電流ブロ
ック層の真上に隣接しているPクラッド層208のホー
ルと再結合して消費される。
【0034】また、第1の電流ブロック層をp型で作る
ことも考えられる。この場合は図1の例に似たキャリア
のフローとなる。
ことも考えられる。この場合は図1の例に似たキャリア
のフローとなる。
【0035】本第2の実施形態によれば、上述した第1
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
の実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
【0036】以上、SDH構造により可飽和吸収層横方
向に隣接し、独立に制御できる電流ブロック層によって
可飽和吸収層で生じるキャリアライフタイムを短くする
ことにより自励発振の範囲を広くする手法を示したが、
この手法はSDH構造を形成できる他の材料にも適用は
可能である。
向に隣接し、独立に制御できる電流ブロック層によって
可飽和吸収層で生じるキャリアライフタイムを短くする
ことにより自励発振の範囲を広くする手法を示したが、
この手法はSDH構造を形成できる他の材料にも適用は
可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
可飽和吸収層の横方向に隣接する第1の電流ブロック層
にキャリアを流し込むことができ、この近傍で速い再結
合を行わせことができる。その結果、基本的に活性層に
悪影響を及ぼさず、キャリア寿命を短くでき、信頼性と
広範囲で安定な自励発振を実現できる。また、SDH構
造を用いるため、複雑な構造が1回のMOCVD成長で
作製可能である。さらに、BH構造による自励発振のた
めしきい値が低く、FFPが安定し、非点隔差も殆ど発
生しないで低いノイズが実現できる利点がある。
可飽和吸収層の横方向に隣接する第1の電流ブロック層
にキャリアを流し込むことができ、この近傍で速い再結
合を行わせことができる。その結果、基本的に活性層に
悪影響を及ぼさず、キャリア寿命を短くでき、信頼性と
広範囲で安定な自励発振を実現できる。また、SDH構
造を用いるため、複雑な構造が1回のMOCVD成長で
作製可能である。さらに、BH構造による自励発振のた
めしきい値が低く、FFPが安定し、非点隔差も殆ど発
生しないで低いノイズが実現できる利点がある。
【図1】本発明に係る自励発振型半導体レーザの第1の
実施形態を示す断面図である。
実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の自励発振型半導体レーザにおける可飽和
吸収層に生じた電子の流れを示す図である。
吸収層に生じた電子の流れを示す図である。
【図3】本発明に係る自励発振型半導体レーザの第2の
実施形態を示す断面図である。
実施形態を示す断面図である。
【図4】図3の自励発振型半導体レーザにおける可飽和
吸収層に生じた電子の流れを示す図である。
吸収層に生じた電子の流れを示す図である。
【図5】従来の自励発振型半導体レーザの構成例を示す
断面図である。
断面図である。
【図6】可飽和吸収層を有する自励発振型半導体レーザ
の自励発振原理を説明するための図である。
の自励発振原理を説明するための図である。
【図7】可飽和吸収層を有するリッジ型の自励発振型半
導体レーザの自励発振が止まる危険領域を模式的に示す
図である。
導体レーザの自励発振が止まる危険領域を模式的に示す
図である。
100…自励発振型半導体レーザ、101…p型半導体
基板、101a…メサ状突起、102…p型第1のクラ
ッド層、103…p型可飽和吸収層、104…活性層、
105…n型第2のクラッド層、106…p型第1の電
流ブロック層、107…p型第2の電流ブロック層、1
08…n型クラッド層、109…n型コンタクト層、2
00…自励発振型半導体レーザ、201…n型半導体基
板、201a…メサ状突起、202…n型第1のクラッ
ド層、203…活性層、204…p型第2のクラッド
層、205…p型可飽和吸収層、206…n型第2の電
流ブロック層、207…n型第1の電流ブロック層、2
08…p型クラッド層、209…p型コンタクト層。
基板、101a…メサ状突起、102…p型第1のクラ
ッド層、103…p型可飽和吸収層、104…活性層、
105…n型第2のクラッド層、106…p型第1の電
流ブロック層、107…p型第2の電流ブロック層、1
08…n型クラッド層、109…n型コンタクト層、2
00…自励発振型半導体レーザ、201…n型半導体基
板、201a…メサ状突起、202…n型第1のクラッ
ド層、203…活性層、204…p型第2のクラッド
層、205…p型可飽和吸収層、206…n型第2の電
流ブロック層、207…n型第1の電流ブロック層、2
08…p型クラッド層、209…p型コンタクト層。
Claims (6)
- 【請求項1】 結晶面の主面にストライプ状のメサ状突
起が形成された半導体基板上に、 可飽和吸収層を含む第1導電型の第1のクラッド層と、
活性層と、第2導電型の第2のクラッド層とが順次にエ
ピタキシャル成長されたエピタキシャル成長層を有し、
活性層の横方向に屈折率差をつけ、かつ電流狭窄のため
の電流ブロック層が存在するSDH(Separated Double
Heterostructure)構造を備えた自励発振型半導体レー
ザであって、 上記可飽和吸収層は、上記第1のクラッド層の活性層近
傍に形成され、かつ、 上記可飽和吸収層の横方向に隣接した第1導電型の電流
ブロック層を有し、当該電流ブロック層のバンドギャッ
プが上記可飽和吸収層のバンドギャップ以下に設定され
ている自励発振型半導体レーザ。 - 【請求項2】 上記電流ブロック層上に上記活性層と横
方向に隣接した第1導電型の第2の電流ブロック層を有
する請求項1記載の自励発振型半導体レーザ。 - 【請求項3】 上記可飽和吸収層のバンドギャップは、
活性層のバンドギャップ以下に設定されている請求項1
記載の自励発振型半導体レーザ。 - 【請求項4】 結晶面の主面にストライプ状のメサ状突
起が形成された半導体基板上に、 第2導電型の第1のクラッド層と、活性層と、可飽和吸
収層を含む第1導電型の第2のクラッド層とが順次にエ
ピタキシャル成長されたエピタキシャル成長層を有し、
活性層の横方向に屈折率差をつけ、かつ電流狭窄のため
の電流ブロック層が存在するSDH構造を備えた自励発
振型半導体レーザであって、 上記可飽和吸収層は、上記第2のクラッド層の活性層近
傍に形成され、かつ、 上記可飽和吸収層の横方向に隣接した第2導電型の電流
ブロック層を有し、当該電流ブロック層のバンドギャッ
プが上記可飽和吸収層のバンドギャップ以下に設定され
ている自励発振型半導体レーザ。 - 【請求項5】 上記電流ブロック層下に上記活性層と横
方向に隣接した第2導電型の第2の電流ブロック層を有
する請求項4記載の自励発振型半導体レーザ。 - 【請求項6】 上記可飽和吸収層のバンドギャップは、
活性層のバンドギャップ以下に設定されている請求項4
記載の自励発振型半導体レーザ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3508498A JPH11233881A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 自励発振型半導体レーザ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3508498A JPH11233881A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 自励発振型半導体レーザ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11233881A true JPH11233881A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12432116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3508498A Pending JPH11233881A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 自励発振型半導体レーザ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11233881A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20100094512A (ko) * | 2007-11-16 | 2010-08-26 | 로무 가부시키가이샤 | 반도체 레이저 |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP3508498A patent/JPH11233881A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20100094512A (ko) * | 2007-11-16 | 2010-08-26 | 로무 가부시키가이샤 | 반도체 레이저 |
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