JPH11232984A - 電磁操作式開閉器 - Google Patents
電磁操作式開閉器Info
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- JPH11232984A JPH11232984A JP3586998A JP3586998A JPH11232984A JP H11232984 A JPH11232984 A JP H11232984A JP 3586998 A JP3586998 A JP 3586998A JP 3586998 A JP3586998 A JP 3586998A JP H11232984 A JPH11232984 A JP H11232984A
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- lever
- force
- wedge
- contacts
- electromagnetically operated
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- Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 投入/釈放動作終端部分で大きな緩衝力を発
生する緩衝機構を有し、長期間保守が不要で、動作衝撃
・騒音が小さい電磁操作式開閉器を提供する。 【解決手段】 少なくとも一組の接点1a,1bと2
a,2bとを電磁石装置21,22,23により接触/
開離させる電磁操作式開閉器において、電磁石アマチュ
ア22の動作ストロークの終端側で電磁石21,22,
23の操作力を接点1a,1bと2a,2bとの操作部
2〜9に伝達するレバー28と接触し、レバー28の動
作により摩擦抵抗力を発生しながら移動し、レバー28
に対して電磁石21,22,23の操作力と反対方向の
摩擦力を発生させる楔形コマ36を設けた電磁操作式開
閉器。 楔形コマ36は、重力方向に移動可能に支持さ
れており、レバー28に押し付けられるときの移動方向
は、反重力方向である。
生する緩衝機構を有し、長期間保守が不要で、動作衝撃
・騒音が小さい電磁操作式開閉器を提供する。 【解決手段】 少なくとも一組の接点1a,1bと2
a,2bとを電磁石装置21,22,23により接触/
開離させる電磁操作式開閉器において、電磁石アマチュ
ア22の動作ストロークの終端側で電磁石21,22,
23の操作力を接点1a,1bと2a,2bとの操作部
2〜9に伝達するレバー28と接触し、レバー28の動
作により摩擦抵抗力を発生しながら移動し、レバー28
に対して電磁石21,22,23の操作力と反対方向の
摩擦力を発生させる楔形コマ36を設けた電磁操作式開
閉器。 楔形コマ36は、重力方向に移動可能に支持さ
れており、レバー28に押し付けられるときの移動方向
は、反重力方向である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁操作式開閉器
に係り、特に、電磁操作式開閉器の操作機構に関する。
に係り、特に、電磁操作式開閉器の操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁操作式開閉器は、例えば特開
昭56−102021号公報に記載されているように、いわゆる
ヒンジ(支点)形のアマチュアと電磁石とを操作部に持
ち、一端を回転可能に固定軸で支持された腕の別の一端
に軸を通しこの軸に回転可能に取り付けられた可動子台
と、可動子台の一端に取り付けられた接触子と、別の一
端に取り付けられて前記腕と可動子台とを下方向に付勢
するばねからなる可動接触部と、前記の操作部を連結す
るレバーとにより、アマチュアの動きを可動接触部に伝
えて、接触子を動作させるようになっている。
昭56−102021号公報に記載されているように、いわゆる
ヒンジ(支点)形のアマチュアと電磁石とを操作部に持
ち、一端を回転可能に固定軸で支持された腕の別の一端
に軸を通しこの軸に回転可能に取り付けられた可動子台
と、可動子台の一端に取り付けられた接触子と、別の一
端に取り付けられて前記腕と可動子台とを下方向に付勢
するばねからなる可動接触部と、前記の操作部を連結す
るレバーとにより、アマチュアの動きを可動接触部に伝
えて、接触子を動作させるようになっている。
【0003】上記従来技術においては、電磁石にヒンジ
形を使用しているが、プランジャ形磁石を使用したもの
も用いられている。電磁石を操作部に使用する場合は、
磁石のストロークを大きくすると、コアとアマチュアと
の磁気ギャップが大きくなって、力が小さくなるため、
一般的に開閉器では、てこ(レバー)を使用してストロー
クをかせいでいる。
形を使用しているが、プランジャ形磁石を使用したもの
も用いられている。電磁石を操作部に使用する場合は、
磁石のストロークを大きくすると、コアとアマチュアと
の磁気ギャップが大きくなって、力が小さくなるため、
一般的に開閉器では、てこ(レバー)を使用してストロー
クをかせいでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の電磁操作式
開閉器の動作を考えると、コイルが励磁され、アマチュ
アがコアに吸引されて動作し、ギャップが小さくなると
ともに、吸引力が大きくなっていく。その場合、吸引力
Fは、コアとアマチュアとのギャップのほぼ自乗に反比
例して大きくなる。
開閉器の動作を考えると、コイルが励磁され、アマチュ
アがコアに吸引されて動作し、ギャップが小さくなると
ともに、吸引力が大きくなっていく。その場合、吸引力
Fは、コアとアマチュアとのギャップのほぼ自乗に反比
例して大きくなる。
【0005】一方、これに対抗する力は、ばねによる力
となるが、吸引力が上記のように動作の終端では急速に
大きくなっていくので、ばねの力との差が拡大し、アマ
チュアとコアとは、大きな力を受けながら、衝突するこ
とになる。
となるが、吸引力が上記のように動作の終端では急速に
大きくなっていくので、ばねの力との差が拡大し、アマ
チュアとコアとは、大きな力を受けながら、衝突するこ
とになる。
【0006】アマチュアとコアとの衝突衝撃には、つぎ
のような問題がある。 (1) レバーを通じて可動接触部に衝撃力が伝わり、各
部品の嵌め合い部に衝撃による摩耗や弛みが発生する。 (2) 衝撃音が発生し、動作騒音となる。 (3) コアとアマチュアとの衝突面の摩耗を引き起こ
す。 (4) 急激な動作停止により、接触部に強制振動が加え
られ、接触子のジャンプ動作の原因となり、接触面の荒
れを発生させる。
のような問題がある。 (1) レバーを通じて可動接触部に衝撃力が伝わり、各
部品の嵌め合い部に衝撃による摩耗や弛みが発生する。 (2) 衝撃音が発生し、動作騒音となる。 (3) コアとアマチュアとの衝突面の摩耗を引き起こ
す。 (4) 急激な動作停止により、接触部に強制振動が加え
られ、接触子のジャンプ動作の原因となり、接触面の荒
れを発生させる。
【0007】また、開閉器の保守作業の改善や空気配管
の省略化に対する近年のニーズから、従来は空気操作式
が使用されていた大容量の開閉器にも電磁操作式が嘱望
されるようになり、通電容量を大きくしたものが設計さ
れている。そのためには、接触圧力を大きくする必要が
あり、一般に小さなコイルで起動時に大きな力を発生で
きる過励磁方式が用いられる。過励磁方式では、動作終
端部での吸引力と反力との差がさらに拡大するので、上
記衝撃を吸収する手段が必要となっている。
の省略化に対する近年のニーズから、従来は空気操作式
が使用されていた大容量の開閉器にも電磁操作式が嘱望
されるようになり、通電容量を大きくしたものが設計さ
れている。そのためには、接触圧力を大きくする必要が
あり、一般に小さなコイルで起動時に大きな力を発生で
きる過励磁方式が用いられる。過励磁方式では、動作終
端部での吸引力と反力との差がさらに拡大するので、上
記衝撃を吸収する手段が必要となっている。
【0008】この緩衝用として油を使用したダンパが用
いられている。
いられている。
【0009】しかし、長期使用では、ダンパピストンの
摩耗により油漏れを起こすなどの保守上の問題について
は、考慮されていなかった。
摩耗により油漏れを起こすなどの保守上の問題について
は、考慮されていなかった。
【0010】本発明の目的は、動作終端部分で大きな緩
衝力を発生する緩衝機構を有し、保守が長期間不要とな
り、動作衝撃・騒音が小さい電磁操作式開閉器を提供す
ることである。
衝力を発生する緩衝機構を有し、保守が長期間不要とな
り、動作衝撃・騒音が小さい電磁操作式開閉器を提供す
ることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、少なくとも一組の接点を電磁石装置によ
り接触/開離させる電磁操作式開閉器において、電磁石
の動作ストロークの終端側で電磁石の操作力を接点の操
作部に伝達するレバーと接触し、レバーの動作により摩
擦抵抗力を発生しながら移動し、レバーに対して電磁石
の操作力と反対方向の摩擦力を発生させる楔形コマを設
けた電磁操作式開閉器を提案する。
成するために、少なくとも一組の接点を電磁石装置によ
り接触/開離させる電磁操作式開閉器において、電磁石
の動作ストロークの終端側で電磁石の操作力を接点の操
作部に伝達するレバーと接触し、レバーの動作により摩
擦抵抗力を発生しながら移動し、レバーに対して電磁石
の操作力と反対方向の摩擦力を発生させる楔形コマを設
けた電磁操作式開閉器を提案する。
【0012】楔形コマは、レバーの投入動作時に接触す
る位置,レバーの釈放動作時に接触する位置,レバーの
投入動作時および釈放動作時に接触する位置のいずれか
に設置することができる。
る位置,レバーの釈放動作時に接触する位置,レバーの
投入動作時および釈放動作時に接触する位置のいずれか
に設置することができる。
【0013】また、楔形コマは、レバーに搭載してもよ
い。
い。
【0014】いずれの場合も、楔形コマは、重力方向に
移動可能に支持され、かつ、のレバーに押し付けられる
ときの移動方向が反重力方向であることが望ましい。
移動可能に支持され、かつ、のレバーに押し付けられる
ときの移動方向が反重力方向であることが望ましい。
【0015】本発明においては、油やばねを使用しない
緩衝機構として、固体の摩擦力を利用した緩衝材を使用
した。これにより、緩衝材との間に発生する摩擦力は、
開閉器の動作が完了すると同時に0になるので、過励磁
形の電磁石の投入―保持の切り替えに時間遅れなく追従
できる。すなわち、楔形コマを操作レバーに接触させ、
楔形コマと案内面,楔形コマとレバーの両方の摩擦力を
発生させて、レバーの動作に対して抵抗力を発生させる
ので、楔形コマとレバーとの接触開始位置を決めると、
電磁石動作の任意の位置から緩衝作用をさせ、最も緩衝
力が必要な動作終端部で大きな力を発生させることがで
きる。
緩衝機構として、固体の摩擦力を利用した緩衝材を使用
した。これにより、緩衝材との間に発生する摩擦力は、
開閉器の動作が完了すると同時に0になるので、過励磁
形の電磁石の投入―保持の切り替えに時間遅れなく追従
できる。すなわち、楔形コマを操作レバーに接触させ、
楔形コマと案内面,楔形コマとレバーの両方の摩擦力を
発生させて、レバーの動作に対して抵抗力を発生させる
ので、楔形コマとレバーとの接触開始位置を決めると、
電磁石動作の任意の位置から緩衝作用をさせ、最も緩衝
力が必要な動作終端部で大きな力を発生させることがで
きる。
【0016】緩衝材は、自重を利用して初期位置に復帰
するので、構造が単純である。
するので、構造が単純である。
【0017】また、楔形コマは、重力方向に動作可能で
あり、自重で初期位置に復帰するから、復帰のためのば
ねや送り機構が不要であり構造が簡単になる。
あり、自重で初期位置に復帰するから、復帰のためのば
ねや送り機構が不要であり構造が簡単になる。
【0018】さらに、ばね力や流体の摩擦を使用してい
ないから、緩衝力の作用は動作が完了すると直ちに0と
なり、過励磁形の電磁石の保持電流は、本来の保持に必
要な力の分だけでよく、緩衝装置の力は含めなくて良い
ので、保持電流値を小さくできる。
ないから、緩衝力の作用は動作が完了すると直ちに0と
なり、過励磁形の電磁石の保持電流は、本来の保持に必
要な力の分だけでよく、緩衝装置の力は含めなくて良い
ので、保持電流値を小さくできる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に、図1〜図7を参照して、本
発明による電磁操作式開閉器の実施例を説明する。
発明による電磁操作式開閉器の実施例を説明する。
【0020】図1は、本発明による電磁操作式開閉器の
一実施例を接点の開離状態で示す側面図である。図1に
おいて、可動接点1aおよび2aは、各々可動子台3に
固定され、可動子台3は、軸5により可動腕4に回転可
能に固定されている。可動腕4は、軸7により可動腕6
に回転可能に固定されている。可動接点1a、2aは、
可動腕4が軸7のまわりを回転すると、固定接点1b、
2bに対して接触/開離する。
一実施例を接点の開離状態で示す側面図である。図1に
おいて、可動接点1aおよび2aは、各々可動子台3に
固定され、可動子台3は、軸5により可動腕4に回転可
能に固定されている。可動腕4は、軸7により可動腕6
に回転可能に固定されている。可動接点1a、2aは、
可動腕4が軸7のまわりを回転すると、固定接点1b、
2bに対して接触/開離する。
【0021】可動子台3には、軸8が貫通して固定さ
れ、軸8には、可動腕4と可動子台3とを軸7の周わり
で反時計方向に力を与えるばね9が取り付けられてい
る。
れ、軸8には、可動腕4と可動子台3とを軸7の周わり
で反時計方向に力を与えるばね9が取り付けられてい
る。
【0022】可動子台3と可動腕4を連結する軸5に
は、リンク10の一端が同軸に取り付けられ、他方の一
端は、軸11により連結軸12に回転可能に取り付けら
れている。可動腕4および可動子台3は、接点1a,2
aの開離状態では、ばね9の力およびストッパ15によ
りその位置を保持している。
は、リンク10の一端が同軸に取り付けられ、他方の一
端は、軸11により連結軸12に回転可能に取り付けら
れている。可動腕4および可動子台3は、接点1a,2
aの開離状態では、ばね9の力およびストッパ15によ
りその位置を保持している。
【0023】操作部は、電磁コイル20と、電磁コイル
20を貫通するコア21と、アマチュア22と、継鉄2
3と、軸24によりアマチュア22の一端に中央部を回
転可能に連結されるとともに軸27により下端を固定支
点26に固定されたレバー28とからなる。レバー28
の固定支点と反対側の一端の穴28aには、軸29によ
り連結軸12が軸方向に移動可能なように連結され、連
結軸12とレバー28との間にはばね30が設けられ、
連結軸12をレバー28に対して押し出す方向の力が作
用している。
20を貫通するコア21と、アマチュア22と、継鉄2
3と、軸24によりアマチュア22の一端に中央部を回
転可能に連結されるとともに軸27により下端を固定支
点26に固定されたレバー28とからなる。レバー28
の固定支点と反対側の一端の穴28aには、軸29によ
り連結軸12が軸方向に移動可能なように連結され、連
結軸12とレバー28との間にはばね30が設けられ、
連結軸12をレバー28に対して押し出す方向の力が作
用している。
【0024】アマチュア22は、コイル20の穴内を軸
方向に移動可能なように、コア21の中心軸上を貫通す
る軸31により支持されている。
方向に移動可能なように、コア21の中心軸上を貫通す
る軸31により支持されている。
【0025】レバー28の固定支点26および電磁石の
継鉄23は、支持フレーム35に固定されている。支持
フレーム35とレバー28との間には、支持フレームに
取り付けた軸37により楔形コマ36が軸方向に移動可
能に取り付けられ、レバー28の電磁石側上端部には、
楔形コマ36の楔角度に合わせた傾斜面が形成されてい
る。
継鉄23は、支持フレーム35に固定されている。支持
フレーム35とレバー28との間には、支持フレームに
取り付けた軸37により楔形コマ36が軸方向に移動可
能に取り付けられ、レバー28の電磁石側上端部には、
楔形コマ36の楔角度に合わせた傾斜面が形成されてい
る。
【0026】電磁石のコイル20は、過励磁形であり、
操作回路には操作接点40の他に経済抵抗41と、開閉
器の投入完了後に経済抵抗41をコイル20に直列に接
続するための切り替え接点42とを設けてある。
操作回路には操作接点40の他に経済抵抗41と、開閉
器の投入完了後に経済抵抗41をコイル20に直列に接
続するための切り替え接点42とを設けてある。
【0027】次に、図2を参照して、図1の電磁操作式
開閉器の動作を説明する。図2は、図1の実施例におけ
る動作力の特性を示す図である。図1において操作接点
40を投入すると、電流は、切り替え接点42を通して
コイル20に流れ始め、電磁石が励磁される。アマチュ
ア22およびコア21は、上記のコイルの磁束により磁
化されて相互に吸引力Fを生じる。
開閉器の動作を説明する。図2は、図1の実施例におけ
る動作力の特性を示す図である。図1において操作接点
40を投入すると、電流は、切り替え接点42を通して
コイル20に流れ始め、電磁石が励磁される。アマチュ
ア22およびコア21は、上記のコイルの磁束により磁
化されて相互に吸引力Fを生じる。
【0028】吸引力Fがばね9の力を超えると、アマチ
ュア22は、可動腕をばね9の力に抗して、時計回り方
向に回転させながら、コア21の方向に移動する。アマ
チュア22の移動に伴って、アマチュア22とコア21
のギャップGが小さくなっていくので、吸引力Fは、ギ
ャップGの自乗に反比例して、大きくなってゆく。
ュア22は、可動腕をばね9の力に抗して、時計回り方
向に回転させながら、コア21の方向に移動する。アマ
チュア22の移動に伴って、アマチュア22とコア21
のギャップGが小さくなっていくので、吸引力Fは、ギ
ャップGの自乗に反比例して、大きくなってゆく。
【0029】一方、ばね9およびばね30の力が、アマ
チュア22を力Fと反対方向に力Pとして働き、アマチ
ュア22の移動に伴って、可動腕4が時計回り方向に回
転するので、ばね9は引き延ばされて、その力が大きく
なり、接触子1aと1b,2aと2bが接触すると、連
結軸12がレバー28の方向に押されるので、ばね30
は圧縮されて、やはりその力が大きくなってゆく。しか
し、レバー28が直立してくると、力Pは、逆に小さく
なっていく。
チュア22を力Fと反対方向に力Pとして働き、アマチ
ュア22の移動に伴って、可動腕4が時計回り方向に回
転するので、ばね9は引き延ばされて、その力が大きく
なり、接触子1aと1b,2aと2bが接触すると、連
結軸12がレバー28の方向に押されるので、ばね30
は圧縮されて、やはりその力が大きくなってゆく。しか
し、レバー28が直立してくると、力Pは、逆に小さく
なっていく。
【0030】図3は、図1の実施例における緩衝動作開
始状態を示す側面図である。レバー28が、アマチュア
22の移動とともに反時計方向に回転していき、楔形コ
マ36と接触し、図3の状態となる。
始状態を示す側面図である。レバー28が、アマチュア
22の移動とともに反時計方向に回転していき、楔形コ
マ36と接触し、図3の状態となる。
【0031】図4は、図1の実施例をA方向から見た図
である。楔形コマ36は図2の如く軸37に吊り下げら
れているが、レバー28によって図3の左方向で支持フ
レーム35の案内面に下方から押し付けられて、上向き
の力を受ける。この力に対して、摩擦力による反力が働
く。
である。楔形コマ36は図2の如く軸37に吊り下げら
れているが、レバー28によって図3の左方向で支持フ
レーム35の案内面に下方から押し付けられて、上向き
の力を受ける。この力に対して、摩擦力による反力が働
く。
【0032】図5は、図1の実施例における投入完了状
態を示す側面図である。支持フレーム35の案内面とレ
バー28との間には、摩擦力が生じ、摩擦力に応じた反
力がレバー28に加わる。このため、図2に点線で示し
た反力P1となり、アマチュア22の吸引力Fとの差
(F−P1)は、楔形コマ36を装着しない場合に比べ、
大幅に小さくなる。
態を示す側面図である。支持フレーム35の案内面とレ
バー28との間には、摩擦力が生じ、摩擦力に応じた反
力がレバー28に加わる。このため、図2に点線で示し
た反力P1となり、アマチュア22の吸引力Fとの差
(F−P1)は、楔形コマ36を装着しない場合に比べ、
大幅に小さくなる。
【0033】投入動作が完了すると、アマチュア22
は、コア21に接触し、ギャップGは0となる。楔形コ
マ36は、図1の位置から上方に移動した位置で、レバ
ー28に接触保持されるが、摩擦力による反力は、楔形
コマ36の移動が完了すると、0になる。
は、コア21に接触し、ギャップGは0となる。楔形コ
マ36は、図1の位置から上方に移動した位置で、レバ
ー28に接触保持されるが、摩擦力による反力は、楔形
コマ36の移動が完了すると、0になる。
【0034】投入動作が完了すると、切り替え接点42
が開かれ、経済抵抗41がコイルに直列に接続されるの
で、電流は小さくなり、吸引力もF1からF2に小さく
なるが、反力は摩擦力が0になるので、保持力F2より
も小さくなる。
が開かれ、経済抵抗41がコイルに直列に接続されるの
で、電流は小さくなり、吸引力もF1からF2に小さく
なるが、反力は摩擦力が0になるので、保持力F2より
も小さくなる。
【0035】本実施例では、支持フレームの楔形コマ案
内面を垂直にしてあるが、角度をつけると、楔形コマ3
6の移動摩擦抵抗力を加減できる。
内面を垂直にしてあるが、角度をつけると、楔形コマ3
6の移動摩擦抵抗力を加減できる。
【0036】図6は、 レバーの釈放動作側に楔形コマ
を接触させる実施例の要部を示す図である。図1の実施
例では、投入動作側に楔形コマ36を設けてあるが、図
6に示すように、釈放動作側にも同様の楔形コマを設
け、釈放動作終端における衝撃を緩和することもでき
る。なお、投入動作側と釈放動作側の両方に設けること
も可能である。
を接触させる実施例の要部を示す図である。図1の実施
例では、投入動作側に楔形コマ36を設けてあるが、図
6に示すように、釈放動作側にも同様の楔形コマを設
け、釈放動作終端における衝撃を緩和することもでき
る。なお、投入動作側と釈放動作側の両方に設けること
も可能である。
【0037】図7は、レバー自体に楔形コマを搭載した
実施例の要部を示す図である。
実施例の要部を示す図である。
【0038】図1の実施例では、楔形コマを支持フレー
ム側に取り付けているが、楔形コマをレバー側に取り付
けても、同等の効果が得られる。
ム側に取り付けているが、楔形コマをレバー側に取り付
けても、同等の効果が得られる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。 (1) 電磁開閉器の動作終端での衝撃力をオイルダンパ
等の流体を使用しない構造で吸収でき、油の劣化や漏れ
が発生しないので長期間安定した性能を保持でき、装置
の保守回帰を延長できる。 (2) 緩衝力を機械的な固体摩擦力で発生させるので、
動作の遅れが無く必要な領域だけの緩衝を容易に得るこ
とができ、保持力の設定には影響がないので保持力を小
さくでき、操作コイルの小型化、保持消費電力の低減が
図れる。 (3) 流体式の緩衝機構に比べてコンパクトでも大きな
緩衝力が得られ、装置を小型に設計できる。 (4) 緩衝体である楔形コマの自重を利用して復帰させ
るため構造が簡単で使用部品数が少なく、低コストな開
閉器を供給できる。 (5) 摩擦力を発生させる力の方向がレバーの動作方向
であり、かつ部品の摩耗方向に一致しているので、緩衝
体である楔形コマに摩耗を生じた場合でも、緩衝動作開
始位置は変化するが、緩衝力は変わらないので、長期間
安定した緩衝効果が得られ、保守回帰の延長が図れる。
る。 (1) 電磁開閉器の動作終端での衝撃力をオイルダンパ
等の流体を使用しない構造で吸収でき、油の劣化や漏れ
が発生しないので長期間安定した性能を保持でき、装置
の保守回帰を延長できる。 (2) 緩衝力を機械的な固体摩擦力で発生させるので、
動作の遅れが無く必要な領域だけの緩衝を容易に得るこ
とができ、保持力の設定には影響がないので保持力を小
さくでき、操作コイルの小型化、保持消費電力の低減が
図れる。 (3) 流体式の緩衝機構に比べてコンパクトでも大きな
緩衝力が得られ、装置を小型に設計できる。 (4) 緩衝体である楔形コマの自重を利用して復帰させ
るため構造が簡単で使用部品数が少なく、低コストな開
閉器を供給できる。 (5) 摩擦力を発生させる力の方向がレバーの動作方向
であり、かつ部品の摩耗方向に一致しているので、緩衝
体である楔形コマに摩耗を生じた場合でも、緩衝動作開
始位置は変化するが、緩衝力は変わらないので、長期間
安定した緩衝効果が得られ、保守回帰の延長が図れる。
【図1】本発明による電磁操作式開閉器の一実施例を接
点の開離状態で示す側面図である。
点の開離状態で示す側面図である。
【図2】図1の実施例における動作力の特性を示す図で
ある。
ある。
【図3】図1の実施例における緩衝動作開始状態を示す
側面図である。
側面図である。
【図4】図1の実施例をA方向から見た図である。
【図5】図1の実施例における投入完了状態を示す側面
図である。
図である。
【図6】レバーの釈放動作側に楔形コマを接触させる実
施例の要部を示す図である。
施例の要部を示す図である。
【図7】レバー自体に楔形コマを搭載した実施例の要部
を示す図である。
を示す図である。
1a 可動接点 1b 固定接点 2a 可動接点 2b 固定接点 3 可動子台 4 可動腕 5 軸 6 固定支点 7 軸 8 軸 9 ばね 10 リンク 11 軸 12 連結軸 15 ストッパ 20 コイル 21 コア 22 アマチュア 23 継鉄 24 軸 26 支点 27 軸 28 レバー 29 軸 30 ばね 31 軸 35 支持フレーム 36 楔形コマ 37 軸 40 操作接点 41 経済抵抗 42 切り替え接点
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも一組の接点を電磁石装置によ
り接触/開離させる電磁操作式開閉器において、 前記電磁石の動作ストロークの終端側で前記電磁石の操
作力を前記接点の操作部に伝達するレバーと接触し、前
記レバーの動作により摩擦抵抗力を発生しながら移動
し、前記レバーに対して電磁石の操作力と反対方向の摩
擦力を発生させる楔形コマを設けたことを特徴とする電
磁操作式開閉器。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電磁操作式開閉器にお
いて、 前記楔形コマが、前記レバーの投入動作時に接触する位
置に設置されていることを特徴とする電磁操作式開閉
器。 - 【請求項3】 請求項1に記載の電磁操作式開閉器にお
いて、 前記楔形コマが、前記レバーの釈放動作時に接触する位
置に設置されていることを特徴とする電磁操作式開閉
器。 - 【請求項4】 請求項1に記載の電磁操作式開閉器にお
いて、 前記楔形コマが、前記レバーの投入動作時および釈放動
作時に接触する位置に設置されていることを特徴とする
電磁操作式開閉器。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか一項に記載
の電磁操作式開閉器において、 前記楔形コマが、前記レバーに搭載されていることを特
徴とする電磁操作式開閉器。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか一項に記載
の電磁操作式開閉器において、 前記楔形コマが、重力方向に移動可能に支持され、か
つ、前記のレバーに押し付けられるときの移動方向が反
重力方向であることを特徴とする電磁操作式の開閉器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3586998A JPH11232984A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 電磁操作式開閉器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3586998A JPH11232984A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 電磁操作式開閉器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11232984A true JPH11232984A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12454007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3586998A Pending JPH11232984A (ja) | 1998-02-18 | 1998-02-18 | 電磁操作式開閉器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11232984A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020008714A (ko) * | 2000-07-25 | 2002-01-31 | 박종은 | 멀티 전자 접촉기 |
-
1998
- 1998-02-18 JP JP3586998A patent/JPH11232984A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020008714A (ko) * | 2000-07-25 | 2002-01-31 | 박종은 | 멀티 전자 접촉기 |
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