JPH11232452A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH11232452A
JPH11232452A JP10028400A JP2840098A JPH11232452A JP H11232452 A JPH11232452 A JP H11232452A JP 10028400 A JP10028400 A JP 10028400A JP 2840098 A JP2840098 A JP 2840098A JP H11232452 A JPH11232452 A JP H11232452A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力された画像信号に対する粒状抑制と鮮鋭
度強調とを効果的に両立する。 【解決手段】 入力されたカラー画像信号Rin,Gin,
Binに対してそれぞれ、粒状抑制処理手段11による粒状
抑制処理と、鮮鋭度強調処理手段12による鮮鋭度強調処
理とを各別に施し、得られた粒状処理画像信号R1 ,G
1 ,B1 および鮮鋭度強調処理画像信号R2 ,G2 ,B
2 に基づいて、信号処理手段20により、両処理画像信号
の画素を対応させた画素ごとの演算処理g(R1 ,R2
),g(G1 ,G2 ),g(B1 ,B2 )により処理
済画像信号Rout ,Gout ,Boutを取得する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理方法および
画像処理装置に関し、詳細には、画像の粒状(高周波ノ
イズ)を抑制しつつ、画像の鮮鋭度を強調する処理方法
および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フイルムやプリントに記
録された画像(カラー画像を含む)をCCD等のセンサ
ーにより光電的に読み取って画像信号を得、これに種々
の画像処理を施して、処理済画像をプリントやCRT等
に再生することが行われている。このような画像処理と
しては、画像に含まれる所定の空間周波数成分に作用さ
せる周波数処理や、画像の濃度などに作用させる階調処
理等がある。
【0003】さらに周波数処理としては、画像の輪郭の
ぼけを抑制する鮮鋭度強調処理や、感材の粒状度等に起
因するノイズ(粒状)を抑制する平滑化処理等の粒状抑
制処理などがある。
【0004】鮮鋭度強調処理としては、アンシャープマ
スキング処理、高域強調フィルター処理、特開平 9-224
60号に開示された、画像の高周波数成分を強調しつつ中
間周波数成分を抑制する処理等が知られており、また粒
状抑制処理としては、メディアンフィルター処理、ヒス
テリシススムージング処理、反復による雑音除去処理、
モルフォロジー演算を利用した粒状抑制処理等が知られ
ている。
【0005】ところで、鮮鋭度強調処理によれば、画像
のシャープネスは向上する反面、画像の粒状も強調され
てざらつき感が残り、一方、粒状抑制処理によれば、画
像の粒状は抑制されてざらつき感を低減できる反面、画
像の鮮鋭度が低下する、という問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、粒状を抑制し
つつ鮮鋭度を強調する画像処理方法が望まれており、従
来より粒状抑制と鮮鋭度強調とを同時に実現することを
目的とした種々の画像処理方法が提案されている(米国
特許第4,812,903 号、特開昭63-26783号、特開平9-2246
0号等)ものの、それらのいずれにおいても、効果的に
粒状抑制と鮮鋭度強調とを同時に実現することはできて
いないのが現状である。
【0007】例えば、上記特開平9-22460 号に開示され
た技術は、画像の鮮鋭度に影響を及ぼす高周波数成分を
強調しつつ、ざらつき感となる粒状に影響を及ぼす中間
周波数成分を抑制する処理により、粒状を抑制しつつ鮮
鋭度を強調することとしているが、これは、色の相関情
報において粒状部は色の相関度が低く、映像信号(エッ
ジ)部は色の相関度が高いという性質を利用したもので
ある。そしてこの処理は、画像を周波数領域に展開し、
中高周波数成分の強度を制御して色相関の低いところは
程度を低くすることで粒状抑制を行っている。すなわち
この処理方法では、実画像での隣接画素間のつながりの
因子が考慮されないため、画像の場所によっては突然に
制御程度が変化し、粒状が抑制されたと捉えにくい面が
ある。したがって、鮮鋭度強調の効果に比して粒状抑制
の効果が小さく、効果面からは粒状抑制鮮鋭度強調処理
というよりも、鮮鋭度強調処理に止まるのが実状であ
る。
【0008】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、画像に対する粒状抑制と鮮鋭度強調を効果的に両
立することを可能にした画像処理方法および画像処理装
置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の画像処理方法
は、画像信号に対して、鮮鋭度を強調する処理と粒状を
抑制する処理とを各別に施して、得られた各処理後の画
像信号同士を、画素を対応させて処理して1つの処理済
画像信号を得るものである。
【0010】すなわち本発明の画像処理方法は、画像を
構成する画素の値を規定する画像信号(カラー画像に基
づく画像信号も含む)finに対して、粒状を抑制する画
像処理および鮮鋭度を強調する画像処理を各別に施し、
前記粒状を抑制する画像処理により取得された粒状抑制
処理画像信号f1 および前記鮮鋭度を強調する画像処理
により取得された鮮鋭度強調処理画像信号f2に基づい
て、該両処理画像信号の画素を対応させた演算処理によ
り処理済画像信号fout を取得することを特徴とするも
のである。
【0011】ここで、上記演算処理の内容は、画素ごと
に相違するものであってもよいし全画素について共通の
ものであってもよい。また、この演算処理の内容は、予
め設定された複数種類の中から、例えば原画像信号値f
inとの関係、画像の種類または画素の位置等に応じて選
択されたものであってもよいし、外部から処理の都度、
入力されたものでもよい。
【0012】具体的には、上記演算処理として下記式
(1)で定義される演算処理を適用することができる。
【0013】
【数1】
【0014】すなわち粒状抑制処理画像信号と鮮鋭度強
調処理画像信号とを重みづけ加算したものを処理済画像
信号とするものである。なおこの演算処理においても、
原画像信号値との関係等により、重みづけ係数w1、w2の
値を画素ごとに変化させてもよいし、全画素に共通の重
みづけ係数を設定してもよい。
【0015】また各重みづけ係数w1、w2は好ましくは
0.2から 0.8までの値、より好ましくは 0.3から 0.7ま
での値、最も好ましくは 0.4から 0.6までの値を採用す
るのが望ましい。
【0016】また下記式(2)で定義される演算処理を
適用してもよい。
【0017】
【数2】
【0018】すなわち、粒状抑制処理画像信号が原画像
信号に等しい画素については、鮮鋭度強調処理画像信号
を処理済画像信号とし、鮮鋭度強調処理画像信号が原画
像信号に等しい画素については、粒状抑制処理画像信号
を処理済画像信号とし、粒状抑制処理画像信号または鮮
鋭度強調処理画像信号のいずれも原画像信号に等しくな
い画素については、粒状抑制処理画像信号と鮮鋭度強調
処理画像信号とのうち原画像信号との差が大きい方の処
理画像信号と、原画像信号との差、による重みづけ加算
した値を処理済画像信号とする演算処理である。なおこ
の演算処理は、原画像信号値(fin)との関係により、
処理を画素ごとに選択するものの具体的な態様の1つで
ある。
【0019】上記粒状を抑制する画像処理としては、メ
ディアンフィルター処理、ヒステリシススムージング処
理、反復による雑音除去処理、モルフォロジー演算を利
用した粒状抑制処理(平滑化処理)等、上記鮮鋭度を強
調する画像処理としては、アンシャープマスキング処
理、高域強調フィルター処理、画像信号を低周波数成
分、中間周波数成分および高周波数成分に分解し、高周
波数成分を強調するとともに中間周波数成分を抑制する
強調抑制処理を行い、強調抑制処理後の各周波数成分お
よび低周波数成分を合成する処理(特開平 9-22460号)
等をそれぞれ適用することができるが、モルフォロジー
演算を利用した粒状抑制(平滑化)処理と画像の高周波
数成分を強調しつつ中間周波数成分を抑制したのち合成
することによる鮮鋭度強調処理(特開平 9-22460号)と
の組合せが最適である。
【0020】ここでモルフォロジー(Morphology)演算
処理とは、モフォロジーまたはモーフォロジーとも称
し、一般的にはN次元空間における集合論として展開さ
れるが、2次元空間である画像へ適用される場合が多い
(特開平8-272961号、同9-248291号、同9-91421 号
等)。ここでは、このモルフォロジー演算処理を、濃淡
画像を例にして以下に簡単に説明する。
【0021】濃淡画像を座標(x,y)の点が濃度値f
(x,y)に相当する高さをもつ空間とみなし、この断
面に相当する1次元の関数f(x)を考える。モルフォ
ロジー演算処理に用いる構造要素gは次式(3)に示す
ように、原点について対称な対称関数
【0022】
【数3】
【0023】であり、定義域内で値が0で、その定義域
Gが下記式(4)であるとする。
【0024】
【数4】
【0025】このとき、モルフォロジー演算の基本形は
式(5)〜(8)に示すように、非常に簡単な演算とな
る。
【0026】
【数5】
【0027】すなわち、ダイレーション(dilation)処
理は、注目画素を中心とした、±m(構造要素Bに応じ
て決定される値であって、図4中のマスクサイズに相
当)の幅の範囲内の最大値を探索する処理であり(同図
(A)参照)、一方、イロージョン(erosion )処理
は、注目画素を中心とした、±mの幅の範囲内の最小値
を探索する処理である(同図(B)参照)。また、オー
プニング(opening )処理はイロージョン処理後にダイ
レーション処理を行なう処理、すなわち最小値の探索の
後に最大値を探索する処理であり、クロージング(clos
ing )処理は、ダイレーション処理後にイロージョン処
理を行なう処理、すなわち最大値の探索の後に最小値を
探索する処理に相当する。
【0028】つまりオープニング処理は、低濃度側から
濃度曲線f(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより
空間的に狭い範囲で変動する凸状の濃度変動部分(周囲
部分よりも濃度が高い部分)を抑制することに相当する
(同図(C)参照)。
【0029】一方、クロージング処理は、高濃度側から
濃度曲線f(x)を滑らかにし、マスクサイズ2mより
空間的に狭い範囲で変動する凹状の濃度変動部分(周囲
部分よりも濃度が低い部分)を抑制することに相当する
(同図(D)参照)。
【0030】ここで、濃度の高いもの程大きな値となる
高濃度高信号レベルの信号の場合においては、濃度値f
(x)の画像信号値が高輝度高信号レベルの場合に対し
て大小関係が逆転するため、高濃度高信号レベルの信号
に対するダイレーション処理と高輝度高信号レベルに対
するイロージョン処理(同図(B))とは一致し、高濃
度高信号レベルの信号に対するイロージョン処理と高輝
度高信号レベルに対するダイレーション処理(同図
(A))とは一致し、高濃度高信号レベルの信号に対す
るオープニング処理と高輝度高信号レベルに対するクロ
ージング処理(同図(D))とは一致し、高濃度高信号
レベルの信号に対するクロージング処理と高輝度高信号
レベルに対するオープニング処理(同図(C))とは一
致する。
【0031】そして、このように原画像を表す画像信号
に対して、モルフォロジー演算処理によるオープニング
処理若しくはクロージング処理を施すことにより、画像
から粒状(画像信号としてのノイズを意味する)を抑制
(または除去)することができる(小畑「モルフォロジ
ー」(コロナ社刊)等)。
【0032】次に、特開平 9-22460号に開示された、画
像の高周波数成分を強調しつつ中間周波数成分を抑制す
ることによる鮮鋭度強調処理について簡単に説明する。
【0033】この処理は、画像信号を低周波数成分、中
間周波数成分および高周波数成分に分解し、高周波数成
分を強調するとともに、中間周波数成分を抑制する強調
抑制処理を行い、これらの処理後の各周波数成分および
低周波数成分を合成して処理済画像信号を得るものであ
る。
【0034】ここで、画像信号の低周波数成分・中間周
波数成分・高周波数成分とは、図5に示すように分布さ
れる周波数成分のことをいうものであり、中間周波数成
分とは、処理後のデータを可視像として再生する際の出
力のナイキスト周波数の1/3付近にピークを持って分
布する周波数成分をいうものであり、低周波数成分と
は、出力のナイキスト周波数が0となる周波数をピーク
として分布する成分をいい、高周波数成分とは出力のナ
イキスト周波数をピークとして分布する成分をいうもの
であり、さらに、低・中間・高周波数成分の和が各周波
数において1となっている成分をいうものである。
【0035】また、この処理方法においては、前記分解
後、前記高周波数成分および前記中間周波数成分から輝
度成分を抽出し、該輝度成分にのみ基づいて前記強調抑
制処理および前記合成を行うことが好ましい。
【0036】さらに、この処理方法においては、前記所
定の画像における特定色領域を抽出し、該特定色領域に
対応する前記中間周波数成分をさらに抑制して前記強調
抑制処理を行うことが好ましい。
【0037】また、この処理方法においては、前記分解
後、前記中間周波数成分および/または前記高周波数成
分の評価値を求め、該評価値が所定の閾値より小さい画
素に対する前記中間周波数成分を該評価値が該所定の閾
値より大きい画素に対する前記中間周波数成分よりも大
きく抑制して前記強調抑制処理を行うことが好ましい。
さらに、この場合は前記評価値が所定の閾値より小さい
画素に対する前記高周波数成分を該評価値が該所定の閾
値より大きい画素に対する前記高周波数成分よりも小さ
く強調して前記強調抑制処理を行うことが好ましい。
【0038】ここで、評価値とは、後述するようなRG
B3色のうちの2色からなる少なくとも1組の色間にお
ける相関値や、画像信号の周波数成分の局所分散などの
値のことをいう。
【0039】さらに、前記評価値が、前記中間周波数成
分および/または前記高周波数成分のRGB3色のうち
の2色からなる少なくとも1組の色間における、相対応
する画素についての相関値であることが好ましい。
【0040】また、前記評価値をメディアンフィルタに
よりフィルタリング処理した後、該処理がなされた評価
値に基づいて前記所定の閾値に基づいて前記強調抑制処
理を行ってもよく、前記中間周波数成分および/または
前記高周波数成分と前記評価値とを、RGB3色のうち
のそれぞれ異なる色に基づいて算出するようにしてもよ
い。
【0041】さらに、前記強調抑制処理の強調および抑
制の程度を、前記処理済画像信号を再生する際の再生条
件に基づいて予め定められた複数の強調抑制処理条件か
ら選択することにより定めることが好ましい。
【0042】ここで、再生条件とは、ネガフイルムある
いはリバーサルフイルム等の原稿種、出力されるプリン
トのサイズ、またはオペレータが好みの画像処理となる
ように入力するキー補正等画像が再生される際に影響を
受ける条件のことをいう。
【0043】なお上記特開平9-22460 号による強調抑制
処理における粒状抑制は前述したように、実画像での隣
接画素間のつながりの因子は考慮されず、粒状が抑制さ
れたと捉えにくい面があるが、モルフォロジー演算に基
づく粒状抑制処理は、粒状の孤立性(粒状は隣接画素と
の画像信号(濃度)の連続性が低い)という性質を利用
した実画像面上での処理であるため、隣接画素間のつな
がりがよく、粒状の抑制程度を視覚的に捉えやすく、粒
状抑制効果が高いものとなる。
【0044】本発明の画像処理装置は、上記本発明の画
像処理方法を実施するための装置であって、画像を構成
する画素の値を規定する画像信号に対して、粒状を抑制
する画像処理を施す粒状抑制処理手段と、前記画像信号
に対して、鮮鋭度を強調する画像処理を施す鮮鋭度強調
処理手段と、前記粒状抑制処理手段による前記粒状を抑
制する画像処理により取得された粒状抑制処理画像信号
および前記鮮鋭度強調処理手段による前記鮮鋭度を強調
する画像処理により取得された鮮鋭度強調処理画像信号
に基づいて、該両処理画像信号の画素を対応させた演算
処理により処理済画像信号を取得する信号処理手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0045】ここで、信号処理手段による演算処理は、
画素ごとに異なるものであってもよいし、全画素につい
て共通の演算処理であってもよいが、画素ごとに異なる
ものに設定れた方が、画像中の構造物の内容等に応じ
て、適切に粒状を抑制し、かつ鮮鋭度を強調する上で望
ましい。
【0046】また、信号処理手段による演算処理として
は下記式(1)または(2)で定義される演算処理を適
用するのが望ましい。
【0047】
【数1】
【0048】
【数2】
【0049】上記粒状抑制処理手段による粒状を抑制す
る画像処理としては、メディアンフィルター処理、ヒス
テリシススムージング処理、反復による雑音除去処理、
モルフォロジー演算を利用した粒状抑制(平滑化)処理
等、鮮鋭度強調処理手段による鮮鋭度を強調する画像処
理としては、アンシャープマスキング処理、高域強調フ
ィルター処理、前述した特開平 9-22460号に開示され
た、画像信号を低周波数成分、中間周波数成分および高
周波数成分に分解し、高周波数成分を強調するとともに
中間周波数成分を抑制する強調抑制処理を行い、強調抑
制処理後の各周波数成分および低周波数成分を合成する
処理等をそれぞれ適用することができるが、モルフォロ
ジー演算を利用した粒状抑制処理と、画像の高周波数成
分を強調しつつ中間周波数成分を抑制することによる鮮
鋭度強調処理(特開平 9-22460号)とを組み合せた構成
とするのが最適である。
【0050】
【発明の効果】本発明の画像処理方法および画像処理装
置によれば、画像信号に対して、鮮鋭度を強調する処理
と粒状を抑制する処理とを各別に施して、得られた各処
理後の画像信号同士を、画素を対応させて演算処理する
ことにより1つの処理済画像信号を得るため、従来の各
種の方法または装置に比して、画像に対する粒状抑制と
鮮鋭度強調を効果的に両立することができる。
【0051】また、この演算処理の内容を全画素につい
て共通のものとせずに、画素ごとに異なるものとするこ
とにより、画像中の構造物の内容等に応じて、適切に粒
状を抑制しつつ鮮鋭度を強調することができる。
【0052】演算処理を式(1)に示すものとすれば、
粒状を抑制する画像処理により粒状が抑制された画像信
号と鮮鋭度を強調する画像処理により鮮鋭度が強調され
た画像信号とを加重平均することにより、粒状を抑制し
つつ鮮鋭度を強調することができる。
【0053】また演算処理を式(2)に示すものとすれ
ば、粒状抑制処理画像信号が原画像信号に等しい画素に
ついては、鮮鋭度強調処理画像信号を処理済画像信号と
し、鮮鋭度強調処理画像信号が原画像信号に等しい画素
については、粒状抑制処理画像信号を処理済画像信号と
し、粒状抑制処理画像信号または鮮鋭度強調処理画像信
号のいずれも原画像信号に等しくない画素については、
粒状抑制処理画像信号と鮮鋭度強調処理画像信号とのう
ち原画像信号との差が大きい方の処理画像信号と、原画
像信号との差、による重みづけ加算した値を処理済画像
信号とするため、シャープネスよりも粒状の存在が比較
的目立つ濃度平坦部(濃度(または輝度)変化の少ない
画像部分)に対応する画素の画像信号は粒状抑制処理画
像信号とされて粒状を抑制することができ、粒状よりも
シャープネスが比較的目立つエッジ部(濃度(または輝
度)変化の急峻な画像部分)に対応する画素の画像信号
は鮮鋭度強調処理画像信号とされて鮮鋭度を強調するこ
とができる。
【0054】粒状を抑制する画像処理としてのモルフォ
ロジー演算を利用した粒状抑制処理と、鮮鋭度を強調す
る画像処理としての特開平 9-22460号に開示された画像
の高周波数成分を強調しつつ中間周波数成分を抑制し処
理後の高周波数成分および中間周波数成分並びに低周波
数成分を合成することによる鮮鋭度強調処理とを組み合
せた構成を採用した場合は、以下の効果がある。
【0055】すなわち、特に上記演算処理を式(2)に
示すものを適用した場合において、鮮鋭度強調の部分に
粒状抑制が全く施されていない場合は、極端に鮮鋭度強
調を行うと粒状も強調されて原画像信号との差が、粒状
抑制処理画像信号と原画増信号との差よりも結果的に大
きくなり、粒状抑制がなされないことになる。このこと
から式(2)を適用する場合には、鮮鋭度強調処理によ
ってもある程度の粒状抑制の効果を得られる処理であ
る、特開平 9-22460号に開示された鮮鋭度強調処理を適
用するのが好ましい。
【0056】また、粒状抑制処理によりエッジ部がなま
った場合には、この結果が鮮鋭度強調処理の結果に影響
を及ぼすため、エッジ部をなまらせることなく粒状抑制
を行うことができるモルフォロジー演算を利用した粒状
抑制処理を適用するのが好ましい。
【0057】なお、以上のことから、粒状を抑制する画
像処理としては、モルフォロジー演算を利用した粒状抑
制処理をはじめとして、エッジを保存する効果をも有す
る粒状抑制処理を適用し、鮮鋭度を強調する画像処理と
しては、特開平 9-22460号に開示された鮮鋭度強調処理
をはじめとして、ある程度の粒状抑制効果をも有する鮮
鋭度強調処理を適用することができ、特に演算処理を式
(2)に示すものを適用した場合は、これらの処理を適
用するのが、より望ましい構成である。
【0058】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像処理方法およ
び画像処理装置の具体的な実施の形態について、図面を
用いて説明する。
【0059】図1は本発明の画像処理方法の一実施形態
の処理フローを示すフローチャート、図2は図1に示し
た画像処理方法を実施する画像処理装置を示す図であ
る。
【0060】図示の画像処理装置は、デジタルスチルカ
メラにより撮影された、またはカラー写真プリントもし
くはカラーフイルムから光電的に読み取られた、カラー
画像を表すRGBの画像信号Rin,Gin,Binの入力を
受けて、これらのRGB画像信号Rin,Gin,Binに対
してそれぞれ、粒状を抑制する画像処理を施す粒状抑制
処理手段11と、鮮鋭度を強調する画像処理を施す鮮鋭度
強調処理手段12と、粒状抑制処理手段11による粒状抑制
処理により取得された粒状抑制処理画像信号R1 ,G1
,B1 および鮮鋭度強調処理手段12による鮮鋭度強調
処理により取得された鮮鋭度強調処理画像信号R2 ,G
2 ,B2 に基づいて、両処理画像信号の画素を対応させ
た画素ごとの演算処理g(R1 ,R2 ),g(G1 ,G
2 ),g(B1 ,B2 )により処理済画像信号Rout ,
Gout ,Bout を取得する信号処理手段20とを備えた構
成である。
【0061】ここで、信号処理手段20による各演算処理
gとしては例えば、下記式(1)に示す重みづけ加算処
理が適用される。
【0062】
【数1】
【0063】すなわち、g(f1 ,f2 )=w1・f1+w
2・f2である。
【0064】ここで、重みづけ係数w1、w2の値は、各画
素ごとに異なるものとして設定され、例えば原画像信号
Rin,Gin,Binに応じて決定される。
【0065】具体的には、シャープネスよりも粒状の存
在が比較的目立つ濃度平坦部(濃度(または輝度)変化
の少ない画像部分)に対応する画素については、粒状抑
制処理画像信号の重みw1が鮮鋭度強調処理画像信号の重
みw2より大きく設定され、これとは反対に、粒状よりも
シャープネスが比較的目立つエッジ部(濃度(または輝
度)変化の急峻な画像部分)に対応する画素について
は、粒状抑制処理画像信号の重みw1よりも鮮鋭度強調処
理画像信号の重みw2の方が大きく設定される。
【0066】ここでは、粒状抑制処理手段11による粒状
抑制処理としてメディアンフィルター処理、鮮鋭度強調
処理手段12による鮮鋭度強調処理としてアンシャープマ
スキング(USM)処理を適用するものとする。
【0067】次に、本実施形態の画像処理装置の作用に
ついて、原画像信号の1つである図3(1)に示すR画
像信号Rinを例に説明する。
【0068】まず、デジタルスチルカメラ等から、カラ
ー画像を表すRGBの画像信号Rin,Gin,Binが粒状
抑制処理手段11と、鮮鋭度強調処理手段12とにそれぞれ
各別に入力される。画像信号Rinは上述したように図3
(1)に示すような分布を有する信号であり、他の画像
信号Gin,Binも所定の分布を有している(図示せ
ず)。
【0069】原画像信号Rinは、比較的大きな濃度変動
を有するエッジ部と、濃度変動が少ない濃度平坦部とを
表し、これらの濃度分布に高周波のノイズが重畳してお
り、この高周波ノイズは特に濃度平坦部において、視覚
的に目立つものとなる。
【0070】粒状抑制処理手段11は、入力された原画像
信号Rin,Gin,Binに対して各別に、メディアンフィ
ルター処理を施し、粒状抑制処理画像信号R1 ,G1 ,
B1を算出する。図3(2)は、原画像信号Rinに対す
る粒状抑制処理による粒状抑制処理画像信号R1 を示す
図である。
【0071】一方、鮮鋭度強調処理手段12は、入力され
た原画像信号Rin,Gin,Binに対して各別に、USM
処理を施し、鮮鋭度強調処理画像信号R2 ,G2 ,B2
を算出する。図3(3)は、原画像信号Rinに対する鮮
鋭度強調処理による鮮鋭度強調処理画像信号R2 を示す
図である。
【0072】各図から解されるように、粒状抑制処理画
像信号R1 は、原画像信号Rinの粒状が抑制されて平滑
化された信号とされ、一方、鮮鋭度強調処理画像信号R
2 は、原画像信号Rinのうち、濃度変動部分が強調され
た信号とされる。
【0073】他の粒状抑制処理画像信号G1 ,B1 も粒
状抑制処理画像信号R1 と同様に、粒状が抑制されて平
滑化された信号とされ、他の鮮鋭度強調処理画像信号G
2 ,B2 も鮮鋭度強調処理画像信号R2 と同様に、濃度
変動部分が強調された信号とされる。
【0074】粒状抑制処理手段11により算出された各粒
状抑制処理画像信号R1 ,G1 ,B1 および各鮮鋭度強
調処理画像信号R2 ,G2 ,B2 は、信号処理手段20に
入力される。
【0075】信号処理手段20は、入力された各画像信号
について、各色RGBごとに、画素を対応させて、粒状
抑制処理画像信号と鮮鋭度強調処理画像信号とを上記式
(1)に従った重みづけ加算処理を行い、各色ごとに処
理済画像信号を算出する。このとき式(1)中の重みづ
け係数w1,w2は前述したように、シャープネスよりも粒
状の存在が比較的目立つ濃度平坦部に対応する画素につ
いては、粒状抑制処理画像信号の重みw1が鮮鋭度強調処
理画像信号の重みw2より大きく設定され、これとは反対
に、粒状よりもシャープネスが比較的目立つエッジ部に
対応する画素については、粒状抑制処理画像信号の重み
w1よりも鮮鋭度強調処理画像信号の重みw2の方が大きく
設定される。
【0076】図3(4)は、同図(2)に示した粒状抑
制処理画像信号R1 と、同図(3)に示した鮮鋭度強調
処理画像信号R2 とを式(1)に従って重みづけ加算処
理して得られた処理済画像信号Rout を示す。
【0077】図から解されるように、処理済画像信号R
out は、原画像信号Rin(図3(1))に対して、粒状
の存在が比較的目立つ濃度平坦部においては当該粒状が
抑制されるとともに、シャープネスが比較的目立つエッ
ジ部においては当該シャープネスの強調が図られるた
め、効果的に粒状の抑制と鮮鋭度の強調を両立すること
ができる。
【0078】他の処理済画像信号Gout ,Bout も処理
済画像信号Rout と同様に、粒状の抑制と鮮鋭度の強調
とが効果的に施された信号とされる。
【0079】このように本実施形態の画像処理装置によ
れば、入力された画像信号に対して、粒状抑制処理と鮮
鋭度強調処理とを各別に施して、粒状が抑制された画像
信号と鮮鋭度が強調された画像信号とをそれぞれ得、こ
れらの得られた両画像信号を、画素を対応させて演算処
理して1つの処理済画像信号を得るため、原画像に存在
する粒状を効果的に抑制するとともにシャープネスを効
果的に強調することができる。
【0080】なお、上記画像処理装置は、信号処理手段
20による各演算処理gとして式(1)に示す重みづけ加
算処理を適用した実施形態であるが、本発明の画像処理
法方および画像処理装置は、式(1)による演算処理の
ものに限るものではなく、種々の適切な演算処理を適用
することができる。
【0081】例えば、下記式(2)に示す演算処理を適
用することもできる。
【0082】
【数2】
【0083】すなわち、粒状抑制処理画像信号R1 が原
画像信号Rinに等しい画素については、鮮鋭度強調処理
画像信号R2 を処理済画像信号Rout とし、鮮鋭度強調
処理画像信号R2 が原画像信号Rinに等しい画素につい
ては、粒状抑制処理画像信号R1 を処理済画像信号Rou
t とし、粒状抑制処理画像信号R1 または鮮鋭度強調処
理画像信号R2 のいずれも原画像信号Rinに等しくない
画素については、粒状抑制処理画像信号R1 と鮮鋭度強
調処理画像信号R2 とのうち、原画像信号Rinとの差|
R1 −Rin|または|R1 −Rin|が大きい方の処理画
像信号と、原画像信号との差|R1 −Rin|または|R
1 −Rin|、による重みづけ加算した値を処理済画像信
号Rout とする演算処理である。他の色G,Bの画像信
号についても同様である。
【0084】このような演算処理を適用したものについ
ても、式(1)に示した演算処理の実施形態と同様に、
原画像に存在する粒状を効果的に抑制するとともにシャ
ープネスを効果的に強調することができる。
【0085】なお、式(2)に示した演算処理を適用す
る実施形態においては、モルフォロジー演算を利用した
粒状抑制処理と、画像の高周波数成分を強調しつつ中間
周波数成分を抑制することによる鮮鋭度強調処理(特開
平 9-22460号)とを組み合せた構成とするのが最適であ
る。
【0086】本発明の画像処理方法、画像処理装置によ
る処理の対象となる画像信号としては、上述した写真フ
イルムやプリントに記録された画像を光電的に読み取っ
て得られた画像信号の他、デジタルスチルカメラによっ
て撮影された画像信号も適用することができる。
【0087】なお、本発明の画像処理方法、装置は、本
出願人による特願平9-56551 号(または欧州特許出願公
開第800,114A号)に開示された、所定の感光部材を用い
た画像形成方法により形成された画像から得られた画像
信号に対しても適用することができ、この画像信号に特
有の、銀画像に残留する粒状成分に起因する粒状を抑制
するのに特に有効であった。
【0088】ここで特願平9-56551 号に開示された画像
形成方法とは、感光性ハロゲン化銀粒子を含有し、所定
の処理部材と重ね合わせて加熱されることによって露光
により記録された潜像に対応した画像を形成する感光部
材を使用するものであって、前記感光部材に露光により
潜像を記録し、前記感光部材と前記処理部材とを重ね合
わせ、前記重ね合わせた感光部材と処理部材とを加熱す
ることにより該感光部材に記録された前記潜像に対応し
た画像を該感光部材上に形成し、前記画像が形成された
感光部材を前記処理部材から剥離し、前記形成された感
光部材上の画像をスキャナにより読み取って該画像を表
す画像データを得、該画像データに所定の画像処理を施
すことにより再生可能なデジタル画像データを作成する
方法およびシステムを意味し、上記感光部材は、いわゆ
る非湿式の処理過程(少量の水を用いることを妨げるも
のではない)により、記録されている潜像を現し出すこ
とのできる感光部材であり、例えば、支持体上に、少な
くとも感光性ハロゲン化銀粒子、バインダー、および画
像状に拡散性色素を放出ないし拡散する機能を持つ色材
を含み、その感光波長領域が互いに異なり、前記色材の
現像処理後における色相も互いに異なる少なくとも3種
類の感光層を有する色材含有熱現像感光部材であり、前
記処理部材は、前記色材含有熱現像感光部材と重ね合わ
せて加熱することにより前記色材含有熱現像感光部材上
に画像を形成するものであって、支持体上に少なくとも
媒染剤を含む層を有する媒染剤含有処理部材であり、前
記加熱により前記熱現像感光部材から放出される前記拡
散性色素の少なくとも一部を前記色材含有熱現像感光部
材から除去することにより、該色材含有熱現像感光部材
上に少なくとも3色の色画像を形成することが望まし
い。
【0089】あるいは、前記感光部材は、支持体上に、
少なくとも感光性ハロゲン化銀粒子、バインダー、発色
現像主薬、および色素供与性カプラーを含み、その感光
波長領域が互いに異なり、前記発色現像主薬の酸化体お
よび前記色素供与性カプラーから形成される色素の色相
も互いに異なる少なくとも3種類の感光層を有する熱現
像感光部材であり、前記処理部材が、前記熱現像感光部
材と重ね合わせて加熱することにより前記熱現像感光部
材上に画像を形成する処理部材であり、前記加熱によ
り、前記熱現像感光部材上に少なくとも3色の色画像を
形成するようにしてもよい。
【0090】さらに、前記感光部材は、透明支持体上
に、少なくとも感光性ハロゲン化銀粒子、発色現像主
薬、カプラーおよびバインダーを含み、その感光波長領
域が互いに異なり、前記発色現像主薬の酸化体および前
記カプラーから形成される色素の吸収波長領域も互いに
異なる少なくとも3種の感光層を有する感光部材であ
り、前記処理部材が、支持体上に少なくとも塩基および
/または塩基プレカーサーを含む処理層を有する処理部
材であり、前記感光部材と前記処理部材を、前記感光部
材と処理部材双方のバック層を除く全塗布膜を最大膨潤
させるに要する量の0.1から1倍に相当する水の存在
下で、前記感光部材の前記感光層と前記処理部材の処理
層が向かい合う形となるように重ね合わせて加熱して、
前記感光部材上に少なくとも3色の非拡散性色素に基づ
く画像を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理方法の一実施形態の処理フロ
ーを示すフローチャート
【図2】図1に示した画像処理方法を実施する画像処理
装置を示す図
【図3】(1)原画像信号Rinを示す図、(2)原画像
信号Rinに基づく粒状抑制処理画像信号R1 を示す図、
(3)原画像信号Rinに基づく鮮鋭度強調処理画像信号
R2 を示す図、(4)処理済画像信号Rout を示す図
【図4】モルフォロジー演算の基本的な作用を説明する
【図5】低・中間・高周波数成分の分布を表すグラフ
【符号の説明】
11 粒状抑制処理手段 12 鮮鋭度強調処理手段 20 信号処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 9/68 103 H04N 1/46 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を構成する画素の値を規定する画像
    信号に対して、粒状を抑制する画像処理および鮮鋭度を
    強調する画像処理を各別に施し、 前記粒状を抑制する画像処理により取得された粒状抑制
    処理画像信号および前記鮮鋭度を強調する画像処理によ
    り取得された鮮鋭度強調処理画像信号に基づいて、該両
    処理画像信号の画素を対応させた演算処理により処理済
    画像信号を取得することを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記演算処理が、前記画素ごとに異なる
    ものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記演算処理が、下記式で定義される演
    算処理であることを特徴とする請求項1または2記載の
    画像処理方法。 【数1】
  4. 【請求項4】 前記演算処理が、下記式で定義される演
    算処理であることを特徴とする請求項1または2記載の
    画像処理方法。 【数2】
  5. 【請求項5】 前記鮮鋭度を強調する画像処理が、 前記画像信号を低周波数成分、中間周波数成分および高
    周波数成分に分解し、前記高周波数成分を強調するとと
    もに、前記中間周波数成分を抑制する強調抑制処理を行
    い、該強調抑制処理後の各周波数成分および前記低周波
    数成分を合成することにより前記鮮鋭度強調処理画像信
    号を取得する処理であり、 前記粒状を抑制する画像処理が、モルフォロジー演算に
    基づいた平滑化処理であることを特徴とする請求項1か
    ら4のうちいずれか1項に記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 画像を構成する画素の値を規定する画像
    信号に対して、粒状を抑制する画像処理を施す粒状抑制
    処理手段と、 前記画像信号に対して、鮮鋭度を強調する画像処理を施
    す鮮鋭度強調処理手段と、 前記粒状抑制処理手段による前記粒状を抑制する画像処
    理により取得された粒状抑制処理画像信号および前記鮮
    鋭度強調処理手段による前記鮮鋭度を強調する画像処理
    により取得された鮮鋭度強調処理画像信号に基づいて、
    該両処理画像信号の画素を対応させた演算処理により処
    理済画像信号を取得する信号処理手段とを備えたことを
    特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段による演算処理が、前
    記画素ごとに異なるものであることを特徴とする請求項
    6記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記信号処理手段による演算処理が、下
    記式で定義される演算処理であることを特徴とする請求
    項6または7記載の画像処理装置。 【数1】
  9. 【請求項9】 前記信号処理手段による演算処理が、下
    記式で定義される演算処理であることを特徴とする請求
    項6または7記載の画像処理装置。 【数2】
  10. 【請求項10】 前記鮮鋭度強調処理手段による前記鮮
    鋭度を強調する画像処理が、 前記画像信号を低周波数成分、中間周波数成分および高
    周波数成分に分解し、前記高周波数成分を強調するとと
    もに、前記中間周波数成分を抑制する強調抑制処理を行
    い、該強調抑制処理後の各周波数成分および前記低周波
    数成分を合成することにより前記鮮鋭度強調処理画像信
    号を取得する処理であり、 前記粒状抑制処理手段による前記粒状を抑制する画像処
    理が、 モルフォロジー演算に基づいた平滑化処理であることを
    特徴とする請求項6から9のうちいずれか1項に記載の
    画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101019578B1 (ko) * 2009-02-24 2011-03-08 중앙대학교 산학협력단 임펄스 잡음을 제거하는 언샤프 마스킹 장치 및 방법
JP2011528825A (ja) * 2008-07-19 2011-11-24 ワールドプレイ・(バルバドス)・インコーポレイテッド フレーム全体を平滑化し、保存ディテールをオーバーレイすることによって圧縮映像信号の品質を向上させるシステムおよび方法

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