JPH11230802A - 熱式空気流量素子及び熱式空気流量計 - Google Patents

熱式空気流量素子及び熱式空気流量計

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JPH11230802A
JPH11230802A JP2957298A JP2957298A JPH11230802A JP H11230802 A JPH11230802 A JP H11230802A JP 2957298 A JP2957298 A JP 2957298A JP 2957298 A JP2957298 A JP 2957298A JP H11230802 A JPH11230802 A JP H11230802A
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air flow
thermal air
thin film
thermal
flow element
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JP2957298A
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Inventor
Masamichi Yamada
雅通 山田
Kaoru Uchiyama
内山  薫
Izumi Watanabe
渡辺  泉
Keiichi Nakada
圭一 中田
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、汚損の影響を受けることな
く、計測精度の向上した熱式空気流量素子及び熱式空気
流量計を提供することにある。 【解決手段】熱式空気流量素子100は、空洞部112
を有する半導体基板110の上に電気絶縁膜150を介
して形成された発熱抵抗体120を備えている。発熱抵
抗体120の上は、保護膜で保護されている。保護膜1
60の上には、光触媒薄膜170が形成される。発光手
段180からの光によって、光触媒薄膜170の触媒作
用が活性化され、付着した汚染物質が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱式空気流量素子
及び熱式空気流量計に係り、特に、内燃機関の吸入空気
量を測定するのに好適な熱式空気流量素子及び熱式空気
流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車などの内燃機関の吸入
通路に設けられ、吸入空気量を測定する空気流量計とし
ては、熱式のものが、質量空気量を直接検知できること
から主流となってきている。熱式空気流量計によって検
出された空気流量信号を用いて、内燃機関の電子制御燃
料噴射装置は、燃料噴射量を制御している。
【0003】熱式空気流量素子としては、例えば、特表
平3ー502966号公報に記載されているように、半
導体基板上に、半導体マイクロマシニング技術により製
造された空気流量素子が、コストが低減でき且つ低電力
で駆動することが出来ることから注目されている。
【0004】半導体基板を用いた熱式空気流量素子は、
半導体基板に電気絶縁膜を介して発熱抵抗体と測温抵抗
体を形成し、これら抵抗体の表面を保護膜で覆うととも
に、発熱抵抗体と測温抵抗体が形成された領域の下側の
半導体基板に空洞を形成するようにして構成されてい
る。熱式空気流量素子は、被測定空気流の空気温度を測
温抵抗体により計測し、計測された空気温度より発熱抵
抗体の温度が一定温度高くなるように加熱電流が供給さ
れ、発熱抵抗体の近傍に配置された他の測温抵抗体によ
り空気流の冷却効果による温度勾配の変化を検出するこ
とにより空気流量を計測する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気絶
縁膜と、発熱抵抗体及び測温抵抗体と、保護膜とによっ
て構成された従来の半導体基板を用いた熱式空気流量素
子においては、素子の厚さが約2μmと薄く構成されて
いるため、自動車の内燃機関の様に過酷な環境に適用し
た場合、空気流に含まれる水分,油分,ダスト等が保護
膜表面に付着すると熱容量が大きくなり、かかる汚損の
影響を受けやすく、計測精度が低下するという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、汚損の影響を受けること
なく、計測精度の向上した熱式空気流量素子及び熱式空
気流量計を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、空洞部を有する半導体基板と、こ
の基板上に電気絶縁膜を介して形成された発熱抵抗体
と、この発熱抵抗体の上に形成された保護膜とを有する
熱式空気流量素子において、上記保護膜の上であって、
上記空洞部の上の領域に形成された光触媒薄膜を備える
ようにしたものである。かかる構成により、光触媒薄膜
の上に付着した汚染物質は、光触媒薄膜の触媒作用によ
り除去され、計測精度を向上し得るものとなる。
【0008】(2)上記目的を達成するために、本発明
は、空洞部を有する半導体基板と、この基板上に電気絶
縁膜を介して形成された発熱抵抗体と、この発熱抵抗体
の上に形成された保護膜とから構成される熱式空気流量
素子を空気流通通路に配置した熱式空気流量計におい
て、上記熱式空気流量素子は、上記保護膜の上であっ
て、上記空洞部の上の領域に形成された光触媒薄膜を備
え、さらに、上記光触媒薄膜に光を照射する発光手段を
備えるようにしたものである。かかる構成により、発光
手段からの発光により、光触媒薄膜の触媒作用が活性化
され、光触媒薄膜の上に付着した汚染物質は、光触媒薄
膜の活性化作用により除去され、計測精度を向上し得る
ものとなる。
【0009】(3)上記(2)において、好ましくは、
上記光触媒薄膜は、二酸化チタンを主体とする薄膜によ
って形成するようにしたものである。かかる構成によ
り、光触媒薄膜として、二酸化チタンを用いることによ
り、光触媒作用が強く、付着した汚染物質を効果的に除
去し得るものとなる。
【0010】(4)上記(3)において、好ましくは、
上記発光手段は、pn接合型の窒化ガリウム系半導体か
らなる発光ダイオードとしたものである。発光手段とし
て、pn接合型の窒化ガリウム系半導体からなる発光ダ
イオードを用いることにより、発光効率が高く、光触媒
薄膜をさらに活性化して、汚染物質を効果的に除去し得
るものとなる。
【0011】(5)上記(2)において、好ましくは、
上記発光手段は、空気流通通路の内壁埋め込まれた構造
としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を用いて、本発
明の一実施形態による熱式空気流量素子を用いた熱式空
気流量計の構成について説明する。最初に、図1及び図
2を用いて、本実施形態による熱式空気流量素子の構成
について説明する。図1は、本発明の一実施形態による
熱式空気流量素子の平面図であり、図2は、図1のA−
A’断面図である。
【0013】本実施形態による熱式空気流量素子100
は、シリコン基板110の上に形成された上流側発熱抵
抗体120Aと、下流側発熱抵抗体120Bと、測温抵
抗体120Cと、空気温度測温抵抗体120Dとを備え
ている。上流側発熱抵抗体120Aは、吸入空気流Ai
rの方向(順流)に対して、上流側に配置されており、
下流側発熱抵抗体120Bは、上流側発熱抵抗体120
Aの下流側に配置されている。測温抵抗体120Cは、
発熱抵抗体120A,120Bの温度を検知するもので
ある。空気温度測温抵抗体120Dは、吸入空気の温度
を測定するものである。シリコン基板110の大きさ
は、例えば、図示の例では、短辺が2mmであり、長辺
が6mm程度の小型なものである。
【0014】上流側発熱抵抗体120Aと、下流側発熱
抵抗体120Bと、測温抵抗体120Cとは、図2を用
いて後述するように、シリコン基板110に形成された
空洞部112の上に形成されている。
【0015】シリコン基板110の端部には、端子電極
130A,130AB,130B,130C1,130
C2,130D1,130D2が形成されている。上流
側発熱抵抗体120Aの一端は、引出線140Aによっ
て端子電極130Aに接続され、上流側発熱抵抗体12
0Aと下流側発熱抵抗体120Bの接続点は、引出線1
40ABによって端子電極130ABに接続され、下流
側発熱抵抗体120Bの一端は、引出線140Bによっ
て端子電極130Bに接続されている。測温抵抗体12
0Cの両端は、それぞれ、引出線140C1,140C
2によって端子電極130C1,130C2に接続され
ている。また、空気温度測温抵抗体120Dの両端は、
それぞれ、引出線140D1,140D2によって端子
電極130D1,130D2に接続されている。
【0016】さらに、本実施形態においては、上流側発
熱抵抗体120Aと下流側発熱抵抗体120Bと測温抵
抗体120Cと空気温度測温抵抗体120Dとの表面
は、光触媒作用を有する光触媒薄膜170で覆われてい
る。光触媒薄膜170は、少なくとも、空洞部112の
面積を覆うように形成され、端子電極130を除く範囲
に形成されている。また、光触媒薄膜170の上部に
は、光触媒薄膜170を活性化するための紫外線を照射
する発光手段180が配置されている。
【0017】次に、図2を用いて、本実施形態による熱
式空気流量素子100の断面構造について説明する。図
2は、図1のA−A断面を示している。
【0018】シリコン基板110の上には、電気絶縁膜
150が形成される。電気絶縁膜150としては、二酸
化ケイ素(SiO2)若しくは、窒化ケイ素(Si
34)が用いられる。また、電気絶縁膜150として
は、二酸化ケイ素(SiO2)の上に窒化ケイ素(Si3
4)を積層されたものでもよい。電気絶縁膜150と
して、二酸化ケイ素(SiO2)と窒化ケイ素(Si3
4)を積層したものを用いると、二酸化ケイ素は、シリ
コン基板に比べて熱膨張係数が約1/10と小さいた
め、シリコン基板より熱膨張係数の若干大きく、しか
も、機械的強度が高い窒化ケイ素を用いることにより、
シリコン基板110と電気絶縁膜150の間の熱応力を
低減して、強度を向上することができる。
【0019】電気絶縁膜150の上に、多結晶ケイ素
(PolyーSi)に不純物をドープした半導体薄膜に
よって抵抗体120A,120B,120C,120D
が形成される。抵抗体120としては、多結晶ケイ素の
半導体薄膜の代わりに、白金(Pt)等の金属薄膜を用
いてもよく、また、多結晶ケイ素半導体薄膜と白金(P
t)等の金属薄膜を、抵抗体120A,120B,12
0C,120D毎に各々使い分けてもよいものである。
【0020】抵抗体120の上に、保護膜160が形成
される。保護膜160としては、二酸化ケイ素(SiO
2)若しくは窒化ケイ素(Si34)が用いられる。ま
た、保護膜160としては、二酸化ケイ素(SiO2
と窒化ケイ素(Si34)を積層したものとすることも
できる。保護膜160は、吸入空気中に含まれる油や水
等の異物から抵抗体120を保護するために形成され
る。
【0021】さらに、保護膜160の上に、光触媒薄膜
170が形成される。光触媒薄膜11としては、二酸化
チタン(TiO2)の薄膜が用いられる。その膜厚は、
発光手段180から照射される紫外線180Aの波長以
下とし、約0.3μm以下の膜厚としている。
【0022】光触媒薄膜11としては、二酸化チタン
(TiO2)の他に、チタン酸ストロンチウム(SrT
iO3)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、酸化亜鉛
(ZnO)、硫化カドニウム(CdS)、硫化亜鉛(Z
nS)等が考えられるが、光触媒作用の強さ,化学的安
定性,耐摩耗性及びコストの面から、二酸化チタン(T
iO2)を主体とする構成が最も適切である。
【0023】また、二酸化チタン(TiO2)薄膜の形
成法としては、コロイドを電気絶縁膜150の表面に薄
く塗布し、電気泳動法にて沈着させて焼成する方法、真
空蒸着法、真空スパッタリング法、CVD(気相成長)
法等が用いられる。
【0024】また、二酸化チタン(TiO2)薄膜は多
結晶構造となっているが、結晶構造としては、ルチル型
とアナターゼ型が存在するが、アナターゼ型の方が光触
媒作用が高活性であり、ルチル型のものを用いている。
【0025】ここで用いた二酸化チタン(TiO2)薄
膜170は、420nm以下の波長の紫外線に対して吸
収性を示し、特に380nmの波長近傍にて吸収スペク
トルピークを持っており、この波長にてとりわけ光触媒
作用が得られる。
【0026】光触媒薄膜170の上部には、発光手段1
80が配置されている。発光手段180としては、紫外
線を照射する発光ダイオードを用いている。発光手段1
80は、光触媒薄膜170に紫外線180Aを有効に照
射できるよう、熱式空気流量素子100の上に配置され
る。
【0027】二酸化チタン(TiO2)薄膜170は、
380nmの波長近傍にて吸収スペクトルピークを持っ
ているため、発光手段180としては、少なくとも38
0nmの波長近傍の紫外線を発光する発光ダイオードを
用いる。
【0028】発光手段180としては、窒化ガリウム
(GaN)系、炭化ケイ素(SiC)系、硫化亜鉛(Z
nS)系、硫化セレン(SeS)系等の半導体材料によ
る少なくとも紫外線を発光する発光ダイオードにより実
現可能であるが、特に、窒化ガリウム(GaN)系が最
も発光効率が高いものである。
【0029】また、発光手段180としては、発光スペ
クトルの比較的広い発光ダイオードの他に、発光スペク
トルが急峻なレーザダイオード或いは小型の紫外線発光
ランプも考えられるが、小型化の可能性、消費電力及び
コストの点から、窒化ガリウム(GaN)系発光ダイオ
ードが最適である。
【0030】また、シリコン基板110の中央部であっ
て、発熱抵抗体120A,120B及び測温抵抗体12
0Cの下の領域には、空洞部112が形成される。空洞
部112は、シリコン基板110を異方性エッチングす
ることにより、電気絶縁膜150との境界面まで形成さ
れる。空洞部112を形成することにより、発熱抵抗体
120A,120B及び測温抵抗体120Cは、電気絶
縁膜150と保護膜160とによって支持される構造と
なり、空洞部112により熱絶縁された構造となるた
め、空洞部112の所にシリコン基板が存在する場合に
比べて、発熱抵抗体120A,120B及び測温抵抗体
120Cからなる空気流量を測定するセンサ部分の熱容
量を小さくして、熱式空気流量素子の応答性を向上する
ことができる。
【0031】次に、同じく図2を用いて、本実施形態に
よる熱式空気流量素子の製造プロセスについて説明す
る。シリコン基板110上に、電気絶縁膜150とし
て、二酸化ケイ素薄膜を約O.5μmの厚さで、熱酸化
あるいはCVD(Chemical Vapor Deposition)等の方
法で形成する。
【0032】次に、抵抗体120を形成するために、多
結晶ケイ素の半導体薄膜を約1μmの厚さで、CVD等
の方法で形成し、さらに、不純物元素としてリンを熱拡
散またはイオン注入によりドーピングする。その後、公
知のホトリソグラフィ技術によりレジストを所定の形状
に形成し、反応性イオンエッチング等の方法により、半
導体薄膜をパターンニングすることにより、各抵抗体1
20A,120B,120C,120Dを形成する。
【0033】次に、端子電極130をアルミニウムで形
成した後に、端子電極130以外の部分に、保護膜16
0として、二酸化ケイ素薄膜約0.5μmの厚さで熱酸
化あるいはCVD等の方法で形成する。
【0034】次に、光触媒薄膜170として、二酸化チ
タンの薄膜が、紫外線180Aの波長程度の約0.3μ
m以下の膜厚になるように、保護膜160上に、少なく
とも空洞112の面積を覆い、且つ端子電極130を除
く範囲に形成される。
【0035】最後に、シリコン基板110の裏面より、
二酸化ケイ素若しくはエッチング選択比の高い窒化ケイ
素をマスク材として、水酸化カリウム(KOH)等のエ
ッチング液を用いて、異方性エッチングにより空洞部1
12を形成し、ダイシングすることにより熱式空気流量
素子100が得られる。
【0036】次に、図3を用いて、本実施形態の熱式空
気流量素子に用いる光触媒薄膜の作用について説明す
る。図3は、本発明の一実施形態による熱式空気流量素
子に用いる光触媒薄膜の作用の説明図である。なお、図
2と同一符号は、同一部分を示している。
【0037】熱式空気流量素子100は、内燃機関の吸
気通路に配置されるため、測定対象の空気とともに、水
分や油分等の汚染物質が流入し、熱式空気流量素子10
0の表面に、汚染物質Cont−Aの塊が付着する。
【0038】汚染物質Cont−Aの塊が付着すると、
熱式空気流量素子100のセンサ部(空洞部112の上
に形成された電気絶縁膜150と抵抗体120と保護膜
160の部分)の熱容量が増加するため、応答性が低下
する。また、空気流量の測定は、抵抗体120からの発
熱が空気流Airによって奪われることによって行われ
るが、汚染物質Cont−Aの塊が付着すると、熱伝搬
状態が変わり、抵抗体120からの発熱が空気流Air
によって奪われるよりも、電気絶縁膜150を介して半
導体基板110に熱伝導する量が多くなる。従って、汚
染物質Cont−Aの塊が付着すると、測定精度が低下
することになる。
【0039】そこで、本実施形態においては、光触媒薄
膜170を保護膜160の表面に形成しているため、汚
染物質Cont−Aの塊は、光触媒薄膜170の表面に
付着する。このような状態において、発光手段180か
ら紫外線180Aを光触媒薄膜(二酸化チタン薄膜)1
70に照射すると、二酸化チタン薄膜内に光励起された
正孔及び電子の光触媒作用により超親水性及び超親油性
を示し、水分、油分等の汚染物質Cont−Aの塊は、
二酸化チタン薄膜170の表面にて、粘性が低下して、
膜状の汚染物質Cont−Bとして、薄く広がると伴
に、空気流Airにより容易に下流に流れ、熱式空気流
量素子100の表面から除去される。また、このとき、
空気流Airから水分、油分等の汚染物質Cont−A
内に取り込まれていた有機或いは無機のダスト等も水
分、油分と一緒に除去される。
【0040】また、紫外線180Aが照射された二酸化
チタン薄膜170の光触媒作用には、強い酸化,還元作
用があり、汚染物質Cont−Aが、油分或いは有機物
質である場合には、これを分解し、一部は分解ガスCo
nt−Cとして空気流Airと伴に下流に流れ去る。
【0041】さらに、熱式空気流量素子100の発熱抵
抗体120A,120Bに加熱電流を通電すると、二酸
化チタン薄膜170及び汚染物質Cont−Aが加熱さ
れ、光触媒作用が加速され、より効果的に汚染物質Co
nt−Aの除去が可能となる。
【0042】以上のようにして、熱式空気流量素子10
0の表面に光触媒薄膜170を形成し、発光手段180
を熱式空気流量素子100上に配置し、紫外線180A
を照射することにより、汚染物質Cont−Aを除去で
き、熱式空気流量素子100の信頼性が向上し、測定精
度を向上することができる。
【0043】なお、熱式空気流量素子100を、内燃機
関の吸入空気量の計測に用いる場合には、熱式空気流量
素子100は吸気管内に配置されるため、光触媒薄膜1
70を活性化するための発光手段180は必要である
が、熱式空気流量素子100を、他の空気流量測定等に
用いる場合には、熱式空気流量素子100を配置する配
管を紫外線を透過する部材により構成し、太陽からの紫
外線を用いて、光触媒薄膜170を活性化することによ
り、発光手段180は不要となる。
【0044】次に、図4を用いて、本実施形態による熱
式空気流量素子を用いた熱式空気流量計の回路構成につ
いて説明する。図4は、本発明の一実施形態による熱式
空気流量素子を用いた熱式空気流量計の回路図である。
【0045】上流側発熱抵抗体120A及び下流側発熱
抵抗体120Bは、電流検出抵抗210と直列に接続さ
れており、トランジスタ220を介して、電源230か
ら加熱電流が供給される。加熱電流は、電流検出抵抗2
10の両端電圧(電位Ea)として、制御回路300の
入力回路300Aに取り込まれ、空気流量の検出に用い
られる。入力回路300Aは、A/D変換器を含んでい
る。また、上流側発熱抵抗体120A及び下流側発熱抵
抗体120Bの両端電圧(電位Ea,Eb,Ec)は、
それぞれ、制御回路300の入力回路300Aに取り込
まれ、空気流の方向の検出に用いられる。
【0046】測温抵抗体120Cと空気温度測温抵抗体
120Dは、抵抗240,245とともに、図示するよ
うに、ブリッジ回路を構成している。ブリッジ回路の各
辺の中点電圧(電位Ed,Ee)は、それぞれ、制御回
路300の入力回路300Aに取り込まれる。制御回路
300のCPU300Bは、上流側発熱抵抗体120A
及び下流側発熱抵抗体120Bから熱で加熱された測温
抵抗体120Cによって検出される温度(Th)が、空
気温度測温抵抗体120Dによって検出される空気温度
(Ta)よりも一定温度(ΔTh=Th−Ta=150
℃)となるように制御する。CPU300Bは、出力回
路300Cから制御信号をトランジスタ220に出力し
て、トランジスタ220をオン/オフして、発熱抵抗体
120A,120Bを流れる電流を制御して、発熱抵抗
体120A,120Bの発熱量を制御する。
【0047】また、発光手段180は、トランジスタ2
50を介して、電源230に接続されている。制御回路
300のCPU300Bは、出力回路300Cを介し
て、トランジスタ250を制御して、発光手段180の
発光/停止を制御する。
【0048】なお、メモリ回路310には、所定の補正
値が記憶されており、制御回路300は、この補正値を
用いて空気流量と空気温度の補正演算を行い、出力回路
300Cから空気流量Qと空気温度Taの信号を出力す
る。
【0049】次に、図4に示した回路の動作について説
明する。最初に、本実施形態による熱式空気流量素子の
空気流量検知動作について説明する。上流側発熱抵抗体
120A及び下流側発熱抵抗体120Bは、トランジス
タ220を介して電源230から加熱電流が供給されて
おり、発熱する。上流側発熱抵抗体120A及び下流側
発熱抵抗体120Bの温度(Th)は、これらの抵抗体
120に近接して配置されている測温抵抗体120Cに
より検出され、電位Edとして、制御回路300に入力
する。一方、吸入空気通路に流入する吸入空気の温度
(Ta)は、空気温度測温抵抗体120Dにより検出さ
れ、電位Eeとして、制御回路300に入力する。制御
回路300は、発熱抵抗体120A,120Bの温度
(Th)が、吸入空気の温度(Ta)に対して、所定温
度ΔTh(例えば、150℃)だけ高くなるように、ト
ランジスタ220をオン/オフして、発熱抵抗体120
A,120Bに供給する加熱電流を制御する。測温抵抗
体120Cの温度が設定値よりも低い場合には、制御回
路300は、トランジスタ220をオンして、測温抵抗
体120Cの温度が設定値よりも高い場合には、制御回
路300は、トランジスタ220をオフする。発熱抵抗
体120A,120Bから奪われる熱量は吸入空気の量
に比例するため、発熱抵抗体120A,120Bを加熱
する加熱電流の値が、空気量に対応した値となる。そこ
で、電流検出抵抗210の両端電圧(電位Ea)が制御
回路300に入力して、加熱電流を検出し、メモリ回路
310に記憶されている補正値を用いて補正した後、空
気流量Qとして出力する。また、空気温度測温抵抗体1
20Dの電圧(電位Ee)は、制御回路300に入力し
て、メモリ回路310に記憶されている補正値を用いて
補正した後、空気温度Taとして出力する。
【0050】次に、本実施形態による熱式空気流量素子
による空気流Airの方向検知動作について説明する。
空気流Airの流量が零のときは、上流側発熱抵抗体1
20Aと下流側発熱抵抗体120Bの間に温度差は生じ
ない。それに対して、図1に示したような空気流Air
の方向(順流)の場合には、上流側発熱抵抗体120A
の方が、下流側発熱抵抗体120Bより空気流Airに
よる冷却効果が大きく、また、上流側発熱抵抗体120
A,120Bは直列接続であり、同じ加熱電流が流れて
いるため、発熱量は一定であることから、上流側発熱抵
抗体120Aの温度が、下流側発熱抵抗体120Bより
低い値となる。また、空気流Airが、図示する方向と
逆(逆流)の場合には、先程の場合とは反対に、下流側
発熱抵抗体120Bの方が上流側発熱抵抗体120Aよ
り空気流Airによる冷却効果が大きく、下流側発熱抵
抗体120Bの方が上流側発熱抵抗体120Aの温度よ
りも低くなる。
【0051】そこで、制御回路300は、上流側発熱抵
抗体120Aの両端電圧(電位Ecと電位Eb)と、下
流側発熱抵抗体120Bの両端電圧(電位Ebと電位E
a)を比較して、両抵抗体の温度(抵抗値)を比較する
ことにより、空気流の方向を検知する。
【0052】また、発光手段180は、制御回路300
からの制御信号によってトランジスタ250がオンする
ことにより、電源230から通電されて、発光する。制
御回路300は、空気流量を計測している動作時間外
に、トランジスタ250をオンして、発光手段180を
発光させる。空気流量を計測している動作時間外とは、
例えば、空気流量計の計測開始前まである。自動車のキ
ースイッチをオンすると、制御回路300も動作を開始
し、発熱抵抗体120A,120Bへの通電が開始する
が、発熱抵抗体120A,120Bが所定の温度(空気
温度よりも150℃高い温度)になって、空気流量の計
測が可能になるまでは、例えば、100ms程度を要す
る。そこで、キースイッチのオン直後から、発光手段1
80を発光させ、熱式空気流量素子100の表面に付着
した汚染物質の光触媒薄膜の作用による除去を開始し、
熱式空気流量計が計測動作を開始するまでの間発光させ
る。また、制御回路300は、空気流量計の計測終了後
に、発光手段180を発光させるようにしてもよいもの
である。さらに、空気流量計からエンジン制御装置への
信号の取り込みは、例えば、1ms毎のように間欠的に
行うため、信号取り込みを行っていないタイミングで間
欠的に発光手段180を発光させるようにしてもよいも
のである。
【0053】制御回路300は、トランジスタ250に
パルス電流を供給して、発光手段180にパルス電流を
流すようにしているので、トランジスタ250に出力す
るパルス信号のパルス幅を制御することにより、発光手
段180の発光強度を制御することができる。
【0054】さらに、制御回路300は、発光手段18
0を制御して発光させているときは、トランジスタ22
0をオンして、発熱抵抗体120A,120Bに電流を
通電し、光触媒薄膜及び汚損物質を加熱することで光触
媒作用を加速する。このとき、発熱抵抗体120A,1
20Bに流す電流は、空気流量計測時の加熱電流よりも
大きくすることで、加熱を促進することができる。
【0055】ここで、紫外線180Aの照射を空気流量
を計測している動作時間にて行わない理由は、紫外線1
80Aの直接照射及び光触媒薄膜170の触媒作用によ
る発熱により、抵抗体120の温度が上昇し、空気流量
の計測精度に誤差を与えるためである。従って、紫外線
180Aの照射は、空気流量計の計測開始(始動)前、
終了後、または計測時間のタイミングにて各計測時間の
間に間欠的に行われる。
【0056】次に、図5及び図6を用いて、本実施形態
による熱式空気流量計を内燃機関の吸気管に取り付けた
状態について説明する。
【0057】図5は、本発明の一実施形態による熱式空
気流量計の内燃機関の吸気管への取付状態を示す断面図
であり、図6は、図5のB−B’断面図である。
【0058】図5に示すように、熱式空気流量素子10
0は、支持体380の端部に取り付けられている。支持
体380の上には、制御回路300も固定されており、
熱式空気流量素子100と制御回路300は、リード線
等によって接続されている。さらに、支持体380の他
端部には、支持体390が固定されている。熱式空気流
量素子100,制御回路300,支持体380,及び支
持体390は、一体化されており、インサート型の熱式
空気流量計を構成している。
【0059】自動車等の内燃機関の吸気通路400の中
には、空気流の一部を流通する副通路410が設けられ
ている。吸気通路400の側壁には、支持体380が挿
入可能な開口が形成されており、先端に熱式空気流量素
子100を備えた支持体380が、この開口内に挿入さ
れ、支持体390を用いて、吸気通路400に固定され
る。このとき、熱式空気流量素子100は、副通路41
0の中に挿入される。
【0060】図6に示すように、支持体380は、空気
流Airに対して端面が略流線形に形成されており、熱
式空気流量素子100は、その薄膜形成面が支持体38
0の表面とほぼ同一高さで、且つ副通路410の中心軸
に一致するように埋込まれる。
【0061】また、副通路410には、窪み412が形
成されており、この窪み412内に発光手段180が埋
め込まれている。発光手段180は、支持体380に固
定された制御回路300に電気的に接続されている。副
通路410の窪み412に埋込まれた発光手段180
は、空気流Airに直接晒されないように、副通路41
0の内壁面より低く、また熱式空気流量素子100の光
触媒薄膜170に紫外線180Aを有効に照射できるよ
うに、熱式空気流量素子100の上方に配置される。こ
こで、通常では吸入空気は、図示した空気流Airの方
向に流れており、ある内燃機関の条件によって、逆の方
向(逆流)に吸入空気が流れる。
【0062】なお、以上の説明では、熱式空気流量素子
は、図1に示したような発熱抵抗体及び測温抵抗体から
成る構成として説明したが、この構成とは異なる直熱方
式,傍熱方式,温度差検知方式等の方式においても、半
導体基板上に発熱抵抗体を形成した熱式空気流量素子及
び熱式空気流量計に対しても、同様に、適用できるもの
である。
【0063】以上説明したように、熱式空気流量素子の
表面に光触媒薄膜を形成し、また、発光手段からこの光
触媒薄膜に紫外線を有効に照射できるよう配置したこと
により、自動車の内燃機関の様に過酷な環境に適用した
場合においても、空気流に含まれる水分,油分,ダスト
等による表面汚損の影響を低減し、応答性が高く、且つ
精度を向上することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、熱式空気流量素子及び
熱式空気流量計は、汚損の影響を受けることなく、計測
精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による熱式空気流量素子の
平面図である。
【図2】図1のA−A’断面図である。
【図3】本発明の一実施形態による熱式空気流量素子に
用いる光触媒薄膜の作用の説明図である。
【図4】本発明の一実施形態による熱式空気流量素子を
用いた熱式空気流量計の回路図である。
【図5】本発明の一実施形態による熱式空気流量計の内
燃機関の吸気管への取付状態を示す断面図である。
【図6】図5のB−B’断面図である。
【符号の説明】
100,100A,100B…熱式空気流量素子 110…シリコン基板 112…空洞部 120A…上流側発熱抵抗体 120B…下流側発熱抵抗体 120C…空気温度測温抵抗体 120D…測温抵抗体 130…端子電極 150…電気絶縁膜 160…保護膜 170…光触媒薄膜 180…発光手段 300…制御回路 380,390…支持体 400…吸入空気通路 410…副通路
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 泉 茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会 社日立カーエンジニアリング内 (72)発明者 中田 圭一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空洞部を有する半導体基板と、この基板上
    に電気絶縁膜を介して形成された発熱抵抗体と、この発
    熱抵抗体の上に形成された保護膜とを有する熱式空気流
    量素子において、 上記保護膜の上であって、上記空洞部の上の領域に形成
    された光触媒薄膜を備えたことを特徴とする熱式空気流
    量素子。
  2. 【請求項2】空洞部を有する半導体基板と、この基板上
    に電気絶縁膜を介して形成された発熱抵抗体と、この発
    熱抵抗体の上に形成された保護膜とから構成される熱式
    空気流量素子を空気流通通路に配置した熱式空気流量計
    において、 上記熱式空気流量素子は、上記保護膜の上であって、上
    記空洞部の上の領域に形成された光触媒薄膜を備え、 さらに、上記光触媒薄膜に光を照射する発光手段を備え
    たことを特徴とする熱式空気流量計。
  3. 【請求項3】請求項2記載の熱式空気流量計において、 上記光触媒薄膜は、二酸化チタンを主体とする薄膜によ
    って形成されていることを特徴とする熱式空気流量計。
  4. 【請求項4】請求項3記載の熱式空気流量計において、 上記発光手段は、pn接合型の窒化ガリウム系半導体か
    らなる発光ダイオードであることを特徴とする熱式空気
    流量計。
  5. 【請求項5】請求項2記載の熱式空気流量計において、 上記発光手段は、空気流通通路の内壁埋め込まれた構造
    を有することを特徴とする熱式空気流量計。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004106863A1 (ja) * 2003-05-30 2004-12-09 Hitachi, Ltd. 熱式流量センサ
JP2011237368A (ja) * 2010-05-13 2011-11-24 Mitsubishi Electric Corp 圧力センサ
JP2020193862A (ja) * 2019-05-28 2020-12-03 日立オートモティブシステムズ株式会社 熱式センサ、及び内燃機関用湿度検出装置

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