JPH11230721A - 3次元形状計測装置および画像読取装置 - Google Patents

3次元形状計測装置および画像読取装置

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JPH11230721A
JPH11230721A JP3177398A JP3177398A JPH11230721A JP H11230721 A JPH11230721 A JP H11230721A JP 3177398 A JP3177398 A JP 3177398A JP 3177398 A JP3177398 A JP 3177398A JP H11230721 A JPH11230721 A JP H11230721A
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imaging
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 死角となる部分を低減し、精度が高く、均一
な計測が可能な3次元形状計測装置および画像読取装置
を提供する。 【解決手段】 撮像部4を被計測物台30の中心3aに
向けたまま1回転させ、撮像部4から被計測物台30上
の被計測物2にスリット光4aを照射し、そのスリット
光反射光4bの像を撮像し、そのスリット光反射光4b
の像に基づいて被計測物2の表面2bについて奥行き方
向の距離を測定する。距離を計測できなかった被計測物
2の表面2aの段差部側面に撮像部4を向け、段差部側
面にスリット光4aを照射し、同様に段差部側面につい
て奥行き方向の距離を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被計測物の3次元
形状を計測する3次元形状計測装置、および被計測物の
3次元形状を計測して得られた距離画像に被計測物の表
面画像を重畳する画像読取装置に関し、特に、死角とな
る部分を低減し、精度の高い計測が可能な3次元形状計
測装置および画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の3次元形状計測装置としては、例
えば、特開平1−195303号公報に示されるものが
ある。
【0003】図14は、その3次元形状計測装置を示
す。この装置100は、スリット投光法を用いて3次元
形状を測定するものであり、スリット板101を備え、
スリット板101に形成したスリット101aを通して
スリット光102aを被測定物103に照射するスリッ
ト光投光部102と、レンズ中心Fを有し、被測定物1
03の表面103aで反射したスリット光反射光102
bを受光するテレビカメラ104と、スリット光投光部
102を被測定物103の回りに回転させる図示しない
回転駆動部とを有する。
【0004】上記構成において、スリット光投光部10
2の投光中心Sからスリット光102aを被測定物10
3に照射し、そのスリット光反射光102bをテレビカ
メラ104で撮像すると、被測定物103上の点Pがス
リット板101において点P 1 、テレビカメラ104の
テレビ画面104aにおいて点P2 に映る。被測定物1
03上の点Pの位置は、2直線SP1 とFP2 との交点
として求まる。スリット光投光部102を被測定物10
3の回りに図示しない回転駆動部によって回転させ、そ
の都度テレビカメラ104で撮像することにより、テレ
ビ画面104aから被測定物103の表面103aまで
の奥行き方向の距離が得られ、被測定物103の3次元
形状を計測することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の3次元
形状計測装置100によると、テレビカメラ104が固
定であるので、被測定物の表面の傾斜面に対しては、奥
行き方向の距離の測定点の間隔が平坦面より粗くなり、
奥行き方向の距離の精度が場所によってばらつき、ま
た、段差部分の側面のように傾斜角度が急な傾斜面に対
しては、奥行き方向の距離の測定点を設定できず、距離
データが得られない死角が生じてしまう。この死角が生
じた場合、その周囲の奥行き方向の距離のデータで補間
しても、その部分の精度は悪くなる。
【0006】従って、本発明の目的は、死角となる部分
を低減し、精度が高く、均一な計測が可能な3次元形状
計測装置および画像読取装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、所定の位置に配置された被計測物の対向面
にスリット光を照射し、前記対向面で反射した前記スリ
ット光の像を結像面上に結像させる撮像手段と、前記撮
像手段を前記所定の位置に向けたまま前記被計測物の回
りに相対的に回転させる回転手段と、前記結像面に結像
された前記スリット光の像に基づいて前記結像面から前
記対向面までの距離を測定する測定手段と、前記撮像手
段の向きを前記所定の位置とは異なる方向に変更する変
更手段と、前記スリット光の照射方向に対して所定の角
度を有する前記被計測物の傾斜面に前記撮像手段が向く
ように前記回転手段および前記変更手段を制御する制御
手段とを備えたことを特徴とする3次元形状計測装置を
提供する。本発明は、上記目的を達成するため、所定の
位置に配置された被計測物の対向面にスリット光を照射
し、前記対向面で反射した前記スリット光の像を結像面
上に結像させるとともに、前記スリット光が照射された
のと同一の前記対向面の表面画像を撮像する撮像手段
と、前記撮像手段を前記所定の位置に向けたまま前記被
計測物の回りに相対的に回転させる回転手段と、前記結
像面に結像された前記スリット光の像に基づいて前記結
像面から前記対向面までの対向距離からなる距離画像を
作成するとともに、前記距離画像に前記表面画像を重畳
する測定手段と、前記撮像手段の向きを前記所定の位置
とは異なる方向に変更する変更手段と、前記スリット光
の照射方向に対して所定の角度を有する前記被計測物の
傾斜面に前記撮像手段が向くように前記回転手段および
前記変更手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴
とする画像読取装置を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る画像読取装置を示す。なお、X,Yは水平方向
を示し、Zは紙面に対して垂直方向を示す。この装置1
は、被計測物2が載置され、中心3aを軸として回転す
る被計測台30を備えた被計測部3と、中心3aから所
定の距離離れた固定の位置にアーム31によって支持さ
れ、被計測物2の表面2aについてスリット光画像を撮
像するとともに、2次元の濃淡画像を撮像する撮像部4
とを有する。
【0009】図2は、撮像部4を示す。撮像部4は、ス
リット光4aを被計測物2の表面2aの対向部分2bに
照射するスリット光投光部40と、対向部分2bで反射
したスリット反射光4bを受光して対向部分2bについ
てスリット光画像を撮像し、このスリット光画像に基づ
いて対応部分2bの3次元形状を計測する3D形状計測
部41と、スリット光4aが照射されたのと同一の対向
部分2bに可視光4cを照射し、対向部分2bで反射し
た可視光反射光4dを受光して対向部分2bについて2
次元の濃淡画像を撮像する2D画像撮像部42とを備え
る。
【0010】スリット光投光部40は、レーザ光を発生
するレーザ光発生部400と、レーザ光発生部400が
発生したレーザ光からスリット光を生成して被計測物2
の表面2aの対向部分2bに照射するスリット光生成部
401とを備える。
【0011】スリット光生成部401は、レーザ光発生
部400が発生したレーザ光をスリット状のレーザ光に
変形してスリット光4aを生成し、被計測物2の表面2
aの対向部分2bに照射するシリンドリカルレンズ40
1aと、シリンドリカルレンズ401aを同図矢印方向
に回転させることによりスリット光4aを光軸回りに回
転させる回転機構401bとを備える。なお、液晶シャ
ッタによりスリット光4aを生成してもよい。この場
合、電気的にスリット光4aをその光軸回りに回転させ
ることも可能である。
【0012】3D形状計測部41は、被計測物2の表面
2aで反射したスリット光反射光4bの進行方向を変え
るガルバノミラー410a、ガルバノミラー410aで
反射したスリット光反射光4bを受光し、スリット光像
を含む矩形状の2次元のスリット光画像に変換する2次
元の固体撮像素子410a、およびレンズ系を含む光学
結像系410を備える。
【0013】2D画像撮像部42は、スリット光4aが
照射されたのと同一の対向部分2bに可視光4cを照射
する後述する光源と、対向部分2bで反射された可視光
反射光4dからレーザ波長成分を除去して可視光成分の
みを通過させる可視光透過フィルタ420と、可視光透
過フィルタ420でレーザ光成分が除去された可視光反
射光4dを入力して濃淡画像を読み取るCCDカメラ4
21とを備える。
【0014】図3(a) ,(b) は、スリット光投光部40
を示す。スリット光投光部40は、ケース402と、ケ
ース402に垂直方向Zに設けられた垂直方向回転軸4
03と、ケース402に水平方向X,Yに設けられた水
平方向回転軸404とを備え、垂直方向回転軸403お
よび水平方向回転軸404の回りに回転可能に支持され
ている。
【0015】図4は、本装置1の制御系を示す。本装置
1は、本装置1全体を制御する制御部10を有し、この
制御部10に、被計測部3、スリット光投光部40、3
D形状計測部41および2D画像撮像部42を各々接続
している。
【0016】被計測部3は、被計測台30を回転させる
回転駆動部32と、被計測台30が予め決められた一定
角度毎に順次間欠的に回転するように回転駆動部32を
制御する回転制御部33とを備える。
【0017】スリット光投光部40は、スリット光生成
部401を光軸の回りに回転させる回転駆動部405
と、回転駆動部405を制御する回転制御部406と、
スリット光投光部40を垂直方向回転軸403および水
平方向回転軸404を中心に回転可能に支持する水平・
垂直回転機構407と、水平・垂直回転機構407を制
御してスリット光投光部40の光軸の向きを水平方向
X,Yおよび垂直方向Zに回転させる水平・垂直制御部
408とを備える。
【0018】3D形状計測部41は、固体撮像素子41
0bを駆動して固体撮像素子410bからの画像信号を
処理する駆動処理回路412と、固体撮像素子410b
が撮像したスリット光画像内におけるスリット光像の位
置を検出するスリット光検出回路413と、スリット光
画像の各画素に対応する奥行き方向の位置を算出する3
D座標算出回路414とから構成されている。
【0019】2D画像撮像部42は、スリット光4aが
照射された被計測物2の表面2aの対向部分2bと同一
の部分に可視光4cを照射する光源422と、2D画像
撮像部42を垂直方向Zに設けられた図示しない垂直方
向回転軸、および水平方向X,Yに設けられた水平方向
回転軸の回りに回転させる水平・垂直回転機構424
と、水平・垂直回転機構424を制御して3D形状計測
部41の光軸の向きを水平方向X,Yおよび垂直方向Z
に回転させる水平・垂直制御部425とを備える。CC
Dカメラ421は、固体撮像素子およびレンズ系を含む
光学結像系421aと、固体撮像素子を駆動する駆動処
理回路421bとを備える。なお、光源422は、自然
光や室内光による光を使用することにより省略してもよ
い。
【0020】制御部10は、3D座標算出回路414か
らの距離画像データを記憶する第1の画像メモリ11
と、2D画像撮像部42の駆動処理回路421bからの
濃淡画像データを記憶する第2の画像メモリ12と、マ
イクロコンピュータ13とを備える。
【0021】マイクロコンピュータ13は、図9および
図10のフローチャートに示すようなプログラムを記憶
する図示しないプログラムメモリを備え、プログラムメ
モリに記憶されているプログラムに従い、本装置1の各
部を制御して距離画像データを取得して第1の画像メモ
リ11に記憶するとともに、濃淡画像データを取得して
第2の画像メモリ12に記憶し、第1の画像メモリ11
の距離画像データと第2の画像メモリ12の濃淡画像デ
ータとを画素毎に対応付けして濃淡情報がマッピングさ
れた距離情報としての画像信号を出力するものである。
【0022】図5は、スリット光検出回路413の細線
化処理を示す。スリット光検出回路413は、図5に示
すように、駆動処理回路412の2値化器によって2値
化された画像からハイライト部分(同図において斜線を
施した部分)50を抽出し、このハイライト部分50を
同図実線で示すように細線化し、スリット光像の位置5
1を決定するものである。
【0023】図6は、3D座標算出回路414による3
D座標算出処理を示す。3D座標算出回路414は、ス
リット光像の位置と、ガルバノミラー410、およびス
リット光投光部40のスリット光生成部401のX方向
距離lおよびY方向距離mと、ガルバノミラー410お
よびスリット光生成部401のX方向とのなす角度α,
βとから、各画素に対応する奥行き方向の距離zを次式
により算出するものである。 z=(ltanα・tanβ−mtanβ)/(tan
α+tanβ)
【0024】次に、本装置1の動作を第1の読み取り動
作と第2の読み取り動作とに分けて図7〜図10を参照
して説明する。
【0025】(1) 第1の読み取り動作 図9は、第1の読み取り動作を示すフローチャートであ
る。オペレータは、被計測物2を被計測物台30上に載
置し、図示しない起動スイッチを操作する。制御部10
のマイクロコンピュータ13は、起動スイッチの操作に
基づいて、図示しないプログラムメモリに記憶されてい
る図9のフローチャートに示すようなプログラムに従
い、本装置1の各部を制御して第1の読み取り動作を実
行する。
【0026】まず、マイクロコンピュータ13は、被計
測部3の回転制御部33を制御して被計測物台30上の
被計測物2を一定の角度回転させる(ST1)。マイク
ロコンピュータ13は、スリット光投光部40および3
D形状計測部41を制御して距離画像データを取得する
とともに、2D画像撮像部42を制御して濃淡画像デー
タを取得する。
【0027】すなわち、スリット光投光部40は、レー
ザ光発生部400が発生したレーザ光からスリット光生
成部401によってスリット光4aを生成し、被計測物
2の表面2aの対向部分2bに照射する(ST2)。こ
のとき、スリット光4aの向きは、垂直方向Zとする。
【0028】対向部分2bで反射されたスリット光反射
光4bは、3D形状計測部41のガルバノミラー410
aで反射され、固体撮像素子410bに導かれ、固体撮
像素子410bの出力信号が駆動処理回路412で2値
化され、スリット光画像の読み取りが行われる(ST
3)。
【0029】スリット光検出回路414は、スリット光
画像のうちハイライト部分を細線化し、スリット光像の
位置を求める。3D座標算出回路414は、細線化され
たスリット光像の位置と、マイクロコンピュータ13か
ら入力されるガルバノミラー410a、およびスリット
光生成部401のX方向距離lおよびY方向距離mと、
ガルバノミラー410aおよびスリット光生成部401
のX方向とのなす角度α,βとから、奥行き方向の距離
zを算出する。スリット光像の位置、すなわち画像上の
座標と求めた奥行き方向の距離は距離画像データとして
第1の画像メモリ11に送られ、記憶される(ST
4)。
【0030】スリット光画像の読み取りと同時に、2D
画像撮像部42では、光源422を点灯し(ST5)、
スリット光4aが照射されたのと同一の対向部分2bに
可視光4cを照射する。そして、可視光反射光4dが可
視光透過フィルタ420を通過することで、レーザ波長
成分が除去され、可視光成分のみがCCDカメラ421
に入射し、濃淡画像が読み取られ、駆動処理回路421
bでA/D変換され、デジタルの濃淡画像データとして
第2の画像メモリ12に送られ、記憶される(ST
6)。
【0031】スリット光画像と表面の濃淡画像の読み取
りが終了すると、マイクロコンピュータ13は、被計測
物台30が1回転したか否かの判断を行い(ST7)、
1回転していなければ、被計測物台30が一定の角度回
転するように被計測部3の回転制御部33を制御する。
回転駆動部32は、回転制御部33の制御により被計測
物台30を一定の角度回転させる(ST8)。
【0032】一定の角度回転後、前述したのと同様に、
スリット光の照射(ST2)に基づいてスリット光画像
が読み取られ(ST3)、奥行き方向の距離が算出され
(ST4)、距離画像データが第1の画像メモリ11に
記憶される。これと並行して光源422の点灯に基づい
て被計測物2の表面2aの濃淡画像が読み取られ(ST
5)、その濃淡画像データが第2の画像メモリ12に記
憶される。この計測は、被計測物2が1回転するまで続
けられる(ST7)。
【0033】図7は、被計測物2が段差を有する場合の
第1の読み取り結果を説明するための図である。被計測
物2が、図7に示すように段差を有する場合は、スリッ
ト光4aが正面部2cおよび段差側面部2dに投影され
ても、スリット光4a上の測定点4eは、段差側面部2
d上に設定できず、正面部2c上にしか設定できない場
合がある。従って、第1の読み取りでは段差側面部2d
について形状計測を行えないことから、後述する第2の
読み取りで段差側面部2dについて形状計測を行う。
【0034】マイクロコンピュータ13は、第1の画像
メモリ11に記憶した距離画像データに基づいて固体撮
像素子410b上の隣接する画素間の奥行き方向の距離
差が一定値以上あり、かつ、その差が所定の方向に一定
画素数以上続いたか否かの判断を行い、距離差が一定値
以上あり、かつ、その差が所定の方向に一定画素数以上
続いた場合に、段差側面部2dと判定することで被計測
物2の全周にわたって、段差の検出を行い(ST8)、
検出した段差側面部2dの法線方向を算出する(ST
9)。
【0035】(2) 第2の読み取り動作 図10は、第2の読み取り動作を説明するためのフロー
チャートである。マイクロコンピュータ13は、図示し
ないプログラムメモリに記憶されている図10のフロー
チャートに示すようなプログラムに従い、段差側面部2
dに対する第2の読み取り動作を実行する。
【0036】図8は、段差側面部2dに対する第2の読
み取り動作を説明するための図である。まず、マイクロ
コンピュータ13は、段差側面部2dの法線方向に基づ
いて、スリット光投光部40の光軸の向きがステップS
T7で求めた法線方向に略一致するように被計測部3の
回転制御部33、およびスリット光投光部40の水平・
垂直制御部408を制御する。回転駆動部32は、回転
制御部33の制御により被計測台30を回転させ、水平
・垂直回転機構407は、水平・垂直制御部408の制
御によりスリット光投光部40を垂直方向回転軸403
あるいは水平方向回転軸404の回りに回転させる。こ
れにより、スリット光投光部40の光軸の向きが法線方
向に略一致する(ST11)。
【0037】マイクロコンピュータ13は、スリット光
4aの方向が第1の読み取り時のスリット光4aの方向
と直交する方向に回転するようにスリット光投光部40
の回転制御部406を制御する。回転駆動部405は、
回転制御部406の制御によりスリット光生成部401
を回転させる。これにより、スリット光4aの方向が第
1の読み取り時のスリット光4aの方向と直交する(S
T12)。
【0038】スリット光投光部40は、段差側面部2d
にスリット光4aを照射し、マイクロコンピュータ13
は、図8の矢印方向にスリット光4aが走査されるよう
に水平・垂直制御部408を制御する。水平・垂直回転
機構407は、水平・垂直制御部408の制御によりス
リット光投光部40を水平方向回転軸404の回りに正
逆転させる(ST14)。スリット光画像が読み取られ
(ST15)、段差側面部2dの奥行き方向の距離が算
出されて第1の画像メモリ11に記憶され、段差側面部
2dのデータとして補完される(ST16)。距離画像
の取得と同時にマイクロコンピュータ13は、2D画像
撮像部42の光軸の向きが段差側面部2dの法線方向に
略一致するように水平・垂直制御部425を制御する。
水平・垂直回転機構424は、水平・垂直制御部425
の制御により2D画像撮像部42を垂直方向回転軸ある
いは水平方向回転軸を中心に回転させる。2D画像撮像
部42の光軸の向きが法線方向に略一致する(ST1
7)。
【0039】光源422が点灯して(ST18)、段差
側面部2dの濃淡画像が読み取られ、第2の画像メモリ
12に記憶され、段差側面部2dのデータとして補完さ
れる(ST19)。
【0040】上記動作は、全ての段差側面部2dについ
て距離画像の取得と、濃淡画像の読み取りが終了するま
で行われる(ST20)。
【0041】最後に、距離画像の接続処理が行われて、
1つの3次元形状に濃淡画像がマッピングされたデータ
となる(ST21)。
【0042】上述した第1の実施の形態によれば、以下
の効果が得られる。 (イ) 段差側面部2dを検出した場合に、スリット光投光
部40の光軸の向きを段差側面部2dの法線方向に略一
致させて段差側面部2dの奥行き方向の距離を求めてい
るので、死角となる部分を低減することが可能になる。 (ロ) 死角の部分を補間する必要がなくなるので、精度が
高くなる。 (ニ) 傾斜面における奥行き方向の距離の測定点4eの間
隔を平坦面と同様に設定することが可能となるので、場
所による精度のばらつきを抑えることができる。 (ホ) 重心の中心付近で被測定物台30を回転させること
ができるので、被測定物台30の回転機構を小型化でき
る。
【0043】図11は、本発明の第2の実施の形態に係
る画像読取装置を示す。この装置1は、第1の実施の形
態とは逆に、被計測物台30を固定とし、撮像部4を回
転させるようにしたものである。
【0044】図12は、撮像部4を示す。撮像部4は、
第1の実施の形態と同様に、スリット光投光部40、3
D形状計測部41および2D画像撮像部42を備える
が、3D形状計測部41は、ハーフミラー410cで反
射したスリット光反射光4bをガルバノミラー410a
に導くようにし、2D画像撮像部42は、ハーフミラー
410cを透過した可視光反射光4dを可視光透過フィ
ルタ420に導くようにしたものである。
【0045】図13は、本装置1の制御系を示す。本装
置1は、第1の実施の形態と同様に、本装置1全体を制
御する制御部10を有し、この制御部10に、被計測部
3、撮像部4のスリット光投光部40、3D形状計測部
41および2D画像撮像部42を各々接続しているが、
被計測部3は、撮像部4をアーム31によって回転させ
る回転駆動部32と、撮像部4が予め決められた一定角
度毎に順次間欠的に回転するように回転駆動部32を制
御する回転制御部33とを備える。
【0046】上述した第2の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様に、死角となる部分を低減でき、精
度が高く、均一な計測が可能となり、スリット光反射光
4b,可視光4cおよび可視光反射光4dの光路を共用
しているので、小型化が図れる。
【0047】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず、種々な形態が可能である。例えば、上記実施の形
態では、第2の読み取り動作でスリット光投光部40の
光軸の向きを変更したが、3D形状計測部41の光軸の
向きを変更してもよく、スリット光投光部40の光軸と
3D形状計測部41の光軸との間の中間に設定された光
軸の向きを変更してもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、撮像
手段を被計測物の対向面のみならず、所定の傾斜面に向
けることができるので、所定の傾斜面が段差部分の側面
であっても、奥行き方向の距離を計測することができる
ため、死角となる部分を低減することが可能になる。ま
た、死角の部分を補間する必要がなくなるので、精度が
高くなる。また、傾斜面における奥行き方向の距離の測
定点の間隔を平坦面と同様に設定することが可能となる
ので、場所による精度のばらつきを抑えることが可能に
なる。従って、死角となる部分を低減し、精度が高く、
均一な計測が可能な3次元形状計測装置および画像読取
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像読取装置
の全体図である。
【図2】第1の実施の形態に係る撮像部を示す図であ
る。
【図3】(a) は第1の実施の形態に係るスリット光投光
部の斜視図、(b) は第1の実施の形態に係るスリット光
投光部の要部断面図である。
【図4】第1の実施の形態に係る画像読取装置の制御系
を示すブロック図である。
【図5】第1の実施の形態に係るスリット光検出回路の
細線化処理を説明するための図である。
【図6】第1の実施の形態に係る3D座標算出回路の3
D座標算出処理を説明するための図である。
【図7】第1の実施の形態に係る画像読取装置による第
1の読み取り動作を説明するための図である。
【図8】第1の実施の形態に係る画像読取装置による第
2の読み取り動作を説明するための図である。
【図9】第1の実施の形態に係る画像読取装置による第
1の読み取り動作を説明するためのフローチャートであ
る。
【図10】第1の実施の形態に係る画像読取装置による
第2の読み取り動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る画像読取装
置の全体図である。
【図12】第2の実施の形態に係る撮像部を示す図であ
る。
【図13】第2の実施の形態に係る画像読取装置の制御
系を示すブロック図である。
【図14】従来の3次元形状計測装置を示す図である。
【符号の説明】
1 画像読取装置 2 被計測物 2a 表面 2b 対向部分 2c 正面部 2d 段差側面部 3 被計測部 3a 中心 4 撮像部 4a スリット光 4b スリット光反射光 4c 可視光 4d 可視光反射光 4e 測定点 10 制御部 11 第1の画像メモリ 12 第2の画像メモリ 13 マイクロコンピュータ 30 被計測台 31 アーム 32 回転駆動部 33 回転制御部 40 スリット光投光部 41 3D形状計測部 42 2D画像撮像部 400 レーザ光発生部 401 スリット光生成部 401a シリンドリカルレンズ 401b 回転機構 402 ケース 403 垂直方向回転軸 404 水平方向回転軸 405 回転駆動部 406 回転制御部 407 水平・垂直回転機構 408 水平・垂直制御部 410 光学結像系 410a ガルバノミラー 410b 固体撮像素子 410c ハーフミラー 412 駆動回路 413 スリット光検出回路 414 3D座標算出回路 420 可視光透過フィルタ 421 CCDカメラ 421a 光学結像系 421b 駆動処理回路 422 光源 424 水平・垂直回転機構 425 水平・垂直制御部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の位置に配置された被計測物の対向面
    にスリット光を照射し、前記対向面で反射した前記スリ
    ット光の像を結像面上に結像させる撮像手段と、 前記撮像手段を前記所定の位置に向けたまま前記被計測
    物の回りに相対的に回転させる回転手段と、 前記結像面に結像された前記スリット光の像に基づいて
    前記結像面から前記対向面までの距離を測定する測定手
    段と、 前記撮像手段の向きを前記所定の位置とは異なる方向に
    変更する変更手段と、 前記スリット光の照射方向に対して所定の角度を有する
    前記被計測物の傾斜面に前記撮像手段が向くように前記
    回転手段および前記変更手段を制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする3次元形状計測装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記距離に基づいて前記
    傾斜面を検出する構成の請求項1記載の3次元形状計測
    装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、前記結像面上の隣接する
    画素間の前記距離の差が一定値以上あり、かつ、前記距
    離の差が所定の方向に一定画素以上続いた場合に前記傾
    斜面を検出する構成の請求項1記載の3次元形状計測装
    置。
  4. 【請求項4】前記変更手段は、互いに異なる方向の2つ
    の軸の回りに前記撮像手段を回転させる構成の請求項1
    記載の3次元形状計測装置。
  5. 【請求項5】前記変更手段は、前記スリット光をその光
    軸の回りに回転させる構成の請求項1記載の3次元形状
    計測装置。
  6. 【請求項6】所定の位置に配置された被計測物の対向面
    にスリット光を照射し、前記対向面で反射した前記スリ
    ット光の像を結像面上に結像させるとともに、前記スリ
    ット光が照射されたのと同一の前記対向面の表面画像を
    撮像する撮像手段と、 前記撮像手段を前記所定の位置に向けたまま前記被計測
    物の回りに相対的に回転させる回転手段と、 前記結像面に結像された前記スリット光の像に基づいて
    前記結像面から前記対向面までの対向距離からなる距離
    画像を作成するとともに、前記距離画像に前記表面画像
    を重畳する測定手段と、 前記撮像手段の向きを前記所定の位置とは異なる方向に
    変更する変更手段と、 前記スリット光の照射方向に対して所定の角度を有する
    前記被計測物の傾斜面に前記撮像手段が向くように前記
    回転手段および前記変更手段を制御する制御手段とを備
    えたことを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】前記制御手段は、前記対向距離に基づいて
    前記傾斜面を検出する構成の請求項1記載の画像読取装
    置。
  8. 【請求項8】前記制御手段は、前記結像面上の隣接する
    画素間の前記対向距離の差が一定値以上あり、かつ、前
    記対向距離の差が所定の方向に一定画素以上続いた場合
    に前記傾斜面を検出する構成の請求項6記載の画像読取
    装置。
  9. 【請求項9】前記変更手段は、互いに異なる方向の2つ
    の軸の回りに前記撮像手段を回転させる構成の請求項6
    記載の画像読取装置。
  10. 【請求項10】前記変更手段は、前記スリット光をその
    光軸の回りに回転させる構成の請求項6記載の画像読取
    装置。
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