JPH11230679A - 傾斜機能耐火煉瓦 - Google Patents
傾斜機能耐火煉瓦Info
- Publication number
- JPH11230679A JPH11230679A JP10034398A JP3439898A JPH11230679A JP H11230679 A JPH11230679 A JP H11230679A JP 10034398 A JP10034398 A JP 10034398A JP 3439898 A JP3439898 A JP 3439898A JP H11230679 A JPH11230679 A JP H11230679A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porosity
- refractory brick
- thermal conductivity
- brick
- refractory
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- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 溶鋼温度を低下させることなく、安価で軽量
な耐火煉瓦を提供することにある。 【解決手段】 溶鋼に接する面は充填率を高くし、中央
部より鉄皮側に移行するに従い、充填率を低くし、鉄皮
側で最大の気孔率とすることを特徴とする。
な耐火煉瓦を提供することにある。 【解決手段】 溶鋼に接する面は充填率を高くし、中央
部より鉄皮側に移行するに従い、充填率を低くし、鉄皮
側で最大の気孔率とすることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は傾斜機能を有する耐
火煉瓦に関する。
火煉瓦に関する。
【０００２】
【従来の技術】取鍋等に用いられる耐火煉瓦について
は、ロー石質、炭化珪素質、アルミナ質などが用いられ
ている。耐火煉瓦の取鍋における使用状況を図３に示
す。
は、ロー石質、炭化珪素質、アルミナ質などが用いられ
ている。耐火煉瓦の取鍋における使用状況を図３に示
す。
【０００３】図３に示すように、取鍋本体の鉄皮１の内
側に、耐火度、熱伝導度を考慮して耐火煉瓦２及び３が
モルタルで接着され、溶鋼運搬用取鍋として使用され
る。この場合、溶鋼と接触する耐火煉瓦２は高耐火度が
必要である。高耐火度の煉瓦としてはアルミナ質が挙げ
られるが、熱伝導率がよいため溶鋼温度が低下しやす
く、高価でありかつ質量が大きいという問題がある。
側に、耐火度、熱伝導度を考慮して耐火煉瓦２及び３が
モルタルで接着され、溶鋼運搬用取鍋として使用され
る。この場合、溶鋼と接触する耐火煉瓦２は高耐火度が
必要である。高耐火度の煉瓦としてはアルミナ質が挙げ
られるが、熱伝導率がよいため溶鋼温度が低下しやす
く、高価でありかつ質量が大きいという問題がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、溶鋼
と接触する耐火煉瓦２として高耐火度の煉瓦を使用する
必要があるが、熱伝導率が良いアルミナ質煉瓦は溶鋼温
度が低下しやすく、高価でありかつ質量が大きいという
問題がある。
と接触する耐火煉瓦２として高耐火度の煉瓦を使用する
必要があるが、熱伝導率が良いアルミナ質煉瓦は溶鋼温
度が低下しやすく、高価でありかつ質量が大きいという
問題がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の請求項１に係る傾斜機能耐火煉瓦は、溶鋼に接する
面は充填率を高くし、中央部より鉄皮側に移行するに従
い、充填率を低くし、鉄皮側で最大の気孔率とすること
を特徴とする。
明の請求項１に係る傾斜機能耐火煉瓦は、溶鋼に接する
面は充填率を高くし、中央部より鉄皮側に移行するに従
い、充填率を低くし、鉄皮側で最大の気孔率とすること
を特徴とする。
【０００６】上記課題を解決する本発明の請求項２に係
る傾斜機能耐火煉瓦は、請求項１において、アルミナ質
煉瓦よりなることを特徴とする。上記課題を解決する本
発明の請求項３に係る傾斜機能耐火煉瓦は、請求項１に
おいて、ムライト質煉瓦よりなることを特徴とする。
る傾斜機能耐火煉瓦は、請求項１において、アルミナ質
煉瓦よりなることを特徴とする。上記課題を解決する本
発明の請求項３に係る傾斜機能耐火煉瓦は、請求項１に
おいて、ムライト質煉瓦よりなることを特徴とする。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る傾斜機
能耐火煉瓦を図１に示す。図１は本発明に係る傾斜機能
耐火煉瓦の平面図であり、例えば、図３に示す耐火煉瓦
２に適用されるものである。
能耐火煉瓦を図１に示す。図１は本発明に係る傾斜機能
耐火煉瓦の平面図であり、例えば、図３に示す耐火煉瓦
２に適用されるものである。
【０００８】即ち、この傾斜機能耐火煉瓦は、図１に示
すように、溶鋼に接する面（使用面）は充填率を高く
し、言い換えると、気孔率を小さくし、中央部より取鍋
鉄皮側に移行するに従い、充填率を低くし、言い換える
と、気孔率を増して、取鍋鉄皮側で最大の気孔率となる
ような三つの部分Ａ，Ｂ，Ｃからなるものである。
すように、溶鋼に接する面（使用面）は充填率を高く
し、言い換えると、気孔率を小さくし、中央部より取鍋
鉄皮側に移行するに従い、充填率を低くし、言い換える
と、気孔率を増して、取鍋鉄皮側で最大の気孔率となる
ような三つの部分Ａ，Ｂ，Ｃからなるものである。
【０００９】これにより、溶鋼に接する部分Ａの耐火
度、耐食性は減じずに、低熱伝導率、低重量の耐火煉瓦
を提供することができる。尚、溶鋼の侵食度は気孔率が
増すに従い低下するため、気孔率は中央部の部分Ｂより
鉄皮側の部分Ｃに限り増加させた。
度、耐食性は減じずに、低熱伝導率、低重量の耐火煉瓦
を提供することができる。尚、溶鋼の侵食度は気孔率が
増すに従い低下するため、気孔率は中央部の部分Ｂより
鉄皮側の部分Ｃに限り増加させた。
【００１０】また、気孔率は、重量、熱伝導率を低減す
るためには、全体で５％以下ではその効果がほとんどな
く、４０％を超える部分は強度が大きく減少するため、
全体で５〜２０％、気孔率最大部分の断面で４０％以下
とするのが望ましい。
るためには、全体で５％以下ではその効果がほとんどな
く、４０％を超える部分は強度が大きく減少するため、
全体で５〜２０％、気孔率最大部分の断面で４０％以下
とするのが望ましい。
【００１１】上述したように本発明に係る傾斜機能耐火
煉瓦は、気孔率を適正に傾斜させることにより、耐火度
を減少させることなく、軽量で熱伝導度の低い耐火煉瓦
を提供するものであり、これにより耐火度が高いが比
重、熱伝導度の大きいアルミナ質煉瓦も低比重、低熱伝
導率で使用可能となり、例えば、耐火度の高いアルミナ
質煉瓦又はムライト質煉瓦を使用とすることによる耐火
材寿命延長及び取鍋耐火材組み立て時間短縮を可能とし
た。
煉瓦は、気孔率を適正に傾斜させることにより、耐火度
を減少させることなく、軽量で熱伝導度の低い耐火煉瓦
を提供するものであり、これにより耐火度が高いが比
重、熱伝導度の大きいアルミナ質煉瓦も低比重、低熱伝
導率で使用可能となり、例えば、耐火度の高いアルミナ
質煉瓦又はムライト質煉瓦を使用とすることによる耐火
材寿命延長及び取鍋耐火材組み立て時間短縮を可能とし
た。
【００１２】〔実施例１〕表１に示す化学的成分を有す
るアルミナ質煉瓦を製作し、試験を行った。この傾斜機
能耐火煉瓦は、表２に示すように気孔率が変化する。
るアルミナ質煉瓦を製作し、試験を行った。この傾斜機
能耐火煉瓦は、表２に示すように気孔率が変化する。
【００１３】
【表１】
【００１４】
【表２】
【００１５】製作した煉瓦の概略図を図２に示す。図２
に示すように、この耐火煉瓦はφ３５×高さ３０ｍｍの
金型にアルミナ粒を充填し、焼成したものである。ま
た、気孔率の変化については粒度分布調整および発砲材
により調整した。このように製作した耐火材料の比重、
熱伝導度、曲げ強度を測定した。その結果を表３に示
す。
に示すように、この耐火煉瓦はφ３５×高さ３０ｍｍの
金型にアルミナ粒を充填し、焼成したものである。ま
た、気孔率の変化については粒度分布調整および発砲材
により調整した。このように製作した耐火材料の比重、
熱伝導度、曲げ強度を測定した。その結果を表３に示
す。
【００１６】
【表３】
【００１７】表３の結果から明らかなように、本発明の
実施例に係る試験材Ｎｏ．１〜３は、ある程度の曲げ強
度を有しながら、低熱伝導度、低比重を実現している。
これに対し、試験材Ｎｏ．４は従来技術に係る耐火煉瓦
であり、気孔率が０％のため熱伝導度、比重が大きい。
更に、試験材Ｎｏ．５は気孔率が５０％と高すぎるため
曲げ強度が小さい。
実施例に係る試験材Ｎｏ．１〜３は、ある程度の曲げ強
度を有しながら、低熱伝導度、低比重を実現している。
これに対し、試験材Ｎｏ．４は従来技術に係る耐火煉瓦
であり、気孔率が０％のため熱伝導度、比重が大きい。
更に、試験材Ｎｏ．５は気孔率が５０％と高すぎるため
曲げ強度が小さい。
【００１８】〔実施例２〕表４に示す化学成分を有する
ムライト質煉瓦を製作し、試験を行った。この傾斜機能
耐火煉瓦は、表５に示すように気孔率が変化する。
ムライト質煉瓦を製作し、試験を行った。この傾斜機能
耐火煉瓦は、表５に示すように気孔率が変化する。
【００１９】
【表４】
【００２０】
【表５】
【００２１】製作した煉瓦の概略図を図２に示す。図２
に示すように、この耐火煉瓦はφ３５×高さ３０ｍｍの
金型にムライト粒を充填し、焼成したものである。ま
た、気孔率の変化については粒度分布調整および発砲材
により調整した。このように製作した耐火材料の比重、
熱伝導度、曲げ強度を測定した。その結果を表６に示
す。
に示すように、この耐火煉瓦はφ３５×高さ３０ｍｍの
金型にムライト粒を充填し、焼成したものである。ま
た、気孔率の変化については粒度分布調整および発砲材
により調整した。このように製作した耐火材料の比重、
熱伝導度、曲げ強度を測定した。その結果を表６に示
す。
【００２２】
【表６】
【００２３】表６の結果から明らかなように、本発明の
実施例に係る試験材Ｎｏ．１〜３はで、ある程度の曲げ
強度を有しながら低熱伝導度、低比重を実現している。
これに対し、試験材Ｎｏ．４は従来の耐火煉瓦であり、
気孔率が０％のため熱伝導度、比重が大きい。更に、試
験材Ｎｏ．５は気孔率が５０％と高すぎるため曲げ強度
が小さい。
実施例に係る試験材Ｎｏ．１〜３はで、ある程度の曲げ
強度を有しながら低熱伝導度、低比重を実現している。
これに対し、試験材Ｎｏ．４は従来の耐火煉瓦であり、
気孔率が０％のため熱伝導度、比重が大きい。更に、試
験材Ｎｏ．５は気孔率が５０％と高すぎるため曲げ強度
が小さい。
【００２４】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明の請求項１に係る傾斜機能耐火煉瓦
は、溶鋼に接する面は充填率を高くし、中央部より鉄皮
側に移行するに従い、充填率を低くし、鉄皮側で最大の
気孔率とすることを特徴とするので、言い換えると、気
孔率を適正に傾斜させることにより、耐火度を減少させ
ることなく、軽量で熱伝導度の低い耐火煉瓦を提供する
ものである。
たように、本発明の請求項１に係る傾斜機能耐火煉瓦
は、溶鋼に接する面は充填率を高くし、中央部より鉄皮
側に移行するに従い、充填率を低くし、鉄皮側で最大の
気孔率とすることを特徴とするので、言い換えると、気
孔率を適正に傾斜させることにより、耐火度を減少させ
ることなく、軽量で熱伝導度の低い耐火煉瓦を提供する
ものである。
【００２５】特に、本発明の請求項２に係る傾斜機能耐
火煉瓦のようにアルミナ質煉瓦に適用することにより、
耐火度は損ねずに熱伝導度を非常に低くすることが可能
となる。
火煉瓦のようにアルミナ質煉瓦に適用することにより、
耐火度は損ねずに熱伝導度を非常に低くすることが可能
となる。
【００２６】特に、本発明の請求項３に係る傾斜機能耐
火煉瓦のようにムライト質煉瓦に適用することにより、
耐火度は損ねずに熱伝導度を非常に低くすることが可能
となる。
火煉瓦のようにムライト質煉瓦に適用することにより、
耐火度は損ねずに熱伝導度を非常に低くすることが可能
となる。
【００２７】本発明の適用例としては、溶鋼保持炉が考
えられ、加熱設備がない場合は保持時間の延長が可能と
なり、加熱設備がある場合においてもエネルギー効率の
向上が得られる。
えられ、加熱設備がない場合は保持時間の延長が可能と
なり、加熱設備がある場合においてもエネルギー効率の
向上が得られる。
【図１】本発明の実施の形態に係る傾斜機能耐火煉瓦の
平面図である。
平面図である。
【図２】本発明の実施例に係る傾斜機能耐火煉瓦試験体
の斜視図である。
の斜視図である。
【図３】従来技術に係る耐火煉瓦の取鍋における使用状
況を示す説明図である。
況を示す説明図である。
１ 鉄皮 ２ 耐火煉瓦 ３ 耐火煉瓦 ４ モルタル Ａ，Ｂ，Ｃ 傾斜機能耐火煉瓦の部分
Claims (3)
- 【請求項１】 溶鋼に接する面は充填率を高くし、中央
部より鉄皮側に移行するに従い、充填率を低くし、鉄皮
側で最大の気孔率とすることを特徴とする傾斜機能耐火
煉瓦。 - 【請求項２】 アルミナ質煉瓦よりなることを特徴とす
る請求項１記載の傾斜機能耐火煉瓦。 - 【請求項３】 ムライト質煉瓦よりなることを特徴とす
る請求項１記載の傾斜機能耐火煉瓦。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034398A JPH11230679A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 傾斜機能耐火煉瓦 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10034398A JPH11230679A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 傾斜機能耐火煉瓦 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11230679A true JPH11230679A (ja) | 1999-08-27 |
Family
ID=12413089
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10034398A Withdrawn JPH11230679A (ja) | 1998-02-17 | 1998-02-17 | 傾斜機能耐火煉瓦 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11230679A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010242992A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 耐火物ライニング |
-
1998
- 1998-02-17 JP JP10034398A patent/JPH11230679A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010242992A (ja) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Nippon Steel Corp | 耐火物ライニング |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050510 |