JPH11230118A - 気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装置及び気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法 - Google Patents

気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装置及び気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法

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JPH11230118A
JPH11230118A JP4629898A JP4629898A JPH11230118A JP H11230118 A JPH11230118 A JP H11230118A JP 4629898 A JP4629898 A JP 4629898A JP 4629898 A JP4629898 A JP 4629898A JP H11230118 A JPH11230118 A JP H11230118A
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JP
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wear
leakage
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measured
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JP4629898A
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Mutsumi Chikashita
睦 近下
Katsuto Kubota
克仁 窪田
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の気圧アクチュエータのパッキング摩耗
を同時に点検することができる気圧アクチュエータシス
テムの摩耗及び洩れ検出装置及び気圧アクチュエータシ
ステムの摩耗及び洩れ異常検出方法を提供する。 【解決手段】 流入路52と流入路54との間に配設さ
れたストップバルブ50を切り替え空気の流入・流出を
停止させる。この初期状態の流入路54内の圧力を測定
する。その後、所定時間が経過した際に再び流入路54
内の圧力を測定する。そして、初期状態の圧力と比較し
て、所定時間経過後の圧力が大きく低下しているかを判
断し、大きく低下、即ち、いずれかの気圧アクチュエー
タのシールパッキングが摩耗し、空気が抜けて圧力が低
下しているときに、シールパッキングの摩耗及びシステ
ムの洩れ異常を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、気圧アクチュエ
ータのパッキング及び気圧通路の摩耗及びシステムの洩
れ異常を検出するための気圧アクチュエータシステムの
摩耗及び洩れ検出装置及び気圧アクチュエータシステム
の摩耗及び洩れ異常検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、電子部品等の小部品の組立工程に
おいて、気圧アクチュエータを搬送に用いることがあ
る。ここでは、1台のマニュホールドに複数の気圧アク
チュエータを配置し、該気圧アクチュエータをシーケン
シャルに駆動することで、部品を搬送させ、組立を行っ
ている。ここで、係る気圧アクチュエータを用いるマニ
ュホールドにおいて、従来は気圧アクチュエータの劣化
を大きく問題にすることはなかった。このため、気圧ア
クチュエータは、目視による動作確認に止まり、動作が
円滑でない際に、補修交換が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記マ
ニュホールドにおける組立時間の適正時間を維持するた
めには、気圧アクチュエータが適正に動作することが必
要になる。このため、本発明者は、気圧アクチュエータ
の使用に伴い劣化するピストンのパッキングとシールパ
ッキング等とを点検することを思い立ったが、1台のマ
ニュホールドには、10以上の気圧アクチュエータが設
けられており、更に、組み立て工場内には複数のマニュ
ホールドが配設されており、すべての気圧アクチュエー
タを1台毎に点検することは事実上不可能に近かった。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、複数の
気圧アクチュエータのパッキング摩耗及びシステムの洩
れ異常を同時に点検することができる気圧アクチュエー
タシステムの摩耗及び洩れ検出装置及び気圧アクチュエ
ータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、請求項1は、共通の流入路から空気を供給
される複数の気圧アクチュエータのシールパッキング等
の摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する気圧アクチュ
エータシステムの摩耗及び洩れ検出装置であって、初期
状態に於ける前記流入路の圧力を測定する第1圧力測定
手段と、所定時間が経過した際の前記流入路の圧力を測
定する第2圧力測定手段と、前記第1圧力測定手段にて
測定された圧力から前記第2圧力測定手段にて測定され
た圧力が大きく低下しているかを判断する比較手段と、
前記比較手段により、圧力が大きく低下していると判断
された際に、シールパッキング等の摩耗及びシステムの
洩れ異常を警告する警告手段と、を備えることを技術的
特徴とする。
【0006】また、請求項2は、共通の流出路へ空気を
排出する複数の気圧アクチュエータのピストンのパッキ
ングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する気圧アク
チュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装置であって、
初期状態に於ける前記流出路の圧力を測定する第3圧力
測定手段と、所定時間が経過した際の前記流出路の圧力
を測定する第4圧力測定手段と、前記第3圧力測定手段
にて測定された圧力から前記第4圧力測定手段にて測定
された圧力が大きく上昇しているかを判断する比較手段
と、前記比較手段により、圧力が大きく上昇していると
判断された際に、ピストンのパッキングの摩耗及びシス
テムの洩れ異常を警告する警告手段と、を備えることを
技術的特徴とする。
【0007】また、請求項3は、共通の流入路から空気
を供給され、共通の流出路へ空気を排出する複数の気圧
アクチュエータのシールパッキング等及びピストンのパ
ッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する気圧
アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装置であっ
て、初期状態に於ける前記流入路の圧力を測定する第1
圧力測定手段と、所定時間が経過した際の前記流入路の
圧力を測定する第2圧力測定手段と、前記第1圧力測定
手段にて測定された圧力から前記第2圧力測定手段にて
測定された圧力が大きく低下しているかを判断する第1
比較手段と、前記第1比較手段により、圧力が大きく低
下していると判断された際に、シールパッキング等の摩
耗及びシステムの洩れ異常を警告する第1警告手段と、
初期状態に於ける前記流出路の圧力を測定する第3圧力
測定手段と、所定時間が経過した際の前記流出路の圧力
を測定する第4圧力測定手段と、前記第3圧力測定手段
にて測定された圧力から前記第4圧力測定手段にて測定
された圧力が大きく上昇しているかを判断する第2比較
手段と、前記第2比較手段により、圧力が大きく上昇し
ていると判断された際に、ピストンのパッキングの摩耗
及びシステムの洩れ異常を警告する第2警告手段と、を
備えることを技術的特徴とする。
【0008】また、請求項4は、共通の流入路から空気
を供給される複数の気圧アクチュエータのシールパッキ
ング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する気圧ア
クチュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法であ
って、前記流入路へ圧力を供給した状態で、該流入路か
ら圧力の逃げるのを防ぎ、初期状態に於ける前記流入路
の圧力を測定し、所定時間が経過した際の流入路の圧力
を測定し、前記初期状態にて測定された圧力と前記所定
時間経過した際に測定された圧力とを比較し、圧力が大
きく低下していることに基づきシールパッキング等の摩
耗及びシステムの洩れ異常を検出することを技術的特徴
とする。
【0009】また、請求項5は、共通の流出路へ空気を
排出する複数の気圧アクチュエータのピストンのパッキ
ングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する気圧アク
チュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法であっ
て、前記流出路から圧力の逃げるのを防ぎ、初期状態に
於ける前記流出路の圧力を測定し、所定時間が経過した
際の前記流出路の圧力を測定し、前記初期状態にて測定
された圧力と前記所定時間経過した際に測定された圧力
とを比較し、圧力が大きく上昇していることに基づきピ
ストンのパッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検
出することを特徴とする。
【0010】請求項1の気圧アクチュエータシステムの
摩耗及び洩れ異常検出装置では、共通の流入路から空気
を供給される複数の気圧アクチュエータのシールパッキ
ング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する際に、
圧力の逃げるのを防ぎながら流入路へ圧力を供給した状
態で、流入路の圧力(初期状態)を測定し、更に、所定
時間が経過した際の流入路の圧力を測定する。そして、
初期状態にて測定された圧力から所定時間経過した際に
測定された圧力が大きく低下しているかを判断し、圧力
が大きく低下していると判断された際に、即ち、シール
パッキング等を介して圧力が抜けているときに、シール
パッキング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を警告す
る。このため、複数の気圧アクチュエータの内のいずれ
かのシールパッキング等が摩耗及びシステムの洩れ異常
を発していることを1回の検査で検出することができ
る。
【0011】請求項2の気圧アクチュエータシステムの
摩耗及び洩れ異常検出装置では、共通の流出路へ空気を
排出する複数の気圧アクチュエータのピストンのパッキ
ングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する際に、流
入路側に圧力を印加すると共に、この圧力が流出路側へ
抜けてくるかを検査する。先ず、圧力の逃げるのを妨ぎ
初期状態に於ける流出路の圧力を測定し、所定時間が経
過した際の流出路の圧力を測定する。そして、初期状態
にて測定された圧力から所定時間経過した際に測定され
た圧力が大きく上昇しているかを判断し、圧力が大きく
上昇していると判断された際に、即ち、流入路側の圧力
が流出路側に抜けてくる場合に、ピストンのパッキング
の摩耗及びシステムの洩れ異常を警告する。このため、
複数の気圧アクチュエータの内のいずれかのピストンの
パッキングが摩耗及びシステムの洩れ異常を発している
ことを1回の検査で検出することができる。
【0012】請求項3の気圧アクチュエータシステムの
摩耗及び洩れ異常検出装置では、共通の流入路から空気
を供給される複数の気圧アクチュエータのシールパッキ
ング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する際に、
圧力の逃げるのを防ぎながら流入路へ圧力を供給した状
態で、流入路の圧力(初期状態)を測定し、更に、所定
時間が経過した際の流入路の圧力を測定する。そして、
初期状態にて測定された圧力から所定時間経過した際に
測定された圧力が大きく低下しているかを判断し、圧力
が大きく低下していると判断された際に、即ち、シール
パッキング等を介して圧力が抜けているときに、シール
パッキング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を警告す
る。このため、複数の気圧アクチュエータの内のいずれ
かのシールパッキング等が摩耗及びシステムの洩れ異常
を発していることを1回の検査で検出することができ
る。また、共通の流出路へ空気を排出する複数の気圧ア
クチュエータのピストンのパッキングの摩耗及びシステ
ムの洩れ異常を検出する際に、流入路側に圧力を印加す
ると共に、この圧力が流出路側に抜けてくるかを検査す
る。先ず、圧力の逃げるのを防ぎ初期状態に於ける流出
路の圧力を測定し、所定時間が経過した際の流出路の圧
力を測定する。そして、初期状態にて測定された圧力か
ら所定時間経過した際に測定された圧力が大きく上昇し
ているかを判断し、圧力が大きく上昇していると判断さ
れた際に、即ち、流入路側の圧力が流出路側に抜けてく
る場合に、ピストンのパッキングの摩耗及びシステムの
洩れ異常を警告する。このため、複数の気圧アクチュエ
ータの内のいずれかのピストンのパッキングが摩耗及び
システムの洩れ異常を発していることを1回の検査で検
出することができる。この気圧アクチュエータシステム
の摩耗及び洩れ異常検出装置は、1台でシールパッキン
グ等及びピストンのパッキング及び気圧経路の劣化を検
出することができる。
【0013】請求項4の気圧アクチュエータシステムの
摩耗及び洩れ異常検出方法では、共通の流入路から空気
を供給される複数の気圧アクチュエータのシールパッキ
ング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する際に、
圧力の逃げるのを防ぎながら流入路へ圧力を供給した状
態で、流入路の圧力(初期状態)を測定し、更に、所定
時間が経過した際の流入路の圧力を測定する。そして、
初期状態にて測定された圧力から前記所定時間経過した
際に測定された圧力が大きく低下しているかを判断し、
圧力が大きく低下していると判断された際に、即ち、シ
ールパッキング等を介して圧力が低下しているときに、
シールパッキング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検
出する。このため、複数の気圧アクチュエータの内のい
ずれかのシールパッキング等が摩耗及びシステムの洩れ
異常を発していることを1回の検査で検出することがで
きる。
【0014】請求項5の気圧アクチュエータシステムの
摩耗及び洩れ異常検出方法では、共通の流出路へ空気を
排出する複数の気圧アクチュエータのピストンのパッキ
ングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出するする際
に、流入路側に圧力を印加すると共に、この圧力が流出
路側に抜けてくるかを検査する。先ず、圧力の逃げるの
を防ぎ初期状態に於ける流出路の圧力を測定し、所定時
間が経過した際の流出路の圧力を測定する。そして、初
期状態にて測定された圧力から所定時間経過した際に測
定された圧力が大きく上昇しているかを判断し、圧力が
大きく上昇していると判断された際に、即ち、流入路側
の圧力が流出路側に抜けてくる場合に、ピストンのパッ
キングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する。この
ため、複数の気圧アクチュエータの内のいずれかのピス
トンのパッキングが摩耗及びシステムの洩れ異常を発し
ていることを1回の検査で検出することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
る気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装置
及び気圧アクチュエータの摩耗及び洩れ異常検出方法に
ついて図を参照して説明する。図1は第1実施態様の気
圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装置によ
りピストンのパッキング及びシールパッキング等の摩耗
及びシステムの洩れ異常が検出されるマニュホールドの
制御構成を示している。マニュホールド30には、複数
の気圧アクチュエータの制御用の電磁弁32、34、3
6、38、40、42、44が配設されている。該電磁
弁には、共通の流入路52から供給される空気が、共通
のPポートPPを介して流入されるようになっている。
また、該電磁弁からの排気が排出管EXH. A、EX
H. Bを介して排出させるようになっている。排出管E
XH. A、EXH. Bからの排気は、共通の流出路56
へ集められるようになっている。ここで、本実施形態の
マニュホールドには、後述する気圧アクチュエータのパ
ッキング及び気圧経路の点検のために、流入路52と流
入路54との間に、方向切替バルブ50が配設され、同
様に、流出路56側には、測定用の測定路60側に排気
を振り分ける方向切替バルブ58が取り付けられてい
る。該流入路54及び測定路60には、気圧アクチュエ
ータのパッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出
するための摩耗及び洩れ検出装置10が取り付け得るよ
うになっている。
【0016】ここで、電磁弁32により駆動される気圧
アクチュエータ20の構成について、図3を参照して説
明する。気圧アクチュエータ20は、シリンダ22と、
ピストン26と、ピストン26に連結されたロッド24
からなり、シリンダ22の通孔22aに配設されたシー
ルパッキング24aと、ピストン26に配設されたピス
トンパッキング26aとにより気密性が保たれるように
構成されている。
【0017】図3(A)に示すように電磁弁32によ
り、AポートAPと排出管EXH. Aとが接続され、B
ポートBPとPポートPPとが接続されることで、該P
ポートPPから供給される空気によってピストン26が
図中左側へ押され、ロッド24を引き入れる。反対に、
図3(B)に示すように気圧アクチュエータ20は、電
磁弁32により、AポートAPとPポートPPとが接続
され、BポートBPと排出管EXH. Bとが接続される
ことで、該PポートPPから供給される空気によってピ
ストン26が図中右側へ押され、ロッド24を気圧アク
チュエータから押し出す。
【0018】引き続き、気圧アクチュエータシステムの
パッキングの摩耗及び洩れ異常を検出する摩耗及び洩れ
検出装置10の構成について、図4を参照して説明す
る。該摩耗及び洩れ検出装置10は、制御回路10と、
被測定空気圧の圧力を測定する圧力測定回路と、測定し
た圧力を表示する液晶パネルからなる表示装置16と、
パッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常が検出された
際に警報を発するブザーからなる警報装置18と、シー
ルパッキング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検出す
る際に操作されるスイッチSW1と、ピストンのパッキ
ングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する際に操作
されるスイッチSW2とから構成されている。
【0019】次に、図1を参照してシールパッキング等
の摩耗及びシステムの洩れ異常検出について説明する。
図1に示す電磁弁32〜44には、図3を参照して上述
した気圧アクチュエータ20がそれぞれ接続されてい
る。本実施形態では、1台のマニュホールドに配設され
た該複数の気圧アクチュエータシステムのパッキング摩
耗及びシステムの洩れ異常を同時に検査する。
【0020】まず、作業者は、電磁弁32〜44を操作
しないことで、気圧アクチュエータを定常状態にする。
即ち、図3(A)及び図3(B)を参照して上述したよ
う電磁弁のAポート及びBポートの切り替えに応じて、
ピストン26を右端、又は、左端まで移動させる。
【0021】次に、作業者は、上述した定常状態におい
て、流入路52と流入路54との間に配設された方向切
替バルブ50を切り替え空気の流入・流出を停止させ
る。この状態で流入路54内の圧力を摩耗及び洩れ検出
装置10にて測定することで、各気圧アクチュエータの
シールパッキング等の摩耗及びシステムの洩れ異常を検
出する。即ち、図3中に示すシールパッキング24aに
摩耗及びシステムの洩れ異常が生じていない限り、該流
入路54に蓄えられた圧力が低下することはないからで
ある。
【0022】引き続き、作業者は、摩耗及び洩れ検出装
置10を図1中に示すように流入路54へ接続した後、
スイッチSW1を操作しシールパッキング等の摩耗及び
システムの洩れ異常検出を摩耗及び洩れ検出装置10に
設定する。これにより、摩耗及びシステムの洩れ検出装
置10は、測定圧力の低下に基づく摩耗及びシステムの
洩れ異常を自動的に検出し、警報音を鳴らす。この自動
検出処理について、図5のフローチャートを参照して説
明する。
【0023】先ず、摩耗及び洩れ検出装置10の制御回
路は、スイッチSW1によりシールパッキング等の摩耗
及びシステムの洩れ異常検出が設定されているかを判断
し(S10)、上記スイッチSW1が設定されているこ
とにより(S10がYes)、ステップ14にて、初期
状態の流入路54内の圧力を測定する。その後、所定時
間(例えば3分)が経過したかを判断し(S16)、所
定時間が経過すると(S16がYes)、再び、流入路
54内の圧力を測定する(S18)。そして、初期状態
の圧力と比較して、所定時間経過後の圧力が大きく低下
しているかを判断する(S20)。ここで、大きく低
下、即ち、いずれかの気圧アクチュエータのシールパッ
キング等が摩耗及びシステムの洩れ異常を発し、空気が
抜けて圧力が低下しているときには(S20がYe
s)、表示装置16にてシールパッキング等の摩耗及び
システムの洩れ異常を表示すると共に、警報装置を鳴ら
す(S22)。一方、圧力の低下が小さいときには(S
20がNo)、処理を終了する。
【0024】なお、上述した説明では、電磁弁を操作せ
ずに、ピストン26をシリンダ22内で右端又は左端ま
で移動させてから測定を開始したが、電磁弁を操作し、
全ての気圧アクチュエータを、図3(A)中に示すよう
にAポートAPと排出管EXH. Aとを接続し、Bポー
トBPとPポートPPとを接続し、ピストン26を左端
まで搬送させてから測定を開始することも可能である。
【0025】次に、図2を参照してピストンのパッキン
グの摩耗及びシステムの洩れ異常検出について説明す
る。本実施形態では、上述したシールパッキング等と同
様に、1台のマニュホールドに配設された複数台の気圧
アクチュエータのピストンのパッキングの摩耗及びシス
テムの洩れ異常を同時に検査する。
【0026】まず、作業者は、電磁弁32〜44を操作
しないことで、気圧アクチュエータを定常状態にする。
図3(A)中で示すように電磁弁にてAポートAPと排
出管EXH. Aとが接続され、BポートBPとPポート
PPとが接続されている際には、ピストン26を左端ま
で搬送した状態に、又は、図3(B)中に示すように電
磁弁にてAポートAPとPポートPPとが接続され、B
ポートBPと排出管EXH. Bとが接続されている際に
は、ピストン26を右端まで移動した状態にする。
【0027】そして、図2に示す方向切替バルブ58を
切り替え、流出路56からの排気が測定路60側へ送ら
れるようにしてから、該測定路60に摩耗及び洩れ検出
装置10を接続し、スイッチSW2を操作してピストン
のパッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常検出を摩耗
及び洩れ検出装置10に設定する。この状態で流出路5
6内の圧力を摩耗及び洩れ検出装置10にて測定、即
ち、流入路52から一定の圧力を加えた状態で該流入路
52からの圧力によって該流出路56内の圧力が上昇す
るか否かにより、各気圧アクチュエータのピストンのパ
ッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出する。こ
こで、ピストンのパッキングが摩耗及びシステムの洩れ
異常を検出した際には、図3(A)に示す状態において
は、BポートBPから加えられた流入路52からの圧力
が、ピストンパッキング26aを通って、AポートAP
側から排出され、また、図3(B)に示す状態において
は、AポートAPから加えられた流入路52からの圧力
が、ピストンパッキング26aを通って、BポートBP
側から排出され、流出路56(図2参照)内の圧力を上
昇させる。
【0028】これにより、摩耗及び洩れ検出装置10
は、測定圧力の上昇に基づき、摩耗及びシステムの洩れ
異常を自動的に検出し、警報音を鳴らす。この自動検出
処理について、図5及び図6のフローチャートを参照し
て説明する。
【0029】先ず、摩耗及び洩れ検出装置10の制御回
路は、スイッチSW1によりシールパッキング等の摩耗
及びシステムの洩れ異常検出が設定されているかを判断
する(S10)。ここでは、スイッチSW1が設定され
ていないため(S10がNo)、引き続き、ステップ1
2にてスイッチSW2によりピストンのパッキングの摩
耗及びシステムの洩れ異常検出が設定されているかを判
断する。ここでは、スイッチSW2が設定されているた
め(S12がYes)、図6に示すステップ34の処理
へ移行する。該ステップ34では、初期状態の流出路5
6内の圧力を測定する。その後、所定時間(例えば3
分)が経過したかを判断し(S36)、所定時間が経過
すると(S36がYes)、再び、流出路56内の圧力
を測定する(S38)。そして、初期状態の圧力と比較
して、所定時間経過後の圧力が大きく上昇しているかを
判断する(S40)。ここで、大きく上昇、即ち、いず
れかの気圧アクチュエータのピストンのパッキングが摩
耗及びシステムの洩れ異常を生じ、空気が抜けて流出路
56内の圧力が上昇しているときには(S40がYe
s)、表示装置16にてピストンのパッキングの摩耗及
びシステムの洩れ異常を表示すると共に、警報装置を鳴
らす(S42)。一方、圧力の上昇が小さいときには
(S40がNo)、処理を終了する。
【0030】本実施形態に気圧アクチュエータシステム
の摩耗及び洩れ異常検出装置及び気圧アクチュエータシ
ステムの摩耗及び洩れ異常検出方法では、マニュホール
ドに配設された複数の気圧アクチュエータ内のいずれか
のピストンのパッキングが摩耗及びシステムの洩れ異常
の発していることを1回の検査で検出することができ
る。特に、本実施形態の摩耗及び洩れ検出装置10は、
ピストンのパッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常と
シールパッキング等の摩耗及びシステムの洩れ異常とを
1台で試験することができる。このため、気圧アクチュ
エータの機能を常に良好な状態に保ち得るので、組み立
て工程での部品の組み立て時間を最適に保つことが可能
となる。また、施設異常を未然に防止できる。
【0031】なお、この実施形態では、初期状態から所
定時間経過後に圧力を測定し、圧力の低下又は上昇に基
づきパッキングの摩耗及びシステムの洩れ異常を検出し
ているが、初期状態から或る低下値又は上昇値に達する
までの時間を測定することで、パッキングの摩耗及びシ
ステムの洩れ異常を検出することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の気圧アクチュエ
ータの摩耗及びシステムの洩れ異常検出装置及び気圧ア
クチュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法によ
れば、複数の気圧アクチュエータ内のいずれかのピスト
ンのパッキングが摩耗及びシステムの洩れ異常している
ことを1回の検査で検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る摩耗及び洩れ異常検
出装置により試験されるマニュホールドの気圧制御機構
を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る摩耗及び洩れ異常検
出装置により試験されるマニュホールドの気圧制御機構
を示す説明図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)は、本発明の一実施
形態に係る摩耗及び洩れ異常検出装置により試験される
マニュホールドに配置される気圧アクチュエータを示す
説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る摩耗及び洩れ異常検
出装置を構成を示すブロック図である。
【図5】摩耗及び洩れ異常検出装置による検出処理を示
すフローチャートである。
【図6】摩耗及び洩れ異常検出装置による検出処理を示
すフローチャートである。
【符号の説明】 10 摩耗及び洩れ異常検出装置 20 気圧アクチュエータ 22 シリンダ 24 ロッド 24a シールパッキング等 26 ピストン 26a ピストンのパッキング 30 マニュホールド(電磁弁集合配管台) 32〜44 電磁弁 54 流入路 56 流出路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の流入路から空気を供給される複数
    の気圧アクチュエータのシールパッキング等の摩耗及び
    システムの洩れ異常を検出する気圧アクチュエータシス
    テムの摩耗及び洩れ検出装置であって、 初期状態に於ける前記流入路の圧力を測定する第1圧力
    測定手段と、 所定時間が経過した際の前記流入路の圧力を測定する第
    2圧力測定手段と、 前記第1圧力測定手段にて測定された圧力から前記第2
    圧力測定手段にて測定された圧力が大きく低下している
    かを判断する比較手段と、 前記比較手段により、圧力が大きく低下していると判断
    された際に、シールパッキング等の摩耗及びシステムの
    洩れ異常を警告する警告手段と、を備えることを特徴と
    する気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出装
    置。
  2. 【請求項2】 共通の流出路へ空気を排出する複数の気
    圧アクチュエータのピストンのパッキングの摩耗及びシ
    ステムの洩れ異常を検出する気圧アクチュエータシステ
    ムの摩耗及び洩れ検出装置であって、 初期状態に於ける前記流出路の圧力を測定する第3圧力
    測定手段と、 所定時間が経過した際の前記流出路の圧力を測定する第
    4圧力測定手段と、 前記第3圧力測定手段にて測定された圧力から前記第4
    圧力測定手段にて測定された圧力が大きく上昇している
    かを判断する比較手段と、 前記比較手段により、圧力が大きく上昇していると判断
    された際に、ピストンのパッキングの摩耗及びシステム
    の洩れ異常を警告する警告手段と、を備えることを特徴
    とする気圧アクチュエータシステムの摩耗及び洩れ検出
    装置。
  3. 【請求項3】 共通の流入路から空気を供給され、共通
    の流出路へ空気を排出する複数の気圧アクチュエータの
    シールパッキング等及びピストンのパッキングの摩耗及
    びシステムの洩れ異常を検出する気圧アクチュエータシ
    ステムの摩耗及び洩れ検出装置であって、 初期状態に於ける前記流入路の圧力を測定する第1圧力
    測定手段と、 所定時間が経過した際の前記流入路の圧力を測定する第
    2圧力測定手段と、 前記第1圧力測定手段にて測定された圧力から前記第2
    圧力測定手段にて測定された圧力が大きく低下している
    かを判断する第1比較手段と、 前記第1比較手段により、圧力が大きく低下していると
    判断された際に、シールパッキング等の摩耗及びシステ
    ムの洩れ異常を警告する第1警告手段と、 初期状態に於ける前記流出路の圧力を測定する第3圧力
    測定手段と、 所定時間が経過した際の前記流出路の圧力を測定する第
    4圧力測定手段と、 前記第3圧力測定手段にて測定された圧力から前記第4
    圧力測定手段にて測定された圧力が大きく上昇している
    かを判断する第2比較手段と、 前記第2比較手段により、圧力が大きく上昇していると
    判断された際に、ピストンのパッキングの摩耗及びシス
    テムの洩れ異常を警告する第2警告手段と、を備えるこ
    とを特徴とする気圧アクチュエータシステムの摩耗及び
    洩れ異常検出装置。
  4. 【請求項4】 共通の流入路から空気を供給される複数
    の気圧アクチュエータのシールパッキング等の摩耗及び
    システムの洩れ異常を検出する気圧アクチュエータシス
    テムの摩耗及び洩れ異常検出方法であって、 前記流入路へ圧力を供給した状態で、該流入路から圧力
    の逃げるのを防ぎ、 初期状態に於ける前記流入路の圧力を測定し、 所定時間が経過した際の流入路の圧力を測定し、 前記初期状態にて測定された圧力と前記所定時間経過し
    た際に測定された圧力とを比較し、圧力が大きく低下し
    ていることに基づきシールパッキング等の摩耗及びシス
    テムの洩れ異常を検出することを特徴とする気圧アクチ
    ュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法。
  5. 【請求項5】 共通の流出路へ空気を排出する複数の気
    圧アクチュエータのピストンのパッキングの摩耗及びシ
    ステムの洩れ異常を検出する気圧アクチュエータシステ
    ムの摩耗及び洩れ異常検出方法であって、 前記流出路から圧力の逃げるのを防ぎ、 初期状態に於ける前記流出路の圧力を測定し、 所定時間が経過した際の前記流出路の圧力を測定し、 前記初期状態にて測定された圧力と前記所定時間経過し
    た際に測定された圧力とを比較し、圧力が大きく上昇し
    ていることに基づきピストンのパッキングの摩耗及びシ
    ステムの洩れ異常を検出することを特徴とする気圧アク
    チュエータシステムの摩耗及び洩れ異常検出方法。
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WO2003106846A1 (ja) * 2002-06-14 2003-12-24 株式会社キッツ 空気圧アクチュエータ
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