JPH11229780A - トンネル掘進機のスクリューコンベア装置 - Google Patents

トンネル掘進機のスクリューコンベア装置

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JPH11229780A
JPH11229780A JP3244998A JP3244998A JPH11229780A JP H11229780 A JPH11229780 A JP H11229780A JP 3244998 A JP3244998 A JP 3244998A JP 3244998 A JP3244998 A JP 3244998A JP H11229780 A JPH11229780 A JP H11229780A
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JP
Japan
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screw
spiral
spiral member
inner diameter
water
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Withdrawn
Application number
JP3244998A
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English (en)
Inventor
Takashi Kai
隆 甲斐
Kazuo Makimoto
一男 牧本
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リボン式スクリューの利点をそのまま活用し
て止水性を備えたトンネル掘進機におけるスクリューコ
ンベア装置を提供する。 【解決手段】 スクリューコンベア装置におけるスクリ
ュー12が、リボンスクリューの少なくとも中間部から
後部にかけて、そのスクリュー12を形成する螺旋部材
13に、その螺旋内径よりやや外周寄りからスクリュー
12の軸心線Cに到る空間を閉じる幅の補助部材14を
一体に取り付けた構造にされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル掘進機に
おける掘削土を排出するスクリューコンベアの改良に係
わり、詳しくはカッターヘッド内部から掘削土を機外に
排出する際に大きな礫も無理なく搬出できて、しかも止
水性を有するトンネル掘進機のスクリューコンベア装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トンネル掘進機において排土手段
として用いられるスクリューコンベア装置は、掘削排土
が比較的大きい砂礫を含む地層を掘進する場合、リボン
式のスクリューコンベアが用いられ、その他の場合は軸
付きのスクリューコンベアが用いられている。
【0003】しかしながら、前記スクリューコンベア装
置において、リボン式スクリューはその構造上大きい径
の礫を排出することができるが、ゲートを閉じないとこ
のスクリューコンベア内を通じて切羽から浸入する水を
止めることができない。また、軸付きスクリューは止水
性に優れるが、その構造上中央部に存在する軸によって
スクリューの回転半径における空間寸法が制限されるた
め排出できる礫の径が小さくなり、大きい径の礫が混在
すると排出できないという問題が生じる。
【0004】このようなことから、止水性を高めて大き
い礫の排出ができる機能を備えたスクリューコンベア装
置が、例えば実開昭60−85397号公報、実開昭5
9−84097号公報、あるいは実開昭62−1907
92号公報によって提案されている。これらに開示され
ているものは、いずれもリボンスクリューと軸付きスク
リューとを組み合わせ、前部にリボンスクリューを配し
て、後部に配される軸付きスクリューがそのリボンスク
リューに対応できる内懐を形成できる直径の大きい羽根
にされたものを用いるようにされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような先行技術と
して知られる止水機能を備えるようにされたスクリュー
コンベア装置によれば、止水機能を備えて大きな径の礫
でも排出できる利点は認められるが、そのために軸付き
スクリューを形成するところが大きい外形となり、掘削
口径の小さいトンネル掘進機にあっては、設置するスペ
ースを多く占有することになって他の機器の組み込み空
間が少なくなり不都合であるという問題点がある。
【0006】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、リボン式スクリューの利点をその
まま活用してしかも止水性を備える構成とされたスクリ
ューコンベア装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】前述さ
れた目的を達成するために、本発明によるトンネル掘進
機のスクリューコンベア装置は、リボンスクリューにお
ける少なくとも中間部から後部にかけてそのスクリュー
を形成する螺旋部材に、その螺旋内径からスクリューの
軸心に到る空間を閉じる幅の補助部材を一体に取り付け
たことを特徴とするものである。
【0008】このようにされる本発明によれば、コンベ
アの全長にわたりケーシングとスクリューの螺旋空間内
に制限を受ける部分がないので、トンネル掘進機におけ
るカッターヘッド背後のチャンバー内に取り込まれたズ
リを排出するに際し、送り込まれるズリに大きな礫が混
在しても、コンベアケーシング内に取り込まれたズリ
は、そのまま前部から後部の排出口まで移動させられて
排出できるのである。そして、コンベアケーシング内で
はスクリューが軸心位置まで閉じたものにされているの
で、従来の軸付きスクリューと同様の止水性を備え、切
羽部で生じた湧水がコンベア内を通じて機体内部に浸水
するのを防止する効果が得られるのである。
【0009】本発明における前記補助部材は、前記螺旋
部材の螺旋内径からスクリュー軸心までの寸法より広い
幅の板材を、前記螺旋部材の前面に沿わせて溶接される
のがよい。こうすると、スクリューを形成するに際し
て、リボンスクリュー(螺旋部材)を主体として作成し
た後、そのリボンスクリュー(螺旋部材)の前面に沿わ
せて所要幅の帯状の板材(補助部材)を溶接してスクリ
ュー軸心までの間を螺旋状に形成することができ、先に
作成されるリボンスクリュー(螺旋部材)を基準として
空間を塞ぐ役目をする補助部材の取り付けができるの
で、従来実施困難とされた止水性を具備して大きな礫ま
でも容易に排出できるスクリューコンベアを作成できる
効果を奏するのである。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明によるトンネル掘進
機のスクリューコンベア装置の具体的な実施の形態につ
き、図面を参照しつつ説明する。
【0011】図1に本発明に係るトンネル掘進機のスク
リューコンベア装置の一実施例縦断面図が示されてい
る。
【0012】周知構造のトンネル掘進機1におけるカッ
ターヘッド2後部のチャンバー3内からバルクヘッド部
4を貫通して機体の後部に向けてスクリューコンベア装
置10が設けられている。このスクリューコンベア装置
10は、バルクヘッド部4と推進ジャッキ5の取付部6
とによって支持されるケーシング11と、このケーシン
グ11内で支持されて回転されるスクリュー12と、こ
のスクリュー12の駆動手段17とで構成されている。
【0013】ケーシング11は先端部において前部およ
び上半部をチャンバー3内に開放され、所要長さで後端
部に駆動手段17を形成する歯車伝達機構が収容される
部分と、駆動機18の支持部を備え、かつ後端にズリの
排出口19とゲート19aを備えている。なお、ズリの
排出口19については、図示されるような形状のみなら
ず、ケーシング11後端部の下側に開口するような形式
とすることも任意になし得る。
【0014】スクリュー12は、その構造について、図
2の要部詳細断面図によってより詳しく説明する。すな
わち、このスクリュー12は、ケーシング11内で回転
自在な外径で内径が曲げ加工可能な寸法にされた平角鋼
材を所要のピッチで螺旋状に曲げ加工されて、いわゆる
リボンスクリューとなる螺旋部材13を全長にわたり形
成し、その後端部の外周部に周知の構造で歯車付きの駆
動ドラム(図示省略)を一体に溶接されている。そし
て、その螺旋部材13の軸線方向の中間位置から後端に
わたり、螺旋部材13の内径よりやや外周寄りの位置か
らこのスクリュー12としての軸心線Cまでの範囲に、
その螺旋部材13よりは薄い肉厚の鋼板にてなる補助部
材14を、当該螺旋部材13の前面に一部を沿わせて螺
旋状に取り付けて、前記螺旋部材13の内径からスクリ
ュー軸心線Cまでの空間となる部分を覆うようにされて
いる。
【0015】前記補助部材14は、その外径に対してリ
ードが非常に大きい状態で螺旋部材13に取り付けられ
ることになるので、好ましくはその幅寸法がなるべく小
さくなるように螺旋部材13との関係を設定するのが望
ましい。また、この補助部材14の取付範囲は、スクリ
ュー12の全長にわたり取り付けるようにしてもよい。
【0016】このように構成されたスクリューコンベア
装置10によれば、トンネル掘進機1の掘進に伴いカッ
ターヘッド2内に取り込まれるズリがチャンバー3内で
コンベアに取り込まれて後方へ送り出される際に、大き
な礫を取り込んでも、スクリュー12は螺旋部材13と
補助部材14とによるいわゆる螺旋羽根のみであるか
ら、その礫の外形寸法が螺旋羽根のリードの範囲内であ
れば、そのままケーシング11内に引き込まれて送り出
されることになり、無理なく排出することができる。
【0017】また、ケーシング11に対してスクリュー
12は前述のようにその螺旋羽根が軸心まで形成されて
いるので、当然のことながら止水機能が高くなり、チャ
ンバー3内に切羽での湧水の発生があっても、このコン
ベアのケーシング11を通じて機体内部に水の浸入する
のを阻止することができ、ゲートを閉じて止水するよう
な手間をかけることなく連続してズリの排出作業を行う
ことができる。したがって、トンネル掘進速度を低下さ
せることなく掘進でき、作業性の向上を図ることができ
るのである。
【0018】なお、前述のように、このスクリューコン
ベアにおいては、所要寸法に角鋼を用いて螺旋部材13
を形成した後、その角鋼より薄い鋼板を用いて補助部材
14として前記螺旋部材13の前面に沿わせるように溶
接して螺旋羽根が軸心から外周部までを形成するように
されるので、ねじれ率の異なる部位の作成が容易になり
無理のない形状に仕上げることができるという効果を有
する。
【0019】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るトンネル掘進機のスクリ
ューコンベア装置の一実施例縦断面図である。
【図2】図2は、スクリューの部分拡大詳細図であっ
て、(a)はスクリューの拡大側面図、(b)は(a)
におけるA−A視断面図をそれぞれ表わしている。
【符号の説明】
1 トンネル掘進機 2 カッターヘッド 3 チャンバー 10 スクリューコンベア装置 11 ケーシング 12 スクリュー 13 螺旋部材 14 補助部材 17 スクリューコンベアの駆動手段 18 駆動機 19 ズリの排出口 C スクリューの軸心線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リボンスクリューにおける少なくとも中
    間部から後部にかけてそのスクリューを形成する螺旋部
    材に、その螺旋内径からスクリューの軸心に到る空間を
    閉じる幅の補助部材を一体に取り付けたことを特徴とす
    るトンネル掘進機のスクリューコンベア装置。
  2. 【請求項2】 前記補助部材は、前記螺旋部材の螺旋内
    径からスクリュー軸心までの寸法より広い幅の板材を、
    前記螺旋部材の前面に沿わせて溶接されていることを特
    徴とする請求項1に記載のトンネル掘進機のスクリュー
    コンベア装置。
JP3244998A 1998-02-16 1998-02-16 トンネル掘進機のスクリューコンベア装置 Withdrawn JPH11229780A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019013328A1 (ja) * 2017-07-14 2019-01-17 川崎重工業株式会社 スクリューコンベアおよびシールド掘進機

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Effective date: 20050510