JPH11229751A - 既設トンネルの拡幅装置 - Google Patents

既設トンネルの拡幅装置

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JPH11229751A
JPH11229751A JP10051511A JP5151198A JPH11229751A JP H11229751 A JPH11229751 A JP H11229751A JP 10051511 A JP10051511 A JP 10051511A JP 5151198 A JP5151198 A JP 5151198A JP H11229751 A JPH11229751 A JP H11229751A
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JP
Japan
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tunnel
existing tunnel
gantry
lining
existing
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JP10051511A
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English (en)
Inventor
Osamu Kaji
修 梶
Hiroshi Oya
浩 大矢
Takashi Okawa
孝 大川
Fukuju Sakaguchi
福寿 坂口
Yukio Futaki
幸男 二木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Nippon Koki Co Ltd
Original Assignee
Taisei Corp
Nippon Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】道路などを全面的に使用したまま、既設トンネ
ルを拡幅することができる、拡幅装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】下部をトンネル軸方向に通過可能な状態で
開放した架台である。架台は伸縮自在の脚柱によって支
持する。架台のトンネル軸方向の前後には通路枠を取り
付ける。通路枠は天井部および側壁を鋼板で包囲して形
成する。脚柱の下端、および通路枠の下には車輪を設け
る。脚柱の外側には昇降自在に支持部材を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設トンネルを拡
幅する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トンネルの老朽化、あるいは交通量の増
大などから、既設のトンネルを拡幅する必要性が生じて
いる。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】トンネルの拡幅に際
して、公知のトンネル掘削機をそのまま利用することは
困難である。例えばトンネル掘削機として例えば車輪付
きの架台に多数の種類の掘削機、吹き付け機、を搭載し
た装置が知られているが、トンネルの拡幅に利用する場
合には、次のような問題点がある。 <イ>トンネル内部の交通を許容したままトンネルの拡
幅を行うには、内部の空間を通行のために確保しておか
なければならない。しかし従来のトンネル掘削機はその
ような機能を予定しておらず、通行を従来通り確保して
作業を行うことはできない。 <ロ>交通路を一部だけ開放して利用することは可能で
あるが、交通が大幅に規制され、作業時間が限られ、長
い工事期間を必要とする。 <ハ>特に既設のトンネルを破壊しながら、その周囲を
拡幅する作業であるから、慎重に行う必要があり、従来
の掘削装置をそのまま転用しただけでは危険性を伴う。
【0004】本発明は上記したような従来の問題を解決
するためになされたもので、道路などを全面的に使用し
たまま、既設トンネルを拡幅することができる、拡幅装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、本発明の既設トンネルの拡幅装置は、下部
をトンネル軸方向に通過可能な状態で開放した架台であ
って、架台は伸縮自在の脚柱によって支持し、架台のト
ンネル軸方向の前後には通路枠を取り付け、通路枠は、
天井部および側壁を鋼板で包囲して形成し、脚柱の下
端、および通路枠の下には車輪を設け、脚柱の外側には
昇降自在に支持部材を設置して構成した、既設トンネル
の拡幅装置を特徴としたものである。
【0006】
【本発明の実施の態様】以下図面を参照しながら本発明
の既設トンネルの拡幅装置の実施例について説明する。
【0007】<イ>架台。 掘削機、コンクリート吹き付け機、クレーンなどを搭載
する架台1は、下部をトンネル軸方向に通過可能な状態
で開放して構成する。そのために、水平の作業床11を
脚柱2で支持し、両側の脚柱2の間は一定の距離を確保
する。こうしてトンネルの軸方向に向けて、脚柱2間の
交通を許容できるように構成する。
【0008】<ロ>脚柱2。 水平の作業床を支持する脚柱2は、ジャッキによって伸
縮自在に構成する。脚柱2の下端には車輪21を取り付
ける。この車輪21によって、架台1はガイドレール2
2上を走行可能である。このガイドレール22は、たと
えばモノレールのように、ブラケットを介して車輪21
の下に抱き込むように構成する。そのために後述するよ
うに架台1を上昇させた場合にも、ガイドレール22は
車輪21の下面位置から離れることがなく一体で上昇す
る。そして再度レール22を着地させれば、架台1はレ
ール22に載って車輪21によって走行することができ
る。なお、レール22は必ずしも車輪21と一体とせ
ず、別個に設けて使用することもできる。さらに架台1
の外側には、外側に向けて側部作業床12を張り出す。
この側部作業床12は床面の上に各種の装置を搭載でき
るだけではなく、床下での作業の防護の機能を有する。
【0009】<ハ>支持部材。 さらに脚柱2の外側には、複数本の支持柱31を介して
支持部材3を設置する。 支持柱31は伸縮自在であ
り、各支持柱31の上端は架台1の一部に取り付け、支
持柱31の下端にはガイドレール22と平行に支持部材
3を取り付ける。したがって支持柱31をジャッキによ
って伸縮することによって、支持部材3によって地表面
から反力をとって、架台1の作業床を昇降することがで
きる。
【0010】<ニ>通路枠。 架台1のトンネル軸方向の前後には通路枠4を取り付け
る。この通路枠4は、天井部および側壁を鋼板で包囲し
て形成した通路防護用の枠体であり、架台1の前後の端
面に例えばピンを介して折り曲げ自在に取り付ける。通
路枠4の形状、寸法は、既設のトンネルの内空に合わせ
て製作する。そして通路枠4の下にも車輪21を設け
る。この車輪21の位置は、脚柱2の下端の車輪21と
同一線上にある。したがって通路枠4もガイドレール2
2に載って架台1と一体で移動可能である。
【0011】
【作動】次にトンネルの拡幅作業について説明する。
【0012】<イ>装備。 架台1の上および側部架台1上に各種の破壊装置、掘削
装置、吹き付け装置、運搬装置などを搭載する。例えば
公知の掘削機、削孔機、コンクリート吹付機、ブレーカ
ー、作業員搭乗用クレーン、支保工つかみ装置などであ
る。ただし、架台1の作業床の下の脚柱2の間は何も設
置していない空間を確保する。したがって架台1の一方
の通路枠4を通過した車両、歩行者は、架台1の他方の
通路枠4まで安全に通過することができる。
【0013】<ロ>通路枠4の先行。 拡幅する対象である既設のトンネル5の内部に、前方の
通路枠4を挿入する。この通路枠4の形状、寸法は、既
設のトンネル5の内空に合わせて製作してあるから、既
設のトンネル5の内部に先行して進入することができ、
かつ下部空間の通路を形成して、車両などの通過範囲を
確保することができる。通路枠4を既設トンネル5内に
位置させたら、支持柱31をジャッキによって伸張す
る。その結果、架台1の外周に支持部材3が配置され
る。そのために作業床11の上で重量の大きい装置が移
動したり作業を行っても、支持部材3によって地表面か
ら反力をとって架台1の作業床11の姿勢を安全に保持
することができる。
【0014】<ハ>拡幅範囲の掘削。 次に既設のトンネルのコンクリート覆工51を維持した
まま、それよりも外部の地山の掘削を行う。この掘削は
作業床11上、および側部作業床12の上の掘削機によ
って行う。掘削した土砂、ズリは、既設のトンネルのコ
ンクリート覆工51の外部の両側に落下する。これを架
台1の両側に配置した排土機械、排土装置によってかき
集めてダンプで排出するから、使用中のトンネルの内部
の交通に影響を及ぼすことはない。さらに架台1の外側
に張り出した側部作業床12が、床下での作業を防護す
るから、安全なズリ出し作業を行うことができる。
【0015】<ニ>既設トンネルの解体。 既設トンネル5よりも外部の地山を一定距離だけ掘削す
ると、既設のトンネルのコンクリート覆工51が露出す
る。このコンクリート覆工51を、ブレーカーなどの破
砕機によって解体する。解体片の一部は、既設のトンネ
ル5内部に先行して挿入してある通路枠4の天井上に落
下するから、通路枠4の内部の交通に影響を及ぼすこと
はない。解体片も、架台1の両側の側部作業床12の下
に配置した排土機械、排土装置によってかき集めてダン
プで排出する。
【0016】<ホ>新たな覆工作業。 既設のトンネル5の覆工51を解体したら、拡幅した地
山に沿って支保工を立て込み、削孔し、ロックボルトを
打ち込み、コンクリート吹き付ける、といった一連の覆
工作業を行う。こうして既設のトンネル5は撤去され、
その外側に新たなトンネル6の覆工が完了する。
【0017】<ヘ>架台1の前進。 1区間の覆工が完了したらまずガイドレール22を前進
させ、その後に架台1を前進させる。そのために支持柱
31を伸張して架台1を上昇させる。するとガイドレー
ル22に加わる荷重がなくなるから、レール22を前方
に向けて移動させる。レール22のみの移動であるか
ら、架台1の一部に反力を取ったジャッキの作動、ある
いはその他の簡易な手段を採用することができる。レー
ル22が所定の距離だけ前進したら、支持柱31を短縮
する。すると架台1は下降して架台1の全重量が車輪2
1、およびレール22に加わるから、車輪21の回転に
よって架台1を前進させることができる。架台1の前進
によって前方の通路枠4が未解体の既設トンネル5の内
部に進入するから、前記と同様の工程で既設トンネル5
の外部地山の掘削、既設トンネル覆工51の解体、新ト
ンネル6の覆工、を行う。
【0018】
【本発明の効果】本発明の既設トンネルの拡幅装置は以
上説明したようになるから、既設のトンネルの解体前
に、通路枠4を先行してトンネルに設置できる装置であ
る。したがってトンネル内部の車両、歩行者の通行を確
保したまま、トンネルの拡幅工事を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の拡幅装置の使用状態の概念図。
【図2】各種の装置を搭載した状態の正面から見た説明
図。
【図3】図2を側面から見た状態の説明図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 浩 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 大川 孝 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 坂口 福寿 東京都港区芝大門二丁目11番1号 富士ビ ル 日本鉱機株式会社内 (72)発明者 二木 幸男 東京都港区芝大門二丁目11番1号 富士ビ ル 日本鉱機株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下部をトンネル軸方向に通過可能な状態で
    開放した架台であって、 架台は伸縮自在の脚柱によって支持し、 架台のトンネル軸方向の前後には通路枠を取り付け、 通路枠は、天井部および側壁を鋼板で包囲して形成し、 脚柱の下端、および通路枠の下には車輪を設け、 脚柱の外側には昇降自在に支持部材を設置して構成し
    た、 既設トンネルの拡幅装置
  2. 【請求項2】脚柱の下端には、レールを移動自在に取り
    付けて構成した、 請求項1記載の、既設トンネルの拡幅装置
  3. 【請求項3】支持柱を伸張した場合に、 架台の重量を支持部材によって支持して、 車輪下のレールを前進可能に構成した、 請求項1、2記載の、既設トンネルの拡幅装置
  4. 【請求項4】脚柱の外側には、 側部作業床を張り出して構成した、 請求項1記載の、既設トンネルの拡幅装置
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000265777A (ja) * 1999-03-17 2000-09-26 Sato Kogyo Co Ltd トンネル改築用移動ステージおよびこれを用いたトンネル改築方法
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