JPH11229441A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JPH11229441A
JPH11229441A JP5011298A JP5011298A JPH11229441A JP H11229441 A JPH11229441 A JP H11229441A JP 5011298 A JP5011298 A JP 5011298A JP 5011298 A JP5011298 A JP 5011298A JP H11229441 A JPH11229441 A JP H11229441A
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JP
Japan
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counterweight
frame
building cover
gap
weight
Prior art date
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Application number
JP5011298A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Sunamura
和弘 砂村
Takayoshi Murahashi
高嘉 村橋
Shin Matsushita
慎 松下
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カウンタウエイトを鋳造によって一体成形し
た場合でも、カウンタウエイトと建屋カバーとの間の隙
間調整を容易に行えるようにする。 【解決手段】 油圧ショベルの旋回フレーム3上には原
動機等を収容する建屋カバー16を設ける共に、旋回フ
レーム3の後端部にはウエイト取付板11を設ける。ま
た、カウンタウエイト17を鋳造等により一体物として
形成し、このカウンタウエイト17は前面部18に設け
た嵌合凹部18Fをウエイト取付板11に対して後側か
ら嵌合させた状態でボルト22等によって取付ける。ま
た、カウンタウエイト17の左,右両側には、建屋カバ
ー16のサイドカバー16A,16Bに向けて突出する
突出部23,23を設け、この突出部23をサイドカバ
ー16A,16Bとカウンタウエイト17との間の隙間
調整用の削り代として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に関し、特に、上部旋回体の旋回半径を
小さくするようにした油圧ショベル等の建設機械に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、建設機械としては特開平7−1
58466号公報等に記載の油圧ショベル等が知られて
おり、この油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行
体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部旋回
体の前側に俯仰動可能に設けられた作業装置等とから構
成されている。
【0003】また、前記上部旋回体は、フレームと、該
フレームの前部側に設けられた運転室と、該フレームに
設けられ原動機を収容する建屋カバー等を備え、フレー
ムの後部側には前記作業装置との重量バランスをとるた
めのカウンタウエイトが搭載されている。
【0004】この種の従来技術による油圧ショベルで
は、カウンタウエイトと建屋カバーとの間に小さな隙間
を形成することにより、建屋カバーの開閉をスムーズに
行えるようにしている。
【0005】ここで、油圧ショベルには、小旋回式の油
圧ショベルがあり、この小旋回式の油圧ショベルは、上
部旋回体が旋回するときに、少なくともカウンタウエイ
ト後端半径が下部走行体の前,後端寸法より小さくした
ことを特徴としている。このように構成したことによ
り、運転席から視通しの悪いカウンタウエイト側を下部
走行体寸法内に収め、作業の能率の向上を図ることがで
きる。
【0006】また、カウンタウエイトには、金属板等で
形成した製缶構造体の内部にコンクリート等の重量調整
材を充填したもの(以下、製缶タイプという)と、全体
を鋳造によって形成したもの(以下、鋳造タイプとい
う)とがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による小旋回式の油圧ショベルでは、カウンタウ
エイトを小型化して形成する必要がある。ここで、カウ
ンタウエイトは、鋳造タイプの方が製缶タイプのものに
比較して、比重をより大きく設定することができるとい
う利点がある。そこで、本発明者は、小旋回式の油圧シ
ョベルに用いるカウンタウエイトとして鋳造タイプのも
のを採用することを検討している。
【0008】しかし、このような鋳造タイプのカウンタ
ウエイトをフレームに取付けた場合には、カウンタウエ
イトの鋳造による寸法公差、フレームの製造公差、フレ
ームとカウンタウエイトの組立公差によって、カウンタ
ウエイトと建屋カバーとの間に設けた隙間の大きさを精
度よく調整することが難しくなる。
【0009】このため、建屋カバーとカウンタウエイト
の隙間を大きく設定しなければ、建屋カバーとカウンタ
ウエイトが干渉して組立作業上の大きなネックとなった
り、逆に隙間が大きくなり過ぎる場合も生じ、見栄が悪
くなるばかりか機関の生ずる騒音が伝わり易くなってし
まう等の問題を解消しなければならなかった。
【0010】また、前記隙間が必要以上に大きくなった
場合には、建屋カバー内の原動機からの作動音がこの隙
間を介して外部に漏れ易くなり、これによっても騒音が
大きくなる等の問題がある。
【0011】さらに、建屋カバーとカウンタウエイトと
の隙間が大きくなり過ぎた場合の解決として、カウンタ
ウエイトと建屋カバーとの間に騒音吸収用のパッキン等
を介在させる方法も考えられるが、この場合には、バッ
キンの組付けが面倒になり、組付け時の作業性が低下す
る等の問題がある。
【0012】本発明は、上述した従来技術の問題に鑑み
なされたもので、本発明はカウンタウエイトを鋳造によ
って形成した場合でも、カウンタウエイトと建屋カバー
との間の隙間調整を容易に行うことができ、組立作業
性、外観の向上が達成でき、また、作業時の騒音等を低
減できるようにした建設機械を提供することを目的とし
ている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、フレームと、該フレームに設けられ原
動機を収容する建屋カバーと、前記フレームの後部側に
設けられ該建屋カバーとの間に小さな隙間が形成される
カウンタウエイトとからなる建設機械に適用される。
【0014】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記カウンタウエイトは鋳造により一体物とし
て形成し、その左,右両端側には前記建屋カバー側に向
けて突出し隙間調整を行うための削り代となる突出部を
設けたことにある。
【0015】このように構成したことにより、カウンタ
ウエイトをフレームに取付けるときには、カウンタウエ
イトの左,右両端側に設けた突出部をグラインダ等で削
り加工することにより、建屋カバーとカウンタウエイト
の突出部との間の隙間を該突出部の切削量に応じて適宜
に調整することができる。
【0016】また、請求項2の発明では、前記フレーム
の後部側には上下方向に延びるウエイト取付板を設け、
前記カウンタウエイトは該ウエイト取付板に対して前後
方向で衝合した状態で取付ける構成としている。
【0017】このように構成したことにより、例えばボ
ルト等の締結具をフレームの後部側からウエイト取付板
側に向けて前後方向に差込むことにより、カウンタウエ
イトをウエイト取付板に対して衝合状態で取付けること
ができる。
【0018】さらに、請求項3の発明では、前記カウン
タウエイトの前面側には、前記ウエイト取付板に対して
後側から嵌合される嵌合凹部を形成している。
【0019】このように構成したことにより、ウエイト
取付板に対してカウンタウエイトの嵌合凹部を後側から
嵌合させることができ、ウエイト取付板に対するカウン
タウエイトの取付強度を高めることができる。
【0020】さらにまた、請求項4の発明では、前記フ
レームの後部側には前後方向に延びるウエイト支持部を
設け、前記カウンタウエイトは該ウエイト支持部上に載
置した状態で取付ける構成としている。
【0021】一方、請求項5の発明では、前記突出部
は、前記カウンタウエイトの鋳造による寸法公差を基準
とした突出寸法をもって形成している。
【0022】このように構成したことにより、突出部の
突出寸法を建屋カバーとカウンタウエイトとの隙間を調
整するのに必要な最小限の大きさをもって形成すること
ができる。
【0023】また、請求項6の発明では、前記突出部
は、左,右方向の外側面が前記建屋カバーに対応する形
状をなし、内側面は前記カウンタウエイトの前面側から
斜めに傾斜したテーパ面として形成している。
【0024】このように構成したことにより、突出部の
外側面と建屋カバーの外側面との間の段差をなくすと共
に、カウンタウエイトの前側面と突出部との間の段差を
なくし、外観形状を高めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械を小旋回式の油圧ショベルに適用した場合を例
に挙げ、添付図面に従って詳細に説明する。
【0026】ここで、図1ないし図7は本発明の第1の
実施の形態を示している。図中、1は油圧ショベルの下
部走行体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載され
た上部旋回体で、該上部旋回体2は、旋回フレーム3
と、後述の運転室14、建屋カバー16およびカウント
ウエイト17等とから構成されている。
【0027】そして、上部旋回体2の旋回フレーム3に
は下部走行体1との間に旋回モータ等からなる旋回装置
(図示せず)が設けられ、この旋回装置は上部旋回体2
を図2に示す旋回中心Oの周囲で旋回駆動する構成とな
っている。
【0028】ここで、旋回フレーム3は、図3および図
4に示すように、下部走行体1上に旋回モータ等からな
る旋回装置(図示せず)を介して設けられたセンタフレ
ーム4と、該センタフレーム4から左,右に張出した張
出ビーム5,6,7,8と、該張出しビーム5,6,
7,8のうち左側の張出ビーム5,6先端側に接合さ
れ、前後方向に延びた左側のサイドフレーム9と、右側
の張出ビーム7,8先端側に接合され、前後方向に延び
た右側のサイドフレーム10とから大略構成されてい
る。
【0029】また、前記旋回フレーム3のセンタフレー
ム4は、厚い鋼板等からなるセンタプレート4Aと、該
センタプレート4A上に接合され前後方向に延びた左,
右のセンタビーム4B,4C等から構成されている。
【0030】さらに、センタビーム4B,4Cの後端部
には、上下方向に延び、左,右方向に対して幅広に形成
された長方形状をなすウエイト取付板11が接合され、
該ウエイト取付板11とサイドフレーム9,10との間
には、それぞれ補強プレート12,13が固着されてい
る。
【0031】14は上部旋回体2の左側前部に位置して
旋回フレーム3上に搭載された運転室で、該運転室14
は、上部旋回体2の旋回動作時に前部左側の角隅部14
Aが旋回中心Oに対し半径Rの仮想円15に沿って旋回
されるものである。
【0032】16は運転室14とカウンタウエイト17
との間に位置して旋回フレーム3上に設けられた建屋カ
バーで、該建屋カバー16は、図2および図4に示す如
く旋回フレーム3のサイドフレーム9,10上に沿って
それぞれ前後方向に延びた左,右のサイドカバー16
A,16Bと、該サイドカバー16A,16Bの上端側
に設けられた上カバー16Cとから大略構成されてい
る。
【0033】また、建屋カバー16のサイドカバー16
A,16Bは、図4および図6に示すように、それぞれ
の後端側が建屋カバー16の左,右の幅方向内向きに略
L字状に折曲げられた屈曲部16D,屈曲部16Eとな
っている。そして、建屋カバー16は、旋回フレーム3
上に搭載されたエンジン等の原動機(図示せず)を収容
する機械室を画成するものである。
【0034】17は旋回フレーム3の後部側に設けられ
たカウンタウエイトを示し、該カウンタウエイト17
は、鋳造等により図1ないし図5に示す如く一体物とし
て形成され、後述の作業装置24との重量バランスをと
るものである。また、該カウンタウエイト17は、運転
室4と共に前記仮想円15内に収まるように配設されて
いる。
【0035】そして、該カウンタウエイト17は、前面
部18と、一定の曲率をもって円弧状に湾曲して形成さ
れた後面部19と、三日月状に形成された上面部20
と、該上面部20とほぼ同様に形成された下面部(図示
せず)等から構成されている。
【0036】ここで、カウンタウエイト17の前面部1
8は、旋回フレーム3に設けたウエイト取付板11に沿
って左,右方向に平行に延びた中央の平坦面18Aと、
該平坦面18Aの左,右両端側から「く」字状に屈曲
し、そこから先端側が補強プレート12,13に沿って
傾斜して延びた左,右の傾斜面18B,18Cと、該傾
斜面18B,18Cの先端側に位置し前記平坦面18A
と略並行に延びた左,右の前端面18D,18Eとから
形成されている。そして、該前端面18D,18Eに
は、後述の突出部23が一体に形成されている。
【0037】また、カウンタウエイト17の前面部18
は、その下部側が略コ字状に切欠かれた嵌合凹部18F
として形成され、該嵌合凹部18Fはウエイト取付板1
1に対して後側から嵌合される。さらに、カウンタウエ
イト17には後面部19から嵌合凹部18Fに向けて前
後方向にボルト挿通穴21,21,…が貫通して形成さ
れている。
【0038】そして、カウンタウエイト17は、嵌合凹
部18Fがウエイト取付板11に対して前後方向で衝合
され、この状態で複数本のボルト22(1個のみ図示)
等を前記ボルト挿通穴21内に差込むことにより、該ウ
エイト取付板11に着脱可能に取付けられている。
【0039】ここで、カウンタウエイト17は、図4お
よび図6に示すように、ウエイト取付板11に対する取
付位置P−Pから前端面18D(18E)までの間が寸
法Lとなっている。そして、この寸法Lには、ウンタウ
エイト17の鋳造時に生じる熱収縮等に起因して成形誤
差が生じ、これを吸収するために予め寸法公差ΔLが
(例えばΔL=±10mm)設定されている。
【0040】23,23はカウンタウエイト17の前面
部18左,右両端側に突設された左,右の突出部を示
し、該各突出部23のうち左側の突出部23は、図4な
いし図7に示す如く、前面部18の前端面18Dよりも
左側の位置で上下方向に亘って細長く延び、建屋カバー
16のサイドフレーム16Aに向け略四角形状をなして
突出している。
【0041】そして、突出部23は、その左,右方向に
それぞれ外側面23Aおよび内側面23Bを有し、該外
側面23Aは建屋カバー16のサイドカバー16Aに対
応して前後方向に延びるように形成されている。また、
突出部23の内側面23Bについても、外側面23Aと
平行に前後方向に延びている。
【0042】ここで、突出部23は、図7に示すように
その突出寸法dがカウンタウエイト17の寸法公差ΔL
を基準として、これにほぼ対応する寸法(例えばd=1
0mm)に予め設定されている。そして、突出部23
は、例えば図6中に一点鎖線で示す如く削られることに
より、建屋カバー16の屈曲部16Dとの間に5〜15
mm程度の隙間Sを確保する構成となっている。かくし
て、突出部23は、サイドカバー16Aの屈曲部16D
との間の隙間調整を行うための削り代を構成している。
【0043】また、右側の突出部23についても、前面
部18の前端面18Eの位置で左側の突出部23と同様
に形成されている。そして、該突出部23はサイドフレ
ーム16Bの屈曲部16Eとの間の隙間調整を行うため
の削り代を構成している。
【0044】24は旋回フレーム3の前部に俯仰動可能
に配設された作業装置で、該作業装置24はブーム2
5、アーム26およびバケット27等からなり、土砂等
の掘削作業を行う構成となっている。
【0045】本実施の形態による小旋回式の油圧ショベ
ルは、上述の如き構成を有するもので、上部旋回体2を
下部走行体1上で旋回させると共に、作業装置24を俯
仰動させることにより土砂等の掘削作業を行う。そし
て、上部旋回体2の旋回動作時には、運転室14の角隅
部14Aおよびカウンタウエイト17が旋回中心Oに対
し半径Rの仮想円15に沿って旋回される。このため、
作業現場等で上部旋回体2を旋回させる場合には、半径
Rの仮想円15内に障害物が存在しないことを確認した
上で上部旋回体2を旋回動作させることにより、作業上
の安全性を確保するようにしている。
【0046】次に、建屋カバー16とカウンタウエイト
17との間の隙間の調整方法について説明するに、ま
ず、各突出部23を含めたカウンタウエイト17全体を
鋳造等の手段を用いて一体成形する。そして、該カウン
タウエイト17を各ボルト22等を用いて旋回フレーム
3に取付けた後に、建屋カバー16のサイドカバー16
A,16B等を旋回フレーム3上に仮止めする。
【0047】そして、次に仮止めしたサイドカバー16
A,16Bの屈曲部16D(16E)とカウンタウエイ
ト17の突出部23との間の隙間を測定する。ここで、
カウンタウエイト17の取付位置P−Pから前端面18
D(18E)までの間の寸法Lには、寸法公差ΔL(±
10mm)が含まれるため、建屋カバー16の屈曲部1
6Dと突出部23との間の隙間が図7に示す隙間S′の
如く必要以上に小さくなることがある。
【0048】ここで、この場合には、突出部23を図6
中に一点鎖線で示す如くグラインダ等を用いて削り加工
することにより、建屋カバー16の屈曲部16Dとカウ
ンタウエイト17の突出部23との間には、5〜15m
m程度の大きさを有する隙間Sを確保することができ
る。そして、このように隙間調整作業を行った後に、建
屋カバー16のサイドカバー16A,16B等を旋回フ
レーム3に強固に組付ける。
【0049】かくして、本実施の形態では、カウンタウ
エイト17全体を鋳造によって形成した場合でも、カウ
ンタウエイト17の左,右両端側に予め突出部23,2
3を突出形成しておくことにより、建屋カバー16の屈
曲部16D(16E)とカウンタウエイト17の突出部
23との間の隙間調整を容易に行うことができ、両者間
の隙間を規定の大きさに設定することができる。
【0050】これによって、走行時等にカウンタウエイ
ト17が旋回フレーム3の後部側で振動を繰返したとし
ても、カウンタウエイト17が建屋カバー16側に干渉
して騒音等が発生するのを抑えることができると共に、
建屋カバー16とカウンタウエイト17との間の隙間か
らエンジン等の作動音が漏れるのを防ぐことができ、こ
れによって騒音の発生をさらに防止することができる。
【0051】また、カウンタウエイト17を取付けると
きに、例えば建屋カバー16のサイドフレーム16A,
16Bとカウンタウエイト17の前面部18との間に従
来技術で述べたように騒音吸収用のパッキン等を設ける
必要がなくなり、該カウンタウエイト17の取付時の作
業性等を向上することができる。
【0052】さらに、突出部23の突出寸法dをカウン
タウエイト17の寸法公差ΔLを基準として決める構成
としたから、突出部23を建屋カバー16の屈曲部16
Dと突出部23との間の隙間を調整するのに必要な最小
限の大きさをもって形成することができる。これによっ
て、突出部23を削り加工するときの加工量を減らすこ
とができ、該突出部23の加工時における手間等を省
き、全体の作業性を向上することができる。
【0053】また、カウンタウエイト17は、嵌合凹部
18Fを旋回フレーム3側のウエイト取付板11に対し
前後方向で衝合させた状態で取付ける構成としたから、
カウンタウエイト17全体を半径Rの仮想円15内に収
め、該カウンタウエイト17の左,右両端部等を仮想円
15に沿って円弧状に延ばすことができると共に、カウ
ンタウエイト17全体の重量を容易に増やすことができ
る。
【0054】一方、各突出部23の外側面23Aを建屋
カバー16のサイドカバー16A,16Bに対応して前
後方向に延びるように形成したから、該各突出部23の
外側面23Aとサイドカバー16A,16Bの外側面と
の間の段差をなくすことができ、外観上の見栄えを良好
に維持できる。
【0055】次に、図8は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同一
の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するも
のとする。しかし、本実施の形態では、カウンタウエイ
ト31には前記第1の実施の形態による突出部23に替
えて突出部34を設け、該突出部34の内側面34Bを
カウンタウエイト31の前端面32Bから斜めに傾斜し
たテーパ面として形成したことにある。
【0056】ここで、前記カウンタウエイト31は、前
記第1の実施の形態で述べたカウンタウエイト17とほ
ぼ同様に、前面部32および後面部33等から構成さ
れ、前面部32は、左,右の傾斜面32Aおよび左,右
の前端面32B(いずれも一方のみ図示)等を有してい
る。
【0057】また、突出部34は、前記第1の実施の形
態による突出部23とほぼ同様に構成され、外側面34
Aおよび内側面34Bを有している。そして、突出部3
4の外側面34Aは建屋カバー16のサイドカバー16
Aに対応して、前後方向に延びるように形成され、サイ
ドカバー16Aの外側面と同一平面上に配置されてい
る。
【0058】しかし、突出部34の内側面34Bは、カ
ウンタウエイト31の前端面32Bから一定の傾斜角α
をもって斜めに傾斜して延びるテーパ面として形成され
ている点で、前記第1の実施の形態ものとは異なってい
る。なお、前記傾斜角αは、約45度程度に設定するの
が好ましい。
【0059】かくして、本実施の形態でも、前記第1の
実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
特に本実施の形態では、カウンタウエイト31の突出部
34の内側面34Bをテーパ面として形成したから、カ
ウンタウエイト31の前端面32Bと突出部34との間
の段差をなくすことができ、建屋カバー16とカウンタ
ウエイト31の突出部34との間の隙間を例えば図中の
矢示Aの如く斜め方向からみたときに、この隙間の外観
上の見栄えを良好に維持することができる。
【0060】次に、図9ないし図11は本発明の第3の
実施の形態を示し、本実施の形態では、前記第1の実施
の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。しかし、本実施の形態では、旋
回フレーム41のセンタフレーム42後部側には前後方
向に延びるウエイト支持部42D,42Eを設け、カウ
ンタウエイト44を該ウエイト支持部42D,42E上
に載置した状態で取付ける構成としたことにある。
【0061】ここで、旋回フレーム41は、前記第1の
実施の形態で述べた旋回フレーム3とほぼ同様に、張出
しビーム5,6,7,8および左,右のサイドフレーム
9,10等から構成されている。
【0062】しかし、旋回フレーム41には、前記第1
の実施の形態で述べたセンタフレーム4に替えてセンタ
フレーム42が設けられると共に、サイドフレーム9,
10は、その後端部側が左,右方向に延びた後端ビーム
43によって連結されている点で、前記第1の実施の形
態のものとは異なっている。
【0063】そして、旋回フレーム41のセンタフレー
ム42は、前記第1の実施の形態によるセンタフレーム
4とほぼ同様に、センタプレート42Aと、該センタプ
レート42A上に接合され、前後方向に延びた左,右の
センタビーム42B,42C等から構成されているもの
の、センタビーム42B,42Cの後端部側には、後端
ビーム43から後方向に延びるウエイト支持部42D,
42Eが一体形成されている。
【0064】また、カウンタウエイト44は、前記第1
の実施の形態で述べたカウンタウエイト17とほぼ同様
に、前面部45、後面部46、上面部47および下面部
48から構成されている。また、カウンタウエイト44
の前面部45は、中央の平坦面45A、左,右の傾斜面
45B,45Cおよび左,右の前端面45D,45Eと
から形成され、前端面45D,45Eには、前記第1の
実施の形態と同様に左,右の突出部49,49がそれぞ
れ一体形成され、該突出部49は、外側面49Aおよび
内側面49Bを有している。
【0065】しかし、カウンタウエイト44の後面部4
5には、左,右に離間して取付溝50,50が形成され
ている点で前記第1の実施の形態のものとは異なってい
る。そして、カウンタウエイト44は、各取付溝50を
それぞれ旋回フレーム41のウエイト支持部42D,4
2Eに嵌合させ、この状態でボルト51,51,…(2
個のみ図示)を下から差込むことによりウエイト支持部
42D,42Eに一体に取付けられている。
【0066】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果
を得ることができる。
【0067】なお、前記各実施の形態では、突出部23
(34,49)の突出寸法dをカウンタウエイト17
(31,44)の寸法公差ΔLに対してその半分程度の
大きさに設定するものとして述べたが、これに替えて、
突出寸法dを例えば寸法公差ΔLの2倍以下の寸法、即
ち20mm以下の大きさに設定する構成としてもよい。
【0068】また、前記各実施の形態では、運転室14
側およびカウンタウエイト17(31,44)側を上部
旋回体2の旋回半径R内に収めるものとして述べたが、
本発明はこれに限らず、これらの運転室14およびカウ
ンタウエイト17(31,44)を旋回半径Rからはみ
出した位置に配置する構成としてもよい。
【0069】さらに、前記各実施の形態では、油圧ショ
ベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限るもの
ではなく、例えばホイール式の油圧ショベルまたは自走
式クレーン等の上部旋回体を備えた建設機械に適用して
もよいものである。
【0070】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、カウンタウエイトを鋳造により一体物とし
て形成し、該カウンタウエイトの左,右両端側には、建
屋カバーとの間の隙間調整を行うための削り代となる突
出部を設ける構成としたから、カウンタウエイトの鋳造
による寸法公差が比較的大きくなった場合でも、カウン
タウエイトの突出部をグラインダ等を用いて削り加工す
ることにより、該突出部と建屋カバーとの間の隙間調整
を容易に行うことができる。これによって、走行時等に
カウンタウエイトがフレームの後部側で振動を繰返した
としても、カウンタウエイトが建屋カバー側に干渉して
騒音等が発生するのを抑えることができると共に、カウ
ンタウエイトと建屋カバーとの間の隙間から原動機等の
作動音が漏れるのを防ぐことができ、これによって騒音
の発生をさらに防止することができる。
【0071】また、請求項2の発明では、カウンタウエ
イトをフレームに設けたウエイト取付板に対して前後方
向で衝合した状態で取付ける構成としたから、カウンタ
ウエイトをウエイト取付板に対して後側から衝合状態で
取付けることができる。これによって、当該建設機械を
例えば小旋回式の油圧ショベル等に適用する場合には、
カウンタウエイトを上部旋回体の旋回半径内に収めた状
態で、カウンタウエイト全体の重量を容易に増やすこと
ができる。
【0072】さらに、請求項3の発明では、カウンタウ
エイトの前面側に設けた嵌合凹部をウエイト取付板に対
して後側から嵌合させる構成としたから、ウエイト取付
板に対するカウンタウエイトの取付強度を高めることが
でき、カウンタウエイトの脱落を防止することができ
る。
【0073】さらにまた、請求項4の発明のように、カ
ウンタウエイトをフレームの後部側に設けたウエイト支
持部上に載置した状態で取付ける構成とした場合でも、
カウンタウエイトの突出部を削り加工することにより、
該突出部と建屋カバーとの間の隙間調整を容易に行うこ
とができ、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得ること
ができる。
【0074】一方、請求項5の発明では、突出部をカウ
ンタウエイトの鋳造による寸法公差を基準とした突出寸
法をもって形成したから、突出部の突出寸法を建屋カバ
ーと突出部との間の隙間を調整するのに必要な最小限の
大きさをもって形成することができる。これによって、
突出部を削り加工するときの加工量を減らすことがで
き、該突出部の加工時における手間等を省き、全体の作
業性を向上することができる。
【0075】また、請求項6の発明では、突出部の左,
右方向の外側面を建屋カバーに対応する形状をもって形
成する構成としたから、突出部の左,右方向の外側面と
建屋カバーとの外側面との間の段差をなくすことがで
き、外観上の見栄えを良好に維持できる。また、突出部
の内側面をカウンタウエイトの前面側から斜めに傾斜し
たテーパ面として形成する構成としたから、カウンタウ
エイトの前側面と突出部との間の段差をなくすことがで
き、突出部と建屋カバーとの間の隙間を斜め方向からみ
たときに、この隙間の外観上の見栄えを良好に維持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】油圧ショベルの上部旋回体等を拡大して示す図
1の平面図である。
【図3】図1中の旋回フレームおよびカウンタウエイト
を拡大して示す分解斜視図である。
【図4】図1中の矢示IV−IV方向からみた拡大断面図で
ある。
【図5】図3中のカウンタウエイトを前方向からみた状
態で示す拡大斜視図である。
【図6】図4中の建屋カバーおよび突出部等を示す要部
拡大断面図である。
【図7】図6中の突出部を切削加工前の状態で示す断面
図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態による油圧ショベル
のカウンタウエイトおよび建屋カバーを示す図6と同様
位置からみた断面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態による油圧ショベル
の旋回フレームおよびカウンタウエイトを示す分解斜視
図である。
【図10】図9中の旋回フレームおよびカウンタウエイ
トを図4と同様位置からみた状態で示す拡大断面図であ
る。
【図11】図10中のカウンタウエイトを旋回フレーム
に取付けた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
3,41 旋回フレーム 11 ウエイト取付板 16 建屋カバー 17,31,44 カウンタウエイト 18,32,45 前面部 19,33,46 後面部 18F 嵌合凹部 23,34,49 突出部 23A,34A,49A 外側面 23B,34B,49B 内側面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームと、該フレームに設けられ原動
    機を収容する建屋カバーと、前記フレームの後部側に設
    けられ該建屋カバーとの間に小さな隙間が形成されるカ
    ウンタウエイトとからなる建設機械において、 前記カウンタウエイトは鋳造により一体物として形成
    し、その左,右両端側には前記建屋カバー側に向けて突
    出し隙間調整を行うための削り代となる突出部を設けた
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記フレームの後部側には上下方向に延
    びるウエイト取付板を設け、前記カウンタウエイトは該
    ウエイト取付板に対して前後方向で衝合した状態で取付
    ける構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記カウンタウエイトの前面側には、前
    記ウエイト取付板に対して後側から嵌合される嵌合凹部
    を形成してなる請求項2に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記フレームの後部側には前後方向に延
    びるウエイト支持部を設け、前記カウンタウエイトは該
    ウエイト支持部上に載置した状態で取付ける構成として
    なる請求項1に記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記突出部は、前記カウンタウエイトの
    鋳造による寸法公差を基準とした突出寸法をもって形成
    してなる請求項1,2,3または4に記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 前記突出部は、左,右方向の外側面が前
    記建屋カバーに対応する形状をなし、内側面は前記カウ
    ンタウエイトの前面側から斜めに傾斜したテーパ面とし
    て形成してなる請求項1,2,3,4または5に記載の
    建設機械。
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Cited By (5)

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JP2018159232A (ja) * 2017-03-23 2018-10-11 株式会社竹内製作所 位置調整シム

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