JPH11229303A - 蓄光又は反射機能を有する石材及びその製造方法 - Google Patents

蓄光又は反射機能を有する石材及びその製造方法

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JPH11229303A
JPH11229303A JP5584998A JP5584998A JPH11229303A JP H11229303 A JPH11229303 A JP H11229303A JP 5584998 A JP5584998 A JP 5584998A JP 5584998 A JP5584998 A JP 5584998A JP H11229303 A JPH11229303 A JP H11229303A
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JP
Japan
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stone
phosphor
coat layer
uneven portion
uneven part
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JP5584998A
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Inventor
Hideo Tsuge
英雄 柘植
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TSUGE SEKIZAI KK
Original Assignee
TSUGE SEKIZAI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、石材に関しては蓄光顔料の塗料を表
面にべた塗りすると石の風合いが損なわれて石製品とし
ての価値が無くなる、蓄光骨材を表面に貼付けた場
合、靴底などで擦られると簡単に剥離する可能性があ
る、などの理由により蓄光又は反射機能を備えさせるこ
とが行われていない。 【解決手段】 石材1の表面を粗面にして凹凸部2を形
成すると共にその凹凸部2の谷部2xに粉末蛍光体3を
入れ、さらに凹凸部2をカバーするように透明コート層
4を形成し、以て粉末蛍光体3を透明コート層4で凹凸
部2の谷部2xに定着させるようにした。この石材1は
粉末蛍光体3が谷部2xにあって表面に盛上がらず且つ
透明コート層4でカバーされているため剥離するおそれ
がない。その上凹凸部2の山部2yは粉末蛍光体3で覆
われることなく石肌が透明コート層4を介してそのまま
見えるため石の自然な風合いが殆ど損なわれない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄光又は反射機能
を有する石材及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば陶磁器質のタイルやコンク
リート製のブロックなどに蓄光顔料や蓄光骨材などの蓄
光体を組み合わせ、夜間にその蓄光体から光を放射させ
るようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、石材に関して
は、次のような理由により蓄光又は反射機能を備えさせ
ることが行われていない。 蓄光顔料の塗料を表面にべた塗りすると石の風合いが
損なわれて石製品としての価値が無くなる。 蓄光骨材を表面に貼り付けた場合、靴底などで擦られ
ると簡単に剥離する可能性がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記に鑑みなさ
れたもので、表面を粗面に加工して凹凸部を形成すると
共にその凹凸部の谷部に粉末蛍光体を入れ、さらに凹凸
部の上面をカバーするように透明コート層を形成し、も
って、前記粉末蛍光体を透明コート層で凹凸部の谷部に
定着させるようにした蓄光又は反射機能を有する石材を
提供する。
【0005】上記石材は、凹凸部の谷部に粉末蛍光体が
入っているため、粉末蛍光体が粗面全体に満遍なく分布
する。従って、粉末蛍光体が光を蓄えて放射するか又は
光を反射すると粗面全体が発光する。また、粉末蛍光体
は、谷部にあって表面に盛り上がらずしかも透明コート
層でカバーされているため、表面を擦っても剥離するお
それが全くない。しかも凹凸部の山部は粉末蛍光体で覆
われることなく石の肌が透明コート層を介してそのまま
見えるため、石の自然な風合いが殆ど損なわれない。
【0006】また、上記石材は、請求項2に記載したよ
うに、 表面を粗面に加工して凹凸部を形成する工程と、 その凹凸部の谷部に粉末蛍光体を入れる工程と、 液状の透明コート材を雨又は霧状にして前記粉末蛍光
体を舞い上がらせない勢いで降り注ぐようになし、もっ
て凹凸部の上面に薄い透明コート層を形成する工程と、 からなる方法で簡単に製造することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。なお、図1は石材の平面図、図
2は拡大図Zを含む石材の縦断面図である。
【0008】図示した石材1は、例えば歩道に敷設する
インターロッキングブロックとして使用するものであ
り、表面に蓄光又は反射機能があって、昼間蓄光した光
を夜間放射して発光するか、又は、夜間に照明の光を反
射して発光するようになっている。この石材1の製造方
法を以下に説明する。
【0009】先ず、天然の石を適宜な寸法に切断して石
材1を作る。切断したての石材1は、表面を含む全ての
面が切断機の刃で削られて平滑になっているから、表面
にノミ切、ビシャン叩き、バーナー仕上等の処理を施
し、もって、表面全体を粗面にして凹凸部2を形成す
る。
【0010】次ぎに、粉末蛍光体3を石材1の表面に振
りかけて凹凸部2の谷部2xに入れる。このとき石材1
を振動させて粉末蛍光体3がなるべく谷部2xに集まる
ようにするとよい。粉末蛍光体3の分量は谷部2xの底
に僅かに積もる程度でよく、多くとも山部2yの高さを
越えないようにする。粉末蛍光体3は光を放射する物質
であればどのようなものでもよく、蓄光型と反射型の何
れであってもよい。
【0011】次ぎに、ガラスや合成樹脂などの透明コー
ト材で石材1の表面全体に透明コート層4を形成し、粉
末蛍光体3をその透明コート層4で凹凸部2の谷部2x
に定着させる。具体的な透明コート層4の形成手段は、
ガラスや合成樹脂を液状にしてなる透明コート材を雨又
は霧状にして石材1の表面に満遍なく降り注ぐようにす
る。透明コート材を降り注ぐ際の強さは、少なくとも谷
部2xにある粉末蛍光体3が舞い上がらない勢いに抑制
する必要があり、そのためには、透明コート材の噴射方
向を水平か又はそれより上向きにするか、或いは透明コ
ート材の噴射ノズルと石材1の距離を十分に離すように
する。
【0012】
【実施例】天然の花崗岩を150mm×100mm×34mm
のサイズに切断して直方体形状の石材1を製作し、その
表面にビシャン叩き処理を施して凹凸部2を形成した。
そして、SrAl24を母結晶とした蓄光型の粉末蛍光
体3を凹凸部2の谷部2xに入れ、さらに、SiO2
主成分とする公知のヒートレスガラスによる透明コート
層4を10μm前後の厚みで表面全体に施した。なお、
言うまでもなくヒートレスガラスは、SiO2 を主成分
として金属元素の陽イオンと非金属の陰イオンとのイオ
ン化結合による無機結合に充填剤を配し、大気中の湿度
と温度に反応してセラミック状の無機質造膜が得られる
ものである。通常、気温20℃で指触乾燥まで2〜3時
間、標準乾燥(硬度H〜2H)まで24時間、完全硬化
(硬度9H)まで60日程度である。
【0013】以上のようにして作った石材1は、透明コ
ート層4が硬化して高い硬度を発揮するとともに700
℃程度の耐熱性及び優れた耐薬品性を有する。また、透
明コート層4が無機質で安定しているため透明コート層
4自体から有害物が溶け出すおそれもない。一方、石材
1の外観は、図1のように谷部2xに粉末蛍光体3が集
まっていてその存在が視認出来るものの、粉末蛍光体3
の形状が画一的でなく複雑に入り組んだ谷部2xに沿っ
て自然な模様を呈しており、且つ、山部2yの石肌が多
く露出していてその印象が圧倒的に勝るため石の風合い
が殆ど損なわれていない。
【0014】そして、この石材1を屋外に設置したとこ
ろ、日没後3時間程度光を放射し続けることが確認でき
た。
【0015】以上本発明を実施形態及び実施例について
説明したが、もちろん本発明はそれらに限定されるもの
ではない。例えば、実施例ではヒートレスガラスによっ
て透明コート層4を形成したが、それ以外のガラスや合
成樹脂で透明コート層4を形成するようにしてもよい。
もっとも、ヒートレスガラスを使用して透明コート層4
を形成する技術的思想には、第一に製造に際して焼成す
る必要がないため低コスト且つ大掛かりな焼成設備が不
要であること、第二に粉末蛍光体の耐熱性を考慮する必
要がなく、その結果粉末蛍光体の選択枝が拡大するこ
と、第三に合成樹脂に較べて強度、耐薬品性などの点で
有利であること、などの特有の効果が期待できる。
【0016】また、粉末蛍光体3は、石材1の表面全体
又は粗面の全部に入れる必要はない。例えば、石材1の
表面の一部にマスキングを施して部分的に粗面加工を施
し、その粗面全体に粉末蛍光体3を入れるようにする
か、或いは粗面の一部にマスキングを施して必要な部分
にだけ粉末蛍光体3を入れるようにする。何れの方法に
よっても例えば粉末蛍光体3で「矢印」などの模様を表
示するようなことが可能である。
【0017】
【発明の効果】本発明の石材は、凹凸部の谷部に粉末蛍
光体を入れるようにしたため、粉末蛍光体が粗面全体に
満遍なく分布し、従って、粗面全体が粉末蛍光体の作用
で発光する。また、粉末蛍光体は、谷部にあって表面に
盛り上がらずしかも透明コート層でカバーされているた
め、表面を擦っても剥離するおそれが全くない。しかも
凹凸部の山部は粉末蛍光体で覆われることなく石の肌が
透明コート層を介してそのまま見えるため、石の自然な
風合いが殆ど損なわれない。
【0018】しかして本発明によれば、従来存在しなか
った蓄光又は反射機能を有する石材が石の風合いを損な
わずに提供可能であるため、歩道の敷石(インターロッ
キングブロック:例えば車道との境界部分に敷設して歩
行者の踏み外しや自転車の脱輪を防止し、また、自動車
のドライバーから見易くする。)、道路の縁石(例えば
カーブの部分に使用してドライバーに注意を喚起す
る。)、駐車場の車輪止め、公園などの車止め支柱、石
製モニュメント、腰掛け、建物や構造物の床や壁面の内
外装パネル、ドアパネル、表札、屋外や屋内の観光案内
パネル、階段、など石を使った製品全てに利用価値があ
る。
【0019】また、請求項2の製造方法によれば、請求
項1の石材を簡単に製造することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 石材の平面図である。
【図2】 拡大図Zを含む石材の縦断面図である。
【符号の説明】
1 …石材 2 …凹凸部 2x…谷部 3 …粉末蛍光体 4 …透明コート層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を粗面に加工して凹凸部を形成する
    と共にその凹凸部の谷部に粉末蛍光体を入れ、さらに凹
    凸部の上面をカバーするように透明コート層を形成し、
    もって、前記粉末蛍光体を透明コート層で凹凸部の谷部
    に定着させるようにしたことを特徴とする蓄光又は反射
    機能を有する石材。
  2. 【請求項2】 表面を粗面に加工して凹凸部を形成する
    工程と、 その凹凸部の谷部に粉末蛍光体を入れる工程と、 液状の透明コート材を雨又は霧状にして前記粉末蛍光体
    を舞い上がらせない勢いで降り注ぐようになし、もって
    凹凸部の上面に薄い透明コート層を形成する工程と、 からなることを特徴とする蓄光又は反射機能を有する石
    材の製造方法。
JP5584998A 1998-02-19 1998-02-19 蓄光又は反射機能を有する石材及びその製造方法 Pending JPH11229303A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100882220B1 (ko) * 2007-06-14 2009-02-06 충주대학교 산학협력단 축광층이 코팅된 흙블록 및 그 제조 방법
TWI616294B (zh) * 2016-08-18 2018-03-01 Li Shao Yu 石材仿古表面結構製造方法及其製成之石材結構
TWI637832B (zh) * 2016-08-18 2018-10-11 李少瑜 Natural stone antique surface structure
KR20200011751A (ko) * 2018-07-25 2020-02-04 (주)좋은세상 축광물질이 형성된 옥외용 자연석 벤치

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