JPH11229229A - 紡糸引取り装置および紡糸引取り装置への糸掛け方法 - Google Patents

紡糸引取り装置および紡糸引取り装置への糸掛け方法

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JPH11229229A
JPH11229229A JP4463098A JP4463098A JPH11229229A JP H11229229 A JPH11229229 A JP H11229229A JP 4463098 A JP4463098 A JP 4463098A JP 4463098 A JP4463098 A JP 4463098A JP H11229229 A JPH11229229 A JP H11229229A
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JP
Japan
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feed roller
yarn
spinning
yarn path
hydraulic cylinder
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Application number
JP4463098A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Yamashita
栄一 山下
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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  • Guides For Winding Or Rewinding, Or Guides For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1送りローラおよび第2送りローラへ
の糸掛けを容易に行なうことができる紡糸引取り装置を
提供する。 【解決手段】 第1送りローラ7の上流位置および第2
送りローラ8の下流位置に、それぞれ複数の糸道規制ガ
イド34、54が第1送りローラおよび第2送りローラ
の側方の定常規制位置と第1送りローラおよび第2送り
ローラの側方で軸方向先端部近傍の軸端部位置との間で
第1送りローラおよび第2送りローラに平行に移動可能
に設けられ、更に第1送りローラの側方に設けられた糸
道規制ガイドが軸端部位置と第1送りローラの軸方向先
端より外側の糸掛け位置との間で第1送りローラに平行
に移動可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紡糸引取り装置に関
し、より詳しくは、本発明は紡糸筒、紡糸筒の下方に設
置された巻取装置並びに紡糸筒および巻取装置の間に設
置された第1送りローラおよび第2送りローラからな
り、紡糸筒の上流の紡糸口金から紡出された複数の糸条
を紡糸筒内で冷却し、第1送りローラおよび第2送りロ
ーラにより送給して、巻取装置により巻取るようにした
紡糸引取り装置に関する。更に、本発明はかかる紡糸引
取り装置への糸掛け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、ポリアミドのような熱可
塑性合成繊維糸条を紡糸し引取る際には、紡糸筒から紡
出した多数の糸条を第1送りローラおよび第2送りロー
ラで送給しながら、巻取装置において巻取ることが行わ
れている。この紡糸筒から多数本の糸条が紡出される場
合には、紡出された糸条は第1送りローラの上流で糸分
けされ、第1送りローラおよび第2送りローラを経て巻
取装置に送られ、巻取装置においてそれぞれボビンホル
ダに挿着されたボビンに巻取られる。
【0003】通常、第1送りローラおよび第2送りロー
ラは機枠側から作業者の作業位置に向けて突設されてい
る。従来の装置では、紡出開始時に、第1送りローラお
よび第2送りローラへ糸掛けする際には、作業者は作業
位置から機枠側へ手を延ばして第1送りローラおよび第
2送りローラへ糸掛けしている。
【0004】従来の紡糸引取り装置においては、第1送
りローラおよび第2送りローラは、巻取装置から離れた
高い位置に設けられていた。紡糸筒から出た糸条は下方
に向けて走行しながら拡開しているので、第1送りロー
ラおよび第2送りローラが高い位置、すなわち紡糸筒に
近い位置に設けられている場合には、第1送りローラお
よび第2送りローラの軸方向長さが短くとも糸条を送る
ことができる。従って、作業者は糸掛けの作業位置から
手を延ばして糸掛けする作業自体はさほど困難ではな
い。しかし、第1送りローラおよび第2送りローラが巻
取装置から離れた高い位置に設けられ手いるので、巻取
機の位置からでは手が届かず、巻取機の位置に居る作業
者とは別の作業者が作業台または作業台車等に載って第
1送りローラおよび第2送りローラへの糸掛け作業を行
わなければならなかった。
【0005】最近、第1送りローラおよび第2送りロー
ラを巻取り装置の近傍の低い位置に設置した紡糸引取り
装置が提案されている。このタイプの紡糸引取り装置に
よれば、作業者は作業台または作業台車等に載らなくと
もよく、しかも、一人の作業者によって第1送りロー
ラ、第2送りローラおよび巻取り装置への糸掛け作業が
行える。
【0006】しかしながら、このタイプの紡糸引取り装
置では、第1送りローラおよび第2送りローラが巻取り
装置の近傍の低い位置にあるため、第1送りローラおよ
び第2送りローラの軸方向長さが長くなり、作業者から
見て奥の方に糸掛けすることが困難になった。
【0007】特に、最近、1つの巻取装置において巻取
るボビンの本数が4錘またはそれ以上(例えば8錘)と
多錘化(多コップ化)しており、このため第1送りロー
ラおよび第2送りローラの長さ(作業者が作業する作業
位置側の先端部からその取付け機枠側の根元部までの長
さ)が極めて長大のものとなっている。このため、第1
送りローラおよび第2送りローラへの糸掛け作業が極め
て難しくなっている。特に、第1送りローラおよび第2
送りローラは通常作業者に対して高所に位置しているた
めに、作業者は腕を延ばして糸掛け作業を行う必要があ
り、このことが、この糸掛け作業の難しさを助長してい
る。
【0008】
【発明の目的】本発明は上述したような従来装置に付随
する問題点に鑑みて、紡糸筒、紡糸筒の下方に設置され
た巻取装置並びに紡糸筒および巻取装置の間に設置され
た第1送りローラおよび第2送りローラからなる紡糸引
取り装置において、第1送りローラおよび第2送りロー
ラへの糸掛けを容易に行なうことができる紡糸引取り装
置および紡糸引取り装置への糸掛け方法を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、紡糸
筒、該紡糸筒の下方に設置された巻取装置並びに前記紡
糸筒および前記巻取装置の間に設置された第1送りロー
ラおよび第2送りローラからなる紡糸引取り装置におい
て、前記第1送りローラの上流位置および前記第2送り
ローラの下流位置に、それぞれ複数の糸道規制ガイドが
前記第1送りローラおよび第2送りローラの軸線方向に
移動可能に設けられていることを特徴とする紡糸引取り
装置により、上記の目的を達成する。
【0010】本発明によれば、糸道規制ガイドが第1送
りローラおよび第2送りローラの軸線方向に移動可能に
設けられているので、第1送りローラおよび第2送りロ
ーラへ糸掛けする際には、糸道規制ガイドを第1送りロ
ーラおよび第2送りローラの作業者の作業位置側の先端
方向へ移動させ、その状態で作業者は特別に腕を延ばす
ことなく、作業位置側に位置している糸道規制ガイドに
糸掛けし、糸掛け後、糸道規制ガイドを定常の糸道規制
位置に戻すことにより、第1送りローラおよび第2送り
ローラへの糸掛けを容易に行なうことができる。
【0011】この場合に、前記第1送りローラの上流側
に設置された複数の糸道規制ガイドが第1流体圧シリン
ダに連結され、前記第2送りローラの下流側に設置され
た複数の糸道規制ガイドが第2流体圧シリンダに連結さ
れており、該第1流体圧シリンダおよび第2流体圧シリ
ンダが同時移動するようになっていてもよい。
【0012】
【実施の形態】特に本発明においては、上述の装置にお
いて、前記第1送りローラの上流位置に、複数の糸道規
制ガイドが該第1送りローラの側方の定常規制位置と該
第1送りローラの軸方向先端より外側の糸掛け位置との
間で該第1送りローラに平行に移動可能に設けられ、前
記第2送りローラの下流位置に、複数の糸道規制ガイド
が該第2送りローラの側方の定常規制位置と該第2送り
ローラの側方で軸方向先端部近傍の糸掛け位置との間で
該第2送りローラに平行に移動可能に設けられている紡
糸引取り装置とすることが好ましい。
【0013】この構成とした本発明によれば、糸道規制
ガイドが第1送りローラおよび第2送りローラの軸線方
向に移動可能に設けられており、特に、第1送りローラ
の上流位置に設けられた糸道規制ガイドは第1送りロー
ラの側方の定常規制位置と第1送りローラの軸方向先端
より外側の糸掛け位置との間で移動可能である。
【0014】第1送りローラおよび第2送りローラへ糸
掛けする際には、糸道規制ガイドを第1送りローラおよ
び第2送りローラの作業者の作業位置側の先端方向へ移
動させる。この際に、第1送りローラの上流位置に設け
られた糸道規制ガイドは第1送りローラの軸方向先端よ
り外側の糸掛け位置へ移動させておく。
【0015】その状態では作業者は特別に腕を延ばさな
くとも、第1送りローラの上流位置に設けられた糸道規
制ガイドは作業位置側の糸掛け位置に位置しているの
で、第1送りローラに邪魔されることなく、第1送りロ
ーラの上流位置に設けられた糸道規制ガイドに糸掛けす
ることができる。この糸道規制ガイドへ糸掛け後、全て
の糸道規制ガイドを定常の糸道規制位置に戻すことによ
り、第1送りローラおよび第2送りローラへの糸掛けを
容易に行なうことができる。
【0016】更に好ましくは、前記第1送りローラおよ
び第2送りローラに平行にそれぞれ案内部材が設けら
れ、各案内部材に沿って摺動可能にそれぞれ複数のスラ
イドユニットが設けられ、該スライドユニットに前記糸
道規制ガイドが取着されていてもよい。この場合に、前
記スライドユニット、特に第1送りローラの上流側に設
けられるスライドユニット、には前記糸道規制ガイドと
ともに、糸条に油剤を付与するオイリング部材、糸条に
付着したオイルを拡散するエアノズルのような部材、ま
たは糸条に交絡を付与するインターレースノズルのよう
な部材などからなる糸条処理装置が取着されていてもよ
い。なお、糸条に交絡を付与するインターレースノズル
のような部材は、第2送りローラの下流に設けられるス
ライドユニットに取付けられることもある。
【0017】より具体的には、本発明においては、前記
第1送りローラの上流位置および前記第2送りローラの
下流位置に、それぞれ複数の糸道規制ガイドが該第1送
りローラおよび第2送りローラの側方の定常規制位置と
該第1送りローラおよび第2送りローラの側方で軸方向
先端部近傍の軸端部位置との間で該第1送りローラおよ
び第2送りローラに平行に移動可能に設けられ、更に該
第1送りローラの側方に設けられた糸道規制ガイドが前
記軸端部位置と該第1送りローラの軸方向先端より外側
の糸掛け位置との間で該第1送りローラに平行に移動可
能である紡糸引取り装置とすることが望ましい。
【0018】本発明をこの構成とする場合には、後述す
る実施例に示すように、前記第1送りローラの上流側に
設置された複数の糸道規制ガイドが第1流体圧シリンダ
に連結されて前記定常規制位置と軸端部位置との間を移
動可能であるとともに第3流体圧シリンダにより該軸端
部位置と前記糸掛け位置との間を移動可能であり、前記
第2送りローラの下流側に設置された複数の糸道規制ガ
イドが第2流体圧シリンダに連結されて前記定常位置と
軸端部位置との間を移動可能とすることにより、第1流
体圧シリンダおよび第2流体圧シリンダを同じ構造とす
ることができ、好ましい。この構成この場合に、前記第
1流体圧シリンダおよび第2流体圧シリンダが同時移動
するようになっていてもよい。
【0019】本発明に用いる第1流体圧シリンダおよび
第2流体圧シリンダは、限られた設置に設置可能なよう
にコンパクトで且つ作動が確実であることが必要であ
り、、シリンダおよび該シリンダ内部で移動可能なピス
トンからなり、該ピストンに連結されたピストンヨーク
が該シリンダの壁面を貫通して前記スライドユニットに
連結されていることことが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図示した図面を参照
して本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る紡糸
引取り装置の一実施例を示す正面図であり、紡糸筒から
4本の糸条Yが紡糸される。本実施例の紡糸引取り装置
は、半延伸糸(POY)または高配向糸(HOY)の製
造用の装置である。図2は図1に示す装置の側面図であ
る。図3は図2に示す装置への糸掛状態を時系列的に説
明する概略側面図であり各部材の配置は図1、図2から
変形している、図4は第1送りローラの上流に設けられ
る糸道規制ガイドの案内部材の側面図、図5は図4の平
面図、図6は第2送りローラの下流に設けられる糸道規
制ガイドの案内部材の平面図、図7は制御回路図であ
る。
【0021】図1および図2を参照して、図1、図2の
上部にスピンブロック1が設けられており、スピンブロ
ック1は内部にポリマーをノズル(紡糸用吐出孔)2に
導く導管を有し、ポリマーを均一に所定の温度に加熱す
るようになっている。スピンブロック1において所定の
温度に加熱されたポリマーはノズル2から高圧で紡出さ
れる。図1、図2に示すように、ノズル2は通常2階の
床Fの上方部分に設置されている。ノズル(紡糸用吐
出孔)2は、図1および図2に示す紡出糸条Yの紡出状
態から明らかなように、図1の紙面方向に一直線に沿っ
て複数個配置されている。
【0022】ノズル2の下方に紡糸筒3が設けられてお
り、ノズル2から紡出された糸条Yを2階部分の紡糸筒
3に設けた冷却風吹出し口3a(図2参照)から吹出す
吹出し風により冷却する。紡糸筒3は図1および図2に
示すように、ノズル2の位置から冷却風吹出し口3aに
連なり、更に2階の床Fを貫通した中間部3bを経
て、下部開口部3cまで繋っている。
【0023】紡糸筒3は、冷却風吹出し口3aの位置で
は、平面図で見た場合に縦横がほぼ同寸法または前述の
ノズルが並ぶ一直線の方向に長い矩形状断面または楕円
形断面をしている。紡糸筒の下部開口3cは図2の紙面
に平行する方向に延在しており、平面図で見た場合に、
矩形状または長円形状断面もしくは楕円形状をしてい
る。すなわち、紡糸筒の下部開口部3cの細長く延在し
ている方向(図2の紙面方向)は、複数のノズルが配設
された一直線方向(図1の紙面方向)と直交するように
なっている。
【0024】第1送りローラ7および第2送りローラ8
がそれぞれ回転自在に巻取装置のフレーム12から水平
方向に突設されている。上流側の第1送りローラ7は紡
糸筒3の下部開口部3cの下方位置に配置されており、
下流側の第2送りローラ8は上流側送りローラ7の下流
で紡糸筒3の下部開口部3cよりも上方の位置、すなわ
ち、第1送りローラ7の上方で且つ紡糸筒3と第1送り
ローラ7を結ぶ直線から横方向にずれた位置、に配設さ
れている。第1送りローラ7および第2送りローラ8は
それぞれモータ(図示せず)によって所定の回転数で回
転されるようになっている。
【0025】従って、紡糸筒3から出た糸条Yは、下方
へ走行し、第1送りローラ7で上向きに向きを変えら
れ、第2送りローラ8で再度下向きに向きを変えられて
巻取機Wに送給されるようになっている。
【0026】図2に示すように、これら第1送りローラ
7および第2送りローラ8の長さは後述する巻取機(ワ
インダ)Wのボビンホルダ13の長さとほぼ等しい長さ
であり、第1送りローラ7および第2送りローラ8のロ
ーラ軸線はボビンホルダ13の軸線とほぼ平行してい
る。
【0027】本発明においては、第1送りローラ7の上
流位置および第2送りローラ8の下流位置に、それぞれ
複数の糸道規制ガイド34、54が第1送りローラ7お
よび第2送りローラ8の軸線方向に移動可能に設けられ
ている。すなわち、第1送りローラ7の上流側の位置に
第1案内部材31が第1送りローラ7と平行に設けられ
ている。また第2送りローラ8の下方位置に第2送りロ
ーラ8に平行に第2案内部材51が設けられている。本
実施例においては、図4〜図6に示すように、第1案内
部材31および第2案内部材51は、それぞれ、第1送
りローラ7および第2送りローラ8の軸線方向に延び、
互いに平行して設けられた2本のガイドバー32、52
を含んでいる。
【0028】図示した実施例においては紡糸筒3から4
本の糸条Yが紡糸されるものであり、従って、図4〜図
6に示すように、上記の第1案内部材31および第2案
内部材51には、それぞれ4つのスライドユニット3
3、53が第1案内部材31および第2案内部材51の
2本のガイドバー32、52に沿って移動可能に設けら
れている。
【0029】本実施例では、図4および図5に示すよう
に、上流側の第1案内部材31に摺動可能に設けられた
スライドユニット33にはそれぞれ糸道規制ガイド34
およびオイル拡散部材35が取着されている。この実施
例におけるオイル拡散部材35はエアノズルであり、エ
アチューブ35a(図5)を介してエア源に繋がってお
り、走行糸条Yに付着したオイルを拡散するようになっ
ている。一方、下流側の第2案内部材51に摺動可能に
設けられたスライドユニット53には、図6に示すよう
に、それぞれ糸道規制ガイド54が取着されている。糸
条に付着したオイルを拡散するエアノズル部材35は、
糸条処理装置の一実施例である。糸条処理装置として
は、上述のオイルを拡散するエアノズル部材のほかに、
糸条にオイルを付与するオイリング部材、または糸条に
交絡を付与するインターレースノズルのような部材など
としてもよく、この場合には、オイリングチューブまた
はエアチューブを取付ける。
【0030】なお、この図示した実施例においては作業
者に一番近い手前側(図4〜図6の左端)のスライドユ
ニット33、53はそれぞれ第1案内部材31および第
2案内部材51に固定されておりスライドはしないよう
になっている。第1案内部材31および第2案内部材5
1に設けられた隣合うスライドユニット33、33また
は53、53には、貫通孔33a(図4)、53a(図
示せず)が穿たれ、隣設するスライドユニット33、3
3または53、53の貫通孔33a、33aまたは53
a、53aに連結棒36(図4)または56(図示せ
ず)が挿入されている。
【0031】連結棒36、56の長さは隣設するスライ
ドユニット33、33または53、53の最大間隔に隣
設するスライドユニット33、33または53、53の
幅を加えた長さとなっており、連結棒36、56の両端
部にストッパ36a(図4)、56a(図示せず)が形
成されている。従って、隣設するスライドユニット3
3、33または53、53は、連結棒36、56の両端
部のストッパ36a、56aに接触するまで移動される
ことにより、その最大間隔が所定の錘間隔になるように
連結されている。そして一番奥側(図4〜図7の右端)
のスライドユニット33、53は、図7に示すように、
エアシリンダのような第1流体圧シリンダ37、第2流
体圧シリンダ57のピストン37a、57aに連結され
ており、流体圧シリンダ37、57により左右に移動す
るようになっている。従って、流体圧シリンダ37、5
7のピストン37a、57aが一番奥側に位置している
ときには、4つのスライドユニット33、53は連結棒
36、56によりその間隔が所定の錘間隔となって等間
隔に位置される。
【0032】一方、流体圧シリンダ37、57のピスト
ン37a、57aが作業者側に(左方向へ)移動した場
合には、スライドユニット33、53は図4〜図6で鎖
線で示すように連結棒36、56に関係なく、その間隔
を狭めるために、互いに隣接した位置となることができ
る。
【0033】この実施例においては流体圧シリンダ3
7、57は、メカジョイント式ロッドレス流体圧シリン
ダ37、57として市販されている流体圧シリンダ(エ
アシリンダ)37、57を用いている。メカジョイント
式ロッドレス流体圧シリンダは、シリンダおよびシリン
ダ内部で移動可能なピストンからなっており、ピストン
に連結されたピストンヨークがシリンダの壁面を貫通し
ている。このピストン37a,57aに連結したピスト
ンヨークをスライドユニット33、53に連結してい
る。従って、ピストン37a,57aがシリンダ内で軸
方向に移動するとピストン37a,57aとともにスラ
イドユニット33、53も軸方向に移動する。メカジョ
イント式ロッドレス流体圧シリンダによりスライドユニ
ットを移動させるようにすると、コンパクトとなり限ら
れたスペースに設置可能で且つ作動が確実である。
【0034】他の方法としてはケーブルシリンダ37、
57の名称で販売されている流体圧シリンダを用いるこ
ともでき、流体圧シリンダ37、57のピストンの動き
によりピストンの両端に連結されたケーブルが移動され
るようになっている流体圧シリンダを用い、その2本の
ケーブルの端部をそれぞれスライドユニット33、53
の両端部に連結して、ピストンおよびループ状をしたケ
ーブルによりスライドユニット33、53を左右に移動
させるようにしてもよい。
【0035】また他の方法としては、流体圧シリンダ3
7、57のピストンとスライドユニット33、53に磁
石と磁性体(共に図示せず)を装着し、流体圧シリンダ
37、57のシリンダを挟んで磁石と磁性体により磁気
的にピストンとスライドユニット33、53連結して流
体流体圧シリンダ37、57内のピストンの動きをスラ
イドユニット33、53に伝達するようにしてもよい。
【0036】この図示した実施例において、第1送りロ
ーラ7の上流側に配置されている第1案内部材31は、
図5に示すように、スライドユニット33および流体圧
シリンダ37とともに全体がブラケット38に載置され
ており、ブラケット38は第3流体圧シリンダ77のピ
ストンロッド78に連結されている。第3流体圧シリン
ダ77のピストンロッド78を伸長させることによりブ
ラケット38を更に作業者側に移動させて流体圧シリン
ダ37とともにスライドユニット33を更に作業者側に
移動可能としている。
【0037】この発明の使用状態においては、流体圧シ
リンダ37により全てのスライドユニット33を第1案
内部材31に沿って作業者側(図4〜図7で左側)に移
動させた状態で、流体圧シリンダ77により第1案内部
材31ごと全体を更に糸掛け位置に移動させることによ
り、第1送りローラ7の上流側に位置する全ての糸道規
制ガイド34が第1送りローラ7の軸方向前面より更に
外側(図2〜図5の左側)の糸掛け位置に移動可能とな
っている。
【0038】上記構造からなる本実施例においては、紡
出糸条Yを糸掛けする場合には次のように行なう。
【0039】先ず、第1送りローラ7の上流側に設けら
れた糸道規制ガイド34を第1流体圧シリンダ37およ
び第3流体圧シリンダ77を共に作動させて、第1送り
ローラ7の軸方向の先端よりも外側(左側)位置へ移動
させておく。また、第2送りローラ8の下流側に設けら
れた糸道規制ガイド54は第2流体圧シリンダ57の作
動によりそれぞれの糸道規制ガイド54を第2送りロー
ラ8の先端近傍の位置まで互いに隣接した状態に移動さ
せておく。
【0040】ノズル2からの紡糸開始時またはノズル2
の清掃時における糸掛け操作では、通常2階に設置され
ているノズル2から紡出され出したポリマーを2階のノ
ズル2の近傍にいる作業者(図示せず)が手で丸め、そ
の丸めた端を1階部分の糸条Y巻取機Wの近傍にいる別
の作業者に向けて落す。この際に、丸められたポリマー
塊はその重量で下へ落ち、下(1階)にいる別の作業者
は手を延ばして紡糸筒3の下部開口部3cの位置でポリ
マー塊を吸引装置(サクションガン)20により吸引
し、これによりノズル2から紡出される糸条Yをサクシ
ョンガン20に吸引する。
【0041】この状態で、図3(a)に示すように、第
1送りローラ7の上流側の糸道規制ガイド34にそれぞ
れ糸条Yを通す。このときに糸条Yは、糸道規制ガイド
34と一緒に、その近くに設けられ糸条に付着したオイ
ルを拡散するエアノズル部材35にも通される。第1送
りローラ7の上流側の糸道規制ガイド34に糸条が通さ
れた後に、第1送りローラ7の上流側の糸道規制ガイド
34を第3流体圧シリンダ77の作動(収縮)により第
1送りローラ7の先端部近傍位置に移動させる。すなわ
ち、第1送りローラ7の上流側の糸道規制ガイド34が
互いに隣接した状態となるとともに第2送りローラ8の
下流側の糸道規制ガイド54が互いに隣接した状態とな
り、それぞれの糸道規制ガイド34、54が共に第1送
りローラ7および第2送りローラ8の先端部近傍に位置
している。
【0042】この糸道規制ガイド34、54の状態で、
図3(b)に示すように、第1送りローラ7の上流側の
糸道規制ガイド34に通した多数本(本実施例では4
本)の糸条Yを、第1送りローラ7、第2送りローラ8
に掛け、そして第2送りローラ8の下流の糸道規制ガイ
ド54を通す。
【0043】次いで、第1流体圧シリンダ37および第
2流体圧シリンダ57を同時に作動させることにより、
ほぼ同時に手前(左側)側から奥側(右側)位置へ移動
させる。この移動により、第1送りローラ7の上流側の
糸道規制ガイド34および第2送りローラ8の下流側の
糸道規制ガイド54は、前述した構成により、図3
(c)に示すように、各糸道規制ガイド34、54は所
定の錘間隔となっていく。また、この際に移動する糸道
規制ガイド34、54は上下ほぼ同時に移動するために
糸条Yは送りローラ7、8に対してほぼ直角状態を保っ
たまま移動するために送りローラ7、8に巻取られるよ
うなことはない。
【0044】この状態からサクションガン20の先端を
糸条巻取機(ワインダ)Wの綾振り装置とフリクション
ローラの間を移動させて糸条Yをそこに通し、サクショ
ンガン20をフリクションローラおよび巻取ボビンの下
方位置へもたらす。その状態から、サクションガンに吸
引されている糸条Yをボビンの端部に形成された糸端係
止溝等の糸捕捉部に掛ける。
【0045】以上のようにして、本発明に係る紡糸引取
り装置の実施例における糸掛け作業が完了する。特に、
この実施例においては、作業者は作業台または作業台車
等にのらなくとも、第1送りローラおよび第2送りロー
ラへの糸掛けを行うことができ、更に、一人の作業者が
第1送りローラ、第2送りローラおよび巻取装置への糸
掛けを行うことができる。
【0046】上記の説明においては第1送りローラ7上
流側の糸道規制ガイド34および第2送りローラ8の下
流側の糸道規制ガイド54を第1、第2流体圧シリンダ
37、57により移動させていたが、それぞれ手動によ
り移動させてもよい。また、場合によっては、上流側、
下流側の糸道規制ガイド34、54は同時に移動させな
くてもよい。
【0047】上述の説明においては第1送りローラ7の
上流側の糸道規制ガイド34を、その送りローラの近傍
の定常巻取り位置と糸掛け位置との移動を第1流体圧シ
リンダ37により行い、第1送りローラ7近傍の位置と
それの外側の糸掛け位置との移動を第3流体圧シリンダ
77によって行っていたが、上記の動きを1つの流体圧
シリンダにより行うようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明によれば、糸
道規制ガイドが第1送りローラおよび第2送りローラの
軸線方向に移動可能に設けられているので、第1送りロ
ーラおよび第2送りローラへ糸掛けする際には、糸道規
制ガイドを第1送りローラおよび第2送りローラの作業
者の作業位置側の先端方向へ移動させ、その状態で作業
者は特別に腕を延ばすことなく、作業位置側に位置して
いる糸道規制ガイドに糸掛けし、糸掛け後、糸道規制ガ
イドを定常の糸道規制位置に戻すことにより、第1送り
ローラおよび第2送りローラへの糸掛けを容易に行なう
ことができる。
【0049】請求項2に記載した本発明によれば、糸道
規制ガイドが第1送りローラおよび第2送りローラの軸
線方向に移動可能に設けられており、特に、第1送りロ
ーラの上流位置に設けられた糸道規制ガイドは第1送り
ローラの側方の定常規制位置と第1送りローラの軸方向
先端より外側の糸掛け位置との間で移動可能である。第
1送りローラおよび第2送りローラへ糸掛けする際に
は、糸道規制ガイドを第1送りローラおよび第2送りロ
ーラの作業者の作業位置側の先端方向へ移動させる。こ
の際に、第1送りローラの上流位置に設けられた糸道規
制ガイドは第1送りローラの軸方向先端より外側の糸掛
け位置へ移動させておく。
【0050】その状態では作業者は特別に腕を延ばさな
くとも、第1送りローラの上流位置に設けられた糸道規
制ガイドは作業位置側の糸掛け位置に位置しているの
で、第1送りローラに邪魔されることなく、第1送りロ
ーラの上流位置に設けられた糸道規制ガイドに糸掛けす
ることができる。この糸道規制ガイドへ糸掛け後、全て
の糸道規制ガイドを定常の糸道規制位置に戻すことによ
り、第1送りローラおよび第2送りローラへの糸掛けを
容易に行なうことができ、このため第1送りローラおよ
び第2送りローラへの糸掛け成功率が極めて高く且つ安
全に作業を行なうことができる。
【0051】請求項3に記載した本発明においては、前
記第1送りローラの上流位置および前記第2送りローラ
の下流位置に、それぞれ複数の糸道規制ガイドが該第1
送りローラおよび第2送りローラの側方の定常規制位置
と該第1送りローラおよび第2送りローラの側方で軸方
向先端部近傍の軸端部位置との間で該第1送りローラお
よび第2送りローラに平行に移動可能に設けられ、更に
該第1送りローラの側方に設けられた糸道規制ガイドが
前記軸端部位置と該第1送りローラの軸方向先端より外
側の糸掛け位置との間で該第1送りローラに平行に移動
可能である紡糸引取り装置としている。
【0052】本発明をこの構成とする場合には、前記第
1送りローラの上流側に設置された複数の糸道規制ガイ
ドが第1流体圧シリンダに連結されて前記定常規制位置
と軸端部位置との間を移動可能であるとともに第3流体
圧シリンダにより該軸端部位置と前記糸掛け位置との間
を移動可能であり、前記第2送りローラの下流側に設置
された複数の糸道規制ガイドが第2流体圧シリンダに連
結されて前記定常位置と軸端部位置との間を移動可能と
することにより、第1流体圧シリンダおよび第2流体圧
シリンダを同じ構造とすることができ、好ましい。
【0053】この場合には、第1送りローラ上流側の糸
道規制ガイドに糸掛けした後、第1送りローラ上流の糸
道規制ガイドおよび第2送りローラ下流の糸道規制ガイ
ドをほぼ同時に移動させることも可能であり、このよう
にすることにより、吸引装置により吸引した糸条Yを第
1送りローラおよび第2送りローラに糸掛けする際に糸
条Yが第1送りローラおよび第2送りローラの上を大き
な角度を持ち斜に走行することがなくなる。これによ
り、糸条Yが第1送りローラおよび第2送りロー表面に
巻付くことがなく、糸掛け作業を一層安全に確実に行な
うことができる。特に、本発明を半延伸糸(POY)ま
たは高配向糸(HOY)の製造用の装置に適用した場合
に、糸掛け作業は極めて容易且つ安全になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紡糸引取り装置の一実施例を示す
正面図であり、紡糸筒から4本の糸条が紡糸される。本
実施例の紡糸引取り装置は、半延伸糸(POY)または
高配向糸(HOY)の製造用の装置である。
【図2】図1に示す装置の側面図である。
【図3】図2に示す装置への糸掛状態を時系列的に示す
説明する概略側面図であり各部材の配置は図1、図2か
ら変形している。
【図4】第1送りローラの上流に設けられる糸道規制ガ
イドの案内部材の側面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】第2送りローラの下流に設けられる糸道規制ガ
イドの案内部材の平面図である。
【図7】制御回路図である。
【符号の説明】
1 スピンブロック 2ノズル(紡糸用吐出孔) 3 紡糸筒 3a 冷却風吹出し口 3c 下部開口 7 第1送りローラ 8 第2送りローラ 12 フーム Y 糸条 13 ボビンホルダ 31 第1案内部材 51 第2案内部材 32 ガイドバー 52 ガイドバー 33 スライドユニット 53 スライドユニット 34 糸道規制ガイド 54 糸道規制ガイド 35 オイル拡散部材 37 第1流体圧シリンダ 57 第2流体圧シリンダ 77 第3流体圧シリンダ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】本発明をこの構成とする場合には、後述す
る実施例に示すように、前記第1送りローラの上流側に
設置された複数の糸道規制ガイドが第1流体圧シリンダ
に連結されて前記定常規制位置と軸端部位置との間を移
動可能であるとともに第3流体圧シリンダにより該軸端
部位置と前記糸掛け位置との間を移動可能であり、前記
第2送りローラの下流側に設置された複数の糸道規制ガ
イドが第2流体圧シリンダに連結されて前記定常位置と
軸端部位置との間を移動可能とすることにより、第1流
体圧シリンダおよび第2流体圧シリンダを同じ構造とす
ることができ、好ましい。この場合に、前記第1流体圧
シリンダおよび第2流体圧シリンダが同時移動するよう
になっていてもよい。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】本発明に用いる第1流体圧シリンダおよび
第2流体圧シリンダは、限られた設置に設置可能なよう
にコンパクトで且つ作動が確実であることが必要であ
り、、シリンダおよび該シリンダ内部で移動可能なピス
トンからなり、該ピストンに連結されたピストンヨーク
が該シリンダの壁面を貫通して前記スライドユニットに
連結されていることが好ましい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】また他の方法としては、流体圧シリンダ3
7、57のピストンとスライドユニット33、53に磁
石と磁性体(共に図示せず)を装着し、流体圧シリンダ
37、57のシリンダを挟んで磁石と磁性体により磁気
的にピストンとスライドユニット33、53とを連結し
て流体流体圧シリンダ37、57内のピストンの動きを
スライドユニット33、53に伝達するようにしてもよ
い。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】ノズル2からの紡糸開始時またはノズル2
の清掃時における糸掛け操作では、通常2階に設置され
ているノズル2から紡出され出したポリマーを2階のノ
ズル2の近傍にいる作業者(図示せず)が手で丸め、そ
の丸めた端を1階部分の糸条巻取機Wの近傍にいる別の
作業者に向けて落す。この際に、丸められたポリマー塊
はその重量で下へ落ち、下(1階)にいる別の作業者は
手を延ばして紡糸筒3の下部開口部3cの位置でポリマ
ー塊を吸引装置(サクションガン)20により吸引し、
これによりノズル2から紡出される糸条Yをサクション
ガン20に吸引する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】以上のようにして、本発明に係る紡糸引取
り装置の実施例における糸掛け作業が完了する。特に、
この実施例においては、作業者は作業台または作業台車
等に載らなくとも、第1送りローラおよび第2送りロー
ラへの糸掛けを行うことができ、更に、一人の作業者が
第1送りローラ、第2送りローラおよび巻取装置への糸
掛けを行うことができる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡糸筒、該紡糸筒の下方に設置された巻
    取装置並びに前記紡糸筒および前記巻取装置の間に設置
    された第1送りローラおよび第2送りローラからなる紡
    糸引取り装置において、 前記第1送りローラの上流位置および前記第2送りロー
    ラの下流位置に、それぞれ複数の糸道規制ガイドが前記
    第1送りローラおよび第2送りローラの軸線方向に移動
    可能に設けられていることを特徴とする紡糸引取り装
    置。
  2. 【請求項2】 紡糸筒、該紡糸筒の下方に設置された巻
    取装置並びに前記紡糸筒および前記巻取装置の間に設置
    された第1送りローラおよび第2送りローラからなる紡
    糸引取り装置において、 前記第1送りローラの上流位置に、複数の糸道規制ガイ
    ドが該第1送りローラの側方の定常規制位置と該第1送
    りローラの軸方向先端より外側の糸掛け位置との間で該
    第1送りローラに平行に移動可能に設けられ、 前記第2送りローラの下流位置に、複数の糸道規制ガイ
    ドが該第2送りローラの側方の定常規制位置と該第2送
    りローラの側方で軸方向先端部近傍の糸掛け位置との間
    で該第2送りローラに平行に移動可能に設けられている
    ことを特徴とする紡糸引取り装置。
  3. 【請求項3】 紡糸筒、該紡糸筒の下方に設置された巻
    取装置並びに前記紡糸筒および前記巻取装置の間に設置
    された第1送りローラおよび第2送りローラからなる紡
    糸引取り装置において、 前記第1送りローラの上流位置および前記第2送りロー
    ラの下流位置に、それぞれ複数の糸道規制ガイドが該第
    1送りローラおよび第2送りローラの側方の定常規制位
    置と該第1送りローラおよび第2送りローラの側方で軸
    方向先端部近傍の軸端部位置との間で該第1送りローラ
    および第2送りローラに平行に移動可能に設けられ、 更に該第1送りローラの側方に設けられた糸道規制ガイ
    ドが前記軸端部位置と該第1送りローラの軸方向先端よ
    り外側の糸掛け位置との間で該第1送りローラに平行に
    移動可能であることを特徴とする紡糸引取り装置。
  4. 【請求項4】 前記第1送りローラおよび第2送りロー
    ラに平行にそれぞれ案内部材が設けられ、各案内部材に
    沿って摺動可能にそれぞれ複数のスライドユニットが設
    けられ、該スライドユニットに前記糸道規制ガイドが取
    着されていることを特徴とする請求項1、2または3に
    記載の紡糸引取り装置。
  5. 【請求項5】 前記スライドユニットに前記糸道規制ガ
    イドとともに糸条を処理する糸条処理装置が取着されて
    いることを特徴とする請求項4に記載の紡糸引取り装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1送りローラの上流側に設置され
    た複数の糸道規制ガイドが第1流体圧シリンダに連結さ
    れ、前記第2送りローラの下流側に設置された複数の糸
    道規制ガイドが第2流体圧シリンダに連結されており、
    該第1流体圧シリンダおよび第2流体圧シリンダが同時
    移動するようになっていることを特徴とする請求項1〜
    5の何れか1項に記載の紡糸引取り装置。
  7. 【請求項7】 前記第1送りローラの上流側に設置され
    た複数の糸道規制ガイドが第1流体圧シリンダに連結さ
    れて前記定常規制位置と軸端部位置との間を移動可能で
    あるとともに第3流体圧シリンダにより該軸端部位置と
    前記糸掛け位置との間を移動可能であり、前記第2送り
    ローラの下流側に設置された複数の糸道規制ガイドが第
    2流体圧シリンダに連結されて前記定常位置と軸端部位
    置との間を移動可能であることを特徴とする請求項3に
    記載の紡糸引取り装置。
  8. 【請求項8】 前記第1流体圧シリンダおよび第2流体
    圧シリンダが同時移動するようになっていることを特徴
    とする請求項7に記載の紡糸引取り装置。
  9. 【請求項9】 前記第1流体圧シリンダおよび第2流体
    圧シリンダがシリンダおよび該シリンダ内部で移動可能
    なピストンからなり、該ピストンに連結されたピストン
    ヨークが該シリンダの壁面を貫通して前記スライドユニ
    ットに連結されていることを特徴とする請求項6または
    7に記載の紡糸引取り装置。
  10. 【請求項10】 紡糸筒、該紡糸筒の下方に設置された
    巻取装置並びに前記紡糸筒および前記巻取装置の間に設
    置された第1送りローラおよび第2送りローラからなる
    紡糸引取り装置において、 前記第1送りローラの上流位置に該第1送りローラに平
    行に移動可能に設けた複数の糸道規制ガイドを該第1送
    りローラの軸方向先端部より外側の糸掛け位置に位置さ
    せ、該複数の糸道規制ガイドの各々に糸掛けし、 次いで、該複数の糸道規制ガイドおよび前記第2送りロ
    ーラの下流位置に該第2送りローラに平行に移動可能に
    設けた複数の糸道規制ガイドを該第1送りローラおよび
    第2送りローラの側方で軸方向先端部近傍の軸端部位置
    に位置させて、該軸端部位置にある前記第2送りローラ
    の下流に位置する糸道規制ガイドに糸掛けし、 その後、前記第1送りローラの上流に位置する糸道規制
    ガイドおよび第2送りローラの下流に位置する糸道規制
    ガイドを該第1送りローラおよび第2送りローラの側方
    の定常規制位置へ移動させることを特徴とする紡糸引取
    り装置への糸掛け方法。
  11. 【請求項11】 送りローラの側方において該送りロー
    ラに平行に移動可能な複数の糸道規制ガイドを具備した
    送りローラへの糸掛け装置において、 該複数の糸道規制ガイドが、該送りローラの側方の定常
    規制位置と該送りローラの側方で軸方向先端部近傍の軸
    端部位置との間で移動可能に設けられるとともに、更に
    前記軸端部位置と該送りローラの軸方向先端より外側の
    糸掛け位置との間で移動可能であることを特徴とする送
    りローラへの糸掛け装置。
JP4463098A 1997-10-01 1998-02-10 紡糸引取り装置および紡糸引取り装置への糸掛け方法 Pending JPH11229229A (ja)

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JP4463098A JPH11229229A (ja) 1998-02-10 1998-02-10 紡糸引取り装置および紡糸引取り装置への糸掛け方法
PCT/JP1998/004323 WO1999016944A1 (fr) 1997-10-01 1998-09-28 Enrouleuse de fil et procede d'accrochage associe
AU91860/98A AU9186098A (en) 1997-10-01 1998-09-28 Takeup apparatus for yarn and method of hooking yarn onto the same
TW87116174A TW434331B (en) 1997-10-01 1998-09-29 Spun yarns taking-up apparatus and method of thread guarding the yarn thereon

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012021240A (ja) * 2010-07-13 2012-02-02 Tmt Machinery Inc 紡糸巻取装置への糸掛け方法、紡糸巻取装置、及びサクションガン
JP2017516922A (ja) * 2014-05-21 2017-06-22 エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトOerlikon Textile GmbH & Co. KG 合成糸群を引き出しかつ延伸するための装置

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