JPH11228025A - 極細線のスプール巻線形態及びスプールケース - Google Patents

極細線のスプール巻線形態及びスプールケース

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JPH11228025A
JPH11228025A JP10011107A JP1110798A JPH11228025A JP H11228025 A JPH11228025 A JP H11228025A JP 10011107 A JP10011107 A JP 10011107A JP 1110798 A JP1110798 A JP 1110798A JP H11228025 A JPH11228025 A JP H11228025A
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JP
Japan
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winding
spool
upper layer
case
wound
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JP10011107A
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Yoshio Kaji
淑男 梶
Tadao Asuke
忠雄 安助
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Tanaka Denshi Kogyo KK
Original Assignee
Tanaka Denshi Kogyo KK
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Publication date
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    • B65H75/00Storing webs, tapes, or filamentary material, e.g. on reels
    • B65H75/02Cores, formers, supports, or holders for coiled, wound, or folded material, e.g. reels, spindles, bobbins, cop tubes, cans, mandrels or chucks
    • B65H75/04Kinds or types
    • B65H75/08Kinds or types of circular or polygonal cross-section
    • B65H75/14Kinds or types of circular or polygonal cross-section with two end flanges
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    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
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  • Filamentary Materials, Packages, And Safety Devices Therefor (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スプールにクロス多層巻きした巻線が振動や衝
撃を受けても巻き崩れを起こさず、且つ折れを生じるこ
となく巻き崩れを防止することに効果的なクロス多層巻
きしたスプール巻線形態とスプールケースを提供する。 【解決手段】本巻部分6と上層部分7を含むクロス多層
巻き部分5を備えた巻線形態である。本巻部分6は巻線
を解きほぐす際の解きほぐれ性がよいと共に断線の発生
を防止できるようにクロス多層巻きした主体部分であ
る。上層部分7はクロス多層巻きした本巻部分6の上層
において、巻き崩れを防止できるように本巻部分6とは
異なった巻線形態で巻き回した部分である。上層部分7
の巻終り端7aが上層部分7の最上層の幅方向に対し7
0%以上巻き回された位置であり、極細線終端は巻終り
端7aからスプール1のフランジ部3に掛け渡してテー
プ止め8されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置におい
てICチップ電極と外部リード等の基板を接続するため
に用いられる金属極細線を、スプールにクロス多層巻き
にした半導体ボンディング用極細線のスプール巻線形態
及びスプールケースに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に半導体ボンディング用極細線は、
Au,Al,Cuやそれらを主成分とした合金を直径1
0〜100μmに線引き加工した後、アニール処理及び
必要に応じて表面処理を行ったものがスプールに巻き回
わされて用いられている。
【0003】前記極細線のスプール巻線形態として、本
願出願人は先に特開昭56−136764号において、
巻き回し長さを50〜100mから500〜1000m
と長尺巻きにするために、極細線を多層状とする巻線形
態において、その往側巻線と復側巻線とを交差させるい
わゆるクロス多層巻きすることを提案し、その中で巻線
を解きほぐす際、ほぐれやすくすると共に断線の発生を
防止するためにクロス多層巻きが効果的であることを提
案した。
【0004】一方、その後ボンディング用極細線は、半
導体装置の実装における高速作業に対応するため、潤滑
性の良い表面処理が行われたり、更に長尺巻きが行われ
たりしてくるにつれ、輸送時等の振動や衝撃によって極
細線のクロス多層巻きされたスプール巻線に巻き崩れが
発生するという問題が生じてきた。
【0005】ここで、従来行われている半導体ボンディ
ング用極細線のクロス多層巻きについて、図1を用いて
説明する。1はスプールであり、2の胴部と3のフラン
ジ部を含んで構成されている。4は巻線のリード巻き部
分であり、アース用に使用され、通常は十巻き程度整列
巻きして用いる。5’はクロス多層巻き部分である。該
クロス多層巻き部分5’が、輸送時等の振動や衝撃によ
って巻き崩れが発生しているものである。
【0006】前記巻き崩れを防止するため、特開平5−
132232号や特開平6−135632号には、クロ
ス多層巻きした巻き終り部分の張力を増大させて巻き回
すことにより巻き崩れを防止する巻取装置や巻取方法が
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ク
ロス多層巻きした巻き終り部分の張力を増大させると、
極細線が下層にいく程巻きしまりが強くなり、極細線が
折れてしまう虞れがある。このようなワイヤ折れの防止
に許容される張力は微小であるため、巻き終り部分の張
力の増大はわずかであって、輸送時等の振動や衝撃によ
る巻き崩れ防止には未だ不十分である。巻き終り部分の
張力を増大させると、前記折れが発生する頻度が増大し
て巻線に引っかかりや食い込みが生じて解きほぐれにく
くなることに起因して、ボンディング作業の生産性が低
下する。また折れが発生したまま使用すると、ボンディ
ングした状態でも折れが残り不良品の原因にもなる。
【0008】このため本発明においては、極細線をスプ
ールにクロス多層巻きした巻線が輸送時等の振動や衝撃
を受けても巻き崩れを起こすことなく、且つ極細線に折
れを生じることなく巻き崩れを防止することに効果的な
クロス多層巻きしたスプール巻線形態及びそのスプール
ケースを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述の事情に鑑み本発明
者等は鋭意検討の結果、クロス多層巻きは巻線を解き
ほぐす際の解きほぐれ性に優れるが、輸送時等の振動や
衝撃によって巻き崩れが発生し易い、極細線の巻き回
し長さは目的長さを事前に設定して巻き回す必要がある
ため、巻終り端がクロス多層巻きした最上層の幅方向に
対し位置が一定しない、巻き回しの最終段階で極細線
終端をスプールのフランジ部にテープ止めする必要があ
るが、巻終り端が最上層の幅方向に対し50%未満巻き
回された位置である時、該巻終り端から極細線終端のテ
ープ止め部迄の長さが長くなり、振動による巻き崩れが
生じ易くなること等に着目し、さらにスプールケースに
おいては、極細線を巻き回したスプールを輸送する際の
スプールの載置方式に着目し、本発明を完成するに至っ
た。
【0010】すなわち本発明に係る半導体ボンディング
用極細線のスプール巻線形態は、極細線がスプールに対
し、本巻部分と上層部分を含むクロス多層巻きされた巻
線形態であって、前記上層部分の巻終り端が、該上層部
分の最上層の幅方向に対し70%以上巻き回された位置
であることを要旨とする。前記本巻部分は、巻線を解き
ほぐす際の解きほぐれ性がよいと共に断線の発生を防止
できるようにクロス多層巻きした主体部分であり、前記
上層部分は、クロス多層巻きした本巻部分の上層におい
て、巻き崩れを防止できるように本巻部分とは異なった
巻線形態で巻き回した部分であり、且つ前記上層部分の
巻終り端が、該上層部分の最上層の幅方向に対し70%
以上巻き回された位置であり、極細線終端は前記巻終り
端からスプールのフランジ部に掛け渡してテープ止めさ
れているものである。
【0011】このように構成した場合、本発明の課題に
対し優れた効果を奏することができる。すなわち、上層
部分の巻終り端が最上層の幅方向で50%未満巻き回さ
れた位置である時、振動による巻き崩れが生じ易く、そ
の理由は、巻き回しの最終段階で、極細線終端を直線ス
プールのフランジ部へテープ止めする必要があるため、
上層部分の巻終り端から極細線終端迄の長さが長い程、
振動を受けた時に最上層部でその長さに応じた巻線形態
の修正が行われ、この時巻線に弛みが生じて順次該弛み
が下層へ伝わっていくものと考えられる。これに対し本
発明では上述の如く、クロス多層巻きした本巻部分の上
層において、巻き崩れを防止できるように本巻部分とは
異なった巻線形態で巻き回した上層部分を形成し、且つ
該上層部分の巻終り端が、該上層部分の最上層の幅方向
に対し70%以上巻き回された位置であるので、極細線
終端を前記巻終り端からスプールのフランジ部に掛け渡
してテープ止めした際、前記巻終り端から極細線終端迄
の長さが短くなり、振動を受けた時に巻線形態の修正が
行われる度合いが少なく、巻線の弛みが生じにくいもの
と考えられる。
【0012】また本発明に係る巻線形態は、上記上層部
分の1層当たり巻き数を本巻部分の1層当たり巻き数よ
り多くして巻き回されていること、上記上層部分におけ
る隣接層の極細線交差角を本巻部分における隣接層の極
細線交差角より小さくして巻き回されていることを特徴
とする。
【0013】また本発明に係るスプールケースは、半導
体ボンディング用極細線のスプール巻線を収納したスプ
ールケースであって、スプールケース下端面が突起状物
を有しない平面であること、又は、スプール中心軸を水
平にせしめる脚部をスプールケース下端面に設けたこと
を要旨とする。本発明になるスプールケースは前記の如
く、半導体ボンディング用極細線を巻き回したスプール
を収納したものであり、詳しくは、相互に嵌合するスプ
ールケース本体と蓋からなるスプールケースの内部に、
半導体ボンディング用極細線を巻き回したスプールを収
納したものである。そうして、そのスプールケース下端
面が突起状物を有しない平面であること、若しくはスプ
ールケース下端面にスプール中心軸を水平にせしめる脚
部を設けることで、スプール中心軸が水平状態に近づき
収納したスプールがほぼ水平状態で振動や衝撃等の外力
を受ける構造となり、スプール巻線を取り扱う際の巻き
崩れを効果的に防止することが出来る。また、スプール
中心軸を水平にせしめる脚部を設ける場合、該脚部を折
り畳み自在に設けることが好ましい。すなわち、前記脚
部をスプールケース本体と蓋との少なくとも一方の下端
面に折り畳み自在に形成し、脚部を組み立てれば該脚部
がスプールケース下端面に突出してスプール中心軸が水
平になるようスプールケースを支持する一方、脚部を折
り畳めばスプールケース本体又は蓋を各々複数個積み重
ねて保管・運搬することが可能になる。
【0014】本発明に係るスプールケースの材質は透明
性合成樹脂とすることが好ましい。詳しくは、相互に嵌
合するスプールケース本体と蓋からなるスプールケース
において、そのスプールケース本体と蓋の双方を、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)、PE(ポリエチレ
ン)、PP(ポリプロピレン)、PS(ポリスチロー
ル)、PVC(ポリ塩化ビニール)等の透明性合成樹脂
で形成することが好ましい。このようにしてスプールケ
ースを透明性合成樹脂製とすることにより、ケース内部
の状況、すなわち、ケース内に収納した半導体ボンディ
ング用極細線のスプール巻線の状況が確認できるため、
取り扱いが便利になる等の利点がある。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を参照して本発
明を詳述する。本発明が対象とする半導体ボンディング
用極細線は、その組成としてAu,Au合金,Al,A
l合金,Cu,Cu合金が例示出来、また極細線の直径
としては10〜100μmが例示出来、この中でも、直
径10〜50μmのAuまたはAu合金極細線が好まし
く用いられる。
【0016】本発明において極細線の巻き回し長さは特
に限定されないが、半導体ボンディング用極細線は10
0mを越えるとクロス多層巻きして用いることが必要に
なり、最近では500〜2000m長さのものをスプー
ルに巻き回して用いられており、半導体実装作業の効率
化のために更に長尺のものが用いられてくる傾向にあ
る。
【0017】上記極細線を巻き回すスプールは、円筒型
胴部の片側又は両端にフランジ部を設けた形状で用いる
ことが好ましい。また該スプールは、アルミ製基材で形
状を整え、必要箇所にアルマイト加工やNiめっき等の
表面処理を施して用いられる。スプールの大きさとして
は、胴部外径が50mm程度、胴部長さが25〜50m
m程度のものが、巻線長さやボンディング装置に対応し
て適宜用いられる。
【0018】次に、図2を用いて本発明のクロス多層巻
きの巻線形態を説明する。図2において符号1〜4は図
1と同じ構成部分であり、同一番号を付している。ま
た、図示を省略しているが極細線始端はリード部4の側
のフランジ部3へテープ止めされ、極細線終端は図示の
通り反対方向のフランジ部3へテープ止め8されてい
る。本発明では、クロス多層巻き部分5が、本巻部分6
と上層部分7を含んで構成されている。
【0019】本発明でいう「本巻部分」とは、スプール
1の胴部2に巻き回された極細線(巻線)を解きほぐす
際に、解きほぐれやすくすると共に断線の発生を防止出
来るようにクロス多層巻きした主体部分をいい、「上層
部分」とは、クロス多層巻きした本巻部分の上層におい
て、巻き崩れを防止出来るように、本巻部分とは異なっ
た巻線形態で巻き取られた部分をいう。ここで巻線形態
とは、クロス多層巻きした際の、隣接層同士の極細線交
差角、同一層における巻き回しピッチ、往側巻線と復側
巻線の夫々におけるn回目と(n+1)回目の間隔等を
所定に調整した極細線の巻線形態をいい、張力のみを変
更した巻き回し条件を除くものである。本巻部分6のク
ロス多層巻きした巻線形態のまま最上層まで巻き回した
場合、解きほぐれやすさが巻き崩れの要因になる虞れが
ある。また巻線は長さが事前に設定されており且つその
許容差が厳しいものであるため、巻終り端を任意に設定
出来ない。このため、巻終り端がクロス多層巻き部分の
最上層の幅方向に対し位置が一定しないことにより巻き
崩れが生じていることに着目し、本発明では前述のよう
に、本巻部分6とは異なった巻線形態を持つ上層部分7
を設けて巻き崩れを防止するようにしたものである。
【0020】本発明に係る本巻部分6の巻線形態は、半
導体実装作業でボンディングマシンに装着されたスプー
ルにクロス多層巻きされた極細線を解きほぐし易くする
ための最適条件を採用して巻き回すことが出来る。例え
ば、往復各側のn回目と(n+1)回目の間隔を0.1
mm〜(同一層のピッチ−0.1)mmとしたり、その
交差角を0.03度以上としたり、同一層のピッチを1
〜10mmとしたり、隣り合った層の交差角を1〜6度
に設定して巻き回すことが効果的である。
【0021】本発明に係る上層部分7の巻線形態は、該
上層部分7の巻数又は長さを事前に決めて、該巻数分又
は長さ分だけ、巻き崩れ防止に効果的な巻線形態とする
事が必要である。ここで、上層部分7の巻数は100巻
き以下として用いる事が好ましい。該巻数が多くなると
上層部分7の層が増大し、本巻部分6が上から押し付け
られて解きほぐれ性の問題が生じることもあるので、前
述の巻数が好ましく用いられる。更に好ましくは50巻
き以下であり、最も好ましくは1から30巻きである。
また、上層部分7の巻終り端7a位置が、該上層部分7
の最上層の幅方向に対し、70%以上巻き回された位置
である巻線形態が、本発明の課題に対して効果的であ
る。更に好ましくは90%以上の位置である。本発明で
いう「上層部分の巻終り端」とは、所定の巻線形態で巻
き回した時の最上層の巻終り端をいい、単なる最上層端
部の通過位置やフランジ部にテープ止めされる極細線終
端を指すものではない。
【0022】クロス多層巻き部分5を本巻部分6だけで
巻き回すと、巻終り端の最上層での幅方向の位置を制御
することが困難であり、特には巻終り端が最上層の幅方
向で50%未満巻き回された位置である時、振動による
巻き崩れが生じ易い。このため、事前に上層部分7の巻
数又は長さを決めて、巻終り端7aの位置が前記した位
置になるように、該上層部分7の巻線形態を設定して巻
き回しを行う。
【0023】上層部分7の1層当たり巻数を、本巻部分
6の1層当たり巻数と同等もしくはそれより多くするこ
とが、本発明の課題に対して効果的である。また上層部
分7の隣接層の極細線交差角を、本巻部分6の隣接層の
極細線交差角と同等もしくはそれより小さくすること
が、本発明の課題に対して効果的である。すなわち上層
部分7は、スプール1のフランジ部3に対して平行に近
い巻線形態となるほど、本発明の課題に対し効果的であ
る。
【0024】上記クロス多層巻き部分5の下層部は、整
列巻きすることも出来る。この時、該整列巻きは極細線
の解きほぐれ性を考慮して、10層以下とすることが好
ましく、更に好ましくは1〜5層である。図3において
は、クロス多層巻き部分5の下層部となる最下層9を1
層だけ整列巻きした巻線形態を示す。このようにするこ
とにより、クロス多層巻き部分5の巻き崩れ防止に対し
更に顕著な効果が得られるため、好ましく用いられる。
【0025】また上記クロス多層巻き部分5の後に、胴
部2に対し直接整列巻きすることが出来る。図4におい
ては、リード巻き部分4と対象の位置で、胴部2に直接
整列巻きしたテール巻き部分10を備えた巻線形態を示
す。該テール巻き部分10の整列巻きの巻き数は1〜2
0巻き程度が好ましい。本発明になるクロス多層巻き部
分5の巻線形態で巻き回した後、該整列巻きになるテー
ル巻き部分10を備えることにより、クロス多層巻き部
分5の巻き崩れ防止に対し更に顕著な効果が得られるた
め、好ましく用いられる。
【0026】尚、本発明では、本発明になる巻線形態を
とったうえで、上層部分に張力付加することは、その下
層部分(本巻部分)に折れが発生しない範囲で、これを
付加することが出来る。
【0027】次に、本発明に係るスプールケースの実施
の形態を図面を参照して説明する。スプール巻線を収納
したスプールケースが輸送時等の振動や衝撃等の外力を
受ける際、従来はスプール中心軸が傾斜した状態で前記
外力を受けていたことに対して、本発明になる、スプー
ル中心軸がほぼ水平状態で前記外力を受けるスプールケ
ースの構造とすることにより、効果的に巻き崩れを防止
することが出来る。
【0028】ここで、従来のスプールケース構造につい
て説明すれば、図5は従来のスプールケースであって、
図1の従来のスプール巻線が収納されており、スプール
中心軸が傾斜した状態で取り扱われる状態を示す。図5
中の符号1〜5’は図1と同じ構成部分を示している。
また符号11はスプールケースの本体、12はスプール
ケース用蓋、本発明では該本体11と蓋12を組み合わ
せたものを総称してスプールケースという。符号13,
14は前記本体11と蓋12の相互の接触端部に設けら
れたフランジ部分、15は作業テーブルや通い箱の内底
面等の、スプールケースを載置する載置面である。従来
のスプールケースa’は、スプールケース下端面16に
フランジ部13,14という突起状物を有しているた
め、スプール中心軸が傾斜した状態で取り扱われるもの
である。尚、本発明で「スプール中心軸」とは、スプー
ル1の胴部2を構成する円筒形の仮想中心軸をいう。
【0029】図6は、本発明に係るスプールケースの一
例(スプールケース構造1)であり、スプールケースa
内に図2のスプール巻線を収納すると共に、スプール中
心軸がほぼ水平状態で取り扱われる状態を示す。図6中
の符号1〜8は図2と、11〜16は図5と夫々同じ構
成部分を示している。本ケース構造の特徴は、スプール
ケース下端面16が突起状物を有しない平面である構造
としている事である。すなわち、前記下端面16に、図
5が有しているフランジ部分13,14という突起状物
を有しない構造であるため、スプール中心軸がほぼ水平
状態で取り扱われるものである。スプールケース用蓋1
2はその側面が前記下端面16になるため、該側面は前
記蓋12の中心軸に対して平行となるように形成するこ
とが好ましい。このように形成することにより、スプー
ル中心軸が水平状態に近づき、本発明の課題に対して好
ましい構造となる。本発明で「突起状物を有しない平
面」とは、スプール中心軸がほぼ水平状態になるために
有害な突起状物を排除したものであり、その水平状態に
異常を生じさせない範囲で、必要に応じて凹部を設ける
ことは可能である。
【0030】図7は、本発明に係るスプールケースの他
例(スプールケース構造2)であり、スプールケースa
内に図2のスプール巻線を収納すると共に、スプール中
心軸がほぼ水平状態で取り扱われる状態を示す。図7中
の符号1〜8は図2と、11〜16は夫々図5と同じ構
成部分を示している。また17はスプールケース下端面
16に形成された脚部であり、スプール中心軸を水平に
せしめる作用を奏する。本ケース構造2の特徴は、前記
脚部17を備えた構造としたことである。すなわち、ス
プールケース下端面16にフランジ13,14が突起状
物として形成されたままである場合、または前記下端面
16となるスプールケース用蓋12の側面が該蓋の中心
軸に対して傾斜して形成された場合、スプール中心軸を
水平にせしめる作用をする脚部17を、前記下端面16
に突設する構造とすることにより、スプール中心軸が水
平状態に近づき、本発明の課題に対して好ましい構造と
なる。
【0031】前述した巻き崩れが生じやすいスプールケ
ースの取り扱いは、主として次の三つの取り扱いがあ
る。 (1) スプール巻線をスプールケースに収納する取り扱い スプールケース本体11にスプール巻線を収納しケース
用蓋12を取り付ける際、従来の巻線形態では、スプー
ル中心軸を縦方向としてケース用蓋12を取り付ける
と、その衝撃で、巻き崩れが生じることがある。このた
め、本発明に係るスプールケースaを用いてスプール中
心軸をほぼ水平方向としてケース用蓋12を取り付けれ
ば、従来の巻線形態であっても、巻き崩れが生じる虞れ
を低減し得る。
【0032】(2) スプール巻線をスプールケースに収納
し、更に該ケースを通い箱に収納して工場間を運搬する
取り扱い 従来の巻線形態では、従来のスプールケースを通い箱に
収納し工場間を運搬する際、その振動や衝撃で、巻き崩
れが生じる事がある。このため、本発明に係るスプール
ケースaを用いて、スプール中心軸をほぼ水平方向とし
て通い箱に収納し工場間を運搬することが好ましい。
【0033】(3) スプール巻線をスプールケースから抜
き出す取り扱い スプール巻線を収納したスプールケースからケース用蓋
12を外す際、従来の巻線形態では、スプール中心軸を
縦方向にしてケース用蓋12を外すと、その衝撃で巻き
崩れが生じることがある。このため、本発明のスプール
ケースaを用いて、スプール中心軸をほぼ水平方向とし
てケース用蓋12を外すことが好ましい。
【0034】前記3つの取り扱いの中で、工場間を運搬
中に生じる巻き崩れについて最も巻き崩れ発生頻度が大
きい。このため、本発明のスプールケースを用いて、ス
プール中心軸がほぼ水平になる状態で該運搬を行うこと
が、本発明の課題に対して効果的である。
【0035】尚、スプールケースを収納する通い箱の内
部に突起部を設ける等により段差を設け、これにより、
従来のスプールケースに収納したスプールを水平方向に
保って工場間を運搬する事も出来る。しかしながらスプ
ール巻線のスプールケースへの着脱の際の巻き崩れを考
慮すると、本発明のスプールケースを用いた方が好まし
い。
【0036】図8〜10は、図7に示すスプールケース
における脚部17を折り畳み自在に形成した変形例であ
り、スプールケースa内に図2のスプール巻線を収納す
ると共に、スプール中心軸がほぼ水平状態で取り扱われ
る状態を示す。図中の符号1〜16は図7と同じ構成部
分を示している。また20は図7に示す脚部17に代え
てスプールケース下端面16に設けた脚部であり、前述
の脚部17同様、スプール中心軸を水平にせしめる作用
を奏する。本ケース構造の特徴は、前記脚部20を折り
畳み自在な構造としたことである。すなわち、スプール
ケース本体11、スプールケース用蓋12は通常、各々
複数個を積み重ねた状態で保管・運搬するようになって
いるが、脚部20がスプールケース下端面16に突出し
たままである場合、該脚部20が邪魔になって前記積み
重ねが困難になる。よってこの例のようなケース構造と
することで、脚部20を折り畳めばスプールケース本体
11、スプールケース用蓋12を各々複数個積み重ねる
ことが可能になり、スプール1を収納していない状態で
のスプールケースaの保管・運搬に係るコストを低減し
得るので好ましい。
【0037】以下、この例の脚部20を具体的に説明す
る。21はスプール中心軸を水平にせしめる脚本体で、
スプールケース下端面16に対して起伏自在に突出する
よう折目22を介して連設した矩形板からなり、図10
に示すようにスプールケース側端面18側に突出しスプ
ールケース下端面16側には突出しない状態で付勢され
る倒伏状態と、その付勢力に抗して折目22に沿って折
り曲げることでスプールケース下端面16から突出して
スプール中心軸を水平にせしめる起立状態とに折り曲げ
可能なよう、スプールケース用蓋12に一体に形成され
ている。23は脚本体21の起立状態を維持するための
支持板で、スプールケース側端面18に立ち上がるよう
スプールケース用蓋12に一体に設けた矩形板からな
り、その下端部23aはスプールケース側端面18の下
端から下方へ突出させると共に、該下端部23aは、図
8に示すようにスプールケース下端面16側に突出する
状態で付勢される立ち上げ状態と、その付勢力に抗して
折目23bに沿って折り曲げる折畳み状態とに折り曲げ
可能なように形成してある。
【0038】そうして、スプール1を収納する状態にお
いて、図8,図9のように脚本体21、支持板の下端部
23aを立ち上げて脚部20を組み立てることで、スプ
ール中心軸が水平状態に近づき収納したスプール1がほ
ぼ水平状態で振動や衝撃等の外力を受ける構造となり、
スプール巻線を取り扱う際の巻き崩れを効果的に防止す
ることが出来る。また、図10に示すように、脚本体2
1、支持板の下端部23aを夫々折目22、23bに沿
って折り曲げて脚部20を折り畳めば、スプールケース
本体11、スプールケース用蓋12を各々複数個積み重
ねて保管・運搬することが可能になる。
【0039】
【実施例】以下、より詳細な実施例について説明する。 [実施例1]金地金に微量の成分を添加して真空溶解炉
で溶解した後鋳造し、溝ロール、伸線機を用いた冷間加
工と熱処理を繰り返し、最終アニールを施して潤滑剤を
塗布して25μm径の金合金線に仕上げた。図2の要領
でスプールに本巻部分と上層部分を含むクロス多層巻き
した長さ1000mの巻線を作成した。巻線形態は表1
記載の様にした。該巻線を収納するスプールケースとし
て、図6に示す様にスプールケース蓋の側面が該蓋の中
心軸と平行となるように形成した本発明のスプールケー
ス構造1を用い、該ケース内に収納して試験試料とし
た。該試験試料を用いて振動試験及び落下衝撃試験を行
った。
【0040】(振動試験)前記試験試料を平板上に固定
し、スプール中心軸が水平になるようにして、平板のま
ま振動試験を行った。重力の加速度1G、1.5G及び
2Gを用いて各1時間振動試験を行った。
【0041】(落下衝撃試験)前記試験試料を1mの高
さから合板性床上に2回落下させた。
【0042】(評価方法)前記試験済み試料の中のスプ
ール巻線にエアーを吹き付けながら巻線弛みを目視観察
し、巻線弛みの有無を巻き崩れの有無と評価した。同一
条件で3個の試料の試験を行い、全て巻線弛みの無いも
のは「○」、1個以上巻線弛みのあるものは「●」で表
示し、試験を実施しなかったものは「−」で表示して結
果を表2に示した。尚、振動試験として重力の加速度1
G、1.5G、2G、落下衝撃試験の順に過酷な試験を
行い、巻線弛みのあるものが発生した場合はより過酷な
試験は省略した。
【0043】[実施例2〜4、9]巻線形態を表1記載
の様にしたこと以外は実施例1と同様にして試験を行
い、結果を表2に示した。
【0044】[実施例5〜8]巻線形態を表1記載の様
にしたこと、巻線を収納したスプールケースを図5に示
すようにスプール下端面にフランジ部を有し、スプール
中心軸が載置面に対し傾斜した従来スプールケースを用
いたこと以外は実施例1と同様にして試験を行い、結果
を表2に示した。
【0045】[比較例1]クロス多層巻きが本巻部分の
みからなり、所定の巻線形態で巻き取った最上層の巻終
り端が幅方向で50%の位置になるよう巻き回され、巻
線形態を表1の様にしたこと以外は実施例5と同様にし
て試験を行い、結果を表2に示した。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】以上の試験結果から、以下のことが確認で
きた。クロス多層巻き部分が本巻部分のみからなり、所
定の巻線形態で巻き取った最上層の巻終り端位置が幅方
向で50%巻き回された従来の巻線形態で、且つ該巻線
を収納したスプールケースとして図5に示す従来ケース
を用いた比較例1は、重力の加速度1Gを用いた振動試
験で巻き崩れを生じた。
【0049】これに対し、クロス多層巻き部分が本巻部
分と上層部分を含み、所定の巻線形態で巻き取った最上
層の巻終り端位置が幅方向で70%巻き回された位置で
あること以外は比較例1と同様にした実施例5、及び、
巻線を収納したスプールケースとして図6に示す様な本
発明構造1のスプールケースとしたこと以外は比較例1
と同様にした実施例9は、通常の工場間運搬の振動条件
と考えられる重力の加速度1Gを用いた振動試験では、
巻き崩れが生じないという優れた効果を示した。
【0050】また、最上層の巻終り端位置が幅方向90
%巻き回された位置であり、その他の巻線形態を表1記
載の様にした実施例6〜8のものは、さらに過酷な振動
条件である重力の加速度1.5Gを用いた振動試験にお
いても巻き崩れが生じないという効果を示した。これに
より、最上層の巻終り端位置が幅方向で90%以上巻き
回されることが、振動耐久性に更に優れていることが判
る。
【0051】巻線を収納したスプールケースとして図6
に示す様な本発明構造1のスプールケースとしたこと以
外は実施例5と同様にした実施例1のものは、実施例6
〜8のものと同様にさらに過酷な振動条件である重力の
加速度1.5Gを用いた振動試験においても巻き崩れが
生じないという効果を示した。
【0052】最上層の巻終り端位置が幅方向で90%巻
き回された位置であり、巻線を収納したスプールケース
を図6に示す様な本発明構造1のスプールケースとした
実施例2〜4のものは、重力の加速度2Gを用いた振動
試験においても巻き崩れが生じないというさらに優れた
効果を示した。この中でも、上層部分の1層当たり巻き
数を本巻部分の1層当たり巻き数より多くして巻き回さ
れているか、若しくは、上層部分の隣接層の極細線交差
角を本巻部分の隣接層の極細線交差角より小さくして巻
き回されている実施例3〜4のものは、落下試験におい
ても巻き崩れが生じないという最も優れた効果を示し
た。
【0053】実施例1と5,2〜4と6〜8を対比して
みると、スプールケースとして従来スプールケースを用
いるより本発明スプールケース構造を用いた方が、振動
試験、落下試験に対して優れた効果を示すことが判る。
【0054】
【発明の効果】本発明に係る極細線のスプール巻線形態
は以上説明したように、クロス多層巻きした本巻部分の
上層において、巻き崩れを防止できるように本巻部分と
は異なった巻線形態で巻き回した上層部分を形成し、且
つ該上層部分の巻終り端が、該上層部分の最上層の幅方
向に対し70%以上巻き回された位置であるので、前記
巻終り端から極細線終端迄の長さが短くなり、振動を受
けた時に巻線形態の修正が行われる度合いが少なく、巻
線の弛みを生じにくくすることができる。従って、輸送
時等の振動や衝撃を受けても巻き崩れを起こすことな
く、且つ極細線に折れを生じることなく巻き崩れを防止
することに効果的なクロス多層巻きしたスプール巻線形
態を提供できた。前記上層部分の1層当たり巻き数を本
巻部分の1層当たり巻き数より多くして巻き回されてい
ること、または上記上層部分の隣接層の極細線交差角を
本巻部分の隣接層の極細線交差角より小さくして巻き回
されていることで、前記効果をより実効あるものとし得
る。
【0055】また本発明のスプールケースは、スプール
中心軸がほぼ水平状態で振動や衝撃等の外力を受ける構
造とすることにより、スプール巻線を取り扱う際の巻き
崩れを効果的に防止することが出来る。また、スプール
中心軸を水平にせしめる脚部を設ける場合、該脚部を折
り畳み自在とすることでスプールケース本体又は蓋を各
々複数個積み重ねることが可能になり、スプールを収納
していない状態でのスプールケースの保管・運搬に係る
コストを低減することが出来る。さらに、本発明の巻線
形態とスプールケースの組み合わせによる相乗効果によ
って、振動や衝撃を受けた際の巻き崩れについてより効
果的に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスプール巻線形態を示す正面図。
【図2】本発明に係るスプール巻線形態の実施の形態の
一例を示す正面図。
【図3】本発明に係るスプール巻線形態の実施の形態の
一例を示す正面図。
【図4】本発明に係るスプール巻線形態の実施の形態の
一例を示す正面図。
【図5】従来のスプールケースを示す縦断面図。
【図6】本発明に係るスプールケースの実施の形態の一
例を示す縦断面図。
【図7】本発明に係るスプールケースの実施の形態の一
例を示す縦断面図。
【図8】本発明に係るスプールケースの実施の形態の一
例を示す斜視図。
【図9】図8に示すスプールケースの縦断面図。
【図10】図8に示すスプールケースの脚部を折り畳ん
だ状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1:スプール 2:胴部 3:フランジ部 4:リード巻き部分 5:クロス多層巻き部分 6:本巻部分 7:上層部分 8:テープ止め 9:クロス多層巻き部分の最下層 10:テール巻き部分 a:スプールケース 11:本体 12:蓋 13、14:フランジ部分 15:載置面 16:下端面 17,20:脚部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 極細線がスプールに対し、本巻部分と上
    層部分を含むクロス多層巻きされた巻線形態であって、
    前記上層部分の巻終り端が、該上層部分の最上層の幅方
    向に対し70%以上巻き回された位置であることを特徴
    とする半導体ボンディング用極細線のスプール巻線形
    態。
  2. 【請求項2】 上記上層部分が、その1層当たり巻き数
    を、本巻部分の1層当たり巻き数より多くして巻き回さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の半導体ボンデ
    ィング用極細線のスプール巻線形態。
  3. 【請求項3】 上記上層部分が、その隣接層の極細線交
    差角を、本巻部分の隣接層の極細線交差角より小さくし
    て巻き回されていることを特徴とする請求項1又は2記
    載の半導体ボンディング用極細線のスプール巻線形態。
  4. 【請求項4】 半導体ボンディング用極細線のスプール
    巻線を収納したスプールケースにおいて、スプールケー
    ス下端面が突起状物を有しない平面であることを特徴と
    するスプールケース。
  5. 【請求項5】 半導体ボンディング用極細線のスプール
    巻線を収納したスプールケースにおいて、スプールケー
    ス下端面に、スプール中心軸を水平にせしめる脚部を設
    けたことを特徴とするスプールケース。
  6. 【請求項6】 上記スプール巻線が、スプールに対し本
    巻部分と上層部分を含むクロス多層巻きされた巻線形態
    であり、且つ前記上層部分の巻終り端が、該上層部分の
    最上層の幅方向に対し70%以上巻き回された位置であ
    ることを特徴とする請求項4又は5記載のスプールケー
    ス。
  7. 【請求項7】 上記スプール巻線が、上記上層部分の1
    層当たり巻き数を、本巻部分の1層当たり巻き数より多
    くして巻き回されていることを特徴とする請求項6記載
    のスプールケース。
  8. 【請求項8】 上記スプール巻線が、上記上層部分の隣
    接層の極細線交差角を、本巻部分の隣接層の極細線交差
    角より小さくして巻き回されていることを特徴とする請
    求項6又は7記載のスプールケース。
  9. 【請求項9】 上記脚部が折り畳み自在であることを特
    徴とする請求項5記載のスプールケース。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100398831B1 (ko) * 2001-10-12 2003-09-19 헤라우스오리엔탈하이텍 주식회사 본딩 와이어용 스풀 케이스 및 이 케이스를 사용한 스풀취급 방법
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JP2011018732A (ja) * 2009-07-08 2011-01-27 Tanaka Electronics Ind Co Ltd 半導体用ボンディングワイヤの巻線形態
WO2012032645A1 (ja) * 2010-09-10 2012-03-15 田中電子工業株式会社 半導体用ボンディングワイヤの巻線形態
JP6066438B1 (ja) * 2015-11-10 2017-01-25 田中電子工業株式会社 半導体装置用ボンディングワイヤの巻線構造

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