JPH11227618A - 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 - Google Patents

電動パワ−ステアリング装置の制御装置

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JPH11227618A
JPH11227618A JP4637098A JP4637098A JPH11227618A JP H11227618 A JPH11227618 A JP H11227618A JP 4637098 A JP4637098 A JP 4637098A JP 4637098 A JP4637098 A JP 4637098A JP H11227618 A JPH11227618 A JP H11227618A
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JP
Japan
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relay
circuit
motor
cpu
steering
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JP4637098A
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Hideaki Kawada
秀明 川田
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Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御CPUの不調により暴走した場合でもイ
グニッションキ−の操作により保安リレ−への給電を直
接遮断し、モ−タ等の焼損等を確実に防止できる電動パ
ワ−ステアリング装置の制御装置を提供する。 【解決手段】 イグニッションキ−12をオンからオフ
にすると、抵抗R11、ダイオ−ドD5 を経てトランジス
タTR11のベ−スへのバッテリ電圧の供給は遮断される
が、TR11のベ−スにはキ−オフ遅延回路19から所定
の遅延時間だけ電圧が供給されるのでリレ−18は遅延
時間だけ遅れて非励磁とされて接点18aが開き、モ−
タへの電力の供給が停止される。CPU11が不調とな
り暴走したような場合でも、イグニッションキ−12を
オンからオフにするとCPU11からの信号に関係なく
TR11がオフとなるのでリレ−18が作動して接点18
aが開き、モ−タへの給電が停止されるので焼損等を確
実に防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動パワ−ステ
アリング装置に関し、特にその制御回路の構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両用の電動パワ−ステアリング装置に
は、操向ハンドルの操作によりステアリングシヤフトに
発生する操舵トルクを検出し、その検出信号及びその他
の検出信号等に基づいて操舵補助力を発生するモ−タを
駆動し、操舵軸に取り付けられた減速機構を介して舵取
機構を駆動するように構成されたものがある。
【0003】このような電動パワ−ステアリング装置に
おいては、操舵補助力を発生するモ−タを駆動するモ−
タ駆動回路と、操舵トルクの検出信号及びその他の信号
等に基づいてモ−タ駆動回路を制御する制御回路とを備
え、バッテリから給電されるように構成されている。
【0004】また、この種の制御回路では検出された操
舵トルクとモ−タの出力との論理演算を行なつてトルク
センサやモ−タ駆動回路等の異常を検出する異常検出回
路、例えば操舵トルクが所定値以下であるのにモ−タ出
力が所定値を越えるとき、或いは操舵トルクが所定値以
上であるのにモ−タ出力が所定値以下であるとき等、操
舵トルクとモ−タの出力との関係から異常を検出する異
常検出回路を備え、異常が検出されたときはモ−タへの
電力の供給を停止するフエ−ルセ−フリレ−(保安リレ
−)を備えたものがある。
【0005】図3は、このようなフエ−ルセ−フ機能を
備えた電動パワ−ステアリング装置の制御回路の一例を
示す図である。図3において、11はマイクロコンピユ
−タ(以下、CPUという)、12はイグニッションキ
−、13はバッテリ、18はノ−マルオ−プン接点18
aを有するフエ−ルセ−フリレ−(以下、単にリレ−と
いう)、21は電界効果トランジスタFET1 〜FET
4 をHブリツジ接続して構成したモ−タ駆動回路、22
はFET1 〜FET4 のゲ−トを駆動するゲ−ト駆動回
路、23はステアリング系に操舵補助力を供給するモ−
タ、24はモ−タ電流を検出するモ−タ電流検出回路、
25は制御系に定電圧を供給する定電圧回路である。
【0006】定電圧回路25はCPU11やその他の制
御系に定電圧Vccを供給するもので、イグニッションキ
−12を経てバッテリ13の正極側に接続される。
【0007】CPU11には定電圧回路25から定電圧
Vccが供給され、その入力ポ−トには操舵トルクを検出
するトルクセンサ14の出力及び操舵回転数検出器16
の出力が、夫々A/D変換器15及び17を経てデジタ
ル信号に変換されて入力される。また、CPU11の入
力ポ−トにはイグニッションキ−12のオン/オフ状態
を検出するために、イグニッションキ−12の下流側
(定電圧回路25側)に接続された抵抗R1 及びR2 の
中点の電圧が入力されている。なお、ダイオ−ドD1 、
D2 はイグニッションキ−12のオン/オフ時に発生す
るパルスからCPU11を保護するためのものである。
【0008】CPU11は、その内部にソフトウエアで
構成された異常検出手段を備え、検出された操舵トルク
値とモ−タ電流値とに基づいて論理演算を行つてトルク
センサやモ−タ駆動回路の異常を検出し、異常が検出さ
れたときはリレ−18を作動させてノ−マルオ−プン接
点18aを開き、モ−タへの電力の供給を停止すること
ができる。
【0009】バッテリ13の正極側はリレ−18のノ−
マルオ−プン接点18aを経て、電界効果トランジスタ
FET1 〜FET4 で構成されるモ−タ駆動回路21に
接続されている。また、リレ−18のコイルは抵抗R5
及びトランジスタTR1 と直列に接続されてバッテリ1
3の正極側に接続されており、トランジスタTR1 のベ
−スはCPU11の出力ポ−トに接続されている。
【0010】モ−タ駆動回路21に供給される電圧を検
出するため、リレ−18のノ−マルオ−プン接点18a
の下流側(モ−タ駆動回路21側)には直列接続された
抵抗R3 及びR4 が接続されており、その中点の電圧が
CPU11の入力ポ−トに入力されている。なお、ダイ
オ−ドD3 、D4 はリレ−接点18aのオン/オフ時に
発生するパルスからCPU11を保護するためのもので
ある。
【0011】ゲ−ト駆動回路22の入力側はCPU11
の出力ポ−トに接続され、出力側はモ−タ駆動回路21
を構成するFET1 〜FET4 のゲ−トに接続されてい
る。抵抗R6 はFET1 〜FET4 を経てモ−タに流れ
るモ−タ電流を検出する抵抗で、抵抗R6 の両端の電位
差がモ−タ電流検出回路24により検出され、検出され
たモ−タ電流値がCPU11に入力され、モ−タ電流の
フ−ドバック制御が行われる。
【0012】以上の構成において、イグニッションキ−
12がオンとなると、定電圧回路25が動作を開始し、
制御回路が正常な状態にあるときは、CPU11の出力
ポ−トからトランジスタTR1 をオンにする信号が出力
される。これによりリレ−18は励磁されてノ−マルオ
−プン接点18aが閉じ、モ−タ駆動回路は動作可能な
状態となる。
【0013】CPU11からはトルクセンサ14で検出
された操舵トルク及び操舵回転数検出器16で検出され
た操舵回転数などに基づいて決定された操舵補助量に対
応した所定時間幅のPWM信号及びモ−タ回転方向信号
がゲ−ト駆動回路22に出力され、ゲ−ト駆動回路22
はモ−タ駆動回路21のFET1 〜FET4 を駆動して
モ−タ23を回転させ、操舵補助が行われる。
【0014】CPU11内部の異常検出手段がモ−タ駆
動回路の異常を検出したときは、出力ポ−トからトラン
ジスタTR1 をオフにする信号が出力される。これによ
りリレ−18は非励磁とされてノ−マルオ−プン接点1
8aが開き、モ−タへの電力の供給が停止される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た制御回路の構成においては、バッテリからの電力は、
イグニッションキ−12の前で分岐し、一方はノ−マル
オ−プン接点18aを経てモ−タ駆動回路21へ供給さ
れ、また、他方はイグニッションキ−12を経て定電圧
回路25へ供給されるように構成されている。
【0016】このため、CPU11が正常に動作してい
るときに、例えばイグニッションキ−12をオンからオ
フへと操作した場合は、そのオン/オフ状態を検出する
抵抗R1 及びR2 の中点の電圧が零となつてキ−オフ状
態がCPU11で検出され、これに応答してCPU11
からはトランジスタTR1 を不導通にする信号が出力さ
れてリレ−18はオフとなり、接点18aが開いてモ−
タ23の駆動が停止されるから問題はない。
【0017】しかし、例えば走行中に何等かの原因でC
PU11が不調となり暴走したような場合に、運転者が
操舵感覚に異常を感じて故障と判断してイグニッション
キ−12をオンからオフへと操作する場合がある。この
ような場合は、CPU11が暴走しているためCPU1
1ではキ−オフ状態が検出されず、この結果トランジス
タTR1 を不導通にする信号が出力されない。この結果
リレ−18がオフとならず、接点18aが閉じた儘とな
つて、モ−タ23は駆動状態が維持されてしまう。
【0018】このため、例えばモ−タ23に過電流が流
れ、至急にモ−タへの電力の供給を遮断しなければなら
ないような場合にも過電流が流れ続け、モ−タの焼損や
ワイヤハ−ネスの焼損、発火の危険があつた。
【0019】また、上記したバッテリからの電力をイグ
ニッションキ−12を経て定電圧回路25へ供給する回
路構成では、最近のように多くの電子制御装置を搭載し
た車両ではイグニッションキ−を経て大電流が流れ、イ
グニッションキ−が発熱したり、耐久性が低下するなど
の不都合が発生する懸念があつた。この発明は、上記課
題を解決した電動パワ−ステアリング装置の制御装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、請求項1の発明は、電動モ−タと、前記
電動モ−タの駆動を制御する制御手段と、前記電動モ−
タを駆動するモ−タ駆動手段とを備え、検出された操舵
トルクに基づいて前記電動モ−タを駆動制御してステア
リング系に補助トルクを付与する電動パワ−ステアリン
グ装置の制御装置において、バッテリから電動モ−タへ
の給電回路上に配置されて電動モ−タへの給電及び給電
を遮断するノ−マルオ−プンのリレ−接点を備える保安
リレ−と、イグニッションキ−がオンからオフにされた
とき前記保安リレ−への給電を直接遮断する回路要素と
を含む保安リレ−回路と、前記保安リレ−の遮断動作を
遅延させるリレ−遅延回路とを備え、前記制御手段は、
検出されたイグニッションキ−のオン/オフ状態に応答
して前記保安リレ−回路を作動させて前記リレ−接点を
オン/オフさせるように制御し、前記リレ−遅延回路
は、保安リレ−回路がオンからオフに作動するとき保安
リレ−の遮断動作を所定時間遅延させることを特徴とす
る。
【0021】そして、前記電動パワ−ステアリング装置
の制御装置は、さらに制御系に定電圧を供給する定電圧
回路を備え、この定電圧回路は前記バッテリから電動モ
−タへの給電回路上に配置されて電動モ−タへの給電及
び給電を遮断するノ−マルオ−プンのリレ−接点の下流
側から給電するようにするとよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。図1は第1の実施の形態の制御装置の回路構成
を示すもので、先に説明した図3に示す従来の回路と同
一回路要素には同一符号を付けて詳細な説明を省略し、
第1の実施の形態の特徴部分を中心に説明する。11は
マイクロコンピユ−タ(以下、CPUという)、12は
イグニッションキ−、13はバッテリ、18はノ−マル
オ−プン接点18aを有するフエ−ルセ−フリレ−(以
下、単にリレ−という)、21は電界効果トランジスタ
FET1 〜FET4 をHブリツジ接続して構成したモ−
タ駆動回路、22はFET1 〜FET4 のゲ−トを駆動
するゲ−ト駆動回路、23はステアリング系に操舵補助
力を供給するモ−タ、24はモ−タ電流を検出するモ−
タ電流検出回路、25は制御系に定電圧を供給する定電
圧回路である。
【0023】定電圧回路25はCPU11やその他の制
御系に定電圧Vccを供給するもので、イグニッションキ
−12を経てバッテリ13の正極側に接続される。
【0024】CPU11には定電圧回路25から定電圧
Vccが供給され、その入力ポ−トには操舵トルクを検出
するトルクセンサ14の出力及び操舵回転数検出器16
の出力が、夫々A/D変換器15及び17を経て入力さ
れる。また、CPU11の入力ポ−トにはイグニッショ
ンキ−12のオン/オフ状態を検出するために、直列接
続された抵抗R1 及びR2 その中間点の電圧が入力され
ている。なお、ダイオ−ドD1 、D2 はイグニッション
キ−12のオン/オフ時に発生するパルスからCPUを
保護するためのものである。
【0025】CPU11は、その内部にソフトウエアで
構成された異常検出手段を備え、検出された操舵トルク
値とモ−タ電流値とに基づいて論理演算を行つてトルク
センサやモ−タ駆動回路の異常を検出し、異常が検出さ
れたときはリレ−18を作動させて接点18aを開き、
モ−タへの電力の供給を停止する。
【0026】バッテリ13の正極側はリレ−18のノ−
マルオ−プン接点18aを経て電界効果トランジスタF
ET1 〜FET4 で構成されるモ−タ駆動回路21に接
続されている。
【0027】モ−タ駆動回路21に供給される電圧を検
出するため、リレ−18のノ−マルオ−プン接点18a
のモ−タ駆動回路側には直列接続された抵抗R3 及びR
4 が接続されており、その中間点の電圧がCPU11の
入力ポ−トに入力される。なお、ダイオ−ドD3 、D4
はリレ−接点18aのオン/オフ時に発生するパルスか
らCPUを保護するためのものである。
【0028】抵抗R6 はFET1 〜FET4 を経てモ−
タに流れるモ−タ電流を検出する抵抗で、抵抗R6 の両
端の電位差がモ−タ電流検出回路24により検出され、
検出されたモ−タ電流値がCPU11に入力され、モ−
タ電流のフ−ドバック制御が行われる。
【0029】次に、保安リレ−回路について説明する。
リレ−18のコイルは、抵抗R5 、トランジスタTR11
及びTR12と直列に接続され、バッテリ13の正極側に
接続される。バッテリ13の正極側にはイグニッション
キ−12の一端が接続され、キ−12の他の端は抵抗R
11、ダイオ−ドD5 を介してトランジスタTR11のベ−
スに接続される。また、抵抗R11とトランジスタTR11
のベ−スの間にはキ−オフ遅延回路19がダイオ−ドD
6 を介して接続される。トランジスタTR12のベ−スは
CPU11の出力ポ−トに接続されると共に、定電圧回
路から抵抗R13を介して定電圧Vccが供給される。
【0030】キ−オフ遅延回路19は、イグニッション
キ−12をオンからオフに切り換えたとき、直ちにリレ
−18が非励磁とされて接点18aが開き、モ−タへの
電力の供給が遮断されて突然にハンドル操作が重くなる
というハンドル操作上の不都合を防ぐためのものであつ
て、キ−オフの時点から所定時間だけ遅れてリレ−18
を非励磁として接点18aを開くようにするものであ
る。
【0031】遅延回路は公知の回路を利用することがで
き、最も簡単な回路としては大容量のコンデンサなどを
利用することができる。
【0032】以上の構成において、イグニッションキ−
12がオンとなると、定電圧回路25が動作を開始す
る。制御回路が正常な状態にあるときは、トランジスタ
TR11のベ−スには抵抗R11、ダイオ−ドD5 を介して
バッテリ電圧が供給され、トランジスタTR11は導通状
態になる。また、トランジスタTR12のベ−スには定電
圧Vccが供給されており、CPU11からはエラ−発生
がないことを示す信号が出力されるのでTR12も導通状
態になる。この結果、リレ−18は励磁されて接点18
aが閉じ、モ−タ駆動回路21は動作可能な状態とな
る。
【0033】CPU11からはトルクセンサ14で検出
された操舵トルク及び操舵回転数検出器16で検出され
た操舵回転数などに基づいて決定された操舵補助量に対
応した所定時間幅のPWM信号及びモ−タ回転方向信号
がゲ−ト駆動回路22に出力され、ゲ−ト駆動回路22
はモ−タ駆動回路21のFET1 〜FET4 を駆動して
モ−タ23を回転させ、操舵補助が行われる。
【0034】CPU11内部の異常検出手段がモ−タ駆
動回路の異常を検出したときは、出力ポ−トからトラン
ジスタTR12をオフにする信号が出力される。これによ
りリレ−18は非励磁とされてリレ−接点18aが開
き、モ−タへの電力の供給が停止される。
【0035】次に、イグニッションキ−12をオンから
オフにすると、抵抗R11、ダイオ−ドD5 を経てトラン
ジスタTR11のベ−スへのバッテリ電圧の供給は遮断さ
れるが、TR11のベ−スにはキ−オフ遅延回路19から
所定の遅延時間だけ電圧が供給されるのでリレ−18は
遅延時間だけ遅れて非励磁とされて接点18aが開き、
モ−タへの電力の供給が停止される。このとき、トラン
ジスタTR12のベ−スに供給されていた定電圧Vccがオ
フとなるので、TR12も不導通状態になる。
【0036】走行中に何等かの原因でCPU11が不調
となり暴走したような場合に、運転者が操舵感覚に異常
を感じて故障と判断してイグニッションキ−12をオン
からオフへと操作した場合について説明する。
【0037】このような場合は、CPU11が暴走して
いるため、イグニッションキ−12のキ−オフ状態が検
出されず、トランジスタTR12を不導通にする信号が出
力されない。しかし、このような場合でも、前記したと
おり、抵抗R11、ダイオ−ドD5 を経てトランジスタT
R11のベ−スへのバッテリ電圧の供給が遮断されてTR
11がオフとなるので、リレ−18がオフとなり接点18
aが開き、モ−タ23への給電が停止される。これによ
り、モ−タの焼損やワイヤハ−ネスの焼損、発火の危険
を回避することができる。
【0038】このように、第1の実施の形態では、リレ
−回路に組み込まれたトランジスタTR11はCPU11
の制御に関係無く作動するので、CPU11が暴走した
場合でも、安全を確保することができるのである。
【0039】次に、この発明の第2の実施の形態につい
て説明する。図2は第2の実施の形態の制御装置の回路
構成を示すもので、先に説明した図3に示す従来の回路
と同一回路要素には同一符号を付けて詳細な説明を省略
し、第2の実施の形態の特徴部分を中心に説明する。
【0040】11はCPU、12はイグニッションキ
−、13はバッテリ、18はフエ−ルセ−フリレ−(以
下、単にリレ−という)、21は電界効果トランジスタ
FET1 〜FET4 をHブリツジ接続して構成したモ−
タ駆動回路、22はFET1 〜FET4 のゲ−トを駆動
するゲ−ト駆動回路、23はステアリング系に操舵補助
力を供給するモ−タ、24はモ−タ電流を検出するモ−
タ電流検出回路、25は制御系に定電圧を供給する定電
圧回路である。
【0041】CPU11には定電圧回路25から電力が
供給され、その入力ポ−トには操舵トルクを検出するト
ルクセンサ14の出力及び操舵回転数検出器16の出力
が、夫々A/D変換器15及び17を経てA/D変換さ
れて入力される。また、CPU11の入力ポ−トにはイ
グニッションキ−12のオン/オフ状態を検出するため
に、直列接続された抵抗R1 及びR2 の中間点の電圧が
入力されている。なお、ダイオ−ドD1 、D2 はイグニ
ッションキ−12のオン/オフ時に発生するパルスから
CPUを保護するためのものである。
【0042】CPU11は、その内部にソフトウエアで
構成された異常検出手段を備え、検出された操舵トルク
値とモ−タ電流値とに基づいて論理演算を行つてトルク
センサやモ−タ駆動回路の異常を検出し、異常が検出さ
れたときはリレ−18を作動させて接点18aを開き、
モ−タへの電力の供給を停止する。
【0043】バッテリ13の正極側はリレ−18のノ−
マルオ−プン接点18aを経て電界効果トランジスタF
ET1 〜FET4 で構成されるモ−タ駆動回路21に接
続されている。
【0044】モ−タ駆動回路に供給される電圧を検出す
るため、リレ−18のノ−マルオ−プン接点18aのモ
−タ駆動回路側に直列接続された抵抗R3 及びR4 が接
続され、中間点の電圧がCPU11の入力ポ−トに入力
される。なお、ダイオ−ドD3 、D4 はリレ−接点18
aのオン/オフ時に発生するパルスからCPUを保護す
るためのものである。
【0045】抵抗R6 はFET1 〜FET4 を経てモ−
タに流れるモ−タ電流を検出する抵抗で、抵抗R6 の両
端の電位差がモ−タ電流検出回路24により検出され、
検出されたモ−タ電流値がCPU11に入力され、モ−
タ電流のフ−ドバック制御が行われる。
【0046】次に、保安リレ−回路及びフエ−ル保持回
路20について説明する。リレ−18のコイルは抵抗R
5 、トランジスタTR21と直列に接続され、バッテリ1
3の正極側に接続される。バッテリ13の正極側にはイ
グニッションキ−12の一端が接続され、他の端は抵抗
R11、ダイオ−ドD5 を介してトランジスタTR21のベ
−スに接続される。また、抵抗R11とトランジスタTR
21のベ−スの間にはキ−オフ遅延回路19がダイオ−ド
D6 を介して接続される。
【0047】CPU11の出力ポ−トにはフエ−ル保持
回路20が接続されている。フエ−ル保持回路20は、
CPU11が異常を検出したとき出力される異常検出信
号により動作するもので、フエ−ル保持回路20が作動
するとトランジスタTR21のベ−スがダイオ−ドD7 を
介して接地される。フエ−ル保持回路20が作動しない
ときはトランジスタTR21のベ−スは接地されていな
い。
【0048】なお、フエ−ル保持回路20が一旦作動す
ると、CPU11から出力される異常検出信号がオフと
なつてもその作動状態が維持され、トランジスタTR21
のベ−スはダイオ−ドD7 を介して接地されたままに維
持される。
【0049】以上の構成において、イグニッションキ−
12がオンとなると、この時点ではフエ−ル保持回路2
0はトランジスタTR21のベ−スを接地するようには設
定されていないから、トランジスタTR21のベ−スには
抵抗R11、ダイオ−ドD5 を介してバッテリ電圧が供給
され、トランジスタTR21はオン即ち導通状態となる。
この結果、リレ−18は励磁されて接点18aが閉じ、
定電圧回路25は動作を開始し、定電圧VccをCPU1
1に供給すると共に、モ−タ駆動回路21は動作可能な
状態となる。
【0050】CPU11からはトルクセンサ14で検出
された操舵トルク及び操舵回転数検出器16で検出され
た操舵回転数などに基づいて決定された操舵補助量に対
応した所定時間幅のPWM信号及びモ−タ回転方向信号
がゲ−ト駆動回路22に出力され、ゲ−ト駆動回路21
はモ−タ駆動回路21のFET1 〜FET4 を駆動し、
モ−タ23を回転させて操舵補助が行われる。
【0051】CPU11内部の異常検出手段がモ−タ駆
動回路21の異常を検出したときは、CPU11の出力
ポ−トからフエ−ル保持回路20を動作させる信号が出
力される。これによりトランジスタTR21のベ−スは接
地されてトランジスタTR21はオフ、即ち非導通状態と
なり、リレ−18は非励磁とされて接点18aが開き、
モ−タへの電力の供給が停止される。
【0052】次に、制御回路が正常な状態にあるときに
イグニッションキ−12をオンからオフにすると、抵抗
R11、ダイオ−ドD5 を経たトランジスタTR21のベ−
スへのバッテリ電圧の供給は遮断されるが、キ−オフ遅
延回路19から所定の遅延時間だけ電圧が供給されるの
で、リレ−18は遅延時間だけ遅れて非励磁とされてリ
レ−接点18aが開き、モ−タへの電力の供給が停止さ
れる。これと同時に定電圧回路25への電力供給も遮断
されるので、CPU11は動作を停止する。この場合は
フエ−ル保持回路20は動作していないので、フエ−ル
保持回路20によりトランジスタTR21のベ−スが接地
されている状態にはない。
【0053】走行中に何等かの原因でCPU11が不調
となり暴走したような場合に、運転者が操舵感覚に異常
を感じて故障と判断してイグニッションキ−12をオン
からオフへと操作した場合について説明する。
【0054】このような場合は、CPU11が暴走して
いるため、イグニッションキ−12のキ−オフ状態が検
出されない。しかし、このような場合でも、前記したと
おり、抵抗R11、ダイオ−ドD5 を経てトランジスタT
R21のベ−スへのバッテリ電圧の供給が遮断されてTR
21がオフとなるので、リレ−18がオフとなり接点18
aが開き、モ−タ23への給電が停止される。これによ
り、モ−タの焼損やワイヤハ−ネスの焼損、発火の危険
を回避することができる。
【0055】このように、第2の実施の形態でも、リレ
−回路に組み込まれたトランジスタTR21はCPU11
の制御に関係無く作動するので、CPU11が暴走した
場合でも、安全を確保することができるのである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の電動パ
ワ−ステアリング装置の制御装置は、バッテリから電動
モ−タへの路上に配置されて電動モ−タへの給電及び給
電を遮断するノ−マルオ−プンのリレ−接点を備える保
安リレ−と、イグニッションキ−をオンからオフにする
と保安リレ−への給電を直接遮断する回路要素とを含む
保安リレ−回路と、前記保安リレ−の遮断動作を所定時
間遅延させるキ−オフ遅延回路とを備え、検出されたイ
グニッションキ−のオン/オフ状態に応答して前記保安
リレ−回路を作動させて前記リレ−接点をオン/オフさ
せるように制御し、前記保安リレ−回路がオンからオフ
に作動するときは前記キ−オフ遅延回路により保安リレ
−の動作が所定時間遅延されるように制御される。
【0057】キ−オフ遅延回路を設けることにより、走
行中に何等かの原因でイグニッションキ−をオンからオ
フにした場合でも、ステアリング系の操舵補助力が徐々
に減少するから危険を回避することができる。
【0058】また、例えば走行中に何等かの原因でCP
U11が不調となり暴走したような場合にも、運転者が
操舵感覚に異常を感じて故障と判断してイグニッション
キ−をオフに操作することによりCPU11の状態とは
無関係に保安リレ−への給電が直接遮断されるので、モ
−タに過電流が流れてモ−タが焼損したり、或いはワイ
ヤハ−ネスの焼損発火などの危険を確実に防止すること
ができる。
【0059】さらに、電子制御装置が動作中でも保安リ
レ−回路に流れる電流は僅かであるから、イグニッショ
ンキ−を経て大電流が流れてイグニッションキ−が発熱
したり、耐久性が低下するなどの不都合が発生すること
もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の制御装置の回路構成を示す
図。
【図2】第2の実施の形態の制御装置の回路構成を示す
図。
【図3】従来の制御装置の回路構成を示す図。
【符号の説明】
11 CPU 12 イグニッションキ− 13 バッテリ 14 トルクセンサ 16 操舵回転センサ 18 保安リレ− 18a 接点 19 キ−オフ遅延回路 20 フエ−ル保持回路 21 モ−タ駆動回路 22 ゲ−ト駆動回路 23 モ−タ 24 モ−タ電流検出回路 25 定電圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B62D 119:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モ−タと、前記電動モ−タの駆動を
    制御する制御手段と、前記電動モ−タを駆動するモ−タ
    駆動手段とを備え、検出された操舵トルクに基づいて前
    記電動モ−タを駆動制御してステアリング系に補助トル
    クを付与する電動パワ−ステアリング装置の制御装置に
    おいて、 バッテリから電動モ−タへの給電回路上に配置されて電
    動モ−タへの給電及び給電を遮断するノ−マルオ−プン
    のリレ−接点を備える保安リレ−と、 イグニッションキ−がオンからオフにされたとき前記保
    安リレ−への給電を直接遮断する回路要素とを含む保安
    リレ−回路と、 前記保安リレ−の遮断動作を遅延させるリレ−遅延回路
    とを備え、 前記制御手段は、検出されたイグニッションキ−のオン
    /オフ状態に応答して前記保安リレ−回路を作動させて
    前記リレ−接点をオン/オフさせるように制御し、前記
    リレ−遅延回路は、保安リレ−回路がオンからオフに作
    動するとき保安リレ−の遮断動作を所定時間遅延させる
    ことを特徴とする電動パワ−ステアリング装置の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電動パワ−ステアリング装置の制御
    装置は、さらに制御系に定電圧を供給する定電圧回路を
    備え、この定電圧回路は前記バッテリから電動モ−タへ
    の給電回路上に配置されて電動モ−タへの給電及び給電
    を遮断するノ−マルオ−プンのリレ−接点の下流側から
    給電されることを特徴とする請求項1記載の電動パワ−
    ステアリング装置の制御装置。
JP4637098A 1998-02-13 1998-02-13 電動パワ−ステアリング装置の制御装置 Pending JPH11227618A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300444B1 (en) 1998-08-25 2001-10-09 Nippon Petrochemicals Company, Limited Process for producing butene polymer
CN104883166A (zh) * 2014-12-11 2015-09-02 北汽福田汽车股份有限公司 具有复位功能的电动汽车断电延时电路

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6300444B1 (en) 1998-08-25 2001-10-09 Nippon Petrochemicals Company, Limited Process for producing butene polymer
CN104883166A (zh) * 2014-12-11 2015-09-02 北汽福田汽车股份有限公司 具有复位功能的电动汽车断电延时电路

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