JPH11227192A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH11227192A
JPH11227192A JP3243898A JP3243898A JPH11227192A JP H11227192 A JPH11227192 A JP H11227192A JP 3243898 A JP3243898 A JP 3243898A JP 3243898 A JP3243898 A JP 3243898A JP H11227192 A JPH11227192 A JP H11227192A
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JP
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airflow
color
ink
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image receiving
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JP3243898A
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English (en)
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Satoshi Usui
聡 臼井
Yoshiro Yamaguchi
善郎 山口
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/02Air-assisted ejection

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 受像媒体上で各色間の位置ずれを生じないと
ともに、受像媒体上でドット位置およびドット径ないし
ドット形状が安定するようにする。 【解決手段】 定速の気流7を気流管2内に噴出させ
て、インク供給口3Y,3Cから押し出されたインク4
Y,4Cと接触させ、インク4Y,4Cをせん断する。
せん断されたインクは、それぞれインク滴5Y,5Cと
して、気流噴出経路8を形成する気流7によって所定方
向に飛翔し、受像媒体9に到達する前に接触して合体混
合される。合体混合されたインク滴は、混合インク滴6
として所望の色を形成し、インクドット6aとして受像
媒体9上に着弾する。このような装置で、インク供給口
3Y,3Cを気流管2の最下流位置に配置し、印字ヘッ
ド1を複数、千鳥状に配置し、気流7として所定以上の
湿度に制御した空気を用い、印字ヘッド1と受像媒体9
との距離に応じて気流7の速度を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、用紙などの受像
媒体上にフルカラー画像などの多色画像を形成する装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】用紙やフィルムなどの受像媒体上にフル
カラー画像を形成する方法としては、印刷、電子写真方
式、インクジェット方式、写真など、多数の方式が存在
するが、写真のように、あらかじめ色材の位置が決定し
ている方式以外は、原理的に、イエロー、マゼンタ、シ
アン、さらにはブラックの各色を、インクやトナーなど
の色材により、それぞれの色ごとに形成し、重ね合わせ
ることによって、中間色を含めたフルカラーを表現して
いる。
【0003】例えば、インクジェット方式では、発熱体
や圧電素子などの、インク滴を発生させる手段を備え、
色情報にもとづいて対応する色のインク滴を吐出させ
る。階調表現を行う場合には、誤差拡散法などにより一
定の領域内に複数の色のドットを打ち込むことによっ
て、中間調を表現する。
【0004】しかし、この方法は、イエロー、マゼン
タ、シアンの各色のインク滴を個別に吐出させ、受像媒
体上の各色のドットの位置関係によって中間調を表現す
るため、受像媒体上で各色のドット位置を正確に合わせ
る必要がある。しかしながら、各色のドット位置を正確
に合わせることは困難で、インク吐出方向のばらつき、
各色のヘッド間の相対位置の変動などによって、受像媒
体上で各色のドット位置がずれて、色ずれや、にじみ、
文字のだぶりなどが発生し、出力画像の品質が低下す
る。
【0005】また、出力画像の品質を向上させるために
階調数を上げようとすると、見かけ上の解像度が低くな
り、またはヘッドを非常に高解像にする必要を生じる。
【0006】これに対して、特開平5−201024号
には、各色のインクをあらかじめ混合して所望の色を形
成してから飛翔させるインクジェット方式が示されてい
る。具体的には、透明溶媒を保持した一つの吐出ノズル
に電気浸透膜を介して各色のインクを注入して中間色を
形成した後、混色したインク滴をノズルから吐出させる
ものである。
【0007】また、特開平9−141901号には、各
色のインク滴を空中で衝突合体させる方法が示されてい
る。具体的には、イエロー、マゼンタ、シアンの各色の
ヘッドから各色のインク滴を、その量と吐出タイミング
を制御して吐出させ、空中で合体させて所望の色を形成
した後、用紙上に付着させるものである。
【0008】さらに、気流によってインク滴を飛翔させ
る方式として、特公昭63−17626号には、静電誘
起させたインクを空気流の圧力勾配により加速させて飛
翔させる方式が示され、また特開平2−303844号
には、ホットメルトインクをノズルに詰め、加熱のオン
オフにより液化したインクを気流によって飛翔させる方
式が示されている。また、特開平5−201031号に
は、インクジェット方式においてインク滴の飛翔を補助
するために気流を用いることが示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−201024号の方法は、電気浸透膜を介して各色
のインクを移動させ、しかも、それを各色のインクごと
に順次行うため、印字速度が遅くなる欠点がある。ま
た、電気浸透膜を介するものの、インク室が吐出用の希
釈液に常時接触するため、時間の経過とともに濁りを生
じて、作成される色がずれる欠点がある。これを避ける
ために、各所に弁を設けることが示されているが、そう
すると、構造が複雑になるとともに、応答性が悪くな
る。さらに、インク供給口に浸透膜装置を配置するた
め、インクヘッド自体が大きくなる欠点がある。
【0010】また、特開平9−141901号の方法
は、高速で飛翔する各色のインク滴を空中で衝突させる
ため、用紙上で位置精度を出すよりも、はるかに高精度
のタイミング制御と吐出応答性が必要となり、システム
が非常に高価になる欠点がある。また、各色のインク量
の違いによる運動エネルギーの差によって生じる、衝突
後の飛翔方向のばらつきを、吐出タイミングの制御のみ
によって抑制することは困難であるため、各色間の位置
ずれは生じないものの、用紙上の打点位置の精度を高め
ることが難しい欠点がある。
【0011】また、気流によってインク滴を飛翔させ
る、特公昭63−17626号または特開平2−303
844号の方法は、いずれも単色の場合についてのもの
で、フルカラーないし2次色を含む多色の場合について
の、上述した受像媒体上での各色のドット位置のずれに
対して、何ら有効な対策となり得ない。インクジェット
方式においてインク滴の飛翔を補助するために気流を用
いる、特開平5−201031号の方法も、同様であ
る。
【0012】そこで、発明者は先に、複数色の色材を用
いて受像媒体上にフルカラー画像などの多色画像を形成
する場合に、受像媒体上で各色間の位置ずれを生じず、
高品質の画像を高速に形成できるとともに、複雑な機構
や高精度の制御を必要としない方法ないし装置を発明
し、特願平10−31756号(平成10年2月13日
出願)によって提案した。
【0013】この先願の発明のカラー画像形成装置は、
定速の気流を発生する気流発生部と、共通の気流管に対
して、その気流管内に互いに異なる色の複数の色材を供
給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッドとを備え、
気流発生部からの気流を気流管内に噴出させて、それぞ
れの色材供給口から供給された複数の色材と接触させる
ことによって、その複数の色材を、それぞれの色材供給
口から離間させ、受像媒体に到着する前に合体混合させ
て所望の色を形成した後、受像媒体上に付着させるもの
である。
【0014】複数の色材として、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックのインクを用いる場合につき、さらに
詳細に示すと、先願の発明では、図1に示すように、印
字ヘッド1として、共通の気流管2に対して、それぞれ
イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインク4Y,
4M,4C,4Kを気流管2内に供給するインク供給口
3Y,3M,3C,3Kを設け、気流発生部からの定速
の気流7を、気流導入口2bから気流管2内に供給す
る。
【0015】これによって、気流7は、受像媒体9の手
前の位置で最小径となるような気流噴出経路8を形成し
て、受像媒体9に向けて噴出され、その噴出の途中で、
インク供給口3Y,3M,3C,3Kから気流管2内に
押し出されたインク4Y,4M,4C,4Kと接触し
て、これをせん断する。せん断されたインクは、それぞ
れインク滴5Y,5M,5C,5K(ただし、図ではイ
ンク滴5M,5Kは示していない)として、気流噴出経
路8を形成する気流7によって、それぞれ所定方向に飛
翔し、受像媒体9に到達する前に接触して合体混合され
る。合体混合されたインク滴は、混合インク滴6として
所望の色を形成し、インクドット6aとして受像媒体9
上に着弾する。
【0016】したがって、先願の発明によれば、原理的
に受像媒体上で各色間の位置ずれを生じず、所望の色の
色材を受像媒体上の所定位置に高速に着弾させることが
でき、高品質の画像を高速に形成することができる。ま
た、共通の気流管内に、複数の色材供給口から複数の色
材を供給し、気流発生部から気流を供給するだけである
ので、機構的にも簡単であるとともに、その共通の気流
管内に噴出させた気流によって複数の色材を同時に飛翔
させるので、高精度のタイミング制御などの制御を必要
としない。
【0017】このように、先願の発明によれば、受像媒
体上で各色間の位置ずれを生じず、高品質の画像を高速
に形成できるが、印字ヘッドと受像媒体との距離や気流
速度などの条件によっては、気流形状が変化するなどに
よって、受像媒体上でのドット位置やドット径ないしド
ット形状が変化することがある。
【0018】そこで、この発明は、先願の発明のように
受像媒体上で各色間の位置ずれを生じないカラー画像に
おいて、さらに受像媒体上でのドット位置およびドット
径ないしドット形状を安定化することができ、より高品
質の画像を形成することができるようにしたものであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のカラー
画像形成装置は、定速の気流を発生する気流発生部と、
共通の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色
の複数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字
ヘッドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流
管内に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給され
た複数の色材と接触させることによって、その複数の色
材を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に
到着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前
記受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置(以下、
前提とするカラー画像形成装置、と称する)であって、
特に、前記気流管内の前記複数の色材供給口より上流側
に気流形状を制御するテーパを設けるとともに、前記複
数の色材供給口を前記気流管の最下流位置に設け、また
は前記複数の色材供給口より下流側には前記テーパによ
って制御された気流形状を乱す部材を存在させない。
【0020】請求項2の発明のカラー画像形成装置は、
上記の前提とするカラー画像形成装置であって、特に、
前記受像媒体の前記印字ヘッドとの間の距離または厚み
を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づ
いて、前記気流発生部から前記気流管内に供給される気
流の速度を制御する制御手段とを設ける。
【0021】請求項3の発明のカラー画像形成装置は、
上記の前提とするカラー画像形成装置であって、特に、
前記複数の色材供給口の位置での気流速度を、5m/s
〜100m/sの範囲内とする。
【0022】請求項4の発明のカラー画像形成装置は、
上記の前提とするカラー画像形成装置であって、特に、
前記印字ヘッドを、一方向に複数、設けるとともに、そ
の一方向に隣り合う2つの印字ヘッドの間では、その一
方向と直交する方向の位置を変える。
【0023】請求項5の発明のカラー画像形成装置は、
上記の前提とするカラー画像形成装置であって、特に、
前記気流を、空気、アルゴンまたは二酸化炭素とする。
【0024】請求項6の発明のカラー画像形成装置は、
上記の前提とするカラー画像形成装置であって、特に、
前記気流は、水分を含む、所定以上の湿度に制御した気
体とする。
【0025】この場合、請求項7の発明のように、前記
気流発生部は、外部の空気を取り入れて加湿し、その加
湿後の空気を前記気流とする構成にすることができる。
【0026】
【作用】上記のように構成した請求項1の発明のカラー
画像形成装置においては、気流管内の色材供給口より上
流側に気流形状を制御するテーパが存在することによっ
て、気流管内での気流の絞り込みが障害物のない空間内
でなされて、色材供給口から色材が層流状態で離間する
ようになるので、受像媒体上に安定した色が形成され
る。さらに、色材供給口が気流管の最下流位置に存在
し、または色材供給口より下流側にはテーパによって制
御された気流形状を乱す部材が存在しないので、気流管
内から受像媒体上までの気流噴出経路が安定した形状と
なって、受像媒体上でのドット位置およびドット径ない
しドット形状が安定化する。
【0027】請求項2の発明のカラー画像形成装置にお
いては、受像媒体の印字ヘッドとの間の距離または厚み
に応じて、気流速度が制御されることにより、気流形状
が補正されるので、受像媒体の印字ヘッドとの間の距離
または厚みにかかわらず、受像媒体上でのドット位置お
よびドット径ないしドット形状が安定化する。
【0028】請求項3の発明のカラー画像形成装置にお
いては、色材供給口の位置での気流速度が5m/s以上
であるので、色材供給口から最小階調段階に相当する微
量な色材が押し出されるときでも気流が十分な色材せん
断力を備えるとともに、色材供給口の位置での気流速度
が100m/s以下であるので、受像媒体上に着弾した
色材が受像媒体に固定される前に受像媒体上で移動して
しまうことがなく、受像媒体上でのドット位置およびド
ット径ないしドット形状が安定化する。
【0029】請求項4の発明のカラー画像形成装置にお
いては、所定の解像度を得る場合でも、隣接するヘッド
間の間隔を大きくすることができるので、隣接するヘッ
ド間の相互干渉による気流の乱れを防止することがで
き、受像媒体上でのドット位置およびドット径ないしド
ット形状を安定化することができる。
【0030】請求項5の発明のカラー画像形成装置にお
いては、気流物質として、比較的密度の高い空気、アル
ゴンまたは二酸化炭素を用いるので、色材供給口から色
材を確実に離間させる十分な色材せん断力を備える気流
を形成することができ、受像媒体上でのドット位置およ
びドット径ないしドット形状を安定化することができ
る。しかも、これらの気体は人体に安全である。
【0031】請求項6の発明のカラー画像形成装置にお
いては、気流として、水分を含む、所定以上の湿度に制
御した気体を用いるので、色材がインクのような液体で
ある場合に、色材供給口に供給されたメニスカスが気流
によって乾燥するのを防止することができ、色材供給口
から色材を確実に離間させることができる。したがっ
て、受像媒体上でのドット位置およびドット径ないしド
ット形状を安定化することができる。
【0032】この場合、請求項7の発明のように、外部
の空気を取り入れて加湿し、その加湿後の空気を気流と
する場合には、消耗品を使用しないで済むので、経済的
である。
【0033】
【発明の実施の形態】まず、先願の発明と共通する、こ
の発明の基本構成を、図1〜図8を用いて示し、その
後、請求項1〜7の各発明の実施形態を、図9以下を用
いて示す。
【0034】〔発明の基本構成〕図1は、この発明のカ
ラー画像形成装置に用いる印字ヘッドの一例を示し、
(A)は、印字ヘッドの中心軸を含む面での断面図、
(B)は、印字ヘッドの中心軸に垂直な面での断面図で
ある。
【0035】この例の印字ヘッドでは、共通の気流管2
に対して、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラ
ックのインク4Y,4M,4C,4K(以下、場合によ
って、それぞれを「インク4」とする)を気流管2内に
供給するインク供給口3Y,3M,3C,3K(以下、
場合によって、それぞれを「インク供給口3」とする)
を設ける。
【0036】気流管2は、金属やプラスチックなどによ
って、後述する気流7の気圧に耐えるように形成し、そ
の一端側に気流吐出口2aを、他端側に気流導入口2b
を、かつその間にテーパ2dを、それぞれ有するものと
する。この気流管2の気流吐出口2a側の、気流管2の
中心軸に対して点対称の位置に、インク供給口3Y,3
M,3C,3Kを、後述するように、それぞれインク4
Y,4M,4C,4Kが気流管2の中心軸に垂直な方向
に押し出されるように設ける。
【0037】後述するような気流発生部で定速の気流を
発生させ、その気流7を気流導入口2bから気流管2内
に供給する。これによって、気流7は、気流管2内では
テーパ2dに沿い、かつ気流管2と受像媒体9との間の
インク飛翔空間では受像媒体9の手前の位置で最小径と
なるような気流噴出経路8を形成して、受像媒体9に向
けて噴出される。
【0038】この噴出の途中で、気流7は、インク供給
口3Y,3M,3C,3Kから気流管2内に押し出され
たインク4Y,4M,4C,4Kと接触して、これをせ
ん断する。せん断されたインクは、それぞれインク滴5
Y,5M,5C,5K(ただし、図ではインク滴5M,
5Kは示していない)として、気流噴出経路8を形成す
る気流7によって、それぞれ所定方向に飛翔し、受像媒
体9に到達する前に相互に接触して、インク自体が有す
る液架橋力と運動エネルギーとによって、互いに合体混
合される。
【0039】合体混合されたインク滴は、混合インク滴
6として所望の色を形成し、気流噴出経路8を形成する
気流7によって、インクドット6aとして受像媒体9上
に着弾して、受像媒体9に吸収され、乾燥固化される。
【0040】この場合、図2に示すように、気流管2内
のテーパ2dの気流管2の中心軸に対する吹き出し角θ
は、受像媒体9の手前の気流径最小点Pmより手前に各
色のインクに対するインクせん断ベクトルViの交点P
cが存在するような角度とする。すなわち、インク供給
口3から気流径最小点Pmまでの距離をa、インク供給
口3からインクせん断ベクトルViの交点Pcまでの距
離をbとするとき、b≦aとなるようにする。
【0041】これによって、各色のインク滴は、受像媒
体9に着弾するまでの間に、確実に接触して合体混合さ
れ、上述した混合インク滴6を形成するようになる。
【0042】この場合の、気流管2内から受像媒体9ま
でに渡る気流噴出経路8を形成する気流7は、テーパ2
dの先端の気流ふり切れ位置Paまでは、テーパ2dに
沿う断面積と、気流導入口2bに供給された気流7の圧
力および流量でほぼ決まる圧力および流量とを有するも
のとなり、気流ふき切れ位置Paの直後のインク供給口
3の位置で、テーパ2dの角度θでほぼ決まる方向のイ
ンクせん断ベクトルViを形成する。
【0043】そして、気流管2の気流吐出口2aと受像
媒体9との間のインク飛翔空間では、気流7は、気流吐
出口2aから遠ざかるにつれて内部圧縮と周辺部での摩
擦による減速とを生じて、インクせん断ベクトルViの
交点Pcより後方の位置で気流径最小点Pmを形成し、
その後は断面積を拡大しながら進んで、最終的に受像媒
体9に衝突し、受像媒体9上に気流径最小点Pmに対し
て同心円状のインク着弾点を形成する。
【0044】各色のインク4は、接触によって合体混合
しやすい同質の液体、例えば、水系なら水系同士、油性
系なら油性系同士とする。
【0045】各色のインク4を、それぞれのインク供給
口3に押し出すインク押出部は、各色のインク4ごとに
独立に気流管2の外側に設ける。例えば、図3に示すよ
うに、インク押出部10は、インク供給口3をインク室
11に連結し、後述するインクタンクからインク導入口
12を通じてインク室11内に供給されたインク4を、
ダイヤフラム13を介して圧電素子14により押圧して
インク供給口3に押し出し、圧電素子14を開放すると
きに、インクタンクからインク導入口12を通じてイン
ク室11内にインク4を再充填する構成とする。
【0046】この場合、従来のインクジェット方式とは
異なり、インク飛翔のために圧電素子14をpull−
push−pull動作させる必要がなく、インク押し
出し繰り返し周波数を高くすることができ、画像形成を
高速化することができる。
【0047】すなわち、従来のインクジェット方式で
は、図5(A)において、横軸を時間tとし、縦軸を圧
電素子の印加電圧Vとして示すように、最初にpull
動作によってインクを一旦へこませた後、次のpush
動作によってインクを急速に押し出してインク柱を形成
し、さらに次のpull動作によってインクを戻して引
きちぎることによって、インク滴を形成する。したがっ
て、インク滴形成の一周期は、その後のインク再充填時
間を合わせて100μs程度となって、そのうちの1/
3程度が圧電素子の駆動時間となり、インク滴形成の繰
り返し周波数は、10kHz程度となる。
【0048】これに対して、この発明の画像形成装置で
は、図5(B)において、横軸を時間tとし、縦軸を圧
電素子の印加電圧Vとして示すように、基本的にpus
h動作によってインクを押し出せばよく、圧電素子の駆
動時間は、従来のインクジェット方式の1/3程度でよ
い。したがって、インク滴形成の一周期は、その後のイ
ンク再充填時間を合わせて80μs程度でよく、インク
滴形成の繰り返し周波数を、従来のインクジェット方式
の1.25倍程度に高めることができる。この場合、p
ush動作時の電圧値と電圧印加時間とを制御すること
によって、階調段階に応じたインク量をインク供給口に
供給する。
【0049】図4の例では、インク押出部10は、ヒー
タ15を加熱することによってインク室11内にバブル
16を発生させ、そのバブル16によってインク4をイ
ンク供給口3に押し出す構成とする。この場合も、図3
の例のように圧電素子14を駆動する場合と同様に、イ
ンク押し出し繰り返し周波数を高くすることができ、画
像形成を高速化することができる。
【0050】画像形成装置としては、より実際的には、
図6に示すように、それぞれ上述した気流管2と各色に
ついてのインク供給口3およびインク押出部10とを備
える印字ヘッド1を複数個、ライン状に配列し、各ヘッ
ドにまたがる気流連絡口2cを形成して、ヘッド列1a
を構成し、後述する気流発生部からの定速の気流を、こ
のヘッド列1aの気流連絡口2cに供給して、それぞれ
の印字ヘッド1の気流導入口2bから気流管内に供給
し、気流吐出口2aから噴出させるようにする。これに
よって、受像媒体上に一度に複数画素分のドットを形成
することができ、画像形成をより高速化することができ
る。
【0051】気流の生成、およびその生成された気流の
印字ヘッド1への供給と、印字ヘッド1への各色のイン
クの供給は、例えば、図7に示すような装置によって行
うことができる。すなわち、この場合、ポンプ21によ
って定速の気流を発生させ、気流量調整弁22によって
気流量を調整して、上述したように印字ヘッド1に気流
を供給するとともに、ポンプ23によってインクタンク
24Y,24M,24C,24K中のインクを押して、
印字ヘッド1の図3または図4に示したインク押出部1
0のインク室11内にインクを供給する。
【0052】気流量調整弁22は、それぞれの印字ヘッ
ドごとに設けてもよいし、図6に示したようなヘッド列
1aに対して一つ設けてもよい。
【0053】また、各色のインクとして低粘度のインク
を使用する場合には、大気圧によってインクタンク24
Y,24M,24C,24K中のインクを押すだけでも
よいが、各色のインクとして比較的高粘度のインクを使
用する場合には、図7のように、ポンプ23によってイ
ンクタンク24Y,24M,24C,24K中のインク
を押すようにすることが望ましい。ポンプ23として
は、気体によってインクを押す圧縮ポンプ、またはイン
ク自体を押すギアポンプなどを用いることができる。
【0054】図8は、この発明の画像形成装置の全体構
成の一例を示す。この例の画像形成装置では、画像入力
部31で、原稿上のカラー画像をスキャナにより読み取
り、または外部のコンピュータで生成されたカラー画像
を装置内に取り込むなどによって、入力カラー画像デー
タを得る。
【0055】この画像入力部31からの入力カラー画像
データを、画像処理部32において、各画素タイミング
における各色の階調段階を示し、各色のインク量を決定
する画像信号に変換して、動作制御部33に供給する。
また、受像媒体位置検出部34からの受像媒体の位置を
示す信号を、動作制御部33に供給する。
【0056】動作制御部33は、図7に示したポンプ2
1や気流量調整弁22などを有する気流制御部35を制
御して、印字ヘッドに所定の流量および流速の気流を供
給するとともに、各画素タイミングにおける各色の階調
段階に応じて、図3または図4に示したインク押出部1
0のようなインク押圧部36の圧電素子やヒータなどを
駆動して、印字ヘッドの各色のインク供給口に各色のイ
ンクを押し出す。さらに、動作制御部33は、受像媒体
駆動部37を制御して、受像媒体を所定方向に所定速度
で移送する。
【0057】この発明の画像形成装置では、各色のイン
ク供給口への各色のインクの供給量を一画素期間ごとに
変化させることによって、受像媒体上に所望数の色を形
成することができる。例えば、イエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックの各色の色情報が5ビットで、制御階調
数が32である場合には、各色のインクの供給量を32
段階に変えることによって、図1に示した混合インク滴
6によるインクドット6aとして、受像媒体9上の1ド
ット内に、32の3乗の32000以上の色のうちの任
意の一つの色を表現することができる。
【0058】したがって、解像度を文字の再現に必要な
最低解像度である600dpiとすることによって、従
来の印刷のように網点再現で色を表現する方式のように
2400dpiというような高解像度にしなくても、解
像度と階調数の両立を図ることができる。
【0059】〔各発明の実施形態〕(請求項1の発明の
実施形態)図9は、請求項1の発明の一例を示す。この
例では、印字ヘッド1は、気流管2内の上流寄りの位置
から最下流位置までに渡って、上述した気流形状を規制
するテーパ2dを形成するとともに、テーパ2dの最先
端位置である、気流管2の最下流位置に、インク供給口
3(3Y,3M,3C,3K)を設ける。
【0060】これによって、インク供給口3から押し出
されたインク4をせん断した気流は、外部の空気の粘性
以外の阻止力を受けることなく受像媒体9上に達するこ
とができ、受像媒体9上までの気流噴出経路8が安定し
た形状となって、受像媒体9上でのドット位置およびド
ット径ないしドット形状が安定化する。
【0061】図10は、請求項1の発明の他の例を示
し、図9の例の印字ヘッドを複数配列してヘッド列1a
を形成し、隣接する印字ヘッド間には構造部材20を配
置した場合である。構造部材20は、ヘッド列1aを支
持し、または印字ヘッドが受像媒体9と接触するのを防
止し、またはインク供給口3の破損を防止するものと
し、いずれの場合も、気流噴出経路8からは十分離し
て、気流を乱すことがないようにする。
【0062】(請求項2の発明の実施形態)図11は、
請求項2の発明の一例を示し、印字ヘッド1に距離セン
サ38を取り付けて、印字ヘッド1と受像媒体9との距
離Lを測定し、その距離Lに応じて気流速度を制御する
場合である。
【0063】受像媒体9は、送りローラ41によりプラ
テンローラ42上に導びかれ、さらに送りローラ43に
より挟持されることによって、プラテンローラ42上で
張力が加えられる。
【0064】この状態で、距離センサ38によって印字
ヘッド1と受像媒体9との距離Lを測定し、図8に示す
ように、その測定出力から、受像媒体位置検出部34に
おいて距離Lを算出する。動作制御部33には、距離L
と、その距離Lのもとで所定ドット径のドットを受像媒
体9上に形成する気流速度との関係が、あらかじめ対応
テーブルとして書き込まれる。
【0065】そして、動作制御部33は、受像媒体位置
検出部34で算出された距離Lによって上記の対応テー
ブルを参照して、そのときの印字ヘッド1と受像媒体9
との距離Lに応じた適切な気流速度を算出し、その結果
を気流制御部35に出力する。これによって、気流制御
部35は、図7に示したポンプ21の圧力を調整し、ま
たは気流量調整弁22の開閉量を調整することによっ
て、印字ヘッド1に供給される気流の速度を、そのとき
の印字ヘッド1と受像媒体9との距離Lに応じた適切な
速度とする。
【0066】気流速度の制御は、基本的には1枚の受像
媒体につき1回行えばよいが、1枚の受像媒体への画像
形成中にリアルタイムで行うようにしてもよい。
【0067】図12は、請求項2の発明の他の例を示
し、図11の例のように印字ヘッド1と受像媒体9との
距離Lを直接測定する代わりに、受像媒体9を挟持する
一対の送りローラ41に、これに追従するターゲット4
4を取り付け、距離センサ38によりターゲット44間
の距離dを測定することによって、受像媒体9の厚みを
算出し、その厚みから、印字ヘッド1と受像媒体9との
距離Lを算出して、図11の例と同様に気流速度を制御
する場合である。
【0068】図11の例では、距離センサ38として、
非接触のセンサ、具体的には光センサを用いる必要があ
り、受像媒体9がトレーシングペーパーやOHPシート
のようなものであるときには、距離Lを測定することが
できない。これに対して、図12の例では、受像媒体9
がトレーシングペーパーやOHPシートのようなもので
あるときにも、距離d、したがって距離Lを測定するこ
とができるとともに、距離センサ38として、接触式の
厚み計のようなものを用いることもでき、適応性が広く
なる利点がある。
【0069】印字ヘッド1と受像媒体9との距離Lと、
その距離Lのもとで所定ドット径のドットを受像媒体9
上に形成する気流速度との関係を明らかにするために、
以下のような実験を行った。
【0070】図13は、実験に用いた印字ヘッドを示
し、気流管2の先端に、マゼンタのインク4Mを供給す
るインク供給口3Mとシアンのインク4Cを供給するイ
ンク供給口3Cとを、互いに対向させて設けたものであ
る。
【0071】気流管2としては、外径0.31mm、内
径0.17mmのSUS304を用い、先端側にテーパ
2dを10度の角度で形成した。インク供給口3M,3
Cとしては、外径0.1mm、内径0.03mmの銅管
で、先端が平面にカットされているものを用い、気流管
2に対して垂直に配置した。インク供給口3M,3Cの
間隔は、0.1mmとした。マゼンタ、シアンのインク
4M,4Cとしては、ともに粘度2CPの水性染料イン
クを用いた。
【0072】受像媒体9は、印字ヘッド1に対して垂直
に配置し、290mm/sまたは65mm/sの速度で
移動可能にした。受像媒体9としては、インク吸収速度
の速いインクジェット専用の用紙を使用した。
【0073】初めに、マゼンタのインク4Mのみを一定
量、連続して供給し、気流7の流量を0.2Mpaから
調整してインク供給口3Mでの気流速度を20m/sに
して、インク4Mを飛翔させ、受像媒体9上にインクド
ット6aを形成しながら、受像媒体9を290mm/s
の速度で移動させた。インク供給口3Mと受像媒体9と
の距離Lは、0.25mmとした。
【0074】このときのマゼンタ単色ラインは、微小飛
沫の集合体で形成され、濃度的には線幅方向にガウシア
ン分布状の勾配を示し、周辺部がやや薄くなるものの、
目視的には均一でシャープな直線を形成した。印字線幅
は100μmであった。
【0075】さらに、インク供給口3Mでの気流速度を
9m/s,10m/s,11m/sの3段階に変え、イ
ンク供給口3Mと受像媒体9との距離Lを0.45m
m,0.5mm,0.55mmの3段階に変えたとき
の、マゼンタ単色ラインの印字線幅を測定したところ、
図14に示す結果となった。
【0076】これから明らかなように、気流速度が同じ
であれば、距離Lが大きいほど、印字線幅が増大する。
これは、距離Lが大きくなることによって、受像媒体に
衝突する時の気流速度が低下して、衝突時の気流断面形
状が広がるからであると考えられる。これを裏付けるよ
うに、気流速度を11m/sに上げたときには、印字線
幅が小さくなった。
【0077】したがって、図11または図12の例のよ
うに、印字ヘッド1と受像媒体9との距離Lに応じて気
流速度を変えることによって、図14の破線で示すよう
に、距離Lにかかわらず、受像媒体上でのドット径ない
し印字線幅を一定にすることができる。
【0078】印字ヘッド1と受像媒体9との距離Lに応
じて気流速度を制御する代わりに、印字ヘッド1と受像
媒体9との距離Lを一定に制御するようにしてもよい。
【0079】図15は、この場合の例を示し、印字ヘッ
ドを複数配列したヘッド列1aを、その両側において偏
芯カム51で支持し、モータコントローラ53からモー
タ52に、ヘッド列1aと受像媒体9との距離に応じた
ステップ角を入力する。これによって、ヘッド列1aと
受像媒体9との距離に応じて偏芯カム51が回転して、
ヘッド列1aと受像媒体9との距離が一定に制御され
る。プラテンローラ42の高さを変えるのは、受像媒体
9の送り方向の位置ずれを引き起こすので、好ましくな
い。
【0080】(請求項3の発明の実施形態)請求項3の
発明では、インク供給口の位置での気流速度を5m/s
〜100m/sの範囲内とする。
【0081】図13の装置で、インク供給口3Mと受像
媒体9との距離Lを0.5mmとし、インク供給口3M
に一定のメニスカスを形成する量のインク4Mを押し出
して、気流速度と受像媒体9上に形成されたインクドッ
トの濃度との関係を調べたところ、図16に示す結果が
得られた。
【0082】気流速度が5m/s未満のときには、受像
媒体上の仮想一画素領域61内に飛翔するインク滴62
が予想した量より少なく、インク供給口でインクが十分
せん断されていないことが分かった。気流速度を5m/
s以上にすると、100m/sまでは、受像媒体上の仮
想一画素領域61内に、ほぼ同じ量のインク滴が飛翔す
ることが分かった。気流速度が100m/sを超える
と、インクの飛散が始まって、実験で使用したインク吸
収速度の速いインクジェット専用の用紙でも、インクが
用紙に固定される前に分断されたり、用紙上でころがっ
たりして、所望ドット径のドットが得られないことが分
かった。
【0083】この現象は、用紙のインク吸収力やインク
の粘度などによっても影響を受けるが、おおむね気流速
度が5m/sから100m/sまでの間で所望ドット形
状が得られ、特に気流速度が5m/sから50m/sま
での間で良好な結果が得られる。
【0084】(請求項4の発明の実施形態)気流の乱れ
を引き起こす要因としては、気流速度以外に、隣接する
ヘッド間での気流の相互干渉が考えられる。図6のよう
に印字ヘッド1を一列に並べる場合、隣接するヘッド間
の間隔を大きくすれば、隣接するヘッド間で気流の相互
干渉を生じないが、隣接するヘッド間の間隔は解像度で
規定される。
【0085】そこで、この例では、所定の解像度が得ら
れるとともに、隣接するヘッド間で気流の相互干渉を生
じないようにする。
【0086】この例では、図17に示すように、印字ヘ
ッド1を千鳥状に配置する。具体的には、600dpi
の解像度に相当する縦横42μmの単位エリアを設定
し、6個のヘッドで一周期を形成するように、水平方向
に隣接するエリア位置では垂直方向のエリア位置をずら
して、印字ヘッド1を配置する。したがって、最も近く
に位置する2個のヘッド間の間隔は、42μmの倍以上
の94μmとなって、隣接するヘッド間での気流の相互
干渉を防止することができる。
【0087】(請求項5の発明の実施形態)気流を形成
する気体の種類は、インクせん断力などに影響する。こ
の点から、請求項5の発明では、気流物質として、空
気、アルゴンまたは二酸化炭素を用いる。
【0088】これらの気体は、いずれも人体に安全であ
り、かつ容易に入手することができる。特に空気は、外
部から無尽蔵に供給できる利点がある。アルゴンまたは
二酸化炭素を用いる場合には、画像形成装置にボンベを
搭載する。
【0089】図18に、これら気流物質の密度を示す。
密度が高い方が、高いインクせん断力が期待される。そ
の点で、アルゴンおよび二酸化炭素は、空気より密度が
高く、高いインクせん断力が期待される。
【0090】図13の装置で、インク供給口3Mと受像
媒体9との距離Lを0.5mmとし、インク供給口3M
に一定のメニスカスを形成する量のインク4Mを押し出
し、気流物質として、それぞれ空気、アルゴン、二酸化
炭素を用いて、気流速度とインクせん断力との関係を調
べたところ、図19に示す結果が得られた。
【0091】インクせん断力fは、 f=Fi×ρ×v2/2 …(1) で表される。ただし、Fiは断面抗力計数、ρは気流密
度、vは気流速度である。
【0092】図19から明らかなように、気流速度vが
同じであれば、空気よりアルゴンの方が、アルゴンより
二酸化炭素の方が、すなわち気流物質の密度が高いほ
ど、インクせん断力fが大きい。逆に、一定のインクせ
ん断力を得るには、空気の場合、気流速度vを大きくす
る必要がある。特に、粘度の高いインクを使用する場合
には、空気を利用すると、高いインクせん断力を得るた
めに、かなり高速の気流が必要となる。
【0093】しかし、上述したように、高速の気流は受
像媒体上でドットの乱れを生じやすく、気流速度は、あ
るレベル以下に抑える必要がある。そのため、空気を利
用すると、必要なインクせん断力が得られない場合があ
る。このような場合、密度の高いアルゴンまたは二酸化
炭素を使用すれば、粘度の高いインクを使用する場合で
も、インクを十分せん断するインクせん断力が得られ、
しかも受像媒体上でドットの乱れを生じないようにする
ことができる。
【0094】(請求項6または7の発明の実施形態)こ
の発明では、気流によってインクをインク供給口から離
間させるので、水性インクの場合にはインクが乾きやす
い。そして、インク中の水分が減少すると、粘度の上昇
やメニスカス形状の変化を生じて、所定のインク量が飛
翔しなくなる場合がある。
【0095】図13の装置で、気流7として空気流を用
いて、その湿度を15%、50%、85%の3段階に変
え、マゼンタのインク4M(上述した粘度2CPの水性
染料インク)を、インク供給口3Mに非常にゆっくり押
し出して乾燥させながら、受像媒体9上に30秒間飛翔
させたときの、受像媒体9上に形成されたインクドット
の色と、受像媒体9上に同じインクを均一に塗布したと
きのインクの色との、CIE(国際照明委員会)L**
*空間上での色差を調べたところ、図20に示す結果
が得られた。
【0096】この場合、図21に示すように、外部の空
気を、フィルタ71を介して取り入れ、加湿装置部72
で加湿して、図7に示したポンプ21に供給し、さらに
気流量調整弁22の下流位置で、湿度センサ73によっ
て気流の湿度を測定し、その測定出力を加湿装置部72
にフィードバックして、印字ヘッド1に供給される気流
の湿度を15%、50%、85%の3段階に調整した。
【0097】図20に示すように、湿度85%の空気流
のときには、受像媒体上のドットは、受像媒体上にイン
クを均一に塗布したときのインクの色に近く、湿度15
%の乾燥空気流のときには、インクの水分が蒸発して、
インク滴の体積が減少し、受像媒体上のインクカバレッ
ジが低下したため、色差を生じた。したがって、受像媒
体上で色の安定性を確保するためには、インクの水分の
蒸発を抑える必要がある。
【0098】そのため、この例では、図21に示すよう
に、外部の空気を取り入れて加湿装置部72で加湿し、
その加湿した空気を気流として用いる。
【0099】(その他の実験・評価)請求項1の発明の
一例である図13の装置で、インク供給口3Mでの気流
速度を20m/sにし、インク供給口3Mと受像媒体9
との距離Lを0.25mmにし、受像媒体9を290m
m/sの速度で移動させて、受像媒体9上に100μm
線幅のマゼンタ単色ラインを形成し、ラインセンタ位置
の変動を調べたところ、図22に示す結果となった。
【0100】一か所、30μm程度の乱れがあるもの
の、センタ位置はほぼ±10μmの範囲内に入り、ライ
ンの直線性が非常に高いことが、すなわちインク飛翔に
よる印字動作が非常に安定に行われていることが分か
る。このように、この発明によれば、インク着弾位置の
精度が高いことから、高品質の画像を得ることができ
る。
【0101】次に、インク供給口3Mにインク4Mを1
0msの時間に渡って供給し、受像媒体9を静止させ
て、マゼンタ単色の書き出しを行った。気流速度を20
m/s、距離Lを0.25mmにしたとき、受像媒体9
上に120μm径のドットが得られ、濃度は1.35で
あった。
【0102】次に、2次色のラインの評価をするべく、
マゼンタのインク4Mおよびシアンのインク4Cを、そ
れぞれ一定量、連続して供給し、インク供給口3M,3
Cでの気流速度を20m/sにして、インク4M,4C
を飛翔させ、受像媒体9上にインクドット6aを形成し
ながら、受像媒体9を290mm/sの速度で移動させ
た。インク供給口3M,3Cと受像媒体9との距離L
は、0.5mmにした。
【0103】このとき受像媒体9上に形成されたライン
は、周辺部にシアン、マゼンタ単独の微小飛沫がみられ
たものの、目視的には均一でシャープなブルーの直線を
形成していた。印字線幅は300μm、濃度は1.3
で、ライン延長方向にみても色の変化はみられなかっ
た。これから、2つのインク供給口の相互干渉による影
響を生じることなく、2次色を安定して表現できること
が分かる。
【0104】次に、シアンのインク4Cの供給量を上記
の場合の1/2にして、ラインを形成した。その結果、
所望の赤みがかった薄めのブルーのラインが均一に形成
された。このラインを顕微鏡で観察したところ、80%
以上の微小滴が混合していた。従来の方法ないし装置に
よるときの各色間の位置ずれは、ラインエッジ部分での
色の変化をもたらすが、上記の結果から、この発明によ
るときには、ラインエッジ部分での色味もライン中央部
分と変わらないことが分かった。
【0105】(他の例)図13に示した例は、マゼン
タ、シアンの2色のインク4M,4Cを供給するインク
供給口3M,3Cを設けた場合であるが、図1に示した
ように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色
のインク4Y,4M,4C,4Kを供給するインク供給
口3Y,3M,3C,3Kを設け、またはイエロー、マ
ゼンタ、シアンの3色のインクを供給するインク供給口
を設け、またはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
ク、レッド、グリーン、ブルーの7色のインクを供給す
るインク供給口を設け、またはイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラック、薄いマゼンタ、薄いシアン、薄いブラ
ックの7色のインクを供給する7個のインク供給口を設
ける、などの構成としてもよい。
【0106】
【発明の効果】上述したように、各請求項の発明によれ
ば、受像媒体上で各色間の位置ずれを生じず、所望の色
を受像媒体上に高速に形成することができるとともに、
特に受像媒体上でドット位置およびドット径ないしドッ
ト形状が安定した画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字ヘッドの基本的な構成の一例を示す図であ
る。
【図2】印字ヘッドでのインクのせん断および飛翔の説
明に供する図である。
【図3】印字ヘッドに設けるインク押出部の一例を示す
図である。
【図4】印字ヘッドに設けるインク押出部の他の例を示
す図である。
【図5】この発明による場合の圧電素子の駆動を従来の
インクジェット方式による場合と比較して示す図であ
る。
【図6】印字ヘッドを複数配列したヘッド列の一例を示
す図である。
【図7】印字ヘッドに気流およびインクを供給する装置
の一例を示す図である。
【図8】この発明の画像形成装置の全体構成の一例を示
す図である。
【図9】請求項1の発明の一例の装置を示す図である。
【図10】請求項1の発明の他の例の装置を示す図であ
る。
【図11】請求項2の発明の一例の装置を示す図であ
る。
【図12】請求項2の発明の他の例の装置を示す図であ
る。
【図13】実験に用いた装置を示す図である。
【図14】実験結果の、印字ヘッドと受像媒体との距離
と印字線幅との関係を示す図である。
【図15】請求項2の発明のさらに他の例の装置を示す
図である。
【図16】実験結果の、気流速度と受像媒体上のドット
濃度との関係を示す図である。
【図17】請求項4の発明の一例の装置を示す図であ
る。
【図18】請求項5の発明で用いる気流物質の密度を示
す図である。
【図19】実験結果の、気流速度とインクせん断力との
関係を示す図である。
【図20】実験結果の、気流の湿度に対する受像媒体上
のドットと元のインクとの色差を示す図である。
【図21】請求項6または7の発明の一例の装置を示す
図である。
【図22】実験結果の、印字ラインのセンタ位置の変動
を示す図である。
【符号の説明】
1…印字ヘッド、1a…ヘッド列、2…気流管、2d…
テーパ、3,3Y,3M,3C,3K…インク供給口、
4,4Y,4M,4C,4K…インク、5Y,5C…イ
ンク滴、6…混合インク滴、6a…インクドット、7…
気流、8…気流噴出経路、9…受像媒体、38…距離セ
ンサ、71…フィルタ、72…加湿装置部、73…湿度
センサ、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】定速の気流を発生する気流発生部と、共通
    の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色の複
    数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッ
    ドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流管内
    に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給された複
    数の色材と接触させることによって、その複数の色材
    を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に到
    着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前記
    受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置であって、 前記気流管内の前記複数の色材供給口より上流側に気流
    形状を制御するテーパが設けられるとともに、前記複数
    の色材供給口が前記気流管の最下流位置に設けられ、ま
    たは前記複数の色材供給口より下流側には前記テーパに
    よって制御された気流形状を乱す部材が存在しないこと
    を特徴とするカラー画像形成装置。
  2. 【請求項2】定速の気流を発生する気流発生部と、共通
    の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色の複
    数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッ
    ドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流管内
    に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給された複
    数の色材と接触させることによって、その複数の色材
    を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に到
    着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前記
    受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置であって、 前記受像媒体の前記印字ヘッドとの間の距離または厚み
    を検出する検出手段と、この検出手段の検出結果に基づ
    いて、前記気流発生部から前記気流管内に供給される気
    流の速度を制御する制御手段とを備えることを特徴とす
    るカラー画像形成装置。
  3. 【請求項3】定速の気流を発生する気流発生部と、共通
    の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色の複
    数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッ
    ドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流管内
    に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給された複
    数の色材と接触させることによって、その複数の色材
    を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に到
    着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前記
    受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置であって、 前記複数の色材供給口の位置での気流速度が、5m/s
    〜100m/sの範囲内とされたことを特徴とするカラ
    ー画像形成装置。
  4. 【請求項4】定速の気流を発生する気流発生部と、共通
    の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色の複
    数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッ
    ドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流管内
    に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給された複
    数の色材と接触させることによって、その複数の色材
    を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に到
    着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前記
    受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置であって、 前記印字ヘッドは、一方向に複数、設けられているとと
    もに、その一方向に隣り合う2つの印字ヘッドの間で
    は、その一方向と直交する方向の位置が変えられている
    ことを特徴とするカラー画像形成装置。
  5. 【請求項5】定速の気流を発生する気流発生部と、共通
    の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色の複
    数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッ
    ドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流管内
    に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給された複
    数の色材と接触させることによって、その複数の色材
    を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に到
    着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前記
    受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置であって、 前記気流は、空気、アルゴンまたは二酸化炭素であるこ
    とを特徴とするカラー画像形成装置。
  6. 【請求項6】定速の気流を発生する気流発生部と、共通
    の気流管に対して、その気流管内に互いに異なる色の複
    数の色材を供給する複数の色材供給口を設けた印字ヘッ
    ドとを備え、前記気流発生部からの気流を前記気流管内
    に噴出させて、それぞれの色材供給口から供給された複
    数の色材と接触させることによって、その複数の色材
    を、それぞれの色材供給口から離間させ、受像媒体に到
    着する前に合体混合させて所望の色を形成した後、前記
    受像媒体上に付着させるカラー画像形成装置であって、 前記気流は、水分を含む、所定以上の湿度に制御された
    気体であることを特徴とするカラー画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のカラー画像形成装置にお
    いて、 前記気流発生部は、外部の空気を取り入れて加湿し、そ
    の加湿後の空気を前記気流とすることを特徴とするカラ
    ー画像形成装置。
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