JPH11227178A - インクジェット印刷装置 - Google Patents

インクジェット印刷装置

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JPH11227178A
JPH11227178A JP10048807A JP4880798A JPH11227178A JP H11227178 A JPH11227178 A JP H11227178A JP 10048807 A JP10048807 A JP 10048807A JP 4880798 A JP4880798 A JP 4880798A JP H11227178 A JPH11227178 A JP H11227178A
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JP
Japan
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ink
drying time
printing
unit
printing paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP10048807A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Furukawa
和也 古川
Taisei Kobayashi
大成 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Oki Data Systems Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
Oki Data Systems Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Data Corp, Oki Data Systems Co Ltd filed Critical Oki Data Corp
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 領域印刷密度検出部70により印刷用紙
に印刷される各ラインの印刷密度をそれぞれのラインの
ビットマップデータに基づいて検出し、インク乾燥時間
算出部76によりそれぞれのラインのインク乾燥時間を
算出し、監視部78により各ラインのインク乾燥時間が
経過したか否かを監視し、全てのラインのインク乾燥時
間が経過した場合、次頁の印刷用紙の印刷を開始する。 【効果】 インクが乾燥していない前頁の印刷用紙の上
に次頁の印刷用紙が重ねて排出されて、印刷画像が乱れ
たり、用紙が汚れるのを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷ヘッドの複数
ノズルからインクを吐出するインクジェット印刷装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】既に、インクジェット印刷装置は、小
型、低コストの利点により、ユーザの支持を得て広く普
及している。インクジェット印刷装置は、複数のノズル
を有する印刷ヘッドからインク液滴を吐出して印刷す
る。近年では、印刷品質や印刷速度の向上に一層の努力
が注がれ、さらにユーザを拡大している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット印刷装置にあっては、複数頁の印刷を行
う際には、前頁の印刷用紙が印刷されて排出されると、
直ちに次頁の印刷が開始されていた。このため、前頁の
印刷用紙のインクが乾燥しないうちに、前頁の印刷用紙
の上に次頁の印刷用紙が重ねて排出される場合があっ
た。この場合、次頁の印刷用紙により前頁の印刷用紙の
インクがこすられて、前頁の印刷用紙の画像が乱れた
り、また、前頁の印刷用紙のインクが次頁の印刷用紙に
付着して、前頁の印刷用紙の画像が乱れるとともに、次
頁の印刷用紙が汚れてしまうといった問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉印刷される頁単位に編集されたビットマップ
データに基づいて印刷用紙上の少なくとも1つの領域の
印刷密度を検出する領域印刷密度検出部と、上記領域印
刷密度検出部により検出された印刷密度に基づいて当該
領域が印刷用紙に印刷された場合の上記領域のインクの
乾燥時間を算出するインク乾燥時間算出部と、上記領域
が印刷用紙に印刷された場合、上記インク乾燥時間算出
部により算出された上記領域のインクの乾燥時間に基づ
いて上記印刷用紙に印刷された上記領域のインクの乾燥
時間が経過したか否かを監視する監視部と、上記監視部
により監視される全ての領域のインクの乾燥時間が経過
したとき、上記印刷用紙の上に排出される次頁の印刷用
紙の印刷を開始する制御部とを備えたことを特徴とする
インクジェット印刷装置。
【0005】〈構成2〉構成1に記載の装置において、
上記領域印刷密度検出部は、上記領域を複数のブロック
に分割するブロック分割部と、上記ブロック分割部によ
り分割された各ブロックのそれぞれの印刷密度を検出す
るブロック印刷密度検出部とを有し、上記ブロック印刷
密度検出部により検出された印刷密度のうち最大の印刷
密度を上記領域の印刷密度とすることを特徴とするイン
クジェット印刷装置。
【0006】〈構成3〉構成1に記載の装置において、
印刷用紙の種類を設定する用紙種設定部と、上記インク
乾燥時間算出部により算出されたインクの乾燥時間を上
記用紙種設定部により設定された印刷用紙の種類に基づ
いて補正する補正部とを有し、上記監視部は、上記領域
が印刷用紙に印刷された場合、上記補正部により補正さ
れたインクの乾燥時間に基づいて上記印刷用紙に印刷さ
れた上記領域のインクの乾燥時間が経過したか否かを監
視することを特徴とするインクジェット印刷装置。
【0007】〈構成4〉構成1に記載の装置において、
インクの種類を設定するインク種設定部と、上記インク
乾燥時間算出部により算出されたインクの乾燥時間を上
記インク種設定部により設定されたインクの種類に基づ
いて補正する補正部とを有し、上記監視部は、上記領域
が印刷用紙に印刷された場合、上記補正部により補正さ
れたインクの乾燥時間に基づいて上記印刷用紙に印刷さ
れた上記領域のインクの乾燥時間が経過したか否かを監
視することを特徴とするインクジェット印刷装置。
【0008】〈構成5〉構成1に記載の装置において、
上記領域は、印刷ヘッドの1回の走査により印刷される
1ラインを単位に設定されることを特徴とするインクジ
ェット印刷装置。
【0009】〈構成6〉構成1に記載の装置において、
上記監視部は、上記領域のインクが乾燥するまでの残り
の乾燥時間を計時するタイマを有し、1つの領域が印刷
用紙に印刷されたとき、上記インク乾燥時間算出部によ
り算出された当該領域のインクの乾燥時間が、上記タイ
マにより現在、計時されている他の領域の残りの乾燥時
間より大きい場合、タイマにより計時すべき残りの乾燥
時間を、上記タイマにより現在、計時されている他の領
域の残りの乾燥時間から上記インク乾燥時間算出部によ
り算出された上記領域のインクの乾燥時間に置き換えて
更新し、上記制御部は、上記印刷用紙の印刷が終了し、
かつ、上記タイマの残りの乾燥時間が0になったとき、
次頁の印刷用紙の印刷を開始することを特徴とするイン
クジェット印刷装置。
【0010】〈構成7〉印刷される頁単位に編集された
ビットマップデータに基づいて印刷用紙上の少なくとも
1つの領域の印刷密度を検出する領域印刷密度検出部
と、上記領域印刷密度検出部により検出された印刷密度
に基づいて当該領域が印刷用紙に印刷された場合の上記
領域のインクの乾燥時間を算出するインク乾燥時間算出
部と、上記領域が印刷用紙に印刷された場合、上記イン
ク乾燥時間算出部により算出された上記領域のインクの
乾燥時間に基づいて上記印刷用紙に印刷された上記領域
のインクの乾燥時間が経過したか否かを監視するインク
乾燥時間監視部と、所定の印刷位置から搬出される1枚
の印刷用紙を一時的に支持する支持部と上記支持部によ
り一時的に支持された印刷用紙が前頁の印刷用紙の上に
重ねて排出される排出スタッカとを有する排出部と、N
を自然数とするとき、上記支持部により支持されたN頁
目の印刷用紙が上記排出スタッカに排出された場合、
(N+1)頁目の印刷用紙の印刷を開始する制御部とを
備え、上記インク乾燥時間監視部は、上記支持部に支持
されるN頁目の印刷用紙に印刷された領域のインクの乾
燥時間が経過したか否かを監視する第1監視部と、上記
排出スタッカに排出された(N−1)頁目の印刷用紙に
印刷された領域のインクの乾燥時間が経過したか否かを
監視する第2監視部とを有し、N頁目の印刷用紙の印刷
が終了し、かつ、上記第2監視部により監視される(N
−1)頁目の印刷用紙の全ての領域のインクの乾燥時間
が経過したとき、上記第1監視部により監視されるイン
ク乾燥時間を上記第2監視部に移し、上記排出部は、N
頁目の印刷用紙の印刷が終了し、かつ、上記第2監視部
により監視される(N−1)頁目の印刷用紙の全ての領
域のインクの乾燥時間が経過したとき、上記支持部によ
り支持されたN頁目の印刷用紙を上記排出スタッカに排
出することを特徴とするインクジェット印刷装置。
【0011】〈構成8〉印刷される頁単位に編集された
ビットマップデータに基づいて印刷用紙上の複数の領域
の印刷密度を検出する印刷密度検出部と、上記印刷密度
検出部により検出された各領域のそれぞれの印刷密度の
うち最大の印刷密度を特定する最大印刷密度特定部と、
上記最大印刷密度特定部により特定された最大の印刷密
度に基づいて当該領域が印刷用紙に印刷された場合の上
記領域のインクの乾燥時間を算出する第1インク乾燥時
間算出部と、上記インク乾燥時間算出部により算出され
たインク乾燥時間および当該領域の上記印刷用紙上の位
置に基づいて上記印刷用紙の印刷が終了したときの上記
領域のインクの乾燥時間を算出する第2インク乾燥時間
算出部と、上記印刷用紙の印刷が終了した場合、上記第
2インク乾燥時間算出部により算出されたインクの乾燥
時間に基づいて上記印刷用紙に印刷されたインクの乾燥
時間が経過したか否かを監視する監視部と、上記監視部
により監視されるインクの乾燥時間が経過したとき、上
記印刷用紙の上に排出される次頁の印刷用紙の印刷を開
始する制御部とを備えたことを特徴とするインクジェッ
ト印刷装置。
【0012】〈構成9〉構成8に記載の装置において、
上記印刷用紙上の印刷終了位置を検出する印刷終了位置
検出部と、上記印刷終了位置検出部により検出された印
刷終了位置および上記第2インク乾燥時間算出部により
算出されたインク乾燥時間に基づいて上記第2インク乾
燥時間算出部によりインク乾燥時間が算出された領域よ
りも上記印刷用紙の後端側に印刷されたインクの乾燥時
間を算出する第3インク乾燥時間算出部とを有し、上記
監視部は、上記印刷用紙の印刷が終了した場合、上記第
3インク乾燥時間算出部により算出されたインクの乾燥
時間に基づいて上記印刷用紙に印刷されたインクの乾燥
時間が経過したか否かを監視することを特徴とするイン
クジェット印刷装置。
【0013】〈構成10〉構成8に記載の装置におい
て、上記印刷用紙上の印刷終了位置を検出する印刷終了
位置検出部と、上記印刷終了位置検出部により検出され
た印刷終了位置に基づいて、印刷が開始された次頁の印
刷用紙の先端が所定の排出位置に排出された前頁の印刷
用紙の上記印刷終了位置に到達する到達時間を算出する
到達時間算出部と、上記第2インク乾燥時間算出部によ
り算出されたインク乾燥時間から上記到達時間算出部に
より算出された到達時間を減算する減算部とを有し、上
記監視部は、上記印刷用紙の印刷が終了した場合、上記
減算部により減算されたインク乾燥時間に基づいて上記
印刷用紙に印刷されたインクの乾燥時間が経過したか否
かを監視することを特徴とするインクジェット印刷装
置。
【0014】〈構成11〉印刷される頁単位に編集され
たビットマップデータに基づいて印刷用紙上の複数の領
域の印刷密度を検出する印刷密度検出部と、上記印刷密
度検出部により検出された印刷密度に基づいて当該領域
が印刷用紙に印刷された場合の上記領域のインクの乾燥
時間を算出する第1インク乾燥時間算出部と、上記第1
インク乾燥時間算出部により算出されたインクの乾燥時
間および当該領域の印刷用紙上の位置に基づいて上記印
刷用紙の印刷が終了したときの上記領域のインク乾燥時
間を算出する第2インク乾燥時間算出部と、上記第2イ
ンク乾燥時間算出部により算出された各領域の領域のそ
れぞれのインクの乾燥時間のうち最大のインクの乾燥時
間を特定する最大インク乾燥時間特定部と、上記印刷用
紙の印刷が終了した場合、上記最大インク乾燥時間特定
部により特定された最大のインクの乾燥時間に基づいて
上記印刷用紙に印刷されたインクの乾燥時間が経過した
か否かを監視する監視部と、上記監視部により監視され
るインクの乾燥時間が経過したとき、上記印刷用紙の上
に排出される次頁の印刷用紙の印刷を開始する制御部と
を備えたことを特徴とするインクジェット印刷装置。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。 《具体例1》 〈構成〉図1は本発明に係る具体例1のインクジェット
印刷装置の要部を示すブロック図である。また、図2は
具体例1のインクジェット印刷装置の概略構成を示すブ
ロック図であり、図3は具体例1のインクジェット印刷
装置の斜視図である。図1に先立って図2および図3に
ついて説明する。
【0016】図2に示すように、具体例1のインクジェ
ット印刷装置は、受信部1、マイクロプロセッサ2、R
OM3、RAM4、I/O制御部5、印刷ヘッド制御部
11、スペースモータ制御部12、改行モータ制御部1
3、印刷ヘッド21、スペースモータ22および改行モ
ータ23を備えている。
【0017】受信部1は、このインクジェット印刷装置
が接続された図示しないホスト装置から転送された印刷
情報を受信する。マイクロプロセッサ2は、ROM(re
ad only memory)3に記憶された制御プログラムおよび
制御データ、RAM(random access memory)4に記憶
された制御データに基づいて本装置全体を制御する。マ
イクロプロセッサ2は、受信部1により受信された印刷
情報を解析し、各部に印刷を実行させる。
【0018】ROM3(read only memory)3は、マイ
クロプロセッサ2により参照される制御プログラムおよ
び制御データを記憶するものであり、インク乾燥待ち制
御部31を有する。インク乾燥待ち制御部31は、ビッ
トマップデータに基づいて印刷用紙に印刷されたインク
の乾燥時間を算出し、次頁の印刷動作の開始を制御す
る。RAM4は、受信部1により受信され、マイクロプ
ロセッサ2により解析された印刷情報を記憶するととも
に、マイクロプロセッサ2により参照される制御データ
を記憶するものであり、イメージバッファ41、中間バ
ッファ42およびプリントバッファ43を有する。
【0019】イメージバッファ41では、印刷情報が頁
毎に編集されてラスタ形式のビットマップデータに展開
される。中間バッファ42では、イメージバッファ41
において展開されたラスタ形式のビットマップデータ
が、印刷ヘッド21の図示しないノズル配列に対応する
カラム形式のビットマップデータに変換される。プリン
トバッファ43には、カラム形式に変換されたビットマ
ップデータが、印刷ヘッド21の1回のスペーシング動
作(主走査)により印刷されるライン単位に格納され
る。プリントバッファ43に格納された1ラインのビッ
トマップデータは、マイクロプロセッサ2により読み出
され、I/O制御部5を介して印刷ヘッド制御部11に
転送される。
【0020】I/O制御部5は、マイクロプロセッサ2
により読み出されたプリントバッファ43のビットマッ
プデータを入力し、印刷ヘッド制御部11に出力すると
ともに、マイクロプロセッサ2の制御命令をスペースモ
ータ制御部12および改行モータ制御部13にそれぞれ
出力する。印刷ヘッド制御部11は、I/O制御部5を
介して転送されたビットマップデータに基づいて印刷ヘ
ッド21を駆動する。印刷ヘッド21は、図示しない複
数のノズルを有し、印刷ヘッド制御部11の駆動信号に
基づいてこれらのノズルからインクを吐出する。
【0021】スペースモータ制御部12は、印刷ヘッド
21を主走査方向に往復動させるスペースモータ22を
駆動する。改行モータ制御部13は、後述する用紙フィ
ーダ51にセットされた印刷用紙を1枚毎に吸入し、印
刷方向(副走査方向)に搬送させる改行モータ23を駆
動する。
【0022】次に、図3に示される具体例1のインクジ
ェット印刷装置について説明する。図3に示すように、
本体50の図中、奥側には、印刷用紙Pをセットする用
紙フィーダ51が設けられている。印刷用紙Pは、一対
の案内51aにより幅方向の位置が規定される。本体5
0の上部には、軸52aを支点に開閉されるカバー52
が設けられている。このカバー52を開くことにより図
示しないインクカートリッジの交換等が行われる。
【0023】本体50の図中、手前側には、本体50か
ら突出し、印刷された印刷用紙Pを排出する排紙部60
が設けられている。用紙フィーダ51にセットされた印
刷用紙Pは、改行モータ23により1枚毎に本体50の
内部に吸入されて、スペースモータ22により往復動す
る印刷ヘッド21によりライン毎に印刷され、本体50
の排出口50bを通して排紙部60に排出される。
【0024】排紙部60は、一対のサイドフレーム61
と、一対のサイドフレーム61の下端部に一体的に介装
された排出スタッカ62とを備える。双方のサイドフレ
ーム61の上方の内側側面には、それぞれ本体50の排
出口50bを通して排出された印刷用紙Pを一時的に支
持する板状の支持部材63が設けられている。支持部材
63は、支持面63aを略水平に保持して印刷用紙Pを
一時的に支持するとともに、軸63bを支点に図中、矢
印方向に支持面63aを回動し、支持した印刷用紙Pを
排出スタッカ62に落とし込む。支持部材63の支持動
作はマイクロプロセッサ2により制御される。
【0025】次に、図1に示されるインク乾燥待ち制御
部31について説明する。図1に示すように、インク乾
燥待ち制御部31は、領域印刷密度検出部70、印刷設
定部72、インク乾燥時間算出部76、算出テーブル選
択部77および監視部78を備える。
【0026】印刷設定部72は、インク種設定部72a
および用紙種設定部72bを有する。インク種設定部7
2aには、図示しないホスト装置から転送されたインク
種情報が入力される。インク種情報は、本装置に使用さ
れるインクの種類を表し、例えばインクの色、耐水性等
の組合せにより決定される。インク種設定部72aは、
入力されたインク種情報に基づいて使用されるインクの
種類を設定する。
【0027】用紙種設定部72bには、図示しないホス
ト装置から転送された用紙種情報が入力される。用紙種
情報は、本装置に使用される印刷用紙の種類を表し、例
えば普通紙、インクジェット専用紙、光沢紙、はがき、
OHP(overhead projector)用紙等がある。用紙種設
定部72bは、入力された用紙種情報に基づいて使用さ
れる印刷用紙の種類を設定する。
【0028】領域印刷密度検出部70は、プリントバッ
ファ43に格納された1ライン分のビットマップデータ
の印刷密度を検出するものであり、ブロック分割部7
1、ブロック印刷密度検出部73、ビット数変換テーブ
ル74および最大印字密度特定部75を有するブロック
分割部71は、プリントバッファ43に格納された1ラ
イン分のビットマップデータを複数のブロックに分割す
る。
【0029】図4は分割されたブロックの説明図であ
る。図4に示すように、プリントバッファ43内の1ラ
インのビットマップデータは、複数のカラム(列)毎に
n個のブロックに分割される。以下、このカラム数をブ
ロックサイズという。ブロック分割部71は、インク種
設定部72aにより設定されたインクの種類および用紙
種設定部72bにより設定された印刷用紙の種類に基づ
いてブロックサイズを決定する。
【0030】ブロック印刷密度検出部73は、ブロック
分割部71により分割された各ブロックの印刷密度をビ
ット数変換テーブル74を参照して算出する。図5は印
刷密度の説明図である。図5において、各升はブロック
を構成するビット(画素)を表し、斜線で示される部分
がインクが吐出される印刷ビットを表す。説明を容易に
するため、ブロックは、副走査方向の画素数が8ビッ
ト、ブロックサイズが8ビットの64ビットにより構成
されるものとする。
【0031】印刷ビット数は、左端の1カラム目が8ビ
ット、2カラム目が6ビット、3カラム目が4ビット、
4カラム目が2ビット、5カラム目が2ビット、6カラ
ム目が4ビット、7カラム目が6ビット、8カラム目が
8ビットであり、計40ビットである。印刷密度は、総
ビット数に対する印刷ビット数の割合で表され、印刷ビ
ット数「40」を総ビット数「64」で除し、100を
乗じた値「62%」が印刷密度となる。なお、小数部は
切り捨ててある。
【0032】図6はビット数変換テーブルの説明図であ
る。図6において、データ(HEX)は、ブロック内の
1カラムの画素列の状態を上位4ビットおよび下位4ビ
ットの16進数により表現したものであり、この状態値
と印刷ビット数とが対応付けられている。ブロック印刷
密度検出部73は、ビット数変換テーブル74を参照
し、ブロック内の各カラムの印刷ビット数を累算し、総
画素数で除して100を乗じてそのブロックの印刷密度
を算出する。
【0033】図1に戻り、最大印刷密度特定部75は、
ブロック印刷密度検出部73により算出されたライン内
の各ブロックのそれぞれの印刷密度の中から最大の印刷
密度を特定し、当該ラインの印刷密度とする。図7はラ
インの印刷密度の説明図である。図7に示すように、プ
リントバッファに格納される1ラインのビットマップデ
ータは、300カラムからなるとする。また、ブロック
サイズは100カラムからなり、1ラインはブロック分
割部71によりブロックB1、B2およびB3に分割さ
れたものとする。ブロックB1の印刷密度は30%、ブ
ロックB2の印刷密度は90%、ブロックB3の印刷密
度は30%である。この場合、最大印刷密度特定部75
によりブロックB2の印刷密度が、このラインの印刷密
度として特定される。
【0034】図1に戻り、算出テーブル選択部77に
は、前記ブロックの印刷密度とこのブロックが印刷用紙
に印刷された場合のインク乾燥時間とを対応付けた複数
の算出テーブルが予め登録されている。各算出テーブル
は、インク種設定部72aにより設定されるインクの種
類および用紙種設定部72bにより設定された印刷用紙
の種類の組合せに対応して設けられている。算出テーブ
ル選択部77は、これらの算出テーブルの中からインク
種設定部72aにより設定されたインクの種類および用
紙種設定部72bにより設定されたインクの種類の組合
せに対応する最適なテーブルを選択する。
【0035】インク乾燥時間算出部76は、算出テーブ
ル選択部77により選択された算出テーブルを参照し、
最大印刷密度特定部75により特定された最大の印刷密
度に対するインクの乾燥時間を算出する。例えば、選択
された算出テーブルの関数が、印刷密度1%に対しイン
ク乾燥時間が0.1秒であると定義されているとする。
この場合、図5に示されたブロックのインク乾燥時間は
6.2秒となり、図7に示されたブロックB2のインク
乾燥時間は9秒となる。
【0036】監視部78は、第1タイマ78aおよび第
2タイマ78bを有する。第1タイマ78aは、排紙部
60の支持部材63に排出される印刷用紙のインクが乾
燥するまでの残りのインク乾燥時間を計時する。第2タ
イマ78bは、排出スタッカ62に排出された前頁の印
刷用紙のインクが乾燥するまでの残りのインク乾燥時間
を計時する。
【0037】監視部78は、プリントバッファ43に格
納された1ラインのビットマップデータが読み出され、
印刷ヘッド21により印刷用紙に印刷された場合、イン
ク乾燥時間算出部76により算出された当該ラインのイ
ンク乾燥時間と、第1タイマ78aにより現在、計時さ
れている他のラインの残りのインク乾燥時間とを比較す
る。監視部78は、インク乾燥時間算出部76により算
出されたインク乾燥時間が第1タイマ78aにより現
在、計時されている他のラインの残りのインク乾燥時間
より大きい場合、第1タイマ78aにより計時すべき残
りのインク乾燥時間を、第1タイマ78aにより現在、
計時されている他のラインの残りのインク乾燥時間から
インク乾燥時間算出部76により算出されたインク乾燥
時間に置き換えて更新する。
【0038】また、監視部78は、印刷用紙が支持部材
63に排出され、かつ、第2タイマ78bの前頁の印刷
用紙の残りのインク乾燥時間が0になったとき、第1タ
イマ78aの残りのインク乾燥時間を第2タイマ78b
にセットし、第1タイマ78aの残りのインク乾燥時間
をリセットするとともに、次頁の印刷が可能である旨を
表す印刷準備完了信号をマイクロプロセッサ2に出力す
る。マイクロプロセッサ2は、前記印刷準備完了信号が
入力された場合、支持部材63の軸63bを支点に支持
面63aを回動させ、支持部材63により支持された印
刷用紙を排出スタッカ62に落とし、次頁の印刷を開始
する。
【0039】〈動作〉次に、具体例1のインクジェット
印刷装置の動作について説明する。図8はインク乾燥待
ち制御部31のインク乾燥時間算出処理のフローチャー
トである。ここで、既に、インク種設定部72aによ
り、入力されたインク種情報に基づいてインクの種類が
設定され、用紙種設定部72bにより、入力された用紙
種情報に基づいて印刷用紙の種類が設定され、この結
果、ブロック分割部71により分割されるブロックサイ
ズが決定され、算出テーブル選択部77により最適な算
出テーブルが選択されているものとする。
【0040】まず、プリントバッファ43に1ライン分
のビットマップデータが格納されると、ブロック分割部
71により1ラインのビットマップデータがブロックサ
イズに従って複数のブロックに分割される(ステップS
1)。次いで、各ブロックの印刷ビット数が0にクリア
される(ステップS2)。
【0041】ブロック印刷密度検出部73では、ビット
数変換テーブル74が参照され、ブロック内の各カラム
の印刷ビット数が算出されて累算される(ステップS4
〜6)。全カラムの印刷ビット数が累算されると(ステ
ップS6、YES)、累算された印刷ビット数が総ビッ
ト数で除されて100が乗じられ、ブロックの印刷密度
が算出される(ステップS7)。全てのブロックに対し
ステップS4〜S9が繰り返され、全ブロックの印刷密
度が算出されると(ステップS8、YES)、最大印刷
密度特定部75により各ブロックの印刷密度の中から最
大の印刷密度が特定され(ステップS10)、インク乾
燥時間算出部76により算出テーブル選択部77の算出
テーブルが参照されて、当該ラインのインク乾燥時間が
算出される(ステップS11)。
【0042】図9はインク乾燥待ち制御部31のインク
乾燥待ち制御処理のフローチャートである。図9におい
て、インク乾燥時間算出部76により算出されたインク
乾燥時間をWで表し、監視部78の第1タイマ78aに
より計時される残りのインク乾燥時間をT1、第2タイ
マ78bにより計時される残りのインク乾燥時間をT2
で表すものとする。
【0043】まず、第1タイマ78aのT1および第2
タイマ78bのT2が0にリセットされる(ステップS
21)。印刷が開始され、1ライン目が印刷されると
(ステップS22、YES)、監視部78によりインク
乾燥時間算出部76により算出されたインク乾燥時間W
が参照され、算出されたインク乾燥時間Wと第1タイマ
78aの残りのインク乾燥時間T1とが比較される(ス
テップS23)。
【0044】ステップS23で、算出されたインク乾燥
時間Wが第1タイマ78aの残りのインク乾燥時間T1
より大きい場合、監視部78により第1タイマ78aの
T1がインク乾燥時間Wに置き換えられ(ステップS2
4)、ステップS25に進む。一方、ステップS23
で、算出されたインク乾燥時間Wが第1タイマ78aの
残りのインク乾燥時間T1以下の場合、そのままステッ
プS25に進む。
【0045】ステップS25において、最終ラインの印
刷が終了しない場合には、ステップS22に戻り、ステ
ップS22〜S24を繰り返し、最終ラインの印刷が終
了した場合には、監視部78により第2タイマ78bの
T2が参照される(ステップS26)。第2タイマ78
bのT2が0になった場合、第1タイマ78aの残りの
インク乾燥時間が第2タイマ78bにセットされ、第1
タイマ78aのタイマが次頁の印刷に備えて0にリセッ
トされ(ステップS28)、監視部78により印刷準備
完了信号がマイクロプロセッサ2に出力される(ステッ
プS29)。
【0046】マイクロプロセッサ2では、監視部78の
印刷準備完了信号が入力されると、支持部材63の支持
面63aを軸63bを支点に回動させ、支持部材63に
より支持された印刷用紙が排出スタッカ62に落とされ
る(ステップS30)。そして、次頁の印刷情報が有る
場合には(ステップS31、YES)、次頁の印刷を開
始し(ステップS32)、ステップS22に戻る。一
方、ステップS31において、次頁の印刷情報が無い場
合には、処理を終了する。
【0047】さらに、インク乾燥待ち制御部31のイン
ク乾燥待ち制御処理を説明する。図10は印刷パターン
の一例を示す図である。図10に示すように、この印刷
パターンは、ラインL1〜L3により構成される。イン
ク乾燥時間算出部76により算出されたラインL1〜L
3のインク乾燥時間は、それぞれ3秒、9秒、4秒であ
る。
【0048】まず、第1タイマ78aのT1および第2
タイマ78bのT2が0にリセットされる。ラインL1
が印刷されると、インク乾燥時間算出部76により算出
されたインク乾燥時間W(3秒)が参照され、第1タイ
マ78aのT1と比較される。このとき、T1は0秒で
あり、 W>T1 なので、第1タイマ78aのT1に3秒がセットされ
る。
【0049】次いで、印刷用紙がラインL2までライン
フィードされ、1秒後にラインL2が印刷される。ライ
ンL2のインク乾燥時間W(9秒)と第1タイマ78a
のT1(2秒)とが比較される。このとき、 W>T1 なので、第1タイマ78aのT1に9秒がセットされ
る。
【0050】次いで、印刷用紙がラインL3までライン
フィードされ、2秒後にラインL3が印刷される。ライ
ンL3のインク乾燥時間W(4秒)と第1タイマ78a
のT1(7秒)とが比較される。このとき、 W<T1 なので、ラインL3のインク乾燥時間W(4秒)は無視
され、第1タイマ78aのT1がそのまま計時される。
そして、印刷が終了し、印刷用紙が支持部材63に搬出
されると、監視部78により第2タイマ78bのT2が
参照され、T2が0となったとき、支持部材63に支持
された印刷用紙は、排出スタッカ62に落とされる。
【0051】図11はインク乾燥待ち制御の動作を示す
タイムチャート(その1)である。ここでは、インク乾
燥時間が印刷時間より短い場合の動作を説明する。説明
を容易にするため、各頁の印刷時間を10秒とし、各頁
の印刷終了時点でのインク乾燥時間を5秒とする。ま
た、図11において、第1タイマ78aにより計時され
る各頁の残りのインク乾燥時間T1は、印刷中の時間の
記載は省略し、印刷終了後の時間のみ示すものとする。
【0052】まず、経過時間10秒において、1頁目の
印刷用紙が印刷され、支持部材63に支持される。第1
タイマ78aのTM1は5秒となる。このとき、第2タ
イマ78bのTM2は0秒なので、第1タイマ78aの
TM1=5秒が、第2タイマ78bのTM2にセットさ
れ、支持部材63に支持された1頁目の印刷用紙が排出
スタッカ62に落とされる。この結果、2頁目の印刷が
開始される。第2タイマ78bにセットされたTM2=
5秒は、経過時間15秒において、0秒となる。
【0053】経過時間20秒において、2頁目の印刷用
紙が印刷され、支持部材63に支持される。第1タイマ
78aのTM1は5秒となる。このとき、既に、第2タ
イマ78bのTM2=0秒なので、第1タイマ78aの
TM1=5秒が、第2タイマ78bのTM2にセットさ
れ、支持部材63に支持された2頁目の印刷用紙が排出
スタッカ62に落とされる。この結果、3頁目の印刷が
開始される。第2タイマ78bにセットされたTM2=
5秒は、経過時間25秒において、0秒となる。
【0054】以降、同様の動作が繰り返され、前頁の印
刷終了と同時に次頁の印刷が開始される。印刷されて搬
出された印刷用紙を単に排出スタッカに重ね、インク乾
燥時間が経過してから次頁の印刷を開始するように装置
を構成した場合、1頁印刷する毎に5秒の待ち時間を要
する。これに対し、具体例1のインクジェット印刷装置
では、印刷されて本体50から排出された印刷用紙を支
持部材63により一時的に支持することで、インク乾燥
時間が印刷時間より短い場合には、前頁の印刷終了と同
時に次頁の印刷を開始することができる。
【0055】図12はインク乾燥待ち制御の動作を示す
タイムチャート(その2)である。ここでは、インク乾
燥時間が印刷時間より長い場合の動作を説明する。説明
を容易にするため、各頁の印刷時間を10秒とし、各頁
の印刷終了時点でのインク乾燥時間を20秒とする。ま
た、図12において、第1タイマ78aにより計時され
る各頁の残りのインク乾燥時間T1は、印刷中の時間に
記載は省略し、印刷終了後の時間のみ示すものとする。
【0056】まず、経過時間10秒において、1頁目の
印刷用紙が印刷され、支持部材63により支持される。
第1タイマ78aのTM1は20秒となる。このとき、
第2タイマ78bのTM2は0秒なので、第1タイマ7
8aのTM1=20秒が、第2タイマ78bのTM2に
セットされ、支持部材63に支持された1頁目の印刷用
紙が排出スタッカ62に落とされる。この結果、2頁目
の印刷が開始される。
【0057】経過時間20秒において、2頁目の印刷用
紙が印刷され、支持部材63により支持される。第1タ
イマ78aのTM1は20秒となる。このとき、第2タ
イマ78bのTM2=10秒なので、2頁目の印刷用紙
はそのまま支持部材63に支持され、3頁目の印刷待ち
となる。
【0058】経過時間30秒において、第2タイマ78
bのTM2=0秒となり、第1タイマ78aのTM1=
10秒となる。この結果、第1タイマ78aのTM1=
10秒が第2タイマ78bにセットされ、支持部材63
に支持された2頁目の印刷用紙が排出スタッカ62に落
とされる。この結果、3頁目の印刷が開始される。
【0059】経過時間40秒において、3頁目の印刷用
紙が印刷され、支持部材63により支持される。第1タ
イマ78aのTM1は20秒となる。このとき、第2タ
イマ78bのTM2=0秒となるので、第1タイマ78
aのTM1=20秒が、第2タイマ78bのTM2にセ
ットされ、支持部材63に支持された3頁目の印刷用紙
が排出スタッカ62に落とされる。この結果、4頁目の
印刷が開始される。
【0060】以降、同様の動作が繰り返され、2頁の印
刷毎に10秒の待ち時間が挿入される。印刷されて搬出
された印刷用紙を単に排出スタッカに重ね、インク乾燥
時間が経過してから次頁の印刷を開始するように装置を
構成した場合、1頁印刷する毎に20秒の待ち時間を要
し、待ち時間を含む1頁当たりの印刷時間は30秒とな
る。これに対し、具体例1のインクジェット印刷装置で
は、印刷されて本体50から排出された印刷用紙を支持
部材63により一時的に支持することで、インク乾燥時
間が印刷時間より長い場合には、前頁および次頁のイン
ク乾燥時間を時間的に重複させて、1頁当たりのインク
乾燥時間を実質的に短縮することができる。図12の例
では、1頁当たりの待ち時間は5秒に短縮され、待ち時
間を含む1頁当たりの印刷時間は15秒となり、半減さ
れている。
【0061】〈効果〉以上のように、具体例1によれ
ば、領域印刷密度検出70により、印刷される頁単位に
編集されたビットマップデータに基づいて各ラインのそ
れぞれの印刷密度を検出し、インク乾燥時間算出部76
によりそれぞれのラインのインク乾燥時間を算出し、監
視部78により印刷用紙に印刷された各ラインのそれぞ
れのインク乾燥時間を経過したか否かを監視する。監視
部78では、第1タイマ78aにより支持部材63に支
持されたN頁目の印刷用紙の残りのインク乾燥時間T1
を計時し、第2タイマ78bにより排出スタッカ62に
排出された(N−1)頁目の印刷用紙の残りのインク乾
燥時間T2を計時する。
【0062】そして、N頁目の印刷が終了し、かつ、第
2タイマ78bのT2が0になった場合には、第1タイ
マ78aのT1を第2タイマ78bのT2に移動し、印
刷準備完了信号をマイクロプロセッサ2に出力する。マ
イクロプロセッサ2では、印刷準備完了信号が入力され
ると、支持部材63を回動させてN頁目の印刷用紙を排
出スタッカ62に排出し、(N+1)頁目の印刷を開始
する。
【0063】したがって、インクが乾燥した(N−1)
頁目の印刷用紙の上にN頁目の印刷用紙を排出すること
ができるので、従来のように、インクが乾燥していない
前頁の印刷用紙に次頁の印刷用紙が重ねられ、前頁の印
刷用紙のインクが次頁の印刷用紙に付着して、次頁の印
刷用紙が汚れたり、前頁の印刷画像が乱れたりすること
を防止することができる。
【0064】また、排紙部60に支持部材63を設け、
印刷された印刷用紙を一時的に支持するように構成して
いる。このため、インク乾燥時間が印刷時間より短い場
合には、前頁の印刷終了と同時に次頁の印刷を開始する
ことができ、インク乾燥時間が印刷時間より長い場合に
は、前頁および次頁のインク乾燥時間を時間的に重複さ
せて、1頁当たりのインク乾燥時間を実質的に短縮する
ことができる。したがって、インク乾燥待ち時間を見か
け上、短くすることができるので、印刷スループットを
向上させることができる。
【0065】また、ブロック分割部71によりプリント
バッファ43に格納された1ライン分のビットマップデ
ータを複数のブロックに分割し、ブロック印刷密度検出
部73により分割された各ブロックのそれぞれの印刷密
度を算出する。最大印刷密度特定部75によりこれらの
印刷密度の中から最大の印刷密度を特定し、インク乾燥
時間算出部76によりこの最大の印刷密度に対するイン
ク乾燥時間を算出し、当該ラインの印刷密度とする。こ
のため、最大の印刷密度を有するブロックに合わせてラ
インのインク乾燥時間を算出することができるので、ラ
イン内の局所的な印刷密度の変化を考慮してインク乾燥
時間を算出することができる。
【0066】さらに、ブロック分割部71では、インク
種設定部72aにより設定されたインクの種類および用
紙種設定部72bにより設定された印刷用紙の種類に応
じて分割されるブロックのブロックサイズを決定する。
このため、使用されるインクおよび印刷用紙に適したブ
ロックサイズにより各ブロックの印刷密度を求めること
ができる。
【0067】また、算出テーブル選択部77では、イン
ク種設定部72aにより設定されたインクの種類および
用紙種設定部72bにより設定された印刷用紙の種類に
応じて最適な算出テーブルを選択する。このため、使用
されるインクおよび印刷用紙に適したインク乾燥時間を
算出することができる。
【0068】さらに、プリントバッファ43に格納され
たライン単位にインク乾燥時間を算出するので、印刷ヘ
ッド21の印刷動作に好適なタイミングでインク乾燥時
間を算出することができる。また、全てのラインのイン
ク乾燥時間を算出し、1頁全体に渡るインク乾燥時間を
把握することができるので、正確なインク乾燥時間を確
実に得ることができる。
【0069】また、印刷ヘッド21により1ラインが印
刷用紙に印刷されたとき、監視部78では、インク乾燥
時間算出部76により算出されたインク乾燥時間と、第
1タイマ78aにより現在、計時されている残りのイン
ク乾燥時間とを比較し、算出されたインク乾燥時間が第
1タイマ78aにより計時されている残りのインク乾燥
時間より大きい場合、第1タイマ78aにより計時すべ
き残りのインク乾燥時間を、第1タイマ78aにより現
在、計時されている他のラインの残りのインク乾燥時間
からインク乾燥時間算出部76により算出されたインク
乾燥時間に置き換えて更新する。このため、全ラインの
インク乾燥時間を一々計時する必要がなく、第1タイマ
78aにより随時、印刷用紙に印刷されたラインのイン
ク乾燥時間のうち最大のインク乾燥時間を計時すること
ができる。
【0070】《具体例2》 〈構成〉図13は本発明に係る具体例2のインクジェッ
ト印刷装置の側面図である。図13に示すように、本体
150の図中、右側には、印刷用紙Pをセットする用紙
フィーダ151が設けられている。印刷用紙は、案内1
51aにより幅方向の位置が規定される。本体150の
図中、左側には、印刷用紙Pを排出する排出スタッカ1
52が設けられている。用紙フィーダ151にセットさ
れた印刷用紙Pは、1枚毎に本体150の内部に吸入さ
れて所定の印刷位置でライン毎に印刷され、排出スタッ
カ152の所定の位置に排出される。
【0071】具体例2のインクジェット印刷装置には、
図3に示された具体例1のインクジェット印刷装置とは
異なり、印刷用紙を一時的に支持する支持部は設けられ
ていない。印刷用紙Pは、既に排出スタッカ152に排
出された前頁の印刷用紙Pの上側の面(印刷面)をなぞ
るように印刷方向(副走査方向)に搬送され、前頁の印
刷用紙の上に重ねて排出される。
【0072】図14は図13に示された具体例2のイン
クジェット印刷装置の概略構成を示すブロック図であ
る。図14に示すように、具体例2のインクジェット印
刷装置は、図2に示された具体例1のインクジェット印
刷装置のROM3に設けられたインク乾燥待ち制御部3
1をインク乾燥待ち制御部100に置き換えたものであ
る。具体例2のインクジェット印刷装置のその他の構成
は、図2に示された具体例1のインクジェット印刷装置
の各部と同様の構成であり、同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0073】図15は図14に示されたインク乾燥待ち
制御部100の構成を示すブロック図である。図15に
おいて、エリア設定部110は、図示しないホスト装置
から転送された用紙サイズ情報に基づいて印刷用紙上に
複数のサンプルエリアを設定する。これらのエリアは、
各エリアの印刷密度をサンプリングするために設定され
る。
【0074】図16は印刷密度のサンプルエリアの説明
図である。図16に示すように、印刷用紙Pには、エリ
アA1〜A6が印刷方向(副走査方向)に等間隔に設定
される。エリアA1〜A6は、図14に示されるRAM
4のプリントバッファ43に格納される1ライン分のビ
ットマップデータに対応して設定される。なお、設定さ
れるエリアのサイズおよび数、並びに、各エリアの配置
は、任意であり、印刷用紙のサイズや印刷画像の内容等
に応じて適宜設定することができる。
【0075】図15に戻り、エリア印刷密度検出部11
1は、エリア設定部110により設定されたサンプルエ
リアA1〜A6の各ラインのビットマップデータがプリ
ントバッファ43に格納された場合、それぞれのライン
の印刷密度を検出する。エリア印刷密度検出部111
は、図1に示された領域印刷密度検出部70の機能を有
する。すなわち、エリア印刷密度検出部111は、1ラ
インを複数のブロックに分割し、分割された各ブロック
の印刷密度を検出し、検出された印刷密度のうち最大の
印刷密度を当該ラインの印刷密度とする。ただし、ブロ
ックサイズは、エリア設定部110により設定された用
紙サイズに基づいて設定される。
【0076】最大印刷密度特定部112は、エリア印刷
密度検出部111により検出されたサンプルエリアA1
〜A6のそれぞれの印刷密度の中から最大の印刷密度を
特定する。算出テーブル選択部113は、サンプルエリ
アA1〜A6のそれぞれに対応して設けられ、サンプル
エリアの印刷密度と印刷用紙の印刷終了後のインク乾燥
時間とを対応付けた複数の算出テーブルT1〜T6を有
する。ここで、印刷用紙の印刷終了後のインク乾燥時間
について説明する。サンプルエリアA1〜A6は、印刷
用紙の先端側から後端側に向けて時間差をもって印刷さ
れるため、同じ印刷密度であっても同じ時点での残りの
インク乾燥時間が異なる。
【0077】算出テーブルT1〜T6のインク乾燥時間
には、各サンプルエリアが印刷される時間差が印刷用紙
内の位置により一定と仮定して、それぞれのサンプルエ
リアの印刷密度に対するインク乾燥時間(サンプルエリ
アが印刷用紙に印刷された時点でのインク乾燥時間)を
印刷用紙の印刷が終了した時点での残りのインク乾燥時
間に補正した値が設定されている。ある印刷密度に対す
る算出テーブルT1〜T6のそれぞれのインク乾燥時間
D1〜D6は、 D1<D2<D3<D4<D5<D6 の関係を有する。
【0078】算出テーブル選択部113は、最大印刷密
度特定部112により最大の印刷密度が特定されたサン
プルエリアに該当する算出テーブルを選択する。インク
乾燥時間算出部114は、最大印刷密度特定部112に
より特定された最大の印刷密度に対するインク乾燥時間
を算出テーブル選択部113により選択された算出テー
ブルを参照して算出する。
【0079】用紙種設定部120は、図示しないホスト
装置から転送された用紙種情報を入力し、入力された用
紙種情報に基づいて本装置に使用される印刷用紙の種類
を設定する。印刷用紙の種類は、例えば普通紙、光沢
紙、OHP用紙からなる。第2補正値選択部121は、
インク乾燥時間算出部114により算出されたインク乾
燥時間を印刷用紙の種類に応じて補正する複数の第2補
正値を予め記憶しておき、用紙種設定部120により設
定された印刷用紙の種類に該当する第2補正値を選択す
る。
【0080】第2補正部122は、インク乾燥時間算出
部114により算出されたインク乾燥時間を第2補正値
選択部121により選択された第2補正値に基づいて補
正する。補正は、例えばインク乾燥時間算出部114に
より算出されたインク乾燥時間に第2補正値を加算ある
いは乗算することにより行われる。普通紙、光沢紙およ
びOHP用紙のそれぞれに対応して補正されたインク乾
燥時間C11、C12およびC13は、 C11<C12<C13 の関係を有する。
【0081】印刷終了エリア検出部130は、印刷用紙
Pを印刷方向に複数の印刷終了エリアに分割し、例えば
改頁命令や印刷用紙排出命令等の制御情報および改行モ
ータ23の制御情報を含む印刷終了位置情報に基づい
て、実際に印刷された印刷用紙内の印刷終了位置が何れ
の印刷終了エリアにあるかを検出する。
【0082】図17は印刷終了エリアの説明図である。
図17に示すように、印刷用紙Pは、印刷終了位置をグ
ループ化するために、印刷方向に略等間隔に6つの印刷
終了エリアE1〜E6に分割される。なお、分割する印
刷終了エリアのサイズまたは数は任意であり、印刷用紙
のサイズや印刷画像の内容等に応じて適宜設定すること
ができる。
【0083】図15に戻り、第3補正値選択部131
は、印刷終了エリア毎にインク乾燥時間をさらに補正す
る第3補正値を予め記憶し、印刷終了エリア検出部13
0により検出された印刷終了エリアに該当する第3補正
値を選択する。第3補正部132は、第3補正値選択部
131により選択された第3補正値に基づいて第2補正
部122により補正されたインク乾燥時間をさらに補正
する。補正は、例えば第2補正部122により補正され
たインク乾燥時間に第3補正値を加算あるいは乗算する
ことにより行われる。
【0084】第3補正値は、2つの要因により決定され
る。第1の要因は、最大の印刷密度を有するサンプルエ
リアよりも印刷用紙の後端側に印刷されたインクの乾燥
時間を想定したものである。最大の印刷密度を有するサ
ンプルエリアの後端側にも、このサンプルエリアの印刷
密度に近い印刷密度の領域がある場合を考慮して、印刷
終了位置が印刷用紙の後端側になるほどインク乾燥時間
を大きくする補正である。
【0085】第2の要因は、印刷が開始された次頁の印
刷用紙の先端が排出スタッカ152の所定の位置に排出
された前頁の印刷用紙の印刷終了位置に到達するまでの
到達時間を想定し、前頁の印刷用紙の印刷終了位置が印
刷用紙の後端側になるほど、インク乾燥時間を大きくす
る補正である。例えば、エリアA1が最大の印刷密度を
有する場合、第3補正部132により補正された印刷終
了エリアE1〜E6のそれぞれのインク乾燥時間C21
〜C26は、 C21<C22<C23<C24<C25<C26 の関係を有する。
【0086】監視部140は、印刷用紙の印刷が終了し
た場合、第3補正部132により補正されたインク乾燥
時間を図示しない内部のタイマにセットし、セットされ
たインク乾燥時間の経過を監視する。監視部140は、
インク乾燥時間が経過した場合、次頁の印刷が可能であ
る旨を表す印刷準備完了信号をマイクロプロセッサ2に
出力する。マイクロプロセッサ2は、印刷準備完了信号
が入力されると、次頁の印刷を開始する。
【0087】〈動作〉図18は具体例2のインクジェッ
ト印刷装置の動作を示すフローチャートである。ここ
で、予め、エリア設定部110により、入力された用紙
サイズ情報に基づいてエリアA1〜A6が設定され、用
紙種設定部120より、入力された用紙種情報に基づい
て印刷用紙の種類が設定され、第2補正値選択部121
により、設定された印刷用紙に対応する第2補正値が選
択されているものとする。
【0088】まず、エリア印刷密度検出部111によ
り、サンプルエリアのラインがプリントバッファ43に
格納されたか否かが監視され(ステップS41)、サン
プルエリアのラインがプリントバッファ43に格納され
ると、エリア印刷密度検出部111により、ラインが複
数のブロックに分割され、各ブロックの印刷密度が検出
されて、検出された印刷密度のうち最大の印刷密度が当
該ラインの印刷密度として求められる(ステップS4
2)。次いで、エリア印刷密度検出部111により全サ
ンプルエリアA1〜A6の印刷密度が検出されない場合
には(ステップS43、NO)、ステップS41に戻
る。
【0089】一方、エリア印刷密度検出部111により
全サンプルエリアA1〜A6の印刷密度が検出された場
合には(ステップ43、YES)、最大印刷密度特定部
112により、サンプルエリアA1〜A6のそれぞれの
印刷密度の中から最大の印刷密度が特定される(ステッ
プS44)。次いで、算出テーブル選択部113によ
り、最大の印刷密度が特定されたエリアの算出テーブル
が選択され(ステップS45)、インク乾燥時間算出部
114により、選択された参照テーブルが参照されて最
大の印刷密度に対する印刷用紙の印刷終了後のインク乾
燥時間が算出される(ステップS46)。次いで、第2
補正部122によって、算出されたインク乾燥時間が印
刷用紙の種類に基づく第2補正値に基づいて補正される
(ステップS47)。
【0090】次いで、印刷用紙の印刷が終了すると(ス
テップS48、YES)、印刷終了エリア検出部130
により印刷終了エリアが検出され(ステップS49)、
第3補正値選択部131により、この印刷終了エリアに
該当する第3補正値が選択される(ステップS49)。
次いで、第3補正部132により、第2補正値に基づい
て補正されたインク乾燥時間が、選択された第3補正値
に基づいてさらに補正され(ステップS51)、補正さ
れたインク乾燥時間が監視部140のタイマにセットさ
れ(ステップS52)、インク乾燥時間が経過したか否
かが監視される(ステップS53)。
【0091】そして、インク乾燥時間が経過した場合に
は(ステップS54、YES)、監視部140により印
刷準備完了信号がマイクロプロセッサ2に出力される
(ステップS55)。マイクロプロセッサ2では、次頁
の印刷情報が有る場合には(ステップS56、YE
S)、次頁の印刷を開始し(ステップS57)、ステッ
プS41に戻る。一方、ステップS56において、次頁
の印刷情報が無い場合には、処理を終了する。
【0092】〈効果〉以上のように、具体例2によれ
ば、エリア設定部110により複数のサンプルエリアを
設定し、エリア印刷密度検出部111により各サンプル
エリアのそれぞれの印刷密度を検出する。このため、全
ラインの印刷密度を検出するのと比較して、印刷密度の
検出処理の負担を軽減することができる。
【0093】また、最大印刷密度特定部112により、
エリア印刷密度検出部111により検出された各サンプ
ルエリアの印刷密度のうち最大の印刷密度を特定し、算
出テーブル選択部113により、最大の印刷密度が特定
されたサンプルエリアの算出テーブルを選択し、インク
乾燥時間算出部114により、選択された算出テーブル
に基づいて印刷用紙の印刷終了後のインク乾燥時間を算
出する。このため、最大の印刷密度を有するサンプルエ
リアが印刷された時点でのインク乾燥時間を印刷用紙内
のサンプルエリアの位置に基づいて印刷用紙の印刷が終
了した時点のインク乾燥時間に補正するので、印刷用紙
の印刷終了後のインク乾燥時間を簡易な演算により求め
ることができる。
【0094】さらに、用紙種設定部120により印刷用
紙の種類を設定し、第2補正値選択部121により印刷
用紙の種類に応じた第2補正値を選択し、第2補正部1
22により、インク乾燥時間算出部114により算出さ
れたインク乾燥時間を補正する。このため、印刷用紙の
種類に応じて最適なインク乾燥時間を算出することがで
きる。
【0095】また、印刷終了エリア検出部130により
印刷用紙の印刷終了位置に相当する印刷終了エリアを検
出し、第3補正値選択部131により印刷終了エリアに
応じた第3補正値を選択し、第3補正部132により、
第2補正部122により補正されたインク乾燥時間をさ
らに補正する。このため、最大の印刷密度を有するサン
プルエリアの印刷用紙の後端側に印刷されたインクの乾
燥時間を考慮したインク乾燥時間を求めることができ
る。また、印刷が開始された次頁の印刷用紙の先端が排
出スタッカ152の所定の位置に排出された前頁の印刷
用紙の印刷終了位置に届くまでの時間を考慮して見かけ
上、インク乾燥時間を短縮することができるので、次頁
の印刷開始を早くしてスループットを向上させることが
できる。
【0096】このように、具体例2によれば、最大印刷
密度特定部112により特定された最大の印刷密度を有
するサンプルエリアのインク乾燥時間を、印刷用紙内の
当該サンプルエリアの位置、印刷用紙の種類および印刷
終了エリアに基づいて補正し、補正されたインク乾燥時
間を監視部140により監視して次頁の印刷開始を制御
する。
【0097】したがって、インクが乾燥した前頁の印刷
用紙の上に次頁の印刷用紙を排出することができるの
で、従来のように、インクが乾燥していない前頁の印刷
用紙に次頁の印刷用紙が重ねられ、前頁の印刷用紙のイ
ンクが次頁の印刷用紙に付着して、次頁の印刷用紙が汚
れたり、前頁の印刷画像が乱れたりすることを防止する
ことができる。また、補正されたインク乾燥時間を1
度、監視部140のタイマにセットすればよいので、具
体例1のインクジェット印刷装置のように、タイマを随
時更新する必要がなく、処理の負担が軽減される。
【0098】《具体例3》 〈構成〉図20は本発明に係る具体例3のインクジェッ
ト印刷装置の概略構成を示すブロック図である。図20
に示すように、具体例3のインクジェット印刷装置は、
図15に示された具体例2のインクジェット印刷装置の
ROM3に設けられたインク乾燥待ち制御部100をイ
ンク乾燥待ち制御部200に置き換えたものである。具
体例3のインクジェット印刷装置のその他の構成は、図
15に示された具体例2のインクジェット印刷装置の各
部と同様の構成であり、同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0099】図21は図20に示されたインク乾燥待ち
制御部200の構成を示すブロック図である。なお、図
15に示された具体例2のインクジェット印刷装置のイ
ンク乾燥待ち制御部100の各部と同様の構成には、同
一符号を付し、その説明を省略する。
【0100】図21において、算出テーブル記憶部21
0には、サンプルエリアの印刷密度とこのサンプルエリ
アが印刷された時点でのインク乾燥時間とを対応付けた
1つの算出テーブルが記憶されている。インク乾燥時間
算出部211は、エリア印刷密度検出部111により検
出されたサンプルエリアA1〜A6のそれぞれの印字密
度に対するインク乾燥時間を算出テーブル記憶部210
に記憶された算出テーブルを参照して算出する。
【0101】第1補正部220は、インク乾燥時間算出
部211により算出されたサンプルエリアA1〜A6の
それぞれが印刷された時点でのインク乾燥時間を印刷用
紙内のそれぞれの位置に基づいて印刷用紙の印刷が終了
した時点でのインク乾燥時間に補正する。ここで、各サ
ンプルエリアが印刷される時間差が印刷用紙内の位置に
より一定と仮定している。補正は、例えばインク乾燥時
間算出部211により算出されたインク乾燥時間にそれ
ぞれの第1補正値を加算あるいは乗算することにより行
われる。サンプルエリアA1〜A6の補正前のインク乾
燥時間が等しい場合、補正後のそれぞれのインク乾燥時
間C31〜C36は、C31<C32<C33<C34
<C35<C36の関係を有する。
【0102】最大インク乾燥時間特定部221は、第1
補正部220により補正されたサンプルエリアA1〜A
6のインク乾燥時間の中から最大のインク乾燥時間を特
定する。第2補正部122は、最大インク乾燥時間特定
部221により特定された最大のインク乾燥時間を印刷
用紙の種類に基づく第2補正値により補正する。監視部
140は、印刷用紙の印刷が終了した場合、第2補正部
122により補正されたインク乾燥時間を図示しない内
部のタイマにセットし、セットされたインク乾燥時間の
経過を監視する。
【0103】〈動作〉図22は具体例3のインクジェッ
ト印刷装置の動作を示すフローチャートである。ここ
で、予め、エリア設定部110により、入力された用紙
サイズ情報に基づいてエリアA1〜A6が設定され、用
紙種設定部120より、入力された用紙種情報に基づい
て印刷用紙の種類が設定され、第2補正値選択部121
により、設定された印刷用紙に対応する第2補正値が選
択されているものとする。
【0104】まず、エリア印刷密度検出部111によ
り、サンプルエリアのラインがプリントバッファ43に
格納されたか否かが監視され(ステップS61)、サン
プルエリアのラインがプリントバッファ43に格納され
ると、エリア印刷密度検出部111により、ラインが複
数のブロックに分割され、各ブロックの印刷密度が検出
されて、検出された印刷密度のうち最大の印刷密度が当
該ラインの印刷密度として求められる(ステップS6
2)。
【0105】次いで、インク乾燥時間算出部211によ
り、算出テーブル記憶部210に記憶された算出テーブ
ルが参照され、エリア印刷密度検出部111により検出
された印字密度に対するインク乾燥時間が算出され(ス
テップS63)、第1補正部220により、算出された
インク乾燥時間が当該エリアの印刷用紙内の位置に基づ
いて印刷用紙の印刷終了後のインク乾燥時間に補正され
る(ステップS64)。次いで、第1補正部220によ
り全サンプルエリアA1〜A6のインク乾燥時間が補正
されない場合には(ステップS65、NO)、ステップ
S61に戻る。
【0106】一方、第1補正部220により全サンプル
エリアA1〜A6のインク乾燥時間が補正された場合に
は(ステップ65、YES)、最大インク乾燥時間特定
部221により、サンプルエリアA1〜A6のそれぞれ
のインク乾燥時間の中から最大のインク乾燥時間が特定
される(ステップS44)。次いで、第2補正部122
によって、特定されたインク乾燥時間が印刷用紙の種類
に基づく第2補正値に基づいて補正される(ステップS
67)。
【0107】次いで、印刷用紙の印刷が終了すると(ス
テップS68、YES)、第2補正部122により補正
されたインク乾燥時間が監視部140のタイマにセット
され(ステップS69)、インク乾燥時間の経過が監視
される(ステップS70)。以降、ステップS71〜S
73は、図19に示されたステップS54〜S56と同
様の動作であり、その説明を省略する。
【0108】〈効果〉以上のように、具体例3によれ
ば、インク乾燥時間算出部211により、エリア印刷密
度検出部111により検出されたサンプルエリアA1〜
A6のそれぞれの印字密度に対するそれぞれのインク乾
燥時間を算出し、第1補正部220により、エリアA1
〜A6のそれぞれのインク乾燥時間を印刷用紙内のそれ
ぞれの位置により印刷用紙の印刷が終了した時点でのイ
ンク乾燥時間に補正する。そして、最大インク乾燥時間
特定部221により、補正されたインク乾燥時間の中か
ら最大のインク乾燥時間を特定する。
【0109】具体例2のインクジェット印刷装置では、
最大の印字密度を有するサンプルエリアを特定し、特定
されたサンプルエリアが印刷された時点でのインク乾燥
時間を印刷用紙内のサンプルエリアの位置により印刷用
紙の印刷が終了した時点のインク乾燥時間に補正してい
る。これに対し、具体例3のインクジェット印刷装置で
は、各サンプルエリアのそれぞれのサンプルエリアが印
刷された時点でのインクの乾燥時間を算出し、印刷用紙
内のそれぞれのサンプルエリアの位置により印刷用紙の
印刷が終了した時点でのインク乾燥時間に補正し、補正
されたインク乾燥時間の中から最大のインク乾燥時間を
特定する。このため、最大のインク乾燥時間を有するサ
ンプルエリアを正確に特定することができるので、一
層、正確なインク乾燥時間を求めることができる。
【0110】なお、具体例2のインクジェット印刷装置
と同様に、印刷終了エリア検出部130および第2補正
値選択部131を設ければ、最大のインク乾燥時間を有
するサンプルエリアの印刷用紙の後端側に印刷されたイ
ンクの乾燥時間を考慮するとともに、印刷が開始された
次頁の印刷用紙の先端が排出スタッカ152の所定の位
置に排出された前頁の印刷用紙の印刷終了位置に届くま
での時間を考慮したインク乾燥時間を求めることができ
る。
【0111】なお、上記各具体例では、1ライン毎にそ
れぞれの印刷密度を検出するように構成しているが、印
刷密度を検出する領域は、1ラインに限るものではな
い。例えば、連続する複数のラインの印刷密度を検出し
てもよく、領域の数、大きさおよび配置は、印刷用紙上
に任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る具体例1のインクジェット印刷装
置の要部を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る具体例1のインクジェット印刷装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る具体例1のインクジェット印刷装
置の斜視図である。
【図4】分割されたブロックの説明図である。
【図5】印刷密度の説明図である。
【図6】ビット数変換テーブルの説明図である。
【図7】ラインの印刷密度の説明図である。
【図8】インク乾燥待ち制御部31のインク乾燥時間算
出処理のフローチャートである。
【図9】インク乾燥待ち制御部31のインク乾燥待ち制
御処理のフローチャートである。
【図10】印刷パターンの一例を示す図である。
【図11】インク乾燥待ち制御の動作を示すタイムチャ
ート(その1)である。
【図12】インク乾燥待ち制御の動作を示すタイムチャ
ート(その2)である。
【図13】本発明に係る具体例2のインクジェット印刷
装置の側面図である。
【図14】本発明に係る具体例2のインクジェット印刷
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示されたインク乾燥待ち制御部10
0の構成を示すブロック図である。
【図16】印刷密度のサンプルエリアの説明図である。
【図17】印刷終了エリアの説明図である。
【図18】具体例2のインクジェット印刷装置の動作を
示すフローチャート(その1)である。
【図19】具体例2のインクジェット印刷装置の動作を
示すフローチャート(その2)である。
【図20】本発明に係る具体例3のインクジェット印刷
装置の概略構成を示すブロック図である。
【図21】図20に示されたインク乾燥待ち制御部20
0の構成を示すブロック図である。
【図22】具体例3のインクジェット印刷装置の動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 受信部 2 マイクロプロセッサ 3 ROM 4 RAM 5 I/O制御部 11 印刷ヘッド制御部 12 スペースモータ制御部 13 改行モータ制御部 21 印刷ヘッド 22 スペースモータ 23 改行モータ 31 インク乾燥待ち制御部 41 イメージバッファ 42 中間バッファ 43 プリントバッファ 70 領域印刷密度検出部 71 ブロック分割部 72 印刷設定部 72a インク種設定部 72b 用紙種設定部 73 ブロック印刷密度検出部 74 ビット数変換テーブル 75 最大印刷密度特定部 76 インク乾燥時間算出部 77 算出テーブル選択部 78 監視部 78a 第1タイマ 78b 第2タイマ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷される頁単位に編集されたビットマ
    ップデータに基づいて印刷用紙上の少なくとも1つの領
    域の印刷密度を検出する領域印刷密度検出部と、 前記領域印刷密度検出部により検出された印刷密度に基
    づいて当該領域が印刷用紙に印刷された場合の前記領域
    のインクの乾燥時間を算出するインク乾燥時間算出部
    と、 前記領域が印刷用紙に印刷された場合、前記インク乾燥
    時間算出部により算出された前記領域のインクの乾燥時
    間に基づいて前記印刷用紙に印刷された前記領域のイン
    クの乾燥時間が経過したか否かを監視する監視部と、 前記監視部により監視される全ての領域のインクの乾燥
    時間が経過したとき、前記印刷用紙の上に排出される次
    頁の印刷用紙の印刷を開始する制御部とを備えたことを
    特徴とするインクジェット印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記領域印刷密度検出部は、前記領域を複数のブロック
    に分割するブロック分割部と、前記ブロック分割部によ
    り分割された各ブロックのそれぞれの印刷密度を検出す
    るブロック印刷密度検出部とを有し、前記ブロック印刷
    密度検出部により検出された印刷密度のうち最大の印刷
    密度を前記領域の印刷密度とすることを特徴とするイン
    クジェット印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、 印刷用紙の種類を設定する用紙種設定部と、 前記インク乾燥時間算出部により算出されたインクの乾
    燥時間を前記用紙種設定部により設定された印刷用紙の
    種類に基づいて補正する補正部とを有し、 前記監視部は、前記領域が印刷用紙に印刷された場合、
    前記補正部により補正されたインクの乾燥時間に基づい
    て前記印刷用紙に印刷された前記領域のインクの乾燥時
    間が経過したか否かを監視することを特徴とするインク
    ジェット印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、 インクの種類を設定するインク種設定部と、 前記インク乾燥時間算出部により算出されたインクの乾
    燥時間を前記インク種設定部により設定されたインクの
    種類に基づいて補正する補正部とを有し、 前記監視部は、前記領域が印刷用紙に印刷された場合、
    前記補正部により補正されたインクの乾燥時間に基づい
    て前記印刷用紙に印刷された前記領域のインクの乾燥時
    間が経過したか否かを監視することを特徴とするインク
    ジェット印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の装置において、 前記領域は、印刷ヘッドの1回の走査により印刷される
    1ラインを単位に設定されることを特徴とするインクジ
    ェット印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の装置において、 前記監視部は、前記領域のインクが乾燥するまでの残り
    の乾燥時間を計時するタイマを有し、 1つの領域が印刷用紙に印刷されたとき、前記インク乾
    燥時間算出部により算出された当該領域のインクの乾燥
    時間が、前記タイマにより現在、計時されている他の領
    域の残りの乾燥時間より大きい場合、タイマにより計時
    すべき残りの乾燥時間を、前記タイマにより現在、計時
    されている他の領域の残りの乾燥時間から前記インク乾
    燥時間算出部により算出された前記領域のインクの乾燥
    時間に置き換えて更新し、 前記制御部は、前記印刷用紙の印刷が終了し、かつ、前
    記タイマの残りの乾燥時間が0になったとき、次頁の印
    刷用紙の印刷を開始することを特徴とするインクジェッ
    ト印刷装置。
  7. 【請求項7】 印刷される頁単位に編集されたビットマ
    ップデータに基づいて印刷用紙上の少なくとも1つの領
    域の印刷密度を検出する領域印刷密度検出部と、 前記領域印刷密度検出部により検出された印刷密度に基
    づいて当該領域が印刷用紙に印刷された場合の前記領域
    のインクの乾燥時間を算出するインク乾燥時間算出部
    と、 前記領域が印刷用紙に印刷された場合、前記インク乾燥
    時間算出部により算出された前記領域のインクの乾燥時
    間に基づいて前記印刷用紙に印刷された前記領域のイン
    クの乾燥時間が経過したか否かを監視するインク乾燥時
    間監視部と、 所定の印刷位置から搬出される1枚の印刷用紙を一時的
    に支持する支持部と前記支持部により一時的に支持され
    た印刷用紙が前頁の印刷用紙の上に重ねて排出される排
    出スタッカとを有する排出部と、 Nを自然数とするとき、前記支持部により支持されたN
    頁目の印刷用紙が前記排出スタッカに排出された場合、
    (N+1)頁目の印刷用紙の印刷を開始する制御部とを
    備え、 前記インク乾燥時間監視部は、前記支持部に支持される
    N頁目の印刷用紙に印刷された領域のインクの乾燥時間
    が経過したか否かを監視する第1監視部と、前記排出ス
    タッカに排出された(N−1)頁目の印刷用紙に印刷さ
    れた領域のインクの乾燥時間が経過したか否かを監視す
    る第2監視部とを有し、N頁目の印刷用紙の印刷が終了
    し、かつ、前記第2監視部により監視される(N−1)
    頁目の印刷用紙の全ての領域のインクの乾燥時間が経過
    したとき、前記第1監視部により監視されるインク乾燥
    時間を前記第2監視部に移し、 前記排出部は、N頁目の印刷用紙の印刷が終了し、か
    つ、前記第2監視部により監視される(N−1)頁目の
    印刷用紙の全ての領域のインクの乾燥時間が経過したと
    き、前記支持部により支持されたN頁目の印刷用紙を前
    記排出スタッカに排出することを特徴とするインクジェ
    ット印刷装置。
  8. 【請求項8】 印刷される頁単位に編集されたビットマ
    ップデータに基づいて印刷用紙上の複数の領域の印刷密
    度を検出する印刷密度検出部と、 前記印刷密度検出部により検出された各領域のそれぞれ
    の印刷密度のうち最大の印刷密度を特定する最大印刷密
    度特定部と、 前記最大印刷密度特定部により特定された最大の印刷密
    度に基づいて当該領域が印刷用紙に印刷された場合の前
    記領域のインクの乾燥時間を算出する第1インク乾燥時
    間算出部と、 前記インク乾燥時間算出部により算出されたインク乾燥
    時間および当該領域の前記印刷用紙上の位置に基づいて
    前記印刷用紙の印刷が終了したときの前記領域のインク
    の乾燥時間を算出する第2インク乾燥時間算出部と、 前記印刷用紙の印刷が終了した場合、前記第2インク乾
    燥時間算出部により算出されたインクの乾燥時間に基づ
    いて前記印刷用紙に印刷されたインクの乾燥時間が経過
    したか否かを監視する監視部と、 前記監視部により監視されるインクの乾燥時間が経過し
    たとき、前記印刷用紙の上に排出される次頁の印刷用紙
    の印刷を開始する制御部とを備えたことを特徴とするイ
    ンクジェット印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置において、 前記印刷用紙上の印刷終了位置を検出する印刷終了位置
    検出部と、 前記印刷終了位置検出部により検出された印刷終了位置
    および前記第2インク乾燥時間算出部により算出された
    インク乾燥時間に基づいて前記第2インク乾燥時間算出
    部によりインク乾燥時間が算出された領域よりも前記印
    刷用紙の後端側に印刷されたインクの乾燥時間を算出す
    る第3インク乾燥時間算出部とを有し、 前記監視部は、前記印刷用紙の印刷が終了した場合、前
    記第3インク乾燥時間算出部により算出されたインクの
    乾燥時間に基づいて前記印刷用紙に印刷されたインクの
    乾燥時間が経過したか否かを監視することを特徴とする
    インクジェット印刷装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の装置において、 前記印刷用紙上の印刷終了位置を検出する印刷終了位置
    検出部と、 前記印刷終了位置検出部により検出された印刷終了位置
    に基づいて、印刷が開始された次頁の印刷用紙の先端が
    所定の排出位置に排出された前頁の印刷用紙の前記印刷
    終了位置に到達する到達時間を算出する到達時間算出部
    と、 前記第2インク乾燥時間算出部により算出されたインク
    乾燥時間から前記到達時間算出部により算出された到達
    時間を減算する減算部とを有し、 前記監視部は、前記印刷用紙の印刷が終了した場合、前
    記減算部により減算されたインク乾燥時間に基づいて前
    記印刷用紙に印刷されたインクの乾燥時間が経過したか
    否かを監視することを特徴とするインクジェット印刷装
    置。
  11. 【請求項11】 印刷される頁単位に編集されたビット
    マップデータに基づいて印刷用紙上の複数の領域の印刷
    密度を検出する印刷密度検出部と、 前記印刷密度検出部により検出された印刷密度に基づい
    て当該領域が印刷用紙に印刷された場合の前記領域のイ
    ンクの乾燥時間を算出する第1インク乾燥時間算出部
    と、 前記第1インク乾燥時間算出部により算出されたインク
    の乾燥時間および当該領域の印刷用紙上の位置に基づい
    て前記印刷用紙の印刷が終了したときの前記領域のイン
    ク乾燥時間を算出する第2インク乾燥時間算出部と、 前記第2インク乾燥時間算出部により算出された各領域
    の領域のそれぞれのインクの乾燥時間のうち最大のイン
    クの乾燥時間を特定する最大インク乾燥時間特定部と、 前記印刷用紙の印刷が終了した場合、前記最大インク乾
    燥時間特定部により特定された最大のインクの乾燥時間
    に基づいて前記印刷用紙に印刷されたインクの乾燥時間
    が経過したか否かを監視する監視部と、 前記監視部により監視されるインクの乾燥時間が経過し
    たとき、前記印刷用紙の上に排出される次頁の印刷用紙
    の印刷を開始する制御部とを備えたことを特徴とするイ
    ンクジェット印刷装置。
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