JPH11226714A - 連続鋳造設備におけるブレークアウト検出方法及びその装置 - Google Patents

連続鋳造設備におけるブレークアウト検出方法及びその装置

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JPH11226714A
JPH11226714A JP3125398A JP3125398A JPH11226714A JP H11226714 A JPH11226714 A JP H11226714A JP 3125398 A JP3125398 A JP 3125398A JP 3125398 A JP3125398 A JP 3125398A JP H11226714 A JPH11226714 A JP H11226714A
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JP
Japan
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breakout
color
continuous casting
detecting
mold
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JP3125398A
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Tetsuya Watabe
哲也 渡部
Masahiko Kokita
雅彦 小北
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレークアウト(BO)検出器の設置位置に
それほど左右されずに、しかも確実にしきい値との差が
得られ、精度の良いBO検出ができる連続鋳造設備にお
けるBO検出方法を提供する。 【解決手段】 鋳型2の下の鋳片6のパスラインに臨ま
せて配設された映像検出器(CCDカメラ)8から出力
される映像信号より、予め把握されているブレークアウ
ト発生時に発生する色を検出してブレークアウトを検出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造設備にお
けるブレークアウト検出方法及びその装置に関し、特に
は鋼の連続鋳造設備の操業トラブルであるブレークアウ
ト(以下BOと称する)の発生を検出する方法及び装置
に関するものである。以下の説明においては鋼の連続鋳
造を例に説明する。
【0002】
【従来の技術】BOとは連続鋳造設備の操業において凝
固殻が破断し、溶鋼が流出するトラブルである。このB
Oが発生すればただちに鋳型への溶鋼注入を中止し、溶
鋼流出に伴う設備被害を最小限に止める必要がある。従
って、BOを自動的に検出し鋳型への溶鋼注入を自動的
に停止することができれば設備被害を最小限に止めるこ
とが可能となる。
【0003】BOを検出する技術として、BO発生時の
光量の増加を検出するもの(特開平2−235561号公報参
照)、BO発生時の赤外線エネルギーの増加を検出する
もの(実開昭61− 72353号公報参照)がある。前者は、
鋳型に続く鋳片サポート装置を臨む部位に可視光線受光
装置を配設し、この装置によって検出される光量と、B
O発生時における光量変化量から求められたBO発生基
準値とを比較してBOを検出するものであり、一方、後
者は、鋳型直下の鋳片パスラインに末広がりのフードを
介して光ファイバの一端を臨ませるとともに、他端を連
続鋳造機外に設けた赤外線センサに接続し、前記光ファ
イバを通し赤外線センサによって検出される赤外線エネ
ルギーの増加をもってBOを検出するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のBO
検出方法において、直接鋳片を監視できる位置に可視光
線受光装置を設置したり、光ファイバの一端を臨ませた
場合、鋳造が順調に行われている定常状態でも鋳片から
の光量や赤外線エネルギーは大きく、BO発生時との差
があまり無いためしきい値の設定が難しく、精度の良い
BO検出ができにくい。一方、サポートロールやその支
持架台などの機械装置が密集する位置に設置したり、臨
ませた場合には、機械装置を挟んでの間接的な監視とな
り、鋳片からの光量や赤外線エネルギーの変化がほとん
ど無くなり、精度の良いBO検出ができにくく、また、
鋳片から離れた位置に設置したり、臨ませた場合も、同
様に鋳片からの光量や赤外線エネルギーの変化がほとん
ど無くなり、精度の良いBO検出ができにくくなる。
【0005】本発明は、上記の事情を基になしたもので
あって、その目的は、設置位置にそれほど左右されず
に、しかも確実にしきい値との差が得られ、精度の良い
BO検出ができる連続鋳造設備におけるブレークアウト
検出方法及びその装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る連続鋳造設備におけるブレークアウト
検出方法(請求項1)は、鋳型の下の鋳片パスラインに
臨ませて配設された映像検出器から出力される映像信号
より、予め把握されているブレークアウト発生時に発生
する色を検出してブレークアウトを検出するものであ
る。
【0007】また、本発明に係る連続鋳造設備における
ブレークアウト検出装置(請求項2)は、溶融金属を鋳
型に連続的に注入して凝固させ、生成する鋳片を連続的
に引き抜く連続鋳造設備におけるブレークアウト検出装
置において、鋳型の下の鋳片パスラインに臨ませて配設
された映像検出器と、この映像検出器から出力される映
像信号より色を判別処理してブレークアウトを検出する
ブレークアウト検出制御装置とを備え、ブレークアウト
検出制御装置にブレークアウト発生時に発生する色を予
め設定するとともに、その設定された色を前記映像信号
より検出してブレークアウトを検出するものである。
【0008】また、本発明に係る連続鋳造設備における
ブレークアウト検出装置の他の1つ(請求項3)は、溶
融金属を鋳型に連続的に注入して凝固させ、生成する鋳
片を連続的に引き抜く連続鋳造設備におけるブレークア
ウト検出装置において、鋳型下方の鋳片パスラインに臨
ませて配設された映像検出器と、この映像検出器から出
力される映像信号より色を判別処理してブレークアウト
を検出するブレークアウト検出制御装置とを備え、ブレ
ークアウト検出制御装置にブレークアウト発生時に発生
する色を予め設定するとともに、その設定された色を前
記映像信号より検出するとともに、その検出された色が
映像画面に占める割合よりブレークアウトを検出するも
のである。
【0009】上述した本発明は、鋳造が順調に行われて
いる定常状態時とBO発生時を映像に撮った場合に、そ
の映像の色に大きな差のあることに着目してなしたもの
であって、その後の調査で、鋳片を直接監視できる位置
では鋳片の映像の色は、定常状態時赤、だいだい、黄色
であるがBO発生時溶鋼が流出し白色になることが確認
された。また、サポートロールやその支持架台などの機
械装置が密集する位置の映像では定常状態時は黒色であ
るがBO発生時には赤、だいだい、黄、白になることが
確認された。そして、これらのことから本発明では鋳型
の下の映像による色の変化によりBO検出を行うように
したもので、定常状態時とBO発生時の映像における色
に大きな差があることから、映像検出器の配設位置に左
右されることなく、精度の良いBO検出ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明に係る連続鋳造設備
におけるブレークアウト検出装置の概要図、図2は、図
1のX部の拡大説明図である。
【0011】図において、1はタンディッシュ、2は鋳
型、3はガイドロール、4はピンチロールであって、通
常、溶鋼の連続鋳造は、図示省略する取鍋などの溶鋼容
器からの溶鋼Mを、タンディッシュ1を介して冷却され
た鋳型2内に注入し、鋳型2内で凝固殻5を形成させつ
つ、鋳型2の下端から鋳片6としてガイドローラ3及び
ピンチローラ4に沿って連続的に引き抜くことによりな
される。
【0012】7はBO検出装置であって、BO検出器で
あるCCDカメラ8とこのCCDカメラ8に接続された
BO検出制御装置9とを備えて構成され、CCDカメラ
8は、鋳型2の直下のガイドロール3やピンチロール4
群の側方(BOの発生確率が高い鋳型2の狭面側が有
効)で鋳片を臨む位置(機械設備が密集しており直接臨
めなくてもBO発生時に色の変化があるところ)に配設
されており、またこのCCDカメラ8には図示省略する
エアーパージや保護用ガラス等の環境対策が施されてい
る。なお、10は連続鋳造設備のチャンバーを示す。
【0013】また、BO検出制御装置9は、図2に示す
ようにCCDカメラ8から出力される映像信号(RGB
方式による送信)より色を判別処理する色判別部11と、
色判別部11から出力される色信号より所定の色(ここで
は白色)信号を取り出す色フィルタ部12と、色フィルタ
部12からの出力信号より白色信号の有無、又は白色信号
が有る場合にその白色信号が映像画面に占める割合を演
算する演算制御部13とを備えて構成されており、更に本
例では演算制御部13にBOが検出されたことを報知する
警報器14が接続されている。なお、色フィルタ部12には
色、彩度、明度が、また演算制御部13には色の占める面
積値(しきい値)がそれぞれ外部から設定可能になって
いる。
【0014】本発明に係るBO検出装置7は上記の如く
構成されており、溶鋼の連続鋳造中は、ガイドロール3
やピンチロール4の背後のチャンバー10に設置されてい
るCCDカメラ8により映像が撮り続けられるととも
に、その映像信号はBO検出制御装置9に送られる。B
O検出制御装置9においては、CCDカメラ8からの映
像信号を色判別部11に受け、色判別処理が行われる。本
例では、CCDカメラ8をガイドロール3やピンチロー
ル4の背後のチャンバー10に設置しているため、鋳造が
順調に行われている定常状態では主として黒色が色判別
処理されてディスプレー(図示せず)の画面に映し出さ
れているが、万一BOが発生すると、画面は赤、だいだ
い、黄、白が映し出されるので、色フィルタ部12に予め
溶鋼流出の際の赤、だいだい、黄、白色を設定しておき
白色部分のみを検出し、その検出信号を二値化映像とし
て演算制御部13に出力する。演算制御部13では二値化映
像における赤、だいだい、黄、白色部分の占める面積と
予め把握されたBO発生時の設定面積(しきい値)とを
比較し、設定面積(しきい値)を超えた場合にはBOが
発生したと判断し、BO発生を警報器14により報知す
る。
【0015】なお、上記演算制御部13への設定面積値
(しきい値)は、CCDカメラが鋳片を直接監視できる
位置に配設された場合等で、色の変化する範囲が映像画
面の全体に渡る場合は映像画面の面積の70%程度に設定
しておくとBOの誤検出がない。また、CCDカメラが
上記例のように鋳片を直接監視できない位置に配設され
た場合等で、色の変化が映像画面の部分で起こる場合
は、映像画面の有効範囲を設定すると共にその有効範囲
の面積の70%程度に設定しておくとBOの誤検出がな
い。一方、定常状態であっても万一誤検出をすることも
あり得るので、誤検出しないように誤検出防止用のしき
い値(面積)を決定して入力しておくとよい。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
色を対象としてB0を検出するようにしたので、映像検
出器(CCDカメラ等)の配設位置にほとんど左右され
ずに、しかも確実にしきい値との差が得られ、精度の良
いBO検出ができるとともに、このようにBO検出精度
が向上することから、BOを検出した場合に鋳造を即座
に且つ自動的に中止させることができ、溶鋼流出に伴う
設備被害を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る連続鋳造設備におけるブレークア
ウト検出装置の概要図である。
【図2】図1のX部の拡大説明図である。
【符号の説明】 1:タンディッシュ 2:鋳型
3:ガイドロール 4:ピンチロール 5:凝固殻
6:鋳片 7:BO検出装置 8:CCDカメラ
9:BO検出制御装置 10:チャンバー 11:色判別部 1
2:色フィルタ部 13:演算制御部 14:警報器
M:溶鋼

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳型の下の鋳片パスラインに臨ませて配
    設された映像検出器から出力される映像信号より、予め
    把握されているブレークアウト発生時に発生する色を検
    出してブレークアウトを検出することを特徴とする連続
    鋳造設備におけるブレークアウト検出方法。
  2. 【請求項2】 溶融金属を鋳型に連続的に注入して凝固
    させ、生成する鋳片を連続的に引き抜く連続鋳造設備に
    おけるブレークアウト検出装置において、鋳型の下の鋳
    片パスラインに臨ませて配設された映像検出器と、この
    映像検出器から出力される映像信号より色を判別処理し
    てブレークアウトを検出するブレークアウト検出制御装
    置とを備え、ブレークアウト検出制御装置にブレークア
    ウト発生時に発生する色を予め設定するとともに、その
    設定された色を前記映像信号より検出してブレークアウ
    トを検出することを特徴とする連続鋳造設備におけるブ
    レークアウト検出装置。
  3. 【請求項3】 溶融金属を鋳型に連続的に注入して凝固
    させ、生成する鋳片を連続的に引き抜く連続鋳造設備に
    おけるブレークアウト検出装置において、鋳型の下の鋳
    片パスラインに臨ませて配設された映像検出器と、この
    映像検出器から出力される映像信号より色を判別処理し
    てブレークアウトを検出するブレークアウト検出制御装
    置とを備え、ブレークアウト検出制御装置にブレークア
    ウト発生時に発生する色を予め設定するとともに、その
    設定された色を前記映像信号より検出するとともに、そ
    の検出された色が映像画面に占める割合よりブレークア
    ウトを検出することを特徴とする連続鋳造設備における
    ブレークアウト検出装置。
  4. 【請求項4】 予め設定するブレークアウト発生時に発
    生する色が白色である請求項2又は3記載の連続鋳造設
    備におけるブレークアウト検出装置。
JP3125398A 1998-02-13 1998-02-13 連続鋳造設備におけるブレークアウト検出方法及びその装置 Pending JPH11226714A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002028764A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Tokai Carbon Co Ltd 鉄鋼の連続鋳造におけるブレークアウト監視方法および装置
KR100523793B1 (ko) * 2000-08-18 2005-10-26 주식회사 포스코 연속주조 공정에서의 브레이크 아웃 감시장치 및 그 방법

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