JPH02251362A - スラグ流出検知方法及びその装置 - Google Patents
スラグ流出検知方法及びその装置Info
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- JPH02251362A JPH02251362A JP7303689A JP7303689A JPH02251362A JP H02251362 A JPH02251362 A JP H02251362A JP 7303689 A JP7303689 A JP 7303689A JP 7303689 A JP7303689 A JP 7303689A JP H02251362 A JPH02251362 A JP H02251362A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、溶融金属容器から流出する溶融金属流中にス
ラグが混入していることを迅速且つ的確に検知するため
のスラグ流出検知方法及びその装置に関し、特に連続鋳
造におけるし一ドルからタンデイツシュへのスラグの流
入の防止及び転炉からレードルへのスラグ流出の防止等
に有効なスラグ流出検知方法及びその装置に関する。
ラグが混入していることを迅速且つ的確に検知するため
のスラグ流出検知方法及びその装置に関し、特に連続鋳
造におけるし一ドルからタンデイツシュへのスラグの流
入の防止及び転炉からレードルへのスラグ流出の防止等
に有効なスラグ流出検知方法及びその装置に関する。
たとえば、鋼の連続鋳造に際して、レードルからタンデ
イツシュへのスラグの流入を防止することは鋳片の品質
保証のために橿めて重要である。
イツシュへのスラグの流入を防止することは鋳片の品質
保証のために橿めて重要である。
スラグは通常はし一ドル内の溶鋼上に浮遊しており、レ
ードルからタンデイツシュへの?容綱の出鋼末期に溶鋼
と共に流出する。従って、スラグの流出を迅速に検知し
、これによってレードルからタンデイツシュへのスラグ
を伴う溶鋼の流出を停止させることは、連続鋳造におけ
る重要な管理項目になっている。
ードルからタンデイツシュへの?容綱の出鋼末期に溶鋼
と共に流出する。従って、スラグの流出を迅速に検知し
、これによってレードルからタンデイツシュへのスラグ
を伴う溶鋼の流出を停止させることは、連続鋳造におけ
る重要な管理項目になっている。
従来のスラグ流出検知方法、装置として、最も簡便なも
のとしては作業員による目視が挙げられる。これは、レ
ードルからの出鋼末期にレードルをタンデイツシュから
相対的に上昇させてし一ドルとタンデインシュとの間に
目視のためのスペースを作り、このスペースから作業員
が溶鋼流を目視してスラグの流出を監視するものである
。しかし、近年の連続鋳造においては、レードルとタン
デイツシュとの間の溶融金属流を酸化防止の目的から不
活性ガス等でシールドすることが一般的であり、上述の
ような手法ではこの不活性ガスのシールドが破られるこ
とになって溶鋼の酸化による鋳片の品質低下を招来する
。
のとしては作業員による目視が挙げられる。これは、レ
ードルからの出鋼末期にレードルをタンデイツシュから
相対的に上昇させてし一ドルとタンデインシュとの間に
目視のためのスペースを作り、このスペースから作業員
が溶鋼流を目視してスラグの流出を監視するものである
。しかし、近年の連続鋳造においては、レードルとタン
デイツシュとの間の溶融金属流を酸化防止の目的から不
活性ガス等でシールドすることが一般的であり、上述の
ような手法ではこの不活性ガスのシールドが破られるこ
とになって溶鋼の酸化による鋳片の品質低下を招来する
。
また、タンデイツシュあるいはし一ドルのノズルの振動
を測定し、溶鋼とスラグとの粘度、密度の差に起因する
振幅変化からスラグの溶鋼中への流入を検知する手法が
知られている。しかし、この手法では、クレーンあるい
は建屋の振動によるノイズが影響するため、°精度面で
の問題がある。
を測定し、溶鋼とスラグとの粘度、密度の差に起因する
振幅変化からスラグの溶鋼中への流入を検知する手法が
知られている。しかし、この手法では、クレーンあるい
は建屋の振動によるノイズが影響するため、°精度面で
の問題がある。
タンデイツシュあるいはし一ドルのノズルに検出コイル
を取付け、溶鋼とスラグとの電気電導度の違いに基づい
てスラグの流出を検出する手法も知られている。しかし
この手法では、ノズル内面への溶融金属の凝固、フラフ
クスとして使用されるアルミナの付着等により検出感度
が低下し、また空気がノズル内を通過した場合にスラグ
と識別することが困難であるという問題がある。
を取付け、溶鋼とスラグとの電気電導度の違いに基づい
てスラグの流出を検出する手法も知られている。しかし
この手法では、ノズル内面への溶融金属の凝固、フラフ
クスとして使用されるアルミナの付着等により検出感度
が低下し、また空気がノズル内を通過した場合にスラグ
と識別することが困難であるという問題がある。
また、タンデイツシュ内の溶鋼表面を撮像装置により監
視する手法も提案されているが、鋳込み末期には前回の
ヂャージのスラグが浮上しているため、これと新たにレ
ードルからタンデイツシュへ流出したスラグとの区別が
困難になるという問題が生じるのみならず、タンデイツ
シュへ流入した後のスラグを検知することになるため、
実際上は検知遅れとなり、また自動化が困難であるとい
う問題もある。
視する手法も提案されているが、鋳込み末期には前回の
ヂャージのスラグが浮上しているため、これと新たにレ
ードルからタンデイツシュへ流出したスラグとの区別が
困難になるという問題が生じるのみならず、タンデイツ
シュへ流入した後のスラグを検知することになるため、
実際上は検知遅れとなり、また自動化が困難であるとい
う問題もある。
このような観点から近年では、たとえば特公昭59−2
6383号公報に見られる如く、レードルから流出する
溶鋼を光学的に監視し、溶鋼とスラグとの輝度差からス
ラグの流出を検知する手法が提案されている。しかし、
レードルからの出鋼状況は第11図に示す如く、スライ
ディングノズル3下において溶鋼流5の周囲に極めて不
規則にスプラッシュ15を発生する。このため、第11
図に参照符号20にて示す円内の溶鋼流を光学的に撮像
した場合の放射エネルギー分布を第12図に示す如く、
高精度の検知は不可能である。
6383号公報に見られる如く、レードルから流出する
溶鋼を光学的に監視し、溶鋼とスラグとの輝度差からス
ラグの流出を検知する手法が提案されている。しかし、
レードルからの出鋼状況は第11図に示す如く、スライ
ディングノズル3下において溶鋼流5の周囲に極めて不
規則にスプラッシュ15を発生する。このため、第11
図に参照符号20にて示す円内の溶鋼流を光学的に撮像
した場合の放射エネルギー分布を第12図に示す如く、
高精度の検知は不可能である。
一般的に、スライディングノズルから流出する溶鋼流を
光学的手段により遠隔監視する場合、以下の二つの手法
が知られている。
光学的手段により遠隔監視する場合、以下の二つの手法
が知られている。
第1は、前述の第11図に参照符号20にて示す如く、
溶鋼流5を中心とする比較的広い範囲を撮像する手法で
ある。この手法では、前述の如く、測定結果にスプラッ
シュ15に起因する成分が含まれるため、溶鋼流5の正
確な状況を捉えることは容易ではない。測定手段として
放射温度計を使用した場合の測定結果が前述の第12図
である。この実測例では、矢符にて示すタイミングにお
いてスラグが流出し始めているのであるが、その前後の
いずれの時間帯においてもスプラッシュ15に起因する
大きな外乱成分が存在するため、スラグ流出の開始のタ
イミングを正確に検知することは難しい。
溶鋼流5を中心とする比較的広い範囲を撮像する手法で
ある。この手法では、前述の如く、測定結果にスプラッ
シュ15に起因する成分が含まれるため、溶鋼流5の正
確な状況を捉えることは容易ではない。測定手段として
放射温度計を使用した場合の測定結果が前述の第12図
である。この実測例では、矢符にて示すタイミングにお
いてスラグが流出し始めているのであるが、その前後の
いずれの時間帯においてもスプラッシュ15に起因する
大きな外乱成分が存在するため、スラグ流出の開始のタ
イミングを正確に検知することは難しい。
第2は、第13図に参照符号21にて示す如(、撮像装
置の視野を溶鋼流5の径以下の比較的小範囲に絞ること
により、溶鋼流5周囲のスプラッシュ15に起因する影
響を排除する手法である。この手法によれば、撮像装置
の視野が非常に小範囲であ・るため視野合わせが困難に
なり、加えて撮像装置の視野外の位置をスラグが通過し
た場合には検知不可能になる。更に、溶鋼とスラグとの
放射率の差が検出されるのみであるため、感度の面で難
点がある。この手法による実測結果を第14図に示す。
置の視野を溶鋼流5の径以下の比較的小範囲に絞ること
により、溶鋼流5周囲のスプラッシュ15に起因する影
響を排除する手法である。この手法によれば、撮像装置
の視野が非常に小範囲であ・るため視野合わせが困難に
なり、加えて撮像装置の視野外の位置をスラグが通過し
た場合には検知不可能になる。更に、溶鋼とスラグとの
放射率の差が検出されるのみであるため、感度の面で難
点がある。この手法による実測結果を第14図に示す。
この第14図から明らかな如く、第2の手法による場合
はスプラッシュ15による外乱は排除されるが、スラグ
の流出タイミングの前後において測定結果にさ程の差は
見られず、スラグ流出のタイミングの正確な検知は難し
い。
はスプラッシュ15による外乱は排除されるが、スラグ
の流出タイミングの前後において測定結果にさ程の差は
見られず、スラグ流出のタイミングの正確な検知は難し
い。
本発明はこのような従来の手法が有する問題点に鑑みて
なされたものであり、溶融金属スプラッシュ、スライデ
ィングノズル内面への溶融金属の凝固、あるいは周囲の
振動等により生じる外乱に影響されることなく、また溶
融金属流に対するシールを破壊することもなく、的確且
つ迅速に溶融金属の状況を把握出来、スラグの流出を高
精度にて検知可能なスラグ流出検知方法及びその装置の
提供を目的とする。
なされたものであり、溶融金属スプラッシュ、スライデ
ィングノズル内面への溶融金属の凝固、あるいは周囲の
振動等により生じる外乱に影響されることなく、また溶
融金属流に対するシールを破壊することもなく、的確且
つ迅速に溶融金属の状況を把握出来、スラグの流出を高
精度にて検知可能なスラグ流出検知方法及びその装置の
提供を目的とする。
本発明のスラグ流出検知方法及びその装置は、容器から
流出する溶融金属流近辺の幅方向の放射エネルギー分布
を測定し、その結果の幅方向連続性から溶融金属流の実
質径を求め、その範囲内の測定値の幅方向積分値からス
ラグ流出に伴う流径の増大及び放射エネルギーの増大を
検出し、これによりスラグの流出タイミングを検知する
。
流出する溶融金属流近辺の幅方向の放射エネルギー分布
を測定し、その結果の幅方向連続性から溶融金属流の実
質径を求め、その範囲内の測定値の幅方向積分値からス
ラグ流出に伴う流径の増大及び放射エネルギーの増大を
検出し、これによりスラグの流出タイミングを検知する
。
本発明のスラグ流出検知方法及びその装置では、溶融金
属流の実質径が求められ、その範囲の放射エネルギーの
積分値の変化によりスラグの流出のタイミングが検知さ
れる。
属流の実質径が求められ、その範囲の放射エネルギーの
積分値の変化によりスラグの流出のタイミングが検知さ
れる。
以下、本発明をその実施例を示す図面に基づいて詳述す
る。
る。
なお、以下の実施例では鋼の連続鋳造におけるし一ドル
からタンデイツシュへ溶鋼流を監視する場合について説
明する。
からタンデイツシュへ溶鋼流を監視する場合について説
明する。
ところで、本発明は主として2つの要件にて構成されて
おり、以下これらの各要件を順次説明する。
おり、以下これらの各要件を順次説明する。
第1の要件は、スプラッシュの影響を排除するためのも
のである。
のである。
第2図に参照符号22にて示す如(、本発明ではスライ
ディングノズル3から流出する溶鋼流5の幅方向の放射
エネルギー分布を測定する。そして、この測定結果の値
の幅方向連続性から溶鋼流5の実質の径を求める。−例
として、2次元CCD (固体盪像素子)にて測定した
スラグが含まれない場合の溶鋼流5の近辺の幅方向の放
射エネルギー分布を第3図に示す。
ディングノズル3から流出する溶鋼流5の幅方向の放射
エネルギー分布を測定する。そして、この測定結果の値
の幅方向連続性から溶鋼流5の実質の径を求める。−例
として、2次元CCD (固体盪像素子)にて測定した
スラグが含まれない場合の溶鋼流5の近辺の幅方向の放
射エネルギー分布を第3図に示す。
本発明では、第3図に示す如く、得られた放射エネルギ
ー分布からスプラッシュ15に起因する不連続な成分を
除去することにより、溶鋼流5に起因する成分のみを抽
出して溶鋼流5の実質径iを求める。なお、第3図にお
いてEmにて示されているのはCCD出力にて表された
放射エネルギー値である。
ー分布からスプラッシュ15に起因する不連続な成分を
除去することにより、溶鋼流5に起因する成分のみを抽
出して溶鋼流5の実質径iを求める。なお、第3図にお
いてEmにて示されているのはCCD出力にて表された
放射エネルギー値である。
第2の要件は、上述の第1の要件により求められた溶鋼
流5の実質径−の範囲において測定値の幅方向積算を行
い、その増大及び実質径Wmの増大を検出し、これに基
づいてスラグの流出タイミングを検知することである。
流5の実質径−の範囲において測定値の幅方向積算を行
い、その増大及び実質径Wmの増大を検出し、これに基
づいてスラグの流出タイミングを検知することである。
上述の第3図はスラグ流出がない場合の実測結果を示し
ているが、スラグ流出がある場合は第4図に示す如くに
なる。即ち、スラグ流出の場合の放射エネルギーEsは
溶鋼のみの場合のそれE−に比して放射率が大であるた
め(溶鋼の放射率0.3乃至0.4に比してスラグのそ
れは0.5乃至0.9)、実質径−一もスラグ流出時に
は−Sに増大する。
ているが、スラグ流出がある場合は第4図に示す如くに
なる。即ち、スラグ流出の場合の放射エネルギーEsは
溶鋼のみの場合のそれE−に比して放射率が大であるた
め(溶鋼の放射率0.3乃至0.4に比してスラグのそ
れは0.5乃至0.9)、実質径−一もスラグ流出時に
は−Sに増大する。
第5図は、スラグ流出時の実質径−3とスラグ流出がな
い場合の実質径讐麟との比率(Ws/Wm)を調べた結
果を示すヒストグラムである。平均値は約1.5となっ
ている。
い場合の実質径讐麟との比率(Ws/Wm)を調べた結
果を示すヒストグラムである。平均値は約1.5となっ
ている。
本発明では、E−及びEsをそれぞれ−及び−Sの範囲
で積算しく第3図及び第4図のハツチング部分が積算値
を示す)、その相異に基づいてスラグ流出を検知する。
で積算しく第3図及び第4図のハツチング部分が積算値
を示す)、その相異に基づいてスラグ流出を検知する。
従って、スラグ流出による溶鋼流の径の増大と放射エネ
ルギーの増大との相乗効果が発揮されるので、極めて高
精度のスラグ流出検知が可能になる。
ルギーの増大との相乗効果が発揮されるので、極めて高
精度のスラグ流出検知が可能になる。
第6図は上述の放射エネルギー、の積算値、即ちトータ
ルエネルギーT、の経時変化を示している。
ルエネルギーT、の経時変化を示している。
この第6図によれば、スラグ流出のタイミングの前後に
おいて大きくトータルエネルギーT、が変化しており、
しかもスプラッシュ15.による外乱は除外されている
ため、このトータルエネルギーT、の推移を監視するこ
とにより、スラグ流出のタイミングを検知することが可
能である。
おいて大きくトータルエネルギーT、が変化しており、
しかもスプラッシュ15.による外乱は除外されている
ため、このトータルエネルギーT、の推移を監視するこ
とにより、スラグ流出のタイミングを検知することが可
能である。
なお、製鋼所等における実操業に際しては、上述の二つ
の要件に加えて、オペレータによる目視判定を行うこと
が有効である。即ち、溶鋼流へのスラグの流出状況は種
々の組成を有するスラグそれぞれにより異なる。たとえ
ば溶鋼流中にスラグが塊状に流入する場合あるいは筋状
に混ざり込む場合、溶鋼中へのスラグ混入が徐々に始ま
る場合あるいは急激に始まる場合等種々の状況が有り得
る。特に溶鋼へのスラグの混入が徐々に始まる場合は溶
鋼歩留りと品質との兼ね合いからいずれの時点でし一ド
ルからタンデイツシュへの流入を停止するかの判断は微
妙になる。従って、実操業におけるこのような状況下で
はオペレータの長年の経験に基づく判断により本発明方
法を更により効果的に実施し得る。
の要件に加えて、オペレータによる目視判定を行うこと
が有効である。即ち、溶鋼流へのスラグの流出状況は種
々の組成を有するスラグそれぞれにより異なる。たとえ
ば溶鋼流中にスラグが塊状に流入する場合あるいは筋状
に混ざり込む場合、溶鋼中へのスラグ混入が徐々に始ま
る場合あるいは急激に始まる場合等種々の状況が有り得
る。特に溶鋼へのスラグの混入が徐々に始まる場合は溶
鋼歩留りと品質との兼ね合いからいずれの時点でし一ド
ルからタンデイツシュへの流入を停止するかの判断は微
妙になる。従って、実操業におけるこのような状況下で
はオペレータの長年の経験に基づく判断により本発明方
法を更により効果的に実施し得る。
また、レードルからの溶鋼の流出位置は毎チャージ毎に
一定ではないため、前述のような従来の放射エネルギー
測定によるスラグ流出検知の手法ではしばしば撮像装置
の視野から溶鋼流が外れて誤検知の可能性があり得る。
一定ではないため、前述のような従来の放射エネルギー
測定によるスラグ流出検知の手法ではしばしば撮像装置
の視野から溶鋼流が外れて誤検知の可能性があり得る。
この面からも、上述の如く溶鋼流の位置をオペレータが
目視する構成を併用すれば、溶鋼流が撮像装置の視野か
ら外れることは無くなるので、本発明方法をより効率的
に実施し得る。
目視する構成を併用すれば、溶鋼流が撮像装置の視野か
ら外れることは無くなるので、本発明方法をより効率的
に実施し得る。
以上のような2つの主要な要件にて構成される本発明の
スラグ流出検知方法を具体的に実施するためのスラグ流
出検知装置の実施例について以下に説明する。
スラグ流出検知方法を具体的に実施するためのスラグ流
出検知装置の実施例について以下に説明する。
第1図は本発明に係るスラグ流出検知装置の構成を示す
模式図である。
模式図である。
図中1はし一ドルであり、溶鋼2が収容されている。ま
たこの溶鋼2の表面上にはスラグ10が浮遊している。
たこの溶鋼2の表面上にはスラグ10が浮遊している。
レードルlの底部にはスライディングノズル3が備えら
れており、レードルl内の溶鋼2はこのスライディング
ノズル3を通じてし一ドル1の下側に位置しているタン
デイツシュ4へ流出する。
れており、レードルl内の溶鋼2はこのスライディング
ノズル3を通じてし一ドル1の下側に位置しているタン
デイツシュ4へ流出する。
スライディングノズル3の直下にはシール材7が位置し
、またこのシール材7の直下には注入管6が位置してい
る。そしてこの注入管6の下端がタンデイツシュ4内の
溶鋼2中へ浸漬されている。
、またこのシール材7の直下には注入管6が位置してい
る。そしてこの注入管6の下端がタンデイツシュ4内の
溶鋼2中へ浸漬されている。
シール材7はスライディングノズル3から注入管6を介
してタンデイツシュ4へ流出する溶鋼流5を空気中の酸
素から遮断するために備えられており、パージ管8を介
してたとえばアルゴン、窒素等の不活性ガスが注入され
ている。
してタンデイツシュ4へ流出する溶鋼流5を空気中の酸
素から遮断するために備えられており、パージ管8を介
してたとえばアルゴン、窒素等の不活性ガスが注入され
ている。
このシール材7には溶鋼流5を臨む位置に上述の如くパ
ージ管8が接続されているが、その尾端部には不活性ガ
スの注入孔18が設けられていると共に撮像装置として
のたとえばCCDカメラ9が配されている。従って、不
活性ガスはCCDカメラ9の冷却にも寄与する。
ージ管8が接続されているが、その尾端部には不活性ガ
スの注入孔18が設けられていると共に撮像装置として
のたとえばCCDカメラ9が配されている。従って、不
活性ガスはCCDカメラ9の冷却にも寄与する。
CCDカメラ9による撮像結果の出力信号はモニタ13
に与えられ、画像表示される。モニタ13はオペレータ
19により監視されており、オペレータ19は溶鋼流5
中へのスラグlOの流出の目視判定及びパージ管8のセ
ット時の位置合わせを行う。
に与えられ、画像表示される。モニタ13はオペレータ
19により監視されており、オペレータ19は溶鋼流5
中へのスラグlOの流出の目視判定及びパージ管8のセ
ット時の位置合わせを行う。
CCDカメラ9による撮像結果の出力信号はまたA/D
変換器11により多階調の各階調を表すディジタル信号
に変換されて信号処理装置12にも与えられている。こ
の信号処理装置12は、CCDカメラ9により撮像され
た1Itli流5の画像に基づいてその幅方向の放射エ
ネルギー分布に関する情報を、前述の第3図及び第4図
に示す如く、処理する。
変換器11により多階調の各階調を表すディジタル信号
に変換されて信号処理装置12にも与えられている。こ
の信号処理装置12は、CCDカメラ9により撮像され
た1Itli流5の画像に基づいてその幅方向の放射エ
ネルギー分布に関する情報を、前述の第3図及び第4図
に示す如く、処理する。
以下、第7図を参照して信号処理装置12による処理の
詳細について説明する。
詳細について説明する。
まず、CCDカメラ9の出力信号として得られる放射エ
ネルギーE(Xlの分布についての閾値Ttを設定する
。ここで、Xは溶鋼流5の幅方向距離を表している。具
体的には、たとえば測定開始時の放射エネルギーE(×
)の最大値の%を閾値TLとする。
ネルギーE(Xlの分布についての閾値Ttを設定する
。ここで、Xは溶鋼流5の幅方向距離を表している。具
体的には、たとえば測定開始時の放射エネルギーE(×
)の最大値の%を閾値TLとする。
この後実際の測定が開始され、まず閾値TLを越える放
射エネルギーE (X10幅方向の範囲を検出する。第
7図に示した例では、Xo〜xl+ ”1〜x3.
x4〜x5. x−〜x7の4つの範囲である。
射エネルギーE (X10幅方向の範囲を検出する。第
7図に示した例では、Xo〜xl+ ”1〜x3.
x4〜x5. x−〜x7の4つの範囲である。
上述のようにして定められた閾値TLを越える各範囲そ
れぞれの大きさ(幅方向距離)を比較し、それらの内の
最大の範囲を溶鋼流5による放射エネルギーE (Xl
と判定する。第7図の例では、X。
れぞれの大きさ(幅方向距離)を比較し、それらの内の
最大の範囲を溶鋼流5による放射エネルギーE (Xl
と判定する。第7図の例では、X。
X4>XI XO,X3 Xz、及びXt−x、で
あり、X、〜x4の範囲の放射エネルギーE(×)が最
も大きい。
あり、X、〜x4の範囲の放射エネルギーE(×)が最
も大きい。
上述の最も大きい放射エネルギーE (X)の範囲につ
いて、その積分値を求め、この範囲のトータルエネルギ
ーTえを算出する。第7図の例では、となる。
いて、その積分値を求め、この範囲のトータルエネルギ
ーTえを算出する。第7図の例では、となる。
トータルエネルギーTEの経時変化TE(t)を連続的
に求め、これが急激に増大した時点をスラグlOの流出
開始時期として検知する。これにより信号処理装置12
は警報装置(たとえばブザ)16を作動させる。
に求め、これが急激に増大した時点をスラグlOの流出
開始時期として検知する。これにより信号処理装置12
は警報装置(たとえばブザ)16を作動させる。
一方、オペレータ19はモニタ13の画面により溶鋼流
5の状況を監視しており、スラグ10の流出を目視判定
している。そして、上述の如き信号処理装置12による
検知を参考にしつつ、スイッチ14を操作してスライデ
ィングノズル3の制御信号C8を開度0にセットする。
5の状況を監視しており、スラグ10の流出を目視判定
している。そして、上述の如き信号処理装置12による
検知を参考にしつつ、スイッチ14を操作してスライデ
ィングノズル3の制御信号C8を開度0にセットする。
なおこの際、スライディングノズル3への開度0の制御
信号C5は上述のスイッチ14の操作と信号処理装置1
2による検知との論理積としているが、論理和としても
よく、また溶鋼2の鋼種あるいは鋼以外の金属である場
合はその種類等に応じてそれぞれスラグ10の組成が異
なるため、信号処理装置12による検知のみにてスライ
ディングノズル3の制御信号C3を開度0にセットする
場合、あるいはオペレータ19の目視判定を併用する場
合等、適宜に採用することが可能である。
信号C5は上述のスイッチ14の操作と信号処理装置1
2による検知との論理積としているが、論理和としても
よく、また溶鋼2の鋼種あるいは鋼以外の金属である場
合はその種類等に応じてそれぞれスラグ10の組成が異
なるため、信号処理装置12による検知のみにてスライ
ディングノズル3の制御信号C3を開度0にセットする
場合、あるいはオペレータ19の目視判定を併用する場
合等、適宜に採用することが可能である。
また上述の第1図に示した構成以外にたとえば、第8図
に示す如く、CCDカメラ9による撮像をイメージファ
イバ31を介して行う構成、第9図に示す如く、ビーム
スプリッタ32を介在させてモニタ13のための撮像用
のビデオカメラ19と放射エネルギー測定用のCCDカ
メラ33とをそれぞれ使用する構成、更には第10図に
示す如く、撮像用にはイメージファイバ31とビデオカ
メラ33とを、また放射エネルギー測定用には光ファイ
バ35とCCDカメラ9とをそれぞれ使用し、フレキシ
ブルパイプ36をパージ管8を使用してパージ管8をフ
レキシブルな構成とすることも可能である。
に示す如く、CCDカメラ9による撮像をイメージファ
イバ31を介して行う構成、第9図に示す如く、ビーム
スプリッタ32を介在させてモニタ13のための撮像用
のビデオカメラ19と放射エネルギー測定用のCCDカ
メラ33とをそれぞれ使用する構成、更には第10図に
示す如く、撮像用にはイメージファイバ31とビデオカ
メラ33とを、また放射エネルギー測定用には光ファイ
バ35とCCDカメラ9とをそれぞれ使用し、フレキシ
ブルパイプ36をパージ管8を使用してパージ管8をフ
レキシブルな構成とすることも可能である。
なお、上記実施例では主として鋼の連続鋳造に本発明を
適用する場合について説明しであるが、他の溶融金属に
対しても、また連続鋳造以外の処理に関しても本発明が
適用可能であることは言うまでもない。
適用する場合について説明しであるが、他の溶融金属に
対しても、また連続鋳造以外の処理に関しても本発明が
適用可能であることは言うまでもない。
〔発明の効果〕
以上に詳述した如く、本発明では振動等の外部影響を受
けることなく、インピーダンス方式において問題となる
ノズル内面への溶融金属の凝固による影響もなく、また
シール破壊という問題もなく、更にスプラッシュによる
外乱が排除されると共に、スラグ流に伴う放射エネルギ
ーの変化と溶融金属流の径との相乗効果が得られるので
、極めて明確にスラグ流出のタイミングを検知すること
が可能になる。これにより、溶融金属容器からの溶融金
属の流出を停止させる時期を的確に把握することが可能
になる。また1最像装置による画像をオペレータが目視
することも可能であるため、たとえばし−ドルのスライ
ディングノズルを多数回使用した後に溶融金属流の位置
が一定しないような場合にも、オペレータが画像を目視
して位置合わせを行い、また目視判定をも行い得るので
、従来のような後判定の可能性が低減する。
けることなく、インピーダンス方式において問題となる
ノズル内面への溶融金属の凝固による影響もなく、また
シール破壊という問題もなく、更にスプラッシュによる
外乱が排除されると共に、スラグ流に伴う放射エネルギ
ーの変化と溶融金属流の径との相乗効果が得られるので
、極めて明確にスラグ流出のタイミングを検知すること
が可能になる。これにより、溶融金属容器からの溶融金
属の流出を停止させる時期を的確に把握することが可能
になる。また1最像装置による画像をオペレータが目視
することも可能であるため、たとえばし−ドルのスライ
ディングノズルを多数回使用した後に溶融金属流の位置
が一定しないような場合にも、オペレータが画像を目視
して位置合わせを行い、また目視判定をも行い得るので
、従来のような後判定の可能性が低減する。
第1図は本発明に係るスラグ流出検知装置の構成を示す
模式図、第2図は本発明による溶融金属流の放射エネル
ギーの測定位置を示す模式図、第3図はスラグ流人がな
い溶鋼のみの場合の放射エネルギーの測定結果を示すグ
ラフ、第4図はスラグ流人が生じている場合の放射エネ
ルギーの測定結果、第5図はスラグ流径と溶鋼流径の比
率を示すグラフ、第6図は本発明による放射エネルギー
の積分値の経時変化を示すグラフ、第7図は本発明の詳
細な説明するための放射エネルギーの実測値を示すグラ
フ、第8図、第9図及び第10図はそれぞれ本発明のス
ラグ流出検知装置の他の実施例の構成を示す模式図、第
11図乃至第14図は従来技術の説明図である。 l・・・レードル 2・・・ill 4・・・タ
ンデイツシュ 5・・・溶鋼流 9・・・CCDカ
メラ 10・・・スラグ 12・・・信号処理装置
13・・・モニタ15・・・スプラッシュ 16
・・・警報装置 19・・・オペレータ
模式図、第2図は本発明による溶融金属流の放射エネル
ギーの測定位置を示す模式図、第3図はスラグ流人がな
い溶鋼のみの場合の放射エネルギーの測定結果を示すグ
ラフ、第4図はスラグ流人が生じている場合の放射エネ
ルギーの測定結果、第5図はスラグ流径と溶鋼流径の比
率を示すグラフ、第6図は本発明による放射エネルギー
の積分値の経時変化を示すグラフ、第7図は本発明の詳
細な説明するための放射エネルギーの実測値を示すグラ
フ、第8図、第9図及び第10図はそれぞれ本発明のス
ラグ流出検知装置の他の実施例の構成を示す模式図、第
11図乃至第14図は従来技術の説明図である。 l・・・レードル 2・・・ill 4・・・タ
ンデイツシュ 5・・・溶鋼流 9・・・CCDカ
メラ 10・・・スラグ 12・・・信号処理装置
13・・・モニタ15・・・スプラッシュ 16
・・・警報装置 19・・・オペレータ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、溶融金属流中にスラグが含まれていることを検知す
る方法において、 前記溶融金属の幅方向放射エネルギー分布 を測定し、測定結果の内の連続する最大幅部分を溶融金
属流の径として検出し、 前記溶融金属流の径の幅及びその積分値を 経時的に測定し、 両者の値の増大が検出された場合にスラグ が流出したと判定することを特徴とするスラグ流出検知
方法。 2、溶融金属流中にスラグが含まれていることを検知す
る装置において、 前記溶融金属の幅方向放射エネルギー分布 を測定する手段と、 該手段により得られた測定結果の内の連続 する最大幅部分を溶融金属流の径として検出する手段と
、 該手段により検出された溶融金属流の径の 幅及び積分値を経時的に測定する手段と、 該手段により測定された両者の値が所定値 以上に増大した場合にスラグが流出したと判定する手段
と を備えたことを特徴とするスラグ流出検知 装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7303689A JPH02251362A (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | スラグ流出検知方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7303689A JPH02251362A (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | スラグ流出検知方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02251362A true JPH02251362A (ja) | 1990-10-09 |
Family
ID=13506728
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7303689A Pending JPH02251362A (ja) | 1989-03-23 | 1989-03-23 | スラグ流出検知方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH02251362A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007197738A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Jfe Steel Kk | スラグの流出検知方法 |
JP2007523747A (ja) * | 2003-06-13 | 2007-08-23 | エムピーシー、メタル、プロセス、コントロール、アクチボラグ | スラグ検出方法と装置 |
JP2009068029A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Jfe Steel Kk | スラグの流出検知方法 |
JP2014062813A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Ihi Corp | 異物検出装置及び異物検出方法 |
-
1989
- 1989-03-23 JP JP7303689A patent/JPH02251362A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007523747A (ja) * | 2003-06-13 | 2007-08-23 | エムピーシー、メタル、プロセス、コントロール、アクチボラグ | スラグ検出方法と装置 |
JP4700606B2 (ja) * | 2003-06-13 | 2011-06-15 | エムピーシー、メタル、プロセス、コントロール、アクチボラグ | スラグ検出方法と装置 |
JP2007197738A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Jfe Steel Kk | スラグの流出検知方法 |
JP2009068029A (ja) * | 2007-09-10 | 2009-04-02 | Jfe Steel Kk | スラグの流出検知方法 |
JP2014062813A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Ihi Corp | 異物検出装置及び異物検出方法 |
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