JPH11226027A - 医療用マーキング装置 - Google Patents

医療用マーキング装置

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JPH11226027A
JPH11226027A JP10033126A JP3312698A JPH11226027A JP H11226027 A JPH11226027 A JP H11226027A JP 10033126 A JP10033126 A JP 10033126A JP 3312698 A JP3312698 A JP 3312698A JP H11226027 A JPH11226027 A JP H11226027A
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Japan
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light
circuit
marking device
led
lesion
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Withdrawn
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JP10033126A
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English (en)
Inventor
Masaru Himura
優 比村
Katsuyoshi Sasagawa
克義 笹川
Yasuta Ishibiki
康太 石引
Takashi Mitsubori
貴司 三堀
Hidetoshi Saito
秀俊 斉藤
Tomohisa Sakurai
友尚 櫻井
Kenji Harano
健二 原野
Kenji Yoshino
謙二 吉野
Yoshinao Ooaki
義直 大明
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切開時に出血が伴うような状況下でも病変部
等の目標部位を正確に把握できる医療用マーキング装置
を提供する。 【解決手段】 シリコン基板2には外部からの電磁波を
受信するコイル3と、該コイル3に誘起した高周波信号
で発振が起動する発振回路等、発光素子としてのLED
4の発光制御を行う電気回路が設けられ、このシリコン
基板2の裏面にはシート状電池6が取り付けられ、これ
らは封止樹脂8で一体的に封止され、かつこの封止樹脂
8で電池6の裏面に病変部等に係止する爪部9が設けて
あり、外部からの起動素子で電磁波を印加することによ
り、コイル3に誘起した交流信号で発振回路を起動し、
その出力でLED4を点滅的に発光させ、切開時に出血
が伴うような状況でも係止された医療用マーキング装置
の位置を目視で正確に分かるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生体内の病変部等の
目標部位に予め係止することにより、切開手術時に目標
部位を見極める目印に使用される医療用マーキング装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来内視鏡により体内例えば胃内部に病
変部を発見した場合に、開腹手術をする際の目印として
医療用マーキング装置を病変部に係止しておくことが行
われている。そして、開腹時にこの医療用マーキング装
置を目印として病変部の切除を行っていた。
【0003】この医療用マーキング装置の従来例とし
て、例えば実公昭62−32007号公報では導入管の
先端にクリップを取り付けて内視鏡のチャンネルを介し
て体腔内に挿入し、病変部にクリップを打ち込む等して
係止するようにしている。また、特開平9−38093
号公報でも体内留置具により体内留置鋲を病変部に穿刺
するように係止するものを開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例ではクリップ或
いは鋲を、病変部に打ち込む際の作業が面倒であり時間
が掛かるために、あるいはクリップ或いは鋲をあまり数
多く係止しておくことは行われない。
【0005】このために、切開時の出血のためにクリッ
プ或いは鋲が分かり難く、病変部を正確に見極めること
が難しかった。
【0006】(発明の目的)本発明は、上述した点に鑑
みてなされたもので、切開時に出血が伴うような状況下
でも病変部等の目標部位を正確に把握できる医療用マー
キング装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】発光する発光素子及び発
光を制御する発光制御回路とを有する発光装置と、前記
発光装置を生体に係止する係止部と、前記発光素子およ
び発光制御回路を一体的化する手段と、を設けることに
より、この医療用マーキング装置を病変部等の目標部位
に係止部で係止することによって、切開時に出血が伴う
ような状況でも、発光素子での発光により、簡単かつ正
確に目標部位を把握でき、従って迅速かつ的確な手術を
行うことが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1ないし図5は本発明の第1の
実施の形態に係り、図1は第1の実施の形態の医療用マ
ーキング装置の全体構成を示し、図2は医療用マーキン
グ装置の電気系の構成を示し、図3は内視鏡装置の構成
を使用例で示し、図4は把持鉗子で医療用マーキング装
置を保持した様子を示し、図5は図2の動作説明用タイ
ミングチャートを示す。
【0009】図1に示すように本発明の第1の実施の形
態の医療用マーキング装置1は半導体基板、具体的には
シリコン基板2上に外部から印加される起動信号を受信
するコイル3と、発光ダイオード(LEDと略記)4
と、このLED4の発光を制御する発光制御回路5とが
形成されている。
【0010】このシリコン基板2はシート上の電池6上
にその裏面が張り付けてあり、電池6から出ている電源
線7aとアース線7bがそれぞれシリコン基板2上の電
極に接続されている。
【0011】電池6とシリコン基板2全体は例えば、透
明な封止樹脂8により封止されており、封止した外形の
両側には係止部として突出する1対の爪部9が封止樹脂
8により一体的に形成されている。
【0012】封止樹脂8としては、例えばポリカーボネ
イト、ポリサルフォン、ポリアセタール等の材質のもの
を用いることができる。また、透明に限らず、例えば乳
白色等でも良い。また、少なくともLED4が発光した
際の光を出射する部分を覆う樹脂部分のみを透明、或い
は乳白色等の光を外部に出射できるようにしたものでも
良い。
【0013】この医療用マーキング装置1は、例えば各
辺が2mm程度の正方形で厚みが薄い板形状で、その板
の表面側にLED4が設けられ、その裏面側に1対の爪
部9が突出している。
【0014】図2はシリコン基板2上に形成されている
電気回路系の具体的な回路構成を示す。コイル3からの
出力は整流回路11を構成するダイオード12に入力さ
れ、その整流出力は小さい容量のコンデンサ13で電荷
として蓄積される。この整流回路11で整流された出力
信号は起動回路14を構成する2入力のオア回路15を
経てフリップフロップ回路16に入力端Dから入力され
る。
【0015】このフリップフロップ回路16の出力端Q
はオア回路15の入力端に接続され、正帰還することに
より、フリップフロップ回路16が一度、起動した後
は、その状態を維持する。
【0016】フリップフロップ回路16の反転出力端\
Qは発振回路17を構成する2入力のナンド回路18の
反転入力端に接続されている。ナンド回路18の出力端
と入力端とは帰還抵抗19を介して接続されている。ま
た、ナンド回路18の出力端はインバータ回路21が接
続され、このインバータ回路21の出力端とナンド回路
18の入力端との間にコンデンサ22が接続され、発振
回路を形成している。また、このインバータ回路21の
出力端の発振信号はバッファ用のインバータ回路23を
介してカウンタ回路24に入力される。このカウンタ回
路24の計数出力端Bは例えば電流制限用抵抗25を介
してLED4のアノードに接続され、このLED4のカ
ソードはグランドに接続されている。
【0017】また、オア回路15、フリップフロップ回
路16等の各回路の正の電源端は電池6の正の電源端と
接続され、各回路の負の電源端は電池6の負の電源端が
接続されたグランドに接続されている。
【0018】また、本実施の形態の医療用マーキング装
置1を生体内に留置する内視鏡システム31を図3に示
す。この内視鏡システム31は患者30の体腔内に口腔
から挿入される内視鏡32と、この内視鏡32に照明光
を供給する光源装置33と、内視鏡32の撮像手段に対
する信号処理などを行うカメラコントロールユニット
(CCUと略記)34と、このCCU34から出力され
る映像信号を表示するカラーモニタ35と、内視鏡32
の処置具挿通用のチャンネルに挿通され、医療用マーキ
ング装置1を係止(留置)するのに使用される把持鉗子
36と、上記起動回路14を起動させる起動信号を発生
させる起動素子37とから構成される。
【0019】この内視鏡32は可撓性を有する細長の挿
入部41と、この挿入部41の後端に設けられた操作部
42と、この操作部42から延出されたユニバーサルコ
ード43とを有し、このユニバーサルコード43の端部
に設けたコネクタ44を光源装置33に着脱自在で接続
することができる。
【0020】また、このコネクタ44からスコープケー
ブルが延出され、その端部に設けた信号用コネクタをC
CU34に着脱自在で接続することができる。
【0021】そして、光源装置33内のランプの光はユ
ニバーサルコード43内を挿通された図示しないライト
ガイドの手元側の端面に入射され、このライトガイドに
より伝送し、挿入部41の先端に設けた先端部45の照
明窓に取り付けた先端面から出射し、例えば胃46内の
病変部47側を照明する。
【0022】先端部45には照明窓に隣接して観察窓が
設けてあり、この観察窓に取り付けた対物レンズによ
り、その結像位置に配置された固体撮像素子としての例
えばCCDに像を結ぶ。この像はCCDにより光電変換
される。そして、CCU34からのCCDドライブ信号
の印加により、光電変換された信号電荷は読み出され、
CCU34に入力され、信号処理されて標準的な映像信
号に変換された後、カラーモニタ35に出力され、カラ
ーモニタ35の表示面に病変部47の画像を表示できる
ようにしている。
【0023】また、この内視鏡システム31では内視鏡
32の操作部42の前端付近に処置具挿入口47が設け
てあり、この処置具挿入口47は先端部45で開口する
図示しないチャンネルに連通しており、処置具挿入口4
7から例えば把持鉗子36を挿入することにより、その
先端側を開口から突出させることができる。
【0024】この把持鉗子36は、図4(A)で示すよ
うに外装チューブ51内にその可撓性を有するコイルシ
ャフト等の中空のシース52が挿通され、このシース5
2の先端部には開閉する1対の保持部材53a,53b
を有する保持部54が設けてある。
【0025】そして、シース52の後端に設けた図3に
示す手元側操作部55の操作部本体56に対してスライ
ダ57を前方或いは後方に移動する操作することによ
り、保持部材53a,53bを開閉することができるよ
うにしている。
【0026】この場合、保持部材53a,53bで医療
用マーキング装置1を把持して、この把持鉗子36を内
視鏡32のチャンネル内に挿通することにより、胃46
内に医療用マーキング装置1を導入することができる。
そして、この医療用マーキング装置1を、内視鏡32の
観察の下で、病変部47に係止できるようにしている。
【0027】また、医療用マーキング装置1を係止した
後に、開腹処置を行って、病変部47を手術する場合に
は、図3に示す起動素子37を操作することにより、起
動回路14を起動させて、医療用マーキング装置1のマ
ーカ機能(マーキング機能)を動作状態に設定できるよ
うにしている。
【0028】この起動素子37は起動コイル61と、こ
の起動コイル61に直列の電池62と、これらに直列の
スイッチ63とから構成され、スイッチ63をONする
ことにより、そのON時の電流で起動コイル61により
起動信号としての電磁波を発生し、その電磁波で起動回
路14を起動して、LED4を点滅して発光する状態に
設定できるようにしている。
【0029】次に本実施の形態の動作を、例えば胃内部
を内視鏡検査した場合で説明する。図3に示すように内
視鏡32の挿入部41を口腔から食道を経て胃46内部
にその先端側を挿入する。
【0030】そして、胃46内部を撮像した画像をカラ
ーモニタ35での表示により、例えば病変部47が存在
するか否かを観察する。病変部47が存在する場合に
は、内視鏡32のチャンネル内に挿通できる処置具で治
療処置できるものか否かを判断する。
【0031】そして、経内視鏡的に処置できるものであ
れば、処置具で治療処置し、切開して(開腹して)、直
接、外科手術が必要な場合には、切開した場合にその病
変部47を正確に把握できるように、その病変部47に
医療用マーキング装置1を係止する処置を内視鏡32の
観察下で行う。
【0032】このために、例えば把持鉗子36の先端の
保持部54で医療用マーキング装置1を保持し、この把
持鉗子36の先端側を内視鏡32の処置具挿入口47に
挿入し、その先端側をチャンネルの先端開口から突出さ
せ、例えば図4(A)に示す保持状態の場合には、例え
ば図3に示すように病変部47の中心位置を囲むような
位置に保持部54の先端を押し付けるように手元側操作
部55を前進させる操作を行う。
【0033】この操作により、保持部54に保持された
医療用マーキング装置1の爪部9は押し付けられた粘膜
面に突き刺さる。その後、スライダ57を操作して、保
持部材53a,53bをさらに開き、医療用マーキング
装置1の保持状態を解除して、医療用マーキング装置1
が突き刺さった位置に医療用マーキング装置1が係止さ
れた状態にする。
【0034】そして、この保持部材53a,53bを閉
じて、把持鉗子36をチャンネルから引き抜き、再びそ
の保持部54で別の医療用マーキング装置1を保持し、
チャンネル内に挿通して、病変部47の中心位置を囲む
ようにして、前に係止させたのと同様に医療用マーキン
グ装置1を係止する処置を行う。このようにして、例え
ば3つの医療用マーキング装置1を係止した処置を行っ
た後に、内視鏡32も体腔内から引き抜き、開腹する切
開処置を行う。
【0035】そして、開腹した場合には、患者30の腹
部付近で、起動素子37のスイッチ63をONして起動
コイル61に電池62から電流を流し、電磁波を放射さ
せる。この電磁波は医療用マーキング装置1のコイル3
で受信され、図5(A)に示すように電圧が発生する。
【0036】この電圧は整流回路11により整流され、
図5(B)に示すようにパルス状のデジタル信号を出力
する(ここでは、コンデンサ13の容量が小さい場合で
示した)。この信号が起動回路14に入力されると、フ
リップフロップ16の出力が1(或いは“H”)になる
(図5(C)参照)。その出力はオア回路15を介して
再びフリップフロップ16に入力されるので、このフリ
ップフロップ16は電池6の電源が無くなるまで1に変
化した値を保持する。
【0037】起動回路14の出力が1になると、発振回
路17が作動して発振が始まり、図5(D)に示すよう
にパルス状の発振出力を出す。この発振回路17の出力
はカウンタ回路24に入力され、このカウンタ回路24
は図5(E)に示すように例えば4パルスの入力に対し
ての1パルスを出力端Bから出力し、この出力は電流制
限用抵抗25を介してLED4に送られる。その結果、
LED4は発振回路17からの発振出力の4回に1回の
割で光を出力する。つまり、LED4は点滅する。
【0038】このように各医療用マーキング装置1はそ
のLED4が点滅して発光する状態となるので、術者は
開腹して胃46内部を見た場合、出血している状態にお
いても、各LED4が点滅する位置を目視で正確に知る
ことができ、これら複数のLED4の点滅する位置から
病変部47の位置も正確に知ることができる。
【0039】従って、術者は病変部47の位置を出血の
ために探すような手間をかけることなく、正確に知るこ
とができるので、その病変部47に対する外科手術を短
時間に終了できる。
【0040】なお、図4(A)のように医療用マーキン
グ装置1を保持した状態では、チャンネルの内径によっ
てはその内部を通すことができない場合がある。この場
合には、板の厚み部分を保持するようにすれば保持部材
53a,53bをあまり開かない状態で保持できるの
で、チャンネル内を挿通し易い。そして、体腔内に導入
した後に、図4(A)に示すような保持状態に変更し
て、係止させるようにしても良い。
【0041】また、医療用マーキング装置1のサイズを
より小さくして、図4(A)に示すよりも、保持部材5
3a,53bをあまり開かない状態で保持できるサイズ
にしても良い。
【0042】また、図4(B)に示す変形例の形状のよ
うに医療用マーキング装置1の対向する爪部9側に対し
てこれに直交する方向を短くした長方形の板形状或いは
直方体形状にして、その短手方向を保持するようにし
て、チャンネル内を挿通したり、この保持状態のまま係
止すべき位置に押し付けて係止させても良い。
【0043】本実施の形態によれば、発光素子と、この
発光素子の発光を制御する制御回路を備えた発光装置
と、この発光装置を体内に係止(留置)する係止部とを
封止樹脂8で一体化して形成して医療用マーキング装置
1を形成しているので、発光素子を発光させることによ
り、切開により出血が伴うような状況下でも従来例より
も簡単かつ正確に発光素子の位置を知ることができ、さ
らにこの発光素子の位置から病変部等の目標位置を正確
に知ることができる。従って、切開して病変部を除去す
る等の手術を迅速かつ的確に行うことができる。
【0044】(第2の実施の形態)次に図6及び図7を
参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図6は
本発明の第2の実施の形態の医療用マーキング装置の全
体構成を示し、図7はその電気回路系の構成を示す。
【0045】図6に示す本実施の形態の医療用マーキン
グ装置61は図1に示す第1の実施の形態と異なるのは
外観が釣り針状になっており、平たい形状の本体62に
帰り部63が一体成形されている点と、図1の電池6を
有しない点である。
【0046】この医療用マーキング装置61はシリコン
基板64上にコイル65と、(図6では図示を省略した
図7に示す)整流回路66及び発振回路67と、LED
68とが設けられており、これらは透明な封止樹脂69
で封止され、本体62を形成すると共に、この本体62
から釣り針状に突出して係止手段となる帰り部63が一
体的に形成されている。
【0047】図7はシリコン基板64上に形成された電
気系の回路図を示す。図示しない外部から印加される高
周波磁界を受信して電気エネルギに変換する受信回路7
1を形成するコイル65の出力は整流回路66を形成す
るダイオード72を経てコンデンサ73に入力され、コ
イル65で誘起した交流電圧は直流電圧に変換され、コ
ンデンサ73に蓄積される。この直流電圧は発振回路6
7の電源端に接続され、発振回路67を発振動作させる
電源に使用される。
【0048】発振回路67は図2の発振回路17におい
て、ナンド回路18の代わりにインバータ回路74を用
いて、このインバータ回路74の入力端と出力端とを抵
抗19を介して接続するようにしている。この他の部分
は図2の発振回路17と同様であり、図2と同様の符号
を付けてその説明を省略する。
【0049】また、この発振回路67の出力端には電流
制限抵抗75を介してLED68が接続されている。
【0050】本実施の形態では、LED68を発光させ
る電源を有しないで、外部から高周波磁界が印加された
場合に、その高周波磁界を電気エネルギに変換して、L
ED68を発光させるように発光制御手段を形成してい
る。
【0051】次に本実施の形態の動作を説明する。第1
の実施の形態と同様に図3の内視鏡32を胃46等の診
断部位に挿入して病変部47を観察する。その病変部4
7を切開により手術を行う必要がある場合には、把持鉗
子36により医療用マーキング装置61を保持して、病
変部47の目印となる位置に帰り部63を突き刺して係
止する。そして、内視鏡32を体腔内から引き出し切開
して開腹する。
【0052】開腹して病変部47の位置を知りたいと望
む場合に、医療用マーキング装置61の付近で、図示し
ない外部コイルから高周波磁界を印加する手段を動作さ
せて、この高周波磁界を医療用マーキング装置61に印
加する。
【0053】すると、この高周波磁界によりコイル65
に交流電圧が生じる。この電圧が整流回路66で直流に
変換され、発振回路67の発振動作をさせる駆動電源と
して使用される。この発振回路67の出力でLED68
が点滅して発光する。すなわち、高周波磁界が掛けられ
ている間、LED68が発光することになる。従って、
術者はこのLED68の発光により、医療用マーキング
装置61の位置を正確に知ることができ、医療用マーキ
ング装置61の位置から病変部47の位置も正確に知る
ことができる。
【0054】つまり、第1の実施の形態と同様に病変部
47の位置を正確に知ることができる。
【0055】なお、第2の実施の形態では、発振回路6
7で発振させた交流電圧をLED68に供給して点滅し
て発光させるようにしているが、発振回路67を設ける
ことなく、整流回路66の直流電圧をLED68に印加
して発光させるようにしても良い。
【0056】図8は第2の実施の形態の変形例の電気系
の構成を示す。この変形例はその外形は図6に示す第2
の実施の形態とほぼ同様の構成であり、異なる点は3つ
のLED68R,68G,68Bを有する点である。こ
のLED68R,68G,68Bはそれぞれ赤、緑、青
の波長でそれぞれ発光するLEDである。
【0057】また、この変形例では図7の発振回路67
の出力をカウンタ回路77を通し、その出力端A、B、
Cに電流制限抵抗75を介して3つのLED68R,6
8G,68Bが接続されている。
【0058】このカウンタ回路77は例えばリングカウ
ンタで構成され、発振回路67が動作状態になった場合
には、3つのLED68R,68G,68Bが順次間欠
的に発光する。
【0059】従って、この変形例の場合には、特定の色
で発光させた場合に、見にくいような環境でも、異なる
複数の波長で間欠的に発光するので、識別し易くでき
る。
【0060】なお、第1或いは第2の実施の形態におい
て、LED4、68としては、赤、緑、青等の任意の波
長で発光するものを採用できる。また、発光する波長或
いは色が異なる複数種類の医療用マーキング装置を用意
し、留置(係止)する位置等に応じて発光する波長を決
めるようにしても良い。
【0061】ところで、第1の実施の形態で説明した内
視鏡32は光源装置33の照明光をライトガイドで伝送
してその先端面から出射することにより、病変部47等
の被写体を照明するものであったが、図9に示す内視鏡
80のように先端部81に発光素子としてのLED82
を設けてこのLED82を発光させることにより、被写
体を照明する照明手段を備えたものでも良い。
【0062】先端部81を構成する先端部本体83には
観察窓84となる孔が先端面で開口するように設けら
れ、この観察窓84には撮像部を形成する対物レンズ8
5及びCCD86が枠体87を介して固定されている。
【0063】また、この観察窓84に隣接して先端面に
照明窓88となる凹部を形成して照明光源としてのLE
D82を収納し、その前面をカバーガラス89で封止し
ている。そして、このLED82に接続された図示しな
い駆動線を介してこのLED82を発光させる駆動電流
を流すことにより、その前面のカバーガラス89を透過
して、光を出射し、患部等の被写体を照明する照明手段
を形成している。
【0064】このLED82はCCD86がカラーモザ
イクフィルタ等の光学的に色分離を行う色分離フィルタ
を備えたカラー撮像素子である場合には、白色光で発光
する白色LEDが採用されたり、赤、緑、青でそれぞれ
発光する3つのLEDを同時に発光駆動するものが採用
される。
【0065】また、CCD86がカラーモザイクフィル
タ等の光学的に色分離を行う色分離フィルタを有しない
モノクロの撮像素子である場合には、赤、緑、青でそれ
ぞれ順次発光するように駆動される3つのLEDで構成
される。なお、白色LEDは青で発光するLEDと、そ
の発光面の前に配置され、青の光で白色の光を出射する
蛍光物質とから構成される。
【0066】また、この内視鏡80では、このLED8
2を冷却する冷却手段を以下のように設けている。つま
り、LED82を収納した凹部の裏側には送水を行う送
水管路90が設けられ、この送水管路90の後端は送水
チューブ91と接続されている。
【0067】この送水管路90は凹部の裏側で半径方向
外側に向かって延出された後、凹部の側面に近い位置で
屈曲されて先端面側に延出されて、先端面で開口し、こ
の開口にはノズル92が固着されている。
【0068】このノズル92の先端開口はカバーガラス
89の外表面に対向すると共に、その遠方側の対物レン
ズ85の外表面にも対向している。従って、送水チュー
ブ91、送水管路90を経て送水した水をノズル92の
先端開口から噴出した場合に、カバーガラス89の外表
面を経て対物レンズ85の外表面に吹き付けることがで
きるようにして、対物レンズ85の外表面に付着等した
観察の妨げとなる付着物が除去できるようにすると共
に、その噴出させる水を先端部本体83の特にLED8
2の裏面及び側面を経て前面に通す送水管路90により
LED82による発光の際に伴う熱を奪い、冷却するよ
うにしている。
【0069】また、手元側での図示しない送水手段から
の単位時間あたりの送水量を少なくすることにより、ノ
ズル92から弱く流出させ、このノズル92の先端開口
の真じかに位置するカバーガラス89の外表面付近のみ
に送水し、その遠方側の対物レンズ85の外表面には送
水しないようにもできるようにしている。つまり、この
弱い送水の場合には、LED82による発熱による温度
上昇を防止する、つまり冷却のみを行うことができる。
【0070】従って、この内視鏡80によれば、送水に
よりLED82の温度上昇を抑制できるので、(抑制す
る手段を有しない場合よりも)LED82に流す駆動電
流をより増大でき、発光の光量、つまり照明光量を増大
できる(従来は、LED82に流す駆動電流が、そのL
ED82チップの発熱により温度が上昇してしまい、そ
の定格値を超えないようにするためにあまり駆動電流を
流すことができなかったので、明るい照明ができなかっ
たという欠点があったが、この内視鏡80ではその欠点
を解消し、発光の光量を増大して、十分な照明を可能に
した)。
【0071】図10は変形例における先端部81の一部
を示す。この変形例では、照明窓88は先端部本体83
の先端面から後端面まで貫通して設けてあり、この照明
窓88には図11に示すLED照明ユニット93が取り
付けられ、その前面はカバーガラス94で封止されてい
る。
【0072】図11に示すようにこのLED照明ユニッ
ト93は絶縁基板95の前面に複数のLED96が取り
付けられ、電極97に発光用の電源を供給することによ
り、この電極97に接続された各LED96に電源を供
給できるようにしている。
【0073】この絶縁基板95の裏面にはペルチエ素子
98がその冷却側の前面が絶縁基板95側となるように
取り付けられ、このペルチエ素子98の発熱側の裏面に
はヒートパイプ99の一端が取り付けられ、このヒート
パイプ99の他端には放熱板100が取り付けられてい
る。
【0074】このペルチエ素子98には電源回路101
からリード線を介して直流電流が流れるようになってお
り、これによりペルチエ素子98の冷却側の面はその温
度が降下し、この面に接触した絶縁基板95を介して取
り付けたLED96の熱を奪い冷却するようにしてい
る。この場合、図10に示すように放熱板100は先端
部本体83の側方の開口部分で露出し、放熱し易い構造
にしている。
【0075】この変形例は図9に示すものと、冷却手段
の構成が異なるが、照明手段を構成するLED96を効
率良く冷却して、その温度上昇を抑制する。従って、図
9の内視鏡80の場合と同様にLED96への駆動電流
を増大して、発光の光量を増大でき、十分な照明が可能
になる。なお、上述した各実子の形態等を部分的に組み
合わせて構成される実施の形態等も本発明に属する。
【0076】[付記] 1.発光する発光素子及び発光を制御する発光制御回路
とを有する発光装置と、前記発光装置を生体に係止する
係止部と、前記発光素子および発光制御回路を一体的化
する手段と、を設けたことを特徴とする医療用マーキン
グ装置。
【0077】2.付記1において、一体的化する手段は
樹脂である。 3.付記1において、前記発光制御回路は電源用電池を
含む。 4.付記1において、前記係止部は、一つ又は複数の鋭
利な爪部である。 5.付記1において、前記発光素子及び前記発光制御回
路は同一の半導体基板上に形成されている。
【0078】6.付記1において、前記発光制御回路は
外部からの起動信号を受信して、前記発光素子を発光さ
せる起動回路を有する。 7.付記1において、前記発光制御回路は前記発光素子
を点滅的に発光させる発振回路を有する。 8.付記1において、前記発光制御回路は外部からの高
周波磁界の印加によりその高周波磁界を電気エネルギに
変換して前記発光素子を発光させる電源を生成する。
【0079】9.発光する発光素子及び発光を制御する
発光制御回路とを有する発光装置と、前記発光装置を体
腔内に係止する係止部と、前記発光素子および発光制御
回路を一体的化する手段とを設けた医療用マーキング装
置と、体腔内に挿入される挿入部を有する内視鏡と、前
記内視鏡のチャンネル内を挿通可能で、前記医療用マー
キング装置を把持して体腔内の目的部位に前記係止部で
係止させる把持用処置具と、を設けたことを特徴とする
内視鏡装置。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、発
光する発光素子及び発光を制御する発光制御回路とを有
する発光装置と、前記発光装置を生体に係止する係止部
と、前記発光素子および発光制御回路を一体的化する手
段と、を設けているので、この医療用マーキング装置を
病変部等の目標部位に係止部で係止することによって、
切開時に出血が伴うような状況でも、発光素子での発光
により、簡単かつ正確に目標部位を把握できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の医療用マーキング
装置の全体構成を示す斜視図。
【図2】医療用マーキング装置の電気系の構成を示す回
路図。
【図3】内視鏡装置の構成及び使用例を示す図。
【図4】把持鉗子で医療用マーキング装置を保持した様
子を示す図。
【図5】図2の動作説明用タイミングチャート図。
【図6】本発明の第2の実施の形態の医療用マーキング
装置の全体構成を示す斜視図。
【図7】医療用マーキング装置の電気系の構成を示す回
路図。
【図8】第2の実施の形態の変形例の医療用マーキング
装置の電気系の一部の構成を示す回路図。
【図9】内視鏡の先端部の構成を示す断面図。
【図10】図9とは異なる構造の冷却手段を設けた先端
部の一部を示す断面図。
【図11】図10におけるLEDユニットの構成を示す
斜視図。
【符号の説明】
1…医療用マーキング装置 2…シリコン基板 3…コイル 4…発光ダイオード(LED) 5…発光制御回路 6…電池 7a,7b…電源線 8…封止樹脂 9…爪部 11…整流回路 12…ダイオード 13…コンデンサ 14…起動回路 15…オア回路 16…フリップフロップ回路 17…発振回路 18…ナンド回路 19…帰還抵抗 21,23…インバータ回路 24…カウンタ回路 25…電流制限用抵抗 31…内視鏡システム 32…内視鏡 33…光源装置 34…CCU 35…カラーモニタ 36…把持鉗子 37…起動素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三堀 貴司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 斉藤 秀俊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 櫻井 友尚 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 原野 健二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 吉野 謙二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 大明 義直 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光する発光素子及び発光を制御する発
    光制御回路とを有する発光装置と、 前記発光装置を生体に係止する係止部と、 前記発光素子および発光制御回路を一体的化する手段
    と、 を設けたことを特徴とする医療用マーキング装置。
JP10033126A 1998-02-16 1998-02-16 医療用マーキング装置 Withdrawn JPH11226027A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009519084A (ja) * 2005-12-15 2009-05-14 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 場発生器の位置最適化のための方法および装置

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JP2013116327A (ja) * 2005-12-15 2013-06-13 Koninkl Philips Electronics Nv 場発生器の位置最適化のための方法および装置

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