JPH11225994A - 磁気共鳴イメージング装置を用いた透視撮像の画像表示方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置を用いた透視撮像の画像表示方法

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JPH11225994A
JPH11225994A JP10044275A JP4427598A JPH11225994A JP H11225994 A JPH11225994 A JP H11225994A JP 10044275 A JP10044275 A JP 10044275A JP 4427598 A JP4427598 A JP 4427598A JP H11225994 A JPH11225994 A JP H11225994A
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Katsunori Suzuki
克法 鈴木
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 術者が被検体の病変部への穿刺針などの針状
体を進める際に、穿刺位置や進行方向を正確に把握する
ことが可能な、磁気共鳴イメージング(MRI)装置を
用いた透視撮像の画像表示方法を提供する。 【解決手段】 本発明では、被検体に挿入した穿刺針に
ついてMRI装置を用いて撮像,画像再構成,画像表示
をリアルタイムで行う際に、穿刺後に一定時間間隔で穿
刺針の陰影の差分画像を作り、その差分画像の重心位置
を計算し、この重心の軌跡を最小自乗法で直線フィッテ
ィングし、その直線をモニタ上に穿刺針の重心の軌跡と
して表示する。この直線の表示では、例えば先端部を赤
色の点で、他の線分を白色で表示する。更に、この直線
を外挿して、推定進行方向線を求め、この推定進行方向
線を、例えば青色で表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、核磁気共鳴(NM
R)現象を利用して被検体の任意断面を画像表示する磁
気共鳴イメージング(以下、MRIという)装置を用い
て、被検体の高速撮像,画像再構成,画像表示を連続し
て行い、リアルタイムに連続画像表示をする透視撮像の
画像表示方法に係り、特に術者が被検体の病変部へ針状
体を進める際の到達位置や進行方向を精度よく把握でき
るMRI装置を用いた透視撮像の画像表示方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】MRI装置は、NMR現象を利用して被
検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密度分
布,緩和時間分布を計測して、その計測データから被検
体の任意断面を画像表示するものである。このMRI装
置を用いた透視撮像(フルオロスコピー)は、術者が被
検体の病変部へ穿刺針や生検針などを進める際の穿刺位
置や進行方向をリアルタイムに確認するために用いられ
ている(安藤、他:低磁場永久磁石装置によるMR f
luoroscopyの臨床的評価、日磁医誌、Vo
l.13、No.7、P.390〜396、1993;
他)。このような穿刺は、病変部の生検,薬剤注入,レ
ーザー治療などの目的に利用されている。また、このM
RI装置を用いた透視撮像は、温熱療法などのモニタリ
ングやコントロールにも利用されている。
【0003】また、従来のMRI装置を用いた透視撮像
での画像表示方法は、高速撮像,画像再構成,画像表示
を連続的にリアルタイムに行っているが、得られた画像
については単に連続的に画像表示しているのみであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなM
RI装置を用いた透視撮像方法は、術者が被検体の病変
部へ穿刺針や生検針を進める際に、穿刺針などの陰影の
幅が実体よりかなり広くなるために、穿刺位置や進行方
向を正確に把握するのが困難であった。
【0005】そこで、本発明では、上記のような問題点
に対処し、穿刺針などの針状体の被検体における挿入位
置や進行方向を正確に把握できるような、MRI装置を
用いた透視撮像の画像表示方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のMRI装置を用いた透視撮像の画像表示方
法は、被検体の断層像の撮像,画像再構成,画像表示を
連続して行い、撮像画像をリアルタイムに連続して画像
表示することにより被検体の透視(フルオロスコピー)
を行う、MRI装置を用いた透視撮像の画像表示方法に
おいて、表示画像上に被検体に挿入した針状体の陰影を
表示する際に、前記針状体の陰影の重心の軌跡をリアル
タイムに表示するものである(請求項1)。
【0007】この構成では、被検体に挿入した穿刺針な
どの針状体の画像が幅広の陰影だけでなく、その陰影の
重心の軌跡がリアルタイムで表示されるので、針状体の
進行に合わせて、その陰影の先端部の重心の位置が時々
刻々進んで行く様子を把握することができる。このた
め、表示画像上で、針状体の動きを精度よく把握できる
ので、術者は被検体に対する手術などの施術を正確に行
うことができる。
【0008】本発明のMRI装置を用いた透視撮像の画
像表示方法では更に、前記針状体の陰影の重心の軌跡を
外挿して、前記針状体の推定進行方向線を求め、該推定
進行方向線を表示画像上にリアルタイムに表示するもの
である(請求項2)。
【0009】この構成では、被検体に挿入した針状体の
推定進行方向線を表示画像上にリアルタイムで表示する
ことができるので、針状体が病変部などの到達目的物に
きちんと向かっているかどうかを精度よく把握すること
ができるので、術者はその施術をそのまま続行してもよ
いか、又はどのように変更したらよいかを容易に判断す
ることができる。
【0010】本発明のMRI装置を用いた透視撮像の画
像表示方法では更に、前記針状体の陰影の重心の軌跡,
該重心の軌跡の先端部,前記推定進行方向線のうちの少
なくとも1つをカラー表示したものである(請求項
3)。この構成では、被検体に挿入した針状体の陰影の
重心の軌跡,その先端部,その推定進行方向線がカラー
表示されるので、色分け表示することにより、上記の針
状体の挿入位置などの精度が向上するばかりでなく、各
々の部分が非常に見易くなる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を添付図面
に基づいて説明する。図1は、本発明による透視撮像方
法を適用するMRI装置の全体構成を示すブロック図で
ある。図1に示すMRI装置は、NMR現象を利用して
被検体中の所望の検査部位における原子核スピンの密度
分布,緩和時間分布を計測して、その計測データから被
検体の任意断面を画像表示するものである。図1におい
て、MRI装置は、静磁場発生磁石1と,傾斜磁場発生
系2と,シーケンサ3と,送信系4と,受信系5と,信
号処理系6と,中央処理装置(CPU)7と,操作部8
とを備えている。
【0012】静磁場発生磁石1は、テーブルに寝載され
た被検体9のまわりに、その体軸方向(水平方向)又は
体軸と直交する方向(垂直方向)に均一な静磁場を発生
するもので、被検体9のまわりのある広がりをもった空
間に永久磁石方式又は常電導方式或いは超電導方式の磁
場発生手段が配置されている。
【0013】傾斜磁場発生系2は、X,Y,Zの3軸方
向の傾斜磁場コイル10と,それぞれの傾斜磁場コイル
10を駆動する傾斜磁場電源11とから成り、後述のシ
ーケンサ3からの命令に従ってそれぞれの傾斜磁場コイ
ル10の傾斜磁場電源11を駆動することにより、X,
Y,Zの3軸方向に、傾斜磁場Gs(スライス方向傾斜
磁場),Gp(位相エンコード方向傾斜磁場),Gf
(周波数エンコード方向傾斜磁場)を被検体9に印加す
るように構成されている。このような傾斜磁場の印加方
法により被検体9に対するスライス位置や断面を設定す
ることができる。
【0014】シーケンサ3は、被検体9の生体組織を構
成する原子の原子核にNMR現象を起こさせる高周波パ
ルスと傾斜磁場をある所定のパルスシーケンスで繰り返
し印加し、計測データを収集する制御手段であり、CP
U7の制御で動作し、被検体9の断層像のデータ収集に
必要な種々の命令を、送信系4,傾斜磁場発生系2及び
受信系5に送るように構成されている。
【0015】受信系4は、シーケンサ3から命令される
高周波パルスにより被検体9の生体組織を構成する原子
の原子核にNMR現象を起こさせるために高周波パルス
を照射するもので、高周波発振器12と,変調器13
と,高周波増幅器14と,照射コイル15とから成る。
送信系4においては、高周波発振器12から出力された
高周波パルスをシーケンサ3の命令に従って変調器13
で振幅変調し、この振幅変調された高周波パルスを高周
波増幅器14で増幅した後に、被検体9に近接して配置
された照射コイル15に供給することにより、電磁波が
被検体9に照射されるように構成されている。
【0016】受信系5は、被検体9の生体組織の原子核
の磁気共鳴により放出されるエコー信号(NMR信号)
を検出するもので、受信コイル16と,増幅器17と,
直交位相検波器18と,A/D変換器19とから成る。
受信系5においては、上記照射コイル15から照射され
た電磁波に応答して被検体9から放出される電磁波(N
MR信号)が、被検体9に近接して配置された受信コイ
ル16にて検出され、増幅器17及び直交位相検波器1
8を介して二系列の収集データに分けられ、A/D変換
器19に入力されてディジタル量に変換された後、その
信号が信号処理系6に送られるように構成されている。
【0017】信号処理系6は、CPU7と,磁気ディス
ク20及び光ディスク21などの記録装置と,CRTな
どのディスプレイ22とから成る。信号処理系6におい
ては、CPU7にて被検体9の任意断面の原子核スピン
の密度分布,緩和時間分布の計測データに対し、適当な
演算、例えばフーリェ変換,補正係数演算,画像再構成
などの処理が行われ、得られた分布は画像化されて、デ
ィスプレイ22に断層像として表示されると共に、画像
データは記録装置に記録される。
【0018】また、操作部8は、信号処理系6で行う処
理の制御情報を入力するもので、キーボード23などを
備えている。
【0019】本発明のMRI装置の透視画像の画像表示
方法は、上記構成のMRI装置を用いて、被検体9に挿
入した穿刺針や生倹針などの針状体を画像表示する際
に、表示画像上に針状体による陰影の重心の軌跡を表示
するものである。更に、針状体の陰影の重心の軌跡の外
挿を行い、その外挿線を針状体の推定進行方向線として
表示画像上に表示するものである。
【0020】図2に、本発明のMRI装置の透視撮像の
画像表示例を示す。図2は、被検体の頭部に穿刺針を挿
入した場合の透視撮像を表示したものである。24はデ
ィスプレイ22上に表示された透視撮像の表示画像であ
り、25は被検体9の頭部の断層像(Sagittal
面(矢状断面)画像)であり、26は脳腫瘍などの病変
部であり、27は穿刺時に被検体9に挿入された穿刺針
の陰影であり、28は穿刺針の陰影27の重心の軌跡及
びその外挿線である。このMRI装置を用いた透視撮像
の画像表示においては、直径1mm程度の穿刺針は、幅
10mm前後の陰影27として表示されている。図2に
おいては、穿刺針27は病変部26の手前まで挿入さ
れ、穿刺針27の重心の軌跡28のうちの外挿線である
推定進行方向線が病変部26を通ることを示している。
【0021】次に、図3に、本発明のMRIの装置の透
視撮像の画像表示方法の手順に関する概略のフローチャ
ートの一例を示す。図3のフローチャートは、図2の被
検体に穿刺針を挿入する際のものである。以下、図3及
び図2に基づき、被検体への穿刺針挿入時の透視撮像の
画像表示手順について説明する。
【0022】ステップA:被検体9の穿刺前の画像を撮
像し、病変部26の確認,穿刺針の挿入口29の位置決
め、透視撮像を行う断面(穿刺断面)の決定などを行
う。 ステップB:穿刺断面の画像の撮像(フルオロスコピ
ー)を行う。 ステップC:ステップBで撮像した穿刺断面の画像再構
成を行う。 ステップD:穿刺断面画像をモニタ22に画像表示す
る。 ステップE:一定時間間隔で、ステップF以降の手順を
行うので、一定時間の計時を行い、一定時間が経過する
までは、ステップB〜ステップDを繰り返す。 ステップF:一定時間経過前後の穿刺針の画像(陰影)
27について差分画像を作成する。 ステップG:穿刺針の差分画像の重心位置を計算する。 ステップH:上記重心位置の軌跡を最小自乗法により直
線フィッティングを行う。 ステップi:上記直線をモニタ22上で白色の直線とし
て表示する。 ステップJ:上記直線の先端を赤色の点で表示する。 ステップK:上記直線を外挿して、穿刺針の推定進行方
向を計算する。 ステップL:上記推定進行方向の直線をモニタ22上で
青色の直線として表示する。 ステップM:透視撮像の停止命令があるまで、ステップ
B〜ステップLを繰り返す。
【0023】次に、上記手順のうちの、ステップGの重
心位置の算出方法及びステップHの重心の軌跡の直線フ
ィッティングについて詳細に説明する。
【0024】先ず、穿刺針の陰影27の重心位置の計算
方法の一実施例について説明する。図4は、穿刺後一定
時間(T1)経過までの穿刺針の陰影27の差分画像2
7Aを示したものである。この画像27Aは、穿刺後の
時刻T1の画像から、穿刺直前の画像を差し引いたもの
で、穿刺針の先端部が穿刺針の挿入口29から一定時間
T1の間に進んだ場所だけが画像として表示されてい
る。また、図5は、時刻T1から時刻T2(T2=T1
+T1)までの穿刺針の陰影27の差分画像27Bを示
したものである。この画像27Bは、穿刺後の時刻T2
の画像から、時刻T1の画像を差し引いたものであり、
時刻T1からT2の間に穿刺針の先端部が進んだ場所だ
けが画像として表示されている。時刻T2以降の穿刺針
の陰影27の差分画像についても同様に表示することが
できる。
【0025】図4において、時刻0からT1までの穿刺
針の陰影の差分画像27Aの重心位置を求めることにす
る。差分画像27Aを通る線分P1Pnを引く。ここで
は簡単のため、1次元座標系で重心位置を求める。2次
元座標系で重心位置を求める場合には、線分P1Pnと
直交する線分を引いて、1次元座標系の場合と同様に、
線分P1Pnに直交する座標系についても重心位置を求
めればよい。線分P1Pnの引き方としては、差分画像
27Aにおける穿刺針の陰影の進行方向に直交し、ほぼ
中央部を通るように引く。線分P1Pn上に等間隔に点
1から点Pnまでのn個の点をとる。次に、差分画像
27Aの画像信号の線分P1Pnへの投影を求める。図
6は、図4の線分P1Pn上への差分画像27Aの画像
信号の投影のプロファイルを示したものである。横軸は
線分P1Pn上の位置Pi,縦軸は位置Piにおける画
像信号の投影量Siである。画像上において、差分画像
27Aの位置P1からPnまでの画像信号のプロファイ
ルの重心C(P1,Pn)は、式(1)で算出される。
【数1】
【0026】また、図5の差分画像27Bの場合にも、
図4の場合と同様に線分Q1Qnを引き、差分画像27
Bの画像信号の線分Q1Qnへの投影を求め、そのプロ
ファイルから画像信号のプロファイルの重心C(Q1
Qn)を式(1)を用いて求めることができる。この場
合、PiをQiに置き換える必要がある。時刻T2以降
の差分画像の重心位置についても同様に求めることがで
きる。式(1)による演算は図1のCPU7によって行
われる。
【0027】また、2次元座標系で重心位置を求める場
合には、上述の線分P1Pn,Q1Qnなどに直交する線
分上での画像信号の投影のプロファイルを求め、式
(1)を用いて線分P1Pn,Q1Qnなどに直交する座
標系での重心位置を算出することにより、直交方向の重
心位置の座標を求めることができる。
【0028】次に、穿刺針の陰影27の重心の軌跡の直
線フィッティングの一実施例について説明する。図7
は、上記の重心位置の算出方法で求めた穿刺針の陰影2
7の重心を結んだ曲線32の一例を示したものである。
点30は時刻0からT1までの差分画像27Aの重心C
(P1,Pn)であり、点31は時刻T1からT2まで
の差分画像27Bの重心C(Q1,Qn)であり、曲線
32は各時刻での差分画像の重心を結んだ曲線である。
このように、各時刻での差分画像の重心を結んだ線は直
線ではなく、曲線32となる。
【0029】しかし、穿刺針などは直線状のものである
ので、本発明では、上記の図7の差分画像の重心を結ん
だ曲線32を直線でフィッティングすることにしたもの
である。図8は、重心を結んだ曲線32への直線フィッ
ティングの適用を説明するための図である。図8におい
て、直線フィッティングとして、差分画像27A,27
Bなどの重心C(P1,Pn)30,C(Q1,Qn)3
1などの複数個の重心の座標に対し、最小自乗法を適用
して、重心の軌跡を直線近似している。すなわち、重心
を結んだ曲線32を直線28で近似し、この直線を穿刺
針の陰影27の重心の軌跡28としている。この直線フ
ィッティングの方法は、最小自乗法に限定されることな
く、他の簡易方法でもよい。
【0030】上記の穿刺針の陰影27の重心の計算及び
重心の軌跡の直線フィッティングにより、穿刺針の挿入
の軌跡を透視撮像の画像上に、リアルタイムに、精度良
く表示することができる。
【0031】本発明では、更に、穿刺針の進行方向を明
示するために、上記の直線フィッティングにより求めた
穿刺針の陰影27の重心の直線状の軌跡28を直線で外
挿し、推定進行方向線28Aとして表示することにした
ものである。この推定進行方向線28Aは通常被検体9
の頭部の脳腫瘍などの病変部27まで延長される。この
とき、直線フィッティングや推定進行方向線の延長にお
ける直線の長さは、固定長でもよく、また装置の操作者
が適宜設定してもよい。
【0032】穿刺針の陰影27の重心の直線状の軌跡2
8及び推定進行方向線28Aについては、モニタ22上
で見易くするために色分けしてカラー表示している。上
記の図3のフローチャートでも説明したように、穿刺針
の陰影27の重心の直線状の軌跡28については、例え
ば白色で表示し、重心の軌跡28の先端点33について
は、例えば赤色で表示し、推定進行方向線28Aについ
ては、例えば青色で表示するという具合に、色分け表示
することにより、各々の位置の表示が見易くなる。この
カラー表示は、重心の軌跡28,先端点33,推定進行
方向線28Aの全てに行ってもよいが、これらのうちの
2つ、又は1つのみに行ってもよい。また、重心の軌跡
28の先端点33としては、穿刺針の陰影27の最新の
差分画像の重心位置で代用することも可能である。
【0033】以上の説明については、被検体9への挿入
物としては、穿刺針を上げて説明したが、これに限定さ
れず、生検針やカテーテルなどの針状体で、MRI装置
での透視撮像において、透視撮像の陰影の幅が広くなる
ものについては、本発明が適用可能である。また、針状
体の形状については直線状のものについて説明したが、
この形状は直線状のものに限定されず、例えば円弧状の
ものなど曲線のものでも本発明の適用は可能である。す
なわち、針状体の陰影の重心を結んだ曲線32を円弧に
近似することによって重心の軌跡を求めることができ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以上で説明した如く構成され
ているので、術者が被検体の病変部などへ穿刺針や生検
針などの針状体を挿入して行く際に、針状体の陰影の幅
が広い場合でも、その陰影の重心の軌跡をMRI装置の
表示画像上にリアルタイムに表示し、さらにその重心の
軌跡を外挿し、推定進行方向線を表示画像上にリアルタ
イムに表示することができるので、針状体の挿入位置及
び進行方向を正確に把握することができる。また、上記
重心の軌跡,推定進行方向線などを色分け表示している
ので、非常に見易くなっている。そのため、針状体が病
変部の方向に向かっているかどうかが容易に確認でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による透視撮像方法を適用するMRI装
置の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明のMRI装置の透視撮像の画像表示例。
【図3】本発明のMRI装置の透視撮像の画像表示方法
の手順を関する概略のフローチャートの一例。
【図4】穿刺後一定時間(T1)経過までの穿刺針の陰
影の差分画像を示したもの。
【図5】時刻T1から時刻T2までの穿刺針の陰影の差
分画像を示したもの。
【図6】図4の線分P1Pn上への差分画像の画像信号
の投影のプロファイルを示したもの。
【図7】重心位置の算出方法で求めた穿刺針の陰影の重
心を結んだ曲線の一例。
【図8】重心を結んだ曲線への直線フィッティングの適
用を説明するための図。
【符号の説明】
1 静磁場発生磁石 2 傾斜磁場発生系 3 シーケンサ 4 送信系 5 受信系 6 信号処理系 7 中央処理装置(CPU) 8 操作部 9 被検体 10 傾斜磁場コイル 11 傾斜磁場電源 12 高周波発振器 13 変調器 14 高周波増器 15 照射コイル 16 受信コイル 17 増幅器 18 直交位相検波器 19 A/D変換器 20 磁気ディスク 21 光ディスク 22 ディスプレイ 23 キーボード 24 表示画像 25 頭部断層像 26 病変部 27 穿刺針の陰影 27A,27B 差分画像 28 重心の軌跡 28A 推定進行方向線 29 挿入口 30 重心C(P1,Pn) 31 重心C(Q1,Qn) 32 重心を結んだ曲線 33 重心の軌跡の先端点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体の断層像の撮像,画像再構成,画
    像表示を連続して行い、撮像画像をリアルタイムに連続
    して画像表示することにより被検体の透視を行う、磁気
    共鳴イメージング装置を用いた透視撮像の画像表示方法
    において、表示画像上に被検体に挿入した針状体の陰影
    を表示する際に、前記針状体の陰影の重心の軌跡をリア
    ルタイムに表示することを特徴とする磁気共鳴イメージ
    ング装置を用いた透視撮像の画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気共鳴イメージング装
    置を用いた透視撮像の画像表示方法において、前記針状
    体の陰影の重心の軌跡を外挿して、前記針状体の推定進
    行方向線を求め、該推定進行方向線を表示画像上にリア
    ルタイムに表示することを特徴とする磁気共鳴イメージ
    ング装置を用いた透視撮像の画像表示方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2記載の磁気共鳴イメージ
    ング装置を用いた透視撮像の画像表示方法において、前
    記針状体の陰影の重心の軌跡,該重心の軌跡の先端部,
    前記推定進行方向線のうちの少なくとも1つをカラー表
    示したことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置を用
    いた透視撮像の画像表示方法。
JP10044275A 1998-02-12 1998-02-12 磁気共鳴イメージング装置を用いた透視撮像の画像表示方法 Pending JPH11225994A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002058658A (ja) * 2000-06-05 2002-02-26 Toshiba Corp インターベンショナルmri用の磁気共鳴イメージング装置及びその準備方法
JP2012066148A (ja) * 2000-06-05 2012-04-05 Toshiba Corp インターベンショナルmri用の磁気共鳴イメージング装置
JP2013154161A (ja) * 2012-06-14 2013-08-15 Toshiba Corp X線ct装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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